JP2005065626A - 殺菌加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温塩水槽および冷塩水槽等の各処理装置を備え、ネットコンベアを野菜カゴの搬送手段とする殺菌処理装置において、設置する際の不具合の発生や、野菜処理の効率悪化を招く不具合の問題など、殺菌処理装置の運用性の低下に関わる点である。
【解決手段】野菜の収容される収容カゴ7を、荷入れ用コンベア8と、洗浄装置2と、加温処理装置3と、冷却処理装置4と、脱水装置5と、荷出し用コンベア9とを経て、殺菌加工処理を行う殺菌加工装置1において、各工程を担当する各処理装置をそれぞれ別体で構成し、加温処理装置3に備える温水槽31と、冷却処理装置4に備える冷水槽41とに、収容カゴ7を収容するカゴ受け33・43の揺動機構80を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置に関する。
従来より、野菜等の農作物にブランチング(熱処理)を加えることにより、殺菌及び旨み加工を施すことが、行われている。
ブランチングにより、まず、農作物に付着している微生物の殺菌が行われる。また、細胞が死ぬ。この細胞死により、その細胞内の分解酵素の働きが活発となり、旨み成分の発生などの化学分解反応が促進される。
また、野菜の細胞壁が破壊されて組織が軟化し、その野菜が冷凍保存時における氷結膨張にも耐えられるものとなる。また、空気中で加熱する場合は水分が乾燥するため、野菜の氷結膨張の程度が抑制される。
ブランチングにより野菜の殺菌加工処理を行う装置の一例として、特許文献1に開示される技術がある。
該技術は、浅漬けの製造方法およびこれに使用される装置に関するものである。該技術中に開示される浅漬け製造装置の一例は、野菜を浸すための温塩水槽および冷塩水槽と、野菜を収容するカゴの搬送手段とを備えている。なお、この野菜カゴは、メッシュ状で通液性が十分に確保されており、カゴを塩水槽内に浸すことで野菜が塩水と接触する。
温塩水槽は野菜を加温するための手段であり、該温塩水槽に満たされる塩水は56℃から60℃の水温に保たれている。そして、この温塩水槽に野菜を浸すことで、野菜のブランチングが行われる。特に、塩水の温度を、56℃から60℃とすることで、有害細菌は殺菌されるが酵素は変性しないようにして、酵素による分解作用により、野菜の苦味、渋味を旨みに変化させることを意図している。つまり、温塩水槽において、野菜の殺菌と旨み加工とが行われるものである。
また、冷塩水槽は加温された野菜を冷却するための手段であり、該冷塩水槽に満たされる塩水は15℃以下の水温に保たれている。そして、この冷塩水槽に野菜を浸すことで、加熱された野菜が急速に冷却され、殺菌加工された野菜に微生物が増殖する不具合が抑制される。
ここで、前記技術では、野菜を塩水中に浸すことで、組織の軟化や水分の脱水(乾燥)を行うものとしている。つまり、適度に調整した塩水濃度を利用することで、塩水と細胞液(細胞壁内の水溶液)との間で浸透圧を生じさせ、細胞内の水分の脱水とを行うのである。細胞液中には、塩化ナトリウム等のミネラルが触媒として溶け込んでおり、その媒質濃度は0.9%程度である。これに対して、例えば1.0から5.0%の濃度の塩水を用いて、前記浸透圧を生じさせる。そして、組織の軟化や水分の脱水により、冷凍時の氷結膨張に対処した処理が行われると共に、浅漬けとしての適切な食味、食感が得られるようになる。
特開2000−210012号公報
特許文献1には、浅漬け製造装置として、野菜カゴを手動で温塩水槽から冷塩水槽に受け渡す装置と、野菜カゴを自動で温塩水槽から冷塩水槽に受け渡す装置と、が開示されている。
手動で受渡を行う場合は、作業者の負担が大きく、多量生産やコスト削減には不適切である。
また、特許文献1に開示される自動の浅漬け製造装置は、野菜カゴがネットコンベア(搬送手段)により、温塩水槽から冷塩水槽に向けて順送りに送られる構成である。特に、温塩水槽への野菜カゴの荷入れから、温塩水槽から冷塩水槽への搬送、さらに冷塩水槽から野菜カゴの荷出しまでが、一体のネットコンベアにより行われる。
野菜カゴの搬送手段をネットコンベアとした場合は、搬送経路が必然的に直線経路となり、その搬送経路に応じた設置スペースを要することとなる。このため、浅漬け製造装置を設置すべき場所において、搬送経路をカバーするだけの設置スペースが確保できなかったり、デッドスペースを生じたりする。
また、前記浅漬け製造装置において、野菜カゴを塩水に浸漬させた時に、野菜カゴ内の野菜は積み重なった状態にあるが、この状態のまま加温および冷却を行うと、温塩水もしくは冷塩水との間で熱交換される程度に、ばらつきが生じることになる。
さらに、温塩水および冷塩水に浸漬させた後の野菜カゴは、脱水装置により水切りする必要があるが、この脱水装置の構成が前記特許文献1には開示されていない。
同様に、温塩水槽および冷塩水槽は、適宜処理用の塩水を交換する必要があるが、この水交換を行うための構成に関しても、前記特許文献1には開示されていない。
つまり、解決しようとする問題点は、温塩水槽および冷塩水槽等の各処理装置を備え、ネットコンベアを野菜カゴの搬送手段とする殺菌処理装置において、設置する際の不具合の発生や、野菜処理の効率悪化を招く不具合の問題など、殺菌処理装置の運用性の低下に関わる点である。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
各工程を担当する各処理装置をそれぞれ別体で構成したものである。
請求項2においては、少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
前記加温工程の処理装置は温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置は冷水槽を備え、
各水槽内に収容カゴを保持するカゴ受けを設けると共に、該カゴ受けの揺動手段を設けたものである。
請求項3においては、少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
前記加温工程の処理装置は温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置は冷水槽を備え、
各水槽の底部に排水口を設けると共に、各水槽の傾倒手段を設けたものである。
請求項4においては、少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
冷却工程の次に脱水工程を経て荷出し工程に至る構成において、
脱水工程の処理装置は、
収容カゴの保持手段と、
該保持手段を連続回転させる回転手段と、
該保持手段の姿勢を傾倒させる傾倒手段と、
該保持手段に保持された収容カゴ内にエアを噴射するエア噴射手段と、
を備えるものである。
請求項5においては、前記加温工程の処理装置が温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置が冷水槽を備える構成において、
前記温水槽および冷水槽に、浸漬する収容カゴ内の農作物との間で浸透圧を生じさせる液体を満たしたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、殺菌加工装置に備える各装置のレイアウトに自由度を持たせることができ、殺菌加工装置の設置スペースに制限が加えられる場合であっても、対応することができる。
したがって、設置スペースの広さに応じて、収容カゴの搬送経路をL字型、もしくはU字型とし、この搬送経路に沿って、各装置を配置することも可能である。
請求項2においては、収容カゴ内の農作物を水加熱もしくは水冷却する際に、収容カゴ内での農作物の積み重なり状態を適宜崩すことができる。したがって、収容カゴの農作物の中に、温水もしくは冷水との間で熱交換される程度に、ばらつきが生じることを防止でき、これらの農作物に均一な処理を行うことができる。
請求項3においては、少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
前記加温工程の処理装置は温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置は冷水槽を備え、
各水槽の底部に排水口を設けると共に、各水槽の傾倒手段を設けたので、
各水槽の排水時において、各水槽を傾倒させると、その内部底面も傾斜し、水槽内の排水が内部底面に張り付くことなく、排水口へ向けて流される。したがって、水槽からの排水が確実に行われる。
請求項4においては、エア噴射により収容カゴ内の農作物を満遍なく脱水させることができる。特に、脱水を遠心分離方式とした場合は、脱水時に農作物類等の農作物が収容カゴの内壁との衝突するため、傷を生じて商品価値が損なわれることがあるが、エア噴射の場合はこのような不具合がない。
また、カゴ受けの回転手段としてのモータを備える構成のため、脱水装置は、エア噴射による脱水のみでなく、遠心分離方式による脱水も可能である。したがって、処理対象の農作物の種類によって、遠心分離方式による脱水に不具合を生じない場合は、脱水装置において、遠心分離方式により脱水を行うことも可能である。
請求項5においては、加温による殺菌処理に加えて、加温により野菜の細胞が死んで細胞壁が破壊され、塩水と細胞壁内の水溶液との間の浸透圧により、細胞内の水分が脱水される。同時に、組織の軟化や水分の脱水により、冷凍時の氷結膨張に対処した処理が行われる。また、冷却工程において、加温工程で一旦脱水された野菜が、外部の浸透圧が低下することにより、水分を吸収してしまう不具合が防止される。
本発明の殺菌加工装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
以下において、第一の実施の形態である殺菌加工装置1と、第二の実施の形態である殺菌加工装置101とについて説明するが、両実施の形態で同一の部分に関しては同符号を用いると共に、その部分に関する説明を省略することがある。
図1、図2を用いて、第一の実施の形態である殺菌加工装置1の構成について説明する。
殺菌加工装置1は野菜類を、ブランチング(熱処理)により殺菌および加工する装置であり、次の各工程を経て農作物の処理を行う。
装置1本体への荷入れ工程、洗浄工程、殺菌加工のための加温工程、冷却工程、脱水工程、装置本体からの荷出し工程である。殺菌加工装置1における実質的な処理工程は、洗浄工程、加温工程、冷却工程、脱水工程からなる四工程が該当する。
詳しくは後述するが、ブランチング(熱処理)による熱自体により、野菜の殺菌が行われ、同時に、熱による細胞死によって活性化された分解酵素により、野菜の旨み加工も行われる。
そして、殺菌加工装置1には、前記各工程に対応して、次の各処理装置が備えられている。まず、洗浄工程を担当する洗浄装置2、加温工程を担当する加温処理装置3、冷却工程を担当する冷却処理装置4、脱水工程を担当する脱水装置5である。また、荷入れ工程を担当する荷入れ用コンベア8と、荷出し工程を担当する荷出し用コンベア9も備えられている。さらに、工程間での搬送手段として、ローダー6が設けられている。
前記各工程における処理内容を概略的に説明する。
まず、荷入れ工程において、装置1本体内へ野菜の荷入れが行われる。
次の洗浄工程において、野菜の洗浄が行われる。
その次の加温工程においては、加温によるブランチングにより野菜の殺菌加工が行われる。またこのとき、野菜の脱水も同時に行われる。この処理は、温水、好ましくは温塩水中に野菜を浸漬することで行われる。
