JP2005044065A - ホテル料金決済システム及びホテル料金決済方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ホテル側が直接多くの信販会社と契約する必要なしに、お客様が気軽に各種料金をクレジットカード(以下「カード」)で決済可能とする。
【解決手段】ホテル客室内に設置された客室端末13と、ホテル館内に設置されたCCTV親機14及びホストコンピュータ17と、信販会社及びホテルと各々契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ19と、信販会社が運営する信販サーバ21とを有するホテル料金決済システムで、客室端末13は、カードの情報を読取るカードリーダ16を備え、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を指示し、CCTV親機14は、客室端末13からの指示を受付けてカードによる決済を代行決済サーバ19に依頼し、代行決済サーバ19は、CCTV親機14からの依頼により信販サーバ21との間でカード決済処理を実行する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホテル客室内に設置された客室端末13と、ホテル館内に設置されたCCTV親機14及びホストコンピュータ17と、信販会社及びホテルと各々契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ19と、信販会社が運営する信販サーバ21とを有するホテル料金決済システムで、客室端末13は、カードの情報を読取るカードリーダ16を備え、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を指示し、CCTV親機14は、客室端末13からの指示を受付けてカードによる決済を代行決済サーバ19に依頼し、代行決済サーバ19は、CCTV親機14からの依頼により信販サーバ21との間でカード決済処理を実行する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にクレジットカードを使用した決済に好適なホテル料金決済システム及びホテル料金決済方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ホテルでの宿泊料金やCCTV(閉回路テレビ網)システムなどの使用量の支払いをクレジットカードで決済する方法が一般化しつつある。
【0003】
しかるに、クレジットカードはその信販会社毎に直接契約を行なう必要があり、契約を行なっている信販会社以外のクレジットカードを取扱うことはできない。したがって、お客様から契約を行なっていない信販会社のクレジットカードを提示された場合に備え、専用の設備、具体的には複数の信販会社のクレジットカードによる代行決済を行なう代行決済会社と直接接続された端末機を設置する必要がある。
【0004】
また、ホテル内のCCTVシステムの使用料金の決済は、チェックアウト時のホテルフロントでの課金に比して、ホテル客室により近い位置に設置した販売機で発行するプリペイドカードでの課金の方が利用率が高く、主流となっているが、プリペイドカードの販売機側で行なわなければならないエンコード作業(指定されたIDカード、度数データ)とこの販売機の設置自体など、カードに対する付帯面でのコストが向上してしまうデメリットも生じているため、安価で安全、且つホテル利用者が気軽に決済可能な形態の方法が模索されている。
【0005】
ところで、ホテル構内での買い物に関し、自動精算機へのクレジットカードの挿入に際して、そのカードの有効性を確認した上で、ホテルコンピュータに蓄積されている利用者のそれまでの利用明細の金額が所定額を越えていなければクレジット会社の承認なしに支払いを完了することで、クレジットカードによる支払い及び精算を自動化し、通信コストを削減すると共に待時間を少なくするようにした自動支払いシステムが考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0006】
【特許文献1】
特開平08−007001号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記特許文献1の技術は、クレジットカードを発行する信販会社と予め直接契約を結んでおく必要があるという点で従来と同様であり、契約していない信販会社のクレジットカードでの決済には対応していない。
【0008】
お客様に迷惑をかけないために多数の信販会社と直接クレジットカード決済の契約を行なうと、その契約金や手数料だけでも膨大な金額となってしまうため、ホテルの規模や客層にもよるが、結果的にコストのみが上昇して利益が半減してしまうことにもなりかねない。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が気軽に各種料金をクレジットカードで決済することが可能なホテル料金決済システム及びホテル料金決済方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ホテル客室内に設置された客室端末と、該ホテルの館内に設置された閉回路テレビ網親機及びホストコンピュータと、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を指示し、上記閉回路テレビ網親機は、上記客室端末からの指示を受付けてクレジットカードによる決済を上記代行決済サーバ装置に依頼し、上記代行決済サーバ装置は、上記閉回路テレビ網親機からの依頼に基づいて上記信販サーバ装置との間でカード決済処理を実行することを特徴とする。
【0011】
このようなシステム構成とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できる。
【0012】
請求項2記載の発明は、ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、この読取機構で読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するクレジットカードによる決済を要求し、上記代行決済サーバ装置は、上記客室端末からの要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でクレジットカードによる決済処理を実行することを特徴とする。
【0013】
このようなシステム構成とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、印字機構を備え、上記代行決済サーバ装置が上記信販サーバ装置との間で実行したカード決済処理の結果情報を印字出力することを特徴とする。
【0015】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、クレジットカード決済の控えを発行できるため、お客様にとってもより使い易くなる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、ホテル内の閉回路テレビ網の客室端末と一体にして構成し、テレビジョン放送のチャンネル指定とカード決済時の数値入力を行なうリモートコントローラを備えることを特徴とする。
【0017】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムを導入し易くなる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記ホテル料金は、テレビジョン放送の有料チャンネルの視聴料金を含むことを特徴とする。
【0019】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項4記載の発明の作用に加えて、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、その分の利益を上げることが可能となる。
【0020】
請求項6記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記ホテル料金は、少なくともホテル客室の利用料金を含むことを特徴とする。
【0021】
このような構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、客室でお客様ご自身によりチェックアウトをしていただけるため、お客様がチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントで不愉快な思いをすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0022】
請求項7記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、インターネットに接続可能な環境を有し、この客室端末を介してインターネットとの接続に必要な設定データを取込んで代行決済サーバ装置へ送信し、上記代行決済サーバ装置は、クレジットカードから読取った情報と対応付けてインターネットとの接続に必要な設定データを記憶し、再度の客室端末からの要求に基づいてクレジットカードから読取った情報と対応付けて記憶しているインターネットとの接続に必要な設定データを当該客室端末に返送することを特徴とする。
【0023】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、お客様がホテル客室を2度目以降利用する際のインターネットの接続に要する設定処理を簡略化することができるので、以前にホテルを利用していただいたお客様に再度利用していただくための訴求力を高めることができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記代行決済サーバ装置は、クレジットカードから読取った情報と対応付けてクレジットカードによる決済の利用回数をカウントし、そのカウント内容に応じてホテルのサービス利用料金を割り引いた決済処理を実行することを特徴とする。
【0025】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、ホテルの利用回数に応じた料金の割り引きを実施することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0026】
