JP2005037996A - 画像処理装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】RGBの値を独立に変更する従来の色調整方法では思った色に調整しにくく、一方、色相と彩度で調整する方法では、RGBとは異なる色空間のため理解しにくく、また、色相と彩度とを独立に操作するのが難しかった。
【解決手段】ユーザーが3次元座標指定手段101により3次元位置を指定すると、ジオメトリ演算手段107はユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元座標演算を行い、3次元画像レンダリング手段104は、ジオメトリ演算後の中間情報に基づき3次元GUI画像を生成し、画像表示手段105は3次元GUI画像を表示する。一方、色度座標射影手段106はユーザー指定3次元座標情報に基づき、色度座標へ射影を行い、色調整の目標点を算出し、変換行列算出手段102は目標点情報と基準点情報から変換行列を算出し、色変換手段103は変換行列要素情報を入力画像信号に乗算し、色調整された画像信号を出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】ユーザーが3次元座標指定手段101により3次元位置を指定すると、ジオメトリ演算手段107はユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元座標演算を行い、3次元画像レンダリング手段104は、ジオメトリ演算後の中間情報に基づき3次元GUI画像を生成し、画像表示手段105は3次元GUI画像を表示する。一方、色度座標射影手段106はユーザー指定3次元座標情報に基づき、色度座標へ射影を行い、色調整の目標点を算出し、変換行列算出手段102は目標点情報と基準点情報から変換行列を算出し、色変換手段103は変換行列要素情報を入力画像信号に乗算し、色調整された画像信号を出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータや情報端末等において、画像データの色合いの変更や調整に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ、デジタルカメラ等の普及により、画像データや映像データをディスプレイモニタに表示するアプリケーションが普及している。画像データをディスプレイモニタに表示する場合、画像データを取り込んだカメラデバイスとディスプレイデバイスとの色合いの違いにより、正確な色合いで表示できない場合があり、画像データを表示する際に、色合いを調整する必要がある。
【0003】
また、ユーザーの好みに合わせて表示画面の色合いを変更したり、コンピュータ上でユーザーの好みに合わせて色合いを変更して画像データを編集するような用途が普及している。
【0004】
画像データの色合いを調整する方法として、(1)R(赤)、G(緑)、B(青)の値を変更する方法、(2)色空間を明度、色相、彩度に変換し、色相および彩度を変更する方法、が一般的に用いられている。図20に2つの色合い調整方法に関する説明図を示す。図20の(a)は(1)の方法に対応し、図20の(b)は(2)の方法に対応した説明図であり、どちらも、各要素の値をスライドバーによって変更するものである。また、図20の(c)に示すように、同図(2)の方法の色調整をグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を用いて調整できるものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−285414号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の(1)の方法では、ユーザーが理解しやすいR、G、Bの値を変更するため、容易に色合いを調整できるが、例えばRの値を大きくした場合は、画像全体が赤みを帯びるといった作用があり、最終的な色合いを調整するのは困難であった。こうした課題を解決するために、色空間変換して、RGBから明度、色相、彩度で表現される色空間に変換した後に色調整を行う(2)の方法が用いられるようになった。(2)の方法では、色相の変更では色合いを変更し、彩度の変更では鮮やかさの変更を行うことが可能であるが、R、G、Bの場合とは異なり、ユーザーが直感的に理解しにくい色空間であるため、どの色に対して操作しているのかが直感的に理解しづらく、わかりやすいユーザーインターフェースを実現するのが困難であった。また、色相と彩度とを独立に操作する必要があり、ユーザーは操作の組み合わせを考慮しながら色合いを調整する必要があり、スキルが要求される。