その次の冷却工程では、加温工程で加温された野菜の冷却が行われる。この処理は、冷水、好ましくは冷塩水中に野菜を浸漬することで行われるものであり、野菜の保存性を良好とするための処理である。
その次の脱水工程においては、野菜の水切りが行われる。加温工程および冷却工程では、野菜を水(塩水)中に浸漬させることで前記処理が行われるため、野菜には水分が付着している。脱水工程は、この水分の除去のため行われる。
その次の荷出し工程においては、殺菌加工処理の終了した野菜が装置1本体外へと荷出しされる。
殺菌加工装置1で殺菌加工される野菜は、搬送の便宜を考慮して、収容カゴ7に収容されて、前記各工程の処理を受ける。
ここで、収容カゴ7には、野菜単体、もしくは、野菜を適度の大きさに切断して形成される切断片が、収容される。
収容カゴ7への収容対象としての野菜単体もしくは切断片の大きさは、収容カゴ7内に入ることが必要条件であるが、最終的な食べやすい大きさにしておいてもよいし、或いはその前段階としてのある程度の大きさであってもよい。いずれにしても、後述する加温工程や冷却工程においては、加温や冷却に際して、処理の対象物が小さく薄いほど、熱伝導性が向上して効率がよい。このことを考慮して野菜を切断して分離し、その切断片を処理の対象物とすれば、処理時間の短縮を図ることができる。
なお、熱伝導性の向上を目的とするならば、必ずしも野菜を個々の切断片に分離してしまう必然は無く、切込みを入れることでも同様の効果が得られるものである。
収容カゴ7は蓋を備えており、蓋を閉鎖することで、内部の野菜(以下、単体であるか切断片であるかを問わない)が、収容カゴ7より脱落不能に収容される。
そして、殺菌加工装置1で殺菌加工処理を受ける野菜は、収容カゴ7に収容された状態で、殺菌加工装置1内へ荷入れされると共に、殺菌加工装置1内の各処理装置間を搬送され、殺菌加工装置1外へと荷出しされる。
殺菌加工装置1には、収容カゴ7の荷入れおよび荷出し用の手段として、荷入れ用コンベア8および荷出し用コンベア9が設けられている。荷入れ用コンベア8により、収容カゴ7が殺菌加工装置1内に荷入れされ、殺菌加工処理の終了した収容カゴ7が、荷出し用コンベア9により、殺菌加工装置1外へ荷出しされる。
両コンベア8・9は、本実施の形態では、駆動するローラ列を備えたローラコンベアとしており、該ローラ列上に載置された収容カゴ7を搬送可能である。
殺菌加工装置1には、各工程処理間で収容カゴ7を搬送する手段として、ローダー6が設けられている。
該ローダー6は、レール10と、該レール10に沿って移動する横行装置11と、横行装置11に対して昇降する把持装置12と、からなる。レール10は、床面上に立設した支柱13・13・・・に支持されて、収容カゴ7の搬送経路(後述)に沿って敷設されている。
ここで、把持装置12は、収容カゴ7の把持および把持の解除が可能であり、把持装置12により把持された収容カゴ7が、ローダー6により搬送される。
また、把持装置12の昇降機構は、本実施の形態では、把持装置12と横行装置11との間に介設したボールねじと、ボールねじの駆動機構とで構成されている。該把持装置12の昇降は、把持装置12と横行装置11との間に介設した直動案内機構により案内されて、水平方向への移動や脱落が制止される。
なお、把持装置12の昇降機構の駆動手段としては、本実施の形態のようなボールねじを用いる駆動機構に限定されるものではなく、ベルト式や空気圧シリンダーを利用するものであっても良い。
以上構成のローダー6は、収容カゴ7の搬送に際し、まず、収容カゴ7を把持する把持装置12を、収容カゴ7が各処理装置と接触することのない上下位置まで上昇させる。
次いで、この上下位置に把持装置12を保った状態で、レール10に沿って横行装置11を走行させて、収容カゴ7の搬送が行われる。
そして、ローダー6は、収容カゴ7を各処理装置に供給する際には、把持装置12を下降させて、各処理装置内へ収容カゴ7を投入する。
野菜は、殺菌加工装置1へ荷入れされてから、荷出しされるまで、常に収容カゴ7内に収容された状態で、前記各工程の処理を受ける。
ここで、野菜が収容カゴ7に収容された状態のまま、各処理装置において野菜の処理を可能とするため、収容カゴ7は通液性を有する構成とされている。詳しくは後述するが、野菜の処理において、収容カゴ7内の野菜を、水を用いて処理したり、もしくは該野菜に付着した水を除去する処理が行われる。
一方、収容カゴ7における通液性を有する構成とは、より具体的には、収容カゴ7を、多数の開口が形成されたメッシュ状もしくは格子状容器で構成し、水切り性能がよいものとすることを意味する。また、蓋も同じくメッシュ状もしくは格子状とすることが望ましい。
収容カゴ7を以上の構成とすることにより、後述の加温工程では、温水(温塩水)中に収容カゴ7を浸漬することで、収容カゴ7内の野菜の加温が行われる。また、後述の冷却工程では、冷水(冷塩水)中に収容カゴ7を浸漬することで、収容カゴ7内の野菜の冷却が行われる。
なお、収容カゴ7は通液性を有する構成であるので、当然ながら、通気性も有している。
殺菌加工装置1内の各装置のレイアウトについて説明する。
野菜の処理工程の順に応じて、収納カゴ7の搬送経路が形成されており、この順に各装置が配置される。つまり、荷入れ用コンベア8、洗浄装置2、加温処理装置3、冷却処理装置4、脱水装置5、荷出し用コンベア9の順に、各装置が配置されている。
また、収容カゴ7の搬送経路に沿って前記レール10が配置されており、ローダー6により、各処理装置に収容カゴ7が供給される。
そして、レール10を挟んで、加温処理装置3に対向して、温水(温塩水)の供給源としての温水タンク15が配置され、冷却処理装置4に対向して、冷水(冷塩水)の供給源としての冷水タンク16が配置される。
さらに、該搬送経路の適宜位置の側方には、前記各装置の作動を制御する制御盤14が配置されている。
本実施の形態では、収容カゴ7の搬送経路は直線経路としており、この直線経路に沿って前記各装置が配置されている。
したがって、本実施の形態の説明において、レール10の敷設方向を前後方向とし、水平面内でこの敷設方向に対して垂直となる方向を左右方向とし、鉛直面内でこの敷設方向に対して垂直なる方向を上下方向とする。
前記各装置、つまり、荷入れ用コンベア8、洗浄装置2、加温処理装置3、冷却処理装置4、脱水装置5、荷出し用コンベア9は、それぞれ別体で構成されている。
また、温水タンク15は、加温処理装置3と給水用配管を介して接続されるが、加温処理装置3とは別体である。同様にして、冷水タンク16も冷却処理装置4とは別体である。
加えて、収容カゴ7の各工程間の搬送を担当するローダー6も、前記各装置と別体である。
このため、殺菌加工装置1に備える各装置のレイアウトに自由度を持たせることができ、殺菌加工装置1の設置スペースに制限が加えられる場合であっても、対応することができる。
例えば、前後一直線状の単一の機台に、殺菌加工装置1の各装置が支持固定される構成の場合であれば、その機台の前後幅に合わせた設置スペースを要するものとなる。
これに対して、各装置のレイアウトに自由度がある場合は、設置スペースの形状が縦長であるとか、正方形状であるとか等に応じて、収容カゴ7の搬送経路をL字型、もしくはU字型とし、この搬送経路に沿って、各装置を配置することも可能である。ここで、本実施の形態のように、収容カゴ7の搬送手段を前述のローダー6とした場合であれば、前記横行装置11の移動経路となるレール10の形状も、L字型もしくはU字型とする。
図1、図2を用いて、洗浄工程の処理を担当する洗浄装置2について説明する。
この洗浄装置2は水洗式の洗浄手段であり、洗浄槽21と、洗浄槽21に満たした水に水流(循環流)を発生させる手段(水流ポンプ)と、を備えている。洗浄槽21は、キャスタ付の四脚の機台24に、前後一対の支持ブラケット25・25を介して支持される。
洗浄槽21内には、水道水が満たされると共に、収容カゴ7を保持するためのカゴ受け23が設けられている。カゴ受け23は、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
収容カゴ7がカゴ受け23に保持された状態では、収容カゴ7内の野菜は、洗浄槽21内の水に浸された状態となる。
そして、前記水流ポンプの駆動により発生した水流により、収容カゴ7内の野菜に付着している細かい虫や異物が除去される。なお、本実施の形態では、通液性を有する収容カゴ7に形成される開口は、野菜に付着している異物等が、外部に流出する程度の大きさを有している。そして、前記異物等が収容カゴ7の内部より洗浄槽21内の水中に排出される。
また、野菜の洗浄装置としては、空気中で収容カゴ7内の野菜に向けてエア噴射を行う構成のものであっても、高圧水を噴射する構成のものであってもよく、本実施の形態のような水洗式に限定されるものではない。
ここで、カゴ受け23への収容カゴ7の投入は、ローダー6により、横行装置11を洗浄槽21の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させた後、該把持装置12による収容カゴ7の把持を解除して行われる。
また、カゴ受け23からの収容カゴ7の取出しは、同じくローダー6により、横行装置11を洗浄槽21の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させて、カゴ受け23に支持される収容カゴ7を把持装置12に把持させた後、該把持装置12を引き上げることで行われる。
図3から図6を用いて、加温工程の処理を担当する加温処理装置3について説明する。
加温処理装置3は、収容カゴ7に収容される野菜を加温して、該野菜にブランチング(軽度の熱処理)を行うための手段であり、水加熱式の加熱手段としての温水槽31を備えている。温水槽31は、キャスタ付の機台34に、前後一対の支持ブラケット35・35を介して支持される。
温水槽31の内部には、温水、好ましくは温塩水が満たされると共に、収容カゴ7を保持するためのカゴ受け33が設けられている。カゴ受け33は、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
収容カゴ7がカゴ受け33に保持された状態では、収容カゴ7内の野菜は、温水槽31内の温(塩)水に浸された状態となる。
ここで、カゴ受け33への収容カゴ7の投入は、ローダー6により、横行装置11を温水槽31の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させた後、該把持装置12による収容カゴ7の把持を解除して行われる。
また、カゴ受け33からの収容カゴ7の取出しは、同じくローダー6により、横行装置11を温水槽31の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させて、カゴ受け33に支持される収容カゴ7を把持装置12に把持させた後、該把持装置12を引き上げることで行われる。
本実施の形態では、該加温処理装置3における移載位置として、温水槽31に、温水(温塩水)中に浸漬させた収容カゴ7を保持するカゴ受け33が、三つ設けられている。
また、このカゴ受け33・33・33は、ローダー6の横行装置11の移動方向に沿って、温水槽31内に並置される。このため、前記ローダー6は、各カゴ受け33に独立に収容カゴ7を投入することができると共に、各カゴ受け33から独立に収容カゴ7を取出すことが可能である。このようにして、複数の収容カゴ7を同時に温水槽31で加温しながら、温水槽31への収容カゴ7の投入と、温水槽31からの収容カゴ7の取出しとを、独立に行うことができる。
