JP2005041360A - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 Download PDF

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Abstract

【課題】
自車両前方領域の画像から簡素な方法で先行車を判定し、車両操作機器の反力制御を行うことができる車両用運転操作補助装置を提供する。
【解決手段】
車両用運転操作補助装置は、自車両の前方領域を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された前方領域の画像から、先行車候補を検出する先行車候補検出手段と、運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する操作反力制御手段とを有する。先行車候補検出手段は、画像の下端から延在する2本の垂直線が先行車候補の最下端位置と交わる交点までの2本の垂直線の長さを検出する最下端位置検出手段と、最下端位置検出手段によって検出される2本の垂直線の長さが所定値以下で、かつ略同一である場合に、先行車候補が先行車であると判定する先行車検出手段とからなり、操作反力制御手段は、先行車検出手段の判定結果に基づいて自車両の前後方向の運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する前後方向操作反力制御手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、車両周囲の状況(障害物)を検出し、その時点における潜在的リスクポテンシャルを求めている(例えば、特許文献1参照)。この車両用運転操作補助装置は、算出したリスクポテンシャルに基づいて操舵補助トルクを制御することにより、不慮の事態に至ろうとする操舵操作を抑制する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平10−211886号公報 特開平10−166889号公報 特開平10−166890号公報
このような車両用運転操作補助装置にあっては、どの障害物を反力制御の対象としているかを運転者が容易に理解できるようにしながら、自車両周囲のリスクポテンシャルを車両操作機器の操作反力として確実に運転者に伝達することが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の前方領域を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された前方領域の画像から、先行車候補を検出する先行車候補検出手段と、運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する操作反力制御手段とを有し、先行車候補検出手段は、画像の下端から延在する2本の垂直線が先行車候補の最下端位置と交わる交点までの2本の垂直線の長さを検出する最下端位置検出手段と、最下端位置検出手段によって検出される2本の垂直線の長さが所定値以下で、かつ略同一である場合に、先行車候補が先行車であると判定する先行車検出手段とからなり、操作反力制御手段は、先行車検出手段の判定結果に基づいて自車両の前後方向の運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する前後方向操作反力制御手段を備える。
撮像手段によって撮像される自車両前方領域の画像において、先行車候補の最下端位置までの2本の垂直線の長さを検出し、2本の垂直線の長さが所定値以下で、かつ略同一である場合に、先行車候補が先行車であると判定する。先行車検出手段の判定結果に距離に基づいて車両前後方向の操作反力制御を行うので、自車両前方領域の画像のみに基づいて簡素な手法で先行車に対する操作反力制御を行うことができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載する車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。
前方カメラ20は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出し、コントローラ50へと出力する。前方カメラ20による検知領域は自車両正面に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。
車速センサ30は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。操舵角センサ40は、ステアリングホイール62の操舵角を検出する。検出された操舵角はコントローラ50に出力される。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成されており、車両用運転操作補助装置1の全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ30から入力される自車速と、前方カメラ20から入力される車両周辺の画像情報とから、自車両周囲の障害物状況を検出する。なお、コントローラ50は、前方カメラ20から入力される画像情報を画像処理することにより、自車両周囲の障害物状況を検出する。
コントローラ50は、検出した障害物状況に基づいて各障害物に対する自車両のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに応じた車両操作機器の反力制御を行う。コントローラ50において実行する画像処理および画像処理認識結果を用いた反力制御については、後述する。
操舵反力制御装置60は、車両の操舵系に組み込まれ、コントローラ50からの指令に応じてサーボモータ61で発生させるトルクを制御する。サーボモータ61は、操舵反力制御装置60からの指令値に応じて発生させるトルクを制御し、運転者がステアリングホイール62を操作する際に発生する操舵反力を任意に制御することができる。
アクセルペダル反力制御装置80は、コントローラ50からの信号に応じてサーボモータ81で発生させるトルクを制御する。サーボモータ81は、アクセルペダル操作反力制御装置80からの指令値に応じて発生させるトルクおよび回転角を制御し、運転者がアクセルペダル82を操作する際に発生する操作反力を任意に制御することができる。
アクセルペダル反力制御を行わない場合の、通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル操作量が大きくなるほどアクセルペダル反力Fがリニアに増加するように設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル82の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
ブレーキペダル反力制御装置90は、コントローラ50からの指令に応じて、ブレーキブースタ91で発生させるブレーキアシスト力を制御する。ブレーキブースタ91は、ブレーキペダル反力制御装置90からの指令値に応じて発生させるブレーキアシスト力を制御し、運転者がブレーキペダル92を操作する際に発生する踏力を任意に制御することができる。ブレーキアシスト力が大きいほどブレーキペダル操作反力は小さくなり、ブレーキペダル92を踏み込みやすくなる。
次に第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。その動作の概略を以下に述べる。
コントローラ50は、自車両周囲に存在する障害物、例えば先行車およびレーンマーカに対するリスクポテンシャルを算出する。そして、リスクポテンシャルに応じて操舵反力、アクセルペダル反力およびブレーキペダル反力を制御し、車両前後方向および左右方向の反力制御を行う。
ここで、例えば自車両の周囲360°の範囲に存在する障害物に対してそれぞれリスクポテンシャルを算出する場合を考える。この場合、自車両周囲の全障害物に対するリスクポテンシャルを前後方向および左右方向の成分毎に積分することにより、前後方向および左右方向の総合的なリスクポテンシャルを算出できる。前後方向および左右方向の総合的なリスクポテンシャルに応じた反力制御量により、前後/左右の連続的な反力制御を行うことができる。
ただし、このように自車両周囲に存在する全ての障害物を検出し、各障害物に対するリスクポテンシャルを総合して前後/左右の反力制御を行った場合、実際に反力制御の対象となっている障害物が何であるかを、運転者が理解しづらくなってしまう。また、前後方向および左右方向の総合的なリスクポテンシャルを算出するための処理が複雑になるとともに、前後方向および左右方向における反力制御のバランスを適切に設定することが困難である。
そこで、本発明の第1の実施の形態においては、自車両の前方に障害物を検出するための2方向を設定し、設定した障害物検出方向上に存在する障害物に対するリスクポテンシャルをそれぞれ算出する。そして、2つの障害物に対するリスクポテンシャルを比較し、前後方向および左右方向の反力制御量のバランスを適切に設定する。
図3に、第1の実施の形態における操作反力制御の概要を示す。図3に示すように、第1の実施の形態においては、前方カメラ20からの画像情報に基づいて2つの障害物検出方向で先行車を検出した場合、先行車に対するリスクポテンシャルに応じて車両前後方向の反力制御を行う。一方、2つの障害物検出方向でレーンマーカを検出した場合、またはレーンマーカと先行車をそれぞれ検出した場合は、2つの障害物検出方向上に存在するそれぞれの障害物に対するリスクポテンシャルに応じて、車両前後方向および左右方向の反力制御を行う。
