JP2005041608A - 画像形成装置 - Google Patents

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Tomoyuki Kitao
朋之 北尾
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Abstract

【課題】印刷ジョブに応じて出力ビンに排出された各印刷物上に、読み書き可能なタグメモリを付加したしきり板を載置させて印刷物の区分けを行い、タグメモリのデータを定期的に読み取ることで所定時間以上回収されていない印刷物の発行元に回収催促を通知するとともに、情報を表示部に表示させる。
【解決手段】印刷ジョブごとに印刷物を区切って出力ビン5に堆積させるために、排紙された印刷物41、43、45の上に識別番号を有する仕切り媒体42、44、46を載置して、その印刷物を区切る仕切手段と、仕切り媒体の識別番号に対して、区切られた印刷物の印刷ジョブ発行元の識別情報等を、出力ビン5に所定の時間以上堆積していることが検出されると、印刷物の回収を促すために、その印刷物の堆積順と画像形成装置の識別情報を、所定の時間間隔でその印刷物の印刷ジョブ発行元に通知する回収通知手段とを備えている。
【選択図】図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、出力ビンを仕切ってマルチ出力ビンとして動作させる機能を有し、その出力ビンに排紙される印刷物の取り忘れ防止機能を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数の情報処理装置によってネットワークなどを介して共有される画像形成装置で印刷を行う場合、その画像形成装置の出力ビンに複数の利用者の印刷物が連続して堆積されて、利用者が印刷物を回収する際、印刷物の区切りを判別することが困難であった。また、画像形成装置が離れた場所にあって印刷物の出力が視認できない場合、印刷が完了したタイミングが分からず、印刷物の回収が遅れると、他の利用者によって印刷物のページ順が変更される可能性もあった。
【0003】
更に、利用者が情報処理装置上で印刷設定を行う際、複数の画像形成装置の中から、印刷出力先となる画像形成装置を選択するものの、印刷物を回収する段階になって印刷の出力先を忘れてしまい、画像形成装置に排紙されている印刷物の中から該当する印刷物を探すため、それらの印刷物の出力順やページが並び替えられてしまうこともあった。
【0004】
こうした状況を改善すべく、情報処理装置からネットワークを経由して画像形成装置に印刷を行うと、印刷完了後その旨を情報処理装置に通知する画像形成装置も提供されている。この通知を受けて、利用者が迅速に印刷物を回収すれば、画像形成装置の出力ビンに排紙されている印刷物をそのまま回収すればすむことが多い。
【0005】
また、特許文献1は、出力される印刷物をデータ区分ごとに区分けするため、各データ区分の最初のページが画像形成装置で印刷される場合、そのページにデータ区分を識別できるタグ状のラベルを貼付することを提案している。更に、特許文献2は、画像形成装置で処理される印刷ジョブごとに、仕切り紙を挿入し、その仕切り紙に印刷ジョブの判別情報を印刷させることを提案している。
【0006】
【特許文献1】
特許第2928166号公報
【特許文献2】
特開平7−123236号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のように、印刷が終了するとその旨の通知を利用者に行う方法は、画像形成装置に印刷要求が他の利用者からも出されている場合、印刷終了通知が出されるまで時間がかかると、利用者が離席したり、他の作業を行っていたりして、その通知に気が付かないことも多い。また、同じ利用者が複数の印刷要求を出す場合、印刷終了後それぞれの印刷要求に対して印刷終了通知が返されるものの、印刷が終了するまで時間を要する印刷要求もあることから、全ての印刷終了通知を確認することが難しく、すなわち、いつ印刷物を回収すればよいか分からなくなることもある。
【0008】
また、特許文献1が提案する方法では、各データ区分の最初のページにラベルが貼付される。本来その印刷物には不要なラベルが貼り付けられるため、印刷物を回収後、ラベルの除去や接着剤除去などの後処理が必要になり、ラベルが印刷物を汚す可能性もある。また、ラベルの貼付で印刷物の区分けはできるものの、その印刷物の回収遅れや回収忘れを防止するものではない。
【0009】
