JP2005038640A - 有機エレクトロルミネセンス素子 - Google Patents

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Gosuke Sakamoto
豪介 坂元
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Abstract

【課題】従来の有機EL素子には、交流の信号を有機EL素子に印加することによって駆動する方法があるが、有機EL素子が消灯する時間があるために、有機EL素子全体として発光効率が下がってしまう。
そこで、上記問題点を解決するために、有機EL素子を2つ重ねた有機EL素子を交流の信号によって駆動する方法が考えられた。しかし、有機EL素子の重ね方によって、陽極電極として使用されるITO等の透明電極はスパッタリング等の方法によって形成されるため、ITO等の透明電極が形成される最中に有機層が傷つけられてしまうという問題が生じる場合があり、また、陰極電極と陽極電極とが接触すると、陰極電極となる材料と陽極電極となる材料との仕事関数の違いから、一方の材料の劣化速度が速まり、寿命が短くなってしまう場合がある
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明は、絶縁層等を陰極電極と陽極電極との間に設ける。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネセンス素子(以下、「エレクトロルミネセンス」を「EL」と略記する。)に関する。特に、有機EL素子の内部に、絶縁層を備えた有機EL素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1および図2は、従来の有機EL素子を表した図である。図2(1)は、陰極電極が1つの有機EL素子を表した図である。図2(2)は、陽極電極が1つの有機EL素子を表した図である。図2(3)は、陰極電極と陽極電極を1つの電極とした有機EL素子を表した図である。図1および図2において、10は陽極電極、11は有機層、12は陰極電極、13は信号発生装置をそれぞれ示す。100および200は従来の有機EL素子を示す。
【0003】
従来の有機EL素子では、図1に示すように、有機EL素子100に信号発生装置13を接続し、直流の信号を有機EL素子100に印加することによって駆動することが多い。このとき、例えば、直流の電圧信号によって有機EL素子100を駆動した場合、有機層11に電荷が蓄積し、有機層11の発光効率が低下してしまう。この問題を解決するために、交流の信号を有機EL素子100に印加することによって駆動する方法もある(例えば、特許文献1参照。)。しかし、交流の電圧信号によって有機EL素子100を駆動した場合、陰極電極12に対する陽極電極10の電位が相対的に有機EL素子100が発光する閾値の電圧より下のとき、有機EL素子が消灯するために、有機EL素子全体として発光効率が下がってしまう。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、図2(1)から図2(3)に示すように、有機EL素子を2つ重ねた有機EL素子200を交流の信号によって駆動する方法が考えられた。しかし、図2(1)および図2(2)に示す有機EL素子200の場合、有機EL素子200を製造するとき、有機層11の上に陽極電極10を形成する工程が必要となる。このとき、陽極電極10として、ITO等の透明電極が使用されることが多く、ITO等の透明電極はスパッタリング等の方法によって形成されるため、ITO等の透明電極が形成される最中に有機層11が傷つけられてしまうという問題が生じる。
【0005】
一方、図2(3)に示す有機EL素子200では、陰極電極12と陽極電極10とが接触すると、陰極電極12となる材料と陽極電極10となる材料との仕事関数の違いから、一方の材料の劣化速度が速まり、寿命が短くなってしまう。また、同様に、両材料の仕事関数の違いから、有機層11への電子およびホールの注入効率が下がるため、有機層11の発光効率が下がってしまうという問題が生じる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−30862号公報 (第(1)頁〜第(10)頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解決するために、長時間にわたって高い発光効率を保つことが可能な有機EL素子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本願発明は、少なくとも、第1の陰極電極と、第1の有機層と、第1の陽極電極と、第2の陰極電極と、第2の有機層と、第2の陽極電極と、を順に有する有機エレクトロルミネセンス素子であって、該第1の陽極電極と該第2の陰極電極との間に絶縁層を有し、かつ該第1の陰極電極と該第1の陽極電極とに繰り返し形状の信号を発生する信号発生装置の対となる出力端子が接続され、該第2の陰極電極と該第2の陽極電極とに該信号発生装置の他の対となる出力端子が接続されている有機エレクトロルミネセンス素子である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面に記載されている番号について、101は第1の陽極電極、311は第1の有機層、312は第2の有機層、111は第1の陰極電極、102は第2の陽極電極、112は第2の陰極電極、14は信号発生装置、15は対となる出力端子、16は本願発明を構成する要素の1つとしての有機EL素子、をそれぞれ示し、本願発明の説明に共通に用いる。
【0010】
本願発明の実施の形態について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態による有機EL素子と信号発生装置とを接続した図である。図3において、31は絶縁層、300は本実施の形態による有機EL素子をそれぞれ示している。
【0011】
ここで、有機層11には、少なくとも発光層を含み、発光層以外にも種々の層を含む場合がある。例えば、陰極電極の側から順に、電子注入輸送層と、発光層と、ホール注入輸送層と、の任意の層を含む場合がある。電子注入輸送層は、発光層と陰極電極との整合性を良好なものとすることが可能で、発光層での発光効率を高めることが可能となる。また、ホール注入輸送層は、発光層と陽極電極との整合性を良好なものとすることが可能で、発光層での発光効率を高めることが可能となる。また、本来発光層が発光するのであるが、本明細書では、有機層11での発光を発光層での発光と同義の用語として使用する。なお、以下、有機層については上記と同様の意味を持つ用語として使用する。
【0012】
本実施の形態では、少なくとも、陰極電極111と、有機層311と、陽極電極101と、陰極電極112と、有機層312と、陽極電極102と、を順に有する有機エレクトロルミネセンス素子であって、陽極電極101と陰極電極112との間に絶縁層31を有し、かつ陰極電極111と陽極電極101とに繰り返し形状の信号を発生する信号発生装置14の対となる出力端子15が接続され、陰極電極112と陽極電極102とに信号発生装置14の他の対となる出力端子15が接続されていることを特徴とする。
【0013】
有機EL素子100を陽極電極102を基板上に形成し、その後、陰極電極112と、陽極電極101と、陰極電極111とを順に形成する図3に示す構造とすれば、有機層の上に陽極電極を設ける必要がなく、陽極電極を形成することによって有機層を傷つけることがなくなる。
【0014】
また、絶縁層31を陰極電極112と陽極電極101との間に設けることによって、陰極電極112と陽極電極101とが直接接触することがなく、陰極電極112となる材料と陽極電極101となる材料の仕事関数の違いが両材料の劣化速度に影響を及ぼさず、陰極電極112となる材料および陽極電極101となる材料の寿命を延ばすことが可能となる。また、同様に、陰極電極112となる材料および陽極電極101となる材料の仕事関数が変化することもなく、有機層311および有機層312への電子またはホールの注入効率の低下の原因となることもなくなる。
【0015】
絶縁層31として、SiO、SiC等からなる透明な絶縁材料を用いるのが望ましい。絶縁層31として、SiO、SiC等からなる透明な絶縁材料を用いると、陰極電極112と陽極電極101との間の絶縁性がよく、また、有機層311または有機層312で発光した光が絶縁層を透過し、陽極電極102または陰極電極111の側から有機層311および312で発光した光を同時に取り出すことが可能となり、有機EL素子300を交流の信号によって駆動しても有機層311と有機層312とが共に発光するため、有機EL素子300全体として、発光強度の低下を抑えることが可能となる。
【0016】
本実施の形態では、図3において、陰極電極111または陽極電極101の一方と、陰極電極112または陽極電極102の一方と、を接続することが可能である。このとき、信号発生装置14で発生させる信号を換えることによって、有機層131および有機層132を同期または非同期で発光させることが可能となる。
【0017】
なお、当然に、陰極電極と陽極電極とに、まったく独立に対となる出力端子15を接続してもよい。この場合は、有機層131および有機層132を非同期で発光させることが可能となる。つまり、信号発生装置14の内部で、同期した2つの信号を発生させた場合、それぞれの有機EL素子16を交互に点滅させ、または、同時に点滅させることが可能となる。一方、信号発生装置14の内部で、非同期である2つの信号を発生させた場合、それぞれの有機EL素子16をまったく独立に点滅させることが可能となる。
