JP2005064712A - パネル型スピーカ装置および振動板 - Google Patents
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Abstract
【課題】 振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えるパネル型スピーカ装置および振動板を提供すること。
【解決手段】 コイルおよびマグネットを有し、可聴周波数帯域で振動するエキサイタ2と、このエキサイタ2によって振動する振動板3と、樹脂の成形品で形成され、振動板3の周囲を固定するフレーム5と、エキサイタ2の他端に接合されてエキサイタ2を保持するダンパー4と、エキサイタ2と振動板3を接合するための振動発生部材保持金具6とを備えたパネル型スピーカ装置において、樹脂の成形品で形成された振動板3に、エキサイタ2を位置決めして固定するための位置決め用凸部3aを設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】 コイルおよびマグネットを有し、可聴周波数帯域で振動するエキサイタ2と、このエキサイタ2によって振動する振動板3と、樹脂の成形品で形成され、振動板3の周囲を固定するフレーム5と、エキサイタ2の他端に接合されてエキサイタ2を保持するダンパー4と、エキサイタ2と振動板3を接合するための振動発生部材保持金具6とを備えたパネル型スピーカ装置において、樹脂の成形品で形成された振動板3に、エキサイタ2を位置決めして固定するための位置決め用凸部3aを設けている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パネル型スピーカ装置および振動板に関するものである。
従来のパネル型スピーカ装置は、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材と、この振動発生部材の一端に接合されてこの振動発生部材によって振動される振動板と、この振動板とクッション材を介して接合された筐体と、信号発生部材にダンパーを介して接合され、かつ振動板に接着されるか、あるいは筐体と接合された振動発生部材保持金具とを備え、振動板としては発泡体をアルミニウム材で挟み込んだ構造を有するものや、発泡体の両面にカーボン繊維を接着したものを用いていた(例えば特許文献1参照)。
ここで、図5を用い、前述のように構成された従来のパネル型スピーカ装置の組立て手順を説明する。まず、振動板8にクッション材9を挟み、振動板8を筐体(フレーム)10a、10b、10c、10dに対して固定する。次いで、振動発生部材保持金具11に、ダンパー12が接着された振動発生部材13をスペーサ14を介して固定し、振動発生部材13に接着剤を塗布した後、振動発生部材保持金具11ごとに筐体10a、10b、10c、10dの予め設定された位置に固定する。
このような組立て手順では、振動板8に対する振動発生部材13の接着位置15が直接決まらず、振動板8に対して筐体10a、10b、10c、10d、振動発生部材保持金具11を介して振動発生部材13の接着位置15が決まるために、振動板8と筐体10a、10b、10c、10dの嵌合誤差と、筐体10a、10b、10c、10dと振動発生部材保持金具11の嵌合誤差とが含まれ、振動板8と振動発生部材13との接着位置15のばらつきは±2mm程度になる。したがって、振動板8の共振モードを利用するパネル型スピーカ装置においては、駆動点の位置ずれが音質に影響し易く、図6に示すように周波数のばらつき16が生じるために、所望の周波数特性と異なってくる。
特開平11−512249号公報(第11−13ページ、第1図)
しかし、このような従来のパネル型スピーカ装置では、振動板に対する振動発生部材の接着位置が、筐体および振動発生部材保持金具を介して決まるために、振動発生部材の接着位置がばらつくと音質もその分ばらつくという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えて音質を向上させるパネル型スピーカ装置および振動板を提供するものである。
本発明の振動板は、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材との接合に用いられる位置決め用凸部を設けた構成を有している。この構成により、筐体および振動発生部材保持金具を介することなく、位置決め用凸部によって直接位置決めできるために、振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えることとなる。さらに、振動板に振動発生部材を接合するための位置決め作業が容易となる。
また、本発明の振動板は、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材の一端に固定接合される際に用いられる位置決め用凸部を設けた構成を有している。この構成により、筐体および振動発生部材保持金具を介することなく、位置決め用凸部によって直接位置決めできるために、振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えることとなる。さらに、振動板に振動発生部材を接合するための位置決め作業が容易となる。ここで、前記振動板は、好ましくはガラスを含有するABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合体)で形成されている。
本発明のパネル型スピーカ装置は、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材と、この振動発生部材に接合され、この振動発生部材によって振動される請求項1または2に記載の振動板と、前記振動発生部材にダンパーを介して接合され、かつ前記振動板に接合された振動発生部材保持金具とを設けた構成を有している。この構成により、筐体および振動発生部材保持金具を介することなく、位置決め用凸部によって直接位置決めできるために、振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えることとなる。さらに、振動板に振動発生部材を接合する際の位置決め作業を含むパネル型スピーカ装置の組立て作業が軽減されることとなる。
さらに、本発明のパネル型スピーカ装置は、前記振動板の外縁に接合された枠体を設けた構成を有している。この構成により、パネル型スピーカ装置を天井材や壁材に設置する場合に、振動板と天井面や壁面との間に発生する隙間を隠し、設置面の美観を保つこととなる。
本発明は、振動板に、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材の一端に前記振動板を接合する際に用いられる位置決め用凸部を設けることにより、振動発生部材と振動板との接合位置精度の差による再生音の変化を抑えて音質を向上させるという優れた効果を有するパネル型スピーカ装置および振動板を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施の形態]