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するために創案されたもので、ユーザー操作に応じて、ユーザーが直感的に理解しながら、画像データの色合いを容易に変更、調整する画像処理装置および方法を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1に係る発明)は、ユーザー入力により移動操作された3次元仮想空間内の制御点より、3次元位置を指定してユーザー指定3次元座標情報を出力する3次元座標指定手段と、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元画像を生成するための座標演算を行い、中間情報として出力するジオメトリ演算手段と、中間情報に基づき、3次元GUI画像を生成して出力する3次元画像レンダリング手段と、3次元GUI画像を表示する画像表示手段と、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を色度座標へ射影を行い、色度座標上で色調整の目標となる点を算出して目標点情報を出力する色度座標射影手段と、目標点情報と所定の基準点情報とから色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報を出力する変換行列算出手段と、変換行列要素情報を入力画像信号に乗算して、色調整された画像信号を出力する色変換手段とを備える。
【0009】
また、本発明(請求項10に係る発明)は、前記3次元画像レンダリング手段により出力されたGUI画像情報と、色変換手段に入力された入力画像信号および色調整された出力画像信号とを合成して、表示画像情報として画像表示手段に出力する。
【0010】
また、本発明(請求項11に係る発明)は、3次元座標指定手段の代わりに、ユーザー入力により拡大・縮小、平行移動、回転などのアフィン変換係数を指定しアフィン変換係数情報を出力するアフィン変換係数指定手段と、アフィン変換係数情報に基づき、基準点および制御点の3次元座標情報に対してアフィン変換を行い、アフィン変換後3次元座標情報として出力するアフィン変換手段とを備える。
【0011】
また、本発明(請求項14に係る発明)は、ジオメトリ演算手段、色度座標射影手段、色変換手段を、行列演算を時分割で処理する行列演算手段に置き換えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は上記の各手段の制御動作をコンピュータプログラムで実行するものでもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、3次元座標指定手段101はユーザー入力に応じてユーザー指定の色調整レベルを決定してユーザー指定3次元座標情報を出力し、ジオメトリ演算手段107はユーザー指定3次元座標情報に基づき、行列変換により透視変換を行い、3次元画像レンダリング手段104はジオメトリ演算手段107が出力する中間情報に基づきレンダリング処理を行い3次元GUI画像を生成し、画像表示手段105は生成された3次元GUI画像を表示する。また、色度座標射影手段106はユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を、色度座標系に射影変換し、ユーザーの指定した色調整の目標点を算出し、変換行列算出手段102は所定の基準点情報と入力された目標点情報とから、色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、色変換手段103は入力された画像信号に対して、算出された変換行列を乗算し、色を変更した出力画像信号を出力する。
【0014】
次に、本実施の形態1による画像処理装置の動作について説明する。図2に本発明による色調整に関する概念図を示す。また、図15は本実施の形態における画像処理方法の手順を説明するフローチャートである。本発明の色調整は、大きく2つの処理で構成される。(1)色調整のためのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を描画して表示する処理(ステップ1502)と、(2)色調整のための色変換行列を算出する処理(ステップ1503)である。図2において、左向きの透視変換を示す矢印が(1)の処理に相当し、下向きの色度座標射影を示す矢印が(2)の処理に相当する。図2に示すように3次元オブジェクトを操作して、3次元のGUIを描画すると同時に、色調整の操作を行う点が本発明の特徴である。
【0015】
図3および図5に、操作のための3次元オブジェクトの例を示す。操作にあたっては、図3および図5に示すように、基準レベルに対してユーザーが調整レベルを指定し、色調整のための色変換行列を算出する。図3および図5においては、R,G,Bの基準点を結んで構成される三角形が基準面として表示され、ユーザーが指定した各色に対応する制御点を結んで構成される三角形がユーザー指定面として表示される。また、図5のように、4面体のような3次元オブジェクトを表示して操作する方が、基準点と制御点との対応がより分かりやすく見やすい場合もある。また、図7のように、3次元GUIで表示する図形については正規化を行う座標正規化手段(または、座標正規化ステップ)を追加し、例えば、基準となる3角形については、正三角形として扱うことにより、より見やすいGUIが実現可能である。
【0016】
最初に、(1)の処理の動作について、図15、図16のフローチャートを用いて説明する。図16は色調整のためのGUIを描画して表示する手順を説明するフローチャートである。
【0017】
