JP2005051221A - 研磨装置の管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理する方法を提供する。
【解決手段】 被研磨対象であるウェーハに加える荷重を検出する荷重検出手段を備えた研磨装置の管理方法は、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を待機している第1の時間における第1の荷重値と、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を行なっている第2の時間における第2の荷重値との差分を、第2の時間におけるウェーハに対して実際に加えられた実荷重値として算出する工程と、実荷重値をモニタする工程とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 被研磨対象であるウェーハに加える荷重を検出する荷重検出手段を備えた研磨装置の管理方法は、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を待機している第1の時間における第1の荷重値と、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を行なっている第2の時間における第2の荷重値との差分を、第2の時間におけるウェーハに対して実際に加えられた実荷重値として算出する工程と、実荷重値をモニタする工程とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、研磨装置の管理方法に関するものである。
半導体装置の高集積化に伴い、半導体製造工程において、半導体素子構造を高精度に研磨することによって平坦化する技術が近年重要になっている。平坦化技術のなかで、CMP(Chemical Mechanical Polish)技術は、平坦化を実現できる優れたグローバルな方法であって、層間絶縁膜の平坦化及び素子分離形成時に半導体基板上に残された余剰の酸化膜の研磨等に用いられている。CMPでは、機械的研磨と化学作用とを兼ね合わせることにより、半導体基板の表面の研磨が行なわれている。CMP中の研磨状態は、研磨布と半導体基板との機械的な接触状態に強く依存するので、半導体基板を全面にわたって高精度に研磨するためには、半導体基板に加える研磨時の荷重(研磨荷重)の制御が不可欠である。
以下に、研磨荷重の制御を行なう従来のウェーハ研磨装置について、図9及び図10を参照しながら説明する。
図9は、従来のウェーハ研磨装置の構造を示す断面図である。
図9に示す従来のウェーハ研磨装置は、支持フレーム100に支持されたベアリング部材101が連結されて回転自在である約700kgの重さを有する上定盤102と、該上定盤102に対向するように配置され、回転駆動を行なう下定盤103とを有している。また、支持フレーム100とベアリング部材101との間には、被研磨材であるウェーハ104に加える荷重を検出する荷重検出手段であるロードセル100Aが配置されている。また、上定盤102の上面には、約150kgの純水を収容することができる液体充填槽105が設けられており、該液体充填槽105には液体を供給するための液体供給手段が連結されている。ここで、液体供給手段は、支持フレーム100に取り付けられた複数の固定ノズル106と、液体充填槽105に取り付けられ、該液体充填槽105の回転に同伴する複数の回転ノズル107と、該回転ノズル107に連結され、固定ノズル106から滴下される液体を回転しながら受け止めるリング状液体受108とを備えている。
また、固定ノズル106と図示しない液体供給源との間の配管途中には、例えば、流量計109及びバルブ110よりなる流量調整手段が配置されていると共にロードセル100Aに接続される制御手段が配置されている。ロードセル100Aによって検出されたウェーハ104に加える研磨荷重値に基づいて、液体供給手段を作動させることにより、液体充填槽105への液体の供給を制御している。
このように、従来のウェーハ研磨装置において、研磨荷重の制御は、上定盤102の上面に設けられた液体充填槽105に充填されている液体の量を制御することによって行なわれている。
図10は、従来のウェーハ研磨装置における研磨荷重の時間変化を示している。
図10に示すように、研磨開始から1分間経過するまでは約100kg(約20g/cm2 )の軽荷重を加えた後、所定の荷重として例えば650kg(約120g/cm2 )に達するまで徐々に荷重を増加させ、所定の荷重を7分間保持する。このとき、ロードセル100Aは、ウェーハ104に加えられる荷重を常時検出しており、検出された荷重が所定の荷重よりも下回ることが検出された場合には、流量計109及びバルブ110を制御して、不足している荷重に対応した重さの液量を、上定盤102に設けられた液体充填槽105へ連続的に供給する(例えば、特許文献1参照)。
このようにして、研磨荷重の制御を行なうことにより、従来のウェーハ研磨装置の管理を行なっていた。
特開平09−183059号公報
しかしながら、前記従来のウェーハ研磨装置では、液体の量を用いて研磨荷重を制御するので、液体充填槽105を装置として備える必要がある。
また、前記従来のウェーハ研磨装置では、ロードセル100Aによって検出される研磨中の荷重値を用いて、研磨荷重の制御が行なわれていたが、ウェーハ毎に研磨のバラツキが生じており、ウェーハを精度良く研磨することが困難であった。
