JP2005045361A - スキャナシステムおよびその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のクライアント装置でスキャナ装置を共有して使用するときに、ユーザにとって好適なユーザインターフェースを提供する。
【解決手段】スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間で通信接続が確立される。クライアント用PC3からスキャンジョブ識別情報の要求およびパラメータの設定が行われ。クライアント用PC3にスキャンジョブ識別情報が通知される。ユーザが、クライアント用PC3を操作して、スキャナサーバ2にスキャンジョブ識別情報とスキャン処理の開始要求とを送信させ、スキャナサーバ2は、スキャン処理を実行して画像データを生成する。スキャナサーバ2に画像データの転送要求が出され、クライアント用PC3に画像データが転送される。転送終了後、通信接続が切断される。
【選択図】 図27
【解決手段】スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間で通信接続が確立される。クライアント用PC3からスキャンジョブ識別情報の要求およびパラメータの設定が行われ。クライアント用PC3にスキャンジョブ識別情報が通知される。ユーザが、クライアント用PC3を操作して、スキャナサーバ2にスキャンジョブ識別情報とスキャン処理の開始要求とを送信させ、スキャナサーバ2は、スキャン処理を実行して画像データを生成する。スキャナサーバ2に画像データの転送要求が出され、クライアント用PC3に画像データが転送される。転送終了後、通信接続が切断される。
【選択図】 図27
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された1つ以上のクライアント装置それぞれからの要求に応じて、スキャン処理機能を提供するスキャナシステムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介して、複数のクライアント装置によりスキャナ装置を利用するときには、ユーザは、スキャナ装置に原稿をセットする必要がある。
また、スキャン装置が、多くのクライアント装置から、複数のスキャン処理を受け付けて、順次、実行するときには、スキャン処理の対象となる原稿と、スキャン処理のパラメータと、スキャン処理の結果として得られる画像データを受け取るクライアント装置とを、正しく対応付ける必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1〜6は、スキャナにより得られた画像を、ネットワークを介して提供する方法を開示する。
しかしながら、これらの文献に開示された方法によると、上述の3つの要素の対応付けのための複雑な操作や、複数回のクライアント装置・スキャナ装置間の往復が要求されるなどの理由で、ユーザに多くの負担がかかってしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2000−59561号公報
【特許文献2】特開2001−169040号公報
【特許文献3】特開平9−205513号公報
【特許文献4】特開2002−281225号公報
【特許文献5】特開平10−326288号公報
【特許文献6】特開2000−285403号公報
【特許文献7】特開2001−299955号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、複数のスキャナ処理の要求を受けて、順次、これらの処理を実行するために適したスキャナシステムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、複数のクライアント装置でスキャナ装置を共有して使用するときに、ユーザにとって好適なユーザインターフェースを有するスキャナシステムおよびその方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[スキャナシステム]
上記目的を達成するために、本発明に係るスキャナシステムは、1つ以上のクライアント装置と、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャナ装置とを含むスキャナシステムであって、前記クライアント装置それぞれは、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有し、前記スキャナ装置は、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送するスキャンジョブ管理手段と、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有する。
【0007】
[スキャナ装置]
また、本発明に係るスキャナ装置は、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するスキャナ装置であって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送するスキャンジョブ管理手段と、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有する。
【0008】
好適には、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求は、前記クライアント装置から受け入れられ、前記発行された識別情報は、クライアント装置に対して通知される。
【0009】
好適には、操作を受け入れる操作受け入れ手段と、情報を表示する表示手段とをさらに有し、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求と、前記画像データの転送要求とが、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、前記発行された識別情報は、前記表示手段に表示される。
【0010】
好適には、操作を受け入れる操作受け入れ手段をさらに有し、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の一部が、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の前記一部以外が、前記クライアント装置から受け入れられる。
【0011】
好適には、前記スキャンジョブ管理手段は、前記識別情報それぞれと、前記識別情報それぞれにより識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報とを対応付けて管理し、前記スキャン処理の要求を受けたときに、前記要求されたスキャン処理のスキャン情報を、前記スキャン手段に対して出力し、前記要求されたスキャン処理を事項させる。
【0012】
好適には、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれとの間の通信接続を確立し、前記確立した通信接続それぞれと、前記確立した通信接続の接続先のクライアント装置が要求したスキャンジョブの識別情報それぞれとを対応付けて管理する通信手段をさらに有し、前記スキャンジョブ管理手段は、前記生成された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる。
【0013】
好適には、前記生成された画像データと、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報とを対応付けて管理する画像データ管理手段をさらに有し、前記スキャンジョブ管理手段は、前記管理された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる。
【0014】
[クライアント装置]
また、本発明に係るクライアント装置は、要求に応じて、スキャン処理を含むスキャンジョブを識別する識別情報を発行し、要求に応じて、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を受け入れ、要求に応じて、前記受け入れられたスキャン情報に基づくスキャン処理により画像データを生成し、要求に応じて、前記生成された画像データを、前記要求をしたクライアント装置に対して転送するスキャナ装置と接続される前記クライアント装置であって、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有する。
【0015】
[第1のスキャン方法]
また、本発明に係る第1のスキャン方法は、1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャン方法であって、前記クライアント装置それぞれは、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求し、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信し、前記スキャナ装置は、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行し、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送し、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成する。
【0016】
[第2のスキャン方法]
また、本発明に係る第2のスキャン方法は、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するスキャナ方法であって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行し、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送し、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成する。
【0017】
[第1のプログラム]
また、本発明に係る第1のプログラムは、1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するプログラムであって、前記クライアント装置それぞれにおいて、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求するステップと、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信するステップとをコンピュータに実行させ、前記スキャナ装置において、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送するステップと、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
[第2のプログラム]
また、本発明に係る第2のプログラムは、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するプログラムであって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送するステップと、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[本発明の背景]
まず、本発明の理解を助けるために、実施形態の説明に先立ち、その背景を説明する。
スキャナ装置の利用のためには、スキャナ装置を、TCP/IPなどの通信プロトコルによりパケット通信ネットワークに接続し、このスキャナ装置を、パケット通信ネットワークを介して、複数のクライアント装置で共用する方法が採られることが多い。
このように、ネットワークを介して共有されるスキャナ装置は、一般に、スキャンサーバまたはスキャナサーバ(以下、スキャナサーバ)とも呼ばれる。
また、スキャナサーバが提供するサービスは、スキャンサービスとも呼ばれる。
【0020】
スキャンサービスは、以下のような手順により実現される。
これらの手順を、以下、スキャンジョブとも記す。
(A)画像をスキャン(読み込み)処理するためのパラメータ設定(画像処理や他サービスとの連携の指示を含む場合もある)。
(B)スキャン処理の対象となる原稿のスキャナサーバへのセット。
(C)原稿画像のスキャン処理およびそのデジタル形式の画像データ生成。
(D)画像データのクライアント装置への転送。
【0021】
ネットワークを介したスキャナサーバの利用のために、以下のような工夫が考えられる。
(工夫1)クライアント装置がスキャンジョブの開始から終了まで、スキャナ装置を独占的に使用する。
クライアント装置がスキャナを占有している間に、ユーザが、原稿のセット、スキャン処理を開始させる操作などを行うようにして、原稿の取り違えなどの不具合を防ぐ。
【0022】
(工夫2)スキャナサーバが、クライアント装置それぞれからスキャン処理のパラメータと、その識別情報と、クライアント装置のユーザの電子メールアドレスとを受けて、識別情報を操作パネルに表示する。
ユーザが、操作パネルの識別情報を選択すると、この識別情報に対応するパラメータでスキャンジョブが実行され、このスキャンジョブにより得られた画像データは、電子メールによりユーザに送られる。
【0023】
(工夫3)ユーザが、原稿をセットしたスキャナサーバの操作パネルから、スキャン処理のパラメータを選択し、画像データの転送先のクライアント装置を指定する。
さらに、ユーザが、画像の読込みの開始を指示すると、スキャン処理が実行され、結果として得られた画像データが、指定されたクライアント装置へ転送される。
【0024】
(工夫4)例えば、マイクロソフト製オペレーティングシステムに実装されたSMB(Server Message Block)などによるファイル共有サービスを用いて、スキャナサーバとクライアント装置との間で、ファイル形式の画像データを交換する。
まず、原稿をセットしたスキャナサーバの操作パネルから、スキャン処理のパラメータが選択され、スキャナサーバの共有フォルダが指定され、スキャン処理の開始が指示される。
このとき、共有フォルダまたは共有フォルダ内の画像データファイルには、画像データの転送先のクライアント装置またはそのユーザに対するアクセス権が設定される。
次に、スキャナサーバは、スキャン処理により得られた画像データを共有フォルダに保存し、クライアント装置のユーザは、この共有フォルダにアクセスして、画像データを得る。
【0025】
ここで、スキャナサーバが複数のスキャンジョブを同時に受け入れて、順次、実行するためには、スキャナサーバへの原稿のセットと、原稿画像のスキャン処理に要する時間を最小限とする必要がある。
しかしながら、これらの工夫およびその組み合わせは、スキャナサーバが複数のスキャンジョブを受け入れて実行する用途には適していない。
また、これらの工夫およびその組み合わせを行っても、通常の操作をするときにも、誤った操作をしたときにも、ユーザは、スキャナサーバとクライアント装置との間を、何回か往復しなければならない。
また、これらの工夫の実現のためには、スキャン処理の結果として得られた画像データを、クライアント装置に転送するための煩雑な設定操作が必要とされる。
【0026】
また、スキャナサーバの利用のためには、さらに、以下のような工夫が考えられる。
(工夫5)クライアント装置が、スキャンサーバに対してパラメータ設定を行い、スキャン処理の開始を要求し、画像データを受信する。
ユーザは、原稿をスキャンサーバにセットして、クライアント装置からスキャンサーバのパラメータを設定して、スキャン処理を行わせる。
スキャン処理の終了後、ユーザは、スキャン装置から原稿を回収する。
(工夫6)スキャン処理に必要な情報(スキャン処理のパラメータなど)を、スキャナ装置に一括して与え、バッチ処理により、スキャンジョブを行う。
【0027】
しかしながら、クライアント装置側からパラメータの設定およびスキャン開始の捜査を行うと、転送される画像データのサイズの制限をなくすことはできるが、ユーザは、スキャナサーバとクライアント装置との間を、最低2回、往復しなければならない。
また、バッチ処理を行っても、原稿をスキャナサーバにセットする操作は、人手によらなくてはならないので、複数のスキャンジョブが、順次、実行されている最中には、原稿の取り違えを防ぐことは難しい。
【0028】
本発明は、このような背景からなされ、上述のように、スキャナサーバが、ネットワークを介して、1つ以上のクライアント装置から、複数のスキャンジョブの要求を同時に受け、この要求に応じて、スキャンジョブを、順次、実行するために適するように工夫されている。
つまり、本発明にかかるスキャナシステムにおいては、クライアントからスキャナサーバにスキャンジョブが要求され、スキャン処理に用いられるパラメータが設定されたときに、スキャナサーバが、スキャンジョブ識別情報をクライアントのユーザ(スキャナサーバのオペレータ)に対して発行し、パラメータなどを、スキャンジョブ識別情報と対応付けて保持する。
さらに、本発明にかかるスキャナシステムにおいては、ユーザ(オペレータ)が原稿をスキャナサーバの原稿送り装置などにセットして、スキャンジョブ識別情報をスキャナサーバに対して入力すると、このスキャンジョブ識別情報を用いたスキャン処理が実行され、生成された画像データが、クライアントとスキャナサーバとの間に確立されたクライアントに転送される。
【0029】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0030】
[システム構成]
図1は、本発明に係るスキャナシステム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、スキャナシステム1は、1台以上のスキャナサーバ2、1台以上のクライアント装置(クライアント用パーソナルコンピュータ(PC)3−1〜3−3)、および、オペレータ用PC118が、LAN・WANあるいはインターネットなどのネットワーク120を介して接続された構成を採る。
スキャナシステム1においては、1台以上のクライアント用PC3それぞれから、スキャンジョブの要求が、任意のタイミングで、スキャナサーバ2に対して要求され、要求されたスキャンジョブは、スキャナサーバ2により、順次、実行される。
なお、スキャン処理と、それにより生成された画像データの転送とは並行的に行われ、画像データは、生成されると、スキャンジョブの終了を待たずに、順次、スキャンジョブを要求したクライアント用PC3に対して転送される。
なお、以下、クライアント用PC3−1〜3−3など、複数ある構成部分を特定せずに示すときには、単にクライアント用PC3などとも記す。
【0031】
[ハードウェア構成]
図2は、図1に示したスキャナサーバ2、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118のハードウェア構成を例示する図である。
図2に示すように、スキャナサーバ2、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118(以下、これらを総称してノードとも記す)は、CPU102およびメモリ104などを含む本体100、表示装置、キーボードおよびスピーカなどを含む入出力装置106、通信装置108、および、HDD・CD装置などの記録装置110から構成される。
つまり、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118は、ネットワーク120を介して他のノードと通信可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0032】
また、オペレータ用PC118の入出力装置106には、必要に応じて、スピーカおよび表示パネルが追加される。
また、オペレータ用PC118には、スキャナサーバ2など、他のノードからの電子メールを受信して、スキャナサーバ2のオペレータ(オペレータとクライアント用PC3のユーザとが同一人物であってもよい)に示す機能が付加される。
【0033】
スキャナサーバ2には、スキャナ装置114が付加され、さらに、必要に応じて、原稿送り装置116(処理手段)が付加される。
スキャナサーバ2において、原稿送り装置116は、オペレータによりセット(スキャン処理可能な状態と)された原稿を、1枚ずつスキャナ装置114に送り、スキャナ装置114は、送られてきた原稿を、スキャン処理し、デジタル形式の画像データとして本体100に対して出力する。
【0034】
つまり、スキャナサーバ2は、ネットワークスキャナ装置としての構成部分を有している。
なお、原稿送り装置116にセットされる原稿は、必ずしも画像が付された紙媒体(紙原稿)である必要はないが、以下、説明の具体化・明確化のために、原稿送り装置116に、紙原稿がセットされる場合を具体例とする。
また、原稿送り装置116は、オペレータによりセットされる原稿を受け入れる他に、例えば、原稿棚に戴置された原稿を、自らにセットして受け入れるための機構を有していてもよい。
【0035】
[ソフトウェア構成]
