JP2005039492A - ヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話 - Google Patents

ヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯電話とポータブル音楽プレイヤーの機能を併せ持ち、ヘッドホンへの変形が可能でありながら、コンパクトに折り畳んで携帯することのできるヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話を提供する。
【解決手段】携帯電話1は、従来の携帯電話と同様にヒンジ5回りに開閉自在で、かつ開いた状態で電話として使用したり、電子メールやインターネットを利用することができるようになっている。また、携帯電話1よりスピーカ部を分離させて耳に装着し、ヘッドホンとして音声を聞くこともできるようになっている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話に係わり、ポータブル音楽プレイヤーの機能を併せ持ち、ヘッドホンへの変形が可能でありながら、コンパクトに折り畳んで携帯することのできるヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話は広く普及し、小型化、多機能化が進んでいる。一方で、移動中や外出先等でポータブル音楽プレイヤー等により音楽を楽しむ人が増え、小型で高性能のプレイヤーが開発されている。さらに、より高音質で聴くために、耳を覆うタイプのヘッドホンを別途携帯する使用者も増えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話は日常において常に携帯されるアイテムの一つであるが、その用途は通話及びインターネットによる通信のみとなっている。
【0004】
さらに、ポータブル音楽プレイヤーについても同様であり、音楽を聴くためだけに、本体及びヘッドホンを持ち歩かなければならない。
【0005】
また、ヘッドホンを使用して音楽を聴いているときに携帯電話に着信があれば、音楽を手動で中断し、ヘッドホンを外して電話にでなければならない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、携帯電話とポータブル音楽プレイヤーの機能を併せ持ち、ヘッドホンへの変形が可能でありながら、コンパクトに折り畳んで携帯することのできるヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため本発明(請求項1)は、人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、該耳装着部に対し接続自在の本体部とを備え、該本体部と前記耳装着部が一体化されたとき、一つの携帯電話として機能することを特徴とする。
【0008】
耳装着部と本体部が一体化されたとき、一つの携帯電話として機能する。一方、耳装着部と本体部とを分離させることでヘッドホンとして使用でき、ポータブル音楽プレイヤーとして楽しむことが可能となる。
【0009】
また、ヘッドホン状態で使用しているときに電話への着信があっても、そのままの状態で通話へと移行することができる。
【0010】
また、本発明(請求項2)は、前記本体部には、音楽等を再生する再生手段、通話可能な通話手段、インターネットや電子メール等を行う通信手段、キー操作を行う操作手段、画像を表示する表示手段、前記耳装着部との交信を行う交信手段及び撮像可能な撮像手段のいずれか少なくとも一つを備えて構成した。
【0011】
更に、本発明(請求項3)は、人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、該一対の耳装着部同士を開閉自在に連接する開閉手段とを備えて構成した。
【0012】
耳装着部は、耳穴に挿入自在のイヤホンであってもよい。耳装着部同士を合わせてコンパクトに収納可能である。
【0013】
また、一対の耳装着部は分離自在とされてもよい。分離した状態で耳に装着すれば、ヘッドホンとしても使用できる。
【0014】
さらに、ヘッドホン状態で使用中に電話の着信があっても、一方の耳装着部(マイクを備えた場合)を外して口元にあてるだけで、簡単に通話へと移行することができる。
【0015】
更に、本発明(請求項4)は、本体ケースと、人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、該耳装着部を前記本体ケースに収納する収納手段を備えて構成した。
【0016】
耳装着部を本体ケースに収納することで省スペースに構成できる。また、本体ケースを携帯電話として使用したときに耳装着部が邪魔にならない。
【0017】
更に、本発明(請求項5)は、第1の本体ケースと、第2の本体ケースと、該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する開閉手段と、前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースのそれぞれに配設され、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、該耳装着部と前記第1の本体ケース又は前記第2の本体ケース間の各距離を引き出し、折り畳み、及び取り外し等のいずれか少なくとも一つにより延長する延長手段と、該延長手段による延長を戻した後、前記耳装着部を前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースに折り畳み等により収納する収納手段を備えて構成した。
【0018】
耳装着部と第1の本体ケース又は第2の本体ケース間の各距離を引き出し、折り畳み、及び取り外し等により延長することで、耳装着部を人の耳の最適な位置に配設することができる。耳装着部を第1の本体ケース及び第2の本体ケースに折り畳み等により収納することでコンパクトに構成できる。
【0019】
更に、本発明(請求項6)は、前記第1の本体ケースと前記第2の本体ケース間、前記耳装着部と前記延長手段間、及び前記延長手段と前記第1の本体ケース若しくは前記第2の本体ケース間のいずれか少なくとも1ヵ所には前記頭部又は首回りに収縮自在の収縮手段を備えて構成した。
【0020】
頭部又は首回りに収縮自在とすることで、耳装着部を人の耳に対し適当な押し付け力にて装着できる。
【0021】
更に、本発明(請求項7)は、本体ケースと、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、該耳装着部を前記本体ケースに保持する耳掛部保持手段と、該耳掛部保持手段に対し前記耳装着部を回動自在とする回動手段とを備えて構成した。
【0022】
耳掛部保持手段に対し耳装着部を回動自在とすることで、ユーザの希望の位置に耳装着部を位置合わせできる。
【0023】
更に、本発明(請求項8)は、本体ケースと、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、マイクと、該マイクを前記耳装着部より引き出し・収納自在の引き出し・収納手段とを備えて構成した。
【0024】
マイクを耳装着部に収納可能とすることで、耳に装着した状態で携帯電話に着信があった場合にも、耳装着部を取り外すことなく通話へと移行することが可能である。また、マイクを持つ必要がないため、両手をあけた状態で使用できる。
【0025】
更に、本発明(請求項9)は、第1の本体ケースと、第2の本体ケースと、該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する第1の開閉手段と、第3の本体ケースと、第4の本体ケースと、該第3の本体ケース及び前記第4の本体ケースを開閉自在に連接する第2の開閉手段と、前記第2の本体ケースと前記第4の本体ケースとを連接しつつ、開閉自在とする第3の開閉手段と、前記第2の本体ケースに対し前記第4の本体ケースを回動自在とする回動手段と、前記第1の本体ケース及び/又は前記第3の本体ケースに収納され、かつ人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部とを備え、前記第1の本体ケースと前記第3の本体ケース、前記第2の本体ケースと前記第4の本体ケースとは併設して開閉自在であることを特徴として構成した。
【0026】
耳装着部等のヘッドホン使用時用部品を本体ケースの内部に完全に収納でき、また、変形方法も簡単である。各本体ケースは細く形成できるので、頭部に装着されても目立たない。
【0027】
更に、本発明(請求項10)は、第1の本体ケースと、第2の本体ケースと、該第2の本体ケースを前記第1の本体ケースに対し開閉自在、着脱自在又は出没自在に連接する開閉等手段と、人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、該耳装着部が前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースにそれぞれ装着されたことを特徴として構成した。
【0028】
従来の携帯電話の形状を維持しつつ、簡単な構造でヘッドホン機能を付加することができる。
【0029】
更に、本発明(請求項11)は、第3の本体ケースと、該第3の本体ケースを前記第1の本体ケース又は前記第2の本体ケースに対し開閉自在に連接する開閉手段と、該開閉手段と前記第1の本体ケース及び/又は前記第2の本体ケース間を通信する通信手段を備えて構成した。
【0030】
第3の本体ケースを有する場合であっても、簡単な構造でヘッドホン機能を付加することができる。この第3の本体ケースを分離自在とすれば、第3の本体ケースを介して音楽等の再生や電子メール等の操作を行ったりできる。また、この第3の本体ケースにマイク及び表示部を配設すれば、耳装着部で相手の声を聞き、表示部で相手の顔を見ながら通話をすることができる。
【0031】
更に、本発明(請求項12)は、第1のアームと、第2のアームと、該第2のアーム及び前記第1のアームを開閉自在に連接する開閉手段と、前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれに配設され、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、該耳装着部と前記第1のアーム又は前記第2のアーム間の各距離を引き出し、折り畳み、及び取り外し等のいずれか少なくとも一つにより延長する延長手段と、該延長手段による延長を戻した後、前記耳装着部を前記第1のアーム及び前記第2のアームに折り畳み等により収納する収納手段と、通話及び/又は通信処理を行う通話等手段とを備えて構成した。
【0032】
アームを利用することで、軽量であり、従来にはない新たなデザインの携帯電話を提供することができる。また、各使用者に合わせて装着位置を調節できるため、装着時の感覚にも優れる。
【0033】
更に、本発明(請求項13)は、人の耳に装着され、スピーカを有する第1の耳装着部と、本体ケースと、該本体ケースに対し引き出し、折り畳み、及び着脱等のいずれか少なくとも一つにより付帯され、かつ人の耳に装着され、スピーカを有する第2の耳装着部と、前記本体ケース及び前記第1の耳装着部を開閉自在に連接する開閉手段とを備えて構成した。
【0034】
通常のヘッドホンと同様のデザインが可能であり、また、折り畳み時にはコンパクトに携帯することもできる。第1の耳装着部は本体ケースに付帯されているため、第1の耳装着部を耳からはずせば、単体で携帯電話として使用することもできる。この際には、第2の耳装着部を耳に装着した状態で通話してもよいし、第2の耳装着部を本体ケースに対し取付け等したまま、本体ケースを第1の耳装着部に対し開き通話するようにしてもよい。
【0035】
更に、本発明(請求項14)は、前記第1の耳装着部、前記第2の耳装着部又は前記本体ケースにはマイクを備えて構成した。
【0036】
携帯電話への着信があった場合には、マイクの配設された耳装着部を耳から外し、口元にあてて通話ができる。
【0037】
更に、本発明(請求項15)は、前記本体部にはリモコン機能を有し、又は前記本体ケース、前記第1の本体ケース、前記第2の本体ケースのいずれかには着脱自在のリモコンを備えて構成した。
【0038】
本体ケースを耳に装着した状態であっても、音楽の選曲操作や、携帯電話の通話、通信機能を、リモコンによって行うことができる。
【0039】
更に、本発明(請求項16)は、前記開閉手段は開閉自在に連接されると共に分離可能であることを特徴として構成した。
【0040】
開閉手段を分離可能とすることで、携帯時には一部材であり、使用時には分離して、両耳にヘッドホン機能を有する本体ケース及び/又は耳装着部を装着することができる。
【0041】
また、通話部と表示部を分離させることで、表示部を見ながら通話を行うことが可能となり、テレビ電話として使用できる。
【0042】
更に、本発明(請求項17)は、前記第1の本体ケース若しくは第1のアームと前記第2の本体ケース若しくは第2のアーム間の開き角度を通話に適した第1の角度に設定する第1の角度設定手段と、頭部又は首回りの傾斜に適した第2の角度に設定する第2の角度設定手段とを備えて構成した。
【0043】
携帯電話に適した角度と、ヘッドホン機能に適した角度を切換可能としたので、ヘッドホン機能付携帯電話を一体形成できる。また、装着時の頭部への圧力及び装着角度を適当に調節可能としてもよい。この場合には、使用者個人にあった装着感を得ることができる。
【0044】
更に、本発明(請求項18)は、人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、該耳装着部と有線又は無線にて接続され、通信及び/又は通話機能を有する本体部と、前記耳装着部に配設され、人の耳に指圧、マッサージ等の電気的刺激を伝達するパッドと、該パッドに対し電気的刺激を印加する印加手段とを備えて構成した。
【0045】
携帯電話を使用しながら、または音楽を聴きながら、耳のマッサージを受けることが可能となる。耳には体の全箇所のツボが存在するので、マッサージ刺激は体の全箇所に対して行うことができる。また、携帯電話機能及びポータブル音楽プレイヤー機能を使用しない場合であっても、携帯電話として常に外出先に携帯されるため、携帯品を増やすことなく、外出先でのマッサージを行うことが可能となる。
【0046】
更に、本発明(請求項19)は、前記耳装着部には前記人の耳を加温する加温手段を備えて構成した。
【0047】
耳部を暖めることで、防寒効果が得られる。また、血行促進による健康効果、痩身効果が得られる。
【0048】
更に、本発明(請求項20)は、前記耳装着部には耳骨を介して音声を抽出するマイクを備えて構成した。
【0049】
耳装着部にマイクを配設することで、口元にマイクを当てることなく通話ができる。このため、耳装着部を耳に装着したままで、ハンズフリーでの通話が可能となる。また、騒音の激しい場所や、大きな声での通話が困難な場所であっても、快適な通話が可能となる。
【0050】
更に、本発明(請求項21)は、前記耳装着部には表示部及び/又は操作部が備えられたことを特徴として構成した。
【0051】
表示部には様々な案内や電子メール、インターネット等が表示される。他にも、様々なデザインを表示することで、他人に宣伝したり、耳装着部を使用者の好みに合わせたデザインにされてもよい。
【0052】
また、操作部を備えたことで、別途リモコン等を使用せずに、耳装着部を耳に装着したままの状態で、選曲操作や、通話操作等を行うことができる。
【0053】
更に、本発明(請求項22)は、前記耳装着部には耳掛けフックを備えて構成した。
【0054】
耳掛けフックを使用することで、より一層の安定した使用感を得ることができる。耳掛けフックは耳装着部に対し着脱自在とされてもよいし、本体ケース等に収納自在とされてもよい。
