JP2005050073A - データ復旧方法およびデータ記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録装置へのデータ更新の際に、ファイル情報の書き込み途中で瞬停等の予期せぬ中断によりファイル情報が破損しても、簡単にかつ確実にファイル情報を復旧することができるデータ復旧方法およびデータ復旧装置を提供する。
【解決手段】 ファイル情報の更新前に、ファイル情報の記録装置におけるアドレス情報及び更新後と同内容のファイル情報を、記録装置の異なる領域に記録し、それらの情報が記録装置から正常に読み出せるか否か(ステップ202、204)により、データの復旧処理を行うか否かを決定し、データの復旧処理の実行時(ステップ201、203)には、記録装置から正常に読み出したデータを使用して、そのデータをアドレス情報が示すセクタに記録(ステップ205)する。
【選択図】 図2
【解決手段】 ファイル情報の更新前に、ファイル情報の記録装置におけるアドレス情報及び更新後と同内容のファイル情報を、記録装置の異なる領域に記録し、それらの情報が記録装置から正常に読み出せるか否か(ステップ202、204)により、データの復旧処理を行うか否かを決定し、データの復旧処理の実行時(ステップ201、203)には、記録装置から正常に読み出したデータを使用して、そのデータをアドレス情報が示すセクタに記録(ステップ205)する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、記録装置にファイルとして記録されたデータを復旧するためのデータ復旧方法およびデータ復旧装置に関するものである。
従来から、パソコン等のコンピュータシステムにおいて、情報を記録するための記録装置として、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を有する記録装置が広く利用されている。
例えば、磁気ディスクを記録媒体とするHDD(ハードディスクドライブ)等のランダムアクセス可能な記録装置にデータを記録する場合には、そのデータを記録装置の連続領域に記録するのではなく、最小記録単位であるクラスタ単位にデータを分割して記録し、ファイル名や分割された複数のデータのうち記録装置における先頭データのクラスタ番号を含むディレクトリエントリ、及び分割された複数のデータの順序を特定するためのFAT(File Allocation Table)により、記録装置に記録されたファイルを管理するファイルシステムを用いる。
以上のように、記録装置に記録されたファイルを管理するために、従来から用いられているファイルシステムについて、以下に説明する。
図7はFATファイルシステムの構成を表した図である。図7に示すように、記録装置には、記録されたファイルのファイル名や分割されたデータの先頭クラスタ番号を含む情報であるルートディレクトリのディレクトリエントリ701と、最小記録単位であり実データを格納するクラスタ703と、ファイルが構成されるクラスタ703の接続情報を示すFAT702から構成されている。図7の例では、ディレクトリエントリ701は、この記録装置にData1というファイルがクラスタ番号0002から格納されていることを示し、FAT702はData1のデータがクラスタ番号0002、クラスタ番号0003、クラスタ番号0004の順で構成されていることを示し、Data1の実データはクラスタ703のクラスタ番号0002、クラスタ番号0003、クラスタ番号0004の領域に記録されていることを示している。また、Data2というファイルはクラスタ番号0006のみの領域に記録されていることを示している。
図7はFATファイルシステムの構成を表した図である。図7に示すように、記録装置には、記録されたファイルのファイル名や分割されたデータの先頭クラスタ番号を含む情報であるルートディレクトリのディレクトリエントリ701と、最小記録単位であり実データを格納するクラスタ703と、ファイルが構成されるクラスタ703の接続情報を示すFAT702から構成されている。図7の例では、ディレクトリエントリ701は、この記録装置にData1というファイルがクラスタ番号0002から格納されていることを示し、FAT702はData1のデータがクラスタ番号0002、クラスタ番号0003、クラスタ番号0004の順で構成されていることを示し、Data1の実データはクラスタ703のクラスタ番号0002、クラスタ番号0003、クラスタ番号0004の領域に記録されていることを示している。また、Data2というファイルはクラスタ番号0006のみの領域に記録されていることを示している。
記録装置にファイルを作成する時は、ファイル名と先頭クラスタ番号をルートディレクトリのディレクトリエントリ701に登録し、FAT702でクラスタ703の接続情報を更新しながら、クラスタ703の各エリアに実データを記録する。記録装置からファイルを削除する時は、ディレクトリエントリ701から削除するファイルに相当する部分を未使用設定(Unused)にし、FAT702の接続情報を、接続順に未使用設定にする。
このように、記録装置におけるファイル操作では、その度に頻繁にFAT702及びディレクトリエントリ701の書き換えが行われている。従って、停電等により正規の手続きを踏まずにファイル操作を中断してしまった場合、FAT702及びディレクトリエントリ701が破損してしまうと、ファイル破壊やデータ喪失が発生してしまう。
FATファイルシステムでは、FAT702として、元から同サイズのテーブルが2つ準備されており、仮に1つが破損した場合でも、もう1つのテーブルからデータをコピーすることによりファイル情報を復元できるよう二重化されているが、ディレクトリエントリ701は二重化されていない。そのため、ディレクトリエントリ701が破損した場合には、ファイル破壊やデータ損失の起こったデータは二度と復元できなくなってしまう。
そこで、従来のデータ復旧方法では、ディレクトリエントリ701が破損した場合でもデータが復元できる方法(例えば、特許文献1を参照)として、ディレクトリエントリ及びFATの更新が行われる前に、図8に示すようなテンポラリインデックスを作成して記録装置に記録し、ディレクトリエントリ及びFATの更新が正常に完了すると該テンポラリインデックスを記録装置から削除している。
