JP2005057080A - 半導体装置 - Google Patents

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愼治 藤本
Susumu Maruoka
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Abstract

【課題】第一導電型の半導体素材の表面へ不純物導入により形成され、PN接合を形成する片方の半導体領域となる複数の第二導電型活性領域が分散配置されたJBSにおいて、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数を個々独立に決定可能にし、JBS構造の利点を有効活用した半導体装置を提供する。
【解決手段】単一のP型活性領域4が平面視において同心円の内外周により輪状に形成され、P型活性領域4とN-型領域3とがPN接合を形成すると共に、当該輪の内外でN-型領域3とP型活性領域4がショットキー接合を形成する構造とし、P型活性領域4を等間隔に分散配置した。また、P型活性領域4の配置は、正六角形状の配置又は正方形状の配置とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ショットキー接合とPN接合とが並存した構造を有するJunction Barrier Controlled Schottky(以下「JBS」という。)に関するものである。
数十〜数百KHZの周波数で運転される応用回路において用いられるダイオードとしては、ショットキー・バリヤー・ダイオード(以下「SBD」という。)や、超高速ダイオード(Ultra Fast Recovery Diode;以下「FRD」という。)が従来から広く用いられてきた。
周知のようにSBDは半導体と金属との接合を利用したユニポーラデバイス(通常はN-型基板を使う)であるから、PN接合ダイオードに比較して、電位障壁が低く順方向電圧降下が少ない。また、順バイアスにおいても少数キャリアの蓄積がほとんどないので逆回復時間は半導体側に空乏層を形成するのに要する時間だけであり、そのためスイッチングが速いなどの特徴がある。
一方、FRDは、PN接合に重金属の添加や放射線の照射などによって少数キャリアの再結合中心(ライフタイムキラー)を導入して少数キャリアのライフタイムの短縮を図ることにより逆回復時間を短縮化したものであり、少数キャリアのライフタイムを短縮することで極めて短い逆回復時間が達成されると言われてきた。
しかし、SBDは高周波帯域の周波数変換等においては低電圧では有利であるが、高電圧用途ではその動作の損失が大きくなり不利である。そのため、高電圧用途ではSBDに代えFRDが用いられるが、FRDは逆に低電圧で損失が大きくなるという性質を持つ。かかる損失は、特に順方向電圧降下VF、逆方向リーク電流IR、逆方向回復時間trrによって評価される。
図7においては横軸がデバイスの定格電圧(V)を、縦軸がその損失(W)を示している。曲線AはSBDの定格電圧の変化に対する損失の変化の傾向を、曲線BはFRDの定格電圧の変化に対する損失の変化の傾向を示している。
図7に示すように、ある定格電圧以下では、SBDの低VF特性の効果が大きくてSBDの方が低損失であるが、ある定格電圧を越えると、SBDも低VF特性が失われ、また逆方向リーク電流成分がFRDのそれに比べもともと大きいこと、また比較的高耐圧のSBDのスイッチング速度が遅くなる等の効果があいまって、FRDの方が低損失になる。
そして、SBDとFRDとで優勢となるデバイスの交替領域は、定格電圧の値は150〜300V程度に存在することが当業者に知られている。すなわち、150〜300V程度の範囲においてSBD及びFRDのうちいずれか一方の優勢から他方の優勢へと替わることが、当業界でのデバイス開発の過程において経験的に知られてきた。
その理由の一つは、高い耐圧のSBDを得るためには安定で高いバリヤー・ハイト(φB)を示すバリヤー金属が不可欠となるが、200V定格を越えるSBDをSBDが本来持つ優位性を残したまま商業ベース生産することが、現在の技術では先ず不可能である。
したがって、SBDが製造できない、その定格電圧以上の応用(200〜600V、1200V)においては、FRDが多用されるという背景がある。
しかしながら、上記のSBDとFRDとで優勢となるデバイスの交替領域においては、双方のデバイスの優位性が維持されない場合もある。その一例を図8を用いて説明する。
図8は、順バイアスから逆バイアスにスイッチした際の逆回復の様子を概略示した電流変化波形である。図8において縦軸は電流、横軸は時間であり、波形Aは180V型SBDについてものであり、波形Bは200V型FRDについてのものである。
この程度の定格電圧においては、本来は高速であるSBDの逆回復時間trrが比較的長くなる。しかし、SBDの逆回復波形はかなりソフト性に優れ、低ノイズなデバイスであることが明らかである。
