JP2005058312A - 船用消火装置の点検機構及び点検方法 - Google Patents

船用消火装置の点検機構及び点検方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 容易にかつ簡単な構成で消火装置を点検する。
【解決手段】 水のタンク20からノズル4にバルブ8a乃至8fを介してポンプ12によって水を圧送する。ポンプ12の近傍に、ストップバルブ18を設け、バルブ8a乃至8fとストップバルブ18との間の接続箇所に、圧縮空気源46を配置し、前記接続箇所と圧縮空気源46との間に、仕切り弁44と、逆止弁42とを、設け、仕切り弁44は、ストップバルブ18が水を遮断している状態において、バルブ8a乃至8fと共に開かれ、各バルブ8a乃至8fまでの詰まりが点検される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶に設置される消火装置の点検機構及び点検方法に関する。
船舶の消火装置としては、例えば特許文献1に示されているようなものがある。
特開平5−168726号公報
特許文献1では、ポンプより移送された発泡液と水とを混合した混合液を消火対象区域、例えば機関室とポンプ室とにそれぞれ供給する配管が設けられている。これら配管にそれぞれ発泡器が接続されている。混合液を機関室に送る配管中には電動制御弁が設けられ、同様に混合液をポンプ室に送る配管中にも別の電動制御弁が設けられている。機関室に火災が生じた場合、発泡液と水とを移送するための各ポンプが起動される。更に、機関室への配管中の電動制御弁が開かれる。このとき、ポンプ室への配管中の電動制御弁は閉じられている。ポンプ室に火災が生じた場合、各ポンプが起動され、更に、ポンプ室への配管中の電動制御弁が開かれる。機関室への配管中の電動制御弁は閉じられたままである。これら電動制御弁及びポンプの制御は、消火対象区域外に設けられたコントロールボックスによって自動的に行われる。
このような消火装置が正常に動作するか点検する必要がある。ところで、船舶において、発泡器のようなノズルは、機関室やポンプ室の天井に取り付けることが多い。床から天井までの高さが十数mになるものもある。このようなものにおいて、消火装置の点検を行う場合、発泡液体を発泡器から放出しても、エンジン等の機器に発泡液がかからないように、天井に登って発泡器をカバー等で被った上で、点検する必要がある。また、発泡液ではなく、水等を消火液体として使用した場合、ノズルをカバー等で被ってエンジン等にかからないようにした上に、これら放出した水をタンク等に戻す必要があり、そのための配管が必要になる。
本発明は、容易にかつ簡単な構成で消火装置を点検することができる点検機構及び方法を提供することを目的とする。
そのため、本発明では、船舶内の機器において使用するために、船舶に設置されていることが多い圧縮空気を使用して、点検を行うものである。圧縮空気であれば、たとえエンジン等の機器にかかっても、機器に損傷を与えることはないし、また回収する必要性もない。
本発明による船用消火装置の点検機構は、消火流体、例えば消火液体の貯留手段から前記消火流体をノズルに圧送する圧力源と、前記ノズルと前記圧力源との間に設けられた開閉可能なバルブとを、有する船用消火装置に実施されている。圧力源とノズルとの間に配管を設け、この配管中に前記バルブを介在させることができる。バルブは、手動式のものでも、アクチュエータによって駆動されるものでも使用可能である。前記ノズルは、例えば船のエンジンルームの天井近傍に配置されている。前記圧力源の近傍に、前記消火流体の通過状態及び遮断状態のうち一方を行わせる通過遮断手段が設けられている。この通過遮断手段としては、例えば開閉可能なバルブを使用することができ、圧力源の入力側または出力側に通過手段を設けることができる。前記バルブと前記通過遮断手段との接続箇所に、船舶内の機器に圧縮空気を供給する圧縮空気供給源が接続されている。前記接続箇所と前記圧縮空気源との間に、仕切り弁と、逆止弁とが設けられている。逆止弁は、前記圧縮空気源から前記接続箇所への流れを順方向とするものである。前記仕切り弁は、前記通過遮断手段が遮断状態において、前記バルブと共に開かれる。
