JP2005055974A - 電流経路の算出方法、dc抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

電流経路の算出方法、dc抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】実際にプリント基板などを製造することを必要とせずに、プリント基板などの配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを簡易に評価することを可能にする。
【解決手段】面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、始点に最も近いメッシュの第1の交点と終点に最も近いメッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、メッシュの交点をノードとし、メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、第1の交点をスタートポイントとし、第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により第1の交点と第2の交点との2点間の最短経路を算出する第3のステップとを有し、第3のステップにおいて算出した第1の交点と第2の交点との2点間の最短経路を電流経路とした。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流経路の算出方法、DC抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、プリント基板上に電源回路などのような大電流を扱う回路を設計する際に用いて好適な電流経路の算出方法、DC抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【発明の背景および従来の技術】
従来より、プリント基板上に電源回路などのような大電流を扱う回路を設計する際においては、プリント基板の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを評価することが非常に重要であった。
【0003】
ここで、プリント基板の配線に通電することができる電流量を求めるためには、その配線のDC抵抗値を求める必要がある。
【0004】
従来のプリント基板CADシステムを使って、プリント基板の配線のDC抵抗値を求めようとした場合には、電流の流れる経路が幅の狭い線状(例えば、幅0.1mm〜幅0.3mm)であるときは、その経路の幅、厚みならびに長さなどの情報をもとに、線状の経路に流れる電流量を予測することが可能であるが、電流の流れる経路が幅の広い面状(例えば、幅0.3mm〜幅5mm)であるときは、その経路の幅や長さといった情報を取り出すことが困難であるため、面状の経路に流れる電流量を予測することができなかった。
【0005】
即ち、従来のプリント基板CADシステムにおいては、電流の流れる経路が面状である場合にはDC抵抗値を求めることができず、電流量を予測することができないものであった。
【0006】
ところで、大電流を扱うプリント基板の配線は、線状の形状のものよりも面状の形状のものが多いため、従来のプリント基板CADシステムでは、大電流を扱うプリント基板の配線に通電可能な電流量を予測することは事実上不可能であった。
【0007】
換言すれば、現状のプリント基板CADシステムにおいては、プリント基板の面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを予測することを手助けするツールが存在していないため、プリント基板メーカーは実際にプリント基板を製造した後に、当該プリント基板の面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかの検証を行っていた。
【0008】
このため、プリント基板の面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することができるかの評価を行うには、極めて手間とコストがかかるという問題点があった。
【0009】
また、上記したように、実際にプリント基板を製造した後に、プリント基板の面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかの検証を行っているため、当該検証の結果からプリント基板の設計の修正が必要な場合が生ずることとなり、作業効率に劣るという問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記したような従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、実際にプリント基板などを製造することを必要とせずに、プリント基板などの配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを簡易に評価することを可能にした電流経路の算出方法、DC抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、プリント基板上などに電源回路などのような大電流を扱う回路を設計する際などにおいて、面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを簡易的に予測する手法を提案するものである。
【0012】
ここで、本発明によれば、面状の配線上におけるある任意の2点間の単一の電流経路を簡易的に算出することができ、さらには、面状の配線上におけるある任意の2点間の電流経路を面状に膨らみを持った複数の電流経路として簡易的に算出することができる。そして、本発明によれば、算出したそれぞれの電流経路におけるDC抵抗値を簡易的に算出することができ、算出したそれぞれの電流経路におけるDC抵抗値をもとにして簡易的な等価回路を作成することにより、面状の配線上におけるある任意の2点間のDC抵抗値を簡易的に算出することができる。
【0013】
従って、本発明によって算出した面状の配線上におけるある任意の2点間のDC抵抗値を参照することにより、当該面状の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかの予測をたてることが可能になる。
【0014】
即ち、本発明によれば、面状の配線上におけるある任意の2点間に流れる電流の簡易的な経路を求めることができ、その経路から簡易的なDC抵抗値を求めることができる。そのため、プリント基板などの設計段階において、許容できる電流量をある程度予測することができるため、設計期間を含む製品開発機関の短縮化を図ることができるようになるととともに、実際のプリント基板などを製造する前に通電可能な電流量の予測をたてることができるため、全体的な基板製造コストを削減することが可能になる。
【0015】