【0055】
更に、本発明(請求項23)は、人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、該一対の耳装着部同士を連接する連接部材と、該連接部材に対し着脱自在で、通信及び/又は通話機能を有する本体ケースとを備えて構成した。
【0056】
本体ケースは連接部材から取り外して通話等可能である。また、本体ケースに固定することも可能なので、携帯に便利である。本体ケースと耳装着部とは、有線、無線により連絡されるようにしてもよい。この場合には、耳装着部を耳に装着しつつ通話等できる。また、リモコンとしても機能させることができる。従来のヘッドホン及び携帯電話の形状及び仕様を襲用することで、簡単かつ安価に構成することが可能となる。本体ケースと耳装着部とはそれぞれ独立して使用することも可能である。
【0057】
更に、本発明(請求項24)は、送話口を有する第1の本体ケースと、受話口を有する第2の本体ケースと、該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する開閉手段と、該第2の本体ケース及び/又は前記第1の本体ケースはスライド可能な複数層から構成され、スライドされることで延長されることを特徴とする。
【0058】
例えば、携帯電話使用時にはスライドを延長する。携帯電話として使用しないときには、短縮することでコンパクトに収納できる。一方、スライド式にすれば、本体ケースをヘッドホン変形用の各部品のカバーとして兼用することも可能となり、デザイン的にも優れ、各部品の保護にもなる。
【0059】
更に、本発明(請求項25)は、第1の本体ケースと、第2の本体ケースと、該第2の本体ケースと前記第1の本体ケース間を結ぶストラップとを備え、該ストラップは信号及び/又は電力を伝達する電線にて形成されたことを特徴として構成した。
【0060】
第1の本体ケースと第2の本体ケースとを分離するような場合でも、ストラップを利用することで信号等の交信や電力供給が行えるので、簡素に構成できる。また、電線をストラップとしても使用できるため、別途ストラップを取りつける必要がない。
【0061】
【実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態における携帯電話1のヒンジ5を開いた状態での全体図であり、図2は折り畳んだ状態の側面図である。携帯電話1は、通話、通信機能に加えて、音楽データの記録、再生機能も有しており、ポータブル音楽プレイヤーとして使用することも可能となっている(以下、各実施形態の携帯電話において同旨)。
【0062】
図1及び図2に示すように、携帯電話1は、従来の携帯電話と同様にヒンジ5回りに開閉自在で、かつ開いた状態で電話として使用したり、電子メールやインターネットを利用することができるようになっている。また、携帯電話1よりスピーカ部を分離させて耳に装着し、ヘッドホンとして音声を聞くこともできるようになっている。このときの様子を図3に示す。
【0063】
図1及び図2に示すように、携帯電話1は、リモコン部15と耳掛け部19A、19Bから構成されている。リモコン部15と、耳掛け部19A、19Bは、接続端子21A、21Bによって着脱自在に接続されている。
【0064】
リモコン部15は、第1ディスプレイ7を有する基盤11と、十字キー等17、カメラ12、リモコン部マイク14を有する基盤13がヒンジ5によって結合され、折り畳み可能となっている。
【0065】
ディスプレイ側の基盤11に接続された耳掛け部19Aには、折り畳み時に内側になる面に第2ディスプレイ9と、通話用スピーカ23が配設されている。また、外側になる面には耳掛け部19Aを耳に装着するための耳掛けフック27Aと、装着時に耳に当接するヘッドホンスピーカ28Aが配設されている。
【0066】
操作キー側の基盤13に接続された耳掛け部19Bには、耳掛け部19Aと同様に、内側面にダイヤルキー18と通話用マイク25が、外側面に耳掛けフック27Bと、ヘッドホンスピーカ28Bが配設されている。
【0067】
図4は、図3中のA矢視線図であり、耳掛けフック27Aの正面図である。なお、耳掛けフック27Bも同様の形態となっている。
【0068】
図3に示すように、耳掛け部19A、19Bと、リモコン部15は、コード29によって接続されている。コード29は、耳掛け部19A、19B、もしくはリモコン部15の内部に配設された、図示しないリールによって伸縮自在となっている。なお、コード29による有線に限ったものではなく、無線による通信にしてもよい。
【0069】
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、耳掛け部19A、19Bをリモコン部15と接続した状態で使用するときには、通話用マイク25によって音声を入力し、通話用スピーカ23によって出力する。
【0070】
十字キー等17、ダイヤルキー18によって、情報の入力や文書の作成といった各種操作が行え、第1ディスプレイ7、第2ディスプレイ9によって表示される。また、使用しない場合には、図2に示すように折り畳んで携帯可能である。
【0071】
第1ディスプレイ7、第2ディスプレイ9は画面が構造的に分離されている。このため、一画面は上下2つの部分に切断され、各ディスプレイで上部画像と下部画像とがそれぞれ分離表示されている。しかしながら、耳掛け部19A、19Bがリモコン部15と分離された場合には、第1ディスプレイ7はリモコン再生操作用の表示画面となる。なお、第2ディスプレイ9にて広告や所有者による何らかのメッセージ、画像等を表示するようにしてもよい。車中等の混雑した場所では、これらの広告等が人の目に触れることが想定される(以下、各実施形態の耳掛け部について同旨)。
【0072】
図3に示すように、耳掛け部19A、19Bをリモコン部15から分離させると、接続端子21A、21Bの接触分離状態を感知して、スピーカ機能が通話用スピーカ23からヘッドホンスピーカ28A、28Bへと、また、マイク機能が通話用マイク25からリモコン部マイク14へと切り替わる。
【0073】
接続端子21A、21Bの接触分離状態を感知させるには、接続端子21A、21Bにはリミットスイッチを配設してもよいが、分離されたときの無電圧状態やインピーダンスの変化により検知するようにしてもよい。
【0074】
耳掛け部19A、19Bを耳に装着した状態では、各種操作は手元のリモコン部15によって行える。第1ディスプレイ7で確認をしながら、十字キー等17で入力操作を行う。但し、ソフトキーボード等の機能を搭載することにより、十字キー等17のみでの数字、文章の入力や操作が可能とされてもよい。
【0075】
従って、音楽を楽しみながら、選曲操作や曲名の入出力、検索、更にEメール等の作成、送信も行える。また、同時並行してインターネットを楽しむこともできる。
【0076】
耳掛け部19A、19Bを耳に装着中に着信のあった場合には、リモコン部15のリモコン部マイク14によって会話をすることもできる。このとき、カメラ12を用いてテレビ電話として使用することも可能である。即ち、第1ディスプレイ7に相手の映像を表示し、カメラ12で撮影した映像をリアルタイムで相手に送信できる。なお、この送信画像を第1ディスプレイ7に小さく表示するようにしてもよい。
【0077】
また、耳掛けフック27A、27Bは後述するように取り外し自在とされてもよい。更に、耳掛けフック27A、27Bは、通常時には耳掛け部19A、19B及びリモコン部15内に収納され、使用時に引き出して使用されるようにしてもよい。
【0078】
更に、コード29は1箇所の引き出し口よりまとめて引き出されるのが望ましい。そして、このコード29は1本にまとめられ、途中から耳掛け部19A、19Bに向けて分岐されるのが望ましい。
【0079】
なお、耳掛け部19A、19Bに配設されたヘッドホンスピーカ28A、28Bは、図81に示すように、耳孔挿入用突設部材715を突設したヘッドホンスピーカ720であってもよい。図81(a)は、ヘッドホンスピーカ720の正面図であり、図81(b)はその側面図である。
【0080】
ヘッドホンスピーカ720は、耳部へ当接する本体の当接部720aの中央部から、耳孔挿入用突設部材715が突設された構造となっている。
【0081】
耳孔挿入用突設部材715は、耳孔へと挿入され、スピーカ機能を有するとともに、耳孔に挿入、保持されることで、ヘッドホンスピーカ720及び各耳掛け部19の支持を行う。
【0082】
なお、耳孔挿入用突設部材715は、突設された状態を維持するのではなく、不使用の際にはヘッドホンスピーカ720の当接部720aに対して押し込むことで、収納可能であってもよい。
【0083】
ヘッドホンスピーカ720を用いることで、耳掛けフック27A、27Bを配設しなくても、耳掛け部19A、19Bを装着することが可能となる。
【0084】
以上の構成により、携帯電話1は、通常の携帯電話と同様の形態で通話が可能であり、また、折り畳んで携帯できるが、各部を分離させることでヘッドホンとして使用でき、ポータブル音楽プレイヤーとして楽しむことが可能となる。
【0085】
また、ヘッドホン状態で使用しているときに電話への着信があっても、そのままの状態で通話へと移行することができる。
【0086】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は、本実施形態における携帯電話30のヒンジ31を開いた状態での正面図であり、図6は折り畳んだ状態での側面図である。
【0087】
図5に示すように、携帯電話30は、ディスプレイ部33と、操作部35が、ヒンジ31によって折り畳み、かつ着脱可能に接続された構造となっている。
【0088】
ディスプレイ部33、操作部35は、図6に示すように、それぞれ、ディスプレイ部下板33Aと上板33B、操作部下板35Aと上板35Bの2枚の板が重なっている。また、各下板33A、35Aの、折り畳み時に外側にあたる面には、耳掛けフック37A、37Bとヘッドホンスピーカ40A、40Bが配設されている。
【0089】
図5において示されているのは、ディスプレイ部上板33B及び操作部上板35B面である。ディスプレイ部上板33Bにはディスプレイ43とスピーカ42が配設されており、操作部上板35Bにはダイヤルキー45とマイク41が配設されている。
【0090】
更に、携帯電話30の側面には、メモリーカード挿入部39が設けられている。
【0091】
図7に示すように、各上板33B、35Bは、それぞれ下板33A、35Aの表面をスライド可能となっており、スライドさせて引き出すことで、マイク41及びスピーカ42を、通話に適した位置に配置することができるようになっている。また、操作部下板35Aのスライド面に配設された十字キー等48を使用できるようになっている。
【0092】
なお、各下板33A、35Aには、スライド用溝47A、47Bが刻設されており、各上板33B、35Bの裏面に設けられた図示しない突部と係合し、スライド自在となっている。
【0093】
ディスプレイ部33と操作部35は、ヒンジ31において分離可能となっている。この分離の機構を図8から図11に示す。
【0094】
図8は、ヒンジ31の周辺拡大図である。ヒンジ31は、ディスプレイ部33と一体のヒンジ31Aと、操作部35と一体のヒンジ31Bが嵌合した状態になっている。図9は、図8におけるヒンジ部31の部分断面図である。
【0095】
図9において、ディスプレイ側のヒンジ31Aには、両側に穴49A、49Bがあけられている。穴49A、49Bは、外部まで貫通した円柱状の穴であり、所定箇所には、その円柱よりも一回り大きい円柱状の空洞50A、50Bが形成されている。
【0096】
穴49A、49Bの内部には、着脱ボタン51A、51Bが収納されている。着脱ボタン51A、51Bの所定箇所には円盤52A、52Bが周設されており、円盤52A、52Bは、空洞50A、50Bの内部に収まるようになっている。
【0097】
操作部35側のヒンジ31Bには、穴55A、55Bが設けられている。穴55A、55Bの内部には、バネ56A、56Bが配設されており、その一端は穴55A、55Bの底部に、他端は穴55A、55B内を摺動可能に収納された進退出部材57A、57Bの内側底面に、それぞれ係止されている。
【0098】
図9に示すように、ディスプレイ部33と操作部35が接続された状態では、進退出部材57A、57Bの外側上面が着脱ボタン51A、51Bの内側底面に当接し、外側へと付勢するようになっている。
【0099】
付勢された着脱ボタン51A、51Bは、穴49A、49B内部を摺動するが、周設された円盤52A、52Bが空洞50A、50Bの壁面に当接することで落脱を防げるようになっている。
【0100】
図10は、ディスプレイ部33と操作部35を分離したときの状態である。着脱ボタン51A、51Bを、押し込むことで、バネ56A、56Bは収縮し、進退出部材57A、57Bは穴55A、55B内へと収納されるため、そのまま引き出すことができるようになっている。
【0101】
また、再び接続する場合には、ヒンジ部穴32内へとヒンジ31Bを差し込むことで可能である。ヒンジ31Aのヒンジ部穴32と接する面には、穴49A、49Bとそれぞれ連通し、操作部35側に向けて開いた、ハの字状の溝58A、58Bが刻設されている。ヒンジ31Bより突設した進退出部材57A、57Bは、溝58A、58Bの斜面に当接しつつ押されることでバネ56A、56Bが収縮し、穴55A、55B内へと挿入されるようになっている。
【0102】
従って、ヒンジ31Bをヒンジ部穴32へ差し込むと、進退出部材57A、57Bは、溝58A、58Bのハの字形状に沿ってガイドされながら進み、穴49A、49Bへと嵌入するようになっている。
【0103】
次に、ヒンジ分離構造の別態様について説明する。ヒンジの取り外し方法については、図11に示すようなソケット付きヒンジ34を使用したものでもよい。ソケット付きヒンジ34は、ディスプレイ部33の両端より突設した端部34A、34Bと、端部34A、34Bに対して回動可能になっており、ソケット雄36を配設した中央部34Cから構成されている。
【0104】
操作部35にはソケット雌38が開口しており、ソケット雄36が嵌脱自在になっている。ソケット雄36とソケット雌38が嵌合した状態では、操作部35に対して、ソケット付きヒンジ34の中央部34Cは固定された状態となっているが、中央部34Cに対して端部34A、34Bは回動可能であるため、ディスプレイ部33を折り畳むことが可能となっている。
【0105】
いずれの方法においても、分離したディスプレイ部33と操作部35の間は、無線又は有線によって通信が行われるようになっている。有線の場合のコード等は、不使用時にはディスプレイ部33もしくは操作部35の内部に図示しないリール等により巻回されており、引き出して使用してもよいし、後述するように、外部に配設し、コードをストラップと兼用できるようにしてもよい(以下、分離型の各実施形態において同様とする)。
【0106】
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
携帯電話30は、ディスプレイ部33及び操作部35がそれぞれ2枚の板から構成され、重ねて収納されることによって、図6に示すようにコンパクトに携帯することが可能である。
【0107】
使用時には携帯電話30を開き、図7に示すようにディスプレイ部33及び操作部35の上板33B、35Bをスライド用溝47A、47Bに沿ってスライドさせることにより、通常の携帯電話と同等のサイズで快適に使用することができる。
【0108】
なお、図5に示すように、各上板33B、35Bをスライドさせることなく、収納時から開いただけの状態であっても、通話、通信を行うことも可能である。また、ディスプレイ部33及び操作部35の構成枚数は2枚に限ったものではなく、更に複数枚を重ねて構成してもよい。
【0109】
携帯電話30は、上述のように通常の折り畳み携帯電話と同様に使用することもできるが、ヒンジ31から分離し、両耳に装着して使用することもできる。
