JP2005054938A - 車両の変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低コストなAMTを提供する。
【解決手段】 本発明の車両の変速装置は、内燃機関の回転軸と同軸に第1摩擦係合手段61を介して接続する第1入力軸21と、モータの回転軸に接続する第2入力軸22と、前記第1入力軸、第2入力軸に対する共通の出力軸23と、前記第1及び第2入力軸と前記出力軸との間に構成された複数の変速段と、前記変速段を選択的に接続する摩擦係合手段群61〜66と、前記第1入力軸に入力する駆動力を第2入力軸に選択的に伝達する第2摩擦係合手段64と、前記各摩擦係合手段の動作を制御する摩擦係合制御手段80とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の変速装置、特に変速操作を自動化した車両の変速装置に関するものである。
駆動源としてエンジンとモータとを搭載したハイブリッド車両の変速装置として、伝達効率の高いマニュアル式変速機の変速操作を自動化した変速装置(以下、AMTという。)が提案されている(特許文献1参照のこと。)。
この従来技術では、エンジンのクランクシャフトに平行に別置した2本の入力軸、第1、第2入力軸と、第1、第2入力軸からそれぞれ動力が伝達される出力軸とが設けられている。駆動源としてのモータは第2入力軸に接続されている。エンジンからの動力は第1、第2入力軸に共通の歯車を介して伝達される。第1、第2入力軸と出力軸には複数の歯車が設けられており、第1入力軸の歯車と出力軸の歯車との噛み合いおよび第2入力軸と出力軸歯車との噛み合いにより、変速ギアが形成され、例えば、第1入力軸側には1、3、5速の変速歯車列が、第2入力軸側には2、4、6速の変速歯車列が構成される。
第1、第2入力軸にはそれぞれエンジンからの動力を伝達/遮断するクラッチがそれぞれ設けられ、第1入力軸に動力を伝達するときには第1入力軸のクラッチを固定し、かつ第2入力軸のクラッチをフリーの状態とする。この逆の状態で、第2入力軸にエンジンの動力が伝達される。
第1入力軸の変速ギア(例えば、1速)から第2入力軸の変速ギア(2速)への変速時には、1速での走行中に2速の変速準備を行い、第1入力軸のクラッチのフリー状態への切り換えと第2入力軸の固定状態への切り換えを同時に行うことにより、出力軸への動力伝達を遮断することなく変速を行うことができる。
特開2002−89594号公報
しかしながら、上記従来技術においては、エンジンのクランク軸と別置した2本の入力軸を備え、それぞれに変速ギアを備えるため、構成が既存のマニュアル式変速装置と著しく異なり、変速装置のコストが高くなるという問題がある。
また、第1入力軸のクラッチが固定している場合には、モータのトルクを第2入力軸に設けられた変速ギアを介してアシストすることができ、複数の変速ギアから選択して第1入力軸へトルクアシストすることができる。しかしながら、第2入力軸のクラッチが固定されている場合には、トルクアシストするモータの動作点に選択する余地はなく、モータのトルクアシストの効果が制限されることになる。
したがって、本発明においては、上記の技術的課題を鑑みて、AMT式変速装置の低コスト化を図ることを目的とする。
本発明の車両の変速装置は、内燃機関の回転軸と同軸に第1摩擦係合手段を介して接続する第1入力軸と、モータの回転軸に接続する第2入力軸と、前記第1入力軸、第2入力軸に対する共通の出力軸と、前記第1及び第2入力軸と前記出力軸との間に構成された複数の変速段と、前記変速段を選択的に接続する摩擦係合手段群と、前記第1入力軸に入力する駆動力を第2入力軸に選択的に伝達する第2摩擦係合手段と、前記各摩擦係合手段の動作を制御する摩擦係合制御手段とを備える。
なお、本発明の摩擦係合手段は、部材間の摩擦状態もしくは係合状態を変更することによりトルク伝達率を変更可能な手段である。
本発明によれば、既存のマニュアル式変速機の構成を小変更することにより、モータの駆動力を出力軸に伝達する第2の入力軸を追加することができる。このため、AMT式変速装置を低コストで提供することができる。
図1は、本発明の変速装置100を備えたハイブリッド車両の駆動システムを説明する構成図である。
この駆動システムは、エンジン11と、エンジン11の駆動力をAMT式変速装置100の第1入力軸21に伝達する摩擦式の第1クラッチ61と、変速装置100の第2入力軸22に接続されるモータ13と、変速装置100の出力軸23に接続され、出力軸23の回転トルクを左右の駆動輪14に伝達する差動装置15とを備える。なお、モータ13は、インバータ16を介してバッテリ17に接続されており、バッテリ17の電力を消費して駆動力を発揮する。また、第2入力軸22に伝達される回転トルクでモータ13を発電駆動することも可能であり、得られた電力はバッテリ17に蓄えられる。
