JP2005052572A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】多彩な遊技性を備えた遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機は、遊技回数計数手段により計数された単位遊技の回数が特定の回数に到達した場合に、複数の条件の各々が選択される選択率を示し、第1の条件データとは異なる第2の条件データに基づいて、複数の条件から特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段を備える。
【選択図】 図13
【解決手段】遊技機は、遊技回数計数手段により計数された単位遊技の回数が特定の回数に到達した場合に、複数の条件の各々が選択される選択率を示し、第1の条件データとは異なる第2の条件データに基づいて、複数の条件から特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段を備える。
【選択図】 図13
Description
本発明は、遊技に必要な識別情報を変動表示する変動表示手段と、その変動表示を制御するマイクロコンピュータ等の制御手段と、を備えたスロットマシン、パチンコ機その他の遊技機に関する。
例えば、停止ボタンを備えたスロットマシン、いわゆるパチスロ機は、正面の表示窓内に複数の図柄を変動表示する回転リールを複数配列して構成した機械的変動表示装置、或いはリール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を有する。ここで、機械的変動表示装置を備えるものにおいては、遊技者のスタート操作に応じて、制御手段が変動表示装置を駆動制御して各リールを回転させることにより、図柄を変動表示させ、一定時間後自動的に或いは遊技者の停止操作により、各リールの回転を順次停止させる。このとき、表示窓内に現れた各リールの図柄が特定の組合せ(入賞図柄)になった場合にメダル、又はコイン等の遊技媒体を払出す。
現在主流の機種は、複数種類の入賞態様を有するものである。特に、ある役の入賞が成立したときは、1回のメダルの払出しに終わらず、所定期間、通常の状態よりも条件の良い遊技状態となる。このような役として、遊技者に相対的に大きい利益を与えるゲームを所定回数行える役(「ビッグボーナス」と称し、以下「BB」と略記する)と、遊技者に相対的に小さい利益を与えるゲームを所定回数行える役(「レギュラーボーナス」と称し、以下「RB」と略記する)がある。
また、現在主流の機種においては、有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)に沿って所定の図柄の組合せが並んでメダルやコイン等が払出される入賞が成立するためには、内部的な抽選処理(以下「内部抽選」という)により役に当選(以下「内部当選」という)し、且つその内部当選した役(以下「内部当選役」という)の入賞成立を示す図柄組合せを有効ラインに停止できるタイミングで遊技者が停止操作を行うことが要求される。つまり、いくら内部当選したとしても、遊技者の停止操作のタイミングが悪いと内部当選役の入賞を成立させることができない。すなわち、停止操作をタイミングよく行う技術が要求される(「目押し」といわれる技術介入性の比重が高い)遊技機が現在の主流である。
このような遊技機では、遊技者の技量に関係なく、初心者でも十分に遊技を楽しむことができる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この遊技機によれば、特定の内部当たりを2つ以上記憶可能であるから、今回のゲームにて特定の内部当たり状態で非入賞となったとき、特定の内部当たり状態が次回のゲームに持ち越されるのみならず、次回のゲームでの抽選においても特定の内部当たりとなる抽選が可能である。したがって、初心者が特定内部当たり状態で不利なゲームを繰り返すという問題が解消され、十分に遊技を楽しむことができる。
特開2000−210413号公報
しかしながら、上記のような遊技機では、別の観点からのアプローチにより、多彩な遊技性を備えた遊技機が望まれている。
本発明の目的は、多彩な遊技性を備えた遊技機を提供することである。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、遊技機において、遊技回数計数手段により計数された単位遊技の回数が特定の回数に到達した場合に、複数の条件の各々が選択される選択率を示し、第1の条件データとは異なる第2の条件データに基づいて、複数の条件から特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段を備えたことを特徴とする。
より具体的には、本発明では、以下のようなものを提供する。
(1) 遊技者による操作(例えば、後述のスタートレバー6の操作など)の結果に基づいて、単位遊技(例えば、一のゲームなど)の開始を指令する遊技開始指令手段(例えば、後述のスタートスイッチ6S、後述の図16のステップS8の判別を行う手段など)と、前記遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に基づいて、当選役(例えば、内部当選役、後述の持越役、内部当選役及び持越役、後述の停止用当選役など)を決定する当選役決定手段(例えば、後述の図16のステップS13、図21のステップS76、ステップS85を行う手段、後述の主制御回路71など)と、入賞態様(例えば、特定の図柄の停止態様など)を入賞表示手段(例えば、後述の表示窓4L,4C,4R、リール3L,3C,3Rなど)に停止表示させる入賞表示制御手段(例えば、後述の図17のステップS23、ステップS24を行う手段、後述の主制御回路71など)と、前記当選役が特定の役(例えば、BB、RBなど)であることに基づいて、前記入賞表示制御手段により前記入賞表示手段に特定の入賞態様(例えば、後述のボーナスの入賞を示す図柄の停止態様、遊技価値が付与されない特定の停止態様など)が停止表示された場合に、遊技者に有利な有利状態(例えば、後述のBB遊技状態、RB遊技状態など)を発生させる有利状態発生手段(例えば、後述の図17のステップS33を行う手段、後述の主制御回路71など)と、前記当選役が前記特定の役である場合において、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が第1の確率である第1確率状態(例えば、後述の高確率再遊技中など)から、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が前記第1の確率よりも高い第2の確率である第2確率状態(例えば、後述の通常確率再遊技中など)に、特定の移行条件(例えば、後述の高確率再遊技中の終了抽選に当選するという条件など)が充足されたこと(例えば、後述の図22のステップS97の判別が“YES”となることなど)又は前記第1確率状態である前記単位遊技の回数を計数する遊技回数計数手段(例えば、後述の天井カウンタなど)により計数された回数が特定の回数(例えば、1500など)に到達すること(例えば、後述の図20のステップS66の判別が“YES”となることなど)を条件に確率状態を移行させる状態移行手段(例えば、後述の図20のステップS68を行う手段、後述の主制御回路71など)と、前記特定の移行条件が充足された場合に、複数の条件(例えば、上記終了抽選に当選する確率が予め定められたFT終了抽選状態など)の各々が選択される選択率を示す第1の条件データ(例えば、後述の図13(1)に示すテーブルに含まれる情報など)に基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第1の移行条件選択手段(例えば、後述の図22のステップS99を行う手段、後述の主制御回路71など)と、前記遊技回数計数手段により計数された前記単位遊技の回数が前記特定の回数に到達した場合に、前記複数の条件の各々が選択される選択率を示し、前記第1の条件データとは異なる第2の条件データ(例えば、後述の図13(2)に示すテーブルに含まれる情報など)に基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段(例えば、後述の図20のステップS67を行う手段、後述の主制御回路71など)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
(2) (1)記載の遊技機において、充足される確率が最も高い所定の移行条件(例えば、FT終了抽選状態3など)の選択率は、前記第2の条件データが示す前記所定の移行条件の選択率と比べて前記第1の条件データが示す前記所定の移行条件の選択率のほうが高いことを特徴とする遊技機。
(3) 遊技結果を表示する遊技結果表示手段(例えば、後述の表示窓4L,4C,4R、リール3L,3C,3Rなど)と、前記遊技結果表示手段に特定の遊技結果(例えば、後述のボーナスの入賞を示す図柄の停止態様など)が表示された場合に、遊技者に有利な有利状態(例えば、後述のBB遊技状態、RB遊技状態など)を発生させる有利状態発生手段(例えば、後述の図17のステップS33を行う手段、後述の主制御回路71など)と、前記特定の遊技結果を表示させる確率が低い第1状態(例えば、後述の高確率再遊技中など)と、前記特定の遊技結果を表示させる確率が高い第2状態(例えば、後述の通常確率再遊技中など)と、前記第1状態から前記第2状態に移行させる条件を前記第1状態における遊技回数(例えば、後述の天井カウンタの値など)に関連させて決定する条件決定手段(例えば、後述の図20のステップS66の判別に基づいて決定する手段、後述の主制御回路71など)と、を備えたことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、単位遊技回数に関連して状態移行条件を変化させられるので、多彩で新規性の高い遊技性を備えることができる。
図1は、本発明の一実施例の遊技機1の外観を示す斜視図である。遊技機1は、いわゆる「パチスロ機」である。この遊技機1は、コイン、メダル、遊技球又はトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機であるが、以下ではメダルを用いるものとして説明する。
遊技機1の全体を形成しているキャビネット2の正面には、略垂直面としてのパネル表示部2aが形成され、その中央には縦長矩形の表示窓4L,4C,4Rが設けられる。表示窓4L,4C,4Rには、入賞ラインとして水平方向にトップライン8b,センターライン8c及びボトムライン8d、斜め方向にクロスアップライン8a及びクロスダウンライン8eが設けられている。これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13を操作すること、或いはメダル投入口22にメダルを投入することにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。どの入賞ラインが有効化されたかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯で表示される。
