JP2005051548A - データ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システム - Google Patents

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Abstract

【課題】IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うこと。
【解決手段】バックボーンネットワーク1を有するデータ中継システムにおいて、Iルータ31,41、51間でのユニキャスト用のトンネリングとは別に、Eルータ32,42,52間でマルチキャスト用のMPLSのトンネリングを張って、コンテンツ配信要求のあった特定ユーザのホスト装置61に、Iルータ31がEルータ32を介して、ホスト装置62からのマルチキャストパケットをデータ中継する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、この発明は、MPLS(Multi Protocol Label Switching)を用いてネットワーク上にトンネリングを張ってデータ中継を行うとともに、マルチキャストのコンテンツ配信を行うデータ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システムに関するものである。
従来のデータ中継方法では、通信事業者が提供するバックボーンネットワークを利用して、たとえば後述する特許文献1に示すようなMPLS技術を用いてLSP(Label Switched Path)によるトンネルを設定して、VPN番号に対応するラベルでデータを論理多重して伝送するIP(Internet Protocol)−VPN(Virtual Private Network)サービスを行うものがある。このようなIP−VPNサービスは、たとえば図27のシステムに示すように、各企業向け(図では、A社とB社)に提供されるものがあり、ネットワークの回線やルータなどの物理的な接続は、共通の設備を利用しつつ、異なる企業ユーザA,B間の通信は、分離されることによって、サービスコストを従来よりも下げることが可能となった。
すなわち、図27において、IP−VPNバックボーンネットワーク1上に設けられた複数のPE(プロバイダエッジ)ルータ11〜13に、CE(カスタマエッジ)ルータ15〜19を介して特定ユーザの同一VPNに属するA社とB社のLAN20〜24が接続されているシステムに用いることがある。この中のPEルータ11〜13は、同一VPNに属するそれぞれのルータがメッシュを組んで、ネットワーク1内の図示しないコアルータを介して経路情報の交換を行っている。ここで交換された経路情報は、ユニキャストフォワーディングテーブルに格納され、これらPEルータは、この経路情報に基づいて最適経路を選択して、ユニキャストパケットのデータ中継を行っている。
このようなシステムでは、部品点数を削減させてシステム構成の効率化を図るために、IP−VPNバックボーンネットワーク1に設けられたPEルータ11〜13のうち、同じPEルータ11,13に共通のサイトをもたないVPNに属する複数の特定ユーザ、図中のPEルータ12には、異なるポートを介してA社のLAN21とB社のLAN22が複数接続され、PEルータ13には、A社のLAN23とB社のLAN24が複数接続されている。このような場合には、PEルータ11,13は、VPN毎にユニキャストフォワーディングテーブルを保持し、VPN毎に対応する中継制御用のIPプロトコルを用いて、各LANに接続されたクライアントPC(パーソナルコンピュータ)から送信されたユニキャストパケットのデータ中継を行っていた。
特開2002−247086号公報(第1−12頁、図6,7,12,13)
ところが、近年特定ユーザの同一VPNに属するLAN間で画像や音声データなどからなるストリームデータのコンテンツ配信を行う動きがあるが、IP−VPNサービスでは、MPLS上でマルチキャストを中継するという機能がなく、マルチキャストが送信できないという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるデータ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられたデータ中継装置を介して、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継方法において、前記バックボーンネットワークにユニキャスト用とマルチキャスト用のコア網を論理的に設定する網設定工程と、前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を前記バックボーンネットワークに転送する要求転送工程と、前記バックボーンネットワークから入力するデータがマルチキャストパケットかどうかを判断し、該マルチキャストパケットの場合には、前記コンテンツ配信の要求があった特定ユーザに、マルチキャスト用のコア網を用いて前記マルチキャストパケットを転送するデータ転送工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明は、VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられたデータ中継装置を介して、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継方法において、前記バックボーンネットワークにユニキャストとマルチキャストの共用のコア網を設定する網設定工程と、前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を前記バックボーンネットワークに転送する要求転送工程と、前記バックボーンネットワークから入力するデータがマルチキャストパケットかどうかを判断し、該マルチキャストパケットの場合には、前記コンテンツ配信の要求があった特定ユーザに、マルチキャストで予め設定されたラベルを用いて前記マルチキャストパケットを転送するデータ転送工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、前記網設定工程では、前記特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張り、前記データ転送工程では、前記張られたトンネリングによって、要求のあった特定ユーザに、前記マルチキャストパケットを転送することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記データ転送工程では、IGMPプロキシーを用いて、前記要求のあった特定ユーザに、前記マルチキャストパケットを転送することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記データ中継方法では、論理的なルーティングインターフェースを設定するインターフェース設定工程をさらに含み、前記ルーティングインターフェース毎に個別のマルチキャスト中継ツリーを構築することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられるとともに、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、パケットのデータ中継を行うデータ中継装置において、前記特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張ってユニキャストパケットの転送を行う第1のデータ中継装置と、前記特定ユーザのネットワーク間で前記トンネルとは異なるMPLSのトンネリングを張って、マルチキャストパケットの転送を行う第2のデータ中継装置と、を有し、前記第1のデータ中継装置は、前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を、前記第2のデータ中継装置を介して、前記バックボーンネットワークに転送する配信要求転送手段と、受信した前記パケットがマルチキャストパケットかどうか判断する判断手段と、前記判断結果に応じて、前記パケットのユニキャスト中継処理またはマルチキャスト中継処理を行う中継処理手段と、前記中継処理されたユニキャストパケットの転送を行うとともに、前記制御処理されたマルチキャストパケットをデータ中継装置に転送する第1の転送手段と、を備え、前記第2のデータ中継装置は、前記第1のデータ中継装置でマルチキャスト中継処理されたマルチキャストパケットを転送する第2の転送手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項7の発明は、VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられるとともに、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、パケットのデータ中継を行うデータ中継装置において、前記特定ユーザのネットワーク間でユニキャストおよびマルチキャスト共用のMPLSのトンネリングを張るトンネル手段と、前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を、前記バックボーンネットワークに転送する配信要求転送手段と、受信した前記パケットがマルチキャストパケットかどうか判断する判断手段と、前記パケットがマルチキャストパケットの場合には、該マルチキャストで予め設定されたラベルを用いて、前記パケットの中継処理を行う中継処理手段と、前記中継処理されたパケットの転送を行う転送手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項8の発明は、前記データ中継装置は、論理的なルーティングインターフェースを設定して、他のデータ中継装置と前記ルーティングインターフェース毎に個別のマルチキャスト中継ツリーを構築するインターフェース設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項9の発明は、前記配信要求転送手段は、端末装置側の下流からのマルチキャストパケットを上流側のデータ中継装置に転送することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、前記第1の転送手段または前記転送手段は、前記中継処理されたマルチキャストパケットを、受信者に到るポートおよび下流側からのマルチキャストパケットの場合には、上流側のデータ中継装置に転送することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、VPNによって構築されるバックボーンネットワークと特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継システムにおいて、前記バックボーンネットワークに請求項6〜10のいずれか一つに記載のデータ中継装置を備え、コンテンツ配信の要求があった特定ユーザにマルチキャストパケットの転送を行うことを特徴とする。
本発明にかかるデータ中継方法は、バックボーンネットワークにユニキャスト用とマルチキャスト用のコア網を論理的に別々に設定し、特定ユーザからのコンテンツ配信要求をバックボーンネットワークに転送するとともに、コンテンツ配信の要求があった特定ユーザに、マルチキャスト用のコアネットワークを用いて前記マルチキャストパケットを転送するので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかるデータ中継方法は、バックボーンネットワークにユニキャストとマルチキャストの共用のコアネットワークを設定し、マルチキャストパケットに対しては、マルチキャストで予め設定されたラベルを用いて、パケットのデータ転送を行うので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかるデータ中継装置は、特定ユーザのネットワークとの間で第1および第2のデータ中継装置を用いて、ユニキャストとマルチキャストでMPLSの異なるトンネリングを張って、ユニキャストパケットとマルチキャストパケットをこの異なるトンネルを介して転送するので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかるデータ中継装置は、特定ユーザのネットワーク間でユニキャストとマルチキャストで共用のMPLSのトンネリングを張って、パケットをマルチキャストで予め設定されたラベルを用いて、このトンネルを介して転送するので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるという効果を奏する。
本発明にかかるデータ中継システムは、バックボーンネットワークに上述した特徴を有するデータ中継装置を備えることで、コンテンツ配信の要求があった特定ユーザにMPLSのトンネリングを張ってマルチキャストパケットの転送を行うので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるという効果を奏する。