以下、スキャナサーバ2およびクライアント用PC3において実行されるソフトウェアを説明する。
【0036】
[スキャナプログラム20]
図3は、図1に示したスキャナサーバ2により実行されるスキャナプログラム20の構成を示す図である。
図2に示すように、スキャナプログラム20は、オペレータインターフェース部200、通信制御部202、スキャナ制御部204、スキャンジョブ管理部206、識別情報生成部208および画像データ管理部210から構成される。
スキャナプログラム20は、記録媒体112(図2)を介してスキャナサーバ2に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
スキャナプログラム20は、これらの構成部分により、クライアント用PC3からスキャンジョブ要求を複数、受け、要求されたスキャンジョブを順次、実行して、生成された画像データを、クライアント用PC3に転送する。
【0037】
図4は、図3に示したスキャンジョブ管理部206が用いるスキャンジョブ管理テーブルを例示する図である。
図4に示すように、スキャンジョブ管理テーブルには、スキャンジョブ識別情報と、スキャンジョブの内容(スキャン処理に用いられるパラメータなど)と、スキャンジョブの状態(スキャン処理中、スキャン処理終了、未処理)とが、対応付けられて登録される。
【0038】
スキャナ制御部204は、スキャナプログラム20の他の構成部分からの要求に応じて、スキャナサーバ2のスキャナ装置114および原稿送り装置116(図2)を制御し、原稿送り装置116にセットされた原稿を送らせ、スキャナ装置114を制御して、送られた原稿の画像を読み取る処理(スキャン処理)を行わせる。
【0039】
[識別情報生成部208]
図5は、図3に示したスキャナプログラム20の識別情報生成部208の処理(S10)を示す図である。
スキャナプログラム20において、識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206からの要求に応じて、図4に示すスキャンジョブ管理テーブルのスキャンジョブ識別情報を生成し、スキャンジョブ管理部206に返す。
図5を参照して、識別情報生成部208の処理をさらに説明する。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、スキャナプログラム20が起動されると、識別情報生成部208は、スキャンジョブ識別情報の生成のために用いるカウンタの値を初期化する。
【0040】
ステップ102(S102)において、識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206から、スキャンジョブ識別情報生成の要求があったか否かを判断する。
識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206からスキャンジョブ識別情報生成の要求があったときにはS104の処理に進み、これ以外のときにはS102の処理に留まる。
【0041】
ステップ104(S104)において、識別情報生成部208は、図4に例示するように、識別情報生成部208は、スキャンジョブを要求したノード(要求元ノード;スキャナサーバ2またはクライアント用PC3)の識別情報(ホスト名・ネットワークアドレスなど)と、スキャンジョブが要求されたノード(要求先ノード;スキャナサーバ2)の識別情報と、カウンタの計数値とを組み合わせて、スキャンジョブ識別情報を生成する。
識別情報生成部208は、生成したスキャンジョブ識別情報を、スキャンジョブ管理部206に返す。
ステップ106(S106)において、識別情報生成部208は、カウンタの計数値を、例えば、インクリメントすることにより更新する。
【0042】
[スキャンジョブ管理部206]
スキャンジョブ管理部206は、図4に示したスキャンジョブ管理テーブルを用いて、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたスキャンジョブ、または、クライアント用PC3から要求されたスキャンジョブを管理する。
以下、図6〜図11を参照して、スキャンジョブ管理部206の処理を、さらに説明する。
【0043】
図6〜図11は、図3に示したスキャナプログラム20のスキャンジョブ管理部206の処理(S12〜S32)を示す第1〜第6のフローチャートである。なお、以下の説明においては、図6に示すS12の処理のように、終了の表示がない処理は、スキャナプログラム20の起動後、継続して処理が行われ、この処理の後に実行される処理があるときには、終了の表示がない処理が起動された後に、直ちに、これに続く処理が実行される。
図6に示すように、ステップ120(S120)において、スキャンジョブ管理部206は、図4に示したスキャンジョブ管理テーブルを初期化する。
ステップ122(S122)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)、あるいは、クライアント用PC3から何らかの要求があったか否かを判断する。
【0044】
なお、この要求が、スキャナサーバ2との間の通信接続を確立したクライアント用PC3からなされたときには、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206に対して、要求とともに、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報(図12を参照して後述)を出力する。
スキャンジョブ管理部206は、何らかの要求があったときにはS124の処理に進み、これ以外のときにはS122の処理に留まる。
【0045】
ステップ124(S124)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、新規識別情報の発行であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が新規識別情報の発行であるときにはS14(図7)の処理に進み、これ以外のときにはS126の処理に進む。
【0046】
ステップ126(S126)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、新規識別情報登録であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が新規識別情報の登録であるときには、S16(図8)の処理に進み、これ以外のときにはS128の処理に進む。
【0047】
ステップ128(S128)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、パラメータ設定であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求がパラメータ設定であるときにはS20(図9)の処理に進み、これ以外のときにはS130の処理に進む。
【0048】
ステップ132(S132)において、スキャンジョブ管理部206は、要求がスキャン処理開始であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求がスキャン処理開始であるときにはS24(図10)の処理に進み、これ以外のときにはS132の処理に進む。
【0049】
ステップ134(S134)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が画像データ転送であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が画像データ転送であるときにはS32(図11)の処理に進み、これ以外のときにはS136の処理に進む。
ステップ136(S136)において、スキャナプログラム20は、S122〜S134の処理において判断の対象となった処理以外の処理を実行する。
【0050】
図7に示すように、ステップ140(S140)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208に対して、識別情報発行を要求する。
識別情報生成部208は、この要求に応じて、図5に示したように、スキャンジョブ識別情報(図4)を生成し、スキャンジョブ管理部206に返す。
【0051】
ステップ142(S142)において、スキャンジョブ管理部206は、一定時間以内に、識別情報生成部208からスキャンジョブ識別情報を含む応答があったか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208からの応答があったときにはS146の処理に進み、これ以外のときにはS144の処理に進む。
ステップ144(S144)において、スキャンジョブ管理部206は、エラーの発生を入出力装置106(図2)に表示するなどの異常処理を行い、処理を終了する。
【0052】
ステップ146(S146)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208から、スキャンジョブ識別情報を取得する。
ステップ148(S148)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)に、新たなエントリを追加する。
【0053】
ステップ150(S150)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報発行要求が、スキャナサーバ2からの要求であるか、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して入力された要求であるかを判断する。
ユーザが、まず最初に、クライアント用PC3から、スキャナサーバに接続して、スキャンジョブを開始するときに、識別情報発行要求は、クライアント用PC3からスキャナサーバ2に対して発行される。
また、ユーザが、まず最初に、スキャナサーバの入出力装置(操作パネル)に向かってスキャンジョブを開始(原稿のセットおよびパラメータの設定)するときに、識別情報発行要求は、入出力装置106に対して設定される。
スキャンジョブ管理部206は、識別情報発行要求がスキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して入力されたときにはS152の処理に進み、これ以外のときにはS154の処理に進む。
【0054】
ステップ152(S152)において、スキャンジョブ管理部206は、オペレータインターフェース部200に対して、スキャンジョブ識別情報を出力し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示させる。
ステップ154(S154)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ識別情報を、要求を出したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とともに通信制御部202に対して出力する。
通信制御部202は、このスキャンジョブ識別情報を、要求を出したクライアント用PC3に対して送信する。
【0055】
図8に示すように、ステップ160(S160)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索する。
ステップ162(S162)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、登録が要求された新規のスキャンジョブ識別情報のエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、登録が要求された新規のスキャンジョブ識別情報のエントリがあるときにはS172の処理に進み、これ以外のときにはS164の処理に進む。
【0056】
ステップ164(S164)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、新規のエントリを作成する。
このとき、スキャンジョブ管理部206は、作成した新規のエントリに、スキャンジョブ識別情報のみを登録し、その他の項目には情報を登録しない。
【0057】
ステップ176(S176)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に対して、正常にスキャンジョブ識別情報が登録されなかった旨と、要求を出したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、正常にスキャンジョブ識別情報が登録されなかった旨を、要求を出したクライアント用PC3に対して通知する。
【0058】
図9に示すように、ステップ200(S200)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索する。
ステップ202(S202)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、パラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、パラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるときにはS204の処理に進み、これ以外のときにはS212の処理に進む。
【0059】
ステップ204(S204)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル中のパラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリに、登録が要求されたパラメータを登録する。
ステップ206(S206)において、スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、クライアント用PC3から要求されたか、あるいは、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ識別情報登録が、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して要求されたときにはS208の処理に進み、これ以外のときにはS210の処理に進む。
【0060】
ステップ208(S208)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、正常にパラメータが登録された旨を表示し、正常に処理を終了する。
ステップ210(S210)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に、正常にスキャンジョブ識別情報が登録された旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力して、正常に処理を終了する。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、正常にスキャンジョブ識別情報が登録された旨を通知する。
【0061】
ステップ212(S212)において、スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、クライアント用PC3から要求されたか、あるいは、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して要求されたときにはS214の処理に進み、これ以外のときにはS216の処理に進む。
【0062】
ステップ214(S214)において、スキャンジョブ管理部206は、オペレータインターフェース部200に対して、パラメータの登録が、正常に行われなかった旨のエラーメッセージを出力し、スキャナサーバ2の入出力装置106に表示させるなどの異常処理を行う。
ステップ216(S216)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に、正常にパラメータが登録されなかった旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、正常にパラメータが登録されなかった旨を、要求したクライアント用PC3に通知する。
【0063】
図10に示すように、ステップ240(S240)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルを検索する。
ステップ242(S242)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、スキャン開始要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン開始要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるときにはS244の処理に進み、これ以外のときにはS280の処理に進む。
【0064】
ステップ244(S244)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン開始が要求されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリに登録された情報に基づいて、スキャン開始が可能であるか否かを確認する。
なお、スキャン開始が要求されたスキャンジョブのエントリに、スキャン処理のためのパラメータが登録されており、スキャン処理が未処理状態であることが登録されており、かつ、他のいずれかのエントリのスキャンジョブの状態が、スキャン処理中になっていないときに、要求されたスキャン処理の開始が可能であると判断される。
【0065】
ステップ246(S246)において、スキャンジョブ管理部206は、要求されたスキャン処理の開始が可能であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が可能であるときにはS248の処理に進み、これ以外のときにはS290の処理に進む。
【0066】
ステップ248(S248)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204に対して、スキャン処理のためのパラメータ(図4)などを設定し、スキャン処理の開始を要求する。
ステップ250(S250)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204から、要求されたスキャン処理が正常に開始されたことを示す応答を得たか否か、つまり、スキャナ制御部204に対して要求したスキャン処理が、一定の時間内に正常に開始されたか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が正常に開始されたときにはS260の処理に進み、これ以外のときにはS260の処理に進む。
【0067】
ステップ260(S260)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリ中のスキャンジョブの状態を、未処理の状態から、スキャン処理中の状態に変更する。
ステップ262(S262)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始要求が、クライアント用PC3からなされたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して行われたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始要求が入出力装置106に対して行われたときにはS264の処理に進み、これ以外のときにはS266の処理に進む。
【0068】
ステップ264(S264)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブが正常に開始された旨をオペレータインターフェース部200に対して通知し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示させるなどの正常処理を行う。
ステップ266(S266)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に対して、スキャン処理が正常に開始された旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する正常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理が正常に開始された旨を通知する。
【0069】
ステップ268(S268)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204から、スキャン処理の終了が通知されたか否か、つまり、スキャン処理が終了したか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したときにはS270の処理に進み、これ以外のときにはS268の処理に留まる。
ステップ270(S270)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリのスキャンジョブの状態を、スキャン処理中からスキャン処理終了に変更する。
