JP2005064394A - 検出方法、露光方法、露光装置、及び、デバイスの製造方法 - Google Patents

検出方法、露光方法、露光装置、及び、デバイスの製造方法

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Abstract

【課題】
基板の正確な位置合わせを可能とするアライメントの検出方法を提供すること。
【解決手段】
この検出方法は、ウエハ(W,1)にレジスト205を塗布する前のアライメントマーク203の形状を測定する第1の測定ステップと、ウエハ(W,1)にレジスト205を塗布した後のアライメントマーク203上のレジスト205の形状を測定する第2の測定ステップと、ウエハ(W,1)にレジスト205を塗布した後のアライメントマーク203を、アライメントスコープASを用いて検出することで、検出値を得る検出ステップと、第1、第2の測定ステップで得た測定結果に基づいて、アライメントスコープASにより得られる検出値を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された検出値と検出ステップで検出された検出値とを比較することにより、補正値を求めるステップとを有する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば半導体製造用の露光装置において第1物体としてのレチクル面上に形成されているIC,LSI,VLSI等の微細な電子回路パターンと第2物体としてのウエハとの相対的な位置合わせ(アライメント)を行うためのアライメントマーク検出方法に係り、特にウエハプロセス誤差であるWIS(Wafer Induced Shift)を発生し得る状況においてアライメントを行う必要のある場合に用いられるアライメントマークの位置の検出方法、アライメントマークの位置検出を利用した露光方法、露光装置、及び、その露光装置によるデバイスの製造方法に関する。
半導体製造用の投影露光装置には、集積回路の高密度化に伴いレチクル面上の回路パターンをウエハ面上により高い解像力で投影露光することが要求されている。回路パターンの投影解像力を向上させる手段としては、露光光の波長を固定して投影光学系のNA(開口数)を大きくしたり、露光光をより短波長化して露光する方法がある。
一方、回路パターンの微細化に伴い回路パターンが形成されているレチクルとウエハのアライメントに対する高精度の要求もますます厳しくなっている。レチクルとウエハの位置合わせにはウエハ面上に塗布されたレジストを感光させる露光光を使用する場合と、感光させない非露光光(例えば発振波長633nmのHe−Neレーザ光)を使用する場合とがあるが、現状の実用化されているアライメントの使用波長は、非露光光がほとんどである。非露光光が半導体製造プロセスに影響されにくく特にレジストに対する透過率が高いため、ウエハ表面のマークをレジスト特性に関係なく観察できるというメリットを有するからである。
従来より、非露光光を用いた位置合わせ装置が提案されており(例えば、特許文献1,2)、実際に製品化されてその効果が確認されているものもある。従来公知のアライメント技術は非露光光TTL(Through The Lens)Offaxis方式と呼ばれ、レチクルパターンをウエハ上に転写投影する投影光学系に非露光光を透過させた時に発生する色収差をアライメント光学系で補正するものである。また、現在実際に使用されている位置合わせ方法の殆どは、ウエハ表面に形成されたアライメントマークの光学像をCCDカメラ等の撮像素子上に結像して得られる電気信号を画像処理し、ウエハ位置を検出する方法である。
前述の画像処理を使用した非露光光TTL Offaxis方式はi線ステッパーには使用されているが、エキシマレーザを光源とするエキシマステッパーには使用されていない。エキシマステッパーの投影光学系の場合、非露光光、例えばHe−Neレーザ発振波長である633nmで発生する投影光学系の色収差が非常に大きく、アライメント光学系での補正を高NAで実施することができないからである。このためエキシマステッパーにおいては、前述の非露光光TTL Offaxis方式でなく、投影光学系を通さないOffaxis顕微鏡を設けて非露光波長で観察を行う非露光光Offaxis方式の画像処理方式の検出系が殆どである。
非露光光Offaxis方式は投影光学系を通らない方式、すなわちTTL方式ではなくnon−TTL Offaxis方式であるため、いわゆるベースラインの変動が精度劣化の要因となる。ベースラインの変動を抑え、高精度のアライメントを達成するため、非露光Offaxis方式においては熱に影響されにくい部材を使用することや、頻繁にベースライン補正を行うことが必要とされる。
