JP2005052169A - システムキッチン - Google Patents
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Abstract
【課題】たとえば作業をする機会が最も多いカウンター上において十分な照度を確保することのできるシステムキッチン。
【解決手段】本発明のシステムキッチン(1)は、カウンター(8)の後方の壁面および吊り戸棚(7)の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材(10a,10b)と、吊り戸棚の底面とカバーパネル部材との間に設けられた第1光源と、壁面とカバーパネル部材との間に設けられた第2光源とを備えている。第1光源は、吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する。第2光源は、カバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のシステムキッチン(1)は、カウンター(8)の後方の壁面および吊り戸棚(7)の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材(10a,10b)と、吊り戸棚の底面とカバーパネル部材との間に設けられた第1光源と、壁面とカバーパネル部材との間に設けられた第2光源とを備えている。第1光源は、吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する。第2光源は、カバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムキッチンに関し、特にシステムキッチンにおける照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチンでは、調理作業などに必要な照度(明るさ)を確保するために、随時点灯可能な照明装置が適当な位置に常設されている(たとえば、特許文献1および特許文献2を参照)。JISで指定された参考値によれば、調理に必要な照度は300Lx程度である。ちなみに、読書に必要な照度は700Lx程度であり、掃除に必要な照度は400Lx程度である。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−42244号公報
【特許文献2】
実開平1−155844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人の調査結果によれば、従来の平均的なシステムキッチンにおいて天井に取り付けられた照明などの環境光がない場合、キッチンに取り付けられた照明の直下などのかなり狭い特定領域においてのみ300Lx以上の照度が確保されるに過ぎない。また、天井からの環境光やリビングルーム側からの環境光がある場合、300Lx以上の照度が確保される領域はある程度広がるが、必ずしもカウンター上の作業面の全体に亘って300Lx以上の照度が確保されるわけではない。
【0005】
一般に、キッチンでは、包丁を用いた細かい調理や、食材のチェックや、小さな文字で書かれたレシピの確認(たとえば読書に類似する作業)や、調理後の清掃(たとえば掃除に類似する作業)などを、様々なタイミングで様々な位置において行う必要がある。上述のJIS指定の照度参考値および本出願人の調査結果を参照すると、従来のシステムキッチンでは、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができなかった。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター上において十分な照度を確保することのできるシステムキッチンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、カウンターの後方の壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材と、
前記吊り戸棚の底面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第1光源と、
前記壁面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第2光源とを備えていることを特徴とするシステムキッチンを提供する。
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、前記第1光源は、前記吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する。また、前記第2光源は、前記カバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する。また、前記カバーパネル部材は、前記吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、前記壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のシステムキッチンは、カウンターの後方の壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材を備えている。そして、吊り戸棚の底面とカバーパネル部材との間には第1光源が設けられ、壁面とカバーパネル部材との間には第2光源が設けられている。
【0010】
このように、本発明では、第1光源および第2光源が壁面から吊り戸棚の底面までを覆う光透過性のカバーパネル部材を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができる。特に、本発明では、光源からの光がカバーパネル部材を介してカウンター上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくいという利点もある。
【0011】
なお、本発明では、第1光源が吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有することが好ましい。この構成では、第1光源からの光により、カウンター上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。
【0012】
また、本発明では、第2光源がカバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有することが好ましい。この構成では、第2光源の交換が不要になるだけでなく、第2光源だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0013】
