JP2005043415A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】像担持体に離当接可能なクリーニング装置を有する画像形成装置において、クリーニング装置の廃トナー収容部(11)の壁面に清掃用孔(17)を配設する構成としたものである。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は像担持体に離当接可能なクリーニング装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真プロセスにおいて、感光体上にできたトナー像を中間転写媒体上で色重ねする(一次転写)中間転写方式では、中間転写媒体として複数のローラに支持されたベルト或いは中間転写ドラムが使用されている。中間転写媒体から転写材に転写(二次転写)した後には中間転写媒体上には転写しきれなかったトナー(残留トナー)が残る。また、転写材が何らかの理由で詰まった(ジャムした)場合にも中間転写媒体上に残留トナーが大量に発生する。これを除去するため、一般的に中間転写媒体にブレード或いはブラシ等を当接させてトナーを掻き落としている。これらの掻き落とされたトナーは、ブレード或いはブラシの直下にある廃トナー搬送用の螺旋回転体により廃トナーを貯留しておく廃トナータンクへ送られる(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−228771号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来例の構成の場合、ブレードまたはブラシの直下、或いは廃トナーの搬送経路等のクリーナ内部には、螺旋体の回転のみでは除去しきれない廃トナーが残留する。これらの廃トナーが残留している状態で装置を搬送等で激しく振動させると、クリーナの内部に残留したトナーが舞い上がり、装置の内部に飛散する。これは、トナーの搬送経路で螺旋回転体と搬送経路が振動でぶつかり合ったりすることでさらに激しく発生する。これを防止するため、装置停止時にはブレード或いはブラシを中間転写体に当接することで漏れを防ぐこともできるが、この場合、ブレード、ブラシが永久歪みを起こし、クリーニング性能が悪くなるという問題点がある。また、激しい振動が予想される時には、中間転写媒体とクリーナ部分を装置本体から取り外してクリーニングするという対応もあるが、この場合、操作が煩雑になり、充分清掃ができなかったり、取り外しに伴い、ユニットを破損したり、中間転写媒体表面を接触等により汚染させてしまうという問題もある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、中間転写媒体とクリーナ部分を装置本体から取り外すことなく、クリーナ内部の残留トナーを除去できるようにすることを目的とする。
そのために本発明は、像担持体に離当接可能なクリーニング装置を有する画像形成装置において、クリーニング装置の廃トナー収容部の壁面に清掃用孔を配設したことを特徴とする。
また、本発明は、前記清掃用孔には、廃トナー搬送部材と結合し、廃トナー排出口が形成された栓部材が設けられることを特徴とする。
また、本発明は、廃トナー搬送部材はトナー収容部内から清掃用孔を通して外部まで延び、前記栓部材は廃トナー搬送部材の外部まで延びた部分を覆うキャップであることを特徴とする。
また、本発明は、前記栓部材が廃トナー搬送部材から取り外し可能であることを特徴とする。
また、本発明は、前記廃トナー搬送部材が栓部材と反対側において駆動部材と係合/離脱可能に連結され、駆動部材との連結を外して栓部材側から引き抜き可能であることを特徴とする。
また、本発明は、前記廃トナー搬送部材が栓部材側において駆動部材と連結され、栓部材と反対側は自由端で栓部材側から引き抜き可能であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施形態の画像形成装置の例を説明する図である。
感光体2は図示しない帯電器で一様帯電され、露光器5からの画像露光で静電潜像が形成される。静電潜像をトナー現像するロータリ式現像器3は、Y,M,C,Kの4色の現像ユニットを有し、各ユニットの現像ローラ4がロータリ式現像器の間欠回転により感光体位置にもたらされ、その位置で感光体2と対向してトナー現像が行われる。感光体2には、駆動ローラ6、従動ローラ7、テンションローラ8、1次転写ローラ9等で張架された中間転写媒体1が1次転写ローラ9の位置で当接し、感光体上に形成されたトナー像は中間転写媒体1に転写され(1次転写)、中間転写媒体上で4色の色重ねが行われる。
【0007】
駆動ローラ6(2次転写バックアップローラを兼ねる)と対向する位置には離当接機構24により中間転写媒体1に離当接する2次転写ローラ25が設けられており、この位置で中間転写媒体上の4色のトナー像は一括転写される(2次転写)。すなわち、用紙トレー21から用紙繰り出しローラ22により繰り出された用紙は、紙搬送路23を通って2次転写ローラ25の位置に搬送される。中間転写媒体上で色重ねが行われている間(1次転写中)は、2次転写ローラ25は中間転写媒体と離間しているが、転写時には中間転写媒体1に当接し、転写バイアスを印加することにより中間転写媒体から用紙に4色トナー像が一括転写される(2次転写)。2次転写後の用紙は紙ガイド26を通って加熱ローラ27a、加圧ローラ27bからなる定着器27に導入され、装置上面の排紙トレー28に排出される。
