JP2005053281A - タイヤ着脱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】揺動するアームの先端にホイールを装着して回転する為のチャック等の取付け部を設け、そして回転するタイヤの側面を押圧する2個のビードローラを備え、該ビードローラを取付けている腕はアーム先端の取付け部中心と同一面に設けられたタイヤ着脱装置であって、ビードローラの腕を伸縮することなく取付けられたホイールをビードローラの位置へ移動して配置することが出来るタイヤ着脱装置の提供。
【解決手段】ビードローラ3a,3bの腕を伸縮することなくアーム2の長さを調整可能にしたもので、アーム2はインナーアーム22とアウターアーム23から成り、内部空間に収容している油圧シリンダー24で伸縮可能としている。
【選択図】 図1
【解決手段】ビードローラ3a,3bの腕を伸縮することなくアーム2の長さを調整可能にしたもので、アーム2はインナーアーム22とアウターアーム23から成り、内部空間に収容している油圧シリンダー24で伸縮可能としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は簡単にビードローラを取付けている腕の長さを調整することなく、簡単に着脱操作が出来るタイヤ着脱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの着脱装置にも色々な型式が知られているが、基本的にはホイールを主軸に取付けて回転しながらビードローラをタイヤ側面並びにビード面に押圧することが出来るように構成している。図7は従来のタイヤ着脱装置を表わしている具体例であり、ベース(イ)に本体(ロ)を立設し、該本体(ロ)にホイールを取着する取付け盤(ハ)を先端に固定した主軸(ニ)を水平状態で装着している。
【0003】
そしてベース上にガイドレール(ホ)、(ホ)を上記主軸(ニ)に平行して設け、該ガイドレール(ホ)、(ホ)には移動台(ヘ)を送り装置を介して摺動自在に取着し、移動台上にはハンドル操作で伸縮調整可能なビードローラ(ト)、(ト)を備えている。上記取付け盤(ハ)にはホイールが固定され、該ホイールに装着されているタイヤにビードローラを側面から押圧してタイヤを回転しながらホイールから取外すことが出来る。
【0004】
図8はタイヤ側面にビードローラ(ト)を押圧してタイヤ(チ)を取外す場合を示しているが、ビードローラ(ト)はホイール(リ)のフランジ(ヌ)に近接した位置に配置されて該タイヤ(チ)の側面を押圧する。すなわち、タイヤビード(ル)はホイール(リ)のビード部(オ)に固着している為に、フランジ(ヌ)に接しない程度の隙間を残して、タイヤ(チ)を回転しながら側面を押圧することでホイール(リ)から外れる。
【0005】
ところが、タイヤ(チ)のサイズは色々あって、前記図7に示すタイヤ着脱装置の場合、取付け盤(ハ)に装着されたところで、ビードローラ(ト)を位置決めする為に腕を伸縮する。この際に、一方側からタイヤ側面を押圧するだけでは取外すことが出来ない為に、両ホイールビード部(オ)、(オ)に固着したタイヤビード(ル)、(ル)を分離しなくてはならない。そこで、両ビードローラ(ト)、(ト)を使用することが必要であり、両ビードローラ(ト)、(ト)の腕を伸縮して位置決めをしなくてはならず、作業性は低下する。すなわち、フランジ(ヌ)から離れたタイヤ側面を押圧しても、固着したタイヤビード(ル)はホイールビード部(オ)から分離しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のタイヤ着脱装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であって、ビードローラの腕を伸縮することなく、取付けられたホイールをビードローラの位置へ移動して配置できるタイヤ着脱装置を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るタイヤ着脱装置はビードローラの腕を伸縮しないで、ホイールのフランジに近接するように、該ホイールを移動して配置することが出来るように構成している。そこで、ホイールを取付けて回転する主軸はアームに設けられ、該アームはベースに設けている基軸を中心として揺動することが出来る。そして、アームはその長さを伸縮してホイールを取付ける為の取付け部の位置を自由に変えることが可能としている。
