JP2005049588A - レセプタクル型光モジュール及びその製造方法 - Google Patents

レセプタクル型光モジュール及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
本発明のレセプタクル型光モジュールは、小型、高信頼で量産性に優れかつ装置組込み用途に適した光ファイバ挿脱可能で、実用的で低コストなレセプタクル光モジュールを提供することである。
【解決手段】
本発明のレセプタクル型光モジュール100は、内部に少なくとも半導体光素子101が実装されたパッケージ部102と、内部に少なくとも光ファイバフェルール107と光ファイバフェルール107に結合する第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ110と割スリーブ105が組込まれた、光ファイバピグテール103を挿脱可能なレセプタクル部104とからなり、パッケージ部102は、外側に突出する信号光入出射窓115を備えており、信号光入出射窓115の端面に当接してレセプタクル部104が接合されている。
【選択図】 図1(a)

Description

本発明は、光ファイバを挿脱可能な構成のレセプタクル型光モジュールに関する。
インターネット等の広帯域マルチメディア通信サービスの爆発的な需要増加に伴って、より大容量かつ高機能な光ファイバ通信システムの開発が求められている。こうした大規模な通信システムに用いられる光モジュールの数もシステムの巨大化にともなって増加の一途をたどっており、これら光モジュールの大きさはもちろん、システム全体に占めるコスト・実装負荷も無視できないことから、光モジュール自体の小型化・高機能集積化・低コスト化とともにより使い易い電気/光信号入出力インターフェースの実現は極めて重要な課題である。
従来、こうした通信用の光モジュールの形態としては、レンズ等を介してパッケージ内の半導体光素子と結合されたピグテール光ファイバがパッケージに強固に固定された、いわゆるピグテール型光モジュールが広く用いられてきた。
しかし、ピグテール光ファイバは自動実装機で扱いにくくその余長処理も煩雑なこと、また光ファイバの保護皮膜が耐熱性に乏しくプリント基板上への光モジュール搭載にあたってハンダリフロー実装法が採れないこと、さらにピグテール光ファイバがひとたび破損してしまった場合に光モジュールの再生が容易ではないこと等の理由から、こうしたピグテール光ファイバ付の光モジュールを装置に組込む際は経験を積んだ人手に頼らざるを得ず、装置製造コストを押し上げる大きな要因となってきた。こうした観点から、装置開発メーカにとってより使い易い信号光入出力インターフェースを持つ光モジュールの形態として、ピグテール光ファイバ部のみを容易に挿脱可能な構成(以降、レセプタクル型と呼ぶ)とした光モジュールの開発が期待されてきた。
近年、こうした要求にこたえる形でレンズ1枚で光ファイバと光半導体素子とを光学結合可能な実用レベルのレセプタクル型光モジュールの開発が精力的に進められ、既に低コスト化への要求が高いアクセス系光通信ネットワーク機器への組込み用途を中心に採用されはじめている。
一方、光学性能や高い信頼性がより重視される幹線系光ネットワークシステム向けの光モジュールにレセプタクル型を適用するにあたっては、レンズが余計にもう1枚必要となるものの実装位置合わせ精度のトレランスは緩和される、レンズ2枚を用いたいわゆるコリメート結合系がより好ましいと考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−206375号公報(第3−5頁、図1)
特許文献1に記載のレセプタクル型光半導体モジュールでは、小型化を図るために信号光を入出力させるパッケージ部の側面に部分的に穴を開け、ここに凹型に窪んだ透光性の気密封止キャップをパッケージ部の外部へはみ出さないように固定し、そこへレセプタクル部を形成する部材をパッケージ部の壁面から固定する構造が提案されている。
しかし、気密封止に耐える実用的な固定方法として広く用いられているロウ付けを特許文献1のモジュール組立に適用すると、ロウ材の一部が溶け広がってパッケージ部のレセプタクル部を取付ける壁面に付着して必然的にここがやや盛り上がってしまいレセプタクル部を固定するうえで重要な取付面の平坦性が失われてしまう。
その結果、光軸に対して垂直な方向にはレセプタクル部をスムーズに調芯できなくなったり光軸に対して傾いた状態で固定してしまう恐れがあること、また、傾くことで生じるパッケージ部とレセプタクル部の間の空隙がYAGレーザ溶接部の機械的強度を劣化させてしまうなど、光学特性のみならず作業性や信頼性をも損ないかねず、光モジュールを実用化する上で極めて都合が悪い。
この問題の簡易的な対策として、パッケージ部とその内部に窪んだ気密封止キャップとをロウ付けした後、壁面に付着したロウ材を切削加工などで取除くことにより平坦面を出すこと自体は基本的に可能である。しかし、ロウ付けされた合金内部に何らかの微小な空洞(ボイド)等が形成され、かつ外観検査でこの空洞(ボイド)を検出できない場合、上記の切削加工によって穴が開いてパッケージ部の気密が破れ、信頼性を損なう恐れがある。また、ロウ付け部を切削加工により平坦化する工程では、ロウ付け部周辺に相当の力がかかるため、気密封止キャップの傾きやパッケージ部の変形、また上記の微小な空洞(ボイド)を起点とする亀裂の発生などのおそれがあることに加え、光学特性を損なう光軸ずれ、さらには、切削くずが透光性窓の表面を傷付けてしまうといった深刻な問題にも発展しかねない。またさらに、切削加工後に切削くずを取除く洗浄工程も必須であり、コスト上昇も避けられないと言った問題もある。
また、光モジュールは、電気的特性や信頼性の改善などを目的としてパッケージや電極端子の表面に金メッキ処理が施されることが一般的である。しかし、YAGレーザ照射部に施された金メッキは、溶けた合金中に同時に溶け込んで溶接部を脆くし、光ファイバ挿脱時の機械的ストレスでレセプタクル部が丸ごとパッケージ部から外れるトラブルを招く恐れがあることから、これを避けるために予めYAGレーザ照射部周辺の金メッキを取除き、下地を露出させておかなければならない。