前述のように変速機100には、第1入力軸21、第2入力軸22、出力軸23とが備えられる。第1入力軸21は、エンジン11のクランクシャフトと同軸に配置され、乾式単板型の第1クラッチ61を介して接続する。第2入力軸22と出力軸23は、第1入力軸21と平行に設置される。第2入力軸22の一端には、前述のモータ13が接続される。出力軸23は、第1、第2入力軸21、22の中間に設置される。
第1、第2入力軸21、22と出力軸23の軸上には複数の歯車が設置され、第1入力軸21の歯車は出力軸23上の歯車と噛合し、出力軸23上の歯車は、第2入力軸22上の歯車と噛合する。
以下、変速装置100の構成について詳細を説明する。
第1入力軸21上には、第1入力軸21に固定される第1、第2歯車31、32と、第1入力軸21に回転自在に支持される第3〜第6歯車33〜36と、第3歯車33または第4歯車34を選択的に第1入力軸21に固定する第2クラッチ62と、第5歯車35または第6歯車36を選択的に第1入力軸21に固定する第3クラッチ63とが設けられる。ここで、第2、第3クラッチ62、63は、噛み合いクラッチ、いわゆるドッグクラッチで構成される。
第2入力軸22上には、第1入力軸21に回転自在に支持される第7〜第9歯車41〜43と、第7歯車41を第2入力軸22に固定する第4クラッチ64と、第8歯車42または第9歯車43を選択的に第2入力軸22に固定する第5クラッチ65とが設けられる。ここで、第4クラッチ64は、トルク伝達率の制御性に優れた多板式クラッチで構成され、第5クラッチ65は、第2、第3クラッチ63と同様にドッグクラッチで構成される。
出力軸23上には、出力軸23に回転自在に支持される第10、第11歯車51、52と、出力軸23に固定される第12〜第16歯車53〜57と、第10歯車51または第11歯車52を選択的に出力軸23に固定する第6クラッチ66とが設けられる。第6クラッチ66は、ドッグクラッチで構成される。
第1入力軸21の第1歯車31は、カウンタギア58と噛合し、カウンタギア58は出力軸23の第10歯車51に噛合し、この歯車列は、後進用の変速ギアとして機能する。
第2歯車32は第11歯車52と、第3歯車32は第12歯車53と、第4歯車34は第13歯車54と、第5歯車35は第14歯車55と、第6歯車36は第15歯車56とそれぞれ噛合し、これらの歯車列は前進用の変速ギア(変速段)として機能し、それぞれの歯車列のギア比(変速比)は、第2歯車32と第11歯車52のギア比をR2、第3歯車32と第12歯車53のギア比をR3、第4歯車34と第13歯車54のギア比をR4、第5歯車35と第14歯車55のギア比をR5、第6歯車36と第15歯車56のギア比をR6とすると、以下の関係で表される。
R2>R3>R4>R5>R6
つまりR2が最も低いギア比(第1最大ギア比)となり、これらのギア比は具体的には、通常のマニュアル式変速装置の2速ギアのギア比から6速ギアのギア比に相当するギア比である。
例えば、ギア比R2の変速ギア(変速ギアR2のように表記する)を選択する場合には、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、出力軸23の第6クラッチ66の作用により第11歯車52を出力軸23に固定し、第2クラッチ62と第3クラッチ63を中立状態(歯車を軸に固定しない状態)にする。このとき、エンジン11の動力は第1入力軸21の第2歯車32から出力軸23の第11歯車52に伝達される。同様にして、各クラッチの締結状態を制御して、各速ギアを選択する。各ギア比での各クラッチの締結状態を図2に示す。
各クラッチの締結状態を制御するためにアクチュエータ71〜76が設置される。第1クラッチ61には第1アクチュエータ71、第2クラッチ62には第2アクチュエータ72、第3クラッチ63には第3アクチュエータ73、第4クラッチ64には第4アクチュエータ74、第5クラッチ65には第5アクチュエータ75、第6クラッチ66には第6アクチュエータ76がそれぞれ設けられて、各アクチュエータ71〜76は、コントローラ80の指示により各クラッチの締結状態を制御する。
なお、これまで説明した、第1入力軸21と出力軸23の構成と作用は、従来のマニュアル式変速装置とほぼ同様である。
次に第2入力軸22側の構成について説明する。第7歯車41は第11歯車52と、第8歯車42は第12歯車53と、第9歯車43は第13歯車54とそれぞれ噛合し、これらの歯車列も前進用の変速ギア(変速段)として機能する。
このように、第1入力軸21と第2入力軸22上の歯車が出力軸23上の歯車を共用することにより、歯車の点数を削減し、低コスト化を図ることができる。
第2入力軸22を使用する変速段としては、例えば、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、第5クラッチ65を介して第8歯車42を出力軸23に固定し、第2クラッチ62と第3クラッチ63と第6クラッチ66とを中立状態にする変速ギアや、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、第5クラッチ65を介して第9歯車43を出力軸23に固定し、第2クラッチ62と第3クラッチ63と第6クラッチ66とを中立状態にする変速ギアを選択可能である。
