JP2005047117A - インキ調整量指示方法、インキ調整量指示装置、およびインキ調整量指示プログラム - Google Patents

インキ調整量指示方法、インキ調整量指示装置、およびインキ調整量指示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、網点画像を出力する印刷機等を用いて網点画像を出力する際のインキの塗布厚の調整量を指示するインキ調整量指示方法等に関し、オペレータの熟練に頼ることなく、インキ調整量を客観的に算出して指示する。
【解決手段】 印刷機のカラープロファイルを求めておくとともにインキ塗布厚の設定値とパッチの濃度値との対応関係を求めておき、印刷に先立って印刷予定の画像上に色調整領域を求めるとともに色調整目標値を得、実際の印刷にあたってこの色調整領域を測色してCIEXYZ値を求め、そのCIEXYZ値をカラープロファイルに従ってCMYK値に変換し、そのCMYK値と色調整目標値と上記対応関係とからインキ塗布厚の調整値を求める。
【選択図】 図12

Description

本発明は、網点画像を出力する、印刷機等の画像出力デバイスを用いて網点画像を出力する際のインキの塗布厚の調整量を指示するインキ調整量指示方法、インキ調整量指示装置、およびコンピュータなどの情報処理装置をインキ調整量指示装置として動作させるインキ調整装置指示プログラムに関する。
輪転機を回わして大量印刷を行なう印刷機やその他一部のプリンタ等では、インキの塗布面積の割合(網点面積率)によって濃度や色が表現された網点画像が出力される。
しかしながら網点画像の場合であってもその濃度等は必ずしも網点面積率のみによって定まるものではなく、インキが塗布された部分のインキの厚みによってもその濃度等が変化する。
そこで、例えば印刷機の場合、刷版にインキを供給するためのインキ供給経路の上流側にあるロールに隣接するとともにそのロールの回転軸方向に配列された複数(例えば30個)のインキキーを備え、それらのインキキーの開度を調整したりそのローラの回転速度を調整することにより、刷版に供給するインキの厚みを常に所定のインキ厚みに調整するように構成されている。ここで複数のインキキーそれぞれの開度を調整するとそのローラの回転軸方向を複数のインキキーに応じて分割した各領域ごとのインキ塗布厚が調整され、そのローラの回転速度を調整すると刷版全域に亘るインキ塗布厚が調整される。
ここで、インキキーの開度やローラ回転速度を調整してインキ塗布厚を調整するために、印刷用紙上の余白領域にローラの回転軸方向に並んだカラーパッチを印刷してそれらのカラーパッチの色をオンラインで測定し、その測定結果がオペレータに示される。オペレータは、その測定結果を見て、インキキーの開度やローラの回転速度の調整を行なっている。
従来は、上記のように、オンラインでの測定結果がオペレータに示されるものの、例えば少し′赤っぽい′という測定結果が得られたときに、C(シアン)のインキ厚を減ずればよいのかそれともM(マゼンタ)とY(イエロー)のインキ厚を厚くすればよいのかかならずしも明らかではなく、オペレータの経験と勘に頼って調整が行なわれている。
ここで、特許文献1には、印刷シート上に複数のカラーパッチが並ぶカラーコントロールストリップを印刷しその分光反射率を測定してその測定された分光反射率と予め定められた目標分光反射率とを比較してその偏差が最小になるようにインキ供給量を補正するという技術が開示されている。
しかし、このように分光反射率が目標分光反射率に近づくように管理しても、
インキや紙の材料種の違い(メーカーから粘度の異なるインキが売られている、アート紙、マット紙などさまざまな紙がある、など)、印刷機の置かれている部屋の温度/湿度が変化することなどの要因によって、ドットゲイン量が変わってしまい、色校正見本と同じような色には仕上がらない。
この問題を解決するため、特許文献2にはインキ供給装置に目標入力の割り込みを設けインキ供給中において任意のインキキーの開度を調整できるようにした技術が開示されている。上記の特許文献1に開示された技術のみでは、様々な要因によって色校正見本と同じような色に仕上がらないため、この特許文献2の段落番号[0005]〜[0008]に記載されているように、オペレータが目標値を再設定する作業を行う必要がある。この特許文献2は、このような作業を行なうに際し、オペレータが重要視している中間調の色の状態を見ながら目標値修正の割り込み処理を行なうことができるようにすることでオペレータの設定作業の効率をあげることを実現している。しかしながら、この特許文献2では、この目標値の変更を行う作業においては、相変わらずオペレータの経験や試行錯誤が必要となる、という点では何ら変わりなく、この点に関しては何ら解決されていない。
特開平11−99628号公報 特開平9−300590号公報
本発明は、上記事情に鑑み、オペレータの熟練に頼ることなく、インキ調整量を客観的に算出して指示するインキ調整量指示方法、インキ調整量指示装置、およびコンピュータ等の情報処理装置をそのようなインキ調整量指示装置として動作させるインキ調整量指示プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のインキ調整量指示方法は、
印刷機のインキ調整量指示方法において、
網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを求める第1ステップと、
インキ調整量を標準状態から変えながら、網点面積100%の濃度と上記インキ調整量の関係を各色インキごとに求める第2ステップと、
画像データから色調整領域を求める第3ステップと、
上記調整領域の共通色空間の座標を取得する第4ステップと、
上記画像データを印刷した印刷物の上記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める第5ステップと、
第4ステップの共通色空間の座標と第5ステップの共通色空間の座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求める第6ステップと、
第2ステップで求められた関係に基づいて、第6ステップで求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの各調整量を求める第7ステップと、
第7ステップで求められた調整量を指示する第8ステップとを有することを特徴とする。
従来より、画像出力デバイスで所望の濃度や色彩を持つ画像を出力するために、その画像出力デバイスのカラープロファイルが作成され、画像出力用に編集した画像データをその画像出力デバイスのカラープロファイルを用いて変換し、その変換後の画像データを画像出力デバイスに送り、その画像出力デバイスで、その変換後の画像データに基づく所望の色彩の画像を出力することが行なわれている。
本発明は、このカラープロファイルを利用してインキ塗布厚の調整量を算出することに想到し完成されたものである。
用紙上に網点画像を出力すると、インキの広がり具合等により、用紙上の網点画像の網点面積率は画像データ上の網点面積率よりも大きな面積率となる、いわゆるドットゲインが生じる。本発明のインキ調整量指示方法は、このドットゲインを考慮してインキ調整量を正確に算出するものである。
また、印刷画像を実際に印刷するにあたり、本来必要な印刷画像の余白にインキ調整量を求めるための、複数のカラーパッチからなるカラーコントロールストリップを印刷してそのカラーコントロールストリップを構成するカラーパッチを測色する方法も考えられるが(特願2002−364217号)、本発明は、印刷画像から直接色度値を求める方法であるため、印刷画像の実際の印刷の際にその印刷画像の余白にカラーコントロールストリップを印刷する必要もない。
ここで、上記本発明のインキ調整量指示方法において、上記第3ステップは、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する第1サブステップと、
カラープロファイルを介して、色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する色調整領域を求める第2サブステップとを有する
ステップであることが好ましい。
こうすることにより網点画像上の任意の点を色調整の基準点として指定することができ、オペレータの意思や感性を反映させることができる。
あるいは、上記第3ステップは、カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での色調整領域を求めるステップであってもよい。
標準的には網点画像上の所定のグレーの領域を所定のグレー色に調整するためのインキ調整量を求めることが好ましく、上記のように、グレー色の領域を色調整領域として求めてもよい。
上記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
上記第5ステップは、インキ量調整機構の各分割位置ごとに求めるステップであり、
上記第6ステップおよび上記第7ステップは、網点面積100%の濃度推定値および上記調整量を、各色インキ、かつ、各分割位置ごとに求めるステップであり、
上記第8ステップは、第7ステップで求められた、各色インキごと、かつ、各分割位置ごとの各調整量を指示するステップであってもよい。
実際の印刷機では、後述する実施形態で示されるように、各色インキごと、かつ印刷用紙の幅方向について複数に分割したときの分割領域ごとにインキキーが備えられて各分割領域ごとにインキ量が調整される。本発明のインキ調整量指示方法は、このような各色インキごと、かつ各分割領域ごとにインキ調整量を指示する方法としても適合するものである。
ここで、上記本発明のインキ調整量指示方法において、上記第3ステップは、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する第1サブステップと、
カラープロファイルを介して、色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第2サブステップとを有するとともに、さらに、
カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での第2の色調整領域を求める第3ステップを有し、
第4ステップ以降の各ステップは,各分割位置のうち第1の色調整領域が重なる分割頷域については、第1の色調整領域を上記色調整領域として取り扱い、各分割位置のうち第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、第2の色調整領域を上記色調整領域として取り扱うステップであることも好ましい形態である。
こうすることにより、先ず第一義的には網点画像上に指定された色調整の基準点と同等の色を持つ第1の色調整領域の色が所望の色となるようにインキ調整量が求められ、これによりオペレータの意思ないし感性が反映される。それらの第1の色調整領域とは重ならない指定色不存在分割領域については、いわば標準的なグレーの色を有する第2の色調整領域が所定のグレー色となるようインキ調整量が求められる。これにより、全体としてオペレータの意思を反映させつつ、反映させ得ない分割領域については、インキ量の標準的な調整量が求められる。
また、上記本発明のインキ調整量指示方法において、上記第7ステップは、各分割領域のうち第3ステップで求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、その調整色不存在分割領域についての調整量を、その色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるステップであってもよい。
複数の分割領域それぞれについてインキ調整量を求めるにあたり、色調整領域とは重ならない分割領域が発生するおそれがある。第7ステップを上記のように構成するとそのような場合に対処することができる。
上記本発明のインキ調整量指示方法において、デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を定めておき、上記第6ステップは、カラープロファイルを介して第4ステップで求められた色度値と、第5ステップで求められ色度値との双方からデバイス空間の座標を求め、さらに上記写像関係からドットゲインを含んだ座標に変換する第1サブステップと、その第1サブステップで求められたデバイス空間のドットゲインを含んだ座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求める第2サブステップを有するステップとして構成してもよい。
この場合に、
上記写像関係は、デバイス空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応づけられた共通色空間上の座標値に基づいてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%値を求める演算をデバイス空間上の複数の座標値について行なうことにより、定めたものであってもよく、あるいは、
上記写像関係は、デバイス空間上の複数の座標値に対応づけられた複数のパッチデータに基づいて複数のカラーパッチを出力し、それら複数のカラーパッチそれぞれについてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%を測定することにより、定めたものであってもよい。
これらの場合に、上記複数の座標値は、相互に濃度が異なるグレー色に対応する座標値であることが好ましい。
また、上記第6ステップにおける上記第2サブステップは、2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が標準状態での網点面積100%濃度とに基づいてそれら2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と標準網点面積100%濃度とに基づいて、印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めるものであってもよい。
また、本発明のインキ調整量指示方法において、上記第8ステップは、第7ステップで求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を手動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは、上記第8ステップは、第7ステップで求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであってもよい。
また、上記本発明のインキ調整量指示装置は、印刷機のインキ調整量指示装置において、
網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、インキ調整量を標準状態から変えながら、各色インキごとに求めた、網点面積100%の濃度と上記インキ調整量の関係を記憶しておく記憶部と、
画像データから色調整領域を求める色調整領域取得部と
上記調整領域の共通色空間の座標を取得する目標色取得部と、
画像データを印刷した印刷物の上記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める測色データ取得部と、
目標色取得部で取得した共通色空間の座標と測色データ取得部で求めた共通色空間の座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
記憶部に記憶された関係に基づいて、ベタ濃度算出部で求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの各調整量を求める調整量算出部と、
調整量算出部で求められた調整量を指示する調整量指示部とを備えたことを特徴とする。
このインキ調整量指示装置は、上述のインキ調整量指示方法の実施に好適に適用されるものである。
ここで、このインキ調整量指示装置において、上記色調整領域取得部は、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
カラープロファイルを介して、上記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたものであることが好ましい。
あるいは、上記色調整領域取得部は、カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での色調整領域を求めるものであってもよい。
また、本発明のインキ調整量指示装置において、
上記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
測色データ取得部は、インキ量調整機構の各分割位置ごとに求め、
ベタ濃度算出部および調整量算出部は、網点面積100%の濃度推定値および上記調整量を、各色インキ、かつ、上記各分割位置ごとに求め、
調整量指示部は、調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、各分割位置ごとの各調整量を指示するものであってもよい。
この場合に、上記色調整領域取得部は、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
カラープロファイルを介して、上記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
このインキ調整量指示装置は、
