JP2005056061A - 交通情報の符号化方法、交通情報提供システム及び装置 - Google Patents
交通情報の符号化方法、交通情報提供システム及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】データ量を増やすこと無く、重要性が高い区間や時間帯の交通情報については詳細に提示できるように交通情報を符号化する方法を提供する。
【解決手段】交通情報を離散値で表し(a)、(b)、この離散値に離散ウェーブレット変換を施して、得られたスケーリング係数と高次のウェーブレット係数とを用いて交通情報を表す交通情報の符号化方法において、交通情報の中に対象領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数を含めて、不可逆的に符号化した交通情報の特定領域の情報劣化を防ぐようにしている。対象領域の位置分解能あるいは時間的な分解能が高く維持され(c)、特定領域の情報劣化が防止できる。また、その他の領域の分解能は低く設定され、そのため、データ量の増大が抑えられる。
【選択図】図1
【解決手段】交通情報を離散値で表し(a)、(b)、この離散値に離散ウェーブレット変換を施して、得られたスケーリング係数と高次のウェーブレット係数とを用いて交通情報を表す交通情報の符号化方法において、交通情報の中に対象領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数を含めて、不可逆的に符号化した交通情報の特定領域の情報劣化を防ぐようにしている。対象領域の位置分解能あるいは時間的な分解能が高く維持され(c)、特定領域の情報劣化が防止できる。また、その他の領域の分解能は低く設定され、そのため、データ量の増大が抑えられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、交通情報を符号化する方法と、この方法で符号化した交通情報を提供するシステムと、そのシステムを構成する装置に関し、特に、交通情報を部分的に詳細に表すことができるようにしたものである。
現在、カーナビゲーション装置などに道路交通情報の提供サービスを実施しているVICS(道路交通情報通信システム)は、道路に設置された車両感知器や画像センサーなどから道路交通情報を収集し、これを編集して、FM多重放送やビーコンを通じて、渋滞情報や、所要時間を表す旅行時間情報などの交通混雑情報を提供している。下記特許文献1には、道路交通情報における渋滞度表示のためのデータ処理方法が記載されている。
現行のVICS情報では、交通の現在情報を次のように表現している。
交通の混雑状況は、渋滞(一般道:≦10km/h・高速道:≦20km/h)、混雑(一般道:10〜20km/h・高速道:20〜40km/h)、閑散(一般道:≧20km/h・高速道:≧40km/h)の3段階に区分して表示され、また、車両感知機の故障などで情報収集ができない場合は「不明」と表示される。
渋滞状況を表す渋滞情報は、VICSリンク(VICSで用いられている位置情報識別子)全体が同一混雑状況の場合、
「VICSリンク番号+状態(渋滞/混雑/閑散/不明)」
と表示され、また、リンク内の一部だけが渋滞しているときは、
「VICSリンク番号+渋滞先頭距離(リンク始端からの距離)+渋滞末尾距離(リンク始端からの距離)+状態(渋滞)」
と表示される。この場合、渋滞がリンク始端から始まるときは、渋滞先頭距離が0xffと表示される。また、リンク内に異なる混雑状態が共存する場合は、各混雑状況がこの方法でそれぞれ記述される。
また、各リンクの旅行時間を表すリンク旅行時間情報は、
「VICSリンク番号+旅行時間」
と表示される。
特開2001−194170号公報
交通の混雑状況は、渋滞(一般道:≦10km/h・高速道:≦20km/h)、混雑(一般道:10〜20km/h・高速道:20〜40km/h)、閑散(一般道:≧20km/h・高速道:≧40km/h)の3段階に区分して表示され、また、車両感知機の故障などで情報収集ができない場合は「不明」と表示される。
渋滞状況を表す渋滞情報は、VICSリンク(VICSで用いられている位置情報識別子)全体が同一混雑状況の場合、
「VICSリンク番号+状態(渋滞/混雑/閑散/不明)」
と表示され、また、リンク内の一部だけが渋滞しているときは、
「VICSリンク番号+渋滞先頭距離(リンク始端からの距離)+渋滞末尾距離(リンク始端からの距離)+状態(渋滞)」
と表示される。この場合、渋滞がリンク始端から始まるときは、渋滞先頭距離が0xffと表示される。また、リンク内に異なる混雑状態が共存する場合は、各混雑状況がこの方法でそれぞれ記述される。
また、各リンクの旅行時間を表すリンク旅行時間情報は、
「VICSリンク番号+旅行時間」
と表示される。
しかし、現在の交通情報は、それぞれの情報表現の分解能に大きな偏りがある。即ち、渋滞情報は、その位置に関して10m単位の細かさで表示できるが、交通情報の表現状態数は、渋滞・混雑・閑散の3状態のみである。また、リンク旅行時間に関する交通情報の表現は、10秒単位の細かい表現が可能であるが、位置分解能は「リンク単位」のみであり、リンク内の細かな速度分布までは表現することができない。
図21に示すように、縦軸に、交通情報の表現可能な状態数(交通表現分解能)を取り、横軸に位置(または区間)分解能を取ったグラフ上に現在の交通情報を表わすと、リンク旅行時間は、交通表現分解能が高いものの、位置分解能が低い情報として、また、渋滞情報は、位置分解能が高いものの、交通表現分解能が低い情報として位置付けられる。従って、現在の渋滞情報及びリンク旅行時間情報では、図21に円で示すような中間的な分解能の表現ができない、という問題点がある。
この円内の交通情報の収集自体は可能であり、既存のセンサーで収集している編集前の元情報は、センサー密度等による程度の差こそあれ、このような中間的なレベルの交通情報である。また、近年、研究が進められている、走行中の車両(プローブカー)から軌跡情報及び速度情報等を収集して交通情報の生成に役立てる道路交通情報収集システム(プローブ情報収集システム、あるいはフローティング・カーデータ(FCD)収集システム)では、情報収集の目的や送信データ量に応じて、この円内の各レベルにおける情報をセンターで集めることが可能である。
提供する交通情報の表現形式は、理想的には、図21のグラフ上の全てが表現でき、ソースデータに合わせて、位置分解能及び交通表現分解能ともに任意に変更できる形式であることが望ましい。
提供する交通情報の表現形式は、理想的には、図21のグラフ上の全てが表現でき、ソースデータに合わせて、位置分解能及び交通表現分解能ともに任意に変更できる形式であることが望ましい。
また、現在の交通情報の提供方式は、道路上の位置分解能及び交通表現分解能が固定されている。そのため、データ量が多い場合に、図22(a)に示すように、伝送パス容量を超えたデータは欠損し、そのデータの重要度が高くても、受信側には伝わらない、という問題点がある。
交通情報の提供を受ける側は、いつも閑散としている場所や時間帯の情報については大まかでも構わないが、渋滞の頻発する場所やその近辺、あるいは、渋滞の起きやすい時間帯の情報については、詳細な情報を欲している。また、プローブ情報収集システムの収集センターがプローブカーから集める交通情報について言えば、プローブカーが渋滞区間を走行している際の計測情報や、プローブカーがハンドルを急に切った場所、あるいは急加速・急減速した場所での情報は、交通情報の生成や交通管制のために重要であり、詳細な情報を取得する必要がある。
交通情報のデータ量が伝送パス容量を超えそうな場合には、図22(b)に示すように、こうした重要度の高い情報の詳細さは維持したまま、重要度が低い情報の分解能を「粗く」して、データ量の削減を図ることが望ましい。
交通情報の提供を受ける側は、いつも閑散としている場所や時間帯の情報については大まかでも構わないが、渋滞の頻発する場所やその近辺、あるいは、渋滞の起きやすい時間帯の情報については、詳細な情報を欲している。また、プローブ情報収集システムの収集センターがプローブカーから集める交通情報について言えば、プローブカーが渋滞区間を走行している際の計測情報や、プローブカーがハンドルを急に切った場所、あるいは急加速・急減速した場所での情報は、交通情報の生成や交通管制のために重要であり、詳細な情報を取得する必要がある。
交通情報のデータ量が伝送パス容量を超えそうな場合には、図22(b)に示すように、こうした重要度の高い情報の詳細さは維持したまま、重要度が低い情報の分解能を「粗く」して、データ量の削減を図ることが望ましい。
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、データ量を増やすこと無く、重要性が高い区間や時間帯の交通情報については詳細に提示できるように交通情報を符号化する方法を提供し、また、その方法を実行して交通情報を提供するシステム及び装置を提供することを目的としている。
