JP2005059230A - 画像処理装置およびデータ処理装置および印字処理方法および印字情報処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】所定のフィニッシング処理指定を無効化して印字情報の記録処理を実行して、所定のフィニッシング処理が新たに必要であることを容易に認知させることである。
【解決手段】データ処理装置から印字情報で指定されている所定のフィニッシング処理指定がMFP111のフィニッシャで処理可能な上限値を越えるとMFP111のCPUが判断した場合に、ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除して印字情報を記録処理した印字処理結果情報を要求しているPC側のPC101等に通知する構成を特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】データ処理装置から印字情報で指定されている所定のフィニッシング処理指定がMFP111のフィニッシャで処理可能な上限値を越えるとMFP111のCPUが判断した場合に、ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除して印字情報を記録処理した印字処理結果情報を要求しているPC側のPC101等に通知する構成を特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理されたシートに所定の製本フィニッシング処理を行う第1のシート後処理手段を接続可能な画像処理装置およびデータ処理装置およびジョブ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デスク・トップ・パブリッシング(DTP)をはじめとするコンピュータ処理の導入により、印刷文書作成工程の効率化が進んでいる。最近では、顧客から印刷業者へ、インターネット等の通信網を介した印刷原稿を入稿することも可能になっている。例えば、特許文献1には、インターネットを介して顧客から印刷の受注を行う印刷受注システムが開示されている。
【0003】
このシステムでは、インターネット上に設けた集中ステーションシステムに発注受付用のホームページを用意し、このホームページを用いて顧客から対話的に取得した印刷情報を、通信ネットワークを介して印刷業者のデジタル画像印刷機に送って印刷させる。
【0004】
このシステムは、色校正その他の校正作業も、顧客側のコンピュータと印刷業者側のコンピュータの間で、ネットワークを介して行う事ができる。また、この文献には、印刷条件の違いによるコスト試算を行う機能や、発注の現在のステータス情報を顧客に提供する機能なども紹介されている。このような電子入稿のシステムは、印刷物作成工程の短縮化やトータルコストの削減に大きな効果をもたらしており,顧客にも印刷業者にも大きなメリットをもたらしている。
【0005】
また、複写機、プリンタのフィニッシング機能も進化しており、ステイプル機能、パンチ機能、トリミング機能、タブ紙挿入機能等を備えた機種がベンダにより開発されており、印刷拠点では、顧客から受け付けた印刷原稿を高機能プリンタで処理する機会が増えている。
【0006】
高機能プリンタの使用にあたっては、例えば、特許文献2には、印刷製本装置で処理可能な制限量を超えたジョブに関する処理方法が公開されている。このシステムでは、制限量を超えたジョブを処理可能な単位に分割しフィニッシングを行う事ができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−155666号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平11−170728号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製本フィニッシャを有する印刷機を使用して原稿を処理するシステムにおいて、一般に製本フィニッシャのステイプル機能、パンチ機能、折り処理等には処理可能な用紙枚数の上限がある。
【0010】
そして、上記上限を超えた原稿を印刷機に投入した場合、処理途中でエラーが発生するため、印刷処理者は、原稿を処理可能な単位に分割して再投入するなど、エラー発生時に処理方針を検討しなければならず、常に印刷システムを監視する必要があった。
【0011】
特に、大量の印刷物を扱う場合にはエラー回避処理に伴う印刷処理者の作業量は多大なものになってしまったり、あるいは、印刷処理中にエラーは発生しないものの、印刷機器の判断により、指定した体裁設定が無効化されて強制出力される印刷システムも存在しており、この場合、出力後の印刷処理者は常にポストプレスを意識しなければならなかった。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付け、該指定されているフィニッシング処理指定が第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、指定されているフィニッシング処理指定を解除し、印字情報の記録を行うよう制御し、かつ、該制御に伴い、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知することにより、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示で指定された製本フィニッシング指定が接続されるシート後処理装置の仕様を越えている場合には、その指定を解除して該印字情報の印字処理を中断することなく処理した後、その処理内容と、その製本フィニッシング指定を実行可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知して、印刷処理要求者は、原稿データの出力体裁、印刷機器の製本フィニッシングの制限を意識することなく効率的に印字情報の出力指示を行えるとともに、要求した製本フィニッシング指定を賄えない場合でも、要求した製本フィニッシング指定をマニュアルで行えるシート後処理装置の存在を認知させて、スムーズにシート後処理作業へ移行させて、トータル的なタイムコストを削減する事ができる画像処理装置およびデータ処理装置および印字処理方法および印字情報処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0014】
本発明の画像処理装置は、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受け付け手段で指定されているフィニッシング処理指定が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記指定されているフィニッシング処理指定を解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御手段と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成する本発明のデータ処理装置は以下に示す構成を備える。
【0016】
本発明のデータ処理装置は、所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理手段を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を記録する指示を送信可能なデータ処理装置であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成する本発明の印字処理方法は以下に示す構成を備える。
【0018】
本発明の印字処理方法は、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置における印字処理方法であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付工程と、前記指示受け付け工程で指定されているフィニッシング処理が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除する解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御ステップと、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知ステップとを備えることを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成する本発明の印字情報処理方法は以下に示す構成を備える。
【0020】
本発明の印字情報処理方法は、所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理装置を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を送信可能なデータ処理装置における印字情報処理方法であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、ネットワークを介して印刷機とデータの送受信が可能な、少なくとも1台以上のクライアントPC(ワープロ機器等であっても良い)と、少なくとも1台以上の印刷機と、少なくとも1台以上の製本機を有する、本実施形態で使用するネットワークを介して接続された印刷システム例に対応する。
【0022】
図1において、101はネットワークに接続可能なデスクトップPC、102はネットワークに接続可能なノートPC、103はネットワークに接続可能なワープロ機器で、これらは、本実実施形態における通信プログラムが実行可能な電子計算機・ワープロ機器(説明簡略のため、クライアントPCと称す)である。
【0023】
111はMFP(Multi Function Peripheral:スキャナ、FAX、印刷装置等を搭載したコピー機であるが、PCからジョブ投入可能なもの)であり、フィニッシャにはステイプル、パンチ機能を搭載している。ここでは、MFPとして説明するが、これに限らず複写機やプリンタなど印刷機能を持った装置であればよい。
【0024】