上記各分割位置のうち第1の色調整領域が重なる分割頷域については、第1の色調整領域を上記色調整領域として取り扱い、上記各分割位置のうち第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、第2の色調整領域を上記色調整領域として取り扱うことも好ましい形態である。
ここで、上記調整量算出部は、各分割領域のうち色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、その調整色不存在分割領域についての調整量を、色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるものであることも好ましい形態である。
また、上記本発明のインキ調整量指示装置において、
上記記憶部は、更に、デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を記憶しておくものであり、
ベタ濃度算出部は、カラープロファイルを介して目標色取得部で求められた色度値と、測色データ取得部で求められ色度値との双方からデバイス空間の座標を求め、さらに上記写像関係からドットゲインを含んだ座標に変換するドットゲイン算入部と、
ドットゲイン算入部で求められたデバイス空間のドットゲインを含んだ座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部を備えた構成としてもよい。
その場合に、上記ベタ濃度推定部は、2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が標準状態での網点面積100%濃度とに基づいて2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と標準網点面積100%濃度とに基づいて、印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めるものであってもよい。
また、本発明のインキ調整量指示装置において、調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであってもよい。
また、上記目的を達成する本発明のインキ調整量指示プログラムは、プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、その情報処理装置を、印刷機のインキ調整量指示装置として動作させるインキ調整量指示プログラムであって、
上記情報処理装置を、
網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、インキ調整量を標準状態から変えながら、各色インキごとに求めた、網点面積100%の濃度とインキ調整量の関係を記憶しておく記憶部と、
画像データから色調整領域を求める色調整領域取得部と、
上記調整領域の共通色空間の座標を取得する目標色取得部と、
画像データを印刷した印刷物の上記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める測色データ取得部と、
目標色取得部で取得した共通色空間の座標と測色データ取得部で求めた共通色空間の座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
記憶部に記憶された関係に基づいて、ベタ濃度算出部で求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの各調整量を求める調整量算出部と、
調整量算出部で求められた調整量を指示する調整量指示部とを備えたインキ調整量指示装置として動作させることを特徴とする。
ここで、上記本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、
上記色調整領域取得部は、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
カラープロファイルを介して、上記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたものであってもよい。あるいは、上記色調整領域取得部は、カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での色調整領域を求めるものであってもよい。
また、上記本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、
上記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
測色データ取得部は、インキ量調整機構の各分割位置ごとに求め、
ベタ濃度算出部および調整量算出部は、網点面積100%の濃度推定値および上記調整量を、各色インキ、かつ、各分割位置ごとに求め、
調整量指示部は、調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、各分割位置ごとの各調整量を指示するものであってもよい。
この場合に、上記色調整領域取得部は、
画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
カラープロファイルを介して、上記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含むその座標近傍の色領域を求め、カラープロファイルを介して画像データ上の上記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
カラープロファイルを介して、画像データの共通色空間の所定のグレー領域からデバイス空間での第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
このインキ調整量指示プログラムは、上記情報処理装置を、上記各分割位置のうち第1の色調整領域が重なる分割頷域については、第1の色調整領域を上記色調整領域として取り扱い、上記各分割位置のうち第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、第2の色調整領域を上記色調整領域として取り扱うインキ調整量指示装置として動作させるものであることも好ましい形態である。
ここで、調整量算出部は、上記各分割領域のうち色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、調整色不存在分割領域についての調整量を、色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるものであることが好ましい。
また、本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、
上記記憶部は、更に、デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を記憶しておくものであり、
ベタ濃度算出部は、カラープロファイルを介して目標色取得部で求められた色度値と、測色データ取得部で求められ色度値との双方からデバイス空間の座標を求め、さらに上記写像関係からドットゲインを含んだ座標に変換するドットゲイン算入部と、
ドットゲイン算入部で求められたデバイス空間のドットゲインを含んだ座標から印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部を備えたものであってもよく、その場合に、ベタ濃度推定部は、2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が標準状態での網点面積100%濃度とに基づいてそれら2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と標準網点面積100%濃度とに基づいて、印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めるものであってもよい。
ここで、本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、
上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を手動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは、
調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、印刷機のインキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであってもよい。
本発明は、以下のように表現することができる。
すなわち、上記目的を達成する本発明のインキ調整量指示方法は、
所定の記録媒体上に複数色の色インキを各色インキの塗布厚を調整しながら塗布することにより記録媒体上に網点画像を出力する画像出力デバイスを用いて記録媒体上に網点画像を出力する際の、各色インキの塗布厚を調整するための各調整量を指示するインキ調整量指示方法において、
各色インキの網点面積率を座標軸とするデバイス色空間上の座標値と、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときにその座標値に対応づけられた画像データに基づいて画像出力デバイスで出力される網点画像上の色を表わす所定の共通色空間上の座標値とを対応づけたカラープロファイルを求める第1ステップと、
上記各色インキについて網点面積率100%に対応づけられた各単色パッチデータに基づく各単色ベタパッチを、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときに上記各調整量のみその標準状態から変化させることにより各色インキの塗布厚を変化させながら各インキごとに複数出力し、各単色ベタパッチそれぞれのベタ濃度を測定して、各単色ベタパッチのベタ濃度値と上記調整量との対応関係を各色インキごとに求める第2ステップと、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、色の調整対象となる色調整領域を求める第3ステップと、
上記色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値を取得する第4ステップと、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に網点画像を出力するにあたり、記録媒体上に出力された後の網点画像上の色調整領域を測色して共通色空間上の座標値を求める第5ステップと、
共通色空間上の、上記第5ステップで求められた座標値と第4ステップで取得した目標座標値との双方に基づいて画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を各色インキごとに求める第6ステップと、
上記第2ステップで求められた対応関係に基づいて、上記第6ステップで求められた各色インキごとのベタ濃度の推定値から各色インキごとの各調整量を求める第7ステップと、
上記第7ステップで求められた各調整量を指示する第8ステップとを有することを特徴とする。
上記インキ調整量指示方法において、上記第8ステップは、上記第7ステップで求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を手動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは、上記第8ステップは、上記第7ステップで求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を自動調整する塗布厚調整装置に向けて指示するものであってもよい。
従来より、画像出力デバイスで所望の濃度や色彩を持つ画像を出力するために、その画像出力デバイスのカラープロファイルが作成され、画像出力用に編集した画像データをその画像出力デバイスのカラープロファイルを用いて変換し、その変換後の画像データを画像出力デバイスに送り、その画像出力デバイスで、その変換後の画像データに基づく所望の色彩の画像を出力することが行なわれている。
本発明は、このカラープロファイルを利用してインキ塗布厚の調整量を算出することに想到し完成されたものである。
用紙上に網点画像を出力すると、インキの広がり具合等により、用紙上の網点画像の網点面積率は画像データ上の網点面積率よりも大きな面積率となる、いわゆるドットゲインが生じる。本発明のインキ調整量指示方法は、このドットゲインを考慮してインキ調整量を正確に算出するものである。
また、印刷画像を実際に印刷するにあたり、本来必要な印刷画像の余白にインキ調整量を求めるための、複数のカラーパッチからなるカラーコントロールストリップを印刷してそのカラーコントロールストリップを構成するカラーパッチを測色する方法も考えられるが(特願2002−364217号)、本発明は、印刷画像から直接色度値を求める方法であるため、印刷画像の実際の印刷の際にその印刷画像の余白にカラーコントロールストリップを印刷する必要もない。
ここで、上記本発明のインキ調整量指示方法において、インキ調整を求めるための測色の対象となる色調整領域を取得する第3ステップは、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を指定する第1サブステップと、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含むその共通色空間上のその座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求める第2サブステップとを有するステップであることが好ましい。
こうすることにより網点画像上の任意の点を色調整基準点として指定することができ、オペレータの意思や感性を反映させることができる。
あるいは、上記第3ステップは、画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応付けられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求めるステップであってもよい。
標準的には網点画像上の所定のグレーの領域を所定のグレー色に調整するためのインキ調整量を求めることが好ましく、上記のように、グレー色の領域を色調整領域として求めてもよい。
また、上記本発明のインキ調整量指示方法において、
画像出力デバイスが、記録用紙を所定の搬送方向に搬送し、各色インキの塗布厚を、各色インキごと、かつ、記録用紙を搬送方向に交わる幅方向について複数に分割したときの各分割領域ごとに、各分割領域ごとの各調整量に応じて調整しながら記録用紙上に網点画像を出力するものであり、
上記第5ステップは、上記色調整領域の共通色空間上の座標値を各分割領域ごとに求めるステップであり、上記第6ステップおよび上記第7ステップは、それぞれ、上記ベタ濃度の推定値および上記調整量を、各色インキごと、かつ、各分割領域ごとに求める各ステップであり、上記第8ステップは、第7ステップで求められた、各色インキごと、かつ、各分割領域ごとの各調整量を指示するステップであってもよい。
実際の印刷機では、後述する実施形態で示されるように、各色インキごと、かつ印刷用紙の幅方向について複数に分割したときの分割領域ごとにインキキーが備えられて各分割領域ごとにインキ量が調整される。本発明のインキ調整量指示方法は、このような各色インキごと、かつ各分割領域ごとにインキ調整量を指示する方法としても適合するものである。
ここで、本発明のインキ調整量指示方法において、各色インキごと、かつ各分割領域ごとにインキ調整量を指示する場合に、インキ調整量を求めるための測色の対象となる色調整領域を取得する第3ステップは、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を指定する第1サブステップと、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含むその共通色空間上のその座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第1の色調整領域を求める第2サブステップとを有するとともに、さらに、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第2の色調整領域を求める第3サブステップを有し、
前記第4ステップ以降の各ステップは、上記各分割領域のうち上記第2サブステップで求められた第1の色調整領域が重なる分割領域については、その第1の色調整領域を上記の色調整領域として取り扱い、上記各分割領域のうち上記第2サブステップで求められた第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、上記第2の色調整領域を上記の色調整領域として取り扱うステップであることも好ましい形態である。
こうすることにより、先ず第一義的には網点画像上に指定された色調整基準点と同等の色を持つ第1の色調整領域の色が所望の色となるようにインキ調整量が求められ、これによりオペレータの意思ないし感性が反映される。それらの第1の色調整領域とは重ならない指定色不存在分割領域については、いわば標準的なグレーの色を有する第2の色調整領域が所定のグレー色となるようインキ調整量が求められる。これにより、全体としてオペレータの意思を反映させつつ、反映させ得ない分割領域については、インキ量の標準的な調整量が求められる。