また、本発明では、カバーパネル部材が、吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有することが好ましい。この構成により、第1カバーパネル部材だけを取り外して第1光源を交換することができるので、光源の交換作業が容易になる。また、第2光源の交換が必要な場合にも、第2カバーパネル部材だけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0014】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの全体構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本実施形態においてカバーパネル部材が壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて取り付けられている様子を概略的に示す図である。また、図3(a)は吊り戸棚の底面と第1カバーパネル部材との間に第1光源が設けられた構成を、図3(b)は壁面と第2カバーパネル部材との間に第2光源が設けられた構成を概略的に示す図である。
【0015】
図1を参照すると、本実施形態にかかるシステムキッチン1は、床(不図示)の上に載置されたベースキャビネット2を備えている。ベースキャビネット2の上部には、システムキッチン1に向かって左側から、たとえばIHのような加熱調理器3と、シンク4とが設けられている。また、シンク4に隣接して、たとえば湯水混合型の水栓5が設けられている。なお、加熱調理器3の上方には、レンジフード6が設けられ、シンク4の上方には、レンジフード6に隣接してシステムキッチン1の一端まで延びるように吊り戸棚7が設けられている。
【0016】
さらに、図1〜図3を参照すると、本実施形態にかかるシステムキッチン1では、カウンター8の後方の壁面9および吊り戸棚7の底面7aから間隔を隔てて、L字状の光透過性の(たとえばガラス製の)カバーパネル部材10が配置されている。カバーパネル部材10は、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。
【0017】
なお、図2に詳細に示すように、第1カバーパネル部材10aの前方端は、取付け部材11を介して吊り戸棚7の前方下端に取り付けられている。また、第1カバーパネル部材10aの下端は、留め部材12を介して壁面9を構成する壁パネル9aに取り付けられている。一方、第2カバーパネル部材10bの上端は、留め部材12を介して壁パネル9aに取り付けられている。また、第2カバーパネル部材10bの下端は、取付け部材13を介してバックガード14の上端部および壁パネル9aに取り付けられている。
【0018】
また、図3に詳細に示すように、吊り戸棚7の底面7aと第1カバーパネル部材10aとの間には、吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯(たとえばスリム管蛍光灯)15が第1光源として設けられている。また、壁面9を構成する壁パネル9aと第2カバーパネル部材10bとの間には、第2カバーパネル部材10bの下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16が第2光源として設けられている。
【0019】
以上のように、本実施形態のシステムキッチン1は、カウンター8の後方の壁面9および吊り戸棚7の底面7aから間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材10、すなわち第1カバーパネル部材10aと第2カバーパネル部材10bとを備えている。そして、吊り戸棚7の底面7aと第1カバーパネル部材10aとの間には第1光源としての蛍光灯15が設けられ、壁面9と第2カバーパネル部材10bとの間には第2光源としてのLED16が設けられている。
【0020】
このように、本実施形態では、蛍光灯15およびLED16が壁面9から吊り戸棚7の底面7aまでを覆う光透過性のカバーパネル部材(10a,10b)を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンク4などを含む広い概念)8上において十分な照度を確保することができる。特に、本実施形態では、光源(15,16)からの光がカバーパネル部材(10a,10b)を介してカウンター8上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくい。
【0021】
また、本実施形態では、第1光源として、吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯15を用いているので、この蛍光灯15からの光により、カウンター8上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。また、本実施形態では、第2光源として、第2カバーパネル部材10bの下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16を用いているので、光源の交換が不要になるだけでなく、LED16だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0022】
また、本実施形態では、カバーパネル部材10が、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。その結果、第1カバーパネル部材10aだけを取り外して蛍光灯15を交換することができるので、光源の交換作業が容易である。また、LED16は本来交換が不要であるが、必要に応じて第2カバーパネル部材10bだけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0023】
なお、上述の実施形態では、第1光源として吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯15を用い、第2光源としてカバーパネル部材10の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、第1光源および第2光源の種類、構成、配置などについては様々な変形例が可能である。
【0024】
また、上述の実施形態では、カバーパネル部材10が、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。しかしながら、これに限定されることなく、カバーパネル部材の具体的な構成については様々な変形例が可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシステムキッチンでは、第1光源および第2光源が壁面から吊り戸棚の底面までを覆う光透過性のカバーパネル部材を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができる。特に、光源からの光がカバーパネル部材を介してカウンター上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくいという利点もある。