前記に鑑み、本発明の目的は、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理する方法を提供することである。
前記の課題を解決するために、本件発明者らが種々の検討を加えた結果、従来のウェーハ研磨装置における研磨荷重の制御が、研磨待機時の荷重値を考慮することなく研磨中の荷重値のみを考慮して行なわれていたために、研磨待機時の荷重値のバラツキの存在により、ウェーハ毎に研磨のバラツキが生じていたということを本件発明者らは見出した。そこで、本発明は、前記の知見に鑑みてなされたものであり、具体的には、本発明に係る研磨装置の管理方法は、被研磨対象であるウェーハに加えられる荷重を検出する荷重検出手段を備えた研磨装置の管理方法であって、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を待機している第1の時間における第1の荷重値と、荷重検出手段によって検出された、ウェーハの研磨を行なっている第2の時間における第2の荷重値との差分を、第2の時間におけるウェーハに対して実際に加えられた実荷重値として算出する工程と、実荷重値をモニタする工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る研磨装置の管理方法によると、研磨時の第2の荷重値から研磨待機時の第1の荷重値が減算された値である研磨時の実荷重値は、研磨待機時の荷重値のバラツキが考慮されているため、研磨時における研磨速度と高い相関関係(ほぼ比例関係)を有するので、この実荷重値をモニタすることにより、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理することができる。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、実荷重値からウェーハの研磨速度を算出し、算出された研磨速度をモニタする工程を含むことが好ましい。
このようにすると、リアルタイムでモニタ可能な実荷重値から研磨速度を算出できるので、研磨速度をリアルタイムで管理することができる。このため、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理することができる。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、研磨速度と第2の時間とからウェーハの研磨量を算出し、算出されたウェーハの研磨量をウェーハの研磨前の膜厚から減算することによって得られるウェーハの研磨後の残膜値をモニタする工程を含むことが好ましい。
このようにすると、リアルタイムでモニタできる研磨速度を用いて研磨量を算出できることにより、研磨後の残膜値を測定することなく研磨速度と研磨時間とから算出できるので、研磨終了と同時に研磨後の残膜値を得ることができる。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、実荷重値が所望の値の範囲内にない場合に、研磨装置に異常が発生していることを検出する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、研磨速度は実荷重値と高い相関関係を有するので、研磨速度の管理を実荷重値を用いて管理することにより、研磨装置の異常の発生を検出することができる。このため、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理することができる。また、リアルタイムでモニタできる実荷重値を用いて管理するので、異常の検出を短時間で行なうことができるので、異常が発生した場合の対応に要する時間を大幅に低減できる。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、異常が発生していることを検出した場合に、警告を発する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理することができると共に、異常が発生した場合の対応に要する時間を大幅に低減できる。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、異常が発生していることを検出した場合に、荷重検出手段としてのロードセルの原点較正を行なう工程を含むことが好ましい。
本発明に係る研磨装置の管理方法において、実荷重値をモニタする工程は、警告が発せられると、研磨装置を停止する工程を含むことが好ましい。