図8において、801はディレクトリエントリ701内の記録装置における記録位置を示すセクタ番号であり、802はディレクトリエントリ701及びFAT702が更新中であるか否かを示すフラグである。他の情報は元からディレクトリエントリ701に含まれる情報である。
停電等によりファイル操作が中断した場合には、再起動時にテンポラリインデックスの有無を確認し、テンポラリインデックスが存在する場合には、テンポラリインデックスの内容と、それに相当するディレクトリエントリ701の内容を比較し、ディレクトリエントリ701の復旧を行っている。
特開2002−63057号公報(段落[0001]、[0002]、第4図、第5図)
しかしながら、上記のような従来のデータ復旧方法では、1セクタ程度のデータは非常に小さいものであるため記録装置への書き込み途中の中断は無いものとされているが、復旧処理を行うか否かの判断はテンポラリインデックス中のフラグにより判断されるため、記録媒体へのテンポラリインデックスの書き込み中に、停電等により書き込みを中断してしまうと、再起動時にテンポラリインデックスが正常に読み出せないため、復旧処理が行えないという問題点を有していた。
また、データ復旧処理のためディレクトリエントリの更新の際に、その更新が正常に完了するとテンポラリインデックスは削除されるため、ファイル操作が頻発するとテンポラリインデックスの削除処理が頻発することになり、ファイルの更新処理時間が増加してしまうという問題点を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、記録装置への書き込み途中に中断が発生した場合でも、簡単にかつ確実にディレクトリエントリを復旧することができるとともに、ファイル操作が頻発した場合でも、更新処理時間の増加を抑えることができるデータ復旧方法およびデータ復旧装置を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のデータ復旧方法は、記録装置にファイルとして記録されたデータを復旧するデータ復旧方法であって、ファイルを構成する複数のデータと、ファイル名及び前記データのうち記録装置における先頭データの記録位置情報を含むファイル情報と、前記データの順序を特定するためのテーブルとにより記録装置に記録されたファイルを管理し、ファイルの更新に際して、前記ファイル情報の更新を行う前に該ファイル情報の記録装置におけるアドレス及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を記録装置の所定の領域に記録しておき、記録装置が再起動した場合には、記録装置における前記所定の領域からファイル情報の更新前に記録装置に記録したアドレスを記録装置から読み出し、該アドレスが正常に読み出せたか否かを判断し、該アドレスが指す記録装置の領域に記録されているデータを読み出し、該データが正常に読み出せたか否かを判断し、記録装置に記録してある前記更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置における前記アドレスが指す領域に上書きしてファイル情報を復旧する方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のデータ復旧装置は、記録装置にファイルとして記録されたデータを復旧するデータ復旧装置であって、ファイルを構成する複数のデータと、ファイル名及び前記データのうち記録装置における先頭データの記録位置情報を含むファイル情報と、前記データの順序を特定するためのテーブルとにより記録装置に記録されたファイルを管理し、ファイルの更新時に、前記ファイル情報の更新を行う前に該ファイル情報の記録装置におけるアドレス及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録するデータバックアップ処理部と、記録装置が再起動したことを検知して、記録装置における前記所定の領域からファイル情報の更新前に記録装置に記録したアドレスを記録装置から読み出し、該アドレスが正常に読み出せたか否かを判断し、該アドレスが指す記録装置の領域に記録されているデータを読み出し、該データが正常に読み出せたか否かを判断し、記録装置に記録してある前記更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置における前記アドレスが指す領域に上書きしてファイル情報を復旧する処理を指示するデータ復旧指示部とを備えた構成としたことを特徴とする。
以上により、記録装置への書き込み途中に中断が発生した場合でも、ファイル情報の復旧を容易に可能とする。
また、本発明の請求項2に記載のデータ復旧方法は、請求項1に記載のデータ復旧方法であって、前記ファイル情報の復旧は、記録装置の再起動に際して、記録装置が前回のファイル情報書き込み中の中断を含む正規の手順を踏まずに終了した場合にのみ行う方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のデータ復旧方法は、請求項1に記載のデータ復旧方法であって、前記ファイル情報の復旧は、記録装置の再起動に際して、記録装置が前回のファイル情報書き込み中の中断を含む正規の手順を踏まずに終了した場合にのみ行う方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のデータ復旧装置は、請求項9に記載のデータ復旧装置であって、前記データ復旧指示部は、記録装置の再起動時に、記録装置が前回のファイル情報書き込み中の中断を含む正規の手順を踏まずに終了したことを検知した場合にのみ、前記ファイル情報の復旧を行う指示を出す構成としたことを特徴とする。
以上により、正規の手順でファイル情報の更新を終了した場合には、記録装置の再起動時にファイル情報の復旧を行なうため、記録装置の再起動に要する時間を削減する。