以下に、第1の実施の形態において、どのように反力制御量、すなわち操舵反力制御、アクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御を行う際の反力制御指令値を決定するかについて、図4を用いて説明する。図4は、第1の実施の形態によるコントローラ50における運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔、例えば50msec毎に連続的に行われる。
−コントローラ50の処理フロー(図4)−
まず、ステップS101で走行状態を読み込む。ここでは、車速センサ30によって検出される自車速V、および操舵角センサ40によって検出される操舵角STRを読み込む。ステップS102では、前方カメラ20によって検出される自車両前方領域の画像情報を読み込む。
ステップS103では、前方カメラ20の検出画像における水平エッジの検出位置、すなわち障害物検出方向を決定する。具体的には、図5に示すように、2つの障害物検出方向の中心線を決定する中心角θcと、中心線と各検出方向とがなす開き角αとをそれぞれ算出する。具体的には、ステップS101で検出した自車速Vと操舵角STRから自車両のおよその進行方向を推定し、自車両正面に対する進行方向にほぼ一致する角度を中心角θcとする。自車両の進行方向は操舵角STRに比例し、自車速Vにほぼ反比例するため、操舵角STRが大きくなるほど中心角θcは大きくなり、反対に自車速Vが大きくなるほど中心角θcは小さくなる。
開き角αは、自車速Vに応じて決定する。図6に、自車速Vと開き角αの関係を示す。開き角αは、操舵角STRが微小角度だけ変化したときに予測される自車両の進行方向の変化を示している。自車速Vが大きくなるほど操舵角STRの変化に対する進行方向の変化は小さいため、図6に示すように、自車速Vが大きくなるほど開き角αは小さくなるよう設定される。
コントローラ50は、算出した中心角θcと開き角αとから、自車両正面に対する2つの障害物検出方向θL、θRを決定する。図5に示す走行状況においては、右側の障害物検出方向θR=θc+α、左側の障害物検出方向θL=α−θcで表される。
ステップS104では、ステップS102で読み込んだ自車両前方領域の画像情報に画像処理を施し、画像中の水平方向成分、すなわち水平エッジを検出することにより障害物を検出する。図7は、前方カメラ20によって検出される自車両前方領域の画像(カメラ画面)であり、自車両前方に先行車が存在する場合を例として示している。図7に示すカメラ画面において、水平方向にX軸、鉛直方向にY軸をとる。コントローラ50は、カメラ画面上で、ステップS103で設定した2つの障害物検出方向θL、θRに対応するX座標XL、XRを決定する。
2つの車線境界検出方向θL、θRに対応するX座標値XL、XRは、以下の(式1)(式2)を用いて設定することができる。
XL=k・θL ・・・(式1)
XR=k・θR ・・・(式2)
(式1)(式2)において、kは角度θL、θRをカメラ画面のX座標に変換するための定数である。
そして、コントローラ50は、カメラ画面上のX座標値XL、XRにおける水平エッジの画面下端からの上下位置、すなわち障害物のY座標値YL、YRをそれぞれ検出する。なお、カメラ画面上の水平エッジとして、例えば図7に示すように先行車の影、またはレーンマーカといった画面上で水平方向成分を持つ障害物が検出される。
つづくステップS105では、ステップS104で検出した2つの障害物検出方向に一致する検出位置の水平エッジのY座標値YL、YRが、略同一であるか否かを判定する。水平エッジのY座標値YL、YRが略同一である場合は(YL≒YR)、ステップS106へ進む。ステップS106では、水平エッジのY座標値YL、YRがともに所定値Ya以下であるか否かを判定する。ステップS106が肯定判定され、カメラ画面における2つの水平エッジのY座標値YL、YRが略同一、かつ所定値Ya以下の場合は、カメラ画面上の水平エッジが先行車によるものであると判断する。すなわち、2つの障害物検出方向で先行車を検出していると判断し、先行車に対する操作反力制御を行うために、ステップS120へ進む。
なお、所定値Yaは、カメラ画面上で水平エッジを形成する先行車候補を、先行車に対する操作反力制御の対象とみなすかを判定するための値として、予め適切に設定しておく。例えば、水平エッジのY座標値YL、YRが所定値Yaよりも大きいときは、Y座標値YL、YRが略同一でも、先行車が遠方に存在する場合や、先行車候補が自車両の両側のレーンマーカである場合がある。このような場合は、水平エッジを形成する先行車候補を先行車に対する操作反力制御の対象から除くように、水平エッジのY座標値YL、YRを所定値Yaと比較する。
一方、ステップS105またはS106が否定判定された場合は、カメラ画面上の水平エッジが先行車によるものではないと判断する。すなわち、2つの障害物検出方向においてレーンマーカ、またはレーンマーカと先行車を検出していると判断する。そこで、レーンマーカに対する操作反力制御を行うために、ステップS110へ進む。
ステップS110では、2つの障害物検出方向上に存在する障害物に対する余裕時間TTC(Time To Contact)をそれぞれ算出する。コントローラ50は、障害物に対する余裕時間TTCを算出するために、まず、2つの障害物検出方向上の障害物までの距離Dをそれぞれ算出する。ここで、右側の障害物検出方向上の障害物までの距離Dおよび余裕時間TTCをそれぞれDR、TTCRとし、左側の障害物検出方向上の障害物までの距離Dおよび余裕時間TTCをそれぞれDL、TTCLとする。以下に、障害物までの距離DL、DRを算出する方法について、図8,9を用いて詳細に説明する。ここでは、自車両前方のレーンマーカ位置60までの距離Dを算出する場合を例として説明する。
図8は、自車両とレーンマーカ位置60との位置関係を示す側面図である。図9は、前方カメラ20のカメラ画面を示す。レーンマーカ位置60は、図9に示すカメラ画面において座標値X0の垂直線とレーンマーカとの交点として表される。カメラ画面における座標値X0の垂直線の長さ、すなわちレーンマーカ位置60のY座標値YEを用いて、自車両からレーンマーカまでの実際の距離Dを算出することができる。
レーンマーカ位置60までの距離Dを算出する際に用いるパラメータは、以下の通りである。
Hc:前方カメラ20の取付高さ(m、固定値)。
D0:車体の前端と前方カメラ20の取付位置との前後方向距離(m、固定値)。
DC:前方カメラ20からレーンマーカ位置60までの距離(m)。
Y0:カメラ画面内で無限遠点(水平方向)を示すY座標値(固定値)。
YE:カメラ画面内でのレーンマーカ位置60のY座標値。
dY:カメラ画面内における、レーンマーカ位置60の無限遠点に対する相対Y座標値。
Hc、D0,Y0は固定値であり、予めコントローラ50のメモリに記憶されている。距離DC、およびY座標値dYは、それぞれ以下の(式3)(式4)で表される。
DC=D+D0 ・・・(式3)
dY=Y0−YE ・・・(式4)
ここで、前方カメラ20のY座標値1当たりの角度分解能Δθ(rad)を用いると、図8および図9に示す幾何学的関係より、以下の(式5)が成立する。
dY=Hc/DC/Δθ ・・・(式5)
(式3)〜(式5)を整理すると、以下の(式6)を得る。
D=HC/(Y0−YE)/Δθ−D0 ・・・(式6)
カメラ画面から求められるY座標値Y0,YEを用いて、(式6)よりレーンマーカ位置60までの距離Dを算出することができる。コントローラ50は、2つの障害物検出方向に対応するX座標値XL、XRについて、上述したように障害物までの距離DL、DRをそれぞれ算出する。
さらにコントローラ50は、算出した距離DL、DRを用いて、2つの障害物検出方向上の障害物に対する余裕時間TTCをそれぞれ算出する。2つの障害物検出方向上にレーンマーカが存在する場合、コントローラ50は、レーンマーカまでの距離D(DL、DR)を自車速Vで除することにより、以下の(式7)から余裕時間TTC(TTCL、TTCR)を算出することができる。
TTC=D/V ・・・(式7)
余裕時間TTCは、障害物に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量であり、自車両が距離Dだけ離れた障害物に到達するまでの時間を示している。レーンマーカに対する余裕時間TTCは、レーンマーカが道路に固定されているので、距離Dを自車速Vで除することにより算出できる。なお、先行車に対する余裕時間TTCを算出する際は、後述するように、自車速Vの代わりに自車両と先行車との相対速度Vrを用いる。
ステップS111では、ステップS110で算出した左右の余裕時間TTCR、TTCLを比較し、左右いずれのレーンマーカに対する余裕時間TTCが小さいかを判定する。右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCRが左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLよりも小さい場合は、ステップS112へ進む。
ステップS112では、小さい方の右側の余裕時間TTCRに基づいて、左右方向のリスクポテンシャルRPlateralを算出する。図10に、余裕時間TTCと左右方向リスクポテンシャルRPlateralとの関係を示す。図10に示すように、余裕時間TTCが小さくなり自車両とレーンマーカとの接近度合が大きくなるほど、左右方向リスクポテンシャルRPlateralが大きくなる。余裕時間TTCが所定値TTC1よりも小さいときは、左右方向リスクポテンシャルRPlateralは所定値RPmに固定される。