その一方、FRDは逆回復時間trrは短く問題がないかのように思えるが、ライフタイムキラーを相当効かせているために、順方向電圧降下VFが上昇し、しかも回復時の電流のオーバー・シュート現象があって、結果として減衰振動を数回繰り返したのちに落ちつき、OFFが完了する。ある用途(の親機器)においては、この時発生する振動現象がノイズの発生源となり、好ましくない場合がある。
SBDやFRDのユーザーから求められる要望の結論として、逆回復時間(trr)がより短く、VFはより低く、しかも低ノイズなデバイスであることが必須条件である。
かような市場の要望(ニーズ)に応える為のデバイスの有力候補の一つとしてショットキー接合とPN接合とが並存した構造を有するJBSが考えられることが当業界においては周知である。例えば、JBS構造(呼称方法もまちまちであるが)の文献としては、非特許文献1等が発表されて久しい。
また、その応用は、IGBTと抱き合わせで用いられるFWD(フリー・ホイール・ダイオード)等の応用においても根強い要求があり、これらにも種々の文献発表(例えば、非特許文献2)があるが、IGBTは一般的に数十〜数百A型の大面積(&中高速)素子であること、またそれと対で併用するFRDも従って大面積素子となるが、逆回復時間trrは素子面積の増大とともに増大することを考慮しても、上記文献中に述べられている紹介例は何れもその運転周波数において、せいぜい数十KHZ程度の応用であるため、逆回復時間trrが約一桁上の200〜300nsと長い中高速デバイスである。
上記の150〜300V定格電圧の範囲をカバーする超高速なデバイス、すなわち逆回復時間trrが数十ns以内であって、IGBTよりも高い周波数で運転されるパワーMOSFETと抱き合わせで用いる、より高速な回路の要求に応えることが可能なデバイスであって、上記のVF特性とノイズ特性にも優れ、しかも安価なデバイスは市場に出現しておらず、その開発が大いに待たれるところである。
かかる状況に鑑み本願出願人は、ショットキー接合の面積率や電子線照射条件、アニール処理条件等の諸条件を適切に選定し、逆回復時間trrがより短く、順方向電圧降下VFがより低く、逆方向リーク電流IRが少なく、低ノイズで逆耐圧VRの高いJBSを安価に具現化するための発明を、特許文献1による特許出願としたところである。
特願2002−206832 [ISPSD'93,pp.199〜204,Comparison of High Voltage Power Rectifier Structures, by M.Mehretra & B.J.Baliga] [ISPSD'01,pp.307〜314,Great Improvement in IGBT Turn-on Characteristics with Trench Oxide Schottky(TOPS) Diode, by M.Nemoto, et al]
以上の従来技術においては次のような問題があった。
例えば、特許文献1において開示されるようにJBSのP型活性領域形成パターンに注目すると、特許文献1の図1及び図2に示されるように、半径12μm程度の微細なP型ドッドパターンを15μm程度のピッチで均等に分散配置したものであった。その配置規則は、一のP型活性領域(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他のP型活性領域が合計6つであり、当該他のP型活性領域の中心が前記一のP型活性領域の中心を中心とする正六角形の各頂点に一つずつ分配された配置規則となっている。
このような繰り返しドットパターンによる均等分散配置は、P型ドット領域の外周に角が無く電界集中を受けにくいため、耐圧向上の観点で優れている
しかし、繰り返しドットパターンによる均等分散配置おいては、P型領域の面積とN型領域の面積との比で表されるP/N面積比、隣接するP型ドッドパターンの中心間距離で代表されるパターンピッチ、隣接するP型ドッドパターン同士の離間距離で表されるパターン間隔のうちいずれか2つにより残りの一つが決定されるという幾何学的制約がある。
P/N面積比は、JBSにおいてSBDとFRDの平面的割合を決定しデバイス特性に大きく影響するものであるから、求められるデバイス特性に応じて他の制約を受けずに選択したい変数(設計上の変数であり、デバイス構造上は定数である。以下同じ。)である。繰り返しドットパターンによる場合、幾何学的にはSBDの面積率を21%〜100%の範囲で形成できるが、実際には他の変数の制約を受けるから、実用的範囲はもっと狭く、他の2変数を優先する場合には自ずと一の割合に決定されてしまう。
均質で高耐圧なデバイス特性を実現するために、パターンピッチはできるだけ微小な方が良く、時代の微細加工技術により決定されるから、パターンピッチに選択の余地は少ない。
パターン間隔は、一のPN接合に形成される空乏層とこれに隣接するPN接合に形成される空乏層との接触し易さを決定する。ブレークダウン前に隣接する空乏層同士が連結するようにすれば、空乏層の局率緩和による電界の局所集中の緩和、ひいては耐圧の向上が図られるから、パターン間隔を狭くした方が良い。しかし、パターン間隔を狭くすると、狭い間隔部分においてはショットキー接合が狭小になり順方向特性を悪化させる。したがって、パターン間隔は求められるデバイス特性に応じて他の制約を受けずに選択したい変数である。もちろんパターン間隔も時代の微細加工技術の影響を受ける。
