JP2005053777A - 放電セル用冷却器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却能力を低下させることなく厚さを薄くできる放電セル用冷却器を提供する。
【解決手段】 平坦な金属板22,22を板厚方向に積層しその金属板22,22間に冷媒流路Dを形成した薄板タイプの冷却器とする。薄板の両面間を貫通し、且つ内部に形成された冷媒流路Dの両端部にそれぞれ連通する一対の冷媒出入口22a,22aにより、冷媒流路Dに直角な方向から冷媒の供給・排出を行う。冷媒流路Dは金属板22,22のほぼ全幅にわたって形成されており、両端部で幅を徐々に狭めて冷媒出入口22a,22aに繋がる。
【選択図】 図4

Description

本発明は放電式オゾン発生装置の放電セルユニットに使用される放電セル用冷却器に関し、更に詳しくは放電セルユニットの薄型化に有効な薄板タイプの放電セル用冷却器に関する。
放電式のオゾン発生装置は、放電セル部と電源部からなり、セル構造によって板型と管型に大別される。板型オゾン発生装置のセル構造を図6に示す従来例により説明する。
図6に示された放電セルAは、一対の端板1,1間に複数のセルユニットB,B・・を多段に重ね合わせた構造になっている。各セルユニットBは、所定の隙間をあけて配置された高圧電極2及び接地電極3と、これらの間に配置された一対の誘電体4,4と、誘電体4,4間に形成された放電空隙5とにより構成されている。高圧電極2及び接地電極3は、隣接するセルユニットB,B間で共用されている。高圧電極2及び接地電極3は又、冷却器として使用するために、冷却水が流通する空洞をもつジャケット構造になっている。各セルユニットBの放電空隙5に所定の高電圧を印加して酸素ガス等の原料ガスを通すことにより、放電空隙5でオゾンが生成される。
このような板型のオゾン発生装置用放電セルでは、同一性能のままで放電セルを小型化したり、放電セルを大型化することなく性能向上を図ることが重要である。このような性能向上の方法は幾つかあり、その一つは各セルユニットBの放電空隙5での温度上昇を抑制して、オゾン発生効率を高めることである。このために高圧電極2及び接地電極3はジャケット構造の冷却器とされて、放電空隙5を両面側から全面的に冷却する。他の方法としてはセルユニットBの薄型化がある。仮に各セルユニットBの厚さが1/2に低減されれば、同一スペースに2倍の数のセルユニットBが配置され、性能は2倍に向上する。
しかしながら、従来の板型オゾン発生装置用放電セルでは、セルユニットの薄型化が困難である。その大きな理由として、セルユニット中に占める冷却器の厚さが大きいことがある。この冷却器は、放電空隙5を全面的に冷却するために、内部を冷却水が流通するジャケット構造になっている。ジャケット構造は、薄板からなる誘電体等の他の構成部材と較べて本質的に厚みが大きく、冷却器の薄型化を阻害する大きな原因になっている。しかも、冷却水の導入・排出のために側面に取り付けられる継手6の相互干渉等ために、継手6の太さ以上に冷却器の厚さを薄くするのは困難な状況である。
これらのために、セルユニット中に占める冷却器の厚さは大きく、セルユニットの現状以上の薄型化は困難である。
本発明の目的は、冷却能力を低下させることなく厚さを大幅に薄くでき、もってオゾン発生装置の大幅な性能向上を可能にする放電セル用冷却器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の放電セル用冷却器は、一対の電極の間に誘電体を介して形成された放電空隙でオゾンを発生させる放電セルユニットにおいて、前記放電空隙を冷却するために放電空隙に沿って設けられる面状の冷却器であって、平坦な金属板を板厚方向に積層しその金属板間に冷媒流路を形成した薄板タイプであり、且つその薄板の両面間を貫通し、且つ内部に形成された冷媒流路の両端部にそれぞれ連通する一対の冷媒出入口により、前記冷媒流路に直角な方向から冷媒の供給・排出を行うと共に、前記冷媒流路が両端部で幅を狭めて前記冷媒出入口に繋がる構成である。