【0070】
ステップ280(S280)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が、クライアント用PC3から要求されたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が入出力装置106に対して要求されたときにはS282の処理に進み、これ以外のときにはS284の処理に進む。
【0071】
ステップ282(S282)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を、オペレータインターフェース部200に対して通知する異常処理を行う。
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を表示する。
【0072】
ステップ284(S284)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を通知する。
【0073】
ステップ290(S290)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が、クライアント用PC3から要求されたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が入出力装置106に対して要求されたときにはS292の処理に進み、これ以外のときにはS294の処理に進む。
【0074】
ステップ292(S292)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が開始できない旨と、その理由(該当スキャンジョブなし)とを、オペレータインターフェース部200に対して通知する異常処理を行う。
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、スキャン処理が開始できない旨およびその理由を表示する。
【0075】
ステップ294(S294)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が開始できない旨およびその理由(該当スキャンジョブなし)と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理が開始できない旨およびその理由を通知する。
【0076】
図11に示すように、ステップ320(S320)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルを検索する。
ステップ322(S322)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、画像データの転送が要求されたスキャンジョブに対応するエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、画像データの転送が要求されたスキャンジョブに対応するエントリがあるときにはS324の処理に進み、これ以外のときにはS340の処理に進む。
【0077】
ステップ324(S324)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データの転送に用いるタイマを初期化する。
ステップ326(S326)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204によるスキャン処理が終了し、スキャン処理により得られた画像データが、画像データ管理部210に記憶・管理されているか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したときにはS330の処理に進み、これ以外のときにはS328の処理に進む。
【0078】
ステップ328(S328)において、スキャンジョブ管理部206は、S324の処理において初期化したタイマがタイムアウトしているか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、タイムアウトが生じているときにはS340の処理に進み、これ以外のときにはS326の処理に戻る。
【0079】
ステップ330(S330)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210に、転送の対象となる画像データを要求する。
ステップ332(S332)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210から、要求した画像データがある旨の応答を得たか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210に画像データがあるときにはS334の処理に進み、これ以外のときにはS340の処理に進む。
【0080】
ステップ334(S334)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210から、転送の対象となる画像データを取得する。
ステップ336(S336)において、スキャンジョブ管理部206は、要求したクライアント用PC3に対して、転送の対象となる画像データを含む応答を作成する。
【0081】
ステップ338(S338)において、スキャンジョブ管理部206は、S336の処理において作成された応答と、画像データの転送を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、画像データを含む応答を送信する。
ステップ340(S340)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データが転送できない旨と、画像データの転送を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、画像データを含む転送できない旨を通知する。
【0082】
[通信制御部202]
図12は、図3に示した通信制御部202が通信制御のために用いる通信接続管理テーブルを例示する図である。
図12に示すように、通信接続管理テーブルの各エントリには、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間の通信接続それぞれに付された通信接続識別情報と、通信接続オブジェクトのアドレスとが、インデクスと対応付けられて登録される。
【0083】
通信制御部202は、図12に示した通信接続管理テーブルを用いて、クライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信制御を行う。
つまり、通信制御部202は、クライアント用PC3との間の通信接続の確立、および、この通信接続を介した要求、応答および画像データの転送などを行う。
【0084】
図13〜図15を参照して、通信制御部202の処理をさらに説明する。
図13〜図15は、図3に示した通信制御部202の処理(S36〜S40)を示す第1〜第3のフローチャートである。
図13に示すように、ステップ360(S360)において、スキャナプログラム20が起動されると、通信制御部202は、カウンタを初期化する。
ステップ362(S362)において、通信制御部202は、図12に示した通信接続管理テーブルを初期化する。
【0085】
ステップ38(S38)において、通信制御部202は、図14に示す不要エントリを削除する処理を起動する。
ステップ364(S364)において、通信制御部202は、クライアント用PC3から、通信接続が要求されたか否かを判断する。
通信制御部202は、通信接続が要求されたときにはS366の処理に進み、これ以外のときにはS364の処理に留まる。
【0086】
ステップ366(S366)において、通信制御部202は、通信接続を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を確立する。
ステップ368(S368)において、通信制御部202は、カウンタの計数値を用いて、図12に示した通信接続識別情報を生成し、さらに、カウンタの計数値をインクリメントする。
【0087】
ステップ370(S370)において、通信制御部202は、S368の処理により生成した通信接続識別情報を、インデックスと、確立された通信接続の通信オブジェクトのアドレスとを対応付け、通信接続管理テーブル(図12)の空きエントリに登録する。
【0088】
図14に示すように、ステップ380(S380)において、通信制御部202は、制御変数として用いられる通信接続管理テーブルのインデックスを初期化(0と)する。
ステップ382(S382)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリが空きエントリであるか否かを判断する。
通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリが空きエントリであるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS384の処理に進む。
【0089】
ステップ384(S384)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続が、実際にクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信に用いられているか(通信接続中か)否かを判断する。
通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続が通信接続中であるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS386の処理に進む。
【0090】
ステップ386(S386)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリを削除(空きエントリと)する。
ステップ388(S388)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続について、スキャンジョブ管理部206またはクライアント用PC3からの要求を受けたか否かを判断する。
通信制御部202は、クライアント用PC3からの要求があるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS40(図15)の処理に進む。
【0091】
ステップ390(S390)において、通信制御部202は、インデックスを更新(インクリメント)する。
ステップ392(S392)において、通信制御部202は、通信接続管理テーブルの全てのエントリについて処理を行ったか否かを判断する。
通信制御部202は、全てのエントリについて処理を行ったときにはS380の処理に進み、これ以外のときにはS382の処理に戻る。
【0092】
図15に示すように、ステップ400(S400)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206に対して、クライアント用PC3からの要求と、要求したクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信接続を示す通信接続識別情報(図12)とを出力する。
ステップ402(S402)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206から、クライアント用PC3に対して送信するデータ(画像データ、応答または通知など)と、データの送信先のクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信接続を示す通信接続識別情報を受ける。
【0093】
ステップ404(S404)において、通信制御部202は、データの送信先のクライアント用PC3と、スキャナサーバ2との間の通信接続が、実際に接続されているか否かを判断する。
通信制御部202は、通信接続が実際に接続されているときにはS406の処理に進み、これ以外のときには処理を終了する。
ステップ406(S406)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206から送信を要求されたデータを、クライアント用PC3に対して送信する。
【0094】
[オペレータインターフェース部200]
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対するオペレータの操作を受け入れ、スキャナプログラム20の各構成部分の動作を制御する。
また、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206などから入力されるデータを、入出力装置106に表示する。
また、原稿送り装置116が、自ら原稿をセットするときには、原稿送り装置116を制御して、所望の原稿を自らにセットさせる。
【0095】
図16〜図21は、図3に示したオペレータインターフェース部200の処理(S42〜S52)を示す第1〜第6のフローチャートである。
図16に示すように、ステップ420(S420)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示されているメニュー画面(図示せず)に対する操作があったか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作があったときにはS422の処理に進み、これ以外のときにはS420の処理に留まる。
【0096】
ステップ422(S422)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、新規のスキャン処理の開始を示すか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作が新規のスキャン処理の開始を示すときにはS44(図17)の処理に進み、これ以外のときにはS424の処理に進む。
【0097】
ステップ424(S424)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、スキャンジョブの状態の問い合わせであるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作がスキャンジョブの状態の問い合わせであるときにはS46(図18)の処理に進み、これ以外のときにはS426の処理に進む。
【0098】
ステップ426(S426)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、S422,S424の処理において判断の対象とされる処理以外の処理を示すか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作が、S422,S424の処理において判断の対象とされる処理以外の処理を示すときにはその他の処理を行い、これ以外のときにはS420の処理に戻る。
【0099】
図17に示すように、ステップ440(S440)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブ識別情報(図4)の発行を要求する。
スキャンジョブ管理部206は、この要求に応じて、図6および図7に示した処理を行い、スキャンジョブ識別情報を発行し、オペレータインターフェース部200に対して出力する。
なお、この処理は、図7に示したS150,152の処理に対応する。
【0100】
ステップ442(S442)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206が発行したスキャンジョブ識別情報(図4)を取得する。
ステップ444(S444)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブ識別情報を、内部変数として保持する。
ステップ446(S446)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブ識別情報をスキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示し、S48(図19)の処理に進む。
【0101】
図18に示すように、ステップ460(S460)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブの状態を問い合わせる。
この問い合わせに応じて、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索し、検索の結果として得られたスキャンジョブの状態を、オペレータインターフェース部200に返す。
【0102】
ステップ462(S462)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206から返されるスキャンジョブの状態を取得する。
ステップ464(S464)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブの状態を、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0103】
ステップ466(S466)において、オペレータインターフェース部200は、状態が問い合わされたスキャンジョブがあるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、状態が問い合わされたスキャンジョブがあるときにはS48(図19)の処理に進み、これ以外のときには処理を終了する。
S460の処理の結果、S462の処理において状態が取得されるが、S466の処理において、状態が問い合わされたスキャンジョブがない場合は、該当するスキャンジョブが無かったために、取得できなかった場合に相当する。
【0104】
図19に示すように、ステップ480(S480)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作があったか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作があったときにはS482の処理に進み、これ以外のときにはS480の処理に留まる。
なお、S480の処理は、入出力装置(操作パネル)への入力待ちに相当する処理である。
以下に示すS482,S484,S486の処理は、入出力装置(操作パネル)で、ユーザがどのボタン(または、アイコン)を押したのかを判定する処理に相当する。
【0105】
ステップ482(S482)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作が、パラメータの設定操作であるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作が、パラメータの設定操作であるときにはS50(図20)の処理に進み、これ以外のときにはS484の処理に進む。
【0106】
ステップ484(S484)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作が、スキャンの開始操作であるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作が、スキャン開始操作であるときにはS52(図21)の処理に進み、これ以外のときにはS486の処理に進む。
【0107】
ステップ466(S466)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、前の操作であるかか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106(図2)に対する操作が、前の操作であるときには処理を終了し、これ以外のときにはS480の処理に戻る。
なお、「前の操作」とは、GUIでよく見かける「←」とか「前に戻る」といった、ボタン(アイコン)に対するユーザの操作などを意味する。
【0108】
図20(図6,図9に対応)に示すように、ステップ500(S500)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブに対して設定されたスキャン処理のパラメータを出力し、パラメータの設定を要求する。
この要求に応じて、スキャンジョブ管理部206は、入力されたスキャン処理のパラメータを、パラメータが設定されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブルのエントリに登録する処理(図6,図9)を行い、登録の結果をオペレータインターフェース部200に返す。
ステップ502,504(S502,504)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206から返された登録の結果を取得し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0109】
図21に示すように、ステップ520(S520)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャン処理の開始を要求する。