しかし、上述したように繰り返しドットパターンにおいてはP/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数は、このうち2つにより残りの一つが決定されるという制約を有するから、これら3変数を個々独立に決定したいという自由度が得られず、JBS特有のいくつかの利点を有効活用できないといった問題があった。パターンピッチ及びパターン間隔は必ず時代の微細加工技術の影響を受けるが、パターンピッチ及びパターン間隔が制約されることによりP/N面積比の選択の範囲も制約を受けることとなる。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、第一導電型の半導体素材の表面へ不純物導入により形成され、PN接合を形成する片方の半導体領域となる複数の第二導電型活性領域が分散配置されたJBSにおいて、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数を個々独立に決定可能にし、JBS構造の利点を有効活用した半導体装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、例えば図1に示すように、
マスクを用いて、第一導電型の半導体素材(2)の表面へ反対導電型である第二導電型の不純物を選択的に導入することにより、第二導電型のガードリング(5)とこのガードリングに囲まれる複数の第二導電型活性領域(4)とが形成され、
前記ガードリングに囲まれた領域内で前記半導体素材の表面に露出する前記第二導電型活性領域及びこれに隣接する第一導電型領域(3)とに被着するバリアメタル(7)が前記半導体素材の表面に敷設され、
前記ガードリングに囲まれた領域上で開口する開口部を有し、前記半導体素材の表面に敷設される絶縁膜(8)と、
前記開口部を介して前記バリアメタルに接続する第一電極(9)と、
前記第一導電型領域側の第二電極(10)とが設けられてなる半導体装置において、
単一の前記第二導電型活性領域が平面視において輪状に形成され、前記第二導電型活性領域と前記第一導電型領域とがPN接合を形成すると共に、当該輪の内外で前記第一導電型領域と前記バリアメタルがショットキー接合を形成してなることを特徴とする半導体装置である。
したがって請求項1記載の発明によれば、第二導電型活性領域と第一導電型領域とがPN接合を形成すると共に、第一導電型領域とバリアメタルがショットキー接合を形成するので、ショットキー接合とPN接合とが並存したJBS構造を実現できる。また、単一の第二導電型活性領域が形成する輪の内外で前記第一導電型領域と前記バリアメタルがショットキー接合を形成するから、パターンピッチ及びパターン間隔が決定されても、輪外のSBD面積は決定されるが、輪内のSBD面積は決定されない。輪内のSBD面積が決定されないので、P/N面積比が決定されない。即ち、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔は相互に独立の変数となる。これらの3変数は、JBS特有の順方向特性、逆方向特性に大きく影響するものであるが、これら3変数を互いに独立に決定できるため、JBS構造特有の特性上の利点を3変数間の拘束無く有効に利用することができる。
すなわち請求項1記載の発明によれば、第一導電型の半導体素材の表面へ不純物導入により形成され、PN接合を形成する片方の半導体領域となる複数の第二導電型活性領域が分散配置されたJBSにおいて、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数が個々独立に決定可能になり、JBS構造の利点を有効活用した半導体装置を得ることができる。
請求項2記載の発明は、単一の前記第二導電型活性領域が平面視において同心円の内外周により輪状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置である
したがって請求項2記載の発明によれば、単一の前記第二導電型活性領域が平面視において同心円の内外周により輪状に形成されるから、第二導電型活性領域の内外周及び形成幅ともに角等の局所的変化のない均一な形状となり、悪質な電界局所集中を受けにくく、耐圧の向上が図られる。
請求項3記載の発明は、前記複数の第二導電型活性領域が等間隔に分散配置されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置である。
したがって請求項3記載の発明によれば、複数の第二導電型活性領域が等間隔に分散配置されているので、第二導電型活性領域の偏在が無く均質となり、悪質な電界局所集中を受けにくく、耐圧の向上が図られる。
請求項4記載の発明は、一の第二導電型活性領域(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他の第二導電型活性領域が合計6つであり、当該他の第二導電型活性領域の中心が前記一の第二導電型活性領域の中心を中心とする正六角形の各頂点に一つずつ分配された配置規則が前記複数の第二導電型活性領域の全部又は一部に適用されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置である。
