JP2005057499A - 映像信号処理装置,カメラコントロールユニット及びカメラ - Google Patents

映像信号処理装置,カメラコントロールユニット及びカメラ Download PDF

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Abstract


【課題】 本線映像信号の映像とリターン信号の映像とをビューファインダで把握しながらビデオカメラのフレームを決める必要がある場合に、両者の映像を同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握できるようにする。
【解決手段】 ビデオカメラ51から送られる本線映像信号をビデオカメラ51以外の機器に供給するとともに、ビデオカメラ51以外の機器から供給されるリターン信号をビデオカメラ51に送るカメラコントロールユニット1に、本線映像信号とリターン信号とのうちの一方の映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段2と、輪郭抽出手段2で取り出された輪郭成分と、本線映像信号とリターン信号とのうちの残りの一方の映像信号とを重ね合わせる重畳手段3とを備え、重畳手段3で重ね合わされた映像信号をビデオカメラ51に送ってビデオカメラ51のビューファインダに表示させるようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、2つの映像信号を重ね合わせる処理を行う映像信号処理装置、並びに、そうした映像信号処理装置を搭載したカメラコントロールユニットやカメラに関する。
テレビジョン放送局のスタジオ内や、テレビジョン放送用の中継車内には、複数台のビデオカメラを制御するカメラコントロールシステムが採用されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
図1は、このカメラコントロールシステムの構成例を示す。各ビデオカメラ(図では4台のビデオカメラ)51に、ビデオカメラと他の機器とのインタフェースの役割を果たすカメラコントロールユニット(CCU)52が1対1に対応させて接続されている。各CCU52はビデオスイッチャ(セレクタ)56に接続され、ビデオスイッチャ56には図示しないモニター等が接続される。コマンドネットワークコントロールユニット(CNU)53はシステム全体を制御するユニットであり、被制御側として各CCU52が接続されるとともに、制御側として、全てのビデオカメラ51を統一的に制御するためのマスターセットアップユニット(MSU)54と、各ビデオカメラ51を個別に制御するためのリモートコントロールパネル(RCP)55とが接続されている。さらに、ビデオスイッチャ56もCNU53に接続されている。
このカメラコントロールシステムでは、各ビデオカメラ51本体で撮像している映像信号(本線映像信号)は、それぞれそのビデオカメラ51から、対応するCCU52に送られる。CCU52は、その本線映像信号、またはモニター映像信号を、ビデオスイッチャ56に送る。
また、各CCU52には、複数のリターン信号(そのCCU52が対応しているビデオカメラ51以外の各ビデオカメラ51からの映像信号や、現在オンエア中の映像信号)が供給される。CCU52は、それらのリターン信号の中から、対応するビデオカメラ51側が要求する番号のリターン信号を選択して、選択したリターン信号をビデオカメラ51に送る。
ビデオカメラ51にはビューファインダが設けられており、通常、ビデオカメラ51本体で撮像している本線映像信号の映像とCCU52からのリターン信号の映像とのいずれをそのビューファインダに表示するかを切り替える操作を行うことができる。カメラマンは、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラ51のフレームを決める必要がある場合(例えば自分のビデオカメラ51の映像と他のビデオカメラ51の映像とを合成してオンエア用の映像が製作されるような場合)には、この切り替え操作によって本線映像信号の映像とリターン信号の映像とを交互にビューファインダに表示させて、両者の映像を把握していた。
また、本線映像信号とリターン信号とを重ね合わせる機能をビデオカメラ51またはCCU52に搭載し、その重ね合わせた映像信号の映像をビューファインダに表示できるようにしたシステムも存在している。そうしたシステムでは、カメラマンは、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラ51のフレームを決める必要がある場合、ビューファインダの表示画面から本線映像信号の映像とリターン信号の映像とを区別して認識して、両者の映像を把握していた。
あるいはまた、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とのうちの一方を親画面,残りの一方を子画面としてビューファインダに表示するピクチャー・イン・ピクチャー機能を搭載したシステムも存在している。そうしたシステムでは、カメラマンは、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラ51のフレームを決める必要がある場合、ビューファインダに表示される親画面と子画面から、両者の映像を把握していた。
特開平8−172554号公報(段落番号0003〜0004及び0017〜0032、図1及び図6) 特開平9−238277号公報(段落番号0002、図5)
しかし、切り替え操作によって本線映像信号の映像とリターン信号の映像とを交互にビューファインダに表示させる場合には、両者の映像を同時に見ることができないので、両者の映像を迅速・適確に把握することが困難である。
また、本線映像信号とリターン信号とを重ね合わせる機能が搭載されている場合にも、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが溶け合って表示されてしまって区別がつきにくいことや、輝度が高くなりすぎないように本線映像信号とリターン信号とがそれぞれゲインを落として重ね合わされるので実際とは違ったイメージで映像が表示されてしまうことから、やはり両者の映像を迅速・適確に把握することは困難である。