また、エキシマステッパーにおける非露光光TTL Offaxis方式では、画像処理方式以外のものも採用されている。画像処理以外の方式とは、アライメントマークからの直接反射光を検出せずに限られた回折光の光のみを使用する暗視野検出方式であり、ヘテロダイン検出と呼ばれる方式もその暗視野検出方式のひとつに該当する。
限られた回折光を検出する非露光光TTL Offaxis方式においてはベースラインが短いため、TTLでない非露光光Offaxis方式の欠点は解消されている。しかしながら、上記暗視野検出方式の場合は明視野検出に比較すると検出率が低下するという問題がある。
現状の半導体ウエハの製造においては、上記の画像処理方式や画像処理方式以外の検出方式等の各方式の短所や長所をプロセスに応じて見極めて選択、使用することで、要求される位置合わせ精度を達成している。
しかしながら、位置合わせ精度に対する要求はさらに高くなってきており、その場合、前述の2方式を用いても半導体プロセスの精度に対する要求を充分満足するとは言えない。例えば、プロセスによりアライメントマーク形状が非対称になってしまうことに対する対応がなされていない点が問題となる。
一例としてメタルCMP(Chemical MechanicalPolishing)工程等における平坦化プロセスを挙げることができる。CMP工程においてアライメントマークの構造が非対称となってしまうことにより、グローバルアライメントにおいて回転エラーや倍率エラーが発生して位置合わせ精度が低下してしまうという問題がある。平坦化プロセスによるウエハのアライメントマークの構造の歪は、暗視野検出方式において誤差として大きく検出され易く、精度低下の原因となっている。したがって、ベースラインの安定性を向上させたとしてもプロセス敏感度が高いので、実際には画像処理方式以外の非露光光TTL Offaxis方式が使用されているケースは少ない。ここで、プロセス敏感度とは、プロセスの影響により生じるアライメントマークの形状の歪みによって引き起こされるアライメント検出値のエラー量の大きさを言う。
平坦化プロセスによってアライメントマーク形状が非対称となった場合に、3次元形状を測定するプロファイラ(以下、単にプロファイラと呼ぶ。)と光学シミュレータを用いることによりアライメントオフセット値を検出する方法(オフセットアナライザ)が、出願人により提案されている(特許文献3)。
特開昭63−32303号公報 特開平2−130908号公報 特開2000−228356号公報
しかしながら上記特許文献3に記載のものにおいては、プロファイラで測定したアライメントマークの立体形状を用いてアライメント信号波形を計算により求める際に、レジスト塗布による影響の考慮が充分でない場合があり、特にシフトとティルトに対して複数の解が存在する場合に精度向上に対応できない場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、より正確な位置合わせを可能とするアライメントマーク検出方法を提供することを例示的目的とする。
上記の例示的目的を達成するために、本発明の一側面としての検出方法は、基板のアライメントマークの位置を検出する検出方法であって、基板にレジストを塗布する前のアライメントマークの形状を測定する第1の測定ステップと、基板にレジストを塗布した後の、アライメントマーク上のレジストの形状を測定する第2の測定ステップと、基板にレジストを塗布した後のアライメントマークを、位置検出手段を用いて検出することで、検出値を得る検出ステップと、第1、第2の測定ステップで得た測定結果に基づいて、位置検出手段により得られる検出値を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された検出値と検出ステップで検出された検出値とを比較することにより、補正値を求めるステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