請求項9記載の発明は、ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するシステムで実行されるホテル料金決済方法であって、上記客室端末により、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取り、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を要求する要求工程と、上記代行決済サーバ装置により、上記要求工程での要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でカード決済処理を実行させる決済実行工程とを有したことを特徴とする。
【0027】
このような方法とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明をホテル料金決済システムに適用した場合の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、システム全体の構成を示すもので、ホテルH内の設備と、代行決済会社Rの設備、及び各信販会社Cの設備が例えばインターネットW等のネットワークにより相互に常時オンライン接続される。
【0030】
ホテルH内においては、ルータ11を介してハブ12を上記インターネットWと接続するもので、このハブ12を回路の中心として、館内の各客室毎に設置された客室端末13,13,…を接続すると共に、CCTV親機14を接続する。
【0031】
客室端末13,13,…はそれぞれ、テレビ受像機15,15,…を接続しており、ここでは図示しないリモコンパッドでのキー操作による信号を受付けてテレビ受像機15,15,…で視聴する内容を制御する。
【0032】
さらに客室端末13,13,…はそれぞれ、利用状況等をプリントアウトするための例えば感熱プリンタ(図示せず)を内蔵すると共に、ICカードリーダ16,16,…を接続しており、ICクレジットカードを挿入してそのカードに記憶されている情報を読出すことにより、客室内でお客様自身による後述する料金決済処理等を可能とする。
【0033】
CCTV親機14は、CCTVシステム上の図示しないヘッドエンド機器と上記客室端末13,13,…間に介在し、各客室端末13,13,…における、例えば成人指定の有料放送のチャンネルの視聴を禁止するなど、動作の一部を規制し、あるいは客室からの要望を受けて客室端末13,13,…の遠隔操作を行なうなど、各客室端末13,13,…を統括管理し、その動作状況を把握する。
【0034】
また、このCCTV親機14は、例えばホテルのフロントに設置され、客室毎のチェックイン/チェックアウトや有料サービス利用履歴等を記憶するなど、このホテルの業務全般を管理するホストコンピュータ(図では「ホスト」と称する)17とも接続される。
【0035】
一方、代行決済会社Rでは、ルータ18を介して代行決済サーバ19が上記インターネットWと接続され、直接クレジットカード利用の加盟店契約を行なっていない顧客と、それぞれICクレジットカードを発行する複数の信販会社との間に立って、ICクレジットカード利用の代行決済サービスの処理を行なう。
【0036】
各信販会社Cは、それぞれルータ20,20,…を介して信販会社サーバ21,21,…を上記インターネットWと接続しており、ここでは図示しない加盟店契約を結んだ店舗あるいは代行決済会社Rの代行決済サーバ19との間で自社が発行したICクレジットカード使用に伴う決済処理を実行し、後日カード利用代金を当該カード利用者から回収する。
【0037】
(第1の動作例)
次に上記実施の形態の第1の動作例について説明する。
図2は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13及び館内のCCTV親機14と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0038】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が料金明細情報の要求信号をCCTV親機14を介してホストコンピュータ17へ送信する(ステップA01)。
【0039】
料金明細情報の要求信号を受けたホストコンピュータ17では、当該客室を利用したサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を作成し、CCTV親機14を介して当該客室端末13に上記要求に対する応答として返信する(ステップA02)。
【0040】
料金明細情報の応答を受けた客室端末13では、これをテレビ受像機15,15,…の画面に表示させる(ステップA03)。この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0041】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0042】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0043】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0044】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップA04)。
【0045】
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップA05)。
客室端末13からの送信を受けたCCTV親機14では、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19にカード決済の要求信号を転送する(ステップA06)。
【0046】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップA07)。
【0047】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップA08)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップA09)。
【0048】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHのCCTV親機14に送信し(ステップA10)、該当する客室の客室端末13に転送させる(ステップA11)。
【0049】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトする(ステップA12)。
【0050】
その上で、客室端末13は、ICクレジットカードによる決済が完了したことをCCTV親機14を介してホテルフロントに設置されたホストコンピュータ17にも通知し(ステップA13)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
一方、この通知を受けたホストコンピュータ17では、当該客室での料金決済が終了したものとして認識し、これを記録しておく。
【0051】
このように、ホテルH側は直接多くの信販会社Cと加盟店契約を結ぶ必要はなく、各信販会社Cを取扱う1社の代行決済会社Rとの契約を行なうだけで、お客様に客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済で利用していただける環境を提供することができる。
【0052】
その場合、上述した如く客室端末13にプリンタ機能を内蔵させ、利用の控えをプリントアウトして発行可能としたため、お客様にとってもクレジットカード利用の履歴を管理し易くなる。
【0053】
また、上記ICクレジットカード決済により支払うホテル料金として、具体的にはホテル客室の利用料金を含むものとしてもよい。
このようにすれば、客室でお客様ご自身によりチェックアウトの処理をしていただけるため、お客様のチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントが混雑してお客様に御迷惑をおかけすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0054】
なお、上記図2の動作では、ステップA04で客室端末13からのカード決済の要求信号の送信に際して、ICカードリーダ16でICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報を共に送信するものとして説明したが、この際、併せて客室端末13のリモコンパッドによりこのカードに対応した暗唱番号を操作入力してもらい、その入力された暗唱番号も一緒に送信するものとしてもよい。
【0055】
その場合、客室端末13は本来ホテル館内のCCTVシステムでの放送をテレビ受像機15で視聴するための端末機も兼ねており、暗唱番号の入力も通常は放送チャンネルを指定するためのリモコンパッドの数値キーを操作することとなるので、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムが導入し易い。
【0056】
また、カード決済を行なうホテル料金としては、さらにテレビジョン放送の有料チャンネルの視聴料金を含むものとしてもよく、そうすることで、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、ホテル側はその分の利益を上げることができる。
【0057】
さらに、上記実施の形態では、客室内で客室端末13に接続したICカードリーダ16にICクレジットカードを挿入するものとして説明したが、ICチップを封入したICクレジットに限らず、磁気ストライプを使用した、より一般的なクレジットカードを利用するべくそのリーダ機器を使用するものとしてもよいし、さらには信販会社が発行するクレジットカードのみならず、銀行が発行するデビットカードを用いても同様に決済可能であることは勿論である。
【0058】
(第2の動作例)
次に上記実施の形態の第2の動作例について説明する。
ここでは、上記図2で示した第1の動作例での内容に比して、CCTV親機14及びホストコンピュータ17の処理負担を軽減するものとする。
【0059】