【0008】
ところで、アームはアウターアームとインナーアームから成って、スライド可能に嵌合している。アーム先端にはホイール取付け部を備えると共に、該取付け部を回転駆動するモータを有している。又アームは基軸を中心としての傾斜角度の調整は、基部に設けている油圧シリンダーにて行われ、しかもその位置を変える為にレールに沿って移動することが出来る構造としている。
【0009】
ビードローラを取付けている台も移動することが出来、該ビードローラ取付け台とアームとは互いに連動してスライドし、そして移動距離を等しくしかも反対向きになるようにしている。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1は本発明に係るタイヤ着脱装置の外観を示す実施例である。同図の1はベース、2はアーム、3a,3bはビードローラ、4はコントロール部、5a,5bはフットスイッチを夫々表している。ベース1には傾斜部6を有す装着台7を設け、タイヤは傾斜部6から装着台7に乗り上げたところでアーム先端に取付けているチャック8により装着される。ここで、ホイールを取付ける取付け部構造は限定されず、同図に示すチャックとする場合、又前記図7に示す取付け盤とすることも可能である。
【0011】
該チャック8の具体的な構造は限定しないことにするが、複数のツメ9,9・・を有し、該ツメ9,9・・が開くことでホイール穴に嵌合してホイールが固定される。そして、チャック8はアーム先端に備わっているモータ10により回転駆動され、アーム2はその傾斜角度を自由に変えることは出来るように、アーム2は基部12に取着され、該基部12はベース1から起立する支持板14に設けている基軸11に支持されてアーム2は揺動することが出来る。
【0012】
又、水平に支持されている基部12にはレールが沿設され、アーム2は該レールに取付けられると共にレールに沿って移動可能であり、基部12に取付けられている油圧シリンダー13により移動させられる。該アーム2の揺動は後方に設けている油圧シリンダー15にて行うことが出来る。すなわち、基部12が基軸11を中心に回転する結果、基部12に取付けられているアーム2は揺動する。
【0013】
基部12の上にはガイド17,17が設けられて、該ガイド17,17にはビードローラ3a,3bを装着した台16が取付けられると共に移動することが出来る。ビードローラ3を取付けている腕19はチャック8の中心を含む同一面に設けられ、基部12を回転してアーム2の向きが変化すれば、該基部12に装着されているビードローラ3も同時にその向きが変わる。従って、ビードローラ3の中心軸は、チャック8と常に同一面上に存在する。
【0014】
また、台16にはシリンダー18が取付けられ、クランパー20にてビードローラ3の腕19を該台16にクランプすることが出来る。クランパー20の先端ツメ21を台16から外すならば、腕19は自由に揺動することが出来る。すなわち、ダイヤの着脱操作に際して、ビードローラ3は台16に固定されて、ガタ付くことはないが、クランパー20を解除してビードローラ3を持ち上げることも出来る。
【0015】
図3は本発明のタイヤ着脱装置を示す平面図であり、アーム2及びビードローラ3a,3bの移動ストローク、及びチャック8の移動ストロークを示している。同図から明らかなように、ビードローラ3a,3bの移動ストロークLはアーム2の移動ストロークLと等しく成っていて、その移動向きは反対方向である。
すなわち、互いに近づく方向へ移動すると共に、逆に離れる方向へ移動することが出来るように連動している。
【0016】
例えば、スプロケットにチェーンを巻き掛けすると共に、該チェーンの一方端をビードローラ3a,3bを装着している台16に連結し、他方端をアーム2に連結するならば、台16とアーム2の移動スライドは向きを反対にして互いに連動すると共に、移動距離は等しくなる。
【0017】
ところで、チャック8にホイールを取付け、該ホイールにタイヤを装着し、又は逆にホイールからタイヤを取外す訳であるが、この際、ビードローラ3はホイールのフランジに接しないように位置決めしたところでタイヤを回転しながら側面を押圧する。この際、タイヤのサイズに応じてビードローラ3の位置を調整することなく、チャック8の位置を調整することが出来る構造としている。これが本発明に係るタイヤ着脱装置の特徴である。
【0018】
