以下、発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。本発明に係る遊技用システム1は、図1に示すように、遊技場2に設置され、遊技機であるパチンコ機10に対応して設けられた遊技用装置であるカードユニット20と、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の遊技情報及びパチンコ機10に関する各種の遊技機情報を表示する表示手段であるディスプレイ36を備えた携帯端末30と、遊技場2に設置され、各種の遊技情報を管理する遊技場管理装置50と、遊技場2の外に設置され、各種の遊技機情報を管理するセンター管理装置60とを含む。
また、ここでは遊技場2は遊技場A〜Cの3つである例について説明するが、遊技場の数はこれに限られずいくつでも良い。また、以下においては、遊技者が所有する遊技に使用可能な遊技価値の大きさがプリペイド価値であり、遊技者が遊技の結果として獲得した獲得価値の大きさが貯蓄されてなる貯蓄価値の大きさが貯玉数である例について説明する。ここでプリペイド価値とは、遊技媒体(ここではパチンコ玉)の購入金額が所定の割合で度数に換算されたものである(例えば100円で1度数)。このプリペイド価値は残度数とも呼ばれる。また、貯玉数とは、遊技者が遊技の結果として獲得したパチンコ玉の数が貯蓄されたものである。以下、本発明に係る遊技用システム1の構成を、図1〜図5を参照して説明する。なお、以下においては、データベースを「DB」と略記する。
図1に示すように、遊技場2内の遊技島(図示外)に配置されるパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここではカードユニット20と通信可能であり、該カードユニット20とパチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われることにより該パチンコ機10の内部からパチンコ玉が払い出されて貸与される、いわゆるCR式のパチンコ機10である。ここでカードユニット20は、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられ、縦長の箱型の形状を呈するものであり、後述する要求中継手段や情報中継手段等を備えるものである。
このカードユニット20の前面には、図2(a)に示すように、赤外線通信部22が設けられ、またカードユニット20の内部には、通信部21,及び制御部23が設けられている。これらカードユニット20に設けられる各機器は、図2(b)に示すように接続されている。
通信部21は、遊技場2内で通信回線を介して遊技場管理装置50の場内通信部51と通信可能に接続され、カードユニット20と遊技場管理装置50との間の通信を司るものである。
この通信部21は、要求中継手段の一例であって、後述する第1の操作手段である携帯端末30の方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36が操作され、後述する第1の要求送信手段である携帯端末30の赤外線通信部31により送信された遊技情報送信要求を受信したことに基づいて、該受信した遊技情報送信要求を、該カードユニット20を特定可能な装置IDと対応付けて遊技場管理装置50に送信するものである。ここで遊技情報送信要求は、第1の操作手段により指定された遊技情報の送信を要求する旨を示すものである。
また、通信部21は、情報中継手段の一例であって、後述する第1の情報送信手段である遊技場管理装置50の場内通信部51により送信された遊技情報を受信したことに基づいて該遊技情報を携帯端末30に対して送信するものである。
赤外線通信部22は、赤外線の送信部及び受光部を含み、携帯端末30の赤外線通信部31との間の通信を司るものである。
制御部23は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部23は、遊技者が所有する遊技に使用可能な遊技価値の大きさの範囲内における所定の大きさの遊技価値を遊技に使用させる遊技価値使用処理を行うものであり、ここでは携帯端末30を所有する遊技者のプリペイド価値の範囲内において、設定された玉貸単位度数(例えば5度数)に応じた数のパチンコ玉(例えば125個)をパチンコ機10から払い出す処理を行う(いわゆるプリペイド玉貸を行う)。
また、制御部23は、遊技者が遊技の結果として獲得した獲得価値の大きさが貯蓄されてなる貯蓄価値の大きさの範囲内における所定の大きさの貯蓄価値を遊技に使用させる貯蓄価値使用処理を行うものであり、ここでは携帯端末30を所有する遊技者の貯玉数の範囲内において、所定の貯玉数(例えば150個)を使用して該所定の貯玉数に応じた数のパチンコ玉(例えば125個)をパチンコ機10から払い出す処理を行う(いわゆる貯玉再プレイを行う)。
携帯端末30は、図1に示すようにカードユニット20と赤外線通信が可能であり、また後述するセンター管理装置60と公衆網4を介してパケット通信が可能なものであってここではPDA型の専用端末である。ここで、公衆網4は携帯電話やPHS等の無線通信網を含む公衆の通信ネットワークである。以下この携帯端末30について図3を用いて説明する。
図3(a)及び(b)に示すように、携帯端末30は、赤外線通信部31,無線通信部32,制御部33,方向ボタン34,決定ボタン35,ディスプレイ36を備えており、これらの構成要素は図3(c)に示すように接続されている。これらの構成要素の配置は図3(a)及び(b)に示す例には限られず任意である。
ここで、方向ボタン34及び決定ボタン35はディスプレイ36に表示された項目を選択するための入力装置である。表示手段であるディスプレイ36は各種の情報を表示するための表示デバイスであって、例えば液晶表示器である。これら方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36は、第1の操作手段の一例であって、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の遊技情報のうち、表示手段(ここではディスプレイ36)に表示する遊技情報を指定するものである。また、これらは第2の操作手段として機能し、遊技機に関する各種の遊技機情報のうち、表示手段(ここではディスプレイ36)に表示する遊技機情報を指定するものである。さらに、これらは表示手段(ここではディスプレイ36)に表示する遊技場2に関する各種の遊技場情報を指定可能なものである。
上記の方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36は、遊技価値使用操作手段の一例であって、前述した遊技価値使用処理(ここではプリペイド玉貸)を、前記カードユニット20に行わせるために該携帯端末30を所有する遊技者が操作するものである。さらに、これらは貯蓄価値使用操作手段として機能し、前述した貯蓄価値使用処理(貯玉再プレイ)を、前記カードユニット20(制御部23)に行わせるために該携帯端末30を所有する遊技者が操作するものである。