本発明に係る研磨装置の管理方法によると、研磨時の第2の荷重値から研磨待機時の第1の荷重値が減算された値である研磨時の実荷重値は、研磨待機時の荷重値のバラツキが考慮されているので、研磨時における研磨速度と高い相関関係(ほぼ比例関係)を有するので、この実荷重値をモニタすることにより、ウェーハ毎に生じる研磨のバラツキを低減して精度良く研磨を行なうことができるように、研磨装置を管理することができる。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る研磨装置の管理方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る研磨装置の管理方法について、図1〜図6を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施形態に係る研磨装置の管理方法の説明に用いる研磨装置の一例について、図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、ローラー1が回転することにより、研磨パッド2が直進的に走査される。研磨ヘッド3で支持され、被研磨対象である被研磨膜を有する半導体基板(ウェーハ)4は、研磨される面が研磨パッド2に対向するように保持される。研磨パッド2を挟んで半導体基板4と反対側にプラテン5が設置されている。そして、スラリーノズル6から研磨材としてのスラリーを供給しながら、半導体基板4の研磨を行なう。また、ロードセル(荷重検出手段)7は、半導体基板4の研磨を待機している間(以下、第1の時間という)及び半導体基板4を研磨している間(以下、第2の時間という)、研磨ヘッド3とプラテン5との間に加える荷重値を検出する。なお、研磨を待機している第1の時間は、通常、例えば、研磨対象である半導体基板4を交換する時間など、研磨装置がアイドリングしている時間などである。また、研磨を行なっている第2の時間は、通常、例えば、一枚の半導体基板4を研磨している時間などである。
次に、本発明の第1の実施形態に係る研磨装置の管理方法の概略について、図2を参照しながら説明する。
図2に示すように、まず、ステップST1において、ロードセル7によって検出される実荷重値を検出する。具体的には、第1の時間におけるロードセル7によって検出された荷重値(以下、第1の荷重値)を測定した後、第2の時間におけるロードセル7によって検出された荷重値(以下、第2の荷重値)を測定する。そして、測定された第1の荷重値と第2の荷重値との差分を、第2の時間における半導体基板4に対して実際に加えた実荷重値として算出する。
次に、ステップST2において、研磨速度を算出する。すなわち、ステップST1で算出した実荷重値から研磨速度を算出する。
次に、ステップST3において、残膜値を算出する。すなわち、研磨時間とステップST2で算出した研磨速度とを用いて、半導体基板4における被研磨膜の残膜値を算出する。
このように、本実施形態に係る研磨装置の管理方法では、以降で詳述するように、実荷重値、研磨速度、又は残膜値を算出し、これらの値をモニタすることにより、半導体基板4毎の研磨のバラツキを防止して精度良く研磨できるように、研磨装置を管理することができる。
以下に、図2に示した前記各ステップST1〜ST3について詳細に説明する。
<ステップST1(実荷重値の測定)>
図3に示すように、半導体基板4に対する研磨を待機している第1の時間1aでは、第1の荷重値が加えられ、図3では、具体的に、第1の時間1aでは第1の荷重値の平均値D1が加えられていることが示されている。さらに、半導体基板4に対して研磨を行なっている第2の時間1bでは、第2の荷重値が加えられており、図3では、具体的に、第2の時間1bでは第2の荷重値の平均値D2が加えられていることが示されている。
図3に示すように、半導体基板4に対する研磨を待機している第1の時間1aでは、第1の荷重値が加えられ、図3では、具体的に、第1の時間1aでは第1の荷重値の平均値D1が加えられていることが示されている。さらに、半導体基板4に対して研磨を行なっている第2の時間1bでは、第2の荷重値が加えられており、図3では、具体的に、第2の時間1bでは第2の荷重値の平均値D2が加えられていることが示されている。
ここで、研磨を行なっている第2の時間1bにおける、第2の荷重値と研磨速度との関係について、図4(a)を参照しながら説明する。図4(a)では、横軸に第2の時間1bにおける第2の荷重値の平均値D2を示すと共に、縦軸に第2の時間1bにおける研磨速度を示している。
図4(a)から明らかなように、第2の時間1bにおける第2の荷重値の平均値D2が4.3〜4.5(PSi)の範囲では、研磨速度が350〜500(nm/min)の範囲で分布している。すなわち、第2の荷重値の平均値D2のバラつきは3σであって、その大きさは約0.11(PSi)と小さいが、研磨速度の大部分は450±50(nm/min)の間で大きく変動している。このように、研磨速度は第2の荷重値の平均値D2には依存していないことが分かる。
そこで、本発明に係る本実施形態では、第1の時間1aにおける第1の荷重値(具体的には第1の荷重値の平均値D1)を測定した後、第2の時間1bにおける第2の荷重値(具体的には第2の荷重値の平均値D2)を測定する。その後、測定された第1の荷重値(具体的には第1の荷重値の平均値D1)と第2の荷重値(具体的には第2の荷重値の平均値D2)との差分(D2−D1)を、第2の時間1bにおける半導体基板4に対して実際に加えた実荷重値D3として算出する。
ここで、第2の時間1bにおける実荷重値D3と研磨速度との関係について、図4(b)を参照しながら説明する。図4(b)では、横軸に実荷重値D3を示すと共に、縦軸に第2の時間1bにおける研磨速度を示している。
図4(b)から明らかなように、研磨速度は、直線L1に示されるように、実荷重値D3に対してほぼ比例していることが分かる。このことから、半導体基板4に対して実際に加えた実荷重値D3をモニタすることにより、後述するように、第2の時間1bにおける研磨速度をモニタすることができる。これにより、研磨のバラツキを防いで精度良く研磨できるように、研磨装置を管理することができる。