また、ピクチャー・イン・ピクチャー機能が搭載されている場合にも、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが別々の画面(親画面と子画面)に表示されるためにそれらの画面を交互に見なければならないことや、親画面と子画面との画面サイズが相違することや、親画面の一部が子画面に隠れてしまうことから、やはり両者の映像を迅速・適確に把握することは困難である。
また、例えば本線映像信号の映像とリターン信号の映像とをビューファインダに画面分割して表示する機能を搭載したとしても、ピクチャー・イン・ピクチャー機能を搭載した場合と同様に本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが別々の画面に表示されるためにそれらの画面を交互に見なければならないことや、個々の画面が小さくなるので映像が見づらくなることから、やはり両者の映像を迅速・適確に把握することは困難になる。
このように、従来は、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラのフレームを決める必要がある場合に、カメラマンがビューファインダで両者の映像を迅速・適確に把握することが困難であり、その結果精度よくフレームを決めることが困難であった。
本発明は、上述の点に鑑み、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とをビューファインダで把握しながらビデオカメラのフレームを決める必要がある場合のように、2つの映像信号の映像を把握する必要がある場合に、両者の映像を同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握できるようにすることを課題としてなされたものである。
この課題を解決するために、本出願人は、映像信号から映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、この映像信号以外の映像信号とを重ね合わせる重畳手段とを備え、この重畳手段で重ね合わされた映像信号が出力されるようにした映像信号処理装置を提案する。
この映像信号処理装置では、1つの映像信号から輪郭抽出手段により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と別の映像信号とが重畳手段によって重ね合わされ、この重畳手段で重ね合わされた映像信号が出力される。これにより、2つの映像信号が、一方の映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされて出力されることになる。
この重ね合わされた映像信号を表示手段に表示させると、同じ画面に、一方の映像信号については映像の輪郭のみが表示され、残りの一方の映像信号については通常の映像が表示される。このように、2つの映像信号の映像が互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、2つの映像信号の映像を容易に区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、2つの映像信号の映像を、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるようになる。
なお、この映像信号処理装置において、一例として、輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことが好適である。
例えば輪郭補償を行うために映像信号の輪郭成分を取り出す場合には、一般に現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分が求められる。しかし、この差分には正の値,負の値の両方があり得るので、本発明のように映像の輪郭のみを表示する場合にこの差分をそのまま用いると、白い線と黒い線とが混在した線で輪郭が表示されることになる。
これに対し、この差分を絶対値化して用いれば、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
また、この映像信号処理装置において、一例として、輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段や、さらには、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段を含むことが好適である。
それにより、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできるようになる。
また、この映像信号処理装置において、一例として、輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、重畳手段で輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザーをさらに備えることが好適である。
それにより、2つの映像信号の位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相をこのフレームシンクロナイザーで合わせた上で、一方の映像信号の輪郭成分と残りの一方の映像信号とを重ね合わせることができるようになる。
次に、本出願人は、カメラから送られる本線映像信号をこのカメラ以外の機器に供給するとともに、このカメラ以外の機器から供給されるリターン信号をこのカメラに送るカメラコントロールユニットにおいて、本線映像信号とリターン信号とのうちの一方の映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、本線映像信号とリターン信号とのうちの残りの一方の映像信号とを重ね合わせる重畳手段とを備え、この重畳手段で重ね合わされた映像信号をこのカメラに送るようにしたカメラコントロールユニットを提案する。
このカメラコントロールユニットでは、本線映像信号とリターン信号とのうちの一方の映像信号から輪郭抽出手段により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と残りの一方の映像信号とが重畳手段によって重ね合わされ、この重畳手段で重ね合わされた映像信号がカメラに送られる。これにより、本線映像信号とリターン信号とが、一方の映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされてカメラに送られることになる。