また、特許文献2が提案する方法では、印刷物の区分けとなる仕切り紙に印刷ジョブの判別情報が印刷されているので、どの利用者のものか容易に判別可能であり、それを他の利用者がその他の印刷を行った利用者に連絡することによって、印刷物の回収遅れや回収忘れを改善できる可能性はある。しかし、仕切り紙が印刷物より大きなサイズでないと、区分けとしての効果はない。また、他の利用者が必ずしもその印刷を行った利用者に連絡するとは限らないので、回収遅れや回収忘れの効果も確実なものではない。
【0010】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、ネットワークを介して各情報処理装置から入力される印刷ジョブに応じて出力ビンに排出された各印刷物上に、無線で読み書き可能なタグメモリを付加したしきり板を載置させて印刷物の区分けを行い、タグメモリのデータを定期的に読み取ることで所定時間以上回収されていない印刷物の発行元に回収催促を通知するとともに、回収されていない印刷物の印刷ジョブに係わる情報を表示部に表示させる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、発行された印刷ジョブをネットワークを介して受け、その印刷ジョブに基づいて印刷を行い、具備する出力ビンに排紙する画像形成装置において、印刷ジョブごとに印刷物を区切って出力ビンに堆積させるために、排紙された印刷物の上に識別番号を有する仕切り媒体を載置して、その印刷物を区切る仕切手段と、仕切り媒体の識別番号に対して、区切られた印刷物の印刷ジョブ発行元の識別情報と、その印刷物が印刷されて排紙が完了した時刻と、その印刷物の出力ビン上での堆積順とを対応付けて管理する出力ビン管理手段と、印刷物が出力ビンに所定の時間以上堆積していることが検出されると、印刷物の回収を促すために、その印刷物の堆積順と画像形成装置の識別情報を、所定の時間間隔でその印刷物の印刷ジョブ発行元に通知する回収通知手段とを備えている。
【0012】
前記した仕切り媒体の識別番号は、その仕切り媒体に付加されたRFID(Radio Frequency IDentification)方式のタグメモリに記録されている。
【0013】
また、前記した仕切り媒体の識別番号は、その仕切り媒体が印刷物の上に載置される前に画像形成装置によって書き込まれる。
【0014】
更に、仕切り媒体の識別番号は、それぞれが所定の範囲の連番の1つである。
【0015】
また、仕切り媒体は、繰り返し使用が可能である。
【0016】
更に、仕切り媒体は、画像形成装置が備え、被記録媒体を収納する給紙ユニットから給紙される。
【0017】
回収通知手段は、更に、印刷物が印刷されて排紙が完了すると、印刷物の回収を促すために、出力ビン管理手段によって対応付けられた印刷ジョブによる印刷物の堆積順と画像形成装置の識別情報を、その印刷物の印刷ジョブ発行元に通知する。
【0018】
出力ビン管理手段によってしきり媒体の識別番号に対して対応付けられた、印刷ジョブ発行元の識別情報と、その印刷物が印刷されて排紙が完了した時刻と、その印刷物の出力ビン上での堆積順とが、画像形成装置の表示部に表示される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態の詳細を添付図面に基づいて説明する。図1は、情報処理装置と画像形成装置の接続を示す図である。LANなどによって構成される通信媒体1に、情報処理装置2a、2b、2c(以下、情報処理装置2と総称する)とその情報処理装置2によって共有され、プリンタ機能を有する画像形成装置3が接続されている。
【0020】
この画像形成装置3の詳細を、図2に基づき説明する。図2は、本発明が適用される画像形成装置3の概略構成と構造を示す正面模式図である。画像形成装置3は、原稿を読み取って印刷データに変換する画像読取部10と、表示部11と操作入力部12とからなる操作部13と、被記録媒体となる用紙Pを収納して1枚づつ給紙する給紙部14と、画像を形成する画像形成部15と、画像を用紙に定着する定着部16と、画像が印刷された用紙Pが出力される排出部4と、これらの全ての制御を行う制御部19と、画像形成装置3をプリンタとして動作させるためのプリンタコントローラ20とから概略構成されている。
【0021】
この画像形成装置3の給紙部14は、複数枚の用紙Pが積層されて収納可能な第1給紙ユニット14aと、第2給紙ユニット14bと、第3給紙ユニット14cとから構成されている。給紙部14から用紙Pが搬送されて排出される経路は、搬送経路17として一点鎖線で表示されている。また、排出部4は、用紙が排紙される出力ビン5と、その出力ビン5上で複数の印刷物を区分けするために、後述するしきり板を供給するしきり板供給部6とを備えている。
