JP2005055066A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒を沸騰させて該冷媒の一部を気化させることにより熱交換を行うものであって、優れた熱交換効率を得ることができる熱交換器を提供する。
【解決手段】熱源4から伝達される熱の入力方向に対して垂直方向に冷媒が流れる冷媒流路3を備え、冷媒流路3内で該冷媒の少なくとも一部が熱交換により気化する。冷媒流路3は熱源4に近い側の内表面が、該内表面の他の部分よりも大きな親液性を備える。冷媒流路3は、熱源4に近い側の内表面が前記冷媒に対する接触角90°未満の親液性材料14からなり、該内表面の他の部分が前記冷媒に対する接触角90°以上の疎液性材料16からなる。冷媒流路3は0.1〜3mmの幅を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、熱源から伝達される熱の入力方向に対して垂直方向に冷媒が流れる冷媒流路を備える直交流型熱交換器に関するものである。
熱源の冷却のために、該熱源から伝達される熱の入力方向に対して垂直方向に冷媒が流れる冷媒流路を備える直交流型熱交換器が用いられている。従来、前記熱交換器では、液状の冷媒が顕熱を奪うことにより前記熱源の冷却を行っており、前記冷媒流路の断面形状を凹凸状として該冷媒流路の表面積を大きくすることにより、熱交換効率を向上したものが知られている(例えば特許文献1,2参照)。
近年、前記熱交換器では、前記冷媒を沸騰させて該冷媒の一部を気化させたときに奪われる潜熱を利用して、前記熱源の冷却を行うことが検討されている。一般に、冷媒の単位質量当たりの潜熱は顕熱よりも大きいので、前記冷媒の一部を気化させることにより、熱交換効率を大きく向上させることができるものと考えられる。
前記冷媒を沸騰させる熱交換器では、熱流束(単位面積当たりに流れる熱量)を大きくするために、冷媒流路を狭くすることが行われている。
しかしながら、冷媒流路を狭くすると、熱流束の増大に伴って前記冷媒の沸騰により生じる気泡の容積が大きくなり、該気泡が狭い流路内で移動しにくくなる。この結果、前記冷媒流路の伝熱面が前記気泡で覆われて液体状態の冷媒への熱伝達が阻害され、熱交換効率が低減するという不都合がある。
特開2000−18867号公報 特開2000−74587号公報
本発明は、かかる不都合を解消して、冷媒を沸騰させて該冷媒の一部を気化させることにより熱交換を行うものであって、優れた熱交換効率を得ることができる熱交換器を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の熱交換器は、熱源から伝達される熱の入力方向に対して垂直方向に冷媒が流れる冷媒流路を備え、該冷媒流路内で該冷媒の少なくとも一部が熱交換により気化する直交流型熱交換器であって、冷媒流路は熱源に近い側の内表面が、該内表面の他の部分よりも大きな親液性を備えることを特徴とする。
本発明の熱交換器では、前記冷媒流路に流通される前記冷媒が、前記熱源から入力される熱により加熱されて沸騰し、該冷媒の一部が気化するときに奪う潜熱により冷却を行う。
前記冷媒は、前記冷媒流路の前記熱源に近い側でより加熱されるので、該冷媒流路の該熱源に近い側の内表面で気化して気泡を形成する。
このとき前記冷媒流路は、前記熱源に近い側の内表面が、該内表面の他の部分よりも大きな親液性を備えており、前記気泡は前記冷媒に対して疎液性であるので、前記冷媒流路の熱源に近い側の内表面から、より親液性の小さい該内表面の他の部分に案内される。この結果、前記冷媒流路の前記熱源に近い側の内表面には前記気泡が滞留しにくく、該熱源に近い側の内表面に沿って液状の冷媒が流通しやすくなる。
従って、本発明の熱交換器によれば、前記冷媒流路の前記熱源に近い側の内表面に沿って流通する液状の冷媒により熱交換を行うことができ、前記冷媒の気化により生じた気泡により熱伝達が阻害されることがないので、優れた熱交換効率を得ることができる。
前記熱源に近い側の内表面の親液性を該内表面の他の部分よりも大きくするために、前記冷媒流路は、前記熱源に近い側の内表面が前記冷媒に対する接触角90°未満の親液性材料からなり、該内表面の他の部分が前記冷媒に対する接触角90°以上の疎液性材料からなる。
前記冷媒流路は全体が同一の材料からなっていてもよく、この場合には、前記熱源に近い側の内表面の親液性を該内表面の他の部分よりも大きくするために、該熱源に近い側の表面に親液性材料をコーテイングするか、または該熱源から遠い側の表面に疎水性材料をコーティングするようにしてもよい。或いは、前記熱源に近い側の内表面と、該内表面の他の部分との面粗度を変えるようにしてもよい。