この重ね合わされた映像信号を、カメラに設けられた表示手段(ビューファインダ等)に表示させると、同じ画面に、一方の映像信号については映像の輪郭のみが表示され、残りの一方の映像信号については通常の映像が表示される。このように、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、それらの映像を容易に別々の映像として区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とを、カメラに設けられた表示手段の同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるようになる。したがって、例えばリターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラのフレームを決める必要がある場合に、カメラマンが、ビューファインダの同じ画面で両者の映像を同時に見ながら迅速・適確に把握して、精度よくフレームを決めることができるようになる。
なお、このカメラコントロールユニットにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことが好適である。それにより、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
また、このカメラコントロールユニットにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段や、さらには、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段を含むことが好適である。
それにより、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできるようになる。
また、このカメラコントロールユニットにおいても、一例として、輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、重畳手段で輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザーをさらに備えることが好適である。
それにより、本線映像信号とリターン信号との位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相をこのフレームシンクロナイザーで合わせた上で、一方の映像信号の輪郭成分と残りの一方の映像信号とを重ね合わせることができるようになる。
次に、本出願人は、映像の表示手段を有するカメラにおいて、カメラ本体で撮像している本線映像信号と、外部からカメラに送られるリターン信号とのうちの一方の映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、本線映像信号とリターン信号とのうちの残りの一方の映像信号とを重ね合わせる重畳手段とを備え、この重畳手段で重ね合わされた映像信号がこの表示手段に供給されるようにしたカメラを提案する。
このカメラでは、本線映像信号とリターン信号とのうちの一方の映像信号から輪郭抽出手段により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と残りの一方の映像信号とが重畳手段によって重ね合わされ、この重畳手段で重ね合わされた映像信号が表示手段に供給される。これにより、本線映像信号とリターン信号とが、一方の映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされて表示手段に供給されることになる。
その結果、表示手段には、同じ画面に、一方の映像信号については映像の輪郭のみが表示され、残りの一方の映像信号については通常の映像が表示される。このように、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、それらの映像を容易に別々の映像として区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とを、カメラに設けられた表示手段の同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるようになる。したがって、例えばリターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラのフレームを決める必要がある場合に、カメラマンが、ビューファインダの同じ画面で両者の映像を同時に見ながら迅速・適確に把握して、精度よくフレームを決めることができるようになる。
なお、このカメラにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことが好適である。それにより、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
また、このカメラにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段や、さらには、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段を含むことが好適である。
それにより、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできるようになる。
また、このカメラにおいても、一例として、輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、重畳手段で輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザーをさらに備えることが好適である。
それにより、本線映像信号とリターン信号との位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相をこのフレームシンクロナイザーで合わせた上で、一方の映像信号の輪郭成分と残りの一方の映像信号とを重ね合わせることができるようになる。
次に、本出願人は、カメラから送られる本線映像信号をこのカメラ以外の機器に供給するカメラコントロールユニットにおいて、本線映像信号から映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段を備え、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分を出力するようにしたカメラコントロールユニットを提案する。