従来装置ではチャック8はアーム先端に取付けられて定位置にある為に、ビードローラの腕を伸縮して調整しているが、2個のビードローラの位置を調整して操作しなくてはならない。これに対して、本発明ではアーム2の長さを変えることで、ホイールの位置を変えてビードローラ3a,3bに対して所定の位置なるように調整することが出来る。
【0019】
アーム2はインナーアーム22とアウターアーム23から成り、アウターアーム23はインナーアーム22に沿ってスライド可能に取付けられて、アーム2の長さは変化し、チャック8の位置を調整することが出来る。インナーアーム22は基部12に取付けられ、中空の角型断面アーム2の内部に設けている油圧シリンダーによって伸縮することが出来る。
【0020】
図4はアーム断面を示しているが、インナーアーム22には油圧シリンダー24が取着され、ピストンロッド25の先端がアウターアーム23に連結している。従って油圧シリンダー24の作動でピストンロッド25が伸縮するならば、アウターアーム23はインナーアーム22に沿ってスライドし、アーム2は伸縮することが出来る。
【0021】
そして、アウターアーム23がインナーアーム22に沿ってスライドすることが出来るように構成している。アウターアーム23がインナーアーム22に沿ってスライドさせる為の手段は色々あるが、この実施例ではアウターアームに形成した穴から軸受けとなるメタルを取付けた構造としている。四角形断面のインナーアーム22の各面は平坦なスライド面を成し、このスライド面をメタル26,26・・にて支持している。
【0022】
各スライド面27,27・・には所定の距離を置いて2個のメタル26,26が配置され、外から押えボルトにて押圧してスライド面27に密着している。図5はアウターアーム23の滑り軸受けの分解図を示しているが、アウターアーム23の各面には四角形の穴30,30・・が貫通し、この穴30にはメタルケース29の内側に設けているケース31が嵌る。
【0023】
ケース31は四方を枠組みされた形状であって、押え板28及びメタル26が嵌り、この状態で穴30にケース31を嵌入して該メタルケース29をアウターケース23の外表面32にネジ止めする。アウターケース23の内部にはインナーアーム22が嵌っていて、1スライド面27に2個のメタル26,26を当接し、4スライド面27,27・・には合計8個のメタル26,26・・を当接した構造と成る。
【0024】
図6は滑り軸受け構造を示す断面図であり、メタル26はインナーアーム22のスライド面27に接し、メタルケース29に設けているネジ穴に螺合した押えボルト33にて押圧され、緩まないようにロックナットにて締付けられている。該メタルケース29は4本の取付ボルト34,34・・にてアウターアーム23に固定されている。
【0025】
又、メタルケース29の中央にはグリースニップル35が取付けられ、該グリースニップル35からメタル26にグリースが注入される。アウターアーム23はインナーアーム22にスライド可能に取付けられ、しかも8個のメタル26,26・・にて滑り軸受けが構成されているが、該メタル26が磨耗したならば、メタルケース29を取外して新たなメタル26と交換する。メタル26の磨耗状態は押えボルト33の外表面32からの突出長さにて判断される。
【0026】
以上述べたように、本発明のタイヤ着脱装置は、先端にチャックなどのホイール取付け部を備えたアームの長さを伸縮可能にしたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明のタイヤ着脱装置は、アーム先端の取付け部に装着したホイールに、ビードローラを側面に押圧してタイヤの取付け・取外を行うことが出来る装置である。この際、ビードローラはホイールのフランジに近接する位置にセットしなくてはならないが、ビードローラを取付けている腕の長さを調整することなく、アームの長さを調整するように構成している。
【0028】
従って、ビードローラを取付けている2本の腕の長さを調整して、該ビードローラを所定の位置にセッティングする場合に比較して作業性がよい。そしてアームの長さ調整手段としてインナーアームとアウターアームの組み合わせで構成し、アウターアームの外表面に取付けたメタルケースによってインナーアームとの間に滑り軸受けを構成するならば、該アウターアームは安定したスライドを行うことが出来る。
【0029】