この要求に応じて、オペレータインターフェース部200は、図6,図10に示したように、スキャナ制御部204を制御してスキャン処理を開始させ、スキャン処理の開始の結果を、オペレータインターフェース部200に返す。
ステップ522,524(S522,S524)において、オペレータインターフェース部200は、スキャン処理開始の結果をスキャンジョブ管理部206から取得し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0110】
[画像データ管理部210]
図22は、図3に示した画像データ管理部210により画像データの管理に用いられる画像データ管理テーブルを例示する図である。
図22に示すように、画像データ管理テーブルの各エントリには、スキャンジョブ識別情報と、画像データオブジェクトのアドレスとが対応付けられて登録される。
画像データ管理部210は、図22に示す画像データ管理テーブルを用いて、スキャン処理により生成された画像データを記憶し、管理する。
さらに、画像データ管理部210は、記憶した画像データを、クライアント用PC3からの転送要求に応じて、通信制御部202に対して出力し、クライアント用PC3に対して送信させる。
【0111】
図23〜図25は、図3に示した画像データ管理部210の処理(S54〜S60)を示す第1〜第3のフローチャートである。
図23に示すように、ステップ540(S540)において、スキャナプログラム20が起動されると、画像データ管理部210は、図23に示した画像データ管理テーブルを初期化する。
ステップ542(S542)において、画像データ管理部210は、スキャンジョブ管理部206からの要求があったか否かを判断する。
画像データ管理部210は、スキャンジョブ管理部206からの要求があったときにはS544の処理に進み、これ以外のときにはS542の処理に留まる。
【0112】
ステップ544(S544)において、画像データ管理部210は、要求が、スキャン開始であるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、要求がスキャン開始であるときにはS56(図24)の処理に進み、これ以外のときにはS546の処理に進む。
【0113】
ステップ546(S546)において、画像データ管理部210は、要求が、画像データの転送であるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、要求が画像データの転送であるときにはS60(図25)の処理に進み、これ以外のときにはS542の処理に戻る。
【0114】
図24に示すように、画像データ管理部210は、ステップ560,562(S560,S562)において、スキャンジョブ管理部206のスキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索し、実行中のスキャン処理があるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、実行中のスキャンジョブがあるときにはS564の処理に進み、これ以外のときにはS566の処理に進む。
【0115】
ステップ564(S564)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に、実行中のスキャン処理がある旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを出力し、要求したクライアント用PC3に対して通知させる。
ステップ566(S566)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に、要求されたスキャン処理を開始した旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを出力し、要求したクライアント用PC3に対して通知させる。
【0116】
ステップ568(S568)において、画像データ管理部210は、原稿送り装置116(図1,図2)に、原稿がセットされたか否かを判断する。
画像データ管理部210は、原稿送り装置116に原稿がセットされたときにはS570の処理に進み、これ以外のときにはS568の処理に留まる。
【0117】
ステップ570(S570)において、画像データ管理部210は、スキャナ制御部204にスキャン処理を開始させる。
ステップ572(S572)において、画像データ管理部210は、スキャナ制御部204から、S570の処理において開始されたスキャン処理が終了したか否かを判断する。
画像データ管理部210は、スキャン処理が終了したときにはS574の処理に進み、これ以外のときにはS572の処理に留まる。
【0118】
ステップ576(S576)において、画像データ管理部210は、スキャン処理により得られた画像データを画像データオブジェクトとして記憶し、画像データオブジェクトのアドレスと、スキャンジョブ識別情報とを、画像データ管理テーブルの空きエントリに登録する。
ステップ578(S578)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に対して、スキャンジョブが完了した旨を出力し、要求したクライアント用PC3に通知させる。
【0119】
図25に示すように、ステップ600,602(S600,S602)において、画像データ管理部210は、画像データ管理テーブルを検索し、転送が要求された画像データに対応するエントリが、画像データ管理テーブル(図22)にあるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、エントリがあるときにはS604の処理に進み、これ以外のときにはS606の処理に進む。
【0120】
ステップ604(S604)において、画像データ管理部210は、転送が要求された画像データと、スキャンジョブ識別情報(図12)とを、通信制御部202に対して出力し、画像データを、要求したクライアント用PC3に対して送信させる。
ステップ606(S606)において、画像データ管理部210は、転送が要求された画像データがない旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを、通信制御部202に対して出力し、画像データがない旨を、要求したクライアント用PC3に通知させる。
【0121】
[クライアントプログラム30]
図26は、図1に示したクライアント用PC3で動作するクライアントプログラム30の構成を示す図である。
図26に示すように、クライアントプログラム30は、ユーザインターフェース部(UI部)300、通信制御部302、Webブラウザ306、画像処理部310および画像データベース(画像DB)308から構成される。
クライアントプログラム30は、スキャナプログラム20と同様に、記録媒体112(図2)などを介して、クライアント用PC3に供給され、スキャナ装置114にロードされて実行される。
【0122】
クライアントプログラム30は、これらの構成部分により、スキャナサーバ2に対して、スキャンジョブの要求、スキャン処理の開始要求および画像データの転送要求など、各種要求を発行する。
また、クライアントプログラム30は、これらの構成部分により、スキャナサーバ2から転送されてきた画像データを受信して記憶する。
また、クライアントプログラム30は、記憶した画像データに対して様々な処理を行う。
【0123】
[全体的動作]
以下、スキャナシステム1(図1)の全体的な動作を説明する。
図27,図28は、図1に示したスキャナシステム1の全体的な動作(S64,S66)を示す通信シーケンス図である。
なお、図27,図28においては、実質的に同じ処理には、同じ符号が付してある。
【0124】
図27に示すように、ステップ640(S640)において、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間で通信接続が確立される。
ステップ642(S642)において、クライアント用PC3から、スキャナサーバ2に対して、スキャンジョブ識別情報の要求およびパラメータの設定が行われる。
ステップ644(S644)において、スキャナサーバ2から、クライアント用PC3に対して、スキャンジョブ識別情報が通知され、クライアント用PC3のユーザに示される。
【0125】
ステップ646(S646)において、例えば、クライアント用PC3のユーザが、スキャナサーバ2まで出向き、原稿をスキャナサーバ2の原稿送り装置116(図2)にセットし、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して、スキャンジョブ識別情報を入力し、スキャン処理を開始させるための操作を行う。
この操作を受けて、スキャナサーバ2は、原稿送り装置116にセットされた原稿を送ってスキャン処理を行い、画像データを生成する。
ステップ648(S648)において、スキャナサーバ2は、入出力装置106にスキャン処理の終了を通知する。
【0126】
ステップ650(S650)において、ユーザが、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して、スキャンジョブ識別情報を入力し、画像データの転送を要求する操作を行う。
ステップ652(S652)において、スキャナサーバ2は、クライアント用PC3に対して、画像データを転送する。
ステップ654(S654)において、画像データの転送が終了すると、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間の通信接続が切断される。
【0127】
また、図28に示すように、図27に示したS640〜S644の処理が行われた後、ユーザまたはオペレータが、スキャナサーバ2の原稿送り装置116に原稿をセットし、ステップ660(S660)において、ユーザが、クライアント用PC3を操作して、クライアント用PC3からスキャナサーバ2に対して、スキャンジョブ識別情報と、スキャン処理の開始要求とを送信させる。
【0128】
ステップ662(S662)において、スキャナサーバ2は、スキャン処理を実行して画像データを生成し、スキャン処理が終了すると、クライアント用PC3に対して、スキャン処理の終了を通知する。
ステップ664(S664)において、クライアント用PC3から、スキャナサーバ2に対して、画像データの転送要求が出される。
さらに、S652,S654の処理が行われ、スキャナサーバ2からクライアント用PC3に対して画像データが転送され、画像データの転送が終了した後、通信接続が切断される。
なお、図26,図27に示した処理に含まれるスキャンジョブ識別情報の発行要求および画像データの転送要求などを、クライアント用PC3から行うか、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作により行うかは、適宜、変更可能である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスキャナシステムおよびその方法は、複数のスキャナ処理の要求を受けて、順次、これらの処理を実行するために適している。
また、本発明に係るスキャナシステムおよびその方法は、複数のクライアント装置でスキャナ装置を共有して使用するときに、ユーザにとって好適なユーザインターフェースを有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキャナシステムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示したスキャナサーバ、クライアント用PCおよびオペレータ用PCのハードウェア構成を例示する図である。
【図3】図1に示したスキャナサーバにより実行されるスキャナプログラムの構成を示す図である。
【図4】図3に示したスキャンジョブ管理部が用いるスキャンジョブ管理テーブルを例示する図である。
【図5】図3に示したスキャナプログラムの識別情報生成部の処理(S10)を示す図である。
【図6】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図7】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図8】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図9】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第4のフローチャートである。
【図10】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第5のフローチャートである。
【図11】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第6のフローチャートである。
【図12】図3に示した通信制御部が通信制御のために用いる通信接続管理テーブルを例示する図である。
【図13】図3に示した通信制御部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図14】図3に示した通信制御部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図15】図3に示した通信制御部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図16】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図17】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図18】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図19】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第4のフローチャートである。
【図20】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第5のフローチャートである。
【図21】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第6のフローチャートである。
【図22】図3に示した画像データ管理部により画像データの管理に用いられる画像データ管理テーブルを例示する図である。
【図23】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図24】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図25】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図26】図1に示したクライアント用PCで動作するクライアントプログラムの構成を示す図である。
【図27】図1に示したスキャナシステムの全体的な動作を示す第1の通信シーケンス図である。
【図28】図1に示したスキャナシステムの全体的な動作を示す第2の通信シーケンス図である。
【符号の説明】
1・・・スキャナシステム、
2・・・スキャナサーバ、
100・・・本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
106・・・入出力装置、
108・・・通信装置、
110・・・記録装置、
112・・・記録媒体、
114・・・スキャナ装置、
116・・・原稿送り装置、
20・・・スキャナプログラム、
200・・・オペレータインターフェース部、
202・・・通信制御部、
204・・・スキャナ制御部、
206・・・スキャンジョブ管理部、
208・・・識別情報生成部、
210・・・画像データ管理部、
3・・・クライアント用PC、
30・・・クライアントプログラム、
300・・・UI部、
302・・・通信制御部、
306・・・Webブラウザ、
308・・・画像DB、
310・・・画像処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された1つ以上のクライアント装置それぞれからの要求に応じて、スキャン処理機能を提供するスキャナシステムおよびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークを介して、複数のクライアント装置によりスキャナ装置を利用するときには、ユーザは、スキャナ装置に原稿をセットする必要がある。
また、スキャン装置が、多くのクライアント装置から、複数のスキャン処理を受け付けて、順次、実行するときには、スキャン処理の対象となる原稿と、スキャン処理のパラメータと、スキャン処理の結果として得られる画像データを受け取るクライアント装置とを、正しく対応付ける必要がある。
【0003】
例えば、特許文献1〜6は、スキャナにより得られた画像を、ネットワークを介して提供する方法を開示する。
しかしながら、これらの文献に開示された方法によると、上述の3つの要素の対応付けのための複雑な操作や、複数回のクライアント装置・スキャナ装置間の往復が要求されるなどの理由で、ユーザに多くの負担がかかってしまう。
【0004】
【特許文献1】特開2000−59561号公報
【特許文献2】特開2001−169040号公報
【特許文献3】特開平9−205513号公報
【特許文献4】特開2002−281225号公報
【特許文献5】特開平10−326288号公報
【特許文献6】特開2000−285403号公報
【特許文献7】特開2001−299955号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、複数のスキャナ処理の要求を受けて、順次、これらの処理を実行するために適したスキャナシステムおよびその方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、複数のクライアント装置でスキャナ装置を共有して使用するときに、ユーザにとって好適なユーザインターフェースを有するスキャナシステムおよびその方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[スキャナシステム]
上記目的を達成するために、本発明に係るスキャナシステムは、1つ以上のクライアント装置と、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャナ装置とを含むスキャナシステムであって、前記クライアント装置それぞれは、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有し、前記スキャナ装置は、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送するスキャンジョブ管理手段と、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有する。
【0007】
[スキャナ装置]
また、本発明に係るスキャナ装置は、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するスキャナ装置であって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送するスキャンジョブ管理手段と、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有する。
【0008】
好適には、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求は、前記クライアント装置から受け入れられ、前記発行された識別情報は、クライアント装置に対して通知される。
【0009】
好適には、操作を受け入れる操作受け入れ手段と、情報を表示する表示手段とをさらに有し、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求と、前記画像データの転送要求とが、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、前記発行された識別情報は、前記表示手段に表示される。
【0010】
好適には、操作を受け入れる操作受け入れ手段をさらに有し、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の一部が、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の前記一部以外が、前記クライアント装置から受け入れられる。
【0011】
好適には、前記スキャンジョブ管理手段は、前記識別情報それぞれと、前記識別情報それぞれにより識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報とを対応付けて管理し、前記スキャン処理の要求を受けたときに、前記要求されたスキャン処理のスキャン情報を、前記スキャン手段に対して出力し、前記要求されたスキャン処理を事項させる。