このカメラコントロールユニットでは、本線映像信号から輪郭抽出手段により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分がこのカメラ以外の機器に供給される。
例えばこの輪郭成分を、このカメラ以外の機器で別の映像信号と重ね合わせると、この本線映像信号と別の映像信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされることになる。
この重ね合わされた映像信号を表示手段に表示させると、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、別の映像信号については通常の映像が表示される。このように、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とが互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、それらの映像を容易に別々の映像として区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とを、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるようになる。
なお、このカメラコントロールユニットにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことが好適である。それにより、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
また、このカメラコントロールユニットにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段や、さらには、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段を含むことが好適である。
それにより、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできるようになる。
次に、本出願人は、カメラ本体で撮像している本線映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段を備え、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分を出力するようにしたカメラを提案する。
このカメラでは、本線映像信号から輪郭抽出手段により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分が出力される。
例えばこの輪郭成分を、このカメラ以外の機器で別の映像信号と重ね合わせると、この本線映像信号と別の映像信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされることになる。
この重ね合わされた映像信号を表示手段に表示させると、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、別の映像信号については通常の映像が表示される。このように、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とが互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、それらの映像を容易に別々の映像として区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とを、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるようになる。
なお、このカメラにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことが好適である。それにより、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
また、このカメラにおいても、一例として、輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段や、さらには、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段を含むことが好適である。
それにより、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできるようになる。
本発明によれば、2つの映像信号の映像を、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができるという効果が得られる。具体例としては、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラのフレームを決める必要がある場合に、カメラマンが、ビューファインダの同じ画面で両者の映像を同時に見ながら迅速・適確に把握することができるので、精度よくフレームを決めることができるようになる。
また、映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見えるようになるという効果も得られる。
また、表示される映像の輪郭に、もとの映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることができるという効果も得られる。
また、2つの映像信号の位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相を合わせた上で、一方の映像信号の輪郭成分と残りの一方の映像信号とを重ね合わせることができるという効果も得られる。
まず、図1に示したようなカメラコントロールシステムにおけるカメラコントロールユニットに本発明を適用した例について説明する。図2は、本発明を適用したカメラコントロールユニットの主要部の構成を、カメラコントロールユニットと1対1に対応させて接続されたビデオカメラとともに示す図であり、図1と共通する部分には同一符号を付している。
このカメラコントロールユニット(CCU)1は、本発明に関連する回路として、輪郭抽出回路2と、ミキシング回路3と、フレームシンクロナイザー4と、タイミングジェネレータ5とを含んでいる。
ビデオカメラ51は、従来と同じ構成のビデオカメラである。ビデオカメラ51からCCU1に送られる本線映像信号のうちの輝度信号Yは、フレームシンクロナイザー4に入力して、フレームシンクロナイザー4内のフレームメモリに一時的に蓄積される。