そして、メタルが磨り減った場合には、メタルケースを外してメタルの交換を簡単に行うことが出来、しかも、メタルとインナーアームとの接触状態を外から調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤ着脱装置の外観図。
【図2】本発明に係るタイヤ着脱装置の側面図。
【図3】本発明に係るタイヤ着脱装置の平面図。
【図4】本発明に係るタイヤ着脱装置の伸縮可能なアーム構造。
【図5】インナーアームに取付けられるアウターアームの滑り軸受けの分解図。
【図6】アウターアームの滑り軸受け構造。
【図7】従来のタイヤ着脱装置。
【図8】ビードローラを押圧してタイヤを着脱する場合。
【符号の説明】
1 ベース
2 アーム
3 ビードローラ
8 チャック
11 基軸
12 基部
16 台
17 ガイド
19 腕
22 インナーアーム
23 アウターアーム
24 油圧シリンダー
26 メタル
27 スライド面
28 押え板
29 メタルケース
30 穴
31 ケース
32 外表面
【発明の属する技術分野】
本発明は簡単にビードローラを取付けている腕の長さを調整することなく、簡単に着脱操作が出来るタイヤ着脱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤの着脱装置にも色々な型式が知られているが、基本的にはホイールを主軸に取付けて回転しながらビードローラをタイヤ側面並びにビード面に押圧することが出来るように構成している。図7は従来のタイヤ着脱装置を表わしている具体例であり、ベース(イ)に本体(ロ)を立設し、該本体(ロ)にホイールを取着する取付け盤(ハ)を先端に固定した主軸(ニ)を水平状態で装着している。
【0003】
そしてベース上にガイドレール(ホ)、(ホ)を上記主軸(ニ)に平行して設け、該ガイドレール(ホ)、(ホ)には移動台(ヘ)を送り装置を介して摺動自在に取着し、移動台上にはハンドル操作で伸縮調整可能なビードローラ(ト)、(ト)を備えている。上記取付け盤(ハ)にはホイールが固定され、該ホイールに装着されているタイヤにビードローラを側面から押圧してタイヤを回転しながらホイールから取外すことが出来る。
【0004】
図8はタイヤ側面にビードローラ(ト)を押圧してタイヤ(チ)を取外す場合を示しているが、ビードローラ(ト)はホイール(リ)のフランジ(ヌ)に近接した位置に配置されて該タイヤ(チ)の側面を押圧する。すなわち、タイヤビード(ル)はホイール(リ)のビード部(オ)に固着している為に、フランジ(ヌ)に接しない程度の隙間を残して、タイヤ(チ)を回転しながら側面を押圧することでホイール(リ)から外れる。
【0005】
ところが、タイヤ(チ)のサイズは色々あって、前記図7に示すタイヤ着脱装置の場合、取付け盤(ハ)に装着されたところで、ビードローラ(ト)を位置決めする為に腕を伸縮する。この際に、一方側からタイヤ側面を押圧するだけでは取外すことが出来ない為に、両ホイールビード部(オ)、(オ)に固着したタイヤビード(ル)、(ル)を分離しなくてはならない。そこで、両ビードローラ(ト)、(ト)を使用することが必要であり、両ビードローラ(ト)、(ト)の腕を伸縮して位置決めをしなくてはならず、作業性は低下する。すなわち、フランジ(ヌ)から離れたタイヤ側面を押圧しても、固着したタイヤビード(ル)はホイールビード部(オ)から分離しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のタイヤ着脱装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であって、ビードローラの腕を伸縮することなく、取付けられたホイールをビードローラの位置へ移動して配置できるタイヤ着脱装置を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るタイヤ着脱装置はビードローラの腕を伸縮しないで、ホイールのフランジに近接するように、該ホイールを移動して配置することが出来るように構成している。そこで、ホイールを取付けて回転する主軸はアームに設けられ、該アームはベースに設けている基軸を中心として揺動することが出来る。そして、アームはその長さを伸縮してホイールを取付ける為の取付け部の位置を自由に変えることが可能としている。
【0008】
ところで、アームはアウターアームとインナーアームから成って、スライド可能に嵌合している。アーム先端にはホイール取付け部を備えると共に、該取付け部を回転駆動するモータを有している。又アームは基軸を中心としての傾斜角度の調整は、基部に設けている油圧シリンダーにて行われ、しかもその位置を変える為にレールに沿って移動することが出来る構造としている。