なお、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定したときのエンジン11の回転速度とモータ13の回転速度の比をRemとした場合、本実施形態ではRem<1となるように第2歯車32と第7歯車41の歯数を設定(すなわち、第2歯車32の歯数>第7歯車41の歯数)している。
また、第8歯車42と第12歯車53のギア比をRmg_low、第9歯車43と第13歯車54のギア比をRmg_highとした場合に、これらのギア比が以下の関係を満たすようにしている。
Rmg_low(第2最大ギア比)>R2(第1最大ギア比)
R2>Rmg_high>R5
コントローラ80は、運転者の意図に応じた要求駆動力を最良燃費で出力するようにエンジン11と変速機100を制御する。コントローラ80には、エンジン11の回転速度を検出する第1回転速度センサ81、第1入力軸21の回転速度を検出する第2回転速度センサ82、モータ13のレゾルバ、出力軸23の回転速度を検出する第3回転速度センサ83及び駆動輪14の回転速度を検出する第4回転速度センサ84の出力信号が入力される。コントローラ80は、これら入力信号に基づいて最適な変速ギアを選択し、変速ギアの変更が必要な場合は各クラッチアクチュエータ71〜76を制御して変速を行う。また、コントローラ80には、バッテリ17の蓄電量情報が入力され、必要に応じてバッテリ14の充電制御を行う。
さらにコントローラ80は、これら入力信号や車両の運転条件に基づいて、車両走行時の駆動源の選択(つまり、エンジン11による走行、モータ13による走行、エンジン11とモータ13との併用による走行)や、エンジン11の始動、モータ13の発電及び回生制動の制御を行う。
このように本発明の変速装置の構成では、通常のマニュアル式変速装置に第2入力軸22と第4クラッチ64を追加した構成であるので、追加あるいは変更する構成が少なく、低コストとすることができる。また、エンジン11のクランクシャフトと同軸配置される第1入力軸21と、駆動力をアシストするモータ13が接続された第2入力軸22と、動力を駆動輪に伝達する出力軸23とが平行に配置される。これは、通常のマニュアル式変速装置に比較して第2入力軸22が追加された構成であり、変速装置が軸方向に大型化することがなく、いわゆるエンジン横置き型の車両に適した構成である。
また、本発明の構成では、モータ13の駆動力を出力軸23に伝達する場合にモータ13の動作点を3点から選択できる。具体的には、 第1クラッチ61を解放してエンジンを第1入力軸21から切り離しているときや変速ギアR2〜R6の何れかが選択されているときに、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、第6クラッチ66を介して第11歯車52を出力軸23に固定し、第5クラッチ65を中立状態にする運転と、第5クラッチ65を介して第8歯車42を出力軸23に固定し、第4クラッチ64を中立状態にする運転と、第5クラッチ65を介して第9歯車43を出力軸23に固定し、第4クラッチ64を中立状態にする運転の何れかを選択可能である。したがって、モータ13による駆動力のアシスト制御の自由度を大きくすることができる。
次に車両の運転状態ごとのコントローラ80の制御内容について説明する。
(1) 発進時
車両の発進加速時に変速ギアR2よりも大きなギア比を実現可能である。具体的には、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、第5クラッチ65を介して第8歯車42を出力軸23に固定し、第2クラッチ62と第3クラッチ63と第6クラッチ66とを中立状態にする。これにより、エンジン11の駆動力は、第2歯車32、第11歯車52、第7歯車41、第8歯車42、第12歯車53を介して出力軸に伝達される。第8歯車42と第12歯車53のギア比Rmg_lowを通常のマニュアル式変速機のローギアのギア比(>R2)より大きく設定しておき、これにRem(<1)を掛け合わせたときのギア比がローギアのギア比と同等になるようにすることができる。このような設定により、第1入力軸21上にローギア用の歯車を設ける必要がなくなり、変速装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
また、発進加速時にモータアシストすることも可能であり、モータ13のトルクが大きなギア比Rmg_lowによって増幅されるので、小さなモータで十分な発進アシストを実現することができる。
また、本発明では、発進用の第1クラッチ61に加えて、第4クラッチ64を備えているため、通常のAMTより発進時の駆動力制御の自由度が大きく、さらに第4クラッチ64を多板式クラッチで構成するため、さらに制御性に優れたものとすることができる。