本発明では、交通情報を離散値で表し、この離散値に離散ウェーブレット変換を施して、得られたスケーリング係数とウェーブレット係数とを用いて交通情報を表す交通情報の符号化方法において、交通情報の中に、特定領域の離散値の復元に関与するウェーブレット係数より低次の係数を含めるようにしている。
また、本発明の交通情報提供システムは、交通情報を離散値で表し、この離散値に離散ウェーブレット変換を施してスケーリング係数とウェーブレット係数とを生成し、スケーリング係数と、高次のウェーブレット係数と、特定領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数とを提供する交通情報提供装置と、交通情報提供装置から提供されたスケーリング係数と、高次のウェーブレット係数と、低次のウェーブレット係数とを用いて交通情報を復元し、特定領域の交通情報を他の領域よりも高い空間的または時間的分解能で表す交通情報受信装置とで構成している。
また、本発明の交通情報提供装置には、交通情報を離散値で表す交通情報変換手段と、この離散値に離散ウェーブレット変換を施してスケーリング係数とウェーブレット係数とを生成する離散ウェーブレット変換処理手段と、高い位置分解能で交通情報を表示する特定領域を決定する特定領域決定手段と、スケーリング係数と高次のウェーブレット係数と特定領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数とを選択する係数選択手段と、この係数選択手段によって選択された係数を提供する交通情報提供手段とを設けている。
本発明の交通情報の符号化方法では、交通情報の中に特定領域の交通情報の詳細表示を可能にする低次のウェーブレット係数を含めているため、特定領域の空間的分解能(位置分解能)あるいは時間的な分解能が高く維持され、特定領域の情報劣化が防止できる。また、その他の領域の分解能は低く設定され、そのため、データ量の増大が抑えられる。
また、本発明の交通情報提供システムでは、この符号化方法を用いて交通情報を符号化しているため、伝送データ量の制約があるときでも、特定領域の交通情報については詳細に提示することができる。
また、本発明の交通情報提供装置は、これを用いて、この交通情報提供システムが実現できる。
また、本発明の交通情報提供システムでは、この符号化方法を用いて交通情報を符号化しているため、伝送データ量の制約があるときでも、特定領域の交通情報については詳細に提示することができる。
また、本発明の交通情報提供装置は、これを用いて、この交通情報提供システムが実現できる。
本発明の実施形態では、交通情報を符号化して提供する方法について説明する。
この交通情報提供方法では、車両速度や旅行時間、渋滞度などで表される交通状況を道路に沿って変化する関数として捉え、道路交通情報の送信側は、この交通状況を道路に沿って等間隔にサンプリングする。図1では、道路上のサンプリング点を図1(a)の白丸で示し、各サンプリング点の速度データから成るデータ列を図1(b)に示している。また、楕円で囲んだ範囲の情報は、交通情報としての重要性が高い、小さい速度データを示しているため、この範囲を、詳細な情報を送るべき対象領域としている。
送信側は、このサンプリングデータのデータ列に対して離散ウェーブレット変換(DWT)を施し、送信データ量の削減が必要な場合に、元のデータ列(図1(b))の1/2の粗い位置分解能でデータが再現できるように、但し、対象領域については、原データと同じ詳細な位置分解能でのデータ再現が可能であるように、データを送信する。
この交通情報提供方法では、車両速度や旅行時間、渋滞度などで表される交通状況を道路に沿って変化する関数として捉え、道路交通情報の送信側は、この交通状況を道路に沿って等間隔にサンプリングする。図1では、道路上のサンプリング点を図1(a)の白丸で示し、各サンプリング点の速度データから成るデータ列を図1(b)に示している。また、楕円で囲んだ範囲の情報は、交通情報としての重要性が高い、小さい速度データを示しているため、この範囲を、詳細な情報を送るべき対象領域としている。
送信側は、このサンプリングデータのデータ列に対して離散ウェーブレット変換(DWT)を施し、送信データ量の削減が必要な場合に、元のデータ列(図1(b))の1/2の粗い位置分解能でデータが再現できるように、但し、対象領域については、原データと同じ詳細な位置分解能でのデータ再現が可能であるように、データを送信する。
一方、受信側は、受信データに逆離散ウェーブレット変換(IDWT)を施して、速度データを復元する。このとき、受信側に受信データの全てを復元処理する能力があるときには、図1(c)に示すように、対象領域については原データ(図1(b))と同様の詳細な位置分解能で、また、その他の領域については原データの1/2の粗い位置分解能で速度データが再現される。また、時間的な制約や処理能力の制約から受信側で受信データの全てを復元処理することができない場合は、図1(d)に示すように、全領域について原データの1/2(あるいはそれ以下)の粗い位置分解能で速度データが再現される。
このように、送信側が、一部領域の情報を、他の領域に比べて詳細な位置分解能で再現できるデータを提供し、受信側が、その一部領域での情報の再現形態を受信側の事情で選択することは、送信データをDWTで符号化し、それをIDWTで復号化しているために可能になる。
このように、送信側が、一部領域の情報を、他の領域に比べて詳細な位置分解能で再現できるデータを提供し、受信側が、その一部領域での情報の再現形態を受信側の事情で選択することは、送信データをDWTで符号化し、それをIDWTで復号化しているために可能になる。
ここで、DWT及びIDWTについて説明する。
ウェーブレット変換の一般式を図2に示している。ウェーブレットとは、基本ウェーブレットと呼ばれる時間的にも周波数的にも限定した範囲だけに存在する関数Ψ(t)に対して、時間軸上でa倍する操作(スケール変換)や、時間的にbだけ横にずらす操作(シフト変換)を行い、こうしてできる(数3)のような関数の集合のことを言う。この関数を用いて、パラメータa、bに対応する信号の周波数や時間成分を抽出することができ、この操作をウェーブレット変換という。
ウェーブレット変換には、連続ウェーブレット変換と離散ウェーブレット変換(DWT)とが存在する。連続ウェーブレット変換の順変換を(数1)に、逆変換を(数2)に示している。この実数a、bをa=2j、b=2jk(j>0)と置いて、離散ウェーブレット変換(DWT)の順変換は(数5)のように、また、逆変換(IDWT)は(数6)のように表される。
ウェーブレット変換の一般式を図2に示している。ウェーブレットとは、基本ウェーブレットと呼ばれる時間的にも周波数的にも限定した範囲だけに存在する関数Ψ(t)に対して、時間軸上でa倍する操作(スケール変換)や、時間的にbだけ横にずらす操作(シフト変換)を行い、こうしてできる(数3)のような関数の集合のことを言う。この関数を用いて、パラメータa、bに対応する信号の周波数や時間成分を抽出することができ、この操作をウェーブレット変換という。
ウェーブレット変換には、連続ウェーブレット変換と離散ウェーブレット変換(DWT)とが存在する。連続ウェーブレット変換の順変換を(数1)に、逆変換を(数2)に示している。この実数a、bをa=2j、b=2jk(j>0)と置いて、離散ウェーブレット変換(DWT)の順変換は(数5)のように、また、逆変換(IDWT)は(数6)のように表される。
このDWTは再帰的に低域を分割するフィルタ回路によって実現でき、また、IDWTは、分割時と逆の合成を繰り返すフィルタ回路によって実現できる。図3(a)はDWTのフィルタ回路を示している。このDWT回路は、低域通過フィルタ181と、高域通過フィルタ182と、信号を1/2に間引く間引き回路183とを備えた複数の回路191、192,193のカスケード接続により構成され、回路191に入力した信号の高域成分は、高域通過フィルタ182を通過した後、間引き回路183で1/2に間引かれて出力され、低域成分は、低域通過フィルタ181を通過した後、間引き回路183で1/2に間引かれて次の回路192に入力する。回路192でも同様に、高域成分は間引かれて出力され、低域成分は、間引かれた後、次の回路193に入力し、そこで同様に高域成分と低域成分とに分けられる。
図4(a)は、DWT回路の各回路191、192、193によって分解される信号を示しており、入力信号f(t)(≡Sk(0);なお、括弧内の文字は次数を表す)は、回路191で、高域通過フィルタ182を通過した信号Wk(1)と低域通過フィルタ181を通過した信号Sk(1)とに分割され、信号Sk(1)は、次の回路92で、高域通過フィルタ182を通過した信号Wk(2)と低域通過フィルタ181を通過した信号Sk(2)とに分割され、信号Sk(2)は、次の回路193で、高域通過フィルタ182を通過した信号Wk(3)と低域通過フィルタ181を通過した信号Sk(3)とに分割される。このS(t)をスケーリング係数と言い、W(t)をウェーブレット係数と言う。