【0009】
ビードローラを取付けている台も移動することが出来、該ビードローラ取付け台とアームとは互いに連動してスライドし、そして移動距離を等しくしかも反対向きになるようにしている。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
【実施例】
図1は本発明に係るタイヤ着脱装置の外観を示す実施例である。同図の1はベース、2はアーム、3a,3bはビードローラ、4はコントロール部、5a,5bはフットスイッチを夫々表している。ベース1には傾斜部6を有す装着台7を設け、タイヤは傾斜部6から装着台7に乗り上げたところでアーム先端に取付けているチャック8により装着される。ここで、ホイールを取付ける取付け部構造は限定されず、同図に示すチャックとする場合、又前記図7に示す取付け盤とすることも可能である。
【0011】
該チャック8の具体的な構造は限定しないことにするが、複数のツメ9,9・・を有し、該ツメ9,9・・が開くことでホイール穴に嵌合してホイールが固定される。そして、チャック8はアーム先端に備わっているモータ10により回転駆動され、アーム2はその傾斜角度を自由に変えることは出来るように、アーム2は基部12に取着され、該基部12はベース1から起立する支持板14に設けている基軸11に支持されてアーム2は揺動することが出来る。
【0012】
又、水平に支持されている基部12にはレールが沿設され、アーム2は該レールに取付けられると共にレールに沿って移動可能であり、基部12に取付けられている油圧シリンダー13により移動させられる。該アーム2の揺動は後方に設けている油圧シリンダー15にて行うことが出来る。すなわち、基部12が基軸11を中心に回転する結果、基部12に取付けられているアーム2は揺動する。
【0013】
基部12の上にはガイド17,17が設けられて、該ガイド17,17にはビードローラ3a,3bを装着した台16が取付けられると共に移動することが出来る。ビードローラ3を取付けている腕19はチャック8の中心を含む同一面に設けられ、基部12を回転してアーム2の向きが変化すれば、該基部12に装着されているビードローラ3も同時にその向きが変わる。従って、ビードローラ3の中心軸は、チャック8と常に同一面上に存在する。
【0014】
また、台16にはシリンダー18が取付けられ、クランパー20にてビードローラ3の腕19を該台16にクランプすることが出来る。クランパー20の先端ツメ21を台16から外すならば、腕19は自由に揺動することが出来る。すなわち、ダイヤの着脱操作に際して、ビードローラ3は台16に固定されて、ガタ付くことはないが、クランパー20を解除してビードローラ3を持ち上げることも出来る。
【0015】
図3は本発明のタイヤ着脱装置を示す平面図であり、アーム2及びビードローラ3a,3bの移動ストローク、及びチャック8の移動ストロークを示している。同図から明らかなように、ビードローラ3a,3bの移動ストロークLはアーム2の移動ストロークLと等しく成っていて、その移動向きは反対方向である。
すなわち、互いに近づく方向へ移動すると共に、逆に離れる方向へ移動することが出来るように連動している。
【0016】
例えば、スプロケットにチェーンを巻き掛けすると共に、該チェーンの一方端をビードローラ3a,3bを装着している台16に連結し、他方端をアーム2に連結するならば、台16とアーム2の移動スライドは向きを反対にして互いに連動すると共に、移動距離は等しくなる。
【0017】
ところで、チャック8にホイールを取付け、該ホイールにタイヤを装着し、又は逆にホイールからタイヤを取外す訳であるが、この際、ビードローラ3はホイールのフランジに接しないように位置決めしたところでタイヤを回転しながら側面を押圧する。この際、タイヤのサイズに応じてビードローラ3の位置を調整することなく、チャック8の位置を調整することが出来る構造としている。これが本発明に係るタイヤ着脱装置の特徴である。
【0018】
従来装置ではチャック8はアーム先端に取付けられて定位置にある為に、ビードローラの腕を伸縮して調整しているが、2個のビードローラの位置を調整して操作しなくてはならない。これに対して、本発明ではアーム2の長さを変えることで、ホイールの位置を変えてビードローラ3a,3bに対して所定の位置なるように調整することが出来る。
