JP2005053889A - 染毛料 - Google Patents

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力 川田
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Abstract

【課題】より簡便に染毛できるようにする。
【解決手段】
精製水75kg,モノステアリン酸ソルビタン1.3kg,モノステアリン酸ポリエチレングリコール0.8kg,塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.3kg,クエン酸0.2kg,メチルパラベン0.1kgの攪拌物に、微粉末の沈降硫黄を少量ずつ添加して分散させ、これらに、メチルポリシロキサン12kg,セタノール4kg,モノステアリン酸グリセリル0.2kgの混合体からなる油槽成分を乳化させる。

Description

本発明は、容易に染毛ができて経時変化の少ない染毛料に関する。
頭髪を染めるものとして、まず、カラースプレーやカラースティックなどと称される一時的に着色する一時染毛料がある。また、ヘアマニキュア,カラーリンス,カラートリートメントといわれる毛髪のタンパク質と酸性染料とのイオン結合を利用した半永久染毛料や、ヘアカラー,ヘアダイ,白髪染めに代表される酸化染毛剤などがある。最近では、染めた色の高い耐久性などにより、酸化染毛剤が好まれる傾向にある(特許文献1参照)。
この酸化染毛剤は、例えば、パラフェニレンジアミンやトルエン−2.5−ジアミンなどの酸化染料に、アンモニアなどのアルカリ剤を加えた第1液と、過酸化水素などの酸化剤からなる第2液とから構成されている。使用にあたっては、毛髪を染めようとする直前に上記2つの液を混合し、混合した液を毛髪に塗布する。酸化染毛剤による染毛では、毛髪中に浸透した酸化染料が、加えられた酸化剤により酸化重合し、酸化重合により不溶性色素が生成され、生成された不溶性色素が毛髪中に定着することにより、毛髪に染色が行われる。
なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
特開平10−175830号公報
しかしながら、上述した酸化染毛剤は、使用直前に2液を混合する必要があるため、手間がかかり、またアンモニア臭があるなどの問題があった。また、近年においては、ジアミン系物質やこの重合体などからなる酸化染料は、アルカリや酸化反応などによる毛髪の傷みなどが指摘されている。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、より簡便に染毛できるようにすることを目的とする。
本発明に係る染毛料は、水分を有する基質材料と、この基質材料に混合された水溶性の銀塩と、基質材料に添加された硫黄とを少なくとも有するものである。
この染毛料は、紫外線や可視光などの光の照射により還元されて金属銀を析出する銀塩が、水溶液の状態で含まれ、また、銀塩の酸化が硫黄の存在により抑制されている。
上記染毛料において、硫黄は、基質材料の中に沈降硫黄を分散させることで、基質材料の中に添加することができる。
また、上記染毛料において、基質材料は、水溶性成分に油成分が乳化された乳状液であればよい。また、基質材料は、所定の分散媒体中に高分子材料が分散したゲルであってもよく、水溶液であってもよい。
また、上記染毛料において、銀塩は、乳酸銀,硝酸銀,フッ化銀,及び硫酸銀のいずれかであればよい。また、銀塩は、銀の錯イオンであってもよい・
本発明では、染毛料に、紫外線や可視光などの光の照射により還元されて金属銀を析出する銀塩が、水溶性の状態で含まれているようにしたので、上記染毛料を頭髪に塗布するだけで染毛が可能となっている。また、上記染毛料に、硫黄が含まれているようにしたので、長期にわたって変色することなく保存することが可能となる。このように、本発明によれば、使用直前に2液を混合するなどの必要がないなど、簡便に染毛ができる。またアンモニア臭もく、人体の健康面への影響や、アルカリや酸化反応などによる毛髪の傷みなどもない。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の染毛料は、乳液状など水分を有する状態の基質材料に、水溶性の銀塩である乳酸銀を溶解させ、これらに加えて硫黄を添加したものである。例えば沈降硫黄を用い、染毛料中に硫黄が分散された状態とすればよい。なお、沈降硫黄を用いる場合に限るものではなく、他の手法により硫黄が添加された状態とするようにしても良いことは言うまでもない。
以下、本実施の形態の染毛料について、製造方法とともにより詳細に説明する。
100kg用の真空乳化釜に、精製水75kg,モノステアリン酸ソルビタン1.3kg,モノステアリン酸ポリエチレングリコール0.8kg,塩化ステアリルトリメチルアンモニウム0.3kg,クエン酸0.2kg,メチルパラベン0.1kgを収容し、これらを攪拌しながら80℃に加温する。攪拌は、公知の真空乳化釜の内部に設けられた、外周部に配置された攪拌子の回転により行う。
真空乳化釜の中で攪拌している内容物が80℃の状態となってから、真空乳化釜の内部に設けられた中央部の小さい攪拌子からなるホモミキサーの回転数を3000rpmとした状態で、上記真空乳化釜内に、微粉末の沈降硫黄を少量ずつ添加して分散させる。沈降硫黄の添加量は、全量で0.2kgとする。
一方で、メチルポリシロキサン12kg,セタノール4kg,モノステアリン酸グリセリル0.2kgの混合体からなる油槽成分を、80℃にした状態で、上述した沈降硫黄を分散させた真空乳化釜の中に少量ずつ注入し、乳化する。乳化により生成された乳化物の温度が50℃となるまで徐々に冷却し、これらに、乳酸銀0.8kgが溶解された精製水(3kg)を少量ずつ添加し、低速で攪拌する。
攪拌を続けて室温(20℃程度)にまで徐々に冷却することで、本実施の形態における染毛料が得られる。この染毛料はヘアクリーム状である。