【0110】
次に、ヒンジ31の分離方法について説明する。
図9において、接続時に突出している着脱ボタン51A、51Bを穴49A、49B内へと押し入れると、着脱ボタン51A、51Bはヒンジ31内において進退出部材57A、57Bに当接した状態で、この進退出部材57A、57Bをヒンジ31B内に開口した穴55A、55B内へと押入する。
【0111】
ディスプレイ部33と操作部35は、ヒンジ31内の進退出部材57A、57Bが穴49A、49Bに嵌合していることでのみ接続しているため、進退出部材57A、57Bが穴49A、49Bから抜けると、ディスプレイ部33と操作部35は独立した状態となる。
【0112】
従って、着脱ボタン51A、51Bを押しながらディスプレイ部33より操作部35を引き抜くことで、分離することができる。
【0113】
分離したディスプレイ部33と操作部35は、耳掛けフック37A、37Bによって耳に装着して、ヘッドホンとして使用できる。ディスプレイ部33と操作部35は、無線による通信としてもよいし、コード等で接続してもよい。
【0114】
ディスプレイ部33と操作部35の分離状態を感知して、スピーカ機能はスピーカ42から耳掛けフック37A、37B側面のヘッドホンスピーカ40A、40Bへと切り替わる。
電話へと着信があった場合には、マイク41の配設された操作部35を耳から外し、口元で使用すればよい。
【0115】
以上の構成により、携帯電話30はコンパクトに携帯可能な形状であるが、使用時には各上板33B、35Bを引き出すことで使いやすい大きさに変形して使用することが可能である。
【0116】
また、ディスプレイ部33と操作部35を分離させて耳に装着することで、ヘッドホンとしても使用できる。
【0117】
更に、ヘッドホン状態で使用中に電話の着信があっても、片耳の操作部35を外して口元にあてるだけで、簡単に通話へと移行することができる。
【0118】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図12は、本実施形態における携帯電話60のヒンジ62を開いた状態での全体図である。携帯電話60は、ケース63の内部に、ディスプレイ付き耳掛け部65と、ダイヤルキー付き耳掛け部66が収納された形態であり、図13は携帯電話60を折り畳んだ状態での側面透過図である。
【0119】
ディスプレイ付き耳掛け部65には、ディスプレイ73の裏面に耳掛けフック75と、ヘッドホンスピーカ77が配設されている。同様に、ダイヤルキー付き耳掛け部66は、ダイヤルキーの配設されたダイヤルキー板80の裏面に耳掛けフック76と、ヘッドホンスピーカ78が配設されている。
【0120】
ケース63は、卵形の形状であり、ディスプレイ付き耳掛け部65を収納するディスプレイ収納部67と、ダイヤルキー付き耳掛け部66を収納するダイヤルキー収納部69が、ヒンジ62によって接続され、中央から折曲可能となっている。
【0121】
ディスプレイ収納部67は、曲面状の収納部67Aと、開閉自在な2枚の蓋部67B、67Cから構成されている。図12に示すように、蓋部67Bと67Cは、閉じた状態で穴70を形成するようになっており、ディスプレイ収納部67に収納されたディスプレイ付き耳掛け部65のディスプレイ73が露出するようになっている。
【0122】
ダイヤルキー収納部69も、ディスプレイ収納部67と同様の構造とし、曲面状の収納部69Aと、蓋部69B、69Cから構成されており、蓋部69Bと69Cによって穴71が形成され、内部に収納されたダイヤルキー付き耳掛け部66のダイヤルキー板80が操作可能に露出している。
【0123】
携帯電話60は、図12に示すように、ケース63に、ディスプレイ付き耳掛け部65とダイヤルキー付き耳掛け部66を収納した状態で、通常の携帯電話と同様に通話及び通信が可能となっている。
【0124】
従って、ディスプレイ収納部67の蓋部67Bには通話用スピーカ81が、また、ダイヤルキー収納部69の蓋部69Cにはマイク82が配設されている。更に、蓋部69Bには操作用の十字キー等84が配設されている。
【0125】
次に、本発明の第3実施携帯の作用について説明する。
図12に示すように、携帯電話60は、ケース63内にディスプレイ付き耳掛け部65と、ダイヤルキー付き耳掛け部66を収納した状態であっても、穴70、71からディスプレイ73とダイヤルキー板80を操作及び確認可能であり、通常の携帯電話と同様に通話、通信が行える。
【0126】
携帯電話60をポータブル音楽プレイヤーとして使用するときには、ケース63からディスプレイ付き耳掛け部65とダイヤルキー付き耳掛け部66を取り出し、耳掛けフック75、76によって耳に装着する。図14はこのときの携帯電話60の断面図であり、取り出し方法を示している。
【0127】
図14に示すように、各蓋部67B、67C及び69B、69Cは、図中破線矢印のように開くため、実線矢印で示すように、ディスプレイ付き耳掛け部65、ダイヤルキー付き耳掛け部66を、ケース63より取り出すことができる。
【0128】
ディスプレイ付き耳掛け部65、ダイヤルキー付き耳掛け部66がケース63から外されたことを(図示しないリミットスイッチ等により)感知して、スピーカ機能は通話用スピーカ81から、ヘッドホンスピーカ77、78へと移行する。
【0129】
ケース63と、ディスプレイ付き耳掛け部65及びダイヤルキー付き耳掛け部66は、無線通信であってもよいし、コード等を配設した有線であってもよい。
【0130】
ディスプレイ付き耳掛け部65、ダイヤルキー付き耳掛け部66を外した後のケース63は、蓋部69Bに配設された十字キー等84によって、リモコンとして用いることができる。従って、選曲操作や検索、録音、再生操作等が可能である。
【0131】
また、各収納部67A、69Aの内部もしくは内部壁面に液晶等の表示装置を配設すれば、穴70、71を通して情報や画像の表示も可能である。
【0132】
ヘッドホン使用時に電話の着信があった場合には、スピーカはそのままヘッドホンスピーカ77、78を用い、ケース63のマイク82を口元にあてて会話をすればよい。
【0133】
以上の構成なお、ヘッドホンスピーカ77、78は、図80に示す耳孔挿入用突設部材715を配設したヘッドホンスピーカ720(但し耳掛け部19Aを除く。以下同旨)であってもよい。
【0134】
以上により、携帯電話60は通常の携帯電話と同様に通話、通信が可能であり、ケース63よりディスプレイ付き耳掛け部65、ダイヤルキー付き耳掛け部66を取り出して耳に装着し、ヘッドホンとして使用することでポータブル音楽プレイヤーとして使用することもできる。
【0135】
耳掛けフック75、76をケース63内に収納することで、高いデザイン性を得ることができ、更に、鞄等への収納時にも邪魔になることがない。
【0136】
また、ディスプレイ付き耳掛け部65、ダイヤルキー付き耳掛け部66を外した後のケース63をリモコンとして使用することで、ヘッドホンを装着しながらの手元での操作も可能であり、電話の着信時にも速やかに会話へと移行できる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0137】
図15は本実施形態における携帯電話100を、ヒンジ101から開いた状態での正面図である。また、図16は図15の側面図であり、図17は中央断面図である。
【0138】
携帯電話100は、図15に示すように、通常の携帯電話と同様の形態において、通話、通信を行うことも可能であるが、図17に示すように、本体ケース102内にはヘッドホンアーム103、104が収納されており、本体ケース102より引き出すことで携帯電話100自体をヘッドホンとして使用することも可能になっている。図18に、ヘッドホン使用時の様子を示す。
【0139】
図15に示すように、携帯電話100を開いた内部の操作面には、ダイヤルキー111が配設されている。図15及び図16に示すように、本体ケース102には、円形の耳当て部収納穴109、110と、四角形のリモコン収納穴112が開口されており、耳当て部収納穴109、110には、それぞれ、ディスプレイ付き耳当て部105と操作部付き耳当て部107が、リモコン収納穴112にはリモコン113が埋設されている。
【0140】
リモコン113は本体ケース102に対して、着脱自在となっており、リモコン113に配設されたリモコンマイク118によって、ヘッドホン使用時に着信があった場合にも、装着したままの状態で通話をすることもできるようになっている。リモコン113と、本体ケース102はコード等による有線であってもよいし、無線による通信であってもよい。
【0141】
ディスプレイ付き耳当て部105と操作部付き耳当て部107は、本体ケース102に埋設された状態で、それぞれディスプレイ面105a、操作面107aが表面へと現れており、折り畳んだ状態で、ディスプレイ面105aのディスプレイ106を確認したり、操作面107aの十字キー等108を操作することが可能となっている。
【0142】
ディスプレイ付き耳当て部105は、ディスプレイ面105aと、その側面に沿った半円状の支持材116が、ピン114A、114Bによって回動可能に軸支されている。支持材116には接続材115が突設し、接続材115の端部はヘッドホンアーム103に対して回動可能な軸117と接続されるようになっている。更に、ディスプレイ面105aの裏面には、ヘッドホンスピーカを有する耳当て部105bが配設されている。
【0143】
図16中の矢印で示すように、ディスプレイ付き耳当て部105を耳当て部収納穴109から引き出すと、ディスプレイ付き耳当て部105は、軸117を軸として回動し、本体ケース102から取り出すことができるようになっている。
【0144】
そのままの状態で本体ケース102内よりヘッドホンアーム103を引き出せば、ヘッドホンへの変形が行えるようになっている。図19はヘッドホンアーム103を引き出したときの側面部分拡大図である。
【0145】
図19に示すように、ヘッドホンアーム103は、2本のアーム本体120、121と、その先端を架橋する架橋部材123による、コの字型の形状となっている。
【0146】
アーム本体120、121は、外筒120A、121Aの内部に棒材120B、121Bが挿入された二重構造となっている。棒材120B、121Bの一端はそれぞれ架橋部材123と接続し架橋されている。
【0147】
棒材120B、121Bの他端には、溝120C、121Cが刻設されている。外筒120A、121Aの端部には突起124、125が突設しており、溝120C、121Cと嵌合し、外筒120Aと棒材120Bを、また外筒121Aと121Bを、それぞれ係止するようになっている。
【0148】
架橋部材123は角柱状であり、中央の一部に切り欠き127が形成されている。切り欠き127の両側面127a、127bには、軸117が回動可能に軸支されている。
【0149】
軸117の両端部には、図示しないコイルバネが配設されており、図19において紙面奥側へと、ディスプレイ付き耳当て部105を付勢するようになっている。なお、操作部付き耳当て部107も、以上同様の構成とし、説明は省略する。
【0150】
携帯電話100は、ヘッドホン変形時に、携帯電話100のヒンジ101の開閉角度を調節するための、角度調節機能を有している。図20は、携帯電話100の背面透過図である。
【0151】
携帯電話100の内部において、ヒンジ101を挟んだ一方には、中央に溝130が形成されている。溝130の内部には、バネ132と衝止板134が配設されており、バネ132の一端は溝130の底部へ、また他端は衝止板134の底部へと係止されている。なお、バネ132は、自然長で衝止板134を溝130内より突出させるようになっている。
【0152】
図17に示すように、衝止板134の先端は複数の微少ブロック134aが、図示しないヒンジによって連結されている。図23は図20中のC−C矢視線断面図であり、ヒンジ101には、軸101aとカバー101bの間に、軸101aに沿った曲面状の溝101cが成形されている。
【0153】
衝止板134は、微少ブロック134aによって曲線状に可撓できるようになっているため、ヒンジ101の溝101c内へと、軸101aに沿って出入可能となっている。衝止板134は、溝101cの底部に当接することで、携帯電話使用時の開角度を保持するようになっている。
【0154】
携帯電話100をヘッドホンとして使用する場合には、携帯電話100を開いたときの、図18の矢印で示す角度Bは、通常の通話時の角度よりも小さく、かつ、使用者によって異なった角度に設定できる必要があるため、ヒンジ101には角度Bの調節が可能な角度調節機構138が配設されている。
【0155】
図21、図22に、この角度調節機構138の拡大図を示す。図21は、角度調節機構138の側面図であり、図22(a)はその正面図、図22(b)は、図22(a)の透過図である。
【0156】
角度調節機構138は、先端がヒンジ101の軸101aに沿って湾曲した調節板139と、調節板139上に突設されたガイドネジ140と、ガイドネジ140がスライド可能な穴149が中央に開口したスライド板144と、スライド板144の位置を決めるための位置調節ネジ146から構成されている。
【0157】
スライド板144の底部にはラック141が刻設されている。位置調節ネジ146はピニオン147を有しており、ラック141と歯合されている。そして、位置調節ネジ146を回動させることでスライド板144を軸101aに対し平行方向に移動させることができるようになっている。
【0158】
スライド板144の位置によってガイドネジ140の摺動範囲が決まるため、調節板139のスライド範囲が決定される。調節板139の湾曲した先端部は、携帯電話100の中心方向に向かって短くなるように、斜めに切られている。このように、先端部の傾斜面は直線状であってもよいが、複数の段差を有するように構成されてもよい。
【0159】
複数の段差を有する場合には、各段部頭部において掛止されるため、装着した後の微少な調節も可能となる。そのために、ヒンジ101のカバー101bの一部に穴を開口し、そこから調節板139の一部を突出させ、調節板139を、この穴から手動によって移動できるようにしてもよい。このときの背面図を図78に、側面部分断面図を図79に示す。
【0160】
カバー101には、図78中横方向に穴101dが開口している。図79に示すように、調節板139には、操作部139aが突設されており、操作部139aは、穴101dからヒンジ101のカバー101bの外へと露出している。
【0161】
従って、操作部139aは、穴101dの内部を、図78中横方向へと摺動可能となっており、調節板139の位置を、手動で調節可能である。
【0162】
なお、調節板139も、衝止板134と同様に、ヒンジ101の、軸101aとカバー101bによって形成された溝101c内に収納されている。但し、調節板139を、本体ケース102内のみに配設する一方で、衝止板134を更に長めにとり、衝止板134の先端部が調節板139の属する本体ケース102内に届くようにされてもよい。
【0163】
角度Bは、衝止板134が溝101c内において、調節板139の先端に当接することで保持されるようになっている。従って、位置調節ネジ146により調節板139の位置を軸101aと平行方向にスライドさせることにより、衝止板134との当接角度を調整することができ、角度Bを任意に決定することが可能となっている。
【0164】
調節板139にはバネ148が配設されており、携帯電話100の中心方向に向かって付勢されている。
一方、調節板139の右下端部には位置ガイド当接板142が当接されている。この位置ガイド当接板142の下端は、ヘッドホンアーム104の上辺に当接されることで押し上げられるようになっている。位置ガイド当接板142の先端は、調節板139を外方に向けて押し出すように外側に向かって斜めに切られている。
【0165】
