JP2005053405A - パワーテールゲート装置 - Google Patents

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俊尚 大森
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Abstract

【課題】 乗員の頭部上側のヘッドクリアランスを確保でき、テールゲート開口付近のスペース効率を向上させることができ、その上、テールゲートの開作動の初期領域において摺動抵抗を抑制することができるパワーテールゲート装置の提供。
【解決手段】 直動式ラック44にロッド52の一端側を連結し、ロッド52の他端側に湾曲アーム54の一端側を連結して、湾曲アーム54の他端側をテールゲート15に連結軸55において連結するとともに、ロッド52にスライダ60を設け、テールゲート15の開作動の初期領域において連結軸55の移動軌跡よりも緩やかな移動軌跡でスライダ60の移動を案内するガイド62を設けてなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両のテールゲートを電動で開閉させるパワーテールゲート装置に関する。
車両のテールゲートを電動で開閉させるパワーテールゲート装置に関する技術として、ラックギヤをピニオンギヤを介して電動で車両前後方向に移動させ、ラックギヤの後端側に連結された湾曲アームのスライドローラを、湾曲アームと同じ曲率の湾曲ガイドで案内しながら円弧状に旋回させることにより、湾曲アームに連結されたテールゲートを開閉させるものがある(例えば特許文献1参照)。このパワーテールゲート装置では、湾曲アームを旋回させるためのラックギヤが上下方向に揺動しながら車両前後方向に移動するようになっている。
米国特許第6142551号明細書
上記特許文献1に開示されたパワーテールゲート装置では、湾曲アームを旋回させるためのラックギヤが上下方向に揺動しながら車両前後方向に移動するようになっているため、ラックギヤを車室側で覆うカバーが下側に下がり、乗員の頭部上側のヘッドクリアランスを確保しにくいという問題があった。加えて、ラックギヤの後端部に湾曲アームが連結されているため、ピニオンギヤを含む電動モータおよび減速機構をテールゲート開口近傍に設ける必要があり、テールゲート開口付近のスペース効率が悪いという問題もあった。さらに、ラックギヤの後端側に連結された湾曲アームのスライドローラを、湾曲アームと同じ曲率の湾曲ガイドで案内しながら円弧状に旋回させることになるため、特にテールゲートの開作動の初期領域において摺動抵抗が大きくエネルギ効率が悪いという問題があった。
したがって、本発明は、乗員の頭部上側のヘッドクリアランスを確保できるとともに、テールゲート開口付近のスペース効率を向上させることができ、その上、テールゲートの開作動の初期領域において摺動抵抗を抑制することができるパワーテールゲート装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、直動式ラック(例えば実施例におけるラック44)にロッド(例えば実施例におけるロッド52)の一端側を連結し、該ロッドの他端側に湾曲アーム(例えば実施例における湾曲アーム54)の一端側を連結して、該湾曲アームの他端側をテールゲート(例えば実施例におけるテールゲート15)に連結軸(例えば実施例における連結軸55)において連結するとともに、前記ロッドにスライダ(例えば実施例におけるスライダ60)を設け、前記テールゲートの開作動の初期領域において前記連結軸の移動軌跡よりも緩やかな移動軌跡で前記スライダの移動を案内するガイド(例えば実施例におけるガイド62)を設けてなることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、上下に揺動することがない直動式ラックを用いるため、直動式ラックを車室側で覆うカバーを高い位置に配置でき、乗員の頭部上側のヘッドクリアランスを確保することができる。加えて、直動式ラックにロッドを介して湾曲アームが連結されているため、ピニオンギヤを含む電動モータおよび減速機構をテールゲート開口よりも前側に離して設けることができ、テールゲート開口付近のスペース効率を向上させることができる。加えて、ガイドが、ロッドに設けられたスライダを、テールゲートの開作動の初期領域、言い換えれば閉作動の終期領域において連結軸の移動軌跡よりも緩やかな移動軌跡で移動させるように案内することで円滑に移動させることができる。したがって、特に大きなエネルギを必要とするテールゲートの開作動の初期領域および閉作動の終期領域(閉めきり付近)におけるスライダの移動つまりテールゲートの開閉作動のエネルギ効率を向上させることができる。特にシールの反力が大きく大きな力が必要な閉作動の終期領域(閉めきり付近)において円滑に閉作動を案内することができる。