次の(数8)(数9)は、本発明の実施形態で用いるDWTの変換式を示している。
ステップ1:s(t) =(f(2t) + f(2t+1) +1)/2 (数8)
ステップ2:w(t) = f(2t) - f(2t+1) (数9)
第1次の順変換では、原データの離散値をf(t)として、(数8)及び(数9)により1次のスケーリング係数及び1次のウェーブレット係数への変換が行われ、それ以降の第n次の順変換では、第(n−1)次のスケーリング係数をf(t)として、(数8)及び(数9)により第n次のスケーリング係数及びウェーブレット係数への変換が行われる。
このスケーリング係数は、入力データの平滑化(平均化)した情報を示しており、1次のスケーリング係数は、原データの二つを平滑化して示し、n次のスケーリング係数は、(n−1)次のスケーリング係数の二つを平滑化して示している。また、ウェーブレット係数は、スケーリング係数から元データを復元するための差分情報を示している。
ステップ1:s(t) =(f(2t) + f(2t+1) +1)/2 (数8)
ステップ2:w(t) = f(2t) - f(2t+1) (数9)
第1次の順変換では、原データの離散値をf(t)として、(数8)及び(数9)により1次のスケーリング係数及び1次のウェーブレット係数への変換が行われ、それ以降の第n次の順変換では、第(n−1)次のスケーリング係数をf(t)として、(数8)及び(数9)により第n次のスケーリング係数及びウェーブレット係数への変換が行われる。
このスケーリング係数は、入力データの平滑化(平均化)した情報を示しており、1次のスケーリング係数は、原データの二つを平滑化して示し、n次のスケーリング係数は、(n−1)次のスケーリング係数の二つを平滑化して示している。また、ウェーブレット係数は、スケーリング係数から元データを復元するための差分情報を示している。
また、図3(b)はIDWTのフィルタ回路を示している。IDWT回路は、信号を2倍に補間する補間回路186と、低域通過フィルタ184と、高域通過フィルタ185と、低域通過フィルタ184及び高域通過フィルタ185の出力を加算する加算器187とを備えた複数の回路194、195、196のカスケード接続により構成され、回路194に入力した低域成分及び高域成分の信号は、2倍に補間され、加算されて次の回路195に入力し、この回路195で高域成分と加算され、さらに、次の回路195で高域成分と加算されて出力される。
図4(b)は、IDWT回路の各回路194、195、196によって再構成される信号を示しており、回路194で、スケーリング係数Sk(3)とウェーブレット係数Wk(3)とが加算されてスケーリング係数Sk(2)が生成され、次の回路195で、このスケーリング係数Sk(2)とウェーブレット係数Wk(2)とが加算されてスケーリング係数Sk(1)が生成され、次の回路196で、スケーリング係数Sk(1)とウェーブレット係数Wk(1)とが加算されてSk(0)(≡f(t))が生成される。
図4(b)は、IDWT回路の各回路194、195、196によって再構成される信号を示しており、回路194で、スケーリング係数Sk(3)とウェーブレット係数Wk(3)とが加算されてスケーリング係数Sk(2)が生成され、次の回路195で、このスケーリング係数Sk(2)とウェーブレット係数Wk(2)とが加算されてスケーリング係数Sk(1)が生成され、次の回路196で、スケーリング係数Sk(1)とウェーブレット係数Wk(1)とが加算されてSk(0)(≡f(t))が生成される。
次の(数10)(数11)は、本発明の実施形態で用いるIDWTの変換式を示している。
ステップ1:f(2t) = s(t) +(w(t) /2 ) (数10)
ステップ2:f(2t+1) = s(t) -{(w(t) + 1)/2} (数11)
第n次の逆変換では、第(n+1)次のIDWTにより変換された信号f(t)をスケーリング係数とし、このf(t)(= s(t))と与えられたウェーブレット係数w(t)とを用いて(数10)及び(数11)のステップによる変換を行う。
原データ(離散値)のデータ列は、(数8)及び(数9)を用いて、スケーリング係数及びウェーブレット係数のデータ列に変換することができ、また、スケーリング係数及びウェーブレット係数のデータ列は、(数10)及び(数11)を用いて、元の離散値のデータ列に復元することができる。
ステップ1:f(2t) = s(t) +(w(t) /2 ) (数10)
ステップ2:f(2t+1) = s(t) -{(w(t) + 1)/2} (数11)
第n次の逆変換では、第(n+1)次のIDWTにより変換された信号f(t)をスケーリング係数とし、このf(t)(= s(t))と与えられたウェーブレット係数w(t)とを用いて(数10)及び(数11)のステップによる変換を行う。
原データ(離散値)のデータ列は、(数8)及び(数9)を用いて、スケーリング係数及びウェーブレット係数のデータ列に変換することができ、また、スケーリング係数及びウェーブレット係数のデータ列は、(数10)及び(数11)を用いて、元の離散値のデータ列に復元することができる。
図5は、図1(b)の速度データにDWTを適用してスケーリング係数及びウェーブレット係数のデータ列を生成する処理を示している。
まず、伝送データ量を減らすために、速度データ(図5(a))の数値を、図5(b)に示すように、その平均値(=9)からの差分で表して、その絶対値を見掛け上小さくする。
このデータに対して1次〜4次のDWTを施す。DWTで得られた各次数のDWT係数(スケーリング係数、ウェーブレット係数)は、図5(c)に示すように、原データ数に相当する数に区分けした格納領域に格納する。ここでは格納領域に0から15までの連続番号を付している(格納領域16は対象外の領域)。また、説明のため、格納領域pに格納されるn次のスケーリング係数をSn(p)と表し、ウェーブレット係数をWn(p)と表すことにする。
まず、伝送データ量を減らすために、速度データ(図5(a))の数値を、図5(b)に示すように、その平均値(=9)からの差分で表して、その絶対値を見掛け上小さくする。
このデータに対して1次〜4次のDWTを施す。DWTで得られた各次数のDWT係数(スケーリング係数、ウェーブレット係数)は、図5(c)に示すように、原データ数に相当する数に区分けした格納領域に格納する。ここでは格納領域に0から15までの連続番号を付している(格納領域16は対象外の領域)。また、説明のため、格納領域pに格納されるn次のスケーリング係数をSn(p)と表し、ウェーブレット係数をWn(p)と表すことにする。
1次のDWT係数は次のように求める。
S1(0);第1番目の原データ「5」と第2番目の原データ「6」とを(数8)に代入して求める。
W1(1);第1番目の原データ「5」と第2番目の原データ「6」とを(数9)に代入して求める。
S1(2);第3番目の原データ「5」と第4番目の原データ「4」とを(数8)に代入して求める。
W1(3);第3番目の原データ「5」と第4番目の原データ「4」とを(数9)に代入して求める。
以下、同様である。
S1(0);第1番目の原データ「5」と第2番目の原データ「6」とを(数8)に代入して求める。
W1(1);第1番目の原データ「5」と第2番目の原データ「6」とを(数9)に代入して求める。
S1(2);第3番目の原データ「5」と第4番目の原データ「4」とを(数8)に代入して求める。
W1(3);第3番目の原データ「5」と第4番目の原データ「4」とを(数9)に代入して求める。
以下、同様である。
2次のDWT係数は次のように求める。
S2(0);S1(0)とS1(2)とを(数8)に代入して求める。
W2(2);S1(0)とS1(2)とを(数9)に代入して求める。
S2(4);S1(4)とS1(6)とを(数8)に代入して求める。
W2(6);S1(4)とS1(6)とを(数9)に代入して求める。
以下、同様である。
S2(0);S1(0)とS1(2)とを(数8)に代入して求める。
W2(2);S1(0)とS1(2)とを(数9)に代入して求める。
S2(4);S1(4)とS1(6)とを(数8)に代入して求める。
W2(6);S1(4)とS1(6)とを(数9)に代入して求める。
以下、同様である。
3次のDWT係数は次のように求める。
S3(0);S2(0)とS2(4)とを(数8)に代入して求める。
W3(4);S2(0)とS2(4)とを(数9)に代入して求める。
S3(8);S2(8)とS2(12)とを(数8)に代入して求める。
W3(12);S2(8)とS2(12)とを(数9)に代入して求める。
4次のDWT係数は次のように求める。
S4(0);S3(0)とS3(8)とを(数8)に代入して求める。
W4(4);S3(0)とS3(8)とを(数9)に代入して求める。
こうして、4次までのDWTを行ったときに得られる各格納領域のDWT係数の値を図5(d)に示している。