赤外線通信部31は、赤外線の送信部及び受光部を含み、カードユニット20の赤外線通信部22との間の通信を司るものである。この赤外線通信部31は、第1の要求送信手段の一例であって、上記第1の操作手段(ここでは方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36)により指定された遊技情報の送信を要求する旨を示す遊技情報送信要求,及び遊技場情報の送信を要求する旨を示す遊技場情報送信要求をカードユニット20に送信するものである。また、赤外線通信部31は、第1の情報受信手段の一例であって、第1の要求送信手段(ここでは赤外線通信部31)により送信された遊技情報送信要求及び遊技場情報送信要求に応じてカードユニット20から返信される遊技情報及び遊技場情報を受信するものである。
また赤外線通信部31は、遊技価値使用要求送信手段の一例であって、上記遊技価値使用操作手段(ここでは方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36)が操作されたことに基づいて、遊技価値使用処理(ここではプリペイド玉貸)を行わせる為の要求をカードユニット20に送信するものである。さらに、赤外線通信部31は、貯蓄価値使用要求送信手段の一例であって、貯蓄価値使用操作手段(ここでは方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36)が操作されたことに基づいて、貯蓄価値使用処理(ここでは貯玉再プレイ)を行わせる為の要求をカードユニット20に送信するものである。
無線通信部32は、無線情報の送信部及び受信部を含み、後述するセンター管理装置の通信部61と公衆網4を介して通信接続され、携帯端末30と後述するセンター管理装置60との通信を司るものである。この無線通信部32は、第2の要求送信手段の一例であって、第2の操作手段(ここでは方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36)により指定された遊技機情報の送信を要求する旨を示す遊技機情報送信要求,及び遊技場情報送信要求を通信回線(公衆網4)を介して遊技機情報を管理するセンター管理装置60に送信するものである。また、無線通信部32は、第2の情報受信手段の一例であって、第2の要求送信手段(ここでは無線通信部32)により送信された遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求に応じてセンター管理装置60から通信回線(公衆網4)を介して返信される遊技機情報及び遊技場情報を受信するものである。
制御部33は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、携帯端末30に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。この制御部33は、表示制御手段の一例であって、前記第1の情報受信手段(ここでは赤外線通信部31)により受信した遊技情報及び/又は前記第2の情報受信手段(ここでは無線通信部32)により受信した遊技機情報を表示手段(ここではディスプレイ36)に表示する制御を行う。また、表示制御手段である制御部33は、第1の情報受信手段(ここでは赤外線通信部31)により受信した遊技場情報又は第2の情報受信手段(ここでは無線通信部32)により受信した遊技場情報を表示手段(ここではディスプレイ36)に表示する制御を行うものである。
次に遊技場管理装置50について図1及び図4を用いて説明する。遊技場管理装置50は、図1に示すように場内通信部51,場外通信部52,制御部53,ハードディスク54,入力装置55,及びディスプレイ56を備えるものである。
場内通信部51は、通信回線を介してカードユニット20の通信部21と通信可能に接続され、管理装置50とカードユニット20との間の通信を司るものである。この場内通信部51は、第1の情報送信手段の一例であって、要求中継手段であるカードユニット20の通信部21により該カードユニット20を装置IDと対応付けられて送信された遊技情報送信要求及び遊技場情報送信要求を受信したことに基づいて、管理している各種の遊技情報及び各種の遊技場情報のうちの該受信した遊技情報送信要求及び遊技場情報送信要求に応じた遊技情報及び遊技場情報を該装置IDから特定されるカードユニット20に対して送信する。
場外通信部52は、通信回線である専用線3を介して遊技場外のセンター管理装置60の通信部61と通信可能に接続され、遊技場管理装置50とセンター管理装置60との間の通信を司るものである。
制御部53は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、遊技場管理装置50に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ここで、制御部53は、第1の判定手段の一例であって、要求中継手段である通信部21により携帯端末ID及び装置IDと対応付けて送信された遊技情報送信要求を受信したことに基づいて、該受信した携帯端末IDが後述する第1の記憶手段であるハードディスク54に記憶されているか否か(ここでは後述する閲覧許可DBに登録されているか否か)を判定する。
また、制御部53は、第1の通信接続確認手段の一例であって、携帯端末30がカードユニット20を介して遊技場管理装置50と通信接続されたか否かを後述する通信ログによって確認するものである。さらに制御部53は、第1のデータ確認手段の一例であって、第1の通信接続確認手段(ここでは制御部53)により携帯端末30がカードユニット20を介して該遊技管理装置50と通信接続されたと確認されたとき、該携帯端末30の携帯端末IDが後述する遊技場記憶手段であるハードディスク54に記憶されているか否かを確認する。
記憶装置であるハードディスク54は、図4に示す各DBを記憶するものであって、ここでは会員情報DB,遊技情報DB,遊技場DB,特典情報DB,閲覧許可DBを記憶する他、通信ログも記憶している。この図4に示す例は、遊技場Aの遊技場管理装置50のハードディスク54が記憶している内容の一例である。図4に示す会員情報DBは、各携帯端末30を個々に特定可能な携帯端末IDと対応付けて各携帯端末30を所有する遊技者の残度数,貯玉数,及び来店ポイントを管理している。この来店ポイントは会員遊技者が来店して遊技を行う毎に10ポイントずつ累計されるものであり、所定ポイント数(例えば300ポイント)に達すると遊技場側からプレゼントが付与される。遊技情報DBは、パチンコ機10での遊技に関連して発生する各種の遊技情報を管理するものであって、各パチンコ機10を特定可能な台番号と対応付けて、各パチンコ機10の「機種」,大当りの回数である「大当り」,大当りの確率が変動する確率変動を伴う大当りの回数である「確変大当り」,大当り回数/総スタート回数である「大当り確率」,及び前回大当り後のスタート回数である「スタート回数」を管理している。