以下に、本発明にかかるデータ中継方法、データ中継装置およびその装置を用いたデータ中継システムの実施の形態を、図1〜図26の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の図において、図27と同様の構成部分に関しては、説明の都合上、同一符号を付記するものとする。また、この発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態1の概略構成を示すシステム構成図である。図において、図27と異なる点は、IP−VPNバックボーンネットワーク1上に設けられたNOC(Network Operation Center)30〜50に2台のPEルータ31,32,41,42,51,52を配置し、一方のPEルータ31,41,51は、下流側に接続されたホスト装置61〜65とユニキャストのデータ中継を行うための機能を備えたIP−VPN−PE+MC(Multicast)−PEルータ(以下、「Iルータ」という)とし、他方のPEルータ32,42,52は、マルチキャストのデータ中継を行うための機能を備えたEoMPLS(Ethernet(登録商標) over MPLS)−PEルータ(以下、「Eルータ」という)としており、ユニキャストとマルチキャストのMPLSのトンネリングを別々に張ることによって、ユニキャストとマルチキャストで論理的に異なるコアネットワークを構築している。なお、NOC70には、Eルータ71のみが配置されている。
Iルータ31,41,51は、それぞれ同一の構成からなっており、ここでは代表してIルータ31の構成を、図2の構成図を用いて説明する。図において、Iルータ31は、下流側のホスト装置61、Eルータ32およびバックボーンネットワーク1内の図示しないコアルータと各ポートを介してそれぞれ接続されるパケット受信部31aおよびパケット送信部31bと、レイヤ3レベルのデータ中継を制御するIP中継制御部31cと、IGMP(Internet Group Management Protocol:RFC2236)を用いたマルチキャストルーティングの制御を行うIGMP制御部31dと、IP中継制御部31cとIGMP制御部31dに接続されるマルチキャストフォワーディングテーブル31eと、IP中継制御部31cにそれぞれ接続されるユニキャストフォワーディングテーブル31f、VPNユーザテーブル31gおよびMPLSラベルテーブル31hとから構成されている。
IP中継制御部31cは、パケット受信部31aで受信されたパケットの種類の判別およびマルチキャストパケットとユニキャストパケットのデータ中継の制御処理を行ってパケット送信部31bに送出している。また、IP中継制御部31cは、入力するIGMPメンバーシップレポートメッセージのデータ中継の制御処理を行ってパケット送信部31bに送出している。
IGMP制御部31dは、タイマ処理によるIGMPメンバーシップレポートメッセージのチェック、マルチキャストフォワーディングテーブル31eのエントリの作成を行っている。また、IGMP制御部31dは、特定の受信者にだけパケットを中継するIGMPプロキシー機能を備えている。このIGMPプロキシーは、vrf(VPN Routing and Forwarding)毎に動作し、バックボーンネットワーク1の各ルータに対するマルチキャスト中継ツリーの構造を可能にしている。そして、下流側のホスト装置からIGMPのJoinメッセージは、上流側のルータに流れ、最上流のルータに到る。これを実現するために、後述するマルチキャストフォワーディングテーブル31eには、アップストリームの情報として、1つ上の上流側ルータのインターフェース(以下、「上流I/F」という)の情報がエントリされることで、たとえば、マルチキャストのグループアドレスや送信元アドレスが、異なるユーザにおいて同じものが使用されていても、別々のものとして扱うことが可能となる。
マルチキャストフォワーディングテーブル31eは、図3に示すように、たとえば配信されるコンテンツを示すマルチキャストグループのグループIPアドレスと、当該マルチキャストグループに参加するホスト装置(クライアントPC)の送信元IPアドレスと、VPN名と、ホスト装置が接続される受信者ポート番号と所属するVLAN番号のリストと、上流I/Fとが格納されている。
ユニキャストフォワーディングテーブル31fは、特定ユーザ毎に設定されるVPN毎の各VPN用テーブルから構成されており、各VPN用テーブルは、たとえば図4のVPN1用テーブルに示すように、ユニキャストパケットの宛先の受信者ホスト装置を示す宛先IPアドレスと、それに続くサブネットマスクのデータと、この下流側のルータとLSP(Label Switched Path)によるトンネルを設定するためのMPLSラベルインデックスと、この受信者ホスト装置に至る次の下流側のルータを示すNext HopルータのIPアドレスとが格納されている。
VPNユーザテーブル31gは、図5に示すように、ホスト装置が接続される受信者ポート番号と所属するVLAN番号と、VPN名と、上流I/Fとが格納されている。
MPLSラベルテーブル31hは、図6に示すように、MPLSラベルインデックスと、Iルータから送信する場合に付加するアウトラベルと、受信する場合にパケットに入っているインラベルと、対応するVPNの番号とが格納されている。IP中継制御部31cは、受信したユニキャストパケットに対しては、受信ポートから送信元のVPNを特定し、さらにユニキャストフォワーディングテーブル(該当するVPNのVPN用テーブル)27で宛先アドレスを検索し、パケットのラベル化を行った後に、Next Hopのルータにこのユニキャストパケットを転送している。
図7は、IGMPメンバーシップリポートメッセージのパケット構成を示す図である。図において、IGMPメンバーシップリポートメッセージのパケットは、MACヘッダと、IPヘッダと、IGMPメッセージのフィールドから構成されており、MACヘッダは、MACアドレスからなる宛先とソースのアドレスなどからなり、IPヘッダは、IPアドレスからなる宛先とソースのアドレスなどからなる。
IGMPメッセージのフィールドは、図8に示すように、IGMPメッセージのタイプを示すTypeと、最大の応答時間を示すMax Resp Timeと、IGMPメッセージのチェックサム値を示すChecksumと、受信者が参加したいグループIPアドレス(マルチキャストアドレスを入れるグループアドレスとが格納されている。なお、設定されたマルチキャストグループのIPアドレスのフィールドは、設定されたグループ毎に複数設けられている。
これらIルータ31,41,51のIP中継制御部は、予め互いにMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットの中継を可能にしている。