以上説明したように、本発明に係る検出方法によれば、ウエハプロセスによるウエハ上のアライメントマーク形状の変化によって生じるアライメントオフセットエラーをプロファイラと光学シミュレータとを用いて算出し、プロファイラによるレジスト塗布前後のアライメントマークの形状測定データに基づいてウエハの位置決めを精度よく行うことが可能となる。特に、レジスト塗布後のアライメントマークの形状が、下地のウエハに対して傾きを持つ場合においても高精度な位置合わせを行うことが可能となる。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係るアライメント検出方法を図1〜図7を用いて説明する。図5はオフセットアナライザOAを含み、位置検出手段を備えた露光装置におけるウエハ(Wafer)Wと位置情報の流れを示した図である。なお、説明を容易とするために、オフセットアナライザOAの構成及び測定原理をも併せて説明する。以下、露光装置をステッパ、露光装置に搭載されている位置検出手段をアライメントスコープ(アライメントユニット)と言う。また、オフセットアナライザOAにおけるアライメントマークの立体形状の検出にはもちろん光学式のものも用いることができるが、特許公報2735632号に記載された走査型トンネル顕微鏡や、特開平5−217861号公報に記載された原子間力顕微鏡(AFM)等の分解能の高い方式のものを用いることもできる。AFM等は露光装置に組み込まれたものが従来から知られているが、本実施の形態1においては、高分解能を利用して露光装置と別体とされたAFMを用いることとする。また、本実施の形態1においては、基板としてウエハWを例にとって説明するが、もちろん基板はウエハWに限られず、露光原版としてのレチクルであってもよい。
まず、図5におけるウエハWと位置情報の流れについて説明する。基板としてのウエハWは1)に示されるように、レジスト塗布前にオフセットアナライザOAに運ばれ、塗布前のウエハWの表面上に形成されたアライメントマークの立体形状がAFMによって測定される。続いて2)に示されるようにウエハWはコーター(塗布機)CTに運ばれてその表面にレジストが塗布され、3)に示されるように再度オフセットアナライザOAに運ばれて、レジスト塗布後のアライメントマーク上に相当する位置のレジストの立体形状がAFMによって測定される。
ウエハWは4)に示されるように、ステッパSTに運ばれてアライメントスコープによりアライメントマーク信号(出力波形)が検出され、続いて5)に示されるようにステッパSTからアライメントマークの信号情報がオフセットアナライザOAへと送られる。6)に示されるように、予めオフセットアナライザOAにより測定されたレジスト塗布前後におけるレジスト形状とアライメントマーク形状との3次元的な相対位置関係より、アライメントスコープにより得られたアライメントマーク信号(出力波形)とアライメントマーク位置との関係を求めてアライメント検出におけるオフセット量を算出し、そのオフセット量をステッパSTへと送る。
ステッパSTにおいて、受け取ったオフセット量に基づきウエハWをアライメント(位置調整)して露光を行ない、全てのショットの露光終了後にウエハWが現像のためデベロッパ(現像機)DVへと搬送される。その後、必要な処理を経て表面に回路パターンが形成されて最終的に半導体デバイスが得られるが、その手順については公知であるので説明は省略する。
図6はアライメントマーク検出装置としてのオフセットアナライザOAの構成を示す図である。このオフセットアナライザOAは、ウエハWを保持するウエハチャック101、ウエハチャック101を3次元的に移動させるXYZステージ102、レジスト塗布前後においてウエハWの表面形状を測定する形状測定手段としてのAFM103、オフセットアナライザOA全体を制御し、かつ測定された表面形状からアライメントオフセットを算出するシミュレータを備えた演算手段としてのCPU104を有して構成されている。また、図示しないが後述する形状測定データを始めとする各種データを記憶するための記憶手段も有している。なお、図6においてはウエハWの搬送系やウエハWの3次元位置検出系についても図示を省略している。
ここで図1〜図4を用いて、図5で説明した1)レジスト塗布前のアライメントマーク形状の測定と、3)レジスト塗布後のレジスト形状の測定とのそれぞれの測定データに基づいて出力波形としてのアライメント信号波形を算出する過程を説明する。
図1は、想定した所定のアライメントマーク203(図9を参照)及びレジスト205の形状をAFM103で測定した測定データ200を示す図である。このアライメントマーク203はSiトレンチ(深さ304nm、幅4umの溝)としてウエハWの表面に凹凸状に形成されている。測定データ201はそのアライメントマーク203の形状をウエハWへのレジスト205の塗布前にAFM103により測定した結果である(図5の1)に相当)。測定データ200はウエハWへのレジスト205の塗布後にアライメントマーク203近傍でのそのレジスト205の形状をAFM103により測定した結果である(図5の3)に相当)。
ここで、AFM103の測定データ200の重心位置と測定データ201の重心位置との相対位置の差をdXとする。しかし、AFM103においては測定データ200,201の測定は別々に行われるため、測定データ同士の相対位置関係、例えばX方向における位置関係は認識不可能である。