また、本発明の請求項3に記載のデータ復旧方法は、請求項2に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報の各々に対して、それぞれ異なる領域とする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のデータ復旧方法は、請求項2に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報の各々に対して、それぞれ異なる領域とする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項11に記載のデータ復旧装置は、請求項10に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、前記所定の領域を、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報の各々に対して、それぞれ異なる領域とする構成としたことを特徴とする。
以上により、記録装置への書き込み途中に中断が発生した場合でも、ファイル情報の復旧を容易に可能とする。
また、本発明の請求項4に記載のデータ復旧方法は、請求項3に記載のデータ復旧方法であって、ファイル情報の更新前に、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録する処理として、ファイル情報の更新が行われる度に、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を前記所定の領域に上書きする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のデータ復旧方法は、請求項3に記載のデータ復旧方法であって、ファイル情報の更新前に、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録する処理として、ファイル情報の更新が行われる度に、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を前記所定の領域に上書きする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載のデータ復旧装置は、請求項11に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、ファイル情報の更新前に、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録する処理として、ファイル情報の更新が行われる度に、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を前記所定の領域に上書きする構成としたことを特徴とする。
以上により、復旧処理に必要なデータを記録するための記録装置の領域を大幅に節約可能とする。
また、本発明の請求項5に記載のデータ復旧方法は、請求項4に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域に上書きする処理として、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、複数の領域に規則的に上書きする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のデータ復旧方法は、請求項4に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域に上書きする処理として、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、複数の領域に規則的に上書きする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に記載のデータ復旧装置は、請求項12に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、前記所定の領域に上書きする処理として、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、複数の領域に規則的に上書きする構成としたことを特徴とする。
以上により、記録装置への書き込み途中に中断した場合のファイル情報の復旧処理時に、その処理の安全性を更に高める。
また、本発明の請求項6に記載のデータ復旧方法は、請求項1〜5のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記記録装置の最小記録単位とする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のデータ復旧方法は、請求項1〜5のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記記録装置の最小記録単位とする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項14に記載のデータ復旧装置は、請求項9〜13のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記所定の領域は、前記記録装置の最小記録単位とする構成としたことを特徴とする。
以上により、記録装置への書き込み途中に中断が発生した場合でも、ファイル情報の復旧を容易に可能とするとともに、復旧処理に必要なデータを記録するための記録装置の領域を大幅に節約可能とする。
また、本発明の請求項7に記載のデータ復旧方法は、請求項1〜6のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記記録装置は、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスクもしくは光ディスクとする方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載のデータ復旧装置は、請求項9〜14のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記記録装置は、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスクもしくは光ディスクとする構成としたことを特徴とする。