まず、ユーザー入力に応じて3次元座標指定手段101によりユーザー指定の色調整レベルを決定し、ユーザー指定3次元座標情報として、ジオメトリ演算手段107と色度座標射影手段106に出力する(ステップ1501)。ジオメトリ演算手段107では、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、行列変換により透視変換を行い、3次元GUI描画のための中間情報を3次元画像レンダリング手段104に出力する(ステップ1601)。3次元画像レンダリング手段104では、入力された中間情報に基づきレンダリング処理を行い、3次元GUI画像を生成し、GUI画像情報を画像表示手段105に出力し(ステップ1602)、画像表示手段105に3次元GUI画像が表示される(ステップ1603)。ユーザーはこの3次元GUI画像を参照しながら、色調整レベルを変更する。
【0018】
また、入力画像によっては、カメラ撮影時にガンマ補正が施されたものもあるため、色情報の線形性が保たれない場合がある。したがって、逆ガンマ補正手段(又は、ガンマ補正ステップ)追加し、入力画像に対して逆ガンマ補正をかけて色情報の線形性を確保した上で、色変換処理を行うことにより、ガンマ補正による弊害を回避することが可能となる。
【0019】
次に、(2)の処理の動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17は色調整のための色変換行列を算出する手順を説明するフローチャートである。
【0020】
色度座標射影手段106では、入力されたユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を、xy色度図などの色度座標系に射影変換し、ユーザーの指定した色調整の目標点を算出し、目標点情報として、変換行列算出手段102に出力する(ステップ1701)。
【0021】
図4に色度座標系に射影した目標点、基準点の一例を示す。色度図においては、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応する色度点を参照する。図4において、RGB各点で構成される三角形の内部にある点Wは白色に対応した白色点である。白色点Wから距離が離れるほど、色の鮮やかさが増す。また白色点Wを中心に回転することにより、色合いが変化する。図4のように目標点(R1,G1,B1)を基準点(R,G,B)の外側に設定して色調整する場合は、色の鮮やかさが増し、図4とは反対に、目標点を基準点の内側に設定して色調整する場合は、色の鮮やかさが減ることとなる。
【0022】
また、図6のように色度座標系への射影の際に、基準点情報の白色点が色度図の原点に重なるように射影して、色変換行列を算出すれば、色調整に伴う白色への色つきの弊害を抑制することが可能となる。
【0023】
変換行列算出手段102では、所定の基準点情報と入力された目標点情報とから、色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報として色変換手段103に出力する(ステップ1702)。基準点情報としては、テレビやビデオの業界での標準であるNTSCやハイビジョンテレビの色度点、PCの業界で標準化されているsRGBの色度点などを用いることが考えられる。また、装置設計者が、調整の基準となる点を適当に選んでもかまわない。また、目標点情報を記憶し、次の調整時に、基準点として、前回の目標点を採用し、変換行列を準じ更新してもかまわない。さらに、色変換後の出力画像を表示する表示デバイスの色特性を計測し、計測された色度座標情報を基準点とすれば、表示デバイスの色再現性を補正した上で、色調整することも可能となる。特に基準点を表示デバイスの特性とし、目標点をNTSCなどの標準規格に準じた色度点として、色変換を行えば、色補正を実現することも可能である。
【0024】
次に、変換行列算出手段102における変換行列の算出方法の一例について説明する。色変換処理は入力画像の画素値(R,G,B)から色調整後の出力画像の画素値(R1,G1,B1)への変換を、3x3行列Aを用いて、(数1)の式に準じて実行される。
【0025】
【数1】
【0026】
3×3行列Aを算出する過程において、色調整はxy色度図上で操作するため、RGB色空間からXYZ色空間への変換を行い、正規化してxy色度図上での位置を算出する。以下にRGBからXYZへの色空間変換の式を3×3行列Tを用いて、(数2)に示す。
【0027】
【数2】
【0028】
xy色度図上において、xは、X+Y+Z=Sとして、x=X/S、xy色度図上でのyは、X+Y+Z=Sとしてy=Y/Sと表される。
【0029】
前記目標点情報と基準点情報のxy色度図上の座標に基づき、色調整のためのxy色度図上での変換行列を算出し、さらにxy色度図からXYZ色空間、さらにRGB色空間へ変換を考慮して最終的な変換行列を算出する。以下に、XYZからRGBへの色空間変換の式を(数3)に示す。
【0030】
【数3】
【0031】
xy色度図上における、変換前の点を(x,y,z)、変換後の点を(x1,y1,z1)とすると、(数1)から(数3)より、色変換は(数4)の式で表される。
【0032】
【数4】
【0033】
基準点情報を構成する赤、緑、青に対応する色度図上の座標を(数5)に示す。
【0034】
【数5】
【0035】
目標点情報を構成する赤、緑、青に対応する色度図上の座標を(数6)に示す。
【0036】
【数6】
【0037】
以上の式により、色変換のための変換行列Aは、(数7)により算出される。
【0038】
【数7】
【0039】