ここで、複数の分割領域それぞれについてインキ調整量を求めるにあたり、色調整領域と重ならない分割領域が発生するおそれがある。そこで、このような場合に対処するために、上記第7ステップは、各分割領域のうち第3ステップで求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、その調整色不存在分割領域についての調整量を、色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるものであってもよい。
上記本発明のインキ調整量指示方法は、ドットゲインを考慮する具体的な方法として、
デバイス色空間上の、画像データに対応づけられる座標値から、デバイス色空間上の、ドットゲインを含んだ座標値への写像関係を定めておき、
上記第6ステップは、
第5ステップで求められた、色調整領域の共通色空間上の座標値から、カラープロファイルに基づいてデバイス色空間上の座標値を求め、共通色空間上の上記目標座標値に対応づけられたデバイス色空間上の座標値と、第5ステップで求められた共通色空間上の座標値からカラープロファイルに基づいて求められたデバイス色空間上の座標値との双方を、写像関係に基づいて、デバイス色空間上の各新たな座標値に変換する第1サブステップと、
その第1サブステップで求められたデバイス色空間上の2つの新たな座標値に基づいて、画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求める第2サブステップとを有するステップとして構成してもよい。
この場合に、上記写像関係は、デバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応づけられた共通色空間上の座標値に基づいてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%値を求める演算をデバイス色空間上の複数の座標値について行なうことにより、定めたものであってもよく、あるいは、上記写像関係は、デバイス色空間上の複数の座標値に対応づけられた複数のパッチデータに基づいて複数のカラーパッチを出力し、それら複数のカラーパッチそれぞれについてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%を測定することにより、定めたものであることがさらに好ましい。これらの場合に、それら複数の座標値は、相互に濃度が異なるグレー色に対応する座標値であることが好ましい。
また、上記第6ステップにおける上記第2サブステップは、上記2つの新たな座標値それぞれと画像出力デバイスが標準状態にあるときの標準ベタ濃度値とに基づいてそれら2つの新たな座標値に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と上記標準ベタ濃度値とに基づいて、画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるものであってもよい。
また、上記目的を達成する本発明のインキ調整量指示装置は、
所定の記録媒体上に複数色の色インキを各色インキの塗布厚を調整しながら塗布することによりその記録媒体上に網点画像を出力する画像出力デバイスを用いてその記録媒体上に網点画像を出力する際の、各色インキの塗布厚を調整するための各調整量を指示するインキ調整量指示装置において、
各色インキの網点面積率を座標軸とするデバイス色空間上の座標値と、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときにその座標値に対応づけられた画像データに基づいてその画像出力デバイスで出力される網点画像上の色を表わす所定の共通色空間上の座標値とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、各色インキについて網点面積率100%に対応づけられた各単色パッチデータに基づく各単色ベタパッチを、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときに上記各調整量のみその標準状態から変化させることにより各色インキの塗布厚を変化させながら各インキごとに複数出力して、各単色ベタパッチそれぞれのベタ濃度を測定することにより得られた、各単色ベタパッチのベタ濃度値と上記調整量との各色インキごとの対応関係を記憶しておく記憶部と、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、色の調整対象となる色調整領域を求める色調整領域取得部と、
上記色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値を取得する目標色取得部と、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力された網点画像上の色調整領域の測色により得られた共通色空間上の座標値を取得する測色データ取得部と、
共通色空間上の、上記測色データ取得部で取得された座標値と上記目標色取得部で取得された目標座標値との双方に基づいて画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を各色インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
上記記憶部に記憶された対応関係に基づいて、上記ベタ濃度算出部で求められた各色インキごとのベタ濃度の推定値から各色インキごとの各調整量を求める調整量算出部と、
上記調整量算出部で求められた各調整量を指示する調整量指示部とを備えたことを特徴とする。
このインキ調整量指示装置は、上述のインキ調整量指示方法の実施に好適に適用されるものである。
ここで、このインキ調整量指示装置において、上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を手動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を自動調整する塗布厚調整装置に向けて指示するものであってもよい。
上記本発明のインキ調整量指示装置において、上記色調整領域取得部は、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を操作に応じて指定する基準点指定部と、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含むその共通色空間上のその座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたものであることが好ましい。
あるいは、上記色調整領域取得部は、画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応付けられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求めるものであってもよい。
また、本発明のインキ調整量指示装置において、
画像出力デバイスが、記録用紙を所定の搬送方向に搬送し、各色インキの塗布厚を、各色インキごと、かつ、記録用紙を搬送方向に交わる幅方向について複数に分割したときの各分割領域ごとに、各分割領域ごとの各調整量に応じて調整しながら記録用紙上に網点画像を出力するものであり、
上記測色データ取得部は、上記色調整領域の、共通色空間上の、上記各分割領域ごとの座標値を取得し、上記ベタ濃度算出部および上記調整量算出部は、それぞれ、上記ベタ濃度の推定値および上記調整量を、各色インキごと、かつ、各分割領域ごとに求め、上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、上記各分割領域ごとの各調整量を指示するものであってもよい。
この場合に、上記色調整領域取得部は、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を操作に応じて指定する基準点指定部と、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含むその共通色空間上のその座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第1の色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えた第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
このインキ調整量指示装置は、
上記各分割領域のうち上記第1の色調整領域が重なる分割領域については、その第1の色調整領域の測色により得られる共通色空間上の座標値がその第1の色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値に一致するようにその第1の色調整領域に重なる各分割領域ごとの各調整量を求めるとともに、
上記各分割領域のうち上記第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、上記第2の色調整領域の測色により得られる共通色空間上の座標値がその第2の色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値に一致するように、各指定色不在分割領域ごとの各調整量を求めるものであることも好ましい形態である。
ここで、上記複数の分割領域それぞれについて色調整量を求めるにあたり、色調整領域と重ならない分割領域の発生に対処するために、上記調整量算出部は、上記各分割領域のうち上記色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、調整色不存在分割領域についての調整量を、色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるものであることも好ましい形態である。
また、本発明のインキ調整量指示装置は、ドットゲインを考慮する具体的な構成として、
上記記憶部は、さらに、デバイス色空間上の、画像データに対応づけられる座標値から、そのデバイス色空間上の、ドットゲインを含んだ座標値への写像関係を記憶しておくものであり、
上記ベタ濃度算出部は、
測色データ取得部で取得された色調整領域の共通色空間上の座標値から、カラープロファイルに基づいてデバイス色空間上の座標値を求め、共通色空間上の上記目標座標値に対応づけられたデバイス色空間上の座標値と、測色データ取得部で取得された共通色空間上の座標値からカラープロファイルに基づいて求められたデバイス色空間上の座標値との双方を、上記写像関係に基づいて、デバイス色空間上の各新たな座標値に変換するドットゲイン算入部と、
そのドットゲイン算入部で求められたデバイス色空間上の2つの新たな座標値に基づいて画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部とを備えた構成としてもよい。
その場合に、上記ベタ濃度推定部は、上記2つの新たな座標値それぞれと画像出力デバイスが標準状態にあるときの標準ベタ濃度値とに基づいてそれら2つの新たな座標値に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と上記標準ベタ濃度値とに基づいて、画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるものであってもよい。
また、上記目的を達成する本発明のインキ調整量指示プログラムは、
プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、その情報処理装置を、所定の記録媒体上に複数色の色インキを各色インキの塗布厚を調整しながら塗布することによりその記録媒体上に網点画像を出力する画像出力デバイスを用いてその記録媒体上に網点画像を出力する際の、各色インキの塗布厚を調整するための各調整量を指示するインキ調整量指示装置として動作させるインキ調整量指示プログラムであって、
上記情報処理装置を、
各色インキの網点面積率を座標軸とするデバイス色空間上の座標値と、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときにその座標値に対応づけられた画像データに基づいてその画像出力デバイスで出力される網点画像上の色を表わす所定の共通色空間上の座標値とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、各色インキについて網点面積率100%に対応づけられた各単色パッチデータに基づく各単色ベタパッチを、画像出力デバイスが所定の標準状態にあるときに上記各調整量のみその標準状態から変化させることにより各色インキの塗布厚を変化させながら各色インキごとに複数出力して、各単色ベタパッチそれぞれのベタ濃度を測定することにより得られた、各単色ベタパッチのベタ濃度値と上記調整量との各色インキごとの対応関係を記憶しておく記憶部と、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、色の調整対象となる色調整領域を求める色調整領域取得部と、
上記色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値を取得する目標色取得部と、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力された網点画像上の色調整領域の測色により得られた共通色空間上の座標値を取得する測色データ取得部と、
共通色空間上の、上記測色データ取得部で取得された座標値と上記目標色取得で取得された目標座標値との双方に基づいて画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を各色インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
上記記憶部に記憶された対応関係に基づいて、上記ベタ濃度算出部で求められた各色インキごとのベタ濃度の推定値から各色インキごとの各調整量を求める調整量算出部と、
上記調整量算出部で求められた各調整量を指示する調整量指示部とを備えたインキ調整量指示装置として動作させることを特徴とする。
ここで、このインキ調整量指示プログラムにおいて、上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を手動調整するオペレータに向けて指示するものであってもよく、あるいは、上記調整量指示部は、調整量算出部で求められた各調整量を、画像出力デバイスの各色インキの塗布厚を手動調整する塗布厚調整装置に向けて指示するものであってもよい。
また、上記本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、上記色調整領域取得部は、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を操作に応じて指定する基準点指定部と、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含む共通色空間上の座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたものであることが好ましい。
あるいは、上記色調整領域取得部は、画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応付けられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求めるものであってもよい。
また、本発明のインキ調整量指示プログラムにおいて、画像出力デバイスが、記録用紙を所定の搬送方向に搬送し、各色インキの塗布厚を、各色インキごと、かつ、記録用紙を搬送方向に交わる幅方向について複数に分割したときの各分割領域ごとに、各分割領域ごとの各調整量に応じて調整しながら記録用紙上に網点画像を出力するものであり、
上記測色データ取得部は、上記色調整領域の、共通色空間上の、上記各分割領域ごとの座標値を取得し、ベタ濃度算出部および調整量算出部は、それぞれ、上記ベタ濃度の推定値および上記調整量を、各色インキごと、かつ、各分割領域ごとに求め、上記調整量指示部は、上記調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、各分割領域ごとの各調整量を指示するものであってもよい。
この場合に、上記色調整領域取得部は、
画像出力デバイスを用いて記録媒体に出力される予定の網点画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を操作に応じて指定する基準点指定部と、
上記色調整基準点のデバイス色空間上の座標値にカラープロファイルを介して対応付けられた共通色空間上の座標値を含むその共通色空間上のその座標値近傍の色領域を求めて、網点画像上に、その色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第1の色調整領域を求める第1の色調整領域算出部とを備えた第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
画像出力デバイスを用いて記録媒体上に出力される予定の網点画像上に、共通色空間上の所定のグレー色領域にカラープロファイルを介して対応づけられるデバイス色空間上の座標領域内の座標値を持つ第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
上記情報処理装置を、