(2) 車両停止時
車両停車中のアイドル運転時に、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、他のクラッチを中立状態とすることにより、エンジン11の駆動力を第2入力軸22に伝達し、この駆動力でモータ13を発電駆動することができる。したがって、バッテリ17の蓄電状態に応じて車両停止中のアイドル中でもバッテリ17の充電を行うことができる。このときギア比Remは<1であるため、エンジン11の回転速度(=第1入力軸21の回転速度)よりモータ13の回転速度(=第2入力軸22の回転速度)の方が速くなり、モータの発電効率が向上する。
(3) モータ13によるエンジン始動
第2歯車32と第7歯車41とのギア比Remは、1より小さく設定されているので、第2入力軸22から第1入力軸21にモータ13のトルクを伝達する場合、トルクはギア比分増幅されて第1入力軸21に伝達される。したがって、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とを接続し、第4クラッチ64を介して第7歯車41を第2入力軸22に固定し、他のクラッチを中立状態にしてモータ13を駆動することにより、小さなトルクでエンジン11を始動することが可能となる。このため、EV走行(モータ13のみによる走行)を行っているときであってもモータ13によるエンジン始動を容易に行うことができる。
(4) 変速時その1
噛み合い状態を変更することによりトルク伝達率をオン/オフ的に切り換えるドッグクラッチの特性として、解放状態から締結状態へ切り換えるときに伝達側と被伝達側の回転速度を一致させる必要があり、締結状態から解放状態へ切り換えるときに伝達トルク(入力トルク)を0にする必要がある。このため、変速ギアを切り換える度にエンジン11のトルクが遮断されることに起因する変速ショックが発生し、特にアップシフト時に運転者に違和感を与える。
本発明では、アップシフト時にエンジン11の慣性回転力とモータ13のトルクにより変速ショックを低減することができる。以下、このショック低減について説明する。
ここでは、変速ギアのギア比が、
Rem×Rmg_high
より大きい変速ギア間でアップシフトする場合に行う制御を図3のフローチャートを用いて説明する。このフローチャートの制御は、コントローラ80によって実施される。
コントローラ80は、まず現在選択中の変速ギアと次に選択するべき変速ギアとを参照し、R2〜R4間のアップシフトが必要である場合に本フローチャートの制御を実施する。ここではR3からR4へのアップシフトで説明する。アップシフト前(変速ギアR3)は、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とが接続され、第2クラッチ62によって第3歯車33が第1入力軸21に固定され、第3クラッチ63と第6クラッチ66とが中立状態となっている。
ステップ1では、変速指令に応じて変速制御を開始する。具体的には、モータ13の回転速度を第9歯車43の回転速度に合わせた後に第5クラッチ65のアクチュエータ75を制御して第9歯車43を第2入力軸22に固定する。なお、アップシフト前に第9歯車43が固定された状態となっている場合、本ステップの処理は不要となる。また、低車速時のアップシフト(R2からR3等)の場合は第8歯車42を第2入力軸22に固定する。
ステップ2では、第2クラッチ62への入力トルクが略0になるようにエンジン11の出力トルクを低減する。続くステップ3で、エンジン11の出力トルク低下分を補うようにモータ13のトルクを増大させる。モータ13のトルクは第5クラッチ65と第9歯車43を介して出力軸23に伝達される。アップシフト時、このモータ13のトルクを用いて変速時のトルク伝達の遮断をなくし、変速ショックを抑制することができる。
ステップ4では、第2クラッチ62への入力トルクが略0かどうかを判定し、略0であればステップ5に進み、条件が成立しなければステップ2に戻り、エンジン11の出力を低減する。入力トルクの判定は、実際にはエンジン11の出力トルクの低減速度とその絶対値等を用いてドッグクラッチ62への入力トルクを推定し、判定する。また、各軸21、22、23の回転加速度から推定してもよい。
ステップ5では、第2クラッチ62を中立状態として、第3歯車33を第1入力軸21に対してフリー状態とする。このとき第2クラッチ62への入力トルクはほぼ0であるから、第2アクチュエータ72は第2クラッチ62を容易に中立状態に移動することができる。なお、第2クラッチ62が中立状態になったらエンジン11への燃料供給を停止してもよい。