なお、上述した真空乳化釜の内部における工程は、真空乳化釜内を所定の圧力にまで排気した状態の低圧状態で行う。また、乳酸銀の添加工程では、ほぼ光が遮断された状態で行い、乳酸銀が光の照射により還元されて金属銀が析出しないようにする。
上述したことにより製造した本実施の形態の染毛料を頭髪に塗布し、通常の生活環境において日光に晒して1日放置した後、洗髪したところ、頭髪はカッパーブラウンに染色された状態となっていた。この後、毎日洗髪して20日経た後でも、頭髪の染色状態に変化は確認されなかった。このように、本実施の形態の染毛料によれば、これを塗布して放置するだけで、染毛することができる。従って、使用直前に2液を混合するなどの必要がないなど、簡便に染毛ができる。またアンモニア臭もなく、人体の健康面への影響や、アルカリや酸化反応などによる毛髪の傷みなどもない。
ここで、上述したように水溶性の銀塩が混合された本発明の染毛料における染毛作用について説明する。
本発明の染毛料は、例えば、乳酸銀,硝酸銀,フッ化銀,硫酸銀,またはチオ硫酸ナトリウム水溶液にハロゲン化銀を加えてできる銀の錯イオンなどの水溶性銀塩を、ヘアクリームなどの水分を有する基質材料に混合し、これらに硫黄を添加したものである。
このような染毛料を毛髪に塗布し、この状態で毛髪を日光に晒すと、染毛料中の銀塩が光により還元されて金属銀が析出し、析出した金属銀が毛髪に付着する。このように金属銀が析出して毛髪に付着することで、毛髪が染毛される。析出して毛髪に付着した金属銀の一部は、毛髪中の硫黄と反応して黒色の硫化銀に変化することも予想される。
本発明の染毛料は、毛髪を染色するもととなる銀を、水溶性の銀塩として混合してあり、水溶性の銀塩の状態で頭髪に塗布するものとした。この結果、本発明の染毛料によれば、毛髪内部にまで銀が浸透しやすい状態となっており、毛髪表面に着色する場合に比較し、色が定着しやすいものとなっている。また、ジアミンや鉛などを含むことが無く、毛髪などに損傷を与えることもない。
上述した本発明の染毛料によれば、染毛料が塗布された段階の毛髪は、染色された状態とはなっていないが、染毛料中の銀塩が還元された金属銀として析出した段階で、毛髪が染色された状態となる。また、染毛料を塗布する量により、染色された状態を変化させることができる。例えば、染毛料の塗布量を少なくすることで、毛髪が明るいブラウンに染色された状態が得られる。また、染毛料の塗布量を多くすることで、毛髪がより黒に近い状態に染色された状態が得られる。なお、本発明の染毛料では、染毛料の水素イオン濃度(pH)により安定性が異なり、アルカリ性にすると光に当てなくても徐々に着色してくるので、酸性の状態とした方がよい。
また、本実施の形態によれば、硫黄が添加された状態となっているので、染毛料中に含まれる銀塩が酸化して変色することが抑制されるようになる。
上述した染毛料を、容器の内部に収容した状態で、室温に放置、30℃一定に保持したインキュベーター中に放置、45°一定に保持したインキュベーター中に放置の、3つの条件で安定性を調査した。この調査において、室温放置のものは、1年以上、着色せずに安定していた。また、30℃の条件では、3ヶ月間、着色せずに安定していた。また、45℃の条件では、1週間、着色せずに安定していた。
[実施の形態2]
次に、本発明の他の形態について説明する。
100kg用の真空乳化釜に、エタノール50kg,ポリオキシプロピレンブチルエーテル(4OP.O.)20kgを収容し、これらに硝酸銀0.9kgが溶解した少量の精製水を加え、これらを攪拌する。攪拌は、公知の真空乳化釜の内部に設けられた、外周部に配置された攪拌子の回転により行う。次に、真空乳化釜の内部に設けられた中央部の小さい攪拌子からなるホモミキサーの回転数を3000rpmとした状態で、上記真空乳化釜内に、微粉末の沈降硫黄を少量ずつ添加して分散させる。沈降硫黄の添加量は、全量で0.1kgとする。
この後、真空乳化釜内で攪拌している生成物に、精製水を加え、また、pH5.0に調整する。pHの調整には、クエン酸を用いる。
なお、上述した真空乳化釜の内部における工程は、真空乳化釜内を所定の圧力にまで排気した状態の低圧状態で行う。また、乳酸銀の添加工程では、ほぼ光が遮断された状態で行い、硝酸銀が光の照射により還元されて金属銀が析出しないようにする。
以上のことにより、ヘアリキッド状の染毛料が得られる。
本実施の形態の染毛料は、光が遮断(遮光)されているビンに収容して用いればよい。また、染毛料を頭髪に作用させる使用段階では、上記ビンを振るなどにより、収容されているヘアリキッド状の染毛料中の硫黄を分散させる。
本実施の形態においても、硫黄が添加された状態となっているので、染毛料中に含まれる銀塩が酸化して変色することが抑制されるようになる。
上述した染毛料を、遮光されたビンの中において、室温に放置、30℃一定に保持したインキュベーター中に放置、45°一定に保持したインキュベーター中に放置の、3つの条件で安定性を調査した。この調査において、室温放置のものは、1年以上の間、着色せずに安定していた。また、30℃の条件では、3ヶ月間、着色せずに安定していた。また、45℃の条件では、3日間、着色せずに安定していた。
なお、上述した実施の形態では、銀塩として乳酸銀,硝酸銀を用いる事例について説明したが、これらに限るものではなく、フッ化銀,硫酸銀あるいは銀の錯イオンなどの他の形態の水溶性の銀塩を用いるようにしてもよい。硫酸銀は、20℃の水に0.8%程度しか溶解しないが、0.6%程度溶解していれば、充分な発色が得られる。
また、上述した実施の形態では、基質材料として、乳状液やゲルなどを用いるようにしたが、これに限るものではなく、所定の香料などが溶解した水溶液を基質材料として用いてもよい。基質材料として乳状液を用いた場合、一般にヘアクリームと称されるものとなり、基質材料としてゲルを用いた場合、一般にヘアジェルと称されるものとなる。また、基質材料として水溶液を用いた場合、ヘアローションと称されるものとなり、基質材料に粘度の高い乳化物を用いた場合、ヘアワックスと称されるものとなる。