上記各分割領域のうち上記第1の色調整領域が重なる分割領域については、上記第1の色調整領域の測色により得られる共通色空間上の座標値がその第1の色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値に一致するようにその第1の色調整領域に重なる各分割領域ごとの各調整量を求めるとともに、
上記各分割領域のうち上記第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、上記第2の色調整領域の測色により得られる共通色空間上の座標値がその第2の色調整領域の調整目標色を表わす共通色空間上の目標座標値に一致するように、各指定色不在分割領域ごとの各調整量を求めるインキ調整量指示装置として動作させるものであることも好ましい形態である。
ここで、上記複数の分割領域それぞれについて色調整量を求めるにあたり、上記調整量算出部は、上記各分割領域のうち上記色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、調整色不存在分割領域についての調整量を、色調整領域に重なる分割領域について求められる調整量に基づいて求めるものであることが好ましい。
また、ドットゲインを具体的に考慮する具体的な構成として、上記記憶部は、さらに、デバイス色空間上の、画像データに対応づけられる座標値から、そのデバイス色空間上の、ドットゲインを含んだ座標値への写像関係を記憶しておくものであり、
上記ベタ濃度算出部は、
測色データ取得部で取得された色調整領域の共通色空間上の座標値からカラープロファイルに基づいてデバイス色空間上の座標値を求め、共通色空間上の上記目標座標値に対応づけられたデバイス色空間上の座標値と、測色データ取得部で取得された共通色空間上の座標値からカラープロファイルに基づいて求められたデバイス色空間上の座標値との双方を、写像関係に基づいて、デバイス色空間上の各新たな座標値に変換するドットゲイン算入部と、
そのドットゲイン算入部で求められたデバイス色空間上の2つの新たな座標値に基づいて画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部とを備えたものであってもよく、その場合に、上記ベタ濃度推定部は、上記2つの新たな座標値それぞれと画像出力デバイスが標準状態にあるときの標準ベタ濃度値とに基づいてそれら2つの新たな座標値に対応する2つの濃度値を求め、それら2つの濃度値と上記標準ベタ濃度値とに基づいて、画像出力デバイスの現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるものであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、オペレータの熟練に頼ることなくインキ調整量が客観的に算出される。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された印刷システムを含む、印刷およびプルーフ画像作成システムの全体構成図である。ここで、図1中の印刷システム40には、印刷機のほか本発明の一実施形態のインキ調整量指示装置等が含まれている。したがって、本発明の実施形態の特徴は図1に示す印刷およびプルーフ画像システムの全体にあるのではなく、そのうちの1つのブロックで示す印刷システム40の内部構成にあるが、ここでは、カラープロファイルの従来の使用方法を説明するために、図1に示す印刷およびプルーフ画像作成システム全体についてその概要を説明する。
カラースキャナ10では、原稿画像11が読み取られて、その読み取られた原稿画像11をあらわす、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、および墨(K)からなる4色の色分解画像データが生成される。このCMYKの画像データはワークステーション20に入力される。ワークステーション20では、オペレータにより、入力された画像データに基づく集版が行なわれ、印刷用の画像をあらわす画像データが生成される。この印刷用の画像データは、印刷を行なう場合は、フィルムプリンタ30に入力され、フィルムプリンタ30では、その入力された画像データに対応した、CMYK各版の印刷用フィルム原版が作成される。
この印刷用フィルム原版からは刷版が作成され、その作成された刷版が印刷システム40を構成する印刷機に装着される。この印刷機に装着された刷版にはインキが塗布され、その塗布されたインキが印刷用の用紙上に転写されてその用紙上に印刷画像41が形成される。
このフィルムプリンタによりフィルム原版を作成し、さらに刷版を作成して印刷機に装着し、その刷版にインキを塗布して用紙上に印刷を行なう一連の作業は、大がかりな作業であり、コストもかかる。このため、実際の印刷作業を行なう前に、プリンタ60により、以下のようにしてプルーフ画像61を作成し、印刷画像41の仕上りの事前確認が行なわれる。
プルーフ画像を作成するにあたっては、ワークステーション20上の集版により作成された画像データがパーソナルコンピュータ50に入力される。ここで、このパーソナルコンピュータ50に入力される画像データは、いわゆるPDL(Page Description Language)で記述された記述言語データであり、パーソナルコンピュータ50では、いわゆるRIP(Raster Image Processor)により、ビットマップに展開されたCMYK4色の画像データに変換される。このCMYK4色の画像データは、実質的には、フィルムプリンタ30に入力される印刷用の画像データと同一である。
このCMYK4色の印刷用の画像データは、このパーソナルコンピュータ50の内部で、LUT(Look Up Table)の形式を持つプロファイルが参照され、プリンタ60に適合したCMYK4色の画像データに変換される。プリンタ60には、そのプリンタ用のCMYK4色の画像データが入力され、プリンタ60では、その入力されたプリンタ用のCMYK4色の画像データに基づくプルーフ画像61が作成される。
ここで、パーソナルコンピュータ50の内部で参照される、LUTの形式を持つプロファイルは、印刷プロファイルとプリンタプロファイルとの結合からなるリンクプロファイルである。
ここでは、先ず印刷プロファイルについて説明する。
図1に示すワークステーションで例えば0%,10%,……,100%と順次変化させたCMYK4色の網%データを生成し、前述の印刷手順に従って、そのようにして生成した網%データに基づくカラーチャートを作成する。図1に示す画像41は、カラーチャートを表わしている画像ではないが、この画像41に代えて多数のカラーパッチが配列されたカラーチャートを印刷したものとし、そのカラーチャートを構成する各カラーパッチを測色計70で測色して各カラーパッチのXYZ値(CIEXYZ色空間上の座標値)を求める。こうすることにより、CMYK4色の色空間上の座標値と共通色空間(ここではCIEXYZ色空間)上の座標値との対応関係をあらわす印刷プロファイルが構築される。
図2は、印刷プロファイルの概念図である。
この印刷プロファイルには、CMYKで定義された画像データが入力され、そのCMYKの画像データがXYZ値で定義された画像データに変換される。ここでは、後述するCMYKと区別するためにC1111と表記する。
次に、プリンタプロファイルについて説明する。
このプリンタプロファイルの作成方法は、カラーチャートを出力する出力デバイスが印刷機ではなくプリンタであるという点を除き、印刷プロファイルの作成方法と同様である。すなわち、ここでは、図1に示すパーソナルコンピュータ50で、各色について0%,10%,…,100%と順次変化させたCMYK4色の網%データ(ここではC2222と表記する)を生成し、そのようにして生成した網%データをプリンタ60に送り、プリンタ60でその網%データに基づくカラーチャートをプリント出力する。図1に示す画像61は、カラーチャートをあらわしている画像ではないが、プリンタ60では、この画像61に代えて、印刷プロファイルの作成のために印刷機での印刷により作成したカラーチャートと同一タイプのカラーチャートを出力したものとし、そのカラーチャートを構成する各カラーパッチを測色計70で測色してXYZ値(CIEXYZ色空間上の座標値)を得る。こうすることにより、プリンタ60についての、C22224色の色空間上の座標値と共通色空間(ここではCIEXYZ色空間)上の座標値との対応関係をあらわすプリンタプロファイルが構築される。
図3は、プリンタプロファイルの概念図である。
このプリンタプロファイルには、C2222の網%データが入力され、そのC2222の網%データがXYZの測色データに変換される。ここでは、この、C2222の網%データをXYZの測色データに変換するプリンタプロファイルをPであらわし、その逆変換、すなわちXYZの測色データをC2222の網%データに変換するプリンタプロファイルをP-1であらわす。
尚、ここではプリンタ60はCMYKの網%データに基づいて画像を出力するプリンタであるとして説明したが、例えばRGBのデータに基づく画像を出力するプリンタに関しても、パーソナルコンピュータ50で、RGB色空間で定義されたデータを発生させてカラーチャートを出力することにより、同様にしてそのプリンタに適合したプリンタプロファイルを作成することができる。
ただしここでは、CMYKの網%データに基づいて画像を出力するプリンタ60を使用するものとして説明する。
尚、印刷プロファイルおよびプリンタプロファイルは1つずつしか存在しない訳ではなく、例えば印刷プロファイルは、印刷機が異なればもちろん、同じ印刷機であっても、インキの違いや印刷用紙の違いなど、異なる印刷条件ごとに作成される。
またこれと同様に、プリンタプロファイルも、プリンタが異なればもちろん異なり、同じプリンタであってもプリント用紙の違いなど異なるプリント条件ごとに作成される。
図4は、印刷プロファイルとプリンタプロファイルを結合させたリンクプロファイルを示す図である。
印刷用のC1111の網%データを印刷プロファイルTによりXYZの測色データに変換し、次いでそのXYZの測色データをプリンタプロファイルP-1により再び、ただし今度はプリンタ用の、C2222の網%データに変換する。この印刷プロファイルTとプリンタプロファイルP-1との結合からなるリンクプロファイルは、印刷用のC111K一色空間で定義された画像データをプリンタ用のC2222の色空間で定義された画像データに変換するプロファイルである。
このように作成されたリンクプロファイルを用いて、今度はカラーチャートではなく、実際の画像を表わす画像データについて、印刷用の、C1111の網%で表現された画像データを、プリンタ用の、C2222の網%で表現された画像データに変換する。
図1に示すプリンタ60には、このようにして得られた、C2222の網%で表現された画像データが送られ、プリンタ60では、その送られてきた画像データに基づいてプルーフ画像がプリント出力される。
上記のようにしてリンクプロファイルを作成し、そのリンクプロファイルを参照して印刷用の画像データをプリンタ用の画像データに変換して、プリンタ60でそのプリンタ用の画像データに基づくプルーフ画像をプリント出力することにより、図1に示す印刷画像41の仕上がりの事前確認を行なうことができる。
従来、印刷プロファイルは、上記のように印刷画像の事前確認用として用いられている。
次に、図1に示す印刷およびプルーフ画像作成システムを構成する印刷システム40の内部構成について説明する。
図5は、印刷機の一部を示す模式図である。
印刷用紙Pは、それぞれ矢印方向に回転する複数のドラムにより矢印A方向に搬送される。その搬送の間、インキキー411により調整された量のインキがロール412に転写され、そのロール412に転写されたインキが多数のロール413により引き延ばされて、ロール414に巻回された刷版に供給され、その刷版に供給されたインキが、ロール415に巻回された、ゴム等からなるブランケットに、その刷版に形成された画像のパターンに転写され、そのブランケット上のインキが印刷用紙P上に塗布される。
図5には、インキ一色分の構成を示したが、印刷機の場合、この図5に示すような構成部分が、印刷用紙Pの搬送経路に沿ってC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(墨)の4色のインキそれぞれに対応して4機(あるいは特色を含めてさらにそれ以上)備えられており、印刷用紙Pがそれらを通過することによってその印刷用紙P上にフルカラーの印刷画像が生成される。
図6は、印刷機のうちの、本発明の実施形態に関係する部分、および本発明の一実施形態としてのインキ調整量指示装置として動作するコンピュータの模式図である。
図5にも示すロール412に隣接して、そのロール412の回転軸方向に配列された複数(例えば30個)のインキキー411a,411b,…,411nが配列されている。それらのインキキー411a,411b,…,411nそれぞれの開度は、コンピュータ510からの指令を受けたインキキー制御部418により各インキキーごとに調整される。また、ロール412の回転速度は、コンピュータ510からの指令を受けたロール回転制御部417により制御される。インキキーにはインキ供給部416からインキが供給され、ロール412および図2に示す多数のロール413を介して、刷版に、さらには印刷用紙上に、各インキキーの開度とロール412の回転速度に応じた量だけインキが供給される。
各インキキー411a,411b,…,411nの開度を調整すると、ロール412の回転軸方向の、各インキキー411a,411b,…,411nに対応した各部分のインキ供給量が調整され、一方ロール412の回転速度を調整するとロール412の回転軸方向全域のインキ供給量が調整される。尚、この図3においても、インキキー411a,411b,…,411n,ロール412、インキ供給部416、ロール回転制御部417、およびインキキー制御部418は一色のインキに対応した構成であり、印刷機にはその構成がC,M,Y,Kの4色分(あるいは特色を含めてそれ以上)備えられている。
ロール418は、CMYKからなる4色のインキによりフルカラー画像が形成された後の印刷用紙Pの搬送を担うロールであり、印刷用紙P上には、印刷画像P1が印刷されている。
ロール418に対向して、本実施形態では3台の、ライン型分光反射率測定用のCCDカメラ500a,500b,500cが配列されている。これらのCCDカメラ500a,500b,500cは、分担して、印刷画像P1の全幅に亘るラインL上の各点の、その印刷画像の分光反射率を測定するものである。
図7は、図6に3台示すCCDカメラの構造を示す模式図である。
この図7では図6に3台示すCCDカメラを代表させてCCDカメラ500と称する。
このCCDカメラ500は、レンズ501で対象物(図6では印刷画像P1)からの反射光を取り込み、スリット502で自分が分担するラインL′上の反射光のみ通過させ、さらにレンズ503を経由させてプリズム504で分光し、さらにレンズ505で、モノクロの二次元CCDカメラ506の撮像面上に結像させる。これにより、二次元CCDカメラ506では、X方向についてはラインL′に沿う方向、Y方向についてはラインL′上の各点の各波長ごとの光強度の情報が得られる。
図6に戻って説明を続ける。
印刷用紙Pは、矢印方向に搬送され、その間、3台のCCDカメラ500a,500b,500cでは、印刷画像P1の全幅に亘るラインL上の各点の分光反射率が求められる。したがって、それら3台のCCDカメラ500a,500b,500cでは印刷画像全域の分光反射率が求められることになる。
それら3台のCCDカメラ500a,500b,500cで求められた印刷画像P1の各点の分光反射率の情報は、コンピュータ510に取り込まれ、そのコンピュータ510内で、その情報に基づいて、印刷画像P1の各点の測色値(ここではCIEXYZ値とする)が求められる。尚、ここでは分光反射率の情報をコンピュータ510に取り込んでからそのコンピュータ510内で測色値を求めているが、CCDカメラ500a,500b,500cの内部に分光反射率を測色値に変換する機能を持たせておき、CCDカメラ500a,500b,500cから、印刷画像P1の各点の測色値の情報をコンピュータ510に取り込んでもよい。
コンピュータ510では、CCDカメラ500a,500b,500cから取り込んだ分光反射率を換算して求めた測色値に基づいて、CMYKの各色インキごとのインキ塗布厚を調整するための各調整値(図6に示す一色分の構成における各インキキー411a,411b,…,411nの開度を調整するための各調整値およびロール412の回転を調整するための速度調整値や、図6に示す一色分の構成と同様の、他の色の構成における各調整値)が求められる。これらの調整値は、図6に示す一色分の構成で説明すると、この図6に示す一色分の構成におけるインキキー制御部418やロール回転制御部417に送られ、それらインキキー制御部418やロール回転制御部417では、送られてきた調整値に基づいて、それぞれ、各インキキー411a,411b,…,411nの開度やロール412の回転速度が調整される。
以下では、特に断らない場合は、図6に示す構成を引用したときは、図6に示す一色分のみでなく、CMYKの各色の対応する構成も含めて引用したものとする。
本発明の一実施形態としてのインキ調整量指示装置は、図6に示すコンピュータ510と、そのコンピュータ510で実行される、本発明の一実施形態としてのインキ調整量指示プログラムとの複合により構成されており、以下では、先ず、このコンピュータ510のハードウェアについて説明する。