続くステップ6で、第4クラッチ64の締結圧を上昇させ、エンジン11の回転慣性力が第4クラッチ64を介して第2入力軸22に伝達され、さらに第2入力軸22の第9歯車43から出力軸23の第13歯車54に伝えられるようにする。すなわち、エンジン11の回転慣性力で出力軸23を回転駆動する。アップシフト時、エンジン11の回転速度は必ず低下する方向であり、この減速による回転慣性力を用いて変速時のトルク伝達の遮断をなくし、変速ショックを抑制することができる。
ステップ7では、第1入力軸21の回転速度が車速に比例する第4歯車34の回転速度と略同じかどうかを判定する。前述のようにドッグクラッチである第2クラッチ62の締結には、第1入力軸21の回転速度と第4歯車34の回転速度とを略同じにする必要があり、略同じ場合にはステップ8に進む。略同じでない場合にはステップ7に戻り、第4クラッチ64の締結圧を調整して、第1入力軸21の回転速度と第4歯車34の回転速度とが略同じになるように制御する。
ステップ8では、第2クラッチ62のアクチュエータ72を制御して第4歯車34を第1入力軸21に固定する。続くステップ9では、第4クラッチ64の締結圧を低減する。
ステップ10では、モータ13のトルクを低減し、さらにステップ11で、エンジン11の出力トルクを増大し、エンジン11の駆動力による走行状態に移行する。このときエンジン11の駆動力は、第4歯車34から第13歯車54に伝達され、ギア比R4で駆動輪14を駆動する。
図4は図3のフローチャートの制御内容をタイミングチャートで示した図である。条件としては、エンジン11がトルクTENGを出力しながら加速しているときに変速ギアをR3からR4にアップシフトする場合である。
時刻t1で変速指令が出力されると、エンジン11の出力トルクを低下させ、一方モータ13の出力トルクを増大させる。第2クラッチ62への入力トルクが0となったとき(時刻t2)に、第2クラッチ62を中立状態にし、第4クラッチ64の締結圧を上昇させてエンジン11の回転慣性力を第2入力軸22を介して出力軸23に伝達する。このとき、モータ13のトルクとエンジン11の回転慣性力によるトルクとの和が、変速時の目標駆動力となるようにモータ13のトルクを制御する。以上により変速中のトルク段差G34は運転者に違和感を与えない程度に抑制される。
第4クラッチ64の締結圧を制御して第1入力軸21の回転速度が第4歯車34の回転速度と略同じになったとき(時刻t4)、第2クラッチ62で第4歯車34を固定する。その後、第4クラッチ64の締結圧とモータ13のトルクを低減する一方、エンジン11のトルクを増大し、時刻t5で変速ギアR4によるエンジン1での走行状態に移行する。
このような制御により、エンジン11の回転慣性力とモータ13のトルクにより出力軸23へのトルクの伝達を遮断することなく変速を行うことができ、変速ショックを低減することができる。なお、変速時の車速や要求駆動力によっては、エンジン11の回転慣性力とモータ13のトルクのいずれか一方だけを利用して変速ショックを低減するようにしてもよい。
(5) 変速時その2
前述の変速時の制御では、駆動トルクの伝達を遮断しないことにより変速ショックを運転者に感じさせないように制御するが、運転者に変速ショックを感じさせない手法として変速時間を短縮する手法もある。以下、図5のフローチャート図を用いて、この変速ショック低減手法について説明する。
この変速ショック低減手法は、アップシフト時にエンジン11の回転慣性力をモータ13の発電のためのエネルギとして用い、エンジン11の回転速度変化を速め、変速時間を短縮するものである。この手法は、軽負荷での運転時の変速やギア比が(Rem×Rmg_high)より小さい変速ギア間での変速時に有効である。以下、変速ギアR5からR6への変速時の場合について説明する。
コントローラ80は、まず現在選択中の変速ギアと次に選択するべき変速ギアとを参照し、R4〜R6間のアップシフトが必要である場合に本フローチャートの制御を実施する。アップシフト前(ここでは変速ギアR5)は、第1クラッチ61を介してエンジン11と第1入力軸21とが接続され、第3クラッチ63によって第5歯車35が第1入力軸21に固定され、第2クラッチ62と第6クラッチ66とが中立状態となっている。
ステップ21では、変速指令に応じて変速制御を開始する。具体的には、第5クラッチ65のアクチュエータ75を制御して第5クラッチ65を中立状態にする。なお、アップシフト前に第5クラッチ65が中立状態となっている場合、本ステップの処理は不要となる。
ステップ22では、第3クラッチ63への入力トルクが略0になるようにエンジン11の出力トルクを低減する。続くステップ23で、第3クラッチ63への入力トルクが略0かどうかを判定し、略0であればステップ24に進み、条件が成立しなければステップ22に戻り、エンジン11の出力を低減する。入力トルクの判定は、実際にはエンジン11の出力トルクの低減速度とその絶対値等を用いて第3クラッチ63への入力トルクを推定し、判定する。また、各軸21、22、23の回転加速度から推定してもよい。