以上により、記録装置への書き込み途中に中断が発生した場合でも、ファイル情報の復旧を容易に可能とする。
また、本発明の請求項8に記載のデータ復旧方法は、請求項1〜7のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記アドレスまたはデータが正常に読み出せたか否の判断は、記録装置のエラー処理機能を用いる方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のデータ復旧方法は、請求項1〜7のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記アドレスまたはデータが正常に読み出せたか否の判断は、記録装置のエラー処理機能を用いる方法としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項16に記載のデータ復旧装置は、請求項9〜15のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記データ復旧指示部は、記録装置のエラー処理機能を用いて前記アドレスまたはデータが正常に読み出せたか否かを判断して、前記データ復旧処理を行うよう指示する構成としたことを特徴とする。
以上により、ファイル情報の復旧処理を行うか否かの判断を、容易に可能とする。
以上のように本発明によれば、ファイル情報の更新の前に、そのファイル情報が記録されているアドレスと、更新後のファイル情報と同内容のファイル情報とを、予め決定した記録装置内の異なる領域に記録しておき、それらの情報が記録装置から正常に読み出せるか否かによりファイル情報の復旧処理を行うか否かを決定し、ファイル情報の復旧処理の実行時には、記録装置から正常に読み出したファイル情報を、アドレス情報が示すセクタに記録することができる。
そのため、データ復旧処理のため記録装置へのファイル情報の更新の際に、ファイル情報の書き込み途中で瞬停等の予期せぬ中断によりファイル情報が破損しても、簡単にかつ確実にファイル情報を復旧することができる。
また、データ復旧処理のために必要なデータを、ファイル情報の更新の際に一度だけ記録装置に記録すれば、テンポラリインデックスの削除の必要性がなくなり、当該データの削除処理を無くすことができる。
これにより、データ復旧処理のためファイル情報の更新の際にファイル操作が頻発した場合でも、テンポラリインデックスの削除処理による更新処理時間の増加を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を示すデータ復旧方法およびデータ復旧装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。
図1は本実施の形態1のデータ復旧方法によるFATファイルシステムにおけるディレクトリエントリの更新方法を示すフローチャートである。図2は本実施の形態1のデータ復旧方法によるFATファイルシステムにおけるディレクトリエントリの復旧方法を示すフローチャートである。図3は本実施の形態1のデータ復旧方法の概念を示すHDDにおけるFATファイルシステムの構造図である。
図3において、301は記録装置であるHDDの記録領域に割り当てられたアドレス、302はアドレス「2」が指す記録領域、303はアドレス「3」が指す記録領域、306はFAT領域、308はデータ領域である。HDDにFATファイルシステムを介してデータをファイルとして記録する場合、既に説明したように、FATやディレクトリエントリの更新を行う必要がある。その場合、FATは図3においてFAT領域306に記録されており、更新の度に同内容のデータをすぐ後のFAT領域バックアップ307に記録し、FAT領域306内のFATが破損した場合に、FAT領域バックアップ307のデータを用いて復旧できるような仕組みをとっている。
ここではまず、FATのように二重化されていないディレクトリエントリの破損に備えた復旧のための仕組み(バックアップ方法)について説明する。
図3のHDD上のアドレス「300」に記録されているディレクトリエントリの更新を行う場合、図1において、101で更新予定のディレクトリエントリが記録されているHDD上のアドレス「300」をHDDの所定の領域302に記録する。そして102で、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリを含む1セクタ分のディレクトリエントリの塊をHDDの所定の領域303に記録する。最後に103でHDD上のアドレス「300」のディレクトリエントリの更新を行い、ディレクトリエントリのバックアップを終了する。
図3のHDD上のアドレス「300」に記録されているディレクトリエントリの更新を行う場合、図1において、101で更新予定のディレクトリエントリが記録されているHDD上のアドレス「300」をHDDの所定の領域302に記録する。そして102で、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリを含む1セクタ分のディレクトリエントリの塊をHDDの所定の領域303に記録する。最後に103でHDD上のアドレス「300」のディレクトリエントリの更新を行い、ディレクトリエントリのバックアップを終了する。
HDDへのファイルの記録または更新の最中に停電等により瞬停が発生した場合、ディレクトリエントリが破損している可能性があるので、再起動時にディレクトリエントリが破損していないかをチェックする。前述したように、ディレクトリエントリが破損している場合は、破損したディレクトリエントリを復旧しないと、以後そのディレクトリエントリが示すデータにアクセスすることができなくなる。そこで次に、ディレクトリエントリの復旧を行うための一連の処理について説明する。