図3は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13及び館内のCCTV親機14と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0060】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が料金明細情報の要求信号をCCTV親機14を介してホストコンピュータ17へ送信する(ステップB01)。
【0061】
料金明細情報の要求信号を受けたホストコンピュータ17では、当該客室を利用したサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を作成し、CCTV親機14を介して当該客室端末13に上記要求に対する応答として返信する(ステップB02)。
【0062】
料金明細情報の応答を受けた客室端末13では、これをテレビ受像機15の画面に表示させる(ステップB03)。この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0063】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0064】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0065】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0066】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップB04)。
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップB05)。
【0067】
客室端末13からのカード決済の要求信号は、CCTV親機14を介し、さらにインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に直接送信される。
【0068】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップB06)。
【0069】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップB07)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップB08)。
【0070】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHのCCTV親機14を介し、該当する客室の客室端末13に直接送信する(ステップB09)。
【0071】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトする(ステップB10)。
【0072】
その上で、客室端末13は、ICクレジットカードによる決済が完了したことをCCTV親機14を介してホテルフロントに設置されたホストコンピュータ17にも通知し(ステップB11)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
一方、この通知を受けたホストコンピュータ17では、当該客室での料金決済が終了したものとして認識し、これを記録しておく。
【0073】
このように、上記第1の動作例で説明した内容に比して、カード決済要求及びカード決済の応答に係る信号をCCTV親機14が単に通過させるだけで特になんらかの処理を行なうものではないため、CCTV親機14及びホストコンピュータ17の処理に要する負担を軽減し、よりシステム全体の構築が容易となる。
【0074】
(第3の動作例)
次に上記実施の形態の第2の動作例について説明する。
ここでは、上記図3で示した第2の動作例での内容に比して、さらにCCTV親機14及びホストコンピュータ17の存在がなく、客室端末13,13…が直接代行決済会社Rの代行決済サーバ19と接続されているものとする。
【0075】
図4は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0076】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が予め内部のメモリ等に記憶して用意しておいたサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を読出してテレビ受像機15の画面に表示させる(ステップC01)。
【0077】
この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0078】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0079】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0080】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0081】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップC02)。
【0082】
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップC03)。
客室端末13からのカード決済の要求信号は、ルータ11を介し、さらにインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に直接送信される。
【0083】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップC04)。
【0084】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップC05)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップC06)。
【0085】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に直接送信する(ステップC07)。
【0086】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトし(ステップC08)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
【0087】
このように、上記第2の動作例で説明した内容に比して、さらにカード決済要求及びカード決済の応答に係る信号をCCTV親機14にまったく関係なく処理するものとしたので、クレジットカードの代行決済に関してはCCTV親機14及びホストコンピュータ17の存在を必要ないものとし、システム全体の構築がさらに容易となる。
【0088】
(第4の動作例)
次に上記実施の形態の第4の動作例について説明する。
なお、この動作例にあっては、上記客室端末13,13,…がインターネットへの接続環境をも提供し、お客様が相手先のメールアドレスやウェブサイトのURLを設定することにより、電子メールの送受やウェブサイトの閲覧等が可能になるものとする。
【0089】
ここでは、例えば上記図2で示した場合と基本的には同様の手順によりクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスが受けられるものとし、主として代行決済サーバ19での処理内容を基準として、上記図2とは異なる点の説明を行なうものとする。
【0090】
図5は、上述した如く代行決済サーバ19での処理内容を示すものであり、その当初には客室端末13からのカード決済要求があるか否かを繰返し判断することにより、カード決済要求の受信を待機する(ステップD01)。
【0091】
そして、実際にカード決済要求を客室端末13から受信するとこれを判断し、そのカード決済要求に付加されているクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し(ステップD02)、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップD03)。
【0092】
一方で代行決済サーバ19は、上記クレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報に基づいて自己が所有するデータベース(図示せず)を検索し(ステップD04)、そのカード情報に対応付けてインターネット接続のための設定データ、具体的にはメールアドレスやウェブサイトのURL等が記憶されているか否かを判断する(ステップD05)。
【0093】
ここで、インターネットの設定データが記憶されていないと判断した場合には、この客室端末13を利用するお客様がクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスを受けるのは初めてであるものとし、事前にメニュー選択によって該設定データが客室端末13のリモートコントローラ等により入力されて上記カード決済要求に付加されてアップロードされているものとして、その設定データをあらためてクレジットカードのカード情報に対応付けてデータベースに記憶させる(ステップD06)。
【0094】
また、上記ステップD05でデータベースにカード情報に対応付けてインターネット接続の設定データが既に記憶されていると判断した場合には、上記客室端末13を利用するお客様がクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスを受けるのは2回目以降であるものとし、上記カード決済要求にインターネット接続の設定データは付加されていないものとして、データベースから対応する該設定データを読出してダウンロードすべく、客室端末13に対して送信する(ステップD07)。
【0095】
その後に代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から決済応答信号を受けるのを待機し(ステップD08)、これを信販会社サーバ21から受けるとインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に送信した後に(ステップD09)、該クレジットカード決済に基づく客室端末13を利用したお客様の履歴情報を更新設定し(ステップD10)、以上で一連の処理を終了して、再び次のクレジットカード決済に備えるべく、上記ステップD01からの処理に戻る。