ここで、本発明のうち請求項1に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、上記メッシュの交点をノードとし、上記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記第1の交点をスタートポイントとし、上記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の最短経路を算出する第3のステップとを有し、上記第3のステップにおいて算出した上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の最短経路を上記電流経路とするようにしたものである。
【0016】
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、上記メッシュの交点をノードとし、上記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記第1の交点をスタートポイントとし、上記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した上記メッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する第3のステップとを有し、上記第3のステップにおいて算出した上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の複数の最短経路を上記電流経路とするようにしたものである。
【0017】
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、上記メッシュの交点をノードとし、上記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記第1の交点をスタートポイントとし、上記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の最短経路を算出する第3のステップと、上記第3のステップにおいて算出した最短経路の経路長を算出し、該算出した経路長と上記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、上記第3のステップにおいて算出した最短経路のDC抵抗値を算出する第4のステップとを有し、上記第4のステップにおいて算出したDC抵抗値を上記電流経路のDC抵抗値とするようにしたものである。
【0018】
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、上記メッシュの交点をノードとし、上記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記第1の交点をスタートポイントとし、上記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した上記メッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により上記第1の交点と上記第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する第3のステップと、上記第3のステップおいて算出した複数の最短経路の経路長をそれぞれ算出し、該算出したそれぞれの経路長と上記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、上記第3のステップにおいて算出した複数の最短経路のDC抵抗値をそれぞれ算出する第4のステップとを有するようにしたものである。
【0019】
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項4に記載の発明において、さらに、上記第4のステップにおいて算出した複数の最短経路のDC抵抗値を、上記第1の交点と上記第2の交点との2点間に並列に接続されたDC抵抗値として、上記第1の交点と上記第2の交点との2点間のDC抵抗値を算出する第5のステップとを有し、上記第5のステップにおいて算出したDC抵抗値を上記電流経路のDC抵抗値とするようにしたものである。
【0020】
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、上記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を算出する最短経路算出手段とを有し、上記最短経路算出手段により算出した最短経路を上記電流経路とするようにしたものである。
【0021】
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、上記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する最短経路算出手段とを有し、上記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路を上記電流経路とするようにしたものである。
【0022】
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、上記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を算出する最短経路算出手段と、上記最短経路算出手段により算出した最短経路の経路長を算出し、該算出した経路長と上記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、上記最短経路算出手段により算出した最短経路のDC抵抗値を算出するDC抵抗値算出手段とを有し、上記DC抵抗値算出手段により算出したDC抵抗値を上記電流経路のDC抵抗値とするようにしたものである。
【0023】
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、上記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、上記始点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と上記終点に最も近い上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、上記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、上記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した上記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する最短経路算出手段と、上記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路の経路長をそれぞれ算出し、該算出したそれぞれの経路長と上記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、上記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路のDC抵抗値をそれぞれ算出するDC抵抗値算出手段とを有するようにしたものである。
【0024】
