JP2005053336A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 解錠時にロック部材を保持しておく機構を不要として構成の簡略化を図り、これにより装置の小型化ならびに製造コストの低減を図るとともに、アクチュエータ側が破損しても施錠されないようにできるステアリングロック装置を提供すること。
【解決手段】 ロック部材2がステアリングシャフトに係合して施錠状態となるステアリングロック装置において、外部の操作部に対する操作に対応してソレノイド31の駆動状態を切り替えることでロック部材2の位置をロック位置とロック解除位置とに切り替える切替駆動手段3として、ソレノイド31によりロック位置方向に駆動されるロック駆動部材32と、ロック駆動部材32をロック解除方向に付勢する解除用ばね33と、ロック部材2をロック駆動部材32に対してロック位置方向に付勢するロック用ばね34とを設けた手段とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの操舵を行うステアリングシャフトを、アクチュエータを駆動させて施錠および解錠するステアリングロック装置に関する。
従来、ステアリングロック装置として、ステアリングシャフトに係脱するロック部材を駆動させる切替駆動手段が、ロック部材をステアリングシャフトとの係合方向に付勢する第1のばね部材と、ロック部材をステアリングシャフトとの係合を解除する方向に駆動させるロック解除部材と、このロック解除部材を係合解除方向に付勢する第2のばね部材と、ギア機構およびモータから成る駆動手段とで構成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3174006号公報(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、上述の従来のステアリングロック装置にあっては、ロック部材が第1のばね部材により常にロック位置方向に付勢されているため、解錠時にはロック解除部材により常にロック部材をロック解除位置に保持しておく必要があり、この保持のための構成が必要で構成が複雑になり、小型化が困難であるとともに、部品コストが嵩むという問題があった。
さらに、解錠時にロック部材を保持する機構の部分が破損した場合、ロック部材がロック位置に移動して施錠されてしまうという問題があった。
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、解錠時にロック部材を保持しておく機構を不要として構成の簡略化を図り、これにより装置の小型化ならびに製造コストの低減を図るとともに、アクチュエータ側が破損しても施錠されないようにできるステアリングロック装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するため、本発明は、
ステアリングシャフトに係合して操舵不能の施錠状態とするロック位置と前記ステアリングシャフトとの係合を外して操舵可能な解錠状態とするロック解除位置とに移動可能にハウジングに支持されたロック部材と、
外部の操作部に対する操作に対応してアクチュエータの駆動状態を切り替えることでロック部材の位置をロック位置とロック解除位置とに切り替える切替駆動手段と、
を備えたステアリングロック装置において、
前記切替駆動手段として、
前記アクチュエータによりロック位置方向に駆動し、かつ、前記ロック部材に対してロック解除方向に係合する一方でロック方向には係合せずに所定量空走するよう設けたロック駆動部材と、
このロック駆動部材とハウジングとの間に介在して、ロック駆動部材をロック解除方向に付勢する解除用付勢手段と、
前記ロック駆動部材とロック部材との間に介在して、ロック部材をロック駆動部材に対してロック位置方向に付勢するロック用付勢手段と、
を設けたことを特徴とする手段とした。
本発明のステアリングロック装置は、以下のように作動する。
施錠時には、ロック部材がステアリングシャフトに係合するロック位置に配置されており、ステアリングシャフトの操舵を禁止する施錠状態となっている。
この施錠状態から外部の操作部に対して解錠操作を行うと、切替駆動手段にあっては、アクチュエータがロック解除駆動し、これにより、ロック駆動部材が解除用付勢手段に付勢されてロック解除方向に移動するとともに、ロック駆動部材とロック解除方向に係合するロック部材もロック解除方向に移動する。
こうしてロック部材がロック位置からロック解除位置に移動し、ステアリングシャフトとの係合が外れる。
これにより、ステアリングシャフトを操舵可能な解錠状態となる。
このように解錠を行う際に、ロック部材とステアリングシャフトとが噛込状態となって係合が外れない場合がある。
この噛込状態にあっては、ロック部材がロック位置に留まるため、ロック部材とロック解除方向に係合するロック駆動部材も解除用付勢手段の付勢力による移動が規制され、解除用付勢手段の付勢力がロック駆動部材ならびにこれに係合したロック部材に作用する状態に維持される。
よって、ステアリングシャフトに操舵力を加えてロック部材とステアリングシャフトとの噛込トルクが取り除かれたときには、ロック駆動部材とこれに係合したロック部材とが解除用付勢手段の付勢力によりハウジングに対してロック解除方向に移動し、ロック部材がロック位置からロック解除位置に移動し、解錠状態となる。