S3(0);S2(0)とS2(4)とを(数8)に代入して求める。
W3(4);S2(0)とS2(4)とを(数9)に代入して求める。
S3(8);S2(8)とS2(12)とを(数8)に代入して求める。
W3(12);S2(8)とS2(12)とを(数9)に代入して求める。
4次のDWT係数は次のように求める。
S4(0);S3(0)とS3(8)とを(数8)に代入して求める。
W4(4);S3(0)とS3(8)とを(数9)に代入して求める。
こうして、4次までのDWTを行ったときに得られる各格納領域のDWT係数の値を図5(d)に示している。
このように、図5(a)の原データのデータ列は、4次までのDWTを施すことにより、1個の4次スケーリング係数S4と、1個の4次ウェーブレット係数W4と、2個の3次ウェーブレット係数と、4個の2次ウェーブレット係数と、8個のウェーブレット係数とに変換される。
逆に、1個の4次スケーリング係数S4と、1個の4次ウェーブレット係数W4とが与えられれば、IDWTで2個の3次スケーリング係数S3を復元することができ、さらに、それに2個の3次ウェーブレット係数W3が追加されるならば、IDWTで4個の2次スケーリング係数S2を復元することができ、さらに、それに4個の2次ウェーブレット係数W2が追加されるならば、IDWTで8個の1次スケーリング係数S1を復元することができる。
逆に、1個の4次スケーリング係数S4と、1個の4次ウェーブレット係数W4とが与えられれば、IDWTで2個の3次スケーリング係数S3を復元することができ、さらに、それに2個の3次ウェーブレット係数W3が追加されるならば、IDWTで4個の2次スケーリング係数S2を復元することができ、さらに、それに4個の2次ウェーブレット係数W2が追加されるならば、IDWTで8個の1次スケーリング係数S1を復元することができる。
これらのDWT係数に、さらに、8個の1次ウェーブレット係数W1が追加して与えられるならば、IDWTにより図5(a)の原データを元通りに(つまり、可逆的に)復元することができる(但し、DWTに際して図5(a)から図5(b)へのデータシフトが行われている場合は、IDWTの結果に対して、その逆シフトを行うものとする)。
しかし、1次ウェーブレット係数W1が得られない場合でも(即ち、不可逆変換であっても)、再現した1次スケーリング係数S1は、原データの半分の個数を有し、原データの位置的に連続する二つの値を平均化して示している(換言すれば、原データを1/2の位置分解能で表している)ため、この1次スケーリング係数S1から、原データ(つまり、交通状況)の傾向を把握することが可能である。つまり、原データの半数のデータで、原データの傾向が把握できる。また、原データ数が多い場合は、2次のスケーリング係数S2や3次のスケーリング係数S3など、さらに高次のスケーリング係数によって原データの傾向を把握することも可能である。
しかし、1次ウェーブレット係数W1が得られない場合でも(即ち、不可逆変換であっても)、再現した1次スケーリング係数S1は、原データの半分の個数を有し、原データの位置的に連続する二つの値を平均化して示している(換言すれば、原データを1/2の位置分解能で表している)ため、この1次スケーリング係数S1から、原データ(つまり、交通状況)の傾向を把握することが可能である。つまり、原データの半数のデータで、原データの傾向が把握できる。また、原データ数が多い場合は、2次のスケーリング係数S2や3次のスケーリング係数S3など、さらに高次のスケーリング係数によって原データの傾向を把握することも可能である。
図6は、縦軸に速度、横軸に基準点からの距離を取り、プローブカーで計測された速度のサンプリングデータを実線で示している。点線は、このサンプリングデータにDWTを施し、その3次までのウェーブレット係数を用いて復元した2次スケーリング係数を示している。2次スケーリング係数は、サンプリングデータで表された速度の変化を1/4の位置分解能で表しており、原データの1/4の個数のデータから復元可能な2次スケーリング係数により、速度の大まかな推移を把握することができる。
ただ、楕円で囲んだ渋滞区間については、より詳細な速度情報が望まれる。
そのため、この実施形態の交通情報提供方法では、詳細な情報が必要な対象領域に関しては、その領域に含まれる原データの復元に必要なDWT係数を全て受信側に提供し、対象領域以外については、そこに含まれる原データの平均化した値を示す高次のスケーリング係数の復元に必要なDWT係数だけを提供する。
そのため、この実施形態の交通情報提供方法では、詳細な情報が必要な対象領域に関しては、その領域に含まれる原データの復元に必要なDWT係数を全て受信側に提供し、対象領域以外については、そこに含まれる原データの平均化した値を示す高次のスケーリング係数の復元に必要なDWT係数だけを提供する。
図7(a)は、図5(a)の原データを示し、図7(b)では、図5(c)の格納領域に格納される各次のDWT係数の内、対象領域に含まれる原データの再現に必要なDWT係数をドットを付して示している。また、図7(c)は、4次までのDWTを実施した状態で各格納領域に格納されているDWT係数を示し、その内、対象領域に含まれる原データの復元に必要なDWT係数をドットを付して示している。
交通情報の送信側は、この図7(c)のデータを、図7(d)に示すように、次数の高いスケーリング係数、次数の高いウェーブレット係数、次数の低いウェーブレット係数の順に並び替え、受信側に対して、1次スケーリング係数の復元を可能にする、4次スケーリング係数S4、4次ウェーブレット係数W4、3次ウェーブレット係数W3及び2次ウェーブレット係数W2と、この中に含まれていないDWT係数であって、対象領域の原データの復元に必要な、格納領域9及び11に格納された1次ウェーブレット係数W1とを受信側に送信する。
受信側は、この4次スケーリング係数S4、4次ウェーブレット係数W4、3次ウェーブレット係数W3及び2次ウェーブレット係数W2と、送られた1次ウェーブレット係数W1とを用いてIDWTを行い、図1(c)に示すデータを復元する。この復元データでは、対象領域に関しては、原データが再現され、対象領域以外では、1/2の位置分解能で速度データが再現されている。
図8は、図6の2次スケーリング係数の復元に必要なDWT係数と、楕円で囲んだ渋滞区間の原データの復元に必要な1次及び2次ウェーブレット係数とを併せて用いて再現した速度情報を示している。渋滞区間では、原データと同じ速度データが再現されていることが分かる。
また、受信側は、受信側の都合で4次スケーリング係数S4、4次ウェーブレット係数W4、3次ウェーブレット係数W3及び2次ウェーブレット係数W2だけを用いて1次スケーリング係数S1を復元し、この1次スケーリング係数S1により、図1(d)に示すように、全域に渡って原データの1/2の位置分解能で速度データを再現することも可能である。
また、受信側は、受信側の都合で4次スケーリング係数S4、4次ウェーブレット係数W4、3次ウェーブレット係数W3及び2次ウェーブレット係数W2だけを用いて1次スケーリング係数S1を復元し、この1次スケーリング係数S1により、図1(d)に示すように、全域に渡って原データの1/2の位置分解能で速度データを再現することも可能である。
このように、送信側は、対象領域の交通状況を細かい位置分解能で再現し、その他の領域の交通状況を粗い位置分解能で再現するDWT係数を選択して送信することにより、受信側が求めている交通情報を提供しながら、伝送データ量の削減を図ることができる。このとき送信側は、送信するDWT係数を次のように選択する。
まず、DWTで得られた各スケーリング係数及びウェーブレット係数を、それらの係数が復元に関与する原データの範囲を考慮しながら、次数ごとにまとめる。図9のテーブルには、次数順に並べたDWT係数を示しており、それらの係数が復元に関与する原データの範囲を「係数の関与する位置」として示している(原データの各位置は図10(a)、(b)のように定義している)。
まず、DWTで得られた各スケーリング係数及びウェーブレット係数を、それらの係数が復元に関与する原データの範囲を考慮しながら、次数ごとにまとめる。図9のテーブルには、次数順に並べたDWT係数を示しており、それらの係数が復元に関与する原データの範囲を「係数の関与する位置」として示している(原データの各位置は図10(a)、(b)のように定義している)。
このDWT係数の内、送信する係数は、
(1)スケーリング係数
(2)「詳細に送りたい部分(優先提供区間)」(図10(a)参照)の再現に必要な高次のウェーブレット係数
(3)「詳細に送りたい部分」の低次のウェーブレット係数
(4)(2)に含まれない高次のウェーブレット係数
であり、(4)のウェーブレット係数は、(1)+(2)+(3)+(4)のデータ量が送信容量を超えないように高い次数の係数だけが選択される。また、選択した同一次数のウェーブレット係数を全て含めると送信容量を超えてしまう場合は、「詳細に送りたい部分」の近い部分に比べて遠い部分の位置分解能が粗くなるように同一次数のウェーブレット係数の中で送信すべき係数が選別される。
