JP2005062694A - 防水カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、水平画角100°以上のカメラの大きさを半分に小型化する。
【解決手段】 防水ケース100の前面には開口が形成され、この開口はメニスカス凹レンズ1aにより紫外線硬化型樹脂を介して密封されている。メニスカス凹レンズの後方には順次、メニスカス凹レンズ1bと、メニスカス凸レンズ1cと、絞り3と、メニスカス凸の非球面レンズ20とCCD撮像素子5が配置されている。メニスカス凹レンズと、メニスカス凹レンズとメニスカス凸レンズは前群レンズ1を構成し、この前群レンズは全体として負の焦点距離を有する。メニスカス凸の非球面レンズは後群レンズであって正の焦点距離を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 防水ケース100の前面には開口が形成され、この開口はメニスカス凹レンズ1aにより紫外線硬化型樹脂を介して密封されている。メニスカス凹レンズの後方には順次、メニスカス凹レンズ1bと、メニスカス凸レンズ1cと、絞り3と、メニスカス凸の非球面レンズ20とCCD撮像素子5が配置されている。メニスカス凹レンズと、メニスカス凹レンズとメニスカス凸レンズは前群レンズ1を構成し、この前群レンズは全体として負の焦点距離を有する。メニスカス凸の非球面レンズは後群レンズであって正の焦点距離を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車載監視用や工業監視用として好適な水平画角100°以上の広角の防水カメラに関する。
図6は従来の防水カメラの構成を示している。カメラケースとなる防水ケース100の前面には開口が形成され、この開口は平面ガラス101により密封されている(防水構造106)。防水ケース100の内部には、広角レンズを構成するレンズ102、103、104とCCD撮像素子105が配置されている。レンズ102、103、104は通常、プラスチックで構成されている。
ところで、広角レンズ(102、103、104)の前を平面ガラス101により密封する場合、広角レンズ(102、103、104)に入射する光線107が平面ガラス101により、けられないようにするためには平面ガラス101を大きくする必要があるので、防水カメラが大型化してしまうという問題点がある。
そこで、平面ガラス101の代わりに上記広角レンズを構成するレンズ群中の前玉レンズ102をガラスにより構成してこれにより密封する構造が考えられる。なお、従来例として、例えば下記の特許文献1にはレンズ鏡筒内を防水するために前群レンズの対物側前端に位置するレンズを防水する構造が提案されている。
特開平9−265035号公報
しかしながら、上記従来の防水構造は、レンズ鏡筒内を前玉レンズにより単に防水する構造であり、防水カメラケースを密封する構造ではない。
そこで本発明は、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、大きさを半分に小型化することができる防水カメラを提供することを目的とする。
本発明の防水カメラは上記目的を達成するために、前面に開口が形成された防水カメラケースと水平画角100°以上の広角レンズ群を有し、
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、メニスカス凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するように構成した(請求項1)。
上記構成により、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、大きさを半分に小型化することができる。
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、メニスカス凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するように構成した(請求項1)。
上記構成により、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、大きさを半分に小型化することができる。
また、本発明の防水カメラは上記目的を達成するために、前面に開口が形成された防水カメラケースと水平画角100°以上の広角レンズ群を有し、
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、対物側から順に両凹の球面レンズ及び両凸の球面レンズを貼り合わせたレンズと、両凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するように構成した(請求項2)。
上記構成により、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、大きさを半分に小型化することができる。