次に、解錠状態から外部の操作部に対して施錠操作を行った時には、切替駆動手段にあっては、アクチュエータがロック駆動し、ロック駆動部材が解除用付勢手段を変形させながらハウジングに対してロック位置方向へ移動し、さらに、このロック駆動部材の移動によりロック部材がロック用付勢手段により付勢されてロック位置方向へ移動する。
こうしてロック部材がロック位置に達した時点でステアリングシャフトと係合して操舵ができない施錠状態となる。
ところで、このように解錠状態から施錠状態とするときに、ロック部材とステアリングシャフトのロック穴などの係合対象との位置がずれて係合できない場合がある。
この場合、ロック部材はステアリングシャフトにより移動を規制されてロック解除状態に留まるのに対して、ロック部材に対してロック方向には係合しないロック駆動部材はアクチュエータの駆動に応じて解除用付勢手段を変形させながらロック方向へ移動して、ロック部材とロック駆動部材との間に介在されたロック用付勢手段を変形させ、このロック用付勢手段の復元力によりロック部材がロック位置方向へ付勢され続ける待受状態となる。
この待受状態では、その後、ステアリングシャフトを操舵してロック部材に対してロック穴などの係合対象の位置が一致して、ロック部材に対する移動規制が無くなると、ロック用付勢手段の復元力(付勢力)でロック部材がロック解除状態からロック位置へ移動して施錠状態となる。
次に、本発明では、切替駆動手段においてアクチュエータ側が破損して、ロック駆動部材に対するアクチュエータ側からの位置規制力が無くなった場合、ロック駆動部材が解除用付勢手段の付勢力でハウジングに対してロック解除方向へ移動する。したがって、このロック駆動部材にロック解除方向に係合したロック部材も、ロック位置からロック解除位置へ移動する。なお、この時ロック部材が噛込状態となっている時には、その後、噛込トルクが取り除かれた時点で、ロック解除位置へ移動する。
以上説明したように、本発明のステアリングロック装置にあっては、アクチュエータの駆動力をロック部材に伝達させるロック駆動部材とハウジングとの間にロック駆動部材をロック解除方向に付勢する解除用付勢手段を設け、アクチュエータが施錠駆動していない時には、ロック駆動部材が解除用付勢手段の付勢力によりロック解除位置へ配置されるとともに、ロック部材もロック駆動部材に係合してロック解除位置に配置されるようにしたため、解錠時にロック部材をロック解除位置に保持させる構造が不要となり、構成を簡略化して、装置の小型化ならびに製造コストの低減を図ることができるという効果が得られ、加えて、切替駆動手段のアクチュエータ側が破損した場合、ロック駆動部材ならびにロック部材が、解除用付勢手段の付勢力でロック解除位置に配置されて解錠状態となり、ステアリングシャフトの操舵性能を確保することができて使い勝手に優れるという効果が得られる。
また、ロック駆動部材を、解除用付勢手段によりロック解除方向に移動させる一方で、アクチュエータによりロック方向に移動させるように構成し、このロック駆動部材を保持する手段を設けない構成としたため、このロック駆動部材を移動させる手段である解除用付勢手段およびアクチュエータとして選択の幅が広がり、実際の車両への搭載に際して有利な手段となった。
さらに、解錠時にはロック部材をロック解除用付勢手段の付勢力によりロック解除位置へ移動させ、施錠時にはロック部材をロック用付勢手段の付勢力によりロック位置へ移動させるようにした。このため、ロック用付勢手段の付勢力を相対的に小さく抑えて待受状態からロック状態となった時にロック部材がステアリングシャフトに衝突することで発生する異音を小さく抑える一方で、解除用付勢手段の付勢力を相対的に強くして噛込時にロック部材に作用する力を強くして、噛込状態を早く解消できるように設定することが可能となる。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1のステアリングロック装置を示す断面図、図2は実施の形態1のステアリングロック装置を示す一部を切り欠いた斜視図である。
この 実施の形態1のステアリングロック装置は、請求項1および請求項2に記載の発明の実施態様であり、図1に示すように、ハウジング1を備えている。
このハウジング1は、図外のステアリングシャフトの外周に設けられたステアリングコラムの上面に取り付けられる基台11と、この基台11から上方に立ち上がって筒状に形成された支持用筒12と、この支持用筒12の上端に結合されたカバー13と、前記支持用筒12の隣に位置して前記基台11から上方へ突出された下側ストッパ14と、この下側ストッパ14の上方に対向して前記カバー13の下面に下方に突出されたスライド支持部15とを備えている。
また、前記支持用筒12の中間上部には、左右方向に貫通して上下に長いスライド用窓12wが形成されている。
また、前記下側ストッパ14の上面には、後述する解除用ばね33の下端部が着座されるばね受部14aが形成されている。
なお、本実施の形態1では、前記ハウジング1を図外のステアリングコラムの上面に取り付けられている例を示しているが、ステアリングコラムの側面や下面に取り付けることも可能である。
前記ハウジング1の内部には、ロック部材2と切替駆動手段3が収容されている。
前記ロック部材2は、本実施の形態では、四角柱形状を成し、四角筒形状に形成された前記支持用筒12の内部を図1において上下方向にスライド可能に支持されているもので、図1に示すように前記基台11の下面に開口された開口部16から下方に突出して図外のステアリングシャフトに形成されたロック穴に係合したロック位置と、図3(a)に示すように前記開口部16からハウジング1内に収容されて図外のロック穴と係合しないロック解除位置とに往復移動可能に支持されている。