なお、この遊技情報DBの「大当り回数」及び「スタート回数」の値についてはパチンコ機10の上部に設けられた呼出ランプ装置(図示外)の表示部に表示される。また、カードユニット20に表示装置(例えば液晶ディスプレイ)が備えられているときには、「大当り回数」及び「スタート回数」の値は該表示装置に表示されても良い。
次に、遊技場DBは遊技場Aに関する各種の遊技場情報を管理するものであり、ここでは図4に示すように各イベントを行う日付及び時間帯と対応付けてイベント内容を管理している。特典情報DBは、遊技者にとって有利な特典情報を各特典情報を個々に識別可能な特典情報番号と対応付けて管理している。
閲覧許可DBは、前記遊技情報の送信を許可する携帯端末30について携帯端末IDを管理するものである。さらに、閲覧許可DBは、各携帯端末IDと対応付けて、該各携帯端末IDの携帯端末30に送信する遊技情報(ここでは「データ確認時送信遊技情報」に登録されている情報)及び同携帯端末30に送信する特典情報(ここでは「データ確認時送信特典情報」に登録されている情報)を管理している。
この「データ確認時送信遊技情報」及び「データ確認時送信特典情報」に登録されている情報は、前記第1の通信接続確認手段である制御部53により携帯端末30がカードユニット20を介して該遊技管理装置50と通信接続されたと確認され、前記第1のデータ確認手段である制御部53により、該通信接続されたと確認された携帯端末30の携帯端末IDが閲覧許可DBに登録されていたと確認されたときに、該携帯端末30に対して送信する情報を示すものである。例えば携帯端末ID0001については、「データ確認時送信遊技情報」として「8月8日遊技情報DB」が登録されているが、これは遊技情報として8月8日の遊技情報DBの全内容について送信することを示している。また、「データ確認時送信特典情報」として「特典情報1」が登録されているが、これは特典情報として特典情報DBが管理する特典情報1の特典情報を送信することを示している。
このように、ハードディスク54は、遊技情報の送信を許可する携帯端末30について、携帯端末IDを記憶する第1の記憶手段として機能すると共に、携帯端末30に送信する遊技情報を、携帯端末IDと対応付けて記憶する遊技場記憶手段として機能する。次に、この閲覧許可DBへの携帯端末IDの登録方法について説明する。
前述した要求中継手段である通信部21により携帯端末ID及び装置IDと対応付けて送信された遊技情報送信要求を場内通信部51が受信すると、第1の判定手段である制御部53は、該受信した携帯端末IDがハードディスク54に記憶されているか否か(即ちここでは閲覧許可DBに登録されているか否か)を判定する。ここで閲覧許可DBに登録されていなかったときには、該受信した携帯端末IDを閲覧許可DBに登録する処理を行う。従って、本実施形態においては、遊技情報送信要求を携帯端末IDと対応付けて送信した携帯端末の携帯端末IDは全て閲覧許可DBに登録され、遊技情報の送信が許可される。例えば図4に示す遊技場Aの閲覧許可DBに登録されていない携帯端末ID0002や携帯端末ID0003等の携帯端末についても、該携帯端末IDと対応付けて遊技情報送信要求を送信することによって閲覧許可DBに登録され、遊技情報の受信が可能である。
上記説明した遊技場管理装置50のハードディスク54が記憶する各DBにおいて、遊技場DBに登録された情報又は閲覧許可DBに登録された携帯端末IDが編集(新規登録を含む)されたときには、該編集された情報が専用線3を介して後述するセンター管理装置60に送信され、該センター管理装置60のハードディスク63に記憶された遊技場DB又は閲覧許可DBが、該受信した情報に基づいて更新される。
また、通信ログは、携帯端末30が該遊技場管理装置50と通信接続された履歴を管理するものであり、図4に示すように通信を行った携帯端末30の携帯端末IDと接続日時が管理されている。
入力装置55は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。ディスプレイ56は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。この入力装置55及びディスプレイ56によって、前記ハードディスク54に記憶された各DBが管理する管理情報の編集を行うことが可能である。例えば図4の特典情報DBの特典情報は遊技場の店員が入力装置55であるキーボードによって入力している。また、閲覧許可DBの「データ確認時送信遊技情報」や「データ確認時送信特典情報」に登録する情報はディスプレイ56に表示される選択画面(図示外)によって各携帯端末ID毎に選択可能である。
次にセンター管理装置60について図1及び図5を用いて説明する。センター管理装置60は、図1に示すように通信部61,制御部62,ハードディスク63,入力装置64,及びディスプレイ65を備えるものである。
通信部61は、通信回線である専用線3を介して遊技場2の遊技場管理装置50の場外通信部52と通信可能に接続され、センター管理装置60と遊技場管理装置50との間の通信を司るものであると共に、公衆網4を介して携帯端末30の無線通信部32と通信可能であり、センター管理装置60と携帯端末30との間の通信を司るものである。この通信部61は、第2の情報送信手段の一例であって、第2の操作手段(ここでは方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36)が操作され、第2の要求送信手段(ここでは無線通信部32)により送信された遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求を受信したことに基づいて、管理している各種の遊技機情報及び各種の遊技場情報のうちの該受信した遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求に応じた遊技機情報及び遊技場情報を公衆網4を介して携帯端末30に対して送信する。
制御部62は、CPU,RAM,及びROM等を備え、ROMに記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、センター管理装置60に設けられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。ここで、制御部62は、第2の判定手段の一例であって、第2の要求送信手段(ここでは無線通信部32)により携帯端末IDと対応付けて送信された遊技機情報送信要求を受信したことに基づいて、該受信した携帯端末IDが後述する第2の記憶手段であるハードディスク63に記憶されているか否かを判定する。