他方、4系統のリターン信号(このCCU1が対応しているビデオカメラ51以外の3台のビデオカメラからの映像信号と、現在オンエア中の映像信号)が、CCU1に供給され、それぞれ入力端子R1〜R4からセレクタ6に入力する。
セレクタ6では、図1に示したようなマスターセットアップユニット(MSU)またはリモートコントロールパネル(RCP)での選択操作により、いずれか1系統のリターン信号が選択される。この選択されたリターン信号は、ミキシング回路3及びタイミングジェネレータ5に入力する。
タイミングジェネレータ5は、入力したリターン信号から水平同期信号H,フィールド識別信号F及びクロックCLKを検出して、それらの信号をフレームシンクロナイザー4及び輪郭抽出回路2に与える。フレームシンクロナイザー4は、この水平同期信号H及びフィールド識別信号Fに合せてフレームメモリから本線映像信号の輝度信号Yを読み出すことにより、この輝度信号Yとリターン信号との位相合せを行なう。フレームシンクロナイザー4で位相合せを行われた輝度信号Yは、輪郭抽出回路2に入力する。
図3は、輪郭抽出回路2の構成を示す。輪郭抽出回路2への入力輝度信号YはD型フリップ・フロップ11及び12で2クロック分の時間だけ遅延され、D型フリップ・フロップ12の出力(2クロック前の入力輝度信号Y)と輪郭抽出回路2への現在の入力輝度信号Yとの差分が減算器13で求められる。そして、減算器13で求められた差分が絶対値化回路14で絶対値化されることにより、輝度信号YのH方向(水平方向)の輪郭成分が求められる。
また、輪郭抽出回路2への入力輝度信号Yは1H遅延回路15で1水平期間分の時間だけ遅延され、遅延回路15の出力(1水平期間前の入力輝度信号Y)と輪郭抽出回路2への現在の入力輝度信号Yとの差分が減算器16で求められる。そして、減算器16で求められた差分が絶対値化回路17で絶対値化されることにより、輝度信号YのV方向(垂直方向)の輪郭成分が求められる。
ここで、絶対値化回路14や絶対値化回路17の役割について、図4を用いて説明する。例えば輪郭補償を行うために映像信号の輪郭成分を取り出す場合には、一般に現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分が求められるが、この差分には正の値,負の値の両方があり得る。例えば、図4Aに示すような輝度信号Yの場合、図3の減算器13や減算器16で求められる差分には、図4Bに示すように、正,負の両方の値をとる。映像の輪郭のみを表示する場合にこの差分をそのまま用いると、白い線と黒い線とが混在した線で輪郭が表示されることになる。
これに対し、この差分を、図4Cに示すように絶対値化回路14や絶対値化回路17で絶対値化して用いれば、映像の輪郭が全て白い線で表示されるようになる。これにより、映像の輪郭のみを表示する場合に、輪郭が一層きれいに見えるようになる。
図3に示すように、絶対値化回路14で絶対値化されたH方向の輪郭成分と、絶対値化回路17で絶対値化されたV方向の輪郭成分とは、それぞれD型フリップ・フロップ18,19で1クロック分の時間ずつ遅延され、乗算器20でH方向の輪郭成分のゲインを上げるための係数(例えば1.5程度の値)を掛け合わせることによりH方向とV方向とのバランスを補償された後、加算器21で足し合わされる。
加算器21で足し合わされたH方向及びV方向の輪郭成分は、加算器22の一方の入力端に入力する。加算器22の残りの一方の入力端には、加算器25の出力信号が入力する。輪郭抽出回路2への入力輝度信号Yは、D型フリップ・フロップ11及び23で2クロック分の時間だけ遅延されて乗算器24の一方の入力端にも入力し、加算器25の一方の入力端には、この乗算器24の出力信号が入力する。
乗算器24の残りの一方の入力端には、図1に示したようなMSUまたはRCPでの設定操作により、入力輝度信号Yのゲインを落とすための係数(0以上1未満の値)が入力する。加算器25の残りの一方の入力端には、このMSUまたはRCPでの設定操作により、ゲインを落とした入力輝度信号Yの直流レベルをオフセットするためのオフセット値が入力する。
この係数を0に設定すれば、加算器22からは、加算器21で足し合わされたH方向及びV方向の輪郭成分がそのまま出力される。他方、この係数を0よりも大きく設定したり、この係数を0よりも大きく設定した上でこのオフセット値を適宜に設定すれば、加算器22では、加算器21で足し合わされたH方向及びV方向の輪郭成分に、もとの輝度信号Yがゲインを落としたり直流レベルをオフセットして足し合わされる。このようにして、このゲイン比やオフセット値の設定により、H方向及びV方向の輪郭成分に、もとの本線映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできる。
加算器22の出力信号はセレクタ26に入力し、D型フリップ・フロップ12の出力信号(2クロック前の入力輝度信号Y)もこのセレクタ26に入力する。セレクタ26では、図1に示したようなMSUまたはRCPでの選択操作により、いずれか一方の入力信号が選択される。この選択された信号は、輪郭抽出回路2から出力して、図2に示すようにミキシング回路3に入力する。このようにして、輪郭抽出回路2からは、本線映像信号の輝度信号Yから取り出した輪郭成分(さらにはその輪郭成分にもとの本線映像信号の明暗の情報を少し含ませた信号)か、本線映像信号の輝度信号Yそのものかのいずれか一方を任意に選択してミキシング回路3に入力させることができる。
ミキシング回路3では、この輪郭抽出回路2からの信号とセレクタ6からのリターン信号とがミキシングされる(重ね合わされる)。ミキシング回路3の出力信号は、リターン信号としてCCU1からビデオカメラ51に送られる。
このCCU1では、図1に示したようなMSUまたはRCPでの操作により、本線映像信号の輝度信号Yから輪郭抽出回路2により映像の輪郭成分が取り出された後、輪郭抽出回路2で取り出された輪郭成分とリターン信号とがミキシング回路3によって重ね合わされ、ミキシング回路3で重ね合わされた映像信号がビデオカメラ51に送られる。これにより、本線映像信号とリターン信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされてビデオカメラ51に送られることになる。