つづくステップS113では、大きい方の左側の余裕時間TTCLが所定値T0よりも小さいか否かを判定する。左側の余裕時間TTCLが所定値T0よりも小さい場合は、ステップS114へ進む。ステップS114では、左側の余裕時間TTCLに基づいて前後方向のリスクポテンシャルRPlongitudinalを算出する。図11に、余裕時間TTCと前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalとの関係を示す。図11に示すように、余裕時間TTCが小さくなり自車両とレーンマーカとの接近度合が大きくなるほど、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalが大きくなる。余裕時間TTCが所定値TTC2よりも小さいときは、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalは所定値RPnに固定される。
ステップS113が否定判定され、大きい方の左側の余裕時間TTCLが所定値T0以上の場合は、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalは算出しない。すなわち、余裕時間TTCが所定値T0以上の場合には自車両とレーンマーカとの接近度合が小さいと判断し、前後方向の反力制御は行わないこととする。ここで、所定値T0は例えば7秒程度に設定する。
一方、ステップS111で、左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLが右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCR以下であると判定されると、ステップS115へ進む。ステップS115では、小さい方の左側の余裕時間TTCLに基づいて、左右方向のリスクポテンシャルRPlateralを算出する。ここでは、ステップS112と同様に図10のマップを用いて、左側の余裕時間TTCLに応じた左右方向リスクポテンシャルRPlateralを算出する。
つづくステップS116では、大きい方の右側の余裕時間TTCRが所定値T0よりも小さいか否かを判定する。右側の余裕時間TTCRが所定値T0よりも小さい場合は、ステップS117へ進む。ステップS117では、右側の余裕時間TTCRに基づいて前後方向のリスクポテンシャルRPlongitudinalを算出する。ここでは、ステップS114と同様に図11を用いて、右側の余裕時間TTCRに応じた前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalを算出する。ステップS116が否定判定され、大きい方の右側の余裕時間TTCRが所定値T0以上の場合は、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalは算出せず、前後方向の反力制御を行わないようにする。
ステップS106が肯定判定されてステップS120へ進むと、先行車に対する操作反力制御を行うために、先行車に対する余裕時間TTCを算出する。ここでは、上述したステップS110と同様に、余裕時間TTCを算出するために、まず先行車までの距離Dを算出する。コントローラ50は、図7に示すようにカメラ画面上における先行車の最下端位置のY座標値YL、YRを用いて、上述した(式6)より先行車までの距離Dを算出する。なお、2つの障害物検出方向上における水平エッジのY座標値YL、YRは略等しいので、いずれか一方のY座標値を用いて先行車までの距離Dを算出することができる。また、コントローラ50は、例えば算出した先行車までの距離Dの時間変化から、自車両と先行車との相対速度Vrを算出する。
コントローラ50は、算出した先行車までの距離Dおよび相対速度Vrから、先行車に対する余裕時間TTCを算出する。上述したように、余裕時間TTCは障害物に対する現在の自車両の接近度合を表す物理量である。先行車に対する余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり相対車速Vrが一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す。先行車に対する余裕時間TTCは以下の(式8)により算出することができる。
TTC=D/Vr ・・・(式8)
ステップS121では、ステップS120で算出した余裕時間TTCが所定値T0より小さいか否かを判定する。ステップS121が肯定判定され、余裕時間TTCが所定値未満の場合は、ステップS122へ進む。ステップS122では、上述したステップS114またはS117と同様に図11のマップを用い、先行車に対する余裕時間TTCに基づいて前後方向のリスクポテンシャルRPlongitudinalを算出する。
ステップS121が否定判定され、先行車に対する余裕時間TTCが所定値T0以上の場合は前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalを算出せず、車両前後方向および左右方向の操作反力制御を行わない。
ステップS130では、ステップS114,S117またはS122で算出した前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalに基づいて、前後方向制御指令値、すなわちアクセルペダル反力制御装置80へ出力する反力制御指令値FAと、ブレーキペダル反力制御装置90へ出力する反力制御指令値FBとを算出する。前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalに応じて、リスクポテンシャルが大きいほど、アクセルペダル82を戻す方向へ制御反力を発生させ、また、ブレーキペダル92を踏み込みやすい方向へ制御反力を発生させる。これにより、運転者の操作をアクセルペダル操作からブレーキペダル操作へと促す。
図12に、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalとアクセルペダル反力制御指令値FAとの関係を示す。図12に示すように、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalが大きくなるほど、アクセルペダル反力が大きくなるようにアクセルペダル反力制御指令値FAが増加する。前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalが所定値RPmax以上となると、最大のアクセルペダル反力を発生させるようにアクセルペダル反力制御指令値FAを最大値FAmaxに固定する。
図13に、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalとブレーキペダル反力制御指令値FBとの関係を示す。図13に示すように、所定値RPmax以上で前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalが大きくなるほど、ブレーキペダル反力を小さく、すなわちブレーキアシスト力を大きくするようにブレーキペダル反力制御指令値FBが小さくなる。
なお、ステップS113,S116またはS121が否定判定された場合は前後方向の反力制御は行わず、アクセルペダル82およびブレーキペダル92にはそれぞれの操作量に応じた通常のペダル反力が発生する。
ステップS131では、ステップS112またはS115で算出した左右方向リスクポテンシャルRPlateralから、左右方向制御指令値、すなわち操舵反力制御装置60へ出力する操舵反力制御指令値FSを算出する。左右方向リスクポテンシャルRPlateralに応じて、リスクポテンシャルが大きいほどステアリングホイール62を中立位置へと戻す方向へ大きな操舵反力を発生させる。
図14に、左右方向リスクポテンシャルRPlateralと操舵反力制御指令値FSとの関係を示す。図14に示すように、左右方向リスクポテンシャルRPlateralが大きくなるほど操舵反力制御指令値FSが大きくなり、ステアリングホイール62を中立位置へ戻す方向の操舵反力が大きくなる。なお、図14において、右側の障害物検出方向上に存在する障害物に対する左右方向リスクポテンシャルRPlateralはプラスの領域に示し、左側の障害物検出方向上に存在する障害物に対する左右方向リスクポテンシャルRPlateralはマイナスの領域に示している。
ステップS132では、ステップS130で算出した前後方向制御指令値FA、FBをアクセルペダル反力制御装置80およびブレーキペダル反力制御装置90に出力し、ステップS131で算出した左右方向制御指令値FSを操舵反力制御指令値60に出力する。これにより、今回の処理を終了する。
図15(a)(b)に、第1の実施の形態の作用を説明するための図を示す。図15(a)は自車両が直線路を走行している状態を示し、図15(b)は自車両がカーブ路を走行している状態を示している。図15(a)(b)はともに2つの障害物検出方向上に存在するレーンマーカを検出した場合を示している。
図15(a)に示す走行状況において、自車両は自車線の左寄りを直進している。自車両の進行方向はほぼ自車両正面であるため、中心角θcは0となり、開き角αは自車両正面に対して左右にα°である。中心角θcと開き角αによって設定された2つの障害物検出方向上には、自車両右側および左側のレーンマーカが存在する。そこで、コントローラ50はそれぞれのレーンマーカに対する余裕時間TTCR、TTCLを算出する。