また、制御部62は、第2の通信接続確認手段の一例であって、携帯端末30がセンター管理装置60と通信接続されたか否かを後述する通信ログによって確認するものである。さらに制御部62は、第2のデータ確認手段の一例であって、第2の通信接続確認手段(ここでは制御部62)により携帯端末30がセンター管理装置60と通信接続されたと確認されたとき、該携帯端末30の携帯端末IDが後述するセンター記憶手段であるハードディスク63に記憶されているか否かを確認する。
記憶装置であるハードディスク63は、図5に示す各DBを記憶するものであって、ここでは遊技機情報DB,遊技場DB,特典情報DB,閲覧許可DBを記憶する他、通信ログも記憶している。図5に示す遊技機情報DBは、パチンコ機10に関する各種の遊技機情報を管理するものであり、ここではパチンコ機10の機種毎に、確率変動状態でない通常状態における大当りの確率及び確率変動状態での大当りの確率を示す「大当り確率」と、大当り後に確率変動状態となる確率を示す突入率,確率変動状態の継続回数,及び確率変動状態中の大当りの連続発生回数の上限であるリミッターを示す「確変条件」と、各機種の紹介である「コメント」を管理する。
次に、遊技場DBは遊技場A〜Cに関する各種の遊技場情報を管理するものであり、ここでは図5に示すように各遊技場毎に、各イベントを行う日付及び時間帯と対応付けてイベント内容を管理している。特典情報DBは、遊技者にとって有利な特典情報を各遊技場(ここでは遊技場A,B,C)毎に、各特典情報を個々に識別可能な特典情報番号と対応付けて管理している。なお、特典情報DBに登録されている特典情報は、各遊技場(ここでは遊技場A,B,C)からセンター管理装置60の特典情報DBに登録するために送られた情報であって、遊技場管理装置50のハードディスク54に記憶されている特典情報と同一とは限らない。
閲覧許可DBは、前記遊技機情報の送信を許可する携帯端末30について携帯端末IDを管理するものである。さらに、閲覧許可DBは、各携帯端末IDと対応付けて、該各携帯端末IDの携帯端末30に送信する遊技機情報(ここでは「データ確認時送信遊技機情報」に登録されている情報)及び同携帯端末30に送信する特典情報(ここでは「データ確認時送信特典情報」に登録されている情報)を管理している。
この「データ確認時送信遊技機情報」及び「データ確認時送信特典情報」に登録されている情報は、前記第2の通信接続確認手段である制御部62により携帯端末30が該センター管理装置60と通信接続されたと確認され、前記第2のデータ確認手段である制御部62により、該通信接続されたと確認された携帯端末30の携帯端末IDが閲覧許可DBに登録されていたと確認されたときに、該携帯端末30に対して送信する情報を示すものである。例えば携帯端末ID0001については「データ確認時送信遊技機情報」として「遊技機情報DB」が登録されているが、これは遊技機情報として遊技機情報DBの全内容について送信することを示している。また、「データ確認時送信特典情報」として「特典情報A1」が登録されているが、これは特典情報として特典情報DBが管理する特典情報A1の特典情報を送信することを示している。
このように、ハードディスク63は、遊技機情報の送信を許可する携帯端末30について、携帯端末IDを記憶する第2の記憶手段として機能すると共に、携帯端末30に送信する遊技機情報を、携帯端末IDと対応付けて記憶するセンター記憶手段として機能する。
また、通信ログは、携帯端末30がセンター管理装置50と通信接続された履歴を管理するものであり、図5に示すように通信を行った携帯端末30の携帯端末IDと接続日時が管理されている。
入力装置64は、各種の情報の入力を受け付けるための入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等である。ディスプレイ65は、各種の情報を表示するための表示デバイスであり、例えば液晶表示器である。この入力装置64及びディスプレイ65によって、前記ハードディスク63に記憶された各DBが管理する管理情報の編集を行うことが可能である。例えば図5の特典情報DBの特典情報はセンター管理装置60の管理者が、前述した各遊技場(ここでは遊技場A,B,C)から該センター管理装置60の特典情報DBに登録するために送られた情報に基づいて、入力装置64であるキーボードによって入力している。また、閲覧許可DBの「データ確認時送信遊技機情報」や「データ確認時送信特典情報」に登録する情報はディスプレイ65に表示される選択画面(図示外)によって各携帯端末ID毎に選択可能である。
以上に説明したカードユニット20,携帯端末30,遊技場管理装置50,及びセンター管理装置60からなる遊技用システム1の作用について図6〜図11を用いて説明する。ここでは、携帯端末ID0001の携帯端末30を所有する遊技者を例として説明を行う。まず、この遊技者が遊技場Aにおいて携帯端末30の赤外線通信部31をカードユニット20の赤外線通信部22に対向させた状態で該携帯端末30の電源を入れると、電源投入後に赤外線通信部31から赤外線通信部22に対して通信可能か否かの確認を行うための信号が送信され、該信号を受信したカードユニット20側で通信可能であると判定されたときには、通信可能である旨を示す信号が赤外線通信部22から赤外線通信部31に対して送信され、該通信可能である旨を示す信号を受信した携帯端末30のディスプレイ36には図6のD11に示す画面が表示される。
このD11に示す画面においては、「データ表示」と「玉貸」が選択可能となっていて、ここで遊技者が「データ表示」を方向ボタン34U,34Dにより選択して決定ボタン35を押下操作すると、D12に示すように遊技情報を表示させる「遊技情報」,遊技機情報を表示させる「遊技機情報」,遊技場情報を表示させる「遊技場情報」が選択可能になる。即ちこのD12では方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36によって表示手段(ディスプレイ36)に表示する遊技情報,遊技機情報,及び遊技場情報を指定することが可能である。
このD12において、遊技者が「遊技情報」を選択すると、第1の要求送信手段である赤外線通信部31は、遊技情報送信要求と、遊技場情報の送信を要求する旨を示す遊技場情報送信要求を当該携帯端末30の携帯端末ID(即ち0001)と対応付けてカードユニット20の赤外線通信部22に対して送信する。要求中継手段であるカードユニット20の通信部21は、赤外線通信部22が前記赤外線通信部31から送信された情報を受信したことに基づいて、該受信した情報(即ち携帯端末IDと対応付けて送信された遊技情報送信要求及び遊技場情報送信要求)を当該カードユニット20を特定可能な装置IDと対応付けて遊技場管理装置50の場内通信部51に対して送信する。
ここで第1の判定手段である制御部53は、場内通信部51が受信した携帯端末ID(ここでは0001)がハードディスク56に記憶されているか否かを判定する。即ち図4に示す閲覧許可DBに携帯端末ID(ここでは0001)が登録されているか否かを判定する。ここでは携帯端末IDとして0001が登録されているので、制御部53は該携帯端末IDがハードディスク56に記憶されていると判定する。