【0096】
このように、お客様がホテルHの客室を2度目以降利用する際には、インターネットの接続に要する設定処理を簡略化して、クレジットカード決済時にその設定を同時に自動的に実行してしまうようにできるので、以前にこのホテルHを利用していただいたお客様の利便性と、再度利用していただくための訴求力とを高めることができる。
【0097】
また、同一のシステムを導入する他のホテル等でも、代行決済会社Rとの契約により代行決済サーバ19のデータベースの内容を共有できるので、より多くのホテルがそれぞれこのシステムを導入するものとすれば、さらにお客様に対する訴求力を高めることができる。
【0098】
(第5の動作例)
次に上記実施の形態の第5の動作例について説明する。
【0099】
なお、この動作例にあっては、お客様がホテルHをクレジットカード決済で利用した回数を代行決済会社R側がカウントしており、予め設定した回数に達すると所定の料金割り引きを行なうものとする。
【0100】
ここでは、例えば上記図2で示した場合と基本的には同様の手順によりクレジットカード決済を行なうものとし、主として代行決済サーバ19での処理内容を基準として、上記図2とは異なる点の説明を行なう。
【0101】
図6は、上述した如く代行決済サーバ19での処理内容を示すものであり、その当初には客室端末13からのカード決済要求があるか否かを繰返し判断することにより、カード決済要求の受信を待機する(ステップE01)。
【0102】
そして、実際にカード決済要求を客室端末13から受信するとこれを判断し、そのカード決済要求に付加されているクレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報と、利用店舗であるホテルHのID情報とにより、自己が所有するデータベース(図示せず)でその利用者の利用回数をカウントアップする(ステップE02)。
【0103】
次いで、そのカウントアップしたカウント値が予め設定される割り引き回数に到達したか否かを判断し(ステップE03)、到達したと判断した場合にのみ、利用料金の割り引き処理を実行する(ステップE04)。
【0104】
その後、あらためてカード決済要求に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報と、利用店舗であるホテルHのID情報、及び適宜割り引き処理の有無に応じた決済金額の情報を用いて、対応する信販会社により予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し(ステップE05)、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップE06)。
【0105】
その後に代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から決済応答信号を受けるのを待機し(ステップE07)、これを信販会社サーバ21から受けるとインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に対し、今回及びこれからの割り引き情報を決済応答信号に付加して送信した後に(ステップE08)、該クレジットカード決済に基づく客室端末13を利用したお客様の履歴情報を更新設定し(ステップE09)、以上で一連の処理を終了して、再び次のクレジットカード決済に備えるべく、上記ステップE01からの処理に戻る。
【0106】
上記ステップE08で代行決済サーバ19が送信した割り引き情報により、客室端末13に接続されたテレビ受像機15の画面では、単にクレジットカード決済が完了したことだけではなく、今回の利用が何回目でどの程度の割り引きを行なったか、あと何回の利用でどの程度のさらなる割り引きが適用されるか等を表示する。
【0107】
このように、ホテルHの利用回数に応じた料金の割り引きを適宜実施してお客様に提示することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0108】
なお、上記実施の形態では、そのいずれの動作例においても、ホテルH側のCCTV親機14からインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19にカード決済の要求信号を転送するものとしか説明しなかったが、代行決済サーバ19へのアクセス及び応答に関しては、代行決済サーバ19が開設するウェブサイトのURLを指定し、そのサイトをアクセスしてウェブサイト上で必要な事項を適宜自動入力するなどして情報のやりとりを行なうものとしてもよい。
【0109】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0110】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0111】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できる。
【0112】
請求項2記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0113】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、クレジットカード決済の控えを発行できるため、お客様にとってもより使い易くなる。
【0114】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムを導入し易くなる。
【0115】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、その分の利益を上げることが可能となる。
【0116】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、客室でお客様ご自身によりチェックアウトをしていただけるため、お客様がチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントで不愉快な思いをすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0117】
請求項7記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、お客様がホテル客室を2度目以降利用する際のインターネットの接続に要する設定処理を簡略化することができるので、以前にホテルを利用していただいたお客様に再度利用していただくための訴求力を高めることができる。
【0118】
請求項8記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、ホテルの利用回数に応じた料金の割り引きを実施することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0119】
請求項9記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るホテル料金決済システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態に係る第1の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図3】同実施の形態に係る第2の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図4】同実施の形態に係る第3の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図5】同実施の形態に係る第4の動作例としての代行決済サーバによるクレジットカードによる料金決済の内容を示すフローチャート。
【図6】同実施の形態に係る第5の動作例としての代行決済サーバによるクレジットカードによる料金決済の内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…ルータ、12…ハブ、13…客室端末、14…CCTV親機、15…テレビ受像機、16…ICカードリーダ、17…ホストコンピュータ(ホスト)、18…ルータ、19…代行決済サーバ、20…ルータ、21…信販会社サーバ、C…信販会社、H…ホテル、R…代行決済会社、W…インターネット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にクレジットカードを使用した決済に好適なホテル料金決済システム及びホテル料金決済方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ホテルでの宿泊料金やCCTV(閉回路テレビ網)システムなどの使用量の支払いをクレジットカードで決済する方法が一般化しつつある。
【0003】
しかるに、クレジットカードはその信販会社毎に直接契約を行なう必要があり、契約を行なっている信販会社以外のクレジットカードを取扱うことはできない。したがって、お客様から契約を行なっていない信販会社のクレジットカードを提示された場合に備え、専用の設備、具体的には複数の信販会社のクレジットカードによる代行決済を行なう代行決済会社と直接接続された端末機を設置する必要がある。
【0004】
また、ホテル内のCCTVシステムの使用料金の決済は、チェックアウト時のホテルフロントでの課金に比して、ホテル客室により近い位置に設置した販売機で発行するプリペイドカードでの課金の方が利用率が高く、主流となっているが、プリペイドカードの販売機側で行なわなければならないエンコード作業(指定されたIDカード、度数データ)とこの販売機の設置自体など、カードに対する付帯面でのコストが向上してしまうデメリットも生じているため、安価で安全、且つホテル利用者が気軽に決済可能な形態の方法が模索されている。
【0005】