例えば、従来の殺菌加工装置のように、洗浄装置2の移載位置(カゴ受け23)が一つであるのに対して、加温処理装置3の移載位置(カゴ受け33)を一つだけ設けた場合を考えてみる。洗浄工程に比べて、その後工程の加温工程は時間がかかるものである。このため、複数の収容カゴ7について、殺菌加工装置1における一連の工程の流れで処理を行う場合には、洗浄工程を済ませた収容カゴを、その前に荷入れされた収容カゴ7の加温工程の処理が済むまで待機させなければならない。つまり、ここに処理時間のロスが生じる。
本実施の形態における加温処理装置3は、前述のようにカゴ受け33を複数設けているため、洗浄装置2により順次洗浄される複数の収容カゴ7の各々を、洗浄工程が終了した時点で、待機させることなく、すぐに複数のカゴ受け33のうちのいずれかに移載させることができる。したがって、複数の収容カゴ7について、洗浄装置2から加温処理装置3への搬送待機に要する時間のロスを発生させることなく、円滑かつ連続的に、洗浄工程から加温工程への移行させることができる。
なお、カゴ受け33の数は、三つに限られるものではない。大まかにいえば、各収容カゴ7について、洗浄処理時間に対し、加温処理時間が3倍かかるのであれば、洗浄装置2の一つのカゴ受け23に対し、加温処理装置3のカゴ受け33を三つにすれば、洗浄工程と加温処理工程との間の流れを時間ロスのないものにするという目的を達成できる。ここで、洗浄処理時間に対する加温処理時間の比が、より大きいものであれば、カゴ受け33の数をさらに増やしてもよいであろうし、或いは、より小さい場合には、減らしてもよいであろう。また、ある程度の時間ロスを承知で、コスト削減のために、例えばカゴ受け33を二つにすることも考えられる。
収容カゴ7が温水槽31内に投入されると、収容カゴ7内の野菜は、56℃から60℃の水温に保たれた温水、好ましくは温塩水に浸漬されて、ブランチングされる。
第一に、温水の熱のため、野菜に付着している微生物の殺菌が行われ、貯蔵中の品質の低下や変色が防止される。これが、加温工程における野菜の殺菌処理である。
第二に、温水の熱のため野菜を構成する細胞が死ぬ。そして、これらの細胞中に含まれる酵素の活性化温度に応じた温度に、温水槽の水温を設定することで、酵素によるタンパク質・アミノ酸の分解等の化学反応を開始させて、野菜の有する苦味、渋味を旨みに変化させることができる。これが、加温工程における野菜の(旨み)加工処理である。なお、温水の温度は、好ましくは56℃〜60℃であるが、上記のような効果が得られるならば特に温度は限定しない。
さらに、好ましくは、野菜の脱水処理を同時に行うべく、この温水を塩水とする。野菜を塩水中に浸すことで、野菜の組織の軟化や水分の脱水(乾燥)が行なわれる。
ここで、温水の熱のため、野菜を構成する細胞が破壊されており、野菜の外部の塩水が野菜内に浸透した状態にある。このため、各細胞の細胞膜の内外で、外側の塩水と内側の細胞液(細胞壁内の水溶液)との間で浸透圧が生じ、細胞内の水分の脱水が行われる。細胞液中には、塩化ナトリウム等のミネラルが触媒として溶け込んでおり、その媒質濃度は0.9%程度である。これに対して、例えば1.0から5.0%の濃度の塩水を用いて、前記浸透圧を生じさせる。
この組織の軟化や水分の脱水処理は、例えば、殺菌加工装置1での処理後に冷凍処理を行う場合に、冷凍時の氷結膨張の影響を軽減するためのものである。特に、塩水による脱水により、野菜自体が水っぽくなる不具合が防止されるだけでなく、殺菌加工装置1での処理後の味付け工程で、味の成分を浸透させやすいなどの効果もある。
なお、組織の軟化や水分の脱水の程度が適切なものとなるように、温水槽31内の塩水濃度の調整は、適切に行われるものとする。
また、温水槽31には、水温調節手段としてのヒータが設けられている。
ここで、温水槽31には、温水タンク15から適当な温度に加温された温水(温塩水)が供給されており、ヒータにより、前記の好ましい温度(56℃から60℃)に保持されている。この水温維持は、例えば、ヒータをサーモスタット等の温度検出に基づいて間欠作動させることで行われる。
図1、図2を用いて、冷却工程の処理を担当する冷温水処理装置4について説明する。
冷却処理装置4は、加温処理装置3で加温された野菜を冷却するための手段であり、水冷却式の冷却手段としての冷水槽41を備えている。冷水槽41は、キャスタ付の機台44に、前後一対の支持ブラケット45・45を介して支持される。
冷水槽41の内部には、冷水、好ましくは冷塩水が満たされると共に、収容カゴ7を保持するためのカゴ受け43が設けられている。カゴ受け43は、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
収容カゴ7がカゴ受け43に保持された状態では、収容カゴ7内の野菜は、冷水槽41内の冷水(冷塩水)に浸された状態となる。
ここで、カゴ受け43への収容カゴ7の投入は、ローダー6により、横行装置11を冷水槽41の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させた後、該把持装置12による収容カゴ7の把持を解除して行われる。
また、カゴ受け43からの収容カゴ7の取出しは、同じくローダー6により、横行装置11を冷水槽41の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させて、カゴ受け43に支持される収容カゴ7を把持装置12に把持させた後、該把持装置12を引き上げることで行われる。
収容カゴ7が冷水槽41内に投入されると、前工程の加温処理装置3で加温されていた収容カゴ7内の野菜は、冷水に浸漬されて急速に冷却され、殺菌加工された野菜に微生物が増殖する不具合が抑制される。この冷水の水温は、好ましくは10℃程度であり、微生物の増殖防止上、高くとも15℃程度であることが望ましい。
なお、詳しくは後述するが、この冷水を冷塩水とすることが、より一層好ましい。
本実施の形態では、該冷却処理装置4における移載位置として、冷水槽41に、冷水(冷塩水)中に浸漬させた収容カゴ7を保持するカゴ受け43が、三つ設けられている。
また、このカゴ受け43・43・43は、ローダ6の横行装置11の移動方向に沿って、冷水槽41内に並置されており、前記ローダ6は、各カゴ受け43に独立に収容カゴ7を投入することができると共に、各カゴ受け43から独立に収容カゴ7を取出すことが可能である。このようにして、複数の収容カゴ7を同時に冷水槽41で加温しながら、冷水槽41への収容カゴ7の投入と、冷水槽41からの収容カゴ7の取出しとを、独立に行うことができる。
冷却処理時間が前々工程の洗浄工程程度に短くてすむのであれば、冷却処理装置4のカゴ受け43を一つとすることも考えられるが、本実施例の冷却処理工程も、温水(温塩水)への浸漬を利用する前工程の加温処理装置3と同様に、カゴの冷水(冷塩水)への浸漬を利用する等の理由により、処理時間はやはり長い。一方、次工程の脱水工程の時間は短いので、冷却処理装置4で複数の収容カゴ7をストックしておいて順次脱水装置5に送り出しても、脱水装置5は十分に迅速な処理が可能である。
そこで、本実施の形態における冷却処理装置4は、前述のようにカゴ受け43を複数設けている。このため、加温処理装置3にて順次加熱温処理される複数の収容カゴ7の各々を、加温工程が終了した時点で、待機させることなく、すぐに複数のカゴ受け43のうちのいずれかに移載することができる。したがって、複数の収容カゴ7について、加温処理装置3から冷却処理装置4への搬送待機に要する時間のロスが発生することなく、円滑かつ連続的に、加温処理工程から冷却処理工程へ移行させることができる。
また、冷水槽41には、水温調節手段としての冷凍装置(冷却装置)が設けられている。
ここで、冷水槽41には、冷水タンク16から適当な温度に冷却された冷水(冷塩水)が供給されており、冷凍装置(冷却装置)の駆動により、前記の好ましい温度(10℃程度)に保持されている。この水温維持は、冷凍装置(冷却装置)を、例えば、サーモスタット等の温度検出に基づいて間欠作動させることで行われる。
また、冷水槽41内に水道水(もしくは濾過処理を施した浄水)ではなく、塩水を満たしておくことにより、野菜の組織内部と外部との浸透圧を、加温処理装置3による加温工程の場合と同様としておくことができる。つまり、加温工程における野菜と外部水との間の浸透圧を、冷却工程においても維持して、加温工程における脱水効果を、冷却工程においても保持するのである。
前述したように、加温工程で温水の熱により、野菜の細胞が死んでその細胞壁が破壊される。このため、加温工程の後の冷却工程において、野菜を浸透圧の低い水中に浸漬させると、その野菜が水分を吸収して、加温工程における脱水の効果が失われてしまう。
したがって、冷水槽41にも、温水槽31にも塩水を満たすことで、冷却工程において、野菜が水分を吸収することを防止するのである。ここで、冷水槽41においては、野菜の細胞が吸水することが防止できればよく、さらに脱水を行う必要は無いので、温水槽31の塩水の濃度よりも低めに設定されている。
以上のように、温水槽31および冷水槽41は、塩水を満たしてなる水槽としている。
なお、温水槽31内の水温は、野菜を構成する細胞を死なせると共に、細胞内の酵素を失活させない温度である。
このため、加温工程において、加温による殺菌処理に加えて、加温により野菜の細胞が死んで細胞壁が破壊され、塩水と細胞壁内の水溶液との間の浸透圧により、細胞内の水分が脱水される。同時に、組織の軟化や水分の脱水により、冷凍時の氷結膨張に対処した処理が行われる。また、冷却工程において、加温工程で一旦脱水された野菜が、外部の浸透圧が低下することにより、水分を吸収してしまう不具合が防止される。
ここで、加温工程及び冷却工程において、野菜を温水および冷水中に浸漬させる構成とした場合に、細胞壁外から細胞壁内に対して浸透圧を発生させる手段としては、温水および冷水を塩水とする構成に限定されるものではない。細胞壁内外における浸透圧の発生は、溶媒が溶かされた水溶液に野菜を浸漬する場合には、一般に期待できる効果である。
つまり、温水槽31および冷水槽41に水溶液を満たすと共に、この水溶液の媒質濃度を、該水溶液から前記収容カゴ7内の野菜の細胞液に対して浸透圧が生じる濃度に設定すればよい。この場合には、野菜が脱水される。
もちろん、この溶媒としては、食用である野菜等の農作物の品質を損なうことのない性質のものに限定される。したがって、温水槽31および冷水槽41に水溶液を満たすべき水溶液としては、食用の媒質が溶かされた水溶液が適切である。
例えば、果実等の農作物を殺菌処理する殺菌加工装置においては、加温工程および冷却工程に用いる水槽に、砂糖を溶媒とした水溶液を満たす構成としてもよい。この場合においても、果実の細胞壁内外に浸透圧が発生して、前述と同様の効果を期待することができる。
なお、加温工程および冷却工程に用いる水槽に、水溶液ではなく、水道水(もしくは濾過処理を施した浄水)を満たした構成とした場合にも、前記浸透圧を利用した効果以外の効果は、当然得ることができる。
つまり、加温工程においては、温水の温度のため、野菜に付着している微生物の殺菌が行われると共に、野菜の細胞死が発生する。そして、細胞死により、細胞内の分解酵素が働きだす。また、冷却工程においては、加熱された野菜が急速に冷却され、殺菌加工された野菜に微生物が増殖する不具合が抑制される。