続けて、第1の情報送信手段である場内通信部51は、制御部53により、前記携帯端末IDがハードディスク56に記憶されていると判定されたことを条件として、ハードディスク56が記憶する遊技情報(ここでは遊技情報DBが管理する情報)と、場内通信部51が受信した遊技場情報送信要求に応じた遊技場情報(ここでは遊技場DBが管理する情報全て)を装置IDから特定されるカードユニット20に対して送信する。情報中継手段である赤外線通信部21は、通信部51により送信された遊技情報及び遊技場情報を受信したことに基づいて、これらの情報を携帯端末30の赤外線通信部31に対して送信する。
赤外線通信部31がこれらの情報を受信すると、制御部33のRAMに該受信した遊技情報及び遊技場情報が記憶され、D13に示す画面に移る。この画面ではRAMの記憶内容に基づいてパチンコ機10の機種が選択可能である。ここで例えば、遊技者が機種「CR_AAA」を選択すると、RAMの記憶内容に基づいて機種がCR_AAAであるパチンコ機10の遊技情報がD14に示すように表示される。なお、このD14において表示されていない台番号(ここでは台番号11以降)のパチンコ機10の遊技情報は方向ボタン34Dを押下することによって表示画面をスクロールさせて表示することが可能である。また、このD14において、方向ボタン34Lを1回押下操作するとD13に戻り、他の機種を選択可能である。D13において方向ボタン34Lを1回押下操作することによってD12に戻る。このときRAMには遊技情報及び遊技機情報が記憶された状態である。
このように、携帯端末30には前述した呼出ランプ装置(図示外)の表示部や、カードユニット20の表示装置(例えば液晶ディスプレイ)に表示される「大当り回数」や「スタート回数」以外の遊技情報(例えば「確変大当り回数」や「大当り確率」)についても表示することができるので、携帯端末30を所有することの付加価値が向上する。
次にD12において、「遊技機情報」が選択された際の遊技用システム1の作用について説明する。なお、ここで説明する遊技用システム1の作用は遊技場2内において、カードユニット20と携帯端末30が通信可能な場合のものであり、後述する遊技場外において「遊技機情報」が選択された際の遊技用システム1の作用と異なる。D12において遊技者が「遊技機情報」を選択すると、赤外線通信部31は、遊技機情報送信要求をカードユニット20の赤外線通信部22に対して送信する。カードユニット20の通信部21は、該受信した遊技機情報送信要求を当該カードユニット20を特定可能な装置IDと対応付けて遊技場管理装置50の場内通信部51に対して送信する。
続けて、場外通信部52は、場内通信部51が前記情報(ここでは装置IDと対応付けられた遊技機情報送信要求)を受信したことに基づいて、該受信した情報を当該遊技場管理装置50を特定可能な情報と対応付けて、専用線3を介してセンター管理装置60に対して送信する。これらの情報を受信した通信部61は、ハードディスク63が記憶する遊技機情報(ここでは遊技機情報DBが管理する情報)を、受信した装置IDと対応付けて、遊技場管理装置50を特定可能な情報から特定される送信元の遊技場管理装置50に対して送信する。
次に、場内通信部51は、場外通信部51が受信した情報(ここでは装置IDと対応付けられた遊技機情報)に基づいて、該装置IDから特定されるカードユニット20に対して遊技機情報を送信し、赤外線通信部22は、通信部21が該遊技機情報を受信したことに基づいて、該遊技機情報を携帯端末30の赤外線通信部31に対して送信する。携帯端末30においては、赤外線通信部31が受信した遊技機情報がRAMに記憶され、該RAMの記憶内容に基づいて図7のD21に示すように遊技機情報を表示させる機種を選択する画面に移る。ここで遊技者が例えば、CR_AAAを選択すると、RAMの記憶内容に基づいてD22に示すようにCR_AAAに関する遊技機情報が表示される。
再びD12に戻り、ここで遊技者が「遊技場情報」を選択すると、制御部33のRAMに遊技場情報が記憶された状態であれば該RAMに記憶された遊技場情報が図8のD31に示すように表示される。また、RAMに遊技場情報が記憶されていなければ、前記「遊技情報」が選択されたときと同様の処理が行われ、制御部33のRAMに遊技情報及び遊技場情報が記憶される。ディスプレイ36には図8のD31に示すように遊技場情報が表示される。
ここで、遊技場情報に限らず、制御部33のRAMに遊技情報や遊技機情報が記憶されている状態であれば、D12において「遊技情報」や「遊技機情報」を選択することによって該RAM記憶されている各情報が表示される。この制御部33のRAMに記憶されている情報の更新は、D12における各情報の選択時に決定ボタン35を所定時間以上(例えば2秒以上)押下操作することによって、RAMの内容が消去され、前記各情報の送信を要求する旨を示す情報がカードユニット20に送信され、同様の処理が行われる。
次に、図6のD11に戻り、ここで「玉貸」を選択すると、「玉貸」が選択された旨が当該携帯端末30を特定可能な携帯端末IDと対応付けて、赤外線通信部32からカードユニット20を介して遊技場管理装置50に送信される。遊技場管理装置50においては、会員情報DBを参照して該受信した携帯端末ID(ここでは0001)に対応する残度数と貯玉数を示す情報を、カードユニット20を介して携帯端末30に送信する。この携帯端末30においては、受信した残度数と貯玉数が制御部33のRAMに記憶されると共に、ディスプレイ36に図9のD41に示す画面が表示される。
D41では「プリペイド玉貸」と、「貯玉再プレイ」を選択可能であり、ここで遊技者が「プリペイド玉貸」を選択すると、D42に示すように該RAMに記憶された残度数(ここでは7度)が表示され、1回のプリペイド玉貸で使用するプリペイド価値である玉貸単位度数(ここでは5度)が表示される。この玉貸単位度数は度数右側の設定ボタンによって1度〜5度の間で設定可能である。このD42において、遊技者が「玉貸」ボタンを選択すると、赤外線通信部31からカードユニット20に対して5度数分のプリペイド玉貸を行わせる旨を示す情報が送信され、制御部22は赤外線通信部22が該情報を受信したことに基づいて5度数分のプリペイド玉貸(即ち125発のパチンコ玉の払出)を行う。即ちカードユニット20は、遊技価値使用要求送信手段(ここでは赤外線通信部31)により送信された遊技価値使用処理(ここではプリペイド玉貸)を行わせる為の要求を受信したことに基づいて、遊技価値使用処理を行うものである。従って、携帯端末30により遊技者が所有するプリペイド価値を遊技に使用させることが可能となり、携帯端末30を所有する遊技者の利便性が向上する。
なお、このプリペイド価値の購入は遊技場2に設けられたプリペイド価値購入用の端末(図示外)に該携帯端末30を通信可能に接続して(赤外線通信又はケーブル接続でも良い)所定の操作を行うことで可能であり、購入分のプリペイド価値が該携帯端末30の携帯端末IDと共に遊技場管理装置50に送信され、該携帯端末IDに対応する残度数に加算される。また、購入に際しては現金決済及びクレジット決済が可能である。