ステップ24では、第3クラッチ63を中立状態として、第5歯車35を第1入力軸21に対してフリー状態(エンジンの駆動力の出力軸への伝達が遮断される)とする。このとき第3クラッチ63への入力トルクはほぼ0であるから、第3アクチュエータ73は第3クラッチ63を容易に中立状態に移動することができる。
続くステップ25で、第4クラッチ64の締結圧を上昇させ、エンジン11の回転慣性力が第4クラッチ64を介して第2入力軸22に伝達されるようにする。ステップ26では、エンジン11の回転慣性力を吸収するため、モータ13の発電トルクを増大させる。
ステップ27では、第1入力軸21の回転速度が車速に比例する第6歯車36の回転速度と略同じかどうかを判定する。前述のようにドッグクラッチである第3クラッチ63の締結には、第1入力軸21の回転速度と第6歯車36の回転速度とを略同じにする必要があり、略同じ場合にはステップ28に進む。略同じでない場合にはステップ26に戻り、モータ13の発電トルクを制御し、第1入力軸21の回転速度と第4歯車34の回転速度とが略同じになるようにする。
ステップ28では、第3クラッチ63のアクチュエータ73を制御して第6歯車36を第1入力軸21に固定する。続くステップ29では、モータ13のトルクを低減する。
ステップ30では、第4クラッチ64の締結圧を低下させ、続くステップ31で、エンジン11の出力トルクを増加させて変速制御を終了する。
図6は図5のフローチャートの制御内容をタイミングチャートで示した図である。条件としては、エンジン11がトルクTENGを出力しながら加速しているときに変速ギアをR5からR6にアップシフトする場合である。アップシフト前に第5クラッチ65は中立状態で、モータ13は無負荷状態であるとする。
時刻t1で変速指令が出力されると、エンジン11の出力トルクを低下させる。第3クラッチ63への入力トルクが0となったとき(時刻t2)に、第3クラッチ63を中立状態にし、第4クラッチ64の締結圧を上昇させてエンジン11の回転慣性力を第2入力軸22に伝達し、この回転慣性力でモータ13を発電駆動する。このとき、エンジン11の回転速度が第6歯車36の回転速度となるようにモータ13の速度制御を行う。また、第4クラッチ64の締結圧は、第4クラッチ64の入出力回転速度に差が生じない範囲の低い圧力に制御される。変速中の駆動トルクはゼロとなるが、そのトルク変化G56は比較的小さく、また、トルクがゼロとなる時間も短い。
第4クラッチ64の締結圧を制御して第1入力軸21の回転速度が第6歯車36の回転速度と略同じになったとき、第3クラッチ63で第6歯車36を固定する(時刻t5)。その後、第4クラッチ64の締結圧を低減する一方、エンジン11のトルクを増大し、時刻t6で変速ギアR6によるエンジン1での走行状態に移行する。
このような制御により、エンジン11の回転速度をアップシフト後の回転速度まで速やかに低下させることが可能となり、変速を短時間で行うことができ、変速ショックによる不快感を低減することができる。また、従来は利用されていなかったエンジン11の回転慣性力で発電を行うので、システムの効率が向上する。
図7にモータ13の特性の一例を示す。高回転での高トルクを低出力で達成するために、高回転領域での出力の低下を許容している。このため、第2入力軸22側の2つの変速ギアRmg_low、Rmg_highで車両の最高速度までモータ13の運転領域を賄うことができる。
図8は、第2の実施形態の構成を示す図であり、第1の実施形態に対して、モータ13が連結する第3入力軸24を第2入力軸22と別置し、第2入力軸22と第3入力軸24間にチェーン機構25を掛け渡した構成が異なる。
この構成によりモータ13の搭載位置の自由度が改善され、また、チェーン機構25を複数の歯車で形成することができ、第2入力軸22の歯車段の設計自由度が広がる。
図9は、第3の実施形態の構成を示す図であり、第1の実施形態の構成に対してモータ13が連結する第3入力軸24を第2入力軸22と別置し、第2入力軸22と第3入力軸24間にチェーン機構25を掛け渡すとともに、モータ13のトルクを出力軸23に伝達する第17歯車59を出力軸23に固定したことを特徴とする。ここで、第17歯車59は、第1入力軸21上の歯車と噛合しない。
この構成により、第2の実施形態の効果に加えて、モータ出力用の第17歯車59を他の歯車と干渉しない位置に設定でき、システムを大きく変更することなく、第17歯車59を設定できる。また、走行用の変速歯車と噛合していないため、第17歯車59のギア比自由度を高めることができる。
図10は第4の実施形態の構成を示す図である。この実施例は、変速機の入出力軸が同軸上に配置される後輪駆動車用のAMTの構成に、モータ13とモータが連結される第4入力軸26と多板クラッチ27をカウンタ軸28と同軸に設けた構成である。第4入力軸26上の歯車列のギア比は他の歯車列のギア比より大きく設定されており、カウンタ軸28を第4入力軸26に直結しただけでは第4入力軸26上の歯車のギア比は、超ローギアとなり、不必要に大きな駆動力を極低速でしか発揮できない構成となる。そこで、カウンタ軸28と第4入力軸26とを遊星歯車29を介して連結することにより、第4入力軸26上の歯車列のギア比がローギアとして適切なギア比となるようにする。
