JP2005049595A - 光スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズの光軸方向における寸法が従来構成に比べて小さい光スイッチを提供する。
【解決手段】光スイッチは、フェルール3a〜3dに保持された光ファイバ2a〜2dに夫々光結合されるコリメート用のレンズ4a〜4dと、固定プリズム8と、可動プリズム9とを備える。レンズ4a〜4dにおける光ファイバ2a〜2dと反対側の端面は一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上にすべて同じ向きに揃うように並設される。固定プリズム8は、レンズ4a〜4dに対して光ファイバ2a〜2dと反対側に配置され組になるレンズ4a〜4dの間に光路を形成する。可動プリズム9は、アクチュエータ6によってレンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮らない第1の位置と遮る第2の位置との間で移動し、第2の位置で固定プリズム8とは異なる組のレンズ4a〜4dの間に光路を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】光スイッチは、フェルール3a〜3dに保持された光ファイバ2a〜2dに夫々光結合されるコリメート用のレンズ4a〜4dと、固定プリズム8と、可動プリズム9とを備える。レンズ4a〜4dにおける光ファイバ2a〜2dと反対側の端面は一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上にすべて同じ向きに揃うように並設される。固定プリズム8は、レンズ4a〜4dに対して光ファイバ2a〜2dと反対側に配置され組になるレンズ4a〜4dの間に光路を形成する。可動プリズム9は、アクチュエータ6によってレンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮らない第1の位置と遮る第2の位置との間で移動し、第2の位置で固定プリズム8とは異なる組のレンズ4a〜4dの間に光路を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数本の光ファイバの間で光路の組合せを切り替える光スイッチに関するものである。
従来から、複数本の光ファイバに夫々光結合されたコリメート用のレンズと、移動可能に設けた導光部材としてのプリズムとを用い、レンズの間の光路をプリズムの位置に応じて切り替えるようにした光スイッチが提供されている。
この種の光スイッチとして、図7に示すように、器体1に導入される4本の光ファイバ2a〜2dの間で、光ファイバ2aと光ファイバ2cとが光結合されるとともに光ファイバ2bと光ファイバ2dとが光結合される状態と、光ファイバ2aと光ファイバ2dとが光結合されるとともに光ファイバ2bと光ファイバ2cとが光結合される状態との2状態を切り替える2×2光スイッチが知られている。
図7に示す光スイッチは、直方体状に形成され長手方向の両側から夫々2本ずつの光ファイバ2a〜2dが導入される器体1と、器体1内において各光ファイバ2a〜2dの端部に夫々結合されるフェルール3a〜3dと、各フェルール3a〜3dの端面に夫々接着されることによって各光ファイバ2a〜2dと夫々光結合されるコリメート用のレンズ4a〜4dとを有する。器体1内の長手方向の両端部には各2個のレンズ4a〜4dを保持する角柱状の一対のレンズ保持基台7が設けられる。各レンズ保持基台7に保持された各2個のレンズ4a〜4dは互いに対向するように配置され、光ファイバ2aと光ファイバ2cとが光結合されるとともに光ファイバ2bと光ファイバ2dとを光結合する。
さらに、器体1内には、対向するレンズ4a〜4d間に配置されるプリズム9’と、プリズム9’に結合されプリズム9’を対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮る位置と遮らない位置との間で移動させるアクチュエータ6とが収納される。プリズム9’は、対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮る位置で光ファイバ2aと光ファイバ2dとを光結合するとともに光ファイバ2bと光ファイバ2cとを光結合する光路を形成する。