図6に示すコンピュータ510は、外観構成上、本体装置520、その本体装置520からの指示に応じて表示画面530a上に画像を表示する画像表示装置530、本体装置520に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード540、および、表示画面530a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス550を備えている。この本体装置520は、外観上、フレキシブルディスク(FD)を装填するためのFD装填口520a、およびCD−ROMを装填するためのCD−ROM装填口520bを有する。
図8は、図6に外観を示すコンピュータのハードウェア構成図である。
本体装置520の内部には、図8に示すように、各種プログラムを実行するCPU521、ハードディスク装置523に格納されたプログラムが読み出されCPU521での実行のために展開される主メモリ522、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置523、FD560が装填されその装填されたFD560をアクセスするFDドライブ524、CD−ROM570が装填され、その装填されたCD−ROM570をアクセスするCD−ROMドライブ525、図6に示すCCDカメラ500a,500b,500cと接続され、CCDカメラ500a,500b,500cから分光反射率データを受け取る入力インタフェース526、および、インキキー制御部518およびロール回転制御部417と接続されそれらインキキー制御部518およびロール回転制御部417にインキ塗布厚を調整するための調整値データを送る出力インターフェース527が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図6にも示す画像表示装置530、キーボード540、マウス550は、バス528を介して相互に接続されている。
図9は、CD−ROMに記憶されたインキ調整量指示プログラムの模式構成図である。
このCD−ROM570には、記憶部610、色調整領域取得部620、目標XYZ取得部630、測定XYZ取得部640、ベタ濃度算出部650、調整値算出部660、および調整値指示部670からなるインキ調整量指示プログラム600が格納されている。ここで、この調整量指示プログラム600を構成する色調整領域取得部620は基準点指定部621と色調整領域算出部622とで構成され、ベタ濃度算出部650は、ドットゲイン算入部651とベタ濃度推定部652とで構成されている。
ここでは、この図9に示すインキ調整量指示プログラム600を記憶したCD−ROM570が図6,図8に示すコンピュータ510のCD−ROMドライブ525に装填され、そのCD−ROM570に記憶されたインキ調整量指示プログラム600がそのコンピュータ510にアップロードされてハードディスク装置523に記憶される。このハードディスク装置523に記憶されたインキ調整量指示プログラム600が図8に示す主メモリ522に展開されてCPU521で実行されると、このコンピュータ510は、本発明のインキ調整量指示装置の一実施形態として動作する。
図9に示すインキ調整量指示プログラム600の各部610〜670の作用については後述する。
図10は、本発明のインキ調整量指示装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。
この図10に示すインキ調整量指示処理装置700は、図6,図8に示すコンピュータ510に図9に示すインキ調整量指示プログラム600がインストールされて実行されることによりそのコンピュータ510内に構築されるものである。
図10に示すインキ調整量指示プログラム700は、記憶部710と、色調整領域取得部720と、目標XYZ取得部730と、測定XYZ取得部740と、ベタ濃度算出部750と、調整値算出部760と、調整値指示部770とから構成されている。ここで、色調整領域取得部720はさらに、基準点指定部721と、色調整領域算出部722とから構成され、ベタ濃度算出部750は、ドットゲイン算入部751とベタ濃度推定部752とから構成されている。
この図10に示すインキ調整量指示装置700を構成する、記憶部710、色調整領域取得部720(基準点指定部721および色調整領域算出部722)、目標XYZ取得部730、測定XYZ取得部740、ベタ濃度算出部750(ドットゲイン算入部751およびベタ濃度推定部752)、調整値算出部760、および調整値指示部770は、図9に示すインキ調整量指示プログラム600を構成する。それぞれ、記憶部610、色調整領域取得部620(基準点指定部621および色調整領域算出部622)、目標XYZ取得部630、測定XYZ取得部640、ベタ濃度算出部650(ドットゲイン算入部651およびベタ濃度推定部652)、調整値算出部660、および調整値指示部670に対応するが、図10のインキ調整量指示装置700の各部710〜770は、コンピュータ510のハードウェアと、オペレーティングシステム(OS)と、アプリケーションプログラムとの複合で構成されているのに対し、図9のインキ調整量指示プログラム600の各部610〜670は、それらのうちのアプリケーションプログラムの部分のみから構成されている。図9のインキ調整量指示プログラム600がコンピュータ510にインストールされて実行されたときの、そのインキ調整量指示プログラム600の各部610〜670の作用は、図10に示すインキ調整量指示装置700の各部710〜770の作用そのものであり、以下、図10のインキ調整量指示装置700の各部710〜770の作用を説明することで、図9のインキ調整量指示プログラム600の各部610〜670の作用を兼ねるものとする。
尚、ここでは、図10のインキ調整量指示装置700の各部710〜770の作用を説明するにあたっても、その概要を説明するにとどめ、その詳細は、図11,図12を参照しての、本発明の一実施形態としてのインキ調整量指示方法の説明と合わせて説明する。
図10に示すインキ調整量指示装置700は、図5,図6の印刷用紙P上にC,M,Y,Kの4色の色インキを、図6に示すインキキー411a,411b,…,411nの開度やロール412の回転速度を調整することによって(前述したとおり、図6にはC,M,Y,Kのうちの一色分の構成のみ示されている)、各色インキの塗布厚を調整しながら印刷用紙P上に網点の印刷画像を出力する印刷機を用いて印刷用紙P上に印刷画像を出力する際の、各色インキの塗布厚を調整するための各調整値を指示する装置である。
ここで、図10のインキ調整量指示装置700の記憶部710には、カラープロフィル710aと、写像関係710bと、対応関係710cが記憶されている。
カラープロファイル710aは、図2を参照して説明した印刷プロファイルに相当するものであり、各色インキCMYKの網点面積率を座標軸とするデバイス色空間(ここではCMYK色空間)上の座標値と、その座標値に対応づけられた画像データに基づいて、印刷機が所定の標準状態(各所定の色インキや所定の印刷用紙が用いられ、その印刷機の各部やその環境温湿度等が所定の標準の状態に設定された状態)にあるときにその印刷機で出力される印刷画像上の色を表わす、所定の共通色空間(ここではCIEXYZ色空間)上の座標値とを対応づけたものである。
また、写像関係710bは、印刷機で用いられるCMYKの4色のインキの色で表現されるCMYK色空間上における、画像データに対応づけられる座標値からドットゲインを含んだ座標値への写像関係である。
さらに、対応関係710cは、各色インキについて網点面積率100%に対応づけられた各単色パッチデータに基づく各単色ベタパッチを、印刷機が標準状態にあるときに上記各調整量のみその標準状態から変化させることにより各色インキの塗布厚を変化させながら各インキごとに複数出力して、各単色ベタパッチそれぞれのベタ濃度を測定することにより得られた、各単色ベタパッチのベタ濃度値と上記調整値との各色インキごとの対応関係である。
また、図10のインキ調整量指示装置700を構成する色調整領域取得部720は、図5,図6に示す印刷機を用いて記録用紙P上に出力される予定の印刷画像上に、色の調整対象となる色調整領域を求める役割りを担っている。本実施形態では具体的には、コンピュータ510の画像表示装置530の表示画面530a上に、図5,図6に示す印刷機を用いて印刷を行なおうとしている印刷画像を表わす画像データに基づく画像を表示し、その画像上に、色の調整対象となる色調整領域が求められる。
本実施形態では、色調整領域取得部720は基準点指定部721と色調整領域算出部722とから構成されている。基準点指定部721は、印刷機を用いて記録用紙P上に出力される予定の印刷画像上に、ここでは具体的には表示画面530aに表示された画像上に、色調整の基準となる色調整基準点を、操作に応じて、すなわちここでは、図6に示すコンピュータ510を構成するマウス550の操作に応じて、指定する役割りを担っている。また、色調整領域算出部722は、そのようにして画像上に指定された色調整基準点のCMYK色空間上の座標値にカラープロファイル710aを介して対応付けられたCIEXYZ色空間上の座標値を含む、そのCIEXYZ色空間上の、その座標値近傍の色領域を求めて、印刷予定の画像上に、その色領域にカラープロファイル710aを介して対応づけられるCMYK色空間上の座標領域内の座標値を持つ色調整領域を求める役割りを担っている。色調整領域取得部720の作用の詳細は後述する。
また、図10のインキ調整指示装置700を構成する目標XYZ取得部730は、上記のように求められた色調整領域の調整目標色を表わすCIEXYZ色空間上の目標座標値(目標XYZ値)を取得する役割りを担っている。この目標座標値を取得するにあたっては、図1に示すプリンタ60でプリント出力された、印刷予定の画像のプルーフ画像を用意し、そのプルーフ画像上の、表示画面530aに表示された画像上に指定した色調整基準点に相当する点が測色計で測色されてその点の測色値(CIEXYZ値)が求められ、その測色値がここでいう目標座標値(目標XYZ値)とされる。
図10に示す目標XYZ取得部730は、ハードウェア上は、上記のようにして求められた目標座標値(目標XYZ値)を図6に示すコンピュータ510を構成するキーボード540からキー入力する場合は、そのキーボード540を指し、図8に示すコンピュータ510の入力インタフェース526に測色計を接続しておいて、測色値を電子データのまま取得する場合は、その入力インタフェース526を指す。
また、図10に示すインキ調整量指示装置700を構成する測定XYZ取得部740は、本発明にいう測色データ取得部に相当するものであり、印刷機を用いて印刷用紙P上に印刷された印刷画像P1上の、上記のようにして求めた色調整領域内の各点の測色により得られたCIEXYZ色空間上の座標値を取得する。本実施形態では、具体的には、図6に示す3台のCCDカメラ500a,500b,500cで印刷画像P1の各点の分光反射率が求められてコンピュータ510に入力され、そのコンピュータ510内ではその印刷画像P1上の色調整領域内の各点の分光反射率が、その色調整領域内の各点の測色値に換算される。したがって、ここでは、CCDカメラ500a,500b,500cから分光反射率の情報を取り込む入力インタフェース526と、その取り込まれた分光反射率情報から測色値を求める演算を行なうCPU521等との複合が、図10の測定XYZ取得部740に相当する。
また、図10のインキ調整量指示装置700を構成するベタ濃度算出部750では、測定XYZ取得部740で取得されたCIEXYZ色空間上の座標値と、測定XYZ取得部730で取得された目標XYZ値との双方に基づいて、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度の推定値が各色インキCMYKごとに求められる。
このベタ濃度算出部750は、ドットゲイン算入部751とベタ濃度推定部752とから構成されており、それらのうちドットゲイン算入部751では、測定XYZ取得部740で取得されたCIEXYZ色空間上の座標値から、カラープロファイル710aに基づいてCMYK色空間上の座標値を求め、CIEXYZ色空間上の目標座標値に対応づけられたCMYK色空間上の座標値と、測定XYZ取得部740で取得されたCIEXYZ色空間上の座標値からカラープロファイル710aに基づいて求められたCMYK色空間上の座標値との双方が、写像関係710bに基づいて、CMYK色空間上の各新たな座標値へと変換される。また、ベタ濃度推定部752では、ドットゲイン算入部751で求められたCMYK色空間上の2つの新たな座標値に基づいて印刷機の現在の状態におけるベタ濃度の推定値が求められる。このベタ濃度推定部752では、上記の2つの新たな座標値に基づいて印刷機の現在の状態におけるベタ濃度の推定値を求めるにあたっては、それら2つの新たな座標値それぞれと印刷機が標準状態にあるときの標準ベタ濃度値とに基づいてそれら2つの新たな座標値に対応する2つの濃度値が求められ、それら2つの濃度値と上記標準ベタ濃度値とに基づいて、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度の推定値が求められる。この演算の詳細については後述する。
また、図10のインキ調整量指示装置700を構成する調整値算出部760では、記憶部710に記憶された対応関係710cに基づいて、ベタ濃度算出部750で求められた各色インキごとのベタ濃度の推定値から各色インキごとの各インキキーの開度の設定値および各インキごとのロール(図6のロール412参照)の回転速度の調整値が求められ、調整値指示部770では調整値算出部で求められた調整値が指示される。本実施形態では、この調整値指示部770では、各色インキごとの各インキキーの調整値および各色インキごとのロールの回転速度の調整値が図6に示すコンピュータ510の画像表示部510の表示画面上に表示されるとともに、それらの調整値がインキキー制御部418およびロール回転制御部417に送られて各インキキーの開度やロール回転速度が自動的に調整され、これによって印刷用紙P上への各色インキの塗布厚が自動的に調整される。
ただし、図10のインキ調整量指示装置700の調整値指示部770は、それらの調整値を表示画面上に表示することによってオペレータに向けて指示するにとどめ、インキキー制御部418およびロール回転制御部417への各インキキーの開度およびロール回転速度の指令はオペレータに委ねてもよい。
図10のインキ調整量指示装置700の更なる詳細は、次に説明する本発明のインキ調整量指示方法の一実施形態を説明する中で説明する。
図11,図12は、本発明の一実施形態のインキ調整量指示方法の処理の流れを示すブロック図およびフローチャートである。
先ず、図12ステップS11に示すように、印刷機を標準状態に設定する。すなわち、印刷機に、印刷を行なおうとするときの、CMYKの各色インキを供給し、印刷を行なおうとする印刷用紙をセットし、印刷機の各部の設定をその印刷に適合する条件に設定し、温湿度等の環境も所定の環境に設定する。
このようにして印刷機を標準状態に設定した後、図2を参照して説明したように、カラーチャートを印刷しそのカラーチャートを構成する各カラーパッチを測色することにより、画像データ上の値(CMYK色空間上の座標値)と印刷画像上の測色値(CIEXYZ色空間上の座標値)との対応を表わすカラープロファイル(印刷プロファイル)を作成する(図12ステップS12)。この作成されたカラープロファイルは、図6,図8に示すコンピュータ510に記憶される(図10の記憶部710のカラープロファイル710a)。
また、印刷機が標準状態にあるときに、各インキキーの開度の設定値のみ標準状態から変化させながら、C,M,Y,Kの各単色の網点面積率が100%の単色パッチを各インキキーに対応した領域に印刷し、それらの単色パッチの濃度(ベタ濃度)を測定し、これにより、インキキーの開度の設定値とCMYKベタ濃度との対応関係を求める(ステップS21)。この対応関係は、CMYKのうちの1色のインキの1つのインキキーごとに作成される。図11(C)には、一色のインキの1つのインキキーに関する対応関係が示されている。
このステップS21で求められた対応関係も図6,図8に示すコンピュータ510に記憶される(図10の記憶部710の対応関係710c)。
尚、図6を参照して説明したように、インキ塗布厚はインキキーの開度とロール回転速度との双方によって調整されるが、ここでは説明を単純化するため、ロールの回転速度は標準状態のままとし、インキキーの開度の調整によってインキ塗布厚を調整するものとして説明している。
ロール回転速度の調整と各インキキーの開度の調整との双方によりインキ塗布厚を調整する場合については後述する。
また、ステップS31において、以下のようにしてドットゲイン算入前後の写像関係が求められる。
ここでは、M(マゼンタ),Y(イエロー),K(墨)の網%(これを単に例えばマゼンタに関して、M=○%のように表現することがある。Y,KおよびC(シアン)に関しても同様である)を、M=Y=K=0%に保ったまま、C=0%,10%,20%,…,100%のように変化させ、上記のカラープロファイルを参照して、(C,M,Y,K)=(0%,0%,0%,0%),(10%,0%,0%,0%),(20%,0%,0%,0%),…,(100%,0%,0%,0%)に対応した、CIEXYZのうちのXの値を求め、以下の式
Figure 2005047117