【0012】
好適には、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれとの間の通信接続を確立し、前記確立した通信接続それぞれと、前記確立した通信接続の接続先のクライアント装置が要求したスキャンジョブの識別情報それぞれとを対応付けて管理する通信手段をさらに有し、前記スキャンジョブ管理手段は、前記生成された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる。
【0013】
好適には、前記生成された画像データと、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報とを対応付けて管理する画像データ管理手段をさらに有し、前記スキャンジョブ管理手段は、前記管理された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる。
【0014】
[クライアント装置]
また、本発明に係るクライアント装置は、要求に応じて、スキャン処理を含むスキャンジョブを識別する識別情報を発行し、要求に応じて、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を受け入れ、要求に応じて、前記受け入れられたスキャン情報に基づくスキャン処理により画像データを生成し、要求に応じて、前記生成された画像データを、前記要求をしたクライアント装置に対して転送するスキャナ装置と接続される前記クライアント装置であって、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有する。
【0015】
[第1のスキャン方法]
また、本発明に係る第1のスキャン方法は、1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャン方法であって、前記クライアント装置それぞれは、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求し、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求し、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信し、前記スキャナ装置は、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行し、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送し、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成する。
【0016】
[第2のスキャン方法]
また、本発明に係る第2のスキャン方法は、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するスキャナ方法であって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行し、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送し、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成する。
【0017】
[第1のプログラム]
また、本発明に係る第1のプログラムは、1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するプログラムであって、前記クライアント装置それぞれにおいて、前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するステップと、前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求するステップと、前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信するステップとをコンピュータに実行させ、前記スキャナ装置において、前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送するステップと、前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0018】
[第2のプログラム]
また、本発明に係る第2のプログラムは、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するプログラムであって、前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送するステップと、前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[本発明の背景]
まず、本発明の理解を助けるために、実施形態の説明に先立ち、その背景を説明する。
スキャナ装置の利用のためには、スキャナ装置を、TCP/IPなどの通信プロトコルによりパケット通信ネットワークに接続し、このスキャナ装置を、パケット通信ネットワークを介して、複数のクライアント装置で共用する方法が採られることが多い。
このように、ネットワークを介して共有されるスキャナ装置は、一般に、スキャンサーバまたはスキャナサーバ(以下、スキャナサーバ)とも呼ばれる。
また、スキャナサーバが提供するサービスは、スキャンサービスとも呼ばれる。
【0020】
スキャンサービスは、以下のような手順により実現される。
これらの手順を、以下、スキャンジョブとも記す。
(A)画像をスキャン(読み込み)処理するためのパラメータ設定(画像処理や他サービスとの連携の指示を含む場合もある)。
(B)スキャン処理の対象となる原稿のスキャナサーバへのセット。
(C)原稿画像のスキャン処理およびそのデジタル形式の画像データ生成。
(D)画像データのクライアント装置への転送。
【0021】
ネットワークを介したスキャナサーバの利用のために、以下のような工夫が考えられる。
(工夫1)クライアント装置がスキャンジョブの開始から終了まで、スキャナ装置を独占的に使用する。
クライアント装置がスキャナを占有している間に、ユーザが、原稿のセット、スキャン処理を開始させる操作などを行うようにして、原稿の取り違えなどの不具合を防ぐ。
【0022】
(工夫2)スキャナサーバが、クライアント装置それぞれからスキャン処理のパラメータと、その識別情報と、クライアント装置のユーザの電子メールアドレスとを受けて、識別情報を操作パネルに表示する。
ユーザが、操作パネルの識別情報を選択すると、この識別情報に対応するパラメータでスキャンジョブが実行され、このスキャンジョブにより得られた画像データは、電子メールによりユーザに送られる。
【0023】
(工夫3)ユーザが、原稿をセットしたスキャナサーバの操作パネルから、スキャン処理のパラメータを選択し、画像データの転送先のクライアント装置を指定する。
さらに、ユーザが、画像の読込みの開始を指示すると、スキャン処理が実行され、結果として得られた画像データが、指定されたクライアント装置へ転送される。
【0024】
(工夫4)例えば、マイクロソフト製オペレーティングシステムに実装されたSMB(Server Message Block)などによるファイル共有サービスを用いて、スキャナサーバとクライアント装置との間で、ファイル形式の画像データを交換する。
まず、原稿をセットしたスキャナサーバの操作パネルから、スキャン処理のパラメータが選択され、スキャナサーバの共有フォルダが指定され、スキャン処理の開始が指示される。
このとき、共有フォルダまたは共有フォルダ内の画像データファイルには、画像データの転送先のクライアント装置またはそのユーザに対するアクセス権が設定される。
次に、スキャナサーバは、スキャン処理により得られた画像データを共有フォルダに保存し、クライアント装置のユーザは、この共有フォルダにアクセスして、画像データを得る。
【0025】
ここで、スキャナサーバが複数のスキャンジョブを同時に受け入れて、順次、実行するためには、スキャナサーバへの原稿のセットと、原稿画像のスキャン処理に要する時間を最小限とする必要がある。
しかしながら、これらの工夫およびその組み合わせは、スキャナサーバが複数のスキャンジョブを受け入れて実行する用途には適していない。
また、これらの工夫およびその組み合わせを行っても、通常の操作をするときにも、誤った操作をしたときにも、ユーザは、スキャナサーバとクライアント装置との間を、何回か往復しなければならない。
また、これらの工夫の実現のためには、スキャン処理の結果として得られた画像データを、クライアント装置に転送するための煩雑な設定操作が必要とされる。
【0026】
また、スキャナサーバの利用のためには、さらに、以下のような工夫が考えられる。
(工夫5)クライアント装置が、スキャンサーバに対してパラメータ設定を行い、スキャン処理の開始を要求し、画像データを受信する。
ユーザは、原稿をスキャンサーバにセットして、クライアント装置からスキャンサーバのパラメータを設定して、スキャン処理を行わせる。
スキャン処理の終了後、ユーザは、スキャン装置から原稿を回収する。
(工夫6)スキャン処理に必要な情報(スキャン処理のパラメータなど)を、スキャナ装置に一括して与え、バッチ処理により、スキャンジョブを行う。
【0027】
しかしながら、クライアント装置側からパラメータの設定およびスキャン開始の捜査を行うと、転送される画像データのサイズの制限をなくすことはできるが、ユーザは、スキャナサーバとクライアント装置との間を、最低2回、往復しなければならない。
また、バッチ処理を行っても、原稿をスキャナサーバにセットする操作は、人手によらなくてはならないので、複数のスキャンジョブが、順次、実行されている最中には、原稿の取り違えを防ぐことは難しい。
【0028】
本発明は、このような背景からなされ、上述のように、スキャナサーバが、ネットワークを介して、1つ以上のクライアント装置から、複数のスキャンジョブの要求を同時に受け、この要求に応じて、スキャンジョブを、順次、実行するために適するように工夫されている。
つまり、本発明にかかるスキャナシステムにおいては、クライアントからスキャナサーバにスキャンジョブが要求され、スキャン処理に用いられるパラメータが設定されたときに、スキャナサーバが、スキャンジョブ識別情報をクライアントのユーザ(スキャナサーバのオペレータ)に対して発行し、パラメータなどを、スキャンジョブ識別情報と対応付けて保持する。
さらに、本発明にかかるスキャナシステムにおいては、ユーザ(オペレータ)が原稿をスキャナサーバの原稿送り装置などにセットして、スキャンジョブ識別情報をスキャナサーバに対して入力すると、このスキャンジョブ識別情報を用いたスキャン処理が実行され、生成された画像データが、クライアントとスキャナサーバとの間に確立されたクライアントに転送される。
【0029】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態を説明する。
【0030】
[システム構成]
図1は、本発明に係るスキャナシステム1の構成を例示する図である。
図1に示すように、スキャナシステム1は、1台以上のスキャナサーバ2、1台以上のクライアント装置(クライアント用パーソナルコンピュータ(PC)3−1〜3−3)、および、オペレータ用PC118が、LAN・WANあるいはインターネットなどのネットワーク120を介して接続された構成を採る。
スキャナシステム1においては、1台以上のクライアント用PC3それぞれから、スキャンジョブの要求が、任意のタイミングで、スキャナサーバ2に対して要求され、要求されたスキャンジョブは、スキャナサーバ2により、順次、実行される。
なお、スキャン処理と、それにより生成された画像データの転送とは並行的に行われ、画像データは、生成されると、スキャンジョブの終了を待たずに、順次、スキャンジョブを要求したクライアント用PC3に対して転送される。
なお、以下、クライアント用PC3−1〜3−3など、複数ある構成部分を特定せずに示すときには、単にクライアント用PC3などとも記す。
【0031】
[ハードウェア構成]
図2は、図1に示したスキャナサーバ2、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118のハードウェア構成を例示する図である。
図2に示すように、スキャナサーバ2、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118(以下、これらを総称してノードとも記す)は、CPU102およびメモリ104などを含む本体100、表示装置、キーボードおよびスピーカなどを含む入出力装置106、通信装置108、および、HDD・CD装置などの記録装置110から構成される。
つまり、クライアント用PC3およびオペレータ用PC118は、ネットワーク120を介して他のノードと通信可能なコンピュータとしての構成部分を有している。
【0032】
また、オペレータ用PC118の入出力装置106には、必要に応じて、スピーカおよび表示パネルが追加される。
また、オペレータ用PC118には、スキャナサーバ2など、他のノードからの電子メールを受信して、スキャナサーバ2のオペレータ(オペレータとクライアント用PC3のユーザとが同一人物であってもよい)に示す機能が付加される。
【0033】
スキャナサーバ2には、スキャナ装置114が付加され、さらに、必要に応じて、原稿送り装置116(処理手段)が付加される。
スキャナサーバ2において、原稿送り装置116は、オペレータによりセット(スキャン処理可能な状態と)された原稿を、1枚ずつスキャナ装置114に送り、スキャナ装置114は、送られてきた原稿を、スキャン処理し、デジタル形式の画像データとして本体100に対して出力する。
【0034】
つまり、スキャナサーバ2は、ネットワークスキャナ装置としての構成部分を有している。
なお、原稿送り装置116にセットされる原稿は、必ずしも画像が付された紙媒体(紙原稿)である必要はないが、以下、説明の具体化・明確化のために、原稿送り装置116に、紙原稿がセットされる場合を具体例とする。
また、原稿送り装置116は、オペレータによりセットされる原稿を受け入れる他に、例えば、原稿棚に戴置された原稿を、自らにセットして受け入れるための機構を有していてもよい。
【0035】
[ソフトウェア構成]
以下、スキャナサーバ2およびクライアント用PC3において実行されるソフトウェアを説明する。
【0036】
[スキャナプログラム20]
図3は、図1に示したスキャナサーバ2により実行されるスキャナプログラム20の構成を示す図である。
図2に示すように、スキャナプログラム20は、オペレータインターフェース部200、通信制御部202、スキャナ制御部204、スキャンジョブ管理部206、識別情報生成部208および画像データ管理部210から構成される。
スキャナプログラム20は、記録媒体112(図2)を介してスキャナサーバ2に供給され、メモリ104にロードされて実行される。
スキャナプログラム20は、これらの構成部分により、クライアント用PC3からスキャンジョブ要求を複数、受け、要求されたスキャンジョブを順次、実行して、生成された画像データを、クライアント用PC3に転送する。
【0037】
図4は、図3に示したスキャンジョブ管理部206が用いるスキャンジョブ管理テーブルを例示する図である。
図4に示すように、スキャンジョブ管理テーブルには、スキャンジョブ識別情報と、スキャンジョブの内容(スキャン処理に用いられるパラメータなど)と、スキャンジョブの状態(スキャン処理中、スキャン処理終了、未処理)とが、対応付けられて登録される。
【0038】
スキャナ制御部204は、スキャナプログラム20の他の構成部分からの要求に応じて、スキャナサーバ2のスキャナ装置114および原稿送り装置116(図2)を制御し、原稿送り装置116にセットされた原稿を送らせ、スキャナ装置114を制御して、送られた原稿の画像を読み取る処理(スキャン処理)を行わせる。
【0039】
[識別情報生成部208]
図5は、図3に示したスキャナプログラム20の識別情報生成部208の処理(S10)を示す図である。
スキャナプログラム20において、識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206からの要求に応じて、図4に示すスキャンジョブ管理テーブルのスキャンジョブ識別情報を生成し、スキャンジョブ管理部206に返す。
図5を参照して、識別情報生成部208の処理をさらに説明する。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、スキャナプログラム20が起動されると、識別情報生成部208は、スキャンジョブ識別情報の生成のために用いるカウンタの値を初期化する。
【0040】
ステップ102(S102)において、識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206から、スキャンジョブ識別情報生成の要求があったか否かを判断する。
識別情報生成部208は、スキャンジョブ管理部206からスキャンジョブ識別情報生成の要求があったときにはS104の処理に進み、これ以外のときにはS102の処理に留まる。
【0041】
ステップ104(S104)において、識別情報生成部208は、図4に例示するように、識別情報生成部208は、スキャンジョブを要求したノード(要求元ノード;スキャナサーバ2またはクライアント用PC3)の識別情報(ホスト名・ネットワークアドレスなど)と、スキャンジョブが要求されたノード(要求先ノード;スキャナサーバ2)の識別情報と、カウンタの計数値とを組み合わせて、スキャンジョブ識別情報を生成する。
識別情報生成部208は、生成したスキャンジョブ識別情報を、スキャンジョブ管理部206に返す。
ステップ106(S106)において、識別情報生成部208は、カウンタの計数値を、例えば、インクリメントすることにより更新する。
【0042】
[スキャンジョブ管理部206]
スキャンジョブ管理部206は、図4に示したスキャンジョブ管理テーブルを用いて、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたスキャンジョブ、または、クライアント用PC3から要求されたスキャンジョブを管理する。
以下、図6〜図11を参照して、スキャンジョブ管理部206の処理を、さらに説明する。
【0043】
図6〜図11は、図3に示したスキャナプログラム20のスキャンジョブ管理部206の処理(S12〜S32)を示す第1〜第6のフローチャートである。なお、以下の説明においては、図6に示すS12の処理のように、終了の表示がない処理は、スキャナプログラム20の起動後、継続して処理が行われ、この処理の後に実行される処理があるときには、終了の表示がない処理が起動された後に、直ちに、これに続く処理が実行される。
図6に示すように、ステップ120(S120)において、スキャンジョブ管理部206は、図4に示したスキャンジョブ管理テーブルを初期化する。
ステップ122(S122)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)、あるいは、クライアント用PC3から何らかの要求があったか否かを判断する。
【0044】
なお、この要求が、スキャナサーバ2との間の通信接続を確立したクライアント用PC3からなされたときには、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206に対して、要求とともに、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報(図12を参照して後述)を出力する。
スキャンジョブ管理部206は、何らかの要求があったときにはS124の処理に進み、これ以外のときにはS122の処理に留まる。
【0045】
ステップ124(S124)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、新規識別情報の発行であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が新規識別情報の発行であるときにはS14(図7)の処理に進み、これ以外のときにはS126の処理に進む。
【0046】
ステップ126(S126)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、新規識別情報登録であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が新規識別情報の登録であるときには、S16(図8)の処理に進み、これ以外のときにはS128の処理に進む。
【0047】
ステップ128(S128)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が、パラメータ設定であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求がパラメータ設定であるときにはS20(図9)の処理に進み、これ以外のときにはS130の処理に進む。