洗浄槽21、温水槽31、冷水槽41の排水機構について説明する。
これらの槽21・31・41の排水機構は同一であるので、以下では温水槽31の排水機構について説明する。
図3、図4、図6に示すように、温水槽31の下面には、該温水槽31の内部と連通する排水管97・97・97が、カゴ受け33毎に対応して設けられている。また、各排水管97には、該排水管97内の排水路を開閉可能とする開閉バルブ96が設けられている。そして、開閉バルブ96の開放操作により、温水槽31内の水(塩水)を排水することができる。
一方、排水管97の下方には、上方が開放された構成の排水ダクト39が、前後方向に延設されている。そして、排水管97からの排水が、排水ダクト39に沿って、図示せぬ下水管等の排水機構に案内される。
温水槽31の内部底面31aは、レール10側から反レール10側(図6の右側から左側)に向けて、位置が低くなるように傾斜しており、開閉バルブ96の開放時に、温水槽31内の水(塩水)が反レール10側に流れるようになっている。これに対応して、前記排水管97も、内部底面31aの最下部(反レール10側部分)に設けられている。
つまり、以上構成により、温水槽31からの排水に際し、排水の一部が、内部底面31aに表面張力で張り付いて水溜りを形成し、排水が不完全となる不具合を防止している。
ここで、温水槽31からの排水を、より一層確実とするためには、内部底面31aの傾斜角度をより急角度とすることが、効果的である。
温水槽31内からの排水を促進する手段として、加温処理装置3には、温水槽31の傾倒手段が設けられている。
図3から図6に示すように、加温処理装置3には、機台34が備えられ、該機台34の前後両端部に立設した支持ブラケット35・35により、温水槽31が傾倒(回動)自在に支持される。具体的には、温水槽31の前面および後面に、前後方向の回動軸38・38がそれぞれ固設されて、各回動軸38は各支持ブラケット35に回動自在に支持される。そして、温水槽31が機台34に対して、回動軸38・38回りで傾倒自在に支持される。
温水槽31の内回り(図3における右回り)の傾倒は、機台34上に立設したストッパ36により規制されている。つまり、ストッパ36に温水槽31の底面が当接すると、温水槽31の内回りの傾倒は制止される。なお、温水槽31は、通常(加温作業時等)は、自重によりストッパ36に当接して静止した状態に保たれている。
ここで、水(塩水)を満たした状態の温水槽31は、自然状態では、前記内回りに傾倒するように、その重心位置が設定されており、温水槽31はストッパ36による制止を受けて安定的に支持される。
回動軸38・38の一方には操作レバー37が固設されており、作業者は該操作レバー37を回動操作することで、温水槽31を傾倒させることができる。
操作レバー37は、殺菌加工装置1の外側(図6において左側)へ突出しており、作業者が操作レバー37を下方に押し下げると、これに連動して温水槽31が外回り(図3における左回り)に傾倒する。
以上構成により、温水槽31の排水時において、温水槽31を傾倒させると、当然ながら前記内部底面31aも傾斜し、温水槽31内の排水が内部底面31aに張り付くことなく、排水管97と連通する排水口へ向けて流される。したがって、温水槽31からの排水が確実に行われる。
なお、排水後の温水槽31には、前記温水タンク15より図示せぬ配管を介して、温水(温塩水)が供給される。同様に、排水後の冷水槽41は、前記冷水タンク16より図示せぬ配管を介して、冷水(冷塩水)の供給を受ける。
温水槽31および冷水槽41における収容カゴ7の揺動機構について説明する。
収容カゴ7内の野菜は積み重なった状態にある。このため、例えば温水(温塩水)中に収容カゴ7を浸漬させた際に、温水(温塩水)に加熱されやすい野菜もあれば、他の野菜によって覆われて温水(温塩水)により加熱されにくい野菜もある。冷水(冷塩水)中に収容カゴ7を浸漬させた場合も同様である。つまり、収容カゴ7の野菜の中で、温水(温塩水)もしくは冷水(冷塩水)との間で熱交換される程度に、ばらつきが生じることになる。
そこで、温水(温塩水)中および冷水(冷塩水)中に収容カゴ7を浸漬させた際に、収容カゴ7の野菜の積み重なり状態を絶えず崩して、加温や冷却のばらつきの発生を防止すための手段として、温水槽31および冷水槽41には、収容カゴ7の揺動機構が設けられている。
また、この収容カゴ7の揺動機構は、温水槽31と冷水槽41とのどちらにも設けられるが、どちらも同様の機構であるので、以下では、温水槽31に設けられる揺動機構80についてのみ説明する。
まず、図3、図4を用いて、収容カゴ7を保持するカゴ受け33の構成について詳しく説明する。
カゴ受け33は、棒状部材を逆Ω字状に折曲させて形成される支持体91・91の一対と、円環状の支持枠95とからなる。支持体91・91は、Ω字状の突出部(下部)で互いに交差するように配置され、支持枠95は各支持体91の突出部に外嵌して設けられる。
そして、支持体91・91と支持枠95とから一体物であるカゴ受け33が構成され、両支持体91・91の凹部に収容カゴ7を収容可能な空間が形成される。
各支持体91の両端は温水槽31の左右に突出しており、該両端部にはそれぞれ、支持体91に対して回動自在のローラ92・92が設けられている。
また、支持体91は、ローラ92・92の外側の両端部で、後述する構成により温水槽31に支持される。
支持体91は、反レール10側(図3の上側)では、次の構成により温水槽31に支持される。
温水槽31には、その上端部より外側(反レール10側)へ向けて延出する支持台93が設けられている。該支持台93上には、支持体91の右端部(図3で下端部)が挿入される支持体受け94が固設されている。支持体受け94は、図4に示すように、左右方向より見て凹形状に構成されており、支持体91の前後(図3の左右方向)と下方とを囲うと共に、支持体91を該支持体受け94に対して上下方向に挿脱自在としている。
また、支持体91が支持体受け94内に挿入された状態で、前記ローラ92は、支持台93の上面に当接する。
そして、支持体91の右端部が、支持台93上にローラ92を介して支持されると共に、支持体受け94により前後動を規制される。
支持体91は、レール10側(図3で上側)では、次の構成により揺動機構80に支持される。
揺動機構80には、該揺動機構80の作動により揺動される揺動板82が、カゴ受け33毎に設けられており、各揺動板82上面の前後両端には、支持体受け83・83が立設されている。そして、前後一対の支持体受け83・83間に、前記支持体91・91の左端部(図3で上端部)が挟まれて支持される。
図3、図5、図6を用いて、揺動機構80の構成について説明する。
温水槽31の左方には、揺動機構80の駆動源としての電動シリンダ81が設けられており、該電動シリンダ81は機台34上に支持されている。なお、この駆動源としては、エアーシリンダでもよく、電動シリンダに限定するものではない。
電動シリンダ81は、シリンダ81の本体に対して進退動するピストンロッド81aを備えており、該ピストンロッド81aの進退方向は前後方向である。
また、温水槽31の左方で、機台34上には、前後方向のガイドレール84が敷設されており、該ガイドレール84には、該ガイドレール84に沿って直動案内される移動体85が設けられている。
ここで、前記ピストンロッド81aと移動体85とはブラケット86を介して固設されており、電動シリンダ81の駆動により移動体85がガイドレール84に沿って移動する。
一方、図3、図5に示すように、前記揺動板82の下面には揺動アーム88が垂設されており、該揺動アーム88は、左右方向の回動軸87に回動自在に設けられている。該回動軸87は、温水槽31の左側面上に突設されている。
ここで、カゴ受け33毎に、揺動板82および回動軸87が設けられており、本実施の形態では三対設けられている。
前記移動体85には、揺動アーム88の下端を挿入可能とする凹部85aが、揺動アーム88の配設数と同数(すなわち三つ)設けられており、揺動アーム88・88・88と移動体85とが係合可能である。
そして、電動シリンダ81の駆動により移動体85が前後動すると、各揺動アーム88が各回動軸87回りに揺動し、各揺動板82に支持される各カゴ受け33が揺動する。
ここで、各揺動アーム88と移動体85とは、各凹部85aへ各揺動アーム88下端を挿入することにより、両部材が係合する構成である。
以上構成により、前述した温水槽31の排水時には、温水槽31が回動軸38回りに傾倒されるが、このとき各揺動アーム88と移動体85との係合が外れて揺動機構80が切断され、温水槽31の傾倒に不具合を生じることがない。また、温水槽31の傾倒を解除すると、各凹部85aに各揺動アーム88下端が挿入されて、再び揺動機構80が接続される。
以上で説明した揺動機構80により、収容カゴ7を保持するカゴ受け33の揺動手段が構成されている。
このため、収容カゴ7内の野菜を水加熱もしくは水冷却する際に、収容カゴ7内での野菜の積み重なり状態を適宜崩すことができる。したがって、収容カゴ7の野菜の中に、温水もしくは冷水との間で熱交換される程度に、ばらつきが生じることを防止でき、これらの野菜に均一な処理を行うことができる。
図7から図9を用いて、脱水工程の処理を担当する脱水装置5について説明する。
脱水装置5は、遠心分離方式による脱水機構と、エア噴射による脱水(乾燥)機構とを備えている。以下、脱水装置5の構成を詳しく説明する。
脱水装置5には、収容カゴ7の保持手段としてのカゴ受け53が備えられている。カゴ受け53は、板状部材53a上に棒状部材53b・53b・・・を立設し、該棒状部材53b・53b・・・を囲う円環部材53cを設けて、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
カゴ受け53は、その下方に配設される支持台54に、エアダンパー63・63・・・等の緩衝手段を介して支持される。
また、該支持台54にはモータ55が固設されており、該モータ55のモータ軸55aは上方に延出して、カゴ受け53の板状部材53aの底面に固設されている。そして、モータ55の駆動により、収容カゴ7を保持したカゴ受け53が回動すると共に、この回動時に発生する振動が、前記エアダンパー63・63・・・により低減される。
支持台54は、底面の四隅にキャスタが設けられた機台56に、左右一対の支柱57・57と、左右一対の伸縮ロッド59・59とを介して、回動自在に支持される。支柱57・57と伸縮ロッド59・59とは前後に離間しており、この四つの部材により支持台54が四点支持される。
左右一対の支柱57・57は、機台56に立設されると共に、該支柱57・57の上端部は、回動支軸58・58を介して、支持台54に回動自在に設けられる。回動支軸58・58は、軸心が同軸上に位置しており、機台56に対する支持台54の回動支点を構成している。
一対の伸縮ロッド59・59は、その両端部がそれぞれ、支持台54と機台56との双方に、回動自在に設けられている。また、各伸縮ロッド59は本実施の形態では電動シリンダであり、シリンダ本体59aに対するピストンロッド59bの進退動を利用した長さ可変の伸縮部材に構成されている。
そして、伸縮ロッド59の伸縮により、支持台54の姿勢が回動支軸58・58回りに傾倒(回動)する。
また、ローダー6による脱水装置5へのカゴ受け7の移載は、前記カゴ受け23・33等と同様に行われる。