【0022】
なお、画像形成装置3をプリンタとして動作させる場合、図1のネットワーク1に接続されている情報処理装置2には、情報処理装置2上で、印刷されるドキュメントの印刷諸条件の設定を行い、そのドキュメントのデータを画像形成装置3が印刷できるような印刷データに変換するためのプリンタドライバソフト(不図示)が搭載されている。
【0023】
次に、画像形成装置3と情報処理装置2の制御について、図3を参照して説明する。図3は、画像形成装置3と情報処理装置2の本発明に係わる主要部の電気的な構成を示すブロック図である。画像形成装置3の制御に係わる主要部は、印刷データや各種制御データなどが流れるデータバス25と、それに接続され原稿を読み取る画像読取部10と、画像形成部15と、操作部13と、画像読取部10によって読み取られた画像データを格納する画像メモリ26と、各種制御データなどが記憶される記憶部27と、画像形成装置3全体の制御をつかさどる制御部19と、ネットワーク1との通信を制御する通信制御部28と、ネットワーク1を経由して入力される印刷ジョブに基づいて印刷のための制御と処理を行うプリンタコントローラ20とで概略構成されている。
【0024】
また、図2で説明した排出部4に含まれる制御関係の要素として、後述するしきり板を供給搬送するためのしきり板搬送部30と、しきり板に付加されたタグメモリに対してデータの読み書きを行うリーダライタ31とが、出力ビン管理手段29に接続されている。更に、リーダライタ31には読み書きのための電波を放射するアンテナ32が接続されている。また、ネットワーク1を介して画像形成装置3をプリンタとして共有する情報処理装置2はそれぞれの表示部を有している。
【0025】
図2の出力ビン5に排紙される印刷物を区分けするためのしきり板について、その構成を図4を参照して説明する。図4は、しきり板とそのしきり板に付加されたタグメモリ40を示す図である。しきり板は、再使用が可能なように、例えば厚紙やプラスティック製であり、その表面から内部にかけて埋設されるように、電波を使用した無線でデータの読み書きが行われる、RFID(Radio Frequency IDentification)方式による書き込み可能な非接触型不揮発性メモリからなるタグメモリ40が付加されている。尚、タグメモリ40は、RFID方式には限定されず、同様の効果を得ることができるのであれば、その他の方式であってもよい。
【0026】
次に、図5を使用して、排出部4の構造と動作を更に詳しく説明する。図5は、排出部4の断面模式図である。排出部4のしきり板供給部6は、隔壁53によって仕切られたしきり板格納部51を備え、利用者はその上方の格納部蓋52を開いてしきり板を供給できる構造である。しきり板格納部51の下部には複数のローラや図示しない駆動部からなるしきり板搬送部30が備わっている。尚、図5では、出力ビン5上に、印刷物41とその印刷物に対応付けられたしきり板42と、その上に排出された印刷物43とその印刷物43に対応付けられたしきり板44とが既に堆積している状態であり、次の印刷物45が排出されると、その印刷物45に対応付けられたしきり板46の供給動作が開始する。すなわち、しきり板格納部51の最下部のしきり板46(破線)が、しきり板搬送部30によって搬送され、出力ビン5に排紙されている印刷物45の上に、しきり板排出口50から落とし込まれるように供給されて載置される。
【0027】
また、しきり板排出口50の上方には、しきり板のタグメモリ40(図4)に対して、電波を使用してデータの読み書きを行うリーダライタ31とアンテナ32とが配設されている。リーダライタ31、アンテナ32、及びタグメモリ40の位置や通信可能距離によって、リーダライタ31は、しきり板搬送部30によって供給されつつあるしきり板46(破線で図示)とはデータの読み取りと書き込みが可能で、出力ビン5上に供給されているしきり板42、44、及び46(実線で図示)に対して、データの読み取りのみが可能である。しきり板格納部51に格納されているその他のしきり板とは、例えば電磁波シールド効果を有する隔壁53によって電波が遮蔽されるため、読み書きは不可能である。
【0028】
以上のように構成された本実施形態の画像形成装置3が、印刷ジョブごとの印刷物を出力ビン5上で区分ける手順について図3〜図9を使用して説明する。図6は、図5に図示した印刷物41、43、45が排紙されている状態のときに、図2の出力ビン管理手段29が記憶部27を利用して記憶している各印刷物に係わる情報の例を示す図である。