図15(a)に示すように自車両は自車線の左寄りを走行しているため、左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLが右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCRよりも小さくなる。したがって、コントローラ50は、左側の余裕時間TTCLに基づいて左右方向リスクポテンシャルRPlateralを算出し、左右方向リスクポテンシャルRPlateralに応じて操舵反力を制御する。また、右側の余裕時間TTCRが所定値T0よりも小さい場合、コントローラ50は、余裕時間TTCRに基づいて前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalを算出し、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalに応じてアクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御を行う。
これにより、左側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じた操舵反力が発生し、また、右側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力およびブレーキペダル反力が発生する。このように前後および左右のバランスを適切に設定した操作反力が発生し、運転者の運転操作を適切な方向へ促す。なお、図15(a)に示すような走行状況においては右側の余裕時間TTCRが比較的大きいため、車両前後方向の反力制御量は小さくなる。したがって、反力制御を行うことによって運転者のアクセルペダル操作およびブレーキペダル操作を妨げるほどの操作反力は発生しない。
図15(b)に示す走行状況において、自車両はカーブ路走行中に自車線から逸脱しようとしている。自車両の進行方向はほぼ自車両正面であるため、中心角θcは0となり、開き角αは自車両正面に対して左右にα°である。中心角θcと開き角αによって設定された2つの障害物検出方向上には、自車線左側のレーンマーカが存在する。そこで、コントローラ50は2つの障害物検出方向上のレーンマーカに対する余裕時間TTCR、TTCLをそれぞれ算出する。
図15(b)に示すように自車両は右カーブから左側に逸脱しようとしているため、左側の余裕時間TTCLが右側の余裕時間TTCRよりも小さくなる。したがって、コントローラ50は、左側の余裕時間TTCLに基づいて左右方向リスクポテンシャルRPlateralを算出し、左右方向リスクポテンシャルRPlateralに応じて操舵反力を制御する。また、右側の余裕時間TTCRが所定値T0よりも小さい場合、コントローラ50は、余裕時間TTCRに基づいて前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalを算出し、前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalに応じてアクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御を行う。これにより、自車両に近い左側の障害物検出方向上のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じた操舵反力が発生し、また、自車両から遠い右側の障害物検出方向上のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力およびブレーキペダル反力が発生する。
したがって、図15(b)に示すように自車両がカーブから逸脱しようとしている場合には、ステアリングホイール62を戻す方向に操舵反力が発生し、運転者の運転操作を適切な方向へ促す。このとき、右側の余裕時間TTCRが比較的大きい場合は車両前後方向の反力制御量は小さい。自車両が前進をつづけてレーンマーカに一層接近すると、左側の余裕時間TTCLおよび右側の余裕時間TTCRがともに小さくなり、車両左右方向および前後方向の反力制御量が大きくなる。これにより、自車両がカーブから逸脱しないように操舵反力を発生させるとともに、運転者による減速操作を促す。このように前後および左右の反力制御のバランスを適切に設定して反力制御を行う。
自車両と先行車との、より具体的な走行状況を示す図16〜図21を用いて、各走行状況における車両用運転操作補助装置1の作用を説明する。図16〜図21において、矢印は自車両に対する障害物検出方向を示し、矢印の長さはカメラ画面における水平エッジのY座標値YL、YRに相当し、自車両から障害物検出方向上の障害物までの距離を示している。
図16は、自車両が車間距離を短く保って先行車に追従走行しているシーンを示している。図16に示す状況において、右側の障害物検出方向上の障害物までの距離と左側の障害物検出方向上の障害物までの距離、すなわちカメラ画面における水平エッジのY座標値YR、YLは略同一で、かつY座標値YR、YLは所定値Ya以下である。従って、コントローラ50は2つの障害物検出方向上に存在する障害物が先行車であると判断する。そこでコントローラ50は、先行車までの距離Dに基づいて余裕時間TTCを算出し、先行車に対する余裕時間TTCに基づいて車両前後方向の反力制御を行う。このとき、車両左右方向の反力制御は行わない。これにより、アクセルペダル82およびブレーキペダル92には先行車に対するリスクポテンシャルRPに応じた操作反力が発生し、運転者の減速操作を促すことができる。
図17は、自車両が車間距離を長く保って先行車に追従走行しているシーンを示している。図17に示す状況において、右側の障害物検出方向上の障害物までの距離と左側の障害物検出方向上の障害物までの距離、すなわちカメラ画面における水平エッジのY座標値YR、YLは略同一であるが、Y座標値YR、YLは所定値Yaを上回る。従って、コントローラ50は障害物検出方向上に存在する障害物は先行車ではないと判断する。そこでコントローラ50は、レーンマーカまでの距離Dに基づいて余裕時間TTCを算出し、レーンマーカに対する余裕時間TTCに基づいて車両前後方向および左右方向の反力制御を行う。
これにより、アクセルペダル82またはブレーキペダル92にはレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じた反力が発生する。ただし、図16に示す走行状況に比べてレーンマーカに対する余裕時間TTCが大きいため、反力制御を行うことによって運転者の運転操作を妨げるほどのペダル反力は発生しない。また、レーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じて操舵反力制御が行われるが、左右のリスクポテンシャルRPがバランスし、実質的な操舵反力制御量FSは0となる。
図18は、先行車との車間距離を長く保った状態で、自車両が自車線の左寄りを走行するシーンを示している。図18に示すように、右側の障害物検出方向では自車線右側のレーンマーカを検出し、左側の障害物検出方向では自車線左側のレーンマーカを検出している。コントローラ50は自車線右側および左側のレーンマーカまでの距離DR、DLを算出し、算出した距離DR、DLに基づいて余裕時間TTCR、TTCLをそれぞれ算出する。そして、コントローラ50は、大きい方の余裕時間TTC、すなわち自車線右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCRに基づいて車両前後方向の反力制御を行い、小さい方の余裕時間TTC、すなわち自車線左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLに基づいて車両左右方向の反力制御を行う。
これにより、左側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じてステアリングホイール62を中立位置に戻す方向に操舵反力が発生する。さらに、右側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じたペダル反力が発生する。
図19は、図18に示す走行状況から、自車両がさらに自車線の左側に寄って走行するシーンを示している。図19に示すように、右側の障害物検出方向では先行車を検出し、左側の障害物検出方向では自車線左側のレーンマーカを検出している。コントローラ50は、先行車までの距離DRと、自車線左側のレーンマーカまでの距離DLとを算出し、先行車に対する余裕時間TTCRおよび左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLをそれぞれ算出する。そして、コントローラ50は、大きい方の余裕時間TTCR、すなわち先行車に対する余裕時間TTCRに基づいて車両前後方向の反力制御を行い、小さい方の余裕時間TTCL、すなわち左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLに基づいて車両左右方向の反力制御を行う。
これにより、左側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じて、ステアリングホイール62を中立位置に戻す方向に操舵反力が発生する。さらに、先行車に対するリスクポテンシャルRPに応じた反力が、アクセルペダル82またはブレーキペダル92に発生する。
図20は、自車両と先行車との車間距離が短い状態で先行車が自車線の左側に寄ったシーンを示している。例えば、自車両前方の車両が自車線左端に駐停車している場合も、図20に示すシーンに含まれる。図20に示すように、右側の障害物検出方向では自車線右側のレーンマーカを検出し、左側の障害物検出方向では先行車を検出している。コントローラ50は、自車線右側のレーンマーカまでの距離DRと、先行車までの距離DLを算出し、右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCRおよび先行車に対する余裕時間TTCLをそれぞれ算出する。そして、コントローラ50は、大きい方の余裕時間TTCR、すなわち右側のレーンマーカに対する余裕時間TTCRに基づいて車両前後方向の反力制御を行い、小さい方の余裕時間TTCL、すなわち先行車に対する余裕時間TTCLに基づいて車両左右方向の反力制御を行う。
