JP2005050741A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】カードが正規挿入されているのか否かが判断し難いという問題をコネクタ自体の厚みを損なわずに解決する。
【解決手段】イジェクト用スライド体16にカード挿入排出方向へ移動可能なロック規制部材36を備え、これをカード2が正規挿入されて先端がスライド体16の受面24に当接時の角落し部35領域に配置し、カード2誤挿入時、角落しされないカード2角部でスライド体16からカード挿入方向奥側へ押出しスライド体16のロック位置への移動を規制する。共用コネクタにおいては前記ロック規制部材36を小形カード2に対し作用させ、大形カード1に対し作用させる固定ロック規制部材37をカード挿入室11の底壁4に備え、これを前記ロック規制部材36の下側に配置し、大形カード1誤挿入時、角落しされない大形カード1角部に当接させスライド体16のロック位置への移動を規制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、パーソナルコンピューター、PDA( personal digital assistance )、携帯電話機、デジタルビデオ、デジタルカメラ、ポータブルオーディオ、カーオーディオ及びカーナビ等の様々な電子機器(デジタル機器)のプリント基板上に実装されるカードコネクタに関する。詳しくは、様々な電子データ(デジタルデータ)を記録し、様々な電子機器間で移動させたり交換するためのIC記録媒体として用いられるメモリーカードであって、先端一側に誤挿入防止用の角落し部が形成された矩形のカードを受入れて、このカードに内蔵された電子回路と電子機器に内蔵された電子回路とを電気的に接続させるためのカードコネクタに関する。
この種コネクタには、サイズ(形状)が同じ1種類のカードのみが使用可能な専用コネクタと、1スロットでサイズ(形状)の異なる2種類のカードが使用可能な共用コネクタとがあり、いずれのコネクタもイジェクト機構付きのものにあっては、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合、イジェクト用のスライド体がカードに追従してロック位置まで移動しロックされてしまうため、コネクタの外観からカードが正規挿入姿勢で挿入されているのか否かが判断し難いという問題があった。
そこで、スライド体にカード挿入及び排出方向と直交する上下方向に変位可能なロック爪を設け、このロック爪をカードが正規挿入姿勢で挿入されてカード先端がスライド体の受面に当接した時の角落し部領域に配置し、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された時、角落しされていないカードの角部によってロック爪を押下げ、カード挿入空間の底壁に設けた係止溝に係止させ、スライド体の移動を阻止するという技術(特許文献1参照。)を採用することで、前記問題は解決できるが、ロック爪を上下方向に変位させてカード挿入空間の底壁に設けた係止溝に係脱させる構造のため、コネクタ自体の厚みが大きくなり、特に共用コネクタの場合は顕著で、小型化の一途をたどる電子機器のプリント基板上に実装されるコネクタには採用し難い。
特開平9−7694号公報
イジェクト機構付きの専用コネクタや共用コネクタにおいて、カードが正規挿入姿勢で挿入されているのか否かが判断し難いという問題を、コネクタ自体の厚みを損なわずに(大きくならないように)解決することを本発明の主たる目的とする。
本発明は、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合、イジェクト用のスライド体を初期位置に自動復帰させるため、スライド体にはカード挿入及び排出方向へ移動可能にロック規制部材を備え、このロック規制部材をカードが正規挿入姿勢で挿入されてカード先端がスライド体の受面に当接した時の角落し部領域に配置し、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された時、角落しされていないカードの角部によってスライド体からカード挿入方向へ突出するように押出し、スライド体がロック位置まで移動するのを規制することを特徴とする。
また、共用コネクタにおいては、前記ロック規制部材を小形カードに対して作用させ、他方大形カードに対して作用させる固定のロック規制部材をカード挿入室の底壁に備え、この固定のロック規制部材を大形カードが正規挿入姿勢でカードセット位置に挿入された時の角落し部下面の溝に入り込み、かつ小形カード挿入時には小形カードの下側に入り込むように前記ロック規制部材の下側に配置され、大形カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された時、角落しされていない大形カードの角部に当接させ、スライド体がロック位置まで移動するのを規制する。この場合、スライド体には前記固定のロック規制部材を入り込ませてカード挿入及び排出方向の移動を許容するための溝を備える。