したがって請求項4記載の発明によれば、等間隔の分散配置が実現でき、比較的高い密度にまで第二導電型活性領域の占める割合を高めることができる。本配置規則は複数の第二導電型活性領域の全部に適用する方が、全領域に亘って均一な分布とすることができるため好ましいが、目的に応じて一部に適用することもできる。一部に適用する場合においては、適用した部分において本発明の効果が得られる。
請求項5記載の発明は、一の第二導電型活性領域(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他の第二導電型活性領域が合計4つであり、当該他の第二導電型活性領域の中心が前記一の第二導電型活性領域の中心を中心とする正方形の各頂点に一つずつ分配された配置規則が前記複数の第二導電型活性領域の全部又は一部に適用されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置である。
したがって請求項5記載の発明によれば、等間隔の分散配置が実現でき、請求項4記載の発明に比較して、同一のパターンピッチ及び同一のパターン間隔としても、第二導電型活性領域が形成する輪外のSBD面積の占める割合は高くなる。また、輪外のショットキー接合面の最小形成幅=パターン間隔であるが、輪外のショットキー接合面上で第二導電型活性領域から最も離れた位置は請求項4記載の発明より請求項5記載の発明の方が遠くなるなど、幾何学的性質が異なり、デバイス特性について請求項4記載の発明とは異なった可能性を選択できる。本配置規則は複数の第二導電型活性領域の全部に適用する方が、全領域に亘って均一な分布とすることができるため好ましいが、目的に応じて一部に適用することもできる。一部に適用する場合においては、適用した部分において本発明の効果が得られる。
上述したように請求項1記載の発明によれば、第一導電型の半導体素材の表面へ不純物導入により形成され、PN接合の片側半導体領域となる複数の第二導電型活性領域が分散配置されたJBSにおいて、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数が個々独立に決定可能になり、JBS構造の利点を有効活用した半導体装置を得ることができるという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、第二導電型活性領域の内外周及び形成幅ともに角等の局所的変化のない均一な形状となり、悪質な電界局所集中を受けにくく、耐圧の向上が図られるという効果がある。
請求項3記載の発明によれば、第二導電型活性領域の偏在が無く均質となり、悪質な電界局所集中を受けにくく、耐圧の向上が図られるという効果がある。
請求項4記載の発明及び請求項5記載の発明のいずれによっても、等間隔の分散配置が実現できる。いずれを選択するかによって、P/N面積比などの大小や、幾何学的性質に基づくデバイス特性の選択をすることができるという効果がある。
以下に本発明の一実施の形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
〔第1の実施形態〕
まず、本発明第1の実施形態のJBSにつき説明する。図1は本発明の第1の実施形態のJBSを示す断面図(下部)と平面図(上部)である。なお、本実施形態においては、P型活性領域4が前記第二導電型活性領域に対応し、N-型領域3が前記第一導電型領域に対応する。
(1)基本構成
図1に示すように本JBSは、N+型の半導体基板1と、半導体基板1上にN-型でエピタキシャル成長により形成された半導体層2とを備える。
半導体層2の表層中央部には平面視において同心円の内外周により形成された輪状の多数のP型活性領域4が不純物導入によりに等間隔に形成され、これらを包囲するようにP型のガードリング5が形成される。半導体層2の表層最外周部にはN+型又はP+型のチャネルストップ領域6がガードリング5と間隔を隔てて不純物導入により形成される。半導体層2の残存部がN-型領域3となる。
さらに本JBSは、半導体層2表面上に敷設されるバリアメタル7と、半導体酸化膜8と、PSG(リン・珪酸・ガラス)保護膜23bとを備える。
バリアメタル7は、ガードリング5の内周縁及びガードリング5に囲まれた全領域を覆っている。したがって、ガードリング5に囲まれた領域で半導体層2表面上に露出するP型活性領域4の露出面及びN-型領域3の露出面はバリアメタル7によって覆われている。P型活性領域4とN-型領域3によりPN接合が形成され、N-型領域3とバリアメタル7によってショットキー接合が形成される。ショットキー接合は、P型活性領域4の輪の内外において形成される。