次に、この発明にかかるIルータによるパケットの判別動作と、フォワーディング処理の動作を、図9〜図14のフローチャートに基づいて説明する。まず、図9は、Iルータによるパケットの判別動作を説明するためのフローチャートである。図において、パケット受信部31aでパケットが受信されると(ステップ101)、このパケットは、IP中継制御部31cに入力される。このIP中継制御部31cでは、受信したパケットを中継するための制御処理を行っており(ステップ102)、ここでIP中継制御部31cは、受信したパケットがIGMPのメンバーシップレポートかどうかを判断している(ステップ103)。
ここで、IP中継制御部31cは、受信パケット内のタイプフィールドを検索して、その値が“0x16”であれば、IGMPメンバーシップレポートであると判別して、IGMP制御部31dにこのメッセージを出力して、IGMP制御部31dによる処理フローに移行する(ステップ104)。また、この受信パケットがIGMPメンバーシップレポートでない場合には、次にこの受信パケットがマルチキャストパケットかどうかを判断する(ステップ105)。
ここで、この受信パケットがマルチキャストパケットの場合には、IP中継制御部31cは、このマルチキャストフォワーディング処理フローに移行する(ステップ106)。また、この受信パケットがマルチキャストパケットでない場合には、IP中継制御部31cは、ユニキャストフォワーディング処理フローに移行する(ステップ107)。
次に、IGMP制御部31dによるIGMP処理動作を図10のフローチャートに基づいて説明する。図において、IGMP制御部31dは、受信したIGMPメンバーシップレポートのメッセージ内のソースIPアドレスとグループIPアドレスを抽出し、受信ポートからどのVPNに属しているかチェックする(ステップ201)。具体的には、抽出したソースIPアドレスとグループIPアドレスに基づいて、図3に示したマルチキャストフォワーディングテーブル31eを検索して、該当する受信ポートとVLAN番号から、対応するVPN名および上流I/Fを検出し、どのVPNに属しているかチェックする。
ここで、このマルチキャストフォワーディングテーブル31eに該当するエントリがない場合には、受信ポートとVLAN番号に基づいて、図5に示したVPNユーザテーブル31gを検索して、対応するVPN名と上流I/Fを検出し、この情報に基づいて、マルチキャストフォワーディングテーブル31eに新規にエントリを生成する(ステップ202)。
ところで、このIGMP制御部31dは、自ルータに直接接続されているホストグループメンバーの参加状況を把握するために、IGMPクエリーメッセージを送信して、このIGMPメンバーシップレポートのメッセージの送信要求を行っている。このIGMPクエリーは、定期的に繰り返されるため、図11に示すように、タイマ処理されて(ステップ301)、メッセージ送信される(ステップ302)。
また、このIGMP制御部31dでは、このタイマ処理として、この返送されるIGMPメンバーシップレポートのデフォルトの最大待ち時間を、受信者管理タイマに設定している。そして、IGMPメンバーシップレポートを受信すると、IGMP制御部31dは、この受信者管理タイマを更新し(ステップ203)、下流側のホスト装置61から受信したIGMPメンバーシップレポートを上流のルータに送信している(ステップ204)。なお、このIGMPメンバーシップレポートは、予め定められた最上流ルータまで中継される。
また、IGMP制御部31dは、図12に示すように、IGMPメンバーシップレポートの受信がなく、受信者管理タイマが満了すると(ステップ311)、このマルチキャストフォワーディングテーブル31eの該当エントリから、受信者情報を削除する(ステップ312)。
次に、IP中継制御部31cによるマルチキャストフォワーディング処理動作を図13のフローチャートに基づいて説明する。図において、IP中継制御部31cは、まず受信したマルチキャストパケットの宛先IPアドレスを抽出して、マルチキャストフォワーディングテーブル31eを検索し(ステップ401)、マルチキャストグループに参加している受信者かどうか判断する(ステップ402)。
ここで、マルチキャストグループに参加している受信者がいない場合には、この受信パケットを廃棄する(ステップ403)。また、マルチキャストグループに参加している受信者がいる場合には、この受信者がいるポートにマルチキャストパケットをフォワードする。このマルチキャストパケットが下流側から受信された場合には、上流側にこのパケットをフォワードする(ステップ404)。そして、パケット送信部31bからこのパケットを送信する(ステップ405)。
次に、IP中継制御部31cによるユニキャストフォワーディング処理動作を図14のフローチャートに基づいて説明する。図において、IP中継制御部31cは、受信したパケットがMPLSによってラベル化されたパケットであるかどうかを判断する(ステップ501)。
ここで、PEルータの上流側のコアルータから受信されたユニキャストパケットは、ラベル化されたパケットであり、下流側のホスト装置から受信されたユニキャストパケットは、ラベル化されていないパケットである。まず、受信されたパケットがラベル化されていない場合には、IP中継制御部31cは、図5に示したVPNユーザテーブル31gを検索して、受信ポートから送信元が属するVPN名を抽出し、ユニキャストフォワーディングテーブル31fの中からこのVPN用テーブルを選択する(ステップ502)。
次に、この選択したVPN用テーブルから、受信ユニキャストパケットの宛先アドレスを検索し(ステップ503)、このエントリがあるかどうかを判断する(ステップ504)。
ここで、このエントリがない場合には、受信したパケットを廃棄する(ステップ505)。また、エントリがある場合には、MPLSラベルを付加し、Next hopのルータへ送信する(ステップ506)。
つぎに、受信したパケットがラベル化されている場合には、MPLSラベルテーブルを検索して、パケットのMPLSラベルから対応するVPNを抽出して、このVPN用テーブルを選択し、かつこのパケットのラベルをはずす(ステップ507)。
そして、パケットの宛先アドレスを、この選択したVPN用テーブルで検索し(ステップ508)、このエントリがあるかどうかを判断する(ステップ509)。
ここで、このエントリがない場合には、受信したパケットを廃棄し(ステップ510)、またこのエントリがある場合には、ネクストホップのルータのIPアドレスを抽出して、このルータにユニキャストパケットを送信する(ステップ511)。