また、本発明のうち請求項10に記載の発明は、本発明のうち請求項9に記載の発明において、さらに、上記DC抵抗値算出手段により算出した複数の最短経路のDC抵抗値を、上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間に並列に接続されたDC抵抗値として、上記交点算出手段により算出された第1の交点と上記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間のDC抵抗値を算出する第2のDC抵抗値算出手段とを有し、上記第2のDC抵抗値算出手段により算出したDC抵抗値を上記電流経路のDC抵抗値とするようにしたものである。
【0025】
また、本発明のうち請求項11に記載の発明は、本発明のうち請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の電流経路の算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとしたものである。
【0026】
また、本発明のうち請求項12に記載の発明は、本発明のうち請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のDC抵抗値の算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとしたものである。
【0027】
また、本発明のうち請求項13に記載の発明は、本発明のうち請求項6乃至請求項7のいずれか1項に記載の電流経路の算出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムとしたものである。
【0028】
また、本発明のうち請求項14に記載の発明は、本発明のうち請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のDC抵抗値の算出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムとしたものである。
【0029】
また、本発明のうち請求項15に記載の発明は、本発明のうち請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による電流経路の算出方法、DC抵抗値の算出方法、それらの装置、それらのプログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0031】
図1には、本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置の実施の形態の一例を備えたプリント基板CADシステムのシステム構成の要部を表すブロック構成図が示されている。
【0032】
即ち、このプリント基板CADシステムは、その全体の動作を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されている。
【0033】
このCPU10には、バス12を介して、CPU10の制御のためのプログラムや後述する各種の処理に用いる情報などを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU10のワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される内部記憶装置14と、CPU10の制御に基づいて各種の表示を行うCRTや液晶パネルなどの画面を備えた表示装置16と、表示装置16の画面上における任意の位置を指定するマウスなどのポインティングデバイス18と、任意の文字を入力するためのキーボードなどの文字入力デバイス20と、CPU10の制御により各種の情報を記憶させることができるとともに記憶した各種の情報を読み出して内部記憶装置14に転送可能とされたハードディスクなどの外部記憶装置22とが接続されている。
【0034】
なお、上記したように外部記憶装置22は各種の情報を記憶しているものであるが、本発明の実施に関連する情報としては、例えば、プリント基板の設計データたるレイアウト設計データなどが記憶されている。
【0035】
ここで、レイアウト設計データは、例えば、各種の部品に関する情報である部品情報と、各種の部品間の配線状態を示す配線情報となどから構成されている。
【0036】
以上の構成において、図2に示す本発明の概念説明図、図3に示すフローチャートならびに図4以下の処理内容説明図を参照しながら、このプリント基板CADシステムによって実行される処理の内容について説明する。
【0037】
ここで、このプリント基板CADシステムにおいては、従来より公知のプリント基板CADシステムと同様に、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20をユーザーが操作することにより、所望の指示を入力することができるようになされている。そして、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス20を操作して、外部記憶装置22からレイアウト設計データの読み出しを指示すると、レイアウト設計データが外部記憶装置22から読み出されて内部記憶装置14へ転送される。そうすると、CPU10は、内部記憶装置14へ転送されて記憶されたレイアウト設計データから所定の情報を読み出して、プリント基板の設計を行うことになる。
【0038】
なお、上記したプリント基板の設計に関する処理については、従来より公知の技術を用いることができるものであるので、その詳細な説明は省略するものとし、以下においては、既にプリント基板の設計は一旦完了しているものとして、設計されたプリント基板の面状の配線に対して、本発明を実施する際の処理についてのみ詳細に説明するものとする。
【0039】
図2には、本発明の概念説明図が示されており、本発明は、設計されたプリント基板の面状の配線100上に位置する任意の2点である点A(図2上に×印で示す。)と点B(図2上に×印で示す。)との間の電流経路を算出し、算出した電流経路に基づいて点Aと点Bとの間のDC抵抗値を算出するものである。
【0040】
次に、図3以降を参照しながら、本発明を詳細に説明することとするが、以下の説明においては、図2に示した面状の配線100に対して処理を行う場合について説明する。
【0041】
即ち、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20をユーザーが操作することにより、電流経路の算出と当該算出した電流経路に基づくDC抵抗値の算出が指示されると、CPU10は以下に示す各ステップの処理を実行するものであり、まず、プリント基板の面状の配線100を含む領域上に、仮想的にメッシュ102(図4乃至図11において破線で示す。)を形成する(ステップS302)。
【0042】
この実施の形態においては、メッシュ102は、網目が全て同一の大きさの正方形となるよう形成されている(図4参照)。本発明は、このメッシュ102上に電流が流れるものと仮定して、配線100の電流経路を簡易的に求めるものである。
【0043】