この構成によれば、薄板の両面間を貫通する一対の冷媒出入口を用いて冷媒流路に直角な方向から冷媒の供給・排出を行うことにより、冷却器の側面から継手が排除され、隣接する冷却器間での継手の相互干渉が回避される。冷媒流路が冷媒出入口に繋がる連結部分の絞り込みにより、放電セルユニットを厚み方向に積層する場合も各ユニット内の冷却器を冷却水が並列に通過し、大量の冷却水が均等供給されると共に、各冷却器において大きな流路面積が確保でき、全面的な冷却が可能になる。これらにより、冷却器の冷却能力を低下させることなく大幅な薄型化が可能になり、2mm以下の厚みも可能になる。その結果、冷却器を使用するセルユニット、更にはそのセルユニットを厚み方向に積層して構成される積層体が著しく薄型化される。
冷媒流路の構成としては、金属板のほぼ全幅にわたって形成するのが冷却能の点から好ましく、また複数のリブにより幅方向で複数に分割するのが機械的強度、整流効果及びこれによる冷却能の点から好ましい。
冷却器の厚さはセルユニットの薄型化の点からは薄いほどよく、5mm以下が好ましく、2mm以下が特に好ましい。厚さの下限については、極端な厚さ軽減は組立時の剛性低下を招き、組立性を低下させるので、0.5mm以上が好ましい。冷却器内に形成される冷媒流路の深さは、冷却器の厚さをTとして(0.2〜0.8)×Tが好ましい。冷媒流路が深いと加工コストが嵩み、浅すぎる場合は流路圧損が問題になる。
冷却器を構成する金属板の材質としては、耐腐食性に優れたステンレス鋼、アルミ合金、チタン合金等が好ましい。
積層された金属板間に冷媒流路を形成する方法としては、2枚の金属板を積層する場合に対向面の少なくとも一方に溝部を形成する方法や、3枚の金属板を積層する場合に中間の金属板をガスケット状のスペーサとして両端の金属板間に冷媒流路を形成する方法などがある。対向面に溝部を形成する方法としては、エッチング処理に代表される化学的方法と、研削や鍛造に代表される機械的方法がある。特に好ましいのは、浅く広い溝部を高精度かつ簡単に形成できるエッチング処理である。ガスケット状のスペーサは例えば打ち抜きにより作製することができる。
セルユニットの薄型化のためには、更に冷却器が接地電極を兼ねる構成や、高圧電極を非冷却とするのが有効である。高圧電極を非冷却とした場合は、放電空隙のギャップ量を0.8mm以下、特に好ましくは0.2mm以下に制限して、放電空隙の冷却を促進することが推奨される。
セルユニットを厚み方向に複数段に積層して構成された積層体は、隣接するセルユニット間で冷却器を共用する構成が薄型化のために好ましい。
積層体は又、冷却器に設けられた一対の冷媒出入口を利用して、放電セル内に積層方向に連続する一対の冷媒主流路を形成し、一方の冷媒主流路から供給された冷媒を各セルユニットの冷却器内の冷媒流路に並列的に通過させて他方の冷媒主流路に排出する構成が、小型化を図る点から好ましい。
具体的には、例えば各セルユニットを構成する薄板タイプの冷却器をスペーサを介して積層方向に重合すると共に、スペーサに冷却器の一対の冷媒出入口に対応する一対の冷媒通過孔を設け、一対の冷媒通過孔により積層方向に連続する一対の冷媒主流路を形成する。スペーサは、隣接する薄板タイプの冷却器間を、前記冷媒主流路の周囲で水密にシールするシールリングを一対の冷媒通過孔内に保持する構成が好ましい。シールリングとしてはフッ素樹脂やフッ素ゴムからなるOリング、中空の金属Oリング等を用いることができる。