ここで、カゴ受け53は上下方向にのみ収容カゴ7を挿脱自在である。このため、ローダー6により、カゴ受け53への収容カゴ7の投入およびカゴ受け53からの収容カゴ7の取出しを行う際には、カゴ受け53が水平となるように、伸縮ロッド59・59が駆動される。
以上構成により脱水装置5は、遠心分離方式で収容カゴ7内の野菜の脱水が可能である。
前記モータ55を駆動させて、収容カゴ7を保持するカゴ受け53を高速回転させると、遠心力の作用により、収容カゴ7内の野菜に付着している水分が外部へ排出される。収容カゴ7は前述したように、多数の開口が形成されたメッシュ状で通液性が十分に確保される構成であり、内部の水分が外部へ移動しうる構造である。
また、モータ55によるカゴ受け53の回転駆動は、周期的に回転方向が正逆に切換えられる構成であり、遠心力により収容カゴ7の内壁に引き付けられた野菜を周期的に転動させて、脱水効果がより向上するものとしている。
また、支持台54上には、カゴ受け53を囲うように、円筒状のカバー60が立設されており、該カバー60により、脱水時に発生する水滴が脱水装置5の周囲に飛散するのを防止している。
次に、エア噴射による脱水機構について説明する。
脱水装置5には、カゴ受け53に保持される収容カゴ7内の野菜に、エアを噴射する手段が設けられている。このエア噴射手段は、エアノズル61と、エアタンク(図示せず)と、該エアタンクからエアノズル61にエアを供給するエア配管(図示せず)等からなる。
エアノズル61は、カゴ受け53の斜め上方位置(前上方位置)に設けられ、機台56上に立設した支持フレーム62により支持される。なお、支持フレーム62に代えて、エアノズル61にエアを供給するエア配管により、エアノズル61を支持する構成としても良い。
ここで、エアノズル61を水平状態のカゴ受け53から離間した位置に設けることで、カゴ受け53とローダー6との間での収容カゴ7の移載を行う際に、エアノズル61が移載作業の障害となることを防止している。
図8の二点斜線部分は、水平状態から傾倒された状態の収容カゴ7を図示したものである。前記エア噴射により野菜の脱水作業を行う際は、まず、伸縮ロッド59・59の駆動によりカゴ受け53を、図8に図示するように傾倒させて、カゴ受け53内の収容カゴ7をエアノズル61に接近させる。
この状態で、モータ55を駆動して、カゴ受け53を低速で連続回転させる。このとき、収容カゴ7内の野菜は、収容カゴ7が傾倒しているため、カゴ受け53の回転に応じて収容カゴ7内の下方位置に集まると共に転動する。したがって、野菜の外面が、満遍なくエアノズル61から噴射されるエアに晒されることになる。そして、エアノズル61から噴射されるエアにより、収容カゴ7内の野菜の脱水(乾燥)が行われる。
以上のように、脱水装置5は、収容カゴ7の保持手段としてのカゴ受け53と、カゴ受け53を連続回転させる回転手段としてのモータ55と、カゴ受け53の姿勢を傾倒させる手段としての伸縮ロッド59・59と、カゴ受け53に保持された収容カゴ7内にエアを噴射するエア噴射手段と、を備えている。
ここで、エア噴射手段は、エアノズル61、前記エア配管、前記エアタンク等からなる。
このため、エア噴射により収容カゴ7内の野菜を満遍なく脱水させることができる。特に、脱水を遠心分離方式とした場合は、脱水時に野菜類等の農作物が収容カゴ7の内壁との衝突するため、傷を生じて商品価値が損なわれることがあるが、エア噴射の場合はこのような不具合がない。
また、カゴ受け53の回転手段としてのモータ55を備える構成のため、脱水装置5は、エア噴射による脱水のみでなく、遠心分離方式による脱水も可能である。したがって、処理対象の農作物の種類によって、遠心分離方式による脱水に不具合を生じない場合は、脱水装置5において、遠心分離方式により脱水を行うことも可能である。
なお、カゴ受け53の姿勢を傾倒させる傾倒手段としては、前記電動シリンダにより構成される伸縮ロッド59・59に限定されるものではない。
例えば、カゴ受け53を傾倒(回動)させる手動式の切換レバーと、該切換レバーのロック手段とを備え、カゴ受け53を水平状態と、エアノズル61への接近状態とでロック可能とする構成であってもよい。
次に、殺菌加工装置1において、野菜の殺菌加工処理に要する所要時間について説明する。
ローダー6による収容カゴ7の搬送において、各収容カゴ7は、各工程を順に経るように搬送される。ここで、唯一つの収容カゴ7の処理が殺菌加工装置1において行われる場合は、その収容カゴ7が全処理工程を経るのに要する時間は、各処理工程の処理時間の合計となる。
例えば、洗浄工程の処理時間が2分、加温工程の処理時間が9分、冷却工程の処理時間が6分、脱水工程の処理時間が2分とすると、殺菌加工装置1において、唯一つの収容カゴ7の処理に要する所要時間は、2分、9分、6分、2分を合計した19分となる。
より正確には、各処理装置間での搬送時間も考慮する必要があり、殺菌加工装置1において、一つの収容カゴ7に収容された野菜の処理に要する所要時間は、さらに長いものとなる。
これに対して、複数の収容カゴ7を順次、殺菌加工装置1内に搬送して加工処理を行う場合は、各処理工程での処理時間がすべて、最も処理時間の長い工程に合わせられてしまう。
例えば、洗浄工程の処理時間が2分であれば、洗浄工程から加温工程には、2分おきにしか、収容カゴ7は供給されない。同様に、加温工程の処理時間が9分であれば、加温工程から冷却工程には、9分おきにしか、収容カゴ7は供給されない。
ここで、複数の収容カゴ7が順次、殺菌加工装置1内に搬送されるため、洗浄工程が2分で終了しても、加温工程では9分を要するため、洗浄工程を終了した収容カゴ7を、7分(9分−2分)の間、待機させておくことになる。
このようにして、各工程の処理時間が、最も処理時間の長い工程に合わせられてしまう。
したがって、複数の収容カゴ7が順次処理される場合は、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間は、最も長い工程の処理時間を、工程数で乗じた値、となる。例えば、9分を要する加温工程の処理時間が最も長いとすれば、9分×4(工程数)=36分が、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間となる。
複数の収容カゴ7が順次処理される場合において、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間を短縮するため、殺菌加工装置1の各工程において、収容カゴ7の処理一個あたりの処理時間が、短縮されるように構成されている。
このような一個当たり処理時間の短縮は、具体的には、各工程を担当する処理装置において、複数の収容カゴ7を同時に処理することにより、可能である。
詳しくは後述するが、例えば、9分を要する加温工程の処理において、三つの収容カゴ7が同時に加温工程で処理可能であるとすれば、3分おきに、加温工程の処理が終了した収容カゴ7が得られることになる。
図1に示すように、殺菌加工装置1には、ローダー6により搬送される収容カゴ7の移載元および移載先としての移載位置が、各工程を担当する装置に設けられている。殺菌加工装置1全体では、次の十箇所の移載位置P1・P2・・・P10が設けられており、次に列挙する。
移載位置P1は、荷入れ用コンベア8の搬送終端部である。移載位置P2は、洗浄装置2内のカゴ受け23の内部である。移載位置P3・P4・P5は、温水槽31内に並置されたカゴ受け33・33・33の内部である。移載位置P6・P7・P8は、冷水槽41内に並置されたカゴ受け43・43・43の内部である。移載位置P9は、脱水装置5内のカゴ受け53の内部である。移載位置P10は、荷出し用コンベア9の搬送始端部である。
以上において、温水槽31には、収容カゴ7を収容するカゴ受け33・33・33が備えられ、冷水槽41には、収容カゴ7を収容するカゴ受け43・43・43が備えられている。
つまり、加温処理装置3には、収容カゴ7の移載先または移載元としての移載位置P3・P4・P5が備えられ、冷却処理装置4には、収容カゴ7の移載先または移載元としての移載位置P6・P7・P8が備えられる構成である。
以上構成のように、加温処理装置3は、収容カゴ33を三つ備える構成であり、加温工程で収容カゴ7の処理一個あたりに要する処理時間は、収容カゴ7の加温処理に要する処理時間の三分の一となっている。例えば、9分の処理時間を要する温水槽31に、三つの収容カゴ7を3分おきに投入すると、3分おきに加温処理の終了した収容カゴ7を温水槽31より取出すことができる。同様にして、6分の処理時間を要する冷水槽41からは、2分おきに冷却処理の終了した収容カゴ7を取出すことができる。
そして、収容カゴ7の処理一個あたりに要する処理時間が、洗浄工程(移載位置一つ)で2分、加温工程(移載位置三つ)で3分、冷却工程(移載位置二つ)で2分、脱水工程(移載位置一つ)で2分となる。この一個あたり処理時間が最も長い工程(加温工程)において、その処理時間は、3分である。したがって、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間が、3分×4(工程数)=12分となる。
つまり、処理時間の長い工程である加温工程および冷却工程において、収容カゴ7の処理一個あたりの処理時間が、移載位置の配設数分の一の処理時間に短縮される。
したがって、殺菌消毒装置1において最も処理時間が長い工程での収容カゴ7の処理一個あたりの処理時間が短縮され、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間(全工程処理に要する時間)が、短縮される。
前述したように、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間は、最も処理時間が長い工程の処理時間を工程数で乗じた値であり、最も処理時間が長い工程の処理時間が短縮されるにつれ、所要時間自体も短縮される。
なお、上記の例では、洗浄工程の処理時間が2分、加温工程の処理時間が9分、冷却工程の処理時間が6分、脱水工程の処理時間が2分としている。
このため、本実施の形態のように、加温工程および冷却工程にそれぞれ移載位置を三つ設けることで、加温工程での一個あたり処理時間と、冷却工程での一個あたり処理時間とを短縮することが、収容カゴ7の処理一個あたりに要する所要時間の短縮に有効である。
例えば、洗浄工程や脱水工程での処理時間の長さが問題となる場合があれば、これらの工程にも収容カゴ7の移載位置を複数設け、これらの工程における一個あたり処理時間の短縮を図り、収容カゴ7の処理一個あたりに要する所要時間を短縮してもよい。
また、殺菌加工装置1において、収容カゴ7の移載手段としてのローダー6は、任意の二個所の移載位置間で収容カゴを個別に搬送する手段としている。
ローダー6は、収容カゴ7をレール10に沿って搬送すると共に、レール10に対して上下方向に搬送することが可能である。つまり、ローダー6により収容カゴ7は、各工程を担当する処理装置(移載位置)の配設方向に沿って搬送されると共に、処理装置(移載位置)に対して接近・離脱する向きに搬送される。
このため、各工程を担当する処理装置での処理時間が変化する場合であっても、それに応じて収容カゴ7の移載タイミングを変化させるだけで対処することができる。
例えば、搬送手段をネットコンベアとして、殺菌加工装置内のすべての収容カゴ7を一括して同時に搬送する場合は、該ネットコンベアによる搬送速度と、各処理装置の処理時間とを対応させる必要があるが、搬送手段を前記ローダー6とする場合は、このような不具合がない。