この重ね合わされた映像信号を、ビデオカメラ51のビューファインダに表示させると、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、リターン信号については通常の映像が表示される。図5は、このようにしてビューファインダに表示される実際の映像を示す図である。本線映像信号については映像(並んで座っている人物等)の輪郭のみが全て白い線で表示されており、リターン信号については通常の映像(画面の左下隅に降り口がある長い滑り台等)が表示されている。
このように、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とが互いに全く質感の異なる映像として表示されるので、それらの映像を容易に別々の映像として区別して認識して、両者の映像を把握することができる。
また、輪郭成分と通常の映像信号とを重ね合わせても輝度が高くなりすぎることはないので、通常の映像信号のほうは、ゲインを落とす必要がなく、実際どおりのイメージで映像を表示することができる。
これにより、カメラマンは、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラ51のフレームを決める必要がある場合(例えば自分のビデオカメラ51の映像と他のビデオカメラの映像とを合成してオンエア用の映像が製作されるような場合)、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とをビューファインダの同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握して、精度よくフレームを決めることができる。
また、前述のように、輪郭抽出回路2内に絶対値化回路14及び17を設けたことにより、本線映像信号の映像の輪郭が全て白い線で表示されるので、輪郭が一層きれいに見える。
また、前述のように、輪郭抽出回路2内の乗算器24や加算器25に与える係数やオフセット値の設定により、表示される本線映像信号の映像の輪郭に、もとの本線映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることもできる。
また、本線映像信号とリターン信号との位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相をフレームシンクロナイザー4で合わせた上で、本線映像信号の輪郭成分とリターン信号とを重ね合わせることができる。
次に、図1に示したようなカメラコントロールシステムにおけるビデオカメラに本発明を適用した例について説明する。図6は、本発明を適用したビデオカメラの主要部の構成を、ビデオカメラと1対1に対応させて接続されたカメラコントロールユニットとともに示す図であり、図1や図2と共通する部分には同一符号を付している。
この実施例では、カメラコントロールユニット(CCU)52は従来と同じ構成のCCUであり、ビデオカメラ31のほうが、図2及び図3に示した輪郭抽出回路2,ミキシング回路3,フレームシンクロナイザー4及びタイミングジェネレータ5を含んでいる。
フレームシンクロナイザー4には、ビデオカメラ31本体で撮像している本線映像信号のうちの輝度信号Yが入力し、ミキシング回路3及びタイミングジェネレータ5には、CCU52からのリターン信号が入力する。そして、ミキシング回路3の出力信号が、ビデオカメラ31のビューファインダ(図示略)に供給される。
このビデオカメラ31では、図1に示したようなMSUまたはRCPでの操作により、本線映像信号の輝度信号Yから輪郭抽出回路2により映像の輪郭成分が取り出された後、輪郭抽出回路2で取り出された輪郭成分とCCU52からのリターン信号とがミキシング回路3によって重ね合わされ、ミキシング回路3で重ね合わされた映像信号がビューファインダに供給される。これにより、本線映像信号とリターン信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされてビューファインダに供給されることになる。
その結果、この〔実施例2〕でも、前述の〔実施例1〕におけるのと全く同様にして、ビューファインダには、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、リターン信号については通常の映像が表示される。
これにより、カメラマンは、リターン信号の映像に合せて自分のビデオカメラ31のフレームを決める必要がある場合、やはり、本線映像信号の映像とリターン信号の映像とをビューファインダの同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握して、精度よくフレームを決めることができる。
また、この〔実施例2〕でも、やはり、本線映像信号の映像の輪郭が全て白い線で表示されるので輪郭が一層きれいに見えるとともに、表示される本線映像信号の映像の輪郭にもとの本線映像信号の明暗の情報を少し(ゲインを落としたり直流レベルをオフセットして)含ませることができ、さらに、本線映像信号とリターン信号との位相が合っていない場合にも、それらの映像信号の位相をフレームシンクロナイザー4で合わせた上で、本線映像信号の輪郭成分とリターン信号とを重ね合わせることができる。
次に、図1に示したようなカメラコントロールシステムにおけるカメラコントロールユニットに本発明を適用した別の例について説明する。図7は、本発明を適用したカメラコントロールユニットの主要部の構成を、カメラコントロールユニットと1対1に対応させて接続されたビデオカメラとともに示す図であり、図1や図2と共通する部分には同一符号を付している。
このカメラコントロールユニット(CCU)32は、図2のCCU1と同じく輪郭抽出回路2,ミキシング回路3,フレームシンクロナイザー4及びタイミングジェネレータ5を含んでいる以外に、輪郭抽出回路2と同一構成の輪郭抽出回路33を含んでいる。
ビデオカメラ51からCCU32に送られる本線映像信号のうちの輝度信号Yは、この輪郭抽出回路33にも入力する。そして、輪郭抽出回路33の出力信号は、CCU32の出力端子OUTから、図1に示すようなビデオスイッチャに供給される。
このCCU32では、ビデオカメラ51の本線映像信号から輪郭抽出回路33により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出回路33で取り出された輪郭成分がビデオスイッチャに送られる。