<ステップST2(研磨速度の算出)>
図5は、前記図4(b)に示した実荷重値D3と研磨速度との関係図をスケールを変えて示した図であって、以下に、実荷重値D3から研磨速度を求める方法を具体的に説明する。
図5は、前記図4(b)に示した実荷重値D3と研磨速度との関係図をスケールを変えて示した図であって、以下に、実荷重値D3から研磨速度を求める方法を具体的に説明する。
ここでは、半導体基板4に対する研磨は、時間を固定して行なうと共に、研磨量の規格に基づいて所望の研磨速度の範囲5aを450±50(nm/min)と設定している。この場合、前述の図4(b)で説明したように、研磨速度と実荷重値D3との関係が、直線L1に示す比例関係になることを考慮して、研磨速度が範囲5a内にあるか否かを実荷重値D3でモニタするために、実荷重値D3の規格範囲5bを3.45〜4.20(PSi)の範囲と設定している。このようにすると、研磨速度を、ステップST1で測定される実荷重値D1でモニタすることができるので、研磨速度をリアルタイムで測定することができる。ところで、従来の研磨速度の測定は、研磨終了後の被研磨膜の膜厚を測定し、研磨前の膜厚との差分を測定することによって研磨速度を求めていた。しかしならがら、本発明に係る研磨装置の管理方法によると、研磨速度を実荷重値D3でモニタすることができるので、研磨中に研磨速度の異常を検出することができる。このため、研磨のバラツキを防止して精度良く研磨できるように、研磨装置を管理することができる。
また、このように異常が検出された場合には、警報を発する等して警告を行なって装置を停止させることもできる。また、リアルタイムでモニタできる実荷重値を用いて研磨速度を管理しているため、異常の検出を短時間で行なうことができるので、異常が発生した場合の対応に要する時間を大幅に低減できる。
ここで、前述のように、異常が検出された場合の対応について説明する。
具体的には、ステップST1で測定した実荷重値D3のモニタ結果に基づいて、予備保全(PM: Preventive Maintenance)を行なう。
図6は、PMの実施する時期を決定するための傾向管理を行なった図である。なお、図6では、横軸に時間(日付)を示すと共に、縦軸に実荷重値D3を示している。
図6に示すように、期間6a及び6bは予め決められたPM周期であり、期間6a及び6bでは、実荷重値D3が規格範囲から逸脱していない。ところが、期間6cでは、実荷重値D3が規格範囲(3.45〜4.20(PSi))から逸脱しており、PMを実施すべきであることを示している。PMで行なうことは、主にロードセル7の原点較正である。一方、期間6dでは、予め決められていたPM周期(6a及び6b)よりも長い期間、実荷重値D3が規格範囲内であることが示されているので、期間6dでは、予め決められていたPM周期後にPMを実施するよりも長い間、PMを行なうことなく装置を稼動させ続けることができる。このように、実荷重値D3をモニタして傾向管理することにより、最適な時期にPMを実施することが可能となる。したがって、装置の稼働率を向上させることができるので、生産性の向上を実現することができる。
なお、図6では、横軸として日付を用いて管理しているが、日にちで管理するのではなく、時間で管理してもよく、さらに、管理する時間を短くすればするほど、不良発生率を低減することができる。
<ステップST3(残膜値の算出)>
次に、ステップST3において、ステップST2において測定された研磨速度と研磨時間である第2の時間1bとから、半導体基板4における被研磨膜の研磨量を算出した後、研磨前に測定しておいた被研磨膜の膜厚から算出された研磨量を減算することにより、研磨後の膜厚を算出することができる。このように、ステップST3では、ステップST2においてリアルタイムでモニタできる研磨速度を用いることにより、研磨量を算出できるため、研磨後の残膜値を測定することなく研磨速度と研磨時間とから算出できるので、研磨終了と同時に研磨後の残膜値を得ることができる。
次に、ステップST3において、ステップST2において測定された研磨速度と研磨時間である第2の時間1bとから、半導体基板4における被研磨膜の研磨量を算出した後、研磨前に測定しておいた被研磨膜の膜厚から算出された研磨量を減算することにより、研磨後の膜厚を算出することができる。このように、ステップST3では、ステップST2においてリアルタイムでモニタできる研磨速度を用いることにより、研磨量を算出できるため、研磨後の残膜値を測定することなく研磨速度と研磨時間とから算出できるので、研磨終了と同時に研磨後の残膜値を得ることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置の管理方法について、図7及び図8を参照しながら説明する。
以下、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置の管理方法について、図7及び図8を参照しながら説明する。
図7(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る研磨装置の管理方法に用いる制御回路を該研磨装置と共に示している。
まず、図7(a)及び(b)に示した研磨装置について説明する。