ところで、ホテル構内での買い物に関し、自動精算機へのクレジットカードの挿入に際して、そのカードの有効性を確認した上で、ホテルコンピュータに蓄積されている利用者のそれまでの利用明細の金額が所定額を越えていなければクレジット会社の承認なしに支払いを完了することで、クレジットカードによる支払い及び精算を自動化し、通信コストを削減すると共に待時間を少なくするようにした自動支払いシステムが考えられている。(例えば、特許文献1参照。)
【0006】
【特許文献1】
特開平08−007001号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記特許文献1の技術は、クレジットカードを発行する信販会社と予め直接契約を結んでおく必要があるという点で従来と同様であり、契約していない信販会社のクレジットカードでの決済には対応していない。
【0008】
お客様に迷惑をかけないために多数の信販会社と直接クレジットカード決済の契約を行なうと、その契約金や手数料だけでも膨大な金額となってしまうため、ホテルの規模や客層にもよるが、結果的にコストのみが上昇して利益が半減してしまうことにもなりかねない。
【0009】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が気軽に各種料金をクレジットカードで決済することが可能なホテル料金決済システム及びホテル料金決済方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ホテル客室内に設置された客室端末と、該ホテルの館内に設置された閉回路テレビ網親機及びホストコンピュータと、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を指示し、上記閉回路テレビ網親機は、上記客室端末からの指示を受付けてクレジットカードによる決済を上記代行決済サーバ装置に依頼し、上記代行決済サーバ装置は、上記閉回路テレビ網親機からの依頼に基づいて上記信販サーバ装置との間でカード決済処理を実行することを特徴とする。
【0011】
このようなシステム構成とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できる。
【0012】
請求項2記載の発明は、ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、この読取機構で読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するクレジットカードによる決済を要求し、上記代行決済サーバ装置は、上記客室端末からの要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でクレジットカードによる決済処理を実行することを特徴とする。
【0013】
このようなシステム構成とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0014】
請求項3記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、印字機構を備え、上記代行決済サーバ装置が上記信販サーバ装置との間で実行したカード決済処理の結果情報を印字出力することを特徴とする。
【0015】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、クレジットカード決済の控えを発行できるため、お客様にとってもより使い易くなる。
【0016】
請求項4記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、ホテル内の閉回路テレビ網の客室端末と一体にして構成し、テレビジョン放送のチャンネル指定とカード決済時の数値入力を行なうリモートコントローラを備えることを特徴とする。
【0017】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムを導入し易くなる。
【0018】
請求項5記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記ホテル料金は、テレビジョン放送の有料チャンネルの視聴料金を含むことを特徴とする。
【0019】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項4記載の発明の作用に加えて、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、その分の利益を上げることが可能となる。
【0020】
請求項6記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記ホテル料金は、少なくともホテル客室の利用料金を含むことを特徴とする。
【0021】
このような構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、客室でお客様ご自身によりチェックアウトをしていただけるため、お客様がチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントで不愉快な思いをすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0022】
請求項7記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記客室端末は、インターネットに接続可能な環境を有し、この客室端末を介してインターネットとの接続に必要な設定データを取込んで代行決済サーバ装置へ送信し、上記代行決済サーバ装置は、クレジットカードから読取った情報と対応付けてインターネットとの接続に必要な設定データを記憶し、再度の客室端末からの要求に基づいてクレジットカードから読取った情報と対応付けて記憶しているインターネットとの接続に必要な設定データを当該客室端末に返送することを特徴とする。
【0023】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、お客様がホテル客室を2度目以降利用する際のインターネットの接続に要する設定処理を簡略化することができるので、以前にホテルを利用していただいたお客様に再度利用していただくための訴求力を高めることができる。
【0024】
請求項8記載の発明は、上記請求項1または2記載の発明において、上記代行決済サーバ装置は、クレジットカードから読取った情報と対応付けてクレジットカードによる決済の利用回数をカウントし、そのカウント内容に応じてホテルのサービス利用料金を割り引いた決済処理を実行することを特徴とする。
【0025】
このようなシステム構成とすれば、上記請求項1または2記載の発明の作用に加えて、ホテルの利用回数に応じた料金の割り引きを実施することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0026】
請求項9記載の発明は、ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するシステムで実行されるホテル料金決済方法であって、上記客室端末により、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取り、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を要求する要求工程と、上記代行決済サーバ装置により、上記要求工程での要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でカード決済処理を実行させる決済実行工程とを有したことを特徴とする。
【0027】
このような方法とすれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下本発明をホテル料金決済システムに適用した場合の実施の一形態について図面を参照して説明する。
【0029】
図1は、システム全体の構成を示すもので、ホテルH内の設備と、代行決済会社Rの設備、及び各信販会社Cの設備が例えばインターネットW等のネットワークにより相互に常時オンライン接続される。
【0030】
ホテルH内においては、ルータ11を介してハブ12を上記インターネットWと接続するもので、このハブ12を回路の中心として、館内の各客室毎に設置された客室端末13,13,…を接続すると共に、CCTV親機14を接続する。
【0031】
客室端末13,13,…はそれぞれ、テレビ受像機15,15,…を接続しており、ここでは図示しないリモコンパッドでのキー操作による信号を受付けてテレビ受像機15,15,…で視聴する内容を制御する。
【0032】
さらに客室端末13,13,…はそれぞれ、利用状況等をプリントアウトするための例えば感熱プリンタ(図示せず)を内蔵すると共に、ICカードリーダ16,16,…を接続しており、ICクレジットカードを挿入してそのカードに記憶されている情報を読出すことにより、客室内でお客様自身による後述する料金決済処理等を可能とする。
【0033】
CCTV親機14は、CCTVシステム上の図示しないヘッドエンド機器と上記客室端末13,13,…間に介在し、各客室端末13,13,…における、例えば成人指定の有料放送のチャンネルの視聴を禁止するなど、動作の一部を規制し、あるいは客室からの要望を受けて客室端末13,13,…の遠隔操作を行なうなど、各客室端末13,13,…を統括管理し、その動作状況を把握する。
【0034】
また、このCCTV親機14は、例えばホテルのフロントに設置され、客室毎のチェックイン/チェックアウトや有料サービス利用履歴等を記憶するなど、このホテルの業務全般を管理するホストコンピュータ(図では「ホスト」と称する)17とも接続される。
【0035】
一方、代行決済会社Rでは、ルータ18を介して代行決済サーバ19が上記インターネットWと接続され、直接クレジットカード利用の加盟店契約を行なっていない顧客と、それぞれICクレジットカードを発行する複数の信販会社との間に立って、ICクレジットカード利用の代行決済サービスの処理を行なう。
【0036】
各信販会社Cは、それぞれルータ20,20,…を介して信販会社サーバ21,21,…を上記インターネットWと接続しており、ここでは図示しない加盟店契約を結んだ店舗あるいは代行決済会社Rの代行決済サーバ19との間で自社が発行したICクレジットカード使用に伴う決済処理を実行し、後日カード利用代金を当該カード利用者から回収する。
【0037】