また、D41において、遊技者が「貯玉再プレイ」を選択すると、D43に示すようにRAMに記憶された貯玉数(ここでは916個)と該貯玉数に基づく再プレイ可能回数(ここでは6回)が表示される。このD43において遊技者が「再プレイ」ボタンを選択すると、赤外線通信部31からカードユニット20に対して貯玉再プレイを行わせる旨を示す情報が送信され、制御部22は赤外線通信部22が該情報を受信したことに基づいて貯玉再プレイ(即ち150個の貯玉数を使用して125発のパチンコ玉を払い出す処理)を行う。即ちカードユニット20は、貯蓄価値使用要求送信手段(ここでは赤外線通信部31)により送信された貯蓄価値使用処理(ここでは貯玉再プレイ)を行わせる為の要求を受信したことに基づいて、貯蓄価値使用処理を行うものである。従って、携帯端末30により遊技者が所有する貯玉数を遊技に使用させることが可能となり、携帯端末30を所有する遊技者の利便性が向上する。
次に、遊技者が遊技場外において携帯端末30を使用する例について説明する。遊技者が遊技場外で携帯端末30の電源を入れると、電源投入後に携帯端末30のディスプレイ36には図10のD51に示す画面が表示される。
このD51に示す画面においては、「データ表示」のみが選択可能となっていて、ここで遊技者が決定ボタン35を押下操作すると、D52に示すように遊技機情報を表示させる「遊技機情報」,遊技場情報を表示させる「遊技場情報」が選択可能になる。即ちこのD52では方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36によって表示手段(ディスプレイ36)に表示する遊技機情報,及び遊技場情報を指定することが可能である。
このD52において、遊技者が「遊技機情報」を選択すると、第2の要求送信手段である無線通信部32は、遊技機情報送信要求と、遊技場情報送信要求を当該携帯端末30の携帯端末ID(即ち0001)と対応付けて公衆網4を介してセンター管理装置60に対して送信する。
ここで第2の判定手段である制御部62は、通信部61が受信した携帯端末ID(ここでは0001)がハードディスク63に記憶されているか否かを判定する。即ち図5に示す閲覧許可DBに携帯端末ID(ここでは0001)が登録されているか否かを判定する。ここでは携帯端末IDとして0001が登録されているので、制御部62は該携帯端末IDがハードディスク63に記憶されていると判定する。
続けて、第2の情報送信手段である通信部61は、制御部62により、前記携帯端末IDがハードディスク63に記憶されていると判定されたことを条件として、ハードディスク63が記憶する遊技機情報(ここでは遊技機情報DBが管理する情報)と、通信部61が受信した遊技場情報送信要求に応じた遊技場情報(ここでは遊技場DBが管理する情報全て)を公衆網4を介して携帯端末IDから特定される携帯端末30に対して送信する。
無線通信部32がこれらの情報を受信すると、制御部33のRAMに該受信した遊技機情報及び遊技場情報が記憶され、図7のD21に示す画面が表示される。ここで遊技者が例えば、CR_AAAを選択すると、RAMの記憶内容に基づいてD22に示すようにCR_AAAに関する遊技機情報が表示される。
D52に戻り、ここで遊技者が「遊技場情報」を選択すると、制御部33のRAMに遊技場情報が記憶された状態であればD53に示す画面が表示される。この画面ではRAMの記憶内容に基づいて遊技場が選択可能である。ここで例えば、遊技者が遊技場Aを選択すると、RAMの記憶内容に基づいて遊技場Aの遊技場情報がD54に示すように表示される。このD54において、方向ボタン34Lを1回押下操作するとD53に戻り、他の遊技場を選択可能である。D53において方向ボタン34Lを1回押下操作することによってD52に戻る。このときRAMには遊技機情報及び遊技場情報が記憶された状態である。
また、D52において、遊技者が「遊技場情報」を選択した際、RAMに遊技場情報が記憶されていなければ、前記「遊技機情報」が選択されたときと同様の処理が行われ、制御部33のRAMに遊技機情報及び遊技場情報が記憶される。ディスプレイ36には図10のD53に示す遊技場の選択画面が表示される。
ここで、遊技場情報に限らず、制御部33のRAMに遊技機情報が記憶されている状態であれば、D52において「遊技機情報」を選択することによって該RAMに記憶されている各情報が表示される。この制御部33のRAMに記憶されている内容の更新は、D52における各情報の選択時に決定ボタン35を所定時間以上(例えば2秒以上)押下操作することによって、RAMの内容が消去され、前記各情報の送信を要求する旨を示す情報がカードユニット20に送信され、同様の処理が行われる。
以上説明したように、遊技用システム1によれば、遊技場内においては携帯端末30がカードユニット20と通信して各種の遊技情報及び各種の遊技場情報を取得して表示すると共に、遊技場外においても携帯端末30がセンター管理装置60と通信することにより各種の遊技機情報及び各種の遊技場情報を取得して表示することができるので、遊技者の利便性が向上する。ここで、各種の遊技情報及び各種の遊技機情報の送信が許可された携帯端末30に対してのみ該情報の送信を行うので、情報の送信が許可された携帯端末30を所有することの付加価値が向上する。
最後に、遊技場管理装置50が携帯端末30と通信接続されたことを確認したときに行う遊技情報及び特典情報の送信方法と、センター管理装置60が携帯端末30と通信接続されたことを確認したときに行う遊技機情報及び特典情報の送信方法について説明する。まず、遊技場管理装置50においては、第1の通信接続確認手段である制御部53がハードディスク54に記憶されている通信ログを参照し、携帯端末30がカードユニット20を介して該遊技場管理装置50と通信接続されたか否かを確認する。続けて第1のデータ確認手段である制御部53は、前記通信接続の確認によって携帯端末30がカードユニット20を介して該遊技場管理装置50と通信接続されたと確認されたときには、該通信接続が確認された携帯端末30の携帯端末ID(例えば0001)が遊技場記憶手段であるハードディスク54に記憶されているか否か(ここでは閲覧許可DBに登録されているか否か)を確認する。
ここで第1の情報送信手段である場内通信部51は、制御部53により通信接続が確認された携帯端末30の携帯端末ID(ここでは0001)が閲覧許可DBに登録されていると確認されたときには、該確認に基づいてハードディスク54に該携帯端末ID(ここでは0001)と対応付けて記憶された遊技情報(ここでは8月8日遊技情報DB)及び特典情報(ここでは特典情報1)を、カードユニット20を介して該携帯端末ID(ここでは0001)の携帯端末30に送信する。この遊技情報及び特典情報を携帯端末30が受信したときには、該受信した遊技情報及び特典情報が制御部33のRAMに記憶されると共に、図11のD61に示すようにディスレイ36に、遊技情報及び特典情報を遊技場管理装置50より受信した旨と、該受信した特典情報の内容が表示される。
