JP2005060149A - 結晶性アルカリ金属珪酸塩の処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(A)結晶性アルカリ金属珪酸塩と、(B)水とを、(B)/(A)=0.005〜0.250の重量比で混合し、混合による粒子成長度が1.5以下である結晶性アルカリ金属珪酸塩の処理方法、該処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩、並びに前記処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩を少なくとも一種含有する洗剤組成物。
【選択図】 なし
Description
〔1〕(A)結晶性アルカリ金属珪酸塩と、
(B)水とを、
(B)/(A)=0.005〜0.250の重量比で混合し、混合による粒子成長度が1.5以下である結晶性アルカリ金属珪酸塩の処理方法、
〔2〕前記〔1〕記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩、
〔3〕前記〔1〕記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩を少なくとも一種含有する洗剤組成物、並びに
〔4〕界面活性剤担持用顆粒群に液状の界面活性剤と前記〔1〕記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩とを混合して得られる洗剤組成物
に関する。
本発明において、処理対象となる結晶性アルカリ金属珪酸塩(以下、原料結晶性アルカリ金属珪酸塩ともいう)は、アルカリ金属の珪酸塩であり、イオン交換能を有し、水に溶解しアルカリ性を呈するものが好ましい。イオン交換能は、例えばCaイオン交換能の測定方法によって測定できる。その値は特に限定されるものではないが、120〜250mg/gが好ましく、130〜250mg/gが特に好ましい。さらに好ましくは140〜250mg/gで、この領域のものは、洗剤用のCaイオン交換体として利用する場合に少量で効力を発揮するため、コンパクト洗剤に配合可能な点で好ましい。
xM2 O・ySiO2 ・zMeO・wH2 O (I)
(式中、MはNa及び/又はKを示し、MeはCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜10であり、wは0〜20のである。)
で表される組成のものが好適である。このような組成のアルカリ金属珪酸塩としては、例えば、メタ珪酸ナトリウム、メタ珪酸カリウム、粉末1号珪酸ナトリウム、粉末2号珪酸ナトリウム等が挙げられる。また、特にイオン交換能の高いアルカリ金属珪酸塩として特公平1−41116号公報記載の結晶質アルカリ金属珪酸塩が例示される。
(B)成分の水はそれ単独で用いるのみならず、任意にアルカリ金属の硫酸塩、炭酸塩、及び珪酸塩の水溶液や水分散液の形で与えることもできる。コストの観点からは水単独で用いるのが好ましい。
本発明の処理方法は、前記(A)成分と前記(B)成分を一定条件下で混合することである。(A)と(B)の重量比は、(B)/(A)=0.0020〜0.250であり、好ましくは(B)/(A)=0.005〜0.250であり、より好ましくは(B)/(A)=0.005〜0.100であり、更に好ましくは(B)/(A)=0.010〜0.083である。
(1)圧力や打撃力により粉砕する装置で、例えばジョークラッシャー、ジャイレトリクラッシャー、ロールクラッシャー、ロールミル等がある。
(2)高速回転するローター周辺に打撃板が固定され、ローターと打撃板とによるせん断力等によって処理物を粉砕する装置で、例えばハンマーミル、インパクトクラッシャー、ピンミル等がある。
(3)リング上にロールもしくはボールが押しつけられつつ回転し、その間で処理物をすりつぶして粉砕する装置で、例えばリングローラーミル、リングボールミル、遠心ローラーミル、ボールベアリングミル等がある。
(4)円筒形の粉砕室を備え、その粉砕室の中に粉砕媒体としてボールやロッドを入れて回転もしくは振動させることにより処理物を粉砕する粉砕装置で、例えばボールミル、振動ミル、遊星ミル等がある。
(5)円筒形の粉砕室を備え、その粉砕室にボールまたはビーズなどの粉砕媒体を入れ、この媒体に挿入したディスク型やアニュラー型の攪拌機構による、せん断、摩擦作用によって処理物を粉砕する装置で、タワーミル、アトライター、サンドミル等がある。
(6)高速回転する径の小さい円板間に液体を流し、強いせん断力を加えて分散・粉砕する装置でコロイドミル等がある。
(1)混合槽内部に攪拌軸を有し、この軸に攪拌羽根を取り付けて、混合を行う形式のミキサー。例えばヘンシェルミキサー、ハイスピードミキサー(深江工業(株)製)等がある。
(2)粉体投入口を備えた竪型シリンダーと混合ブレードを備えたメインシャフトより成り、メインシャフトは上部軸受けによって支えられ、排出側がフリーになっている構造の連続ミキサー。例えばフレキソミックスミキサー((株)パウレック製)がある。
(3)攪拌ピンを有した円盤の上部に原料を投入し、この円盤を高速回転させて、せん断作用によって混合を行う連続ミキサー。例えばフロージェットミキサー((株)粉研パウテックス製)、スパイラルピンミキサー(太平洋機工(株)製)等がある。
粒子成長度=(処理後の結晶性アルカリ珪酸塩の平均粒径)/((A)成分の平均粒径)・・・式(2)