色変換手段103では、入力された画像信号に対して、変換行列算出手段102で算出した変換行列を乗算し、色を変更した画像信号を出力する(ステップ1703)。
【0040】
ここで、図8のように変換行列算出手段102と色変換手段103との間に行列要素記憶手段108を追加する。図8において、色調整部201は3次元座標指定手段101、変換行列算出手段102、3次元画像レンダリング手段104、画像表示手段105、色度座標射影手段106、ジオメトリ演算手段107により構成され、色変換部202は色変換手段103、行列要素記憶手段108により構成されている。このような構成にすることにより、色調整部201にて調整し、算出した変換行列要素情報を行列要素記憶手段108に記憶しておけば、色変換部202にて、一度、設定した色調整の条件を用いて画像を出力したい場合に、色調整部201を停止させて変換することが可能となる。この構成は、テレビなどの色調整に適している。
【0041】
以上のように、本発明の実施の形態1による画像処理装置では、操作のための3次元仮想空間における制御点と、操作による色変更の目標点の色度点とを対応付け、3次元仮想空間を用いたGUIを参照しながら色調整の操作を行うことにより、ユーザーが色変更の度合いやどの色に対する変更かを直感的に把握しながら、容易に色調整することが可能となる。
【0042】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図9において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0043】
図9において、画像合成手段109は入力画像信号と色変換手段103から入力された出力画像信号と、3次元画像レンダリング手段104から入力されたGUI画像情報とを合成し、表示画像情報として画像表示手段105に出力する。
【0044】
次に、本実施の形態2による画像処理装置の動作について図18のフローチャートを用いて説明する。図18は本実施の形態における色調整のためのGUIを描画して表示する手順を説明するフローチャートであり、図16と同様の構成要素は同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形態2は、本実施の形態1に、画像合成手段109を追加した構成になっており、本実施の形態1と共通の部分は、動作も共通であるため、本実施の形態2で追加された部分について説明する。
【0045】
画像合成手段109では、入力画像信号と色変換手段103から入力された出力画像信号と、3次元画像レンダリング手段104から入力されたGUI画像情報とを合成し、表示画像情報として画像表示手段105に出力し(ステップ1804)、画像表示手段105にて表示する(ステップ1603)。
【0046】
図10に本実施の形態2による3次元GUIの表示例を示す。図10のように、GUI画像を参照しながら色調整の操作を行い、入力画像と出力画像とを比較し、色の変化を確認しながら色調整を行うことが可能となり、わかりやすい操作を実現できる。
【0047】
(実施の形態3)
図11は本発明の実施の形態3における画像処理装置の構成を示すブロック図である。図11において、図1と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図19は本実施の形態における画像処理方法の手順を示すフローチャートである。図19において、図15と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。
【0048】
図11において、アフィン変換係数指定手段110はユーザー入力により、拡大・縮小、平行移動、回転を表現するアフィン変換係数の値を指定し(ステップ1901)、アフィン変換手段111はGUIにおいて3次元空間に設定した目標点、制御点などの3次元座標情報に対してアフィン変換を施し、アフィン変換後3次元座標として、ジオメトリ演算手段107および色度座標射影手段106とに出力する(ステップ1902)。
【0049】
次に、本実施の形態3による画像処理装置の動作について説明する。本実施の形態3は、本実施の形態1に、アフィン変換係数指定手段110とアフィン変換手段111を追加した構成になっており、本実施の形態1との共通部分は、動作も共通であるため、本実施の形態3で追加された部分について説明する。
【0050】
アフィン変換係数指定手段110では、ユーザー入力により、GUIにおける制御点の位置を変更するのではなく、拡大・縮小、平行移動、回転を表現するアフィン変換係数の値を指定して、アフィン変換係数をアフィン変換手段111に出力する。
【0051】
図12に本実施の形態3による画像処理装置による3次元GUIの表示例を示す。図12に示すように、基準点RGBで構成される三角形を拡大(同図のR1G1B1で構成される三角形)、縮小することで彩度の調整、基準点RGBで構成される三角形をWで示される白色点Wを中心として回転させることにより、色相の調整、また、平行移動することにより白色点の調整を行うことができる。
【0052】
アフィン変換手段111では、GUIにおいて3次元空間に設定した目標点、制御点などの3次元座標情報に対してアフィン変換を施し、アフィン変換後3次元座標として、ジオメトリ演算手段107および色度座標射影手段106とに出力する。