そこで、まず図1に示すアライメントマーク203に対して、ステッパST上のアライメントスコープによりアライメント信号波形(図2参照)を検出する(図5の4)に相当)。次に、相対位置の差dXを変化させつつこれらの測定データ200,201に基づいて複数のアライメント信号波形データをシミュレーション計算により求め、図2に示すアライメント信号波形とシミュレーション計算により求められたアライメント信号波形データとが対応して一致するときの相対位置の差dXの値を求める。この複数のアライメント信号波形データは、記憶手段に記憶される。図3は、相対位置の差dXの量を例えば−200nm〜+200nmまで変化させて、シミュレーション計算により各アライメント信号波形データの算出を行った場合の、相対位置の差dX=−200nm,0,+200nmの時のアライメント信号波形データを示している。ここで用いたシミュレータとしては、市販のEMFlex、Avant!、Metropole、CODEV(いずれも製品名)等を用いることができる。
シミュレータにおいては、例えば有限要素法を用いて光の伝搬に関するMaxwellの方程式をベクトル的に解き、アライメントマーク203からの光が実際の構成においてどのような信号となるかを求めることができる。また、光学系の収差等も含めた実際の構成でのアライメントスコープによるアライメントマーク203の検出信号波形をシミュレートすることが可能である。
このようにして求めた各々の相対位置の差dXでのアライメント信号波形データを、図2に示すアライメントスコープによるアライメント信号波形を基準として設定し、その基準のアライメント信号波形と最も一致するアライメント信号波形データ及びそのアライメント信号波形データの相対位置の差dXの値を記憶手段から抽出する。図3に示すアライメント信号波形データのうち、図2に示すアライメント信号波形と最も一致しているのは相対位置の差dX=−200nmのものである。したがって、AFM103により測定されたアライメントマーク103の形状の重心位置とレジスト205の形状の重心位置とのX方向における相対位置の差dXが−200nmのときに、レジスト塗布後のアライメントマークから得られるシミュレーションによる結果とアライメントスコープにより得られる結果が一致することとなる。
この相対位置の差dX=−200nmの時のアライメント信号波形の重心位置と図4に示すレジスト205がないとした場合にアライメントスコープにより出力されるべきアライメント信号波形データ(すなわち、レジスト205塗布前にAFM103によって測定されたアライメントマーク203の形状測定データ201に基づいて算出されるアライメント信号波形データ)の重心位置との差を求めることにより、レジスト205塗布前後におけるアライメントマーク検出位置の位置ずれ量(=オフセット)を求めることができる。この位置ずれ量をステッパST上におけるアライメント時にフィードフォワード、又はフィードバックすることにより高精度なアライメントが可能となる。図2に示す基準のアライメント信号波形と算出されたアライメント信号波形データとの一致度を求める場合には、テンプレートマッチング法等の画像処理検出方法を用いてもよい。
図7はTTL Offaxis方式を有する露光装置(ステッパST)の構成を示したものである。この図7において、アライメントスコープASは、非感光の光(非露光光)を用いてレチクルを透過させることなく投影光学系を介して基板としてのウエハ1表面上のアライメントマークAMを検出する位置検出手段である。露光光はウエハ表面上に塗布したレジストを感光させる光、例えばi線ステッパなら超高圧Hgランプを光源としたi線(365nm)、エキシマレーザステッパであればエキシマレーザ発振波長光(248nmや193nm)をいい、非露光光はウエハ表面上に塗布したレジストを感光させない光をいう。
照明光学系20は、露光光によって回路パターンが形成されたレチクル12を照明するためのものであり、投影光学系13はレチクル12面上に形成された回路パターンをウエハ1の表面上に縮小投影(例えば1/5)するためのものである。アライメントスコープASは、He−Neレーザ5から射出した照明光束6が光ファイバ7、照明系8を透過した後、ビームスプリッタ9で反射され、リレーレンズ10、対物レンズ11、投影光学系13を通ってウエハ1のアライメントマークAMを照明するようになっている。
アライメントマークAMからの反射光束は、照明光束6と逆方向に投影光学系13、対物レンズ11、リレーレンズ10、ビームスプリッタ9を透過した後、エレクター15によりCCDカメラ16の撮像面17上へと至り、撮像面17上にアライメントマークAMの像が形成される。