また、前記ロック部材2は、その中間部に図中左右方向に貫通した上下に長い長方形断面の空走用空間2bが形成されているとともに、この空走用空間2bの下面には、後述するロック用ばね34の下端部が着座されるばね受部2aが形成されている。
なお、前記ロック部材2、支持用筒12および図外のロック穴は、本実施例のように断面四角形に形成する以外にも、他の多角柱形状や円柱形状に形成してもよい。
前記切替駆動手段3は、アクチュエータとしてのソレノイド31と、ロック駆動部材32と、解除用付勢手段としてのコイルばねにより形成された解除用ばね33と、ロック用付勢手段としてのコイルばねにより形成されたロック用ばね34とを備えている。
前記ロック駆動部材32は、図1において左右方向に長い直方体形状に形成され、前記ロック部材2の空走用空間2bに対して上下移動可能に緩く嵌められた状態で図中左右方向に貫通され、さらに、前記空走用空間2bから突き出た部分が前記支持用筒12の左右側面のスライド用窓12wに対して上下移動可能に緩く嵌められているとともに、前記スライド用窓12wの図中右側から右方向へ大きく突き出て配置されている。
前記ロック駆動部材32は、前記ロック部材2に対してロック解除方向である図中上方へ空走用空間2bの上面に係合する一方、ロック方向である図中下方へは空走用空間2bの上下寸法分だけ相対移動可能に設けられている。また、前記スライド用窓12wに対しても上下方向へスライドするもので、前記スライド用窓12wに対して図1に示すように下端の位置を駆動時位置と称し、図2に示すように上端の位置を非駆動時位置と称する。
また、前記ロック駆動部材32の下面において、前記ばね受部2aと対向する部位に、前記ロック用ばね34の上端部が着座されるばね受部32cが形成され、前記下側ストッパ14のばね受部14aに対向する部位に、前記解除用ばね33の上端部が着座されるばね受部32dが形成されている。
前記解除用ばね33は、図示のように、前記ハウジング1に形成された前記下側ストッパ14のばね受部14aと、前記ロック駆動部材32の下面のばね受部32dとにそれぞれ着座されて前記ロック駆動部材32とハウジング1との間に介在され、前記ロック駆動部材32を、図2に示す非駆動時位置まで押し上げる長さおよびばね力に設定されている。
前記ロック用ばね34は、図1,2に示すように、前記ロック部材2の空走用空間2bにおいてロック部材2とロック駆動部材32との間に介在されて前記ばね受部2a,32cに着座され、図1に示すようにロック駆動部材32が最もロック方向(下方)に移動した駆動時位置においてロック部材2を図示のようにロック位置に配置させることのできる長さおよびばね力に設定されている。
前記ソレノイド31は、図1に示すように、前記ロック駆動部材32が上下する範囲の図中右方向に設けられ、図外のキースイッチなどの操作部に対する操作に応じて駆動・駆動停止に切り替わるものであり、プランジャ31pの先端には、カム部材35が取り付けられている。このカム部材35は、その上面が前記ハウジング1のスライド支持部15に沿って左右に移動するよう配置されているとともに、図中左側面には右下がりのカム面35cが形成されている。
そして、前記ソレノイド31は、非駆動時(非吸引時)には、図1において実線で示すようにスプリング31sの付勢力によりプランジャ31pが左方向に押し出され、一方、駆動時(吸引時)には、プランジャ31pが図において想像線で示すようにスプリング31sの付勢力に抗して右方向へ引っ込む構成となっている。なお、この駆動時におけるプランジャ31pの引っ込み量は、前記カム部材35がロック駆動部材32と上下方向で重なる状態を維持できる量に抑えられている。
次に、実施の形態1の作動を図1〜図3に基づいて説明する。
a)施錠時
図1は施錠状態を示している。
この施錠時には、ソレノイド31が非通電状態(非吸引状態)となっており、プランジャ31pおよびその先端のカム部材35は、図中最も左に配置され、それによりロック駆動部材32がカム部材35のカム面35cにより押し下げられ、図1に示すように、スライド用窓12wに対して最も下がった駆動位置に配置される。
これにより、ロック部材2は、ロック用ばね34により下方に押し下げられて図外のステアリングシャフトのロック穴に係合したロック位置に配置されている。よって、ステアリングシャフトは操舵不可能な施錠状態となっている。
b)解錠時
図外の操作部を解錠操作すると(例えば、図外のキーを図外のキーロータに差し込んで「LOCK」位置から「ACC」位置へ回すと)、ソレノイド31に通電される。
このソレノイド31への通電により吸引されたプランジャ31pは、図3(a)に示すように図中右方にスライドし、それに伴って、カム部材35も図中右方向に移動する。
これにより、ロック駆動部材32が解除用ばね33の付勢力で図3(a)に示す非駆動時位置までロック解除方向である上方に押し上げられ、それに伴って、このロック駆動部材32に対して空走用空間2bの上端で係合したロック部材2が、図外のロック穴から引き上げられ、ステアリングシャフトとの係合が解除される。
これによりステアリングシャフトを操舵することが可能な解錠状態となる。
c)噛込時
上述のb)で説明した解錠時において、ロック部材2が図外のロック穴に噛み込んでロック穴から抜けない場合がある。