112は印刷装置で、ネットワークに接続可能なネットワークインタフェースボードを搭載してある。以後の説明では、MFP111、印刷装置112を、共に単にプリンタと称する。
【0025】
151は手動ステイプラ、152は手動パンチャであり、本実施形態では、手動ステイプラ151、手動パンチャ152で処理可能な制限枚数は、MFP111に搭載されているフィニッシャの処理制限上限よりも多いものとする。以後、手動ステイプラ151をオフラインステイプラ、手動パンチャ152をオフラインパンチャと称する。ここでは手動ステイプラ、手動パンチャについて説明するが、これに限らず製本綴じ機能などであってもよい。
【0026】
これらのデバイスを相互に接続するネットワーク(LAN)121は、ファイアウォール131を介してインターネット141に接続されており、インターネット141を介して他のネットワーク142と接続することも可能である。
【0027】
図2は、本発明に係る印刷システムを構成するデータ処理装置の構成を説明するブロック図であり、一般的なPCの内部構成に対応し、例えば図1におけるデスクトップPC101、ノートPC102およびワープロ機器103の内部構成に対応する。
【0028】
図2において、201はCPUで、補助記憶装置203から読み出されるOSをRAM202上に常駐させて、各種のアプリケーションを起動して種々のデータ処理を行う。RAM202は、主としてCPU201のワークエリアとして機能する。フレキシブルディスク、CD−ROM等を含む補助記憶装置203は、本実施形態における通信プログラムも記憶している。
【0029】
204はCRTディスプレイ、DSTN液晶ディスプレイ等で構成される画像表示装置で、ユーザにメッセージを通知する目的で使用される。205はマウス、キーボード等で構成される入力装置で、ユーザのコマンドを入力する。
【0030】
206はネットワークインタフェースカード(NIC)で、LAN220を介して、ネットワーク通信機能を有したファクシミリ装置、他のネットワーク機器あるいは他のPC等と双方向にデータをやり取りする。209はメインバスである。
【0031】
なお、本実施形態においては、LAN220は図1におけるLAN121と同じものである。
【0032】
図3は、図1に示した印刷システムにおける印刷装置の構成を説明するブロック図であり、ネットワークに接続可能な一般的なプリンタ(MFPを含む)の内部構成例に対応する。
【0033】
図3において、301はCPUで、メインバス309を介してファクシミリ装置各部を制御するとともに、本実施形態におけるプログラムを処理する。302はRAMで、CPU301のワークエリアの提供、印刷処理で使用するイメージデータを一時的に記憶する。
【0034】
303はハードディスク、CD−ROM等で構成される補助記憶装置で、印刷データの保存、印刷制御プログラム等を格納する際に用いる。306はNIC(Network Interface Card)で、LAN320を介して、ネットワーク機器と双方向にデータをやり取りする。
【0035】
304はタッチパネル等の画像表示装置で、プリンタ本体の状態や、エラーメッセージ等を表示する場合に用いることができる。305はユーザコマンド入力装置(タッチパネル等)で、ネットワークアドレスの設定やコピー部数を指定するためのものである。画像表示装置304、ユーザコマンド入力装置305は単一のUIとして用いることも可能である。
【0036】
307は印字データを出力するための印字制御装置で、所定の製本フィニッシング処理を実行するフィニッシャ307Aを接続可能に構成され、フィニッシャ307Aの図示しないコントローラと通信して、各種の製本フィニッシング処理を行う。ただし、フィニッシャ307Aには、あらかじめ設定された仕様上の制約、例えばステイプル機能については、最大枚数等の仕様上の制約がメモリ(図7参照)上に記憶されており、その内容とクライアント側からジョブで指定されているフィニッシング指定とを比較して、処理可能な制限を越えていないと判断した場合には、そのジョブに対して指定されたフィニッシング処理を施し、処理可能な制限を越えていると判断した場合には、そのジョブに対して指定されたフィニッシング指定を無効化して、画像処理されたシートに対して通常の排紙処理を行う。
【0037】
その際、CPU301は、後述するようにジョブ要求元のクライアントPC側に通知すべきメッセージを作成して送信する機能処理を後述するフローチャートの手順に従って実行する。
【0038】
また、通知すべきメッセージは、ジョブ要求元のクライアントPC側のジョブ処理を行っているドライバに所定のプロトコルで通知するとともに、画像表示装置304上に表示可能に構成されている。
【0039】
308は画像読み取り部で、原稿上の画像を読み取って、白黒2値(カラーでもよい)のイメージデータを作成する。
【0040】
なお、本実施形態においては、LAN320は図1におけるLAN121と同じものである。
【0041】
印字制御装置307およびタイマ313は本発明には直接関係ないので省略可能であるが、一般的なファクシミリ装置をあらわすために記載されている。
【0042】
図4は、本発明に係る印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えば図1に示したプリンタ111で実行されるプログラム(以下プリンタプログラムと称す)における処理手順に対応する。なお、S401〜S414は各ステップを示し、これら一連の処理の判断と実行は、ハードウェア的にはプリンタ111内部のCPU301によって行われる。
【0043】
プリンタを起動すると(S401)、ネットワークの初期化、フィニッシャの初期化、印字制御装置307のウォームアップ等の初期化処理を行い(S402)、ネットワーク(LAN121等)を介し、クライアントPC等の、他のネットワーク機器とデータを送受信するためのポートをオープンする(S403)。
これらの処理により、クライアントPC等から本実施形態に関する処理要求を受信した時には、オペレーティングシステムが受信イベントを発行し、受信イベントがプログラムに通知される。
【0044】
上記処理が完了すると、プリンタはクライアントPC等からのイベント待機状態を保持する(S404)。
【0045】
そして、保持しているイベンを受信したら、該発行されたイベントを取得し(S406)、該イベントが印刷要求かどうかを判断して(S406)、クライアントPCから印刷データとともに印刷処理要求イベントを受信したと判断した場合は、印刷用データからパラメータを抽出する(S407)。
【0046】
本実施形態では印刷パラメータには少なくとも、印刷枚数、ステイプル設定情報が含まれているものとする。
【0047】
次に、印刷パラメータでステイプル処理が指定されているか判断し(S408)、ステイプルが指定されていたと判断した場合には、フィニッシャで処理可能なステイプル枚数と、印刷パラメータに含まれる印刷枚数を比較し、ステイプル処理可能範囲内であるか判断し(S409)、印刷枚数が処理範囲を超えていたと判断した場合には、ステイプルエラーフラグをRAM302で記憶しておき(S412)、印刷パラメータからステイプル設定をOFFにし(S414)、印字処理を行い(S410)、印字処理が終了したら、クライアントPCにステイプルエラー情報とともに印刷完了通知を送信し(S411)、ステップS404のイベント待機状態に戻る。
【0048】
一方、ステップS408で、印刷パラメータにステイプル設定が指定されていないと判断した場合には、そのままの設定で印刷処理を行い(S410)、印刷が終了したら正常印刷完了通知をクライアントPCに送信し(S411)、ステップS404のイベント待機状態に戻る。
【0049】
一方、ステップS409で、印刷枚数が、ステイプル可能制限内で合ったと判断した場合には、印刷パラメータに修正を加えることなく印字処理(ステイプル処理も含む)を行い(S410)、クライアントPCに正常印刷終了通知を送信し(S411)、ステップS404へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0050】
一方、ステップS406で、その他の処理要求を受信した場合、プリンタの仕様にそった処理を行い(S413)、ステップS404に戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0051】
なお、ここで、その他の処理とは、クライアントPCからの印刷キャンセル要求、プリンタのシャットダウン要求、クライアントPCからの接続要求等を想定している。
【0052】
特に、クライアントPCからの接続要求を受信した場合、以後ジョブ状態、プリンタ状態の変化をクライアントPCにイベント通知する場合などを想定して、プリンタプログラムはイベント配信先情報の管理などを行う必要があるが、本実施形態では管理方法等は特に限定しない。
【0053】
図5は、本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、クライアントPC101で実行されるプログラム(以下クライアントプログラムと称す)における処理例である。なお、S501〜S515は各ステップを示す。また、これら一連の処理の判断と実行は、ハードウェア的にはPC102内部のCPU201によって行われる。
【0054】
クライアントプログラムを起動すると(S501)、ネットワークを介し、プリンタとデータを送受信するためのポートをオープンする(S502)。この処理により、プリンタで処理中のジョブの制御、印刷完了通知イベントの受信、プリンタ状態エラーイベントなどを受信した時には、オペレーティングシステムが受信イベントを発行し、受信イベントがプログラムに通知される。例えばクライアントPCのOSがWindows(登録商標)の場合、プリンタドライバ、ランゲージモニタ、システムスプーラからのイベントを受信する事も可能である。
【0055】