【0048】
ステップ132(S132)において、スキャンジョブ管理部206は、要求がスキャン処理開始であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求がスキャン処理開始であるときにはS24(図10)の処理に進み、これ以外のときにはS132の処理に進む。
【0049】
ステップ134(S134)において、スキャンジョブ管理部206は、要求が画像データ転送であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、要求が画像データ転送であるときにはS32(図11)の処理に進み、これ以外のときにはS136の処理に進む。
ステップ136(S136)において、スキャナプログラム20は、S122〜S134の処理において判断の対象となった処理以外の処理を実行する。
【0050】
図7に示すように、ステップ140(S140)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208に対して、識別情報発行を要求する。
識別情報生成部208は、この要求に応じて、図5に示したように、スキャンジョブ識別情報(図4)を生成し、スキャンジョブ管理部206に返す。
【0051】
ステップ142(S142)において、スキャンジョブ管理部206は、一定時間以内に、識別情報生成部208からスキャンジョブ識別情報を含む応答があったか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208からの応答があったときにはS146の処理に進み、これ以外のときにはS144の処理に進む。
ステップ144(S144)において、スキャンジョブ管理部206は、エラーの発生を入出力装置106(図2)に表示するなどの異常処理を行い、処理を終了する。
【0052】
ステップ146(S146)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報生成部208から、スキャンジョブ識別情報を取得する。
ステップ148(S148)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)に、新たなエントリを追加する。
【0053】
ステップ150(S150)において、スキャンジョブ管理部206は、識別情報発行要求が、スキャナサーバ2からの要求であるか、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して入力された要求であるかを判断する。
ユーザが、まず最初に、クライアント用PC3から、スキャナサーバに接続して、スキャンジョブを開始するときに、識別情報発行要求は、クライアント用PC3からスキャナサーバ2に対して発行される。
また、ユーザが、まず最初に、スキャナサーバの入出力装置(操作パネル)に向かってスキャンジョブを開始(原稿のセットおよびパラメータの設定)するときに、識別情報発行要求は、入出力装置106に対して設定される。
スキャンジョブ管理部206は、識別情報発行要求がスキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して入力されたときにはS152の処理に進み、これ以外のときにはS154の処理に進む。
【0054】
ステップ152(S152)において、スキャンジョブ管理部206は、オペレータインターフェース部200に対して、スキャンジョブ識別情報を出力し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示させる。
ステップ154(S154)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ識別情報を、要求を出したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とともに通信制御部202に対して出力する。
通信制御部202は、このスキャンジョブ識別情報を、要求を出したクライアント用PC3に対して送信する。
【0055】
図8に示すように、ステップ160(S160)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索する。
ステップ162(S162)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、登録が要求された新規のスキャンジョブ識別情報のエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、登録が要求された新規のスキャンジョブ識別情報のエントリがあるときにはS172の処理に進み、これ以外のときにはS164の処理に進む。
【0056】
ステップ164(S164)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、新規のエントリを作成する。
このとき、スキャンジョブ管理部206は、作成した新規のエントリに、スキャンジョブ識別情報のみを登録し、その他の項目には情報を登録しない。
【0057】
ステップ176(S176)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に対して、正常にスキャンジョブ識別情報が登録されなかった旨と、要求を出したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、正常にスキャンジョブ識別情報が登録されなかった旨を、要求を出したクライアント用PC3に対して通知する。
【0058】
図9に示すように、ステップ200(S200)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索する。
ステップ202(S202)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、パラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、パラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるときにはS204の処理に進み、これ以外のときにはS212の処理に進む。
【0059】
ステップ204(S204)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル中のパラメータ登録要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリに、登録が要求されたパラメータを登録する。
ステップ206(S206)において、スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、クライアント用PC3から要求されたか、あるいは、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ識別情報登録が、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して要求されたときにはS208の処理に進み、これ以外のときにはS210の処理に進む。
【0060】
ステップ208(S208)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、正常にパラメータが登録された旨を表示し、正常に処理を終了する。
ステップ210(S210)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に、正常にスキャンジョブ識別情報が登録された旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力して、正常に処理を終了する。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、正常にスキャンジョブ識別情報が登録された旨を通知する。
【0061】
ステップ212(S212)において、スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、クライアント用PC3から要求されたか、あるいは、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、パラメータの登録が、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して要求されたときにはS214の処理に進み、これ以外のときにはS216の処理に進む。
【0062】
ステップ214(S214)において、スキャンジョブ管理部206は、オペレータインターフェース部200に対して、パラメータの登録が、正常に行われなかった旨のエラーメッセージを出力し、スキャナサーバ2の入出力装置106に表示させるなどの異常処理を行う。
ステップ216(S216)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に、正常にパラメータが登録されなかった旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、正常にパラメータが登録されなかった旨を、要求したクライアント用PC3に通知する。
【0063】
図10に示すように、ステップ240(S240)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルを検索する。
ステップ242(S242)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、スキャン開始要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン開始要求に含まれるスキャンジョブ識別情報が登録されたエントリがあるときにはS244の処理に進み、これ以外のときにはS280の処理に進む。
【0064】
ステップ244(S244)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン開始が要求されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリに登録された情報に基づいて、スキャン開始が可能であるか否かを確認する。
なお、スキャン開始が要求されたスキャンジョブのエントリに、スキャン処理のためのパラメータが登録されており、スキャン処理が未処理状態であることが登録されており、かつ、他のいずれかのエントリのスキャンジョブの状態が、スキャン処理中になっていないときに、要求されたスキャン処理の開始が可能であると判断される。
【0065】
ステップ246(S246)において、スキャンジョブ管理部206は、要求されたスキャン処理の開始が可能であるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が可能であるときにはS248の処理に進み、これ以外のときにはS290の処理に進む。
【0066】
ステップ248(S248)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204に対して、スキャン処理のためのパラメータ(図4)などを設定し、スキャン処理の開始を要求する。
ステップ250(S250)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204から、要求されたスキャン処理が正常に開始されたことを示す応答を得たか否か、つまり、スキャナ制御部204に対して要求したスキャン処理が、一定の時間内に正常に開始されたか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が正常に開始されたときにはS260の処理に進み、これ以外のときにはS260の処理に進む。
【0067】
ステップ260(S260)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリ中のスキャンジョブの状態を、未処理の状態から、スキャン処理中の状態に変更する。
ステップ262(S262)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始要求が、クライアント用PC3からなされたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して行われたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始要求が入出力装置106に対して行われたときにはS264の処理に進み、これ以外のときにはS266の処理に進む。
【0068】
ステップ264(S264)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブが正常に開始された旨をオペレータインターフェース部200に対して通知し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示させるなどの正常処理を行う。
ステップ266(S266)において、スキャンジョブ管理部206は、通信制御部202に対して、スキャン処理が正常に開始された旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを出力する正常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理が正常に開始された旨を通知する。
【0069】
ステップ268(S268)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204から、スキャン処理の終了が通知されたか否か、つまり、スキャン処理が終了したか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したときにはS270の処理に進み、これ以外のときにはS268の処理に留まる。
ステップ270(S270)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブル(図4)のエントリのスキャンジョブの状態を、スキャン処理中からスキャン処理終了に変更する。
【0070】
ステップ280(S280)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が、クライアント用PC3から要求されたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が入出力装置106に対して要求されたときにはS282の処理に進み、これ以外のときにはS284の処理に進む。
【0071】
ステップ282(S282)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を、オペレータインターフェース部200に対して通知する異常処理を行う。
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を表示する。
【0072】
ステップ284(S284)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理の開始が要求されたスキャンジョブが存在しない旨を通知する。
【0073】
ステップ290(S290)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が、クライアント用PC3から要求されたか、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対して要求されたかを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理の開始が入出力装置106に対して要求されたときにはS292の処理に進み、これ以外のときにはS294の処理に進む。
【0074】
ステップ292(S292)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が開始できない旨と、その理由(該当スキャンジョブなし)とを、オペレータインターフェース部200に対して通知する異常処理を行う。
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に、スキャン処理が開始できない旨およびその理由を表示する。
【0075】
ステップ294(S294)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が開始できない旨およびその理由(該当スキャンジョブなし)と、要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、スキャン処理が開始できない旨およびその理由を通知する。
【0076】
図11に示すように、ステップ320(S320)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルを検索する。
ステップ322(S322)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、画像データの転送が要求されたスキャンジョブに対応するエントリがあるか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブルに、画像データの転送が要求されたスキャンジョブに対応するエントリがあるときにはS324の処理に進み、これ以外のときにはS340の処理に進む。
【0077】
ステップ324(S324)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データの転送に用いるタイマを初期化する。
ステップ326(S326)において、スキャンジョブ管理部206は、スキャナ制御部204によるスキャン処理が終了し、スキャン処理により得られた画像データが、画像データ管理部210に記憶・管理されているか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、スキャン処理が終了したときにはS330の処理に進み、これ以外のときにはS328の処理に進む。
【0078】
ステップ328(S328)において、スキャンジョブ管理部206は、S324の処理において初期化したタイマがタイムアウトしているか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、タイムアウトが生じているときにはS340の処理に進み、これ以外のときにはS326の処理に戻る。
【0079】
ステップ330(S330)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210に、転送の対象となる画像データを要求する。
ステップ332(S332)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210から、要求した画像データがある旨の応答を得たか否かを判断する。
スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210に画像データがあるときにはS334の処理に進み、これ以外のときにはS340の処理に進む。
【0080】
ステップ334(S334)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データ管理部210から、転送の対象となる画像データを取得する。
ステップ336(S336)において、スキャンジョブ管理部206は、要求したクライアント用PC3に対して、転送の対象となる画像データを含む応答を作成する。
【0081】
ステップ338(S338)において、スキャンジョブ管理部206は、S336の処理において作成された応答と、画像データの転送を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、画像データを含む応答を送信する。
ステップ340(S340)において、スキャンジョブ管理部206は、画像データが転送できない旨と、画像データの転送を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を示す通信接続識別情報とを、通信制御部202に対して出力する異常処理を行う。
通信制御部202は、要求したクライアント用PC3に対して、画像データを含む転送できない旨を通知する。
【0082】
[通信制御部202]
図12は、図3に示した通信制御部202が通信制御のために用いる通信接続管理テーブルを例示する図である。
図12に示すように、通信接続管理テーブルの各エントリには、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間の通信接続それぞれに付された通信接続識別情報と、通信接続オブジェクトのアドレスとが、インデクスと対応付けられて登録される。
【0083】
通信制御部202は、図12に示した通信接続管理テーブルを用いて、クライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信制御を行う。