本発明の放電セル用冷却器は、平面状の薄板タイプとし、且つ薄板の両面間を貫通する一対の冷媒出入口により冷却器内の冷媒流路に直角な方向から冷媒の供給・排出を行うと共に、冷媒流路が両端部で幅を狭めて冷媒出入口に繋がる構成としたので、冷却能力を低下させることなく大幅な薄型化が可能であり、これによるセルユニットの薄型化により、小型で高性能なオゾン発生装置の構築を可能にする。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の放電セル用冷却器を用いたオゾン発生装置用放電セルの一例についてその構造を示す縦断正面図、図2は同放電セルの縦断側面、図3は同放電セルの分解斜視図、図4は同放電セルに使用されている冷却器の分解斜視図である。いずれの図面でも図示の都合上厚み方向が誇張されている。
本実施形態では、オゾン発生装置用放電セルAに本発明の放電セル用冷却器が使用されている。オゾン発生装置用放電セルAは、上下の端板10a,10b間に板型のセルユニットB,B・・を多段に積層した構造になっている。具体的には、端板10a,10b間に、接地電極を兼ねる面状の冷却器20と、高圧電極ユニット30とを交互に重ね合わせて複数本のボルト40,40・・により一体化することで、セルユニットB,B・・が複数段に積層されている。
多段に積層されたセルユニットB,B・・の両側部には、積層方向に貫通する一対の主流路C1,C2が形成されている。放電セルA外から一方の主流路C1に供給された冷媒としての冷却水は、接地電極を兼ねる冷却器20,20・・内の冷媒流路D,D・・を並列に通過し、他方の主流路C2から放電セルA外へ排出される。冷媒流路D,D・・は積層方向に直角であり、ここでは水平方向である。
放電セルAを構成する部材の詳細は以下の通りである。
上段の端板10aの両側部には、円形の冷媒通過孔11,11が設けられている。冷媒通過孔11,11の下端部内面には、Oリングからなるシールリング13,13が嵌合する環状の切り欠き部が設けられており、冷媒通過孔11,11の周囲複数箇所にはボルト40の通し孔が設けられている。下段の端板10bの両側部上面には、Oリングからなるシールリング14,14が嵌合する円形の凹部12,12が設けられている。凹部12,12の周囲複数箇所にはボルト40の通し孔が設けられている。
接地電極を兼ねる冷却器20は、図3に詳しく示すように、両側部に円形をした2つの冷媒出入口21,21を有している。冷媒出入口21,21は、後述する導電性スペーサ31,31の冷媒通過孔31a,31aと共に前記主流路C1,C2を形成する。冷媒出入口21,21の周囲複数箇所には、ボルト40の通し孔が設けられている。
この冷却器20は、図4に示すように、平坦な金属製の薄板22,22を板厚方向に水密に接合した平面状の薄板タイプである。接合方法としてはろう付け、拡散接合、溶接、接着剤による接合等が用いられる。薄板22,22の両側部には、冷媒出入口21,21を形成するために円形の透孔22a,22aが設けられており、透孔22a,22aの周囲複数箇所にはボルト40の通し孔が設けられている。
薄板22,22の各対向面には、一方の透孔22aから他方の透孔22aへかけて浅い溝部22bがエッチング処理により形成されている。溝部22bの両端部を除く部分は、薄板22のほぼ全幅にわたって形成されており、且つ複数のリブ部22c,22c・・により幅方向で複数に分割されている。溝部22bの両端部は、幅を徐々に幅を狭めて透孔22a,22aの周方向一部に部分的に繋がっている。そして、薄板22,22を接合することにより、それぞれの透孔22a,22aが合体して、冷媒出入口21が形成される。また、それぞれの溝部22b,22bが合体して、一方の冷媒出入口21から他方の冷媒出入口21に達する冷媒流路Dが形成される。
隣接する冷却器20,20間に配置された高圧電極ユニット30は、図3に示すように、導電性材料からなる両側一対のスペーサ31,31を有している。各スペーサ31には、冷却器20の冷媒出入口21,21に連通する円形の冷媒通過孔31a,31aが、両面間を貫通して設けられている。冷媒通過孔31a,31aの両端部内面には、Oリングからなるシールリング36,36が嵌合する環状の切り欠き部が設けられており、冷媒通過孔31a,31aの周囲複数箇所にはボルト40の通し孔が設けられている。