角度調節機構138が働き、調節板139が衝止板134に当接する状態では、図18中の角度Bの大きさは小さすぎるため通常の携帯電話としての使用が困難である。そのため、位置ガイド当接板142は、ヘッドホンから携帯電話の形態へと戻すときに、角度調節機構138を解除するようになっている。
【0166】
位置ガイド当接板142には、衝止部材143が、位置ガイド当接板142と一体に周設されている。位置ガイド当接板142の図中下方端部には、衝止部材143と同型であり、中央に穴145aを有する位置ガイド当接板支持材145が配設されている。
【0167】
位置ガイド当接板142は、位置ガイド当接板支持材145の穴145aの内部を摺動可能となっている。位置ガイド当接板142の摺動は、角度調節機構138の調節板139と、ヘッドホンアーム104によって行われるようになっている。
【0168】
そして、ヘッドホンアーム104が本体ケース102内に収納されている状態では、ヘッドホンアーム104の上端が位置ガイド当接板142の下端に当接し、位置ガイド当接板142を上方に押し上げた状態で保持するようになっている。
【0169】
このとき、位置ガイド当接板142は、調節板139を本体ケース102の外側へと押しやりながら穴145a内を上方へと移動するようになっている。
【0170】
一方、ヘッドホンアーム104が本体ケース102より引き出され、携帯電話100がヘッドホンとして使用されているときには、位置ガイド当接板142は保持を失うため、位置ガイド当接板142の上端に当接した調節板139の押圧によって、図20中の下方向へと押し下げられるようになっている。
【0171】
押し下げられた位置ガイド当接板142は、衝止部材143が位置ガイド当接板支持材145へと当接するため、ここで支持されるようになっている。
【0172】
また、図24には、操作部付き耳当て部107周辺の透過図を示す。図24において、リモコン113に配設されたリモコンマイク118の代わりに、操作部付き耳当て部107にケーブル式マイク150を配設してもよい。ケーブル式マイク150は、ケーブル150aの先端部にマイクを有しており、ケーブル150aは操作部付き耳当て部107の内部に、図示しないリール等により巻回されている。
【0173】
従って、ヘッドホン使用時に携帯電話100に着信があった場合にも、携帯電話100を頭部に装着した状態で、ケーブル式マイク150を引き出し、通話することが可能となっている。なお、この携帯電話100のポータブル音楽プレイヤーとしての機能から、携帯電話機能への移行は、ケーブル式マイク150が、操作部付き耳当て部107から引き出されたことを図示しないリミットスイッチ等により感知して行われるようになっている。
【0174】
図25に、ケーブル式マイク150を引き出したときの様子を示す。ケーブル式マイク150の、ケーブル150aは可撓性を有しており、使用者の好みの位置へと曲げることが可能となっている。
【0175】
なお、ケーブル式マイク150の代わりに、図26及び図27に示すような伸縮式マイク155を用いてもよい。図26はこの伸縮式マイク155が、操作部付き耳当て部107に収納されているときの部分拡大透過図である。
【0176】
伸縮式マイク155は、径の異なる複数本のロッド155a、155b、155c、155dからなる入れ子式構造となっており、収納時には重ねられて、操作部付き耳当て部107の内部に納められている。
【0177】
操作部付き耳当て部107の内部には、携帯電話100のポータブル音楽プレイヤーとしての機能と携帯電話機能を切り替えるためのリミットスイッチ157が配設されている。リミットスイッチ157は耳当て側の固定部157Aと、伸縮式マイク155側の可動部157Bから構成されている。
【0178】
図27は伸縮式マイク155を引き出したときの様子である。伸縮式マイク155の引き出しに伴い、可動部157Bが固定部157Aに接触することがスイッチとなり、ポータブル音楽プレイヤー機能から電話機能へと切り替わるようになっている。
【0179】
伸縮式マイク155は一方向へのみ引き出せるようになっているため、各使用者に合わせた位置で使用できるように、操作部付き耳当て部107を図27中矢印のように回転させることができるようになっている。
【0180】
図28は、図26中のD−D矢視線断面図である。図28において、操作部付き耳当て部107の操作面107aと耳当て部107bは回転軸159によって、回動可能に軸支されている。なお、伸縮式マイク155は、操作面107a側へ収納されている。
【0181】
従って、耳に装着した状態であって、耳当て部107bが固定されていても、操作面107aは自由に回動可能であり、伸縮式マイク155を口元の適当な位置へ設置することができるようになっている。
【0182】
次に、本発明の第4実施形態の作用について説明する。
携帯電話100は、図29に示すように、折り畳んで携帯することができる。携帯電話として使用する場合にはヒンジ101より開けばよい。
【0183】
また、図16に示すように、携帯電話状態において、ディスプレイ付き耳当て部105及び操作部付き耳当て部107は、ディスプレイ面105a及び操作面107aが露出しているため、ディスプレイ106と、十字キー等108は携帯電話使用時にも使用でき、本体ケース102に配設された、ダイヤルキー111とともに、ダイヤルや文書の作成など、各種操作が行える。
【0184】
携帯電話状態における通話は、操作部付き耳当て部107に配設された、ケーブル式マイク150と、ディスプレイ付き耳当て部105に配設された通話用スピーカ135によって行われる。
【0185】
ヘッドホン変形時には、ディスプレイ付き耳当て部105及び操作部付き耳当て部107をつまみ、耳当て部収納穴109、110から引き上げる。その状態でヘッドホンアーム103、104を引き出せばよい。
【0186】
ヘッドホンアーム103、104は、図19に示すように二重構造であるため、収納時の状態よりも長いアームを収納しておくことができる。また、引き出したアームは、アーム本体120、121の、溝120C、121Cと突起124、125が嵌合することで任意の位置で係止できるため、使用者にあった長さで使用することができる。
【0187】
引き出したヘッドホンアーム103、104は、使用者の頭部及び耳に密着するように、ヒンジ101部の衝止板134、バネ132によってアーム全体が、また、架橋部材123の内部に配設された図示しないコイルバネによって、ディスプレイ付き耳当て部105及び操作部付き耳当て部107が、それぞれ図18中内側方向に付勢されている。
【0188】
ヘッドホンとして使用する場合の、図18中における使用角度Bは、角度調節機構138によって調節できる。携帯電話使用時には、図20に示すように、角度調節機構138の調節板139は、本体ケース102の背面側部に位置し、衝止板134とは接触しない状態であるため、衝止板134はヒンジ101の溝101cの底部まで挿入されて当接する。
【0189】
これに対し、ヘッドホン使用時には衝止板134を調節板139に当接させるため、調節板139を携帯電話100の中心方向へと移動させる。このときの様子を図30に示す。
【0190】
ヘッドホンアーム103、104を本体ケース102より引き出すと、位置ガイド当接板142は下方からの支持を失い、位置ガイド当接板142の衝止部材143が、位置ガイド当接板支持材145に衝止するまで下垂する。
【0191】
図20の状態においては、位置ガイド当接板142がヘッドホンアーム104によって上方へと押し上げられて保持されているため、調節板139は位置ガイド当接板142に当接し、スライドすることができないが、図30に示すように、位置ガイド当接板142が下方へ移動することで調節板139は左右にスライド可能となる。
【0192】
なお、調節板139は、バネ148による中心方向への付勢と、それに対する位置ガイド当接板142による制止のために、一定位置で停止される。
【0193】
本体ケース102のケース外へ表出している位置調節ネジ146の、ネジ部に形成されたピニオン147は、スライド板144の底部に形成されたラック141と歯合するため、位置調節ネジ146を回動させることで、スライド板144の位置を移動させることができる。
【0194】
調節板139は、携帯電話100に対して左右方向にスライドするが、このときのスライド範囲はスライド板144に開口した穴149の範囲内である。従って、位置調節ネジ146によって、スライド板144のスライド範囲を調節することができる。
【0195】
調節板139のスライド範囲は、衝止板134との当接位置を決定する。調節板139が中心に近づくほど、衝止板134と当接するまでの距離が短くなり、角度Bは小さくなる。
【0196】
ヘッドホン使用後にヘッドホンアーム103、104を本体ケース102の内部へ収納すると、ヘッドホンアーム104の上端が位置ガイド当接板142の底部に当接し、位置ガイド当接板142を上方へと押し上げる。
【0197】
押し上げられた位置ガイド当接板142は調節板139を、携帯電話100に対して外側へと押しやるため、角度調節機構138は携帯電話状態へと自動で戻り、図16に示すような携帯電話使用角度まで開くことができるようになる。
【0198】
また、図31に示すように、ヘッドホン使用時には、本体ケース102よりリモコン113を取り出して使用することができ、曲選択や、携帯電話機能の操作を行うことができる。リモコン113に配設されたリモコンマイク118によって、ヘッドホン使用時に着信があった場合にも、装着したままの状態で通話をすることもできる。更に、このリモコン113を本体ケース102より取り外さない状態でも、操作部付き耳当て部107内にケーブル式マイク150もしくは伸縮式マイク155を配設することで、ヘッドホン使用時から携帯電話による通話への移行が素早く行え、また、フリーハンドでの通話が可能となる。
【0199】
なお、耳当て部105b、107bの代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。
【0200】
また、図81に示すような、耳孔内に完全に挿入される、耳孔挿入型スピーカ730を、ヘッドホンアーム103、104の先端に配設してもよい(以下同旨)。大きなヘッドホンスピーカを用いることなく、小型、軽量であり、収納及び携帯に便利である。この場合には、ディスプレイ106、十字キー等108は、携帯電話100のケースへと配設される(以下同旨)。
【0201】
以上により、携帯電話100は、通常の携帯電話と同様の形態で使用することができるが、ヘッドホンへと変形してポータブル音楽プレイヤーとして使用することもできる。携帯電話100は、ヘッドホン用のヘッドホンアーム103、104を本体ケース102の内部に収納できるため、持ち運びに便利である。また、耳に密着して装着可能なので、高音質であり、装着感にも優れている。
【0202】
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図32は本実施形態における携帯電話160をヒンジ162から開いた状態の正面図であり、図33はその側面透過図である。
【0203】
携帯電話160は、第4実施形態において、ヘッドホン使用時にバネの力で耳に当てていたヘッドホンスピーカ部を、耳掛けフック165、166によって耳に装着できるようにしたものである。
【0204】
耳掛けフック165、166は、ディスプレイ付き耳掛け部168と、操作部付き耳掛け部169にそれぞれ配設された、ヘッドホンスピーカ171、172の側部に配設されている。
【0205】
ディスプレイ付き耳掛け部168には、ディスプレイ173が、操作部付き耳掛け部169には十字キー等179が配設されており、携帯電話として、また、ポータブル音楽プレイヤーとしての各種操作を行えるようになっている。
【0206】
本体ケース174には、耳掛け部収納穴175、176が開口しており、それぞれ、ディスプレイ付き耳掛け部168と、操作部付き耳掛け部169を収納可能となっている。
【0207】
ヘッドホン使用時には、ディスプレイ付き耳掛け部168、操作部付き耳掛け部169を、耳掛け部収納穴175、176より引き上げ、そのままの状態で本体ケース174よりヘッドホンアーム177、178を引き出すようになっている。
【0208】
ディスプレイ付き耳掛け部168、操作部付き耳掛け部169は、ヘッドホンアーム177、178と、接続材181、182によって回動可能に接続されている。
【0209】
耳掛けフック165、166は、使用者によってヘッドホンアーム177、178に対する使用角度が異なっているため、各ヘッドホンスピーカ本体に対して回動可能となっている。
【0210】
図34に、ディスプレイ付き耳掛け部168の部分拡大図を、図35に分解構成図を示す。図34(a)は正面図であり、(b)は側面図である。ディスプレイ付き耳掛け部168は、スピーカ部168Aと耳掛け部168Bが、ベアリング185を介して連結されている。
【0211】
耳掛け部168Bは、耳掛けフック165とベアリング185から構成されている。ベアリング185は、その外輪185aが耳掛けフック165に固定されている。
【0212】
スピーカ部168Aは、ディスプレイ面167の裏面に、円周状の溝183が刻設されている。この溝183に、ベアリング185が嵌入されている。溝183に嵌入したベアリング185は、内輪185bが溝183と連結され、スピーカ部168Aに対して耳掛け部168Bが回動可能となっている。
【0213】
図36は、ヘッドホンアーム177を引き出したときのディスプレイ付き耳掛け部168の部分拡大図である。ディスプレイ付き耳掛け部168は、ヘッドホンアーム177との接続材181に対して、装着時に図36中の矢印方向へと引き出すように構成されており、耳掛けフック165と接続材181の間に耳が引っ掛からない程度の空間が確保されるようになっている。
【0214】
なお、操作部付き耳掛け部169はディスプレイ付き耳掛け部168と同様の構成とし、説明は省略する。
【0215】
次に、本発明の第5実施形態の作用について説明する。
なお、本実施形態において、本体ケース174の背面に配設された、角度調節機構138及びマイクの使用方法については第4実施形態と同様とし、説明は省略する。携帯電話160は、通常の携帯電話としての使用の他、ヘッドホンとして使用することもできる。ヘッドホンへの変形時には、本体ケース174より、ディスプレイ付き耳掛け部168、操作部付き耳掛け部169をつまみ、耳掛け部収納穴175、176より引き上げ、そのままヘッドホンアーム177、178を本体ケース174より引き出せばよい。
【0216】
引き出したディスプレイ付き耳掛け部168、操作部付き耳掛け部169を図36中の矢印方向へと接続材181、182より引き出すことで、耳掛けフック165、166と接続材181、182との間に耳を挿入する空間を形成できる。
【0217】
使用者は、ディスプレイ付き耳掛け部168、操作部付き耳掛け部169の耳掛けフック165、166を耳に掛け、適当な状態までスピーカ部168A、169Aを回転させて装着する。
【0218】
なお、スピーカ部168A、169Aの代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。このとき、耳掛けフック165、166を配設する必要がなくなる。
【0219】
また、図81に示すような、耳孔内に完全に挿入される、耳孔挿入型スピーカ730をいてもよい。大きなヘッドホンスピーカを用いることなく、小型、軽量であり、収納及び携帯に便利である。
【0220】
以上により、携帯電話160は、通常の携帯電話としても、また、ヘッドホンへと変形してポータブル音楽プレイヤーとしても使用できる。耳掛けフック165、166によって装着することで、使用者の頭部及び耳部への圧迫感がなく、更にアーム部を簡単な構成で作製することが可能となる。
【0221】