これにより、先行車に対するリスクポテンシャルRPに応じた操舵反力が発生し、先行車を回避する方向への操舵操作を促す。さらに、右側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じた反力が、アクセルペダル82またはブレーキペダル92に発生する。
図21は、自車両と先行車との車間距離が短い状態で自車両が自車線の左側に寄ったシーンを示している。図21に示すように、右側の障害物検出方向では先行車を検出し、左側の障害物検出方向では自車線左側のレーンマーカを検出している。コントローラ50は、先行車までの距離DRと、自車線左側のレーンマーカまでの距離DLを算出し、先行車に対する余裕時間TTCRおよび左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLをそれぞれ算出する。そして、コントローラ50は、大きい方の余裕時間TTCL、すなわち左側のレーンマーカに対する余裕時間TTCLに基づいて車両前後方向の反力制御を行い、小さい方の余裕時間TTCR、すなわち先行車に対する余裕時間TTCRに基づいて車両左右方向の反力制御を行う。
これにより、先行車に対するリスクポテンシャルRPに応じた操舵反力が発生し、先行車を回避する方向への操舵操作を促す。さらに、左側のレーンマーカに対するリスクポテンシャルRPに応じた反力が、アクセルペダル82またはブレーキペダル92に発生する。
図22および図23に、第1の実施の形態による他の作用を説明するための図を示す。ここでは、自車両が坂道を走行するときに、前方カメラ20の画像から検出される障害物までの距離に基づいて前後方向反力制御を行う場合の作用について説明する。図22および図23は、自車両前方の障害物としてレーンマーカを検出している場合を例として示している。図22(a)〜(e)は、自車両が上り坂を走行する場合の前方カメラ20のカメラ画面の変化および前後方向制御指令値の変化を示す。図23(a)〜(e)は、自車両が下り坂を走行する場合の前方カメラ20のカメラ画面の変化および前後方向制御指令値の変化を示す。なお、図22(a)〜(e)および図23(a)〜(e)は、後述する第3および第4の実施の形態の作用についても示している。
図22(a)に示すように、自車両が平坦な道路から上り坂に進入する場合、前方カメラ20のカメラ画面における無限遠点(水平方向)は、矢印で示すようにカメラ画面の上方へ移動する。これにより、カメラ画面における障害物検出方向上の水平エッジ、ここではレーンマーカのY座標値が増加する。上述したように、レーンマーカのY座標値はカメラ画面の下端から算出され、カメラ画面における無限遠点のY座標値Y0は固定値である。従って、レーンマーカのY座標値および無限遠点のY座標値を用いて算出される、自車両から障害物検出方向上のレーンマーカまでの距離Dが増加し、レーンマーカまでの余裕時間TTCも増加する。余裕時間TTCの増加により前後方向リスクポテンシャルRPlongitudinalが低下するため、前後方向制御指令値が減少する。
したがって、自車両が上り坂に進入する場合は、道路勾配に応じてカメラ画面の画像状態が変化し、前後方向制御指令値が自動的に減少する。これにより、アクセルペダル82を操作する際に発生するアクセルペダル反力が減少し、自車両が上り坂に進入する際に加速を促すことができる。なお、上述したように、2つの障害物検出方向上の障害物に対する余裕時間TTCがともに所定値T0未満の場合のみ、前後方向反力制御を行う。
図22(b)に示すように自車両が上り坂に進入した後は、道路勾配に対して自車両の車体が平行になるため、カメラ画面における無限遠点は矢印で示すようにカメラ画面のほぼ中間に復帰する。これに伴って、上り坂進入時に増加したレーンマーカのY座標値が、道路勾配の影響を受けない値、すなわち通常の値に復帰する。これにより、上り坂進入時に減少していた前後方向制御指令値は、自車両が平坦な道路を走行する場合と同様な通常の値に復帰する。
したがって、図22(b)および図22(c)に示すように自車両が上り坂の途中を走行している場合は、道路勾配の影響を受けることなくレーンマーカのY座標値が算出される。これにより、自車両が平坦な道路を走行している場合と同様に、レーンマーカまでの正確な距離Dを用いて前後方向制御指令値が算出される。
図22(d)に示すように自車両が上り坂から抜け出す場合、前方カメラ20のカメラ画面における無限遠点は矢印で示すようにカメラ画面の下方へ移動する。これに伴い、レーンマーカまでのY座標値が低下し、レーンマーカに対する余裕時間TTCが減少する。このように、自車両が上り坂から抜け出す場合は、道路勾配の変化に応じてカメラ画面の画像状態が変化し、前後方向制御指令値が自動的に増加する。これにより、アクセルペダル82を操作する際に発生するアクセルペダル反力が増加し、上り坂から平坦な道路へ移行する際に自車両の減速を促すことができる。
図22(e)に示すように自車両が上り坂を抜け出した後は、カメラ画面における無限遠点が矢印で示すようにカメラ画面のほぼ中間に復帰し、レーンマーカまでのY座標値が通常の値に復帰する。これにより、レーンマーカまでの正確な距離Dを用いて前後方向制御指令値が算出され、上り坂から抜け出すときに増加した前後方向制御指令値は通常の値に復帰する。
一方、図23(a)に示すように自車両が平坦な道路から下り坂に進入する場合は、前方カメラ20のカメラ画面における無限遠点が矢印で示すようにカメラ画面の下方へ移動する。これに伴ってレーンマーカのY座標値が低下し、レーンマーカまでの余裕時間TTCが減少して前後方向制御指令値が自動的に増加する。これにより、アクセルペダル反力が増加し、下り坂に進入する際に自車両の減速を促すことができる。
図23(b)に示すように自車両が下り坂に進入した後は、カメラ画面における無限遠点が矢印で示すようにほぼ中間に復帰する。これにより、レーンマーカのY座標値が通常の値に復帰し、下り坂進入時に増加した前後方向制御指令値は、レーンマーカまでの正確な距離Dから算出される通常の値に復帰する。
従って、図23(b)および図23(c)に示すように自車両が下り坂の途中を走行している場合は、道路勾配の影響を受けることなくレーンマーカのY座標値が算出される。これにより、平坦な道路を走行する場合と同様にレーンマーカまでの正確な距離Dを用いて前後方向制御指令値が算出される。
図23(d)に示すように自車両が下り坂から抜け出す場合は、カメラ画面における無限遠点が矢印で示すようにカメラ画面の上方へ移動する。これに伴って、レーンマーカまでのY座標値が増加し、レーンマーカまでの余裕時間TTCが増加して前後方向制御指令値が自動的に減少する。これによりアクセルペダル反力が減少し、下り坂から抜け出す際に自車両の加速を促すことができる。
図23(e)に示すように自車両が下り坂を抜け出した後は、カメラ画面における無限遠点が矢印で示すようにカメラ画面のほぼ中間に復帰し、レーンマーカまでのY座標値が通常の値に復帰する。これにより、レーンマーカまでの正確な距離Dを用いて前後方向制御指令値が算出され、下り坂から抜け出すときに減少した前後方向制御指令値は通常の値に復帰する。
なお、以上説明した道路勾配による反力制御指令値の変化は、自車両前方に先行車両が存在する場合も同様であり、また、前後方向だけでなく左右方向の反力制御指令値にも当てはまる。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、前方カメラ20の画像に画像処理を施して自車両前方に存在する障害物、すなわち先行車候補を認識し、図7に示すように前方画像において2本の垂直線が先行車候補の最下端位置とそれぞれ交わる交点までの2本の垂直線の長さYL、YRを検出する。そして、コントローラ50は、2本の垂直線の長さYL、YRが略同一で、かつ所定値Ya以下である場合には、カメラ画面上の先行車候補が先行車であると判定する。これにより、自車両前方の先行車候補が先行車であるか否かを、前方カメラ20からの画像情報に基づいて簡素に判定することができる。さらに、コントローラ50は2本の垂直線の長さYL、YRを用いた先行車判定結果に基づいて、自車両の前後方向の運転操作に関わる車両操作機器、例えばアクセルペダル82およびブレーキペダル92の操作反力を制御する。アクセルペダル反力制御装置80およびブレーキペダル反力制御装置90は、自車両前方の先行車候補までの距離Dに基づいて、車両前後方向の反力制御を行う。具体的には、先行車候補が先行車であると判定すると、先行車までの距離Dに基づいてアクセルペダル82およびブレーキペダル92の操作反力を制御する。これにより、運転者による運転操作を適切な方向へ促すことができる。2本の垂直線の長さYL、YRが所定値Ya以下の場合に、カメラ画面上の先行車候補を先行車に対する操作反力制御の対象としてみなすので、前方カメラ20の撮像画像から算出される先行車までの正確な距離Dに基づいて、車両前後方向の操作反力制御を行うことができる。
(2)コントローラ50は、カメラ画面における2本の垂直線の長さYL、YRが異なる場合、または2本の垂直線の長さYL、YRが所定値Yaよりも大きい場合は、先行車候補が先行車ではないと判定する。このとき、自車両から先行車候補までの距離Dに基づいて、自車両の左右方向の運転操作に関わる車両操作機器、例えばステアリングホイール62の操作反力を制御する。自車両前方の障害物が例えばレーンマーカである場合は、アクセルペダル反力制御およびブレーキペダル反力制御に加えて操舵反力制御を行うことにより、運転者の操作を適切な方向へ促すことができる。
