JP2005039353A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】移動する被写体の静止画像情報を確実に取得して保存することができ、なおかつ、メモリの使用容量を低減させてメモリの有効利用を図ることができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】被写体の画像情報を取得する撮像手段と、撮像手段を作動させるための操作部24と、操作部24操作時の画像情報及び前後フレームを取得するように撮像手段を制御する撮像制御手段(CPU11a)と、取得した被写体の画像情報を保存するRAM11cと、を備えるデジタルカメラ1において、被写体の移動速度を検出する速度検出手段(CPU11a)と、被写体の移動速度に応じて前後フレームの保存数Nを自動的に設定する保存数設定手段(CPU11a)と、設定された保存数Nだけ前後フレームをRAM11cに保存させる保存制御手段(CPU11a)と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】被写体の画像情報を取得する撮像手段と、撮像手段を作動させるための操作部24と、操作部24操作時の画像情報及び前後フレームを取得するように撮像手段を制御する撮像制御手段(CPU11a)と、取得した被写体の画像情報を保存するRAM11cと、を備えるデジタルカメラ1において、被写体の移動速度を検出する速度検出手段(CPU11a)と、被写体の移動速度に応じて前後フレームの保存数Nを自動的に設定する保存数設定手段(CPU11a)と、設定された保存数Nだけ前後フレームをRAM11cに保存させる保存制御手段(CPU11a)と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定の被写体の静止画像情報を取得して保存するデジタルカメラが提案され、実用化されている。かかるデジタルカメラには、取得した被写体の静止画像情報を保存するためのメモリが設けられており、このメモリに保存された静止画像情報は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部に表示される。
【0003】
また、近年においては、シャッタボタンの押下操作により連続してシャッタを作動させて所定の被写体の静止画像情報を複数取得し、これら複数の静止画像情報をメモリに保存する連写機能付デジタルカメラも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。かかる連写機能付デジタルカメラにおいては、メモリに保存した複数の静止画像情報を順次表示部に表示して、ユーザが好みの静止画像情報を選択できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−45355号公報(第1頁、第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の連写機能付デジタルカメラにおいては、連続的に取得して保存することができる静止画像情報の数が限定されていた。このため、比較的高速で移動する被写体を撮像した際に、連写によって保存された静止画像情報の中に適切な静止画像情報が含まれない場合があった。かかる場合には、貴重な撮像機会を逃がすこととなる。
【0006】
また、従来の連写機能付デジタルカメラにおいては、シャッタボタンの操作により一定数の静止画像情報を連続的に取得し、これら一定数の静止画像情報を全てメモリに保存していた。従って、これら静止画像情報によってメモリの一定容量を常時占有してしまうこととなるため、メモリを他の用途に使用することができない場合があった。
【0007】
本発明の課題は、移動する被写体の静止画像情報を確実に取得して保存することができ、なおかつ、メモリの使用容量を低減させてメモリの有効利用を図ることができるデジタルカメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
所定の被写体の画像情報を取得する撮像手段と、所定の態様で操作されることにより前記撮像手段を作動させる操作手段と、前記操作手段操作時及びその前後における前記被写体の画像情報を連続的に取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段と、前記撮像手段により取得した前記被写体の画像情報を保存する保存手段と、を備えるデジタルカメラにおいて、
前記被写体の移動速度を検出する速度検出手段と、
前記速度検出手段により検出された前記被写体の移動速度に応じて、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する保存数設定手段と、
前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を、前記保存数設定手段により設定された保存数だけ前記保存手段に保存させる保存制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、保存数設定手段により、移動する被写体の移動速度に応じて操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する。また、保存制御手段により、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を、保存数設定手段で設定された保存数だけ保存手段に保存させる。
【0010】
例えば、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的多く設定することにより、移動する被写体の画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的少なく設定することにより、保存手段の使用容量を低減させることができる。この結果、保存手段を他の用途に有効に活用することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記保存制御手段は、
前記保存数設定手段により設定された保存数が所定数を超える場合であって、前記保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を部分的に間引いた状態で前記保存手段に保存させることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、保存制御手段は、設定手段により設定された保存枚数が所定数を超える場合であって、保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を部分的に間引いた状態で保存手段に保存させる。従って、保存手段の空き容量不足に起因して必要な画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。また、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