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
図37は、本実施形態における携帯電話190をヒンジ191から開いたときの正面図であり、図38は側面透過図である。携帯電話190は、第4実施形態の携帯電話100において、ヘッドホンアーム195、196が、本体ケース198の表面上に配設された、複層式の構造である。
【0222】
携帯電話190は、本体ケース198の上面に、摺動カバー201、202が摺動可能に配設されている。摺動カバー202には、ディスプレイ付き耳当て部211が収納されており、摺動カバー202に開口したディスプレイ表示穴225よりディスプレイ215が表出している。
【0223】
同様に、摺動カバー201には操作部付き耳当て部213が収納されており、摺動カバー201に開口した操作部操作穴227より、操作部付き耳当て部213の表面に配設された十字キー等219を操作できるようになっている。
【0224】
ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213は摺動カバー201、202に対して、回動可能に配設されており、図示しないコイルバネによって、使用者の耳に押圧されるようになっている。
【0225】
本実施形態においては、ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213は、完全に摺動カバー201、202内に収納されているため、摺動カバー201、202から取り出すときのために、引き出し板229、231が配設されている。
【0226】
引き出し板229、231は、ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213の側部から、摺動カバー201、202の側面まで突出するようになっており、両側部からつまむことでディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213を容易に引き出すことができるようになっている。
【0227】
図39は、摺動カバー201を摺動させたときの摺動カバー201周辺の部分正面図である。ヘッドホンアーム196は、2本のアーム本体196A、196Bの上端と下端を、それぞれ架橋部材208、209によって架橋されており、本体ケース198の上面を摺動可能となっている。
【0228】
図38に示すように、摺動カバー201には、収納した状態で架橋部材208の図中下部に、下方に開いた半筒状の掛合部材205が配設されている。更に、架橋部材209の図中下方には、上方に開いた半筒状の掛合部材206が配設されている。
【0229】
図40は、摺動カバー201と、ヘッドホンアーム196の移動の様子である。摺動カバー201のみを引き出した状態を図40(a)に、更にヘッドホンアーム196を本体ケース198から引き出した状態を図40(b)に、また、更に操作部付き耳当て部213を引き出したときの状態を図40(c)に示す。
【0230】
図38及び図40(a)に示すように、摺動カバー201を摺動させると、掛合部材205は、架橋部材209と掛合し、本体ケース198内からヘッドホンアーム196を引き出すようになっている。
【0231】
なお、図40(c)の状態から、ヘッドホンアーム196を収納する場合には、掛合部材206が架橋部材209と掛合し、押し上げるようにもなっている。
【0232】
本実施形態において、背面の角度調節機構138は第4実施形態と同様であり説明は省略する。なお、ヘッドホンアーム196の位置が、位置ガイド当接板142と一致しない場合にも、図38に示すように、ヘッドホンアーム196の背面から、突設板228を突設させることにより、位置調整を行うことができるようになっている。
【0233】
更に、この突設板228は、図40に示すように、本体ケース198の内部に突設されたアームストッパー232に当接することで、ヘッドホンアーム196が本体ケース198より脱落するのを防止している。
【0234】
次に、本発明の第6実施形態の作用について説明する。
携帯電話190は、図41のように折り畳んで携帯することができる。携帯電話190を、通常の携帯電話として使用するときには、折り畳んだ状態で、摺動カバー201、202から表出している、ディスプレイ付き耳当て部211に配設されたディスプレイ215、通話用スピーカ217と、操作部付き耳当て部213に配設された、十字キー等219、通話用マイク221を用いる。
【0235】
ヘッドホンとして使用する場合には、摺動カバー201、202を引き出せばよい。摺動カバー201、202に配設された掛合部材205、223がヘッドホンアーム195、196と掛合し、摺動カバー201、202に連動するようにして、本体ケース198よりヘッドホンアーム195、196を引き出すことができる。
【0236】
ヘッドホンアーム195、196を引き出した後に、摺動カバー201、202の側部に突出した引き出し板229、231を押し上げて、ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213を摺動カバー201、202内より引き出す。
【0237】
引き出したヘッドホンアーム195、196は、第4実施形態と同様に、背面の角度調節機構138によって、使用者の頭部に押圧される。
【0238】
また、ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213は、摺動カバー201、202より図示しないコイルバネによって耳部へ押圧される。
【0239】
なお、ディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳掛け部213のヘッドホンスピーカの代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。
【0240】
また、図81に示すような、耳孔内に完全に挿入される、耳孔挿入型スピーカ730をいてもよい。
【0241】
以上により、携帯電話190は携帯電話及び、ヘッドホン状態でポータブル音楽プレイヤーとして使用することができる。摺動カバー201、202によってディスプレイ付き耳当て部211、操作部付き耳当て部213を完全に収納してしまうことで、各部の保護となり、またデザイン性にも優れている。
【0242】
更に、図40に示すように、摺動カバー201、202を引き出すだけで、連動してヘッドホンアーム195、196を引き出せるため、形態の変更も簡単に行うことができる。摺動カバー201、202の収納も、摺動カバー201、202を本体ケース198に戻すだけでよいので簡単である。
【0243】
次に、本発明の第7実施形態について説明する。
図42は、本実施形態における携帯電話250の、折り畳み時の側面透過図である。携帯電話250は、ヒンジ251によって接続された基部253A、253Bと、各基部253A、253Bとヒンジ255A、255Bによって接続されたアーム収納部257A、257Bと、各アーム収納部257A、257Bの内部に、回動可能に収納されたアーム259A、259Bから構成されている。
【0244】
更に、アーム259A、259Bの先端には、ヘッドホンスピーカ275A、275Bを有する耳当て部273A、273Bが配設されている。
【0245】
携帯電話250は、ヒンジ251から開閉することで通常の携帯電話として使用可能であり、このときの様子を図43に側面透過図で示す。このとき、アーム収納部257Aに配設されたディスプレイ面261と、アーム収納部257Bに配設された操作面262が表出している。図44はこのときの正面図である。但し、図44には破断線によりアーム収納部257Aの裏側が一部覗けるように表示している。
【0246】
ディスプレイ面261にはディスプレイ263と通話用スピーカ267が、操作面262には十字キー等264、ダイヤルキー265と通話用マイク269がそれぞれ配設されており、携帯電話の各種操作及び通話が行えるようになっている。
【0247】
携帯電話250をヘッドホンとして使用する場合には、図43の状態から更にヒンジ255A、255Bからアーム収納部257A、257Bを開き、その内部に収納されたアーム259A、259Bを伸ばすようになっている。このときの様子を図45に示す。
【0248】
アーム259A、259Bは、アーム収納部257A、257Bに対して、ネジ271A、271Bによって回動可能に軸支されているため、図45中の矢印で示すように取り出すことができるようになっている。
【0249】
中央のヒンジ251は、第4実施形態と同様の角度調節機構138が配設されており、同符号を付して説明は省略する。また、ヒンジ255A、255Bにおいても、アーム収納部257A、257Bを使用者の頭部に押圧するためのバネ機構280が配設されている。
【0250】
図46に、バネ機構280の部分拡大図を示す。バネ機構280は、角度調節機構138と同様に、衝止板282とバネ284が、基部253A、253Bの背面に開口した溝286の内部に配設されており、アーム収納部257A、257Bに配設された調節板288と当接するようになっている。
【0251】
バネ機構280において、調節板288は、図中左右方向へと摺動可能であり、角度調節機構138と同様に、使用者に合った任意の移動幅を決めておけるようになっている。
【0252】
基部253A、253Bと、アーム収納部257A、257Bは、通常の装着角度よりも小さな角度で開くようになっている。従って、使用者は、バネ機構280を用いて、外側に押し開いて装着することで、装着後は使用者の頭部にアーム収納部257A、257Bが押圧し、密着するようになっている。
【0253】
また、各アーム収納部257A、257Bと、アーム259A、259Bの間も、図示しないコイルバネによって付勢されており、アーム259A、259Bは、使用者の頭部に対し押圧されている。
【0254】
携帯電話250において、図43の状態で表出している面261、262には、それぞれディスプレイ263、十字キー等264、ダイヤルキー265が配設されており、携帯電話としての各種操作を行えるようになっている。
【0255】
次に、本発明の第7実施形態の作用について説明する。
携帯電話250は、アーム259A、259Bがアーム収納部257A、257Bの裏面内部に配設されているため、ヘッドホンとして使用しない場合には完全に収納された状態であり、通常の携帯電話と同様の形態でディスプレイ263や十字キー等264、ダイヤルキー265を使用できる。
【0256】
ヘッドホンとして使用するためには、初めに角度調節機構138によってヒンジ251の角度を設定して開き、その後バネ機構280が働かずに止まる位置までアーム収納部257A、257Bを開く。
【0257】
アーム収納部257A、257Bを開くと、アーム259A、259Bが表出するため、引き出せばよい。アーム259A、259Bは、図示しないコイルバネによってアーム収納部257A、257B側へと付勢されているため、引き出したままの状態で頭部へと装着する。
【0258】
但し、そのままでは、基部253A、253Bと、アーム収納部257A、257Bとの角度は使用状態より狭いため、更に外側へアーム収納部257A、257Bを開く必要がある。
【0259】
従って、その状態より外側へ力を加えることによって、バネ機構280が作動し、角度を広げることができるようになるため、頭部への装着が可能となる。
【0260】
なお、ヘッドホンスピーカ275A、275Bの代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。また、図81に示すような、耳孔内に完全に挿入される、耳孔挿入型スピーカ730をいてもよい。
【0261】
以上により、ヘッドホン使用時の各部品が内部に完全に収納することができ、ポータブル音楽プレイヤーとしても使用することができる携帯電話を提供することができる。
【0262】
また、ヘッドホンとして使用する場合には、角度調節機構138とバネ機構280によって、各使用者の頭部に合わせて密着させることができる。
【0263】
なお、基部253A、253Bやアーム収納部257A、257B等は頭部の形状に沿うように曲線状とされてもよい。
【0264】
次に、本発明の第8実施形態について説明する。
図47は本実施形態における携帯電話300の背面からの全体透過図である。
【0265】
携帯電話300は、2本のアーム302、303と、各アームを繋ぐ回動機構305と、アーム302に対して回動可能に配設されたディスプレイ付き耳当て部306と、ディスプレイ付き耳当て部306の背面に収納され、アーム303に対して回動可能に配設された耳当て部307から構成されている。
【0266】
携帯時及び携帯電話使用時には、アーム302、303は、横方向に併設されており、一体として携帯電話300のケースとなっている。
【0267】
従来の携帯電話と同様に、中央横方向にはヒンジ301及びヒンジ304が軸通し、回動可能となっており、ここから折り畳んで携帯することができるようになっている。
【0268】
ディスプレイ付き耳当て部306、耳当て部307は、図47に示されている反対側面であり、携帯電話300のおもて面へと折り畳まれている。折り畳まれた状態で、ディスプレイ付き耳当て部306に配設されたディスプレイが表出するようになっており、携帯電話300は、各種情報の表示にこのディスプレイを用いるようになっている。
【0269】
なお、図示しないが、アーム302、303の、ヒンジ301を挟んだ回動機構305側には、ダイヤルキー及び十字キー等が配設されており、各種入力操作を行えるようになっている。
【0270】
アーム302、303の一端に配設された回動機構305は、アーム302に接合されたねじりコイルバネ309と、アーム303の端部に内設された、球体311と、球体311とねじりコイルバネ309とを接続するL字状の接合材313から構成されている。
【0271】
ヘッドホン使用時には、併設されているアーム302、303を、回動機構305によって伸ばして使用するようになっている。ディスプレイ付き耳当て部306と、耳当て部307を、アーム302、303の端部を軸に回動させて引き出すと、アーム303を回動させることができるようになっている。
【0272】
接合材313は、ねじりコイルバネ309と接合した長辺313aを軸として回動可能となっており、これに伴いアーム303が回動機構305に対して、回動するようになっている。
【0273】
アーム303が、回動機構305を中心としてアーム302に対して180度回転すると、アーム302と同一平面上ではあるが、逆面が表出してしまうため(例えば、調節板288は互いに反対向きに位置されてしまう)、接合材313の、球体311に接合した短片313bを軸として180度回動させ、表出面を一致させられるようになっている。
【0274】
この状態において、ディスプレイ付き耳当て部306のヘッドホンスピーカ面及び耳当て部307のヘッドホンスピーカ面は、どちらも図47において、頭部への装着面である、紙面裏側へとなっている。
【0275】
アーム302、303の背面には、第7実施形態と同様に、バネ機構280がそれぞれ配設されており、使用者の頭部へと、アーム302、303を押圧するようになっている。
【0276】
また、ディスプレイ付き耳当て部306、耳当て部307も、コイルバネ315、316によって使用者の耳部へと押圧するようになっている。但し、ディスプレイ付き耳当て部306、耳当て部307が余り広がりすぎないように、コイルバネ315、316回りにストッパが配設されることが望ましい。
【0277】
なお、ディスプレイ付き耳当て部306、耳当て部307の代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。また、図81に示すような、耳孔内に完全に挿入される、耳孔挿入型スピーカ730をいてもよい。