金メッキの部分的な除去方法としては、切削加工や機械研磨加工、化学エッチング等が適用可能である。その場合、特許文献1の光モジュールの構造では、気密封止キャップをパッケージ部にロウ付けした後でしか金メッキ除去を行うことができず、それ故いずれの除去方法を適用するにしても複雑な工程を経て行う必要があり、形状や工程への制約を伴ったりして、コスト増加を招くことは避けられない。
以上述べたとおり、レンズを内蔵したレセプタクル部をパッケージ部に取付けた構成の光モジュールとして特許文献1に記載の光通信用レセプタクル型光半導体モジュールは数多くの問題を抱えており、実用化する上で非常に課題が多い。
本発明は、これらの問題点を克服し、小型、高信頼で量産性に優れかつ装置組込み用途に適した実用的で低コストなレセプタクル型光モジュールを提供することである。
本発明のレセプタクル型光モジュールは、
内部に少なくとも半導体光素子が実装されたパッケージ部と、
内部に少なくとも光ファイバフェルールと、光ファイバフェルールに結合する第1のレンズと、スリーブとが組込まれた、光ファイバを挿脱可能なレセプタクル部とからなるレセプタクル型光モジュールにおいて、
パッケージ部は、外側に突出する信号光入出射窓を備えており、信号光入出射窓の端面に当接してレセプタクル部が接合されていることを特徴とするレセプタクル型光モジュールである。
本発明のレセプタクル型光モジュールの製造方法は、
光ファイバを挿脱可能なレセプタクル型光モジュールの製造方法であって、
内部に少なくとも半導体光素子が実装され、外側に突出する信号光入出射窓を備えたパッケージ部を準備する工程と、
内部に少なくとも光ファイバフェルールと、光ファイバフェルールに結合する第1のレンズと、スリーブとが組込まれたレセプタクル部を準備する工程と、
信号光入出射窓の端面に当接してレセプタクル部を接合する工程とを含むことを特徴とするレセプタクル型光モジュールの製造方法である。
[作用]
本発明のレセプタクル型光モジュールと特許文献1に記載された構造との最も大きな違いは、前者がパッケージ部の外側へ突出する信号光入出射窓を備えていることである。
これにより、パッケージ部の気密封止を実現するにあたって、特許文献1に記載された構造では困難であったパッケージ部とレセプタクル部との間のスムーズな調芯及びパッケージ部内部の気密封止とを同時にかつ容易に実現できるようになる。
その第一の理由は、信号光入出射窓が外側に向かって突出する構造をとることにより、この信号光入出射窓をレセプタクル部の取付面にロウ材を付着させることなくパッケージにロウ付けできるため、スムーズな調芯に必須なレセプタクル部の取付面の平坦加工をこのロウ付け前に予め済ませられるからである。
また、第二の理由は、信号光入出射窓のレセプタクル部を取付ける面に施されている金メッキ等の表面処理膜が、光入出射窓が外部に突出している構造のため切削加工や機械研磨加工や化学エッチング等の方法により、この信号光入出射窓をパッケージ部に取付ける前に予め取除けるからである。
また本発明は、上述の作用効果に加えて以下に述べる利点もある。
レセプタクル部にコリメート光を集光し結合する第1のレンズを実装し、パッケージ部の内部に実装された光半導体素子にコリメート光を集光し結合する第2のレンズを実装することにより、レセプタクル部とパッケージ部との間の調芯作業はコリメート光同士の結合となるため光軸方向の調芯を不要にすることができる。また、コリメート光はビーム径が大きいため結合トレランスを大きくとることでき、高い結合効率を得やすい。
また、光軸に対して垂直方向、あるいは、レセプタクル部側寄りの斜め方向から、レセプタクル部とパッケージ部との当接面の外周部に向けたYAGレーザ溶接を可能とするために、光信号入出射窓の外径は、レセプタクル部側の端面の外径に対して等しいか、望ましくは大きくするとよい。
また、反射戻り光による信号光透過特性や半導体光素子の動作への悪影響などを抑えるため光ファイバフェルールの第1のレンズ側端面は光軸に垂直な方向に対し3°〜10°の傾きを持つように斜め研磨する。斜め研磨は、ここを透過する信号光の偏向依存性ももたらす。同様に、光半導体素子も何らかの偏光依存性を示すことが一般的であり、調芯作業においてはこうした光モジュールを構成する部材の構造に起因した偏光依存性も考慮し、単に3次元の自由度に対する位置合わせだけではなく信号光伝搬軸を対称軸とした回転方向自由度に対する角度合わせも必要になる。それゆえ調芯作業中に外部からこの斜め研磨方向を何らかの形で容易に視認可能な目印や構造上の工夫をレセプタクル部の外周に予め設けておけば、作業効率改善に大きく寄与させることができる。こうした目印としては、例えば、レセプタクル部のスリーブ保持部材や光ファイバフェルール保持部材の外周の特定方向に光モジュール組立て作業全般を通じて支障が出ない程度に切削し、切欠きを設けたりするか、あるいは、インクなどでマーキングを施せば良い。
また、本発明のレセプタクル型光モジュールでは、特定の波長の信号光のみを選択的にパッケージ部の内部の光半導体素子と光モジュールの外部との間で入出射させるようにするために帯域通過型の光フィルタを光ファイバフェルールと第1のレンズの間に実装することができる。さらには、光モジュールの外部からの反射戻り光を防ぐことにより半導体光素子の動作への悪影響を抑えるため、光アイソレータを同様に実装することもできる。
また、動作中に光ファイバピグテールが緩んだり、抜けたりすることを防ぐためには、例えば、レセプタクル部の外周部に凸部(または凹部)などを設け、光ファイバピグテール側に、この凸部(または凹部)に対応した先端がフック状のバネ等を利用した係止用レバーを取付けるなどの工夫を施せばよい。
本発明のレセプタクル型光モジュールは、内部に少なくとも半導体光素子が実装されたパッケージ部と、内部に少なくとも光ファイバフェルールと光ファイバフェルールに結合するファイバ結合レンズと割スリーブが組込まれた、光ファイバピグテールを挿脱可能なレセプタクル部とからなり、パッケージ部は、外側に突出する信号光入出射窓を備えており、信号光入出射窓の端面に当接してレセプタクル部が接合されている。
