JP2005058963A - 廃棄物処分場におけるガス検出方法、ガス検出装置 - Google Patents

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政宏 嶽本
Michihiko Ishida
道彦 石田
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Abstract

【課題】 廃棄物処分場において偏在する有毒ガスを確実に検出してその濃度を測定できるガス検出方法を提供する。
【解決手段】 廃棄物を埋設する廃棄物処分場において、複数種類のガスを個別に検出するガス検出器を搭載した搬機を上下方向に移動させる搬機垂直移動ステップと、搬機垂直移動ステップにより搬機の高度を変化させながらガス検出器により各種類のガスを検出するとともに、その検出結果に基づいて各ガスの濃度を個別に出力するガス濃度出力ステップとを含む廃棄物処分場におけるガス検出方法としている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、廃棄物処分場における有毒ガスを検出する方法に関する。また、その方法を採用したガス検出装置にも関する。
廃棄物を集積して埋め立て・貯蔵する廃棄処分場では、地面を凹状に掘削・成形し、その凹部に廃棄物が埋め立てられる。埋め立てられた廃棄物からはメタン、水素、一酸化炭素、硫化水素などの可燃性あるいは有毒ガスが発生する。そこで、この処分場あるいは周囲の環境衛生の観点から、これら有毒ガスの濃度を随時測定する必要がある。
また、周囲の環境衛生を鑑み、近年では、埋め立て処分場を屋根で覆った閉鎖式の廃棄物処分場も建設されるようになった。この閉鎖式廃棄物処分場では、廃棄物の埋め立てに伴って廃棄物表層の高さが徐々に高くなっていくことから、空気より重いガスについては、設置高度を可変設定できる搬機等にガス検出器を設置し、廃棄物表面からの高度を所定高度に維持してガスを検出している(例えば、特開2001−259560号公報参照)。なお、空気より軽いガスについては天井にガス検出器を設置して濃度を測定している。
特開2001−259560号公報
廃棄物処分場における従来のガス検出方法では、所定の高度における所定のガスの濃度しか検出できない。廃棄物から発生するガスの高度・濃度特性は、処分場自体の形状、廃棄物の埋め立て形状、処分場における空気の流れやその強さ・温度・湿度など様々な要因により、高い再現性があるとは必ずしも言えない。すなわち、最高濃度が検出される高度は検出時における各種要因により一定ではない。したがって、有毒ガスが高濃度で発生していたとしても、所定の高度で測定したのでは、それを検出し損なう可能性がある。
また、空気より軽いガスについても同様に各種要因によりその濃度が必ずしも天井付近で最高値となるわけではない。もちろん、従来のガス検出方法では、空気と同じ程度の重さのガスを検出して濃度測定することもできない。
上記課題に鑑み本発明を創作した。本発明は、廃棄物処分場において偏在する有毒ガスを確実に検出してその濃度を測定できるガス検出方法とその方法に基づいてガスを検出する装置とを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、廃棄物を埋設する廃棄物処分場におけるガス検出方法であって、複数種類のガスを個別に検出するガス検出器を搭載した搬機を上下方向に移動させる搬機垂直移動ステップと、搬機垂直移動ステップにより搬機の高度を変化させながらガス検出器により各種類のガスを検出するとともに、その検出結果に基づいて各ガスの濃度を個別に出力するガス濃度出力ステップとを含んでいる。
また、前記搬機を水平方向に移動させる搬機水平移動ステップを含み、前記ガス濃度出力ステップでは、当該移動ステップにより前記搬機の水平位置を変化させながら前記ガス検出器により前記各種類のガスを検出するとともに、その検出結果に基づいて各ガスの濃度を個別に出力することとしてもよい。
さらに、前記搬機の位置を監視するステップを含み、前記ガス濃度出力ステップでは、前記各種類のガスを検出する際、その検出時点における搬機の位置情報とともに各ガスの濃度を出力することもできる。
本発明は、廃棄物を埋設する廃棄物処分場に設置されて上記ガス検出方法に基づいてガスを検出するガス検出装置にも及んでおり、複数種類のガスについての濃度を個別に検出するガス検出器と、前記ガス検出器を搭載した搬機と、搬機を上下方向あるいは上下水平方向に移動させるための搬機移動手段と、ガス検出器によって検出された各種類のガスの濃度を個別に出力するガス濃度出力手段とを備えている。
また、前記搬機の位置を監視する手段を備えるとともに、前記ガス濃度出力手段は、ガス検出器によって検出された各種類のガスの濃度をその検出時点における搬機の位置情報とともに出力する廃棄物処分場におけるガス検出装置としてもよい。
本発明のガス検出方法によれば、廃棄物処分場において発生する有毒ガスが偏在している場合においても、確実にそのガスを検出して、危険や環境衛生の悪化を回避することができる。
===廃棄物処分場の概略===