本発明の最良の形態である実施例を図面を参照して以下に説明する。なお、以下の説明における前後は車両前進時の前後である。
図1および図2は、本実施例のパワーテールゲート装置11が適用された車両12の後部を示すもので、車体13の後端部に開閉可能にテールゲート15が設けられている。つまり、車体13の上部を形成するルーフ部16の後端部にはヒンジ17が設けられており、このヒンジ17を介して車幅方向に沿う軸線を中心に揺動するようにテールゲート15が支持されている。また、テールゲート15にはガス式のアウタステー18が連結されており、開閉時にアウタステー18の付勢力で重量バランスが調整される。ここで、テールゲート15は、ヒンジ17の揺動中心を中心として図1に示す全閉状態と図2に示す全開状態との間で揺動する。
ヒンジ17は、図3に示すように、ルーフ部16のルーフパネル20に固定される固定側部材21とテールゲート15に連結される揺動側部材22とこれらを回転可能に連結させるヒンジ軸23とを有しており、ルーフ部16のルーフパネル20およびその下側のパネル27で構成される車幅方向に延在する閉断面形状のルーフレール28にヒンジ取付ボルト30およびナット31を介して固定側部材21が取り付けられている。ここで、ルーフレール28の下側にはブラケット33が取付ボルト25およびナット26で取り付けられており、このブラケット33は、取付ボルト25およびナット26に取り付けられるとともに前方に延出し前側においてルーフレール28の下側に当接することでヒンジ17の取り付け剛性を向上させている。
車体13のルーフ部16には、図4に示すように、テールゲート15を自動的に開閉するための本実施例のパワーテールゲート装置11が設けられている。このパワーテールゲート装置11は、ルーフ部16のルーフパネル20とインナカバー36およびルーフライニング37との間に設けられている。
パワーテールゲート装置11の駆動機構部38は、図5および図6に示すように、電動モータ40とギヤボックス41とを有しており、ギヤボックス41には図示は略すが内部にウォームギヤとホイールギヤとが設けられこれらが電動モータ40の回転力を適宜減速させる。
また、駆動機構部38は、車幅方向における一側の側面にギヤ部43が形成された直線形状のラック44と、このラック44をその長さ方向を車体前後方向に沿わせた姿勢で支持するとともに車体前後方向に沿って直線状にスライドさせるように案内するガイドレール45とを有している。その結果、ラック44は直線運動する直動式ラックとなっている。
さらに、駆動機構部38は、ギヤボックス41とラック44との間に伝達ギヤ47を有しており、この伝達ギヤ47にはギヤボックス41からの出力で回転する中間ギヤ部48とラック44のギヤ部43に噛み合うピニオンギヤ部49とが同軸に形成されている。
以上により、駆動機構部38は、電動モータ40を正逆回転させることにより、ギヤボックス41を介して伝達ギヤ47を回転させ、この伝達ギヤ47のピニオンギヤ部49にギヤ部43において噛み合うラック44をガイドレール45に沿って車体前後方向に往復動させることになる。つまり、駆動機構部38は、電動モータ40の回転運動をラック44の直線運動に変換する。
ラック44には、ギヤ部43に対し反対側の側面に車幅方向に沿う連結軸51が取り付けられており、この連結軸51を介して、直線形状のロッド52の一端側が回転自在に連結されている。また、図4に示すように、ロッド52の他端側には、車幅方向に沿う連結軸53を介して、下側に凸の円弧状に湾曲する湾曲アーム54の一端側が回転自在に連結されている。さらに、この湾曲アーム54の他端側には、車幅方向に沿う連結軸55を介して、テールゲート15に固定されたブラケット56が回転自在に連結されている。湾曲アーム54は、ヒンジ17の揺動中心Oとテールゲート15側の連結軸55とを結ぶ長さを半径とする円弧状をなしている。
ここで、ロッド52には連結軸53とは異なる位置にスライダ60が車幅方向に沿う支持軸61を介してこの支持軸61を中心に回転自在に設けられている。このスライダ60は車体13側に固定されたガイド62に移動が案内されるように支持されており、その結果、ガイド62は、スライダ60を案内することでロッド52の連結軸53を所定の移動軌跡で前後方向に移動させることになる。