ところで、アクチュエータ6は電磁石装置からなり、コ字状であって中央部がコイル61を巻装したコイル枠62に挿通され両脚部が夫々磁極片63a、63bとなった鉄芯63と、各磁極片63a、63bに夫々対向する接極片64a、64bを両端部に有するアマチュア64とを備える。コイル枠62は、コイル61に通電するための端子65を有する端子保持台66を両端部に有し、各端子保持台66に磁極片63a、63bの基端部が夫々埋設される。アマチュア64は、一方の接極片64aが磁極片63aにおける鉄芯63の厚み方向の一面に当接するとともに他方の接極片64bが磁極片63bにおける鉄芯63の厚み方向の他面から離れる第1の位置と、一方の接極片64aが磁極片63aにおける鉄芯63の厚み方向の一面から離れるとともに他方の接極片64bが磁極片63bにおける鉄芯63の厚み方向の他面に当接する第2の位置との間で鉄芯63の厚み方向に平行移動する。ここで、アマチュア64は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能となるように、板ばねにより日字状に形成された平衡ばね67を介してコイル枠62に保持される。平衡ばね67はアマチュア64の移動方向に可撓性を有し、平衡ばね67の長手方向の各端部は端子保持台66に対して夫々定位置に固定されている。アマチュア64は、平衡ばね67の長手方向の中央部に結合される。さらに、一方の磁極を鉄芯63の中央部に当接させるとともに他方の磁極をアマチュア64の中央部に対向させる永久磁石68がコイル枠62に固定され、鉄芯63とアマチュア64とは夫々異極性になるように磁化される。
この構成によれば、各磁極片63a、63bを夫々異極性に励磁するようにコイル61に通電することによりアマチュア64を第1の位置に移動させ、且つ、各磁極片63a、63bの極性を逆転させるようにコイル61への通電を制御することによりアマチュア64を第2の位置に移動させることができる。なお、コイル61への通電を停止しても永久磁石68の磁力によってアマチュア64の位置は保持される。したがって、プリズム9’を取付部材69を介してアマチュア64に結合しておくことによってプリズム9’を平行移動させることができる。つまり、アマチュア64を第1の位置に移動させればプリズム9’を対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮らない位置に移動させることができ、アマチュア64を第2の位置に移動させればプリズム9’を対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮る位置に移動させることができる。
上述した構成によって、対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮らないようにプリズム9’が位置する状態で、光ファイバ2aと光ファイバ2cとが光結合されるとともに光ファイバ2bと光ファイバ2dとが光結合される。一方、対向するレンズ4a〜4dの間の光路を遮るようにプリズム9’が位置する状態で、光ファイバ2aと光ファイバ2dとが光結合されるとともに光ファイバ2bと光ファイバ2cとが光結合される。すなわち、アクチュエータ6によるプリズム9’の移動に応じて、光結合される光ファイバ2a〜2dの組合せの状態を上述した2状態で切り替えることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−15059号公報(第5−7頁、図1)
ところで、図7のような構成の光スイッチでは、光結合される光ファイバ2a〜2d同士が器体1内で互いに端面を対向させる形で器体1に導入されるので、光ファイバ2a〜2dを保持するフェルール3a〜3dを器体1の両端部に設ける必要がある。また、各光ファイバ2a〜2dと夫々光結合されるレンズ4a〜4dも、器体1の両端部に設ける必要がある。要するに、光ファイバ2a〜2dとレンズ4a〜4dとを含む光学系が器体1におけるレンズ4a〜4dの光軸方向の両端部に配設されるので、レンズ4a〜4dの光軸方向における光スイッチの寸法が大きいという問題がある。
