JP2005063594A - データ処理システム - Google Patents

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Hiroyuki Kondo
弘幸 近藤
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Abstract

【課題】再生対象となるマルチメディアデータの再生時間長に影響されることなく、ユーザが所望する位置からデータを再生するデータ処理システムを提供する。
【解決手段】データ処理システム(180)は、記録媒体に記録されたデータストリーム(2)を再生する。このデータストリーム(2)は、再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータおよびマルチメディアデータに含まれる再生単位ごとの再生時刻を示す管理データを含む。データ処理システム(180)は、マルチメディアデータ(2)の総再生時間に対する割合を示す情報を受信する受信部(153,154)と、管理データに基づいて、割合に対応するマルチメディアデータの再生単位を特定する位置特定部(157)と、特定された再生単位からマルチメディアデータを再生する再生部(158)とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、映像、音声等に関するマルチメディアデータの再生開始位置を効率的に指定して再生を開始する技術に関する。
音楽や映像の再生位置を変更するために、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、DVDレコーダー等の家電機器およびそれらのリモートコントローラには、早送り、巻き戻しボタンが設けられている。また、特許文献1では、リモートコントローラの矢印キーに種々の機能を与え、特定のキーが押下されたときに矢印キーは再生位置をジャンプさせるキーとして機能する技術を開示している。
一方、PCの分野では、例えばWindows(登録商標)において動作するWindows media playerのように、画面表示上の再生位置を示すスライドスイッチ上にマウスカーソルを位置させて、マウスボタンを押下しながらスライドスイッチを所望の位置へ移動することにより、再生位置を変更することができる技術も知られている。
実用新案登録第3089040号公報
しかしながら、従来の技術では、自分の視聴したい位置へ素早く到達するには非常に時間がかかる。例えば、DVDレコーダーで録画した放送番組の最後の部分を再生したいときは、番組の最初から再生して早送りサーチを行って延々と早送り再生をして目的の部分まで到達するか、規定時間毎に再生位置をスキップさせて目的の部分まで到達しなければならない。これでは番組が長時間になるほど時間がかかり、ユーザは非常に不便である。
また、再生位置のスキップ機能が存在しても、その機能を呼び出すためのルールやその機能を利用するためのルールは複雑であり、ユーザの煩わしさを軽減することはできない。上述した特許文献1では、矢印キー等汎用的に使用するキーを操作ルールで他の機能として扱うため取り扱いが容易でなく、ユーザは取扱説明書を読まなければ操作することができない。しかも、特許文献1に記載された再生装置は、現在の再生位置と再生終了位置との中間点に再生位置をジャンプするため、操作回数が増えれば増えるほどユーザは現在の再生位置がわからなくなる。
さらにPCのマウスを用いて再生位置を変更する場合には、所望の位置にスライドスイッチを移動させることは困難である。ユーザは、適当な位置にスライドスイッチを移動させ、再生画面をみてその再生位置が適切か否かを判断することになる。その結果、録画時間が長くなるほど、スライドスイッチの移動単位に対応する再生時間間隔も長くなり、誤差が大きくなる。今後はBlu-ray Disc(BD)、ハードディスク等の大容量記録媒体が多く用いられ、録画時間がますます長くなると予想される。さらにスライドスイッチの位置は番組データの総データ量に対する割合を示しているため、データ量と再生時間とが比例しない可変ビットレートで圧縮符号化された番組データを再生するときには、先頭からの経過時間を感覚的に把握することができない。
なお、マウスを用いる場合には、ユーザは再生位置指定のためのクリック、ドラッグを行う必要があり慎重に操作しなければならない。さらに再生停止中は再生開始のためのクリックを別に行わなければならない。また、マウスはPC上でのデータ再生に特化されており、実質上、PC以外の家電機器でマウスを使用することはできない。よってマウスを用いた入力手段は汎用的とはいえない。
本発明の目的は、再生対象となるマルチメディアデータの再生時間長に影響されることなく、操作が容易なユーザインターフェースを用いて、ユーザが所望する位置からデータを再生することである。
本発明のデータ処理システムは、記録媒体に記録されたデータストリームを再生する。前記データストリームは、再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータおよび前記マルチメディアデータに含まれる再生単位ごとの再生時刻を示す管理データを含む。データ処理システムは、前記マルチメディアデータの総再生時間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、前記管理データに基づいて、前記割合に対応する前記マルチメディアデータの再生単位を特定する位置特定部と、特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する再生部とを備えている。
好ましい実施形態において、前記位置特定部は、前記管理データに基づいて前記マルチメディアデータの総再生時間を取得して前記割合に対応する再生時刻を演算し、前記再生時刻に再生すべき前記マルチメディアデータのデータ位置を特定する。
好ましい実施形態において、データ処理システムは、前記割合を示す情報を入力する入力部と、入力された前記割合を示す情報を前記受信部に送信する送信部と、入力された前記情報を表示する表示部とさらに備えている。
好ましい実施形態において、前記データ処理システムは、データ処理装置、前記データ処理装置を遠隔操作することが可能なリモートコントローラおよび前記表示部を備え、前記データ処理装置は前記受信部、前記位置特定部および前記再生部を有し、前記リモートコントローラは前記入力部および前記送信部を有する。
好ましい実施形態において、前記入力部は、前記総再生時間に対する固定された特定の割合を示す情報を入力するための1以上のボタンを含む。