に従ってC′を求める。この(2)式中、X100はカラープロファイルによって(C,M,Y,K)=(100%,0%,0%,0%)に対応づけられたCIEXYZのうちのXの値であり、X0は、同じカラープロファイルによって(C,M,Y,K)=(0%,0%,0%,0%)に対応づけられたCIEXYZのうちのXの値である。ここで、(1)式に従って求めたC′を、(1)式中のXの値をカラープロファイルを参照して求めた際のCに対応づける。例えば(C,M,Y,K)=(20%,0%,0%,0%)を基にカラープロファイルを参照してX20を求め、(1)式に従って、
Figure 2005047117
が求められた場合、C=20%とC′=24%とを対応づける。このときのC=20%は、ドットゲインを算入する前の画像データ上の網%、C′=24%は、ドットゲインを算入した後の網%である。
C(シアン)のみでなく、M(マゼンタ),Y(イエロー),K(墨)についても同様であり、M(マゼンタ)については、C=Y=K=0%に固定するとともにM=0%,10%,20%,…,100%と変化させカラープロファイルを参照してCIEXYZのうちのYを求め、
Figure 2005047117
但し、Y100,Y0は、M=100%,0%(C=Y=Kは常に0%)のときのCIEXYZのうちのYの値である。
に従ってドットゲイン算入後のM′を求めて、ドットゲイン算入前のMと算入後のM′とを対応づけ、Y(イエロー)については、C=M=K=0%に固定するとともにY=0%,10%,20%,…,100%と変化させカラープロファイルを参照してCIEXYZのうちのZの値を求め、
Figure 2005047117
但し、Z100,Z0は、Y=100%,0%(C=M=Kは常に0%)のときのCIEXYZのうちのZの値である。
に従ってドットゲイン算入後のY′を求めて、ドットゲイン算入前のYと算入後のY′とを対応づけ、K(墨)については、C=M=Y=0%に固定するとともにK=0%,10%,20%,…,100%と変化させカラープロファイルを参照してCIEXYZのうちのYの値を求め、
Figure 2005047117
但し、Y100,Y0は、K=100%,0%(C=M=Yは常に0%)のときのCIEXYZのうちのYの値である。
に従ってドットゲイン算入後のK′を求めて、ドットゲイン算入前のKと算入後のK′とを対応づける。
図12のステップS31では、このようにして、CMYK色空間上での、ドットゲイン算入前の画像データ上の座標値からドットゲイン算入後の座標値への写像関係が求められる。この写像関係も、図6,図8に示すコンピュータ510に記憶される(図10に示す記憶部710の写像関係710b)。
尚、ここでは、ステップS11で求めたカラープロファイルを参照して、計算上でドットゲイン算入前後の写像関係を求めたが、上述の画像データ(例えばC(シアン)に関してはM=Y=K=0%に固定してC=0%,10%,20%,…,100%と変化させた複数の単色パッチを表わす画像データ。M,Y,Kについても同様)に基づく単色パッチを印刷機で印刷しその印刷用紙上にあらわれた単色パッチの網点面積率を測定することによりドットゲイン算入後のC′,M′,Y′,K′を求め、ドットゲイン算入前の画像データ上のC,M,Y,Kと実測により求めたドットゲイン算入後のC′,M′,Y′,K′とを対応づけることにより、ドットゲイン算入前後の写像関係を求めてもよい。
以上の各ステップS11,S12,S21,S31は準備段階のステップであり、このような準備が終了した後、画像印刷の場面に移る。
画像の印刷にあたっては、未だ実際に画像印刷を開始するよりも前に、これから印刷する予定の画像の、図1に示すプリンタ60でプリント出力されたプルーフ画像を用意し、さらに、これから印刷する予定の画像を表わす画像データに基づいて、コンピュータ510の画像表示装置530の表示画面530s上に、その印刷予定の画像と同一の画像を表示する。こうしておいて、ステップS41a,S41bでは、その表示画面530a上に表示された画像上に、色調整領域が求められる。ここで、ステップS41aは、CMYK4色のインキのうちの、CMY3色のインキの調整値を求めるための色調整領域を求めるステップであり、ステップS41bは、CMYK4色のインキのうちのK1色のインキの調整値を求めるための色調整領域を求めるステップである。
以下においても、ステップS41a〜S47aは、CMY3色に関するステップ、ステップS41b〜S47bは、K1色に関するステップであり、以下では、CMY3色に関するステップS41a〜S47aを中心に説明し、K1色に関するステップS41b〜S47bは、CMY3色に関するステップS41a〜S47aとの相違点について説明する。
ステップS41aでは、先ず、表示画面530a上に表示された画像上に色を調整しようとする1点(色調整基準点)を、図6に示すマウス550で指定する。ここで指定する1点としては、その画像が印刷されたときに、C,M,Yの3色のインキにより色が表現される点が選択される。具体的には、例えば、C,M,Yの3色のインキが重畳されるグレーの点、あるいは、その印刷画像上で所望の色に調整したい、例えば肌色、緑色等、その印刷画像上の重要な色の点が指定される。
これに対し、ステップS41bでは、その画像が印刷されたときに、Kの1色のインキで表現されるグレーの点が指定される。
ステップS41aでは、上記のようにして色調整基準点が指定されると、その指定された色調整基準点のCMYデータ(CMYK色空間上の、K=0のサブ色空間(CMY色空間)上の座標値)が、カラープロファイル710a(図10参照)が参照されてCIEXYZ色空間上の座標値(CIEXYZ値)に変換され、そのCIEXYZ色空間上のその座標値を含む所定のX,Y,Zの三次元空間が求められる。この三次元空間は、その座標値(CIEXYZ値)をL**b色空間に写像したときに、そのL**b色空間上におけるその写像された座標値を中心とし、所定の色度差ΔEを半径とした球体に対応づけられる空間である。さらに、このようにして求めた三次元空間をカラープロファイル710aを参照してCMY色空間上の座標領域に変換し、表示画面530a上が表示されている画像上に、その座標領域内の座標値を持つ点の集合からなる領域(色調整領域)が求められる。
図13は、色調整領域の求め方を示した図である。
表示画面上に、図13(A)に示す、これから印刷しようとしている、円P21と星印P22とからなる画像P2が表示されているとし、表示画面上のマウスカーソル551を、その画像P2上の、色を調整しようとする所望の位置に移動させてマウスクリックを行なう。するとその点(ここでは、図13(A)に示すように、円P21の中の一点)が色調整基準点として指定される。ここで、この図13(A)の縦に平行に引いた一点鎖線は、この画像P2と同じ画像を印刷するときの各インキキーに対応する領域を示したものであり、例えば図6に示す各インキキー411a,411b,…,411nが各領域da,db,…,dnのインキ量の調整を担っていることを表わしている。
ここでは、図13(A)の円P21の内部は、ほぼ一様な色を有し、星印P23の内部もその星印P23の中ではほぼ一様な色を有し、さらに、それらの円P21および星印P22のいずれからも外れた背景も、その背景の中ではほぼ一様な色を有するものとする。ただし、円P21の内部と、星印P22の内部と、背景は、相互に全く異なる色であるとする。
ここで、マウス操作により、図13(A)の円P21の内部の一点が色調整基準点として指定されると、その指定された色調整基準点のCMY値から、カラープロファイル710a(図10参照)を参照してCIEXYZ値が求められ、CIEXYZ色空間上における、そのCIEXYZ値を取り巻く所定の三次元空間(上述したL**b色空間で半径ΔEの空間)が求められる。
図13(A)の円P51の内部は全て、CIEXYZ色空間上では、その三次元空間内に含まれる色を有し、この円P51を外れた領域はその三次元空間からは外れた色を有するものとする。このようにして求めたその三次元空間をカラープロファイル710aを参照してCMY色空間に戻し、そのCMY色空間上の座標値(CMY値)を有する領域(色調整領域)をその画像P2上に求める。
図13(B)は、上記のようにして画像P2上に求めた色調整領域を示す図である。
この図13(B)の、図13(A)の円P21に近似した、斜線を施した領域P23が上記のようにして求めた色調整領域である。図13(B)には、インキキーの区切りを示す一点鎖線のほか、縦横に引いた細かい線が示されている。これらの縦横の線で区切られた各小領域は、図6に示すCCDカメラ500a,500b,500cで測定される分光反射率の分解能を表わしており、それら各小領域ごとに分光反射率が測定され、その分光反射率に基づいて各小領域ごとにCIEXYZ値が求められる。そこで、色調整領域P23を求めるにあたっても図13(B)に示す各小領域を単位として各小領域が色調整領域に含まれるか否かが判定される。
図12のステップS41bについても同様であるが、色調整基準点を指定するにあたっては、印刷時にKの1色のインキで表現されるグレーの点(例えば図13(A)の星印P22の内部がK1色のグレーで表現されるときにおいて、その星印P22の内部の一点など)が指定され、そのグレーの点のK値がカラープロファイル710b(カラープロファイル710bの、C=M=Y=0のKのみのサブプロファイル)を介してCIEXYZ値に換算され、CIEXYZ色空間上における、そのCIEXYZ値で表わされる座標を囲う空間が求められ、その空間に対応する、K1色のインキで表現される、画像P2上の色調整領域(例えば図13(A)の星印P22に近似した領域)が求められる。
図12のステップS42a,S42bでは、用意したプルーフ画像上の色調整基準点が例えば図示しない測色計で測色され、目標となるCIEXYZ値が算出される。この目標となるCIEXYZ値は図6に示すコンピュータ510に取り込まれる(図10の目標XYZ取得部730参照)。
以上の準備が整った後、実際の印刷が開始される。
実際の印刷が開始されると、図6に示す3台のCCDカメラ500a,500b,500cで、図13(B)に示す各小領域ごとの分光反射率が測定され、コンピュータ700内ではその分光反射率に基づいて色調整領域を構成する各小領域のCIEXYZ値が求められる(図12のステップS43a,S43b)。
尚、図13(B)に示すような色調整領域P23が求められた場合、その色調整領域は、全てのインキキーがそれぞれ分担する領域(図13(B)の隣接する縦の一点鎖線に挟まれた領域)の全てには広がっておらず、このままでは、インキ量の調整を行なうことのできないインキキーが生じるおそれがあるが、この点に関しては、後で言及することとし、ここでは、色調整領域P23は、全てのインキキーがそれぞれ分担する領域全てに広がっているものとして説明を続ける。
図12のステップS44aでは、コンピュータ510内において、図10に示す記憶部710に記憶されたカラープロファイル710aが参照され、測定XYZ取得部740で取得した色調整領域内の各点のCIEXYZ値から、K=0%の拘束条件の下でのデバイス信号(CMYK色空間上の座標値)であるCMY値が算出される。また、ステップS44bでは、K1色のグレー領域からなる色調整領域内の各点のCIEXYZ値から、C=M=Y=0%の拘束条件の下でデバイス信号Kが算出される。このようにして求めた各小領域ごとのCMY値あるいはK値が、各インキキーにより調整される領域(図13(A),(B)に示す複数の縦の一点鎖線のうちの互いに隣接する一点鎖線に挟まれた領域)ごとに平均化され、それらの各領域ごとに、平均値としてのCMY値あるいはK値が求められる。また、このデバイス信号CMYKの算出の際、印刷画像P1上の色調整領域P23(図13(B)参照)のCIEXYZ値からデバイス信号CMYKを求めるだけでなく、それと同様にして、プルーフ画像上の色調整基準点を測色して得た目標となるCIEXYZ値も、その同じカラープロファイルに基づいてデバイス信号CMYK_tarに変換される。ここで‘_tar’は目標(ターゲット)であることを示す添字である。
以下の各ステップS45a,S45b〜S49では、各インキキーに対応した各領域(図13(A),(B)に示す、隣接する一点鎖線に挟まれた各領域)ごとに演算等が行なわれる。
コンピュータ510内では、このようにして求めたデバイス信号CMYKおよびCMYK_tarの双方について図10の記憶部710に記憶された写像関係710b(図11(B)にシアン(C)に関しその一例を示す)に基づいて、ドットゲイン補正が行なわれ、ドットゲインを含んだ補正デバイス信号C′M′Y′K′,C′M′Y′K′_tarが算出される(ステップS45a,S45b)。これらのステップS45a,S45bの処理は、図10に示すインキ補正量指示装置700のベタ濃度算出部750を構成するドットゲイン算入部751での処理である。
次に、ステップS46a,S46bでは、ドットゲインを含んだ補正デバイス信号C′M′Y′K′,C′M′Y′K′_tarから濃度値が算出される。ここでは、補正デバイス信号から濃度値を求めるにあたっては、以下のマーレー・デービスの式を採用する。目標CIEXYZから求めたデバイス信号CMYK_tarにドットゲインを算入した補正デバイス信号C′M′Y′K′_tarのうちのシアンC′_tarについて示すと、
Figure 2005047117
である。ここでDc100は、印刷機がインキキーの開度を含め全て標準状態にあるときの網点面積率100%のシアン(C)の単色パッチのベタ濃度である。このベタ濃度Dc100は、図12のステップS21で求められて図10の記憶部710に記憶されている対応関係710c(インキ塗布厚を調整するためのインキキーの開度の設定値とベタ濃度との対応関係)中に含まれる、インキキーが標準の開度に設定されているときの単色パッチのベタ濃度である。
上記(6)式に基づいて、ドットゲインを含んだ補正デバイス信号C′_tarが濃度値Dcp_tarに換算される。
また、これと同様に、図6に示すCCDカメラ500a,500b,500cで色調整領域を測定して得た測定CIEXYZから求めたデバイス信号CMYKにドットゲインを算入した補正デバイス信号C′M′Y′K′についても、補正デバイス信号C′について示すと、
Figure 2005047117
に従って補正デバイス信号C′に対応する濃度値Dcpが求められる(ステップS46a)。
ここで、補正デバイス信号C′は、補正デバイス信号C′_tarと比べ一般に異なる網%値を示すが、網%値が変化したのは見かけ上であって実際上はインキ塗布厚が変化したことによる濃度変化であり、網点面積率は一定であると考えられる(実際には、インキ塗布厚が変化すると印刷画像上での網点面積率も若干は変化するが、その変化は小さいと考えられる)。
そこで、ここでは、(6)式と(7)式から算出した2つの濃度値Dcp#tar,Dcpから、補正デバイス信号C′_tar,C′が相互に同一と見なして(C′_tar=C′)、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度値Dc100′を求める(ステップS47a)。
Figure 2005047117
以上の(6)〜(8)式の演算はシアン(C)に関するものであるが、マゼンタ(M),イエロー(Y),墨(K)についても同様である。
すなわち、マゼンタ(M)については、
Figure 2005047117
Figure 2005047117
但し、DM100は、印刷機がインキキーの開度を含め標準状態にあるときのマゼンタの網点面積率100%の単色パッチのベタ濃度である。
に基づいて、M′_tar,M′にそれぞれ対応した濃度値DMP#tar,DMP#が算出され(ステップS46a)、式
Figure 2005047117
に従って、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度値DM_100′が算出される(ステップS47a)。
また、イエロー(Y)については、
Figure 2005047117
Figure 2005047117
但し、DY100は、印刷機がインキキーの開度を含め標準状態にあるときのイエローの網点面積率100%の単色パッチのベタ濃度である。
に基づいて、Y′_tar,Y′にそれぞれ対応した濃度値DYP#tar,DYPが算出され(ステップS46a)、式
Figure 2005047117
に従って、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度値DY_100′が算出される(ステップS47a)。
さらに、墨(K)についても、
Figure 2005047117
Figure 2005047117
但し、DK100は、印刷機がインキキーの開度を含め標準状態にあるときの墨(K)の網点面積率100%の単色パッチのベタ濃度である。
に基づいて、K′_tar,K′にそれぞれ対応する濃度値DKP#tar,DKPが算出され(ステップS46b)、式
Figure 2005047117
に従って、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度値DK_100′が算出される(ステップS47b)。これらステップS46a,S46b,S47a,S47bの処理は、図10に示すインキ調整量指示装置700のベタ濃度算出部750を構成するベタ濃度推定部752で行われ、上記の(6)〜(17)式に従って、印刷機の現在の状態におけるベタ濃度の推定値DC100′,DM100′,DY100′,DK100′が求められる。
ここで、ステップS43a,S43b〜ステップS47a,S47bの処理は、配列された複数のインキキー(図6に示す一色分のインキキー411a,411b,…,411nを参照)のそれぞれについて行なわれ、C,M,Y,Kの各色インキかつ配列された各インキキーについてベタ濃度の推定値が求められる。