まず、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の機能的構成について、図1を用いて説明する。本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、図1に示すように、CPU11a、ROM11b及びRAM11cを有する制御部11、撮像光学系12、撮像素子13、光学系制御部14、TG15、CCDドライバ16、画像信号生成回路17、画像信号処理部18、AE・AF処理回路19、記録メディア20、モニタ駆動回路21、モニタ22、閃光部23、操作部24、電池25、EEPROM26、等により構成されている。
【0015】
CPU(Central Processing Unit)11aは、ROM11b等に予め記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM11cに展開し、展開したプログラムを実行してデジタルカメラ1全体を統合制御するものである。CPU11aは、本発明における撮像制御手段、速度検出手段、保存数設定手段及び保存制御手段としての機能を有する。
【0016】
すなわち、CPU11aは、後述するEEPROM26内の撮像制御プログラム261を実行することにより、TG15等を制御して被写体の撮像処理を行う。具体的には、CPU11aは、撮像制御プログラム261を実行して光学系制御部14及びTG15等を制御することにより、撮像素子13の撮像領域に蓄積された電気信号を所定の時間間隔で読み込む。そして、画像信号処理部18等を制御することにより、読み込んだ電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して静止画像情報を生成する。
【0017】
また、シャッタボタンの押下操作による操作信号を受けたCPU11aは撮像制御プログラムを実行して、被写体の静止画像情報を取得するとともに、シャッタボタン操作時の前後における被写体の静止画像情報(以下、「前後フレーム」という)を複数取得することもできる。また、シャッタボタンの非操作時においても、所定のフレームレート(例えば30fps)で被写体の画像情報を取得することもできる。なお、シャッタボタンの非操作時に取得された被写体の画像情報を、モニタ22に連続的に表示することができる(プレビュー動作)。
【0018】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の速度検出プログラム262を実行することにより、被写体の移動速度を検出する。具体的には、CPU11aは撮像素子13等により被写体の画像情報を取得し、その被写体の画像情報の中からエッジ部分(高周波数帯域)を検出し、そのエッジ部分に焦点を合わせる。そして、その被写体の画像情報を一定時間経過後に再び取得してエッジ部分に焦点を合わせ、一定時間内におけるエッジ部分の移動量を測定し、先の画像情報取得時から後の画像情報取得時までに要した時間と、エッジ部分の移動量と、から被写体の移動速度を算出する。
【0019】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の保存数設定プログラム263を実行することにより、検出された被写体の移動速度に応じて、前後フレームの保存数Nを自動的に設定する。具体的には、被写体の移動速度が比較的高速である場合には、前後フレームの保存数Nを比較的多く設定する一方、被写体の移動速度が比較的低速である場合には、前後フレームの保存数Nを比較的少なく設定する。
【0020】
なお、保存数設定プログラム263の実行により設定された保存数Nは、図示されていないレジスタに一時的に記録される。そして、レジスタに記録された保存数Nは、検出された被写体の移動速度に応じて随時更新される。従って、レジスタには常に最新の保存数Nが記録されることとなる。
【0021】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の保存制御プログラム264を実行することにより、前記した保存数設定プログラム263の実行により設定された保存数Nに従って、前後フレームをRAM11cに保存させる。この際、CPU11aは、取得した前後フレームに所定の画像処理を施すことなく(すなわち「raw data」の状態で)RAM11cに保存する。
【0022】
また、CPU11aは、保存制御プログラム264の実行により、保存数Nが所定数NMAXを超える場合であってRAM11cの空き容量が所定量VMIN未満である場合に、取得した前後フレームを数枚おきに間引いた状態でRAM11cに保存させる。
【0023】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の表示制御プログラム265を実行することによりモニタ駆動回路21を制御して、画像処理が施されたデジタル画像データをモニタ22にプレビュー表示させる。また、CPU11aは、表示制御プログラム265の実行により、操作部24のシャッタボタンの押下操作によって取得した被写体の静止画像情報や前後フレームをモニタ22に表示させる。
【0024】
ROM(Read Only Memory)11bは、半導体等の不揮発性メモリで構成されている。ROM11bは、デジタルカメラ1を制御するための各種制御プログラムや、各種制御プログラムで参照されるデータ等を予め記憶する。
【0025】
RAM(Random Access Memory)11cは、揮発性を有するメモリであり、CPU11aにより実行される各種処理において、ROM11bから読み出されたプログラム及び各種データを一時的に格納する作業領域を有している。また、RAM11cは、撮像素子13等によって取得され画像信号処理部18を介してデジタル化された被写体の画像情報(デジタル画像データ)を一時的に保存するための記憶領域を備えている。すなわち、RAM11cは、本発明における保存手段である。
【0026】
撮像光学系12は、フォーカシングレンズ、ズームレンズ、シャッタ、絞り等により構成されており、光学系制御部14の制御により、適切な露光状態及び合焦状態の被写体情報を撮像素子13上に結像する。撮像素子13は、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、撮像光学系12を透過して結像された被写体の光学像を光電変換する。これら撮像光学系12及び撮像素子13は、本発明における撮像手段を構成する。