好ましい実施形態において、前記入力部は、前記総再生時間に対する任意の割合を入力することができる数値キーまたは数値スライドスイッチである。
好ましい実施形態において、前記データ処理システムは、データ処理装置および前記表示部を備え、前記データ処理装置は、前記入力部、前記受信部、前記位置特定部および前記再生部を有し、前記リモートコントローラは前記入力部および前記送信部を有する。
好ましい実施形態において、前記入力部は、前記割合を一定量増加させる第1ボタンおよび一定量減少させる第2ボタンを備えている。
好ましい実施形態において、前記記録媒体に前記データストリームが複数記録されており、前記受信部は、前記複数のデータストリームの総記録時間に対する割合を示す情報を受信し、前記位置特定部は、前記複数のデータストリームの各管理データに基づいて前記複数のデータストリームの総記録時間を演算して、前記割合に対応する再生時刻に対応するデータストリームを特定し、前記再生部は、特定された前記データストリームを再生する。
好ましい実施形態において、前記位置特定部は、特定した前記データストリームの前記管理データに基づいて、前記割合に対応する前記マルチメディアデータの再生単位をさらに特定し、前記再生部は、特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する。
本発明による他のデータ処理システムもまた、記録媒体に記録されたデータストリームを再生する。前記記録媒体には、複数のデータストリームおよびプレイリストが記録されており、各データストリームは、再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータおよび前記マルチメディアデータに含まれる再生単位ごとの再生時刻を示す管理データを含む。データ処理システムは、前記プレイリストは、前記複数のデータストリームの各区間を連続的に再生するための情報であって、各管理データに基づいて前記各区間を特定した区間特定情報および前記各区間を連続的に再生したときの累積再生時間を示す累積時間情報を含んでおり、前記累積再生時間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、前記累積時間情報に基づいて前記割合に対応する区間を特定し、さらに、特定した前記区間のマルチメディアデータの再生単位を特定する位置特定部と、特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する再生部とを備えている。
本発明による他のデータ処理システムもまた、記録媒体に記録されたデータストリームを再生する。前記記録媒体には、複数のデータストリームが各々の記録日時を示す記録日時情報および再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータとともに記録されている。データ処理システムは、前記複数のデータストリームの第1の記録日時から第2の記録日時までの記録期間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、前記記録日時情報に基づいて、前記割合に対応する日時を特定し、さらに、特定した前記日時に最も近い記録日時を有するデータストリームを特定する位置特定部と、特定された前記データストリームのマルチメディアデータを再生する再生部とを備えている。
本発明によれば、ユーザがマルチメディアデータの総再生時間に対する割合を入力すると、データ処理システムは入力された割合に基づいて再生単位(例えばIピクチャ)を特定し、その再生単位から再生を開始する。マルチメディアデータを最初から再生しなくとも視聴したい場面へ素早く到達することができるので、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは総再生時間に対する割合によって再生開始場面を指定できるので、視聴中の場面が全体に対してどのあたりに位置しているかを直感的に把握できる。また、以前と同じ場面から視聴したい場合には単に同じ割合を指定すればよいので、ユーザの負担は少ない。
特に、割合を入力するためにボタンを設け、そのボタンに特定の割合を割り当てることによってより操作性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。
(実施形態1)
まず、本発明によるデータ処理システムの第1の実施形態を説明する。本実施形態によるデータ処理システムは、視聴の対象となる映像、音声等に関するデータ(マルチメディアデータ)を再生する。この再生処理の特徴の1つは、マルチメディアデータの総再生時間に対する割合を入力すると、その割合に対応する再生時刻からマルチメディアデータを再生することにある。以下、本明細書では、マルチメディアデータはMPEG2トランスポートストリーム(以下「ストリーム」)に含まれている番組データとして説明する。
まず、図1を参照しながら、ストリームの構成を説明する。図1(a)は、複数の番組が多重化されているストリーム1のデータ構造を示す。ストリーム1は、複数のトランスポートストリームパケット(以下「パケット」と称する)から構成されており、各パケットは主に番組データを含んでいる。図1(a)のストリーム1には、3つの番組X,Y,Zが含まれている。パケットのヘッダ部分には、13ビット長の符号であるパケット識別子PID(Packet Identifier)が含まれている。パケット識別子PIDは各番組を識別するために用いられ、パケット識別子PIDに基づいて、そのパケットがどの番組のデータを含むかを特定できる。
パケットの中には、ソースパケット番号が付加されているパケット(ソースパケット)が存在する。ソースパケット番号(Source Packet Number; SPN)は、ストリーム1におけるパケットの位置(アドレス)を示す。図では理解の便宜のため、番組Xのソースパケット番号はX1、X2、番組YはY1、Y2、番組ZはZ1、Z2などと表している。ソースパケットは、各々がMPEG規格のシーケンスヘッダの先頭バイトを含んでおり、各番組データに含まれるIピクチャの先頭パケットに付加されている。また、Iピクチャを構成する1以上のパケットに対しては、各番組の再生を管理するための管理データとしてIピクチャの再生時刻(再生タイミング)を示す時間情報PTS(Presentation Time Stamp)が設定される。例えば、ソースパケット番号X1のパケットの再生タイミングはPTS(X1)である。管理データもまた、ストリーム1に含まれている。