バリアメタル7の第一導電型領域であるN-型領域3に対するショットキー障壁高さ(φBN)は、φBN≧0.68eVが好ましい。このような条件を満たす半導体と金属との組み合せの例を、各組み合せにおけるφBN値を括弧内に示して列挙する。例えば、Si(n型)に対してはAg(φBN=0.78eV), Al(φBN=0.72eV), Au(φBN=0.80eV), Mo(φBN=0.68eV), Pd(φBN=0.81eV), Pt(φBN=0.90eV)である。GaAs(n型)に対してはAg(φBN=0.88eV), Al(φBN=0.80eV), Au(φBN=0.90eV),Cu(φBN=0.82eV), Hf(φBN=0.72eV), Pt(φBN=0.84eV),Ta(φBN=0.85eV), W(φBN=0.80eV)である。GaAs(p型)に対してはHf(φBN=0.68eV)である。
半導体酸化膜8は、ガードリング5の外周縁及びチャネルストップ領域6の内周縁及びガードリング5とチャネルストップ領域6との間で露出するN-型領域3の露出面を覆っている。
PSG保護膜23bは、この半導体酸化膜8上に同一範囲に重ねて敷設されている。
さらに本JBSは、第一電極メタル9と、第二電極メタル10と、等電位リング(Equi-Potential-Ring)電極メタル11と、最終絶縁保護膜24とを備える。本JBSでは第一電極メタル9が陽極電極、第二電極メタル10が陰極電極となり、本JBSはこれら2電極を端子とするダイオードを成す。
半導体酸化膜8の開口部を介して第一電極メタル9がバリアメタル7に接合する。
N-型領域3側の電極である第二電極メタル10は、半導体基板1の裏面に接合する。
等電位リング電極メタル11は第二電極メタル10と等電位に保持されているものであり、半導体酸化膜8の外周開口部を介してチャネルストップ領域6に接続する。
第一電極メタル9、第二電極メタル10及び等電位リング電極メタル11はアルミニウム等により構成することができる。
最終絶縁保護膜24は素子周辺領域にリング状に敷設されて第一電極メタル9の縁部及び等電位リング電極メタル11を被覆し、電気的・機械的負荷から保護する。最終絶縁保護膜24としては、シリコン窒化物やPSG膜を用いることができる。
図1に示すように本JBSはプレーナ技術により製作されるもので、P型活性領域4及びガードリング5の下端縁部は丸みを帯びており曲面接合を構成する。特に本JBSは、ガードリング5の下端外周縁である外端コーナー部12に最大電界が生じるように構成されたものである。これにより高電圧印加時にガードリング5が形成された素子周辺部分によって高エネルギーを負担し耐久する。このようにガードリング5を形成し、かつ、最大電界がガードリング5で生じるように構成することにより高耐圧のJBSを得ることができる。
(2)製造方法
次に、図2及び図3を参照して本JBSの主要な製造工程につき説明する。図2及び図3は本発明第1及び第2の実施形態のJBSを製造する主要工程における断面図である。
まず、図2(1)に示すように、N+型の半導体基板1上にエピタキシャル成長させたN-型の半導体層2を有するウエファを酸化させ、その表裏に半導体酸化膜21a,22を形成する。例えば、半導体基板1及び半導体層2にシリコンを用いる。その場合、例えば、1000℃で90分の湿式酸化法により半導体酸化膜21a,22として約0.5μmのシリコン酸化膜を形成する。
次に、図2(2)に示すように、半導体層2表面の半導体酸化膜21aを周知のリソグラフィ・エッチング技術を用いて開口し酸化膜マスクパターン21bとする。さらに、酸化膜マスクパターン21bをマスクとしてP型不純物を半導体層2に導入する。それには例えば、ボロンをイオン注入することにより行う。P型不純物導入後、熱拡散しP型不純物を活性化させる。これによりP型活性領域4及びガードリング5が形成される。このとき図1に示した輪状のP型活性領域4を得るには、図2(2)に示すように適当な内径φ1、外径φ2を有し、形成予定の各P型活性領域4の中心を中心とする輪状の開口部を形成し、P型不純物を注入する。これによりP型不純物は横方向にも進行し輪状のP型活性領域4が所定の間隔をもって形成される。
P型活性領域4及びガードリング5の最終的な幅は、開口幅と横方向の拡散幅との和で決まり、横方向の拡散幅は拡散深さにより異なる。ガードリング5を形成する開口部の幅としては、例えば30μmとする。拡散深さにより異なるが、例えば約32〜40μm幅のガードリング5を形成する。
図2(3)に示すように、P型不純物導入後の熱拡散工程において半導体酸化膜21bの開口部を含めて、ウエファ表面を酸化させ新たな半導体酸化膜21cを形成する。
半導体酸化膜21b及び半導体酸化膜21cの周縁部を周知のフォトリソグラフィ技術を用いてエッチングして開口する。これにより開口した開口部を介してN+型不純物を導入し、N+型のチャネルストップ層6を形成する。それには例えば、リンをイオン注入することにより行う。その深さXjn+は例えば、1.2〜1.3μmとされる。N+型不純物導入後、熱拡散しN+型不純物を活性化させる。
次に、図3(4)に示すように、PSG(リン・珪酸・ガラス)膜23aを形成する。なお図2(3)に示される半導体酸化膜21b及び21cをまとめて半導体酸化膜21dとして図3(4)中に示す。