次に、センター管理装置60においては、第2の通信接続確認手段である制御部62がハードディスク63に記憶されている通信ログを参照し、携帯端末30がセンター管理装置60と通信接続されたか否かを確認する。続けて第2のデータ確認手段である制御部62は、前記通信接続の確認によって携帯端末30がセンター管理装置60と通信接続されたと確認されたときには、該通信接続が確認された携帯端末30の携帯端末ID(例えば0003)がセンター記憶手段であるハードディスク63に記憶されているか否か(ここでは閲覧許可DBに登録されているか否か)を確認する。
ここで第2の情報送信手段である通信部61は、制御部62により通信接続が確認された携帯端末30の携帯端末ID(ここでは0003)が閲覧許可DBに登録されていると確認されたときには、該確認に基づいてハードディスク63に該携帯端末ID(ここでは0003)と対応付けて記憶された遊技機情報(ここでは遊技機情報DB)及び特典情報(ここでは特典情報C1)を、公衆網4を介して該携帯端末ID(ここでは0003)の携帯端末30に送信する。この遊技機情報及び特典情報を携帯端末30が受信したときには、該受信した遊技機情報及び特典情報が制御部33のRAMに記憶されると共に、図11のD62に示すようにディスレイ36に、遊技機情報及び特典情報をセンター管理装置60より受信した旨と、該受信した特典情報の内容が表示される。
このように、通信接続されたと確認された携帯端末30の携帯端末IDが記憶されていたときには、該携帯端末に対して特典情報を送信するので、携帯端末IDが記憶された携帯端末を所有する遊技者の利便性が向上すると共に、特典を送信する側にとっても情報配信による効果が期待できる。
最後に、本発明に係る遊技用システム1の変形例について説明する。
上記の実施形態では、遊技者が遊技の結果として獲得した獲得価値の大きさが貯蓄されてなる貯蓄価値の大きさが貯玉数である例について説明したが、これに限らず、該貯蓄価値の大きさは貯メダル数であっても良い。
上記の実施形態では、残度数の管理や貯玉数の管理が、遊技場管理装置50において行われる例について説明したが、これに限らず、残度数や貯玉数の管理は遊技場外でいわゆる第3者機関において行われても良い。このとき、遊技場管理装置は必要に応じて第3者機関の管理装置と通信を行って残度数や貯玉数の情報を取得する。
上記の実施形態では、遊技機が、パチンコ玉が外部に払い出される通常のパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えばパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,メダルやパチンコ玉が外部に払い出されるスロットマシンやパチロット,メダルが外部に払い出されることなく遊技可能なクレジット式のスロットマシン等であっても良く、さらにはパチンコ玉やメダル等を用いずにデータ等により遊技可能な遊技機,遊技盤やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良く、その種類や形態は特に限定されない。
上記の実施形態では、カードユニット20が、パチンコ機10との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りを行うことにより遊技媒体の貸与を行うCRユニットである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、自ら玉払出装置を備えて遊技媒体の貸与を行うものでも良い。また上記の実施形態では、カードユニット20が、遊技媒体としてパチンコ玉を貸与するためのプリペイド玉貸を行うものである例について説明したが、これに限らず、該カードユニットは、遊技媒体としてメダルを貸与するためのメダル貸与処理を行うものでも良く、また遊技機が前記封入式のパチンコ機や前記クレジット式のスロットマシンである場合には、それら遊技機での遊技に使用される遊技媒体である得点・持点を加算する処理を行うものでも良い。
上記の実施形態では、携帯端末30がPDA型の専用端末である例について説明したが、これに限らず、携帯端末30は携帯電話やPHSでも良い。
上記の実施形態では、携帯端末30がカードユニット20と赤外線通信を行い、センター管理装置60と公衆網4を介して無線通信を行う例について説明したが、これに限らず、携帯端末30はカードユニット20と通信用ケーブルによって接続されていても良く、また、公衆網4と通信用ケーブルによって接続されていて通信可能となっているものでも良い。
上記の実施形態では、プリペイド玉貸や貯玉再プレイにおいて、残度数や貯玉数が携帯端末30のディスプレイ36に表示される例について説明したが、これに限らず、ディスプレイ36には玉貸や貯玉再プレイを行うためのボタンのみが表示され、残度数や貯玉数はカードユニット20に設けられた表示部やパチンコ機10に設けられた表示部に表示されても良い。
上記の実施形態では、第1の操作手段である方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36が図6のD12に示すように遊技情報を指定すると、遊技場管理装置50が管理する遊技情報(遊技情報DBが管理する情報)が全て携帯端末30に送信される例について説明したが、これに限らず、第1の操作手段である方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36によって特定の機種又は台についての遊技情報を指定可能として、該第1の操作手段により指定された機種又は台についての遊技情報のみが該携帯端末30に送信されて表示可能となるものでも良い。あるいは、特定の種類の遊技情報(例えば大当り回数,確変大当り回数,大当り確率,又はスタート回数のいずれか)を指定可能として、該第1の操作手段により指定された遊技情報のみが該携帯端末30に送信されて表示可能となるものでも良い。即ち、第1の操作手段は表示手段に表示する遊技情報を指定可能なものであれば良い。
上記の実施形態では、第2の操作手段である方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36が図10のD52に示すように遊技機情報を指定すると、センター管理装置60が管理する遊技機情報(遊技機情報DBが管理する情報)が全て携帯端末30に送信される例について説明したが、これに限らず、第2の操作手段である方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36によって特定の機種についての遊技機情報を指定可能として、該第2の操作手段により指定された機種についての遊技機情報のみが該携帯端末30に送信されて表示可能となるものでも良い。即ち、第2の操作手段は表示手段に表示する遊技機情報を指定可能なものであれば良い。