【0029】
この例では、図5のしきり板42のタグメモリに、リーダライタ31によって書き込まれているしきり板42の識別番号はNo.1であり、同様にしきり板44の識別番号はNo.2で、しきり板46の識別番号はNo.3である。例えば、識別番号No.1を有するしきり板42によって仕切られている印刷物41は、その印刷ジョブの発行元はABCであり、この例では出力ビン5に最初に出力されて堆積しているので、堆積順は1番目であり、印刷後排紙が完了した出力時刻は14:10:00である。他の印刷物43と45に関しても、図6に示されているとおりである。尚、この例では、情報処理装置2a、2b、2c(図1)のそれぞれの発行元名をABC、DEF、GHIとしている。
【0030】
図7は、画像形成装置3から情報処理装置2に送出される通知の例で、(a)は印刷と排紙の完了時、(b)は印刷物の堆積順の変動時、(c)は印刷物が所定時間以上堆積しているときの通知の例である。以上説明した図面を参照しながら、印刷物を出力ビン5上で区分ける手順の詳細を図8に基づいて詳細を説明する。
【0031】
図8は、図5で示した印刷物41、43、45がそれぞれ印刷されて排紙されるときのフローチャートであり、(a)は印刷物41、(b)は印刷物43、(c)は印刷物45に係わる動作フローである。図8(a)のS1(ステップ1)で、情報処理装置2a(発行元名ABC)から印刷ジョブが画像形成装置3に発行される。その印刷ジョブに基づいて、S2で印刷が行われ、S3で印刷が完了して、その印刷ジョブの全ての印刷物41(図5)の排紙が出力ビン5上で完了する。
【0032】
S4で、制御部19が印刷と排紙の完了を判断して、出力ビン管理手段29にその旨を伝達すると、出力ビン管理手段29はしきり板搬送部30(以上図3参照)を作動させる。すると、しきり板搬送部30は、印刷物41を区分けるため、しきり板42(図5)の供給を開始する。その時、出力ビン管理手段29が管理している所定の範囲のユニークな連番の1つを、そのしきり板42の識別番号(例ではNo.1)として、リーダライタ31(図4)を介してタグメモリ40(図4)に書き込む。
【0033】
S5で、上記のように識別番号が書き込まれたしきり板42が、印刷物41の上に載置されて区分けが完了する。すると、S6に示すように、その印刷ジョブを発行した発行元ABC(例では情報処理装置2a)に、図7(a)に図示されたような、印刷完了通知を送出する。その後、その印刷完了通知は情報処理装置2aの表示部に、利用者が印刷完了通知のボックス内にあるOKボタンを押して確認するまで表示される。尚、この印刷完了通知には、印刷物回収の催促文と、出力先(画像形成装置の識別名)と、その出力ビン上での印刷物の堆積順と、出力時刻とが含まれているが、この内容には限定されない。また、図7(a)に示した印刷完了通知の例は、印刷物43に対するものである。
【0034】
そして、S7で、図6に示したように、出力ビン管理手段29は印刷物41の情報としきり板42の識別番号(No.1)との対応付けを行って記憶部27に格納する。すなわち、しきり板42の識別番号No.1が、その印刷物41の発行元ABCと、出力ビン5上での堆積順1番目と、出力時刻14:10:00時とに対応付けられて一連の処理が完了する。
【0035】
次に、印刷物43が印刷される場合は、図8(b)に示すフローになるが、そのフローは上記で説明した印刷物41に係わるフローと同じなので詳説しない。但し、発行元はDEF(情報処理装置2b)に、しきり板は44に、しきり板の識別番号はNo.2に、印刷物43の堆積順は2番目になる。
【0036】
その次の印刷物45が印刷される場合は、図8(c)に示すフローになるが、そのフローは上記で説明した印刷物41に係わるフローと同じなので詳説しない。但し、発行元はGHI(情報処理装置2c)に、しきり板は46に、しきり板の識別番号はNo.3に、印刷物45の堆積順は3番目になる。
【0037】
利用者が画像形成装置3で印刷を行うと、上記で説明したように、出力ビン5上に印刷物が排紙堆積されると同時に、その発行元へ印刷完了通知が送られて、利用者の情報処理装置2に表示されるため、発行元の利用者は印刷が完了したことが分かる。また、しきり板によって印刷物が他の発行元のものと区分けされるので、他の発行元のものと混在する恐れもない。また、印刷時に出力先の画像形成装置識別名を忘れても、印刷完了通知には出力先の画像形成装置識別名が含まれているため、印刷物回収時に戸惑うこともない。更に、印刷完了通知には出力ビン5上の印刷物の堆積順も含まれているため、各印刷物との区分けがしきり板によってが容易に視認でき、堆積の順番も見分けることが可能である。