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、対物側から順に両凹の球面レンズ及び両凸の球面レンズを貼り合わせたレンズと、両凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するように構成した(請求項2)。
上記構成により、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封し、大きさを半分に小型化することができる。
本発明によれば、ガラスの前玉レンズにより防水カメラケースを密封しているので、全体の大きさを半分に小型化することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る防水カメラの第1の実施の形態を示す構成図である。
図1において、カメラケースとなる防水ケース100の前面には開口が形成され、この開口はメニスカス凹レンズ1aにより、例えば紫外線硬化型樹脂を介して密封されている(防水構造106)。また、メニスカス凹レンズ1aの後方には順次、メニスカス凹レンズ1bと、メニスカス凸レンズ1cと、絞り3と、メニスカス凸の非球面レンズ20とCCD撮像素子5が配置されている。メニスカス凹レンズ1aと、メニスカス凹レンズ1bとメニスカス凸レンズ1cは前群レンズ1を構成し、この前群レンズ1は全体として負の焦点距離を有する。メニスカス凸の非球面レンズ20は後群レンズであって正の焦点距離を有する。また、メニスカス凹レンズ1aはガラスで形成され、メニスカス凹レンズ1bとメニスカス凸レンズ1cと非球面レンズ20はガラス又はプラスチックで形成されている。
図2は第2の実施の形態を示し、前群レンズ1は第1の実施の形態と同じ構成である。これに対し、後群レンズ2は両凹の球面レンズ2a及び両凸の球面レンズ2bを貼り合わせたレンズと、両凸の非球面レンズ2cにより構成され、全体として正の焦点距離を有する。貼り合わせレンズ(2a、2b)はガラスで形成され、両凸の非球面レンズ2cはガラス又はプラスチックで形成されている。
図3は第2の実施の形態の実際の防水カメラの構成を示している。図3において、絞り3を挟んで超広角レンズを構成する前群レンズ1と後群レンズ2が配置され、また、後群レンズ2の後方にはフィルタ4とCCD撮像素子5が配置されている。前群レンズ1は対物側から順次、メニスカス凹レンズ1aと、メニスカス凹レンズ1bとメニスカス凸レンズ1cのみにより構成され、後群レンズ2は対物側から順次、両凹の球面レンズ2a及び両凸の球面レンズ2bを貼り合わせたレンズと、両凸の非球面レンズ2cのみにより構成されている。
上記の超広角レンズの一例として、f=1.65、Fナンバー=2.25、像高=2.25[mm]、物体距離=∞として、上記のレンズ1a、1b、1c、2a、2b、2cを次のように設計した。なお、図3において、r1〜r14は物体側から順にレンズ1a、1b、1c、2a、2b、2c及び平行平面フィルタ4の有効半径(曲率半径)[mm]を示している。また、d1〜d13は物体側から順のレンズ1a、1b、1c、2a、2b、2c及びフィルタ4のレンズ厚さ又は間隔[mm]を示す。また、n1〜n7はそれぞれ、d線に対するレンズ1a、1b、1c、2a、2b、2c及びフィルタ4の屈折率を示し、ν1〜ν7はそれぞれレンズ1a、1b、1c、2a、2b、2c及びフィルタ4のアッベ数を示す。
以下に、上記の曲率半径r1〜r14[mm]、レンズ厚さ又は間隔d1〜d13[mm]、屈折率n1〜n7、アッベ数ν1〜ν7の一例を示す。
<レンズ1a>
n1=1.516,ν1=64.10
r1=19.28,d1=1.00
r2= 4.04,d2=2.53
<レンズ1b>
n2=1.526,ν2=52.08
r3=9.98, d3=0.875
r4=1.98, d4=2.05
<レンズ1c>
n3=1.526, ν3=52.08
r5=−19.93,d5=2.31
r6= −3.88,d6=0.84
<絞り3>
r7=∞,d7=1.27
<レンズ1a>
n1=1.516,ν1=64.10
r1=19.28,d1=1.00
r2= 4.04,d2=2.53
<レンズ1b>
n2=1.526,ν2=52.08
r3=9.98, d3=0.875
r4=1.98, d4=2.05
<レンズ1c>
n3=1.526, ν3=52.08
r5=−19.93,d5=2.31
r6= −3.88,d6=0.84
<絞り3>
r7=∞,d7=1.27
<レンズ2a>
n4=1.847,ν4=23.78
r8=−13.52,d8=0.625
<レンズ2b>
n5=1.804, ν5=46.50
r9=2.96, d9=1.69
r10=−4.59,d10=0.14
<レンズ2c>
n6=1.526,ν6=52.08
r11=5.68(非球面),d11=1.59
A=−0.449×10-2,
B=0.197×10-2,
C=−0.551×10-3,
D=0.518×10-4
r12=−25.34(非球面),d12=1.45
A=−0.389×10-2,
B=0.155×10-2,
C=−0.437×10-3,
D=0.400×10-4
<フィルタ4>
n7=1.516,ν7=64.10
r13=r14=∞、d13=1.875