また、前記気泡を前記熱源に近い側の内表面から、該内表面の他の部分に案内しやすくするために、前記冷媒流路は、0.1〜3mmの幅を備えていることが好ましい。前記冷媒流路の幅は、0.1mm未満では製造が難しく、3mmを超えると、前記熱源に近い側の内表面の親液性を高くしても、前記気泡が該熱源に近い側の表面から、該内表面の他の部分に案内されにくく、十分な熱交換効率が得られないことがある。
次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本実施形態の熱交換器の構成を示す説明的断面図、図2は図1に示す熱交換器の平面図、図3は図1に示す熱交換器の組立方法を示す説明的断面図、図4は接触角の定義を説明する説明的断面図である。また、図5は図1に示す熱交換器の性能を示すグラフである。
図1,2に示すように、本実施形態の熱交換器1は、熱交換器本体2と、熱交換器本体2内に形成された冷媒流路3とからなる。熱交換器本体2の一方の表面には熱源としてセラミックヒーター4が積層されており、セラミックヒーター4の上にさらに温度測定用の熱電対5が積層されている。
熱交換器本体2、セラミックヒーター4、熱電対5は、両外側から各2枚のシリコンゴムシート6a,6b、7a,7bで挟まれ、さらにシリコンゴムシート6a,6b、7a,7bの外側からステンレス板8a,8bで挟まれている。熱交換器本体2、セラミックヒーター4、熱電対5は、ステンレス板8a,8bを貫通するボルト9と、ボルト9に螺着されたナット10とによりボルト締めされ、全体が均一に圧着されている。
前記熱交換器本体2は、図3示のように、セラミックヒーター4と反対側に開口する複数の溝部13を備える親水性部材14と、セラミックヒーター4側に開口する複数の溝部15を備える疎水性部材16とを、溝部13,15の開口部が一致するように重ね合わせて形成されている。熱交換器本体2では溝部13,15により、断面が四角形でセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備える冷媒流路3が形成される。尚、親水性部材14、疎水性部材16は、それぞれ溝部13、15の端部に分配部11、集合部12を形成する凹部(図示せず)が備えられている。
前記親水性部材14としては、例えば、アルミニウム(A5052)板等を挙げることができ、疎水性部材16としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと略記する)板等を挙げることができる。前記アルミニウムは水に対する接触角が約20°であり、PTFEは水に対する接触角が約110°である。
前記接触角は、図4に示すように、ある固体Sの表面と、固体Sと液滴Lとの接点における液滴Lの接線との為す角θを意味する。ここで、接触角θが90°未満であれば固体Sが液滴Lを形成する液体に対し親液性であり、接触角θが90°以上のときには固体Sが液滴Lを形成する液体に対し疎液性である。
前記冷媒流路3は、親水性部材14、疎水性部材16の材料を変えることにより、セラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えるようにしているが、アルミニウム板の面粗度を大きくして親水性を大きくしたものを親水性部材14とし、相対的に面粗度の小さいアルミニウム板を疎水性部材16としてもよい。
熱交換器1では、液状の冷媒は、流路入口3aから供給された後、分配部11で各冷媒流路3に分配され、冷媒流路3内でセラミックヒーター4から入力される熱と熱交換することにより加熱されて沸騰し、該冷媒の一部が気化する。この結果、熱交換器1は、前記液状の冷媒が気化する際の潜熱により、セラミックヒーター4の冷却を行うことができる。沸騰した液状の冷媒と、気化した冷媒の蒸気とは、集合部12を経て流路出口3bから排出される。
このとき、熱交換器1の冷媒流路3は、セラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えているので、前記冷媒が冷媒流路3のセラミックヒーター4側の表面で気化して形成された気泡は、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面(溝部13)から、より親液性の小さい反対側の内表面(溝部15)に案内される。この結果、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面には前記気泡が滞留しにくく、該内表面に沿って液状の冷媒が流通しやすくなり、該冷媒により熱交換を行うことができ、気泡により熱伝達が阻害されることがないので、優れた熱交換効率を得ることができる。
次に、本発明の実施例及び比較例を示す。