【0278】
このとき、ディスプレイ付き耳当て部306のディスプレイは、携帯電話300のケースへと配設されるものとする。
【0279】
次に、本発明の第8実施形態の作用について説明する。
携帯電話300は、携帯時には、ヒンジ301から折り畳み、コンパクトに収納可能である。
【0280】
ヒンジ301から開き、携帯電話として使用するときには、折り畳まれたディスプレイ付き耳当て部306のディスプレイを使用する。このとき耳当て部307は、ディスプレイ付き耳当て部306の背面に重複して収納されている。
【0281】
ディスプレイ付き耳当て部306、耳当て部307を取り出して、アーム303を回動機構305より回動させることで、携帯電話300の長さは倍になり、ヘッドホン使用のためのアーム部となる。
【0282】
なお、回動機構305は、そのねじりコイルバネ309のねじれによって、アーム302、303を閉の方向に付勢し、使用者の頭部に押圧もしている。
【0283】
従って、携帯電話300は、回動機構305、バネ機構280、コイルバネ315、316によって各部を付勢し、ヘッドホン形状を保持できる。
【0284】
以上により、簡単な操作でヘッドホンとしても携帯電話としても使用でき、コンパクトに折り畳み可能な携帯電話300を提供することが可能である。
【0285】
次に、本発明の第9実施形態について説明する。図48は、本実施形態における携帯電話350を、ヒンジ351より開いた状態での正面図であり、図49は折り畳んだ状態での側面図である。
【0286】
携帯電話350は、ディスプレイ部353と操作部355が、ヒンジ351によって着脱可能に接続されており、ディスプレイ面353a、操作面355aの各背面には、ヘッドホンスピーカ358、361を有する耳掛けフック357、359が配設されている。
【0287】
図48に示すように、ディスプレイ部353のディスプレイ面353aには、ディスプレイ360と通話用スピーカ362が配設されている。
【0288】
また、操作部355の操作面355aには、十字キー等364と、ダイヤルキー366が配設されており、更に、リモコン用穴368が開口している。
【0289】
リモコン用穴368には、携帯電話350に対して着脱可能なリモコン370が収納されている。リモコン370には、サブディスプレイ371、操作キー372、マイク373が配設されており、収納状態においても取り外した状態であっても使用可能となっている。
【0290】
ヒンジ351は、第2実施形態のヒンジ31と同様に着脱可能となっており、携帯電話350はヒンジ351よりディスプレイ部353と操作部355を分離できるようになっている。
【0291】
ヒンジ351より分離し、耳掛けフック357、359によって両耳に装着することで、ヘッドホンとして使用することができるようになっている。
【0292】
なお、耳掛けフック357、359は、携帯電話350の内部に収納可能であってもよい。そのときの本体ケース375を図50に、収納時の様子を図51に示す。
【0293】
図50に示すように、本体ケース375の背面には、耳掛け収納穴377が形成されている。耳掛け収納穴377の端部には、一段浅い棚部377aが形成されており、また側部内壁には溝379が刻設されている。
【0294】
溝379は、開口部側に刻設された、長溝379aと、底部側に刻設された、短溝379bの両端部を、縦溝379cが接続した鍵の手状となっている。
【0295】
図51の(a)は耳掛けフック357の収納時の状態である。耳掛けフック357の側部には、ガイド突起381が突設しており、溝379の短溝379bへ嵌入している。
【0296】
耳掛けフック357を使用する場合には、図51(b)に示すように、ガイド突起381を縦溝379cを介して長溝379aの上端部まで移動させることで、使用可能となっている。
【0297】
かかる構成において、携帯電話350は、通常の携帯電話と同様に、通話及び通信等を行うことができるが、図52に示すように、ヒンジ351よりディスプレイ部353と操作部355を分離させ、耳掛けフック357、359によって装着することで、ヘッドホンとして使用することも可能である。
【0298】
ディスプレイ部353と、操作部355、リモコン370は、図52のようにコード等による有線による通信であってもよいし、無線でもよい。
【0299】
ヘッドホンとして使用するときには、リモコン370のサブディスプレイ371や操作キー372によって、手元で曲選択等を行うことができる。更に、この状態で携帯電話に着信があった場合等には、リモコン370を口元にあてて、マイク373を使用すれば、そのままの状態で携帯電話機能を使用することができる。
【0300】
なお、ヘッドホンスピーカ358、361の代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。
【0301】
以上により、収納時には従来の携帯電話と同様の形態でありながら、ヒンジ351より分離させて耳に装着するだけの簡単な操作でヘッドホンとしての使用も可能な携帯電話を提供することができる。
【0302】
次に、本発明の第10実施形態について説明する。図53は、本実施形態における、携帯電話400を展開したときの正面図であり、図54は折り畳んだ状態の側面図である。携帯電話400は、ヒンジ401で接続された2枚のキーボード部403A、403Bと、キーボード部403Aの側部にヒンジ405によって接続されたディスプレイ部407の三部から構成されている。
【0303】
キーボード部403A、403Bにはフルキーボード409が、ディスプレイ部407にはディスプレイ411と、タッチペン412が配設されている。
【0304】
図54の折り畳み状態から、ヒンジ401のみ開いた状態では、ディスプレイ部407のディスプレイ面407aは内側へ折り畳まれている。図55にこのときの状態を示す。
【0305】
ディスプレイ面407aの裏面であり、図55において折り畳まれた状態で表出している操作面407bには、サブディスプレイ417と、十字キー等419、ダイヤルキー421が配設されており、携帯電話として使用する場合の各種操作が行えるようになっている。
【0306】
また、ディスプレイ面407aには通話用スピーカ422が、キーボード部403Bには通話用マイク423が配設されており、図55の状態で携帯電話として通話することができるようになっている。
【0307】
ディスプレイ部407を更に展開することで、ディスプレイ411が表出し、同時にフルキーボード409を使用できるようになっている。
【0308】
図54に示すように、キーボード部403A、403Bの背面には、耳掛けフック414、415が収納可能に配設されている。携帯電話400は、第2実施形態のヒンジ31と同様に、ヒンジ401、405から、キーボード部403A、403B、ディスプレイ部407を分離可能であり、キーボード部403A、403Bは、耳掛けフック414、415によってヘッドホンとして装着可能となっている。
【0309】
かかる構成において、携帯電話400は、図55に示すように、ヒンジ401のみを開いて、通常の携帯電話と同様の形態及び機能で使用することもできるが、図53に示すように、更にヒンジ405を開くことによって、ディスプレイ411とフルキーボード409を使用し、ノートパソコンと同等の作業を行うこともできる。また、ディスプレイ部407に配設されたタッチペン412によって、タブレット方式での使用も可能である。
【0310】
更に、各部はヒンジ401、405より分離可能となっている。図56に示すように、耳掛けフック414、415によって耳に装着し、ポータブル音楽プレイヤーとして使用することもできる。
【0311】
このとき、ディスプレイ部407はリモコンとして使用できる。ディスプレイ部407と、耳に装着したキーボード部403A、403Bは、図示するようなコード等による有線で通信をしてもよいし、無線通信であってもよい。
【0312】
リモコンの入力は、操作面407bのダイヤルキー421、十字キー等419で操作してもよいし、ディスプレイ面407aのディスプレイ411にタッチペン412で入力してもよい。ソフトキーボードを搭載することで、リモコン状態であっても、文書等の作成が可能である。
【0313】
なお、図56に示すように、コード等による通信とした場合には、このコード等をストラップと兼用できるようにしてもよい。このときの様子を図75に示す。ストラップ425は、一端が各キーボード部403A、403Bに接続された2本のコード425A、425Bと、その他端を束ねる接触部425Cから構成されている。
【0314】
ディスプレイ部407を取り外した場合には、ストラップ425の接触部425Cをディスプレイ部407の穴427へと差し込めばよい。これにより、キーボード部403A、403Bとディスプレイ部407の間の通信を行うことができる。
【0315】
また、耳掛けフック414、415を用いて装着する代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。
【0316】
以上により、PDAと同等の機能を搭載し、コンパクトに折り畳み可能であり、ポータブル音楽プレイヤーとしても使用可能な携帯電話を提供することが可能である。
【0317】
次に本発明の第11実施形態について説明する。図57は、本実施形態における携帯電話450の斜視図である。携帯電話450は、ディスプレイ部452と操作部454の2つの箱体から構成されている。
【0318】
ディスプレイ部452は、操作部454よりも一回り大きく、内部が空洞となっており、操作部454はディスプレイ部452の内部に収納可能となっている。
【0319】
ディスプレイ部452、操作部454の内部には、図示しない耳掛け部を収納するための耳掛け収納部452a、454aがそれぞれ形成されている。また、操作部454には、ディスプレイ部452内に収納したときにディスプレイ部452の耳掛け収納部452aと触突しないための切り欠き454bが形成されている。
【0320】
ディスプレイ部452の外部上面には、ディスプレイ457とスピーカ459が配設されている。また、操作部454の上面には十字キー等461と、マイク463が配設されている。
【0321】
ディスプレイ部452内部から引き出した操作部454は、図示しないフック等の掛止機構により落脱が防止されており、図57に示す状態で、携帯電話として通話及び通信が可能となっている。
【0322】
ディスプレイ部452及び操作部454の背面には、第9実施形態と同様に、耳掛けフックが収納されており、ヘッドホンとしても使用できるようになっている。
【0323】
ディスプレイ部452の側部には、解除ボタン465が設けられており、操作部454の掛止機構を解除することができるようになっている。解除ボタン465を押しながら操作部454を引き出すことで、ディスプレイ部452と操作部454を分離することができるようになっている。
【0324】
かかる構成により、携帯電話450は、コンパクトに収納でき、操作部454を引き出すことで携帯電話としての使用も可能である。更に、解除ボタン465を押しながら、ディスプレイ部452と操作部454を分離させ、背面の図示しない耳掛けフックによって耳に装着することで、ヘッドホンとして使用することもできる。
【0325】
ヘッドホン使用時のディスプレイ部452と操作部454は、コード等による有線でも、無線でもよい。
【0326】
ヘッドホン使用時に携帯電話450に着信があった場合には、操作部454を耳から外し、レシーバとして手に持って会話をすればよい。
【0327】
なお、ディスプレイ部452の、スピーカ459とは反対側端部にマイク穴467を設けることで、操作部454を収納した状態でマイク463を使用できるようになる。従って、操作部454を引き出さなくても通話を可能とすることができる。
【0328】
また、ディスプレイ部452、操作部454は、耳掛けフックを用いて装着する代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いて装着してもよい。
【0329】
以上により、簡単な構成であり、かつ簡単な操作で、ヘッドホンへ変形できる携帯電話450を提供することが可能である。
【0330】
次に、本発明の第12実施形態について説明する。
図58は、本実施形態における携帯電話470の全体構成斜視図である。携帯電話470はディスプレイ部472と、操作部474が、爪479によって掛合されている。
【0331】
ディスプレイ部472のディスプレイ面472aには、ディスプレイ481が配設されている。爪479はディスプレイ面472aの四隅に突設しており、操作部474の操作面474aに形成された嵌合穴482と掛合するようになっている。
【0332】
操作面474aには、十字キー等483、ダイヤルキー484が配設されており、各種操作を行えるようになっている。
【0333】
かかる構成において、携帯電話470は、爪479から分離することで、簡単に2部材へと分離可能であり、両耳に装着して、ヘッドホンとして使用することができる。
【0334】
操作部474を携帯電話の通話機能(送話口491及び受話口493を操作部474に配設)に使用し、ディスプレイ部472を任意の位置で使用すれば、テレビ電話にも便利に活用できる。
【0335】
また、収納時には、ディスプレイ面472a、操作面474aは内側となるため、破損や誤操作の心配がない。
【0336】
なお、ディスプレイ部472、操作部474は、耳掛けフックのみでなく、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いて装着してもよい。
【0337】
以上により、簡単な構成で、かつ簡単に分離可能な、ヘッドホンとしても使用できる携帯電話を提供することができる。
【0338】
次に、本発明の第13実施形態について説明する。
図59は、本実施形態における携帯電話500の折り畳み側面図である。携帯電話500は、ディスプレイ付き耳掛け部503と操作部付き耳掛け部505が、アーム509、511によって継合されている。図60は携帯電話使用時の側面図であり、図61はその正面図である。
【0339】
ディスプレイ付き耳掛け部503は、ディスプレイ504が配設されたディスプレイ面504aと、その裏面に配設されたヘッドホンスピーカ513と、その側部に配設された耳掛けフック514から構成されている。
【0340】
耳掛けフック514には、コイルバネ518を介して接続部材519が突設されている。接続部材519は、ヒンジ521によってアーム509と継合されている。
【0341】
同様に、操作部付き耳掛け部505には、十字キー等507が配設された操作面505aと、ヘッドホンスピーカ515と、耳掛けフック516から構成され、コイルバネ520、接続部材522、ヒンジ523によって、アーム511と継合されている。
【0342】
アーム509、511は、ヒンジ501によって回動可能に継合されており、図60、図61に示すように、開いて携帯電話として使用できるようになっている。ディスプレイ面504aには、通話用スピーカ525が、接続部材522には通話用マイク527が配設されている。
【0343】
携帯電話500を、ポータブル音楽プレイヤーとして使用する場合には、図60の状態から更に、ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505を開くようになっている。なお、本実施形態では、アーム509、511は、使用者の頭頂部ではなく首の上を通るネックアームである。
【0344】
また、ヒンジ501には第4実施形態と同様の角度調節機構138が、ヒンジ521、523には第7実施形態と同様のバネ機構280が配設され、アーム509、511及びディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505を内側へと押圧している。
【0345】