【0038】
画像形成装置3は、印刷処理中には上記したフローに従って動作しているが、一旦処理する印刷ジョブがなくなると、出力ビン5上に堆積している印刷物の状況をチェックするフローを実行する。以下にその例を説明する。図9は、印刷物の堆積状況のチェックフローチャートである。尚、この動作は、印刷物の排紙が完了すると開始され、所定の間隔で次の印刷が開始されるまで繰り返される。
【0039】
処理中の印刷が完了し、次に処理する印刷ジョブがない場合、S31(ステップ31)で、出力ビン管理手段29(図3)は、リーダライタ31(図5)に指示を与え、出力ビン5(図5)上に堆積している印刷物の状況をチェックする。すなわち、出力ビン5上に供給されているしきり板のタグメモリ40(図4)に書き込まれているデータ(識別番号)の読み取りを行う。
【0040】
S32で、出力ビン管理手段29は、読み取った識別番号を基に、記憶部27(図2)に記憶されている識別番号と印刷物情報の対応付けデータ(図6)を、しきり板の識別番号ごとにチェックする。S33で、対応付けデータと今回読み取ったデータのそれぞれの識別番号を比較し、対応付けデータにあって、読み取ったデータにない、つまり消失した識別番号を判別する。例えば、S32のステップが開始される以前に、発行元ABCの利用者が、図5に示す印刷物41とそのしきり板42を出力ビン5から取り出して、印刷物41を回収し、しきり板42をしきり板格納部51に返却したとする。すると、S32が実行されると、対応付けデータには識別番号No.1が存在しているのに、リーダライタ31は、同じ識別番号を読み取れない。つまり、識別番号No.1が消失していることになる。この判断がS33で行われる。
【0041】
例えば、S33で、識別番号No.1が消失していると判断されたとする。すると、S34に移行し、出力ビン管理手段29は記憶部27に記憶されている対応付けデータ(図6)から、識別番号No.1に係わるデータを全て消去する。すると図6のデータは、識別番号No.2とNo.3の関連データのみになる。更に、残っている識別番号のデータの堆積順を更新する。その結果、印刷物43を区分けするしきり板44の識別番号No.2の堆積順は、2番目から1番目に、識別番号No.3の堆積順は3番目から2番目に更新される。
【0042】
S35で、上記のように堆積順が変動した印刷物の発行元に、その旨を通知する。例えば、上記の例では識別番号No.2とNo.3のしきり板44と46で区切られた印刷物43と45の発行元に、図7(b)に示されるような堆積順変動通知を発行して、その場所からの回収を促す。図7(b)は、印刷物43の発行元DEF(情報処理装置b)に発行される堆積順変動通知の例である。
【0043】
S35の終了後、またはS33で、消失した識別番号がない場合は、S36に移行する。S36では、出力ビン5上に所定の時間以上、回収されずに堆積している印刷物の特定が行われる。後述するように、S31から始まるフローは、例えば5分間隔で実行されるため、前回の実行時に、読み取られた識別番号が今回も読み取られると、その識別番号に対応する印刷物は、少なくともこれまでの5分間は回収されていないことになる。
【0044】
S37では、このように前回も堆積されていた印刷物を特定する。そのため、出力ビン管理手段29は記憶部27に記憶されている対応付けデータ(図6)にある識別番号と今回読み取った識別番号とを比較照合する。S37で、一致するか否かの判断が行われ、一致した識別番号がある場合は、S38に分岐する。例えば、識別番号No.2が一致したとする。つまり、その識別番号に対応する印刷物43は、5分前にも出力ビン5上に残されていたので、S38で、その発行元DEF(情報処理装置2b)に、図7(c)に示されるような放置印刷物回収通知を発行して、その場所からの回収を促す。この時、その印刷物の出力時刻から経過時間を計算して、放置印刷物回収通知の中に含めると、それを見た発行元の利用者は、回収が長時間行われていないこと分かり回収効果を上げることができる。
【0045】
S38の終了後、またはS37で一致する識別番号がない場合は、S39に移行する。S39は、S31から始まる一連の動作を、所定の時間ごとに繰り返させるためのタイマー機能を提供する。すなわち、回収された印刷物のチェックと、回収により発生する堆積順変動のチェックと、長時間回収されていない印刷物の発行元への回収催促のためのチェックが目的であるので、その目的に沿う時間を設定すればよい。この例では、5分に設定している。S39のタイマー時間が終了するとS31に戻って、同じフローを繰り返す。