図1は本発明の実施例に係るガス検出方法が適用される廃棄物処分場の断面図である。この処分場1は閉鎖式の処分場であり、凹状に掘削した廃棄物埋め立て部2の周囲がコンクリートや補強土などによる壁3により囲まれ、その周壁3の頂部3aに屋根4が跨設されて処分場1全体が天井5で覆われている。凹部2中央の天井5にはウインチ11が取りつけられており、ウインチ11が巻き上げるワイヤ12には搬機10が吊り下げられている。この例では、搬機10に取りつけられた2つの滑車13にワイヤ12を懸架し、そのワイヤ12の先端14を天井5に固定し、実質的に2本のワイヤ12によって搬機10を吊り下げている。
搬機10には、複数種類のガスを個別に検出するとともに、所定形式の信号をそれぞれのガスの検出強度に応じて出力するためのガス検出器20が搭載されている。この例では、検出する複数のガスに応じて複数のガスセンサ21がガス検出器20に実装されている。各ガスセンサ21からの検出信号はガス検出器20内で1本の信号ケーブル22に纏められ、周壁3を巡る歩廊6に設置された濃度計30へと案内される。
なお、ガス検出器20からの信号ケーブル22は、搬機10の上下移動に追従させる必要がある。そこで本実施例では、天井に沿ってアルミ製や鉄製などのI型レール23が配設されており、そのレール23に複数個のケーブルカッシャー24が走行自在に取り付けられている。信号ケーブル22は、カールしながら適宜な箇所でケーブルカッシャー24に固定されている。搬機10の移動に伴って信号ケーブル22のカールが伸び縮みすると、ケーブルカッシャー24がレールに沿って走行する。それによって、信号ケーブル22が搬機10の移動に追従する。なおウインチ11への配線(給電線や制御信号線)15は、天井5に沿って敷設されて、濃度計30近傍に備え付けられた操作盤16まで案内されている。もちろんケーブルを用いず、無線信号による信号伝送路を採用してもよい。
===濃度測定===
ガス検出器20からの信号ケーブル22は、各種類のガスセンサ21からの検出信号ごとに分岐され、各ガス用の濃度計30に接続されている。ガス検出を行う作業者は、歩廊6に設置された操作盤16によりウインチ11を操作し、搬機10を廃棄物40表面から天井5まで上下移動させ、その移動過程で各ガスの濃度計30の指針を読み取っていく。そして、あるガスの濃度が許容範囲を超えた場合は、規定の作業に移行させればよい。例えば、換気装置を作動させたり、警報を出すなどして廃棄物処分場内の他の作業者などに許容濃度を超えたガスが発生した旨を報知したりすることが考えられる。
===水平方向に対応したガス濃度測定===
例えば、ウインチ自体を天井に沿って移動可能にすれば、搬機を水平方向にも移動させることができる。それによって、廃棄物処分場におけるある位置での上下方向の直線的な濃度測定だけでなく、廃棄物処分場におけるある断面を平面的に走査してガス濃度を測定することができる。もちろん、クレーンに搬機を取り付けたり、ウインチの移動経路を天井面にジグザグ状あるいは螺旋状に架設したりすれば、廃棄物処分場の空間全体のガス濃度を立体的に測定することができる。
===処分場におけるガス濃度分布測定===
上記実施例において、ガス濃度のみを最終的な検出結果として出力していたが、ウインチが巻き取るワイヤの長さによって特定される搬機の高度と、その高度で出力されるガス濃度とを、並行して出力するようにしてもよい。それによって、ガス濃度の高度依存性を得ることができる。また、高度とガス濃度とを対応付けして適当な記憶媒体に記録しておけば、その記録情報をグラフ化すれば、ガス濃度の高度分布を視覚的に把握することもできる。
もちろん、搬機を水平方向に移動可能とした場合でも、その水平位置を取得して高度ともに出力するようにすれば、廃棄物処分場における濃度の平面的あるいは空間的な分布特性を得ることができる。
===ガス検出結果の出力形態===
上記実施例ではガス検出器からの検出信号を濃度計により数値出力していた。この例に限らず、例えば、所定の濃度を超えた場合に表示や音による警報を発するなど、ガス検出結果は適宜に出力することができる。この場合、検出対象となる複数種類のガスに応じて警報の音や表示を変えれば、どの種類のガスの濃度が許容範囲を超えたのかを聴覚あるいは視覚により判別することができる。
検出結果を他の装置の動作指示として出力させることもできる。例えば、所定の濃度を超えた時点で、換気装置を作動させるようにしてもよい。この場合、搬機の位置情報を出力するガス検出方法であれば、換気すべき場所も特定できる。廃棄物処分場内の複数箇所に換気用送風口があれば、換気すべき場所に近い送風口から清浄な空気を送り込むなどして効果的・集中的に換気することができる。
もちろん、ガス検出器からのガス検出信号を所定のデータ形式に変換してコンピュータなどの情報処理装置に入力してもよい。それによって、ガスの濃度分布などをリアルタイムあるいは後日の解析結果などによって得ることができる。
===廃棄物処分場について===
本発明のガス検出方法が適用される廃棄物処分場は、閉鎖型に限らず開放型であってもよい。その場合は搬機をクレーンなどに吊り下げるなどして上下方向、あるいは水平方向に移動させればよい。
本発明の実施例におけるガス検出方法が適用される廃棄物処分場の内部概略図である。
符号の説明
1 廃棄物処分場
10 搬機
11 ウインチ
12 ワイヤ
20 ガス検出器
21 ガスセンサ
22 信号ケーブル
30 濃度計