次に、周知のリソグラフィ・エッチング・金属成膜技術を用いて、PSG膜23a及び半導体酸化膜21dを開口して、図3(5)に示すようにPSG膜23b及び半導体酸化膜8とする。PSG膜23b及び半導体酸化膜8の開口部を介して上述したバリアメタル7を図3(5)に示すようにガードリング5、P型活性領域4及びその間のN-型領域3上に形成する。図3(5)に示すようにバリアメタル7をPSG膜23b及び半導体酸化膜8の開口部全域のみならず、PSG膜23b及び半導体酸化膜8の内周縁上にまで敷設しても良い。しかしPSG膜23b及び半導体酸化膜8の開口部の周縁を除くこの開口部より一回り小さい範囲にバリアメタル7を形成しても良い。
さらにその後、周知のリソグラフィ・エッチング・金属成膜技術を用いて、上述した第一電極メタル9と、等電位リング電極メタル11を形成する。図3(5)に示すように上述した第一電極メタル9によりバリアメタル7を完全に覆うようにする。
以上の工程を経て残った半導体酸化膜8は、図1に示した半導体酸化膜8に対応する。なお、半導体酸化膜8上にはPSG膜23bが形成される。
一方、ウエファ裏面を研削する。これにより、裏面の半導体酸化膜22は除去される。
その後、図3(6)に示すようにウエファ裏面に上述した第二電極メタル10を形成する。
さらに、図3(6)に示すように最終絶縁保護膜24を周辺領域に形成する。中央の第一電極メタル9は露出させておく。最終絶縁保護膜24としては、シリコン窒化物やPSG膜を用いることができる。
以上のようにして形成された素子に対しライフタイムキラーを導入するための電子線照射を行い、さらにその後アニール処理を行う。なお、電子線は表面側から照射すれば足りるが、本願発明者らは実験により裏面側から照射しても結果に大差はないことを確認している。
(3)平面的構造及び平面的構造が及ぼすデバイス特性への影響
次に、平面視におけるP型活性領域4の構造及びこの平面的構造が及ぼすデバイス特性への影響につき説明する。図4は、図1においてガードリング5に囲まれる領域内の半導体層2表面の部分拡大図である。
図4(a)に示すように第1の実施形態に適用される配置規則は、一のP型活性領域4a(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他のP型活性領域4bが合計6つであり、当該他のP型活性領域4bの中心が前記一のP型活性領域4aの中心を中心とする正六角形の各頂点に一つずつ分配された配置規則である。
そして以下に説明するように、代表3変数を決定することにより、平面的構造が一つに決定される。
ここで、幾何学的諸量を定義する。上述したように本配置規則のような均等分散配置においては、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数が個々独立に決定可能である。いま、代表3変数のディメンションを合わせるため、図4(a)に示すようにパターンピッチをa、パターン間隔をbとし、P型活性領域4の内周円の直径をφdとする。〈a、b、φd〉を代表3変数とすると、他の幾何学的諸量はすべて代表3変数によって定義できる。
例えば図4(a)に示すように、P型活性領域4の外周円の半径をRp、P型活性領域4の外周から内周までの幅Lpとすると、
〈式1〉:Rp=(a−b)/2
〈式2〉:Lp=(a−b−φd)/2 と表現できる。
正六角形は6つの合同な正三角形に分割できるから、図4(a)に示す正六角形から図4(b)に示すように一つの正三角形を取り出して考える。この正三角形の面積をS、この正三角形のうち、P型活性領域4の面積をSp、N-型領域3の面積をSn、Snのうち各P型活性領域4が形成する輪の外側のN-型領域3の面積をSn1、Snのうち各P型活性領域4が形成する輪の内側のN-型領域3の面積をSn2とすると、
〈式3〉:S=(√3)a2/4
〈式4〉:Sp=π{(a−b)2−φd 2}/8
〈式5〉:Sn=S−Sp=(√3)a2/4−π{(a−b)2−φd 2}/8
〈式6〉:Sn1=(√3)a2/4−π{(a−b)2}/8
〈式7〉:Sn2=πφd 2/8
〈式8〉:Sp/S=π{(a−b)2−φd 2}/{2(√3)a2
〈式9〉:Sn/S=〔2(√3)a2−π{(a−b)2−φd 2}〕/{2(√3)a2
〈式10〉:Sp/Sn=π{(a−b)2−φd 2}/〔2(√3)a2−π{(a−b)2−φd 2}〕
(なお、(P/N面積比)=Sp/Sn)
〈式11〉:Sn1/Sn=〔2(√3)a2−π{(a−b)2}〕/〔2(√3)a2−π{(a−b)2−φd 2}〕
〈式12〉:Sn2/Sn=πφd 2/〔2(√3)a2−π{(a−b)2−φd 2}〕
〈式13〉:Sn1/Sn2=〔2(√3)a2−π{(a−b)2}〕/πφd 2 が成り立つ。
ガードリング5に囲まれる領域全体は、図4(b)に示す正三角形を単位とする繰返しパターンで形成されるものと近似できるから、上記式8〜13の比についてはガードリング5に囲まれる領域全体についても近似的に成り立つものとして扱うことができる。
次に、平面的構造が及ぼすデバイス特性への影響について、具体的数値を挙げて説明する。