この場合、解錠操作に伴うソレノイド31の吸引駆動により、カム部材35が図3(b)に示すように図中右方向へ移動してロック駆動部材32の上方移動に対する規制が無くなるが、ロック部材2が図示のように噛込トルクによりロック位置に留まるため、ロック駆動部材32はロック部材2の空走用空間2bの上端に係合した状態に維持され、ロック駆動部材32ならびにロック部材2は、解除用ばね33の付勢力により上方に付勢された状態に維持される。
その後、ステアリングシャフトに操作力を加えるなどして噛込トルクが解放されと、その時点で、ロック駆動部材32が解除用ばね33の付勢力で上方の駆動時位置に向けて移動するとともに、これと係合するロック部材2が図3(a)に示すロック解除位置に引き上げられて解錠される。
d)待受時
上述の解錠状態から図外の操作部を施錠操作すると(例えば、図外のキーを「ACC」位置から「LOCK」位置へ回すと)、ソレノイド31への通電が停止されて、プランジャ31pおよびカム部材35が、図3(a)に示す位置から図3(c)に示す位置に左方向へ移動する。
これにより、ロック駆動部材32は、カム部材35のカム面35cによりロック方向である下方へ押し下げられ、これに伴って、ロック部材2は、ロック用ばね34の付勢力により下方に押されてロック位置へ移動し、図1に示す施錠状態となる。
ところが、この時、ロック部材2の位置と図外のステアリングシャフトのロック穴との位置とが、不一致であることがある。
この場合、図3(c)に示すように、ロック部材2の下方移動が図外のステアリングシャフトに規制されてロック解除状態に留まるのに対して、ロック駆動部材32はスライド用窓12wに対して最も下がった駆動時位置へ移動する。これにより、両ばね33,34が短縮され、ロック部材2は、ロック用ばね34の短縮量に応じたばね力で下方に押圧された状態に維持された待受状態となる。
したがって、この待受状態では、その後、図外のステアリングシャフトを操舵しようとして、そのロック穴の位置がロック部材2の位置に一致してロック部材2に対する移動規制が取り除かれた時点で、ロック部材2がロック用ばね34のばね力で下方に押し下げられてロック穴と係合して、ステアリングシャフトの操舵が規制された施錠状態となる。
e)破損時
ソレノイド31のプランジャ31pやカム部材35が破損してソレノイド31の駆動がロック駆動部材32に伝達されない状態となった時には、ロック駆動部材32は解除用ばね33の付勢力で上端の駆動時位置へ押し上げられ、これに伴ってロック部材2もロック解除位置へ配置される。
したがって、この破損時に、施錠状態となることが無く、ステアリングシャフトの操舵が確保される。
以上説明したように、実施の形態1のステアリングロック装置にあっては、以下に述べる効果を奏する。
イ)ソレノイド31によりロック駆動されるロック駆動部材32を解除用ばね33によりハウジング1に対してロック解除方向に付勢するとともに、このロック駆動部材32をロック部材2に対してロック解除方向に係合させた構成としたため、ソレノイド31から駆動力を伝達する部分が破損した時に、ロック部材2がロック解除位置に配置されてステアリングシャフトの操舵性能を確保することができ、ロック部材2およびロック駆動部材32をロック解除位置に保持する機構が不要となり、装置をコンパクトおよび安価に製造することができる。
ロ)ロック駆動部材32をロック部材2に対して左右方向に重ねて配置するとともに、ロック駆動部材32を付勢する解除用ばね33とロック部材2を付勢するロック用ばね34とをロック駆動部材32の下面に左右並列に配置したため、装置の上下方向寸法を抑えて装置をコンパクトに構成することができる。なお、この効果は、請求項2に記載の発明の効果に対応している。
このように両ばね33,34を並列に配置したことに加え、実施の形態1では、ソレノイド31をロック駆動部材32の側方に配置したため、さらに、装置の上下方向寸法を抑えてコンパクトに構成することができる。
ハ)解錠時にはロック部材2をロック解除用ばね33の付勢力によりロック解除位置へ移動させ、施錠時にはロック部材2をロック用ばね34の付勢力によりロック位置へ移動させるようにした。このため、ロック用ばね34の付勢力を相対的に小さく抑えて待受状態からロック状態となった時にロック部材2がステアリングシャフトに衝突することで発生する異音を小さく抑える一方で、解除用ばね33の付勢力を相対的に強くして噛込時にロック部材2を上方に引き上げる力を強くして、噛込状態を早く解消できるように設定することが可能となる。
ニ)ロック駆動部材32を支持筒12のスライド用窓12wに挿入させ、解除用ばね33によりスライド用窓12wの上端の非駆動時位置に配置されるとともにカム部材35の駆動によりスライド用窓12wの下端の駆動時位置に配置されるようにし、また、このロック駆動部材32をロック部材2の空走用空間2bに対してロック解除方向である上方に係合するようにしたため、ロック部材2のロック位置ならびにロック解除位置が、ハウジング1ならびにカム部材35により決定される。よって、ロック部材2のロック位置ロック解除位置の設定が確実となり、装置の作動の確実性が向上する。
(他の実施の形態)
次に、他の実施の形態のステアリングロック装置について説明する。
なお、これら他の実施の形態を説明するにあたり、既に説明した構成と共通する構成には同じ符号を付けて説明を省略することとし、相違点についてのみ説明する。
(実施の形態2)
実施の形態2のステアリングロック装置について説明する。