本発明は上記自由に鑑みて為されたものであって、レンズの光軸方向における寸法が従来構成に比べて小さい光スイッチを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、光ファイバを保持するフェルールと、フェルールに保持された複数本の光ファイバにおける各端面に一端面が夫々光結合されるとともに一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上に他端面がすべて同じ向きに揃うように並設されるコリメート用の複数個のレンズと、レンズに対して光ファイバと反対側に配置され組になるレンズの間に光路を形成する固定プリズムと、レンズと固定プリズムとの間の光路を遮らない第1の位置と遮る第2の位置との間で移動する可動プリズムと、可動プリズムに結合されるとともに可動プリズムを第1の位置と第2の位置との間で移動させるアクチュエータとを備え、可動プリズムが、第2の位置で固定プリズムとは異なる組のレンズの間に光路を形成することを特徴とする。
この構成によれば、光ファイバ同士の端面が同じ向きに揃えられるので、光スイッチへの光ファイバの導入箇所を1箇所に集約でき、光ファイバとレンズとがレンズの光軸方向の両端部に配設される従来構成に比べて、レンズの光軸方向における寸法を小さくすることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記レンズのすべてを一体に埋め込んだレンズ保持基台が付加されることを特徴とする。
この構成によれば、レンズ間の位置関係を容易に保持できるのは勿論のこと、組み立てる際には、すべてのレンズとレンズ保持基台とを合わせて一つの部品として扱えるので、従来構成に比べて部品点数が減少し組立作業が容易になる。
また、請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記第1の位置と前記第2の位置とは前記可動導光部材の移動方向に隣接する前記レンズの間の距離より小さい距離だけ離れ、可動導光部材は、第1の位置においてレンズと前記固定導光部材との間の光路を通す切欠を有することを特徴とする。
この構成によれば、可動プリズムにおける第1の位置と第2の位置との間の移動距離をレンズから出射される平行光の径程度まで小さくすることができるので、可動プリズムの移動方向の寸法を小さくすることができる。
また、請求項4の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれかの発明において、前記レンズと前記固定プリズムとを一体に結合する光学基台が付加され、前記アクチュエータは光学基台に取り付けられていることを特徴とする。
この構成によれば、レンズと固定プリズムとアクチュエータとの位置関係を容易に保持することができ、組立作業が容易になる。
本発明は、光ファイバ同士の端面が同じ向きに揃えられるので、光スイッチへの光ファイバの導入箇所を1箇所に集約でき、光ファイバとレンズとがレンズの光軸方向の両端部に配設される従来構成に比べて、レンズの光軸方向における寸法を小さくすることができる。また、レンズが一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上に並設されることにより、光スイッチの実装面上に光ファイバ同士およびレンズ同士が重なるように配置されるので、実装面積の小さい光スイッチを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。以下では、光ファイバが器体に導入される向きを後向きとし、器体における光ファイバが導入される面を前方から見た図1(c)の上下、左右を上下、左右として説明するが、使用方向を限定する趣旨ではない。
本実施形態では、4本の光ファイバの間で2本ずつを組にして光結合するとともに光結合する組を切り替える2×2光スイッチを例示する。4本の光ファイバ2a〜2dは、図1(c)に示すように、左上段に光ファイバ2a、右下段に光ファイバ2b、左下段に光ファイバ2c、右上段に光ファイバ2dが夫々位置するように2行2列に配列されて器体1に導入される。ここで、光ファイバ2a〜2dの各端面は一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上にすべて同じ向きに揃うように並設される。本実施形態の光スイッチでは、上下方向に並ぶ光ファイバ2aと光ファイバ2cとが光結合されるとともに上下方向に並ぶ光ファイバ2bと光ファイバ2dとが光結合される状態と、左右方向に並ぶ光ファイバ2aと光ファイバ2dとが光結合されるとともに左右方向に並ぶ光ファイバ2bと光ファイバ2cとが光結合される状態との2つの状態を切り替える。