例えばこの輪郭成分をビデオスイッチャから出力させてミキシング回路で別の映像信号(図7のビデオカメラ51とは別のビデオカメラからの本線映像信号等)と重ね合わせると、この本線映像信号と別の映像信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされることになる。
この重ね合わされた映像信号をモニターに表示させると、この〔実施例3〕でも、前述の〔実施例1〕におけるのと全く同様にして、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、別の映像信号については通常の映像が表示される。
これにより、やはり、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とを、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができる。
次に、図1に示したようなカメラコントロールシステムにおけるビデオカメラに本発明を適用した別の例について説明する。図8は、本発明を適用したビデオカメラの主要部の構成を、ビデオカメラと1対1に対応させて接続されたカメラコントロールユニットとともに示す図であり、図1や図6や図7と共通する部分には同一符号を付している。
このビデオカメラ34は、図6のビデオカメラカメラ31と同じく輪郭抽出回路2,ミキシング回路3,フレームシンクロナイザー4及びタイミングジェネレータ5を含んでいる以外に、輪郭抽出回路2と同一構成の輪郭抽出回路33を含んでいる。
ビデオカメラ34で撮像している本線映像信号のうちの輝度信号Yは、この輪郭抽出回路33にも入力する。そして、輪郭抽出回路33の出力信号は、CCU32からカメラコントロールユニット(CCU)51に送られ、CCU51から図1に示すようなビデオスイッチャに供給される。
このビデオカメラ34では、本線映像信号から輪郭抽出回路33により映像の輪郭成分が取り出された後、この輪郭抽出回路33で取り出された輪郭成分が、CCU52を介して、図1に示すようなビデオスイッチャに送られる。
例えばこの輪郭成分をビデオスイッチャから出力させてミキシング回路で別の映像信号(ビデオカメラ34とは別のビデオカメラからの本線映像信号)と重ね合わせると、この本線映像信号と別の映像信号とが、本線映像信号については輪郭成分のみという通常の映像とは全く質感の異なる映像を表現する信号に変換されてから、重ね合わされることになる。
この重ね合わされた映像信号をモニターに表示させると、この〔実施例4〕でも、前述の〔実施例1〕におけるのと全く同様にして、同じ画面に、本線映像信号については映像の輪郭のみが表示され、別の映像信号については通常の映像が表示される。
これにより、やはり、本線映像信号の映像と別の映像信号の映像とを、同じ画面で同時に見ながら迅速・適確に把握することができる。
なお、以上の各実施例では、輪郭抽出回路2内に絶対値化回路14及び17を設けることにより、映像の輪郭が全て白い線で表示されるようにしている。しかし、これに限らず、絶対値化回路14及び17の後段にインバータを設けるなどして、映像の輪郭が全て黒い線で表示されるようにしてもよい。例えばリターン信号の映像が明るい(白っぽい)映像である場合には、そのほうが映像の輪郭が見やすくなる。
また、以上の各実施例では、本線映像信号から輪郭成分を取り出して、その輪郭成分をリターン信号等と重ね合わせることにより、本線映像信号については映像の輪郭のみを表示し、リターン信号等については通常の映像を表示している。しかし、これに限らず、リターン信号等のほうからから輪郭成分を取り出して、その輪郭成分を本線映像信号と重ね合わせることにより、リターン信号等については映像の輪郭のみを表示し、本線映像信号については通常の映像を表示するようにしてもよい。
また、以上の各実施例では、テレビジョン放送局のスタジオ内等のカメラコントロールシステムにおけるカメラコントロールユニット(CCU)やビデオカメラに本発明を適用している。しかし、これに限らず、静止画カメラにも本発明を適用してよい。さらには、カメラに限らず、2つの映像信号の映像を同じ画面で同時に見ながら把握する必要のあるあらゆる局面で本発明を適用してよい。
カメラコントロールシステムの構成例を示す図である。 本発明を適用したカメラコントロールユニットの主要部の構成をビデオカメラとともに示す図である。 図2の輪郭抽出回路の構成を示す図である。 図3の絶対値化回路の役割を示す図である。 図2のビデオカメラのビューファインダに表示される実際の映像を示す図である。 本発明を適用したビデオカメラの主要部の構成をカメラコントロールユニットとともに示す図である。 本発明を適用した別のカメラコントロールユニットの主要部の構成をビデオカメラとともに示す図である。 本発明を適用した別のビデオカメラの主要部の構成をカメラコントロールユニットとともに示す図である。
符号の説明
1 カメラコントロールユニット(CCU)
2 輪郭抽出回路
3 ミキシング回路
4 フレームシンクロナイザー
5 タイミングジェネレータ
6 セレクタ
11 D型フリップ・フロップ
12 D型フリップ・フロップ
13 減算器
14 絶対値化回路
15 1H遅延回路
16 減算器
17 絶対値化回路
18 D型フリップ・フロップ
19 D型フリップ・フロップ
20 乗算器
21 加算器
22 加算器
23 D型フリップ・フロップ
24 乗算器
25 加算器
26 セレクタ
31 ビデオカメラ
32 カメラコントロールユニット(CCU)
33 輪郭抽出回路
34 ビデオカメラ
51 ビデオカメラ
52 カメラコントロールユニット(CCU)

Claims (23)

  1. 映像信号から映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、
    前記輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、前記映像信号以外の映像信号とを重ね合わせる重畳手段と
    を備え、前記重畳手段で重ね合わされた映像信号が出力されることを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    前記輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことを特徴とする映像信号処理装置。