なお、両凸の非球面レンズ2cの非球面定義式は次式で表される。
n4=1.847,ν4=23.78
r8=−13.52,d8=0.625
<レンズ2b>
n5=1.804, ν5=46.50
r9=2.96, d9=1.69
r10=−4.59,d10=0.14
<レンズ2c>
n6=1.526,ν6=52.08
r11=5.68(非球面),d11=1.59
A=−0.449×10-2,
B=0.197×10-2,
C=−0.551×10-3,
D=0.518×10-4
r12=−25.34(非球面),d12=1.45
A=−0.389×10-2,
B=0.155×10-2,
C=−0.437×10-3,
D=0.400×10-4
<フィルタ4>
n7=1.516,ν7=64.10
r13=r14=∞、d13=1.875
なお、両凸の非球面レンズ2cの非球面定義式は次式で表される。
すなわち、
前群レンズ1の焦点距離fF<0,
後群レンズ2の焦点距離fR>0、
レンズ1a、1b、1c、2cの各屈折率n1、n2、n3、n6<1.53
レンズ2a、2bの各屈折率n4、n5>1.80
である。
前群レンズ1の焦点距離fF<0,
後群レンズ2の焦点距離fR>0、
レンズ1a、1b、1c、2cの各屈折率n1、n2、n3、n6<1.53
レンズ2a、2bの各屈折率n4、n5>1.80
である。
また、貼り合わされたレンズ2aの前面と、レンズ2aの後面及びレンズ2bの前面(貼り付け面)と、レンズ2bの後面の各レンズ球面半径をそれぞれR8、R9、R10として、
|r8/R8|、|r9/R9|、|r10/R10|<0.55
である。さらに、r8<0、r9<0、ν4<24.0、r10<0、ν5>46.0、r1>0、r2>0、f1<0である。
|r8/R8|、|r9/R9|、|r10/R10|<0.55
である。さらに、r8<0、r9<0、ν4<24.0、r10<0、ν5>46.0、r1>0、r2>0、f1<0である。
図4は上記の超広角レンズのλ=652.0[NM]、596.0[NM]、540.0[NM]、484.0[NM]、428.0[NM]に対するレンズ縦収差を示し、特に図4(a)は球面収差を、図4(b)は非点収差を、図4(c)は歪曲収差を示している。また、図5は同じ波長λに対する横収差を示し、特に図5(a)、(b)はそれぞれ、タンジェンシャル像面、サジタル像面の横収差を示す。図4、図5に示すように上記の超広角レンズによれば、前群3枚+後群3枚=6枚のレンズ枚数で収差を少なくすることができる。
本発明の防水カメラは、車載監視用や工業監視用などとして利用可能である。
1 前群レンズ
2 後群レンズ
1a、1b メニスカス凹レンズ
1c メニスカス凸レンズ
2a 両凹の球面レンズ(貼り合わせレンズ)
2b 両凸の球面レンズ(貼り合わせレンズ)
2c 両凸の非球面レンズ
3 絞り
4 フィルタ(平行平面フィルタ)
5 CCD撮像素子
20 メニスカス凸の非球面レンズ
100 防水ケース(カメラケース)
106 防水構造
2 後群レンズ
1a、1b メニスカス凹レンズ
1c メニスカス凸レンズ
2a 両凹の球面レンズ(貼り合わせレンズ)
2b 両凸の球面レンズ(貼り合わせレンズ)
2c 両凸の非球面レンズ
3 絞り
4 フィルタ(平行平面フィルタ)
5 CCD撮像素子
20 メニスカス凸の非球面レンズ
100 防水ケース(カメラケース)
106 防水構造
Claims (2)
- 前面に開口が形成された防水カメラケースと水平画角100°以上の広角レンズ群を有し、
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、メニスカス凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するようにした防水カメラ。 - 前面に開口が形成された防水カメラケースと水平画角100°以上の広角レンズ群を有し、
前記広角レンズ群は、絞りを挟んで全体として負の焦点距離の前群レンズと全体として正の焦点距離の後群レンズを有し、
前記前群レンズは、対物側から順に第1のメニスカス凹レンズと、第2のメニスカス凹レンズと、メニスカス凸レンズのみから成り、
前記後群レンズは、対物側から順に両凹の球面レンズ及び両凸の球面レンズを貼り合わせたレンズと、両凸の非球面レンズのみから成り、
前記防水カメラケースの前記前面の前記開口を前記第1のメニスカス凹レンズにより封止するようにした防水カメラ。
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---|---|---|---|---|
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2003
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CN114911035B (zh) * | 2022-05-06 | 2024-01-12 | 福建福光天瞳光学有限公司 | 低色散高清镜头 |
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