上記の実施形態では、遊技場管理装置50とセンター管理装置60が専用線3により通信可能に接続された例について説明したが、これに限らず、遊技場管理装置50とセンター管理装置60は公衆網4により通信可能に接続されていても良い。
上記の実施形態では、図6のD12において遊技場内の遊技者が「遊技機情報」を選択すると、携帯端末30がカードユニット20と赤外線通信を行うことによって、遊技機情報をセンター管理装置60から取得することができる例について説明したが、これに限らず、遊技場内で「遊技機情報」を選択することによって、携帯端末30が公衆回線4を介してセンター管理装置60とパケット通信を行い、遊技機情報をセンター管理装置60から取得して表示可能とする処理が行われても良い。即ち、遊技場内で「遊技機情報」が選択された際の処理を遊技場外で同選択が行われた際の処理と同一としても良い。
上記の実施形態では、遊技用装置が遊技機であるパチンコ機10の側方に設けられるカードユニット20である例について説明したが、これに限らず、遊技機の上方に隣接して設けられる呼出ランプ装置でも良く、遊技機自体に組み込まれているものでも良い。即ち遊技用装置は遊技機に対応して設けられているものであれば良い。
上記の実施形態では、遊技場管理装置50が遊技情報を管理し、センター管理装置60が遊技機情報を管理する例について説明したが、これに限らず、センター管理装置60が遊技機情報と共に遊技情報を管理しても良く、また、遊技場管理装置50が遊技情報と共に遊技機情報を管理しても良い。
上記の実施形態では、カードユニット20が、遊技価値使用要求送信手段である赤外線通信部31により送信された遊技価値使用処理(ここではプリペイド玉貸)を行わせる為の要求を受信したことに基づいて、遊技価値使用処理(ここではプリペイド玉貸)を行う例について説明したが、これに加えて、カードユニット20は会員カードやプリペイドカードを使用したプリペイド玉貸が可能なものであっても良い。これによれば携帯端末30を所有していない遊技者に対してもプリペイド玉貸が可能である。
上記の実施携帯では、プリペイド価値の購入は遊技場2に設けられたプリペイド価値購入用の端末に携帯端末30を通信可能に接続して行う例について説明したが、これに限らず、貨幣を受け付け可能なカードユニット20において、受け付けた貨幣額に対応するプリペイド価値を、通信接続されている携帯端末30の携帯端末IDと共に遊技場管理装置50に送信し、遊技場管理装置50において該携帯端末IDに対応する残度数に該プリペイド価値が加算されても良い。
上記の実施形態では、前記第1の操作手段,第2の操作手段,遊技価値使用操作手段,及び貯蓄価値使用操作手段が、方向ボタン34,決定ボタン35,及びディスプレイ36である例について説明したが、これに限らず、該各手段は、携帯端末30に備えられたタッチパネル式のディスプレイであって、ポインティングデバイス等による操作でディスプレイに表示された項目を選択することによって、プリペイド玉貸及び貯玉再プレイをカードユニット20に行わせるための操作や、ディスプレイに表示する項目の選択等が可能なものでも良い。
上記の実施形態では、センター管理装置60の特典情報DB(図5)への特典情報の登録は、センター管理装置60の管理者が、各遊技場(ここでは遊技場A,B,C)から該センター管理装置60の特典情報DBに登録するために送られた情報に基づいて、入力装置64であるキーボードによって入力しているが、これに限らず、遊技場管理装置50の特典情報DBで管理される特典情報が、当該遊技場を特定可能な情報と共に場外通信部52から専用線3を介してセンター管理装置60に送信され、制御部62が該受信した特典情報を、該受信した遊技場を特定可能な情報から特定される遊技場と対応付けて特典情報DBに登録しても良い。
また、各遊技場(ここでは遊技場A,B,C)からセンター管理装置60の特典情報DBに登録するための特典情報が送信されず、センター管理装置側で独自に考案した特典情報を特典情報DBに登録しても良い。例えば、図12に示すように遊技場とは関係のない特典情報(ここではWebサイトでのXXXグッズプレゼントの抽選のお知らせ)等が登録されても良い。
上記の実施形態では、第2の情報送信手段である通信部61が、受信した遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求に応じて、ハードディスク63が記憶する遊技機情報及び遊技場情報を、受信した携帯端末IDから特定される携帯端末30に対して送信する例について説明したが、これに限らず、通信部61は遊技機情報及び遊技場情報に加えて、ハードディスク63が該携帯端末IDと対応付けて記憶している特典情報(即ち「データ確認時送信特典情報」)を送信しても良い。
また、各携帯端末ID毎に送信する情報(例えば、遊技機情報DB,遊技場DB,及び特典情報DB)を予め登録しておき、遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求を受信しなくても、該登録された情報の更新(新規登録を含む)が行われたときに、該更新された情報を対応する携帯端末IDの携帯端末30に送信しても良い。
さらに、前記遊技機情報や遊技場情報と共に、携帯端末30が存在する地域に属する遊技場についての遊技場情報や特典情報を送信するようにしても良い。例えばハードディスク63は、図13に示すように各遊技場毎に、それぞれが属する地域が登録された地域情報DBを記憶し、通信部61が携帯端末30から送信された前記遊技機情報送信要求及び遊技場情報送信要求と共に、該携帯端末30が存在するエリアを特定可能な情報(例えば携帯端末30の位置情報や、携帯端末30が無線通信を行っている携帯電話基地局やPHS基地局を特定可能な情報)を受信して、制御部62がこの受信した情報に基づいて携帯端末30の属するエリアと同じ地域に属する遊技場を地域情報DBを参照して特定し(例えば携帯端末30の属するエリアがAKであったときには遊技場Aと遊技場Bを特定)、通信部61が該特定された遊技場の遊技場情報(例えば遊技場A及び遊技場Bについての遊技場情報)や特典情報(例えば特典情報A1及び特典情報B1)を前記遊技機情報及び遊技場情報と共に携帯端末30に対して送信すると良い。
上記の実施形態では、遊技情報DBの「大当り回数」及び「スタート回数」の値がパチンコ機10の上部に設けられた呼出ランプ装置(図示外)の表示部や、カードユニット20の表示装置(例えば液晶ディスプレイ)に表示される例について説明したが、これに限らず、遊技情報DBに登録された情報は、遊技場管理装置50と通信可能であって遊技情報を表示可能な閲覧用端末に表示されても良い。なお、この閲覧用端末が表示不可能な、遊技場情報,特典情報,及びセンター管理装置60が管理する各DBに登録された情報等は、上述したようにして携帯端末30を利用することによって表示可能であり、携帯端末30の利用価値が向上する。