【0053】
以上のように、本発明の実施の形態3による画像処理装置では、アフィン変換係数を用いてユーザーの色調整度合いを指定することにより、拡大・縮小、平行移動、回転といった、ユーザーの操作としてなじみやすい要素で設定することができ、容易な操作を実現することが可能となる。
【0054】
また、位置変更について、任意の位置に変更する場合にくらべ、あらかじめアフィン変換の行列を準備しておくことが可能であるため、ジオメトリ演算の処理を簡略化でき、行列要素のテーブル化などにより行列演算処理の高速化を実現することが可能となる。
【0055】
(実施の形態4)
本発明を構成するジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理は行列演算であり、各処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【0056】
図13は本発明の実施の形態4に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図14は本発明の実施の形態4に関する画像処理方法の一例を示すフローチャートである。本実施の形態は、上記の3つの処理をすべて統合した場合であるが、他に、3つの処理のうちの2つの処理を選択して、統合する場合も考えられる。
【0057】
図13において、図1と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図13において、行列演算手段112は本実施の形態1のジオメトリ演算手段107と色度座標射影手段106と色変換手段103とを統合したものであり、行列要素切替手段113は時分割で行列要素を切り替えて、ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理と色変換処理とを実行する。
【0058】
また、図14において、図15、図16、図17と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図14において、行列演算ステップ1401は、本実施の形態1のジオメトリ演算ステップ1601と色度座標射影ステップ1701と色変換ステップ1703とを統合したものであり、行列要素切替ステップ1402は時分割で行列要素を切り替えて、ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理と色変換処理とを実行する。
【0059】
次に、本実施の形態4による画像処理装置の動作について説明する。
【0060】
一般に3次元空間における座標変換では、x、y、zの3次元にパラメータを1つ追加した同次座標系が用いられ、4x4行列の小数点演算が実行される。ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理とは4x4の行列演算である(ステップ1401)。一方、色変換処理では(ステップ1403、ステップ1404、ステップ1702)、R、G、Bの3つの値に対して3x3行列の整数演算が実行される。したがって、行列演算手段112として、4x4行列の小数点演算器を用意し、色変換処理の場合は整数から小数点へデータ型を変換した上で(ステップ1402)、4x4の行列要素のうちの3x3の行列要素に代入して演算し、演算結果を小数点から整数へ変換すれば、上記、3つの処理の統合が可能である(ステップ1401)。
【0061】
特に、上記、実施の形態3のようにアフィン変換係数で操作を行う場合、アフィン変換手段111の行列演算を行列演算手段112に容易に統合可能である。
【0062】
以上のように、本発明の実施の形態4による画像処理装置では、ジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【0063】
また、近年、パーソナルコンピュータでは3次元画像描画の際のジオメトリ演算を高速化するための行列演算ハードウェアが搭載されたり、パーソナルコンピュータの心臓部であるCPUにおいて、行列演算を高速化するハードウェア演算器を有しているため、本実施の形態のように行列演算を統合して、行列演算の高速化ハードウェアを使用して、高速処理を実現可能である。
【0064】
なお、本発明のいずれの実施の形態においても、以上説明した各手段の機能の全部または一部、または、各ステップの全部または一部をコンピュータにより実行させるプログラムを格納する記録媒体を用いてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、操作のための3次元仮想空間における制御点と、操作による色変更の目標点の色度点とを対応付け、3次元仮想空間を用いたGUIを参照しながら色調整の操作を行うことにより、ユーザーが色変更の度合いやどの色に対する変更かを直感的に把握しながら、容易に色調整することが可能となる。
【0066】
さらに、入力画像信号と色調整後の出力画像信号とGUI画像とを同時に表示することにより、色調整の結果を確認しながら、色調整操作を行えるため、わかりやすい操作を実現することが可能である。
【0067】
また、アフィン変換係数を用いてユーザーの色調整度合いを指定することにより、拡大・縮小、平行移動、回転といった、ユーザーの操作としてなじみやすい要素で設定することができ、容易な操作を実現することが可能となる。