アライメントマークAMの像はCCDカメラ16により光電変換され、通信回線Lを通じてコンピュータ51にデータとして入力される。コンピュータ51は入力データをFFT(高速フーリエ変換)処理し、処理して得られた位相に基づいてアライメントマークAMの位置を検出する。
ウエハ1は、ウエハチャック21上に載置されている。ウエハチャック21は駆動手段としてのθ−Zステージ22上に構成されており、ウエハ1をチャック表面に吸着することにより各種振動に対してウエハ1の位置がずれないように保持している。θ−Zステージ22はウエハ1をフォーカス方向(投影光学系13の光軸方向)に上下動させるためのものであり、チルトステージ23の上に構成されている。
チルトステージ23はウエハ1の反りが投影光学系13の像面に対し最小になるように補正するためのものであり、レーザ干渉計26に基づいて制御されるX−Yステージ18上に構成されている。チルトステージ23により独自にウエハ1をフォーカス方向に駆動することも可能である。ウエハ1のX−Y方向の位置は、チルトステージ23上に構成されたバーミラー25とレーザ干渉計26とを用いて測定され、その測定値がX−Yステージ18の駆動量に反映される。レーザ干渉計26は図示しない通信回線を通じてコンピュータ51にX−Yステージ18の駆動量に反映すべき測定値を送信する。
露光の際にはフォーカス以外に投影光学系13の像面に対するショットの面の傾きも検出する。その検出結果を用いて傾きを含めたフォーカス状態をチルトステージ23により総合的に補正する。フォーカス計測系29,30はウエハ1表面のフォーカスを測定した後、図示しない通信回線を通じてコンピュータ51にその計測値を送信する。
本実施の形態1で説明した構成は、ファーストマスク(すなわち、ウエハに対する一番最初の露光工程)以外の工程においてアライメントの計測を終了した後、オフセットアナライザOAによる補正値(オフセット)を使用して被測定物としてのウエハ1のショット配列格子を表すウエハ倍率・直交度・縮小倍率等を算出することを特徴としている。
この算出値を露光装置内の図示しない記憶装置に記憶しておき、レチクル12表面上の電子回路パターンをウエハ1表面に転写する際にその算出値に基づいてアライメントの補正を行い、ウエハステージ21又はレチクルステージを駆動することにより逐次露光を行う。
本実施の形態1の特徴たる構成としてのオフセットアナライザOAは露光装置であるステッパSTとは別体として構成されている。オフセットアナライザOAは独立に動作させることが可能なため、ステッパSTの露光を妨げないシーケンスでウエハ処理を制御することができる。複数のステッパSTに対して複数個のオフセットアナライザOAを構成することも可能である。このとき、オフセットアナライザOAの数は必ずしもステッパSTの数と等しくする必要はない。また、ウエハ処理のスループットが若干低下する点を除けば、オフセットアナライザOAをステッパSTと別体として構成するのではなくステッパST内に構成した場合であっても本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、図11及び図12を参照して、上述の露光装置STを利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図11は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ101(回路設計)ではデバイスの回路設計を行う。ステップ102(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ103(ウェハ製造)ではシリコンなどの材料を用いてウェハ(被処理体)を製造する。ステップ104(ウェハプロセス)は前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ105(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ104によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ106(検査)では、ステップ105で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ107)される。