以上により、駆動機構部38において電動モータ40の駆動によりラック44が直線的にスライドすることでラック44の連結軸51が車体前後方向に直線運動し、その結果、ラック44が後方にスライドするとロッド52が連結軸51を中心に揺動しつつ後方に移動しかつ湾曲アーム54が連結軸53を中心に回転しつつ略円弧状に旋回してテールゲート15を押すことになり図4に示す状態から図7に示す状態となるようにテールゲート15を開作動させる。逆に電動モータ40の駆動によりラック44が前方にスライドするとロッド52を介して引かれる湾曲アーム54が略円弧状に旋回しつつテールゲート15を引くことになり図7に示す状態から図4に示す状態となるようにテールゲート15を閉作動させる。ここで、図7に示すように、ラック44が後端位置までスライドした位置がテールゲート15の全開位置となり、図4に示すように、ラック44が前端位置までスライドした位置がテールゲート15の全閉位置となる。
図4に示すようにラック44が前端位置にあってテールゲート15が全閉位置にある状態で、ラック44の連結軸51の位置からロッド52は後方かつ若干下方の斜め方向に延出することになる。つまり、テールゲート15が全閉位置にある状態で、ロッド52の後端、言い換えれば湾曲アーム54の前端の連結軸53はロッド52の前端の連結軸51よりも後方かつ若干下方に位置することになる。
また、図4に示すようにテールゲート15が全閉位置にある状態で湾曲アーム54は下側凸に湾曲しつつ連結軸53の位置から後方に延出することになる。つまり、テールゲート15が全閉位置にある状態で湾曲アーム54の後端の連結軸55は、湾曲アーム54の前端の連結軸53よりも後方かつ若干下方に位置することになる。加えて、テールゲート15が全閉位置にある状態で湾曲アーム54の前端の連結軸53および後端の連結軸55は、湾曲アーム54の下端部より上側に位置することになる。
さらに、図4に示すようにテールゲート15が全閉位置にある状態で、スライダ60は連結軸53よりも前側かつ若干下側に位置することになる。
他方、図7に示すようにラック44が後端位置にあってテールゲート15が全開位置にある状態で、ラック44の連結軸51の位置からロッド52は後方かつ若干下方の斜め方向に延出することになる。つまり、テールゲート15が全開位置にある状態で、ロッド52の後端、言い換えれば湾曲アーム54の前端の連結軸53はロッド52の前端の連結軸51よりも後方かつ若干下方に位置することになる。ここで、テールゲート15が全開位置にある状態での連結軸53の位置はテールゲート15が全閉位置にある状態での連結軸53の位置よりも後方かつ若干下方になる。
また、図7に示すようにテールゲート15が全開位置にある状態で湾曲アーム54は下側凸に湾曲しつつ連結軸53の位置から若干後方かつ上側に延出することになる。つまり、テールゲート15が全開位置にある湾曲アーム54の後端の連結軸55は、湾曲アーム54の前端の連結軸53よりも若干後方かつ上方に位置することになる。ここで、テールゲート15が全開位置にある状態での連結軸55の位置はテールゲート15が全閉位置にある状態での連結軸55の位置よりも若干後方かつ上方になる。
さらに、図7に示すようにテールゲート15が全開位置にある状態で、スライダ60は連結軸53よりも前側かつ若干上側に位置することになる。
本実施例においては、駆動機構部38のラック44で駆動されて連結軸51が前後方向に直線状に移動すると、この連結軸51に前端側を連結させたロッド52が前後方向に移動することになるが、このときのロッド52の後部のスライダ60を案内することでロッド52の後端部の連結軸53を前後方向に移動させこの連結軸53に支持された湾曲アーム54を移動させる金属製のガイド62が上述したように車体13側に固定されている。
このガイド62は、その前部の前ガイド部64が、後側ほど下側に位置するように略直線状に傾斜する形状をなしており、後部の後ガイド部65が、後側ほど下側に位置した後、さらに後側ほど上側に位置するように下側凸の湾曲形状をなしている。
ガイド62は、その湾曲の内側(ヒンジ17の揺動中心O側)および外側(ヒンジ17の揺動中心Oに対し反対側)でロッド52のスライダ60を、テールゲート15が全閉位置にある状態から全開位置にある状態までの全範囲で案内することになり、略直線状の前ガイド部64でテールゲート15の開作動の初期領域および閉作動の終期領域を案内し、後ガイド部65でテールゲート15の開作動の終期領域および閉作動の初期領域を案内する。ここで、ガイド62は、テールゲート15の開作動の初期領域において、テールゲート15側の連結軸55の揺動中心Oを中心とした円弧状の移動軌跡よりも緩やかな略直線形状の移動軌跡でスライダ60を案内する。