図1(b)は、各番組のエントリポイントマップの構成を示す。エントリポイントマップは、ソースパケット番号が付加されたIピクチャのパケットと、そのIピクチャの再生タイミングとの対応関係を示しており、パケット識別子PID別に(すなわち番組ごとに)作成される。
次に、図2(a)から(c)を参照しながら、特定の番組(番組X)を録画する場合のデータ記録装置の処理を説明する。データ記録装置の構成については図3および4を参照して後述する。
図2(a)は、番組Xのソースパケットを含むストリーム1を示し、図2(b)は、ストリーム1から抽出された番組Xの番組データ2を示す。番組Xのパケット識別子PIDが“A”であるとすると、そのパケット識別子PIDを有するパケットがストリーム1から抽出され、番組データ2として記録媒体に記録される。なお、説明の簡単のため、番組Xのソースパケットから連続的に番組Xのパケットが配置されているとしている。
図2(c)は、番組データ2の生成時に作成されるエントリポイントマップ(EP#MAP)3を示す。特定の番組の番組データが記録されると、データ記録装置によって番組データに対するエントリポイントマップ3が作成される。エントリポイントマップ3には、ソースパケット番号Xnが付加されたIピクチャのパケット、そのIピクチャの再生タイミングおよびそのIピクチャのデータサイズ(I-size)の対応関係が記述される。図2(b)には、ソースパケット番号Xnに関するIピクチャのデータサイズ(I-size)を示している。
次に、図3を参照しながら、エントリポイントマップ3を作成するデータ記録装置の構成および動作を説明する。
図3は、データ記録装置130の機能ブロックの構成を示す。データ記録装置130は、端子10および22と、PIDフィルタ11と、ストリーム解析部12と、PLL部13と、タイムスタンプ発生部14と、タイムスタンプ付加部15と、エントリポイントマップ作成部16と、ファイルシステム部17と、誤り訂正部18と、変調部19と、書き込み部20と、タイムユニットマップ作成部23と、カウンタ24とを備えている。
図3には記録媒体21も記載されている。記録媒体21は、例えばDVD−Video、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、Blu−ray Disc、Video−CD、CD−DA、CD−ROM、CD−R、CD−RW等の光記録媒体(光ディスク)、ハードディスク等の磁気記録媒体、SDカード等の半導体記録媒体等の任意の記録媒体である。記録媒体21が内蔵ハードディスク等の固定メディアであればデータ記録装置130の構成要素として取り扱われるが、光ディスク、外部ハードディスク等のリムーバブルメディアであれば記録媒体21の構成要素として取り扱わなくてもよい。以下では記録媒体21はムーバブルメディアであるとする。
端子10には、ストリーム1が入力される。端子22には、ユーザインタフェースによって選択された番組のチャネル(サービス名)が入力される。PIDフィルタ11は、ストリーム1を受け取ると、ストリーム1の中から、ストリーム解析部12によって指定されたパケット識別子PIDのパケットを取り出す。より具体的には、はじめにPIDフィルタ11は、PID=0x0000であるPAT(Program Association Table)を含むパケットを取り出す。PATには、ストリーム1に多重化されている各番組のPMT(Program Map Table)のパケット識別子PIDが書かれている。PIDフィルタ11から出力されるPATのパケットは、ストリーム解析部12へ入力される。
カウンタ24は、記録するストリーム1の先頭パケットから現在のパケットまでのパケット数を計数し、現在のパケットナンバーをタイムユニットマップ作成部23とエントリポイントマップ作成部16へ出力する。
ストリーム解析部12は、PCR(Program Clock Reference)を伝送するパケットからPCRを抽出して、PLL部13へ出力する。PLL部13は、入力されたPCRに同期して、所定周波数のクロックを生成し、そのクロックをタイムスタンプ発生部14に出力する。
タイムスタンプ発生部14は、入力されたクロックをカウントし、そのカウント値に対応したタイムスタンプ(Arrival#Time#Stamp)を生成する。このタイムスタンプは、最初に記録するパケットのタイムスタンプをゼロとすれば、そのストリームの記録後の経過時間を表すことになる。このタイムスタンプは、タイムスタンプ付加部15、およびタイムユニットマップ作成部23へ出力される。
タイムスタンプ付加部15は、PIDフィルタ11から入力されたパケットに、その到着時刻を示すタイムスタンプを含むヘッダを付加し、ソースパケットをファイルシステム部17へ出力する。
タイムユニットマップ作成部23は、カウンタ24から入力されるパケットナンバーと、タイムスタンプ発生部14から入力されるタイムスタンプに基づいて、タイムユニットマップを作成する。作成されたタイムユニットマップは、エントリポイントマップ作成部16とファイルシステム部17へ出力される。
ストリーム解析部12は、番組毎のプログラム情報をエントリポイントマップ作成部16へ出力する。プログラム情報は、例えば番組の番組番号(program#number)、番組のPMTのパケット識別子PID、番組を構成するビデオパケットのパケット識別子PIDおよびストリームタイプ(stream#type)、番組を構成するオーディオパケットのパケット識別子PIDとストリームタイプ(stream#type)、番組のPCRのPIDである。なお、ストリームタイプとは、PMTに記述された内容であり、ビデオの場合、MPEG2/MPEG1などのストリームタイプを表し、またオーディオの場合、MPEG1/AC−3などのストリームタイプを表す。
ストリーム解析部12はまた、記録するストリームのエントリポイントデータを作成し、エントリポイントマップ作成部16へ入力する。エントリポイントデータは、例えば番組データ2に含まれるIピクチャ、その時間情報PTSおよびソースパケット番号SPNである。
エントリポイントマップ作成部16は、エントリポイントデータをテーブル化し、エントリポイントマップ3を作成する。ファイルシステム部17は、ソースパケット、エントリポイントマップ3の他、その番組のパケット(番組データ2)を受け取り、記録媒体に適したファイル化を行う。そして、誤り訂正部18、変調部19および書き込み部20は、それぞれ一般的な誤り訂正、変調および書き込み処理を行う。
次に、データ記録装置130の動作を説明する。PIDフィルタ11は、端子10からストリームが入力されると、PID=0x0000であるパケット識別子PIDを含むパケットを抽出し、ストリーム解析部12に出力する。次に、ストリーム解析部12は、図4のフローチャートに示す処理を実行する。