  3. 請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段を含むことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 請求項3に記載の映像信号処理装置において、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段をさらに含むことを特徴とする映像信号処理装置。
  5. 請求項1に記載の映像信号処理装置において、
    前記輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、前記重畳手段で前記輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザー
    をさらに備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  6. カメラから送られる本線映像信号を前記カメラ以外の機器に供給するとともに、前記カメラ以外の機器から供給されるリターン信号を前記カメラに送るカメラコントロールユニットにおいて、
    前記本線映像信号と前記リターン信号とのうちの一方の映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、
    前記輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、前記本線映像信号と前記リターン信号とのうちの残りの一方の映像信号とを重ね合わせる重畳手段と
    を備え、前記重畳手段で重ね合わされた映像信号を前記カメラに送ることを特徴とするカメラコントロールユニット。
  7. 請求項6に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  8. 請求項6に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段を含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  9. 請求項8に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段をさらに含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  10. 請求項6に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、前記重畳手段で前記輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザー
    をさらに備えたことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  11. 映像の表示手段を有するカメラにおいて、
    前記カメラ本体で撮像している本線映像信号と、外部から前記カメラに送られるリターン信号とのうちの一方の映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段と、
    前記輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分と、前記本線映像信号と前記リターン信号とのうちの残りの一方の映像信号とを重ね合わせる重畳手段と
    を備え、前記重畳手段で重ね合わされた映像信号が前記表示手段に供給されることを特徴とするカメラ。
  12. 請求項11に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことを特徴とするカメラ。
  13. 請求項11に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段を含むことを特徴とするカメラ。
  14. 請求項13に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段をさらに含むことを特徴とするカメラ。
  15. 請求項11に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段で輪郭成分を取り出される映像信号と、前記重畳手段で前記輪郭成分に重ね合わされる映像信号との位相を合せるフレームシンクロナイザー
    をさらに備えたことを特徴とするカメラ。
  16. カメラから送られる本線映像信号を前記カメラ以外の機器に供給するカメラコントロールユニットにおいて、
    前記本線映像信号から映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段
    を備え、前記輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分を出力することを特徴とするカメラコントロールユニット。
  17. 請求項16に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  18. 請求項16に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段を含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  19. 請求項18に記載のカメラコントロールユニットにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段をさらに含むことを特徴とするカメラコントロールユニット。
  20. カメラ本体で撮像している本線映像信号から、映像の輪郭成分を取り出す輪郭抽出手段
    を備え、前記輪郭抽出手段で取り出された輪郭成分を出力することを特徴とするカメラ。
  21. 請求項20に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、現在の映像信号と所定時間前の映像信号との差分を絶対値化する手段を含むことを特徴とするカメラ。
  22. 請求項20に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号をゲインを落として足し合わせる手段を含むことを特徴とするカメラ。
  23. 請求項22に記載のカメラにおいて、
    前記輪郭抽出手段は、取り出した輪郭成分に、もとの映像信号を直流レベルをオフセットして足し合わせる手段をさらに含むことを特徴とするカメラ。
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