ここで、入賞ライン8a〜8eは、役の入賞の成否に関わる。具体的には、所定の役(例えば、後述の「中チェリーの小役」)に対応する一の図柄(例えば、後述の“チェリー(図柄97)”)がセンターライン8cに対応する所定の位置(例えば、後述のBET数が“3”であれば左の表示窓4L内の中段の位置)に停止表示されること、又は所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄がいずれかの有効化された入賞ラインに対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役が入賞することとなる。
キャビネット2の内部には、各々の外周面に複数種類の図柄によって構成される図柄列が描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられ、変動表示手段を形成している。各リールの図柄は表示窓4L,4C,4Rを通して観察できるようになっている。各リールは、定速回転(例えば80回転/分)で回転する。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c、情報表示部18が設けられる。1−BETランプ9a、2−BETランプ9b及び最大BETランプ9cは、一のゲームを行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。ここで、この実施形態においては、一のゲームは、全てのリールが停止したときに終了する。1−BETランプ9aは、BET数が“1”で1本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。2−BETランプ9bは、BET数が“2”で3本の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。最大BETランプ9cは、BET数が“3”で全て(5本)の入賞ラインが有効化されたときに点灯する。情報表示部18は、7セグメントLEDから成り、貯留(クレジット)されているメダルの枚数、入賞時のメダルの払出枚数、後で説明するBB一般遊技状態におけるゲームの回数等を表示する。
表示窓4L,4C,4Rの下方には水平面の台座部10が形成され、その台座部10と表示窓4L,4C,4Rとの間には液晶表示装置5が設けられている。この液晶表示装置5の表示画面5aには、遊技に関連する情報などが表示される。液晶表示装置5の右側にはメダル投入口22が設けられ、液晶表示装置5の左側には、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、及び最大BETスイッチ13が設けられる。1−BETスイッチ11は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの1枚がゲームに賭けられ、2−BETスイッチ12は、1回の押し操作により、クレジットされているメダルのうちの2枚がゲームに賭けられ、最大BETスイッチ13は、1回のゲームに賭けることが可能な最大枚数のメダルが賭けられる。これらのBETスイッチを操作することで、前述のとおり、所定の入賞ラインが有効化される。
台座部10の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルのクレジット/払出しを押しボタン操作で切り換えるC/Pスイッチ14が設けられている。このC/Pスイッチ14の切り換えにより、正面下部のメダル払出口15からメダルが払出され、払出されたメダルはメダル受け部16に溜められる。C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記リールを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。台座部10の前面部中央で、液晶表示装置5の下方位置には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン(停止操作手段)7L,7C,7Rが設けられている。メダル受け部16の上方の左右には、スピーカ21L,21Rが設けられている。なお、実施例では、一のゲームは、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了する。ここで、停止ボタン7L,7C,7Rは、遊技結果表示手段又は入賞表示手段の一部又は全部の可変表示を停止させる停止指令信号を出力する遊技者による操作が可能な位置に設けられた表示停止指令手段を構成する。
図2は、各リール3L,3C,3Rに表わされた複数種類の図柄が21個配列された図柄列を示している。各図柄には“00”〜“20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして後で説明するROM32(図14)に格納(記憶)されている。各リール3L,3C,3R上には、“赤7(図柄91)”、“青7(図柄92)”、“BAR(図柄93)”、“ベル(図柄94)”、“スイカ(図柄95)”、“Replay(図柄96)”及び“チェリー(図柄97)”の図柄で構成される図柄列が表わされている。各リール3L,3C,3Rは、図柄列が図2の矢印方向に移動するように回転駆動される。
図3は、各遊技状態における入賞図柄組合せに対応する役及び払出枚数を示す。
実施例の遊技状態には、「一般遊技状態」、「通常確率再遊技中BB内部当選状態」、「通常確率再遊技中RB内部当選状態」、「高確率再遊技中BB内部当選状態」、「高確率再遊技中RB内部当選状態」、「BB一般遊技状態」及び「RB遊技状態」がある。これら“7種類”の各遊技状態は、基本的に、内部当選する可能性のある役の種類、後述の再遊技に内部当選する確率及び入賞を実現することが可能なBB、RB(以下、これらを総称して「ボーナス」という)の種別などにより区別される。
各遊技状態の特徴、すなわち各遊技状態において内部当選する役の種類、その確率及び各遊技状態におけるリール3L,3C,3Rの停止制御の態様(入賞する可能性のある役の種類等)については、後で図4、図6などを参照して説明する。また、各遊技状態間の移行は、後述の遊技状態監視処理(図19)で行われる。なお、後述(図5)のように、各遊技状態には、ボーナスに内部当選したゲームにおいてボーナスの入賞が実現しないようなリール3L,3C,3Rの停止制御が行われるという共通点がある。
また、実施例では、ボーナスに内部当選した後、ボーナスが入賞するまでの間、ボーナスを内部当選役として保持する(一般に、「持ち越し」と称される)。更に、ボーナスが持ち越された状態においても、ボーナスに内部当選するようになっている。そして、入賞することなく複数回ボーナスに内部当選した場合には、ボーナスの種別毎にその回数を計数(貯留)し、その回数分のボーナスの入賞を実現可能(ボーナスのストック)にしている。BBの入賞を実現可能な回数(持ち越されたBBの数)を、以下「BB持越数」という。RBの入賞を実現可能な回数(持ち越されたRBの数)を、以下「RB持越数」という。「BB持越数」及び「RB持越数」を加算したものを、以下「ボーナス持越数」という。また、持ち越されたボーナスのうち、最先に入賞が許可される役(後述の停止用当選役となりうる役)を、以下「持越役」という。
ここで、BBの入賞を契機として発生し、「BB一般遊技状態」及び「RB遊技状態」により構成される遊技状態を総称して、以下「BB遊技状態」という。また、「通常確率再遊技中BB内部当選状態」、「通常確率再遊技中RB内部当選状態」、「高確率再遊技中BB内部当選状態」及び「高確率再遊技中RB内部当選状態」は、ボーナスに内部当選している状態(持ち越している状態)であり、これらを総称して、以下「内部当選状態」という。
「高確率再遊技中BB内部当選状態」及び「高確率再遊技中RB内部当選状態」は、後述の再遊技に内部当選する確率が高い状態であり、これらを総称して、以下「高確率再遊技中(高確率再遊技期間)」という。また、「一般遊技状態」、「通常確率再遊技中BB内部当選状態」及び「通常確率再遊技中RB内部当選状態」は、後述の再遊技に内部当選する確率が通常の状態であり、これらを総称して、以下「通常確率再遊技中」という。
「高確率再遊技中」から「通常確率再遊技中」へ移行することにより、遊技者が「持越役」の入賞を実現できるようになる(「持越役」の入賞が許容される)。ここで、「高確率再遊技中」又は「通常確率再遊技中」のいずれであるかは、「FTフラグ」に基づいて判別される。「FTフラグ」が“オン”の場合は「高確率再遊技中」であり、“オフ”の場合は「通常確率再遊技中」である。「フラグ」は、後述のRAM33(図14)に記憶される情報である。なお、「一般遊技状態」は、基本的に「ボーナス持越数」が“0”の遊技状態である。
「高確率再遊技中」の発生条件、すなわち「FTフラグ」が“オン”となる条件は、「BB遊技状態」又は「RB遊技状態」の終了時において「持越役」があること(後述の図18のステップS42の判別が“YES”)、又は一般遊技状態においてボーナスに内部当選することである。
「高確率再遊技中」の終了条件(「通常確率再遊技中」への移行条件)、すなわち「FTフラグ」が“オフ”となる条件には、次の(1)〜(4)の“4つ”の条件がある。
(1)後で図12(1)を参照して説明する「FT終了抽選状態」に応じた「高確率再遊技中」の終了抽選に当選することを契機として後述の「FT延長カウンタ」の値が“0”となること(後述の図20のステップS70の判別が“YES”)。
(2)「高確率再遊技中」において継続して“1500回”のゲームが行われることにより後述の「天井カウンタ」の値が“0”になること(後述の図20のステップS66の判別が“YES”)。
(3)内部当選役が「ハズレ(なし)」となること(後述の図22のステップS91の判別が“YES”)。
(4)「RB遊技状態」の終了時(後述の図18のステップS39の判別が“YES”)において「天井カウンタ」に初期値(1500)がセットされないことを契機として後述の図20のステップS64の判別が“YES”となること。
ここで、「FT終了抽選状態」には、「FT終了抽選状態0」〜「FT終了抽選状態3」の“4種類”があり、「高確率再遊技中」の終了抽選に当選する確率が各々異なる(後述の図12(1))。「FT終了抽選状態」は、上記(1)又は(2)の条件が成立した場合に更新される(後述の図20のステップS67、図22のステップS99)。
「FT延長カウンタ」は、「高確率再遊技中」の終了抽選に当選し、「通常確率再遊技中」への移行が確定した場合に、「高確率再遊技中」を延長するゲームの回数を計数する(後述の図20のステップS69)。「FT延長カウンタ」の値が“1以上”の場合に、「通常確率再遊技中」へ移行する時期が近いことを遊技者に報知する演出を行うことにより、遊技の興趣を増大させることができる。
「天井カウンタ」は、「高確率再遊技中」において継続して行われたゲームの回数を計数する。具体的には、「BB遊技状態」の終了時に、「天井カウンタ」に特定回数(例えば、“1500”)がセットされる(後述の図18のステップS38)。「天井カウンタ」の値は、ゲームの進行とともに更新される(後述の図20のステップS65)。ここで、「RB遊技状態」の終了時には、「天井カウンタ」に上記特定回数をセットしない。