【0046】
画像形成装置3の表示部(図2と図3)に、図6で示すような回収されていない各印刷物のデータを表示させると、印刷物の回収効果を一層向上させることができる。その場合、各印刷物の出力時間から計算された経過時間も併せて表示すると、画像形成装置3まで印刷物を回収しにきた利用者や、画像形成装置3を複写機として使用する利用者が判断して、長時間印刷物を回収していない他の利用者に連絡ができるので、効果的である。
【0047】
また、図示して説明しないが、図4のしきり板の代わりに、普通紙や、厚紙や色紙などの特殊紙にタグメモリ40を貼付し、それらの用紙を特定の給紙ユニット14a〜14c(図2)のいずれかに収納し、しきり板を供給するのとほぼ同じタイミングで、タグメモリ40を貼付した用紙を給紙搬送させて、対応付ける印刷物の上に排紙するようにしても同様な効果を得ることができる。この場合、リーダライタ31とアンテナ32(以上図5参照)の位置変更が必要になる場合もある。また、タグメモリ40が定着部16(図2)で高温に加熱されないように、タグメモリ40を貼付した用紙を搬送する場合は、定着部16の温度制御を行ったり、或いは定着部16を迂回する搬送経路を設けたりする必要がある。また、仕切りとして使用されたタグメモリ40が貼付された用紙は、印刷物の回収後、利用者によって元の給紙ユニットに戻される。
【0048】
以上説明した実施形態では、しきり板が出力ビン5上に供給される際に、そのしきり板のタグメモリ40に、所定の範囲のユニークな連番の1つを識別番号としてリーダライタ31で書き込む形態を説明した。しかし、それぞれユニークな識別番号が予め記憶されているタグメモリ40を各しきり板に付加して使用すると、リーダライタ31から書き込み機能を削除でき、これまで説明した実施形態と全く同様な動作をさせて、同じ効果を得ることができる。但し、図5に示すように、返却されるしきり板が収納されるしきり板格納部51に存するしきり板の識別番号を間違って読み取らないように、隔壁53やしきり板格納部51の電磁波シールド対策をより確実に行う必要がある。また、印刷物上に載置されるしきり板の識別番号を確実に読み取れるように、リーダライタ31とアンテナ32の取り付け位置の変更が必要になる場合もある。
【0049】
【発明の効果】
本発明によると、画像形成装置の出力ビン上に複数の印刷物を区切って排紙積層できるため、複数の出力ビンを有する高価な出力ビン装置や専用の丁合仕分け装置を使用することなく、安価なマルチ出力ビン機能を提供できる。
【0050】
また、印刷ジョブの印刷とその排紙が終了すると、出力先を忘れても、出力先識別情報や出力ビン上での堆積順が、印刷ジョブを発行した発行元に通知され、同時に印刷物の回収が促されるため、印刷物の回収率を向上させることが可能である。
【0051】
更に、印刷後、所定の時間が経過しても回収されない印刷物の発行元に対して、回収を促す通知を所定の時間間隔で発行するとともに、画像形成装置の表示部にもその印刷物の情報を表示するため、印刷物の回収忘れを減少させることができる。
【0052】
また、出力ビン上に複数に仕切られて堆積された複数の印刷物から、ある発行元の印刷物が回収された結果、残っている印刷物の堆積順が変動しても、変動した堆積順を、残っている印刷物の発行元に通知するため、その発行元の利用者が印刷物を回収するときに間違って他の発行元の印刷物を回収したり、堆積している印刷物の順番を変えたりする可能性を大幅に低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報処理装置と画像形成装置の接続を示す図である。
【図2】本発明が適用される画像形成装置3の概略構成と構造を示す正面模式図である。
【図3】画像形成装置3と情報処理装置2の本発明に係わる主要部の電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】しきり板とそのしきり板に付加されたタグメモリ40を示す図である。
【図5】排出部4の断面模式図である。
【図6】図5に図示した印刷物41、43、45が排紙されている状態のときに、図2の出力ビン管理手段29が記憶部27を利用して記憶している各印刷物に係わる情報の例を示す図である。
【図7】画像形成装置3から情報処理装置2に送出される通知の例で、(a)は印刷と排紙の完了時、(b)は印刷物の堆積順の変動時、(c)は印刷物が所定時間以上堆積しているときの通知の例である。