ローラー1が回転することにより、研磨パッド2が直進的に走査される。研磨ヘッド3で支持され、被研磨対象である被研磨膜を有する半導体基板(ウェーハ)4は、研磨される面が研磨パッド2に対向するように保持される。研磨パッド2を挟んで半導体基板4と反対側にプラテン5が設置されている。そして、スラリーノズル6から研磨材としてのスラリーを供給しながら、半導体基板4の研磨を行なう。また、ロードセル(研磨検出手段)7は、半導体基板4の研磨を待機している間及び半導体基板4を研磨している間、研磨ヘッド3とプラテン5との間に加えられている荷重値を検出する。
次に、ロードセル7によって検出される荷重値の制御を行なうサーボバルブ10の駆動回路について説明する。
ホストコンピュータ11から入力された所定の荷重値を示す電圧信号と、第1のアンプ12を介して入力されたロードセル7により検出された荷重値を示す電圧信号とが、第2のアンプ13において比較され、その差を示す電圧信号がサーボバルブ10に入力される。サーボバルブ10では、所定の荷重値とロードセル7によって検出された荷重値との差がゼロになるように、制御が行われる。
このようなフィードバック系の回路はノイズの影響を受けやすい。すなわち、図7(a)に示した回路では、第1のアンプ12から出る制御信号線14がデータロガー16に接続されているので、ノイズなどが異常に発生すると、荷重値のモニタを行なう回路は大きなダメージを受けてしまい、研磨処理にトラブルが発生する。そこで、図7(b)に示すように、第1のアンプ12から出る制御信号線14(図7(a)参照)とは別の信号線15を設けてデータロガー16に接続するように回路を構成することが好ましい。
以下に、この理由について、図8(a)及び(b)を参照しながら説明する。
図8(a)及び(b)は、半導体基板4に対する研磨を待機している期間(以下、研磨待機時A1,A2とする)及び半導体基板4に対して研磨を行なっている期間(以下、研磨処理時B1,B2)における荷重値の波形の時間変化を示している。具体的には、図8(a)は、制御信号線14を用いた図7(a)に示す回路で荷重値をモニタリングした場合の図を示しており、図8(b)は、信号線15を用いた図7(b)に示す回路で荷重値をモニタリングした場合の図を示している。
図8(a)及び図8(b)における荷重値を比較すると、研磨処理時B1における荷重値及び研磨処理時B2における荷重値は、それぞれ4.3〜4.4(PSi)の範囲内の値であって互いに同等である一方、研磨待機時A1における荷重値は、1.0〜3.0(PSi)であり、研磨待機時A2における荷重値は、0.4〜0.5(PSi)の範囲内の値であるから、研磨待機時A1における荷重値は、研磨待機時A2における荷重値の2倍以上も大きいことがわかる。これは、図7(a)に示した通り、制御信号線14を用いているために、測定端子の接触不良が生じてノイズの影響を受けるからである。すなわち、図8(a)に示す研磨処理時B1における荷重値から研磨待機時A1における荷重値を減算した値である実荷重値が、図8(b)に同様に示す実荷重値の30〜75%の荷重値となっているので、制御信号線14を用いた回路によって荷重値のモニタリングを行なうことは、研磨速度の低下を招くと共に研磨異常が発生することが明らかである。したがって、荷重値などをモニタリングする場合には、図7(b)に示した通り、第1のアンプ12から出る制御信号線14とは別の信号線15をデータロガー16に接続する構成とすることにより、測定時に接触不良が発生する場合であっても、研磨処理に支障をきたすことなく荷重値のモニタリングが可能となる。
次に、図7(b)におけるフィードバック回路について説明する。
データロガー16は、信号線15を介して入力された、ロードセル7で検出された実荷重値を示すデータを、データ格納部17に自動転送する。その後、データ処理部18において、実荷重値に関する統計処理が行なわれる。その後、データ判定部19において、統計処理が行なわれたデータと予め設定しておいた実荷重値の規格値を示すデータとを照合することで、正常又は異常の判定が行なわれ、その判定結果がホストコンピュータ11へ転送される。なお、実荷重値が正常か異常かの判定機能を既存の装置構成で実現することもできるが、そうすると、判定機能、演算処理、及び設定値の指示等をホストコンピュータ11で一括して行なうことになるので、装置の各動作における誤動作、設定値の指示の誤動作、又は判定に異常が起きる可能性などがあると共に、迅速な判定を実現することが困難である。したがって、本実施形態では、判定機能専用のデータ処理部18、データ格納部17及びデータの判定部19を設ける必要が有ると判断して、図7(b)に示す構成の回路を設けている。
具体的に、前述の図3で示した例を用いて説明すると、データ判定部19において、予め設定した実荷重値D3の規格値(3.45〜4.20(PSi))とデータ処理部18から取得した実荷重値D3とを照合することにより、取得された実荷重値D3が正常か異常かを検出する。次に、データ判定部19における判定結果をホストコンピュータ11へ転送する。そして、ロードセル7にその判定結果を反映させるようにフィードバックさせる。
以上のように、時間的に変化する実荷重値をリアルタイムに検出して、適切な実荷重値をフィードバックすることにより、実荷重値の厳密な制御を行なうことが可能になるので、被研磨膜の膜厚を一定に保持することが可能になる。したがって、研磨のバラツキを防止して、精度が良い研磨を実現することができる。