また、収容カゴ7の搬送が個別に行われるため、各収容カゴ毎に各工程での処理時間が相違するような場合にも、対処することができる。つまり、人参と大根のように、野菜の種類が異なる場合は、各工程における処理時間が相違するが、このような処理時間の相違する野菜を同時に並行して処理することが可能となる。したがって、野菜の種類に応じてラインを用意する必要がなく、単一のラインで異なる野菜を同時に処理することが可能となる。
また、加温処理装置3は水加熱手段としての温水槽を備え、冷却処理装置4は水冷却手段としての冷水槽を備えている。本実施の形態では、前記温水槽は塩水を満たした温水槽31であり、前記冷水槽は塩水を満たした冷水槽41である。
そして、温水槽31には、温水中に浸漬させた収容カゴ7を保持するカゴ受け33が設けられると共に、冷水槽41には、温水中に浸漬させた収容カゴ7を保持するカゴ受け33が設けられる。
このため、処理対象の農作物の該表面を損なうことなく、加熱および冷却が可能である。
次に、ローダー6の作動を制御する自動制御機構70について説明する。
ローダー6による搬送において、各収容カゴ7は、前記各工程の処理の順に従って搬送される。ここで、各収容カゴ7は、各処理装置に、処理に要する所定時間の間、留められることになる。前記の例においては、加温工程では9分の間、収容カゴ7が温水槽31に留められることになる。
一方、前述したように、加温処理装置3および冷却処理装置4には、収容カゴ7の移載位置がそれぞれ複数設けられており、加温工程及び冷却工程では、複数の収容カゴ7が同時並行的に処理される。
このため、ローダー6は、一つの収容カゴ7について全工程にわたる搬送を行ってから、次の収容カゴ7の搬送を行うのではなく、同時並行的に複数の収容カゴ7の搬送を行う。
例えば、ローダー6は、ある収容カゴ7を移載位置P2(洗浄装置2)から移載位置P4(加温処理装置3)に搬送した後、該収容カゴ7の加温処理が終了するまで待機するのではなく、この処理時間の間は、他の収容カゴ7の搬送に従事する。そして、先の収容カゴ7の加温処理が終了すると、再び該収容カゴ7の搬送に従事する。
殺菌加工装置1には、ローダー6の制御手段として自動制御機構70が設けられており、該自動制御機構70は、ローダー6の駆動を制御して、複数の収容カゴ7を適時搬送する。
図10から図12を用いて、自動制御機構70の構成について説明する。
図10に示すように、自動制御機構70には、次に列挙する各手段が備えられている。
位置記憶手段71、滞在時間計測手段72、搬送指令手段73、移載先設定手段75、ID認識手段76、処理時間記憶手段77である。
また、図12に示す処理状況テーブル200は、殺菌加工装置1内における収容カゴ7の処理状況を示すものであり、リアルタイムで前記各手段の作動に基づいて更新される。この処理状況テーブル200は電子情報であり、メモリで構成される処理状況記憶手段78に記憶される。なお、前記処理時間記憶手段77には、処理状況テーブル200とは異なる処理時間テーブル100が記憶される。
以下、前記の各手段について順に説明する。
ID認識手段76は、収容カゴ7に付与されたID(自他識別情報)を、自動制御機構70側で認識するための手段である。
本実施の形態では、各収容カゴ7に、IDタグとして、マークや文字、バーコード等の自他識別情報の印刷されたタグ板17が設けられる。これに対応してID認識手段76は、前記タグ板17よりIDを読取ることが可能な光学式読取装置で構成されている。
該ID認識手段76は、収容カゴ7を把持する前記把持装置12に設けられており、収容カゴ7を把持装置12が把持する度に、該収容カゴ7のIDを確認することが可能である。
処理時間記憶手段77は、各工程毎の所定処理時間をID毎に記憶する手段であり、本実施の形態では、各工程毎の所定処理時間がIDに応じて設定された処理時間テーブル100、を記憶するための手段である。
なお、殺菌加工装置1の構成において、洗浄工程や脱水工程の処理を省く構成とした場合は、当然、処理時間記憶手段77にも、存在しない工程の処理時間は記憶されない。つまり、処理時間記憶手段77には、少なくとも加温工程および冷却工程における処理時間がID毎に記憶されるものである。
図11に示すように、処理時間テーブル100には、各工程で要する処理時間が、収容カゴ7のID毎に対応して設定されている。
本実施の形態におけるIDタグは、「英字−算用数字」の組合せで構成されており、英字が野菜類の種類識別情報とし、算用数字は同一種類の野菜を収容した収容カゴ7における識別情報としている。例えば、「A−1」、「A−2」等は、同一の種類の野菜が収容された収容カゴ7のIDタグであり、この収容カゴ7の処理時間は、加温工程において9分であり、冷却工程において6分である。同じ英字のグループにおける算用数字の違いは、同一種類の野菜を収容した収容カゴ7の違いを意味する。
そして、自動制御機構70は、各収容カゴ7の各工程毎の処理時間を、処理時間テーブル100に基づいて認識し、処理時間の異なる収容カゴ7に対応して、ローダー6による収容カゴ7の搬送および移載動作の制御を行うことができる。
なお、処理時間記憶手段77はメモリで構成され、処理時間テーブル100は電子情報として、処理時間記憶手段77に記憶される。
位置記憶手段71は、各収容カゴ7の現在位置を記憶する手段である。
収容カゴ7の現在位置は、自動制御機構70における管理の都合上、次のように分類される。ローダー6による搬送を受けている状態と、いずれかの移載位置に移載されてローダー6による搬送を受けていない状態と、である。
図12に示すように、移載状態における収容カゴ7の現在位置は、移載位置P1・P2・・・P10からなる十箇所のいずれか一つに分類される。また、搬送状態における収容カゴ7の現在位置は、収容カゴ7が実際に搬送されている位置に関わり無く、唯一箇所の搬送位置として分類される。
これは、殺菌加工装置1に、ローダー6は一基のみ備えられる構成であるため、同時に複数の収容カゴ7が搬送されることはなく、搬送状態にある収容カゴ7が、一つに特定されるためである。
位置記憶手段71はメモリで構成され、まず、ID認識手段76が認識した収容カゴ7のIDに基づいて、各収容カゴ7の個別認識が行われる。
また、ローダー6による収容カゴ7の移載が実行される毎に、該収容カゴ7がどの移載位置に移載されたかが、位置記憶手段71に記憶される。また、ローダー6により工程間を搬送される途中の収容カゴ7に関しては、該収容カゴ7は搬送位置にあるとして、位置記憶手段71に記憶される。
例えば、移載位置P1にある収容カゴ7を移載位置P2に搬送する場合であれば、把持装置12が移載位置P1の収容カゴ7を把持した時点で、位置記憶手段71は、該収容カゴ7が搬送位置にあると認識する。また、該収容カゴ7が移載位置P2に移載された時点で、位置記憶手段71は、該収容カゴ7が移載位置P2にあると認識する。
以上のようにして、位置記憶手段71には、各収容カゴ7が、移載位置の十箇所と搬送位置の一箇所とを合わせた十一箇所のいずれに位置するかが、記憶される。
また、ローダー6による収容カゴ7の搬送および移載の実施毎に、位置記憶手段71に記憶される位置情報が更新される。
また、位置記憶手段71は、前記制御盤14内に内装されている。
また、図12に示す処理状況テーブル200の内容が、位置記憶手段71に記憶される各収容カゴ7の現在位置情報に基づいて、更新される。
図12に示すように、処理状況テーブル200には、各収容カゴ7に関して、移載位置P1・P2・・・P10および搬送位置と、IDとの対応が記憶されている。
滞在時間計測手段72は、各収容カゴ7の移載位置到着後の滞在時間を計測する手段である。
本実施の形態では、滞在時間計測手段72は電子回路で構成されており、前記制御盤14内に内装されている。
滞在時間計測手段72による時間計測は、次のようにして行われる。
滞在時間計測手段72は、ローダー6により収容カゴ7が、いずれかの移載位置に移載された時刻を、滞在開始時刻と判定する。
次いで、滞在時間計測手段72は、前記滞在開始時刻と、自動制御機構70に備える内部時計(計時手段)79の時刻とを比較して、その時間差を算出する。該時間差は、収容カゴ7がある移載位置に滞在している時間に相当する。この滞在時間の算出結果は搬送指令手段73に送信され、該搬送指令手段73において、後述する滞在時間と処理時間との比較判定に用いられる。また、滞在時間の算出結果は、処理状況記憶手段78にも送信されて、処理状況テーブル200の内容が更新される。
なお、滞在時間計測手段72による滞在時間の算出は、殺菌加工装置1内のすべての収容カゴ7に対して行われるものである。
搬送指令手段73は、前記滞在時間が前記処理時間に達した収容カゴ7を、次工程の移載位置に移載するように、収容カゴ7の移載手段(ローダー6)に指令する手段である。
電子回路で構成される搬送指令手段73は、次のようにして、各収容カゴ7に関して、滞在時間と処理時間との比較を行う。
まず、各移載位置にある収容カゴ7(搬送位置以外の収容カゴ7)が、その移載位置に滞在している滞在時間は、滞在時間計測手段72により計測されている。
また、各移載位置と各工程との対応関係(例えば移載位置P3なら加温工程)と、処理時間テーブル100とに基づいて、収容カゴ7の位置する移載位置での処理時間が特定される。
そして、各移載位置にある収容カゴ7に関して、このようにして導かれた滞在時間と処理時間とを、搬送指令手段73が比較する。
より分かり易く説明すると、搬送指令手段73は、処理状況テーブル200に示されるような形で、収容カゴ7のID、現在位置(移載位置)、滞在時間、処理時間の対応状況を参照し、各移載位置にある収容カゴ7に関して、その滞在時間と処理時間とを比較する。
ここで、比較対象となる収容カゴ7は、位置記憶手段71に記憶されている収容カゴ7のすべてであるが、処理の上では、一つずつ順番に比較が行われる。つまり、位置記憶手段71に記憶されている収容カゴ7の一つがまず選択され、選択された収容カゴ7に関して、前記比較が終了すると、別の収容カゴ7が比較対象となる。このようにして、すべての収容カゴ7に関して、滞在時間と処理時間との比較が行われる。
そして、搬送指令手段73は、滞在時間が処理時間に達した収容カゴ7があれば、その収容カゴ7を、次工程の移載位置に移載するように、ローダー6に指令する。
ここで、移載先としての次工程の移載位置の選択が必要であるが、この選択は、次に説明する移載先設定手段75において行われる。
移載先設定手段75は、次工程の移載位置に収容カゴ7を移載する際に、位置記憶手段71の記憶する各収容カゴ7の現在位置情報に基づいて、収容カゴ7の移載先を、この次工程の移載位置の中で空き状態の移載位置に設定する手段である。
位置記憶手段71には、各収容カゴ7の現在位置が記憶されている。そこでまず、移載先設定手段75は、該位置記憶手段71の記憶内容に基づいて、各搬送位置の収容カゴ7の有無を判別する。なお、収容カゴ7が存在しない移載位置を、空き状態の移載位置とする。
ここで、搬送指令手段73による移載指令において、収容カゴ7の移載先は、該収容カゴ7が現在位置している移載位置に対して、次工程となる移載位置である。例えば、加温工程の移載位置P4に対して、次工程は冷却工程であり、移載位置P6・P7・P8が移載位置P4に対する次工程の移載位置である。