図12は、ステップ104のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ111(酸化)ではウェハの表面を酸化させる。ステップ112(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ113(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ114(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ115(レジスト処理)ではウェハに感光剤を塗布する。ステップ116(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ117(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ118(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ119(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法によれば従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。
[実施の形態2]
次に、図8〜図10を用いて、本発明の実施の形態2に係るアライメントマーク検出方法を説明する。図8は図1に示したものと同様に、想定した所定のアライメントマーク203(図9を参照)及びレジスト205の形状をAFM103で測定した測定データ202を示す図である。図1と異なるところは、レジスト205塗布後に測定したレジスト形状の測定データ202がレジスト205塗布前に測定したアライメントマーク形状の測定データ201に対して傾斜成分を有することである。この傾斜成分はレジスト205塗布前のアライメントマーク203形状及びレジスト205塗布後のレジスト形状からは判別することができない。その傾斜成分の傾斜量を測定する方法を図10に示すフローチャートを参照しつつここで説明する。
アライメントマーク近傍でありかつ直上でない位置に対応する少なくとも2以上の測定箇所204(図9参照)においてレジスト205の膜厚を膜厚測定器により測定する。この測定箇所としては、その直下方にアライメントマーク203及びIC回路パターンのない位置が選択される。その測定箇所(例えば2箇所)におけるレジスト膜厚L1,L2及び2箇所の測定箇所のスパンL3よりレジスト205塗布状態の傾斜量θを求める。その後、レジスト205塗布前におけるアライメントマーク形状の測定データ201に対してレジスト205塗布後におけるレジスト形状の測定データ202をその傾斜量θに基づいて傾けそれぞれの相対位置の差dXを変化させつつこれらの測定データ201,202に基づいて複数のアライメント信号波形データをシミュレーション計算により求める。
なお、レジスト塗布後のアライメントマーク形状の測定データ201の傾斜量を求めるには、図9に示すように、アライメントマーク203の近傍であり直上でない位置に対応する少なくとも2以上の測定箇所204におけるウエハ1表面の形状をレジスト205塗布前後において測定し、その測定結果の差分をとる方法を用いてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
本発明の実施の形態1に係るアライメントマーク検出方法において、想定した所定のアライメントマーク及びレジストの形状をAFMで測定した測定データを示す図である。 アライメントスコープによりアライメントマークを検出した際に出力されるアライメント信号波形を示す図である。 AFMによるアライメントマーク形状測定データの重心位置とレジスト形状測定データの重心位置との相対位置関係を変化させつつシミュレーション計算によりアライメント信号波形データの算出を行った場合の、2つの測定データの重心位置の相対位置の差が−200nm,0,+200nmの時のアライメント信号波形データを示す図である。 レジスト塗布前にAFMによって測定されたアライメントマーク形状測定データに基づいて算出されるアライメント信号波形データを示す図である。 オフセットアナライザを含み、アライメントスコープを備えた露光装置におけるウエハと位置情報の流れを示す図である。 オフセットアナライザの概略構成を示す図である。 TTL Offaxis方式を有する露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るアライメントマーク検出方法において、想定した所定のアライメントマーク及び傾斜成分を有するレジストの形状をAFMで測定した測定データを示す図である。 基板表面のアライメントマーク及びその近傍の測定箇所を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るアライメントマーク検出方法の手順を説明するフローチャートである。 露光装置STによる露光工程を有するデバイス製造方法を説明するためのフローチャートである。 図11に示すステップ104の詳細なフローチャートである。