図4は、PATおよびPMTの解析処理の流れを示すフローチャートである。まずステップ41において、ストリーム解析部12はPIDフィルタ11からPID=0x0000のパケットを受信する。このパケットには上述のPATが格納されており、そのPATに基づいて、端子22を介して指示された番組のPMTに対応するパケット識別子PIDを取得する。
ステップ42においては、ストリーム解析部12は、各プログラムのPMTのパケット識別子PIDをPIDフィルタ11にセットする。PIDフィルタ11は、これらPMTのパケット識別子PIDを有するパケットを取り出すと、それをストリーム解析部12へ出力する。
ステップ43では、ストリーム解析部12は、PIDフィルタ11からPMTのパケットを受信する。PMTには、そのプログラムを構成するビデオストリームやオーディオストリームをペイロードに持つパケットのパケット識別子PIDやPCR(Program Clock Reference)を伝送しているパケットのパケット識別子PIDが記述されている。ストリーム解析部12は、ユーザインタフェースによって選択された各プログラムを構成するビデオストリームやオーディオストリームをペイロードに持つパケットのパケット識別子PIDとPCRを伝送しているパケットのパケット識別子PIDをここで取得する。
ステップ44では、ストリーム解析部12は、ユーザインタフェースによって選択された各番組を構成するビデオストリームやオーディオストリームを持つパケットのパケット識別子PIDとPCRを伝送しているパケットのパケット識別子PIDとを、PIDフィルタ11にセットする。以上の処理により、データ記録装置130はストリーム1から所望の番組のパケットのみを抽出することができ、番組データ2を得ることができる。
ストリーム解析部12は、エントリポイントマップ3を構成するソースパケットの時間情報PTSおよびソースパケット番号SPNをエントリポイントマップ作成部16へ出力する。また、ストリーム解析部12は、ソースパケット以降に含まれるIピクチャを表すパケットを特定し、そのIピクチャのデータサイズもエントリポイントマップ作成部16へ出力する。エントリポイントマップ作成部16へ出力されたデータは、エントリポイントデータとして取り扱われる。エントリポイントマップ作成部16は、受け取ったエントリポイントデータをテーブル化してエントリポイントマップ3を作成する。そして、エントリポイントマップ3および抽出された番組データ2は、誤り訂正部18における誤り訂正、変調部19における変調を経て、書き込み部20によって記録媒体21へ書き込まれる。以上の動作により、図2(b)に示す番組データ2および図2(c)に示すエントリポイントマップ3が記録媒体21に記録される。なお、記録媒体には、2以上の番組データおよび対応するエントリポイントマップを記録することができる。
次に、図5を参照しながら、記録媒体21に記録された番組データを再生するためのデータ再生装置の構成および動作を説明する。図5は、データ処理システム180の構成を示す。データ処理システム180は、データ再生装置150と、データ再生装置150のリモートコントローラ(以下、「リモコン」と略称する)160と、表示部170とを含む。
データ処理システム180では、データ再生装置150は、ユーザからリモコン160を介して入力された再生指示に基づいて、記録媒体21に記録されている番組データ2を再生しテレビ、スピーカ等に出力する。さらに、データ処理システム180では、ユーザが指定した位置から番組データ2を再生することもできる。具体的には、ユーザがリモコン160等を用いて番組データ2の総再生時間に対する割合(例えば総再生時間の80%)を示す情報を送信すると、データ再生装置150は、エントリポイントマップ3を用いて番組データ2の総再生時間の80%のデータ位置を検索して特定し、その位置から番組データ2を再生することができる。
以下、データ処理システム180の各構成要素の構成を説明し、その後、これらの装置を含むデータ処理システム180の動作を説明する。
まず、データ再生装置150は、通信部151と、受信部153と、本体ボタン154と、入力検出部155と、入力変換部156と、再生位置特定部157と、再生部158と、出力部159とを有する。データ再生装置150は、例えばDVDプレーヤー、DVDレコーダー、Blu−ray Discレコーダー、ハードディスクレコーダー、CDプレーヤー、パソコン等のマルチメディアデータの再生が可能な機器である。
受信部153は、例えば赤外線を用いて送信されてきたリモコンコマンドを受信する受光回路である。受信部153は、受信したリモコンコマンドに対応する信号を出力する。本体ボタン154は、データ再生装置150本体に設けられたボタンであって、後述するリモコンボタン161と同様のボタンによって構成されている。後のリモコンボタン161の説明は、本体ボタン154の説明に適用される。入力検出部155は、本体ボタン4が押下されたか否かの検出を行い、押下を検出した場合には押下されたボタンに対応する信号を出力する。入力変換部156は、受信部3または入力検出部5から出力された異なる形式の信号を受け取って、再生位置特定部157等において解釈可能な再生指示コードに変換する。再生指示信号は、番組データ2の再生開始位置を時間に基づいて指定した信号である。例えば、総再生時間の80%の位置、最後の20分の位置または先頭から1時間後の位置から再生開始を指示する信号である。再生開始位置は本体ボタン154またはリモコンボタン161を用いて指定できる。
再生位置特定部157は、記録媒体21に記録されたエントリポイントマップ3の時間情報PTS、ソースパケット番号SPNを参照して、再生指示信号によって指示された位置のデータすなわち再生すべき再生単位を特定する。「再生単位」とは、番組データ2のIピクチャを表す。エントリポイントマップ3は、番組データ2のIピクチャに対するソースパケット番号SPN、時間情報PTS等が記述されているからである。
通信部151は、再生部158から出力される再生信号を通信のために出力する機器であり、例えばイーサネット(登録商標)、光ファイバー、無線、同軸ケーブル等と接続されるLANインターフェース、IEEE1394インターフェース、モデム等である。
出力部159は、ユーザが再生開始位置を指定する際に設定中の内容を出力し、再生内容を表示部170に表示するために、表示部170等のインターフェースに適合する信号を変換して出力する。