【0018】
また、図3において、陰極電極111または陽極電極101の一方と、陰極電極112または陽極電極102の一方と、を接続し、陰極電極111または陽極電極101の他方と、陰極電極112または陽極電極102の他方と、を接続することが可能である。このとき、信号発生装置14によって1つの信号を発生させれば、有機層131と有機層132とを同期して発光させることが可能となる。
【0019】
繰り返し形状の信号は、有機層131および有機層132が点灯する信号と有機層131および有機層132が消灯する信号との繰り返し形状の信号とするのが望ましい。また、繰り返し形状の信号の波形は、例えば、正弦波形状、矩形形状、三角形状の信号とすることができる。これらの信号を有機EL素子300に印加すると、有機層131および有機層132が消灯する時間があり、有機層131および有機層132がゆっくり劣化し、有機層311および有機層312を長時間発光させることが可能である。
【0020】
また、さらに、繰り返し形状の信号を有機層131および有機層132が点灯する信号と有機層131および有機層132が消灯する信号との繰り返し形状の信号で、かつ交流の信号としてもよい。これらの信号を有機EL素子300に印加すると、例えば、陰極電極111に対する陽極電極101の電位が相対的に有機EL素子16が発光する閾値の電圧より上のとき有機層131は点灯しており、陰極電極111に対する陽極電極101の電位が相対的に有機EL素子16が発光する閾値の電圧より下のとき有機層131は消灯している。有機層131が消灯するとき、有機EL素子100に印加された信号により、有機層131に蓄積した電荷を有機層131の外に排出することが可能で、有機層131を長時間効率よく発光させることが可能である。
【0021】
なお、図3において、信号発生装置14の代替として直流の信号を発生する信号発生装置と有機EL素子300とを接続することは当然のごとく可能である。
【0022】
また、繰り返し形状の信号の周波数は、50Hz以上が望ましい。繰り返し形状の信号の周波数を50Hz以上とすると、有機層311および有機層312の点滅間隔が、人間が認識できる最小の間隔より狭く、連続して発光しているように見え、有機EL素子300を液晶のバックライト等に利用することが可能となる。さらに、繰り返し形状の信号の周波数は50Hzまたは60Hzでもよい。この場合、繰り返し形状の信号として、家庭用電源の交流電圧の周波数をそのまま流用することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、有機層への電子またはホールの注入効率の低下を抑えることが可能で、長時間にわたって高い発光効率を保つことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の有機EL素子を表した図である。
【図2】従来の有機EL素子を表した図である。(1)は、陰極電極が1つの有機EL素子を表した図である。(2)は、陽極電極が1つの有機EL素子を表した図である。(3)は、陰極電極と陽極電極を1つの電極とした有機EL素子を表した図である。
【図3】本願発明の実施の形態による有機EL素子と信号発生装置とを接続した図である。
【符号の説明】
10:陽極電極
11:有機層
12:陰極電極
13:信号発生装置
14:信号発生装置
15:対となる電極端子
16:有機EL素子
31:絶縁層
101:第1の陽極電極
111:第1の陰極電極
102;第2の陽極電極
112:第2の陰極電極
100:従来の有機EL素子
200:従来の有機EL素子
300:本願発明の実施の形態による有機EL素子

Claims (1)

  1. 少なくとも、第1の陰極電極と、第1の有機層と、第1の陽極電極と、第2の陰極電極と、第2の有機層と、第2の陽極電極と、を順に有する有機エレクトロルミネセンス素子であって、該第1の陽極電極と該第2の陰極電極との間に絶縁層を有し、かつ該第1の陰極電極と該第1の陽極電極とに繰り返し形状の信号を発生する信号発生装置の対となる出力端子が接続され、該第2の陰極電極と該第2の陽極電極とに該信号発生装置の他の対となる出力端子が接続されている有機エレクトロルミネセンス素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012023795A2 (ko) * 2010-08-17 2012-02-23 주식회사 엘지화학 유기발광장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012023795A2 (ko) * 2010-08-17 2012-02-23 주식회사 엘지화학 유기발광장치
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