JP2005061178A - 誘発目地部材、コンクリート躯体の誘発目地構造、及びその形成方法 - Google Patents
誘発目地部材、コンクリート躯体の誘発目地構造、及びその形成方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 コンクリート躯体5の仕上げ面に形成される誘発目地構造は、コンクリート躯体5の仕上げ面に生じやすいひび割れを集中誘発するために形成した誘発目地6と、誘発目地部材1により構成され、誘発目地部材1は、表面がコンクリート躯体5の仕上げ面と滑らかに連続する壁面下地材2、壁面下地材2の裏面に固着される止水シート3、止水シート3に固定されるとともに誘発目地6に嵌合される透水目地材4により構成されており、誘発目地6に対して止水シート3と透水目地材4の両者を組み合わせた止水機能が付与されるため、誘発目地6にひび割れが生じても高い精度で水分の侵入を抑制できる。
【選択図】 図1
Description
また、コンクリート躯体の仕上げ面をタイル等の外壁仕上げ材による仕上げとする場合においても、伸縮調整目地と誘発目地との位置あわせを行う必要がないため、作業の繁雑さを解消することが可能となる。
さらに、前記止水シートが伸縮に係る変形性能を有しているため、コンクリート躯体の仕上げ面に発生したひび割れにも追従でき、確実に漏水を防止することが可能となるとともに、ひずみの吸収層となり、壁面下地材及び外壁仕上げ材の剥落防止を図ることが可能となる。
本実施の形態では、これら透水目地材4に連続発泡体あるいは無機繊維材を用いているが、必ずしもこれにこだわるものではなく、上述する性能を有する材料であれば、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、発泡フェノール、ガラス繊維、ロックウール等何れの材料を用いても良い。このような透水目地材4を誘発目地6に配置する構成は、いずれかの現象により止水シート3で抑止できなかった漏水が、誘発目地6に発生するひび割れに侵入することを防止するものである。
また、誘発目地6を壁面下地材2で覆うことができるため、コンクリート躯体5の仕上げ面をタイル等外壁仕上げ材による仕上げとする場合においても、伸縮調整目地と誘発目地6との位置あわせを行う必要がないため、作業の繁雑さを解消できるものである。
さらに、前記止水シート3が、誘発目地6のみでなく、誘発目地6近傍の広い範囲にわたって備えられているため、誘発目地部6にひび割れが生じず、その発生位置が多少変化しても、ひび割れからの水分の侵入を止水シート3により抑制できる。
次に、図5(b)に示すように、必要に応じて図示しない配筋を行い、コンクリート打込み型枠7の内方にコンクリート8を打設する。コンクリート8の硬化後、コンクリート打込み型枠7を脱型すると同時に、誘発目地部材1とコンクリート打込み型枠7との間に設けられている仮留め手段を開放する。
これにより、透水目地材4を嵌合するように誘発目地6が形成されるとともに、前記止水シート3の裏面にコンクリート躯体5が当接され、壁面下地材2の表面がコンクリート躯体5の仕上げ面と滑らかに連続するように誘発目地部材1が備えられた誘発目地構造が、コンクリート躯体5に形成されるものである。
なお、止水シート3に用いる部材は必ずしもこれにこだわるものではなく、前記コンクリート8との付着性と、面内方向の伸縮に係る高い変形能力を有していれば、塩化ビニルゴム、シリコンゴム及び再生ゴムなど、何れの部材を用いる構成としても良い。また、コンクリート躯体5に発生するひび割れは、該止水シート3にゼロスパンテンションで作用するため、変形能力を十分確保できる部材厚を確保する必要があり、該止水シート3の部材厚は、適用する部材の伸び部物性に応じて異なるが、0.5〜2mm程度が好ましい。
図1に示すように、表面が滑らかな押し出し成形セメント板により構成されている壁面下地材2は、外見上は誘発目地6を有しない、他のコンクリート躯体5の仕上げ面と比較しても遜色がないことから、コンクリート躯体5の仕上げ面を打放し仕上げ、または塗装仕上げとしたい場合に有効である。
また、前記コンクリート躯体5の仕上げ面上に形成された仕上げ層11は、ひずみの吸収層ともなるため、外壁仕上げ材の剥落を防止できるものである。
また、後張り下地材9についても、必ずしも上述するものにこだわるものではなく、外壁仕上げ材をコンクリート躯体5の仕上げ面に安定して定着させることのできる下地材であれば、何れを用いても良い。
さらに、前記止水シート3が伸縮に係る変形性能を有しているため、コンクリート躯体5の仕上げ面に発生したひび割れにも追従でき、確実に漏水を防止することが可能となるとともに、ひずみの吸収層となり、壁面下地材2及び外壁仕上げ材の剥落防止を図ることが可能となる。
2 壁面下地材
3 止水シート
4 透水目地材
5 コンクリート躯体
6 誘発目地
7 コンクリート打込み型枠
8 コンクリート
9 後張り下地材
10 接着剤
11 仕上げ層
Claims (7)
- コンクリート躯体の仕上げ面に対して、表面が略同一平面を形成するようにコンクリート躯体に配置される壁面下地材と、
伸縮に係る変形性能を有し、該壁面の裏面に一方の面を面どうしで接するように固着手段を介して固着される止水シートと、
表面に付着する水分を、毛細管現象により内方へ取り込む吸水力を伴う透水性を有し、該止水シートの他方の面に固定手段を介して固定されるとともに、コンクリート躯体の所望の位置に、クラックを誘発させるために形成する誘発目地に嵌合する透水目地材により構成されることを特徴とする誘発目地部材。 - 請求項1に記載の誘発目地部材において、
前記壁面下地材に、コンクリート部材が用いられることを特徴とする誘発目地部材。 - 請求項2に記載の誘発目地部材において、
前記壁面下地材の表面に、粗面が形成されることを特徴とする誘発目地部材。 - 請求項1に記載の誘発目地部材において、
前記壁面下地材に、外壁仕上げ材をコンクリート躯体の仕上げ面に安定して定着させるための後張り下地材が用いられることを特徴とする誘発目地部材。 - 請求項1から4に記載の誘発目地部材において、
透水目地材が、筒状の排水ドレンと、
該排水ドレンの外周面を一様に覆うように備えられ、表面に付着する水分を、毛細管現象により前記排水ドレンに誘導する吸水材により構成されることを特徴とする誘発目地部材。 - 請求項1から5のいずれかに記載の誘発目地部材を用いたコンクリート躯体の誘発目地構造であって、
コンクリート躯体の仕上げ面上で所望の位置に、ひび割れを集中誘発するための誘発目地を形成し、
該誘発目地に、前記誘発目地部材を構成する透水目地材を嵌合するとともに、前記止水シートとコンクリート躯体とが面どうしで接する状態で、前記壁面下地材の表面が、コンクリート躯体の仕上げ面と略同一平面を形成するように、前記誘発目地部材をコンクリート躯体に配置することにより構成されることを特徴とするコンクリート躯体の誘発目地構造。 - コンクリート躯体の仕上げ面上で所望の位置に形成するコンクリート躯体の誘発目地構造の形成方法であって、
コンクリート打込み型枠の内方で、コンクリート躯体の仕上げ面が形成される面の所望の位置に、前記壁面材の表面を当接させて誘発目地部材を仮留め手段を介して仮留めした後、
コンクリート躯体を構成するコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート躯体の誘発目地構造の形成方法。
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