本発明の処理方法によって処理した結晶性アルカリ金属珪酸塩の保存安定性を評価する方法の一つとして、該結晶性アルカリ金属珪酸塩を高湿度の大気下に保存した場合の重量増加率を求め、その数値を指標として用いる評価方法がある。重量増加率は実施例中に定義されている。かかる重量増加率は特に限定されるものではないが、耐吸湿性向上という効果の観点から、処理を行っていない結晶性アルカリ金属珪酸塩よりも低い重量増加率になることが好ましく、0.5ポイント以上低い値になることがより好ましく、1.0ポイント以上低い値になることが更に好ましい。
本発明の処理方法によって処理された結晶性アルカリ金属珪酸塩は、水溶性のイオン交換体でアルカリ緩衝能を併せ持つ上に、耐ケーキング性が改善されている。従って洗剤用ビルダーとして好適に利用される。洗剤用のビルダーとして利用する場合、あらかじめ結晶性アルカリ金属珪酸塩を造粒して、洗剤に添加してもよいし、結晶性アルカリ金属珪酸塩を必要に応じて他の洗剤配合物と混合して洗剤粒子を形成させてもよい。また、洗剤組成物に含有させる結晶性アルカリ金属珪酸塩は全て本発明の処理方法によって処理するのが好ましいが、処理を行わない結晶性アルカリ金属珪酸塩を含有しても良い。この場合、本発明の結晶性アルカリ金属珪酸塩の量は、全結晶性アルカリ金属珪酸塩中、50重量%以上が好ましく、60重量%以上がより好ましい。
R−O−(EO)X −(PO)Y −(EO)Z −H
〔式中、Rは炭素数8〜18の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、X、Y及びZはそれぞれ平均付加モル数を表す。〕
で表されるものであり、その中でも最も好ましい平均付加モル数の関係に関しては、X>0、Z>0、X+Y+Z=6〜14であり、X+Z=5〜12であり、Y=1〜4である。
1.換算標準物質:ポリアクリル酸(AMERICAN STANDARDS CORP)
2.溶離液:0.2mol/Lリン酸バッファー/CH3 CN:9/1(容量比)
3.カラム:PWXL+G4000PWXL +G2500PWXL (東ソー(株)製)
4.検出器:RI
5.試料濃度:5mg/mL
6.注入量:0.1mL
7.測定温度:40℃
8.流速:1.0mL/min
で行なう。
本発明の洗剤組成物は、粉末、顆粒の形態で耐ケーキング性が優れることに特徴がある。ただし特に形態が限定されるようなことはなく、タブレット、ペーストなどの形態をとっても良い。また製法についても特に限定はなく、結晶性アルカリ金属珪酸塩を含め、粉体原料のみであればブレンドも可能であるし、液体原料を含有させる場合には、ブレンド以外にも乾燥等の操作を併用しても構わない。以下に、粒状にする場合の製法を一例として示す。
工程(b):そのスラリーを噴霧乾燥して、界面活性剤担持用顆粒群を調製する工程、
工程(c):界面活性剤組成物が液状の条件下にて、工程(b)で得られた界面活性剤担持用顆粒群と界面活性剤組成物と本発明の結晶性アルカリ金属珪酸塩を混合する工程、
工程(d):工程(c)で得られた混合物と微粉体とを混合し、洗剤粒子群の表面を該微粉体で被覆する工程から成る。以下、各工程について詳細に記述する。
工程(a)で調製するスラリーは、ポンプ送液が可能で非硬化性のスラリーであればよい。スラリーの温度があまりにも高くなりすぎたり低くなりすぎたりすると水溶性塩類の溶解度が低下し、スラリーの粘度が増加するのでポンプ送液性の点で好ましくない。つまりスラリー温度は、好ましくは30〜80℃であり、さらに好ましくは35〜65℃である。
スラリーの乾燥方法としては、粒子形状が実質的に球状となる噴霧乾燥が特に好ましい。噴霧乾燥塔としては、熱効率や、界面活性剤担持用顆粒群の粒子強度が向上することから向流塔がより好ましい。スラリーの微粒化装置としては圧力噴霧ノズル、2流体噴霧ノズル、回転円盤式のいずれの形態でも構わないが、所望の平均粒径を得るために、圧力噴霧ノズルが特に好ましい。
本発明に用いられる界面活性剤担持用顆粒群に担持させる界面活性剤の量は、洗浄力を発揮させる点から、界面活性剤担持用顆粒群100重量部に対して5〜80重量部が好ましく、5〜60重量部がより好ましく、10〜60重量部がさらに好ましく、20〜60重量部が特に好ましい。ここで、陰イオン性界面活性剤の担持量は1〜60重量部が好ましく、1〜50重量部がより好ましく、3〜40重量部が特に好ましい。非イオン性界面活性剤の担持量は1〜45重量部が好ましく、1〜35重量部がより好ましく、4〜25重量部が更に好ましい。非イオン性界面活性剤は単独で用いることもできるが、好ましくは、陰イオン性界面活性剤と混合して用いるのが良い。また、両性界面活性剤や陽イオン性界面活性剤を目的に合わせ併用することも出来る。ここでいう界面活性剤の担持量とは、工程(a)でのスラリー調製時に界面活性剤が添加される場合、その界面活性剤の添加量を含まないものである。
本発明においては、工程(c)により界面活性剤を担持させた洗剤粒子群の粒子表面を改質するために、添加時の形態として以下の(1)微粉体、(2)液状物のような種々の表面被覆剤を添加する表面改質工程を一工程あるいは二工程重複して行ってもよい。
(重量増加率):結晶性アルカリ金属珪酸塩1.0gをシャーレに秤取り、温度20℃、湿度65%RHの環境下、もしくは温度30℃、湿度70%RHの環境下にて14日間保存し、重量増加率を以下の方法で算出した。
重量増加率(%)=100×(a−b)/b
a:保存後の重量(g)
b:保存前の重量(g)
(針状結晶生成量):結晶性アルカリ金属珪酸塩を20℃、65%RHの環境下にて28日間保存後、粉末X線回折装置(理学電機(株)製、「RINT2000」)により、そのX線回折パターンを測定した。得られた回折パターンのうち、格子定数d=9.77付近に現れるセスキ炭酸ナトリウムのピーク強度について保存前後の値を用いて、下記記載の計算式によって針状結晶生成量を算出した。
針状結晶生成量=p/q
p:保存後のピーク強度
q:保存前のピーク強度