例として、半導体層2の比抵抗ρが6.0Ω・cmであるウエファ(半導体層2の厚さdl=21〜28μm程度)に深さXjp=1μmのP型活性領域4をパターンピッチa=15μmで形成する場合を考える。
P型活性領域4を形成する不純物を導入する際の酸化膜マスクの限界最小開口幅を1μmとすると、不純物はXjp=1μmの80%程度開口端から横方向に進行するため、1+1×0.8×2により2.6μmが幅Lpの限界最小形成値となる。
次に、耐圧及び順方向特性のバランスをとるため、逆電圧VRと空乏層Wdの関係を周知の式により計算してみる。その計算結果を表1に示した。
Figure 2005057080
例えば、図5(a)に示すモデルのようにb=1μmとした従来型JBSを考える。正三角形の重心Gは、半導体層2表面においてPN接合から最も離れた点となる。図5(a)に示すモデルにおいてPN接合から重心Gまでの距離は1.66μmとなる。ここで表1を参照すると、1.66μmは、およそVR=1.6vのときの空乏層幅に相当する。順方向電圧降下VF=1v以内を目標とすると、このモデルでは高耐圧が期待できるものの、順方向特性が目標の値に達しないと考えられる。
そこで、bを2μm以上とする。同様の理由により、φdを2μm以上とする。幅Lpの限界最小形成値が2.6μmであることを考慮すると、例えば図5(b)〜(f)に示すような本発明例JBS01〜05を選択できる。Sn/SがJBS01から順に、60.6,52.1,42.9,32.8,35.5(%)となる。このようにパターンピッチa及びパターン間隔bが決定されても、Sn/S(すなわち、P/N面積比)を選択できる。
また、Sn1/SnがJBS01から順に、80.4,77.9,74.3,68.7,68.7(%)となる。このように、Sn1とSn2の比、すなわち、P型活性領域4が形成する輪の内外のショットキー接合の面積比を選択することも可能である。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明第2の実施形態のJBSにつき説明する。本実施形態は、適用されるP型活性領域4の配置規則のみが第1の実施形態とは異なる。したがって、本実施形態のJBSは、前記第1の実施形態と同一の基本構成を有し、同一の製造方法が適用できる(P型活性領域4の配置規則に関わる事項がある場合は、それを除く。)。
図6は、本発明第2の実施形態におけるガードリング5に囲まれる領域内の半導体層2表面の部分拡大図である。
図6に示すように第2の実施形態に適用される配置規則は、一のP型活性領域4c(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他のP型活性領域4dが合計4つであり、当該他のP型活性領域4dの中心が前記一のP型活性領域4cの中心を中心とする正方形の各頂点に一つずつ分配された配置規則である。
そして以下に説明するように、代表3変数を決定することにより、平面的構造が一つに決定される。
ここで、幾何学的諸量を定義する。上述したように本配置規則のような均等分散配置においては、P/N面積比、パターンピッチ及びパターン間隔の3変数が個々独立に決定可能である。いま、代表3変数のディメンションを合わせるため、図6に示すようにパターンピッチをa、パターン間隔をbとし、P型活性領域4の内周円の直径をφdとする。〈a、b、φd〉を代表3変数とすると、他の幾何学的諸量はすべて代表3変数によって定義できる。
例えば図6に示すように、P型活性領域4の外周円の半径をRp、P型活性領域4の外周から内周までの幅Lpとすると、第1の実施形態と同様に、
〈式1〉:Rp=(a−b)/2
〈式2〉:Lp=(a−b−φd)/2 と表現できる。
図6に破線で示すような一辺aの正方形を考える。この正方形の面積をSβ、この正方形のうち、P型活性領域4の面積をSpβ、N-型領域3の面積をSnβ、Snβのうち各P型活性領域4が形成する輪の外側のN-型領域3の面積をSn1β、Snβのうち各P型活性領域4が形成する輪の内側のN-型領域3の面積をSn2βとすると、
〈式3β〉:Sβ=a2
〈式4β〉:Spβ=π{(a−b)2−φd 2}/4
〈式5β〉:Snβ=Sβ−Spβ=a2−π{(a−b)2−φd 2}/4
〈式6β〉:Sn1β=a2−π{(a−b)2}/4
〈式7β〉:Sn2β=πφd 2/4
〈式8β〉:Spβ/Sβ=π{(a−b)2−φd 2}/4a2
〈式9β〉:Snβ/Sβ=1−π{(a−b)2−φd 2}/4a2
〈式10β〉:Spβ/Snβ=π{(a−b)2−φd 2}/〔1−π{(a−b)2−φd 2}〕
(なお、(P/N面積比)=Sp2/Sn2)
〈式11β〉:Sn1β/Snβ=〔4a2−π{(a−b)2}〕/〔4a2−π{(a−b)2−φd 2}〕
〈式12β〉:Sn2β/Snβ=πφd 2/〔4a2−π{(a−b)2−φd 2}〕
〈式13β〉:Sn1β/Sn2β=〔4a2−π{(a−b)2}〕/πφd 2 が成り立つ。
ガードリング5に囲まれる領域全体は、図6に破線で示したす正方形を単位とする繰返しパターンで形成されるものと近似できるから、上記式8β〜13βの比についてはガードリング5に囲まれる領域全体についても近似的に成り立つものとして扱うことができる。