Claims (7)

  1. 水分を有する基質材料と、
    この基質材料に混合された水溶性の銀塩と、
    前記基質材料に添加された硫黄と
    を少なくとも有することを特徴とする染毛料。
  2. 請求項1記載の染毛料において、
    前記硫黄は、前記基質材料の中に沈降硫黄を分散させることで、前記基質材料の中に添加されたものである
    ことを特徴とする染毛料。
  3. 請求項1記載の染毛料において、
    前記基質材料は、水溶性成分に油成分が乳化された乳状液であることを特徴とする染毛料。
  4. 請求項1記載の染毛料において、
    前記基質材料は、所定の分散媒体中に高分子材料が分散したゲルであることを特徴とする染毛料。
  5. 請求項1記載の染毛料において、
    前記基質材料は、水溶液であることを特徴とする染毛料。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛料において、
    前記銀塩は、乳酸銀,硝酸銀,フッ化銀,硫酸銀のいずれかであることを特徴とする染毛料。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛料において、
    前記銀塩は、銀の錯イオンである
    ことを特徴とする染毛料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010155783A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Cosmetics Roorando Kk 染毛料
WO2010137105A1 (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Kawata Tsutomu 酸化染毛剤用色調変化防止剤
US8983468B2 (en) 2005-12-22 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Communications methods and apparatus using physical attachment point identifiers

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