図9では、前記(1)、(2)、(3)のDWT係数を色付けして示している。
(1)スケーリング係数
(2)「詳細に送りたい部分(優先提供区間)」(図10(a)参照)の再現に必要な高次のウェーブレット係数
(3)「詳細に送りたい部分」の低次のウェーブレット係数
(4)(2)に含まれない高次のウェーブレット係数
であり、(4)のウェーブレット係数は、(1)+(2)+(3)+(4)のデータ量が送信容量を超えないように高い次数の係数だけが選択される。また、選択した同一次数のウェーブレット係数を全て含めると送信容量を超えてしまう場合は、「詳細に送りたい部分」の近い部分に比べて遠い部分の位置分解能が粗くなるように同一次数のウェーブレット係数の中で送信すべき係数が選別される。
図9では、前記(1)、(2)、(3)のDWT係数を色付けして示している。
図10(c)は、送信容量に余裕があり、全てのDWT係数を送信したときに復元される交通情報の位置分解能を示している。
また、送信容量の制約から送信可能な係数の数が10個である場合に選択されるDWT係数を図9のテーブルに「係数値を10個送付」として示しており、また、この10個のDWT係数を送信したときに復元される交通情報の位置分解能を図10(d)に示している。
また、送信可能な係数の数が8個である場合に選択されるDWT係数を図9のテーブルに「係数値を8個送付」として示しており、また、この8個のDWT係数を送信したときに復元される交通情報の位置分解能を図10(e)に示している。
また、送信容量の制約から送信可能な係数の数が10個である場合に選択されるDWT係数を図9のテーブルに「係数値を10個送付」として示しており、また、この10個のDWT係数を送信したときに復元される交通情報の位置分解能を図10(d)に示している。
また、送信可能な係数の数が8個である場合に選択されるDWT係数を図9のテーブルに「係数値を8個送付」として示しており、また、この8個のDWT係数を送信したときに復元される交通情報の位置分解能を図10(e)に示している。
図11は、この交通情報提供システムの一例を示している。このシステムは、センサA(超音波車両センサー)21、センサB(AVIセンサー)22及びセンサーC(プローブカー)23を用いて交通情報を計測する交通情報計測装置10と、交通情報及びその対象区間の情報を符号化して送信する交通情報送信部30と、送信された交通情報を受信して活用するカーナビゲーション装置等の交通情報受信部60とから成る。
交通情報計測装置10は、各センサー21、22、23からデータを収集するセンサー処理部A(11)、センサー処理部B(12)及びセンサー処理部C(13)と、各センサー処理部11、12、13から送られたデータを処理して、対象区間を示すデータとその交通情報データとを出力する交通情報算出部14とを備えている。
交通情報計測装置10は、各センサー21、22、23からデータを収集するセンサー処理部A(11)、センサー処理部B(12)及びセンサー処理部C(13)と、各センサー処理部11、12、13から送られたデータを処理して、対象区間を示すデータとその交通情報データとを出力する交通情報算出部14とを備えている。
交通情報送信部30は、交通情報計測装置10から交通情報を受信する交通情報収集部31と、交通情報のサンプリングデータを生成する交通情報変換部32と、交通情報のサンプリングデータをDWT変換するDWT符号化処理部33と、位置分解能や表現分解能を高めた詳細な交通情報を作成すべき区間を決定する優先順位決定部50と、必要に応じてDWT係数を所定数で割り算し、四捨五入してデータを丸める処理(量子化処理)を行う量子化部34と、優先順位決定部50が決定した区間の表現分解能を高めるためのシフトアップ処理を行うシフトアップ部35と、DWT係数を次数順に並べ替えて、優先順位決定部50が決定した優先提供区間の位置分解能を高め得るように送信すべきDWT係数を選択する次数・位置ブロック分割部36と、送信するDWT係数をビットプレーン分解するビットプレーン分解部37と、ビットプレーン分解で生成されたビットデータ列に対してランレングス符号化を行うビット符号化部38と、符号化データの送信順序を決定する符号化送信順序決定部39と、符号化された交通情報データを、対象道路区間を示す道路区間参照データとともに送信する情報送信部40とを備えており、また、優先順位決定部50は、デジタル地図データベースA52と、過去の交通情報を蓄積する過去情報蓄積部51と、過去の交通情報を基に表現分解能を高めるべきシフトアップ区間を決定してシフトアップ部35に伝えるシフトアップ区間定義部54と、過去の交通情報を基に位置分解能を高めるべき優先提供区間を決定して次数・位置ブロック分割部36及び符号化送信順序決定部39に伝える優先提供区間定義部53とを具備している。
また、交通情報受信部60は、交通情報送信部30から提供された情報を受信する情報受信部61と、ビットプレーン分解されているDWT係数のビットデータ列を復号化するビット列復号化部62と、シフトアップされているビットデータを元に戻し、量子化されている場合に逆量子化を行うシフトダウン&逆量子化部63と、DWT係数を用いてIDWTを行い交通情報を復元するDWT復号化処理部64と、道路区間参照データを用いてマップマッチングを行い、デジタル地図データベースB69の地図上で交通情報対象区間を特定するマップマッチング&区間確定部65と、受信した交通情報をリンクコストテーブル70の対応区間のデータに反映させる交通情報反映部66と、GPSアンテナやジャイロを用いて自車位置を判定する自車位置判定部68と、自車位置から目的地までのルート探索等にリンクコストテーブル70を活用する情報活用部67とを備えている。
このシステムの交通情報計測装置10では、プローブカー23が時間単位で計測した車両の位置座標・走行距離・速度などの情報をセンサー処理部C13で収集する。また、交通情報計測装置10のセンサー処理部A11及びセンサ−処理部B12は、道路上の各所に設置されたセンサーの情報を収集する。交通情報算出部14は、収集したデータを交通情報送信部30に出力する。
交通情報送信部30の優先順位決定部50は、過去の交通情報から渋滞が頻発する区間などを抽出し、それに基づいてシフトアップ区間及び優先提供区間を決定する。シフトアップは、図12において、縦軸方向の表現分解能を高めるための処理であり、横軸方向の位置分解能(空間分解能)を高める優先提供区間への処理とは異なる。同一区間をシフトアップ区間及び優先提供区間に定めても良いし、別に定めても良い。
交通情報変換部32は、交通情報送信部30から送られた交通情報を距離の関数で表し、等間隔にサンプリングして交通情報のサンプリングデータを生成する。
DWT符号化処理部33は、このサンプリングデータにDWTを施し、DWT係数に変換する。
交通情報送信部30の優先順位決定部50は、過去の交通情報から渋滞が頻発する区間などを抽出し、それに基づいてシフトアップ区間及び優先提供区間を決定する。シフトアップは、図12において、縦軸方向の表現分解能を高めるための処理であり、横軸方向の位置分解能(空間分解能)を高める優先提供区間への処理とは異なる。同一区間をシフトアップ区間及び優先提供区間に定めても良いし、別に定めても良い。
交通情報変換部32は、交通情報送信部30から送られた交通情報を距離の関数で表し、等間隔にサンプリングして交通情報のサンプリングデータを生成する。
DWT符号化処理部33は、このサンプリングデータにDWTを施し、DWT係数に変換する。
量子化部34は、DWT係数を所定数で割り算し、四捨五入してデータを丸める量子化処理を行う。この処理は行わなくても良い。シフトアップ処理部35は、このDWT係数のシフトアップ処理を行う。
次数・位置ブロック分割部36は、図13に示す手順で送信すべきDWT係数を選択する。
交通情報に対してDWT分解・量子化・シフトアップの処理が行われ(ステップ1)、処理後のDWT係数が次数・位置ブロック分割部36に入力すると、次数・位置ブロック分割部36は、各DWT係数の次数に対応する位置分解能を計算する(ステップ2)。この計算により、各次のスケーリング係数で交通情報を表した場合に、そのスケーリング係数は何メートル間隔の交通情報を表示することになるのかが算出される。計算した位置分解能を基に、情報を復元する上で必要な最低次数(N)を決定する(ステップ3)。
優先順位決定部50が優先提供区間を決定すると(ステップ4)、次数・位置ブロック分割部36は、DWT係数を次数の高い順に並び替え、各DWT係数がデータの復元に関与する区間を識別する(ステップ5)。次いで、高次のDWT係数から最低次数(N)のDWT係数までにヘッダを付加する(ステップ6)。このヘッダは、後続する各部に送信すべきDWT係数を知らせる働きをする。