このように構成された点検機構によれば、通過遮断手段を遮断状態として、消火流体の供給を遮断する。この状態において、仕切り弁とバルブとを開く。このとき、前記接続箇所からノズルまでの間に詰まりが生じていなければ、ノズルから圧縮空気が放出される。従って、ノズルから圧縮空気が放出されることによって、接続箇所からノズルまでの間に詰まりが無いことが確認でき、ノズルから圧縮空気が放出されない場合には、詰まりがあることを確認できる。この点検に使用されているのは圧縮空気であるので、たとえノズルから圧縮空気が放出されても、エンジンルームに存在する機器に損傷を与えることがない。よって、天井にあるノズルにカバーを取り付けるような手間な作業を行う必要がない。また、圧縮空気を用いているので、回収する費用がなくコストの上昇を招くことがない。しかも、ノズルが設けられている配管中に圧縮空気が残存しても、配管を腐食させるようなことがなく、配管が詰まる原因になることもない。圧縮空気は、船内に在る機器に使用されることが多いので、圧縮空気源は、船内に常備されている可能性が高く、この点検用のためだけに圧縮空気源を設ける必要性は非常に少なく、コストの低減を図ることができる。逆止弁が設けられているので、何らかの理由によって消火流体が仕切り弁側に流入しようとしても、逆止弁によって阻止される。
前記消火流体によって消火しようとする消火域が複数のエリアに区画されていることがある。この場合、前記ノズルは、前記各エリアに少なくとも1つ設けられる。各エリアまたはそれらの近傍に、ノズルごとに前記バルブが配置される。これらバルブは、配管中に介在することもある。これら配管は、通過手段に接続され、かつ上記接続箇所において圧縮空気源に接続することができる。各バルブが閉じられた状態において、仕切り弁が開かれる。
このように構成すると、通過遮断手段を遮断状態として、消火流体の供給を遮断する。この状態において、各バルブを閉じて、仕切り弁を開く。もし、圧縮空気源の接続箇所と各バルブとの間の配管に破損が生じているなら、その破損箇所から圧縮空気が漏れる。もし、破損が生じていなければ、圧縮空気が漏れることはない。よって、破損による漏れがあるかないかを確認することができ、実際に火災が生じた場合に、その火災が生じている場所以外の場所に消火流体が放射されることを未然に防止できる。
ノズルの側方に、ノズルから放出される前記圧縮空気によって揺動するように可動部材を設けることもできる。このように構成すると、ノズルから圧縮空気が放出されている際、可動部材が揺動するので、ノズルから圧縮空気が放出されていることを、目視でき点検作業を簡便にできる。
本発明による点検方法では、消火流体貯留手段から消火流体を開閉可能なバルブを介してノズルに圧力源が圧送する船用消火装置において、圧力源の近傍に設けられた供給遮断手段を、前記消火流体の供給状態及び遮断状態のうち遮断状態とし、かつバルブを閉じた状態として、バルブと供給遮断手段との間に接続した圧縮空気供給源から圧縮空気を供給する。これによって、バルブと供給手段との間で漏れがあるか無いかを確認することができる。これに続いて、前記供給遮断手段を前記遮断状態とし、かつ前記バルブを開いた状態として、前記圧縮空気源から前記圧縮空気を供給する。これによって、接続箇所から各ノズルまでの間で詰まりが生じているかいないかを確認することができる。もし、供給遮断手段を前記遮断状態とし、かつ前記バルブを開いた状態として、前記圧縮空気源から前記圧縮空気を供給しただけならば、供給手段状態とバルブとの間で漏れが生じていても、この漏れを検出することはできない。しかし、この点検方法では、バルブを閉じた状態で漏れが生じているか否かの点検を行った上で、バルブを開いて詰まりの点検を行っているので、確実に漏れと詰まりとを点検することができる。なお、消火域を複数のエリアに区画し、エリアごとにノズルを設け、これらエリアまたはその近傍に、各ノズル用のバルブを設けることもできる。この場合、各バルブは、ノズルと圧力源との間に配置された配管中に介在する。
以上のように、本発明によれば、容易にかつ簡単な構成で消火装置を点検することができる。