(第1の動作例)
次に上記実施の形態の第1の動作例について説明する。
図2は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13及び館内のCCTV親機14と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0038】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が料金明細情報の要求信号をCCTV親機14を介してホストコンピュータ17へ送信する(ステップA01)。
【0039】
料金明細情報の要求信号を受けたホストコンピュータ17では、当該客室を利用したサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を作成し、CCTV親機14を介して当該客室端末13に上記要求に対する応答として返信する(ステップA02)。
【0040】
料金明細情報の応答を受けた客室端末13では、これをテレビ受像機15,15,…の画面に表示させる(ステップA03)。この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0041】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0042】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0043】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0044】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップA04)。
【0045】
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップA05)。
客室端末13からの送信を受けたCCTV親機14では、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19にカード決済の要求信号を転送する(ステップA06)。
【0046】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップA07)。
【0047】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップA08)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップA09)。
【0048】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHのCCTV親機14に送信し(ステップA10)、該当する客室の客室端末13に転送させる(ステップA11)。
【0049】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトする(ステップA12)。
【0050】
その上で、客室端末13は、ICクレジットカードによる決済が完了したことをCCTV親機14を介してホテルフロントに設置されたホストコンピュータ17にも通知し(ステップA13)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
一方、この通知を受けたホストコンピュータ17では、当該客室での料金決済が終了したものとして認識し、これを記録しておく。
【0051】
このように、ホテルH側は直接多くの信販会社Cと加盟店契約を結ぶ必要はなく、各信販会社Cを取扱う1社の代行決済会社Rとの契約を行なうだけで、お客様に客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済で利用していただける環境を提供することができる。
【0052】
その場合、上述した如く客室端末13にプリンタ機能を内蔵させ、利用の控えをプリントアウトして発行可能としたため、お客様にとってもクレジットカード利用の履歴を管理し易くなる。
【0053】
また、上記ICクレジットカード決済により支払うホテル料金として、具体的にはホテル客室の利用料金を含むものとしてもよい。
このようにすれば、客室でお客様ご自身によりチェックアウトの処理をしていただけるため、お客様のチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントが混雑してお客様に御迷惑をおかけすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0054】
なお、上記図2の動作では、ステップA04で客室端末13からのカード決済の要求信号の送信に際して、ICカードリーダ16でICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報を共に送信するものとして説明したが、この際、併せて客室端末13のリモコンパッドによりこのカードに対応した暗唱番号を操作入力してもらい、その入力された暗唱番号も一緒に送信するものとしてもよい。
【0055】
その場合、客室端末13は本来ホテル館内のCCTVシステムでの放送をテレビ受像機15で視聴するための端末機も兼ねており、暗唱番号の入力も通常は放送チャンネルを指定するためのリモコンパッドの数値キーを操作することとなるので、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムが導入し易い。
【0056】
また、カード決済を行なうホテル料金としては、さらにテレビジョン放送の有料チャンネルの視聴料金を含むものとしてもよく、そうすることで、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、ホテル側はその分の利益を上げることができる。
【0057】
さらに、上記実施の形態では、客室内で客室端末13に接続したICカードリーダ16にICクレジットカードを挿入するものとして説明したが、ICチップを封入したICクレジットに限らず、磁気ストライプを使用した、より一般的なクレジットカードを利用するべくそのリーダ機器を使用するものとしてもよいし、さらには信販会社が発行するクレジットカードのみならず、銀行が発行するデビットカードを用いても同様に決済可能であることは勿論である。
【0058】
(第2の動作例)
次に上記実施の形態の第2の動作例について説明する。
ここでは、上記図2で示した第1の動作例での内容に比して、CCTV親機14及びホストコンピュータ17の処理負担を軽減するものとする。
【0059】
図3は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13及び館内のCCTV親機14と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0060】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が料金明細情報の要求信号をCCTV親機14を介してホストコンピュータ17へ送信する(ステップB01)。
【0061】
料金明細情報の要求信号を受けたホストコンピュータ17では、当該客室を利用したサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を作成し、CCTV親機14を介して当該客室端末13に上記要求に対する応答として返信する(ステップB02)。
【0062】
料金明細情報の応答を受けた客室端末13では、これをテレビ受像機15の画面に表示させる(ステップB03)。この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0063】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0064】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0065】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0066】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップB04)。
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップB05)。
【0067】
客室端末13からのカード決済の要求信号は、CCTV親機14を介し、さらにインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に直接送信される。
【0068】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップB06)。
【0069】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップB07)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップB08)。
【0070】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHのCCTV親機14を介し、該当する客室の客室端末13に直接送信する(ステップB09)。
【0071】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトする(ステップB10)。
【0072】
その上で、客室端末13は、ICクレジットカードによる決済が完了したことをCCTV親機14を介してホテルフロントに設置されたホストコンピュータ17にも通知し(ステップB11)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
一方、この通知を受けたホストコンピュータ17では、当該客室での料金決済が終了したものとして認識し、これを記録しておく。
【0073】
このように、上記第1の動作例で説明した内容に比して、カード決済要求及びカード決済の応答に係る信号をCCTV親機14が単に通過させるだけで特になんらかの処理を行なうものではないため、CCTV親機14及びホストコンピュータ17の処理に要する負担を軽減し、よりシステム全体の構築が容易となる。