更に、耳掛けフック514、516と接続部材519、522間に介在するコイルバネは、ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505を使用者の耳へと押圧するようになっている。
【0346】
図62は、ヘッドホン使用時の正面図である。操作部付き耳掛け部505には、第4実施形態と同様のケーブル式マイク150もしくは伸縮式マイク155が配設されている。
【0347】
また、ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505には、第5実施形態と同様に、ベアリング185が配設されている。
【0348】
アーム509、511の長さは、接続部材519、522によって調節可能となっている。図63は、接続部材519の周辺拡大図である。接続部材519は、図63に示すように伸縮式となっており、使用者に合わせた長さに設定可能である。
【0349】
かかる構成により、携帯電話500はコンパクトに折り畳んでの携帯が可能であり、ヒンジ501より開くことで通常の携帯電話として使用することができる。 携帯電話状態での通話は、ディスプレイ面504aの通話用スピーカ525と、接続部材522の通話用マイク527を使用する。
【0350】
ディスプレイ504と、十字キー等507によって、各種入力が行える。ソフトキーボード等を搭載することにより、文書等の作成も可能である。
【0351】
ヘッドホンとして使用する場合には、背面の角度調節機構138を調整し、ヒンジ521、523よりディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505を開く。
【0352】
ヒンジ521、523にもバネ機構280が配設されているため、自然に開いた状態では、使用角度よりも狭く設定されているが、装着時に、内蔵されたバネによって外側へ開いて装着することで、使用者にあった角度で押圧することができる。
【0353】
アーム509、511を後頭部に渡し、耳掛けフック514、516を耳に掛け、ベアリング185によって、ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505を調整することで、使用者に合わせた装着感を得ることができる。
【0354】
なお、アーム509、511の長さは、接続部材519、522、によって調節可能である。接続部材519、521は、図63に示すように、伸縮式であるため、使用者の適当な位置に設定できる。
【0355】
ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505は、装着するとディスプレイ面504a、操作面505aが外側になる。従って、耳に装着した状態で、十字キー等507を使い、曲選択等を行うこともできる。
【0356】
以上により、ネックアーム及び耳掛けフック方式であるため頭部への圧迫が少なく、快適な装着感を得られるヘッドホンとしても使用可能であり、折り畳み時にはコンパクトに携帯可能な携帯電話を提供することが可能となる。
【0357】
なお、本実施形態において、ヒンジ501は、図64に示すように、2つの回動部から構成されたヒンジ529にしてもよい。折り畳み時の形態を更にコンパクトにすることが可能となる。
【0358】
さらに、ディスプレイ付き耳掛け部503、操作部付き耳掛け部505に配設されたヘッドホンスピーカの代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。このとき、耳掛けフック514、516はなくてもよい。
【0359】
次に、本発明の第14実施形態について説明する。
本実施形態において、携帯電話550は、通話機能付き耳掛け部553と操作部付き耳掛け部555が、コード557によって繋がれており、アームを有しない構造となっている。
【0360】
図65は、携帯電話550をヘッドホンとして使用したときの状態であり、図66は折り畳んだ携帯時の状態の側面図である。
【0361】
通話機能付き耳掛け部553は、本体559と、ヘッドホンスピーカ561と、耳掛けフック563から構成されている。本体559はディスプレイ部559aと操作部559bが、ヒンジ565によって回動可能に接合されている。
【0362】
図67は、ヒンジ565から本体559を開いたときの状態である。ディスプレイ部559aにはディスプレイ567、カメラ569、通話用スピーカ571が、操作部559bには、ダイヤルキー573と通話用マイク577が配設されている。
【0363】
ヒンジ565から折り畳んだ状態では、ディスプレイ部559a、操作部559bは内側へ収納されており、折り畳んだ表面には、操作部付き耳掛け部555と接合するための、爪575が突設されている。
【0364】
図68は、操作部付き耳掛け部555の正面図である。本体579の操作面579aには十字キー等581が配設されており、爪575が嵌合する爪用穴583が形成されている。また、操作面579aの裏面には、ヘッドホンスピーカ562が、その側部には耳掛けフック564が配設されている。
【0365】
図66に示すように、通話機能付き耳掛け部553と、操作部付き耳掛け部555は、爪575によって一体化し、持ち運ぶことができるようになっている。通話機能付き耳掛け部553と操作部付き耳掛け部555を繋ぐコード557は、結合時には通話機能付き耳掛け部553又は操作部付き耳掛け部555の内部にリール等によって巻回され、収納されている。
【0366】
なお、コード557は、図71に示すように、収納しないままストラップとして利用するようにしてもよい。
【0367】
次に、本発明の第14実施形態の作用について説明する。
携帯電話550は、図66に示すように、コンパクトに折り畳んでの携帯が可能である。この状態より、携帯電話として使用する場合には、ヒンジ565より開くことで、通話機能付き耳掛け部553と操作部付き耳掛け部555を結合させたままの状態でも通話が可能である(図示略)。
【0368】
ヘッドホン使用時には、通話機能付き耳掛け部553と操作部付き耳掛け部555が分離されたことを図示しないリミットスイッチが感知する。そして、スピーカ機能が通話用スピーカ571からヘッドホンスピーカ561、562へと切り替わる。
【0369】
図69、図70は携帯電話550の使用イメージ図である。図69はヘッドホン状態で、ポータブル音楽プレイヤーとして使用している状態であり、図70は、ヘッドホン状態のまま、携帯電話として通話を行っている様子である。
【0370】
通話機能付き耳掛け部553、操作部付き耳掛け部555は耳掛けフック563、564によって耳に装着することができる。このとき、操作部付き耳掛け部555の本体操作面579aが外面へと現れているため、耳に装着したままの状態で十字キー等581を操作し、曲選択等を行うこともできる。
【0371】
携帯電話に着信があった場合には、図70に示すように、通話機能付き耳掛け部553を耳から外し、マイクとして使用すればよい。スピーカは操作部付き耳掛け部555のヘッドホンスピーカ562を使用する。
【0372】
なお、通話機能付き耳掛け部553に、図25のケーブル式マイク150や、図27の伸縮式マイク155を配設すれば、耳に装着したままでの通話も可能である。
【0373】
通話機能付き耳掛け部553は、ヒンジ565を閉じたままの状態で、マイク機能のみを使用してもよいが、図67に示すように、ヒンジ565を開いて使用すれば、ディスプレイ567、カメラ569を用いてテレビ電話を楽しむこともできる。図67は、操作部付き耳掛け部555を通話機能付き耳掛け部553より取り外した場合を示しているが、操作部付き耳掛け部555を取り付けた状態であっても同様に使用できる。
【0374】
なお、ヘッドホンスピーカ561、562の代わりに、図80に示すような、耳孔挿入用突設部材715を配設した、ヘッドホンスピーカ720を用いてもよい。このとき、耳掛けフック563、564を配設する必要がない。
【0375】
以上により、コンパクトに携帯でき、ポータブル音楽プレイヤーとしてヘッドホン状態での使用も可能であり、折り畳み状態から携帯電話もしくはヘッドホンへ、又はヘッドホンから携帯電話へと、簡単に変形可能な携帯電話を提供することができる。
【0376】
次に、本発明の第15実施形態について説明する。
図72は、各実施形態において利用可能な、耳当て部582の部分拡大図である。図72(a)は、耳当て部582のヘッドホンスピーカ側正面図であり、図72(b)はその側面図である。
【0377】
耳当て部582のヘッドホンスピーカ面には、中心にヘッドホンスピーカ584が、その周部に治療パッド586が配設されている。治療パッド586は低周波パルスを耳に対し伝達する機能を有しており、更に、温熱ヒーター588を埋設し、患部を暖めることができるようになっている。
【0378】
図73は、耳当て部582を配設した携帯電話590の正面図である。携帯電話590の操作面には、周波数設定ボタン592、治療モード設定ボタン594、強さ設定ボタン596、温度ボタン598、スタートボタン601が配設されている。また、携帯電話590の操作面両端部には、通話用マイク615と、スピーカ617が配設されており、通話が行われるようになっている。
【0379】
携帯電話590は、その背面に、治療機能付き耳掛け部603、605を収納できるようになっている。治療機能付き耳掛け部603、605は、図72の耳当て部582に耳掛けフック607、608が配設されており、耳に装着できるようになっている。
【0380】
治療機能付き耳掛け部603、605は、携帯電話590と、コード609によって接続されている。コード609は携帯電話590の内部にリール等により巻回されており、収納可能である。
【0381】
図74は、本実施形態のブロック図である。携帯電話590では、治療パッド586の、発生低周波の強弱、周波数、また、温熱ヒーター588の温度、ヘッドホンスピーカ584の音量を制御することができるようになっている。
【0382】
かかる構成において、携帯電話590は、治療機能付き耳掛け部603、605を収納したままの状態で、携帯電話として使用することも、治療機能付き耳掛け部603、605を引き出し、耳に装着して使用することも可能である。
【0383】
耳に装着して使用する場合には、スピーカ機能はヘッドホンスピーカ584へと移行する。マイク機能は携帯電話590に配設された、通話用マイク615を利用するため、通話時には携帯電話590を口元にあてて使用する。
【0384】
また、治療機能付き耳掛け部603、605を取り出した後の携帯電話590のディスプレイ611、カメラ613を使用して、テレビ電話として楽しむこともできる。
【0385】
更に、治療機能付き耳掛け部603,605を耳に装着することにより、ヘッドホン状態での音楽鑑賞を楽しめる他、その状態で治療パッド586から発生する低周波パルス等による耳部マッサージを受けることができる。
【0386】
操作面に配設された治療モード設定ボタン594によって、高周波治療、低周波治療、温熱治療等治療のモードを選択できる。
【0387】
また、周波数設定ボタン592により、細かな周波数の設定や、強さ設定ボタン596により刺激の強弱や、温度ボタン598により温熱ヒーター588の制御が行えるため、使用者の好みや用途に細やかに対応できる。
【0388】
耳部を暖めながら音楽鑑賞や低周波治療等を行えることに加え、冬季には防寒にも役立つ。また、耳部のツボを暖めながら刺激することにより、痩身効果を得ることもできる。
【0389】
耳当て部582は、各実施形態で示したと同様に、バネ等により耳部に押圧する形態であってもよいし、耳掛けフック等により耳部に掛ける形態のものであってもよい。
なお、治療パッド586は耳当て部582に添付され、交換可能である。
【0390】
以上により、携帯電話で会話をしながら、又は音楽を楽しみながら、マッサージや温熱治療を受けることが可能な携帯電話590を提供することができる。
【0391】
更に、本発明において、ヘッドホンスピーカは、図76に示すようなインナーマイク内蔵スピーカ650にしてもよい。図76(a)は、インナーマイク内蔵スピーカ650の簡略構成正面図であり、(b)はその側面図である。
【0392】
インナーマイク内蔵スピーカ650は、ヘッドホンスピーカ652から、インナーマイク654の突起部654aが突設されている。突起部654aが耳孔内で耳骨の振動を感知して音声に変換することで、騒音の激しい場所や、大きな声を発することが困難な場所であっても、快適な通話を行うことが可能であり、更に、別途マイクを設ける必要もない。
【0393】
次に、本発明の第16実施形態について説明する。図77は本実施形態の簡略斜視図である。ヘッドホン700には、携帯電話702が着脱自在となっている。携帯電話702は、ヘッドホン700から取り外した状態では、通常の携帯電話と同様に通話、通信を行うことが可能であり、テレビ電話としても使用できる。なお、端子部の図示は省略する。
【0394】
かかる構成において、ヘッドホン700は、単体で、図示しない他の音楽プレイヤーと、端子接続することで使用することもできるが、携帯電話702と端子接続することで、携帯電話702に内蔵された音楽データを聴くことができる。
【0395】
また、ヘッドホン700に携帯電話702を装着した状態で着信のあった場合には、ヘッドホン700のスピーカ705が通話用スピーカへと切り替わり、そのまま通話へと移行することができる。
【0396】
このときのマイクは、第4実施形態と同様に伸縮式もしくは可撓式のマイクをヘッドホン700に配設してもよいし、インナー型マイクを用いてもよい。
【0397】
以上により、既存のヘッドホン及び携帯電話の形状を襲用し、簡単な構造で携帯電話機能付きヘッドホンを構成することが可能である。
【0398】
なお、ヘッドホン700と携帯電話702は、有線、無線により連絡されるようにしてもよい。また、携帯電話702を再生などのリモコンとしても機能させることができる。更に、携帯電話702とヘッドホン700とは、それぞれ独立して使用することも可能である。
【0399】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、携帯電話とポータブル音楽プレイヤーの機能を併せ持ち、ヘッドホンへの変形が可能でありながら、コンパクトに折り畳んで携帯することのできるヘッドホン機能付携帯電話及び携帯電話を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体図
【図2】第1実施形態の折り畳み側面図
【図3】携帯電話1のヘッドホン使用時の様子
【図4】図3中のA矢視線図
【図5】第2実施形態の正面図
【図6】第2実施形態の折り畳み側面図
【図7】携帯電話30の通話時の様子
【図8】ヒンジ31の周辺拡大図
【図9】ヒンジ31の部分断面図
【図10】ディスプレイ部33と操作部35の分離状態図
【図11】ソケット付きヒンジ34の図
【図12】第3実施形態の全体図
【図13】第3実施形態の折り畳み側面透過図
【図14】携帯電話60の取り出し方断面図
【図15】第4実施形態の正面図
【図16】図15の側面図
【図17】図15の中央断面図
【図18】携帯電話100のヘッドホン使用時の様子
【図19】引き出したヘッドホンアーム120の側面部分拡大図
【図20】携帯電話100の背面透過図
【図21】角度調節機構138の拡大側面図
【図22】角度調節機構138の拡大正面図
【図23】携帯電話100の側面透過図
【図24】操作部付き耳当て部107の周辺透過図
【図25】ケーブル式マイク150の引き出し図
【図26】伸縮式マイク155の収納時部分拡大透過図
【図27】伸縮式マイク155を引き出したときの様子
【図28】図26中のD−D矢視線断面図
【図29】携帯電話100の折り畳み図
【図30】ヘッドホン使用時の携帯電話100の背面透過図
【図31】ヘッドホン使用時の携帯電話100の全体図