図2において、図1の101でバックアップしたアドレス「300」のHDDからの読み出しを201で行う。このアドレス「300」の読み出しの際、HDDで読み出し処理に対するエラーが発生したか否かを202で判断し、HDDの読み出しエラーが発生した場合には、101でHDD上の領域302にアドレス「300」という値を書き込んでいる最中に停電等による瞬停が発生し正常にHDD上の領域302にアドレス「300」という値が書き込めなかったと判断する。HDDは、各セクタの後にデータ読み出し時のエラー訂正のための符号ECC(Error Correction Code)を記録している。従って、値を書き込んでいる最中に停電等による瞬停が発生した場合は、ECCの値も正常なものでないため、HDDはデータ読み出し時に読み出しエラーを発生する。また、HDDは複数の領域に同時に書き込みを行うことはできない。そのため、アドレス「300」が指す領域に記録されているディレクトリエントリは破損していないと判断することができるため、復旧処理はここで終了する。
HDD上の領域302からアドレス「300」という値が正常に読み出せた場合は、203でアドレス「300」が指す領域に記録されているディレクトリエントリの読み出しを行う。この読み出しの際、HDDで読み出し処理に対するエラーが発生したか否かを204で判断し、HDDの読み出しエラーが発生した場合には、102でHDDにディレクトリエントリを書き込んでいる最中に停電等による瞬停が発生し、正常にHDDにディレクトリエントリが書き込めなかったと判断する。従って、102でディレクトリエントリの更新時にHDD上の領域303にバックアップしておいた更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリの塊を205でHDDから読み出し、アドレス「300」の指す領域に上書きすることにより、ディレクトリエントリの復旧を行う。
204でHDDの読み出しエラーが発生しなかった場合には、アドレス「300」の指す領域に記録されたディレクトリエントリは破損していないため、復旧処理はここで終了する。ここで、図2において205の処理を行うためには、203の処理で読み出しエラーが既に発生していることになり、前述したようにHDDは複数の領域に同時に書き込みを行うことはできないため、205の処理ではHDDからの読み出しエラーは発生しないものとする。
以上のように本実施の形態1によれば、ディレクトリエントリの更新の前に、そのディレクトリエントリが記録されているアドレスと更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリを予め決められた所定の領域にバックアップすることで、ディレクトリエントリの更新中に予期せぬ中断によりHDDへのディレクトリエントリの書き込みに失敗した場合でも、簡単にディレクトリエントリを復旧することができるという効果を有するものである。
なお、本実施の形態では、ディレクトリエントリが記録されているアドレスと更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリを、図3においては領域302と領域303の異なる2つの領域にバックアップしたが、ディレクトリエントリの塊の有効なサイズがセクタ等の記録装置の最小記録単位よりも小さい場合は、ディレクトリエントリのバックアップとアドレスのバックアップを同じ領域に記録することもでき、この場合には、205において、ディレクトリエントリのバックアップをディレクトリエントリが記録されている領域にコピーする際、バックアップのディレクトリエントリをHDDから読み出す処理が201で同時に行われているため、205の処理を簡略化ことができ、復旧処理を更に高速にできるという更なる効果を有するものである。
またこの場合、図1におけるディレクトリエントリのバックアップ処理においても、101の処理と102の処理を同時に行うことができるため、バックアップ処理も更に高速にできるという更なる効果を有するものである。
また、本実施の形態では、ディレクトリエントリのバックアップ方法及び復旧方法について説明を行ったが、ディレクトリエントリ以外のファイル情報やデータにも適用可能である。
また、本実施の形態では、ファイルシステムにFATファイルシステムを用いた説明を行ったが、FAT及びディレクトリエントリに相当する管理データを持つファイルシステムを用いた場合でも適用可能である。
また、本実施の形態では、記録装置にHDDを用いた説明を行ったが、HDD以外の磁気ディスク、または半導体メモリ、光磁気ディスク、光ディスク等の記録装置にも適用可能である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。実施の形態1と同様に、図3のアドレス「300」に記録されているディレクトリエントリの更新方法について、図4を用いて説明する。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。実施の形態1と同様に、図3のアドレス「300」に記録されているディレクトリエントリの更新方法について、図4を用いて説明する。
図4は本実施の形態2のデータ復旧方法による複数のバックアップ領域を設けた場合のFATファイルシステムにおけるディレクトリエントリの更新方法を示すフローチャートである。
まず、401でバックアップ領域として、図3の領域302と領域303を使用するか領域304と領域305を使用するかを決定する。この場合、予め0から9までの通し番号を準備しておき、最初のバックアップ処理で使用する通し番号は0を使用し、バックアップ領域にディレクトリエントリのバックアップとアドレスのバックアップを書き込む毎に通し番号の数を増やしていく。通し番号が9までくると、その通し番号を0に戻し、繰り返しバックアップ処理を行う。例えば、通し番号が偶数の場合はバックアップ領域として領域302と領域303を使用し、奇数の場合は領域304と領域305を使用することを決定する。