本発明のコネクタは、ロック規制部材をカード挿入及び排出方向(前後方向)に移動させてスライド体のロック位置への移動を、カードが正規挿入姿勢で挿入された場合に許容し、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合には規制し、カードの押込みを解除すると、イジェクトバネによってスライド体を初期位置に自動復帰させるため、コネクタ自体の厚みを損なわずに、カードが誤挿入されていることを明確に判断させることができるという顕著な効果を奏する。
また、共用コネクタにおいては、前記ロック規制部材で小形カードの誤挿入に対応する一方、大形カードの誤挿入に対して固定のロック規制部材によってスライド体のロック位置への移動を規制し、スライド体を初期位置に自動復帰させるため、共用コネクタにおいても、コネクタ自体の厚みを損なわずに、それぞれのカードが誤挿入されていることを明確に判断させることができるという顕著な効果を奏する。
カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合、スライド体を初期状態に自動復帰させ、カードが誤挿入されていることを明確に判断できるようにするという目的を、コネクタ自体の厚みを損なわずに実現した。
図1はカバーを取外したコネクタの外観斜視図、図2は図1の平面図であって、このコネクタは1スロットでサイズの異なる2種類の矩形のカード(本実施例では大形カード1としてソニー株式会社の「メモリースティック」を示し、小形カードとして同社の「メモリースティックDuo」を示している。)が使用可能な共用コネクタで、かつ所謂プッシュイン/プッシュアウト型のイジェクト機構付きコネクタである。以下、図2の紙面上側を後(奥)、下側を前(手前)として本実施例のコネクタを説明する。
図1及び図2に示すように、本実施例のコネクタは樹脂材料で一体成形する本体ボディ3を備える。この本体ボディ3は矩形のボディ底壁4の後側縁及び左右側縁から後側壁5及び左右側壁6,7を直角に立上げると共に、左右側壁6,7の前端部を部分的に肉厚に形成して内側へ直角に張出す左右張出し部8,9を形成し、この左右張出し部8,9の間が大形カード1の短尺側寸法に見合った横幅寸法と大形カード1の厚さに見合った高さを有する大形カード1及び小形カード2共用の単一のカード挿入口10となる。また本体ボディ3は図示しない板金製のカバーによって開放上面が塞がれ、扁平で矩形なコネクタハウジングを形成する。このコネクタハウジングの前端面には前記カード挿入口10が開口形成され、コネクタハウジング内にカード挿入口10と連通するカード挿入室11が形成される。図中12はカード挿入口10を開閉する蓋である。
また、本体ボディ3には左右横方向に並べて配備される複数本(本実施例では10本)のコンタクト端子13を備える。この各コンタクト端子13は導電性に優れた金属製の細長い接触バネ片で構成され、前半部をカード挿入室11の底壁となるボディ底壁4の略中央部に固着し、後半部をカード挿入室11内に後上がり傾斜状に立上げ、自由端部となる後端に下方に開いた円弧状の接点14を形成する。各コンタクト端子13の前端部はボディ底壁4の切欠き部15を介してコネクタ裏面側に取出され、コネクタを実装する電子機器のプリント配線基板に半田接続される。
図3乃至図12にも示すように、前記カード挿入室11内(本体ボディ3の内側)にはイジェクト用のスライド体16を備える。このスライド体16はボディ底壁4上で左右のボディ側壁6,7に沿ってカード挿入及び排出方向(前後方向)へ摺動可能で、前端左右両側端面が前記左右張出し部8,9に当接する初期位置(イジェクト位置)と後端面がボディ後側壁5に当接する最押込み位置との間で往復移動可能である。このスライド体16とボディ後側壁5との間にはコイルバネで構成するイジェクトバネ17が張架され、このイジェクトバネ17によってスライド体16を常時カード排出方向(前方)へ弾力的に押し、スライド体16を初期位置に位置保持する。
前記スライド体16はこの中央部の前端から後端近傍までを下側に窪ませて大形カード1の短尺側寸法に見合った横幅寸法と大形カード1の厚さに見合った深さを有する大形カード1及び小形カード2共用のカード収容凹部18を設け、カード挿入口10を通してカード挿入室11に挿入された大形カード1又は小形カード2をスライド体16のカード収容凹部18内に受入れる。このカード収容凹部18の左右両側には大形カード1又は小形カード2を左右から挟みスライド体16に保持させる左右位置決めを兼用する板バネ製の挟持部材19,20が設けられ、カード収容凹部18の底面の前部左右両側には大形カード1又は小形カード2をこの下面側から押上げカード挿入室11の天井となるカバー上面に押付ける板バネ製の上下位置決め部材21,22が設けられる。