実施例1〜6では、まず図3に示すように、24mm×20mmのアルミニウム(A5052)板にセラミックヒーター4と反対側に開口する複数の溝部13を切削加工により刻設した親水性部材14と、24mm×20mmのPTFE板にセラミックヒーター4側に開口する複数の溝部15を切削加工により刻設した疎水性部材16とを作成した。親水性部材14、疎水性部材16には、長さ12mm、幅w1mm、深さd1mmの溝部15がG1mmの間隔で複数本形成されている。
実施例1〜6で用いた親水性部材14(HE−1〜6)を表1に、疎水性部材16(Co−1〜6)を表2に示す。
Figure 2005055066
Figure 2005055066
次に、親水性部材14、疎水性部材16を、溝部13,15の開口部が一致するようにして重ね合わせることにより、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えている熱交換器本体2を形成した。このとき、表1に示す6種の親水性部材14(HE−1〜6)と、表2に示す6種の疎水性部材16(Co−1〜6)とを組み合わせて、実施例1〜6の熱交換器1を構成した。
尚、親水性部材14、疎水性部材16は、それぞれ溝部13,15の端部に分配部11、集合部12を形成する2mm×14mmの凹部(図示せず)が切削加工により刻設されている。
次に、セラミックヒーター4に75Wの電力を供給する一方、図1,2の流路入口3aから90℃の水を3g/分の流量で供給したときのセラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、実施例1〜6の各熱交換器1の性能を評価した。尚、セラミックヒーター4の温度は、図1に示す装置全体をアーマフレックスチューブで覆い、外部と断熱した状態で測定した。結果を表5に示す。
比較例1〜6
比較例1〜6では、まず図3に示す親水性部材14、疎水性部材16の位置関係を逆にして、24mm×20mmのPTFE板にセラミックヒーター4と反対側側に開口する複数の溝部13を切削加工により刻設した疎水性部材14と、24mm×20mmのアルミニウム(A5052)板にセラミックヒーター4側に開口する複数の溝部15を切削加工により刻設した親水性部材16とを作成した。疎水性部材14、親水性部材16には、長さ12mm、幅w1mm、深さd1mmの溝部15がG1mmの間隔で複数本形成されている。
比較例1〜6で用いた疎水性部材14(HE−7〜12)を表3に、親水性部材16(Co−7〜12)を表4に示す。
Figure 2005055066
Figure 2005055066
次に、疎水性部材14、親水性部材16を、溝部13,15の開口部が一致するようにして重ね合わせることにより、冷媒流路3のセラミックヒーター4と反対側の内表面が該セラミックヒーター4側の内表面よりも大きな親液性を備えている熱交換器本体2を形成した。このとき、表3に示す6種の疎水性部材14(HE−7〜12)と、表4に示す6種の親水性部材16(Co−7〜12)とを組み合わせて、比較例1〜6の熱交換器1を構成した。
尚、疎水性部材14、親水性部材16は、それぞれ溝部13,15の端部に分配部11、集合部12を形成する2mm×14mmの凹部(図示せず)が切削加工により刻設されている。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、比較例1〜6の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表5に示す。
比較例7〜12
比較例7〜12では、図3に示す疎水性部材16に代えて、比較例1〜6で用いたものと同一の親水性部材16を用い、親水性部材14,16を、溝部13,15の開口部が一致するようにして重ね合わせることにより、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えている熱交換器本体2を形成した。このとき、表1に示す6種の親水性部材14(HE−1〜6)と、表4に示す6種の親水性部材16(Co−7〜12)とを組み合わせて、比較例7〜12の熱交換器1を構成した。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、比較例7〜12の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表5に示す。
比較例13〜18