次数・位置ブロック分割部36は、図13に示す手順で送信すべきDWT係数を選択する。
交通情報に対してDWT分解・量子化・シフトアップの処理が行われ(ステップ1)、処理後のDWT係数が次数・位置ブロック分割部36に入力すると、次数・位置ブロック分割部36は、各DWT係数の次数に対応する位置分解能を計算する(ステップ2)。この計算により、各次のスケーリング係数で交通情報を表した場合に、そのスケーリング係数は何メートル間隔の交通情報を表示することになるのかが算出される。計算した位置分解能を基に、情報を復元する上で必要な最低次数(N)を決定する(ステップ3)。
優先順位決定部50が優先提供区間を決定すると(ステップ4)、次数・位置ブロック分割部36は、DWT係数を次数の高い順に並び替え、各DWT係数がデータの復元に関与する区間を識別する(ステップ5)。次いで、高次のDWT係数から最低次数(N)のDWT係数までにヘッダを付加する(ステップ6)。このヘッダは、後続する各部に送信すべきDWT係数を知らせる働きをする。
次に、最低次数(N)より低い次数のDWT係数であって送信すべき係数を次の手順で求める。
n=N−1として(ステップ7)、n次のウェーブレット係数を全部送信することが、送信容量から見て可能かどうかを判断し(ステップ8)、可能であるときは、n次のウェーブレット係数の全てにヘッダを付加する(ステップ9)。送信容量にまだ余裕があるかを判断し(ステップ10)、余裕があれば、nの値を一つ下げて(ステップ13)、ステップ8からの手順を繰り返す。送信容量に余裕が無ければ、ヘッダを付加したDWT係数を次の部に出力し、後続する部でその他の各種マーカが付与され(ステップ17)、情報送信される(ステップ18)。
n=N−1として(ステップ7)、n次のウェーブレット係数を全部送信することが、送信容量から見て可能かどうかを判断し(ステップ8)、可能であるときは、n次のウェーブレット係数の全てにヘッダを付加する(ステップ9)。送信容量にまだ余裕があるかを判断し(ステップ10)、余裕があれば、nの値を一つ下げて(ステップ13)、ステップ8からの手順を繰り返す。送信容量に余裕が無ければ、ヘッダを付加したDWT係数を次の部に出力し、後続する部でその他の各種マーカが付与され(ステップ17)、情報送信される(ステップ18)。
ステップ8において、送信容量から見てn次のウェーブレット係数の全部を送信することができないときは、n次ウェーブレット係数の内、優先提供区間に関与する係数の全部が送信できるかを判断し(ステップ11)、送信できるときは、優先提供区間に関与するn次ウェーブレット係数の全部に位置情報付きヘッダを付加し(ステップ12)、ステップ10に移行する。また、ステップ11において、優先提供区間に関与するn次ウェーブレット係数の全部が送信できないときは、n次ウェーブレット係数を情報提供する必要があるか(既に送信したデータであるときは情報提供が不可欠ではない)を判断し(ステップ14)、必要がなければ、ヘッダを付加したDWT係数だけを次の部に出力する(ステップ17への移行)。
また、情報提供の必要があるときは、ステップ6でヘッダを付加した係数の内、優先提供区間に関与しないDWT係数で送信済みのデータを、優先提供区間に関与するn次ウェーブレット係数が送信可能になるまで、送信対象から削除し(ステップ15)、送信することとなったn次ウェーブレット係数に位置情報付きヘッダを付加し(ステップ16)、このウェーブレット係数と削除した係数のヘッダとを次の部に出力する(ステップ17への移行)。
なお、ステップ6で最低次数(N)を決定する代わりに、送信するビット桁数を指定し、この桁数を超えないように情報量を操作するようにしても良い。
交通情報送信部30のビットプレーン分解部37は、送信するデータのビットプレーン分解を行い、ビット符号化部38は、ビットプレーン分解で得られたビットデータ列をランレングス符号化して連長圧縮する。
符号化送信順序決定部39は、スケーリング係数の送信順序を優先し、ウェーブレット係数については、次数及び優先提供区間への関与を考慮して送信順序を決定する。情報送信部40は、符号化されたDWT係数を道路区間参照データとともに送信する。
なお、ステップ6で最低次数(N)を決定する代わりに、送信するビット桁数を指定し、この桁数を超えないように情報量を操作するようにしても良い。
交通情報送信部30のビットプレーン分解部37は、送信するデータのビットプレーン分解を行い、ビット符号化部38は、ビットプレーン分解で得られたビットデータ列をランレングス符号化して連長圧縮する。
符号化送信順序決定部39は、スケーリング係数の送信順序を優先し、ウェーブレット係数については、次数及び優先提供区間への関与を考慮して送信順序を決定する。情報送信部40は、符号化されたDWT係数を道路区間参照データとともに送信する。
例えば、図14に示す地図の3本の道路における上り・下りの交通情報(1)〜(6)を提供する場合、図15(a)に示すように、全部の交通情報を纏めたものに対してDWTを施し、図15(b)に示すように、得られたDWT係数を、スケーリング係数、高次のウェーブレット係数、低次のウェーブレット係数の順序で送信する。但し、ウェーブレット係数に関しては、それを用いて復元したデータがどの場所のデータであるかを示す場所特定情報を付加する。このように、各交通情報を纏めて処理した場合は、受信側では、受信したスケーリング係数を共通に利用して各交通情報を再現することができるため、交通情報ごとにスケーリング係数を送る必要が無く、伝送データ量の削減が可能になる。
図16は、交通情報送信部30が送信する情報のデータ構成例を示している。交通情報送信部30からは、交通情報の対象道路形状を表す形状ベクトルデータ列(図16(a))と、提供情報に含まれる交通情報の種類が記述された交通情報送信順序格納データ(図16(b))と、交通情報データ列を構成するスケーリング係数情報(図16(c))とウェーブレット係数情報(図16(d))とが送信される。形状ベクトルデータ列には、形状ベクトル列識別番号によって区別された各交通情報の対象道路における形状が、その対象道路に設定された複数のノードの位置情報によって記述されている。交通情報送信順序格納データには、各交通情報の対象道路が形状ベクトル列識別番号で表示され、対象道路の上り・下りの別が方向識別フラグで表示され、また、交通情報の表現区間の先頭位置と終端位置とが記述されている。
スケーリング係数情報には、スケーリング係数を示すフラグと、情報種別と、DWTの対象となったデータ数Naと、Naの中の有効データ数Nb(データ数を2のm乗個に揃えるために加えたダミーを除くデータ数)と、データのサンプリング間隔を示す有効区間長と、DWTの最終次数Nと、N次スケーリング係数の実データとが記述され、また、ウェーブレット係数情報には、ウェーブレット係数を示すフラグと、情報種別と、ウェーブレット係数の次数を表すDWT次数と、ウェーブレット係数の場所特定情報である先頭区間番号及び終端区間番号と、そのDWT次数及び場所特定情報を同じくするウェーブレット係数の実データとが記述されている。
図17には、図9の具体例におけるスケーリング係数情報を図17(a)として示し、ウェーブレット係数を10個送付する場合のウェーブレット係数情報を図17(b)として、また、ウェーブレット係数を8個送付する場合のウェーブレット係数情報を図17(a)として示している。
なお、場所特定情報を記述する代わりに、図18に示すように、全てのウェーブレット係数を書き出し、データが空の係数についてffと表示するようにしても良い。
なお、場所特定情報を記述する代わりに、図18に示すように、全てのウェーブレット係数を書き出し、データが空の係数についてffと表示するようにしても良い。
図19のフロー図は、交通情報送信部30からスケーリング係数情報(図16(c))とウェーブレット係数情報(図16(d))とを受信した交通情報受信部60が、対象区間については高い位置分解能で交通情報を表示し、その他の区間については平滑化した交通情報を表示する場合の手順を示している。
交通情報受信部60の情報受信部61は、データを受信し(ステップ20)、ビット列復号化部62は、符号化圧縮されているビットデータ列を復号化し(ステップ21)、シフトダウン&逆量子化部63は、シフトアップされたビットデータを元の状態に戻し、量子化されている場合は逆量子化を実施して受信データを復元する(ステップ22)。
交通情報受信部60の情報受信部61は、データを受信し(ステップ20)、ビット列復号化部62は、符号化圧縮されているビットデータ列を復号化し(ステップ21)、シフトダウン&逆量子化部63は、シフトアップされたビットデータを元の状態に戻し、量子化されている場合は逆量子化を実施して受信データを復元する(ステップ22)。
DWT復号化処理部64は、復元されたDWT次数の情報を読み取り(ステップ23)、復元された情報がスケーリング係数情報かどうかを判定する(ステップ24)。最初に送られて来るのはスケーリング係数情報である。このスケーリング係数情報を用いて大まかな交通情報を表示するため、位置分解能を1/2N倍に設定し(ステップ29)、有効データを取り出して(ステップ30)、交通情報を表示する(ステップ31)。