これにより信号光入出射窓を、そのレセプタクル部の取付面にロウ材を付着させることなくパッケージ部にロウ付けできるため、スムーズな調芯に必須なレセプタクル部の取付面の平坦性を確保できる。また、信号光入出射窓のレセプタクル部を取付ける面に施されている金メッキ等の表面処理膜を切削加工や機械研磨加工や化学エッチング等の方法で容易に除去しやすくなる。その結果、パッケージ部とレセプタクル部との間のスムーズな調芯と、パッケージ部の内部の気密封止とを容易に実現できるようになるため、小型、高信頼で量産性に優れかつ装置組込み用途に適した、実用的で低コストなレセプタクル型光モジュールが提供できる。
以下に、本発明における発明を実施するための最良の形態を、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態であるレセプタクル型光モジュールの構造を示した図であり、図1(a)はその上面図、図1(b)は側面図、図1(c)はレセプタクル部と信号光入出射窓との接合方法の説明図、図1(d)はレセプタクル部の構成要素の詳細の説明図である。但し、図1(a)はパッケージ部の蓋を外した状態の図である。
図1(a)に示すように、本発明の実施形態であるレセプタクル型光モジュール100は、光半導体素子101が内部に実装されたパッケージ部102と、光ファイバピグテール103が挿脱可能なレセプタクル部104とで構成されている。
まず、レセプタクル部104の構造について説明する。レセプタクル部104は、割スリーブ105、スリーブ保持部材106、光ファイバフェルール107、光ファイバフェルール保持部材108、調芯用ホルダ109、第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ110、ファイバ結合レンズホルダ111の各部品から成る。反射戻り光による信号光透過特性や光半導体素子101の動作への悪影響などを抑えるため、光ファイバフェルール107のファイバ結合レンズ110側の端面は斜め研磨されている。この斜め研磨面における信号光の実効反射率および光ファイバフェルール107とファイバ結合レンズ110との間の結合効率とはこの研磨角度に対して互いにトレードオフの関係にあり、信号光伝搬軸に垂直な方向に対して3°〜10°、望ましくは6°〜8°傾ければ実用上十分である。また、第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ110は、レセプタクル部104側の接合面より外側に突出しないように組込まれており、後でパッケージ部102とYAGレーザ溶接などする際に、邪魔になったり、溶接の悪影響を受けたりすることがないようになっている。
尚、斜め研磨は、ここを透過する信号光の偏向依存性ももたらす。同様に、光半導体素子101も何らかの偏光依存性を示すことが一般的であり、調芯作業においてはこうした光モジュール100を構成する部材の構造に起因した偏光依存性も考慮し、単に3次元の自由度に対する位置合わせだけではなく信号光伝搬軸を対称軸とした回転方向自由度に対する角度合わせも必要になる。しかし、レセプタクル部104を構成する各部品105,106,107,108,109,110,111は、主に加工上の都合から回転対称な構造をとることが一般的であり、一見しただけでは斜め研磨方向を特定するのが難しい。それゆえ調芯作業中に外部からこの斜め研磨方向を何らかの形で容易に視認可能な目印をレセプタクル部104の外周に予め設けておけば、作業効率改善に大きく寄与すると考えられる。こうした目印としては、例えば,レセプタクル部104のスリーブ保持部材106や光ファイバフェルール保持部材108の外周の特定方向に光モジュール100の組立て作業全般を通じて支障が出ない程度に切削した切欠き(図示せず)を設けるか、あるいは、インクによるマーキング等を施すのが実用的と考えられる。
ここで、レセプタクル部104の構成要素の詳細を説明する。レセプタクル部104は、図1(d)に示すように、第一ホルダ部112と第二ホルダ部113と、それらを接続する調芯用ホルダ109とで構成されている。第一ホルダ部112は、割スリーブ105、スリーブ保持部材106、光ファイバフェルール107、光ファイバフェルール保持部材108が一体に組込まれたものである。第二ホルダ部113は、筒状中空の形状をしたファイバ結合レンズホルダ111の内に、ファイバ結合レンズ110を固定したものである。尚、このファイバ結合レンズホルダ111の鏡筒内には、ファイバ結合レンズ110を信号光伝搬軸に沿ったある特定位置に固定できるように、信号光を遮らない程度のストッパとしての段差が設けられている。また、このファイバ結合レンズ110は、光ファイバフェルール107に対する結合効率及び結合位置トレランスの点から、開口数(NA)が0.3以下でかつ焦点距離が1mm以上のものが適している。
そして、第一ホルダ部112と第二ホルダ部113とは、互いの信号光伝搬軸が一致する状態で中空の調芯用ホルダ109で接続されている。この調芯用ホルダ109の一方の内壁面は、ここに光ファイバフェルール保持部材108をはめ込んだ状態で信号光伝搬軸に沿って滑らかに挿入量を変化させて位置合わせできるように光ファイバフェルール保持部材108の外径に合わせて高精度に加工されている。
また、この調芯用ホルダ109の他方の面であるファイバ結合レンズホルダ111と当接する端面は、レセプタクル部104の組立時に信号光伝搬軸に垂直な方向に沿った滑らかな調芯が可能なように平坦に加工されている。
また、光ファイバピグテールの緩みや脱落による障害の防止、さらに光モジュールを外部筐体(図示せず)に正確に固定するための基準として、レセプタクル部104には、図1(c)に示すような、外径の異なる部分114が設けられている。
次に、パッケージ部102の構造について説明する。