【0026】
また、本発明では、第1光源が吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する構成を採用すると、第1光源からの光により、カウンター上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。また、本発明では、第2光源がカバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する構成を採用すると、第2光源の交換が不要になるだけでなく、第2光源だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0027】
また、本発明では、カバーパネル部材が、吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有する構成を採用すると、第1カバーパネル部材だけを取り外して第1光源を交換することができるので、光源の交換作業が容易になる。また、第2光源の交換が必要な場合にも、第2カバーパネル部材だけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0028】
また、本発明では、平滑な表面を有するカバーパネル部材で光源を覆っているので、良好な清掃性が得られるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】本実施形態においてカバーパネル部材が壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて取り付けられている様子を概略的に示す図である。
【図3】(a)は吊り戸棚の底面と第1カバーパネル部材との間に第1光源が設けられた構成を、(b)は壁面と第2カバーパネル部材との間に第2光源が設けられた構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 システムキッチン
2 ベースキャビネット
3 加熱調理器(IH)
4 シンク
5 水栓
6 レンジフード
7 吊り戸棚
8 カウンター
9 壁面
9a 壁パネル
10a,10b カバーパネル部材
11,13 取付け部材
12 留め部材
14 バックガード
15 蛍光灯(第1光源)
16 LED(第2光源)
【発明の属する技術分野】
本発明は、システムキッチンに関し、特にシステムキッチンにおける照明に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、システムキッチンでは、調理作業などに必要な照度(明るさ)を確保するために、随時点灯可能な照明装置が適当な位置に常設されている(たとえば、特許文献1および特許文献2を参照)。JISで指定された参考値によれば、調理に必要な照度は300Lx程度である。ちなみに、読書に必要な照度は700Lx程度であり、掃除に必要な照度は400Lx程度である。
【0003】
【特許文献1】
実開昭63−42244号公報
【特許文献2】
実開平1−155844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人の調査結果によれば、従来の平均的なシステムキッチンにおいて天井に取り付けられた照明などの環境光がない場合、キッチンに取り付けられた照明の直下などのかなり狭い特定領域においてのみ300Lx以上の照度が確保されるに過ぎない。また、天井からの環境光やリビングルーム側からの環境光がある場合、300Lx以上の照度が確保される領域はある程度広がるが、必ずしもカウンター上の作業面の全体に亘って300Lx以上の照度が確保されるわけではない。
【0005】
一般に、キッチンでは、包丁を用いた細かい調理や、食材のチェックや、小さな文字で書かれたレシピの確認(たとえば読書に類似する作業)や、調理後の清掃(たとえば掃除に類似する作業)などを、様々なタイミングで様々な位置において行う必要がある。上述のJIS指定の照度参考値および本出願人の調査結果を参照すると、従来のシステムキッチンでは、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができなかった。
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター上において十分な照度を確保することのできるシステムキッチンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明では、カウンターの後方の壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材と、
前記吊り戸棚の底面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第1光源と、
前記壁面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第2光源とを備えていることを特徴とするシステムキッチンを提供する。
【0008】
本発明の好ましい態様によれば、前記第1光源は、前記吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する。また、前記第2光源は、前記カバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する。また、前記カバーパネル部材は、前記吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、前記壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有することが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のシステムキッチンは、カウンターの後方の壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材を備えている。そして、吊り戸棚の底面とカバーパネル部材との間には第1光源が設けられ、壁面とカバーパネル部材との間には第2光源が設けられている。
【0010】