図8に示すように、ガイド62は、その湾曲の内側つまり上側に配置される一対の内側ガイド材67と、その湾曲の外側つまり下側に配置される外側ガイド材68とを有している。
内側ガイド材67は、それぞれ車幅方向に沿うガイド板部70とガイド板部70の車幅方向における一端側からガイド62の湾曲の方向における内側つまり上側に若干延出する立板部71と、車幅方向に沿う取付板部69とを有している。
外側ガイド材68は、内側ガイド材67の立板部71の車幅方向における外側部分を内側に接合させる一対の壁板部73と、これら壁板部73のガイド62の湾曲の方向における外側つまり下側から車幅方向に沿うように互いに近接方向に延出するガイド板部74と、これらガイド板部74の相互近接側からガイド62の湾曲の方向における外側つまり下側に延出する延出板部75と、これら延出板部75のガイド62の湾曲の方向における外側つまり下側同士を連結させる車幅方向に沿う連結板部76とを有している。なお、外側ガイド材68の壁板部73は互いに平行をなしており、内側ガイド材67および外側ガイド材68のガイド板部70,74は車幅方向に沿って見ると相似形状をなしている。
なお、ガイド62は、内側ガイド材67の取付板部69が、それぞれルーフ部16の後端にボルト79およびナット80で取り付けられている。
そして、ロッド52に支持されたスライダ60は、ガイド62の両内側ガイド材67の両側のガイド板部70と、外側ガイド材68の両側のガイド板部74と、外側ガイド材68の両側の壁板部73とで囲まれた範囲の内側に設けられている。
このスライダ60は、長さ方向における中間位置にロッド52の穴部82が回転可能に嵌められる支持軸61と、支持軸61のロッド52と隣り合う位置に嵌められるワッシャ84と、支持軸61のロッド52およびワッシャ84のそれぞれの外側に嵌められるブッシュ85と、これらブッシュ85にそれぞれ嵌められる樹脂製のスライドローラ86と、支持軸61のこれらスライドローラ86のロッド52に対し反対側にそれぞれ嵌められるワッシャ87と、支持軸61のこれらワッシャ87のロッド52に対し反対側にそれぞれ嵌められて対応する壁板部73に対向する樹脂製の対向スライド部材88とを有している。なお、湾曲アーム54は、車幅方向において、両側のスライドローラ86の間位置にロッド52と隣り合うように設けられている。
以上により、ガイド62は、その湾曲の内側つまり上側の両ガイド板部70とその湾曲の外側つまり下側の両ガイド板部74とで、ロッド52のスライダ60の支持軸61に設けられた両スライドローラ86の移動を案内するようになっており、その結果、スライドローラ86を支持する支持軸61に連結されたロッド52および湾曲アーム54の移動を案内するようになっている。また、ガイド62は、車幅方向両側の壁板部73で両対向スライド部材88を案内することで支持軸61およびこれに連結されたロッド52および湾曲アーム54の車幅方向の移動を規制するようになっている。
そして、上記のように、駆動機構部38において電動モータ40の駆動によりラック44が直線的にスライドすることでロッド52が移動すると連結軸53を介して湾曲アーム54が旋回しつつテールゲート15を開閉させることになるが、このとき、ロッド52の湾曲アーム54側に支持されたスライダ60がガイド62で案内されガイド62の形状に沿って移動することになる。このようにガイド62がスライダ60を案内することで、テールゲート15の開閉時に駆動機構部38からロッド52に入力される荷重および湾曲アーム54を介してロッド52に入力される荷重をスライダ60を介してこのガイド62で受けることになる。そして、特に、テールゲート15の全閉状態からの開作動の初期領域において、ガイド62が、その直線状の前ガイド部64でスライダ60を緩やかな移動軌跡で移動させるように案内することになり、その後、アウタステー18でテールゲート15が開方向に付勢される領域において、スライダ60を後ガイド部65によって湾曲した移動軌跡で移動させるように案内することになる。
以上に述べた本実施例のパワーテールゲート装置11によれば、上下に揺動することがない直動式のラック44を用いるため、ラック44を車室側で覆うカバーであるインナカバー36およびルーフライニング37を高い位置に配置でき、乗員の頭部上側のヘッドクリアランスを確保することができる。