【0019】
アーム2はインナーアーム22とアウターアーム23から成り、アウターアーム23はインナーアーム22に沿ってスライド可能に取付けられて、アーム2の長さは変化し、チャック8の位置を調整することが出来る。インナーアーム22は基部12に取付けられ、中空の角型断面アーム2の内部に設けている油圧シリンダーによって伸縮することが出来る。
【0020】
図4はアーム断面を示しているが、インナーアーム22には油圧シリンダー24が取着され、ピストンロッド25の先端がアウターアーム23に連結している。従って油圧シリンダー24の作動でピストンロッド25が伸縮するならば、アウターアーム23はインナーアーム22に沿ってスライドし、アーム2は伸縮することが出来る。
【0021】
そして、アウターアーム23がインナーアーム22に沿ってスライドすることが出来るように構成している。アウターアーム23がインナーアーム22に沿ってスライドさせる為の手段は色々あるが、この実施例ではアウターアームに形成した穴から軸受けとなるメタルを取付けた構造としている。四角形断面のインナーアーム22の各面は平坦なスライド面を成し、このスライド面をメタル26,26・・にて支持している。
【0022】
各スライド面27,27・・には所定の距離を置いて2個のメタル26,26が配置され、外から押えボルトにて押圧してスライド面27に密着している。図5はアウターアーム23の滑り軸受けの分解図を示しているが、アウターアーム23の各面には四角形の穴30,30・・が貫通し、この穴30にはメタルケース29の内側に設けているケース31が嵌る。
【0023】
ケース31は四方を枠組みされた形状であって、押え板28及びメタル26が嵌り、この状態で穴30にケース31を嵌入して該メタルケース29をアウターケース23の外表面32にネジ止めする。アウターケース23の内部にはインナーアーム22が嵌っていて、1スライド面27に2個のメタル26,26を当接し、4スライド面27,27・・には合計8個のメタル26,26・・を当接した構造と成る。
【0024】
図6は滑り軸受け構造を示す断面図であり、メタル26はインナーアーム22のスライド面27に接し、メタルケース29に設けているネジ穴に螺合した押えボルト33にて押圧され、緩まないようにロックナットにて締付けられている。該メタルケース29は4本の取付ボルト34,34・・にてアウターアーム23に固定されている。
【0025】
又、メタルケース29の中央にはグリースニップル35が取付けられ、該グリースニップル35からメタル26にグリースが注入される。アウターアーム23はインナーアーム22にスライド可能に取付けられ、しかも8個のメタル26,26・・にて滑り軸受けが構成されているが、該メタル26が磨耗したならば、メタルケース29を取外して新たなメタル26と交換する。メタル26の磨耗状態は押えボルト33の外表面32からの突出長さにて判断される。
【0026】
以上述べたように、本発明のタイヤ着脱装置は、先端にチャックなどのホイール取付け部を備えたアームの長さを伸縮可能にしたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明のタイヤ着脱装置は、アーム先端の取付け部に装着したホイールに、ビードローラを側面に押圧してタイヤの取付け・取外を行うことが出来る装置である。この際、ビードローラはホイールのフランジに近接する位置にセットしなくてはならないが、ビードローラを取付けている腕の長さを調整することなく、アームの長さを調整するように構成している。
【0028】
従って、ビードローラを取付けている2本の腕の長さを調整して、該ビードローラを所定の位置にセッティングする場合に比較して作業性がよい。そしてアームの長さ調整手段としてインナーアームとアウターアームの組み合わせで構成し、アウターアームの外表面に取付けたメタルケースによってインナーアームとの間に滑り軸受けを構成するならば、該アウターアームは安定したスライドを行うことが出来る。
【0029】
そして、メタルが磨り減った場合には、メタルケースを外してメタルの交換を簡単に行うことが出来、しかも、メタルとインナーアームとの接触状態を外から調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤ着脱装置の外観図。
【図2】本発明に係るタイヤ着脱装置の側面図。
【図3】本発明に係るタイヤ着脱装置の平面図。