つまり、通信制御部202は、クライアント用PC3との間の通信接続の確立、および、この通信接続を介した要求、応答および画像データの転送などを行う。
【0084】
図13〜図15を参照して、通信制御部202の処理をさらに説明する。
図13〜図15は、図3に示した通信制御部202の処理(S36〜S40)を示す第1〜第3のフローチャートである。
図13に示すように、ステップ360(S360)において、スキャナプログラム20が起動されると、通信制御部202は、カウンタを初期化する。
ステップ362(S362)において、通信制御部202は、図12に示した通信接続管理テーブルを初期化する。
【0085】
ステップ38(S38)において、通信制御部202は、図14に示す不要エントリを削除する処理を起動する。
ステップ364(S364)において、通信制御部202は、クライアント用PC3から、通信接続が要求されたか否かを判断する。
通信制御部202は、通信接続が要求されたときにはS366の処理に進み、これ以外のときにはS364の処理に留まる。
【0086】
ステップ366(S366)において、通信制御部202は、通信接続を要求したクライアント用PC3との間の通信接続を確立する。
ステップ368(S368)において、通信制御部202は、カウンタの計数値を用いて、図12に示した通信接続識別情報を生成し、さらに、カウンタの計数値をインクリメントする。
【0087】
ステップ370(S370)において、通信制御部202は、S368の処理により生成した通信接続識別情報を、インデックスと、確立された通信接続の通信オブジェクトのアドレスとを対応付け、通信接続管理テーブル(図12)の空きエントリに登録する。
【0088】
図14に示すように、ステップ380(S380)において、通信制御部202は、制御変数として用いられる通信接続管理テーブルのインデックスを初期化(0と)する。
ステップ382(S382)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリが空きエントリであるか否かを判断する。
通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリが空きエントリであるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS384の処理に進む。
【0089】
ステップ384(S384)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続が、実際にクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信に用いられているか(通信接続中か)否かを判断する。
通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続が通信接続中であるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS386の処理に進む。
【0090】
ステップ386(S386)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリを削除(空きエントリと)する。
ステップ388(S388)において、通信制御部202は、インデックスにより示されるエントリに対応する通信接続について、スキャンジョブ管理部206またはクライアント用PC3からの要求を受けたか否かを判断する。
通信制御部202は、クライアント用PC3からの要求があるときにはS388の処理に進み、これ以外のときにはS40(図15)の処理に進む。
【0091】
ステップ390(S390)において、通信制御部202は、インデックスを更新(インクリメント)する。
ステップ392(S392)において、通信制御部202は、通信接続管理テーブルの全てのエントリについて処理を行ったか否かを判断する。
通信制御部202は、全てのエントリについて処理を行ったときにはS380の処理に進み、これ以外のときにはS382の処理に戻る。
【0092】
図15に示すように、ステップ400(S400)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206に対して、クライアント用PC3からの要求と、要求したクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信接続を示す通信接続識別情報(図12)とを出力する。
ステップ402(S402)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206から、クライアント用PC3に対して送信するデータ(画像データ、応答または通知など)と、データの送信先のクライアント用PC3とスキャナサーバ2との間の通信接続を示す通信接続識別情報を受ける。
【0093】
ステップ404(S404)において、通信制御部202は、データの送信先のクライアント用PC3と、スキャナサーバ2との間の通信接続が、実際に接続されているか否かを判断する。
通信制御部202は、通信接続が実際に接続されているときにはS406の処理に進み、これ以外のときには処理を終了する。
ステップ406(S406)において、通信制御部202は、スキャンジョブ管理部206から送信を要求されたデータを、クライアント用PC3に対して送信する。
【0094】
[オペレータインターフェース部200]
オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対するオペレータの操作を受け入れ、スキャナプログラム20の各構成部分の動作を制御する。
また、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206などから入力されるデータを、入出力装置106に表示する。
また、原稿送り装置116が、自ら原稿をセットするときには、原稿送り装置116を制御して、所望の原稿を自らにセットさせる。
【0095】
図16〜図21は、図3に示したオペレータインターフェース部200の処理(S42〜S52)を示す第1〜第6のフローチャートである。
図16に示すように、ステップ420(S420)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示されているメニュー画面(図示せず)に対する操作があったか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作があったときにはS422の処理に進み、これ以外のときにはS420の処理に留まる。
【0096】
ステップ422(S422)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、新規のスキャン処理の開始を示すか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作が新規のスキャン処理の開始を示すときにはS44(図17)の処理に進み、これ以外のときにはS424の処理に進む。
【0097】
ステップ424(S424)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、スキャンジョブの状態の問い合わせであるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作がスキャンジョブの状態の問い合わせであるときにはS46(図18)の処理に進み、これ以外のときにはS426の処理に進む。
【0098】
ステップ426(S426)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、S422,S424の処理において判断の対象とされる処理以外の処理を示すか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、操作が、S422,S424の処理において判断の対象とされる処理以外の処理を示すときにはその他の処理を行い、これ以外のときにはS420の処理に戻る。
【0099】
図17に示すように、ステップ440(S440)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブ識別情報(図4)の発行を要求する。
スキャンジョブ管理部206は、この要求に応じて、図6および図7に示した処理を行い、スキャンジョブ識別情報を発行し、オペレータインターフェース部200に対して出力する。
なお、この処理は、図7に示したS150,152の処理に対応する。
【0100】
ステップ442(S442)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206が発行したスキャンジョブ識別情報(図4)を取得する。
ステップ444(S444)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブ識別情報を、内部変数として保持する。
ステップ446(S446)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブ識別情報をスキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示し、S48(図19)の処理に進む。
【0101】
図18に示すように、ステップ460(S460)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブの状態を問い合わせる。
この問い合わせに応じて、スキャンジョブ管理部206は、スキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索し、検索の結果として得られたスキャンジョブの状態を、オペレータインターフェース部200に返す。
【0102】
ステップ462(S462)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206から返されるスキャンジョブの状態を取得する。
ステップ464(S464)において、オペレータインターフェース部200は、取得したスキャンジョブの状態を、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0103】
ステップ466(S466)において、オペレータインターフェース部200は、状態が問い合わされたスキャンジョブがあるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、状態が問い合わされたスキャンジョブがあるときにはS48(図19)の処理に進み、これ以外のときには処理を終了する。
S460の処理の結果、S462の処理において状態が取得されるが、S466の処理において、状態が問い合わされたスキャンジョブがない場合は、該当するスキャンジョブが無かったために、取得できなかった場合に相当する。
【0104】
図19に示すように、ステップ480(S480)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作があったか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作があったときにはS482の処理に進み、これ以外のときにはS480の処理に留まる。
なお、S480の処理は、入出力装置(操作パネル)への入力待ちに相当する処理である。
以下に示すS482,S484,S486の処理は、入出力装置(操作パネル)で、ユーザがどのボタン(または、アイコン)を押したのかを判定する処理に相当する。
【0105】
ステップ482(S482)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作が、パラメータの設定操作であるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作が、パラメータの設定操作であるときにはS50(図20)の処理に進み、これ以外のときにはS484の処理に進む。
【0106】
ステップ484(S484)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作が、スキャンの開始操作であるか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106に対する操作が、スキャン開始操作であるときにはS52(図21)の処理に進み、これ以外のときにはS486の処理に進む。
【0107】
ステップ466(S466)において、オペレータインターフェース部200は、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に対する操作が、前の操作であるかか否かを判断する。
オペレータインターフェース部200は、入出力装置106(図2)に対する操作が、前の操作であるときには処理を終了し、これ以外のときにはS480の処理に戻る。
なお、「前の操作」とは、GUIでよく見かける「←」とか「前に戻る」といった、ボタン(アイコン)に対するユーザの操作などを意味する。
【0108】
図20(図6,図9に対応)に示すように、ステップ500(S500)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャンジョブに対して設定されたスキャン処理のパラメータを出力し、パラメータの設定を要求する。
この要求に応じて、スキャンジョブ管理部206は、入力されたスキャン処理のパラメータを、パラメータが設定されたスキャンジョブに対応するスキャンジョブ管理テーブルのエントリに登録する処理(図6,図9)を行い、登録の結果をオペレータインターフェース部200に返す。
ステップ502,504(S502,504)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206から返された登録の結果を取得し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0109】
図21に示すように、ステップ520(S520)において、オペレータインターフェース部200は、スキャンジョブ管理部206に対して、スキャン処理の開始を要求する。
この要求に応じて、オペレータインターフェース部200は、図6,図10に示したように、スキャナ制御部204を制御してスキャン処理を開始させ、スキャン処理の開始の結果を、オペレータインターフェース部200に返す。
ステップ522,524(S522,S524)において、オペレータインターフェース部200は、スキャン処理開始の結果をスキャンジョブ管理部206から取得し、スキャナサーバ2の入出力装置106(図2)に表示する。
【0110】
[画像データ管理部210]
図22は、図3に示した画像データ管理部210により画像データの管理に用いられる画像データ管理テーブルを例示する図である。
図22に示すように、画像データ管理テーブルの各エントリには、スキャンジョブ識別情報と、画像データオブジェクトのアドレスとが対応付けられて登録される。
画像データ管理部210は、図22に示す画像データ管理テーブルを用いて、スキャン処理により生成された画像データを記憶し、管理する。
さらに、画像データ管理部210は、記憶した画像データを、クライアント用PC3からの転送要求に応じて、通信制御部202に対して出力し、クライアント用PC3に対して送信させる。
【0111】
図23〜図25は、図3に示した画像データ管理部210の処理(S54〜S60)を示す第1〜第3のフローチャートである。
図23に示すように、ステップ540(S540)において、スキャナプログラム20が起動されると、画像データ管理部210は、図23に示した画像データ管理テーブルを初期化する。
ステップ542(S542)において、画像データ管理部210は、スキャンジョブ管理部206からの要求があったか否かを判断する。
画像データ管理部210は、スキャンジョブ管理部206からの要求があったときにはS544の処理に進み、これ以外のときにはS542の処理に留まる。
【0112】
ステップ544(S544)において、画像データ管理部210は、要求が、スキャン開始であるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、要求がスキャン開始であるときにはS56(図24)の処理に進み、これ以外のときにはS546の処理に進む。
【0113】
ステップ546(S546)において、画像データ管理部210は、要求が、画像データの転送であるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、要求が画像データの転送であるときにはS60(図25)の処理に進み、これ以外のときにはS542の処理に戻る。
【0114】
図24に示すように、画像データ管理部210は、ステップ560,562(S560,S562)において、スキャンジョブ管理部206のスキャンジョブ管理テーブル(図4)を検索し、実行中のスキャン処理があるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、実行中のスキャンジョブがあるときにはS564の処理に進み、これ以外のときにはS566の処理に進む。
【0115】
ステップ564(S564)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に、実行中のスキャン処理がある旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを出力し、要求したクライアント用PC3に対して通知させる。
ステップ566(S566)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に、要求されたスキャン処理を開始した旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを出力し、要求したクライアント用PC3に対して通知させる。
【0116】
ステップ568(S568)において、画像データ管理部210は、原稿送り装置116(図1,図2)に、原稿がセットされたか否かを判断する。
画像データ管理部210は、原稿送り装置116に原稿がセットされたときにはS570の処理に進み、これ以外のときにはS568の処理に留まる。
【0117】
ステップ570(S570)において、画像データ管理部210は、スキャナ制御部204にスキャン処理を開始させる。
ステップ572(S572)において、画像データ管理部210は、スキャナ制御部204から、S570の処理において開始されたスキャン処理が終了したか否かを判断する。
画像データ管理部210は、スキャン処理が終了したときにはS574の処理に進み、これ以外のときにはS572の処理に留まる。
【0118】
ステップ576(S576)において、画像データ管理部210は、スキャン処理により得られた画像データを画像データオブジェクトとして記憶し、画像データオブジェクトのアドレスと、スキャンジョブ識別情報とを、画像データ管理テーブルの空きエントリに登録する。
ステップ578(S578)において、画像データ管理部210は、通信制御部202に対して、スキャンジョブが完了した旨を出力し、要求したクライアント用PC3に通知させる。
【0119】
図25に示すように、ステップ600,602(S600,S602)において、画像データ管理部210は、画像データ管理テーブルを検索し、転送が要求された画像データに対応するエントリが、画像データ管理テーブル(図22)にあるか否かを判断する。
画像データ管理部210は、エントリがあるときにはS604の処理に進み、これ以外のときにはS606の処理に進む。
【0120】
ステップ604(S604)において、画像データ管理部210は、転送が要求された画像データと、スキャンジョブ識別情報(図12)とを、通信制御部202に対して出力し、画像データを、要求したクライアント用PC3に対して送信させる。
ステップ606(S606)において、画像データ管理部210は、転送が要求された画像データがない旨と、スキャンジョブ識別情報(図12)とを、通信制御部202に対して出力し、画像データがない旨を、要求したクライアント用PC3に通知させる。
【0121】
[クライアントプログラム30]
図26は、図1に示したクライアント用PC3で動作するクライアントプログラム30の構成を示す図である。
図26に示すように、クライアントプログラム30は、ユーザインターフェース部(UI部)300、通信制御部302、Webブラウザ306、画像処理部310および画像データベース(画像DB)308から構成される。
クライアントプログラム30は、スキャナプログラム20と同様に、記録媒体112(図2)などを介して、クライアント用PC3に供給され、スキャナ装置114にロードされて実行される。
【0122】
クライアントプログラム30は、これらの構成部分により、スキャナサーバ2に対して、スキャンジョブの要求、スキャン処理の開始要求および画像データの転送要求など、各種要求を発行する。