この実施の形態2のステアリングロック装置は、請求項1および請求項2に記載の発明の実施態様で、実施の形態1とはアクチュエータおよびカム部材が相違しているもので、図4は実施の形態2のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図、図5は実施の形態2のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は解錠状態、(b)は噛込状態、(c)は待受状態を示している。
この実施の形態2のステアリングロック装置のカム部材235は、図中右方向に延びるアーム部235aが設けられ、その下面にはラックギア235bが形成されている。
また、前記ラックギア235bには、図示を省略したアクチュエータとしてのモータにより回転される歯車231が噛み合わされている。
したがって、前記カム部材235は、モータを正逆回転することにより左右にスライドする。
次に、実施の形態2のステアリングロック装置の作動を説明する。
なお、この実施の形態2において切替駆動手段3の作動については、実施の形態1と同様であり、実施の形態1との相違点は、カム部材235の左右の移動を、実施の形態1ではソレノイドとスプリングの付勢力とにより行うようにしていたのに対し、この実施の形態2では、モータの正逆転により行うようにしている点である。
a2)施錠時
施錠時には、図4に示すように、実施の形態1と同様にロック駆動部材32がカム部材235によりロック方向である下方へ押し下げられ、それに伴いロック部材2が図外のロック穴に係合したロック位置に配置されている。
これにより、ステアリングシャフトは操舵不可能な施錠状態となっている。
b2)解錠時
この解錠時には、モータを正逆の一方に駆動させて、図5(a)に示すようにカム部材235を図中右方向へ移動させると、ロック駆動部材32が解除用ばね33の付勢力により上方に移動されるとともに、このロック駆動部材32に係合したロック部材2が図外のロック穴から引き上げられ、係合が解除されて解錠状態となる。
c2)噛込時
上述のb2)で説明した解錠時において、ロック部材2が図外のロック穴に噛み込んだ噛込時には、図5(b)に示すように、ロック部材2がロック位置に留まるため、ロック駆動部材32はロック部材2の空走用空間2bの上端に係合した位置に留まり、ロック駆動部材32ならびにロック部材2は、解除用ばね33の付勢力により上方へ付勢された状態に維持される。
したがって、その後、ステアリングシャフトに操作力を加えるなどして噛込トルクが解放された時点で、ロック駆動部材32ならびにロック部材2が解除用ばね33の付勢力で図5(a)に示すように上方に押し上げられて解錠される。
d2)待受時
解錠状態から施錠操作を行うと、モータが正逆の他方へ回転されてカム部材235が、図5(a)に示す位置から図5(c)に示す位置に左方向へ移動する。
これに伴って、ロック駆動部材32は、カム部材235によりロック方向である下方へ押し下げられ、さらに、ロック部材2もロック用ばね34の付勢力で下方に押されてロック位置へ移動し、図1に示す施錠状態となる。
また、この施錠時にロック部材2の位置と図外のステアリングシャフトのロック穴との位置とが不一致の場合、図5(c)に示すように、ロック部材2は図外のステアリングシャフトにより下方移動が規制されてロック解除状態に留まり、ロック駆動部材32のみが下端の駆動時位置へ移動する。これにより、両ばね33,34が短縮され、ロック部材2は、ロック用ばね34のばね力で下方に押圧された状態に維持される。
その後、図外のステアリングシャフトを操舵しようとして、そのロック穴の位置がロック部材2の位置に一致してロック部材2に対する移動規制が取り除かれた時点で、ロック部材2がロック用ばね34のばね力で下方に押し下げられてロック穴と係合して、ステアリングシャフトの操舵が規制された施錠状態となる。
以上説明したように、本実施の形態2のステアリングロック装置にあっては、実施の形態1と同様に、装置の破損時にステアリングシャフトの操舵性能を確保することができる効果、ロック部材2およびロック駆動部材32をロック解除位置に保持する機構が不要となり、装置をコンパクトおよび安価に製造することができる効果、解除用ばね33とロック用ばね34とを左右に並列に並べて配置するとともに、アクチュエータをその側方に配置して、装置の装置の上下方向寸法を抑えてコンパクトに構成する効果、解除用ばね33とロック用ばね34との設定を独立して行って異音の発生を抑えることとロック部材2の噛込を早期に解消することの両立を図る効果、ロック部材2の位置の設定を確実として装置の作動の確実性が向上する効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3のステアリングロック装置について説明する。
この実施の形態3のステアリングロック装置は、請求項1および請求項2に記載の発明の実施態様であり、実施の形態1とはアクチュエータおよびカム部材が相違するもので、図6は実施の形態3のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図、図7は実施の形態3のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は解錠状態、(b)は噛込状態、(c)は待受状態を示している。
実施の形態3のステアリングロック装置にあっては、前記ロック駆動部材32の上方位置にカム部材335が設けられている。このカム部材335は、略卵形状を成し、図6において実線で示すように作動部335aが下を向いてロック駆動部材32を押し下げたロック駆動位置と、同図において想像線で示すように作動部335aが横を向いた解除駆動位置とに偏心回動する。