光スイッチは、図1に示すように、合成樹脂製の器体1に、電磁石装置からなるアクチュエータ6と、組になる光ファイバ2a〜2d同士を光結合する光路を形成するとともにアクチュエータ6の動作によって光結合される光ファイバ2a〜2dの組(つまり、光結合状態)を切り替える光路切替装置5とを収納して構成される。
器体1は、板状のベース11と下面開口のカバー12とを組み合わせて、前後に長い直方体状の収納部13の前面における左右方向の中央部から角筒状の導入部14が前方に突設された形状に形成される。導入部14の先端部には、上下に長いU字状の導入孔15が左右に2個並んで開放された導入板16が先端面に沿って設けられており、各光ファイバ2a〜2dの径と略等しい径の保持孔17が前方から見て各導入孔15内に夫々上下に2個ずつ並ぶように貫設された保持板18が導入板16の後方に設けられている。ここで、各光ファイバ2a〜2dが夫々導入孔15を通って各保持孔17に挿入されることによって、4本の光ファイバ2a〜2dはすべて導入部14の先端部から器体1内に導入される。
光路切替装置5は、正方形状の前面を有する直方体状のレンズ保持基台7と、左上段にレンズ4a、右下段にレンズ4b、左下段にレンズ4c、右上段にレンズ4dとなるようにレンズ保持基台7の角部に夫々配置されるコリメート用のレンズ4a〜4dとを導入部14内に備える。レンズ4a〜4dは、光軸を互いに略平行に揃えるとともに、図2に示すように、後端部がレンズ保持基台7の背面から後方に夫々突出するようにレンズ保持基台7に埋め込まれることによって一体に保持される。また、レンズ保持基台7の前面には、図3に示すように、各レンズ4a〜4dの前方に対応する部位に夫々円筒状のフェルール3a〜3dの後端面が接着される。ここで、レンズ保持基台7は、器体1のベース11に固定された光学基台10に固着されることによって、レンズ4a〜4dの前面を導入孔15と保持孔17とフェルール3a〜3dとを通して夫々前方に露出させるように位置固定される。この構成によれば、フェルール3a〜3dの前端面から夫々光ファイバ2a〜2dが挿入されることによって、光ファイバ2a〜2dは夫々フェルール3a〜3dに保持されるとともに夫々レンズ4a〜4dと光結合される。なお、上述したようにレンズ保持基台7を備えることによって、各レンズ4a〜4dの配置および向きを容易に保持できるのは勿論のこと、器体1を組み立てる前に予めレンズ保持基台7にレンズ4a〜4dとフェルール3a〜3dとを結合しておけば、組み立てる際の部品点数が減少し組立作業が容易になる。
さらに、光路切替装置5は、図1に示すように、第1の光結合状態の光路を形成する固定導光部材としての固定プリズム8と、第2の光結合状態の光路を形成する可動導光部材としての可動プリズム9とを器体1の収納部13内に備える。
固定プリズム8は、図4に示すように、断面形状が直角二等辺三角形の直角部を切除した等脚台形形状である所謂直角ダハプリズムからなる第1のプリズムと第2のプリズムとを連結体82で連続一体に結合した形に形成してある。つまり、図4(b)において2点鎖線で区切った領域が連結体82として機能し、連結体82の両側の領域が夫々第1のプリズムと第2のプリズムとして機能する。ただし、図示例では第1のプリズムと第2のプリズムと連結体82とを境界なく連続させた形状に形成してある。第1および第2のプリズムは、側方から見て長辺を前方に向けた台形形状になるように配置される。したがって、第1のプリズムと第2のプリズムとは前面に対して45度傾斜し、後面に向かって互いの距離を小さくする各一対の斜
面81を持つことになる。この形状によって、第1および第2の各プリズムにおける前面の上端部と下端部との一方に入射される光は、上下の各斜面81により偏向されて他方から出射される。すなわち、固定プリズム8は、第1および第2の各プリズムにおける前面の上下両端部間を夫々光結合する。また、固定プリズム8は、第1および第2の夫々のプリズムにおける両斜面81間の距離と、第1および第2のプリズムの互いの距離とが、隣接するレンズ4a〜4d間の距離と略等しくなるように形成される。