そこで、移載先設定手段75は、この次工程となる移載位置のうちから、位置記憶手段71の記憶内容に基づいて、空き状態の移載位置を探し、該空き状態の移載位置を収容カゴ7の移載先に設定する。なお、このとき、空き状態の移載位置が複数ある場合は、いずれか一つの移載位置が、今回の移載先として任意に選択される。
そして、空き状態の移載位置がある場合には、移載先設定手段75は、搬送指令手段73によるローダー6への搬送指令を許可して、該空き状態の移載位置を移載先として、収容カゴ7を移載させる。
また、空き状態の移載位置がない場合には、移載先設定手段75は、搬送指令手段73によるローダー6への搬送指令を許可しない。
なお、殺菌加工装置1における通常の運用においては、各工程において、移載先となる空き状態の移載位置が存在しない、といった不具合が生じないように、各工程の処理時間が設定されている。
ローダー6の自動制御機構70を以上のように構成したことにより、農作物の殺菌加工処理が自動化されて、作業効率の向上に繋がる。
また、前記制御盤14には、液晶ディスプレイ等で構成される表示部65と、各種スイッチ等で構成される入力部66とが、設けられている。なお、ディスプレイをタッチパネルで構成して、表示部と入力部(の一部もしくは全部)とが兼用される構成としても良い。
表示部65には、処理時間テーブル100や処理状況テーブル200が表示可能とされており、作業者が随時、作業状態を確認することが可能である。
また、作業者は、該入力部66の操作により、処理時間テーブル100に示される各工程での処理時間を、変更可能である。なお、処理時間テーブル100の作成や、該テーブル100の処理時間記憶手段77への入力は、入力部66での操作入力に限定されるものではなく、外部機器からのデータ通信やFDやCD等の記録媒体を介した入力であっても良い。
図13、図14を用いて、第二の実施の形態である殺菌加工装置101の構成について説明する。
殺菌加工装置101も殺菌加工装置1と同様に、野菜類を、ブランチング(熱処理)により殺菌加工する装置であり、次の各工程を経て農作物の処理を行う。
装置101本体への荷入れ工程、洗浄工程、殺菌加工のための加温工程、冷却工程、脱水工程、装置本体からの荷出し工程である。殺菌加工装置101における実質的な処理工程は、洗浄工程、加温工程、冷却工程、脱水工程からなる四工程が該当する。
そして、殺菌加工装置101には、前記各工程に対応して、次の各処理装置が備えられている。まず、洗浄工程を担当する洗浄装置2、加温工程を担当する加温処理装置103、冷却工程を担当する冷却処理装置104、脱水工程を担当する脱水装置5である。また、荷入れ工程を担当する荷入れ用コンベア8と、荷出し工程を担当する荷出し用コンベア9も備えられている。さらに、工程間での搬送手段として、ローダー6が設けられている。
殺菌加工装置101内の各装置のレイアウトについて説明する。
野菜の処理工程の順に応じて、収納カゴ7の搬送経路が形成されており、この順に各装置が配置される。つまり、荷入れ用コンベア8、洗浄装置2、加温処理装置103、冷却処理装置104、脱水装置5、荷出し用コンベア9の順に、各装置が配置されている。
また、収容カゴ7の搬送経路に沿って前記レール10が配置されており、ローダー6により、各処理装置に収容カゴ7が供給される。
また、レール10を挟んで、加温処理装置3に対向して、温水(温塩水)の供給源としての温水タンク15が配置され、冷却処理装置4に対向して、冷水(冷塩水)の供給源としての冷水タンク16が配置される。
さらに、該搬送経路の適宜位置の側方には、前記各装置の作動を制御する制御盤14が配置されている。
殺菌加工装置101においても、殺菌加工装置1と同様に、前記各工程を担当する各処理装置、つまり、荷入れ用コンベア8、洗浄装置2、加温処理装置103、冷却処理装置104、脱水装置5、荷出し用コンベア9は、それぞれ別体で構成されている。
また、温水タンク15は、加温処理装置103と給水用配管を介して接続されるが、加温処理装置103とは別体である。同様にして、冷水タンク16も冷却処理装置104とは別体である。
また、収容カゴ7の各工程間の搬送を担当するローダー6も、前記各装置と別体である。
図15から図18を用いて、加温工程の処理を担当する加温処理装置103について説明する。
加温処理装置103は、収容カゴ7に収容される野菜を加温して、該野菜にブランチング(軽度の熱処理)を行うための手段であり、水加熱式の加熱手段としての温水槽131を複数(本実施の形態では三つ)備えている。
温水槽131・131・131は、上方が開放された中空のケーシング130の内部を、仕切り板32・32により区分けして構成されるものであり、各温水槽131に独立して塩水(温塩水)を満たすことが可能である。該ケーシング130は加温処理装置103に備えられるものであり、キャスタ付の機台34に、前後一対の支持ブラケット35・35を介して支持される。
各温水槽131には、収容カゴ7を保持するためのカゴ受け33がそれぞれ設けられる。カゴ受け33は、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
収容カゴ7がカゴ受け33に保持された状態では、収容カゴ7内の野菜は、温水槽131内の温水(温塩水)に浸された状態となる。
ここで、カゴ受け33への収容カゴ7の投入は、ローダー6により、横行装置11を温水槽131の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させた後、該把持装置12による収容カゴ7の把持を解除して行われる。
そして、収容カゴ7が温水槽131内に投入されると、収容カゴ7内の野菜は温水(温塩水)に浸漬される。
また、カゴ受け33からの収容カゴ7の取出しは、同じくローダー6により、横行装置11を温水槽131の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させて、カゴ受け33に支持される収容カゴ7を把持装置12に把持させた後、該把持装置12を引き上げることで行われる。
また、各温水槽131には、水温調節手段としてのヒータ132がそれぞれ設けられている。
ここで、各温水槽131には、温水タンク15から適当な温度(56℃から60℃)に加温された温水(温塩水)が供給されており、ヒータ132により、前記の好ましい温度(56℃から60℃)に保持されている。この水温維持は、例えば、ヒータをサーモスタット等の温度検出に基づいて間欠作動させることで行われる。
そして、水温調節手段としてのヒータ132が各温水槽131に設けられているので、各温水槽131内の温水(温塩水)の水温を、独立して調整することが可能である。
なお、水温低下の方法としては、ヒータ132の駆動停止による放熱に頼るものとしても、温水槽131内に冷凍装置を設けて、積極的に温水(温塩水)を冷却することにより行うものとしてもよい。
図13、図14を用いて、冷却工程の処理を担当する冷温水処理装置104について説明する。
冷却処理装置104は、加温処理装置103で加温された野菜を冷却するための手段であり、水冷却式の冷却手段としての冷水槽141を複数(本実施の形態では三つ)備えている。
冷水槽141・141・141は、上方が開放された中空のケーシング140の内部を、仕切り板42・42により区分けして構成されるものであり、各冷水槽141に独立して水(塩水)を満たすことが可能である。該ケーシング140は冷却処理装置4に備えられるものであり、キャスタ付の機台44に、前後一対の支持ブラケット45・45を介して支持される。
冷水槽141の内部には、冷水(冷塩水)が満たされると共に、収容カゴ7を保持するためのカゴ受け43が設けられている。カゴ受け43は、収容カゴ7を上側を除いて囲うように枠組みが形成された部材であり、収容カゴ7を上下方向にのみ挿脱自在とすると共に、収容カゴ7の水平方向の移動を制止する。
収容カゴ7がカゴ受け43に保持された状態では、収容カゴ7内の野菜は、冷水槽141内の冷水(冷塩水)に浸された状態となる。
ここで、カゴ受け43への収容カゴ7の投入は、ローダー6により、横行装置11を冷水槽141の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させた後、該把持装置12による収容カゴ7の把持を解除して行われる。
そして、収容カゴ7が冷水槽141内に投入されると、収容カゴ7内の野菜は冷水(冷塩水)に浸漬される。
また、カゴ受け43からの収容カゴ7の取出しは、同じくローダー6により、横行装置11を冷水槽141の側方に停止させ、前記把持装置12を下降させて、カゴ受け43に支持される収容カゴ7を把持装置12に把持させた後、該把持装置12を引き上げることで行われる。
また、各冷水槽141には、水温調節手段としての冷凍装置(冷却装置)142がそれぞれ設けられている。
ここで、冷水槽41には、冷水タンク16から適当な温度に冷却された冷水(冷塩水)が供給されており、冷凍装置(冷却装置)の駆動により、前記の好ましい温度(10℃程度)に保持されている。この水温維持は、冷凍装置142を、例えば、サーモスタット等の温度検出に基づいて間欠作動させることで行われる。
そして、水温調節手段としての冷凍装置142が各冷水槽141に設けられているので、各冷水槽141内の冷水(冷塩水)の水温を、独立して調整することが可能である。
なお、水温上昇の方法としては、冷凍装置142の駆動停止による吸熱に頼るものとしても、冷水槽141内にヒータを設けて、積極的に冷水(冷塩水)を加熱することにより行うものとしてもよい。
また、冷水槽141内に水道水(もしくは濾過処理を施した浄水)ではなく、塩水を満たしておくのは、野菜の組織内部と外部との浸透圧を、加温処理装置3による加温工程の場合と同様としておくためである。
前述したように、前記加温工程では、加温による殺菌処理に加えて、加温により野菜の細胞が死んで細胞壁が破壊される。このため、加温工程の後の冷却工程において、野菜を浸透圧の低い水中に浸漬させると、その野菜が水分を吸収して、加温工程における脱水の効果が失われてしまう。
したがって、冷水槽141にも、温水槽131にも塩水を満たすことで、冷却工程において、野菜が水分を吸収することを防止している。ここで、冷水槽41においては、野菜の細胞が吸水することが防止できればよく、さらに脱水を行う必要は無いので、温水槽31の塩水の濃度よりも低めに設定されている。
以上のように、殺菌加工装置101に備える温水槽131および冷水槽141も、前記殺菌加工装置1に備える温水槽31および冷水槽41と同様に、塩水を満たしてなる水槽としている。
温水槽131、冷水槽141の排水機構について説明する。
これらの水槽131・141の排水機構は、殺菌加工装置1に備える前記洗浄槽21、温水槽31、冷水槽41と同一である。したがって、以下では、水槽131・141の排水機構に特徴的な点についてのみ説明する。
図15、図16、図18に示すように、ケーシング130の下面には、該ケーシング130の内部と連通する排水管97・97・97が、各温水槽131毎に設けられている。つまりケーシング130の内部のうち、仕切り板32・32で仕切られた領域(すなわち温水槽131)毎に、排水管97が設けられている。
また、各排水管97には、該排水管97内の排水路を開閉可能とする開閉バルブ96が設けられている。そして、各開閉バルブ96の開放操作により、各温水槽131内の水(塩水)を独立して、それぞれ排水することができる。
他の構成は、前記の槽21・31・41と同様である。