両側のスペーサ31,31間には、平板状の高圧電極32が中段部に位置して設けられている。高圧電極32は、電源との接続のために、前方へ突出した端子部32aを有している。高圧電極32の上下にはガラス板等からなる平板状の誘電体33,33が設けられている。誘電体33,33は所定の隙間をあけて上下の冷却器20,20に対向することにより、上下の冷却器20,20との間に横長の放電空隙34,34を形成する。放電空隙34,34における各ギャップ量の管理のために、誘電体33と冷却器20の間には複数の間隙保持部材35,35・・が設けられている。間隙保持部材35,35・・は放電空隙におけるガス流通を阻害しないために、スペーサ31,31間に並列配置されている。また、高圧電極32とスペーサ31,31の間の短絡を防止するために、各間には絶縁材37,37が設けられている。
なお、端板10a,10b、冷却器20を構成する薄板22,22、スペーサ31,31及び高圧電極32は、いずれも耐腐食性に優れたステンレス鋼からなる。
本発明の放電セル用冷却器を用いたオゾン発生装置用放電セルAの組立方法は以下の通りである。
下段の端板10bの上にシールリング14,14を介して冷却器20を載せる。その上に、高圧電極ユニット30を構成する。高圧電極ユニット30の各スペーサ31にはシールリング36,36を装着しておく。以後、冷却器20と高圧電極ユニット30を交互に載せ、最後の冷却器20の上にシールリング13,13を介して上段の端板10bを載せる。端板10a,10bの両側部をそれぞれ複数本のボルト40,40,40により積層方向に締結する。これにより、放電セルAの組立が完了する。
組立の完了した放電セルAでは、端板10a,10b間にセルユニットB,B・・が多段に積層される。即ち、下段の端板10bに接する1段目の冷却器20と、その上の1段目の高圧電極ユニット30における高圧電極32と、その下の誘電体33と、更にその下の放電空隙34とで、1段目のセルユニットBが形成される。1段目の高圧電極ユニット30における高圧電極32と、その上の誘電体33と、更にその上の放電空隙34と、2段目の冷却器20とで、2段目のセルユニットBが形成される。2段目の冷却器20と、その上の2段目の高圧電極ユニット30における高圧電極32と、その下の誘電体33と、更にその下の放電空隙34とで、3段目のセルユニットBが形成される。
このように、組立の完了した放電セルAでは、隣接するセルユニットB,B間で冷却器20及び高圧電極ユニット30の高圧電極32を共用しつつ、端板10a,10b間にセルユニットB,B・・が多段に積層される。セルユニットB,B・・を構成する冷却器20,20・・は、両側のスペーサ31,31を介して電気的に相互接続され、上下の端板10a,10bとも電気的に接続されている。高圧電極32,32・・はこれらから電気的に絶縁されている。
各冷却器20の両側に設けられた冷媒出入口21,21と、各高圧電極ユニット30のスペーサ31,31に設けられた冷媒通過孔31a,31aが、シールリング36,36を介して合体することにより、セルユニットB,B・・の積層体の両側部には、積層方向に貫通する一対の主流路C1,C2が形成される。主流路C1,C2の各下端は、下段の端板10b及びシールリング13,13により閉止されている。主流路C1,C2の各上端は、上段の端板10aに設けられた冷媒通過孔11,11を介して、端板10aの上方に連通している。そして主流路C1,C2は、その間に多段配置された冷却器20,20・・の各薄板22,22間に形成された水平方向(積層方向に直角な方向)の冷媒流路Dを介して連通している。