本実施形態では、印刷ジョブの作成方法、印刷体裁の指定方法は限定しないが、少なくとも印刷ジョブには印刷パラメータとして印刷枚数、ステイプル処理設定が含まれており、印刷ジョブ投入時にはOSから印刷パラメータを取得可能であるものとする。上記処理が終了すると、各種のイベント待機状態を保持し(S503)、イベントを受信した場合にはイベント内容を解析し(S504)、印刷ジョブ投入イベントであったかどうかを判断して(S505)、印刷ジョブ投入イベントがあったと判断した場合には、ジョブデータから印刷パラメータを抽出し(S506)、ジョブの識別フラグを一意に特定可能な方法でRAM202に保持しておく。その後、ジョブを投入し(S507)、そして、再びイベント待機状態を保持する(S503)。
【0056】
一方、ステップS505で、印刷ジョブ投入でないと判断された場合は、ステップS508において、プリンタからの印刷完了通知を受信したかどうかを判断して、プリンタからの印刷完了通知を受信したと判断した場合は、印刷処理が正常に完了したか判断し(S509)、正常完了していると判断した場合には、その旨UIを画像表示装置204上に表示し(S510)、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0057】
一方、ステップS509でステイプルエラー通知を受信すると、ステップS506で抽出した後、保持していた印刷パラメータを解析して(S511)、印刷パラメータから印刷枚数を取得し、後述する図7で示される装置情報(デバイス情報)の解析して(S512)、得られる情報とから、取得した枚数を処理可能なオフラインステイプラが存在するか確認し(S513)、使用可能なオフラインステイプラが存在していると判断した場合には、その中から任意のステイプラ情報に関する情報を付加した印刷完了通知を画像表示装置204上に表示する(S514)。その後、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0058】
なお、ステップS514で表示する印刷完了通知は、例えば図6のようなものである。この終了通知に表示された特記事項で示されるメッセージ601を確認する事で、印刷処理次工程で行うべき処理を明示的に確認する事が可能となる。
【0059】
一方、ステップS513で、使用可能なオフラインステイプラが存在しないと判断した場合には、その他の処理(例えば、印刷エラー通知の表示等)を行い(S515)、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0060】
一方、ステップS508で、その他のイベント(例えば、プログラム終了要求)を受信したと判断した場合は、ステップS515で、あらかじめ実装された任意の処理(その他の処理)を行い、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0061】
図6は、図1に示したデータ処理装置に表示されるメッセージダイアログの一例を示す図であり、例えば印刷完了通知例に対応する。
【0062】
上述した方法により、クライアントプログラムはステイプル設定をしたジョブにおいて、プリンタの処理上限を超えていた場合、その情報を取得可能であり、その場合、メッセージ601を作成し、表示する。
【0063】
図7は、図1に示したデータ処理装置で管理される装置情報の一例を示す図であり、図2に示した補助記憶装置203上に記憶されている。
【0064】
本実施形態において、図7に示す装置情報は、図5におけるステップS513で使用可能なオフライン製本機の有無を判断するための装置情報である。
【0065】
この装置情報はあらかじめ、印刷処理者あるいはネットワーク管理者が作成して図2に示した補助記憶装置203上に登録済であることを前提とする。
【0066】
本実施形態において、装置情報はクライアントPC内の補助記憶装置203に保存されているものとするが、クライアントPCから参照可能でありさえすれば、他のPC内部の補助記憶装置等に保存されていてもよい。
【0067】
また、ファイル形式に関してもシステムによって自由であり、テキスト形式、XML形式、INIファイル形式、CSV形式等が想定される。装置情報は装置名712、デバイスを一意に特定可能なID713、ステイプル機能の有無、最大処理枚数718、719、パンチ機能の有無、最大処理枚数720、721、裁断機能の有無、最大処理枚数722、723による情報で構成される。
【0068】
なお、本実施形態において、処理能力を示す指針として枚数を判断基準にしているが、実際の用紙は種類によって厚さが異なる。その場合には厚さを加味した判断基準属性を持たせる事もある。また、製本機器としてステイプラ、パンチャ、裁断機を一例としてあげているが、それ以外の製本装置(例えば折り機)であっても良い。
【0069】
図7に示す例では、例えば4種類の製本装置が存在する事を示し、ステイプル君80(製本装置704)は、最大80枚の処理上限を持つステイプラである事を示し、製本装置705の「ステイプル君120」は、最大120枚の処理上限を持つステイプラである事を示し、パンチャ706は最大50枚の処理能力を持つパンチャである事を示し、707は最大50枚の処理能力を持つ裁断機(トリマ)である事を示している。
【0070】
上記第1実施形態によれば、製本指定(ステイプル、パンチ等)がなされた印刷ジョブを処理する印刷システムにおいて、印刷環境のオフライン製本機を使用した印刷後処理を確認できる印刷終了通知を行う事が可能となる。
【0071】
従来、印刷処理者は、ステイプル、パンチなどに関して、プリンタ一体型製本フィニッシャを使用して出力処理を行う場合に、投入したジョブの枚数によってはエラーが発生する可能性もあるため、ジョブが終了するまで、常に印刷ジョブを監視する必要があった。
【0072】
第1実施形態によれば、指定した印刷体裁がプリンタの判断で外されて出力される場合もあるので、印刷指示者は常に印刷結果を確認する必要があったが、エラー時印刷終了通知機能を使用することで、印刷原稿の設定値がプリンタの処理上限値を越えていた場合にも、印刷処理途中でプリンタが停止したりすることなく処理可能で、必要であれば、印刷終了通知で、後処理に必要な作業指示を確認する事が可能となる。これにより、印刷者の作業効率を向上させる事に加え、不慣れな処理者も、容易に次工程処理を確認する事が可能となり、印刷処理にかかる作業量、作業時間を大幅に軽減する事ができる。
【0073】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、クライアントPCとプリンタがネットワークを介して接続されるシステムを想定する場合について説明したが、本発明はネットワーク環境に特化する必要はなく、クライアントPCとプリンタがセントロニクスインタフェース、USBインタフェース、RS232Cインタフェース等でローカル接続されている印刷システムにも適応可能である。
【0074】
図8は、図1に示したMFP111の操作パネル部の一例を説明する概略平面図である。
【0075】
図8において、2013はLCD表示部で、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されると、その位置情報をCPU301に伝える。
【0076】
2014はスタートキーで、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色表示可能なLED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0077】
2015はストップキーで、設定した画像処理条件に基づく稼働中のジョブ動作を止める働きをする。2016はIDキーで、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。2017はリセットキーで、操作部2012からの設定を初期化する時に用いる。
【0078】
なお、LCD表示部2013には、図6に示した印刷完了通知に対応したメッセージ、すなわち、図4に示したステップS409でNOと判定された後、受信したジョブに指定されたステイプル指定が装置固有の制限を越えているために、その指定を外して処理した旨をメッセージ表示することができるように構成されている。
【0079】
また、MFP111には、その指定を外して処理した旨を表示する際に、その旨のみを表示する場合と、該機能処理を実現可能な代替装置(MFP111の記憶部に登録されている場合)を表示する場合とを切り換えられるように構成されている。
【0080】
第2実施形態によれば、オフィス環境、ネットワーク入稿システムなどに限定した効果に加え、家庭環境などの小規模システムでの作業効率向上を図ることが可能である。また、ネットワークに対応していないOSや、プリンタを使用した環境でも効果を得る事ができる。
【0081】
〔第3実施形態〕
上記第1,第2実施形態では、クライアントPCとプリンタがネットワークを介して接続されるシステムおよびクライアントPCとプリンタがセントロニクスインタフェース、USBインタフェース、RS232Cインタフェース等でローカル接続されている印刷システムについて説明したが、MFP111が単体で使用される場合に、図8に示したLCD表示部2013に、スキャナ部から入力された原稿に対するステイプル指定が制限を越えていた場合に、ジョブ処理実行後、図6に示した印刷完了通知に対応したメッセージ、すなわち、図4に示したステップS409でNOと判定された後、受信したジョブに指定されたステイプル指定が装置固有の制限を越えているために、その指定を外して処理した旨をメッセージ表示する。なお、ステイプル処理を実行する代替装置情報を図示しないインタフェースを介してMFP内の記憶装置に登録することができるものとする。
【0082】
以下、図9に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0083】
図9は、本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0084】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0085】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0086】