前記カード収容凹部18の奥壁面は2段の階段状に形成され、この奥壁面の下部手前側の垂直面が大形カード1の先端面を当接させる第1受面23となり、上部奥側の垂直面が小形カード2の先端面を当接させる第2受面24になり、スライド体16をカード収容凹部18に受入れた大形カード1又は小形カード2の挿入に追従して最押込み位置までイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動可能にしてある。カード収容凹部18の左右一側(本実施例では左側)には大形カード1の先端面が第1受面23に当接する受入れ位置でこの大形カード1のセミロック溝25に係入させる板バネ製の大形カード抜止め用の第1係止体26と、小形カード2の先端面が第2受面24に当接する受入れ位置でこの小形カード2のセミロック溝27に係入させる板バネ製の小形カード抜止め用の第2係止体28とが設けられる。
前記カード収容凹部18の底面中央部にはスライド体16の下面に貫通する矩形のコネクタ窓29を開口形成され、このコネクタ窓29から横並びの前記コネクタ端子13列をカード収容凹部18内に突出させ、スライド体16の移動経路にコネクタ端子13列を配備すると共に、第1及び第2受面23,24にスライド体16の後端面に貫通する複数(本実施例では10個)の貫通孔30を左右横方向に並べて開口形成し、スライド体16の後部を各貫通孔30を介して自由状態の各コネクタ端子13の後上がり傾斜部及びその先端の接点14に干渉させることなく通過可能にしてある。
前記スライド体16とイジェクトバネ17と後述するロック機構31とによって所謂プッシュイン/プッシュアウト型のイジェクト機構を構成するもので、ロック機構31はハート形のカム溝32とカムピン33とで構成される。
カム溝32はカード収容凹部18の左右一外側となるスライド体16の左右一側縁部(本実施例では右縁部)の上面に形成し、カムピン33は金属製の細長い丸棒の両端を一方向に直角に折曲げて構成し、この一方の折曲げ端部(カムピン前端)33aを右張出し部9に軸支させ、他方の折曲げ端部(カムピン後端)33bを前記カム溝32内に摺動自在に係入させており、カム溝32はこの一端側窪み部分に設定される係止部32cと、この係止部32cから少し斜め前方へ進んだ所で折返して後方へ延びる左右対称の往路32b及び復路32dと、これら往路32b及び復路32dの後端部を重ねて1つにした起点通路32aとを備え、往路32aでのカム溝30の溝底を起点通路32aから係止部32cに向かって下り傾斜に形成すると共に、復路32dでのカム溝32の溝底を係止部32cから起点通路32aに向かって上り傾斜に形成し、カム溝32内でのカムピン後端33bの逆走を防止して一方向に移動させるようにしてある。そして、図2に示すように、スライド体16が初期位置にある時、カムピン後端33bは起点通路32a内に位置する。大形カード1又は小形カード2によりスライド体16が初期位置から最押込み位置へ押込む1回目の押込み操作を行いその押込みを解除することで、カムピン後端33bが起点通路32aから往路32b内を移動して係止部32cに導入係止され、図3及び図5、図7及び図9に示すように、スライド体16が最押込み位置より少し手前の押込み位置にて本体ボディ3に対して位置保持されてロックされる。また大形カード1又は小形カード2によりスライド体16を押込み位置から最押込み位置へ押込む2回目の押込み操作を行いその押込みを解除することで、係止部32cに係止していたカムピン後端33bが、係止部32cから離脱してスライド体16のロックが解除され、復路32d内を移動して起点通路32a内へ復帰し、スライド体16が押込み位置から初期位置へ復帰移動される。
即ち、本実施例のコネクタではスライド体16を初期位置から最押込み位置へ移動させることで初めてロック機構31が働き、スライド体16が所定の押込み位置でロックされ、またスライド体16を押込み位置から再び最押込み位置へ移動させることで初めてスライド体16のロックが解除されて初期位置へ復帰可能となる。
以上の説明は大形カード1又は小形カード2が、図3及び図7に示すように、正規挿入姿勢で挿入された場合のもので、図4及び図8に示すように、正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合の対策として、カード側では矩形の大形カード1及び小形カード2それぞれの先端一側に角落し部34,35を形成し、他方コネクタ側では2種類のスライド体16のロック規制部材36,37を備える。
大形カード1及び小形カード2の正規挿入姿勢とは、図3及び図7に示すように、これらカード1,2の先端部裏面に左右方向に横並びで配置される複数ピン(本実施例では10ピン)の接点が下に向けられかつこの接点側からコネクタに挿入されるカード挿入姿勢をいう。