なお、前記カム部材335の回動は、図外のアクチュエータとしてのモータやソレノイドなどにより行うことができる。
また、この実施の形態3では、支持用筒12には、スライド用窓12wが図中右側のみに設けられている。
次に、実施の形態3のステアリングロック装置の作動を説明する。
なお、この実施の形態3も切替駆動手段3の作動については、実施の形態1と同様である。
a3)施錠時
施錠時には、カム部材335が、図6において実線で示すロック駆動位置に配置されてロック駆動部材32がロック方向である下方へ押し下げられ、それに伴いロック部材2が図外のロック穴に係合したロック位置に配置されている。
これにより、ステアリングシャフトは操舵不可能な施錠状態となっている。
b3)解錠時
この解錠時には、図外のアクチュエータによりカム部材335を図7(a)に示すように横を向いた解除駆動位置に移動させ、これにより、ロック駆動部材32が解除用ばね33の付勢力により解除方向である上方に移動されるとともに、このロック駆動部材32に係合したロック部材2が図外のロック穴から引き上げられ、係合が解除されて解錠状態となる。
c3)噛込時
上述のb3)で説明した解錠時において、ロック部材2が図外のロック穴に噛み込んだ噛込時には、図7(b)に示すように、ロック部材2がロック位置に留まるため、ロック駆動部材32もロック部材2の空走用空間2bの上端位置に留まり、解除用ばね33の付勢力によりロック駆動部材32とロック部材2とが上方に付勢された状態に維持される。
したがって、その後、ステアリングシャフトに操作力を加えるなどして噛込トルクが解放された時点で、ロック駆動部材32とロック部材2が解除用ばね33の付勢力で図7(a)に示すように上方に押し上げられて解錠される。
d3)待受時
解錠状態から施錠操作を行うと、カム部材335が、図7(a)に示す解除駆動位置から図7(c)に示すロック駆動位置に回動する。
これに伴って、ロック駆動部材32は、カム部材335によりロック方向である下方へ押し下げられ、さらに、ロック部材2もロック用ばね34をの付勢力で下方に押されてロック位置へ移動し、図6に示す施錠状態となる。
また、この施錠時にロック部材2の位置と図外のステアリングシャフトのロック穴との位置とが、不一致でロック部材2の下方移動が規制されてロック解除状態に留まる場合、図7(c)に示すように、ロック駆動部材32はカム部材335に押されて下端の駆動時位置へ移動し、これにより、両ばね33,34が短縮され、ロック部材2は、ロック用ばね34のばね力で下方に押圧された状態に維持される。
その後、図外のステアリングシャフトを操舵しようとして、そのロック穴の位置がロック部材2の位置に一致してロック部材2に対する移動規制が取り除かれた時点で、ロック部材2がロック用ばね34のばね力で下方に押し下げられてロック穴と係合して、ステアリングシャフトの操舵が規制された施錠状態となる。
以上説明したように、本実施の形態3のステアリングロック装置にあっては、実施の形態1と同様に、装置の破損時にステアリングシャフトの操舵性能を確保することができる効果、ロック部材2およびロック駆動部材32をロック解除位置に保持する機構が不要となり、装置をコンパクトおよび安価に製造することができる効果、解除用ばね33とロック用ばね34とを左右に並列に並べて配置して、装置の装置の上下方向寸法を抑えてコンパクトに構成する効果、解除用ばね33とロック用ばね34との設定を独立して行って異音の発生を抑えることとロック部材2の噛込を早期に解消することの両立を図る効果、ロック部材2の位置の設定を確実として装置の作動の確実性が向上する効果を得ることができる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4のステアリングロック装置について説明する。
この実施の形態4のステアリングロック装置は、請求項1および請求項3に記載の発明の実施態様であり、図8は実施の形態4のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図、図9は実施の形態4のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は噛込状態、(b)は待受状態、(c)は解錠状態を示している。
実施の形態4のステアリングロック装置にあっては、図外のステアリングコラムに固定されるハウジング401に、ロック部材402およびロック駆動部材432を上下にスライド自在に支持する支持用筒412が立設されている。
また、この支持用筒412は、前記ロック部材402を支持するロック部材支持部412aと、このロック部材支持部412aよりも内周が大きい上側のロック駆動部材支持部412bと、両支持部412a,412bとの間に内周差に基づいて形成された段差部412cとを備えている。
前記ロック部材402は、ハウジング401の開口部416から下方に突出して図外のステアリングシャフトのロック穴に係合するロック部402aと、このロック部402aの上端部に設けられ、ロック部材支持部412aの下端に係合してロック部材402の下方移動をロック位置にて規制するストッパ部402bと、前記ロック部402aから上方に延びて鉤形に形成された係合腕402cと、この係合腕402cの上面に形成されてロック用ばね434の下端が着座されるばね受部402dとを備えている。また、前記ロック部402aと係合腕402cとの間には、上下方向の空走用空間402fが確保されているもので、この空走用空間402fの上下方向寸法は、ロック部材402のロック位置とロック解除位置とのストローク量に等しい寸法に形成されている。