なお、この実施の形態においては、例えば、面状の配線100の底辺の長さLが12mmであるのに対し、メッシュ102の正方形の網目の一辺の長さLは1mmに設定されてている。
【0044】
次に、図5に示すように、電流経路の両方の端点(始点ならびに終点)となる点Aと点Bとを設定し、点Aに最も近いメッシュ102の交点aと点Bに最も近いメッシュ102の交点bとを算出する(ステップS304)。
【0045】
なお、この実施の形態においては、便宜上、点Aを電流経路の始点とし、点Bを電流経路の終点としている。
【0046】
ここで、点Aと点Bとは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20をユーザーが操作することにより、配線100上の任意の位置に設定するようにしてもよいし、また、点Aと点Bとの位置を予め記憶しておいて、当該記憶しておいた点Aと点Bとの位置を読み出すようにしてもよい。
【0047】
次に、メッシュ102の全ての交点に関して、図6の(イ)に示すように、それぞれ隣接する交点までの経路を算出する(ステップS306)。この際に、ある交点から当該交点に隣接する交点までの経路は、メッシュ102の正方形の網目を構成するそれぞれの構成線分102a、即ち、正方形の網目の縦方向の辺と横方向の辺とを通過するものとする。さらに、この実施の形態においては、隣接する交点までの経路は、メッシュ102の正方形の網目の対角線上も通過するものとする。
【0048】
また、メッシュ102の構成線分102aが配線100の領域を越えて延長している場合などのように、配線100上において隣接する交点までの経路が求められない場合には、その経路を求めない(図6の(ロ)参照)。
【0049】
さらに、メッシュ102の正方形の網目内の領域の一部に配線100がない場合などのように、隣接する交点まで直線で経路を求められない場合には、配線100の領域の外周(または窓)をたどるようにして経路を求める(図6の(ハ)参照)。
【0050】
次に、ステップS306により求めた経路に基づいて、ダイクストラ(Dijkstra)法を適用して、メッシュ102上の交点aと交点bとの2点間の最短経路を算出する(ステップS308)。上記したように、メッシュ102上に電流が流れるものと仮定すると、このステップS308で算出された交点aと交点bとの2点間の最短経路は、点Aと点Bとの2点間の電流経路を簡易的に表すものとなる。
【0051】
ここで、ダイクストラ法を適用する際には、メッシュ102の交点をダイクストラ法の「ノード」とし、メッシュ102の交点から交点への経路をダイクストラ法の「エッジ」とし、メッシュ102上の点Aに隣接する交点aをダイクストラ法の最短経路の「スタートポイント」とし、メッシュ102上の点Bに隣接する交点bをダイクストラ法の最短経路の「ゴールポイント」とするとともに、各交点間の接続は「無向グラフ」とする(図7参照)。
【0052】
なお、ダイクストラ法とは、1959年にE.Dijkstra(イー・ダイクストラ)によって提案されたものであり、ネットワーク上の各ノードへの最短路を、スタートポイントから1つずつ確定し、徐々に範囲を広げていき、最終的にすべてのノードへの最短路を求めるというものである。
【0053】
上記したステップS308の処理において交点aと交点bとの2点間の最短経路を算出すると、ステップS310へ進んで、ダイクストラ法を適用して再び交点aと交点bとの2点間の最短経路を求めることになるが、この際には、既に算出した最短経路において使用したメッシュ102の交点を通過することのないようにして、交点aと交点bとの2点間の最短経路を算出する(図8参照)。このステップS310で算出された交点aと交点bとの2点間の最短経路は、ステップS308において求めた最短経路と同様に、点Aと点Bとの2点間の電流経路を簡易的に表すものとなる。
【0054】
ステップS310の処理を終了すると、ステップS312の処理へ進み、予め設定された所定の数の最短経路を算出したか否かが判断される。
【0055】
このステップS312の処理において、予め設定された所定の数の最短経路が算出されていないと判断された場合には、ステップS310の処理へ戻り、既に算出した最短経路において使用したメッシュ102の交点を通過することのないようにして、交点aと交点bとの2点間の最短経路の算出を行う処理を繰り返す。
【0056】
このため、この実施の形態においては、交点aと交点bとを連絡する経路、即ち、点Aと点Bとの間の2点間の簡易的な電流経路として、面状に膨らみを持った配線100の面全体に広がる予め設定された所定の数の複数の電流経路が求められることになる(図9参照)。
【0057】
なお、ステップS310の処理を繰り返す回数は、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20をユーザーが操作することにより設定するようにしてもよいし、また、予め記憶しておいた回数を読み出すようにしてもよい。
【0058】
従って、例えば、上記において説明したステップS310の処理を4回行うようにすれば、図9に示すように、交点aと交点bとの間の5本の経路、即ち、点Aと点Bとの間の2点間に5本の電流経路を簡易的に求めることができる。
【0059】
一方、ステップS312の処理において、予め設定された所定の数の最短経路が算出されたと判断された場合には、ステップS314の処理へ進み、ステップS308の処理ならびにステップS310の処理において最短経路としてそれぞれ算出した各経路のそれぞれの長さと、配線100の導電率(または抵抗率)から、算出した各経路におけるそれぞれのDC抵抗値を算出する。
【0060】
ここで、例えば、経路の長さが10mmであり、導電率が56.7×10S/mであるとすると、この経路のDC抵抗値は、
0.01(m)×1/56.7×10(S/m)
により求めることができる。
【0061】
次に、ステップS314における処理を終了すると、ステップS316の処理へ進み、交点aと交点bとの間のDC抵抗値を求めて(ステップS314)、本発明による処理を終了する。
【0062】
即ち、面状の配線100上にある交点aと交点bとの2点間には、ステップS314の処理において各経路から求めた複数のDC抵抗値が並列に接続されていることになる(図11の簡易的な等価回路参照。)。従って、この並列に接続された複数のDC抵抗値から、交点aと交点bとの2点間のDC抵抗値を算出することができる。
【0063】
上記したように、交点aと交点bとを連絡する経路は、点Aと点Bとの間の2点間の簡易的な電流経路であるので、ステップS314で算出した交点aと交点bとの2点間のDC抵抗値は、点Aと点Bとの間の2点間の簡易的なDC抵抗値となる。
【0064】
従って、上記した実施の形態によれば、実際にプリント基板を製造することなしに、点Aと点Bとの間の2点間の電流経路を簡易的に求めることができるとともに、その電流経路に基づいて、点Aと点Bとの間の2点間のDC抵抗値を簡易的に求めることができる。このため、実際にプリント基板などを製造しなくても、プリント基板の配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを簡易に評価することが可能になる。