【0008】
従動ローラ7をバックアップローラとして中間転写媒体1に離当接するクリーニングブレード10は、離当接機構により中間転写媒体1に離当接し、2次転写後に当接して中間転写媒体1上の残留トナーを除去する。なお、クリーニング部材としては、クリーニングブレードに限らず、ブラシ、ローラ、シート等どのようなものに対しても適用可能である。
【0009】
図2は本実施形態のクリーニング装置を説明する図である。
クリーニング装置10はバックアップローラ7の位置に中間転写媒体1に対向して設けられ、そのクリーナケース11内には、例えば、金属バネ等のスパイラル部材からなる螺旋回転体12が配設されている。また、クリーナケース11にそれぞれ取り付けられ、ブレード支点軸13により中間転写媒体1に離当接可能なクリーニングブレード14、上シート支点軸15で中間転写媒体1に離当接可能な上シート16が設けられている。
【0010】
2次転写後、中間転写媒体1に残留したトナーはクリーニングブレード14に掻き落とされてクリーナケース11に収容され、螺旋回転体12で搬送されてクリーナケース11から図示しない廃トナータンクへ移される。しかし、クリーナケース11内のトナーを完全には除去することは難しく、これらの廃トナーが残留している状態で装置を搬送等で激しく振動させると、クリーナの内部に残留したトナーが舞い上がり、装置の内部に飛散してしまう。そこで、本実施形態ではクリーナケース11に清掃用の孔を設け、その孔を通して残留トナーを吸引してしまう構成を採用した。
【0011】
図3は本実施形態におけるクリーニング装置の例を示す図である。
図3(a)に示すように、トナー収容部であるクリーナケース11の底部には、クリーニングブレード14の下方に螺旋回転体12が配置され、一方の端部は螺旋回転体を回転駆動するための螺旋回転体用歯車30に連結され、他方の端部は先端が自由で、クリーナケース11の壁面に設けた清掃用孔17を通して、清掃用孔の栓の役割をしている廃トナー排出用キャップ31内まで延びている。廃トナー排出用キャップ31の底部には廃トナー排出口32が形成されている。そして、螺旋回転体用歯車30で回転する螺旋回転体12で搬送された廃トナーは清掃用の孔17を通して廃トナー排出用キャップ31内に搬送され、廃トナー排出口32から図示しない廃トナータンクへ落下する。
【0012】
クリーナケース11内に残留した廃トナーを除去するためには、図3(b)に示すように、廃トナー排出用キャップ31を外し、次いで、図3(c)に示すように、清掃用の孔17に吸引ノズル33を当てて図示しないポンプで残留した廃トナーを吸引する。こうして、中間転写媒体、クリーナ部分を装置本体から取り外すことなく、クリーナ内部の残留トナーを除去することができる。また、残留トナーの除去を螺旋回転体用歯車30と反対側で行うので歯車30をトナーで汚すことはないメリットがある。
【0013】
図4は本実施形態におけるクリーニング装置の他の例を示す図である。
本実施形態では、図4(a)に示すように、螺旋回転体12の一方の端部が螺旋回転体用歯車30に係合/離脱が可能なカップリング部材35で連結され、他方の端部が廃トナー排出用キャップ31に回動可能に設けられた螺旋回転体取付け軸36に取付けられている点が図3の場合と異なっている。
【0014】
クリーナケース11内に残留した廃トナーを除去するためには、図4(b)に示すように、カップリング部材35の係合を外して廃トナー排出用キャップ31で螺旋回転体12をケース外に引き抜く。次いで、図4(c)に示すように、清掃用の孔17から吸引ノズル33を挿入し、ケース内に残留した廃トナーをポンプで吸引する。このように吸引ノズルをクリーナケース内に挿入してポンプで吸引するため、中間転写媒体、クリーナ部分を装置本体から取り外すことなく、クリーナ内部の残留トナーをほぼ完全にきれいに除去することができる。本実施形態も、残留トナーの除去を螺旋回転体用歯車30と反対側で行うので歯車30をトナーで汚すことはないメリットがある。
【0015】
図5は本実施形態におけるクリーニング装置の他の例を示す図である。
本実施形態では、図5(a)に示すように、螺旋回転体用歯車30が廃トナー排出用キャップ31側に設けられて螺旋回転体12の一方の端部に連結し、螺旋回転体12の他方の端部37は自由端である点が図4の場合と異なっている。
【0016】
クリーナケース11内に残留した廃トナーを除去するためには、図5(b)に示すように、螺旋回転体用歯車30と廃トナー排出用キャップ31で螺旋回転体12をケース外に引き抜く。次いで、図5(c)に示すように、清掃用の孔17から吸引ノズル33を挿入し、ケース内に残留した廃トナーをポンプで吸引する。本実施形態では螺旋回転体用歯車30が廃トナー排出用キャップ31側に設けられて螺旋回転体の先端37が自由であるため、螺旋回転体をケース外に引き抜く操作が簡単で、また、内部の構造が簡単であるため廃トナーが溜まりにくく、掃除が容易であり、中間転写媒体、クリーナ部分を装置本体から取り外すことなく、クリーナ内部の残留トナーをほぼ完全にきれいに除去することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、中間転写媒体とクリーナ部分を装置本体から取り外すことなく、クリーナ内部の残留トナーを除去することができ、画像形成装置を運搬するときにもトナーが装置の内部や外部に飛散することがない。また、トナー搬送部材が結合された栓部材や、トナー搬送部材自体を取り外せるため、クリーナ内部の清掃が更に容易になり、トナーの残留を極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の画像形成装置の例を説明する図である。