ここで、表示部170は、アナログおよびデジタルのCRT、液晶、プラズマテレビ等である。また、表示部170は、データ再生装置150のフロントパネルに設けられた簡易ディスプレイも含む。簡易ディスプレイには、ユーザが現在設定している設定内容を表示する機能を持たせることができる。
次に、リモコン160の構成を説明する。リモコン160は、リモコンボタン161と送信部162とを有する。リモコンボタン161は、ユーザが再生の開始を指示する際に押下される。例えば、番組データ2の冒頭からの再生を指示する再生ボタン、および、番組データ2の総再生時間に対する割合を指定し再生を指示するためのボタン等である。送信部162は、押下されたボタンに対応するリモコンコマンドを、赤外線等を用いて送信する。
図6は、リモコン160の外観を示す。図6には、番組データ2の総再生時間に対する割合を指定するための4つのボタン161のみが示されており、ユーザは、それぞれ番組データ2の総再生時間の「20%」、「40%」、「60%」および「80%」の時刻からの再生開始を指示することができる。なお、図6のボタンの数および対応させている割合は例であり、任意に設定できる。
総再生時間に対する割合は、図6に示す割合が固定されたキーのみならず、テンキー(図示せず)を設けて割合を示す数値を入力してもよい。ユーザがテンキーから割合を入力する場合には、入力された数値を表示部170に表示してもよい。図7は、リモコンのテンキーを使用して割合の数値をダイレクトに入力する場合の表示画面の例を示す。データ再生装置150の出力部159が、表示部170上に数値入力エリア171を表示させることにより、ユーザは数値入力エリア171の表示を確認しながら、任意の割合を入力できる。
さらに、テンキーに代えて、数値スライドスイッチを設けて任意の数値を入力することもできる。図8は、数値スライドスイッチ161−1と決定ボタン161−2とを備えたリモコン160の外観を示す。ユーザは、任意の割合の位置にスライドスイッチ161−1を移動させ、決定ボタン161−2を押下することにより、任意の割合を入力できる。なおスライドスイッチ161−1を押下できるように構成すると決定ボタン161−2を設ける必要はない。さらに他の例として、割合を一定量(例えば5%)増加させるキーおよび減少させるキーをさらに設けて、再生の微調整ができるようにしてもよい。
続いて図9を参照しながら、データ処理システム180における番組データの再生動作を説明する。データ再生装置150に装填された記録媒体21には、図2(b)に示す番組データ2および図2(c)に示すエントリポイントマップ3が記録されており、ユーザは番組データ2の総再生時間の80%の部分から再生開始を希望しているとする。なお、番組データが複数存在し、かつ、いずれを再生するかの選択がされていない状態で再生動作に入る場合は、1番目に記録されている番組データを再生すればよい。
以下では、リモコン160を用いて指示を入力する処理をステップ91〜93に、本体ボタン154を用いて指示を入力する処理をステップ95および96に分けて記載している。
図9は、データ処理システム180における番組データの再生処理の手順を示すフローチャートである。まずステップ91において、ユーザによってリモコン160のリモコンボタン161が押下されると、ステップ92において、リモコン160は送信部162を介してデータ再生装置150にリモコンコマンドを送信する。図6に記載されているリモコン160を利用する場合には、「80%」に対応するリモコンボタン161が押下され、送信部162から「総再生時間の80%の位置からの再生」を指示する情報(リモコンコマンド)が送信される。また図8に記載されているリモコン160を利用する場合には、再生位置割合の入力モードを示すボタン(例えば決定ボタン161−2)が押下され、入力モードへの移行を指示する情報(リモコンコマンド)が送信される。具体的な数値は後の手続きで入力される。
ステップ93において、データ再生装置150の受信部153がリモコンコマンドを受信すると、次のステップ94において、入力変換部156はそのコマンドを内部的に処理できる内部コードに変換する。
一方、ユーザが本体ボタン154を用いて総再生時間に対する割合を入力する場合には、ステップ95および96の処理が行われる。ステップ95において、本体ボタン154が押下されると、ステップ96において、入力検出部155はボタン入力を検出し、対応するコマンドを出力する。ステップ94において、入力変換部156はこのコマンドを内部的に処理できる内部コードに変換する。
次に、ステップ97では、再生位置特定部157は再生位置割合任意入力モードに移行するか否かを判断する。図6に示すリモコン160を用いて「80%」のボタン161が押下された場合には、ステップ100に進む。一方、再生位置特定部157が入力モードへの移行を指示するコマンドを受け取った場合には、ステップ98に進む。ステップ98では、出力部159は、表示部170に入力エリアおよび入力値を表示する。そして、ステップ99において、リモコン160のボタンまたは本体ボタン154を介して、総再生時間に対する割合の入力を待ち、その入力を受け取る。この時点で、再生位置特定部157は、ユーザから「総再生時間の80%の位置からの再生」を指示する情報(リモコンコマンド)に対応する内部コードを受け取る。
ステップ100では、再生位置特定部157は、記録媒体21に記録されているエントリポイントマップ3を参照して再生開始位置のIピクチャを特定する。この処理を詳しく説明すると以下のとおりである。すなわち、再生位置特定部157は、エントリポイントマップ3に記述された時間情報PTSに基づいて総再生時間を取得し、総再生時間に対して80%の時刻に対応する時間情報PTSを求める。例えば図2(c)におけるPTS(Xn)とする。すると、再生位置特定部157は、エントリポイントマップ3を再び参照してそのPTS(Xn)の値に対応するIピクチャの先頭パケット番号SPNの値(Xn)を取得する。その結果、番組データ2のn番目のIピクチャから番組データ2を再生すればよいことがわかる。この情報は、再生部158に送られ、ステップ101に進む。
ステップ101では、再生部158は、特定された再生位置から記録媒体21に記録された番組データ2を再生する。そして次のステップ102において、再生されたデータが表示部170に表示される。
以上の処理により、ユーザが番組データ2の総再生時間に対する割合を指定すると、その割合に対応する再生時間から確実に誤差なく番組データ2を視聴することができる。さらに、こまかな早送りや巻戻し再生を併用することにより、番組データ2の最初から早送りする場合と比較して、明らかに高速に見たい映像を視聴できる。