図1(a)に示すように、パッケージ部102はレセプタクル部104が取付けられるように、パッケージ102aの側面の所定位置に信号光入出射窓115が例えば、ロウ付け等により固定されている。
この信号光入出射窓115は内部に信号光の入出射を可能とする光透過窓116が取付けられており、それを利用することにより、パッケージ部102内部を気密に保つ。
この光透過窓116は、反射戻り光による信号光透過特性や光半導体素子101の動作への悪影響などを抑えるため、その表裏両面に信号光波長に対する低反射膜を施してあるとともに、光軸に垂直な方向に対して、6°〜8°の傾きを持つように傾けて取付けられている。
また、この信号光入出射窓115は、一般に電気的特性や信頼性の改善のために表面に例えば、金メッキ処理が施されている。しかし、レセプタクル部104の取付面やその周辺の金メッキは、YAGレーザ溶接する際に、溶解した合金中に金(Au)が溶け込むことによる取付強度不足を防止するため、予め、取除かれることが望ましい。この金メッキの除去方法は、切削加工や機械研磨加工、化学エッチング等、いずれでも良い。ここで、信号光入出射窓115は、円筒状であるため、その端面及びその周辺の金メッキ除去は容易である。
また、パッケージ部102の内部の素子搭載台117上には、光半導体素子101、集積回路118、キャパシタ119、高周波信号線路120などの素子がはんだ等を用いて実装され、各々の素子101,118,119,120は金ワイヤ121によって電気的に配線されている。尚、この光半導体素子101を温度一定のもとで動作させる必要がある場合には、温度センサ(図示せず)や電子冷却器(図示せず)などが配置されることもある。また、パッケージ部102には、これらの素子101,118,119,120への電源供給や電気信号の入出力のために、電気端子122が取付けられている。尚、この入出力電気信号が高速な場合には、リード状の電気端子122の代わりに高周波特性に優れる同軸コネクタ等(図示せず)を用いても良い。
また、パッケージ部102の外部からの入出力信号光を光半導体素子101に結合させるための第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ123は、レンズ保持台124上に設置されている。この光半導体素子結合レンズ123は、結合効率や結合トレランスの観点から、開口数(NA)が0.5以上で、かつ焦点距離が0.5mm以下のものが適している。
上述のパッケージ部102とレセプタクル部104とは、最適な結合位置で互いに接合されることによって、光モジュール100として機能する。
次に、パッケージ部102とレセプタクル部104との接合方法について図1(c)を用いて説明する。その接合にあたっては、レセプタクル部104のファイバ結合レンズホルダ111とパッケージ部102の信号光入出射窓115とを互いにほぼ接した状態で調芯する必要がある。そのため、まずパッケージ部102とレセプタクル部104を6つの自由度(3軸及び回転方向)を持ち、かつ滑らかに移動可能な微動ステージ(図示せず)上に、それぞれ固定する。そして、仮に、光半導体素子101が発光素子の場合は、その信号光がレセプタクル部104に接続された光ファイバピグテールへと出力される光電力を、また、仮に、光半導体素子101が受光素子の場合は、光ファイバピグテールに入力した信号光が、この受光素子に結合して流れる光電流を、微動ステージ(図示せず)を動かしながらモニタする。そして、その値が最大となる位置において、レセプタクル部104側の接合面と信号光入出射窓115側の接合面とが互いに当接していることを確認したのち、当接部の外周に向けてYAGレーザ光(図中の破線矢印)を照射して溶接する。ここで、信号光入出射窓115側の接合面の外径は、レセプタクル部104側の接合面の外径に対して等しいか、あるいは、大きいことが望ましい。なぜならば、YAGレーザ光は、光軸に対して垂直方向、あるいは、レセプタクル部104側寄りの斜め方向から照射するため、調芯のため両者104,115の相対位置を若干、ずらすことがあっても、信号光入出射窓115側の接合面を大きくしておくと、信号光入出射窓115側の接合面が、レセプタクル部104側の接合面の影になる心配がない。また、そのコーナ部に溶解した合金が溜まりやすく溶接の作業性や接合部の機械的強度の信頼性などの観点からも好適である。
尚、パッケージ部102の気密封止は、図1(b)に示すように、乾燥窒素を主体とする雰囲気中にて100℃以上に加熱した状態で蓋125をシーム溶接することにより実現される。尚、この気密封止作業は、レセプタクル部104を取付けた後、あるいは、レセプタクル部104を取付ける前のいずれに行っても良い。
このような製造方法を採用することにより、小型、高信頼で量産性に優れかつ装置組込み用途に適した、実用的で低コストなレセプタクル型光モジュールを提供することができる。
(実施例1)
実施の形態に基づき、実施例1では光半導体素子として、導波路型のフォトダイオードを用いた光通信用の10Gb/sレセプタクル型光受信モジュールについて、図2(a)を用いて詳細に説明する。
図2(a)に示すように、レセプタクル型光受信モジュール200は、フォトダイオード201が内部に実装されたパッケージ部202と、光ファイバピグテール203が挿脱可能なレセプタクル部204とで構成されている。
まず、レセプタクル部204の構造について説明する。レセプタクル部204は、割スリーブ205、スリーブ保持部材206、直径1.25mmLC互換サイズの光ファイバフェルール207、光ファイバフェルール保持部材208、調芯用ホルダ209、第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ210、ファイバ結合レンズホルダ211の各部品から成る。レセプタクル部204の大きさは、LC互換を採用した場合には、直径は3.5mm、長さは12mmとなる。反射戻り光による信号光透過特性やフォトダイオード201の動作への悪影響などを抑えるため、光ファイバフェルール207のファイバ結合レンズ210側の端面は、光軸に垂直な方向に対し、7°斜め研磨されている。また、レセプタクル部204の光ファイバフェルール保持部材208の外周には、斜め研磨の方向を示す目印として、ここでは、斜め研磨の先端が向いている方向にインクによるマーキングを施す。