図3に示すように、BBの入賞は、内部当選状態において“青7−青7−青7”又は“赤7−赤7−赤7”が有効ラインに沿って並ぶことにより実現する。BBが入賞した後、遊技状態がBB一般遊技状態となる。RBの入賞は、内部当選状態において“BAR−BAR−BAR”が有効ラインに沿って並ぶこと、又はBB一般遊技状態において“Replay−Replay−Replay”が並ぶことにより実現する。BB一般遊技状態においてRBが入賞することを、一般に「JAC IN」と称する。RBが入賞した後、遊技状態がRB遊技状態となる。BB遊技状態は、RB遊技状態と比べて有利な遊技状態である。
ここで、遊技状態に拘らずボーナス(「JAC IN」を除く)に内部当選したゲームでは、ボーナスが入賞しないようにしている。また、一般遊技状態においてボーナスに内部当選した場合(後述の図21のステップS83の判別が“NO”の場合)には、次のゲームにおいて別の遊技状態へ移行する。したがって、一般遊技状態においてボーナスが入賞することはない。
再遊技の入賞は、一般遊技状態及び内部当選状態において“Replay−Replay−Replay”が並ぶことにより実現する。再遊技が入賞すると、投入したメダルの枚数と同数のメダルが自動投入されるので、遊技者はメダルを消費することなく次のゲームを行うことができる。ここで、「高確率再遊技中」では、再遊技に内部当選したとき、“108/128”の確率で遊技者の停止操作(停止ボタン7L,7C,7Rの操作タイミング、或いは操作順序(停止順序))に拘らずその再遊技が入賞しないリールの停止制御(一般に、「蹴飛ばし制御」と称される)を行う。この停止制御により、「高確率再遊技中」と「通常確率再遊技中」の再遊技が入賞する確率をほぼ等しくしている(略同一としている)。
また、一般遊技状態、内部当選状態及びBB一般遊技状態では、「中チェリーの小役」、「角チェリーの小役」、「ベルの小役」、及び「スイカの小役」の入賞を実現することが可能であるが、その払出枚数は図示のとおりである。「中チェリーの小役」の入賞は、“チェリー”が左の表示窓4Lの中段に停止表示することにより実現する。また、「角チェリーの小役」の入賞は、“チェリー”がその上段又は下段に停止表示することにより実現する。
JACの小役(役物)の入賞は、RB遊技状態において“Replay−Replay−Replay”が並ぶことにより実現する。JACの小役の入賞回数が“8回”となったとき、遊技状態が変化する。ここで、JACの小役の入賞が実現する可能性のあるRB遊技状態のゲームは、一般に「JACゲーム」と称される。
次に、図4を参照して、BET数が“3”のとき、一般遊技状態又は内部当選状態において内部当選役を決定する際(後述の図21)に使用する確率抽選テーブルを示す。
図4(1)は、通常確率再遊技中用確率抽選テーブルを示す。図4(1)に示す確率抽選テーブルでは、確率抽選処理における乱数の抽出範囲“0”〜“16383”のうち、“113”〜“2356”の範囲内の乱数が抽出された場合に「再遊技」が内部当選役となる。「再遊技」に内部当選する確率は、“2244/16384”である。
図4(2)は、高確率再遊技中用確率抽選テーブルを示す。図4(2)に示す確率抽選テーブルでは、確率抽選処理における乱数の抽出範囲“0”〜“16383”のうち、“113”〜“14327”の範囲内の乱数が抽出された場合に「再遊技」が内部当選役となる。「再遊技」に内部当選する確率は、“14215/16384”である。
以上のように、「高確率再遊技中」では、「通常確率再遊技中」と比べて再遊技に内部当選する確率が高くなっている。図4(1)及び(2)に示すテーブルでは、「再遊技」及び「ハズレ(なし)」以外に内部当選する確率は、同じである。例えば、ボーナスに内部当選する確率(BB又はRBのいずれかに内部当選する確率)は、いずれの確率抽選テーブルにおいても“113/16384”である。
次に、図5を参照して、停止用当選役選択テーブルについて説明する。
停止用当選役選択テーブルには、内部当選役(持越役)及び遊技状態毎に、各停止用当選役に当選となる抽選値が示されている。「停止用当選役」は、リール3L,3C,3Rの停止制御に用いられる情報である。「停止用当選役」が決定された場合には、その役に対応する図柄の停止態様を表示窓4L,4C,4R内に停止表示するようにリール3L,3C,3Rが停止制御される。なお、後述の図6に示すように、各停止用当選役には、後述の「停止テーブル群」が対応付けられている。また、各停止用当選役に対応する表示窓4L,4C,4R内の図柄の停止態様については、後で図7〜図11を参照して説明する。
抽選値は、抽出した乱数値から減算する値である。乱数値から抽選値を減算し、その減算した値が負である場合、その抽選値に対応する情報(停止用当選役)が選択される。乱数の抽出範囲は、“0”〜“127”である。例えば、図5(1)の「高確率再遊技中」において内部当選役が「BB」の場合、抽出した乱数値が“122”のとき、初めに、この“122”から停止用当選役「ハズレ」に対応する抽選値“32”を減算する。減算した値は、“90”である(正の値である)。次に、この“90”から停止用当選役「チャンス目」に対応する抽選値“96”を減算する。減算した値は、負となる。したがって、乱数値が“122”の場合には、停止用当選役として「チャンス目」が選択される。「チャンス目」は、基本的に、何らかの利益を遊技者が獲得できる可能性があることを示すリール3L,3C,3Rの停止態様又はそのような停止態様が停止表示されることとなる「停止用当選役」である。
図5(1)に示すテーブルは、内部当選役が「ハズレ(なし)」以外の場合において、内部当選役及び遊技状態に基づいて「停止用当選役」を決定するために使用される。
内部当選役が「ボーナス」である場合、「通常確率再遊技中」では、停止用当選役として必ず「ハズレ」が選択され、「高確率再遊技中」では、「ハズレ」又は「チャンス目」が選択される。内部当選役が「小役」である場合、その内部当選役と同じ停止用当選役が選択される。内部当選役が「再遊技」である場合、「通常確率再遊技中」では、停止用当選役として必ず「再遊技」が選択され、「高確率再遊技中」では、「再遊技」又は「ハズレ」が選択される。
図5(2)に示すテーブルは、内部当選役が「ハズレ(なし)」の場合において、持越役及び遊技状態に基づいて「停止用当選役」を決定するために使用される。
持越役が「BB」である場合、「通常確率再遊技中」では、停止用当選役として必ず「BB」が選択され、「高確率再遊技中」では、必ず「ハズレ」が選択される。持越役が「RB」である場合、「通常確率再遊技中」では、停止用当選役として必ず「RB」が選択され、「高確率再遊技中」では、必ず「ハズレ」が選択される。「持越役」が「なし」の場合、すなわち「通常確率再遊技中」に含まれる「一般遊技状態」の場合には、必ず「ハズレ」が選択される。
ここで、後述(図11)のように、「停止用当選役」として「チャンス目」が選択された場合には、表示窓4L,4C,4R内において“ベル”が大きなV字型に停止表示される。また、後述(図12(1))のように、「高確率再遊技中」において「ハズレ」に内部当選した場合には、後述の図22のステップS92で「FTフラグ」が“オフ”とされ、次のゲームの遊技状態が「通常確率再遊技中」へ移行する。したがって、遊技者にとってみれば、「チャンス目」が停止表示された場合に、「高確率再遊技中」の終了に期待することができる。
また、図5(1)及び(2)では、「高確率再遊技中」において「ボーナス」が停止用当選役として選択される場合はない。したがって、「高確率再遊技中」(第1確率状態)において、ボーナスの入賞を示す表示窓4L,4C,4R内の図柄の停止態様を停止表示させることが可能な確率(第1の確率)は、“0”である。他方、「通常確率再遊技中」(持越役がボーナスである場合)では、内部当選役が「ハズレ」である場合に停止用当選役として「ボーナス」が選択される。内部当選役が「ハズレ」になる確率は、“11972/16384”である(図4(1))。したがって、「通常確率再遊技中」(第2確率状態)において、ボーナスの入賞を示す表示窓4L,4C,4R内の図柄の停止態様を停止表示させることが可能な確率(第2の確率)は、“11972/16384”であり、上記第1の確率よりも高い。なお、上記確率は、遊技者が適切な「目押し」を行ったことを前提とするものである。
次に、図6を参照して、遊技状態と、停止用当選役と、選択される停止テーブル群との関係について説明する。停止テーブル群は、後で図7〜図11を参照して説明する停止テーブルの集合を示し、リール3L,3C,3Rの停止制御の際に選択されるものである。
入賞不可能停止テーブル群が選択された場合には、停止用当選役、遊技状態に拘らず、いずれの役の入賞も実現することはない。入賞可能停止テーブル群が選択された場合には、対応する役の入賞は可能であるが、その他の役の入賞を実現することは基本的にできない。例えば、「再遊技入賞可能停止テーブル群」が選択された場合には、「再遊技」の入賞を実現しうるが、他の役の入賞を実現することはできない。
通常確率再遊技中BB内部当選状態では、停止用当選役が「BB」の場合には、BB入賞可能停止テーブル群が選択されるので、BBの入賞を実現することができる。すなわち、BBの入賞が許容(許可)され、通常確率再遊技中BB内部当選状態は、有利状態に含まれる。
通常確率再遊技中RB内部当選状態では、停止用当選役が「RB」の場合には、RB入賞可能停止テーブル群が選択されるので、RBの入賞を実現することができる。すなわち、RBの入賞が許容(許可)され、通常確率再遊技中RB内部当選状態は、有利状態に含まれる。
高確率再遊技中BB内部当選状態及び高確率再遊技中RB内部当選状態では、停止用当選役として「BB」又は「RB」が選択される場合がなく、「ボーナス」の入賞を実現することはできない。
次に、図7〜図11を参照して、停止テーブルについて説明する。
「停止テーブル」には、各リール3L,3C,3Rの「停止操作位置」と「停止制御位置」とが示されている。「停止操作位置」は、各リール3L,3C,3Rに対応して設けられた停止ボタン7L,7C,7Rが操作された場合に、ボトムライン8dに位置していた図柄(具体的には、図柄の中心がボトムライン8dの上方に位置し、その中心がボトムライン8dの位置に最も近い図柄)のコードナンバーを表わす。「停止制御位置」とは、停止操作が行われたリールが停止したとき、ボトムライン8dの位置に停止表示される図柄のコードナンバーを表わす。ここで、本実施例では、いわゆる「滑りコマ数」を最大“4コマ”としている。例えば、右のリール3Rの回転中において、コードナンバー“11”の“チェリー”がボトムライン8dの位置に到達したとき、停止ボタン7Rが操作された場合、コードナンバー“07”の“ベル”をボトムライン8dの位置に停止表示するように右のリール3Rを停止制御することができる。
図7は、再遊技入賞可能停止テーブル群に含まれる再遊技入賞可能停止テーブルを示す。このテーブルは、停止用当選役が「再遊技」の場合に、その入賞が実現するようにリールを停止制御する際に使用される。