本発明の1実施形態の消火装置は、局所消火用のもので、図1に示すように、船舶の内部に消火域2を有している。この消火域2は、複数のエリア、例えば6つのエリア2a乃至2fに区画されている。各エリア2a乃至2fには、消火用のノズル4が配置されている。1つのエリアに少なくとも1つ、ノズル4が設置されており、エリアによっては、複数個のノズル4が設置されている。これらノズル4には、後述するように、消火流体、例えば消火液体、具体的には水が供給される。各ノズル4は、供給された水を霧状にして噴出する。霧状に水を噴出するために各ノズル4に採用されている構成は公知であるので、詳細な説明は省略する。
各エリア2a乃至2fに対応させて、供給配管6a乃至6fが敷設されている。これら供給配管6a乃至6fの各エリア2a乃至2f側に、それぞれノズル4が接続されている。これら供給配管6a乃至6f中には、手動操作によって開閉される手動開閉弁である手動バルブ8a乃至8fがそれぞれ介在している。これら手動バルブ8a乃至8fの配置位置は、対応するエリア内またはその近傍である。例えば給水配管6a中の手動バルブ8aは、エリア2a内またはその近傍に配置されている。他の手動バルブ8b乃至8fも同様に配置されている。
供給配管6a乃至6fは、1本の主配管10に接続されている。この主配管10中には、圧力源、例えばポンプ12が配置されている。このポンプ12は、駆動手段、例えばモータ14によって駆動される。ポンプ12は、サクションフィルタ16と通過遮断手段、例えばストップ弁18とを介して、消火流体貯留手段、例えば水を貯留しているタンク20に接続されている。従って、ポンプ12が駆動されている状態で、手動バルブ8a乃至8fのうち、いずれかが開放されると、その開放されたバルブに対応するエリアに水が噴出される。ストップ弁18としては、例えば手動操作可能な開閉弁を使用することができる。
ポンプ12の駆動用モータ14にポンプ駆動部22から圧力源作動信号、例えばモータ付勢信号が供給されたとき、モータ14が駆動され、ポンプ12によって水の圧送が開始される。ポンプ駆動部22は、主制御部24からポンプ起動信号が供給されたとき、モータ付勢信号を供給する。主制御部24は、例えば、各エリア2a乃至2fとは離れた位置にある制御室、例えばエンジンコントロールルームあるいはファイアーステーションに配置されている。主制御部24とポンプ駆動部22とが制御手段を構成している。
上述した各手動バルブ8a乃至8fには、それぞれ手動バルブ検知手段、例えばリミットスイッチ26a乃至26fが設けられている。これらリミットスイッチ26aは、対応する手動バルブ8a乃至8fが操作されて、例えば開かれたとき、手動バルブ操作信号を生成する。これら手動バルブ操作信号は、インジケータボックス28a、28bを介して主制御部24に供給されている。例えば、リミットスイッチ26a乃至26cからの手動バルブ操作信号はインジケータボックス28aを介して主制御部24に供給され、リミットスイッチ26d乃至26fからの手動バルブ操作信号はインジケータボックス28bを介して主制御部24に供給されている。
各供給配管6a乃至6fと並列に予備配管30a乃至30fが設置されている。これら予備配管30a乃至30fは、各エリア2a乃至2fのノズル4とポンプ12との間で、各バルブ4a乃至4fに並列に設置され、これら予備配管30a乃至30fは、いずれもコントロールルームを通っている。このコントロールルームを通っている予備配管30a乃至30fの部分に、予備手動バルブ32a乃至32fが設置されている。予備手動バルブ32a乃至32fも、手動によって開閉される手動開閉弁で、開放されたとき、対応する予備配管に供給された水が対応するエリアのノズル4から噴出する。
予備手動バルブ32a乃至32fにも、予備手動バルブ検知手段、例えばリミットスイッチ34a乃至34fが配置されている。これらリミットスイッチ34a乃至34fは、対応する予備手動バルブが開放されたとき、予備手動バルブ操作信号を発生し、これらは、インジケータボックス36a、36bを介して主制御部24に供給される。例えばリミットスイッチ34a乃至34cは、インジケータボックス36aを介して主制御部24に予備手動バルブ操作信号を供給し、リミットスイッチ34d乃至34fは、インジケータボックス36bを介して主制御部24に予備手動バルブ操作信号を供給する。