【図8】図5で示した印刷物41、43、45がそれぞれ印刷されて排紙されるときのフローチャートであり、(a)は印刷物41、(b)は印刷物43、(c)は印刷物45に係わる動作フローである。
【図9】印刷物の堆積状況のチェックフローチャートである。
【符号の説明】
1 ネットワーク
2、2a、2b、2c 情報処理装置
3 画像形成装置
4 排出部
5 出力ビン
6 しきり板供給部
10 画像読取部
11 表示部
12 操作入力部
13 操作部
14 給紙部
14a 第1給紙ユニット
14b 第2給紙ユニット
14c 第3給紙ユニット
15 画像形成部
16 定着部
17 搬送経路
19 制御部
20 プリンタコントローラ
25 データバス
26 画像メモリ
27 記憶部
28 通信制御部
29 出力ビン管理手段
30 しきり板搬送部
31 リーダライタ
32 アンテナ
40 タグメモリ
41、43、45 印刷物
42、44、46 しきり板
50 しきり板排出口
51 しきり板格納部
52 しきり板格納部蓋
53 隔壁
P 用紙

Claims (8)

  1. 発行された印刷ジョブをネットワークを介して受け、その印刷ジョブに基づいて印刷を行い、具備する出力ビンに排紙する画像形成装置において、
    前記印刷ジョブごとに印刷物を区切って前記出力ビンに堆積させるために、排紙された印刷物の上に識別番号を有する仕切り媒体を載置して、その印刷物を区切る仕切手段と、
    前記仕切り媒体の識別番号に対して、前記区切られた印刷物の印刷ジョブ発行元の識別情報と、その印刷物が印刷されて排紙が完了した時刻と、その印刷物の前記出力ビン上での堆積順とを対応付けて管理する出力ビン管理手段と、
    前記印刷物が前記出力ビンに所定の時間以上堆積していることが検出されると、印刷物の回収を促すために、その印刷物の堆積順と画像形成装置の識別情報を、所定の時間間隔でその印刷物の印刷ジョブ発行元に通知する回収通知手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記仕切り媒体の識別番号は、その仕切り媒体に付加されたRFID(Radio Frequency IDentification)方式のタグメモリに記録されていること特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記仕切り媒体の識別番号は、その仕切り媒体が印刷物の上に載置される前に画像形成装置によって書き込まれることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記仕切り媒体の識別番号は、それぞれが所定の範囲の連番の1つであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記仕切り媒体は、繰り返し使用が可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記仕切り媒体は、画像形成装置が備え、被記録媒体を収納する給紙ユニットから給紙されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記回収通知手段は、更に、前記印刷物が印刷されて排紙が完了すると、印刷物の回収を促すために、前記出力ビン管理手段によって対応付けられた前記印刷ジョブによる印刷物の堆積順と画像形成装置の識別情報を、その印刷物の印刷ジョブ発行元に通知することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記出力ビン管理手段によって前記しきり媒体の識別番号に対して対応付けられた、前記印刷ジョブ発行元の識別情報と、その印刷物が印刷されて排紙が完了した時刻と、その印刷物の前記出力ビン上での堆積順とが、画像形成装置の表示部に表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010046996A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012093601A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Canon Inc 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム

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