【0068】
さらに、本発明を構成する、ジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図2】同3次元GUIを用いた色調整に関する概念図
【図3】同3次元GUIを用いた色調整の操作に関する説明図
【図4】同色度図上に射影された目標点および基準点に関する説明図
【図5】同4面体を用いて3次元GUI画面を構成する色調整の表示の一例を示す図
【図6】同基準点情報の白色点を色度図の原点に射影する場合に関する説明図
【図7】同基準点および目標点を正規化して表示する場合に関する説明図
【図8】同行列要素記憶手段を追加した本発明の実施の形態1の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図10】同3次元GUI表示画面の一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態3における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図12】同3次元GUI表示画面の一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態4における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態4における画像処理方法を説明するフローチャート
【図15】本発明の実施の形態1における画像処理方法を説明するフローチャート
【図16】同色調整のためのGUIを描画して表示する処理を説明するフローチャート
【図17】同色調整のための色変換行列を算出する処理を説明するフローチャート
【図18】本発明の実施の形態2における画像処理方法を説明するフローチャート
【図19】本発明の実施の形態3における画像処理方法を説明するフローチャート
【図20】従来の色調整方法に関する説明図
【符号の説明】
101 3次元座標指定手段
102 変換行列算出手段
103 色変換手段
104 3次元画像レンダリング手段
105 画像表示手段
106 色度座標射影手段
107 ジオメトリ演算手段
108 行列要素記憶手段
109 画像合成手段
110 アフィン変換係数指定手段
111 アフィン変換手段
112 行列演算手段
113 行列要素切替手段
201 色調整部
202 色変換部
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータや情報端末等において、画像データの色合いの変更や調整に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータ、デジタルカメラ等の普及により、画像データや映像データをディスプレイモニタに表示するアプリケーションが普及している。画像データをディスプレイモニタに表示する場合、画像データを取り込んだカメラデバイスとディスプレイデバイスとの色合いの違いにより、正確な色合いで表示できない場合があり、画像データを表示する際に、色合いを調整する必要がある。
【0003】
また、ユーザーの好みに合わせて表示画面の色合いを変更したり、コンピュータ上でユーザーの好みに合わせて色合いを変更して画像データを編集するような用途が普及している。
【0004】
画像データの色合いを調整する方法として、(1)R(赤)、G(緑)、B(青)の値を変更する方法、(2)色空間を明度、色相、彩度に変換し、色相および彩度を変更する方法、が一般的に用いられている。図20に2つの色合い調整方法に関する説明図を示す。図20の(a)は(1)の方法に対応し、図20の(b)は(2)の方法に対応した説明図であり、どちらも、各要素の値をスライドバーによって変更するものである。また、図20の(c)に示すように、同図(2)の方法の色調整をグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を用いて調整できるものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−285414号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の(1)の方法では、ユーザーが理解しやすいR、G、Bの値を変更するため、容易に色合いを調整できるが、例えばRの値を大きくした場合は、画像全体が赤みを帯びるといった作用があり、最終的な色合いを調整するのは困難であった。こうした課題を解決するために、色空間変換して、RGBから明度、色相、彩度で表現される色空間に変換した後に色調整を行う(2)の方法が用いられるようになった。(2)の方法では、色相の変更では色合いを変更し、彩度の変更では鮮やかさの変更を行うことが可能であるが、R、G、Bの場合とは異なり、ユーザーが直感的に理解しにくい色空間であるため、どの色に対して操作しているのかが直感的に理解しづらく、わかりやすいユーザーインターフェースを実現するのが困難であった。また、色相と彩度とを独立に操作する必要があり、ユーザーは操作の組み合わせを考慮しながら色合いを調整する必要があり、スキルが要求される。