ここで、レセプタクル部204の構成要素の詳細を説明する。レセプタクル部204は、図2(d)に示すように、第一ホルダ部212と第二ホルダ部213とで構成されている。第一ホルダ部212は、割スリーブ205、スリーブ保持部材206、光ファイバフェルール207、光ファイバフェルール保持部材208が一体に組込まれたものである。第二ホルダ部213は、筒状中空の形状をしたファイバ結合レンズホルダ211の内に、ファイバ結合レンズ210を固定したものである。
尚、このファイバ結合レンズホルダ211の鏡筒内には、ファイバ結合レンズ210を信号光伝搬軸に沿ったある特定位置に固定できるように、0.3mmのストッパとしての段差が設けられている。また、このファイバ結合レンズ210は、光ファイバフェルール207に対する結合効率及び結合位置トレランスの点から、開口数(NA)が0.17でかつ焦点距離が1.84mmのものを用いる。
そして、第一ホルダ部212と第二ホルダ部213とは、互いの信号光伝搬軸が一致する状態で中空の調芯用ホルダ209で接続されている。この調芯用ホルダ209の一方の内壁面は、ここに光ファイバフェルール保持部材208をはめ込んだ状態で信号光伝搬軸に沿って滑らかに挿入量を変化させて位置合わせできるように光ファイバフェルール保持部材208の外径(2.4mm)に合わせて高精度に加工されている。
また、この調芯用ホルダ209の他方の面であるファイバ結合レンズホルダ211と当接する端面は、レセプタクル部204の組立時に信号光伝搬軸に垂直な方向に沿った滑らかな調芯が可能なように平坦に加工されている。
また、光ファイバピグテールの緩みや脱落による障害の防止、さらに光モジュールを外部筐体(図示せず)に正確に固定するための基準として、レセプタクル部204には、図2(c)に示すような、長さが0.8mmで、外径が0.5mmだけ異なる部分214が設けられている。
次に、パッケージ部202の構造について説明する。図2(a)に示すように、パッケージ部202はレセプタクル部204が取付けられるように、パッケージ202aの側面の所定位置に信号光入出射窓215が例えば、ロウ付け等により固定されている。
この信号光入出射窓215は内部に波長1550nmまたは1310nmの信号光の入出射を可能とするサファイア製の光透過窓216が取付けられており、それを利用することにより、パッケージ部202の内部を気密に保つ。
この光透過窓216は、反射戻り光による信号光透過特性やフォトダイオード201の動作への悪影響などを抑えるため、その表裏両面に信号光波長に対する低反射膜を施してあるとともに、光軸に垂直な方向に対して、6°傾けて取付けられている。
また、この信号光入出射窓215は、電気的特性や信頼性の改善のために表面に、金メッキ処理が施されているが、レセプタクル部204の取付面やその周辺の金メッキは、YAGレーザ溶接する際に、溶解した合金中に金(Au)が溶け込むことによる取付強度不足を防止するため、予め、除去して下地を露出させてある。この金メッキの除去方法は、切削加工や機械研磨加工、化学エッチング等、いずれでも良い。ここで、信号光入出射窓215は、円筒状であるため、その端面及びその周辺の金メッキ除去は容易である。
また、パッケージ部202の内部の素子搭載台217上には、フォトダイオード201、トランスインピーダンスアンプ218、キャパシタ219、特性インピーダンスが50Ωとなるように設計された裏面導体付のコプレーナ線路220が金スズを用いて実装され、また各々の素子201,218,219,220は金ワイヤ221によって電気的に配線されている。
また、パッケージ部202には、これらの素子201,218,219,220への電源供給や電気信号の入出力のために、電気端子222が取付けられている。
また、パッケージ部202の外部からの入出力信号光をフォトダイオード201に結合させるための第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ223は、レンズ保持台224上に設置されている。この光半導体素子結合レンズ223は、結合効率や結合トレランスの観点から、開口数(NA)が0.6で、かつ焦点距離が0.22mmのものを用いる。
上述のレセプタクル部204とパッケージ部202とは、最適な結合位置で互いに接合されることによって、レセプタクル型光受信モジュール200として機能する。
次に、パッケージ部202とレセプタクル部204との接合方法について図2(c)を用いて説明する。その接合にあたっては、レセプタクル部204のファイバ結合レンズホルダ211とパッケージ部202の信号光入出射窓215とを互いにほぼ接した状態で調芯する必要がある。そのため、まずパッケージ部202とレセプタクル部204を6つの自由度(3軸及び回転方向)を持ち、かつ滑らかに移動可能な微動ステージ(図示せず)上に、それぞれ固定する。
そして、光ファイバピグテールに入力した信号光がフォトダイオード201に結合して流れる光電流を、微動ステージ(図示せず)を動かしながらモニタする。そして、その値が最大となる位置において、レセプタクル部204側の接合面と、信号光入出射窓215側の接合面とが互いに当接していることを確認したのち、当接部の外周に向けてYAGレーザ光(図中の破線矢印)を照射して溶接する。
ここで、信号光入出射窓215側の接合面の外径は、レセプタクル部204側の接合面の外径に対して大きくしてある。このため、YAGレーザ光は、光軸に対して垂直方向、あるいは、レセプタクル部204側寄りの斜め方向から照射するが、調芯のため両者204,215の相対位置を若干、ずらしても、信号光入出射窓215側の接合面が、レセプタクル部204側の接合面の影になる心配がない。また、そのコーナ部に溶解した合金が溜まりやすく溶接の作業性や接合部の機械的強度の信頼性などの観点からも好適である。この方法により、結合効率50%以上が得られている。