図7において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“00”,“04”,“09”,“12”又は“17”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ上の図柄は、“Replay”である。
図7において、中央のリール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“07”,“11”,“16”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ上の図柄は、“Replay”である。
図7において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“03”,“06”,“11”,“15”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ上の図柄は、“Replay”である。
以上のように、図7に示す再遊技入賞可能停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合には、センターライン8cの位置に“Replay−Replay−Replay”が並んで停止表示され、「再遊技」の入賞が必ず実現する。
図8は、入賞不可能停止テーブル群に含まれる入賞不可能停止テーブルを示す。このテーブルは、停止用当選役が「ハズレ」の場合に使用される。各リールの停止制御位置は、いわゆる「誤入賞」とならないように構成されている。
図9は、BB入賞可能停止テーブル群に含まれるBB入賞可能停止テーブルを示す。このテーブルは、停止用当選役が「BB」の場合に、その入賞が実現するようにリールを停止制御する際に使用される。
図9において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“00”,“02”,“04”,“09”,“12”又は“17”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄には、“赤7”及び“青7”が含まれる。
図9において、中央のリール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“07”,“09”,“11”,“16”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄には、“赤7”及び“青7”が含まれる。
図9において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“05”,“09”,“14”又は“18”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄には、“赤7”及び“青7”が含まれる。
以上のように、図9に示すBB入賞可能停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合(BBの入賞が許容された場合)には、トップライン8bの位置に“赤7−赤7−赤7”又は“青7−青7−青7”が並んで停止表示され、「BB」の入賞を実現できる場合がある。
図10は、RB入賞可能停止テーブル群に含まれるRB入賞可能停止テーブルを示す。このテーブルは、停止用当選役が「RB」の場合に、その入賞が実現するようにリールを停止制御する際に使用される。
図10において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“00”,“04”,“09”,“12”又は“17”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄には、“BAR”が含まれる。
図10において、中央のリール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“07”,“11”,“14”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の1つ上の図柄には、“BAR”が含まれる。
図10において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“05”,“10”,“13”又は“18”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄には、“BAR”が含まれる。
以上のように、図10に示すRB入賞可能停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合(RBの入賞が許容された場合)には、クロスダウンライン8eの位置に“BAR−BAR−BAR”が並んで停止表示され、「RB」の入賞を実現できる場合がある。
図11は、チャンス目停止テーブル群に含まれるチャンス目停止テーブルを示す。このテーブルは、停止用当選役が「チャンス目」の場合に、「チャンス目」に対応する図柄の停止態様を表示窓4L,4C,4R内に停止表示するようにリールを停止制御する際に使用される。
図11において、左のリール3Lの「停止制御位置」は、コードナンバー“03”,“06”,“11”,“16”又は“20”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄は、“ベル”である。
図11において、中央のリール3Cの「停止制御位置」は、コードナンバー“02”,“07”,“12”,“16”又は“19”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄は、“ベル”である。
図11において、右のリール3Rの「停止制御位置」は、コードナンバー“01”,“06”,“09”,“14”又は“18”のいずれかである。図2に示す図柄列において、これらに対応する図柄の2つ上の図柄は、“ベル”である。
以上のように、図11に示すチャンス目停止テーブルが各リール3L,3C,3Rの停止制御に使用された場合には、左の表示窓4Lの上段、中央の表示窓4Cの下段、右の表示窓4Rの上段に“ベル”が停止表示される(“ベル”が大きなV字型に停止表示される)。
次に、図12(1)を参照して、FT終了抽選用テーブルについて説明する。
FT終了抽選用テーブルには、「FT終了抽選状態」及び「内部当選役」に応じて「高確率再遊技中」を終了し、「通常確率再遊技中」へ移行させるか否かを決定するための抽選値が示されている。この「抽選値」は、“0”〜“65535”の範囲から抽出した乱数値の大きさと比較するためのものである。「抽選値」と比べて抽出した乱数値が小さい場合には、「高確率再遊技中」の終了に当選し、基本的に「高確率再遊技中」が終了することとなる。そうでない場合には、「高確率再遊技中」が継続する。
「高確率再遊技中」の終了抽選に当選となる確率は、「FT終了抽選状態2」及び「FT終了抽選状態3」が最も高い。他方、「FT終了抽選状態0」は、「FT終了抽選状態1」と比べて終了抽選に当選となる確率が高い。したがって、終了抽選に当選する確率に基づく遊技者の有利さの度合いは、「FT終了抽選状態2」及び「FT終了抽選状態3」が最も高く、「FT終了抽選状態1」が最も低い。また、FT終了抽選状態3は、特定の条件として選択された場合に、その条件が充足される確率(終了抽選に当選する確率)が最も高い。
次に、図12(2)を参照して、持越役設定用テーブルについて説明する。
持越役設定用テーブルには、FT終了抽選状態に応じてBB選択比率が示されている。BB選択比率は、持越役をBB又はRBのいずれとするかを決定するための情報である。具体的には、このBB選択比率と比べて“0”〜“255”の範囲から抽出した乱数値が小さい場合には、持越役をBBと決定し、大きい場合には、RBと決定する。持越役設定用テーブルは、後述の図18のステップS41で使用される。
次に、図13を参照して、FTモード移行先選択テーブルについて説明する。FTモード移行先選択テーブルには、移行元(現在)のFT終了抽選状態毎に、移行先のFT終了抽選状態に当選となる抽選値が示されている。
図13(1)は、「高確率再遊技中」の終了抽選に当選した場合(後述の図22のステップS97の判別が“YES”の場合)に使用されるFTモード移行先選択テーブルAを示す。移行先FT終了抽選状態として「FT終了抽選状態2」又は「FT終了抽選状態3」に当選する確率は、「FT終了抽選状態3」が最も高く、「FT終了抽選状態0」及び「FT終了抽選状態1」が最も低い。したがって、移行先FT終了抽選状態に基づく遊技者の有利さの度合いは、「FT終了抽選状態3」が最も高く、「FT終了抽選状態0」及び「FT終了抽選状態1」が最も低い。
また、「終了抽選に当選する確率」及び「移行先FT終了抽選状態」に基づく遊技者の有利さの度合いは、「FT終了抽選状態3」が最も高く、「FT終了抽選状態1」が最も低い。「FT終了抽選状態2」の有利さの度合いは、「FT終了抽選状態0」の度合いと比べて高い。
図13(2)は、天井カウンタの値が“0”に更新された場合(後述の図20のステップS66の判別が“YES”の場合)に使用されるFTモード移行先選択テーブルBを示す。各移行先FT終了抽選状態が選択される確率は、移行元FT終了抽選状態に拘らず、同じである。
ここで、図13(1)及び(2)に示すように、「高確率再遊技中」の終了の契機として成立した終了条件が異なる場合に、異なるFTモード移行先選択テーブルを用いることにより、遊技の多様性が増し、遊技の興趣が増大する。また、「FT終了抽選状態3」(所定の移行条件)の選択率は、図13(2)の選択率と比べて図13(1)の選択率のほうが高い。
また、図12(1)に示すように、FT終了抽選状態毎に、「高確率再遊技中」の終了抽選に当選となる確率が予め定められている。したがって、図13に示すテーブルに基づいて複数のFT終了抽選状態から一の状態を選択することにより、「高確率再遊技中」の終了抽選に用いられる特定の移行条件(当選となる確率を含む条件)を選択することとなる。
図14は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路71と、主制御回路71に電気的に接続する周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示装置5、スピーカ類21L,21R、LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路72とを含む回路構成を示す。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含む。
CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37とが接続されている。尚、乱数サンプリングのための手段として、マイクロコンピュータ30内で、即ちCPU31の動作プログラム上で、乱数サンプリングを実行するように構成してもよい。その場合、乱数発生器36及びサンプリング回路37は省略可能であり、或いは、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、スタートレバー6を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル(図4)、停止ボタンの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群(図6)、副制御回路72へ送信するための各種制御指令(コマンド)等が格納されている。副制御回路72が主制御回路71へコマンド、情報等を入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。RAM33には、種々の情報が格納される。例えば、フラグ、遊技状態の情報等が格納される。
図14の回路において、マイクロコンピュータ30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ9a、2−BETランプ9b、最大BETランプ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41の命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)40と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
更に、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー40を駆動制御するホッパー駆動回路41、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路45、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、1−BETスイッチ11、2−BETスイッチ12、最大BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51がある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU31へ供給する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sの計数値(ホッパー40から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了を検知するための信号を発生する。
図14の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングで1個の乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数及びROM32内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、当選役が決定される。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はRAM33の所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM33内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM32内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
更に、ROM32内には、入賞図柄組合せテーブル(図示せず)が格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、入賞となる図柄の組合せと、入賞のメダル配当枚数と、その入賞を表わす入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行う場合に参照される。
上記乱数サンプリングに基づく抽選処理(確率抽選処理)により当選した場合には、CPU31は、遊技者が停止ボタン7L,7C,7Rを操作したタイミングでリール停止信号回路46から送られる操作信号、及び選択された「停止テーブル」に基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路39に送る。
当選した役の入賞を示す停止態様となれば、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に供給してホッパー40から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー40から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時に、メダル払出完了信号がCPU31に入力される。これにより、CPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー40の駆動を停止し、「メダル払出処理」を終了する。
図15は、副制御回路72の構成を示すブロック図である。副制御回路72は、画像制御回路(gSub)72aと、音・ランプ制御回路(mSub)72bとから構成されている。この画像制御回路(gSub)72a又は音・ランプ制御回路(mSub)72bは、主制御回路71を構成する回路基板とは各々別の回路基板上に構成されている。
主制御回路71と画像制御回路(gSub)72aとの間の通信は、主制御回路71から画像制御回路(gSub)72aへの一方向で行われ、画像制御回路(gSub)72aが主制御回路71へコマンド、情報等を入力することはない。また、画像制御回路(gSub)72aと音・ランプ制御回路(mSub)72bとの間の通信は、画像制御回路(gSub)72aから音・ランプ制御回路(mSub)72bへの一方向で行われ、音・ランプ制御回路(mSub)72bが画像制御回路(gSub)72aへコマンド、情報等を入力することはない。
画像制御回路(gSub)72aは、画像制御マイコン81、シリアルポート82、プログラムROM83、ワークRAM84、カレンダIC85、画像制御IC86、制御RAM87、画像ROM(CROM(キャラクタROM))88及びビデオRAM89で構成される。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路71から送信されたコマンドに基づき、プログラムROM83内に格納された制御プログラムに従って各種の処理を行う。尚、画像制御回路(gSub)72aは、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、画像制御マイコン81の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路71から送信されるコマンド等を受信する。
プログラムROM83は、画像制御マイコン81で実行する制御プログラムや決定用テーブル等を格納する。
ワークRAM84は、画像制御マイコン81が前述した制御プログラムを実行する場合の、作業用の一時記憶手段として構成される。
カレンダIC85は、日付データを記憶する。画像制御マイコン81には、操作部17が接続されている。本実施形態では、この操作部17を遊技場の従業員等が操作することにより日付の設定等が行われるようになっている。画像制御マイコン81は、操作部17から送信される入力信号に基づいて設定された日付情報をカレンダIC85に記憶する。カレンダIC85に記憶された日付情報はバックアップされることとなる。
また、前述のワークRAM84とカレンダIC85は、バックアップ対象となっている。つまり、画像制御マイコン81に供給される電源が遮断された場合であっても、電源が供給され続け、記憶された情報等の消去が防止される。
画像制御IC86は、画像制御マイコン81により決定された演出内容に応じた画像を生成し、液晶表示装置5に出力する。
制御RAM87は、画像制御IC86の中に含まれている。画像制御マイコン81は、この制御RAM87に対して情報等の書き込みや読み出しを行う。また、制御RAM87には、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルと、が展開されている。画像制御マイコン81は、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルとを所定のタイミングごとに更新する。
画像制御IC86には、液晶表示装置5と、画像ROM88と、ビデオRAM89とが接続されている。
画像ROM88は、画像を生成するための画像データ、ドットデータ等を格納する。
ビデオRAM89は、画像制御IC86で画像を生成する場合の一時記憶手段として構成される。
また、画像制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示装置5に転送終了する(1/60秒)毎に画像制御マイコン81に信号を送信する。
また、画像制御回路(gSub)72aでは、画像制御マイコン81が、音・ランプの演出の制御も行うこととなっている。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて、音・ランプの種類及び出力タイミングを決定する。そして、画像制御マイコン81は、所定のタイミングごとに、音・ランプ制御回路(mSub)72bにシリアルポート82を介してコマンドを送信する。音・ランプ制御回路(mSub)72bでは、主に、画像制御回路(gSub)72aから送信されたコマンドに応じて、音・ランプの出力のみを行うこととなる(後述する音量調節制御を除く)。
音・ランプ制御回路(mSub)72bは、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、プログラムROM93、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96、音源ROM97で構成される。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91に備えられたCPUは、画像制御回路(gSub)72aから送信されたコマンドに基づき、プログラムROM93内に格納された制御プログラムに従って音・ランプの出力処理を行う。また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類101及びランプ類102が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)72aから所定のタイミングで送信されるコマンドに応じて、このLED類101及びランプ類102に出力信号を送信する。これにより、LED類101及びランプ類102が演出に応じた所定の態様で発光することとなる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)72aから送信されるコマンド等を受信する。
プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91で実行する制御プログラム等を格納する。