主制御部24は、手動バルブ操作信号が供給されたときと同様に、予備手動バルブ操作信号が供給されたとき、ポンプ起動信号をポンプ駆動部22に供給する。主制御部24は、手動バルブ操作信号または予備手動バルブ操作信号が供給されたとき、各エリア2a乃至2fに配置されている可視警報装置38a乃至38fを作動させると共に、機関室他全域に音響によって警報する可聴警報装置40を作動させる。
また、手動バルブ8a乃至8fまたは予備手動バルブ32a乃至32fのうちいずれかが操作されて、手動バルブ操作信号または予備手動バルブ操作信号が、主制御部24に供給されたとき、主制御部24は、送風手段、例えばファン(図示せず)を停止させるためのファン停止信号をファンを駆動するモータ(図示せず)に供給する。ファンは、各エリア2a乃至2fにそれぞれ設けられており、通常には作動している。そして、ファン停止信号が供給されると停止する。
また、各手動バルブ8a乃至8fが介在する供給配管6a乃至6f及び予備手動バルブ32a乃至32fが介在する予備配管30a乃至30fのノズル4とは反対側の端部は、副供給配管41を介して主配管10に接続されている。この副供給配管41は、逆止弁42及び仕切り弁44の直列回路を介して圧縮空気源46に接続されている。この圧縮空気源46は、この消火装置が設置されている船舶において使用されている機器、例えば空圧機器の駆動源として元々この船舶に設置されているものである。また、仕切り弁44は、手動操作可能な開閉弁である。このように副供給配管41に圧縮空気源46が仕切り弁44及び逆止弁42を介して接続されているので、圧縮空気源46は、ポンプ12と各手動バルブ8a乃至8f及び予備手動バルブ32a乃至32fとの間に接続されている。
逆止弁42は、図2に示すように、ほぼ円筒状に形成された本体部48を有している。この本体部の一端側に圧縮空気源46に仕切り弁44を介して接続するためのエアーポート50が挿入固定されている。このエアーポート50の内奥端に弁座52が形成されている。この弁座52に弁体54が着座している。また本体部48の他端部側には、副供給配管41側に接続するための水ポート56が挿入固定されている。また、この水ポート56の内奥端部にはスプリング受け座58が設置されている。このスプリング受け座58と弁体54との間に、弁体54を弁座52側に押圧するスプリング60が設置されている。従って、空気圧がスプリング60によって設定された押圧力よりも大きいとき、図2に矢印で示す方向に弁体54が移動して、圧縮空気がエアーポート50から水ポート56、副供給配管41を介して手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fに圧縮空気が供給される。しかし、水ポート56側から水が供給されている場合、この水の圧力と、スプリング60の押圧力とによって弁体54が弁座52に協力に押圧されているので、水がエアーポート50側に供給されることはない。
但し、弁座52と弁体54との接触不良によって水がエアーポート50側に漏れることを防止するために、弁座52の周囲において弁体54と接触するようにOリング62が設けられている。さらに、このOリング62の劣化等により水が漏れても、エアーポート50の内部に水が侵入することを防止し、エアーポート50の外部に排出するために、Oリング62の後方におけるエアーポート50の外周面と、本体部48の内周面との間には、微少な空隙64が形成されている。また、水ポート56と本体部48の端面との間には、ガスケット66が挿入されている。
各ノズル4の側方には、図3(a)、(b)に示すように、可動部材、例えば薄く細長いフィルム部材68の一端が固定され、他端はノズル4の可鍛よりも下方に位置している。ノズル4は、上述したように霧状に水を放出可能なように複数の放出部4aを有し、各放出部4aから圧縮空気が放出された際、この圧縮空気によってノズル4から離れる方向に、フィルム部材68が揺動する。なお、ノズル4から水が噴射されたとき、フィルム部材68は側方に位置し消火活動に影響しない。