【図32】第5実施形態の正面図
【図33】第5実施形態の側面透過図
【図34】ディスプレイ付き耳掛け部168の部分拡図
【図35】ディスプレイ付き耳掛け部168の分解構成図
【図36】ヘッドホン使用時のディスプレイ付き耳掛け部168の部分拡大図
【図37】第6実施形態の正面図
【図38】第6実施形態の側面透過図
【図39】摺動カバー201の周辺部分拡大図
【図40】摺動カバー201とヘッドホンアーム196の移動の様子
【図41】携帯電話190の折り畳み図
【図42】第7実施形態の折り畳み側面透過図
【図43】第7実施形態の携帯電話使用時の側面透過図
【図44】第7実施形態の携帯電話使用時の正面図
【図45】携帯電話250のヘッドホン使用時の様子
【図46】バネ機構280の部分拡大図
【図47】第8実施形態の背面透過図
【図48】第9実施形態の正面図
【図49】携帯電話350の折り畳み側面図
【図50】本体ケース375の立体図
【図51】耳掛けフック357の収納時の様子
【図52】携帯電話350のヘッドホン使用時の様子
【図53】第10実施形態の正面図
【図54】携帯電話400の折り畳み側面図
【図55】携帯電話400の通話使用時の様子
【図56】携帯電話400のヘッドホン使用時の様子
【図57】第11実施形態の斜視図
【図58】第12実施形態の斜視図
【図59】第13実施形態の折り畳み側面図
【図60】携帯電話500の通話使用時の側面図
【図61】図60の正面図
【図62】携帯電話500のヘッドホン使用時の上面図
【図63】接続部材519の周辺拡大図
【図64】ヒンジ529を用いた携帯電話500の折り畳み側面図
【図65】第14実施形態におけるヘッドホン使用時の様子
【図66】第14実施形態の折り畳み側面図
【図67】ヒンジ565から開いたときの様子
【図68】操作部付き耳掛け部555の正面図
【図69】携帯電話550のヘッドホン使用イメージ図
【図70】携帯電話550の通話時使用イメージ図
【図71】コード557のストラップ兼用図
【図72】第15実施形態の拡大図
【図73】耳当て部582を配設した携帯電話590の正面図
【図74】第15実施形態のブロック図
【図75】携帯電話400のコード425のストラップ兼用図
【図76】インナーマイク内蔵スピーカ650図
【図77】第16実施形態の簡略斜視図
【図78】複数の段差を有する調節板139を用いた場合の背面図
【図79】図78の側面部分断面図
【図80】ヘッドホンスピーカ720図
【図81】耳孔挿入型スピーカ730図
【符号の説明】
1、30、60、100、160、190、250、300、350、400、450、470、500、550、590、702 携帯電話
5、31、34、62、101、162、191、251、301、304、351、401、405、501、521、523、529、565 ヒンジ
7、43、73、106、173、215、263、360、411、457、481、504、567、611 ディスプレイ
12、569、613 カメラ
15 リモコン部
19 耳掛け部
23、81、217、267、362、422、525、571 通話用スピーカ
25、221、269、423、527、577 通話用マイク
27、37、75、76、165、166、357、259、414、415、514、516、563、564、607、608 耳掛けフック
28、40、77、78、171、358、513、515、561、562、584、652、720 ヘッドホンスピーカ
33 ディスプレイ部
35 操作部
36 ソケット雄
37 ソケット雌
41、82、373、463、 マイク
42、459、617 スピーカ
51 着脱ボタン
67 ディスプレイ収納部
69 蓋部
103、104、130、195、196 ヘッドホンアーム
105、211 ディスプレイ付き耳当て部
107、213 操作部付き耳当て部
113、370 リモコン
120 アーム本体
138 角度調節機構
140 ガイドネジ
150 ケーブル式マイク
155 伸縮式マイク
157 リミットスイッチ
168 ディスプレイ付き耳掛け部
169、555 操作部付き耳掛け部
185 ベアリング
201、202 摺動カバー
259、302、303、509、511 アーム
305 回動機構
309、315、518、520 コイルバネ
353、407、452、472 ディスプレイ部
355、454、474 操作部
403 キーボード部
409 フルキーボード
425 ストラップ
491 送話口
493 受話口
553 通話機能付き耳掛け部
582 耳当て部
586 治療パッド
588 温熱ヒーター
603、605 治療機能付き耳掛け部
650 インナーマイク内蔵スピーカ
654 インナーマイク
700 ヘッドホン
715 耳孔挿入用突設部材
730 耳孔挿入型スピーカ

Claims (25)

  1. 人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、
    該耳装着部に対し接続自在の本体部とを備え、
    該本体部と前記耳装着部が一体化されたとき、一つの携帯電話として機能することを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  2. 前記本体部には、音楽等を再生する再生手段、通話可能な通話手段、インターネットや電子メール等を行う通信手段、キー操作を行う操作手段、画像を表示する表示手段、前記耳装着部との交信を行う交信手段及び撮像可能な撮像手段のいずれか少なくとも一つを備えたことを特徴とする請求項1記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  3. 人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、
    該一対の耳装着部同士を開閉自在に連接する開閉手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  4. 本体ケースと、
    人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、
    該耳装着部を前記本体ケースに収納する収納手段を備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  5. 第1の本体ケースと、
    第2の本体ケースと、
    該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する開閉手段と、
    前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースのそれぞれに配設され、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、
    該耳装着部と前記第1の本体ケース又は前記第2の本体ケース間の各距離を引き出し、折り畳み、及び取り外し等のいずれか少なくとも一つにより延長する延長手段と、
    該延長手段による延長を戻した後、前記耳装着部を前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースに折り畳み等により収納する収納手段を備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  6. 前記第1の本体ケースと前記第2の本体ケース間、前記耳装着部と前記延長手段間、及び前記延長手段と前記第1の本体ケース若しくは前記第2の本体ケース間のいずれか少なくとも1ヵ所には前記頭部又は首回りに収縮自在の収縮手段を備えたことを特徴とする請求項5記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  7. 本体ケースと、
    人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、
    該耳装着部を前記本体ケースに保持する耳掛部保持手段と、
    該耳掛部保持手段に対し前記耳装着部を回動自在とする回動手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  8. 本体ケースと、
    人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、
    マイクと、
    該マイクを前記耳装着部より引き出し・収納自在の引き出し・収納手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  9. 第1の本体ケースと、
    第2の本体ケースと、
    該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する第1の開閉手段と、
    第3の本体ケースと、
    第4の本体ケースと、
    該第3の本体ケース及び前記第4の本体ケースを開閉自在に連接する第2の開閉手段と、
    前記第2の本体ケースと前記第4の本体ケースとを連接しつつ、開閉自在とする第3の開閉手段と、
    前記第2の本体ケースに対し前記第4の本体ケースを回動自在とする回動手段と、
    前記第1の本体ケース及び/又は前記第3の本体ケースに収納され、かつ人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部とを備え、
    前記第1の本体ケースと前記第3の本体ケース、前記第2の本体ケースと前記第4の本体ケースとは併設して開閉自在であることを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  10. 第1の本体ケースと、
    第2の本体ケースと、
    該第2の本体ケースを前記第1の本体ケースに対し開閉自在、着脱自在又は出没自在に連接する開閉等手段と、
    人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、
    該耳装着部が前記第1の本体ケース及び前記第2の本体ケースにそれぞれ装着されたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  11. 第3の本体ケースと、
    該第3の本体ケースを前記第1の本体ケース又は前記第2の本体ケースに対し開閉自在に連接する開閉手段と、
    該開閉手段と前記第1の本体ケース及び/又は前記第2の本体ケース間を通信する通信手段を備えたことを特徴とする請求項10記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  12. 第1のアームと、
    第2のアームと、
    該第2のアーム及び前記第1のアームを開閉自在に連接する開閉手段と、
    前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれに配設され、人の耳に装着され、スピーカを有する一対の耳装着部と、
    該耳装着部と前記第1のアーム又は前記第2のアーム間の各距離を引き出し、折り畳み、及び取り外し等のいずれか少なくとも一つにより延長する延長手段と、
    該延長手段による延長を戻した後、前記耳装着部を前記第1のアーム及び前記第2のアームに折り畳み等により収納する収納手段と、
    通話及び/又は通信処理を行う通話等手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  13. 人の耳に装着され、スピーカを有する第1の耳装着部と、本体ケースと、
    該本体ケースに対し引き出し、折り畳み、及び着脱等のいずれか少なくとも一つにより付帯され、かつ人の耳に装着され、スピーカを有する第2の耳装着部と、前記本体ケース及び前記第1の耳装着部を開閉自在に連接する開閉手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  14. 前記第1の耳装着部、前記第2の耳装着部又は前記本体ケースにはマイクを備えたことを特徴とする請求項13記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  15. 前記本体部にはリモコン機能を有し、
    又は前記本体ケース、前記第1の本体ケース、前記第2の本体ケースのいずれかには着脱自在のリモコンが備えられたことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  16. 前記開閉手段は開閉自在に連接されると共に分離可能であることを特徴とする請求項3、5、9、10、11、12又は13記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  17. 前記第1の本体ケース若しくは第1のアームと前記第2の本体ケース若しくは第2のアーム間の開き角度を通話に適した第1の角度に設定する第1の角度設定手段と、
    頭部又は首回りの傾斜に適した第2の角度に設定する第2の角度設定手段とを備えたことを特徴とする請求項5、6、9、10、11、12、15又は16記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  18. 人の耳に装着され、スピーカを有する少なくとも一つの耳装着部と、
    該耳装着部と有線又は無線にて接続され、通信及び/又は通話機能を有する本体部と、
    前記耳装着部に配設され、人の耳に指圧、マッサージ等の電気的刺激を伝達するパッドと、
    該パッドに対し電気的刺激を印加する印加手段とを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  19. 前記耳装着部には前記人の耳を加温する加温手段を備えたことを特徴とする請求項18に記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  20. 前記耳装着部には耳骨を介して音声を抽出するマイクを備えたことを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  21. 前記耳装着部には表示部及び/又は操作部が備えられたことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  22. 前記耳装着部には耳掛けフックを備えたことを特徴とする請求項1〜21のいずれか1項に記載のヘッドホン機能付携帯電話。
  23. 人の耳に装着され、それぞれにスピーカを有する一対の耳装着部と、
    該一対の耳装着部同士を連接する連接部材と、
    該連接部材に対し着脱自在で、通信及び/又は通話機能を有する本体ケースとを備えたことを特徴とするヘッドホン機能付携帯電話。
  24. 送話口を有する第1の本体ケースと、
    受話口を有する第2の本体ケースと、
    該第2の本体ケース及び前記第1の本体ケースを開閉自在に連接する開閉手段と、
    該第2の本体ケース及び/又は前記第1の本体ケースはスライド可能な複数層から構成され、スライドされることで延長されることを特徴とする携帯電話。
  25. 第1の本体ケースと、
    第2の本体ケースと、
    該第2の本体ケースと前記第1の本体ケース間を結ぶストラップとを備え、
    該ストラップは信号及び/又は電力を伝達する電線にて形成されたことを特徴とする携帯電話。
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JP2010541512A (ja) * 2007-10-09 2010-12-24 エルノ ソシエテ ヌーブル アコースティックヘッドセット

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