【0065】
なお、上記した実施の形態は、以下に示す(1)〜(4)のように変形してもよい。
【0066】
(1)上記した実施の形態においては、配線100を含む領域上に、メッシュ102の網目が全てに同一の大きさの正方形となるようにメッシュ102を仮想的に形成したが、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、メッシュ102の網目の大きさは、全て同一の大きさでなくてもよい。
【0067】
また、メッシュ102の網目の形状も、正方形に限られるものではないことは勿論である。メッシュ102の網目の形状は、例えば、長方形、台形あるいは菱形などの各種の四角形や正三角形や二等辺三角形などの各種の三角形または五角形以上の多角形としてもよい。
【0068】
(2)上記した実施の形態においては、メッシュ102の正方形の網目の一辺の長さを1mmとしたが、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、メッシュ102の網目の細かさは、例えば、面状の配線100の大きさなどに応じて適宜に設定すればよい。
【0069】
(3)上記した実施の形態においては、ステップS310の処理やステップS312の処理を行うようにして、点Aと点Bとの間の2点間の複数の電流経路を簡易的に求めるようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、ステップS310の処理ならびにステップS312の処理を行うことなく、点Aと点Bとの間の2点間の電流経路として、単数の電流経路のみを簡易的に求めるようにしてもよい。
【0070】
また、ステップS310の処理ならびにステップS312の処理を行うことなく、点Aと点Bとの間の2点間の電流経路として、単数の電流経路のみを簡易的に求めた場合には、ステップS314で求めた経路のDC抵抗値が、点Aと点Bとの間の2点間の電流経路の簡易的なDC抵抗値となる。従って、この場合には、ステップS316の処理を行う必要がない。
【0071】
(4)上記した実施の形態ならびに上記した(1)〜(3)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、実際にプリント基板などを製造することを必要とせずに、プリント基板などの配線にどれくらいの大きさの電流を通電することが可能であるかを簡易に評価することが可能になるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置の実施の形態の一例を備えたプリント基板CADシステムのシステム構成の要部を表すブロック構成図である。
【図2】本発明の概念図説明図である。
【図3】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図5】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図6】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図7】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図8】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図9】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図10】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【図11】本発明による電流経路の算出装置ならびにDC抵抗値の算出装置により実行される処理内容説明図である。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU)
12 バス
14 内部記憶装置
16 表示装置
18 ポインティングデバイス
20 文字入力デバイス
22 外部記憶装置

Claims (15)

  1. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、
    前記メッシュの交点をノードとし、前記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記第1の交点をスタートポイントとし、前記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の最短経路を算出する第3のステップとを有し、
    前記第3のステップにおいて算出した前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の最短経路を前記電流経路とすることを特徴とする電流経路の算出方法。
  2. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、
    前記メッシュの交点をノードとし、前記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記第1の交点をスタートポイントとし、前記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した前記メッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する第3のステップとを有し、
    前記第3のステップにおいて算出した前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の複数の最短経路を前記電流経路とすることを特徴とする電流経路の算出方法。
  3. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、
    前記メッシュの交点をノードとし、前記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記第1の交点をスタートポイントとし、前記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の最短経路を算出する第3のステップと、
    前記第3のステップにおいて算出した最短経路の経路長を算出し、該算出した経路長と前記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、前記第3のステップにおいて算出した最短経路のDC抵抗値を算出する第4のステップとを有し、
    前記第4のステップにおいて算出したDC抵抗値を前記電流経路のDC抵抗値とすることを特徴とするDC抵抗値の算出方法。
  4. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成する第1のステップと、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュの第2の交点とを算出する第2のステップと、