図12のステップS48では、ステップS21で求められた対応関係、すなわち、図10のインキ調整量指示装置700の記憶部710に記憶された対応関係710c(図11(C)参照)に基づいて、ベタ濃度の推定値からインキキーの調整値Mが求められる。
このインキキーの調整値Mは、1色のインキの1つのインキキーについて、
M=f(D100´,D100)……(18)
と表現することができる。ここで、Mは、その1色のインキのその1つのインキキーの調整値、D100´は、その1色のインキのその1つのインキキーに対応するベタ濃度の推定値、D100は、インキキーの開度の設定値を含めその印刷機の全てが標準状態にあるときの、その1色のインキのその1つのインキキーに対応するベタ濃度の測定値である。
図14は、図10のインキ調整量指示装置700の記憶部710に記憶された対応関係710c、すなわち、ベタ濃度とインキキーの開度の設定値との対応関係を示す図である。
図12のステップS48では、上記(18)式に示すように、ベタ濃度の推定値D100′と標準状態にあるときのベタ濃度値D100との双方に基づいて、標準状態におけるベタ濃度と同一のベタ濃度を得られるようにインキキーの開度を調整するための調整値Mが求められる。このステップS48の処理は、図10のインキ調整量指示装置700の調整値算出部760に相当する。
このステップS48における調整値Mの算出は、CMYKの各色インキごとかつ各インキキーごとに行なわれる。
図12のステップS49(図10のインキ調整量指示装置700の調整値指示部770)では、ステップS48(図10のインキ調整量指示装置700の調整値算出部760)で求められる調整値Mがコンピュータ510の表示画面上に表示されるとともに、CMYKの各色インキに対応したインキキー制御部(図6には一色分のインキキー制御部418が示されている)に送られてCMYKの各色インキの各インキキーの開度が調整される。
図15は、図6,図8に示すコンピュータ510の表示画面530a上に表示されるインキキー開度調整値Mを示す図である。
ここには、CMYKの各色インキごと、かつ各インキキー(ここでは番号1〜番号13の13のインキキー)ごとの調整値Mが示されている。「+0」は、そのインキキーの開度は今のままでよいことを表わしており、「+1」はそのインキキーの開度を+1ステップだけ調整すべきことを表わしており、「−1」はそのインキキーの開度を−1ステップだけ調整すべきことを表わしている。「+2」,「−2」等も同様である。
尚、本実施形態では、今のインキキーの開度を「+0」とし、今の開度からの相対的な調整値(「+1」、「−2」等)を表示するように構成したが、今の開度からの相対値ではなく例えばインキキー全閉を基準としたときのインキキーの開度の絶対的な値を求めて表示してもよい。
本実施形態では、上述したように、各インキキーの開度の調整値が表示されるたけでなく、それらの調整値がCMYKの各色インキごとのインキキー制御部(図6のインキキー制御部418参照)に送られて各インキキーの開度が調整される。
ただし、図10のインキ調整量指示装置700の調整値指示部770では、図15に示すように他コンピュータ570の表示画面上に調整値を表示することによってオペレータに向けて指示するにとどめ、図6のインキキー制御部418等、CMYKの各色インキに対応するインキキー制御部に向けたインキキー開度指令の発信はオペレータに委ねてもよい。
尚、以上の説明では、色調整領域(図13(B)の色調整領域P23参照)の内部の各小領域ごとに求めたCIEXYZ値をデバイス値(CMY値あるいはK値)に換算した後、そのCMY値あるいはK値を、1つのインキキーがインキ量の調整を分担する各領域(図13(B)の縦の一点鎖線で挟まれた各領域)ごとに平均し各領域ごとに平均値としてのCMY値あるいはK値を求めてその後の演算を行なう旨説明したが、平均値を求めずに各小領域単位で演算を進め、各小領域ごとに調整値を求めた段階で、それらの調整値を、各インキキーに対応した領域ごとに平均して各領域ごとに平均値としての調整値を求め、各領域ごとの平均値としての調整値を用いて各インキキーの開度を制御してもよい。
次に、インキキー開度のみでなく、インキキー開度とともにロールの回転速度を制御することによりインキ塗布厚を調整する場合について説明する。
この場合、図12のステップS21において、標準状態にある印刷機を用い、インキキーの開度だけでなくロール(図6のロール412に相当する、CMYKの各色インキ供給用の各ロール)の回転速度を標準状態から変化させて、CMYK各色インキの単色のべた(網点面積率100%)の単色パッチを印刷し、それらの各単色パッチの濃度を測定し、ベタ濃度とインキキー開度の設定値との対応関係(図12参照)のみでなく、ベタ濃度とロールの回転速度設定値との対応関係をCMYKの各色インキごとに求める。これらの対応関係は、図10の記憶部710に記憶しておく。
図16は、ベタ濃度とロール回転速度設定値との間の、一色分の対応関係を示す概念図である。
ロールの回転速度とインキキーの開度との双方を調整することによりインキ塗布厚を調整するときは、各インキキーに対応するベタ濃度の推定値(図12のステップS47a,S47b(図10のベタ濃度算出部750)で算出された推定値)を、各ロールに対応する一連のインキキー(例えば図6に示すロール412に対応する一連のインキキー411a,411b,…,411n)に関するベタ濃度推定値の平均値D100′aveを求めて、そのベタ濃度推定値の平均値D100′aveと印刷機がインキキーの開度およびロールの回転速度も含めて標準状態にあるときのベタ濃度D100とに基づいて図16に示す回転速度補正値M′を求める。また、そのロールに対応する各インキキーについては、ベタ濃度推定値D100′を以下のようにして新たな推定値に補正する。
新たな推定値D100′=
元々の推定値D100′−(D100′ave−D100) ……(18)
個々のインキキーについては、この(18)式に基づいて求めた新たな推定値D100′を用い、図14に示すようなベタ濃度とインキキー設定値との対応関係からインキキーの調整値Mを求める。
図12のステップS49(図10の調整値指示部770)では、上記のようにして求めたCMYKの各色インキに対応するロール回転速度の各調整値Mを、CMYKの各色インキに対応する各ロールの回転速度を制御する各ロール速度制御部(図6の一色分の構成におけるロール速度制御部417参照)に送って各ロールの回転速度を調整させるとともに各インキキーの各調整値Mを、CMYKに対応する調整値Mごとにそれらの各色インキに対応する各インキキー制御部(図6の一色分の構成におけるインキキー制御部418参照)に送って各インキキーの開度を調整させる。また、それとともに、コンピュータ510の表示画面上に、図15に示す各インキキーの調整値を表示するとともにロール回転速度の調整値を表示する。
図17は、ロール回転速度調整値の表示例を示す図である。
ここには、CMYKの各色インキの塗布を担当する各ロールについて、それぞれ、回転速度2.0ステップを上げるべきこと、回転速度1.0ステップを上げるべきこと、回転速度2.0ステップを下げるべきこと、および回転速度1.0ステップを上げるべきこと、が示されている。
以上で本発明の一実施形態の説明を終え、次に本発明の他の実施形態について説明する。ここで、以下に説明する各実施形態においては、これまで説明してきた実施形態との相違点のみ図示および説明する。
図18は、図9の色調整領域取得部620に代わる色調整領域取得部620′を示す図であり、図19は、図10の色調整領域取得部720に代わる色調整領域取得部720′を示す図である。
図19の色調整領域取得部720′は、図9の色調整領域取得部620を図18の色調整領域取得部620′に置き換えたときのインキ調整量指示プログラム600がコンピュータ510にインストールされて実行されたとき、図18の色調整領域取得部620′の実行によりコンピュータ510内に実現する機能要素である。
図10の色調整領域取得部720では、図13を参照して説明したように、表示画面上に表示された画像上に、マウス操作により色調整基準点が指定され、その表示画像上にその色調整基準点の色とほぼ同じ色の色調整領域が求められたが、図19の色調整領域取得部720′では、CIEXYZ空間上にある特定濃度のグレー色を表わす座標値があらかじめ指定されており、色調整領域基準点の指定を受けずに、CIEXYZ色空間上の、そのグレー色近傍のグレー色領域に対応する画像上の領域が色調整領域として求められる。ここでは、CMY3色からなるグレー色とK1色からなるグレー色の双方があらかじめ指定されており、CIEXYZ色空間上の、それら各グレー色近傍の各グレー色領域に対応する、印刷予定の画像上の、CMY3色で表現されるグレー領域およびK1色で表示されるグレー領域がそれぞれ色調整領域として求められる。ここでは、色調整基準点を指定することに代わり、基準のグレー色があらかじめ指定されている旨説明したが、基準のグレー色をあらかじめは定めずに、その画像全域をサーチして、そのサーチの結果からその画像上の広い領域が色調整領域に含まれるように、その画像ごとに基準のグレー色を定めてもよい。
画像上のある点のグレー色を所望のグレー色に調整するのが一般的であり、図18,図19に示すように、色調整基準点を指定することなく、一律にグレー色を調整するように構成してもよい。
図20,21は、もう1つの実施形態における、図9の色調整領域取得部620に代わる色調整領域取得部620″および図10の色調整領域取得部720に代わる色調整領域取得部720″を示す図である。
図21の色調整領域取得部720″は、図9の色調整領域取得部620を図20の色調整領域取得部620″に置き換えたときのインキ調整量指示プログラム600がコンピュータ510にインストールされて実行されたときに、図20の色調整領域取得部620″の実行によりコンピュータ510内に実現する機能要素である。
図21の色調整領域取得部720″を構成する第1の色調整領域取得部720A、およびその第1の色調整領域取得部720Aを構成する基準点指定部721Aと色調整領域算出部722Aは、それぞれ、図10に示すインキ調整量指示装置700を構成する色調整領域取得部720、およびその色調整領域取得部720を構成する基準点指定部721と色調整領域算出部722と同一である。
また、図21の色調整領域取得部720″を構成する第2の色調整領域取得部720Bは、図19の色調整領域取得部720′と同一である。ただし、第1の色調整領域取得部620で求められた第1の色調整領域の方が優先し、図13(A),(B)に示す各インキキーによりインキ量の調整が分担された各領域(図13(A),(B)の、隣接する縦の一点鎖線に挟まれた各領域)のうち、第1の色調整領域が広がっていてその第1の色調整領域の測色データに基づいてそのインキキーの開度が可能なときはそのインキキーの領域については第1の色調整領域が採用され、画像上のそれ以外の領域について、第2の色調整領域取得部720Bで求められたグレー色の第2の色調整領域が採用される。
このようにして、全体として広い色調整領域を採用して、各インキキーの開度調整用の調整値が求められるが、それでもなお色調整領域が広がっていないインキキーの領域については、色調整領域が広がっているインキキーについて求められた調整値が適用される。調整値が求められてないインキキーに、調整値が求められたインキキーの調整値を適用するにあたっては、できるだけ近接したインキキーの調整値を採用してもよく、あるいは調整値が求められた複数のインキキーの調整値の平均値を採用してもよい。
調整値が求められないインキキーについて、調整値が求められたインキキーの調整値を適用するのは、図20,図21の実施形態に限られるものではなく、図18,図19の実施形態、あるいは、図9,図10の実施形態において行なってもよい。
尚、以上の各実施形態は、本発明にいう画像出力デバイスの一例として印刷機を取り上げて説明したが、本発明の対象となる画像出力デバイスは、印刷機に限られるものではなく、本発明は、網点面積率により濃度階調や色調を表現する網点画像を出力する画像出力デバイスであって、インキ塗布厚を調整する機構のある画像出力デバイス一般を対象とすることができる。
本発明の一実施形態が適用された印刷システムを含む、印刷およびプルーフ画像作成システムの全体構成図である。 印刷プロファイルの概念図である。 プリンタプロファイルの概念図である。 印刷プロファイルとプリンタプロファイルを結合させたリンクプロファイルを示す図である。 印刷機の一部を示す模式図である。 印刷機のうちの、本発明の実施形態に関係する部分、および本発明の一実施形態としてのインキ調整量指示装置として動作するコンピュータの模式図である。 図6に示すCCDカメラの構造を示す模式図である。 図6に外観を示すコンピュータのハードウェア構成図である。 CD−ROMに記憶されたインキ調整量指示プログラムの模式構成図である。 図6に外観を示すコンピュータのハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態のインキ調整量指示方法の処理の流れを示すブロック図およびフローチャートである。 本発明の一実施形態のインキ調整量指示方法の処理の流れを示すブロック図およびフローチャートである。 色調整領域の求め方を示した図である。 ベタ濃度とインキキーの開度の設定値との対応関係を示す図である。 コンピュータの表示画面上に表示されるインキキー開度調整値Mを示す図である。 ベタ濃度とロール回転速度設定値との間の、一色分の対応関係を示す概念図である。 ロール回転速度調整値の表示例を示す図である。 図9の色調整領域取得部に代わる色調整領域取得部を示す図である。 図10の色調整領域取得部に代わる色調整領域取得部を示す図である。 もう1つの実施形態における、図9の色調整領域取得部に代わる色調整領域取得部を示す図である。 もう1つの実施形態における、図10の色調整領域取得部720に代わる色調整領域取得部を示す図である。
符号の説明
10 カラースキャナ
11 原稿画像
20 ワークステーション
30 フィルムプリンタ
40 印刷システム
41 印刷画像
50 パーソナルコンピュータ
60 プリンタ
61 プルーフ画像
70 測色計
411,411a,411b,…,411n インキキー
412 ロール
416 インキ供給部
417 ロール回転制御
418 インキキー制御部
500,500a,500b,500c CCDカメラ
510 コンピュータ
520 本体装置
521 CPU
522 主メモリ
523 ハードディスク装置
524 FDドライブ
525 CD−ROMドライブ
526 入力インターフェイス
527 出力インターフェイス
528 バス
540 キーボード
550 マウス
560 FD
570 CD−ROM
600 インキ調整量指示プログラム
610 記憶部
620 色調整領域取得部
621 色調整領域取得部
622 基準点指定部
620′ 色調整領域取得部
620″ 色調整領域取得部
620A 第1の色調整領域取得部
621A 基準点指定部
622A 色調整領域算出部
620B 第2の色調整領域取得部
630 目標XYZ取得部
640 測定XYZ取得部
650 ベタ濃度算出部
651 ドットゲイン算入部
652 ベタ濃度推定部
660 調整値算出部
670 調整値指示部
710 記憶部
710a カラープロファイル
710b 写像関係
710c 対応関係
720 色調整領域取得部
721 基準点指定部
722 色調整領域算出部
720′ 色調整領域取得部
720″ 色調整領域取得部
720A 第1の色調整領域取得部
721A 基準点指定部
722A 色調整領域算出部
720B 第2の色調整領域取得部
730 目標XYZ取得部
740 測定XYZ取得部
750 ベタ濃度算出部
751 ドットゲイン算入部
752 ベタ濃度推定部
760 調整値算出部
770 調整値指示部

Claims (33)

  1. 印刷機のインキ調整量指示方法において、
    網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを求める第1ステップと、
    インキ調整量を標準状態から変えながら、網点面積100%の濃度と前記インキ調整量の関係を各色インキごとに求める第2ステップと、
    画像データから色調整領域を求める第3ステップと、
    前記調整領域の共通色空間の座標を取得する第4ステップと、
    前記画像データを印刷した印刷物の前記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める第5ステップと、
    前記第4ステップの共通色空間の座標と前記第5ステップの共通色空間の座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求める第6ステップと、
    前記第2ステップで求められた関係に基づいて、前記第6ステップで求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの前記各調整量を求める第7ステップと、
    前記第7ステップで求められた前記調整量を指示する第8ステップとを有することを特徴とするインキ調整量指示方法。