【0027】
光学系制御部14は、ズーム制御機構、フォーカス制御機構、シャッタ制御機構、絞り制御機構等により構成されており、制御部11からの制御信号により撮像光学系12を制御する。TG(Timing Generator)15は、制御部11からの制御信号により所定のタイミング信号を発生させてCCDドライバ16及び画像信号生成回路17へ出力し、これらの駆動制御を行う。CCDドライバ16は、TG15から出力されたタイミング信号を受け、このタイミング信号に同期させて撮像素子13の駆動制御を行う。
【0028】
画像信号生成回路17は、制御部11からの制御信号に基づき、撮像素子13により光電変換された信号を受けて所定の画像処理を施し、画像信号処理部18に出力する。画像信号処理部18は、制御部11からの制御信号に基づき、画像信号生成回路17から出力されたアナログ画像信号をA/D変換してデジタル画像データを生成し、AE・AF処理回路19へ出力する。また、画像信号処理部18は、制御部11からの制御信号に基づき、デジタル画像データに対してホワイトバランス処理やγ補正処理等の処理を行い、かかる処理後の画像データをRAM11cに一時的に格納する。
【0029】
AE・AF処理回路19は、画像信号処理部18から出力されるデジタル画像データに基づいて、撮影光学系12内のレンズの焦点を撮影対象に対して自動的に合わせる自動焦点調節(AF:Auto Focus)処理を実行するためのデータをCPU11aに出力する。また、AE・AF処理回路19は、撮影対象の明るさに応じて撮像素子13の露光を自動的に調節する自動露光調節(AE:Auto Exposure)処理を実行するためのデータをCPU11aに出力する。
【0030】
記録メディア20は、図示していない装着部に着脱可能とされており、装着された際には制御部11に電気的に接続される。記録メディア20は、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の不揮発性の半導体メモリで構成されており、画像信号処理部18により圧縮処理された画像データを記録する。
【0031】
モニタ駆動回路21は、制御部11からの制御信号に基づいてモニタ22を駆動して、画像信号処理部18により出力されたデジタル画像データを表示させる。
【0032】
モニタ22は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されており、モニタ駆動回路21の駆動により所定の画面表示を行うものである。具体的には、モニタ22は、デジタルカメラ1の機能モード設定を行う設定入力用画面の表示や、RAM11cや記録メディア20に記録された動画像の再生表示等を行う。また、モニタ22は、撮像手段(撮像光学系12及び撮像素子13)を介して取得した動画像情報を連続的に表示するファインダとしての機能を有する。また、モニタ22は、操作部24のシャッタボタンの操作により取得した静止画像情報や前後フレームを表示する。
【0033】
閃光部23は、ストロボ回路や発光部等により構成され、被写体輝度が低い時に被写体に対して補助光を照射する。操作部24は、電源スイッチ、シャッタボタン、再生スイッチ、各種モード変換スイッチ、ズームレバー、左右矢印キー、決定キー等により構成され、ユーザによる操作信号をCPU11aに出力する。操作部24のシャッタボタンは、本発明における操作手段としての機能を有する。電池25は、リチウム・イオン二次電池やアルカリ・マンガン電池等により構成され、デジタルカメラ1に電力を供給する。
【0034】
EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)26は、不揮発性メモリにより構成され、デジタルカメラ1のシステムプログラムのほか、各種動作に使用する制御プログラム群やデータが予め記憶されている。具体的には、EEPROM26には、撮像制御プログラム261、速度検出プログラム262、保存数設定プログラム263、保存制御プログラム264、表示制御プログラム265、等が格納されている(図1参照)。
【0035】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の撮影時における制御動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
まず、デジタルカメラ1の電源を投入すると、制御部11のCPU11aは、EEPROM26内の撮像制御プログラム261や表示制御プログラム265を起動して、撮像素子13等を介して取得した所定の被写体のデジタル画像データを連続的にモニタ23に表示する(プレビュー工程:S1)。
【0037】
また、CPU11aは、かかるプレビュー動作時においてEEPROM26内の速度検出プログラム262を起動して、被写体の移動速度を検出する(速度検出工程:S2)。また、CPU11aは、EEPROM26内の保存数設定プログラム263を起動して、被写体の移動速度に応じた前後フレームの保存数Nを設定し、レジスタに記録する(保存数設定工程:S3)。このレジスタの保存数Nは、前記したように、被写体の移動速度に応じて常時更新される。
【0038】
次いで、制御部11のCPU11aは、EEPROM26内の保存制御プログラム264を起動して、保存数設定工程S3で設定された保存数Nが所定数NMAXを超えるか否かを判断する(保存数判定工程:S4)。保存数判定工程S4において、保存数Nが所定数NMAX以下であると判定された場合には、そのまま静止画像取得工程S7に移行する。一方、保存数Nが所定数NMAXを超えると判定された場合には、CPU11aは、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満であるか否かを判断する(空き容量判定工程:S5)。
【0039】
空き容量判定工程S5において、RAM11cの空き容量が所定量VMIN以上であると判定された場合には、そのまま静止画像取得工程S7に移行する。一方、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満であると判定された場合には、CPU11aは、レジスタに記録された保存数Nを所定数NMAXまで低減させる(保存数低減工程:S6)。
【0040】
保存数判定工程S4又は空き容量判定工程S5を経てレジスタに保存数Nが記録された状態、又は、保存数低減工程S6を経てレジスタに所定数NMAXが記録された状態で、ユーザが所定の被写体の静止画像を取得するために操作部24のシャッタボタンを押下操作すると、かかる押下信号を受けた制御部11のCPU11aは、光学系制御部14やTG15を制御して撮像処理を実行する(静止画像取得工程:S7)。この際、制御部11のCPU11aは、撮像制御プログラム261の実行により、シャッタボタン押下操作時における被写体の静止画像情報を取得するとともに、前後フレームを複数枚取得する。