このように構成された局所消火装置によれば、例えばエリア2aにおいて火災が発生したとすると、エリア2a若しくはその近傍に位置している船員が手動バルブ8aを開くように操作する。この開操作をリミットスイッチ26aが検出して、インジケータボックス28aを介して主制御部24に、手動バルブ操作信号を供給する。主制御部24は、手動バルブ操作信号を受信すると、可視警報装置38a乃至38f、可聴警報装置40を作動させて、火災が発生していることを報知する。同時に、主制御部24は、ポンプ駆動部22にポンプ起動信号を供給する。これに応動して、ポンプ駆動部22は、モータ14にモータ付勢信号を供給し、モータ14が回転を開始する。これによってポンプ12がタンク20から水の圧送を開始し、開かれている手動バルブ8aを経て、エリア2aのノズル4から水を噴出する。これによって、エリア2aのみにおいて消火が行われる。即ち、局所消火が行われる。
このように、手動バルブの操作に応じてポンプ12が起動され、開かれたバルブに対応するエリアに水の供給が開始されるので、エリアごとにアクチュエータ付きのバルブを設置する必要が無く、局所消火装置のコストを低減させることができる。また、手動バルブを操作するのは、火災が発生しているエリアまたはその近傍に存在する船員であるので、船員が認識していない状態で、突然に水がノズル4から噴出することはない。従って、船員の退避や備え付けの消火器等による船員の消火活動を、水の噴出が妨げることはない。
また、例えば火災がエリア2aで発生したとき、そのエリア2aまたはその近傍に存在する船員が負傷等によって手動バルブ8aを操作できない場合、エンジンコントロールルームにある予備手動バルブ32aを操作すると、手動バルブ8aを操作した場合と同様にして、エリア2aには水が噴出され、局所消火が行われるとともに、本格消火活動開始までの間火災の抑制が可能である。しかも、併せてエンジンコントロールルームからエンジンの停止を行うこともできる。
手動バルブ8a乃至8fまたは予備手動バルブ32a乃至32fのいずれかが操作されたとき、主制御部24は、各エリアにあるファンを停止させる。これによって、ノズル4から霧状に水が噴出しても、霧状の水が拡散することがなく、消火効率が低減することを防止することができる。
また、主制御部24は、手動バルブ操作信号または予備手動バルブ操作信号が供給されたとき、ポンプ駆動部22にポンプ起動信号を供給し、ファンを停止し、可視警報装置38a乃至38f、可聴警報装置40を作動させるだけでよく、いずれのエリアのアクチュエータ付きバルブを開くかというような判断をする必要が無く、主制御部24の構成も簡略化することができる。
このように構成された消火装置を点検する場合、まず水の供給を停止するために、ストップ弁18を閉じ、モータ14を停止させる。次に各手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fをそれぞれ閉じて、仕切り弁44を開く。これによって、圧縮空気は副供給配管41を介して各手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fまで供給されるが、これら手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fが閉じられているので、各ノズル4には到達しない。この状態で、副供給配管41や、副供給配管41から各手動バルブ8a乃至8fまでの供給配管6a乃至6f、副供給配管41から各予備手動バルブ32a乃至32fまでの予備配管30a乃至30に破損箇所があれば、そこから圧縮空気が漏れる。この漏れは、例えば圧縮空気源46側に圧力計を設けておけば、その圧力が下がることによって判明する。また、圧力計の圧力が下がらなければ、破損箇所が無いことが判明する。