結晶性層状二珪酸ナトリウム:「プリフィードN」((株)トクヤマシルテック製)
硫酸ナトリウム:「無水中性芒硝」(四国化成(株)製)
亜硫酸ナトリウム:「亜硫酸ソーダ」(三井化学(株)製)
蛍光染料:「チノパールCBS−X」(チバスペシャリティケミカルス社製)
炭酸ナトリウム:「デンス灰」(平均粒径:290μm、セントラル硝子(株)製)
40重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液:重量平均分子量1万(花王(株)製)
塩化ナトリウム:「焼き塩S」(日本製塩(株)製)
ゼオライト:「トヨビルダー」(4A型、平均粒径:3.5μm)、東ソー製)
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム:「ネオペレックスGS」(アルキルベンゼンスルホン酸未中和物、花王(株)製)を48%NaOHで中和して使用
ポリオキシエチレンアルキルエーテル:「エマルゲン108KM」(エチレンオキサイド平均付加モル数:8.5、アルキル鎖の炭素数:12〜14、花王(株)製)
ポリエチレングリコール:「K−PEG6000」(重量平均分子量:8500、花王(株)製)
・結晶性層状二珪酸ナトリウム顆粒の粉砕
結晶性層状二珪酸ナトリウム顆粒品(「プリフィードN」、(株)トクヤマシルテック、中心粒径(d50)682μm、バインダーなし)を竪型ローラーミルにて、ミル回転数43r/min、層圧80mm、ミル入口圧力150mmAq、ミル出口圧力−170mmAq、バグフィルター差圧170mmAq、圧下圧力25kg/cm2 、セパレーター回転数550r/min、セパレーター電流4.1A、原料供給速度15kg/hrの条件にて粉砕した。得られた結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の平均粒径は6.6μmであった。
また、この結晶性珪酸ナトリウムの組成は、Na2 O・2SiO2 であった。
容量9Lのヘンシェルミキサー(三井三池工機(株) 「FM10B」)に結晶性珪酸ナトリウム粉砕品を475g添加した。ジャケット温度を20℃にして、3500r/minで撹拌しながら、水道水25gを60秒間かけてスポイトで添加した。その後、3500r/minで120秒間撹拌し、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)1を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)1の平均粒径は8.0μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウムの(処理後)1の組成は、Na2 O・2SiO2 ・1.6H2 Oであった。
得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)1の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、12.5%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)1の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、14.4%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)1の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は2.9であった。
結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を485g、水道水の添加量を15gに変更した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2の平均粒径は7.3μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)2の組成は、Na2 O・2SiO2 ・H2 Oであった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、13.5%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、16.6%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は3.5であった。
結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を495g、水道水の添加量を5gに変更した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3の平均粒径は6.9μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)3の組成は、Na2 O・2SiO2 ・0.3H2 Oであった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、14.1%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、18.5%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は4.0であった。