Eルータ32,42,52は、それぞれ同一の構成からなっており、ここでは代表してEルータ32の構成を、図15の構成図を用いて説明する。図において、Eルータ32は、同じNOC30内のIルータ31およびバックボーンネットワーク1内の図示しないコアルータと各ポートを介してそれぞれ接続されるパケット受信部32aおよびパケット送信部32bと、L2レベルのパケット中継処理を行うL2中継制御部32cと、ラベルスイッチング技術を用いたMPLS制御部32dと、L2中継制御部32cとMPLS制御部32dに接続されるVLAN−MPLSラベルマップテーブル32eと、L2中継制御部32cに接続されるMACアドレステーブル32fおよびMPLSラベルテーブル32gとから構成されている。
L2中継制御部32cは、パケット受信部32aで受信されたパケットの種類の判別およびL2レベルのパケットのフォワーディング処理を行ってパケット送信部32bに送出している。また、MPLS制御部32dは、ラベルスイッチング技術を用いて、パケットのデータ中継の制御処理を行っている。
VLAN−MPLSラベルマップテーブル32eは、図16に示すように、パケットを受信する場合にパケットに入っているMPLSインラベルと、Eルータから送信する場合に付加するMPLSアウトラベルと、対応するVPNの番号と、ホスト装置が接続される受信者ポート番号と所属するVLAN番号のリストとが格納され、vrf毎にラベル情報が割り当てられている。
MACアドレステーブル32fは、図17に示すように、送信元のMACアドレスと、ホスト装置が接続される受信者ポート番号と所属するVLAN番号とが格納されている。なお、MPLSラベルテーブル32gは、図6に示したMPLSラベルテーブル31hと同様の構成であるので、説明を省略する。
図18は、EoMPLSフレームのフレーム構成を示す図である。図において、EoMPLSフレームは、MACアドレスからなる宛先およびソースのアドレスと、EoMPLSフレームのタイプを示すTypeと、Shimヘッダ1および2と、オリジナルMACフレームとから構成されている。このうち、Shimヘッダ1には、エッジルータ間のトンネルを識別するラベルを示すLabelと、実験用のExperimentalを示すExpと、ボトムオブスタック表示を示すSと、Time To Liveを示すTTLとから構成されている。また、Shimヘッダ2も、Shimヘッダ1と同様の構成からなるが、異なる点は、LabelがVPNを識別するラベルを示している点である。
なお、VLAN−MPLSラベルマップテーブル32eにおいて、たとえばラベル“100”と“1000”がエッジルータ間のトンネルを識別するラベルで、ラベル“200”と“1101”がVPNを識別するラベルであり、図16では、ラベル“100”と“200”が、またラベル“1000”と“1101”がセットで登録されている。
また、これらEルータ32,42,52のL2中継制御部は、予め互いにEoMPLSのトンネリングを張って、マルチキャストパケットの中継を可能にしている。
次に、L2中継制御部およびMPLS制御部による処理動作を図19のフローチャートに基づいて説明する。図において、パケット受信部32aでパケットが受信されると(ステップ601)、このパケットは、L2中継制御部32cに入力される。このL2中継制御部32cでは、受信したパケットを中継するための制御処理を行っており(ステップ602)、ここでL2中継制御部32cは、受信したパケットがMPLSのラベル化されたパケットかどうか判断している(ステップ603)。
ここで、L2中継制御部32cは、受信パケットがラベル化されたパケットの場合には、MPLS制御部32dに処理動作を移行し(ステップ604)、MPLS制御部32dでは、VLAN−MPLSラベルマップテーブル32eを参照し、該当するポートにラベルをはずして受信パケットを中継する。また、複数の該当ポートがある場合には、MACアドレステーブル32fを参照し、宛先アドレスが検出できれば、検出したポートとVLANに受信パケットを中継する。また、該当するポートが見つからない場合には、リストの全ポートおよびVLANに中継する(ステップ605)。
また、ステップ603において、受信パケットがMPLSのラベル化がなされていない場合には、L2フォワーディング処理に移行し(ステップ606)、L2中継制御部32cは、ソースのMACアドレスを学習し、宛先MACアドレスをMACアドレステーブル32fで参照する。ここで、該当ポートがある場合には、該当ポートに中継する。また、該当ポートがない場合には、全てのリストに受信パケットを中継する。また、該当ポートまたはリストのポートが、EoPMLSポートに相当する場合には、受信ポート、VLANからVLAN−MPLSラベルマップテーブル32eを参照し、MPLSラベル情報を取り出して、ラベルを付与して、パケット中継を行う(ステップ607)。
図20は、図1に示したデータ中継システムにおけるマルチキャストのデータ中継でのパケットの流れを示す図である。なお、ここでは、IGMPクエリーメッセージに対して、ホスト装置61のクライアントPCがコンテンツの配信要求を行う場合の一例を説明する。
Iルータ31から定期的に送信されるIGMPクエリーメッセージに対して、ホスト装置61は、IGMPのメンバーシップレポートであるIGMP Joinのメッセージパケットを送信しており、このメッセージパケットを受信したCEルータは、PEルータ31,32(実際には、Iルータ31)にデータ中継する。
Iルータ31は、このメッセージパケットを取り込むと、上述した所属するVPNのチェックを行い、このメッセージパケットをコアネットワーク(バックボーンネットワーク1内に論理的に設定されたマルチキャスト用のネットワーク)にデータ中継される。
このメッセージパケットは、コアネットワーク内のいくつかの上流のコアルータによってデータ中継された後、指定された最上流のPEルータ41,42(実際には、Iルータ41)にデータ中継される。同様に、Iルータ41は、このメッセージパケットを取り込むと、次のCEルータを指定してこのメッセージパケットをデータ中継する。
CEルータは、このメッセージパケットを取り込むと、マルチキャストフォワーディングテーブルの該当エントリを生成し、ホスト装置61が属するマルチキャストグループへ、ホスト装置62からの該当するストリームデータをマルチキャスト配信する。
このストリームデータは、上述したIGMPメンバーシップパケットの流れとは逆に、該当する各ルータを介して順にデータ中継されて、コンテンツ配信要求を行ったホスト装置61に送信されることとなる。この際に、各ルータは、自装置内のマルチキャストフォワーディングテーブルを検索して、該当エントリの生成を行い、グループIPアドレスに対応する受信者ポートにこのストリームデータを送出している。