また、クライアントプログラム30は、これらの構成部分により、スキャナサーバ2から転送されてきた画像データを受信して記憶する。
また、クライアントプログラム30は、記憶した画像データに対して様々な処理を行う。
【0123】
[全体的動作]
以下、スキャナシステム1(図1)の全体的な動作を説明する。
図27,図28は、図1に示したスキャナシステム1の全体的な動作(S64,S66)を示す通信シーケンス図である。
なお、図27,図28においては、実質的に同じ処理には、同じ符号が付してある。
【0124】
図27に示すように、ステップ640(S640)において、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間で通信接続が確立される。
ステップ642(S642)において、クライアント用PC3から、スキャナサーバ2に対して、スキャンジョブ識別情報の要求およびパラメータの設定が行われる。
ステップ644(S644)において、スキャナサーバ2から、クライアント用PC3に対して、スキャンジョブ識別情報が通知され、クライアント用PC3のユーザに示される。
【0125】
ステップ646(S646)において、例えば、クライアント用PC3のユーザが、スキャナサーバ2まで出向き、原稿をスキャナサーバ2の原稿送り装置116(図2)にセットし、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して、スキャンジョブ識別情報を入力し、スキャン処理を開始させるための操作を行う。
この操作を受けて、スキャナサーバ2は、原稿送り装置116にセットされた原稿を送ってスキャン処理を行い、画像データを生成する。
ステップ648(S648)において、スキャナサーバ2は、入出力装置106にスキャン処理の終了を通知する。
【0126】
ステップ650(S650)において、ユーザが、スキャナサーバ2の入出力装置106に対して、スキャンジョブ識別情報を入力し、画像データの転送を要求する操作を行う。
ステップ652(S652)において、スキャナサーバ2は、クライアント用PC3に対して、画像データを転送する。
ステップ654(S654)において、画像データの転送が終了すると、スキャナサーバ2とクライアント用PC3との間の通信接続が切断される。
【0127】
また、図28に示すように、図27に示したS640〜S644の処理が行われた後、ユーザまたはオペレータが、スキャナサーバ2の原稿送り装置116に原稿をセットし、ステップ660(S660)において、ユーザが、クライアント用PC3を操作して、クライアント用PC3からスキャナサーバ2に対して、スキャンジョブ識別情報と、スキャン処理の開始要求とを送信させる。
【0128】
ステップ662(S662)において、スキャナサーバ2は、スキャン処理を実行して画像データを生成し、スキャン処理が終了すると、クライアント用PC3に対して、スキャン処理の終了を通知する。
ステップ664(S664)において、クライアント用PC3から、スキャナサーバ2に対して、画像データの転送要求が出される。
さらに、S652,S654の処理が行われ、スキャナサーバ2からクライアント用PC3に対して画像データが転送され、画像データの転送が終了した後、通信接続が切断される。
なお、図26,図27に示した処理に含まれるスキャンジョブ識別情報の発行要求および画像データの転送要求などを、クライアント用PC3から行うか、スキャナサーバ2の入出力装置106に対する操作により行うかは、適宜、変更可能である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るスキャナシステムおよびその方法は、複数のスキャナ処理の要求を受けて、順次、これらの処理を実行するために適している。
また、本発明に係るスキャナシステムおよびその方法は、複数のクライアント装置でスキャナ装置を共有して使用するときに、ユーザにとって好適なユーザインターフェースを有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスキャナシステムの構成を例示する図である。
【図2】図1に示したスキャナサーバ、クライアント用PCおよびオペレータ用PCのハードウェア構成を例示する図である。
【図3】図1に示したスキャナサーバにより実行されるスキャナプログラムの構成を示す図である。
【図4】図3に示したスキャンジョブ管理部が用いるスキャンジョブ管理テーブルを例示する図である。
【図5】図3に示したスキャナプログラムの識別情報生成部の処理(S10)を示す図である。
【図6】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図7】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図8】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図9】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第4のフローチャートである。
【図10】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第5のフローチャートである。
【図11】図3に示したスキャナプログラムのスキャンジョブ管理部の処理を示す第6のフローチャートである。
【図12】図3に示した通信制御部が通信制御のために用いる通信接続管理テーブルを例示する図である。
【図13】図3に示した通信制御部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図14】図3に示した通信制御部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図15】図3に示した通信制御部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図16】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図17】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図18】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図19】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第4のフローチャートである。
【図20】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第5のフローチャートである。
【図21】図3に示したオペレータインターフェース部の処理を示す第6のフローチャートである。
【図22】図3に示した画像データ管理部により画像データの管理に用いられる画像データ管理テーブルを例示する図である。
【図23】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第1のフローチャートである。
【図24】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第2のフローチャートである。
【図25】図3に示した画像データ管理部の処理を示す第3のフローチャートである。
【図26】図1に示したクライアント用PCで動作するクライアントプログラムの構成を示す図である。
【図27】図1に示したスキャナシステムの全体的な動作を示す第1の通信シーケンス図である。
【図28】図1に示したスキャナシステムの全体的な動作を示す第2の通信シーケンス図である。
【符号の説明】
1・・・スキャナシステム、
2・・・スキャナサーバ、
100・・・本体、
102・・・CPU、
104・・・メモリ、
106・・・入出力装置、
108・・・通信装置、
110・・・記録装置、
112・・・記録媒体、
114・・・スキャナ装置、
116・・・原稿送り装置、
20・・・スキャナプログラム、
200・・・オペレータインターフェース部、
202・・・通信制御部、
204・・・スキャナ制御部、
206・・・スキャンジョブ管理部、
208・・・識別情報生成部、
210・・・画像データ管理部、
3・・・クライアント用PC、
30・・・クライアントプログラム、
300・・・UI部、
302・・・通信制御部、
306・・・Webブラウザ、
308・・・画像DB、
310・・・画像処理部
Claims (13)
- 1つ以上のクライアント装置と、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャナ装置とを含むスキャナシステムであって、
前記クライアント装置それぞれは、
前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、
前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有し、
前記スキャナ装置は、
前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、
前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、
前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送する
スキャンジョブ管理手段と、
前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有するスキャナシステム。 - 対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するスキャナ装置であって、
前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行する識別情報発行手段と、
前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、
前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送する
スキャンジョブ管理手段と、
前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン手段とを有するスキャナ装置。 - 前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求は、前記クライアント装置から受け入れられ、
前記発行された識別情報は、クライアント装置に対して通知される請求項2に記載のスキャナ装置。 - 操作を受け入れる操作受け入れ手段と、
情報を表示する表示手段とをさらに有し、
前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求と、前記画像データの転送要求とが、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、
前記発行された識別情報は、前記表示手段に表示される請求項2に記載のスキャナ装置。 - 操作を受け入れる操作受け入れ手段
をさらに有し、
前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の一部が、前記操作受け入れ手段に対する操作により受け入れられ、
前記識別情報の発行要求、前記スキャン情報の設定要求、前記スキャン処理の要求および前記画像データの転送要求の内の前記一部以外が、前記クライアント装置から受け入れられる請求項2に記載のスキャナ装置。 - 前記スキャンジョブ管理手段は、
前記識別情報それぞれと、前記識別情報それぞれにより識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報とを対応付けて管理し、
前記スキャン処理の要求を受けたときに、前記要求されたスキャン処理のスキャン情報を、前記スキャン手段に対して出力し、前記要求されたスキャン処理を事項させる請求項2〜5に記載のスキャナ装置。 - 前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれとの間の通信接続を確立し、前記確立した通信接続それぞれと、前記確立した通信接続の接続先のクライアント装置が要求したスキャンジョブの識別情報それぞれとを対応付けて管理する通信手段をさらに有し、
前記スキャンジョブ管理手段は、前記生成された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる請求項2〜6のいずれかに記載のスキャン装置。 - 前記生成された画像データと、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報とを対応付けて管理する画像データ管理手段
をさらに有し、
前記スキャンジョブ管理手段は、前記管理された画像データを、この画像データを生成したスキャン処理を含むスキャンジョブの識別情報を指定して、前記通信手段に対して出力し、前記指定された識別情報に対応する通信接続を介して、前記クライアント装置に対して転送させる請求項7に記載のスキャン装置。 - 要求に応じて、スキャン処理を含むスキャンジョブを識別する識別情報を発行し、要求に応じて、前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を受け入れ、要求に応じて、前記受け入れられたスキャン情報に基づくスキャン処理により画像データを生成し、要求に応じて、前記生成された画像データを、前記要求をしたクライアント装置に対して転送するスキャナ装置と接続される前記クライアント装置であって、
前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求する識別情報要求手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するスキャン情報設定手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するスキャン要求手段と、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求する転送要求手段と、
前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信する画像データ受信手段とを有するクライアント装置。 - 1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するプログラムであって、
前記クライアント装置それぞれは、
前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求し、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定し、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求し、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求し、
前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信し、
前記スキャナ装置は、
前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行し、
前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、
前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送し、
前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン方法。 - 対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するプログラムであって、
前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行し、
前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れ、
前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送し、
前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するスキャン方法。 - 1つ以上のクライアント装置と、スキャン装置とを含むスキャンシステムにおいて、対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行して、前記対象物の画像データを生成して、前記スキャンジョブを要求したクライアント装置それぞれに転送するスキャン方法であって、
前記クライアント装置それぞれにおいて、
前記スキャナ装置に対して、前記スキャンジョブを識別する識別情報を要求するステップと、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャンジョブに含まれるスキャン処理の内容を示すスキャン情報を設定するステップと、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行を要求するステップと、
前記スキャナ装置に対して、前記要求に応じて発行された識別情報を指定して、前記スキャン処理の実行の結果として得られた画像データの転送を要求するステップと、
前記転送要求に応じて、前記スキャナ装置から転送される画像データを受信するステップと
をコンピュータに実行させ、
前記スキャナ装置において、
前記識別情報の発行要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、
前記発行された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、
前記画像データ転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データ転送要求を出したクライアント装置それぞれに対して転送するステップと、
前記スキャン処理要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、前記受け入れられたスキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させるプログラム。 - 対象物に対するスキャン処理を含むスキャンジョブを実行し、前記対象物の画像データを生成して、クライアント装置に転送するプログラムであって、
前記スキャンジョブそれぞれを識別する識別情報の要求に応じて、前記識別情報を発行するステップと、
前記識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理のスキャン情報を受け入れるステップと、
前記識別情報の指定を受け、前記画像データの転送要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャン処理の結果として得られた画像データを、前記画像データの転送先のクライアント装置に対して転送するステップと、
前記識別情報の指定を受け、前記スキャン処理の要求に応じて、前記指定された識別情報により識別されるスキャンジョブに含まれるスキャン処理を、このスキャン処理のために受け入れられた前記スキャン情報に基づいて実行し、前記対象物の画像データを生成するステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
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JP2003200609A JP2005045361A (ja) | 2003-07-23 | 2003-07-23 | スキャナシステムおよびその方法 |
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JP (1) | JP2005045361A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008294933A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Seiko Epson Corp | 通信回線を介した画像のスキャン |
JP2014090339A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Oki Data Corp | 画像読取装置および画像読取システム |
JP2021057678A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | ブラザー工業株式会社 | 画像読取装置 |
-
2003
- 2003-07-23 JP JP2003200609A patent/JP2005045361A/ja not_active Withdrawn
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