このような構成により、軸方向にレイアウトの自由度が大きい後輪駆動車向けのAMT構成とすることができ、また遊星歯車機構を備えたことで、第4入力軸26の入力回転速度を増速することができる。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内でさまざまな変更がなしうることは明白である。
なお、請求項の構成と実施形態の構成は以下の通りである。第1摩擦係合手段が第1クラッチ61に相当し、第2摩擦係合手段が第4クラッチ64に相当し、第3摩擦係合手段が第6クラッチ66に相当し、第4摩擦係合手段が第2クラッチ62に相当し、第5摩擦係合手段が第5クラッチ65に相当し、第6摩擦係合手段が第2クラッチ62に相当し、第7摩擦係合手段が第5クラッチ65に相当する。なお、摩擦係合手段群は、第1から第6クラッチに相当する。
また、第1動力伝達手段は第2歯車32に相当し、第2動力伝達手段は第3歯車33に相当し、第3動力伝達手段は第11歯車52に相当し、第4動力伝達手段は第12歯車53に相当し、第5動力伝達手段は第7歯車41に相当し、第6動力伝達手段は第8歯車42に相当する。第7動力伝達手段は第4歯車34に相当し、第8動力伝達手段は第13歯車54に相当し、第9動力伝達手段は第9歯車43に相当する。
また、摩擦係合制御手段は、コントローラ80に相当する。
本発明のAMT式変速装置は低コストであり、低コストな車両に有用である。
ハイブリッド車両の駆動システムの構成図である。 各ギア比でのクラッチの締結状態を説明する図である。 変速制御の一例を説明するフローチャートである。 同じく変速制御を時系列で説明するタイミングチャートである。 変速制御の他の一例を説明するフローチャートである。 同じく変速制御を時系列で説明するタイミングチャートである。 本駆動システムに適用するモータの特性図である。 ハイブリッド車両の駆動システムの他の構成図である。 ハイブリッド車両の駆動システムの他の構成図である。 ハイブリッド車両の駆動システムの他の構成図である。
符号の説明
11 エンジン
13 モータ
14 駆動倫
15 差動装置
16 インバータ
17 バッテリ
21 第1入力軸
22 第2入力軸
23 出力軸
31〜36 第1〜第6歯車
41〜43 第7〜第9歯車
51〜57 第10〜第16歯車
58 カウンタ歯車
61〜66 第1〜第6クラッチ
71〜76 アクチュエータ
80 コントローラ
81〜84 回転速度センサ
100 変速装置

Claims (19)

  1. 駆動源としてモータと内燃機関とを備えた車両の変速装置であって、
    前記内燃機関の回転軸と同軸に第1摩擦係合手段を介して接続する第1入力軸と、
    前記モータの回転軸に接続する第2入力軸と、
    前記第1入力軸、第2入力軸に対する共通の出力軸と、
    前記第1及び第2入力軸と前記出力軸との間に構成された複数の変速段と、
    前記変速段を選択的に接続する摩擦係合手段群と、
    前記第1入力軸に入力する駆動力を第2入力軸に選択的に伝達する第2摩擦係合手段と、
    前記各摩擦係合手段の動作を制御する摩擦係合制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の変速装置。
  2. 前記第2入力軸と前記出力軸との間に構成された複数の変速段により設定されるギア比の内、最も大きい第2最大ギア比は、
    前記第1入力軸と前記出力軸との間に構成された複数の変速段により設定されるギア比の内、最も大きい第1最大ギア比より大きいことを特徴とする請求項1に記載の車両の変速装置。
  3. 前記第2摩擦係合手段の入力回転速度は、前記第1入力軸の回転速度より速いことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の変速装置。
  4. 前記第1入力軸、第2入力軸及び出力軸とがそれぞれ平行に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の車両の変速装置
  5. 前記第2摩擦係合手段は、前記第2入力軸と同軸に配置されることを特徴とする請求項4に記載の車両の変速装置。
  6. 前記第1入力軸上に設けられた変速段を構成する少なくとも一つの動力伝達手段と、
    前記第2入力軸上に設けられた変速段を構成する少なくとも一つの動力伝達手段とが、
    前記出力軸上に設けられた変速段を構成する少なくとも一つの動力伝達手段を共用することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  7. 前記第1入力軸と出力軸を同軸上に設けるとともに、前記第2入力軸を前記第1入力軸と出力軸とに平行に設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  8. 前記第1入力軸と前記第2摩擦係合手段は遊星歯車を介して接続することを特徴とする請求項7に記載の車両の変速装置。