このように、この実施の形態では、ユニキャストのトンネリングとは別に、マルチキャスト用のMPLSのトンネリングを張って、コンテンツ配信要求のあった特定ユーザに、IルータがEルータを介してマルチキャストパケットのデータ中継を行うので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができる。
また、この実施の形態では、vrf毎にVLANを割り当てるので、たとえば同じグループアドレス、送信元アドレスが別々の特定ユーザで重複して使用していても、上流I/Fの設定によって別の受信者と認識されるので、コンテンツを必要な受信者に配信することができる。
なお、本発明は、この実施の形態に限らず、中継するコア網をMPLSでない方法、たとえば広域L2中継網のトンネルを使って、L2中継イーサネット(R)網でマルチキャストパケットのデータ中継を実現することができる。
(実施の形態2)
図21は、本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態2の概略構成を示すシステム構成図である。なお、以下の図において、図1と同様の構成部分については、説明の都合上、同一符号を付記するものとする。
図21において、図1のシステムと異なる点は、各NOCのIルータとEルータを、1台のPEルータ33,43,53で構成し、MPLSラベルパスを、ユニキャストとマルチキャストで共有してデータ中継を行い、図1に示したEルータの機能を不要にした点である。なお、NOC70には、ユニキャストのデータ中継のみを行うPEルータ72が配置されている。
PEルータ33,43,53は、それぞれ同一の構成からなっており、ここでは代表してPEルータ33の構成を、図22の構成図を用いて説明する。図において、PEルータ33は、下流側のホスト装置61およびバックボーンネットワーク1内の図示しないコアルータと各ポートを介してそれぞれ接続されるパケット受信部33aおよびパケット送信部33bと、IP中継制御部33cと、IGMP制御部33dと、MPLS制御部33eと、IP中継制御部33cとIGMP制御部33dに接続されるマルチキャストフォワーディングテーブル33fと、IP中継制御部33cにそれぞれ接続されるユニキャストフォワーディングテーブル33g、VPNユーザテーブル33hおよびMPLSラベルテーブル33iと、MPLS制御部33eに接続されるVLAN−MPLSラベルマップテーブル33jとから構成されている。
IP中継制御部33cは、図2に示したIP中継制御部31cと同様に、パケット受信部31aで受信されたパケットの種類の判別、マルチキャストパケットとユニキャストパケットのデータ中継の制御処理、IGMPメンバーシップレポートメッセージのデータ中継の制御処理を行っている。IGMP制御部33dは、図2に示したIGMP制御部31dと同様に、IGMPメンバーシップレポートメッセージのチェックやマルチキャストフォワーディングテーブル31eのエントリ作成およびIGMPプロキシー機能を備えている。また、MPLS制御部33eは、図15に示したMPLS制御部32dと同様に、パケットのデータ中継の制御処理を行っている。
また、マルチキャストフォワーディングテーブル33f、ユニキャストフォワーディングテーブル33g、VPNユーザテーブル33h、MPLSラベルテーブル33iおよびVLAN−MPLSラベルマップテーブル33jは、図3〜図6、図16にそれぞれ示したマルチキャストフォワーディングテーブル31e、ユニキャストフォワーディングテーブル31f、VPNユーザテーブル31g、MPLSラベルテーブル31hおよびVLAN−MPLSラベルマップテーブル32eと同一構成になっているので、ここでは説明を省略する。
図23は、IP−VPN MPLSフレームのフレーム構成を示す図であり、図18に示したEoMPLSフレームと異なる点は、オリジナルMACフレームの代わりに、IPパケットが付与されている点である。IP中継制御部33cは、このIPパケット内の宛先IPアドレスの情報によって、マルチキャストパケットかユニキャストパケットかの判断を行っている。
次に、各部の処理動作を説明するが、IGMP制御部33dの処理動作、IP中継制御部33cのユニキャストフォワーディング処理動作は、図10〜図12、図14と同様なので、ここでは省略する。また、これらPEルータ33,43,53のIP中継制御部は、予め互いにMPLSのトンネリングを張って、マルチキャストパケットの中継を可能にしている。
図24は、図22に示したPEルータによるパケットの判別動作を説明するためのフローチャートである。図において、パケット受信部33aでパケットが受信されると(ステップ701)、IP中継制御部33cでは、受信したパケットを中継するための制御処理を行い(ステップ702)、さらに受信したパケットがIGMPのメンバーシップレポートかどうかを判断している(ステップ703)。
ここで、IP中継制御部33cは、受信パケット内のタイプフィールドを検索して、その値が“0x16”であれば、IGMPメンバーシップレポートであると判別して、IGMP制御部33dにこのメッセージを出力して、IGMP制御部33dによる処理フローに移行する(ステップ704)。また、この受信パケットがIGMPメンバーシップレポートでない場合には、次にこの受信パケットがMPLSのラベル化されたパケットかどうか判断する(ステップ705)。
ここで、この受信パケットがMPLSのラベル化されたパケットの場合には、MPLS制御部33eにこのメッセージを出力して、MPLS制御部33eによる処理フローに移行する(ステップ706)。また、この受信パケットがMPLSのラベル化されたパケットでない場合には、次にこの受信パケットがマルチキャストパケットかどうかを判断する(ステップ707)。
ここで、この受信パケットがマルチキャストパケットの場合には、IP中継制御部33cは、このマルチキャストフォワーディング処理フローに移行する(ステップ708)。また、この受信パケットがマルチキャストパケットでない場合には、IP中継制御部33cは、ユニキャストフォワーディング処理フローに移行する(ステップ709)。
次に、IP中継制御部33cによるマルチキャストフォワーディング処理動作を図25のフローチャートに基づいて説明する。図において、IP中継制御部33cは、まず受信したマルチキャストパケットの宛先IPアドレスを抽出して、マルチキャストフォワーディングテーブル33fを検索し(ステップ801)、マルチキャストグループに参加している受信者かどうか判断する(ステップ802)。
ここで、マルチキャストグループに参加している受信者がいない場合には、この受信パケットを廃棄する(ステップ803)。また、マルチキャストグループに参加している受信者がいる場合には、この受信者がいるポートにマルチキャストパケットをフォワードする。このマルチキャストパケットが下流側から受信された場合には、上流側にこのパケットをフォワードする(ステップ804)。