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するために創案されたもので、ユーザー操作に応じて、ユーザーが直感的に理解しながら、画像データの色合いを容易に変更、調整する画像処理装置および方法を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明(請求項1に係る発明)は、ユーザー入力により移動操作された3次元仮想空間内の制御点より、3次元位置を指定してユーザー指定3次元座標情報を出力する3次元座標指定手段と、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元画像を生成するための座標演算を行い、中間情報として出力するジオメトリ演算手段と、中間情報に基づき、3次元GUI画像を生成して出力する3次元画像レンダリング手段と、3次元GUI画像を表示する画像表示手段と、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を色度座標へ射影を行い、色度座標上で色調整の目標となる点を算出して目標点情報を出力する色度座標射影手段と、目標点情報と所定の基準点情報とから色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報を出力する変換行列算出手段と、変換行列要素情報を入力画像信号に乗算して、色調整された画像信号を出力する色変換手段とを備える。
【0009】
また、本発明(請求項10に係る発明)は、前記3次元画像レンダリング手段により出力されたGUI画像情報と、色変換手段に入力された入力画像信号および色調整された出力画像信号とを合成して、表示画像情報として画像表示手段に出力する。
【0010】
また、本発明(請求項11に係る発明)は、3次元座標指定手段の代わりに、ユーザー入力により拡大・縮小、平行移動、回転などのアフィン変換係数を指定しアフィン変換係数情報を出力するアフィン変換係数指定手段と、アフィン変換係数情報に基づき、基準点および制御点の3次元座標情報に対してアフィン変換を行い、アフィン変換後3次元座標情報として出力するアフィン変換手段とを備える。
【0011】
また、本発明(請求項14に係る発明)は、ジオメトリ演算手段、色度座標射影手段、色変換手段を、行列演算を時分割で処理する行列演算手段に置き換えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は上記の各手段の制御動作をコンピュータプログラムで実行するものでもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、3次元座標指定手段101はユーザー入力に応じてユーザー指定の色調整レベルを決定してユーザー指定3次元座標情報を出力し、ジオメトリ演算手段107はユーザー指定3次元座標情報に基づき、行列変換により透視変換を行い、3次元画像レンダリング手段104はジオメトリ演算手段107が出力する中間情報に基づきレンダリング処理を行い3次元GUI画像を生成し、画像表示手段105は生成された3次元GUI画像を表示する。また、色度座標射影手段106はユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を、色度座標系に射影変換し、ユーザーの指定した色調整の目標点を算出し、変換行列算出手段102は所定の基準点情報と入力された目標点情報とから、色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、色変換手段103は入力された画像信号に対して、算出された変換行列を乗算し、色を変更した出力画像信号を出力する。
【0014】
次に、本実施の形態1による画像処理装置の動作について説明する。図2に本発明による色調整に関する概念図を示す。また、図15は本実施の形態における画像処理方法の手順を説明するフローチャートである。本発明の色調整は、大きく2つの処理で構成される。(1)色調整のためのグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を描画して表示する処理(ステップ1502)と、(2)色調整のための色変換行列を算出する処理(ステップ1503)である。図2において、左向きの透視変換を示す矢印が(1)の処理に相当し、下向きの色度座標射影を示す矢印が(2)の処理に相当する。図2に示すように3次元オブジェクトを操作して、3次元のGUIを描画すると同時に、色調整の操作を行う点が本発明の特徴である。
【0015】
図3および図5に、操作のための3次元オブジェクトの例を示す。操作にあたっては、図3および図5に示すように、基準レベルに対してユーザーが調整レベルを指定し、色調整のための色変換行列を算出する。図3および図5においては、R,G,Bの基準点を結んで構成される三角形が基準面として表示され、ユーザーが指定した各色に対応する制御点を結んで構成される三角形がユーザー指定面として表示される。また、図5のように、4面体のような3次元オブジェクトを表示して操作する方が、基準点と制御点との対応がより分かりやすく見やすい場合もある。また、図7のように、3次元GUIで表示する図形については正規化を行う座標正規化手段(または、座標正規化ステップ)を追加し、例えば、基準となる3角形については、正三角形として扱うことにより、より見やすいGUIが実現可能である。