以上のように、本発明は、荷重値を制御して研磨のバラツキを防止する研磨装置の管理方法に有用である。
1 ローラー
2 研磨パッド
3 研磨ヘッド
4 半導体基板
5 プラテン
6 スラリーノズル
7 ロードセル
10 サーボバルブ
11 ホストコンピュータ
12 第1のアンプ
13 第2のアンプ
14 制御信号線
15 信号線
16 データロガー
17 データ処理部
18 データ格納部
19 データ判定部
100 支持フレーム
100A ロードセル
101 ベアリング部材
102 上定盤
103 下定盤
104 ウェーハ
105 液体補填槽
106 固定ノズル
107 回転ノズル
108 リング状液体受
109 バルブ
110 流量計
2 研磨パッド
3 研磨ヘッド
4 半導体基板
5 プラテン
6 スラリーノズル
7 ロードセル
10 サーボバルブ
11 ホストコンピュータ
12 第1のアンプ
13 第2のアンプ
14 制御信号線
15 信号線
16 データロガー
17 データ処理部
18 データ格納部
19 データ判定部
100 支持フレーム
100A ロードセル
101 ベアリング部材
102 上定盤
103 下定盤
104 ウェーハ
105 液体補填槽
106 固定ノズル
107 回転ノズル
108 リング状液体受
109 バルブ
110 流量計
Claims (7)
- 被研磨対象であるウェーハに加えられる荷重を検出する荷重検出手段を備えた研磨装置の管理方法であって、
前記荷重検出手段によって検出された、前記ウェーハの研磨を待機している第1の時間における第1の荷重値と、前記荷重検出手段によって検出された、前記ウェーハの研磨を行なっている第2の時間における第2の荷重値との差分を、前記第2の時間における前記ウェーハに対して実際に加えられた実荷重値として算出する工程と、
前記実荷重値をモニタする工程とを備えることを特徴とする研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記実荷重値から前記ウェーハの研磨速度を算出し、算出された前記研磨速度をモニタする工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記研磨速度と前記第2の時間とから前記ウェーハの研磨量を算出し、算出された前記ウェーハの研磨量を前記ウェーハの研磨前の膜厚から減算することによって得られる前記ウェーハの研磨後の残膜値をモニタする工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記実荷重値が所望の値の範囲内にない場合に、当該研磨装置に異常が発生していることを検出する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記異常が発生していることを検出した場合に、警告を発する工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記異常が発生していることを検出した場合に、前記荷重検出手段としてのロードセルの原点較正を行なう工程を含むことを特徴とする請求項4に記載の研磨装置の管理方法。 - 前記実荷重値をモニタする工程は、
前記警告が発せられると、当該研磨装置を停止する工程を含むことを特徴とする請求項5に記載の研磨装置の管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004202193A JP2005051221A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-08 | 研磨装置の管理方法 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2003197150 | 2003-07-15 | ||
JP2004202193A JP2005051221A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-08 | 研磨装置の管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005051221A true JP2005051221A (ja) | 2005-02-24 |
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ID=34277315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004202193A Withdrawn JP2005051221A (ja) | 2003-07-15 | 2004-07-08 | 研磨装置の管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005051221A (ja) |
-
2004
- 2004-07-08 JP JP2004202193A patent/JP2005051221A/ja not_active Withdrawn
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A761 | Written withdrawal of application |
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