本実施形態における図4,図5に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0087】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0088】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0089】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0090】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0091】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0097】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜12について説明する。
【0098】
〔実施態様1〕
印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置(図3に示すフィニッシャ207A)を接続可能な画像処理装置であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付手段(図4に示すステップS406,S408)と、前記指示受け付け手段で指定されているフィニッシング処理指定が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記指定されているフィニッシング処理指定を解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御手段(図4に示すステップS412,S414,S410)と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知手段(図4に示すステップS411)と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
【0099】
〔実施態様2〕
前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0100】
〔実施態様3〕
前記画像処理装置は、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を表示する表示手段(図6の表示参照)を有することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0101】
〔実施態様4〕
所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理手段を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を記録する指示を送信可能なデータ処理装置であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示手段(図6の表示参照)と、を有することを特徴とするデータ処理装置。
【0102】
〔実施態様5〕
前記表示手段は、さらにフィニッシング処理が解除されたことを示す情報を表示する(図6の表示参照)ことを特徴とする実施態様4記載のデータ処理装置。
【0103】
〔実施態様6〕
印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置における印字処理方法であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付工程(図4に示すステップS404,S408)と、前記指示受け付け工程で指定されているフィニッシング処理が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除する解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御ステップ(図4に示すステップS412,S414,S410)と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知ステップ(図4に示すステップS411)とを備えることを特徴とする印字処理方法。
【0104】
〔実施態様7〕
前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする実施態様6記載の印字処理方法。
【0105】
〔実施態様8〕
前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含むジョブ処理結果情報を操作部画面に通知することを特徴とする実施態様6記載の印字処理方法。
【0106】
〔実施態様9〕
所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理装置を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を送信可能なデータ処理装置における印字情報処理方法であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示ステップと、を有することを特徴とする印字情報処理方法。
【0107】
〔実施態様10〕
前記表示ステップには、さらにフィニッシング処理を解除したことを示す情報を表示するステップを含むことを特徴とする実施態様9記載の印字情報処理方法。
【0108】
〔実施態様11〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0109】
〔実施態様12〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付け、該指定されているフィニッシング処理指定が第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、指定されているフィニッシング処理指定を解除し、印字情報の記録を行うよう制御し、かつ、該制御に伴い、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知するので、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示で指定された製本フィニッシング指定が接続されるシート後処理装置の仕様を越えている場合には、その指定を解除して該印字情報の印字処理を中断することなく処理した後、その処理内容と、その製本フィニッシング指定を実行可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知して、印刷処理要求者は、原稿データの出力体裁、印刷機器の製本フィニッシングの制限を意識することなく効率的に印字情報の出力指示を行えるとともに、要求した製本フィニッシング指定を賄えない場合でも、要求した製本フィニッシング指定をマニュアルで行えるシート後処理装置の存在を認知させて、スムーズにシート後処理作業へ移行させて、トータル的なタイムコストを削減する事ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷システムを構成するデータ処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した印刷システムにおける印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明に係る印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示したデータ処理装置に表示されるメッセージダイアログの一例を示す図である。
【図7】図1に示したデータ処理装置で管理される装置情報の一例を示す図である。
【図8】図1に示したMFPの操作パネル部の一例を説明する概略平面図である。
【図9】本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
301 CPU
302 RAM
303 補助記憶装置
304 画像表示装置
305 ユーザコマンド入力装置
306 NIC
307 印字制御装置
308 画像読み取り部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理されたシートに所定の製本フィニッシング処理を行う第1のシート後処理手段を接続可能な画像処理装置およびデータ処理装置およびジョブ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デスク・トップ・パブリッシング(DTP)をはじめとするコンピュータ処理の導入により、印刷文書作成工程の効率化が進んでいる。最近では、顧客から印刷業者へ、インターネット等の通信網を介した印刷原稿を入稿することも可能になっている。例えば、特許文献1には、インターネットを介して顧客から印刷の受注を行う印刷受注システムが開示されている。
【0003】
このシステムでは、インターネット上に設けた集中ステーションシステムに発注受付用のホームページを用意し、このホームページを用いて顧客から対話的に取得した印刷情報を、通信ネットワークを介して印刷業者のデジタル画像印刷機に送って印刷させる。
【0004】
このシステムは、色校正その他の校正作業も、顧客側のコンピュータと印刷業者側のコンピュータの間で、ネットワークを介して行う事ができる。また、この文献には、印刷条件の違いによるコスト試算を行う機能や、発注の現在のステータス情報を顧客に提供する機能なども紹介されている。このような電子入稿のシステムは、印刷物作成工程の短縮化やトータルコストの削減に大きな効果をもたらしており,顧客にも印刷業者にも大きなメリットをもたらしている。
【0005】
また、複写機、プリンタのフィニッシング機能も進化しており、ステイプル機能、パンチ機能、トリミング機能、タブ紙挿入機能等を備えた機種がベンダにより開発されており、印刷拠点では、顧客から受け付けた印刷原稿を高機能プリンタで処理する機会が増えている。
【0006】