尚、パッケージ部202の気密封止は、図2(b)に示すように、乾燥窒素を主体とする雰囲気中にて120℃に加熱した状態で蓋225をシーム溶接することにより実現される。尚、この気密封止作業は、レセプタクル部204を取付けた後、あるいは、レセプタクル部204を取付ける前のいずれに行っても良い。
(実施例2)
実施の形態に基づき、実施例2では光半導体素子として、電界吸収型光変調器集積DFBレーザ(以降、EA−DFBレーザと略す)を用いた光通信用の10Gb/sレセプタクル型光送信モジュールについて、図3(a)を用いて説明する。
図3(a)に示すように、レセプタクル型光送信モジュール300は、EA−DFBレーザ301が内部に実装されたパッケージ部302と、光ファイバピグテール303が挿脱可能なレセプタクル部304とで構成されている。
まず、レセプタクル部304の構造について説明する。レセプタクル部304は、割スリーブ305、スリーブ保持部材306、直径1.25mmLC互換サイズの光ファイバフェルール307、光ファイバフェルール保持部材308、調芯用ホルダ309、第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ310、ファイバ結合レンズホルダ311の各部品から成る。レセプタクル部304の大きさは、小型化のためLC互換を採用したことにより、直径は3.5mm、長さは12mm程度以下となる。
反射戻り光による信号光透過特性やEA−DFBレーザ301の動作への悪影響などを抑えるため、光ファイバフェルール307のファイバ結合レンズ310側端面は、光軸に垂直な方向に対し、7°斜め研磨されている。また、レセプタクル部304の光ファイバフェルール保持部材308の外周には、斜め研磨の方向を示す目印として、ここでは、斜め研磨の先端が向いている方向にインクによるマーキングを施す。
ここで、レセプタクル部304の構成要素の詳細を説明する。レセプタクル部304は、図2(d)に示すように、第一ホルダ312と第二ホルダ313とで構成されている。第一ホルダ312は、割スリーブ305、スリーブ保持部材306、光ファイバフェルール307、光ファイバフェルール保持部材308が一体に組込まれたものである。第二ホルダ部313は、筒状中空の形状をしたファイバ結合レンズホルダ311の内に、ファイバ結合レンズ310を固定したものである。尚、このファイバ結合レンズホルダ311の鏡筒内には、ファイバ結合レンズ310を信号光伝搬軸に沿ったある特定位置に固定できるように、0.3mmのストッパとしての段差が設けられている。また、このファイバ結合レンズ310は、光ファイバフェルール307に対する結合効率及び結合位置トレランスの点から、開口数(NA)が0.17でかつ焦点距離が1.84mmのものを用いる。
そして、第一ホルダ部312と第二ホルダ部313とは、互いの信号光伝搬軸が一致する状態で中空の調芯用ホルダ309で接続されている。この調芯用ホルダ309の一方の内壁面は、ここに光ファイバフェルール保持部材308をはめ込んだ状態で信号光伝搬軸に沿って滑らかに挿入量を変化させて位置合わせできるように光ファイバフェルール保持部材308の外径(2.4mm)に合わせて高精度に加工されている。
また、この調芯用ホルダ309の他方の面であるファイバ結合レンズホルダ311と当接する端面は、レセプタクル部304の組立時に信号光伝搬軸に垂直な方向に沿った滑らかな調芯が可能なように平坦に加工されている。
また、光ファイバピグテールの緩みや脱落による障害の防止、さらに光モジュールを外部筐体(図示せず)に正確に固定するための基準として、レセプタクル部304には、図3(c)に示すような、長さが0.8mmで、外径が0.5mmだけ異なる部分314が設けられている。
次に、パッケージ部302の構造について説明する。図3(a)に示すように、パッケージ部302はレセプタクル部304が取付けられるように、パッケージ303aの側面の所定位置に信号光入出射窓315が例えば、ロウ付け等により固定されている。
この信号光入出射窓315は、内部に信号光の入出射を可能とする光透過窓316が取付けられており、それを利用することにより、パッケージ部302の内部を気密に保つ。
この光透過窓316は、反射戻り光による信号光透過特性やEA−DFBレーザ301の動作への悪影響などを抑えるため、その表裏両面に信号光波長に対する低反射膜を施してあるとともに、光軸に垂直な方向に対して、6°傾けて取付けられている。
また、この信号光入出射窓315は、電気的特性や信頼性の改善のために表面に、金メッキ処理が施されているが、レセプタクル部304の取付面やその周辺の金メッキは、YAGレーザ溶接する際に、溶解した合金中に金(Au)が溶け込むことによる取付強度不足を防止するため、予め、除去して下地を露出させてある。この金メッキの除去方法は、切削加工や機械研磨加工、化学エッチング等、いずれでも良い。ここで、信号光入出射窓315は、円筒状であるため、その端面及びその周辺の金メッキ除去は容易である。
また、パッケージ部302の内部の素子搭載台317上には、EA―DFBレーザ301、変調器ドライバIC318、キャパシタ319、特性インピーダンスが50Ωとなるように設計された裏面導体付のコプレーナ線路320、50Ωの終端抵抗321、光信号の出力光強度を一定にするために必要なモニタPD322が金スズを用いて実装され、また各々の素子301,318,319,320,321,322は金ワイヤ323によって電気的に配線されている。また、パッケージ部302には、これらの素子301,318,319,320,321,322への電源供給や電気信号の入出力のために、電気端子324が取付けられている。
また、EA−DFBレーザ301は温度が変化することにより動作波長が変わるため、温度を一定に保つ必要がある。そのため、電子冷却素子と温度センサなどで構成されている温度制御装置325上に、EA−DFBレーザ301を実装する。