加えて、ラック44にロッド52を介して湾曲アーム54が連結されているため、ピニオンギヤ部49を含む電動モータ40およびギヤボックス41をテールゲート15の開口よりも前側に離して設けることができ、テールゲート15の開口付近のスペース効率を向上させることができる。
さらに、ロッド52においてスライダ60を連結軸53よりも前側にオフセットして設けるとともに、ガイド62が、スライダ60を、テールゲート15の開作動の初期領域、言い換えれば閉作動の終期領域においてテールゲート15側の連結軸55の移動軌跡よりも緩やかな移動軌跡で移動させるように案内するため、連結軸55の移動軌跡を延長した移動軌跡で案内する場合に比して円滑にスライダ60を移動させることができる。つまり、ガイド62が連結軸55の移動軌跡を延長した移動軌跡であるヒンジ17の揺動中心Oを中心とした図9に二点鎖線で示す移動軌跡X1でスライダ60を移動させると仮定した場合には、テールゲート15の開作動の初期にロッド52からスライダ60に入力された後方への力Fの上方向への分力f1が大きく、スライダ60の移動方向の分力f2は小さくなってしまうことになる。そして、大きい分力f1はスライダ60の移動方向と直交する方向に働くことになって、大きな摺動抵抗を発生させることになってしまう。これに対して、上記実施例では、スライダ60をこの移動軌跡X1よりも緩やかな略直線状の図9に一点鎖線で示す移動軌跡X2で移動させるように案内するため、テールゲート15の開作動の初期領域にロッド52からスライダ60に入力された後方への力Fの上方向への分力f3が小さく(f3<f1)摺動抵抗を抑制することができるとともに、スライダ60の移動方向の分力f4を大きくできる(f4>f2)。また、シールの反力が大きく大きな力が必要な閉作動の終期領域(閉めきり付近)において円滑に閉作動を案内することができる。
したがって、特に大きなエネルギを必要とするテールゲート15の開作動の初期領域および閉作動の終期領域(閉めきり付近)におけるスライダ60の移動つまりテールゲート15の開閉作動のエネルギ効率を向上させることができる。
本発明の実施例のパワーテールゲート装置が適用された車両後部を示す側面図であってテールゲートが全閉とされた状態を示すものである。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置が適用された車両後部を示す側面図であってテールゲートが全開とされた状態を示すものである。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置が適用された車両におけるテールゲートのヒンジを示す側断面図である。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置を示す側断面図であってテールゲートの全閉状態を示すものである。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置における駆動機構部を示す分解斜視図である。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置における駆動機構部を示す平面図である。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置を示す側断面図であってテールゲートの全開状態を示すものである。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置を示す図7に示すA−A線に沿う矢視断面図である。 本発明の実施例のパワーテールゲート装置および従来のパワーテールゲート装置のそれぞれについてスライダに生じる力を比較する概念図である。
符号の説明
11 パワーテールゲート装置
15 テールゲート
44 ラック(直動式ラック)
52 ロッド
54 湾曲アーム
55 連結軸
60 スライダ
62 ガイド

Claims (1)

  1. 直動式ラックにロッドの一端側を連結し、該ロッドの他端側に湾曲アームの一端側を連結して、該湾曲アームの他端側をテールゲートに連結軸において連結するとともに、前記ロッドにスライダを設け、前記テールゲートの開作動の初期領域において前記連結軸の移動軌跡よりも緩やかな移動軌跡で前記スライダの移動を案内するガイドを設けてなることを特徴とするパワーテールゲート装置。
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