ワークRAM94は、音・ランプ制御マイコン91が前述した制御プログラムを実行する場合の、作業用の一時記憶手段として構成される。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)72aから送信されたコマンドに基づいて音源を生成し、パワーアンプ96に出力する。
パワーアンプ96は増幅器であり、このパワーアンプ96にはスピーカ類21L,21Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスピーカ類21L,21Rから出力させる。
音源ROM97は、音源を生成するための音源データ(フレーズ等)等を格納する。
また、音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部103が接続されている。音量調節部103は、遊技場の従業員等により操作可能となっており、スピーカ類21L,21Rから出力される音量の調節が行われる。音・ランプ制御マイコン91は、音量調節部103から送信される入力信号に基づいて、スピーカ類21L,21Rから出力される音を入力された音量に調節する制御を行う。
次に、図16〜図18に示すメインフローチャートを参照して、主制御回路71のCPU31の制御動作について説明する。
初めに、CPU31は、遊技開始時の初期化を行う(ステップS1)。具体的には、RAM33の記憶内容の初期化、通信データの初期化等を行う。続いてゲーム終了時のRAM33の所定の記憶内容を消去する(ステップS2)。具体的には、前回のゲームに使用されたRAM33の書き込み可能エリアのデータの消去、RAM33の書き込みエリアへの次のゲームに必要なパラメータの書き込み、次のゲームのシーケンスプログラムの開始アドレスの指定等を行う。次に、前回のゲーム終了後、すなわち全リール3L,3C,3R停止後から“30秒”経過したか否かを判別する(ステップS3)。この判別が“YES”であれば、副制御回路72に対し、客待ちであることを遊技者に報知するための「デモ画像」の表示を要求する「デモ表示コマンド」を送信する(ステップS4)。ステップS3の判別が“NO”のときは、ステップS5に移る。
次に、CPU31は、メダルの自動投入の要求があるか、すなわち前回のゲームで再遊技の入賞が成立したか否かを判別する(ステップS5)。この判別が“YES”のときは、投入要求分のメダルを自動投入し(ステップS6)、ステップS8に移る。ステップS5の判別が“NO”のときは、メダルセンサ22S又はBETスイッチ11,12,13からの入力があるか否かを判別する(ステップS7)。この判別が“YES”のときは、ステップS8に移り、“NO”のときは、ステップS3に移る。
ステップS8では、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力があるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、後述のステップS12などで使用する抽選用の乱数を抽出し(ステップS9)、ステップS10に移る。ステップS10では、後で図19を参照して説明する遊技状態監視処理を行い、ステップS11に移る。ステップS11では、後で図20を参照して説明するFT制御処理1を行い、ステップS12に移る。ステップS12では、後で図21を参照して説明する確率抽選処理を行い、ステップS13に移る。
ステップS13では、内部当選役、遊技状態、持越役、及び停止用当選役選択テーブル(図5)に基づいて「停止用当選役」を決定(停止テーブル群を決定)するための停止用当選役決定処理を行い、ステップS14に移る。ステップS14では、後で図22を参照して説明するFT制御処理2を行い、ステップS15に移る。ステップS15では、停止用当選役に対応する図柄又は図柄組合せが並ぶ有効ラインを選択(停止テーブルを選択)するためのテーブルライン選択処理を行い、ステップS16に移る。ステップS16では、「遊技状態」、「現在のFT終了抽選状態」、「内部当選役」、「持越役」などの情報を含む「スタートコマンド」を副制御回路72へ送信し、ステップS17に移る。
ステップS17では、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過しているか否かを判別し、この判別が“YES”のときはステップS19に移り、“NO”のときはステップS18に移る。ステップS18では、「ゲーム開始待ち時間消化の処理」を行う。具体的には、前回のゲームが開始してから“4.1秒”経過するまでの間、遊技者のゲームを開始する操作に基づく入力を無効にする処理を行う。ステップS19では、リールの回転処理を行い、ステップS20に移る。ステップS20では、リール3L,3C,3Rの回転速度が低速回転に到達した場合に、リール停止許可コマンドを副制御回路72へ送信し、図17のステップS21に移る。リール停止許可コマンドは、遊技者の停止ボタン7L,7C,7Rの操作が有効になったことを示す情報である。
次に、CPU31は、停止ボタンが“オン”かどうかを判別する(ステップS21)。具体的には、いずれかの停止ボタンが操作されたかどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS23に移り、“NO”のときは、ステップS22に移る。ステップS22では、自動停止タイマの値が“0”であるか否かを判別し、この判別が“YES”のときは、ステップS23に移り、“NO”のときは、ステップS21に移る。
ステップS23では、CPU31は、滑りコマ数を決定するための滑りコマ数決定処理を行う。具体的には、決定(選択)された停止用当選役に対応する停止テーブル群の中から停止テーブルを選択し、選択した停止テーブル、停止操作位置及び停止制御位置に基づいて滑りコマ数を決定する。続いて、滑りコマ数分、停止操作された停止ボタンに対応するリールを回転させてから停止させ(ステップS24)、停止制御の対象であるリールの情報を含むリール停止コマンドを副制御回路72へ送信する(ステップS25)。
続いて、全てのリールが停止したかどうかを判別する(ステップS26)。この判別が“YES”のときは、ステップS27に移り、“NO”のときは、ステップS21に移る。ステップS27では、全てのリールが停止したことを示す「全リール停止コマンド」を送信し、ステップS28に移る。ここで、「全リール停止コマンド」を受信した副制御回路72は、各リール3L,3C,3Rの裏側に設けられたバックランプ、スピーカ類21L,21Rなどを制御する。例えば、停止用当選役が「チャンス目」であることを示す情報を含む「スタートコマンド」を受信している場合には、副制御回路72は、「全リール停止コマンド」を受信したことを契機として、表示窓4L,4C,4R内に停止表示された“ベル”の裏側に設けられたバックランプを点滅させたり、特定の音を出音させたりする。
ステップS28では、入賞検索を行う。入賞検索は、表示窓4L,4C,4Rの図柄の停止態様に基づいて入賞役(入賞が成立した役)を識別するための入賞フラグをセットすることである。具体的には、センターライン8cに沿って並ぶ図柄のコードナンバー及び入賞判定テーブルに基づいて入賞役を識別する。続いて、入賞フラグが正常であるか否かを判別する(ステップS29)。この判別が“NO”のときはイリーガルエラーの表示を行う(ステップS31)。この場合、遊技は中止となる。
ステップS29の判別が“YES”のときは、入賞フラグがBB又はRBか否か、すなわちBB又はRBの入賞が実現したか否かを判別する(ステップS30)。この判別が“YES”のときは、ステップS32に移り、“NO”のときは、ステップS33に移る。ステップS32では、入賞役がBB又はRBである場合には、BB持越数又はRB持越数を更新(“1”減算)し、ステップS33に移る。ステップS33では、遊技状態に応じてメダルのクレジット又は払出しを行うとともに、入賞役に応じて遊技状態をBB遊技状態或いはRB遊技状態へ移行させ、図18のステップS34に移る。
図18のステップS34では、BB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS35に移り、“NO”のときは、図16のステップS2に移る。ステップS35では、BB、RB遊技数チェック処理を行い、ステップS36に移る。ステップS36では、BB遊技状態の終了か否かを判別し、この判別が“YES”のときは、ステップS37に移り、“NO”のときは、ステップS39に移る。BB遊技状態において、“3回目”のRB遊技状態において入賞回数が8回又はゲーム回数が12回である場合、又はBB一般遊技状態におけるゲーム回数が30回である場合には、ステップS36の判別が“YES”となる。
ステップS36の判別が“YES”のときは、BB終了時処理を行い(ステップS37)、天井カウンタに初期値(実施例では、“1500”)をセットし(ステップS38)、ステップS41に移る。ステップS36の判別が“NO”のときは、“BAR−BAR−BAR”が有効ラインに沿って並ぶことを契機として発生したRB遊技状態の終了か否かを判別する(ステップS39)。RB遊技状態において、入賞回数が8回又はゲーム回数が12回である場合には、ステップS39の判別が“YES”となる。ステップS39の判別が“YES”のときは、RB終了時処理を行い(ステップS40)、ステップS41に移る。“NO”のときは、図16のステップS2に移る。
ステップS41では、BB持越数、RB持越数、及び持越役設定用テーブル(図12(2))に基づいて持越役を決定し、決定した持越役を設定する。ボーナス持越数が“0”の場合には、持越役は設定されない。続いて、持越役がBB又はRBであるか否かを判別する(ステップS42)。この判別が“YES”のときは、ステップS43に移り、“NO”のときは、図16のステップS2に移る。ステップS43では、FTフラグを“オン”に更新し、図16のステップS2に移る。
次に、図19を参照して、遊技状態監視処理について説明する。
初めに、CPU31は、BB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別する(ステップS51)。この判別が“YES”のときは、それぞれの遊技状態に合わせて遊技状態をセットし(ステップS52)、図16のステップS11に移る。“NO”のときは、ステップS53に移る。ステップS53では、持越役がBBであるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS54に移り、“NO”のときは、ステップS55に移る。ステップS54では、遊技状態をBB内部当選状態にセットする。具体的には、「FTフラグ」が“オン”のときは、遊技状態を「高確率再遊技中BB内部当選状態」にセットする。「FTフラグ」が“オフ”のときは、遊技状態を「通常確率再遊技中BB内部当選状態」にセットする。続いて、図16のステップS11に移る。