制限時間を超えていなければ(ステップ37)、ステップ21以降の手順を繰り返し、受信したウェーブレット係数情報からDWT次数の情報を読み取り(ステップ23)、先頭区間番号・終端区間番号を読み取ったときは、その区間が全区間であるか否かを判定し(ステップ25)、全区間であれば、次数N・全区間に該当するウェーブレット係数の全てを読み取り(ステップ26)、IDWTを実施して(ステップ27)、復元したデータをN−1次のスケーリング係数とする(ステップ28)。次いで、ステップ29〜31の手順によりN−1次のスケーリング係数を用いて平滑化した交通情報を表示する。制限時間を超えていなければ(ステップ37)、ステップ21以降の手順をさらに繰り返す。制限時間を超えたときは処理を終了する(ステップ38)。
制限時間を超えていなければ(ステップ37)、ステップ21以降の手順を繰り返し、受信したウェーブレット係数情報からDWT次数の情報を読み取り(ステップ23)、先頭区間番号・終端区間番号を読み取ったときは、その区間が全区間であるか否かを判定し(ステップ25)、全区間であれば、次数N・全区間に該当するウェーブレット係数の全てを読み取り(ステップ26)、IDWTを実施して(ステップ27)、復元したデータをN−1次のスケーリング係数とする(ステップ28)。次いで、ステップ29〜31の手順によりN−1次のスケーリング係数を用いて平滑化した交通情報を表示する。制限時間を超えていなければ(ステップ37)、ステップ21以降の手順をさらに繰り返す。制限時間を超えたときは処理を終了する(ステップ38)。
また、ステップ25において、その区間が一部の区間であるときは、次数Nの該当区間のウェーブレット係数を全て読み取り(ステップ32)、IDWTを実施して(ステップ33)、復元したデータを該当区間のN−1次のスケーリング係数とする(ステップ34)。次いで、該当部分の位置分解能を1/2N-1に設定し(ステップ35)、該当部分の交通情報を表示する(ステップ36)。制限時間を超えていなければ(ステップ37)、ステップ21以降の手順をさらに繰り返す。制限時間を超えたときは処理を終了する(ステップ38)。
こうして、交通情報受信部60では、対象領域に関する詳細な交通情報が表示され、その他の領域については平滑化した交通情報が表示される。
こうして、交通情報受信部60では、対象領域に関する詳細な交通情報が表示され、その他の領域については平滑化した交通情報が表示される。
図20は、交通情報提供システムの他の例を示している。このシステムは、計測情報や走行軌跡情報を提供するFCD車載機80と、FCD車載機80から情報を集めて活用するFCD収集システム220とから成り、FCD車載機80は、速度を検知するセンサーA100やエンジン回転数を検知するセンサーB99、燃料消費を検知するセンサーZ98の検知情報を収集するセンサー情報収集部81と、GPSアンテナ97での受信情報やジャイロ96の情報を用いて自車位置を判定する自車位置判定部90と、自車の走行軌跡やセンサーA、B、Cの計測情報を蓄積する走行軌跡計測情報蓄積部89と、デジタル地図データベースA91と、走行軌跡データをFCD収集システム220から与えられた符号表を用いて符号化する走行軌跡符号化部94と、計測情報のサンプリングデータを生成する計測情報変換部82と、計測情報のサンプリングデータをDWT変換するDWT符号化処理部83と、必要に応じてDWT係数の量子化処理を行う量子化部84と、FCD収集システム220から指定された渋滞などが多発するイベント区間を抽出するイベント抽出部93と、イベント区間の計測情報に対してシフトアップ処理を行うシフトアップ処理部92と、DWT係数を次数順に並べ替えて、イベント区間の位置分解能を高め得るように、送信すべきDWT係数を選択する次数・位置ブロック分割部85と、送信するDWT係数をビットプレーン分解するビットプレーン分解部86と、ビットプレーン分解で生成されたビットデータ列に対してランレングス符号化を行うビット列符号化部87と、符号化データの送信順序を決定する符号化送信順序決定部88と、符号化された計測情報を走行軌跡データとともにFCD収集システム220に送信する走行軌跡送信部95とを備えている。
一方、FCD収集システム220は、FCD車載機80から受信した情報を処理するFCD情報受信処理部200と、受信情報を蓄積する情報蓄積部210とを備えている。
FCD情報受信処理部200は、FCD車載機80からデータを受信する走行軌跡受信部206と、ビットプレーン分解されている計測情報のビットデータ列を復号化するビット列復号化部205と、シフトアップされているビットデータを元に戻し、量子化されている場合に逆量子化を行うシフトダウン&逆量子化部204と、DWT処理されている計測情報にIDWTを施して計測情報を復元する計測情報データ逆変換部203と、符号化されている走行軌跡情報を復元する走行軌跡逆符号化部207と、デジタル地図データベースB202と、復元された計測情報及び走行軌跡情報を交通情報の生成等に活用する走行軌跡計測情報活用部201とを具備し、また、情報蓄積部210は、復元された計測情報及び走行軌跡情報を蓄積する過去情報蓄積部211と、過去情報を基に走行軌跡を符号化するための符号表を作成してFCD車載機80の走行軌跡符号化部84に符号表データを送信する符号表作成・送信部212と、過去情報を基に渋滞が多発するイベント区間を定義してFCD車載機80のイベント抽出部に伝えるイベント区間定義・送信部213と、過去情報を基に、表現分解能を高めることが必要なシフトアップ区間を定義してFCD車載機80のシフトアップ処理部92に伝えるシフトアップ区間定義・送信部214とを具備している。
FCD情報受信処理部200は、FCD車載機80からデータを受信する走行軌跡受信部206と、ビットプレーン分解されている計測情報のビットデータ列を復号化するビット列復号化部205と、シフトアップされているビットデータを元に戻し、量子化されている場合に逆量子化を行うシフトダウン&逆量子化部204と、DWT処理されている計測情報にIDWTを施して計測情報を復元する計測情報データ逆変換部203と、符号化されている走行軌跡情報を復元する走行軌跡逆符号化部207と、デジタル地図データベースB202と、復元された計測情報及び走行軌跡情報を交通情報の生成等に活用する走行軌跡計測情報活用部201とを具備し、また、情報蓄積部210は、復元された計測情報及び走行軌跡情報を蓄積する過去情報蓄積部211と、過去情報を基に走行軌跡を符号化するための符号表を作成してFCD車載機80の走行軌跡符号化部84に符号表データを送信する符号表作成・送信部212と、過去情報を基に渋滞が多発するイベント区間を定義してFCD車載機80のイベント抽出部に伝えるイベント区間定義・送信部213と、過去情報を基に、表現分解能を高めることが必要なシフトアップ区間を定義してFCD車載機80のシフトアップ処理部92に伝えるシフトアップ区間定義・送信部214とを具備している。
このシステムでは、FCD収集システム220が、過去の蓄積情報から、渋滞などのイベントが発生し易い区間を見つけてFCD車載機80に伝え、FCD車載機80は、イベント区間の計測情報を、その他の区間よりも詳細な位置分解能で表して、FCD収集システム220に情報提供する。その際の処理は、図11の交通情報送信部30における処理と同様である。
そのため、このシステムでは、FCD車載機80のデータ伝送負担が軽減され、FCD収集システム220は、必要な区域の詳細な情報を得ることができる。
また、FCD収集システム220が、イベントとして、ハンドルを急に切った場合、急加速した場合、急減速した場合などを指定し、FCD車載機80が、それらを検知したときに計測情報の位置分解能を高める処理を行うようにしても良い。
そのため、このシステムでは、FCD車載機80のデータ伝送負担が軽減され、FCD収集システム220は、必要な区域の詳細な情報を得ることができる。
また、FCD収集システム220が、イベントとして、ハンドルを急に切った場合、急加速した場合、急減速した場合などを指定し、FCD車載機80が、それらを検知したときに計測情報の位置分解能を高める処理を行うようにしても良い。
なお、ここでは、専ら、一部の区間における位置分解能を高める場合について説明したが、例えば、交通情報の予測情報を提供するようなとき、渋滞の発生が予想される一部の時間帯の時間分解能を高めて、その時間帯の予測情報を詳細に伝えるようなことも、同様の方法で実現できる。
本発明の交通情報の符号化方法は、交通情報の中に、特定領域の交通情報の詳細表示を可能にする低次のウェーブレット係数を含めているため、全体のデータ量を増やすこと無く、注目すべき領域の交通情報を詳細に表すことが可能であり、交通情報やプローブ情報を、符号化して伝送したり、記録媒体に記録したりする際などに利用できる。