一方のロック規制部材36はスライド体16に備えるもので、スライド体16のカード収容凹部18の縁枠部分の一部分を分割し、スライド体16に対してカード挿入及び排出方向(前後方向)へ変位可能に備える可動体で構成される。詳しくは、カード収容凹部18の奥壁を形成するスライド体16の後側縁部の一側端部分(本実施例では左端部分)を部分的にカード挿入及び排出方向(前後方向)へ移動変位可能に分割し、大形カード1が正規挿入姿勢で挿入されて先端部がスライド体16のカード収容凹部18に嵌込まれ先端面が第1受面23に当接した時の角落し部34領域に配置され、大形カード1に可動ロック規制部材36が干渉しないようにしてある。
可動ロック規制部材36はスライド体16との摺接面の間で突起38と溝39を介してスライド体16に対して所定の範囲内でカード挿入及び排出方向(前後方向)へ摺動変位可能に係止させており、この可動ロック規制部材36は前方への移動終端位置及び後方への移動終端位置のいずれの位置においても、前端部が前記角落し部34領域内に突出し、第1受面23及び第2受面24と同様に垂直で前方に向くロック規制部材36の前端面によって第1受面23及び第2受面24の一側端部にこれらより前側に張出す第3受面40を形成し、可動ロック規制部材36が前方への移動終端位置に移動時、この後端面41がスライド体16の後端面と面一になるように後端部がスライド体16内に退入し、可動ロック規制部材36が後方への移動終端位置に移動時、この後端面41がスライド体16の後端面から後方へ突出するように後端部がスライド体16から所定寸法だけ後方(奥側)へ押出される。
可動ロック規制部材36の前部上面を後部上面より一段低く形成する逃がし凹所42を設け、小形カード2が正規挿入姿勢で挿入されて先端部がスライド体16のカード収容凹部18に嵌込まれ先端面が第2受面24に当接した時、可動ロック規制部材36の前部を小形カード2の角落し部35下面の溝43に入り込ませ、小形カード2に可動ロック規制部材36が干渉しないようにしてある。
他方のロック規制部材37は本体ボディ3に備えるもので、ボディ底壁4から上方へ一体に張出し形成する矩形断面でカード挿入及び排出方向(前後方向)へ延びるリブ体で構成される。詳しくは、前記可動ロック規制部材36の下側に配置され、スライド体16の移動に伴う可動ロック規制部材36の移動経路に沿ってこの移動範囲に設けられ、スライド体16が初期位置に移動し、かつ可動ロック規制部材36が前方への移動終端位置に移動している時の第3受面(可動ロック規制部材36の前端面)の下側に固定ロック規制部材37の前端面を臨ませ、この固定ロック規制部材37の前端面によって第3受面40の下側にこれと面一になる固定の第4受面44を形成し、小形カード2に固定ロック規制部材37が干渉しないようにすると共に、大形カード1が正規挿入姿勢で挿入されて先端部がスライド体16のカード収容凹部18に嵌込まれ先端面が第1受面23に当接した時、固定ロック規制部材37の前部を大形カード1の角落し部34下面の溝45に入り込ませ、大形カード1に固定ロック規制部材37が干渉しないようにしてある。
前記スライド体16にはこの後端から可動ロック規制部材36の支持突起38の下側を通過して前方に延びる溝46を備え、この溝46内に固定ロック規制部材37を入り込ませ、スライド体16の初期位置と押込み位置間の移動を許容するようにしてある。尚、固定ロック規制部材37は後端をボディ後側壁5まで延設形成してある。
そして、図7及び図9及び図11に示すように、小形カード2が正規挿入姿勢でカード挿入口10からカード挿入室11に挿入された場合(1回目の押込み操作)、小形カード2はこの先端部(挿入端部)が初期位置にあるスライド体16のカード収容凹部18内に嵌込まれ、角落し部35によって可動ロック規制部材36には干渉することなく先端面が第2受面24に当接する。また小形カード1の先端部(挿入端部)は挟持部材19,20及び上下位置決め部材21,22及び第2係止体28によってスライド体16のカード収容凹部18の上部に受入れ保持されるので固定ロック規制部材36にも干渉しない。この状態でさらに小形カード2の挿入(1回目の押込み操作)を続行すると、第2受面24が押圧されてスライド体16がイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動する。この際、可動ロック規制部材36は働いておらず、スライド体16の最押込み位置への移動を規制しないので、スライド体16はこの後端面がボディ後側壁5に突当たる最押込み位置まで移動する。スライド体16が最押込み位置に移動した時点で小形カード2の挿入を止める(1回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロック機構31の働きによって最押込み位置より少し手前の押込み位置にて本体ボディ3に対してロックされ、小形カード2をカードセット位置に挿入保持し、各コネクタ端子13の接点14を小形カード2の接点に接触保持させる。小形カード2がカードセット位置に挿入保持されている状態から新たに小形カード2の挿入(2回目の押込み操作)が行われると、再び第2受面24が押圧されて押込み位置にあるスライド体16がイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動する。スライド体16が再び最押込み位置に移動した時点で小形カード2の挿入を止める(2回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロックが解除されてイジェクトバネ17によってカード排出方向(前方)へ移動して初期位置へ復帰し、小形カード2の排出(イジェクト)が行われる。