高機能プリンタの使用にあたっては、例えば、特許文献2には、印刷製本装置で処理可能な制限量を超えたジョブに関する処理方法が公開されている。このシステムでは、制限量を超えたジョブを処理可能な単位に分割しフィニッシングを行う事ができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−155666号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平11−170728号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の製本フィニッシャを有する印刷機を使用して原稿を処理するシステムにおいて、一般に製本フィニッシャのステイプル機能、パンチ機能、折り処理等には処理可能な用紙枚数の上限がある。
【0010】
そして、上記上限を超えた原稿を印刷機に投入した場合、処理途中でエラーが発生するため、印刷処理者は、原稿を処理可能な単位に分割して再投入するなど、エラー発生時に処理方針を検討しなければならず、常に印刷システムを監視する必要があった。
【0011】
特に、大量の印刷物を扱う場合にはエラー回避処理に伴う印刷処理者の作業量は多大なものになってしまったり、あるいは、印刷処理中にエラーは発生しないものの、印刷機器の判断により、指定した体裁設定が無効化されて強制出力される印刷システムも存在しており、この場合、出力後の印刷処理者は常にポストプレスを意識しなければならなかった。
【0012】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付け、該指定されているフィニッシング処理指定が第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、指定されているフィニッシング処理指定を解除し、印字情報の記録を行うよう制御し、かつ、該制御に伴い、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知することにより、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示で指定された製本フィニッシング指定が接続されるシート後処理装置の仕様を越えている場合には、その指定を解除して該印字情報の印字処理を中断することなく処理した後、その処理内容と、その製本フィニッシング指定を実行可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知して、印刷処理要求者は、原稿データの出力体裁、印刷機器の製本フィニッシングの制限を意識することなく効率的に印字情報の出力指示を行えるとともに、要求した製本フィニッシング指定を賄えない場合でも、要求した製本フィニッシング指定をマニュアルで行えるシート後処理装置の存在を認知させて、スムーズにシート後処理作業へ移行させて、トータル的なタイムコストを削減する事ができる画像処理装置およびデータ処理装置および印字処理方法および印字情報処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0014】
本発明の画像処理装置は、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受け付け手段で指定されているフィニッシング処理指定が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記指定されているフィニッシング処理指定を解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御手段と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成する本発明のデータ処理装置は以下に示す構成を備える。
【0016】
本発明のデータ処理装置は、所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理手段を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を記録する指示を送信可能なデータ処理装置であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成する本発明の印字処理方法は以下に示す構成を備える。
【0018】
本発明の印字処理方法は、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置における印字処理方法であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付工程と、前記指示受け付け工程で指定されているフィニッシング処理が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除する解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御ステップと、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知ステップとを備えることを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成する本発明の印字情報処理方法は以下に示す構成を備える。
【0020】
本発明の印字情報処理方法は、所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理装置を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を送信可能なデータ処理装置における印字情報処理方法であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図であり、ネットワークを介して印刷機とデータの送受信が可能な、少なくとも1台以上のクライアントPC(ワープロ機器等であっても良い)と、少なくとも1台以上の印刷機と、少なくとも1台以上の製本機を有する、本実施形態で使用するネットワークを介して接続された印刷システム例に対応する。
【0022】
図1において、101はネットワークに接続可能なデスクトップPC、102はネットワークに接続可能なノートPC、103はネットワークに接続可能なワープロ機器で、これらは、本実実施形態における通信プログラムが実行可能な電子計算機・ワープロ機器(説明簡略のため、クライアントPCと称す)である。
【0023】
111はMFP(Multi Function Peripheral:スキャナ、FAX、印刷装置等を搭載したコピー機であるが、PCからジョブ投入可能なもの)であり、フィニッシャにはステイプル、パンチ機能を搭載している。ここでは、MFPとして説明するが、これに限らず複写機やプリンタなど印刷機能を持った装置であればよい。
【0024】
112は印刷装置で、ネットワークに接続可能なネットワークインタフェースボードを搭載してある。以後の説明では、MFP111、印刷装置112を、共に単にプリンタと称する。
【0025】
151は手動ステイプラ、152は手動パンチャであり、本実施形態では、手動ステイプラ151、手動パンチャ152で処理可能な制限枚数は、MFP111に搭載されているフィニッシャの処理制限上限よりも多いものとする。以後、手動ステイプラ151をオフラインステイプラ、手動パンチャ152をオフラインパンチャと称する。ここでは手動ステイプラ、手動パンチャについて説明するが、これに限らず製本綴じ機能などであってもよい。
【0026】
これらのデバイスを相互に接続するネットワーク(LAN)121は、ファイアウォール131を介してインターネット141に接続されており、インターネット141を介して他のネットワーク142と接続することも可能である。
【0027】
図2は、本発明に係る印刷システムを構成するデータ処理装置の構成を説明するブロック図であり、一般的なPCの内部構成に対応し、例えば図1におけるデスクトップPC101、ノートPC102およびワープロ機器103の内部構成に対応する。
【0028】
図2において、201はCPUで、補助記憶装置203から読み出されるOSをRAM202上に常駐させて、各種のアプリケーションを起動して種々のデータ処理を行う。RAM202は、主としてCPU201のワークエリアとして機能する。フレキシブルディスク、CD−ROM等を含む補助記憶装置203は、本実施形態における通信プログラムも記憶している。
【0029】
204はCRTディスプレイ、DSTN液晶ディスプレイ等で構成される画像表示装置で、ユーザにメッセージを通知する目的で使用される。205はマウス、キーボード等で構成される入力装置で、ユーザのコマンドを入力する。
【0030】
206はネットワークインタフェースカード(NIC)で、LAN220を介して、ネットワーク通信機能を有したファクシミリ装置、他のネットワーク機器あるいは他のPC等と双方向にデータをやり取りする。209はメインバスである。
【0031】
なお、本実施形態においては、LAN220は図1におけるLAN121と同じものである。
【0032】
図3は、図1に示した印刷システムにおける印刷装置の構成を説明するブロック図であり、ネットワークに接続可能な一般的なプリンタ(MFPを含む)の内部構成例に対応する。
【0033】
図3において、301はCPUで、メインバス309を介してファクシミリ装置各部を制御するとともに、本実施形態におけるプログラムを処理する。302はRAMで、CPU301のワークエリアの提供、印刷処理で使用するイメージデータを一時的に記憶する。
【0034】
303はハードディスク、CD−ROM等で構成される補助記憶装置で、印刷データの保存、印刷制御プログラム等を格納する際に用いる。306はNIC(Network Interface Card)で、LAN320を介して、ネットワーク機器と双方向にデータをやり取りする。
【0035】
304はタッチパネル等の画像表示装置で、プリンタ本体の状態や、エラーメッセージ等を表示する場合に用いることができる。305はユーザコマンド入力装置(タッチパネル等)で、ネットワークアドレスの設定やコピー部数を指定するためのものである。画像表示装置304、ユーザコマンド入力装置305は単一のUIとして用いることも可能である。
【0036】