Claims (5)

  1. 廃棄物を埋設する廃棄物処分場において、
    複数種類のガスを個別に検出するガス検出器を搭載した搬機を上下方向に移動させる搬機垂直移動ステップと、
    搬機垂直移動ステップにより搬機の高度を変化させながらガス検出器により各種類のガスを検出するとともに、その検出結果に基づいて各ガスの濃度を個別に出力するガス濃度出力ステップと、
    を含むことを特徴とする廃棄物処分場におけるガス検出方法。
  2. 前記搬機を水平方向に移動させる搬機水平移動ステップを含み、前記ガス濃度出力ステップでは、当該移動ステップにより前記搬機の水平位置を変化させながら前記ガス検出器により前記各種類のガスを検出するとともに、その検出結果に基づいて各ガスの濃度を個別に出力することを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処分場におけるガス検出方法。
  3. 前記搬機の位置を監視するステップを含み、前記ガス濃度出力ステップでは、前記各種類のガスを検出する際、その検出時点における搬機の位置情報とともに各ガスの濃度を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の廃棄物処分場におけるガス検出方法。
  4. 廃棄物を埋設する廃棄物処分場に設置され、
    複数種類のガスについての濃度を個別に検出するガス検出器と、
    前記ガス検出器を搭載した搬機と、
    搬機を上下方向あるいは上下水平方向に移動させるための搬機移動手段と、
    ガス検出器によって検出された各種類のガスの濃度を個別に出力するガス濃度出力手段と、
    を備えたことを特徴とする廃棄物処分場におけるガス検出装置。
  5. 前記搬機の位置を監視する手段を備えるとともに、前記ガス濃度出力手段は、ガス検出器によって検出された各種類のガスの濃度をその検出時点における搬機の位置情報とともに出力することを特徴とする請求項4に記載の廃棄物処分場におけるガス検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011740A (ja) * 2008-04-16 2010-01-21 Akira Sakai 半自動納豆撹拌機
JP2010179243A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Ohbayashi Corp 屋内廃棄物処分場のガス検知システム
US9938045B2 (en) 2012-03-05 2018-04-10 International Refills Company Ltd Waste-disposal device

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