実施の形態4における切替駆動手段403は、ロック駆動部材432の他に、解除用ばね433,ロック用ばね434,カム部材435を備えている。
前記ロック駆動部材432は、前記ロック部材432の図中上方に直列に設けられており、前記ロック駆動部材支持部412bに上下スライド自在に支持された本体432aと、この本体432aから前記ロック部材支持部412a内へ下方に延在されているとともに、前記ロック部材402の係合腕402cに対して上方のロック解除方向への相対移動で係合し、ロック方向に相対移動した時に空走するよう鉤形に形成された引上係合部432bと、前記本体432aの下面に形成されて前記ロック用ばね434の上端部が着座されるばね受部432cとを備えている。
さらに、前記ロック駆動部材432の本体432aの外周下面と段差部412cとの間には、ロック駆動部材432をロック解除方向に付勢する解除用ばね433が設けられている。
また、前記ロック用ばね434は、前記解除用ばね433よりも小径に形成されており、前記解除用ばね433の内側に略同軸に配置されて、ロック駆動部材432とロック部材402との各ばね受部432c,402dに着座されて両者432,402の間に介在されている。
また、前記ロック駆動部材432の上方には、図外のアクチュエータにより偏心回動されるカム部材435が設けられている。
このカム部材435は、略卵形状を成し、図8に示すように、作動部435aが下を向いてロック駆動部材432を押し下げたロック駆動位置と、図9(c)に示すように、作動部435aが横を向いた解除駆動位置とに回動する。なお、このカム部材435を回動させるアクチュエータとしてはモータやソレノイドなどを用いることができる。
次に、実施の形態4のステアリングロック装置の作動を図8および図9に基づいて説明する。
a4)施錠時
施錠時には、カム部材435が、図8に示すロック駆動位置に配置されてロック駆動部材432がロック方向である下方へ押し下げられ、それに伴いロック部材2がロック用ばね434に押し下げられて図外のロック穴に係合したロック位置に配置されている。
これにより、ステアリングシャフトは操舵不可能な施錠状態となっている。
b4)解錠時
解錠時には、図外のアクチュエータによりカム部材435が図9(c)に示すように横を向いた解除駆動位置に移動し、これにより、ロック駆動部材432が解除用ばね433の付勢力によりロック解除方向である上方に移動されるとともに、ロック部材402がロック穴から引き上げられて解錠状態となる。
c4)噛込時
上述のb4)で説明した解錠時において、ロック部材402がロック穴に噛み込んだ噛込時には、図9(a)に示すように、ロック部材402がロック位置に留まる。したがって、カム部材435が横を向いた解除駆動位置に回動するのに対し、ロック駆動部材432は、引上係合部432bがロック部材402の係合腕402cと係合しているため、ロック時の位置に留まり、かつ、解除用ばね433の上方への付勢力がロック駆動部材432とロック部材402とに作用した状態に維持される。
したがって、その後、ステアリングシャフトに操作力を加えるなどして噛込トルクが解放された時点で、ロック部材402ならびにこれに係合したロック駆動部材432は、解除用ばね433の付勢力で図9(c)に示すように上方に引き上げられて解錠される。
d4)待受時
解錠状態から施錠操作を行うと、カム部材435が、図9(c)に示す解除駆動位置から図9(b)に示すロック駆動位置に回動する。
これに伴いロック駆動部材432は、カム部材435によりロック方向である下方へ押し下げられ、さらに、ロック駆動部材432とロック部材402との相対変位量に応じたロック用ばね434の短縮により発生するばね力でロック部材402も下方に押されてロック位置へ移動し、図8に示す施錠状態となる。
また、この施錠時にロック部材402の位置と図外のステアリングシャフトのロック穴との位置とが不一致でロック部材402の下方移動が規制される場合、図9(b)に示すように、ロック駆動部材432がカム部材435により押し下げられるのに対しロック部材402はロック解除状態に留まり、これに伴い両ばね433,434が短縮され、ロック部材402は、ロック用ばね434のばね力で下方に押圧された状態に維持される。なお、この時、ロック駆動部材432の引上係合部432bは、ロック部材402の空走用空間402fを空走してロック部材402に対して相対変位する。
その後、ステアリングシャフトを操舵しようとして、そのロック穴の位置がロック部材402の位置に一致してロック部材402に対する移動規制が取り除かれた時点で、ロック部材402がロック用ばね434のばね力で下方に押し下げられてロック穴と係合して、ステアリングシャフトの操舵が規制された施錠状態となる。
e4)破損時
カム部材435などが破損してアクチュエータの駆動がロック駆動部材432に伝達されない状態となった時には、ロック駆動部材432は解除用ばね433の付勢力で上方に押し上げられ、ロック部材402もロック駆動部材432の引上係合部432bに係合されてロック解除位置へ引き上げられる。
したがって、この破損時に、解錠状態となることが無く、ステアリングシャフトの操舵性能が確保される。