温水槽131および冷水槽141にも、収容カゴ7の揺動機構が備えられている。その構成は、殺菌加工装置1に備える前記揺動機構80と同様である。
次に、殺菌加工装置101に備える移載位置について説明する。
図13に示すように、殺菌加工装置1には、ローダー6により搬送される収容カゴ7の移載元および移載先としての移載位置が、各工程を担当する装置に設けられている。殺菌加工装置1全体では、次の十箇所の移載位置P101・P102・・・P110が設けられており、次に列挙する。
移載位置P101は、前記移載位置P1と同じく、荷入れ用コンベア8の搬送終端部である。移載位置P102は、前記移載位置P2と同じく、洗浄装置2内のカゴ受け23の内部である。移載位置P103・P104・P105は、温水槽131・131・131毎に設けられるカゴ受け33の内部である。移載位置P106・P107・P108は、冷水槽141・141・141毎に設けられるカゴ受け43の内部である。移載位置P109は、前記移載位置P9と同じく、脱水装置5内のカゴ受け53の内部である。移載位置P110は、前記移載位置P10と同じく、荷出し用コンベア9の搬送始端部である。
以上において、各温水槽131にはそれぞれ、収容カゴ7を収容するカゴ受け33が備えられ、加温工程の移載位置P103・P104・P105が備えられる構成である。また、各冷水槽141にはそれぞれ、収容カゴ7を収容するカゴ受け43が備えられ、冷却工程の移載位置P106・P107・P108が備えられる構成である。
前記殺菌加工装置1では、温水槽31内に移載位置P3・P4・P5が設けられ、冷水槽41内に移載位置P6・P7・P8が設けられていた。
つまり、両装置1・101での移載位置のレイアウトにおいて、加温工程および冷却工程に、収容カゴ7の移載先がそれぞれ複数設けられる構成が、同一となっている。
このため、加温工程を担当する加温処理装置103と、冷却工程を担当する冷却処理装置104とにおいて、複数の収容カゴ7を同時に処理することが可能である。
そして、処理時間の長い工程である加温工程および冷却工程において、収容カゴ7の処理一個あたりの処理時間が、移載位置の配設数分の一の処理時間に短縮される。
したがって、殺菌消毒装置101において最も処理時間が長い工程での収容カゴ7の処理一個あたりの処理時間が短縮され、収容カゴ7の処理一個当たりに要する所要時間(全工程処理に要する時間)が、短縮される。
次に、殺菌加工装置101において、ローダー6の作動を制御する自動制御機構170について説明する。
自動制御機構170の構成は、殺菌加工装置1に備える自動制御機構70とほぼ同様であるが、前記移載先設定手段75の構成が異なるものとなっている。
図19を用いて、自動制御機構170の構成について説明する。
自動制御機構170には、次に列挙する各手段が備えられている。
位置記憶手段71、滞在時間計測手段72、搬送指令手段73、移載先設定手段175、ID認識手段76、処理時間記憶手段77である。
ここで、自動制御機構170には、図10に示す前記自動制御機構70に備える移載先設定手段75に代えて、移載先設定手段175が設けられている。両自動制御機構70・170の相違点に関しては後述する。自動制御機構170の構成要素のうち、他の要素に関しては、前記自動制御機構70と同様である。
また、殺菌加工装置101においては、野菜の殺菌加工処理作業中に、各水槽内の水(塩水)を交換することが可能である。
前述したように、殺菌加工装置101には、加温工程を担当する温水槽131と、冷却工程を担当する冷水槽141とが、それぞれ三つずつ備えられている。また、各温水槽131は独立して水(塩水)を満たすことができる構成であり、冷水槽141も独立して水(塩水)を満たすことができる構成である。
加えて、各温水槽131の底部には排水口が形成され、該排水口と連通する排水管97には、該排水口を開閉する手段として開閉バルブ96が設けられている。各冷水槽141にも排水口が形成されると共に、該排水口を開閉する手段としての開閉バルブが設けられている。
このため、加温工程および冷却工程において、複数の水槽を備える工程では、一つの水槽を野菜の処理作業から外して、殺菌加工装置101全体の処理を停止することなく、処理用の水(塩水)の交換を行うことができる。
本実施の形態であれば、温水槽131の一つを加温工程の処理から外して、水(塩水)の交換を行っても、他の二つの温水槽131が残っているため、殺菌加工装置1における加温工程の処理自体は、継続して行うことができる。冷水槽141の一つを冷却工程の処理から外す場合も同様である。
図19を用いて、前記自動制御機構70によるローダー6の制御において、水(塩水)交換中の水槽を、収容カゴ7の移載先の設定から除外する機構について説明する。
まず、温水槽131の底部に形成される排水口と連通する排水管97には、該排水口を開閉する手段として開閉バルブ96が設けられている。また、該開閉バルブ96の開閉状態を検出する検出手段として、開閉センサ98が設けられており、該開閉センサによる検出信号は、前記移載先設定手段175に送信される。
そして、移載先設定手段175は、開閉センサ98の検出信号に基づいて、前述した次工程の移載位置の設定において、排水口が開放された状態の温水槽131を除外する。除外対象となるのは、より正確には、該温水槽131に設けられる移載位置、である。
また、冷水槽141に関しても、同様の機構が設けられている。
なお、移載先設定手段175は、殺菌加工装置1に備える移載先設定手段75と基本的に同一の機能を有するものであるが、排水口が開放された状態の水槽を、移載先の選定において除外する機能が追加されている。
このため、野菜の殺菌加工処理を継続しながら、適宜、温水槽や冷水槽の水(塩水)の交換作業を行うことができる。したがって、水(塩水)の交換作業のために、殺菌加工装置1の処理自体を休止させる必要がなく、作業効率の向上に繋がる。
また、殺菌加工装置101においては、加温工程に関わる各温水槽131と、冷却工程に関わる各冷水槽141とにおいて、野菜の種類や大きさ等に応じて、水温を調整することが可能である。
前述したように、各温水槽131には、水温調節手段としてのヒータ132がそれぞれ設けられており、各温水槽131内の温水(温塩水)の水温を独立に調整することが可能である。また、各冷水槽141には、水温調節手段としての冷凍装置142がそれぞれ設けられており、各冷水槽141内の温水(温塩水)の水温を独立して調整することが可能である。
このため、加温工程や冷却工程での処理温度が異なる野菜であっても、このような野菜を同時に並行して、処理することが可能である。
例えば、加温工程での処理温度が異なる二種類の野菜を処理する場合であれば、次のようにして処理が行われる。
加温工程の各温水槽131に関し、移載位置P103・P104の温水槽131・131の水温は第一の野菜の処理用に設定され、移載位置P105の温水槽131の水温は第二の野菜の処理用に設定される。ここで、第一の野菜の処理用と、第二の野菜の処理用とで、各温水槽131の水温は異なる温度に保たれている。
そして、ローダー6の駆動制御においては、第一の野菜を収容する収容カゴ7は、加温工程においては、移載位置P103・P104のいずれか一方に移載され、第二の野菜を収容する収容カゴ7は、移載位置P105に移載される。
また、この場合は、冷却工程の処理温度に相違はないため、第一の野菜の収容カゴ7も第二の野菜の収容カゴ7も、冷却工程の処理装置P106・P107・P108のいずれに移載させてもよい。
殺菌加工装置1の平面図である。 殺菌加工装置1の側面図である。 温水槽31の平面図である。 温水槽31の反レール10側の側面図である。 温水槽31のレール10側の側面図である。 温水槽31の後面図である。 脱水装置5の平面図である。 脱水装置5の側面図である。 脱水装置5の正面図である。 殺菌加工装置1におけるローダー6の自動制御の構成を示すブロック図である。 処理時間テーブルの一例を示す図である。 処理状況テーブルの一例を示す図である。 殺菌加工装置101の平面図である。 殺菌加工装置101の側面図である。 温水槽131・131・131の平面図である。 温水槽131・131・131の反レール10側の側面図である。 温水槽131・131・131のレール10側の側面図である。 温水槽131・131・131の後面図である。 殺菌加工装置101におけるローダー6の自動制御の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 殺菌加工装置
2 洗浄装置
3 加温処理装置
4 冷却処理装置
5 脱水装置
6 ローダー
7 収容カゴ
8 荷入れ用コンベア
9 荷出し用コンベア
33 カゴ受け
43 カゴ受け
70 自動制御機構
71 位置記憶手段
72 滞在時間計測手段
73 搬送指令手段
75 移載先設定手段
76 ID認識手段
80 揺動機構
81 電動シリンダ
82 揺動板
96 開閉バルブ
97 排水管
98 開閉センサ
131 温塩水槽
132 ヒータ
141 冷塩水槽
142 冷凍装置

Claims (5)

  1. 少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
    各工程を担当する各処理装置をそれぞれ別体で構成した、
    ことを特徴とする殺菌加工装置。
  2. 少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
    前記加温工程の処理装置は温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置は冷水槽を備え、
    各水槽内に収容カゴを保持するカゴ受けを設けると共に、該カゴ受けの揺動手段を設けた、
    ことを特徴とする殺菌加工装置。
  3. 少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
    前記加温工程の処理装置は温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置は冷水槽を備え、
    各水槽の底部に排水口を設けると共に、各水槽の傾倒手段を設けた、
    ことを特徴とする殺菌加工装置。
  4. 少なくとも、装置本体への荷入れ工程と、殺菌加工のための加温工程と、冷却工程と、装置本体からの荷出し工程とを経て、農作物の殺菌加工処理を行う殺菌加工装置であって、
    冷却工程の次に脱水工程を経て荷出し工程に至る構成において、
    脱水工程の処理装置は、
    収容カゴの保持手段と、
    該保持手段を連続回転させる回転手段と、
    該保持手段の姿勢を傾倒させる傾倒手段と、
    該保持手段に保持された収容カゴ内にエアを噴射するエア噴射手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする殺菌加工装置。
  5. 前記加温工程の処理装置が温水槽を備えると共に、前記冷却工程の処理装置が冷水槽を備える構成において、
    前記温水槽および冷水槽に、浸漬する収容カゴ内の農作物との間で浸透圧を生じさせる液体を満たした、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の殺菌加工装置。
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