図8及び図10及び図12に示すように、小形カード2が正規挿入姿勢以外の姿勢でカード挿入口10からカード挿入室11に誤挿入された場合(1回目の押込み操作)、小形カード2はこの先端部(挿入端部)が初期位置にあるスライド体16のカード収容凹部18内に嵌込まれ、小形カード2の角落しされていない角部先端面が第3受面40(可動ロック規制部材36の前端面)に当接する。この状態でさらに小形カード2の挿入(1回目の押込み操作)が続行されると、第3受面40が押圧されて可動ロック規制部材36がカード挿入に追従してカード挿入方向(後方)へ押込まれてこの後方への移動終端位置に移動変位し、可動ロック規制部材36の後端部がスライド体16の後端から後方へ押出され、可動ロック規制部材36の後端面41がスライド体16の後端面より後方へ突出した状態で、可動ロック規制部材36がカード挿入方向でスライド体16に係合し、スライド体16をイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動させるが、スライド体16が最押込み位置に移動する前にスライド体16の後端面から後方へ突出保持されているロック規制部材36の後端面41がボディ後側壁5に突当たり干渉することで、スライド体16の最押込み位置への移動が規制され、スライド体16は最押込み位置に到達しないため、前記ロック機構31は働かず、小形カード2の挿入を止める(1回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロックされていないためイジェクトバネ17によってカード排出方向へ移動して初期位置に自動復帰し、誤挿入された小形カード2の自動排出(小形カード2の誤挿入対策)か行われる。
尚、小形カード2の誤挿入直後の正規挿入時には、可動ロック規制部材36は後方への移動終端位置に移動変位した状態になっているが、1回目の押込み操作でスライド体16が最押込み位置へ移動する際に、可動ロック規制部材36の後端面41がボディ後側壁5に当接して、可動ロック規制部材36がスライド体16に押込まれて前方への移動終端位置へ移動変位するので、スライド体16の最押込み位置への移動は規制されない。
他方、図3及び図5及び図11に示すように、大形カード1が正規挿入姿勢でカード挿入口10からカード挿入室11に挿入された場合(1回目の押込み操作)、大形カード1はこの先端部(挿入端部)が初期位置にあるスライド体16のカード収容凹部18内に嵌込まれ、角落し部34によって可動ロック規制部材36及び固定ロック規制部材37には干渉することなく先端面が第1受面23に当接する。この状態でさらに大形カード1の挿入(1回目の押込み操作)を続行すると、第1受面23が押圧されてスライド体16がイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動する。この際、可動ロック規制部材36は働いておらず、また固定ロック規制部材37も角落し部34下面の溝45に入り込み、スライド体16の最押込み位置への移動を規制しないので、スライド体16はこの後端面がボディ後側壁5に突当たる最押込み位置まで移動する。スライド体16が最押込み位置に移動した時点で大形カード1の挿入を止める(1回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロック機構31の働きによって最押込み位置より少し手前の押込み位置にて本体ボディ3に対してロックされ、大形カード2をカードセット位置に挿入保持し、各コネクタ端子13の接点14を大形カード1の接点に接触保持させる。大形カード1がカードセット位置に挿入保持されている状態から新たに大形カード1の挿入(2回目の押込み操作)が行われると、再び第1受面23が押圧されて押込み位置にあるスライド体16がイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動する。スライド体16が再び最押込み位置に移動した時点で大形カード1の挿入を止める(2回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロックが解除されてイジェクトバネ17によってカード排出方向(前方)へ移動して初期位置へ復帰し、大形カード1の排出(イジェクト)が行われる。