面81を持つことになる。この形状によって、第1および第2の各プリズムにおける前面の上端部と下端部との一方に入射される光は、上下の各斜面81により偏向されて他方から出射される。すなわち、固定プリズム8は、第1および第2の各プリズムにおける前面の上下両端部間を夫々光結合する。また、固定プリズム8は、第1および第2の夫々のプリズムにおける両斜面81間の距離と、第1および第2のプリズムの互いの距離とが、隣接するレンズ4a〜4d間の距離と略等しくなるように形成される。
一方、可動プリズム9は、図5に示すように、固定プリズム8と同様の形状である所謂直角ダハプリズムからなる第1のプリズムと第2のプリズムとを連結体92で連続一体に結合した形に形成してある。ただし、固定プリズム8は上下両端部に斜面81を設けていたのに対して、可動プリズム9は左右両端部に斜面91を設けている。要するに、固定プリズム8が第1および第2の各プリズムにおける前面の上下両端部間を光結合するのに対して、可動プリズム9は第1および第2の各プリズムにおける前面の左右両端部間を光結合する。また、可動プリズム9では、第1および第2のプリズムを連続一体に結合する連結体92は、左右寸法を第1および第2の各プリズムの断面における台形形状の短辺の長さに略等しく、且つ上下寸法を各レンズ4a〜4dの背面から夫々出射される平行光の径より大きく形成してある(図5(b)の2点鎖線の間の領域が連結体92になる)。すなわち、可動プリズム9は、第1および第2のプリズムの互いに対向する両側面と連結体92の左右方向に対向する側面との間に囲まれた部位に切欠93を有する。
また、アクチュエータ6は、図1に示すように、レンズ保持基台7が固着された光学基台10に取り付けられることにより収納部13の後端部に収納され位置固定されるものであって、図7で示した従来構成のアクチュエータ6と同様の原理によってアマチュア64を上下方向に移動させる。但し、図示したアクチュエータ6には、従来構成と同じアクチュエータ6ではなく、アマチュア64が枢支部(図示せず)を中心として回転移動する構成のアクチュエータ6を用いている。ここに、コイル61(図7参照)への通電を制御するための端子65はベース11から下向きに突出する。さらに、アクチュエータ6は、アマチュア64の上面に基端部が固定され先端部が収納部13の前端部にまで前方に延設された棒状の取付部材69を有する。可動プリズム9は、台形形状の上面が取付部材69の先端部における下面に取着されることによって、上下方向に移動を可能とする。なお、アクチュエータ6は、従来構成と同様の構成のものには限らず、可動プリズム9を上下方向に移動させるものであればよい。
ところで、図1に示すように、固定プリズム8は、背面が光学基台10に固着されることによって、収納部11内におけるレンズ保持基台7に対して後方であってすべてのレンズ4a〜4dの背面から出射される光を前面に受ける位置に固定される。一方、可動プリズム9は、上述したように取付部材69に取着されることによってレンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮らない第1の位置と遮る第2の位置との間で移動可能に収納部13内に収納される。ここに、可動プリズム9における第2の位置は、可動プリズム9の前面と固定プリズム8の前面とが正面から見て重なる位置であって、第1の位置は、上段のレンズ4a、4dと固定プリズム8との間の光路を切欠93を通すことにより遮らないとともに下段のレンズ4b、4cと固定プリズム8との間の光路を遮らない位置まで第2の位置から上方に移動した位置である。
ここで、可動プリズム9における第1および第2のプリズムの夫々の上下寸法は、レンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮ることができる寸法であればよいので、レンズ4a〜4dの背面から出射される平行光の径まで小さくすることができる。要するに、可動プリズム9をレンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮らない位置と遮る位置との間で移動させるために、切欠93のない可動プリズム9を採用する場合には可動プリズム9の上下寸法と略等しい移動距離が必要であるのに対して、上述した切欠93を有する可動プリズム9を採用する場合にはレンズ4a〜4dの背面から出射される平行光の径程度まで移動距離を小さくすることができる。したがって、可動プリズム9に切欠93を有することによって器体1の上下寸法を小さくすることができる。また、レンズ保持基台7と固定プリズム8とアクチュエータ6とは、すべて光学基台10によって位置固定されるので、可動プリズム9と固定プリズム8とレンズ4a〜4dとの位置関係を上述した位置関係に保つことができ、器体1内への組み込みが従来構成に比べて容易になる。