【0041】
次いで、制御部11のCPU11aは、保存制御プログラム264を実行して、静止画像取得工程S7で取得した前後フレームをRAM11cに保存させる(フレーム保存工程:S8)。この際、保存数判定工程S4又は空き容量判定工程S5を経てレジスタに保存数Nが記録されている場合には、前後フレームを保存数NだけRAM11cに保存させる。一方、保存数低減工程S6を経て保存数Nを低減させてレジスタに所定数NMAXが記録されている場合には、前後フレームを数枚おきに間引いて総数をNMAXに調整した上でRAM11cに保存させる。
【0042】
次いで、ユーザが操作部24の再生スイッチを操作すると、その操作信号を受けた制御部11のCPU11aは表示制御プログラム265を起動して、静止画像取得工程S7で取得した被写体の静止画像情報をモニタ22に表示する(静止画像表示工程:S9)。
【0043】
次いで、ユーザは、モニタ22に表示された被写体の静止画像情報が、モニタ22の略中央部に表示されているか否かを判定し(画像位置判定工程:S10)、被写体の静止画像情報がモニタ22の略中央部に表示されていると判定した場合には、そのまま撮影を終了する。
【0044】
一方、被写体の静止画像情報がモニタ22の略中央部に表示されていないと判定した場合には、ユーザは、RAM11cに保存された前後フレームをモニタ22に表示させるために、操作部24の左右矢印キーや決定キー等を操作する(フレーム再生要求工程:S11)。
【0045】
かかる再生要求信号を受けた制御部11のCPU11aは、RAM11cに保存された「row data」の前後フレームに所定の画像処理を施した上で(フレーム画像処理工程:S12)、モニタ22に表示する(フレーム表示工程:S13)。そして、表示された前後フレームの中から、モニタ22の略中央部に表示されているものを検索し、要すれば記録メディア20に保存して、撮影を終了する。
【0046】
以上の実施の形態に係るデジタルカメラ1においては、制御部11のCPU11aが保存数設定プログラム263を実行することにより、移動する被写体の移動速度に応じて前後フレームの保存数Nを自動的に設定する(保存数設定工程:S3)。また、CPU11aが保存制御プログラム264を実行することにより、設定された保存数Nだけ前後フレームをRAM11cに保存させる(フレーム保存工程:S8)。
【0047】
本実施の形態においては、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、前後フレームの保存数Nを比較的多く設定しているので、移動する被写体の静止画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、前後フレームの保存数Nを比較的少なく設定しているので、RAM11cの使用容量を低減させることができる。この結果、RAM11cを他の用途に有効に活用することができる。
【0048】
また、以上の実施の形態に係るデジタルカメラ1においては、設定された保存数Nが所定数NMAXを超える場合であって、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満である場合に、前後フレームを間引いた状態でRAM11cに保存させる(保存数低減工程:S6、フレーム保存工程:S8)。従って、RAM11cの空き容量不足に起因して必要な静止画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。また、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。
【0049】
なお、以上の実施の形態においては、CPU11aを被写体の移動速度を検出する速度検出手段として機能させたが、従来から提案されている光学式速度センサや超音波式速度センサ等を速度検出手段として採用することもできる。また、本実施の形態に係るデジタルカメラ1を構成する各装置の細部構成、及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、保存数設定手段により、移動する被写体の移動速度に応じて操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する。また、保存制御手段により、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を、保存数設定手段で設定された保存数だけ保存手段に保存させる。
【0051】
例えば、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的多く設定することにより、移動する被写体の画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的少なく設定することにより、保存手段の使用容量を低減させることができる。この結果、保存手段を他の用途に有効に活用することができる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、保存制御手段は、設定手段により設定された保存枚数が所定数を超える場合であって、保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を部分的に消去した状態で保存手段に保存させる。従って、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。また、保存手段の空き容量不足に起因して必要な画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影時における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
11a CPU(撮像制御手段、速度検出手段、保存数設定手段、保存制御手段)
11c RAM(保存手段)
12 撮像光学系(撮像手段)
13 撮像素子(撮像手段)
24 操作部(操作手段)
N 保存数
NMAX 所定数
VMIN 所定量
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、所定の被写体の静止画像情報を取得して保存するデジタルカメラが提案され、実用化されている。かかるデジタルカメラには、取得した被写体の静止画像情報を保存するためのメモリが設けられており、このメモリに保存された静止画像情報は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部に表示される。