(3)コントローラ50は、図7および図9に示すようなカメラ画面における水平線(無限遠点)と先行車候補の最下端位置との位置関係とから、(式6)を用いて先行車候補までの距離Dを算出する。これにより、先行車候補との距離を検出するためのセンサ等を設けることなく、前方カメラ20の撮像画像のみに基づいて距離Dを算出することができる。また、先行車候補が先行車であるかを判定するために用いた2本の垂直線の長さYL、YRから、距離Dを算出することができる。
(4)コントローラ50は、先行車候補が先行車であると判定した場合に、先行車までの距離Dに基づいて自車両が先行車に接触するまでの余裕時間TTCを算出する。そして、先行車までの余裕時間TTCに基づいて車両前後方向の操作反力制御を行う。これにより、自車両と先行車との接近度合をアクセルペダル反力またはブレーキペダル反力として運転者に確実に伝達することができる。
(5)コントローラ50は、先行車候補が先行車ではないと判定した場合、例えば先行車候補がレーンマーカの場合、または先行車候補が先行車とレーンマーカの場合には、2つの障害物検出方向上の障害物に接触するまでの余裕時間TTCL、TTCRをそれぞれ算出する。そして、障害物までの余裕時間TTCL、TTCRに基づいて車両前後方向および左右方向の操作反力制御を行う。これにより、車両前後方向および左右方向の操作反力制御を両立し、運転者による前後方向および左右方向の運転操作を適切な方向へ促すことができる。
(6)コントローラ50は、2つの余裕時間TTCL、TTCRがともに所定値T0よりも小さい場合に、車両前後方向の反力制御を行う。これにより、自車両と障害物との接近度合が大きい場合には、操舵角を戻すように操舵反力制御を行うとともに減速操作を促し、運転者の運転操作を適切な方向へ導くことができる。
(7)コントローラ50は、自車両の走行状態に応じてカメラ画面における2つの最下端位置の水平方向位置、すなわち自車両前方の2つの障害物検出方向を設定するので、自車両周囲の先行車候補を適宜検出し、走行状況に応じた操作反力制御を行うことができる。なお、自車両正面に対する障害物検出方向のなす角度θR、θLは、(式1)(式2)に表すように、前方カメラ20のカメラ画面における水平方向位置、すなわちX座標値XL、XRに対応する。
(8)コントローラ50は、自車速Vに応じて自車両の進行方向に対する障害物検出方向の開き角α、すなわちカメラ画面におけるX座標値XL、XRの間隔を設定する。これにより、自車速Vから予測される自車両の進行方向に応じてカメラ画面の2つの水平方向位置を設定し、自車両の走行に影響を与える先行車候補を適切に検出することができる。
(9)コントローラ50は、自車速Vおよび操舵角STRに基づいて自車両の概略の進行方向を推定し、進行方向に応じて2つの障害物検出方向の中心角θc、すなわちカメラ画面におけるX座標値XL、XRの中心を設定する。これにより、先行車候補を検出するための障害物検出方向を適切に設定することができる。なお、上記実施の形態においては自車速Vおよび操舵角STRに基づいて中心角θcを設定したが、いずれか一方に基づいて中心角θcを設定することもできる。ただし、自車速Vおよび操舵角STRの両方を用いることにより、自車両の進行方向をより正確に推定することができる。
《第2の実施の形態》
つぎに、本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第2の実施の形態による車両運転操作補助装置の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
前方カメラ20によって撮像される自車両前方領域の画像は、自車両の車両状態に応じて変化する。すなわち、前方カメラ20は自車両に固定されているため、道路に対する自車両の姿勢が変化すると、前方カメラ20によるカメラ画面の画像も自車両の姿勢に伴って変化する。
図24に、自車両が右カーブを走行しているときの前方カメラ20のカメラ画面の画像を示す。図24のカメラ画面において、自車両がロールした場合のレーンマーカおよび無限遠点(水平方向)を実線で示し、自車両がロールしていない場合のレーンマーカおよび無限遠点を点線で示す。
自車両が図24に示すような右カーブを走行するとき、カーブに伴って自車両には左向きの横加速度が発生し、自車両は左、すなわち反時計回りにロールする。これによって、図24に示すように前方カメラ20のカメラ画面では、点線で示すロールしていないときの画像に対して、実線で示すように画像が時計回りに回転する。その結果、2つの障害物検出方向上のレーンマーカ位置のY座標値がそれぞれ変化する。具体的には、障害物検出方向に対応するX座標値XL、XRにおけるレーンマーカ位置のY座標値YL、YRが、それぞれ以下のように変化する。
・YL → YL’(増加)
・YR → YR’(減少)
自車両に発生するロール角に応じてレーンマーカの各検出座標値YL、YRが変化すると、各障害物検出方向上のレーンマーカまでの距離DL、DRが変化する。これにより、余裕時間TTCL、TTCRが変化して、前後方向および左右方向の反力制御指令値も変化する。図24に示すような状況においては、Y座標値YLの増加に伴ってアクセルペダル反力制御指令値FAが減少する。また、Y座標値YRの減少に伴って操舵反力制御指令値FSが増加する。
そこで第2の実施の形態においては、前方カメラ20の画像情報から算出するレーンマーカまでの距離Dおよび余裕時間TTCを、カーブを走行する場合等に自車両に発生するロール角に応じて補正する。以下に、自車両がロールする場合の補正方法について詳細に説明する。
自車両に発生するロール角φを算出するために、まず、自車両に発生する横加速度YGを算出する。自車両が旋回中の横加速度YGは、操舵角STRおよび自車速Vの2乗の積に比例する。従って、横加速度YGは定数k1を用いて以下の(式9)より推定することができる。
YG=k1・STR・V ・・・(式9)
自車両に発生するロール角φの大きさは、横加速度YGの大きさにほぼ比例する。従って、ロール角φは定数k2を用いて以下の(式10)より算出することができる。
φ=k2・YG
=k2・k1・STR・V ・・・(式10)
(式10)により算出したロール角φを用いて、カメラ画面から得られる各レーンマーカの検出座標値YL’、YR’を補正し、ロール角φの影響を排除したレーンマーカのY座標値YL、YRを算出する。補正したレーンマーカのY座標値YL、YRを以下の(式11)(式12)に示す。
YL=YL’−XL・φ ・・・(式11)
YR=YR’+XR・φ ・・・(式12)
カメラ画面から検出したY座標値YL’、YR’を(式11)(式12)に代入し、補正したY座標値YL、YRを用いて、上述した第1の実施の形態と同様に(式6)からレーンマーカまでの距離DL、DRを算出することができる。
ここでは、自車両が反時計回りにロールすることによって左側の障害物検出方向上のレーンマーカのY座標値YL’が増加し、右側の障害物検出方向上のレーンマーカのY座標値YR’が減少する場合を例として説明した。ただし、反対に自車両が右、すなわち時計回りにロールする場合も同様に、レーンマーカのY座標値YL、YRを補正することができる。また、自車両前方に先行車が存在する場合も同様にして先行車の下端に相当するY座標値YL、YRを補正することができる。
すなわち、自車両に発生するロール角φによってカメラ画面上での水平エッジのY座標値が変動する場合は、カメラ画面における検出座標値Y’にX座標値とロール角φとの積を加算あるいは減算することにより、障害物検出方向上の水平エッジののY座標値を補正することができる。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、自車両の車両状態の変化によるカメラ画面の画像状態から、先行車候補までの距離Dを補正する。具体的には、コントローラ50は、自車速Vと操舵角STRから自車両に発生するロール角φを算出し、ロール角φによるカメラ画面の画像状態の変化に基づいて先行車候補までの距離Dを補正する。これにより、車両状態によらず、正確な距離Dを算出することができる。
(2)コントローラ50は、図24に示すように自車両に発生するロール角φに応じて、カメラ画面の画像における2本の垂直線の長さYL、YRを補正することにより、先行車候補までの距離Dを補正する。これにより、ロール角φによらずに正確な距離Dを算出し、さらにはロール角φに影響を受けない正確な余裕時間TTCを算出することができる。
《第3の実施の形態》
つぎに、本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態による車両運転操作補助装置の構成は、図1および図2に示す第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第1の実施の形態において図22(a)〜(e)および図23(a)〜(e)を用いて説明したように、前方カメラ20による画像を用いて障害物までの距離Dを算出する場合、道路勾配の変化によってカメラ画面における水平エッジのY座標値が変化し、前後方向制御指令値が自動的に変化する。
第3の実施の形態においては、道路勾配の変化によって車両前後方向の反力制御指令値が変化しないようにする。具体的には、自車両が上り坂あるいは下り坂から抜け出すときに、道路勾配に応じて前後方向制御指令値が自動的に変化しないようにする。なお、自車両が上り坂あるいは下り坂に進入する場合は、道路勾配に応じて前後方向制御指令値を自動的に変化させる。