【0074】
(第3の動作例)
次に上記実施の形態の第2の動作例について説明する。
ここでは、上記図3で示した第2の動作例での内容に比して、さらにCCTV親機14及びホストコンピュータ17の存在がなく、客室端末13,13…が直接代行決済会社Rの代行決済サーバ19と接続されているものとする。
【0075】
図4は、ホテルHのある客室でのサービス料金の決済に際し、その客室に設置された客室端末13と、インターネットWを介して接続される代行決済会社Rの代行決済サーバ19、及びある信販会社Cの信販会社サーバ21との間で実行される動作の概略を示すものである。
【0076】
その当初に、ある客室の客室端末13で、専用のリモコンパッドに備えられた「料金明細」ボタンが押圧操作されると、その操作信号を受けた客室端末13が予め内部のメモリ等に記憶して用意しておいたサービス料金の金額と項目の一覧情報からなる料金明細情報を読出してテレビ受像機15の画面に表示させる(ステップC01)。
【0077】
この際、1つの支払い方法として、この客室を利用されたお客様がICクレジットカードでの決済による支払いを望まれる場合、併せてリモコンパッドの「精算」ボタンを押すようにガイドメッセージの文字列を画面端部に表示する。
【0078】
その表示の通りリモコンパッドの「精算」ボタンが操作されると、今度は上記ガイドメッセージに代えて、ICカードリーダ16へのICクレジットカードの挿入を促すガイドメッセージを表示する。
【0079】
この際、併せて、表示されている明細項目単位でICクレジットカード決済による支払いを行なうか、あるいは全明細項目を一括して支払うかを選択可能としてもよい。
【0080】
ここで、ICカードリーダ16にICクレジットカードが挿入されると、そのカードに記憶されている情報、具体的にはクレジットカード種別、IDコード、有効期限等が読出され、決済金額と共にテレビ受像機15の画面に表示されるものとする。
【0081】
この表示内容に問題がなければ、再度リモコンパッドの「精算」ボタンを操作してもらうようガイドメッセージを表示する。
「精算」ボタンが操作されると、その操作信号を受けた客室端末13は、上記ICクレジットカードから読出した情報及び決済金額の情報と共にカード決済の要求信号を送信する(ステップC02)。
【0082】
この後テレビ受像機15の画面では、「認証中」であることを伝えるメッセージを表示し続ける(ステップC03)。
客室端末13からのカード決済の要求信号は、ルータ11を介し、さらにインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に直接送信される。
【0083】
代行決済サーバ19は、送られてきたカード決済の要求信号に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップC04)。
【0084】
「個別フォーマット情報」を受け付けた信販会社サーバ21は、所定のセキュリティチェックを含む個人認証処理を実行した上で決済処理を実行し(ステップC05)、処理を終了した時点で、インターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19に対し、決済が終了したことを示す決済応答信号を送信する(ステップC06)。
【0085】
代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から送られてきた決済応答信号を受けると、これをインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に直接送信する(ステップC07)。
【0086】
決済応答信号を受けた客室端末13は、それまでの「認証中」の画面に代えて、決済が完了した旨を示すメッセージをテレビ受像機15の画面に表示させると共に、内蔵する感熱プリンタでカード決済の結果をプリントアウトし(ステップC08)、以上で一連の客室端末13での処理を終了する。
【0087】
このように、上記第2の動作例で説明した内容に比して、さらにカード決済要求及びカード決済の応答に係る信号をCCTV親機14にまったく関係なく処理するものとしたので、クレジットカードの代行決済に関してはCCTV親機14及びホストコンピュータ17の存在を必要ないものとし、システム全体の構築がさらに容易となる。
【0088】
(第4の動作例)
次に上記実施の形態の第4の動作例について説明する。
なお、この動作例にあっては、上記客室端末13,13,…がインターネットへの接続環境をも提供し、お客様が相手先のメールアドレスやウェブサイトのURLを設定することにより、電子メールの送受やウェブサイトの閲覧等が可能になるものとする。
【0089】
ここでは、例えば上記図2で示した場合と基本的には同様の手順によりクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスが受けられるものとし、主として代行決済サーバ19での処理内容を基準として、上記図2とは異なる点の説明を行なうものとする。
【0090】
図5は、上述した如く代行決済サーバ19での処理内容を示すものであり、その当初には客室端末13からのカード決済要求があるか否かを繰返し判断することにより、カード決済要求の受信を待機する(ステップD01)。
【0091】
そして、実際にカード決済要求を客室端末13から受信するとこれを判断し、そのカード決済要求に付加されているクレジットカード種別、IDコード、有効期限等の各情報と、決済金額の情報とにより、対応する信販会社に応じて予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し(ステップD02)、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップD03)。
【0092】
一方で代行決済サーバ19は、上記クレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報に基づいて自己が所有するデータベース(図示せず)を検索し(ステップD04)、そのカード情報に対応付けてインターネット接続のための設定データ、具体的にはメールアドレスやウェブサイトのURL等が記憶されているか否かを判断する(ステップD05)。
【0093】
ここで、インターネットの設定データが記憶されていないと判断した場合には、この客室端末13を利用するお客様がクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスを受けるのは初めてであるものとし、事前にメニュー選択によって該設定データが客室端末13のリモートコントローラ等により入力されて上記カード決済要求に付加されてアップロードされているものとして、その設定データをあらためてクレジットカードのカード情報に対応付けてデータベースに記憶させる(ステップD06)。
【0094】
また、上記ステップD05でデータベースにカード情報に対応付けてインターネット接続の設定データが既に記憶されていると判断した場合には、上記客室端末13を利用するお客様がクレジットカード決済でインターネット接続の有料サービスを受けるのは2回目以降であるものとし、上記カード決済要求にインターネット接続の設定データは付加されていないものとして、データベースから対応する該設定データを読出してダウンロードすべく、客室端末13に対して送信する(ステップD07)。
【0095】
その後に代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から決済応答信号を受けるのを待機し(ステップD08)、これを信販会社サーバ21から受けるとインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に送信した後に(ステップD09)、該クレジットカード決済に基づく客室端末13を利用したお客様の履歴情報を更新設定し(ステップD10)、以上で一連の処理を終了して、再び次のクレジットカード決済に備えるべく、上記ステップD01からの処理に戻る。
【0096】
このように、お客様がホテルHの客室を2度目以降利用する際には、インターネットの接続に要する設定処理を簡略化して、クレジットカード決済時にその設定を同時に自動的に実行してしまうようにできるので、以前にこのホテルHを利用していただいたお客様の利便性と、再度利用していただくための訴求力とを高めることができる。
【0097】
また、同一のシステムを導入する他のホテル等でも、代行決済会社Rとの契約により代行決済サーバ19のデータベースの内容を共有できるので、より多くのホテルがそれぞれこのシステムを導入するものとすれば、さらにお客様に対する訴求力を高めることができる。
【0098】
(第5の動作例)
次に上記実施の形態の第5の動作例について説明する。
【0099】
なお、この動作例にあっては、お客様がホテルHをクレジットカード決済で利用した回数を代行決済会社R側がカウントしており、予め設定した回数に達すると所定の料金割り引きを行なうものとする。
【0100】
ここでは、例えば上記図2で示した場合と基本的には同様の手順によりクレジットカード決済を行なうものとし、主として代行決済サーバ19での処理内容を基準として、上記図2とは異なる点の説明を行なう。
【0101】
図6は、上述した如く代行決済サーバ19での処理内容を示すものであり、その当初には客室端末13からのカード決済要求があるか否かを繰返し判断することにより、カード決済要求の受信を待機する(ステップE01)。
【0102】
そして、実際にカード決済要求を客室端末13から受信するとこれを判断し、そのカード決済要求に付加されているクレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報と、利用店舗であるホテルHのID情報とにより、自己が所有するデータベース(図示せず)でその利用者の利用回数をカウントアップする(ステップE02)。
【0103】
次いで、そのカウントアップしたカウント値が予め設定される割り引き回数に到達したか否かを判断し(ステップE03)、到達したと判断した場合にのみ、利用料金の割り引き処理を実行する(ステップE04)。
【0104】