【0003】
また、近年においては、シャッタボタンの押下操作により連続してシャッタを作動させて所定の被写体の静止画像情報を複数取得し、これら複数の静止画像情報をメモリに保存する連写機能付デジタルカメラも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。かかる連写機能付デジタルカメラにおいては、メモリに保存した複数の静止画像情報を順次表示部に表示して、ユーザが好みの静止画像情報を選択できるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−45355号公報(第1頁、第5図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の連写機能付デジタルカメラにおいては、連続的に取得して保存することができる静止画像情報の数が限定されていた。このため、比較的高速で移動する被写体を撮像した際に、連写によって保存された静止画像情報の中に適切な静止画像情報が含まれない場合があった。かかる場合には、貴重な撮像機会を逃がすこととなる。
【0006】
また、従来の連写機能付デジタルカメラにおいては、シャッタボタンの操作により一定数の静止画像情報を連続的に取得し、これら一定数の静止画像情報を全てメモリに保存していた。従って、これら静止画像情報によってメモリの一定容量を常時占有してしまうこととなるため、メモリを他の用途に使用することができない場合があった。
【0007】
本発明の課題は、移動する被写体の静止画像情報を確実に取得して保存することができ、なおかつ、メモリの使用容量を低減させてメモリの有効利用を図ることができるデジタルカメラを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
所定の被写体の画像情報を取得する撮像手段と、所定の態様で操作されることにより前記撮像手段を作動させる操作手段と、前記操作手段操作時及びその前後における前記被写体の画像情報を連続的に取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段と、前記撮像手段により取得した前記被写体の画像情報を保存する保存手段と、を備えるデジタルカメラにおいて、
前記被写体の移動速度を検出する速度検出手段と、
前記速度検出手段により検出された前記被写体の移動速度に応じて、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する保存数設定手段と、
前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を、前記保存数設定手段により設定された保存数だけ前記保存手段に保存させる保存制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、保存数設定手段により、移動する被写体の移動速度に応じて操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する。また、保存制御手段により、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を、保存数設定手段で設定された保存数だけ保存手段に保存させる。
【0010】
例えば、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的多く設定することにより、移動する被写体の画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的少なく設定することにより、保存手段の使用容量を低減させることができる。この結果、保存手段を他の用途に有効に活用することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記保存制御手段は、
前記保存数設定手段により設定された保存数が所定数を超える場合であって、前記保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を部分的に間引いた状態で前記保存手段に保存させることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、保存制御手段は、設定手段により設定された保存枚数が所定数を超える場合であって、保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を部分的に間引いた状態で保存手段に保存させる。従って、保存手段の空き容量不足に起因して必要な画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。また、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
まず、本発明の実施の形態に係るデジタルカメラ1の機能的構成について、図1を用いて説明する。本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、図1に示すように、CPU11a、ROM11b及びRAM11cを有する制御部11、撮像光学系12、撮像素子13、光学系制御部14、TG15、CCDドライバ16、画像信号生成回路17、画像信号処理部18、AE・AF処理回路19、記録メディア20、モニタ駆動回路21、モニタ22、閃光部23、操作部24、電池25、EEPROM26、等により構成されている。
【0015】
CPU(Central Processing Unit)11aは、ROM11b等に予め記憶されている各種制御プログラムを読み出してRAM11cに展開し、展開したプログラムを実行してデジタルカメラ1全体を統合制御するものである。CPU11aは、本発明における撮像制御手段、速度検出手段、保存数設定手段及び保存制御手段としての機能を有する。
【0016】
すなわち、CPU11aは、後述するEEPROM26内の撮像制御プログラム261を実行することにより、TG15等を制御して被写体の撮像処理を行う。具体的には、CPU11aは、撮像制御プログラム261を実行して光学系制御部14及びTG15等を制御することにより、撮像素子13の撮像領域に蓄積された電気信号を所定の時間間隔で読み込む。そして、画像信号処理部18等を制御することにより、読み込んだ電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して静止画像情報を生成する。
【0017】