比較例13〜18では、図3に示す親水性部材14に代えて、比較例1〜6で用いたものと同一の疎水性部材14を用い、疎水性部材14,16を、溝部13,15の開口部が一致するようにして重ね合わせることにより、冷媒流路3の内表面全面が均一な疎水性を備えている熱交換器本体2を形成した。このとき、表2に示す6種の疎水性部材14(Co−1〜6)と、表3に示す6種の疎水性部材16(HE−7〜12)とを組み合わせて、比較例13〜18の熱交換器1を構成した。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、比較例13〜18の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表5に示す。
Figure 2005055066
表5から、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備え、冷媒流路3の幅が0.5〜3mmの範囲にある実施例1〜6の熱交換器1によればヒーター温度が145.3〜145.5℃であり、冷媒流路3のセラミックヒーター4と反対側の内表面が該セラミックヒーター4側の内表面よりも大きな親液性を備える比較例1〜6の熱交換器1の169.7〜169.9℃、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えている比較例7〜12の160.1〜167.8℃、冷媒流路3の内表面全面が均一な疎水性を備えている比較例13〜18の169.1〜169.4℃と比較して、格段に優れた熱交換率が得られることが明らかである。
本実施例では、親水性部材14としてHE−2、疎水性部材16としてCo−2を用いて、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えている熱交換器本体2を形成した。
次に、セラミックヒーター4に供給する電力を8〜40Wの範囲で変量した以外は、実施例1〜6と全く同一にして、前記熱交換器本体2を備える熱交換器1におけるセラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定した。結果を表6、図4に示す。
比較例19
本比較例では、親水性部材14としてHE−2、疎水性部材16としてCo−8を用いて、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えている熱交換器本体2を形成した。
次に、セラミックヒーター4に供給する電力を8〜40Wの範囲で変量した以外は、実施例1〜6と全く同一にして、前記熱交換器本体2を備える熱交換器1におけるセラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定した。結果を表6、図4に示す。
Figure 2005055066
表6、図4から、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えている実施例7の熱交換器1によれば、冷媒流路3の全面が均一な親水性を備えている比較例19の熱交換器1に比較して、各供給電力に対するセラミックヒーター4の温度が低い上、供給電力の増加に対するセラミックヒーター4の温度上昇が少なく、格段に優れた熱交換率が得られることが明らかである。
次に、親水性部材14と疎水性部材16との位置を図3とは逆にして、下方に親水性部材14、上方に疎水性部材16を配置すると共に、親水性部材14の下面にセラミックヒーター4と熱電対5とを配設した熱交換本体2を形成した。このとき、表1に示す4種の親水性部材14(HE−1〜4)と、表2に示す4種の疎水性部材16(Co−1〜4)とを組み合わせて実施例8〜11の熱交換器1を構成した。実施例8〜11の各熱交換器1では、熱交換器本体2の冷媒流路3は実施例1〜6とは上下関係が逆ながら、セラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えている。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、実施例8〜11の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表7に示す。
比較例20〜23
次に、実施例8〜11の疎水性部材16に代えて親水性部材16を用い、下方に親水性部材14、上方に親水性部材16を配置すると共に、親水性部材14の下面にセラミックヒーター4と熱電対5とを配設した熱交換器本体2を形成した。このとき、表1に示す4種の親水性部材14(HE−1〜4)と、表4に示す4種の親水性部材16(Co−7〜10)とを組み合わせて比較例20〜23の熱交換器1を構成した。この結果、比較例20〜23の各熱交換器1では、熱交換器本体2の冷媒流路3は内表面全面が均一な親水性を備えている。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、比較例20〜23の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表7に示す。