次に、受信者が接続されているポート、またはフォワードする上流がMPLSラベルパスの場合には、受信ポートの情報から、VPNユーザテーブル33hを検索して、VPN名を抽出し、さらにこのVPN名から、MPLSラベルテーブル33iを検索して、アウトラベルの情報を選択して、IP−VPN MPLSフレームに付加する(ステップ805)。そして、パケット送信部31bからこのパケットを送信する(ステップ806)。
次に、MPLS制御部33eの処理動作を、図26のフローチャートに基づいて説明する。図において、MPLS制御部33eは、MPLSラベルテーブル33iを参照して、受信パケットのMPLSラベルの情報を調べて(ステップ901)、受信したVPNを選択する(ステップ902)。そして、受信パケットがマルチキャストパケットかどうか判断する(ステップ903)。
ここで、この受信パケットがマルチキャストパケットの場合には、MPLS制御部33eは、マルチキャストフォワーディング処理に移行し(ステップ904)、またこの受信パケットがマルチキャストパケットでない場合には、MPLS制御部33eは、ユニキャストフォワーディング処理に移行する(ステップ905)。
マルチキャストフォワーディング処理では、図25に示した処理動作を行い、ユニキャストフォワーディング処理では、図14に示した処理動作を行う。また、マルチキャストのデータ中継でのパケットの流れは、図20に示した流れと同様である。
このように、この実施の形態では、受信者が接続されているポートおよび下流側からのマルチキャストパケットの受信の場合には、ユニキャストパケットの場合と同様のMPLSラベルパスを利用して、データ中継を行うので、IPを用いたマルチキャストのデータ中継を容易に行うことができるとともに、コンテンツを必要な受信者に配信することができる。
また、この実施の形態では、各NOCでは、1台のPEルータでマルチキャストのデータ中継を行うことができるので、システムを構築する部品点数の削減および製作コストの削減を図ることができる。
なお、この発明では、たとえば1台の物理ルータであるPEルータを、図1に示したIルータとEルータで論理的に構成することも可能である。
本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態1の概略構成を示すシステム構成図である。 図1に示したIルータの構成を示す構成図である。 図2に示したマルチキャストフォワーディングテーブルの構成を示すテーブル構成図である。 図2に示したユニキャストフォワーディングテーブルの構成を示すテーブル構成図である。 図2に示したVPNユーザテーブルの構成を示すテーブル構成図である。 図2に示したMPLSラベルテーブルの構成を示すテーブル構成図である。 IGMPメンバーシップ・リポート・メッセージのパケット構成を示す図である。 図7に示したIGMPメッセージの構成を示す図である。 図2に示したIルータによるパケットの判別動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示したIGMP制御部によるIGMP処理動作を説明するためのフローチャートである。 同じく、IGMP制御部によるクエリータイマ処理動作を説明するためのフローチャートである。 同じく、IGMP制御部による受信者管理タイマ処理動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示したIP中継制御部によるマルチキャストフォワーディング処理動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示したIP中継制御部によるユニキャストフォワーディング処理動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示したEルータの構成を示す構成図である。 図15に示したVLAN−MPLSラベルマップテーブルの構成を示すテーブル構成図である。 図15に示したMACアドレステーブルの構成を示すテーブル構成図である。 EoMPLSフレームのフレーム構成の一例を示す図である。 図15に示したL2中継制御部およびMPLS制御部による処理動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示したデータ中継システムにおけるマルチキャストのデータ中継でのパケットの流れを示す図である。 本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態2の概略構成を示すシステム構成図である。 図21に示したPEルータの構成を示す構成図である。 IP−VPN MPLSフレームのフレーム構成の一例を示す図である。 図22に示したPEルータによるパケットの判別動作を説明するためのフローチャートである。 図22に示したIP中継制御部によるマルチキャストフォワーディング処理動作を説明するためのフローチャートである。 図22に示したMPLS制御部による処理動作を説明するためのフローチャートである。 従来のデータ中継システムの概略構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
1 バックボーンネットワーク
11〜13,33,43,53,72 PEルータ
15〜19 CEルータ
20〜24 LAN
30,40,50,70 NOC
31,41,51 Iルータ
31a,32a,33a パケット受信部
31b,32b,33b パケット送信部
31c,33c IP中継制御部
31d,33d IGMP制御部
31e,33f マルチキャストフォワーディングテーブル
31f,33g ユニキャストフォワーディングテーブル
31g,33h VPNユーザテーブル
31h,32g,33i MPLSラベルテーブル
32,42,52,71 Eルータ
32c L2中継制御部
32d,33e MPLS制御部
32e,33j VLAN−MPLSラベルマップテーブル
32f MACアドレステーブル
61〜65 ホスト装置

Claims (11)

  1. VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられたデータ中継装置を介して、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継方法において、
    前記バックボーンネットワークにユニキャスト用とマルチキャスト用のコア網を論理的に設定する網設定工程と、
    前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を前記バックボーンネットワークに転送する要求転送工程と、