そして、401で使用した通し番号を402でアドレスのバックアップデータに付加する。通し番号を付加したアドレスのバックアップデータと、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリの塊であるディレクトリエントリのバックアップデータとを、処理403〜405でHDDに記録する。
なお、処理403〜405の処理は、実施の形態1で説明した図1における処理101〜103の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、ディレクトリエントリの復旧を行うための一連の処理について説明する。
次に、ディレクトリエントリの復旧を行うための一連の処理について説明する。
図5は本実施の形態2のデータ復旧方法による複数のバックアップ領域を設けた場合のFATファイルシステムにおけるディレクトリエントリの復旧方法を示すフローチャートである。
図5の501において、図4の403でバックアップしたアドレスを領域302から読み出す。この読み出しの際、HDDで読み出し処理に対するエラーが発生したか否かを502で判断し、HDDの読み出しエラーが発生した場合には、403でHDDにアドレスを書き込んでいる最中に停電等による瞬停が発生し、正常にHDDにアドレスデータが書き込めなかったと判断する。503でアドレスの全てのバックアップ領域から読み出しが終了したか否かを検索し、終了していない場合には、次のアドレスのバックアップ領域304からバックアップしたアドレスの読み出しを行う。この場合もHDDで読み出し処理に対するエラーが発生したか否かを502で判断し、HDDの読み出しエラーが発生した場合には、403でHDDにアドレスを書き込んでいる最中に停電等による瞬停が発生し、正常にHDDにアドレスデータが書き込めなかったと判断する。
503でアドレスの全てのバックアップ領域からの読み出しが終了した場合は、504でバックアップ領域302とバックアップ領域303で最新のものを選択する。その際、402で付加した通し番号の大きいものが最新であると判断する。ただし、通し番号0が存在する場合は、他のバックアップ領域の通し番号に1が存在するか否かを検索し、通し番号に1が存在しなければ通し番号に0が存在する方が最新であると判断する。ここで得た最新のアドレスのバックアップを基に、505から507でディレクトリエントリの復旧処理を行う。
なお、処理505〜507は、実施の形態1で説明した図2における処理203〜205の処理と同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように本実施の形態2によれば、ディレクトリエントリの更新の前に、そのディレクトリエントリが記録されているアドレスと、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリとを、予め決定した複数の所定の領域に順にバックアップすることで、ディレクトリエントリの更新中に予期せぬ中断によりHDDへのディレクトリエントリの書き込みに失敗した場合でも、簡単にディレクトリエントリを復旧することができるとともに、複数の処理におけるディレクトリエントリの更新結果を確認できるという効果を有するものである。
以上のように本実施の形態2によれば、ディレクトリエントリの更新の前に、そのディレクトリエントリが記録されているアドレスと、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリとを、予め決定した複数の所定の領域に順にバックアップすることで、ディレクトリエントリの更新中に予期せぬ中断によりHDDへのディレクトリエントリの書き込みに失敗した場合でも、簡単にディレクトリエントリを復旧することができるとともに、複数の処理におけるディレクトリエントリの更新結果を確認できるという効果を有するものである。
なお、本実施の形態では、ディレクトリエントリが更新される度に、図3において領域302と領域303または領域304と領域305の異なるバックアップ領域に順にバックアップを行ったが、更新予定のディレクトリエントリが記録されているアドレスに変化が生じた場合にのみ異なるバックアップ領域に順に記録し、更新予定のディレクトリエントリが記録されているアドレスに変化が無い場合は同じバックアップ領域に上書きすれば、アドレス毎の最終の更新結果がバックアップ領域に記録されるため、複数の領域のディレクトリエントリを復旧できるという更なる効果を有するものである。
また、本実施の形態では、ディレクトリエントリが記録されているアドレスと、更新後のディレクトリエントリと同内容のディレクトリエントリを、図3において領域302と領域303または領域304と領域305の異なる領域にバックアップしたが、ディレクトリエントリの塊の有効なサイズがセクタ等の記録装置の最小記録単位よりも小さい場合は、ディレクトリエントリのバックアップとアドレスのバックアップを同じ領域に記録すると、処理507において、ディレクトリエントリのバックアップをディレクトリエントリが記録されている領域にコピーする際、バックアップのディレクトリエントリをHDDから読み出す処理が501で同時に行われているため、505の処理を簡略化することができ、復旧処理を更に高速にできるという更なる効果を有するものである。
またこの場合、図4におけるディレクトリエントリのバックアップ処理においても、403の処理と404の処理を同時に行うことができるため、バックアップ処理も更に高速にできるという更なる効果を有するものである。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3のデータ復旧方法およびデータ復旧装置を説明する。
図6は本実施の形態3のデータ復旧方法およびデータ復旧装置に対応する映像記録再生装置の構成を示すブロック図である。図6において、601はA/D変換処理部、602はデジタル映像符号化処理部、603はデータバックアップ処理部、604は記憶装置、605はデータ復旧処理部、606はデジタル映像復号化処理部、607はD/A変換処理部、608はデータ復旧指示部である。
まず通常の記録再生処理について説明する。