このようにして、手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fまでの副供給配管41、供給配管6a乃至6f、予備配管30a乃至30fに破損が無いことが確認された後、手動バルブ8a乃至8f、予備手動バルブ32a乃至32fを1つずつ開く。例えば手動バルブ8aを開いたとき、エリア2aのノズル4において、図3(b)に示すように、フィルム部材68が揺動すると、副供給配管41からエリア2aのノズル4までの供給配管6aまでには、詰まりが無いことが確認される。また、フィルム部材68が揺動しないと、副供給配管41からエリア2aのノズル4までの供給配管6aまでには詰まりがあることが判明する。以下、同様にして、開くバルブを1つずつ変更していくことによって、詰まりがあるか無いかをバルブごとに確認することができる。
このようにして、各手動バルブ及び予備手動バルブまでの配管に詰まりや破損が有るか無いかを確認することができる。しかも、元々全てのバルブは閉じられているので、ストップ弁18によって水の供給を停止させて、仕切り弁48を開くだけで、直ちに配管の漏れの点検を行える。その後に、開けるバルブを1つずつ変更していくことで詰まりの点検を行えるので、点検作業が円滑に行える。
上記の実施の形態では、消火流体として水を使用したが、これに限ったものではなく、例えば水と発泡剤とを混合したものを噴出することもできるし、或いは消火用の気体を噴出することもできる。上記の実施の形態では、手動バルブ及び予備手動バルブを使用したが、これらに代えてアクチュエータによって開閉されるバルブを使用することもできる。また、上記の実施の形態では、消火域2を複数のエリア2a乃至2fに分けて、各エリア2a乃至2fにノズル4を設けたが、少なくとも1つのエリアに少なくとも1つのノズルを設けただけでもよい。また、予備手動バルブ32a乃至32fを設けたが、これらを除去することもできる。
本発明の1実施形態の消火装置点検機構のブロック図である。 図1の点検機構に使用している逆止弁の縦断面図である。 図1の点検機構に使用しているノズルから空気を噴出していない状態と、空気を噴出している状態とを示す図である。
符号の説明
4 ノズル
8a乃至8f 手動バルブ(バルブ)
12 ポンプ(圧力源)
18 ストップ弁(通過遮断手段)
20 タンク(貯留手段)
32 予備手動バルブ(バルブ)
42 逆止弁
44 仕切り弁
46 圧縮空気源

Claims (4)

  1. 消火流体の貯留手段から前記消火流体をノズルに圧送する圧力源と、前記ノズルと前記圧力源との間に設けられた開閉可能なバルブとを、有する船用消火装置であって、
    前記ノズルは、エンジンルームの天井近傍に配置され、
    前記圧力源の近傍に、前記消火流体の通過状態及び遮断状態のうち一方を行わせる通過遮断手段が設けられ、
    前記バルブと前記通過遮断手段との間の接続箇所に、船舶内の機器に圧縮空気を供給する圧縮空気供給源を接続し、
    前記接続箇所と前記圧縮空気源との間に、仕切り弁と、前記圧縮空気源から前記接続箇所への流れを順方向とする逆止弁とを、設け、前記仕切り弁は、前記通過遮断手段が遮断状態において、前記バルブと共に開かれる船用消火装置の点検機構。
  2. 請求項1記載の船用消火装置の点検機構において、
    前記消火流体によって消火しようとする消火域が複数のエリアに区画され、前記ノズルは、前記各エリアに少なくとも1つ設けられ、前記各エリアまたはそれらの近傍に、前記ノズルごとに前記バルブが配置され、前記各バルブが閉じられた状態において、前記仕切り弁が開かれる船用消火装置の点検機構。
  3. 請求項1記載の船用消火装置の点検機構において、前記ノズルの側方に、前記ノズルから放出される前記圧縮空気によって揺動するように可動部材を設けた船用消火装置の点検機構。
  4. 消火流体貯留手段から前記消火流体を開閉可能なバルブを介してノズルに圧力源が圧送する船用消火装置において、
    前記圧力源の近傍に設けられ、前記消火流体の供給状態及び遮断状態のうち一方を選択する供給遮断手段を前記遮断状態とし、かつ前記バルブを閉じた状態として、前記バルブと前記供給遮断手段との間に接続した圧縮空気供給源から圧縮空気を供給する段階と、
    前記供給遮断手段を前記遮断状態とし、かつ前記バルブを開いた状態として、前記圧縮空気源から前記圧縮空気を供給する段階とを、
    具備する船用消火装置の点検方法。
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