また、パッケージ部302の外部からの入出力信号光をEA−DFBレーザ301に結合させるための第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ326は、レンズ保持台327上に設置されている。この光半導体素子結合レンズ326は、結合効率や結合トレランスの観点から開口数(NA)が0.6で、かつ焦点距離が0.22mmのものを用いる。
また、このレセプタクル型光送信モジュール300の外部からの反射戻り光がEA−DFBレーザ301に結合することによる伝送特性の劣化を抑えるために、ファイバ結合レンズ310と光ファイバフェルール307との間に光アイソレータ328を内蔵する。
上述したレセプタクル部304とパッケージ部302とは、最適な結合位置で互いに接合されることによって、レセプタクル型光送信モジュール300として機能する。
次に、パッケージ部302とレセプタクル部304との接合方法について図3(c)を用いて説明する。その接合にあたっては、レセプタクル部304のファイバ結合レンズホルダ311とパッケージ部302の信号光入出射窓315とを互いにほぼ接した状態で調芯する必要がある。
そのため、まずパッケージ部302とレセプタクル部304を6つの自由度(3軸及び回転方向)を持ち、かつ滑らかに移動可能な微動ステージ(図示せず)上に、それぞれ固定する。
そして、レセプタクル部304に接続された光ファイバピグテールへと出力される信号光の光電力を微動ステージ(図示せず)を動かしながらモニタする。そして、その値が最大となる位置において、レセプタクル部304側の接合面と、信号光入出射窓315側の接合面とが互いに当接していることを確認したのち、この当接部の外周に向けてYAGレーザ光(図中の破線矢印)を照射して溶接する。ここで、信号光入出射窓315側の接合面の外径は、レセプタクル部304側の接合面の外径に対して大きくしてある。このため、YAGレーザ光は、光軸に対して垂直方向、あるいは、レセプタクル部304側寄りの斜め方向から照射するが、調芯のため両者304,315の相対位置を若干、ずらしても、信号光入出射窓315側の接合面が、レセプタクル部304側の接合面の影になる心配がない。また、そのコーナ部に溶解した合金が溜まりやすく溶接の作業性や接合部の機械的強度の信頼性などの観点からも好適である。この方法により、結合効率50%以上が得られている。
尚、パッケージ部302の気密封止は、図3(b)に示すように、乾燥窒素を主体とする雰囲気中にて120℃に加熱した状態で蓋329をシーム溶接することにより実現される。尚、この気密封止作業は、レセプタクル部304を取付けた後、あるいは、レセプタクル部304を取付ける前のいずれに行っても良い。
本発明の実施形態のレセプタクル型光モジュールの上面図 本発明の実施形態のレセプタクル型光モジュールの側面図 本発明の実施形態のレセプタクル型光モジュールのレセプタクル部と信号光入出射窓との接合方法の説明図 本発明の実施形態のレセプタクル型光モジュールのレセプタクル部の構成要素の説明図 本発明の実施例1のレセプタクル型光受信モジュールの上面図 本発明の実施例1のレセプタクル型光受信モジュールの側面図 本発明の実施例1のレセプタクル型光受信モジュールのレセプタクル部と信号光入出射窓との接合方法の説明図 本発明の実施例1のレセプタクル型光受信モジュールのレセプタクル部の構成要素の説明図 本発明の実施例2のレセプタクル型光送信モジュールの上面図 本発明の実施例2のレセプタクル型光送信モジュールの側面図 本発明の実施例2のレセプタクル型光送信モジュールのレセプタクル部と信号光入出射窓との接合方法の説明図 本発明の実施例2のレセプタクル型光送信モジュールのレセプタクル部の構成要素の説明図
符号の説明
100 レセプタクル型光モジュール
101 光半導体素子
102 パッケージ部
102a パッケージ
103 光ファイバピグテール
104 レセプタクル部
105 割スリーブ
106 スリーブ保持部材
107 光ファイバフェルール
108 光ファイバフェルール保持部材
109 調芯用ホルダ
110 第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ
111 ファイバ結合レンズホルダ
112 第一ホルダ部
113 第二ホルダ部
114 外径の異なる部分
115 信号光入出射窓
116 光透過窓
117 素子搭載台
118 集積回路
119 キャパシタ
120 高周波信号線路
121 金ワイヤ
122 電気端子
123 第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ
124 レンズ保持台
125 蓋
200 レセプタクル型光受信モジュール
201 フォトダイオード
202 パッケージ部
202a パッケージ
203 光ファイバピグテール
204 レセプタクル部
205 割スリーブ
206 スリーブ保持部材
207 直径1.25mmLC互換サイズの光ファイバフェルール
208 光ファイバフェルール保持部材
209 調芯用ホルダ
210 第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ
211 ファイバ結合レンズホルダ
212 第一ホルダ部
213 第二ホルダ部
214 長さが0.8mmで、外径が0.5mmだけ異なる部分
215 信号光入出射窓
216 光透過窓
217 素子搭載台
218 トランスインピーダンスアンプ
219 キャパシタ
220 50Ωとなるように設計された裏面導体付のコプレーナ線路
221 金ワイヤ
222 電気端子
223 第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ
224 レンズ保持台
225 蓋
300 レセプタクル型光送信モジュール
301 電界吸収型光変調器集積DFBレーザ(EA−DFBレーザ)
302 パッケージ部
302a パッケージ
303 光ファイバピグテール
304 レセプタクル部
305 割スリーブ
306 スリーブ保持部材
307 直径1.25mmLC互換サイズの光ファイバフェルール
308 光ファイバフェルール保持部材
309 調芯用ホルダ
310 第1のレンズとしてのファイバ結合レンズ