また、シャッタボタンの押下操作による操作信号を受けたCPU11aは撮像制御プログラムを実行して、被写体の静止画像情報を取得するとともに、シャッタボタン操作時の前後における被写体の静止画像情報(以下、「前後フレーム」という)を複数取得することもできる。また、シャッタボタンの非操作時においても、所定のフレームレート(例えば30fps)で被写体の画像情報を取得することもできる。なお、シャッタボタンの非操作時に取得された被写体の画像情報を、モニタ22に連続的に表示することができる(プレビュー動作)。
【0018】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の速度検出プログラム262を実行することにより、被写体の移動速度を検出する。具体的には、CPU11aは撮像素子13等により被写体の画像情報を取得し、その被写体の画像情報の中からエッジ部分(高周波数帯域)を検出し、そのエッジ部分に焦点を合わせる。そして、その被写体の画像情報を一定時間経過後に再び取得してエッジ部分に焦点を合わせ、一定時間内におけるエッジ部分の移動量を測定し、先の画像情報取得時から後の画像情報取得時までに要した時間と、エッジ部分の移動量と、から被写体の移動速度を算出する。
【0019】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の保存数設定プログラム263を実行することにより、検出された被写体の移動速度に応じて、前後フレームの保存数Nを自動的に設定する。具体的には、被写体の移動速度が比較的高速である場合には、前後フレームの保存数Nを比較的多く設定する一方、被写体の移動速度が比較的低速である場合には、前後フレームの保存数Nを比較的少なく設定する。
【0020】
なお、保存数設定プログラム263の実行により設定された保存数Nは、図示されていないレジスタに一時的に記録される。そして、レジスタに記録された保存数Nは、検出された被写体の移動速度に応じて随時更新される。従って、レジスタには常に最新の保存数Nが記録されることとなる。
【0021】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の保存制御プログラム264を実行することにより、前記した保存数設定プログラム263の実行により設定された保存数Nに従って、前後フレームをRAM11cに保存させる。この際、CPU11aは、取得した前後フレームに所定の画像処理を施すことなく(すなわち「raw data」の状態で)RAM11cに保存する。
【0022】
また、CPU11aは、保存制御プログラム264の実行により、保存数Nが所定数NMAXを超える場合であってRAM11cの空き容量が所定量VMIN未満である場合に、取得した前後フレームを数枚おきに間引いた状態でRAM11cに保存させる。
【0023】
また、CPU11aは、後述するEEPROM26内の表示制御プログラム265を実行することによりモニタ駆動回路21を制御して、画像処理が施されたデジタル画像データをモニタ22にプレビュー表示させる。また、CPU11aは、表示制御プログラム265の実行により、操作部24のシャッタボタンの押下操作によって取得した被写体の静止画像情報や前後フレームをモニタ22に表示させる。
【0024】
ROM(Read Only Memory)11bは、半導体等の不揮発性メモリで構成されている。ROM11bは、デジタルカメラ1を制御するための各種制御プログラムや、各種制御プログラムで参照されるデータ等を予め記憶する。
【0025】
RAM(Random Access Memory)11cは、揮発性を有するメモリであり、CPU11aにより実行される各種処理において、ROM11bから読み出されたプログラム及び各種データを一時的に格納する作業領域を有している。また、RAM11cは、撮像素子13等によって取得され画像信号処理部18を介してデジタル化された被写体の画像情報(デジタル画像データ)を一時的に保存するための記憶領域を備えている。すなわち、RAM11cは、本発明における保存手段である。
【0026】
撮像光学系12は、フォーカシングレンズ、ズームレンズ、シャッタ、絞り等により構成されており、光学系制御部14の制御により、適切な露光状態及び合焦状態の被写体情報を撮像素子13上に結像する。撮像素子13は、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、撮像光学系12を透過して結像された被写体の光学像を光電変換する。これら撮像光学系12及び撮像素子13は、本発明における撮像手段を構成する。
【0027】
光学系制御部14は、ズーム制御機構、フォーカス制御機構、シャッタ制御機構、絞り制御機構等により構成されており、制御部11からの制御信号により撮像光学系12を制御する。TG(Timing Generator)15は、制御部11からの制御信号により所定のタイミング信号を発生させてCCDドライバ16及び画像信号生成回路17へ出力し、これらの駆動制御を行う。CCDドライバ16は、TG15から出力されたタイミング信号を受け、このタイミング信号に同期させて撮像素子13の駆動制御を行う。
【0028】
画像信号生成回路17は、制御部11からの制御信号に基づき、撮像素子13により光電変換された信号を受けて所定の画像処理を施し、画像信号処理部18に出力する。画像信号処理部18は、制御部11からの制御信号に基づき、画像信号生成回路17から出力されたアナログ画像信号をA/D変換してデジタル画像データを生成し、AE・AF処理回路19へ出力する。また、画像信号処理部18は、制御部11からの制御信号に基づき、デジタル画像データに対してホワイトバランス処理やγ補正処理等の処理を行い、かかる処理後の画像データをRAM11cに一時的に格納する。
【0029】
AE・AF処理回路19は、画像信号処理部18から出力されるデジタル画像データに基づいて、撮影光学系12内のレンズの焦点を撮影対象に対して自動的に合わせる自動焦点調節(AF:Auto Focus)処理を実行するためのデータをCPU11aに出力する。また、AE・AF処理回路19は、撮影対象の明るさに応じて撮像素子13の露光を自動的に調節する自動露光調節(AE:Auto Exposure)処理を実行するためのデータをCPU11aに出力する。
【0030】
記録メディア20は、図示していない装着部に着脱可能とされており、装着された際には制御部11に電気的に接続される。記録メディア20は、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の不揮発性の半導体メモリで構成されており、画像信号処理部18により圧縮処理された画像データを記録する。
【0031】
モニタ駆動回路21は、制御部11からの制御信号に基づいてモニタ22を駆動して、画像信号処理部18により出力されたデジタル画像データを表示させる。
【0032】