Figure 2005055066
表7から、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備える実施例8〜11の熱交換器1によればヒーター温度が144.9〜145.2℃であり、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えている比較例20〜23の167.7〜168.2℃と比較して、格段に優れた熱交換率が得られることが明らかである。
また、表7から、セラミックヒーター4が熱交換器1の下側にある場合にも、熱交換器1の上側にある場合と同様に、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えるようにすることにより優れた熱交換率が得られることが明らかである。
次に、図3に示す親水性部材としてHE−3を用いると共に、図3に示す疎水性部材16に代えて親水性部材16としてCo−9を用いて、冷媒流路3の内表面全面がアルミニウムからなる熱交換器本体2を形成した。
このとき、セラミックヒーター4側に配設されている親水性部材14の内表面を耐水研磨紙で研磨して面粗度を調整し、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも大きな親液性を備えるようにして、実施例12〜14の熱交換器1を構成した。
また、親水性部材14,16の表面の面粗度を全く調整せず、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えるようにして比較例24の熱交換器1を構成した。また、セラミックヒーター4の反対側に配設されている親水性部材16の内表面を耐水研磨紙で研磨して面粗度を調整し、冷媒流路3のセラミックヒーター4と反対側の内表面が該セラミックヒーター4側の内表面よりも大きな親液性を備えるようにして、比較例24〜27の熱交換器1を構成した。
アルミニウムの水に対する接触角は通常は18°であるが、前記のようにして面粗度を調整することにより、実施例12〜14の熱交換器1では親水性部材14の接触角が4〜12°の範囲とされており、比較例24〜27の熱交換器1では親水性部材16の接触角が4〜12°の範囲とされている。
次に、実施例1〜6と全く同一にして、セラミックヒーター4の温度を熱電対5で測定することにより、実施例12〜14及び比較例24〜27の各熱交換器1の性能を評価した。結果を表8に示す。
Figure 2005055066
表8から、冷媒流路3のセラミックヒーター4側の内表面が該セラミックヒーター4と反対側の内表面よりも接触角が小さく、大きな親液性を備える実施例12〜14の熱交換器1によればヒーター温度が147.0〜151.4℃であり、冷媒流路3の内表面全面が均一な親水性を備えている比較例24の168.0℃、冷媒流路3のセラミックヒーター4と反対側の内表面が該セラミックヒーター4側の内表面よりも接触角が小さく、大きな親液性を備える比較例25〜27の167.8〜168.1℃と比較して、格段に優れた熱交換率が得られることが明らかである。
本発明の熱交換器の一構成例を示す説明的断面図。 図1に示す熱交換器の平面図。 図1に示す熱交換器の組立方法を示す説明的断面図。 接触角の定義を説明する説明的断面図。 図1に示す熱交換器の性能を示すグラフである。
符号の説明
1…熱交換器、 2…熱交換器本体、 3…冷媒流路、 4…熱源。

Claims (3)

  1. 熱源から伝達される熱の入力方向に対して垂直方向に冷媒が流れる冷媒流路を備え、該冷媒流路内で該冷媒の少なくとも一部が熱交換により気化する直交流型熱交換器であって、
    該冷媒流路は熱源に近い側の内表面が、該内表面の他の部分よりも大きな親液性を備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記冷媒流路は、前記熱源に近い側の内表面が前記冷媒に対する接触角90°未満の親液性材料からなり、内表面の他の部分が前記冷媒に対する接触角90°以上の疎液性材料からなることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記冷媒流路は0.1〜3mmの幅を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の熱交換器。
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