その後、あらためてカード決済要求に付加されていたクレジットカード種別、IDコード、有効期限等のカード情報と、利用店舗であるホテルHのID情報、及び適宜割り引き処理の有無に応じた決済金額の情報を用いて、対応する信販会社により予め定められたフォーマットの「個別フォーマット情報」を作成し(ステップE05)、インターネットWを介してその信販会社の信販会社サーバ21へ送信する(ステップE06)。
【0105】
その後に代行決済サーバ19は、信販会社サーバ21から決済応答信号を受けるのを待機し(ステップE07)、これを信販会社サーバ21から受けるとインターネットW経由でホテルHの該当する客室の客室端末13に対し、今回及びこれからの割り引き情報を決済応答信号に付加して送信した後に(ステップE08)、該クレジットカード決済に基づく客室端末13を利用したお客様の履歴情報を更新設定し(ステップE09)、以上で一連の処理を終了して、再び次のクレジットカード決済に備えるべく、上記ステップE01からの処理に戻る。
【0106】
上記ステップE08で代行決済サーバ19が送信した割り引き情報により、客室端末13に接続されたテレビ受像機15の画面では、単にクレジットカード決済が完了したことだけではなく、今回の利用が何回目でどの程度の割り引きを行なったか、あと何回の利用でどの程度のさらなる割り引きが適用されるか等を表示する。
【0107】
このように、ホテルHの利用回数に応じた料金の割り引きを適宜実施してお客様に提示することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0108】
なお、上記実施の形態では、そのいずれの動作例においても、ホテルH側のCCTV親機14からインターネットWを介して代行決済会社Rの代行決済サーバ19にカード決済の要求信号を転送するものとしか説明しなかったが、代行決済サーバ19へのアクセス及び応答に関しては、代行決済サーバ19が開設するウェブサイトのURLを指定し、そのサイトをアクセスしてウェブサイト上で必要な事項を適宜自動入力するなどして情報のやりとりを行なうものとしてもよい。
【0109】
その他、本発明は上記実施の形態に限らず、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0110】
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0111】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できる。
【0112】
請求項2記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【0113】
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、クレジットカード決済の控えを発行できるため、お客様にとってもより使い易くなる。
【0114】
請求項4記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、暗唱番号の入力などに専用の機器を用いることなく、システムを導入し易くなる。
【0115】
請求項5記載の発明によれば、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、より気軽に有料チャンネルをお客様に利用していただき、その分の利益を上げることが可能となる。
【0116】
請求項6記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、客室でお客様ご自身によりチェックアウトをしていただけるため、お客様がチェックアウトが集中する時間帯にホテルフロントで不愉快な思いをすることもなく、ホテル側もフロントでの作業を軽減できる。
【0117】
請求項7記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、お客様がホテル客室を2度目以降利用する際のインターネットの接続に要する設定処理を簡略化することができるので、以前にホテルを利用していただいたお客様に再度利用していただくための訴求力を高めることができる。
【0118】
請求項8記載の発明によれば、上記請求項1または2記載の発明の効果に加えて、ホテルの利用回数に応じた料金の割り引きを実施することで、お客様により多くの回数利用していただくことが期待できる。
【0119】
請求項9記載の発明によれば、ホテル側が直接多くの信販会社との契約を行なう必要なしに、お客様が客室内で気軽に各種料金をクレジットカード決済できるシステムをより簡易に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るホテル料金決済システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態に係る第1の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図3】同実施の形態に係る第2の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図4】同実施の形態に係る第3の動作例としてのクレジットカードによる料金決済の内容を示すシーケンス図。
【図5】同実施の形態に係る第4の動作例としての代行決済サーバによるクレジットカードによる料金決済の内容を示すフローチャート。
【図6】同実施の形態に係る第5の動作例としての代行決済サーバによるクレジットカードによる料金決済の内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…ルータ、12…ハブ、13…客室端末、14…CCTV親機、15…テレビ受像機、16…ICカードリーダ、17…ホストコンピュータ(ホスト)、18…ルータ、19…代行決済サーバ、20…ルータ、21…信販会社サーバ、C…信販会社、H…ホテル、R…代行決済会社、W…インターネット。
Claims (9)
- ホテルの客室内に設置された客室端末と、該ホテルの館内に設置された閉回路テレビ網親機及びホストコンピュータと、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、
上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、この読取機構で読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するクレジットカードによる決済を指示し、
上記閉回路テレビ網親機は、上記客室端末からの指示を受付けてクレジットカードによる決済を上記代行決済サーバ装置に依頼し、
上記代行決済サーバ装置は、上記閉回路テレビ網親機からの依頼に基づいて上記信販サーバ装置との間でクレジットカードによる決済処理を実行することを特徴とするホテル料金決済システム。 - ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するホテル料金決済システムであって、
上記客室端末は、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取る読取機構を備え、この読取機構で読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するクレジットカードによる決済を要求し、
上記代行決済サーバ装置は、上記客室端末からの要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でクレジットカードによる決済処理を実行することを特徴とするホテル料金決済システム。 - 上記客室端末は、印字機構を備え、上記代行決済サーバ装置が上記信販サーバ装置との間で実行したカード決済処理の結果情報を印字出力することを特徴とする請求項1または2記載のホテル料金決済システム。
- 上記客室端末は、上記ホテル内の閉回路テレビ網の客室端末と一体にして構成し、テレビジョン放送のチャンネル指定とカード決済時の数値入力を行なうリモートコントローラを備えることを特徴とする請求項1または2記載のホテル料金決済システム。
- 上記ホテルのサービス利用料金は、テレビジョン放送の有料チャンネルの視聴料金を含むことを特徴とする請求項4記載のホテル料金決済システム。
- 上記ホテルのサービス利用料金は、少なくともホテル客室の利用料金を含むことを特徴とする請求項1または2記載のホテル料金決済システム。
- 上記客室端末は、インターネットに接続可能な環境を有し、この客室端末を介してインターネットとの接続に必要な設定データを取込んで代行決済サーバ装置へ送信し、
上記代行決済サーバ装置は、クレジットカードから読取った情報と対応付けてインターネットとの接続に必要な設定データを記憶し、再度の客室端末からの要求に基づいてクレジットカードから読取った情報と対応付けて記憶しているインターネットとの接続に必要な設定データを当該客室端末に返送することを特徴とする請求項1または2記載のホテル料金決済システム。 - 上記代行決済サーバ装置は、
クレジットカードから読取った情報と対応付けてクレジットカードによる決済の利用回数をカウントし、
そのカウント内容に応じてホテルのサービス利用料金を割り引いた決済処理を実行することを特徴とする請求項1または2記載のホテル料金決済システム。 - ホテルの客室内に設置された客室端末と、信販会社及び上記ホテルとそれぞれ契約した代行決済会社が運営する代行決済サーバ装置と、上記信販会社が運営する信販サーバ装置とを有するシステムで実行されるホテル料金決済方法であって、
上記客室端末により、上記信販会社が発行したクレジットカードに記録されている情報を読取り、読取った情報に基づいてホテルのサービス利用料金に対するカード決済を要求する要求工程と、
上記代行決済サーバ装置により、上記要求工程での要求に基づいて上記信販サーバ装置との間でカード決済処理を実行させる決済実行工程とを有したことを特徴とするホテル料金決済方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2003-07-25 JP JP2003201656A patent/JP2005044065A/ja active Pending
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