307は印字データを出力するための印字制御装置で、所定の製本フィニッシング処理を実行するフィニッシャ307Aを接続可能に構成され、フィニッシャ307Aの図示しないコントローラと通信して、各種の製本フィニッシング処理を行う。ただし、フィニッシャ307Aには、あらかじめ設定された仕様上の制約、例えばステイプル機能については、最大枚数等の仕様上の制約がメモリ(図7参照)上に記憶されており、その内容とクライアント側からジョブで指定されているフィニッシング指定とを比較して、処理可能な制限を越えていないと判断した場合には、そのジョブに対して指定されたフィニッシング処理を施し、処理可能な制限を越えていると判断した場合には、そのジョブに対して指定されたフィニッシング指定を無効化して、画像処理されたシートに対して通常の排紙処理を行う。
【0037】
その際、CPU301は、後述するようにジョブ要求元のクライアントPC側に通知すべきメッセージを作成して送信する機能処理を後述するフローチャートの手順に従って実行する。
【0038】
また、通知すべきメッセージは、ジョブ要求元のクライアントPC側のジョブ処理を行っているドライバに所定のプロトコルで通知するとともに、画像表示装置304上に表示可能に構成されている。
【0039】
308は画像読み取り部で、原稿上の画像を読み取って、白黒2値(カラーでもよい)のイメージデータを作成する。
【0040】
なお、本実施形態においては、LAN320は図1におけるLAN121と同じものである。
【0041】
印字制御装置307およびタイマ313は本発明には直接関係ないので省略可能であるが、一般的なファクシミリ装置をあらわすために記載されている。
【0042】
図4は、本発明に係る印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、例えば図1に示したプリンタ111で実行されるプログラム(以下プリンタプログラムと称す)における処理手順に対応する。なお、S401〜S414は各ステップを示し、これら一連の処理の判断と実行は、ハードウェア的にはプリンタ111内部のCPU301によって行われる。
【0043】
プリンタを起動すると(S401)、ネットワークの初期化、フィニッシャの初期化、印字制御装置307のウォームアップ等の初期化処理を行い(S402)、ネットワーク(LAN121等)を介し、クライアントPC等の、他のネットワーク機器とデータを送受信するためのポートをオープンする(S403)。
これらの処理により、クライアントPC等から本実施形態に関する処理要求を受信した時には、オペレーティングシステムが受信イベントを発行し、受信イベントがプログラムに通知される。
【0044】
上記処理が完了すると、プリンタはクライアントPC等からのイベント待機状態を保持する(S404)。
【0045】
そして、保持しているイベンを受信したら、該発行されたイベントを取得し(S406)、該イベントが印刷要求かどうかを判断して(S406)、クライアントPCから印刷データとともに印刷処理要求イベントを受信したと判断した場合は、印刷用データからパラメータを抽出する(S407)。
【0046】
本実施形態では印刷パラメータには少なくとも、印刷枚数、ステイプル設定情報が含まれているものとする。
【0047】
次に、印刷パラメータでステイプル処理が指定されているか判断し(S408)、ステイプルが指定されていたと判断した場合には、フィニッシャで処理可能なステイプル枚数と、印刷パラメータに含まれる印刷枚数を比較し、ステイプル処理可能範囲内であるか判断し(S409)、印刷枚数が処理範囲を超えていたと判断した場合には、ステイプルエラーフラグをRAM302で記憶しておき(S412)、印刷パラメータからステイプル設定をOFFにし(S414)、印字処理を行い(S410)、印字処理が終了したら、クライアントPCにステイプルエラー情報とともに印刷完了通知を送信し(S411)、ステップS404のイベント待機状態に戻る。
【0048】
一方、ステップS408で、印刷パラメータにステイプル設定が指定されていないと判断した場合には、そのままの設定で印刷処理を行い(S410)、印刷が終了したら正常印刷完了通知をクライアントPCに送信し(S411)、ステップS404のイベント待機状態に戻る。
【0049】
一方、ステップS409で、印刷枚数が、ステイプル可能制限内で合ったと判断した場合には、印刷パラメータに修正を加えることなく印字処理(ステイプル処理も含む)を行い(S410)、クライアントPCに正常印刷終了通知を送信し(S411)、ステップS404へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0050】
一方、ステップS406で、その他の処理要求を受信した場合、プリンタの仕様にそった処理を行い(S413)、ステップS404に戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0051】
なお、ここで、その他の処理とは、クライアントPCからの印刷キャンセル要求、プリンタのシャットダウン要求、クライアントPCからの接続要求等を想定している。
【0052】
特に、クライアントPCからの接続要求を受信した場合、以後ジョブ状態、プリンタ状態の変化をクライアントPCにイベント通知する場合などを想定して、プリンタプログラムはイベント配信先情報の管理などを行う必要があるが、本実施形態では管理方法等は特に限定しない。
【0053】
図5は、本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、クライアントPC101で実行されるプログラム(以下クライアントプログラムと称す)における処理例である。なお、S501〜S515は各ステップを示す。また、これら一連の処理の判断と実行は、ハードウェア的にはPC102内部のCPU201によって行われる。
【0054】
クライアントプログラムを起動すると(S501)、ネットワークを介し、プリンタとデータを送受信するためのポートをオープンする(S502)。この処理により、プリンタで処理中のジョブの制御、印刷完了通知イベントの受信、プリンタ状態エラーイベントなどを受信した時には、オペレーティングシステムが受信イベントを発行し、受信イベントがプログラムに通知される。例えばクライアントPCのOSがWindows(登録商標)の場合、プリンタドライバ、ランゲージモニタ、システムスプーラからのイベントを受信する事も可能である。
【0055】
本実施形態では、印刷ジョブの作成方法、印刷体裁の指定方法は限定しないが、少なくとも印刷ジョブには印刷パラメータとして印刷枚数、ステイプル処理設定が含まれており、印刷ジョブ投入時にはOSから印刷パラメータを取得可能であるものとする。上記処理が終了すると、各種のイベント待機状態を保持し(S503)、イベントを受信した場合にはイベント内容を解析し(S504)、印刷ジョブ投入イベントであったかどうかを判断して(S505)、印刷ジョブ投入イベントがあったと判断した場合には、ジョブデータから印刷パラメータを抽出し(S506)、ジョブの識別フラグを一意に特定可能な方法でRAM202に保持しておく。その後、ジョブを投入し(S507)、そして、再びイベント待機状態を保持する(S503)。
【0056】
一方、ステップS505で、印刷ジョブ投入でないと判断された場合は、ステップS508において、プリンタからの印刷完了通知を受信したかどうかを判断して、プリンタからの印刷完了通知を受信したと判断した場合は、印刷処理が正常に完了したか判断し(S509)、正常完了していると判断した場合には、その旨UIを画像表示装置204上に表示し(S510)、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0057】
一方、ステップS509でステイプルエラー通知を受信すると、ステップS506で抽出した後、保持していた印刷パラメータを解析して(S511)、印刷パラメータから印刷枚数を取得し、後述する図7で示される装置情報(デバイス情報)の解析して(S512)、得られる情報とから、取得した枚数を処理可能なオフラインステイプラが存在するか確認し(S513)、使用可能なオフラインステイプラが存在していると判断した場合には、その中から任意のステイプラ情報に関する情報を付加した印刷完了通知を画像表示装置204上に表示する(S514)。その後、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0058】
なお、ステップS514で表示する印刷完了通知は、例えば図6のようなものである。この終了通知に表示された特記事項で示されるメッセージ601を確認する事で、印刷処理次工程で行うべき処理を明示的に確認する事が可能となる。
【0059】
一方、ステップS513で、使用可能なオフラインステイプラが存在しないと判断した場合には、その他の処理(例えば、印刷エラー通知の表示等)を行い(S515)、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0060】
一方、ステップS508で、その他のイベント(例えば、プログラム終了要求)を受信したと判断した場合は、ステップS515で、あらかじめ実装された任意の処理(その他の処理)を行い、ステップS503へ戻り、再びイベント待機状態を保持する。
【0061】
図6は、図1に示したデータ処理装置に表示されるメッセージダイアログの一例を示す図であり、例えば印刷完了通知例に対応する。
【0062】
上述した方法により、クライアントプログラムはステイプル設定をしたジョブにおいて、プリンタの処理上限を超えていた場合、その情報を取得可能であり、その場合、メッセージ601を作成し、表示する。
【0063】
図7は、図1に示したデータ処理装置で管理される装置情報の一例を示す図であり、図2に示した補助記憶装置203上に記憶されている。
【0064】
本実施形態において、図7に示す装置情報は、図5におけるステップS513で使用可能なオフライン製本機の有無を判断するための装置情報である。
【0065】
この装置情報はあらかじめ、印刷処理者あるいはネットワーク管理者が作成して図2に示した補助記憶装置203上に登録済であることを前提とする。
【0066】