以上説明したように、本実施の形態4のステアリングロック装置にあっては、実施の形態1と同様に、装置の破損時にステアリングシャフトの操舵性能を確保することができる効果、ロック部材402およびロック駆動部材432をロック解除位置に保持する機構が不要となり、装置をコンパクトおよび安価に製造することができる効果、解除用ばね433とロック用ばね434との設定を独立して行って異音の発生を抑えることとロック部材2の噛込を早期に解消することの両立を図る効果、ロック部材402の位置の設定を確実として装置の作動の確実性が向上する効果が得られる。
また、実施の形態4では、ロック駆動部材432をロック部材2の上方に直列に設けるとともに、解除用ばね433とロック用ばね434とを略同軸に内外に並列に配置し、さらに、カム部材435をロック駆動部材432の上方に配置したため、装置の横方向寸法を抑えてコンパクトに構成することができるという効果を得ることができる。なお、この効果は、請求項3に記載の発明の効果に対応している。
さらに、実施の形態4では、ロック駆動部材432をロック部材2の上方に配置させて装置の横方向寸法を抑えた構成としていながらも、両ばね433,434を同軸に内外二重に配置したため、両ばねを直列に設けるのに比べて軸方向寸法が長くなるのを抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態1〜3では、解除用付勢手段ならびにロック用付勢手段として、コイルばねを示したが、各付勢手段は、それぞれ、ロック駆動部材およびロック部材を付勢可能な構成であれば、板ばねやゴム、流体ばねなど他の手段を用いてもよい。
実施の形態1のステアリングロック装置を示す断面図である。 実施の形態1のステアリングロック装置を示す一部を切り欠いた斜視図である。 実施の形態1のステアリングロック装置の作動を示す断面図で(a)は解錠状態、(b)は噛込状態、(c)は待受状態を示している。 実施の形態2のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。 実施の形態2のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は解錠状態、(b)は噛込状態、(c)は待受状態を示している。 実施の形態3のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。 実施の形態3のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は解錠状態、(b)は噛込状態、(c)は待受状態を示している。 実施の形態4のステアリングロック装置の施錠状態を示す断面図である。 実施の形態4のステアリングロック装置の作動を示す断面図であり、(a)は噛込状態、(b)は待受状態、(c)は解錠状態を示している。
符号の説明
1 ハウジング
2 ロック部材
3 切替駆動手段
31 ソレノイド(アクチュエータ)
31p プランジャ
31s スプリング
32 ロック駆動部材
33 解除用ばね(解除用付勢手段)
34 ロック用ばね(ロック用付勢手段)
35 カム部材
231 歯車
235 カム部材
335 カム部材
401 ハウジング
402 ロック部材
402c 係合腕
402f 空走用空間
403 切替駆動手段
432 ロック駆動部材
432b 引上係合部
433 解除用ばね(解除用付勢手段)
434 ロック用ばね(ロック用付勢手段)
435 カム部材

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトに係合して操舵不能の施錠状態とするロック位置と前記ステアリングシャフトとの係合を外して操舵可能な解錠状態とするロック解除位置とに移動可能にハウジングに支持されたロック部材と、
    外部の操作部に対する操作に対応してアクチュエータの駆動状態を切り替えることでロック部材の位置をロック位置とロック解除位置とに切り替える切替駆動手段と、
    を備えたステアリングロック装置において、
    前記切替駆動手段として、
    前記アクチュエータによりロック位置方向に駆動し、かつ、前記ロック部材に対してロック解除方向に係合する一方でロック方向には係合せずに所定量空走するよう設けたロック駆動部材と、
    このロック駆動部材とハウジングとの間に介在して、ロック駆動部材をロック解除方向に付勢する解除用付勢手段と、
    前記ロック駆動部材とロック部材との間に介在して、ロック部材をロック駆動部材に対してロック位置方向に付勢するロック用付勢手段と、
    を設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
    前記ロック駆動部材をロック部材に対して移動方向に直交する方向に重ねて配置し、
    前記解除用付勢手段とロック用付勢手段とを、前記ロック駆動部材のロック位置方向側に並列に設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
    前記ロック駆動部材をロック部材に対してロック解除方向側に重ねて配置するとともに、前記ロック駆動部材からロック部材に向けて、ロック部材に対してロック解除方向に相対移動した時に係合し、その逆のロック方向に移動した時に係合せずに空走する引上係合部を延ばし、
    前記解除用付勢手段とロック用付勢手段とを、大径のコイルばねと小径のコイルばねとにより形成するとともに、前記ロック駆動部材のロック位置方向側に同軸に内外二重に設けたことを特徴とするステアリングロック装置。
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