    前記メッシュの交点をノードとし、前記メッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記第1の交点をスタートポイントとし、前記第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した前記メッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により前記第1の交点と前記第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する第3のステップと、
    前記第3のステップおいて算出した複数の最短経路の経路長をそれぞれ算出し、該算出したそれぞれの経路長と前記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、前記第3のステップにおいて算出した複数の最短経路のDC抵抗値をそれぞれ算出する第4のステップとを有することを特徴とするDC抵抗値の算出方法。
  5. 請求項4に記載のDC抵抗値の算出方法において、さらに、前記第4のステップにおいて算出した複数の最短経路のDC抵抗値を、前記第1の交点と前記第2の交点との2点間に並列に接続されたDC抵抗値として、前記第1の交点と前記第2の交点との2点間のDC抵抗値を算出する第5のステップとを有し、
    前記第5のステップにおいて算出したDC抵抗値を前記電流経路のDC抵抗値とすることを特徴とするDC抵抗値の算出方法。
  6. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、
    前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、前記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を算出する最短経路算出手段とを有し、
    前記最短経路算出手段により算出した最短経路を前記電流経路とすることを特徴とする電流経路の算出装置。
  7. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、
    前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、前記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する最短経路算出手段とを有し、
    前記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路を前記電流経路とすることを特徴とする電流経路の算出装置。
  8. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、
    前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、前記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、ダイクストラ法により前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を算出する最短経路算出手段と、
    前記最短経路算出手段により算出した最短経路の経路長を算出し、該算出した経路長と前記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、前記最短経路算出手段により算出した最短経路のDC抵抗値を算出するDC抵抗値算出手段とを有し、
    前記DC抵抗値算出手段により算出したDC抵抗値を前記電流経路のDC抵抗値とすることを特徴とするDC抵抗値の算出装置。
  9. 面状の配線を含む領域上に仮想的にメッシュを形成するメッシュ形成手段と、
    前記配線上に電流経路の始点と終点とを設定し、前記始点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第1の交点と前記終点に最も近い前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの第2の交点とを算出する交点算出手段と、
    前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点をノードとし、前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点から交点への経路をエッジとし、前記交点算出手段により算出された第1の交点をスタートポイントとし、前記交点算出手段により算出された第2の交点をゴールポイントとするとともに、各交点間の接続は無向グラフとして、既に算出した最短経路において使用した前記メッシュ形成手段により形成されたメッシュの交点を通過することなしに、ダイクストラ法により前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間の最短経路を複数回数繰り返し算出する最短経路算出手段と、
    前記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路の経路長をそれぞれ算出し、該算出したそれぞれの経路長と前記配線の導電率または抵抗率とに基づいて、前記最短経路算出手段により算出した複数の最短経路のDC抵抗値をそれぞれ算出するDC抵抗値算出手段とを有することを特徴とするDC抵抗値の算出装置。
  10. 請求項9に記載のDC抵抗値の算出装置において、さらに、
    前記DC抵抗値算出手段により算出した複数の最短経路のDC抵抗値を、前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間に並列に接続されたDC抵抗値として、前記交点算出手段により算出された第1の交点と前記交点算出手段により算出された第2の交点との2点間のDC抵抗値を算出する第2のDC抵抗値算出手段とを有し、
    前記第2のDC抵抗値算出手段により算出したDC抵抗値を前記電流経路のDC抵抗値とすることを特徴とするDC抵抗値の算出装置。
  11. 請求項1乃至請求項2のいずれか1項に記載の電流経路の算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のDC抵抗値の算出方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項6乃至請求項7のいずれか1項に記載の電流経路の算出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  14. 請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載のDC抵抗値の算出装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  15. 請求項11乃至請求項14のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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