本実施形態において、装置情報はクライアントPC内の補助記憶装置203に保存されているものとするが、クライアントPCから参照可能でありさえすれば、他のPC内部の補助記憶装置等に保存されていてもよい。
【0067】
また、ファイル形式に関してもシステムによって自由であり、テキスト形式、XML形式、INIファイル形式、CSV形式等が想定される。装置情報は装置名712、デバイスを一意に特定可能なID713、ステイプル機能の有無、最大処理枚数718、719、パンチ機能の有無、最大処理枚数720、721、裁断機能の有無、最大処理枚数722、723による情報で構成される。
【0068】
なお、本実施形態において、処理能力を示す指針として枚数を判断基準にしているが、実際の用紙は種類によって厚さが異なる。その場合には厚さを加味した判断基準属性を持たせる事もある。また、製本機器としてステイプラ、パンチャ、裁断機を一例としてあげているが、それ以外の製本装置(例えば折り機)であっても良い。
【0069】
図7に示す例では、例えば4種類の製本装置が存在する事を示し、ステイプル君80(製本装置704)は、最大80枚の処理上限を持つステイプラである事を示し、製本装置705の「ステイプル君120」は、最大120枚の処理上限を持つステイプラである事を示し、パンチャ706は最大50枚の処理能力を持つパンチャである事を示し、707は最大50枚の処理能力を持つ裁断機(トリマ)である事を示している。
【0070】
上記第1実施形態によれば、製本指定(ステイプル、パンチ等)がなされた印刷ジョブを処理する印刷システムにおいて、印刷環境のオフライン製本機を使用した印刷後処理を確認できる印刷終了通知を行う事が可能となる。
【0071】
従来、印刷処理者は、ステイプル、パンチなどに関して、プリンタ一体型製本フィニッシャを使用して出力処理を行う場合に、投入したジョブの枚数によってはエラーが発生する可能性もあるため、ジョブが終了するまで、常に印刷ジョブを監視する必要があった。
【0072】
第1実施形態によれば、指定した印刷体裁がプリンタの判断で外されて出力される場合もあるので、印刷指示者は常に印刷結果を確認する必要があったが、エラー時印刷終了通知機能を使用することで、印刷原稿の設定値がプリンタの処理上限値を越えていた場合にも、印刷処理途中でプリンタが停止したりすることなく処理可能で、必要であれば、印刷終了通知で、後処理に必要な作業指示を確認する事が可能となる。これにより、印刷者の作業効率を向上させる事に加え、不慣れな処理者も、容易に次工程処理を確認する事が可能となり、印刷処理にかかる作業量、作業時間を大幅に軽減する事ができる。
【0073】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、クライアントPCとプリンタがネットワークを介して接続されるシステムを想定する場合について説明したが、本発明はネットワーク環境に特化する必要はなく、クライアントPCとプリンタがセントロニクスインタフェース、USBインタフェース、RS232Cインタフェース等でローカル接続されている印刷システムにも適応可能である。
【0074】
図8は、図1に示したMFP111の操作パネル部の一例を説明する概略平面図である。
【0075】
図8において、2013はLCD表示部で、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されると、その位置情報をCPU301に伝える。
【0076】
2014はスタートキーで、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014の中央部には、緑と赤の2色表示可能なLED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。
【0077】
2015はストップキーで、設定した画像処理条件に基づく稼働中のジョブ動作を止める働きをする。2016はIDキーで、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。2017はリセットキーで、操作部2012からの設定を初期化する時に用いる。
【0078】
なお、LCD表示部2013には、図6に示した印刷完了通知に対応したメッセージ、すなわち、図4に示したステップS409でNOと判定された後、受信したジョブに指定されたステイプル指定が装置固有の制限を越えているために、その指定を外して処理した旨をメッセージ表示することができるように構成されている。
【0079】
また、MFP111には、その指定を外して処理した旨を表示する際に、その旨のみを表示する場合と、該機能処理を実現可能な代替装置(MFP111の記憶部に登録されている場合)を表示する場合とを切り換えられるように構成されている。
【0080】
第2実施形態によれば、オフィス環境、ネットワーク入稿システムなどに限定した効果に加え、家庭環境などの小規模システムでの作業効率向上を図ることが可能である。また、ネットワークに対応していないOSや、プリンタを使用した環境でも効果を得る事ができる。
【0081】
〔第3実施形態〕
上記第1,第2実施形態では、クライアントPCとプリンタがネットワークを介して接続されるシステムおよびクライアントPCとプリンタがセントロニクスインタフェース、USBインタフェース、RS232Cインタフェース等でローカル接続されている印刷システムについて説明したが、MFP111が単体で使用される場合に、図8に示したLCD表示部2013に、スキャナ部から入力された原稿に対するステイプル指定が制限を越えていた場合に、ジョブ処理実行後、図6に示した印刷完了通知に対応したメッセージ、すなわち、図4に示したステップS409でNOと判定された後、受信したジョブに指定されたステイプル指定が装置固有の制限を越えているために、その指定を外して処理した旨をメッセージ表示する。なお、ステイプル処理を実行する代替装置情報を図示しないインタフェースを介してMFP内の記憶装置に登録することができるものとする。
【0082】
以下、図9に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0083】
図9は、本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0084】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0085】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0086】
本実施形態における図4,図5に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0087】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0088】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0089】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0090】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0091】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0092】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0093】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0094】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0097】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜12について説明する。
【0098】
〔実施態様1〕
印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置(図3に示すフィニッシャ207A)を接続可能な画像処理装置であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付手段(図4に示すステップS406,S408)と、前記指示受け付け手段で指定されているフィニッシング処理指定が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記指定されているフィニッシング処理指定を解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御手段(図4に示すステップS412,S414,S410)と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知手段(図4に示すステップS411)と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
【0099】
〔実施態様2〕
前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0100】
〔実施態様3〕
前記画像処理装置は、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を表示する表示手段(図6の表示参照)を有することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0101】
〔実施態様4〕
所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理手段を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を記録する指示を送信可能なデータ処理装置であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示手段(図6の表示参照)と、を有することを特徴とするデータ処理装置。
【0102】
〔実施態様5〕
前記表示手段は、さらにフィニッシング処理が解除されたことを示す情報を表示する(図6の表示参照)ことを特徴とする実施態様4記載のデータ処理装置。