なお、図9に示す処理は、番組データ2が再生中か否かにかかわらず実行される。再生されていない状態であれば、リモコン160の「80%」に対応するリモコンボタン161を押下することにより、総再生時間の80%の時刻に対応するデータ位置から自動的に再生が開始される。再生開始を改めて指示する必要はなく、ユーザの使い勝手が向上する。
(実施形態2)
次に、本発明によるデータ処理システムの第2の実施形態を説明する。本実施形態によるデータ処理システムは、バーチャルプレイリストの総再生時間に対する割合が入力されると、その割合に対応する時刻からバーチャルプレイリストを再生する。ここで「バーチャルプレイリスト」とは、ユーザが指定した番組データの任意の区間を連続的に再生するための情報を記述したテーブルをいう。プレイリストは、1つの番組データでの連続再生を規定することもできるし、複数の番組データにわたる連続再生を規定することもできる。以下では、プレイリストは2つの番組データにわたる連続再生を規定しているとする。
本実施形態によるデータ処理システムの構成は、第1の実施形態によるデータ処理システム180(図5)の構成と同じである。よって各構成要素の説明は省略する。ただし、記録媒体21には複数の番組データが記録され、かつ各番組データに対応するエントリポイントマップ3も記録されているとする。
図10(a)は、ユーザが希望する番組XおよびYの再生順序を示す。まず番組Xの区間b−c(番組Xのソースパケット番号bからcまでの区間)の部分を再生し、その後番組Yの区間b−c−d(番組Yのソースパケット番号bからdまでの区間)を再生する。
図10(b)は、本実施形態によるバーチャルプレイリスト4の構成を示す。バーチャルプレイリスト4は、番組XおよびYを特定するための記述(「リアルプレイリスト」欄)、各番組XおよびYの再生区間を規定するための記述(時間情報「PTS」およびソースパケット番号「SPN」の欄)、および、バーチャルプレイリストの先頭から再生したときの累積時間に関する記述(「再生開始からの累積時間」の欄)を含む。バーチャルプレイリスト4は、例えばデータ記録装置130(図3)を用いて作成することができ、作成後は記録媒体21に記録される。
バーチャルプレイリスト4を作成するタイミングは、例えば、従来のバーチャルプレイリストの作成と同時である。なお、従来のバーチャルプレイリストは、各番組XおよびYの再生区間を規定するためのリアルプレイリスト1および2の開始点および終了点に関する記述をそれぞれ含むのみである。従来のバーチャルプレイリストを作成すると同時に本実施形態によるバーチャルプレイリスト4を作成することにより、本実施形態による処理に対応する機器はバーチャルプレイリスト4を用いて再生を行うことができ、対応しない機器は従来のバーチャルプレイリストを用いて再生を行うことができる。
以下、バーチャルプレイリスト4の作成手順を説明する。まず、データ記録装置130が番組XおよびYの各区間を特定すると、各番組データのエントリポイントマップ3を参照して、区間を規定する時間情報PTSおよびソースパケット番号SPNの組を抽出して結合する。そして、各組に対して、番組XおよびYのいずれに基づいているかを示すリアルプレイリストの記述を付加する。そして、バーチャルプレイリスト4の再生開始からの累積時間を記述する。図に示すT1〜T4は、それぞれ、
T1=PTS(Xc)−PTS(Xb)
T2=T1
T3=T2+{PTS(Yc)−PTS(Yb)}
T4=T3+{PTS(Yd)−PTS(Yc)}
と表され、バーチャルプレイリスト4の総再生時間はT4に等しい。なお番組Xの位置bにおけるPTSをPTS(Xb)と表し、番組Yの位置bにおけるPTSをPTS(Yb)と表している。
次に、データ処理システム180がバーチャルプレイリスト4を用いて再生位置を特定する手順を説明する。リモコンボタン161の押下等により、ユーザがバーチャルプレイリスト4の総再生時間に対する割合を入力すると、データ再生装置150の再生位置特定部157は、総再生時間T4にその割合を乗じてユーザが所望する再生時刻Tを演算する。そして、その再生時刻が累積時間のどの範囲に入るかを演算する。演算の結果、例えばT2<T<T3であるとすると、再生位置特定部157はユーザが所望する再生時刻が番組Yのソースパケット番号b−c間に存在すると判定し、ユーザが所望する再生時刻Tに対応するb−c間の時間情報PTSの値を特定する。次に、再生位置特定部157は番組Yのエントリポイントマップ3を参照して、特定したPTSの値に対応するIピクチャの先頭パケット番号SPNの値を取得する。その結果、再生部158はそのソースパケット番号SPNのIピクチャから番組Yの番組データを再生する。
なお、1番組内で複数の区間を指定して連続的に再生する場合であっても、データ記録装置130は上述した手順により、バーチャルプレイリスト4を作成することができる。よって、データ再生装置150は、そのバーチャルプレイリスト4の総再生時間に対する割合を受け取って、その割合に対応する時間から番組データを再生することができる。
本実施形態のデータ処理装置によれば、ユーザはバーチャルプレイリストに基づく再生であっても、総再生時間に対する割合を入力してその割合に対応する場面から番組を視聴できる。第1実施形態のデータ処理装置の機能に本実施形態のデータ処理装置の機能を付加することにより、ユーザは1番組のみの再生か、バーチャルプレイリスト4に基づく複数区間の連続再生かにかかわらず、再生場面を時間によって感覚的に把握しながら番組を視聴できるので、ユーザにとって理解しやすい操作手段を提供できる。
(実施形態3)
次に、図11を参照しながら、本発明のデータ処理システムの第3の実施形態を説明する。本実施形態のデータ処理システムでは、番組データが複数記録されている場合に、データ再生装置は、各番組データの総再生時間に対する割合に基づいて番組データを再生する。これにより、記録媒体の大容量化等に伴って記録された番組の数が膨大になったときでも、再生すべき番組タイトルを容易に検索できるようになる。なお、本実施形態によるデータ処理システムの構成は、第1の実施形態にかかるデータ処理システム180(図5)の構成と同じである。よって各構成要素の説明は省略する。ただし、記録媒体21には複数の番組データが記録され、かつ各番組データに対応するエントリポイントマップ3も記録されているとする。
図11は、本実施形態によるデータ処理システム180の表示部170に表示される検索画面の例を示す。ユーザは、この検索画面を見ながらリモコン160等で所望の検索キー選択し、検索結果に基づいて所望の番組を視聴できる。