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態のパネル型スピーカ装置1は、振動板3に、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材(以下、エキサイタと呼ぶ)2との接合に用いられる位置決め用凸部3aを設けたものである。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態のパネル型スピーカ装置1は、振動板3に、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材(以下、エキサイタと呼ぶ)2との接合に用いられる位置決め用凸部3aを設けたものである。
図1において、パネル型スピーカ装置1には、コイルおよびマグネットを有し、可聴周波数帯域で振動するようになっている振動発生部材2と、このエキサイタ2の一端に接合され、エキサイタ2の駆動によって振動する振動板3と、この振動板3の周囲を固定する筐体(以下、フレームと呼ぶ)5と、エキサイタ2の他端に接合されてエキサイタ2を保持するダンパー4と、エキサイタ2とフレーム5を接合するための振動発生部材保持金具6とを備えている。
また、振動板3は、樹脂成形材料(ここでは、ガラスを含有するABS樹脂などの熱可塑性樹脂)で形成されており、図2に示すように、エキサイタ2の振動板3に対する接着位置を決めるための位置決め用凸部3aが一体形成されている。この位置決め用凸部3aに沿ってエキサイタ2を接着することにより、振動板3に対するエキサイタ2の接着位置が±0.1mmの誤差範囲に収まることになる。このような取付け精度により、エキサイタ2の振動板3への接着位置のばらつきによる音質のばらつきは減少する。なお、ガラスを含有するABS樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることにより、位置決め用凸部3aを含む振動板3全体の加工成形が容易である。
以上のように、本発明の第1の実施の形態のパネル型スピーカ装置1は、振動板3に、可聴周波数帯域で振動する振動発生部材2との接合に用いられる位置決め用凸部3aを設けているので、振動発生部材2と振動板3との接合位置精度の差による再生音の変化を小さく抑えて音質を向上させることができる。
[第2の実施の形態]
図3は本発明の第2の実施の形態の要部断面図を示す。これは第1の実施の形態とは、さらに振動板3の外縁に接合された枠体5aを設けた点が相違している。この構成によれば、パネル型スピーカ装置1を天井材や壁材に設置する場合に、設置面の美観を損ねることなく設置できるという効果も得られる。なお、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
図3は本発明の第2の実施の形態の要部断面図を示す。これは第1の実施の形態とは、さらに振動板3の外縁に接合された枠体5aを設けた点が相違している。この構成によれば、パネル型スピーカ装置1を天井材や壁材に設置する場合に、設置面の美観を損ねることなく設置できるという効果も得られる。なお、第1の実施の形態と同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
図3において、パネル型スピーカ装置1に組込まれた装飾用の枠体(以下、フレームとも呼ぶ)5aは、熱可塑性樹脂を含む可塑性樹脂材料の成形で製作されており、振動板3を支持する構造であって、パネル型スピーカ装置1が天井面や壁面に設置された場合(図4に示す)に、振動板3と天井面や壁面との間に発生する隙間を隠すものである。ここで、フレーム5aは、振動板3の外縁の数箇所においてクッション材兼用の接着剤7で接着されている。
本発明は、振動板を用いたパネル型スピーカ装置に有用である。
1 パネル型スピーカ装置
2、13 振動発生部材
3、8 振動板
4、12 ダンパー
5、10a、10b、10c、10d 筐体(フレーム)
5a 枠体(フレーム)
6、11 振動発生部材保持金具
3a 位置決め用凸部
7 接着剤
9 クッション材
14 スペーサ
15 接着位置
16 周波数特性のばらつき
2、13 振動発生部材
3、8 振動板
4、12 ダンパー
5、10a、10b、10c、10d 筐体(フレーム)
5a 枠体(フレーム)
6、11 振動発生部材保持金具
3a 位置決め用凸部
7 接着剤
9 クッション材
14 スペーサ
15 接着位置
16 周波数特性のばらつき
Claims (4)
- 可聴周波数帯域で振動する振動発生部材との接合に用いられる位置決め用凸部を設けたことを特徴とする振動板。
- 前記振動板は、ガラスを含有するABS樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1に記載の振動板。
- 可聴周波数帯域で振動する振動発生部材と、この振動発生部材に接合され、この振動発生部材によって振動される請求項1または2に記載の振動板と、前記振動発生部材にダンパーを介して接合され、かつ前記振動板に接合された振動発生部材保持金具とを設けたことを特徴とするパネル型スピーカ装置。
- 前記振動板の外縁に接合された枠体を設けたことを特徴とする請求項3に記載のパネル型スピーカ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003290368A JP2005064712A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | パネル型スピーカ装置および振動板 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=34368423
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005064712A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008271436A (ja) * | 2007-04-24 | 2008-11-06 | Matsushita Electric Works Ltd | 音発生機能を備えた室内の内装構造 |
JP2009081500A (ja) * | 2007-09-25 | 2009-04-16 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 薄型パネルスピーカ |
JP2009290346A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | パネルスピーカ装置 |
JP2009290363A (ja) * | 2008-05-27 | 2009-12-10 | Panasonic Electric Works Co Ltd | パネルスピーカ取付構造 |
CN113939641A (zh) * | 2020-05-13 | 2022-01-14 | 法国圣戈班玻璃厂 | 具有音频激励器的玻璃窗 |
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2003
- 2003-08-08 JP JP2003290368A patent/JP2005064712A/ja active Pending
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