硫酸リチウム一水和物(試薬特級、シグマアルドリッチジャパン製)23.28gを76.8gの水道水に溶解させて、20重量%硫酸リチウム水溶液を調製した。結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を485gに変更し、水道水の代わりに20重量%硫酸リチウム水溶液を15g添加した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4の平均粒径は7.5μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)4の組成は、Na2 O・2SiO2 ・0.8H2 Oであった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、11.5%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、16.0%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は3.4であった。
結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を485gに変更し、水道水の代わりに珪酸リチウム(日本化学工業(株)製、SiO2 :21.6%、Li2 O:2.8%、モル比3.79)を15g添加した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5の平均粒径は7.5μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)5の組成は、Na2 O・2SiO2 ・0.7H2 Oであった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、13.1%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、17.2%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は4.3であった。
結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を500gに変更し、他に添加物を加えなかった以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6の平均粒径は6.6μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)6の組成は、Na2 O・2SiO2 であった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、15.0%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、18.8%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は5.3であった。
メノウ製遊星ミルに硫酸リチウム一水和物(試薬特級:シグマアルドリッチジャパン製)を20g添加し、8000r/minで5分間粉砕し、硫酸リチウム一水和物の粉砕品を得た。結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を485gに変更し、水道水の代わりに上記硫酸リチウム一水和物粉砕品を15g添加した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7の平均粒径は6.8μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)7の組成は、Na2 O・2SiO2 であった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、14.8%であった。また、結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7の30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、18.9%であった。結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7の20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は5.1であった。
結晶性珪酸ナトリウム粉砕品の添加量を375gに変更し、水道水の添加量を125gに変更した以外は、実施例1と同じ条件で結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)8を製造した。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)8の平均粒径は18.3μmであった。また、この結晶性珪酸ナトリウム(処理後)8の組成は、Na2 O・2SiO2 ・10.2H2 Oであった。得られた結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)8の一部を20℃、65%RH、14日間保存後の重量増加率は、8.5%であった。また、30℃、70%RH、14日間保存後の重量増加率は、10.3%であった。20℃、65%RH、28日保存後の針状結晶生成量は3.1であった。