自車線の道路勾配に応じて前後方向制御指令値が変化しないようにするために、コントローラ50は前方カメラ20による画像から算出する障害物までの距離Dを補正する。上述した第1の実施の形態においては、図9に示すカメラ画面における無限遠点のY座標値Y0を固定値とした。第3の実施の形態においては、自車両が上り坂あるいは下り坂から抜け出す場合に、カメラ画面における無限遠点のY座標値Y0を道路勾配に応じて変更する。なお、障害物までの距離Dの補正は、上述した図4のフローチャートのステップS110またはステップS120において障害物に対する余裕時間TTCを算出する際に、行われる。
コントローラ50は、前方カメラ20による撮像画像に画像処理を施し、カメラ画面内の2本あるいは3本のレーンマーカ(車線境界)を検出する。そして、検出した道路境界が道路遠方で交差すると想定されるカメラ画面上の仮想点、すなわち消失点を算出し、消失点のY座標値をカメラ画面における無限遠点のY座標値Y0とする。このように、コントローラ50は道路勾配によるカメラ画像の画像状態の変化に応じて、無限遠点のY座標値を算出する。
コントローラ50は、算出した無限遠点のY座標値Y0と障害物検出方向上の水平エッジのY座標値とから、(式6)により障害物までの距離Dを算出する。これにより、道路勾配の影響を受けない正確な距離Dを算出することができる。その結果、自車両が上り坂あるいは下り坂から抜け出す際に、図22(d)(e)、図23(d)(e)に示すように、前後方向制御指令値が道路勾配の変化の影響を受けない通常の値となる。
このように、障害物までの距離Dを道路勾配に応じて補正することにより、道路勾配によらずに正確な距離Dを算出することができる。これにより、自車両が上り坂あるいは下り坂から抜け出す場合に自動的に前後方向制御指令値が変化しないようにすることができる。すなわち、自車両が上り坂から抜け出すときにアクセルペダル反力が自動的に増加して減速を促すことや、自車両が下り坂から抜け出すときにアクセルペダル反力が自動的に減少して加速を促すことがなく、運転者による運転操作を妨げることがない。
一方、自車両が上り坂あるいは下り坂に進入する際には、道路勾配に応じて前後方向制御指令値が自動的に変化するので、上り坂に進入する場合は自車両の加速を促し、下り坂に進入する場合は自車両の減速を促すことができる。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50は、自車線の道路勾配の変化を検出し、道路勾配の変化に応じて先行車候補までの距離Dを補正する。これにより、道路勾配によらず、先行車候補までの正確な距離Dを算出し、さらには道路勾配によらない正確な余裕時間TTCを算出して操作反力制御を行うことができる。なお、コントローラ50は、前方カメラ20のカメラ画面における画像状態の変化から自車線の道路勾配を推定することができる。
《第4の実施の形態》
つぎに、本発明の第4の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。
上述した第3の実施の形態においては、自車両が上り坂あるいは下り坂から抜け出す際に、道路勾配に応じて前後方向制御指令値が自動的に変化しないように、障害物までの距離Dを補正した。第4の実施の形態では、自車両が上り坂あるいは下り坂に進入する場合も、前方カメラ20の画像から算出する障害物までの距離Dを補正し、道路勾配に応じて前後方向制御指令値が自動的に変化しないようにする。
コントローラ50は、上述した第3の実施の形態と同様に、道路勾配に応じてカメラ画面の無限遠点のY座標値Y0を変更する。そして、変更した無限遠点のY座標値Y0と障害物検出方向上の水平エッジのY座標値とを用いて、(式6)より自車両から障害物までの距離Dを算出する。
これにより、図22(a)〜(e)、図23(a)〜(e)に示すように、自車両が上り坂あるいは下り坂に進入する際、および上り坂あるいは下り坂から抜け出す際に、前後方向制御指令値が道路勾配の変化の影響を受けない通常の値となる。
このように、障害物までの距離Dを道路勾配に応じて補正することにより、道路勾配によらずに正確な距離Dを算出することができる。これにより、自車両が上り坂あるいは下り坂に進入する場合、および抜け出す場合に、自動的に前後方向制御指令値が変化しないようにすることができる。すなわち、道路勾配が変化した場合でも、自車両が平坦な道路を走行している場合と同様に、障害物までの正確な距離Dに基づく前後方向制御指令値を発生させることができる。
このように、以上説明した第4の実施の形態においては以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50は、自車線の道路勾配の変化を検出し、道路勾配の変化に応じて先行車候補までの距離Dを補正する。これにより、道路勾配によらず、先行車候補までの正確な距離Dを算出し、さらには道路勾配によらない正確な余裕時間TTCを算出して操作反力制御を行うことができる。なお、コントローラ50は、前方カメラ20のカメラ画面における画像状態の変化から自車線の道路勾配を推定することができる。
上述した第1から第4の実施の形態においては、カメラ画面上で2つの障害物検出方向に対応する水平位置における水平エッジのY座標値YL、YRが略同一、かつ所定値Ya以下の場合に、検出した水平エッジが先行車によるものであると判定した。そして、図3に示したように2つの障害物検出方向上で先行車を検出する場合に、先行車に対する反力制御、すなわち車両前後方向の反力制御を行った。従って、図3に示すように一方の障害物検出方向上で先行車を検出し、他方の障害物検出方向上でレーンマーカを検出する場合は、レーンマーカに対する反力制御、すなわち車両前後方向および左右方向の反力制御を行った。しかし、本発明による車両用運転操作補助装置の実施の形態はこれには限定されない。
例えば、図25に示すように、2つの障害物検出方向でともにレーンマーカを検出した場合は、レーンマーカに対して車両前後方向および左右方向の反力制御を行う。一方、2つの障害物検出方向でともに先行車を検出した場合、または一方の障害物検出方向で先行車を検出し、他方の障害物検出方向でレーンマーカを検出した場合は、先行車に対する車両前後方向の反力制御のみを行うこともできる。
このように、いずれか一方の障害物検出方向上に存在する先行車を検出し、先行車に対して前後方向の反力制御を行う場合は、周知の画像処理の手法を用いて2つの障害物検出方向上に存在する障害物の種別を判別する。すなわち、カメラ画面での2つの水平エッジが先行車によるものか、またはレーンマーカによるものかを周知の画像処理技術により個別に判定し、先行車による水平エッジを検出している場合は、先行車に対する前後方向の反力制御を行うようにする。
また、上述した第1の実施の形態においては、図9に示すようにカメラ画面における水平エッジのY座標値YEと無限遠点(水平方向)のY座標値Y0とを用い、(式6)より自車両と障害物との距離Dを算出した。しかし、本発明による実施の形態はこれには限定されない。例えば、先行車の車幅を用いて自車両と先行車との距離Dを算出することもできる。
具体的には、カメラ画面における先行車の幅を計測し、先行車の実際の車幅とカメラ画面上での先行車の幅とから、先行車までの距離Dを算出する。通常、カメラ画面において垂直方向成分、すなわち垂直エッジが最も安定して発生する2つのタイヤ間の距離を用いて、先行車の幅を検出する。この場合、カメラ画面における垂直エッジの幅の変化が自車両と先行車との距離Dの変化に対応する。先行車の車幅から車間距離Dを算出するためには、予め先行車の実際の車幅を計測しておく必要がある。そこで、例えば、自車両が一定速度で先行車に追従走行するような定常状態において、上述した(式6)より先行車までの車間距離Dを算出し、算出した車間距離Dとその時点でのカメラ画面上の先行車の車幅、すなわちタイヤ間の幅を記憶する。そして、カメラ画面における先行車の車幅の変化から車間距離Dの変化を算出し、各時点での先行車までの車間距離Dを算出する。
上記第2の実施の形態においては、自車両に発生するロール角φに応じて、前方カメラ20の画像から得られる先行車候補までの距離Dを補正した。また、上記第3および第4の実施の形態においては、自車線の道路勾配に応じて前方カメラ20の画像から得られる先行車候補までの距離Dを補正した。自車両に発生するロール角φに応じた補正方法、および自車線の道路勾配に応じた補正方法を組み合わせて、前方カメラ20の画像から得られる先行車候補までの距離Dを補正することもできる。
すなわち、コントローラ50は、前方カメラ20の画像から得られる先行車候補までの距離D、さらには余裕時間TTCを、車両状態によって変化する画像の状態に基づいて補正する。これにより、先行車候補までの距離Dを車両状態によらずに算出し、また、車両操作機器の反力制御により運転者による運転操作をより適切な方向へ促すことができる。
上記第1から第4の実施の形態においては、アクセルペダル反力制御装置80およびブレーキペダル反力制御装置90を用いて車両の前後方向の運動を制御するように構成したが、これには限定されず、例えばいずれか一方のみを用いることもできる。また、上記第1から第4の実施の形態では、ブレーキブースタ91によってエンジンの負圧を利用してブレーキアシスト力を発生させているが、これには限定されず、例えばコンピュータ制御による油圧力を用いてブレーキアシスト力を発生させることもできる。
本発明による車両用運転操作補助装置を備える車両は、図2に示す構成には限定されない。