記録時、入力されたアナログ映像信号はA/D変換処理部601でデジタル映像信号に変換される。A/D変換処理部601で変換されたデジタル映像信号はデジタル映像符号化処理部602に送られ符号化および圧縮され、データバックアップ処理部603で実施の形態1〜2で示した方法でディレクトリエントリ等のバックアップが行われ、記憶装置604に記録される。
記録時、入力されたアナログ映像信号はA/D変換処理部601でデジタル映像信号に変換される。A/D変換処理部601で変換されたデジタル映像信号はデジタル映像符号化処理部602に送られ符号化および圧縮され、データバックアップ処理部603で実施の形態1〜2で示した方法でディレクトリエントリ等のバックアップが行われ、記憶装置604に記録される。
一方、再生時は、記憶装置604から符号化および圧縮されたデジタル映像信号が読み出され、デジタル映像復号化処理部606に送られる。デジタル映像復号化処理部604で復号化されたデジタル映像信号は、D/A変換処理部607でアナログ映像信号に変換され出力される。
次に、データ復旧処理について説明する。
データ復旧指示部608からデータ復旧処理部605にデータ復旧の指示が出されると、データ復旧処理部605は、記憶装置604に記録されたバックアップデータを基に、実施の形態1〜2で示した方法でデータ復旧処理を行う。
データ復旧指示部608からデータ復旧処理部605にデータ復旧の指示が出されると、データ復旧処理部605は、記憶装置604に記録されたバックアップデータを基に、実施の形態1〜2で示した方法でデータ復旧処理を行う。
以上のように本実施の形態3によれば、映像記録再生装置を、アナログ映像信号をデジタル化するA/D変換処理部601と、デジタル映像信号を符号化して圧縮するデジタル映像符号化処理部602と、ディレクトリエントリのバックアップを行うデータバックアップ処理部603と、圧縮されているデジタル映像データを格納する記憶装置604と、デジタル映像データの復旧を行うデータ復旧処理部605と、データ復旧処理を指示するデータ復旧指示部608と、デジタル映像データを復号するデジタル映像復号化処理部606と、デジタル映像信号をアナログ化するD/A変換処理部607とで構成することにより、ディレクトリエントリの更新中に予期せぬ中断により記録装置へのディレクトリエントリの書き込みに失敗した場合でも、簡単にディレクトリエントリを復旧することができるデータ復旧装置が実現できるという効果を有するものである。
なお、本実施の形態では、データ復旧方法を用いた装置として映像記録再生装置を例に説明を行ったが、映像記録再生装置のようなデジタルAV機器以外でも、FAT及びディレクトリエントリに相当する管理データを持つファイルシステムを介し、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク等の記録装置にデータを記録する装置であれば適用可能である。
本発明にかかるデータ復旧方法およびデータ復旧装置は、ファイル情報の書き込み途中で瞬停等の予期せぬ中断によりファイル情報が破損しても、簡単にかつ確実にファイル情報を復旧することができるものであり、記録装置等において、ファイル形式で記録されたデータを復旧する場合などに適用できる。
301 HDDの記録領域に割り当てられたアドレス
302 アドレス2が指す記録領域
303 アドレス3が指す記録領域
304 アドレス4が指す記録領域
305 アドレス5が指す記録領域
306 FAT領域
307 データ領域バックアップ
308 データ領域
601 A/D変換処理部
602 デジタル映像符号化処理部
603 データバックアップ処理部
604 記憶装置
605 データ復旧処理部
606 デジタル映像復号化処理部
607 D/A変換処理部
608 データ復旧指示部
701 ディレクトリエントリ
702 FAT
703 クラスタ
302 アドレス2が指す記録領域
303 アドレス3が指す記録領域
304 アドレス4が指す記録領域
305 アドレス5が指す記録領域
306 FAT領域
307 データ領域バックアップ
308 データ領域
601 A/D変換処理部
602 デジタル映像符号化処理部
603 データバックアップ処理部
604 記憶装置
605 データ復旧処理部
606 デジタル映像復号化処理部
607 D/A変換処理部
608 データ復旧指示部
701 ディレクトリエントリ
702 FAT
703 クラスタ
Claims (16)
- 記録装置にファイルとして記録されたデータを復旧するデータ復旧方法であって、ファイルを構成する複数のデータと、ファイル名及び前記データのうち記録装置における先頭データの記録位置情報を含むファイル情報と、前記データの順序を特定するためのテーブルとにより記録装置に記録されたファイルを管理し、ファイルの更新に際して、前記ファイル情報の更新を行う前に該ファイル情報の記録装置におけるアドレス及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を記録装置の所定の領域に記録しておき、記録装置が再起動した場合には、記録装置における前記所定の領域からファイル情報の更新前に記録装置に記録したアドレスを記録装置から読み出し、該アドレスが正常に読み出せたか否かを判断し、該アドレスが指す記録装置の領域に記録されているデータを読み出し、該データが正常に読み出せたか否かを判断し、記録装置に記録してある前記更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置における前記アドレスが指す領域に上書きしてファイル情報を復旧することを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項1に記載のデータ復旧方法であって、前記ファイル情報の復旧は、記録装置の再起動に際して、記録装置が前回のファイル情報書き込み中の中断を含む正規の手順を踏まずに終了した場合にのみ行うことを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項2に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