ステップS55では、持越役がRBであるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS56に移り、“NO”のときは、ステップS57に移る。ステップS56では、遊技状態をRB内部当選状態にセットする。具体的には、「FTフラグ」が“オン”のときは、遊技状態を「高確率再遊技中RB内部当選状態」にセットする。「FTフラグ」が“オフ”のときは、遊技状態を「通常確率再遊技中RB内部当選状態」にセットする。続いて、図16のステップS11に移る。ステップS57では、遊技状態を一般遊技状態にセットし、図16のステップS11に移る。
次に、図20を参照して、FT制御処理1について説明する。
初めに、CPU31は、FT延長カウンタの値が“0”かどうかを判別する(ステップS61)。この判別が“YES”のときは、ステップS62に移り、“NO”のときは、ステップS69に移る。ステップS62では、FTフラグが“オン”であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS63に移り、“NO”のときは、図16のステップS12に移る。ステップS63では、BB持越数が“0”か否かを判別する。この判別が“YES”のときは、図16のステップS12に移り、“NO”のときは、ステップS64に移る。
ステップS64では、天井カウンタの値が“0”かどうかを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS68に移り、“NO”のときは、ステップS65に移る。ここで、RB遊技状態の終了時(図18のステップS39の判別が“YES”)には、天井カウンタに初期値をセットする処理(図18のステップS38)は行われない。他方、FTフラグは“オン”に更新される(図18のステップS43)。したがって、基本的に、RB遊技状態が終了したゲームの次のゲームにおいてステップS64の判別が“YES”となる。
ステップS65では、天井カウンタの値を更新(“1”減算)し、ステップS66に移る。ステップS66では、天井カウンタの値が“0”か否かを判別する。すなわち、「高確率再遊技中」から「通常確率再遊技中」へ移行させる条件を、「高確率再遊技中」のゲーム回数を計数する天井カウンタの値に関連させる。この判別が“YES”のときは、ステップS67に移り、“NO”のときは、図16のステップS12に移る。ステップS67では、FTモード移行先選択テーブルB(図13(2))に基づいて移行先FT終了抽選状態を決定し、ステップS68に移る。ステップS68では、FTフラグを“オフ”とし、図16のステップS12に移る。
ステップS61の判別が“NO”のときは、FT延長カウンタの値を更新(“1”減算)し、ステップS70に移る。ステップS70では、FT延長カウンタの値が“0”か否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS68に移り、“NO”のときは、図16のステップS12に移る。
次に、図21を参照して、確率抽選処理について説明する。
初めに、CPU31は、BB一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS72に移り、“NO”のときは、ステップS73に移る。ステップS72では、図示しないボーナス中用確率抽選テーブルに基づいて抽選(内部当選役を決定)し、ステップS76に移る。ステップS73では、FTフラグが“オン”であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、高確率再遊技中用確率抽選テーブル(図4(2))に基づいて抽選を行い(ステップS74)、ステップS76に移る。ステップS73の判別が“NO”のときは、通常確率再遊技中用確率抽選テーブル(図4(1))に基づいて抽選を行い(ステップS75)、ステップS76に移る。
ステップS76では、抽選結果を内部当選役としてセットし、ステップS77に移る。ステップS77では、内部当選役がBBであるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS80に移り、“NO”のときは、ステップS78に移る。ステップS78では、内部当選役がRBであるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS79に移り、“NO”のときは、図16のステップS13に移る。ステップS79では、RB持越数を更新(“1”加算)し、ステップS83に移る。
ステップS80では、BB持越数が“0”であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS81に移り、“NO”のときは、ステップS82に移る。ステップS81では、天井カウンタに初期値をセットし、ステップS82に移る。ステップS82では、BB持越数を更新(“1”加算)し、ステップS83に移る。
ステップS83では、持越役がBB又はRBであるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、図16のステップS13に移り、“NO”のときは、ステップS84に移る。ステップS84では、FTフラグを“オン”に更新し、ステップS85に移る。ステップS85では、持越役に当選役をセットする。具体的には、持越役がない場合に、内部当選役と決定されたBB又はRBを持越役としてセットする。続いて、図16のステップS13に移る。
次に、図22を参照して、FT制御処理2について説明する。
初めに、CPU31は、内部当選役が「ハズレ」であるか否かを判別する(ステップS91)。この判別が“YES”のときは、ステップS92に移り、“NO”のときは、ステップS94に移る。ステップS92では、FTフラグを“オフ”に更新し、ステップS93に移る。ステップS93では、FT延長カウンタに“0”をセットし、図16のステップS15に移る。ステップS94では、FT延長カウンタの値が“0”であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS95に移り、“NO”のときは、図16のステップS15に移る。ステップS95では、FTフラグが“オン”であるか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS96に移り、“NO”のときは、図16のステップS15に移る。
ステップS96では、FT終了抽選状態、内部当選役、及びFT終了抽選用テーブル(図12(1))に基づいて「高確率再遊技中」の終了抽選を行い、ステップS97に移る。ステップS97では、終了抽選に当選したか否かを判別する。この判別が“YES”のときは、ステップS98に移り、“NO”のときは、図16のステップS15に移る。ステップS98では、FT延長カウンタに初期値(例えば、“5”)をセットし、ステップS99に移る。ステップS99では、FTモード移行先選択テーブルA(図13(1))に基づいて移行先FT終了抽選状態を決定し、図16のステップS15に移る。
ここで、「高確率再遊技中」の終了抽選に当選した場合には、FT延長カウンタに初期値(特定のゲーム回数)がセットされるが、FTフラグは“オフ”に更新されない。他方、遊技の進行とともに、セットされたFT延長カウンタの値が更新(図20のステップS69)される。その値が“0”に到達した場合にFTフラグが“オフ”に更新され(図20のステップS68)、「高確率再遊技中」から「通常確率再遊技中」へ移行し、BBなどの入賞が許可されることになる。
すなわち、遊技機1は、特別な役が当選役(例えば、BBが持越役など)と決定され、入賞表示制御手段により入賞表示手段に特別な入賞態様(例えば、BBの入賞を示す図柄の停止態様など)を停止表示させることが許可された場合(例えば、上記終了抽選に当選した場合)に、状態移行手段が第1確率状態(例えば、高確率再遊技中)から前記第2確率状態(例えば、通常確率再遊技中)に状態を移行させない。また、遊技機1は、充足される確率が所定の確率(例えば、各FT終了抽選状態において終了抽選に当選する確率、可能性など)である第1の移行条件(例えば、対応するFT終了抽選状態において上記終了抽選に当選する条件など)から、第1の移行条件よりも充足される確率(例えば、可能性など)が高い第2の移行条件(例えば、FT延長カウンタが“0”になる条件など)に、移行条件を変更する移行条件変更手段を備えている。この場合、段階的に有利状態に近づくことを演出することができる。なお、例えば、FT延長カウンタにセットする初期値の最大値を“5”に設定した場合には、FT終了抽選状態3と比べて高い確率で通常確率再遊技中へ移行する。
以上、実施例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
実施例では、第1確率状態(第1状態)として「高確率再遊技中」を採用し、第2確率状態(第2状態)として「通常確率再遊技中」を採用するようにしているが、これに限られるものではない。上記“2つ”の状態においてボーナスの入賞を示す図柄の停止態様(特定の入賞態様)を停止表示させることが可能な確率が異なればよく、任意の状態を採用することができる。また、第1の確率、第2の確率は、任意の確率を採用することができる。
また、実施例では、特別な入賞態様として「チャンス目」を採用するようにしているが、これに限られるものではない。任意の態様を採用することができる。また、「チャンス目」として“ベル”が大きなV字型に停止表示される表示窓4L,4C,4R内の停止態様を採用するようにしているが、任意の態様を採用することができる。
更に、本実施例のようなスロットマシンの他、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用できる。さらに、上述のスロットマシンでの動作を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、本発明を適用してゲームを実行することができる。その場合、ゲームプログラムを記録する記録媒体は、CD−ROM、FD(フレキシブルディスク)、その他任意の記録媒体を利用できる。
また、本実施例における当選役(例えば、内部当選役など)と持越役との合算により特定される役を当選役としてもよい。具体例を示すと、持越役がBBであり、当選役がチェリーの小役である遊技単位では、当選役としてBBとチェリーの小役を適用してもよい。
本実施例において、再遊技(リプレイ)はその当選確率が大きくなるように変化させると、遊技者による遊技媒体の支出を下げることができるといったメリットもあるので、非常に好適である。また、所定の確率値よりも高ければ、再遊技はその当選確率を小さくするように変化させても良い。ここで再遊技の当選確率を上げると遊技者の射幸心を下げることができる理由は、例えば、再遊技の当選確率を“1/5”から“1/2”に上げる場合を考えると、“1/5”の場合、100ゲームの間に再遊技に当選するゲーム数は約20回となるので、約80回は遊技媒体を投入しなければゲームを開始できない。“1/2”の場合、100ゲームの間に再遊技に当選するゲーム数は約50回となり、約50回は遊技媒体を投入しなければゲームを開始できない。よって、当選確率を上げる前よりも上げた後の方が、遊技者が遊技機に遊技媒体を投入するゲームが約30回減ることになるので、遊技者による遊技媒体の支出を下げることができる。また再遊技は賞媒体(コインなど)の払い出しも無いことから確率を変化させても大きな賞媒体の払い出しが発生せず、そのような意味からも第1確率状態と第2確率状態を再遊技確率の変化で実現するのは、遊技者の射幸心を煽ることがなく好適である。