組立が完了した放電セルAは、図2に示すように、外側容器50内に収容され、端板10a,10bの一方又は両方が電気的に接地される。また、放電セルAの後方には、オゾン回収容器60が取付けられる。オゾン回収容器60は、前方に開口した受け皿であり、多段に積層されたセルユニットB,B・・の各放電空隙34に跨がって、放電セルAの後面にねじ止めされている。これにより、セルユニットB,B・・の各放電空隙34は前方で外側容器50内に連通し、後方でオゾン回収容器60内に連通し、オゾン回収容器60内はガス管61を介して外側容器50の外に連通している。
オゾンを発生させる場合は、主流路C1,C2の一方に冷却水を供給しつつ、セルユニットB,B・・の各高圧電極32に所定の高電圧を印加し、この状態で、外側容器50内に酸素ガス等の原料ガスを供給する。セルユニットB,B・・の各高圧電極32に所定の高電圧を印加することにより、セルユニットB,B・・の各放電空隙34で放電が生じる。外側容器50内に供給された酸素ガス等の原料ガスは、セルユニットB,B・・の各放電空隙34を前方から後方へ通過し、この時に放電に曝されることによりオゾンを発生する。このオゾンガスは、オゾン回収容器60内に回収され、外側容器50の外に導出される。
一方の主流路C1に供給された冷却水は、複数段に配置された冷却器20,20・・の各薄板22,22間に形成された水平方向の冷媒流路Dを並列に通過する。これにより、セルユニットB,B・・の各放電空隙34は接地電極側から全面的に冷却される。冷却器20,20・・の各薄板22,22間を通過した冷却水は、他方の主流路C2から放電セルAの外に排出される。
このような放電セルAは以下のような特徴を有する。
セルユニットB,B・・を構成する複数の冷却器20,20・・が、平坦な薄板22,22を接合した薄板タイプである。冷却器20と共に放電空隙34を形成する高圧電極32及び誘電体33も平板状である。各冷却器20の側面から冷却水の供給・排出を行わず、両側部に設けられた冷媒出入口21,21を通して、薄板22,22間の流路に直角な方向からこの供給・排出を行うため、隣接する冷却器20,20間での継手の相互干渉がない。これらのため、セルユニットBが薄型化され、同一性能の場合は放電セルAが小型化され、同一規模の場合は放電セルAの性能が向上する。
冷却水は複数の冷却器20,20・・を並列に通過する。これにより、大量の冷却水が各冷却器20へ均等に供給される。各冷却器20は、薄板22,22間にほぼ全幅にわたって形成された冷媒流路Dにより、放電空隙34を接地電極側から全面的に冷却する。これらにより、優れた冷却能が確保される。
高圧電極32を非冷却としたので、その厚みが一層薄く、これもセルユニットBの薄型化に寄与する。高圧電極32を非冷却としても、放電空隙34のギャップ量を0.5mm以下、好ましくは0.2mm以下に制限すれば、接地電極側からだけの冷却でも放電空隙34が効率的に冷却され、オゾン発生効率の低下が抑制される。
接地電極側の誘電体を省略したので、セルユニットBの薄型化が更に推進される。また、冷却器20により放電空隙34が効率的に冷却される。
図5は別の冷却器の分解斜視図である。この冷却器20は、3枚の薄板22,22,22を板厚方向に積層することにより構成されている。ここで、中間の薄板22は、両端の薄板22,22間に冷媒流通路Dを形成するためのガスケット状のスペーサである。冷媒流通路Dは、ここではU字状に湾曲しており、その両端部は、冷却器20の一方の側部に設けられた冷媒出入口21,21の周方向一部に、徐々に幅を狭めながら部分的に連通している。
なお、上記実施形態では放電セルAは角板型であるが、円板型や更に別の形状でもよく、放電セルAの形状は問わない。高圧電極32は薄板タイプの冷却器とすることができる。誘電体33は放電空隙34の接地電極側にも設けることができる。この構成によると、放電空隙34への電極の露出が回避され、スパッタリングによるパーティクルの発生がなくなるので、半導体製造用として適する。
上下の端板10a,10bに接する冷却器20,20は、薄板22を端板に接合することによっても構成できる。薄板22,22間の冷媒流路Dは、一方の薄板22の表面に溝部22bを設けるだけでも形成できる。つまり、薄板22,22の他方は単なる平板でもよい。