図4及び図6及び図12に示すように、大形カード1が正規挿入姿勢以外の姿勢でカード挿入口10からカード挿入室11に誤挿入された場合(1回目の押込み操作)、大形カード1はこの先端部(挿入端部)が初期位置にあるスライド体16のカード収容凹部18内に嵌込まれ、大形カード1の角落しされていない角部がカード収容凹部18の周側壁の一部47に当接する。この状態でさらに大形カード1の挿入(1回目の押込み操作)が続行されると、前記カード収容凹部18の周側壁の一部47が押圧されてスライド体16がイジェクトバネ17に抗してカード挿入方向(後方)へ移動するが、スライド体16が最押込み位置に移動する前に第4受面(固定ロック規制部材37の前端面)44に大形カード1の角落しされていない角部先端面が突当たり干渉することで、スライド体16の最押込み位置への移動が規制され、スライド体16は最押込み位置に到達しないため、前記ロック機構31は働かず、大形カード1の挿入を止める(1回目の押込みを解除する)と、スライド体16はロックされていないためイジェクトバネ17によってカード排出方向へ移動して初期位置に自動復帰し、誤挿入された大形カード1の自動排出(大形カード1の誤挿入対策)か行われる。
以上のような実施形態を採用したので、大形カード1及び小形カード2それぞれのカードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された場合、スライド体16が初期位置に自動復帰するため、誤挿入されていることが確実にわかると共に、このようなカード誤挿入対策をコネクタの厚みを損なわずに実施できる。また本実施例のカード誤挿入対策として備える可動及び固定のロック規制部材36,37は各カード1,2の誤挿入荷重をスライド体16に掛けることなくこのスライド体16の移動を規制するので、樹脂成形品であるスライド体16の破損を防止でき、引いてはスライド体16の薄肉化によるコネクタのコンパクト化を実施できるようになる。
尚、専用コネクタの場合には可動ロック規制部材36のみでカード誤挿入対策を実施できる。
メモリーカードに限らず矩形のカード先端一側に誤挿入防止用の角落し部があれば、コネクタ以外の機器のカード誤挿入対策としても適用できる。
カバーを取外したコネクタの外観斜視図である。 図1の平面図である。 大形カードの正規挿入状態を示すコネクタの平面図である。 大形カードの誤挿入状態を示すコネクタの平面図である。 大形カードの正規挿入状態を示すコネクタの断面側面図である。 大形カードの誤挿入状態を示すコネクタの断面側面図である。 小形カードの正規挿入状態を示すコネクタの平面図である。 小形カードの誤挿入状態を示すコネクタの平面図である。 小形カードの正規挿入状態を示すコネクタの断面側面図である。 小形カードの誤挿入状態を示すコネクタの断面側面図である。 カード正規挿入時のハートカム部の部分拡大平面図である。 カード誤挿入時のハートカム部の部分拡大平面図である。
符号の説明
1 大形カード
2 小形カード
3 本体ボディ
10 カード挿入口
11 カード挿入室
16 スライド体
17 イジェクトバネ
23 第1受面
24 第2受面
31 ロック機構
34 角落し部
35 角落し部
36 可動ロック規制部材
37 固定ロック規制部材
46 溝

Claims (3)

  1. 矩形のカード先端一側に角落し部を形成し、他方カード挿入口と連通するカード挿入室内にカード先端が当接する受面を有してカード挿入に追従して移動するイジェクト用のスライド体を備え、このスライド体にはカード挿入及び排出方向へ移動可能にロック規制部材を備え、このロック規制部材はカードが正規挿入姿勢で挿入されてカード先端がスライド体の受面に当接した時の角落し部領域に配置され、カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された時、角落しされていないカードの角部によってスライド体からカード挿入方向へ突出するように押出され、スライド体がロック位置まで移動するのを規制することを特徴とするカードコネクタ。
  2. サイズの異なる大形カードと小形カードの2種類に共用のカードコネクタにおいて、前記ロック規制部材を小形カードに対して作用させ、他方大形カードに対して作用させる固定のロック規制部材をカード挿入室の底壁に備え、この固定のロック規制部材は大形カードが正規挿入姿勢でカードセット位置に挿入された時の角落し部下面の溝に入り込むように前記ロック規制部材の下側に配置され、大形カードが正規挿入姿勢以外の姿勢で誤挿入された時、角落しされていない大形カードの角部に当接させ、スライド体がロック位置まで移動するのを規制する請求項1記載のカードコネクタ。
  3. スライド体には前記固定のロック規制部材を入り込ませてカード挿入及び排出方向の移動を許容するための溝を備える請求項2記載カードコネクタ。
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