報の各々に対して、それぞれ異なる領域とすることを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項3に記載のデータ復旧方法であって、ファイル情報の更新前に、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録する処理として、ファイル情報の更新が行われる度に、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を前記所定の領域に上書きすることを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項4に記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域に上書きする処理として、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、複数の領域に規則的に上書きすることを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記所定の領域は、前記記録装置の最小記録単位とすることを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記記録装置は、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスクもしくは光ディスクとすることを特徴とするデータ復旧方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のデータ復旧方法であって、前記アドレスまたはデータが正常に読み出せたか否の判断は、記録装置のエラー処理機能を用いることを特徴とするデータ復旧方法。
- 記録装置にファイルとして記録されたデータを復旧するデータ復旧装置であって、ファイルを構成する複数のデータと、ファイル名及び前記データのうち記録装置における先頭データの記録位置情報を含むファイル情報と、前記データの順序を特定するためのテーブルとにより記録装置に記録されたファイルを管理し、ファイルの更新時に、前記ファイル情報の更新を行う前に該ファイル情報の記録装置におけるアドレス及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録するデータバックアップ処理部と、記録装置が再起動したことを検知して、記録装置における前記所定の領域からファイル情報の更新前に記録装置に記録したアドレスを記録装置から読み出し、該アドレスが正常に読み出せたか否かを判断し、該アドレスが指す記録装置の領域に記録されているデータを読み出し、該データが正常に読み出せたか否かを判断し、記録装置に記録してある前記更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置における前記アドレスが指す領域に上書きしてファイル情報を復旧する処理を指示するデータ復旧指示部とを備えたことを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項9に記載のデータ復旧装置であって、前記データ復旧指示部は、記録装置の再起動時に、記録装置が前回のファイル情報書き込み中の中断を含む正規の手順を踏まずに終了したことを検知した場合にのみ、前記ファイル情報の復旧を行う指示を出すことを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項10に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、前記所定の領域を、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報の各々に対して、それぞれ異なる領域とすることを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項11に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、ファイル情報の更新前に、前記ファイル情報の記録装置におけるアドレス、及び更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、記録装置の所定の領域に記録する処理として、ファイル情報の更新が行われる度に、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を前記所定の領域に上書きすることを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項12に記載のデータ復旧装置であって、前記データバックアップ処理部は、前記所定の領域に上書きする処理として、該アドレス及び該更新後と同内容のファイル情報を含む情報を、複数の領域に規則的に上書きすることを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項9〜13のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記所定の領域は、前記記録装置の最小記録単位とすることを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項9〜14のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記記録装置は、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスクもしくは光ディスクとすることを特徴とするデータ復旧装置。
- 請求項9〜15のいずれかに記載のデータ復旧装置であって、前記データ復旧指示部は、記録装置のエラー処理機能を用いて前記アドレスまたはデータが正常に読み出せたか否かを判断して、前記データ復旧処理を行うよう指示することを特徴とするデータ復旧装置。
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