高圧電極ユニット30内のスペーサ31,31に保持されるシールリング36,36は、上下2段に設けられているが、高圧電極ユニット30の厚みが薄い場合(スペーサ31,31の厚みも薄い)は、各スペーサ31の冷媒通過孔31a内に1つのシールリング31を保持して、このシールリング31で上下の冷却器20,20との間をシールする構成でもよい。
本発明の放電セル用冷却器を用いたオゾン発生装置用放電セルの一例についてその構造を示す縦断正面図である。 同放電セルの縦断側面である。 同放電セルの分解斜視図である。 同放電セルに使用されている冷却器の分解斜視図である。 別の冷却器の分解斜視図である。 従来の冷却器を用いた放電セルの縦断正面図である。
符号の説明
A 放電セル
B セルユニット
C1,C2 主流路
D 冷媒流路
10a,10b 端板
11 冷媒通過孔
13,14 シールリング
20 接地電極を兼ねる冷却器
21 冷媒出入口
22 薄板(金属板)
22b 溝部
30 高圧電極ユニット
31 導電性スペーサ
31a 冷媒通過孔
32 高圧電極
33 誘電体
34 放電空隙
36 シールリング
40 ボルト
50 外側容器
60 オゾン回収容器

Claims (10)

  1. 一対の電極の間に誘電体を介して形成された放電空隙でオゾンを発生させる放電セルユニットにおいて、前記放電空隙を冷却するために放電空隙に沿って設けられる面状の冷却器であって、平坦な金属板を板厚方向に積層しその金属板間に冷媒流路を形成した薄板タイプであり、且つその薄板の両面間を貫通し、且つ内部に形成された冷媒流路の両端部にそれぞれ連通する一対の冷媒出入口により、前記冷媒流路に直角な方向から冷媒の供給・排出を行うと共に、前記冷媒流路が両端部で幅を狭めて前記冷媒出入口に繋がる構成であることを特徴とする放電セル用冷却器。
  2. 厚みが5mm以下である請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  3. 前記冷媒出入口は円形であり、その周方向の一部に前記冷媒流路が連通することを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  4. 前記冷媒流路は前記金属板のほぼ全幅にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  5. 前記冷媒流路は複数のリブにより幅方向で複数に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  6. 前記冷媒流路は、積層された2枚の金属板の対向面の少なくとも一方に設けられた溝部により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  7. 前記冷媒流路は、スペーサを介して積層された2枚の金属板の対向面間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  8. 前記放電セルユニットを厚み方向に複数段に積層して構成された積層体の各セルユニットに使用されることを特徴とする請求項1に記載の放電セル用冷却器。
  9. 前記積層体は、隣接するセルユニット間で当該冷却器を共用する構成であることを特徴とする請求項8に記載の放電セル用冷却器。
  10. 前記積層体は、薄板タイプの冷却器に設けられた一対の冷媒出入口を用いて積層方向に形成された一対の冷媒主流路を有し、一方の冷媒主流路から供給された冷媒を各セルユニットの冷却器内の冷媒流路に並列的に通過させて他方の冷媒主流路に排出する構成であることを特徴とする請求項8に記載の放電セル用冷却器。
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