第1の実施形態において示した本発明例JBS03と同一の〈a、b、φd〉を有する例について計算すると、Snβ/Sβ=52.9%、Sn1β/Snβ=94.1%となる。これに比較して本発明例JBS03にあっては、Sn/S=42.9%で10%少なく、Sn1/Sn=74.3で約20%少ない。
このように、同一の〈a、b、φd〉であっても、第1の実施形態の配置規則を採用するか、本実施形態の配置規則を採用するかによって、P/N面積比、すなわち、SBDとFRDの面積占有率が異なり、本実施形態の配置規則を選択することによりSBDの面積占有率を比較的大きくすることができ、第1の実施形態の配置規則を選択することによりFRDの面積占有率を比較的大きくすることができる。
単一のP型活性領域4が形成する輪の外のショットキー接合面上でP型活性領域4から最も離れた位置は第1の実施形態においては、図5(a)に示した重心G、本実施形態においては、図6に破線で示した正方形の頂点が該当する。そのため、単一のP型活性領域4が形成する輪の外のショットキー接合面上でP型活性領域4から最も離れた位置は第1の実施形態より本実施形態の方が遠くなるという幾何学的性質の違いがあり、第1の実施形態の配置規則を採用するか、本実施形態の配置規則を採用するかによってデバイス特性が異なってくる。
図1は本発明第1の実施形態のJBSを示す断面図(下部)と平面図(上部)である。 本発明第1及び第2の実施形態のJBSを製造する主要工程における断面図である。 本発明第1及び第2の実施形態のJBSを製造する図2に続く主要工程における断面図である。 本発明第1の実施形態に係る半導体層2表面の部分拡大図である。 本発明第1の実施形態に係る半導体層2表面の部分拡大図である。 本発明第2の実施形態に係る半導体層2表面の部分拡大図である。 SBDとFRDの各デバイスの定格電圧(V)とその損失(W)との関係を表した曲線である。 SBDとFRDの各デバイスを、順バイアスから逆バイアスにスイッチした際の逆回復の様子を概略示した電流変化波形である。
符号の説明
1…半導体基板 2…半導体層 3…N-型領域 4…P型活性領域… 5…ガードリング 6…チャネルストップ領域 7…バリアメタル 8…半導体酸化膜… 9…第一電極メタル 10…第二電極メタル 11…等電位リング電極メタル 23b…PSG保護膜 24…最終絶縁保護膜

Claims (5)

  1. マスクを用いて、第一導電型の半導体素材の表面へ反対導電型である第二導電型の不純物を選択的に導入することにより、第二導電型のガードリングとこのガードリングに囲まれる複数の第二導電型活性領域とが形成され、
    前記ガードリングに囲まれた領域内で前記半導体素材の表面に露出する前記第二導電型活性領域及びこれに隣接する第一導電型領域とに被着するバリアメタルが前記半導体素材の表面に敷設され、
    前記ガードリングに囲まれた領域上で開口する開口部を有し、前記半導体素材の表面に敷設される絶縁膜と、
    前記開口部を介して前記バリアメタルに接続する第一電極と、
    前記第一導電型領域側の第二電極とが設けられてなる半導体装置において、
    単一の前記第二導電型活性領域が平面視において輪状に形成され、前記第二導電型活性領域と前記第一導電型領域とがPN接合を形成すると共に、当該輪の内外で前記第一導電型領域と前記バリアメタルがショットキー接合を形成してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 単一の前記第二導電型活性領域が平面視において同心円の内外周により輪状に形成されてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記複数の第二導電型活性領域が等間隔に分散配置されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  4. 一の第二導電型活性領域(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他の第二導電型活性領域が合計6つであり、当該他の第二導電型活性領域の中心が前記一の第二導電型活性領域の中心を中心とする正六角形の各頂点に一つずつ分配された配置規則が前記複数の第二導電型活性領域の全部又は一部に適用されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  5. 一の第二導電型活性領域(最外周に配置されるものを除く)に最も近い他の第二導電型活性領域が合計4つであり、当該他の第二導電型活性領域の中心が前記一の第二導電型活性領域の中心を中心とする正方形の各頂点に一つずつ分配された配置規則が前記複数の第二導電型活性領域の全部又は一部に適用されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
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