表示部170には、番組名が列挙された番組名リスト172と、種々の検索キーが列挙された検索キーリスト173と、昇順ボタン/降順ボタン174と、数値入力エリア175と、検索再生指示ボタン176とが表示される。
番組名リスト172には、記録媒体21に記録された番組データの番組名が列挙される。検索キーリスト173に列挙された検索キーは、予め定義された規則に基づいて番組名リスト172に列挙された番組名をソートする際に利用される。例えば、「記録順」キーが押下されると、再生位置特定部157は番組データの記録日時が古い順に番組名をソートして番組名リスト172に表示する。「曜日」、「チャンネル」、「開始時間」、「ジャンル」、「タイトル名」キーは、それぞれ、記録された曜日の順(例えば日曜日から月、・・・、土曜日の順)、チャンネルの小さい順、開始時間が古い順、ジャンルの50音順、タイトル名の50音順のソートを行うキーである。昇順ボタン/降順ボタン174は、ソートした番組名の表示順序を変更するキーである。
以上の説明から理解されるように、各番組データには記録媒体21に記録された日時の情報、「曜日」、「チャンネル」、「開始時間」、「ジャンル」、「タイトル名」を示す情報が付随して記述されている必要がある。
数値入力エリア175は、ソート後にソート順序に対する割合を指定するエリアであり、ユーザはリモコン160を用いて、第1実施形態による割合入力方法と同じ方法によって割合を指定できる。検索再生指示ボタン176は、ソート結果および数値入力エリア175に入力された数値に基づいて番組を検索し、再生を開始するためのキーである。
次に、図11に示す画面の表示内容に基づいてデータ処理システム180において行われる処理を説明する。番組名リスト172に番組名が表示されると、ユーザは、まず希望する検索キー173を選択し決定する。ここでは記録順キーを選択したとする。すると、再生位置特定部157は番組データの記録順に番組名をソートし、再び番組名リスト172に表示する。そして、ユーザが数値入力エリア175に所望の割合を示す数値を入力すると、再生位置特定部157は、各番組に対応するエントリポイントマップ3の時間情報を参照して番組データの総記録時間を演算し、その後、総記録時間と入力された割合を乗じて再生開始時間を求める。求めた再生開始時間から、その番組データより前に記録された番組データの合計再生時間を減算すると、再生対象となる番組データ内の再生開始時刻が得られる。その結果、再生位置特定部157は、番組データのエントリポイントマップ3を用いて再生開始ピクチャを特定し、再生部158はそのピチャから番組データの再生を開始する。
なお、再生対象の番組を特定すれば十分である場合には、特定された番組の先頭から番組データの再生を行うこともできる。また、最も古い記録日時から最も新しい記録日時までの期間、最も古い記録日時から現在の日時までの期間、または、ユーザが検索開始日時および検索終了日時を指定することができるように画面表示、リモコン等を構成した場合には、指定された検索開始日時から検索終了日時までの期間に対する割合を指定し、その割合に対応する日時に記録された番組データを再生することもできる。なお、上述の検索キー173の選択および決定は必須ではなく、特に選択がない場合には、例えば記録順で自動的にソートが行われるとしてもよい。
以上、本発明による第1実施形態から第3実施形態を説明した。これまでの説明では、「総再生時間に対する割合」を、総再生時間のX%という表記によって表したが、総再生時間の1/Xという表記であってもよく、さらには総再生時間に対する「最後の10分」、「冒頭から1時間後」等の表記でもよい。
また、本明細書では、データ再生装置150とデータ記録装置130とは異なる装置であるとして説明したが、例えば、1つの機器において両方の機能を実現するように構成することは容易である。例えば、番組データの編集機能を備えた機器として構成して第1実施形態から第3実施形態の少なくとも1つの機能を与えると、ユーザは番組データの編集時に編集位置を容易に特定できる。
さらに、本明細書では、マルチメディアデータの例として番組データを採用したが、音楽等に関するオーディオデータであっても全く同様の処理を行って同じ効果を得ることができる。なお、MPEG規格においては、オーディオに関するエントリポイントマップ3にはデータのアクセス単位であるオーディオアクセスユニットを示す時間情報PTSとソースパケット番号SPNが対で記述される。
上述のデータ記録装置130およびデータ再生装置150は、主として各々に設けられたマイクロコンピュータ(図示せず)の制御に基づいて動作する。例えばデータ再生装置150のマイクロコンピュータは、上述した入力検出部155、入力変換部156、再生位置特定部157、再生部158等の機能を実現することができる。マイクロコンピュータは、フローチャート等を参照して説明した処理を規定したコンピュータプログラムを実行することにより、当該処理に基づく制御を実現する。そのようなコンピュータプログラムは、フレキシブルディスク等の磁気記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体記録媒体、および、光ディスク等の光記録媒体等の種々の記録媒体に記録可能であり、ネットワーク等の電気通信回線を介して伝送可能である。さらにそのようなコンピュータプログラムを記憶した1以上の半導体記録媒体により、個々に流通するチップセットを構成することもできる。
本発明にかかるデータ処理システムは、ユーザがマルチメディアデータの総再生時間に対する割合を入力すると、データ処理システムは入力された割合に基づいて再生単位(例えばIピクチャ)を特定し、その再生単位から再生を開始する。マルチメディアデータを最初から再生しなくとも視聴したい場面へ素早く到達することができるので、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザは総再生時間に対する割合によって再生開始場面を指定できるので、視聴中の場面が全体に対してどのあたりに位置しているかを直感的に把握できる。本発明は、動画データ、音声データ等を再生する場合等において有用である。