【0103】
〔実施態様6〕
印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置における印字処理方法であって、前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付工程(図4に示すステップS404,S408)と、前記指示受け付け工程で指定されているフィニッシング処理が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除する解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御ステップ(図4に示すステップS412,S414,S410)と、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知ステップ(図4に示すステップS411)とを備えることを特徴とする印字処理方法。
【0104】
〔実施態様7〕
前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする実施態様6記載の印字処理方法。
【0105】
〔実施態様8〕
前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含むジョブ処理結果情報を操作部画面に通知することを特徴とする実施態様6記載の印字処理方法。
【0106】
〔実施態様9〕
所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理装置を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を送信可能なデータ処理装置における印字情報処理方法であって、前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示ステップと、を有することを特徴とする印字情報処理方法。
【0107】
〔実施態様10〕
前記表示ステップには、さらにフィニッシング処理を解除したことを示す情報を表示するステップを含むことを特徴とする実施態様9記載の印字情報処理方法。
【0108】
〔実施態様11〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0109】
〔実施態様12〕
実施態様6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
【0110】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付け、該指定されているフィニッシング処理指定が第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、指定されているフィニッシング処理指定を解除し、印字情報の記録を行うよう制御し、かつ、該制御に伴い、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知するので、印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示で指定された製本フィニッシング指定が接続されるシート後処理装置の仕様を越えている場合には、その指定を解除して該印字情報の印字処理を中断することなく処理した後、その処理内容と、その製本フィニッシング指定を実行可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知して、印刷処理要求者は、原稿データの出力体裁、印刷機器の製本フィニッシングの制限を意識することなく効率的に印字情報の出力指示を行えるとともに、要求した製本フィニッシング指定を賄えない場合でも、要求した製本フィニッシング指定をマニュアルで行えるシート後処理装置の存在を認知させて、スムーズにシート後処理作業へ移行させて、トータル的なタイムコストを削減する事ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷システムを構成するデータ処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】図1に示した印刷システムにおける印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明に係る印刷装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るデータ処理装置におけるデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】図1に示したデータ処理装置に表示されるメッセージダイアログの一例を示す図である。
【図7】図1に示したデータ処理装置で管理される装置情報の一例を示す図である。
【図8】図1に示したMFPの操作パネル部の一例を説明する概略平面図である。
【図9】本発明に係る印刷装置,データ処理装置を含む印刷システムで読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
301 CPU
302 RAM
303 補助記憶装置
304 画像表示装置
305 ユーザコマンド入力装置
306 NIC
307 印字制御装置
308 画像読み取り部
Claims (12)
- 印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置であって、
前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受け付け手段で指定されているフィニッシング処理指定が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記指定されているフィニッシング処理指定を解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御手段と、
代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記画像処理装置は、前記通知手段は、前記制御手段によりフィニッシング処理指定を解除したことを含む処理結果情報を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理手段を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を記録する指示を送信可能なデータ処理装置であって、
前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 前記表示手段は、さらにフィニッシング処理が解除されたことを示す情報を表示することを特徴とする請求項4記載のデータ処理装置。
- 印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理を行う第1のシート後処理装置を接続可能な画像処理装置における印字処理方法であって、
前記印字情報の記録の指示と前記印字情報を記録したシートに所定のフィニッシング処理の行う指示を受け付ける指示受付工程と、
前記指示受け付け工程で指定されているフィニッシング処理が前記第1のシート後処理装置の処理可能な上限値を越える場合に、前記ジョブに指定されているフィニッシング処理指定を解除する解除し、前記印字情報の記録を行うよう制御する制御ステップと、
代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を通知する通知ステップとを備えることを特徴とする印字処理方法。 - 前記画像処理装置は、さらにデータ処理装置と接続可能で、前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含む処理結果情報を前記データ処理装置に通知することを特徴とする請求項6記載の印字処理方法。
- 前記通知ステップは、前記制御ステップによりフィニッシング処理を解除したことを含むジョブ処理結果情報を操作部画面に通知することを特徴とする請求項6記載の印字処理方法。
- 所定のフィニッシング処理を実行可能なシート後処理装置を接続可能な画像処理装置にフィニッシング処理指定を伴う印字情報を送信可能なデータ処理装置における印字情報処理方法であって、
前記画像処理装置において指定されているフィニッシング処理を解除し、前記印字情報の記録を行う場合に、代替処理可能な第2のシート後処理装置に関する情報を表示する表示ステップと、を有することを特徴とする印字情報処理方法。 - 前記表示ステップには、さらにフィニッシング処理を解除したことを示す情報を表示するステップを含むことを特徴とする請求項9記載の印字情報処理方法。
- 請求項6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現するプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
- 請求項6〜10のいずれかに記載の印字情報処理方法を実現することを特徴とするプログラム。
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JP2003207449A JP2005059230A (ja) | 2003-08-13 | 2003-08-13 | 画像処理装置およびデータ処理装置および印字処理方法および印字情報処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009271926A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Ricoh Co Ltd | 動的装置機能に基づくジョブ・エディター・インターフェース |
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2003
- 2003-08-13 JP JP2003207449A patent/JP2005059230A/ja active Pending
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