モニタ22は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されており、モニタ駆動回路21の駆動により所定の画面表示を行うものである。具体的には、モニタ22は、デジタルカメラ1の機能モード設定を行う設定入力用画面の表示や、RAM11cや記録メディア20に記録された動画像の再生表示等を行う。また、モニタ22は、撮像手段(撮像光学系12及び撮像素子13)を介して取得した動画像情報を連続的に表示するファインダとしての機能を有する。また、モニタ22は、操作部24のシャッタボタンの操作により取得した静止画像情報や前後フレームを表示する。
【0033】
閃光部23は、ストロボ回路や発光部等により構成され、被写体輝度が低い時に被写体に対して補助光を照射する。操作部24は、電源スイッチ、シャッタボタン、再生スイッチ、各種モード変換スイッチ、ズームレバー、左右矢印キー、決定キー等により構成され、ユーザによる操作信号をCPU11aに出力する。操作部24のシャッタボタンは、本発明における操作手段としての機能を有する。電池25は、リチウム・イオン二次電池やアルカリ・マンガン電池等により構成され、デジタルカメラ1に電力を供給する。
【0034】
EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)26は、不揮発性メモリにより構成され、デジタルカメラ1のシステムプログラムのほか、各種動作に使用する制御プログラム群やデータが予め記憶されている。具体的には、EEPROM26には、撮像制御プログラム261、速度検出プログラム262、保存数設定プログラム263、保存制御プログラム264、表示制御プログラム265、等が格納されている(図1参照)。
【0035】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の撮影時における制御動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
まず、デジタルカメラ1の電源を投入すると、制御部11のCPU11aは、EEPROM26内の撮像制御プログラム261や表示制御プログラム265を起動して、撮像素子13等を介して取得した所定の被写体のデジタル画像データを連続的にモニタ23に表示する(プレビュー工程:S1)。
【0037】
また、CPU11aは、かかるプレビュー動作時においてEEPROM26内の速度検出プログラム262を起動して、被写体の移動速度を検出する(速度検出工程:S2)。また、CPU11aは、EEPROM26内の保存数設定プログラム263を起動して、被写体の移動速度に応じた前後フレームの保存数Nを設定し、レジスタに記録する(保存数設定工程:S3)。このレジスタの保存数Nは、前記したように、被写体の移動速度に応じて常時更新される。
【0038】
次いで、制御部11のCPU11aは、EEPROM26内の保存制御プログラム264を起動して、保存数設定工程S3で設定された保存数Nが所定数NMAXを超えるか否かを判断する(保存数判定工程:S4)。保存数判定工程S4において、保存数Nが所定数NMAX以下であると判定された場合には、そのまま静止画像取得工程S7に移行する。一方、保存数Nが所定数NMAXを超えると判定された場合には、CPU11aは、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満であるか否かを判断する(空き容量判定工程:S5)。
【0039】
空き容量判定工程S5において、RAM11cの空き容量が所定量VMIN以上であると判定された場合には、そのまま静止画像取得工程S7に移行する。一方、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満であると判定された場合には、CPU11aは、レジスタに記録された保存数Nを所定数NMAXまで低減させる(保存数低減工程:S6)。
【0040】
保存数判定工程S4又は空き容量判定工程S5を経てレジスタに保存数Nが記録された状態、又は、保存数低減工程S6を経てレジスタに所定数NMAXが記録された状態で、ユーザが所定の被写体の静止画像を取得するために操作部24のシャッタボタンを押下操作すると、かかる押下信号を受けた制御部11のCPU11aは、光学系制御部14やTG15を制御して撮像処理を実行する(静止画像取得工程:S7)。この際、制御部11のCPU11aは、撮像制御プログラム261の実行により、シャッタボタン押下操作時における被写体の静止画像情報を取得するとともに、前後フレームを複数枚取得する。
【0041】
次いで、制御部11のCPU11aは、保存制御プログラム264を実行して、静止画像取得工程S7で取得した前後フレームをRAM11cに保存させる(フレーム保存工程:S8)。この際、保存数判定工程S4又は空き容量判定工程S5を経てレジスタに保存数Nが記録されている場合には、前後フレームを保存数NだけRAM11cに保存させる。一方、保存数低減工程S6を経て保存数Nを低減させてレジスタに所定数NMAXが記録されている場合には、前後フレームを数枚おきに間引いて総数をNMAXに調整した上でRAM11cに保存させる。
【0042】
次いで、ユーザが操作部24の再生スイッチを操作すると、その操作信号を受けた制御部11のCPU11aは表示制御プログラム265を起動して、静止画像取得工程S7で取得した被写体の静止画像情報をモニタ22に表示する(静止画像表示工程:S9)。
【0043】
次いで、ユーザは、モニタ22に表示された被写体の静止画像情報が、モニタ22の略中央部に表示されているか否かを判定し(画像位置判定工程:S10)、被写体の静止画像情報がモニタ22の略中央部に表示されていると判定した場合には、そのまま撮影を終了する。
【0044】
一方、被写体の静止画像情報がモニタ22の略中央部に表示されていないと判定した場合には、ユーザは、RAM11cに保存された前後フレームをモニタ22に表示させるために、操作部24の左右矢印キーや決定キー等を操作する(フレーム再生要求工程:S11)。
【0045】
かかる再生要求信号を受けた制御部11のCPU11aは、RAM11cに保存された「row data」の前後フレームに所定の画像処理を施した上で(フレーム画像処理工程:S12)、モニタ22に表示する(フレーム表示工程:S13)。そして、表示された前後フレームの中から、モニタ22の略中央部に表示されているものを検索し、要すれば記録メディア20に保存して、撮影を終了する。
【0046】
以上の実施の形態に係るデジタルカメラ1においては、制御部11のCPU11aが保存数設定プログラム263を実行することにより、移動する被写体の移動速度に応じて前後フレームの保存数Nを自動的に設定する(保存数設定工程:S3)。また、CPU11aが保存制御プログラム264を実行することにより、設定された保存数Nだけ前後フレームをRAM11cに保存させる(フレーム保存工程:S8)。