このように再遊技の当選確率を変化させる機能を有する遊技機で、再遊技の当選確率の変化を利用して第1確率状態、第2確率状態を構成した場合は、再遊技の当選確率を変化させるタイミングは自由に設計変更できるようになるので、様々なゲーム性の遊技機に適用できるようになる場合がある。
また、遊技者による操作の結果に基づいて、単位遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、前記遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に基づいて、当選役を決定する当選役決定手段と、入賞態様を入賞表示手段に停止表示させる入賞表示制御手段と、前記当選役が特定の役であることに基づいて、前記入賞表示制御手段により前記入賞表示手段に特定の入賞態様が停止表示された場合に、遊技者に有利な有利状態を発生させる有利状態発生手段と、前記当選役が前記特定の役である場合において、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が第1の確率である第1確率状態から、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が前記第1の確率よりも高い第2の確率である第2確率状態に、特定の移行条件が充足されたこと又は前記第1確率状態である前記単位遊技の回数を計数する遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数に到達することを条件に確率状態を移行させる状態移行手段と、前記特定の移行条件が充足された場合に、複数の条件の各々が選択される選択率を示す第1の条件データに基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第1の移行条件選択手段と、前記遊技回数計数手段により計数された前記単位遊技の回数が前記特定の回数に到達した場合に、前記複数の条件の各々が選択される選択率を示し、前記第1の条件データとは異なる第2の条件データに基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段と、を備える。当選役が特定の役である場合において、特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率によって、第1確率状態、第2確率状態などの複数の確率状態を備えている(確率状態を区別するようにしている)。したがって、単一の確率状態によって遊技が進行する場合に比べて遊技が単調にならず、変化に富んだ遊技の進行が望めるので、多彩な遊技性を備えることができる場合がある。
また、上記複数の確率状態のうちの上記確率が低い状態から高い状態への確率状態の移行は、特定の条件が充足された場合、遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数の場合などに行うように構成しているが、これに限られず、これらの条件とは別の条件が充足された場合に移行するようにしてもよい。
ここで、遊技回数計数手段は、第1確率状態である単位遊技の回数のみを計数する必要はなく、第1確率状態である単位遊技の期間の長さによる確率状態の移行がなされれば、実装方法は任意に定めることができる。例えば、第1確率状態中に発生し、ほぼその期間が一定であるような状態(例えば、ボーナス状態、RB状態など)における単位遊技の回数なども遊技回数計数手段が第1確率状態である単位遊技の回数として計数するように構成することもできる。
また、上記確率状態の移行がなされる契機においては、特定の移行条件が充足された場合と遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数の場合とで異なる条件データに基づいて特定の移行条件を選択し、次回以降の確率状態の移行に用いるように構成しているので、所定の期間(例えば、1日遊技機を稼動させた場合の単位遊技数など)に関して、確率状態の移行のしやすさに偏りを演出することができ、このようなゲーム性の変化も多彩にし、バラエティに富んだ遊技機を提供することが可能となる。
本実施例では、遊技者が最も滞在しやすいFT終了抽選状態1から、そのFT終了抽選状態1よりも遊技者に有利なFT終了抽選状態2に移行する確率を比較すると、実施例において特定の移行条件を契機に上記確率状態の移行がなされる場合に使用される図13(1)に示すテーブルでは“1/2(=64/128)”であり、遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数となったことを条件に上記確率状態の移行がなされる場合に使用される図13(2)に示すテーブルでは“127/128”という確率である。すなわち、遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数となったことを条件に上記確率状態の移行が行われた場合の方が、特定の移行条件の充足を契機に上記確率状態の移行がなされた場合よりも遊技者に有利な状態に移行する確率が高くなるように構成しているが、このような関係に限定されるものではない。逆の関係、すなわち遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数となったことを条件に上記確率状態の移行が行われた場合の方が、特定の移行条件の充足を契機に上記確率状態の移行がなされた場合よりも遊技者に有利な状態に移行する確率が低くなるように構成することもできる。
上記関係を実施例のものとした場合には、遊技者に不利な第1確率状態が長期間に亘った場合には、遊技者に有利な状態を発生しやすくすることで、遊技者間の不公平感を減少させることができるという効果を期待できる場合がある。また、遊技者に不利な状態の後には、有利な状態で遊技を進行できるというチャンスが与えられるといった遊技者の遊技意欲を高めることができる構成となる場合がある。他方、上記関係を実施例のものと逆の関係にした場合には、比較的有利な(遊技者に不利な第1確率状態が長期間に亘らなかった)場合に、遊技者に有利な状態を発生しやすくすることで、遊技者に有利な状態(例えば、FT終了抽選状態2など)を自らの力で発生させたといった遊技への参画感を与えることができる場合がある。
ここでは、特定の移行条件を選択する条件データを複数備えることを強調したが、実施例の複数のFT終了抽選状態間の移行条件に関しても、上記確率状態の移行がなされる契機が、特定の移行条件が充足された場合と、遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数の場合とに応じてFT終了抽選状態間の移行条件を複数の移行条件データに基づいて選択するようにしてもよい。
尚、本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 遊技機
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
2 キャビネット
3L,3C,3R リール
6 スタートレバー
7L,7C,7R 停止ボタン
30 マイクロコンピュータ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
71 主制御回路
72 副制御回路
Claims (3)
- 遊技者による操作の結果に基づいて、単位遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、
前記遊技開始指令手段からの遊技開始指令信号に基づいて、当選役を決定する当選役決定手段と、
入賞態様を入賞表示手段に停止表示させる入賞表示制御手段と、
前記当選役が特定の役であることに基づいて、前記入賞表示制御手段により前記入賞表示手段に特定の入賞態様が停止表示された場合に、遊技者に有利な有利状態を発生させる有利状態発生手段と、
前記当選役が前記特定の役である場合において、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が第1の確率である第1確率状態から、前記入賞表示制御手段が前記特定の入賞態様を停止表示させることが可能な確率が前記第1の確率よりも高い第2の確率である第2確率状態に、特定の移行条件が充足されたこと又は前記第1確率状態である前記単位遊技の回数を計数する遊技回数計数手段により計数された回数が特定の回数に到達することを条件に確率状態を移行させる状態移行手段と、
前記特定の移行条件が充足された場合に、複数の条件の各々が選択される選択率を示す第1の条件データに基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第1の移行条件選択手段と、
前記遊技回数計数手段により計数された前記単位遊技の回数が前記特定の回数に到達した場合に、前記複数の条件の各々が選択される選択率を示し、前記第1の条件データとは異なる第2の条件データに基づいて、前記複数の条件から前記特定の移行条件を選択する第2の移行条件選択手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。 - 請求項1記載の遊技機において、充足される確率が最も高い所定の移行条件の選択率は、前記第2の条件データが示す前記所定の移行条件の選択率と比べて前記第1の条件データが示す前記所定の移行条件の選択率のほうが高いことを特徴とする遊技機。
- 遊技結果を表示する遊技結果表示手段と、
前記遊技結果表示手段に特定の遊技結果が表示された場合に、遊技者に有利な有利状態を発生させる有利状態発生手段と、
前記特定の遊技結果を表示させる確率が低い第1状態と、
前記特定の遊技結果を表示させる確率が高い第2状態と、
前記第1状態から前記第2状態に移行させる条件を前記第1状態における遊技回数に関連させて決定する条件決定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1760674A3 (en) * | 2005-08-30 | 2007-09-05 | Aruze Corporation | Gaming machine, game control method and game system |
-
2003
- 2003-08-07 JP JP2003289436A patent/JP2005052572A/ja active Pending
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EP1760674A3 (en) * | 2005-08-30 | 2007-09-05 | Aruze Corporation | Gaming machine, game control method and game system |
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