符号の説明
AM:アライメントマーク
AS:アライメントスコープ(位置検出手段)
AFM,103:原子間力顕微鏡(形状測定手段)
dX:相対位置の差(相対位置関係)
OA:オフセットアナライザ(アライメントマーク検出装置)
W,1:ウエハ
θ:傾斜量
104:CPU(演算手段)
200,202:測定データ(レジスト形状)
201:測定データ(アライメントマーク形状)
203:アライメントマーク
204:測定箇所
205:レジスト

Claims (10)

  1. 基板のアライメントマークの位置を検出する検出方法であって、
    前記基板にレジストを塗布する前の前記アライメントマークの形状を測定する第1の測定ステップと、
    前記基板に前記レジストを塗布した後の、前記アライメントマーク上の該レジストの形状を測定する第2の測定ステップと、
    前記基板に前記レジストを塗布した後の前記アライメントマークを、位置検出手段を用いて検出することで、検出値を得る検出ステップと、
    前記第1、第2の測定ステップで得た測定結果に基づいて、前記位置検出手段により得られる検出値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された検出値と前記検出ステップで検出された検出値とを比較することにより、補正値を求めるステップとを有する検出方法。
  2. 前記算出ステップにおいては、前記第1の測定ステップで得た形状の重心と前記第2の測定ステップで得た形状の重心とのずれを変化させて、前記位置検出手段により得られる検出値を複数算出することを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
  3. 前記基板に前記レジストを塗布した後の、前記レジスト表面の前記基板表面に対する傾斜量を測定する第3の測定ステップを更に有し、
    前記算出ステップでは、前記第1〜第3の測定ステップで得た測定結果に基づいて、前記位置検出手段により得られる検出値を算出することを特徴とする請求項1に記載の検出方法。
  4. 前記第3の測定ステップにおいては、前記アライメントマーク近傍の少なくとも2以上の測定箇所における前記レジストの厚さを測定することにより、前記傾斜量を求めることを特徴とする請求項3に記載の検出方法。
  5. 前記第3の測定ステップにおいては、前記アライメントマーク近傍の少なくとも2以上の測定箇所における立体形状を前記レジスト塗布前後で測定し、該レジスト塗布前後の立体形状の測定値の差をとることにより、前記傾斜量を求めることを特徴とする請求項3に記載の検出方法。
  6. 前記少なくとも2以上の測定箇所が、前記アライメントマークを挟んで離間していることを特徴とする請求項4又は5に記載の検出方法。
  7. 基板を露光する露光方法であって、
    前記基板にレジストを塗布する前の、該基板上のアライメントマークの形状を測定する第1の測定ステップと、
    前記基板に前記レジストを塗布した後の、前記アライメントマーク上の該レジストの形状を測定する第2の測定ステップと、
    前記基板に前記レジストを塗布した後の前記アライメントマークを、位置検出手段用いて検出することで、検出値を得る検出ステップと、
    前記第1、第2の測定ステップで得た測定結果に基づいて、前記位置検出手段により得られる検出値を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された検出値と前記検出ステップで検出された検出値とを比較することにより、オフセット量を求めるステップと、
    該オフセット量に基づいて前記基板をアライメントするステップとを有する露光方法。
  8. 請求項1に記載の検出方法により前記アライメントマークの位置を検出し、該検出値に基づき前記基板のアライメントを行って前記基板を露光することを特徴とする露光装置。
  9. 請求項1に記載の検出方法により前記補正値を求め、該補正値に基づき前記基板のアライメントを行って前記基板を露光することを特徴とする露光装置。
  10. 請求項8又は9に記載の露光装置によって被処理体を投影露光する工程と、前記投影露光された被処理体に所定のプロセスを行う工程とを有するデバイスの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102741650A (zh) * 2010-01-25 2012-10-17 Soitec公司 用于估算多层晶片的非均匀变形的系统和方法

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