【図4】本発明に係るタイヤ着脱装置の伸縮可能なアーム構造。
【図5】インナーアームに取付けられるアウターアームの滑り軸受けの分解図。
【図6】アウターアームの滑り軸受け構造。
【図7】従来のタイヤ着脱装置。
【図8】ビードローラを押圧してタイヤを着脱する場合。
【符号の説明】
1 ベース
2 アーム
3 ビードローラ
8 チャック
11 基軸
12 基部
16 台
17 ガイド
19 腕
22 インナーアーム
23 アウターアーム
24 油圧シリンダー
26 メタル
27 スライド面
28 押え板
29 メタルケース
30 穴
31 ケース
32 外表面
Claims (5)
- 揺動するアームの先端にホイールを装着して回転する為のチャック等の取付け部を設け、そして回転するタイヤの側面を押圧するビードローラを備えたタイヤ着脱装置において、上記アームの長さを調整可能にしたことを特徴とするタイヤ着脱装置。
- 揺動するアームの先端にホイールを装着して回転する為のチャック等の取付け部を設け、そして回転するタイヤの側面を押圧する2個のビードローラを備え、該ビードローラを取付けている腕はアーム先端の取付け部中心と同一面に設けられたタイヤ着脱装置において、上記アームの長さを調整可能にしたことを特徴とするタイヤ着脱装置。
- 上記アームは基軸に軸支された基部にスライド可能に取付けられ、同じくビードローラを取付けている台も基部にスライド可能に取付けられ、しかもアーム及び台の移動スライド距離が等しく、しかも反対方向になるように連動させた請求項1、又は請求項2記載のタイヤ着脱装置。
- アームはインナーアームとアウターアームから成って、内部空間に収容してある油圧シリンダーで伸縮可能とした請求項1、請求項2、又は請求項3記載のタイヤ着脱装置。
- 上記アウターアームに複数の穴を貫通して設け、該穴にメタルケースを取着すると共に、インナーアームのスライド面にはメタルを抑えボルトにて接触させた請求項4記載のタイヤ着脱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206717A JP2005053281A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | タイヤ着脱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003206717A JP2005053281A (ja) | 2003-08-08 | 2003-08-08 | タイヤ着脱装置 |
Publications (1)
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---|---|
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Family
ID=34363474
Family Applications (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005239145A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Sicam Srl | 乗物用車輪のタイヤの着脱用機械 |
JP2016215970A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 小野谷機工株式会社 | タイヤ着脱装置 |
JP2016215971A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 小野谷機工株式会社 | ツールの反転移動機構を備えたタイヤ着脱装置 |
-
2003
- 2003-08-08 JP JP2003206717A patent/JP2005053281A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005239145A (ja) * | 2004-02-27 | 2005-09-08 | Sicam Srl | 乗物用車輪のタイヤの着脱用機械 |
JP2016215970A (ja) * | 2015-05-26 | 2016-12-22 | 小野谷機工株式会社 | タイヤ着脱装置 |
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