  2. 前記第3ステップは、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する第1サブステップと、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する色調整領域を求める第2サブステップとを有することを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  3. 前記第3ステップは、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での色調整領域を求めることを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  4. 前記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
    前記第5ステップは、前記インキ量調整機構の各分割位置ごとに求めるステップであり、
    前記第6ステップおよび前記第7ステップは、前記網点面積100%の濃度推定値および前記調整量を、各色インキ、かつ、前記各分割位置ごとに求めるステップであり、
    前記第8ステップは、前記第7ステップで求められた、各色インキごと、かつ、前記各分割位置ごとの前記各調整量を指示するステップであることを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  5. 前記第3ステップは、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する第1サブステップと、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第2サブステップとを有するとともに、さらに、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での第2の色調整領域を求める第3ステップを有し、
    前記第4ステップ以降の各ステップは,前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域が重なる分割頷域については、該第1の色調整領域を前記色調整領域として取り扱い、前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、前記第2の色調整領域を前記色調整領域として取り扱うことを特徴とする請求項4記載のインキ調整量指示方法。
  6. 前記第7ステップは、前記各分割領域のうち前記第3ステップで求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、該調整色不存在分割領域についての前記調整量を、該色調整領域に重なる分割領域について求められる前記調整量に基づいて求めるものであることを特徴とする請求項4又は5記載のインキ調整量指示方法。
  7. 前記デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を定めておき、
    前記第6ステップは、前記カラープロファイルを介して前記第4ステップで求められた色度値と、前記第5ステップで求められ色度値との双方から該デバイス空間の座標を求め、さらに前記写像関係から前記ドットゲインを含んだ座標に変換する第1サブステップと、
    該第1サブステップで求められた該デバイス空間の該ドットゲインを含んだ座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求める第2サブステップを有するステップであることを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  8. 前記写像関係は、前記デバイス空間上の座標値に前記カラープロファイルを介して対応づけられた前記共通色空間上の座標値に基づいてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%値を求める演算を前記デバイス空間上の複数の座標値について行なうことにより、定めたものであることを特徴とする請求項7記載のインキ調整量指示方法。
  9. 前記写像関係は、前記デバイス空間上の複数の座標値に対応づけられた複数のパッチデータに基づいて複数のカラーパッチを出力し、該複数のカラーパッチそれぞれについてドットゲインを含んだ各色インキごとの網%を測定することにより、定めたものであることを特徴とする請求項7記載のインキ調整量指示方法。
  10. 前記複数の座標値は、相互に濃度が異なるグレー色に対応する座標値であることを特徴とする請求項8又は9記載のインキ調整量指示方法。
  11. 前記第6ステップにおける前記第2サブステップは、
    前記2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が前記標準状態での網点面積100%濃度とに基づいて該2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、該2つの濃度値と前記標準網点面積100%濃度とに基づいて、前記印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めることを特徴とする請求項7記載のインキ調整量指示方法。
  12. 前記第8ステップは、前記第7ステップで求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を手動調整するオペレータに向けて指示するものであることを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  13. 前記第8ステップは、前記第7ステップで求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであることを特徴とする請求項1記載のインキ調整量指示方法。
  14. 印刷機のインキ調整量指示装置において、
    網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、インキ調整量を標準状態から変えながら、各色インキごとに求めた、網点面積100%の濃度と前記インキ調整量の関係を記憶しておく記憶部と、
    画像データから色調整領域を求める色調整領域取得部と
    前記調整領域の共通色空間の座標を取得する目標色取得部と、
    前記画像データを印刷した印刷物の前記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める測色データ取得部と、
    前記目標色取得部で取得した共通色空間の座標と前記測色データ取得部で求めた共通色空間の座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記ベタ濃度算出部で求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの前記各調整量を求める調整量算出部と、
    前記調整量算出部で求められた前記調整量を指示する調整量指示部とを備えたことを特徴とするインキ調整量指示装置。
  15. 前記色調整領域取得部は、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたことを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  16. 前記色調整領域取得部は、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での色調整領域を求めることを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  17. 前記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
    前記測色データ取得部は、前記インキ量調整機構の各分割位置ごとに求め、
    前記ベタ濃度算出部および前記調整量算出部は、前記網点面積100%の濃度推定値および前記調整量を、各色インキ、かつ、前記各分割位置ごとに求め、
    前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、前記各分割位置ごとの前記各調整量を指示するものであることを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  18. 前記色調整領域取得部は、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
    このインキ調整量指示装置は、
    前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域が重なる分割頷域については、該第1の色調整領域を前記色調整領域として取り扱い、前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、前記第2の色調整領域を前記色調整領域として取り扱うことを特徴とする請求項17記載のインキ調整量指示装置。
  19. 前記調整量算出部は、前記各分割領域のうち前記色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、該調整色不存在分割領域についての前記調整量を、該色調整領域に重なる分割領域について求められる前記調整量に基づいて求めるものであることを特徴とする請求項17又は18記載のインキ調整量指示装置。
  20. 前記記憶部は、更に、前記デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を記憶しておくものであり、
    前記ベタ濃度算出部は、前記カラープロファイルを介して前記目標色取得部で求められた色度値と、前記測色データ取得部で求められ色度値との双方から該デバイス空間の座標を求め、さらに前記写像関係から前記ドットゲインを含んだ座標に変換するドットゲイン算入部と、
    該ドットゲイン算入部で求められた該デバイス空間の該ドットゲインを含んだ座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部を備えたものであることを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  21. 前記ベタ濃度推定部は、前記2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が前記標準状態での網点面積100%濃度とに基づいて該2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、該2つの濃度値と前記標準網点面積100%濃度とに基づいて、前記印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めることを特徴とする請求項20記載のインキ調整量指示装置。
  22. 前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を手動調整するオペレータに向けて指示するものであることを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  23. 前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであることを特徴とする請求項14記載のインキ調整量指示装置。
  24. プログラムを実行する情報処理装置内で実行され、該情報処理装置を、印刷機のインキ調整量指示装置として動作させるインキ調整量指示プログラムであって、
    前記情報処理装置を、
    網点面積率を表すデバイス空間の座標と網点で形成された色の色度値を表す共通色空間の座標とを対応づけたカラープロファイルを記憶しておくとともに、インキ調整量を標準状態から変えながら、各色インキごとに求めた、網点面積100%の濃度と前記インキ調整量の関係を記憶しておく記憶部と、
    画像データから色調整領域を求める色調整領域取得部と
    前記調整領域の共通色空間の座標を取得する目標色取得部と、
    前記画像データを印刷した印刷物の前記調整領域を測色して共通色空間の座標を求める測色データ取得部と、
    前記目標色取得部で取得した共通色空間の座標と前記測色データ取得部で求めた共通色空間の座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度推定値を各インキごとに求めるベタ濃度算出部と、
    前記記憶部に記憶された関係に基づいて、前記ベタ濃度算出部で求められた各色インキの網点面積100%の濃度推定値から各色インキごとの前記各調整量を求める調整量算出部と、
    前記調整量算出部で求められた前記調整量を指示する調整量指示部とを備えたインキ調整量指示装置として動作させることを特徴とするインキ調整量指示プログラム。
  25. 前記色調整領域取得部は、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する色調整領域を求める色調整領域算出部とを備えたことを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
  26. 前記色調整領域取得部は、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での色調整領域を求めることを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
  27. 前記印刷機は、記録用紙の搬送方向と垂直に分割配置されたインキ量調整機構を持ち、
    前記測色データ取得部は、前記インキ量調整機構の各分割位置ごとに求め、
    前記ベタ濃度算出部および前記調整量算出部は、前記網点面積100%の濃度推定値および前記調整量を、各色インキ、かつ、前記各分割位置ごとに求め、
    前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた、各色インキごと、かつ、前記各分割位置ごとの前記各調整量を指示するものであることを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
  28. 前記色調整領域取得部は、
    前記画像データ上に、色調整の基準点を指定する基準点指定部と、
    前記カラープロファイルを介して、前記色基準点のデバイス座標から共通色空間座標を含む該座標近傍の色領域を求め、前記カラープロファイルを介して前記画像データ上の前記色領域に対応する第1の色調整領域を求める第1の色調整領域取得部を具備するとともに、さらに、
    前記カラープロファイルを介して、前記画像データの共通色空間の所定のグレー領域から前記デバイス空間での第2の色調整領域を求める第2の色調整領域取得部を具備するものであって、
    前記情報処理装置を、
    前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域が重なる分割頷域については、該第1の色調整領域を前記色調整領域として取り扱い、前記各分割位置のうち前記第1の色調整領域に重なる分割領域を除く指定色不存在分割領域については、前記第2の色調整領域を前記色調整領域として取り扱うインキ調整量指示装置として動作させることを特徴とする請求項27記載のインキ調整量指示プログラム。
  29. 前記調整量算出部は、前記各分割領域のうち前記色調整領域算出部で求められた色調整領域に重なる分割領域を除く調整色不存在分割領域については、該調整色不存在分割領域についての前記調整量を、該色調整領域に重なる分割領域について求められる前記調整量に基づいて求めるものであることを特徴とする請求項27又は28記載のインキ調整量指示プログラム。
  30. 前記記憶部は、更に、前記デバイス空間の座標から、ドットゲインを含んだ座標への写像関係を記憶しておくものであり、
    前記ベタ濃度算出部は、前記カラープロファイルを介して前記目標色取得部で求められた色度値と、前記測色データ取得部で求められ色度値との双方から該デバイス空間の座標を求め、さらに前記写像関係から前記ドットゲインを含んだ座標に変換するドットゲイン算入部と、
    該ドットゲイン算入部で求められた該デバイス空間の該ドットゲインを含んだ座標から前記印刷物を刷ったときの各色インキの網点面積100%の濃度の推定値を求めるベタ濃度推定部を備えたものであることを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
  31. 前記ベタ濃度推定部は、前記2つのドットゲインを含んだ座標それぞれと、印刷機が前記標準状態での網点面積100%濃度とに基づいて該2つのドットゲインを含んだ座標に対応する2つの濃度値を求め、該2つの濃度値と前記標準網点面積100%濃度とに基づいて、前記印刷物を刷ったときの網点面積100%の濃度の推定値を求めることを特徴とする請求項30記載のインキ調整量指示プログラム。
  32. 前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を手動調整するオペレータに向けて指示するものであることを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
  33. 前記調整量指示部は、前記調整量算出部で求められた前記各調整量を、前記印刷機の前記インキ量調整機構の各分割位置ごとの各色インキ量を自動調整するインキ量調整装置に向けて指示するものであることを特徴とする請求項24記載のインキ調整量指示プログラム。
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