  9. 車両の発進加速時に、前記内燃機関の駆動力を前記第2摩擦係合手段と前記第2入力軸とを介して前記出力軸に伝達することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  10. 前記モータを駆動するバッテリを備え、
    車両停止中に、前記内燃機関の駆動力を前記第2摩擦係合手段を介して前記第2入力軸に伝達し、この駆動力で前記モータを発電駆動して得た電力を前記バッテリに充電することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  11. 前記変速段の接続状態を変更すべきときに、前記内燃機関の回転慣性力を前記第2摩擦係合手段を介して前記第2入力軸に伝達し、この回転慣性力で前記モータを発電駆動することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  12. 前記変速段の接続状態を変更すべきときに、前記内燃機関の回転慣性力を前記第2摩擦係合手段と前記第2入力軸とを介して前記出力軸に伝達することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  13. 前記内燃機関を始動すべきときに、前記モータの駆動力を前記第2摩擦係合手段と前記第1入力軸とを介して前記内燃機関の回転軸に伝達することを特徴とする請求項1から8のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  14. 前記第2入力軸と前記出力軸との間に2つ以上の変速段を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の車両の変速装置。
  15. 内燃機関の回転軸に第1摩擦係合手段を介して接続する第1入力軸と、
    モータの回転軸に接続する第2入力軸と、
    前記第1入力軸または第2入力軸から伝達される駆動力を車両の駆動輪に伝える出力軸と、
    前記第1入力軸に固定される第1動力伝達手段と、
    前記第1入力軸に回転可能に支持される第2動力伝達手段と、
    前記出力軸に回転可能に支持され、前記第1動力伝達手段と噛合する第3動力伝達手段と、
    前記出力軸に固定され、前記第2動力伝達手段と噛合する第4動力伝達手段と、
    前記第2入力軸に回転可能に支持され、前記第3動力伝達手段と噛合する第5動力伝達手段と、
    前記第2入力軸に回転可能に支持され、前記第4動力伝達手段と噛合する第6動力伝達手段と、
    前記第5動力伝達手段を前記第2入力軸に固定する第2摩擦係合手段と、
    前記第3動力伝達手段を前記出力軸に固定する第3摩擦係合手段と、
    前記第2動力伝達手段を前記第1入力軸に固定する第4摩擦係合手段と、
    前記第6動力伝達手段を前記第2入力軸に固定する第5摩擦係合手段と、
    前記各摩擦係合手段の動作を制御する摩擦係合制御手段とを備えたことを特徴とする車両の変速装置。
  16. 前記第2摩擦係合手段は、トルク伝達率を制御可能な多板クラッチであり、
    前記第3から第5摩擦係合手段は、トルク伝達率をオン/オフ的に切り換え可能な噛み合いクラッチであることを特徴とする請求項15に記載の車両の変速装置。
  17. 前記第1入力軸に回転可能に支持される第7動力伝達手段と、
    前記出力軸に固定され、かつ前記第7歯車に噛合する第8動力伝達手段と、
    前記第2入力軸に回転可能に支持され、かつ前記第8動力伝達手段に噛合する第9動力伝達手段と、
    前記第7動力伝達手段を前記第1入力軸に固定する第6摩擦係合手段と、
    前記第9動力伝達手段を前記第2入力軸に固定する第7摩擦係合手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項15に記載の車両の変速装置。
  18. 前記摩擦係合制御手段は、前記各摩擦係合手段を制御し、変速前に前記第1入力軸から前記出力軸に前記内燃機関の駆動力を伝達している摩擦係合手段が変速時に非締結状態に切り換わることに伴う駆動力の遮断を、前記内燃機関の回転慣性力と前記モータの駆動トルクの少なくとも一方を前記第2入力軸から前記出力軸に伝達することにより補うことを特徴とする請求項1に記載の車両の変速装置。
  19. 前記駆動力を補完するために締結する摩擦係合手段は、変速前のギア比より小さいギア比となる変速段を締結することを特徴とする請求項18に記載の車両の変速装置。
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