このように、本発明では、第1光源および第2光源が壁面から吊り戸棚の底面までを覆う光透過性のカバーパネル部材を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができる。特に、本発明では、光源からの光がカバーパネル部材を介してカウンター上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくいという利点もある。
【0011】
なお、本発明では、第1光源が吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有することが好ましい。この構成では、第1光源からの光により、カウンター上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。
【0012】
また、本発明では、第2光源がカバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有することが好ましい。この構成では、第2光源の交換が不要になるだけでなく、第2光源だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0013】
また、本発明では、カバーパネル部材が、吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有することが好ましい。この構成により、第1カバーパネル部材だけを取り外して第1光源を交換することができるので、光源の交換作業が容易になる。また、第2光源の交換が必要な場合にも、第2カバーパネル部材だけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0014】
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの全体構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、本実施形態においてカバーパネル部材が壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて取り付けられている様子を概略的に示す図である。また、図3(a)は吊り戸棚の底面と第1カバーパネル部材との間に第1光源が設けられた構成を、図3(b)は壁面と第2カバーパネル部材との間に第2光源が設けられた構成を概略的に示す図である。
【0015】
図1を参照すると、本実施形態にかかるシステムキッチン1は、床(不図示)の上に載置されたベースキャビネット2を備えている。ベースキャビネット2の上部には、システムキッチン1に向かって左側から、たとえばIHのような加熱調理器3と、シンク4とが設けられている。また、シンク4に隣接して、たとえば湯水混合型の水栓5が設けられている。なお、加熱調理器3の上方には、レンジフード6が設けられ、シンク4の上方には、レンジフード6に隣接してシステムキッチン1の一端まで延びるように吊り戸棚7が設けられている。
【0016】
さらに、図1〜図3を参照すると、本実施形態にかかるシステムキッチン1では、カウンター8の後方の壁面9および吊り戸棚7の底面7aから間隔を隔てて、L字状の光透過性の(たとえばガラス製の)カバーパネル部材10が配置されている。カバーパネル部材10は、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。
【0017】
なお、図2に詳細に示すように、第1カバーパネル部材10aの前方端は、取付け部材11を介して吊り戸棚7の前方下端に取り付けられている。また、第1カバーパネル部材10aの下端は、留め部材12を介して壁面9を構成する壁パネル9aに取り付けられている。一方、第2カバーパネル部材10bの上端は、留め部材12を介して壁パネル9aに取り付けられている。また、第2カバーパネル部材10bの下端は、取付け部材13を介してバックガード14の上端部および壁パネル9aに取り付けられている。
【0018】
また、図3に詳細に示すように、吊り戸棚7の底面7aと第1カバーパネル部材10aとの間には、吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯(たとえばスリム管蛍光灯)15が第1光源として設けられている。また、壁面9を構成する壁パネル9aと第2カバーパネル部材10bとの間には、第2カバーパネル部材10bの下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16が第2光源として設けられている。
【0019】
以上のように、本実施形態のシステムキッチン1は、カウンター8の後方の壁面9および吊り戸棚7の底面7aから間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材10、すなわち第1カバーパネル部材10aと第2カバーパネル部材10bとを備えている。そして、吊り戸棚7の底面7aと第1カバーパネル部材10aとの間には第1光源としての蛍光灯15が設けられ、壁面9と第2カバーパネル部材10bとの間には第2光源としてのLED16が設けられている。
【0020】
このように、本実施形態では、蛍光灯15およびLED16が壁面9から吊り戸棚7の底面7aまでを覆う光透過性のカバーパネル部材(10a,10b)を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンク4などを含む広い概念)8上において十分な照度を確保することができる。特に、本実施形態では、光源(15,16)からの光がカバーパネル部材(10a,10b)を介してカウンター8上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくい。
【0021】
また、本実施形態では、第1光源として、吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯15を用いているので、この蛍光灯15からの光により、カウンター8上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。また、本実施形態では、第2光源として、第2カバーパネル部材10bの下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16を用いているので、光源の交換が不要になるだけでなく、LED16だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0022】
また、本実施形態では、カバーパネル部材10が、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。その結果、第1カバーパネル部材10aだけを取り外して蛍光灯15を交換することができるので、光源の交換作業が容易である。また、LED16は本来交換が不要であるが、必要に応じて第2カバーパネル部材10bだけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0023】