【図2】本実施形態のクリーニング装置を説明する図である。
【図3】本実施形態におけるクリーニング装置の例を示す図である。
【図4】本実施形態におけるクリーニング装置の他の例を示す図である。
【図5】本実施形態におけるクリーニング装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
11…クリーナケース、12…螺旋回転体、13…ブレード支点軸、14…クリーニングブレード、15…上シート支点軸、16…上シート、17…清掃用孔、30…螺旋回転体用歯車、31…廃トナー排出用キャップ、32…廃トナー排出口、33…吸引ノズル。
Claims (6)
- 像担持体に離当接可能なクリーニング装置を有する画像形成装置において、クリーニング装置の廃トナー収容部の壁面に清掃用孔を配設したことを特徴とする画像形成装置。
- 前記清掃用孔には、廃トナー搬送部材と結合し、廃トナー排出口が形成された栓部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 廃トナー搬送部材はトナー収容部内から清掃用孔を通して外部まで延び、前記栓部材は廃トナー搬送部材の外部まで延びた部分を覆うキャップであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記栓部材は廃トナー搬送部材から取り外し可能であることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
- 前記廃トナー搬送部材は栓部材と反対側において駆動部材と係合/離脱可能に連結され、駆動部材との連結を外して栓部材側から引き抜き可能であることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
- 前記廃トナー搬送部材は栓部材側において駆動部材と連結され、栓部材と反対側は自由端で栓部材側から引き抜き可能であることを特徴とする請求項2または3記載の画像形成装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003199903A JP2005043415A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 画像形成装置 |
US10/860,395 US7133631B2 (en) | 2003-06-04 | 2004-06-03 | Transfer device, with transfer pressure control |
US11/531,201 US7463859B2 (en) | 2003-06-04 | 2006-09-12 | Waste toner transporting device with screw for transporting waste toner to waste toner discharge port |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003199903A JP2005043415A (ja) | 2003-07-22 | 2003-07-22 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005043415A true JP2005043415A (ja) | 2005-02-17 |
Family
ID=34260524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003199903A Withdrawn JP2005043415A (ja) | 2003-06-04 | 2003-07-22 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005043415A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7813692B2 (en) | 2008-03-18 | 2010-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Waste-toner conveying device, cleaning device, and process cartridge |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003199903A patent/JP2005043415A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7813692B2 (en) | 2008-03-18 | 2010-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Waste-toner conveying device, cleaning device, and process cartridge |
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