【0047】
本実施の形態においては、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、前後フレームの保存数Nを比較的多く設定しているので、移動する被写体の静止画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、前後フレームの保存数Nを比較的少なく設定しているので、RAM11cの使用容量を低減させることができる。この結果、RAM11cを他の用途に有効に活用することができる。
【0048】
また、以上の実施の形態に係るデジタルカメラ1においては、設定された保存数Nが所定数NMAXを超える場合であって、RAM11cの空き容量が所定量VMIN未満である場合に、前後フレームを間引いた状態でRAM11cに保存させる(保存数低減工程:S6、フレーム保存工程:S8)。従って、RAM11cの空き容量不足に起因して必要な静止画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。また、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。
【0049】
なお、以上の実施の形態においては、CPU11aを被写体の移動速度を検出する速度検出手段として機能させたが、従来から提案されている光学式速度センサや超音波式速度センサ等を速度検出手段として採用することもできる。また、本実施の形態に係るデジタルカメラ1を構成する各装置の細部構成、及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0050】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、保存数設定手段により、移動する被写体の移動速度に応じて操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する。また、保存制御手段により、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を、保存数設定手段で設定された保存数だけ保存手段に保存させる。
【0051】
例えば、比較的高速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的多く設定することにより、移動する被写体の画像情報を確実に取得して保存することができる。この結果、貴重な撮像機会を逃がすことがなくなる。一方、比較的低速で移動する被写体を撮像する際には、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報の保存数を比較的少なく設定することにより、保存手段の使用容量を低減させることができる。この結果、保存手段を他の用途に有効に活用することができる。
【0052】
請求項2記載の発明によれば、保存制御手段は、設定手段により設定された保存枚数が所定数を超える場合であって、保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、操作手段操作時の前後における被写体の画像情報を部分的に消去した状態で保存手段に保存させる。従って、被写体の撮像から保存までに要する時間を短縮することができる。また、保存手段の空き容量不足に起因して必要な画像情報が保存されなくなるのを未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの撮影時における制御動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
11a CPU(撮像制御手段、速度検出手段、保存数設定手段、保存制御手段)
11c RAM(保存手段)
12 撮像光学系(撮像手段)
13 撮像素子(撮像手段)
24 操作部(操作手段)
N 保存数
NMAX 所定数
VMIN 所定量
Claims (2)
- 所定の被写体の画像情報を取得する撮像手段と、所定の態様で操作されることにより前記撮像手段を作動させる操作手段と、前記操作手段操作時及びその前後における前記被写体の画像情報を連続的に取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段と、前記撮像手段により取得した前記被写体の画像情報を保存する保存手段と、を備えるデジタルカメラにおいて、
前記被写体の移動速度を検出する速度検出手段と、
前記速度検出手段により検出された前記被写体の移動速度に応じて、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報の保存数を自動的に設定する保存数設定手段と、
前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を、前記保存数設定手段により設定された保存数だけ前記保存手段に保存させる保存制御手段と、
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記保存制御手段は、
前記保存数設定手段により設定された保存数が所定数を超える場合であって、前記保存手段の空き容量が所定量未満である場合に、前記操作手段操作時の前後における前記被写体の画像情報を部分的に間引いた状態で前記保存手段に保存させることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102036015A (zh) * | 2009-10-02 | 2011-04-27 | 株式会社尼康 | 摄像装置 |
CN102045527A (zh) * | 2009-10-14 | 2011-05-04 | 株式会社尼康 | 摄像装置及图像处理装置 |
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-
2003
- 2003-07-16 JP JP2003197540A patent/JP2005039353A/ja active Pending
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JP2011097576A (ja) * | 2009-10-02 | 2011-05-12 | Nikon Corp | 撮像装置 |
CN102045527A (zh) * | 2009-10-14 | 2011-05-04 | 株式会社尼康 | 摄像装置及图像处理装置 |
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