なお、上述の実施形態では、第1光源として吊り戸棚7の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯15を用い、第2光源としてカバーパネル部材10の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLED16を用いている。しかしながら、これに限定されることなく、第1光源および第2光源の種類、構成、配置などについては様々な変形例が可能である。
【0024】
また、上述の実施形態では、カバーパネル部材10が、吊り戸棚7の底面7aの下方に配置された第1カバーパネル部材10aと、壁面9の前方に配置された第2カバーパネル部材10bとにより構成されている。しかしながら、これに限定されることなく、カバーパネル部材の具体的な構成については様々な変形例が可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシステムキッチンでは、第1光源および第2光源が壁面から吊り戸棚の底面までを覆う光透過性のカバーパネル部材を内側から全面的に照らす構成により、たとえば作業をする機会が最も多いカウンター(シンクなどを含む)上において十分な照度を確保することができる。特に、光源からの光がカバーパネル部材を介してカウンター上を間接的に照明するので、長時間に亘る作業に際しても目の疲れを感じにくいという利点もある。
【0026】
また、本発明では、第1光源が吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有する構成を採用すると、第1光源からの光により、カウンター上をほぼ均一に且つ効率的に照明することができる。また、本発明では、第2光源がカバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有する構成を採用すると、第2光源の交換が不要になるだけでなく、第2光源だけを点灯させることにより演出的な間接照明を実現することができる。
【0027】
また、本発明では、カバーパネル部材が、吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有する構成を採用すると、第1カバーパネル部材だけを取り外して第1光源を交換することができるので、光源の交換作業が容易になる。また、第2光源の交換が必要な場合にも、第2カバーパネル部材だけを取り外して光源の交換・修理をすることができる。
【0028】
また、本発明では、平滑な表面を有するカバーパネル部材で光源を覆っているので、良好な清掃性が得られるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるシステムキッチンの全体構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】本実施形態においてカバーパネル部材が壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて取り付けられている様子を概略的に示す図である。
【図3】(a)は吊り戸棚の底面と第1カバーパネル部材との間に第1光源が設けられた構成を、(b)は壁面と第2カバーパネル部材との間に第2光源が設けられた構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 システムキッチン
2 ベースキャビネット
3 加熱調理器(IH)
4 シンク
5 水栓
6 レンジフード
7 吊り戸棚
8 カウンター
9 壁面
9a 壁パネル
10a,10b カバーパネル部材
11,13 取付け部材
12 留め部材
14 バックガード
15 蛍光灯(第1光源)
16 LED(第2光源)
Claims (4)
- カウンターの後方の壁面および吊り戸棚の底面から間隔を隔てて配置されたL字状の光透過性のカバーパネル部材と、
前記吊り戸棚の底面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第1光源と、
前記壁面と前記カバーパネル部材との間に設けられた第2光源とを備えていることを特徴とするシステムキッチン。 - 前記第1光源は、前記吊り戸棚の前方端の近傍においてほぼ水平方向に延びるように配置された蛍光灯を有することを特徴とする請求項1に記載のシステムキッチン。
- 前記第2光源は、前記カバーパネル部材の下端の近傍においてほぼ水平方向に細長く延びるテープ状のLEDを有することを特徴とする請求項1または2に記載のシステムキッチン。
- 前記カバーパネル部材は、前記吊り戸棚の底面の下方に配置された第1カバーパネル部材と、前記壁面の前方に配置された第2カバーパネル部材とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシステムキッチン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003205264A JP2005052169A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | システムキッチン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003205264A JP2005052169A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | システムキッチン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005052169A true JP2005052169A (ja) | 2005-03-03 |
Family
ID=34362629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003205264A Pending JP2005052169A (ja) | 2003-08-01 | 2003-08-01 | システムキッチン |
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JP (1) | JP2005052169A (ja) |
-
2003
- 2003-08-01 JP JP2003205264A patent/JP2005052169A/ja active Pending
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