311 ファイバ結合レンズホルダ
312 第一ホルダ
313 第二ホルダ
314 長さが0.8mmで、外径が0.5mmだけ異なる部分
315 信号光入出射窓
316 光透過窓
317 素子搭載台
318 変調器ドライバIC
319 キャパシタ
320 50Ωとなるように設計された裏面導体付のコプレーナ線路
321 50Ωの終端抵抗
322 光信号の出力を一定にするモニタPD
323 金ワイヤ
324 電気端子
325 温度制御装置
326 第2のレンズとしての光半導体素子結合レンズ
327 レンズ保持台
328 光アイソレータ
329 蓋

Claims (20)

  1. 内部に少なくとも半導体光素子が実装されたパッケージ部と、
    内部に少なくとも光ファイバフェルールと、前記光ファイバフェルールに結合する第1のレンズと、スリーブとが組込まれた、光ファイバを挿脱可能なレセプタクル部とからなるレセプタクル型光モジュールにおいて、
    前記パッケージ部は、外側に突出する信号光入出射窓を備えており、前記信号光入出射窓の端面に当接して前記レセプタクル部が接合されていることを特徴とするレセプタクル型光モジュール。
  2. 前記第1のレンズは、前記レセプタクル部側の接合面より外側に突出しないように組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のレセプタクル型光モジュール。
  3. 前記光半導体素子に結合する第2のレンズが、前記パッケージ部に、さらに組込まれていることを特徴とする請求項1、または、請求項2に記載のレセプタクル型光モジュール。
  4. 前記レセプタクル部側の接合面の外形、および、前記信号光入出射窓側の接合面の外形は、ともに円形であることを特徴とする請求項1、乃至、請求項3に記載のレセプタクル型光モジュール。
  5. 前記信号光入出射窓側の接合面の外径は、前記レセプタクル部側の接合面の外径に対して等しいか、望ましくは、大きいことを特徴とする請求項4に記載のレセプタクル型光モジュール。
  6. 前記信号光入出射窓側の接合面及びその周辺と、前記レセプタクル部側の接合面及びその周辺とは、ともに、表面処理膜が除去されていることを特徴とする請求項1、乃至、請求項5に記載のレセプタクル型光モジュール。
  7. 前記表面処理膜は、金(Au)でなることを特徴とする請求項6に記載のレセプタクル型光モジュール。
  8. 前記接合部は、YAGレーザ溶接法によって接合された接合部であることを特徴とする請求項1、乃至、請求項7に記載のレセプタクル型光モジュール。
  9. 前記信号光入出射窓の内部に、光透過窓が組込まれていることを特徴とする請求項1、乃至、請求項8に記載のレセプタクル型光モジュール。
  10. 前記光透過窓は、光軸に垂直な方向に対し3°〜10°、望ましくは、6°〜8°の傾きを持つように組込まれていることを特徴とする請求項9に記載のレセプタクル型光モジュール。
  11. 光ファイバを挿脱可能なレセプタクル型光モジュールの製造方法であって、
    内部に少なくとも半導体光素子が実装され、外側に突出する信号光入出射窓を備えたパッケージ部を準備する工程と、
    内部に少なくとも光ファイバフェルールと、前記光ファイバフェルールに結合する第1のレンズと、スリーブとが組込まれたレセプタクル部を準備する工程と、
    前記信号光入出射窓の端面に当接して前記レセプタクル部を接合する工程とを含むことを特徴とするレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  12. 前記第1のレンズは、前記レセプタクル部側の接合面より外側に突出しないように組込まれていることを特徴とする請求項11に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  13. 前記光半導体素子に結合する第2のレンズが、前記パッケージ部に、さらに組込まれていることを特徴とする請求項11、または、請求項12に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  14. 前記レセプタクル部側の接合面の外形、および、前記信号光入出射窓側の接合面の外形は、ともに円形であることを特徴とする請求項11、乃至、請求項13に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  15. 前記信号光入出射窓側の接合面の外径は、前記レセプタクル部側の接合面の外径に対して等しいか、望ましくは、大きいことを特徴とする請求項14に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  16. 前記信号光入出射窓側の接合面及びその周辺と、前記レセプタクル部側の接合面及びその周辺とは、ともに、表面処理膜が除去されていることを特徴とする請求項11、乃至、請求項15に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  17. 前記表面処理膜は、金(Au)でなることを特徴とする請求項16に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  18. 前記接合方法は、YAGレーザ溶接法であることを特徴とする請求項11、乃至、請求項17に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  19. 前記信号光入出射窓の内部に、光透過窓が組込まれていることを特徴とする請求項1、乃至、請求項18に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。
  20. 前記光透過窓は、光軸に垂直な方向に対し3°〜10°、望ましくは、6°〜8°の傾きを持つように組込まれていることを特徴とする請求項19に記載のレセプタクル型光モジュールの製造方法。

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