(a)は複数の番組が多重化されているストリーム1のデータ構造を示す図であり、(b)は各番組のエントリポイントマップの構成を示す図である。 (a)は番組Xのソースパケットを含むストリーム1を示す図であり、(b)はストリーム1から抽出された番組Xの番組データ2を示す図であり、(c)は、番組データ2の生成時に作成されるエントリポイントマップ(EP#MAP)3を示す図である。 データ記録装置130の機能ブロックの構成を示す図である。 PATおよびPMTの解析処理の流れを示すフローチャートである。 データ処理システム180の構成を示す図である。 リモコン160の外観を示す図である。 リモコンのテンキーを使用して割合の数値を入力する場合の表示画面の例を示す図である。 数値スライドスイッチ161−1と決定ボタン161−2とを備えたリモコン160の外観を示す図である。 データ処理システム180における番組データの再生処理の手順を示すフローチャートである。 (a)はユーザが希望する番組XおよびYの再生順序を示す図であり、(b)はバーチャルプレイリスト4の構成を示す図である。 第3実施形態によるデータ処理システム180の表示部170に表示される検索画面の例を示す図である。
符号の説明
21 記録媒体
150 データ再生装置
151 通信部
153 受信部
154 本体ボタン
155 入力検出部
156 入力変換部
157 再生位置特定部
158 再生部
159 出力部
160 リモコン
161 リモコンボタン
162 送信部
170 表示部
180 データ処理システム

Claims (12)

  1. 記録媒体に記録されたデータストリームを再生するデータ処理システムであって、前記データストリームは、再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータおよび前記マルチメディアデータに含まれる再生単位ごとの再生時刻を示す管理データを含み、
    前記マルチメディアデータの総再生時間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、
    前記管理データに基づいて、前記割合に対応する前記マルチメディアデータの再生単位を特定する位置特定部と、
    特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する再生部と
    を備えたデータ処理システム。
  2. 前記位置特定部は、前記管理データに基づいて前記マルチメディアデータの総再生時間を取得して前記割合に対応する再生時刻を演算し、前記再生時刻に再生すべき前記マルチメディアデータのデータ位置を特定する、請求項1に記載のデータ処理システム。
  3. 前記割合を示す情報を入力する入力部と、入力された前記割合を示す情報を前記受信部に送信する送信部と、入力された前記情報を表示する表示部とさらに備えた、請求項2に記載のデータ処理システム。
  4. 前記データ処理システムは、データ処理装置、前記データ処理装置を遠隔操作することが可能なリモートコントローラおよび前記表示部を備え、
    前記データ処理装置は前記受信部、前記位置特定部および前記再生部を有し、前記リモートコントローラは前記入力部および前記送信部を有する、請求項3に記載のデータ処理システム。
  5. 前記入力部は、前記総再生時間に対する固定された特定の割合を示す情報を入力するための1以上のボタンを含む、請求項3または4に記載のデータ処理システム。
  6. 前記入力部は、前記総再生時間に対する任意の割合を入力することができる数値キーまたは数値スライドスイッチである、請求項3または4に記載のデータ処理システム。
  7. 前記データ処理システムは、データ処理装置および前記表示部を備え、前記データ処理装置は、前記入力部、前記受信部、前記位置特定部および前記再生部を有し、前記リモートコントローラは前記入力部および前記送信部を有する、請求項3に記載のデータ処理システム。
  8. 前記入力部は、前記割合を一定量増加させる第1ボタンおよび一定量減少させる第2ボタンを備えた、請求項3に記載のデータ処理システム。
  9. 前記記録媒体に前記データストリームが複数記録されており、
    前記受信部は、前記複数のデータストリームの総記録時間に対する割合を示す情報を受信し、
    前記位置特定部は、前記複数のデータストリームの各管理データに基づいて前記複数のデータストリームの総記録時間を演算して、前記割合に対応する再生時刻に対応するデータストリームを特定し、
    前記再生部は、特定された前記データストリームを再生する、請求項1に記載のデータ処理システム。
  10. 前記位置特定部は、特定した前記データストリームの前記管理データに基づいて、前記割合に対応する前記マルチメディアデータの再生単位をさらに特定し、前記再生部は、特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する、請求項9に記載のデータ処理システム。
  11. 記録媒体に記録されたデータストリームを再生するデータ処理システムであって、前記記録媒体には、複数のデータストリームおよびプレイリストが記録されており、
    各データストリームは、再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータおよび前記マルチメディアデータに含まれる再生単位ごとの再生時刻を示す管理データを含み、
    前記プレイリストは、前記複数のデータストリームの各区間を連続的に再生するための情報であって、各管理データに基づいて前記各区間を特定した区間特定情報および前記各区間を連続的に再生したときの累積再生時間を示す累積時間情報を含んでおり、
    前記累積再生時間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、
    前記累積時間情報に基づいて前記割合に対応する区間を特定し、さらに、特定した前記区間のマルチメディアデータの再生単位を特定する位置特定部と、
    特定された前記再生単位から前記マルチメディアデータを再生する再生部と
    を備えたデータ処理システム。
  12. 記録媒体に記録されたデータストリームを再生するデータ処理システムであって、前記記録媒体には、複数のデータストリームが各々の記録日時を示す記録日時情報および再生されて視聴の対象となるマルチメディアデータとともに記録されており、
    前記複数のデータストリームの第1の記録日時から第2の記録日時までの記録期間に対する割合を示す情報を受信する受信部と、
    前記記録日時情報に基づいて、前記割合に対応する日時を特定し、さらに、特定した前記日時に最も近い記録日時を有するデータストリームを特定する位置特定部と、
    特定された前記データストリームのマルチメディアデータを再生する再生部と
    を備えたデータ処理システム。
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