以上説明した第1から第4の実施の形態においては、撮像手段として前方カメラ20を用いた。また、先行車候補検出手段、最下端位置検出手段、先行車候補距離算出手段、先行車検出手段、先行車余裕時間算出手段、先行車候補余裕時間算出手段、最下端位置検出方向設定手段、および距離補正手段としてコントローラ50を用いた。左右方向操作反力制御手段として操舵反力制御装置60を用い、前後方向操作反力制御手段としてアクセルペダル反力制御装置80およびブレーキペダル反力制御装置90を用いた。また、車両状態検出手段として車速センサ30,操舵角センサ40およびコントローラ50を用い、走行状態検出手段として車速センサ30および操舵角センサ40を用いた。ただし、これらには限定されず、前方カメラ20からの画像信号に画像処理を施す装置をコントローラ50とは独立して設けることもできる。また、車両状態、例えば自車両に発生するロール角φや自車線の道路勾配を直接検出するセンサを設けることもできる。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 第1の実施の形態における操作反力制御の概要を示す図。 第1の実施の形態における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 自車両に対する障害物検出方向を示す図。 自車速と障害物検出方向の開き角との関係を示す図。 前方カメラによって得られる自車両前方領域のカメラ画面を示す図。 自車両からレーンマーカ検出位置までの位置関係を示す側面図。 カメラ画面におけるレーンマーカ検出位置を示す図。 小さい方の余裕時間と左右方向リスクポテンシャルとの関係を示す図。 大きい方の余裕時間と前後方向リスクポテンシャルとの関係を示す図。 前後方向リスクポテンシャルに対するアクセルペダル反力制御指令値の特性を示す図。 前後方向リスクポテンシャルに対するブレーキペダル反力制御指令値の特性を示す図。 左右方向リスクポテンシャルに対する操舵反力制御指令値の特性を示す図。 (a)(b)第1の実施の形態の車両用運転操作補助装置による作用を説明するための図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 第1の実施の形態における自車両と先行車との具体的な走行状況を示す図。 (a)〜(e)車両用運転操作補助装置の他の作用を説明するための図。 (a)〜(e)車両用運転操作補助装置の他の作用を説明するための図。 自車両にロールが発生する前後におけるカメラ画面の画像状態を示す図。 車両用運転操作補助装置における操作反力制御の概要の別の一例を示す図。
符号の説明
20:前方カメラ
30:車速センサ
40:操舵角センサ
50:コントローラ
60:操舵反力制御装置
80:アクセルペダル反力制御装置
90:ブレーキペダル反力制御装置

Claims (15)

  1. 自車両の前方領域を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段により撮像された前記前方領域の画像から、先行車候補を検出する先行車候補検出手段と、
    運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する操作反力制御手段とを有する車両用運転操作補助装置において、
    前記先行車候補検出手段は、前記画像の下端から延在する2本の垂直線が前記先行車候補の最下端位置と交わる交点までの、前記2本の垂直線の長さを検出する最下端位置検出手段と、前記最下端位置検出手段によって検出される前記2本の垂直線の長さが所定値以下で、かつ略同一である場合に、前記先行車候補が先行車であると判定する先行車検出手段とからなり、
    前記操作反力制御手段は、前記先行車検出手段の判定結果に基づいて前記自車両の前後方向の運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する前後方向操作反力制御手段を備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記画像を用いて、前記自車両から前記先行車候補までの距離を算出する先行車候補距離算出手段をさらに備え、
    前記前後方向操作反力制御手段は、前記先行車候補距離算出手段によって算出される前記先行車候補までの前記距離に基づいて、前記前後方向の前記操作反力を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記前後方向操作反力制御手段は、前記先行車検出手段によって前記先行車候補が前記先行車であると判定された場合に、前記先行車候補距離算出手段によって算出される前記先行車までの前記距離に基づいて、前記前後方向の前記操作反力を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記操作反力制御手段は、前記先行車検出手段によって前記先行車候補が前記先行車ではないと判定された場合に、前記先行車候補距離算出手段によって算出される前記先行車候補までの前記距離に基づいて、前記自車両の左右方向の運転操作に関わる車両操作機器の操作反力を制御する左右方向操作反力制御手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記先行車候補距離算出手段は、前記画像における水平線と前記先行車候補の前記最下端位置との位置関係から、前記先行車候補までの前記距離を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項2または請求項3に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記先行車候補距離算出手段によって算出される前記距離に基づいて、前記自車両が前記先行車に接触するまでの余裕時間を算出する先行車余裕時間算出手段をさらに備え、
    前記前後方向操作反力制御手段は、前記余裕時間に基づいて前記前後方向の前記操作反力を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項4に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記先行車候補距離算出手段によって算出される前記先行車候補上の2点までの距離に基づいて、前記自車両が前記先行車候補上の前記2点に接触するまでの余裕時間をそれぞれ算出する先行車候補余裕時間算出手段をさらに備え、
    前記前後方向操作反力制御手段および前記左右方向操作反力制御手段は、前記先行車候補余裕時間算出手段で算出した2つの前記余裕時間に基づいて、前記前後方向の前記操作反力および前記左右方向の前記操作反力をそれぞれ制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項7に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記前後方向操作反力制御手段は、前記先行車候補余裕時間算出手段によって算出される前記2つの余裕時間が所定時間よりも小さい場合のみ、前記前後方向の前記操作反力を制御することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    前記走行状態検出手段による検出結果に応じて、前記画像における2つの前記最下端位置の水平方向位置をそれぞれ設定する最下端位置検出方向設定手段をさらに有することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項9に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記最下端位置検出方向設定手段は、前記走行状態検出手段によって検出される自車速に応じて、2つの前記水平方向位置の間隔を設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記最下端位置検出方向設定手段は、前記走行状態検出手段によって検出される自車速および操舵角の少なくともいずれかに応じて、2つの前記水平方向位置の中心を設定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  12. 請求項2から請求項8のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記自車両の車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    前記車両状態検出手段によって検出される前記車両状態の変化による前記画像の状態から、前記先行車候補までの前記距離を補正する距離補正手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  13. 請求項12に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記車両状態検出手段は、前記自車両に発生するロール角を検出し、
    前記距離補正手段は、前記自車両の前記ロール角による前記画像の状態変化に基づいて前記距離を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  14. 請求項12に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記車両状態検出手段は、自車線の道路勾配の変化を検出し、
    前記距離補正手段は、前記車両状態検出手段によって検出される前記道路勾配の変化に応じて前記距離を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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