混合槽に水486重量部を入れ、水温が45℃に達した後に、硫酸ナトリウム112重量部、亜硫酸ナトリウム5重量部、蛍光染料1重量部を添加して10分間攪拌した。炭酸ナトリウム124重量部を添加し、40重量%ポリアクリル酸ナトリウム水溶液230重量部を添加し10分間攪拌し、塩化ナトリウム46重量部と、更にゼオライト196重量部を添加し、15分間攪拌して均質なスラリーを得た(スラリー水分53重量%)。このスラリーの最終温度は50℃であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を実施例2で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)2に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物2を製造した。得られた洗剤組成物2の平均粒径は318μm、嵩密度は829g/L、流動性は6.0sであった。この洗剤組成物2の耐ケーキング性(通過率)は80.5%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を実施例3で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)3に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物3を製造した。得られた洗剤組成物3の平均粒径は316μm、嵩密度は833g/L、流動性は6.0sであった。この洗剤組成物3の耐ケーキング性(通過率)は75.3%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を実施例4で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)4に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物4を製造した。得られた洗剤組成物4の平均粒径は320μm、嵩密度は828g/L、流動性は6.1sであった。この洗剤組成物4の耐ケーキング性(通過率)は81.6%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を実施例5で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)5に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物5を製造した。得られた洗剤組成物5の平均粒径は323μm、嵩密度は830g/L、流動性は6.0sであった。この洗剤組成物5の耐ケーキング性(通過率)は76.5%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を比較例1で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)6に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物6を製造した。得られた洗剤組成物6の平均粒径は319μm、嵩密度は829g/L、流動性は6.0sであった。この洗剤組成物6の耐ケーキング性(通過率)は56.5%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を比較例2で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)7に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物7を製造した。得られた洗剤組成物7の平均粒径は314μm、嵩密度は826g/L、流動性は6.1sであった。この洗剤組成物7の耐ケーキング性(通過率)は59.8%であった。
結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)を比較例3で調製した結晶性アルカリ金属珪酸塩(処理後)8に変更した以外は実施例6と同じ方法で洗剤組成物8を製造した。得られた洗剤組成物8の平均粒径は340μm、嵩密度は851g/L、流動性は7.1sであった。この洗剤組成物8の耐ケーキング性(通過率)は74.2%であった。
Claims (10)
- (A)結晶性アルカリ金属珪酸塩と、
(B)水とを、
(B)/(A)=0.005〜0.250の重量比で混合し、混合による粒子成長度が1.5以下である結晶性アルカリ金属珪酸塩の処理方法。 - (A)成分が式(I):
xM2 O・ySiO2 ・zMeO・wH2 O (I)
(式中、MはNa及び/又はKを示し、MeはCa及び/又はMgを示し、y/x=0.5〜4.0、z/x=0〜1.0、MeO中のMg/Ca=0〜10であり、wは0〜20のである。)
で表される組成の結晶性アルカリ金属珪酸塩である請求項1記載の処理方法。 - 処理後の結晶性アルカリ金属珪酸塩の平均粒径が300μm以下である請求項1又は2記載の処理方法。
- 1〜28℃の温度範囲で混合を行う請求項1〜3いずれか記載の処理方法。
- (B)成分における水の含有量が60〜100重量%である請求項1〜4いずれか記載の処理方法。
- (B)成分における水がアルカリ金属の炭酸塩、硫酸塩及び珪酸塩のうち少なくとも一種含有する水溶液又は水分散液である請求項1〜5いずれか記載の処理方法。
- 結晶性アルカリ金属珪酸塩(A)がNa2 O・2SiO2 ・wH2 Oで表される組成の結晶性層状二珪酸ナトリウムである請求項1〜6いずれか記載の処理方法。
- 請求項1〜7いずれか記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩。
- 請求項1〜7いずれか記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩を少なくとも一種含有する洗剤組成物。
- 界面活性剤担持用顆粒群に液状の界面活性剤と請求項1〜7いずれか記載の処理方法で得られる結晶性アルカリ金属珪酸塩とを混合して得られる洗剤組成物。
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