次に、本実施形態の動作を図6を参照して説明する。可動プリズム9が第1の位置に位置する場合には、図6(a)に示すように、可動プリズム9はレンズ4a〜4dと固定プリズム8との間の光路を遮らないので、レンズ4a〜4dと固定プリズム8とが光結合される。ここで、上述したように固定プリズム8は前面の上下両端部間を光結合するので、レンズ4a〜4dは上下方向に並ぶ2個ずつを組にして光結合される。すなわち、光路切替装置5は、上下方向に並ぶ光ファイバ2aと光ファイバ2cとを光結合するとともに上下方向に並ぶ光ファイバ2bと光ファイバ2dとを光結合する光路(図6(a)に2点鎖線で示す)を形成する。一方、アクチュエータ6のアマチュア64を移動させることによって可動プリズム9を第2の位置に移動させた場合、図6(b)に示すように、レンズ4a〜4dと可動プリズム9とが光結合される。ここで、上述したように可動プリズム9は前面の左右両端部間を光結合するので、レンズ4a〜4dは左右方向に並ぶ2個ずつを組にして光結合される。すなわち、光路切替装置5は、左右方向に並ぶ光ファイバ2aと光ファイバ2dとを光結合するとともに左右方向に並ぶ光ファイバ2bと光ファイバ2cとを光結合する光路(図6(b)に2点鎖線で示す)を形成する。
以上説明したように、本実施形態の光スイッチは、器体1内へのすべての光ファイバ2a〜2dの導入箇所を1箇所に集約できるので、レンズ4a〜4dの光軸方向における寸法を従来構成に比べて小さくすることができる。また、レンズ4a〜4dとフェルール3a〜3dとをすべて一体に結合することも可能となる。
なお、本実施形態では、固定プリズムと可動プリズムとに切欠の有無によって夫々別形状の部材を用いたが、固定プリズムに切欠を有する可動プリズムと同じ形状の部材を用いても同様の作用効果が得られる。また、本実施形態では4本の光ファイバを導入する2×2光スイッチを例示したが、光スイッチに導入する光ファイバの本数については特に制限はない。
2a〜2d 光ファイバ
3a〜3d フェルール
4a〜4d レンズ
6 アクチュエータ
7 レンズ保持基台
8 固定プリズム
9 可動プリズム
93 切欠
10 光学基台
3a〜3d フェルール
4a〜4d レンズ
6 アクチュエータ
7 レンズ保持基台
8 固定プリズム
9 可動プリズム
93 切欠
10 光学基台
Claims (4)
- 光ファイバを保持するフェルールと、フェルールに保持された複数本の光ファイバにおける各端面に一端面が夫々光結合されるとともに一つの平面上に仮想的に設定した格子の各格子点上に他端面がすべて同じ向きに揃うように並設されるコリメート用の複数個のレンズと、レンズに対して光ファイバと反対側に配置され組になるレンズの間に光路を形成する固定導光部材と、レンズと固定導光部材との間の光路を遮らない第1の位置と遮る第2の位置との間で移動する可動導光部材と、可動導光部材に結合されるとともに可動導光部材を第1の位置と第2の位置との間で移動させるアクチュエータとを備え、可動導光部材は、第2の位置で固定導光部材とは異なる組のレンズの間に光路を形成することを特徴とする光スイッチ。
- 前記レンズのすべてを一体に埋め込んだレンズ保持基台が付加されることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
- 前記第1の位置と前記第2の位置とは前記可動導光部材の移動方向に隣接する前記レンズの間の距離より小さい距離だけ離れ、可動導光部材は、第1の位置においてレンズと前記固定導光部材との間の光路を通す切欠を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光スイッチ。
- 前記レンズと前記固定導光部材とを一体に結合する光学基台が付加され、前記アクチュエータは光学基台に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の光スイッチ。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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