本発明の交通情報提供システムは、交通情報を放送、ビーコン、ネットワークなどを通じて提供するシステムや、プローブカーシステムなどに適用できる。
本発明の交通情報提供装置は、交通情報提供システムのセンター装置や、計測情報を提供するプローブカー車載機などに適用できる。
本発明の交通情報提供システムは、交通情報を放送、ビーコン、ネットワークなどを通じて提供するシステムや、プローブカーシステムなどに適用できる。
本発明の交通情報提供装置は、交通情報提供システムのセンター装置や、計測情報を提供するプローブカー車載機などに適用できる。
10 交通情報計測装置
11 センサー処理部A
12 センサー処理部B
13 センサー処理部C
14 交通情報算出部
21 センサA(超音波車両センサー)
22 センサB(AVIセンサー)
23 センサーC(プローブカー)
30 交通情報送信部
31 交通情報収集部
32 交通情報変換部
33 DWT符号化処理部
34 量子化部
35 シフトアップ部
36 次数・位置ブロック分割部
37 ビットプレーン分解部
38 ビット符号化部
39 符号化送信順序決定部
40 情報送信部
50 優先順位決定部
51 過去情報蓄積部
52 デジタル地図データベースA
53 優先提供区間定義部
54 シフトアップ区間定義部
60 交通情報受信部
61 情報受信部
62 ビット列復号化部
63 シフトダウン&逆量子化部
64 DWT復号化処理部
65 マップマッチング&区間確定部
66 交通情報反映部
67 情報活用部
68 自車位置判定部
70 リンクコストテーブル
80 FCD車載機
81 センサー情報収集部
82 計測情報変換部
83 DWT符号化処理部
84 量子化部
85 次数・位置ブロック分割部
86 ビットプレーン分解部
87 ビット列符号化部
88 符号化送信順序決定部
89 走行軌跡計測情報蓄積部
90 自車位置判定部
91 デジタル地図データベースA
92 シフトアップ処理部
93 イベント抽出部
94 走行軌跡符号化部
95 走行軌跡送信部
96 ジャイロ
97 GPSアンテナ
98 センサーZ
99 センサーB
100 センサーA
181 低域通過フィルタ
182 高域通過フィルタ
183 間引き回路
184 低域通過フィルタ
185 高域通過フィルタ
186 間引き回路
187 加算回路
191 フィルタ回路
192 フィルタ回路
193 フィルタ回路
200 FCD情報受信処理部
201 走行軌跡計測情報活用部
202 デジタル地図データベースB
203 計測情報データ逆変換部
204 シフトダウン&逆量子化部
205 ビット列復号化部
206 走行軌跡受信部
207 走行軌跡逆符号化部
210 情報蓄積部
211 過去情報蓄積部
212 符号表作成・送信部
213 イベント区間定義・送信部
214 シフトアップ区間定義・送信部
220 FCD収集システム
11 センサー処理部A
12 センサー処理部B
13 センサー処理部C
14 交通情報算出部
21 センサA(超音波車両センサー)
22 センサB(AVIセンサー)
23 センサーC(プローブカー)
30 交通情報送信部
31 交通情報収集部
32 交通情報変換部
33 DWT符号化処理部
34 量子化部
35 シフトアップ部
36 次数・位置ブロック分割部
37 ビットプレーン分解部
38 ビット符号化部
39 符号化送信順序決定部
40 情報送信部
50 優先順位決定部
51 過去情報蓄積部
52 デジタル地図データベースA
53 優先提供区間定義部
54 シフトアップ区間定義部
60 交通情報受信部
61 情報受信部
62 ビット列復号化部
63 シフトダウン&逆量子化部
64 DWT復号化処理部
65 マップマッチング&区間確定部
66 交通情報反映部
67 情報活用部
68 自車位置判定部
70 リンクコストテーブル
80 FCD車載機
81 センサー情報収集部
82 計測情報変換部
83 DWT符号化処理部
84 量子化部
85 次数・位置ブロック分割部
86 ビットプレーン分解部
87 ビット列符号化部
88 符号化送信順序決定部
89 走行軌跡計測情報蓄積部
90 自車位置判定部
91 デジタル地図データベースA
92 シフトアップ処理部
93 イベント抽出部
94 走行軌跡符号化部
95 走行軌跡送信部
96 ジャイロ
97 GPSアンテナ
98 センサーZ
99 センサーB
100 センサーA
181 低域通過フィルタ
182 高域通過フィルタ
183 間引き回路
184 低域通過フィルタ
185 高域通過フィルタ
186 間引き回路
187 加算回路
191 フィルタ回路
192 フィルタ回路
193 フィルタ回路
200 FCD情報受信処理部
201 走行軌跡計測情報活用部
202 デジタル地図データベースB
203 計測情報データ逆変換部
204 シフトダウン&逆量子化部
205 ビット列復号化部
206 走行軌跡受信部
207 走行軌跡逆符号化部
210 情報蓄積部
211 過去情報蓄積部
212 符号表作成・送信部
213 イベント区間定義・送信部
214 シフトアップ区間定義・送信部
220 FCD収集システム
Claims (10)
- 交通情報を離散値で表し、前記離散値に離散ウェーブレット変換を施して、得られたスケーリング係数とウェーブレット係数とを用いて前記交通情報を表す交通情報の符号化方法において、
前記交通情報の中に、特定領域の離散値の復元に関与するウェーブレット係数より低次の係数を含めることを特徴とする交通情報の符号化方法。 - 前記特定領域が、特定の位置または区間を表す空間的な領域であることを特徴とする請求項1に記載の交通情報の符号化方法。
- 前記特定領域が、特定の時間帯を表す時間的な領域であることを特徴とする請求項1に記載の交通情報の符号化方法。
- 前記交通情報の空間的または時間的分解能が、前記特定領域において他の領域より高くなるように前記低次のウェーブレット係数を前記交通情報の中に含めることを特徴とする請求項1に記載の交通情報の符号化方法。
- 前記特定領域から離れるにつれて、前記交通情報の空間的または時間的分解能が低下するように前記高次のウェーブレット係数及び低次のウェーブレット係数を前記交通情報の中に含めることを特徴とする請求項4に記載の交通情報の符号化方法。
- 道路または方向が異なる複数の前記交通情報の離散値に対して纏めて前記離散ウェーブレット変換を施すことを特徴とする請求項1に記載の交通情報の符号化方法。
- 交通情報を離散値で表し、前記離散値に離散ウェーブレット変換を施してスケーリング係数とウェーブレット係数とを生成し、前記スケーリング係数と、高次のウェーブレット係数と、特定領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数とを提供する交通情報提供装置と、
前記交通情報提供装置から提供された前記スケーリング係数と、前記高次のウェーブレット係数と、前記低次のウェーブレット係数とを用いて交通情報を復元し、前記特定領域の交通情報を他の領域よりも高い空間的または時間的分解能で表す交通情報受信装置と
を備えることを特徴とする交通情報提供システム。 - 前記交通情報提供装置が、走行中に計測した情報を交通情報として提供するプローブ車載機であることを特徴とする交通情報提供システム。
- 前記交通情報提供装置は、送信容量を超えないように、提供する前記高次のウェーブレット係数及び低次のウェーブレット係数を選択することを特徴とする請求項7に記載の交通情報提供システム。
- 交通情報を離散値で表す交通情報変換手段と、前記離散値に離散ウェーブレット変換を施してスケーリング係数とウェーブレット係数とを生成する離散ウェーブレット変換処理手段と、高い位置分解能で交通情報を表示する特定領域を決定する特定領域決定手段と、前記スケーリング係数と高次のウェーブレット係数と前記特定領域の離散値の復元に関与する低次のウェーブレット係数とを選択する係数選択手段と、前記係数選択手段によって選択された前記係数を提供する交通情報提供手段とを備えることを特徴とする交通情報提供装置。
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JP2003284996A JP2005056061A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 交通情報の符号化方法、交通情報提供システム及び装置 |
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JP2003284996A JP2005056061A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | 交通情報の符号化方法、交通情報提供システム及び装置 |
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