    前記バックボーンネットワークから入力するデータがマルチキャストパケットかどうかを判断し、該マルチキャストパケットの場合には、前記コンテンツ配信の要求があった特定ユーザに、マルチキャスト用のコア網を用いて前記マルチキャストパケットを転送するデータ転送工程と、
    を含むことを特徴とするデータ中継方法。
  2. VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられたデータ中継装置を介して、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継方法において、
    前記バックボーンネットワークにユニキャストとマルチキャストの共用のコア網を設定する網設定工程と、
    前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を前記バックボーンネットワークに転送する要求転送工程と、
    前記バックボーンネットワークから入力するデータがマルチキャストパケットかどうかを判断し、該マルチキャストパケットの場合には、前記コンテンツ配信の要求があった特定ユーザに、マルチキャストで予め設定されたラベルを用いて前記マルチキャストパケットを転送するデータ転送工程と、
    を含むことを特徴とするデータ中継方法。
  3. 前記網設定工程では、前記特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張り、
    前記データ転送工程では、前記張られたトンネリングによって、要求のあった特定ユーザに、前記マルチキャストパケットを転送することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ中継方法。
  4. 前記データ転送工程では、IGMPプロキシーを用いて、前記要求のあった特定ユーザに、前記マルチキャストパケットを転送することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ中継方法。
  5. 前記データ中継方法では、論理的なルーティングインターフェースを設定するインターフェース設定工程
    をさらに含み、前記ルーティングインターフェース毎に個別のマルチキャスト中継ツリーを構築することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のデータ中継方法。
  6. VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられるとともに、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、パケットのデータ中継を行うデータ中継装置において、
    前記特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張ってユニキャストパケットの転送を行う第1のデータ中継装置と、
    前記特定ユーザのネットワーク間で前記トンネルとは異なるMPLSのトンネリングを張って、マルチキャストパケットの転送を行う第2のデータ中継装置と、
    を有し、前記第1のデータ中継装置は、前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を、前記第2のデータ中継装置を介して、前記バックボーンネットワークに転送する配信要求転送手段と、
    受信した前記パケットがマルチキャストパケットかどうか判断する判断手段と、
    前記判断結果に応じて、前記パケットのユニキャスト中継処理またはマルチキャスト中継処理を行う中継処理手段と、
    前記中継処理されたユニキャストパケットの転送を行うとともに、前記制御処理されたマルチキャストパケットをデータ中継装置に転送する第1の転送手段と、
    を備え、前記第2のデータ中継装置は、前記第1のデータ中継装置でマルチキャスト中継処理されたマルチキャストパケットを転送する第2の転送手段
    を備えたことを特徴とするデータ中継装置。
  7. VPNによって構築されるバックボーンネットワークに設けられるとともに、特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、パケットのデータ中継を行うデータ中継装置において、
    前記特定ユーザのネットワーク間でユニキャストおよびマルチキャスト共用のMPLSのトンネリングを張るトンネル手段と、
    前記特定ユーザからのコンテンツ配信の要求を、前記バックボーンネットワークに転送する配信要求転送手段と、
    受信した前記パケットがマルチキャストパケットかどうかを判断する判断手段と、
    前記パケットがマルチキャストパケットの場合には、該マルチキャストで予め設定されたラベルを用いて、前記パケットの中継処理を行う中継処理手段と、
    前記中継処理されたパケットの転送を行う転送手段と、
    を備えたことを特徴とするデータ中継装置。
  8. 前記データ中継装置は、論理的なルーティングインターフェースを設定して、他のデータ中継装置と前記ルーティングインターフェース毎に個別のマルチキャスト中継ツリーを構築するインターフェース設定手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のデータ中継装置。
  9. 前記配信要求転送手段は、端末装置側の下流からのマルチキャストパケットを上流側のデータ中継装置に転送することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載のデータ中継装置。
  10. 前記第1の転送手段または前記転送手段は、前記中継処理されたマルチキャストパケットを、受信者に到るポートおよび下流側からのマルチキャストパケットの場合には、上流側のデータ中継装置に転送することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載のデータ中継装置。
  11. VPNによって構築されるバックボーンネットワークと特定ユーザのネットワーク間でMPLSのトンネリングを張って、ユニキャストパケットのデータ中継を行うデータ中継システムにおいて、
    前記バックボーンネットワークに請求項6〜10のいずれか一つに記載のデータ中継装置
    を備え、コンテンツ配信の要求があった特定ユーザにマルチキャストパケットの転送を行うことを特徴とするデータ中継システム。
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