【0016】
最初に、(1)の処理の動作について、図15、図16のフローチャートを用いて説明する。図16は色調整のためのGUIを描画して表示する手順を説明するフローチャートである。
【0017】
まず、ユーザー入力に応じて3次元座標指定手段101によりユーザー指定の色調整レベルを決定し、ユーザー指定3次元座標情報として、ジオメトリ演算手段107と色度座標射影手段106に出力する(ステップ1501)。ジオメトリ演算手段107では、ユーザー指定3次元座標情報に基づき、行列変換により透視変換を行い、3次元GUI描画のための中間情報を3次元画像レンダリング手段104に出力する(ステップ1601)。3次元画像レンダリング手段104では、入力された中間情報に基づきレンダリング処理を行い、3次元GUI画像を生成し、GUI画像情報を画像表示手段105に出力し(ステップ1602)、画像表示手段105に3次元GUI画像が表示される(ステップ1603)。ユーザーはこの3次元GUI画像を参照しながら、色調整レベルを変更する。
【0018】
また、入力画像によっては、カメラ撮影時にガンマ補正が施されたものもあるため、色情報の線形性が保たれない場合がある。したがって、逆ガンマ補正手段(又は、ガンマ補正ステップ)追加し、入力画像に対して逆ガンマ補正をかけて色情報の線形性を確保した上で、色変換処理を行うことにより、ガンマ補正による弊害を回避することが可能となる。
【0019】
次に、(2)の処理の動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。図17は色調整のための色変換行列を算出する手順を説明するフローチャートである。
【0020】
色度座標射影手段106では、入力されたユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を、xy色度図などの色度座標系に射影変換し、ユーザーの指定した色調整の目標点を算出し、目標点情報として、変換行列算出手段102に出力する(ステップ1701)。
【0021】
図4に色度座標系に射影した目標点、基準点の一例を示す。色度図においては、赤(R)、緑(G)、青(B)に対応する色度点を参照する。図4において、RGB各点で構成される三角形の内部にある点Wは白色に対応した白色点である。白色点Wから距離が離れるほど、色の鮮やかさが増す。また白色点Wを中心に回転することにより、色合いが変化する。図4のように目標点(R1,G1,B1)を基準点(R,G,B)の外側に設定して色調整する場合は、色の鮮やかさが増し、図4とは反対に、目標点を基準点の内側に設定して色調整する場合は、色の鮮やかさが減ることとなる。
【0022】
また、図6のように色度座標系への射影の際に、基準点情報の白色点が色度図の原点に重なるように射影して、色変換行列を算出すれば、色調整に伴う白色への色つきの弊害を抑制することが可能となる。
【0023】
変換行列算出手段102では、所定の基準点情報と入力された目標点情報とから、色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報として色変換手段103に出力する(ステップ1702)。基準点情報としては、テレビやビデオの業界での標準であるNTSCやハイビジョンテレビの色度点、PCの業界で標準化されているsRGBの色度点などを用いることが考えられる。また、装置設計者が、調整の基準となる点を適当に選んでもかまわない。また、目標点情報を記憶し、次の調整時に、基準点として、前回の目標点を採用し、変換行列を準じ更新してもかまわない。さらに、色変換後の出力画像を表示する表示デバイスの色特性を計測し、計測された色度座標情報を基準点とすれば、表示デバイスの色再現性を補正した上で、色調整することも可能となる。特に基準点を表示デバイスの特性とし、目標点をNTSCなどの標準規格に準じた色度点として、色変換を行えば、色補正を実現することも可能である。
【0024】
次に、変換行列算出手段102における変換行列の算出方法の一例について説明する。色変換処理は入力画像の画素値(R,G,B)から色調整後の出力画像の画素値(R1,G1,B1)への変換を、3x3行列Aを用いて、(数1)の式に準じて実行される。
【0025】
【数1】
【0026】
3×3行列Aを算出する過程において、色調整はxy色度図上で操作するため、RGB色空間からXYZ色空間への変換を行い、正規化してxy色度図上での位置を算出する。以下にRGBからXYZへの色空間変換の式を3×3行列Tを用いて、(数2)に示す。
【0027】
【数2】
【0028】
xy色度図上において、xは、X+Y+Z=Sとして、x=X/S、xy色度図上でのyは、X+Y+Z=Sとしてy=Y/Sと表される。
【0029】
前記目標点情報と基準点情報のxy色度図上の座標に基づき、色調整のためのxy色度図上での変換行列を算出し、さらにxy色度図からXYZ色空間、さらにRGB色空間へ変換を考慮して最終的な変換行列を算出する。以下に、XYZからRGBへの色空間変換の式を(数3)に示す。
【0030】
【数3】
【0031】
xy色度図上における、変換前の点を(x,y,z)、変換後の点を(x1,y1,z1)とすると、(数1)から(数3)より、色変換は(数4)の式で表される。
【0032】
【数4】
【0033】
基準点情報を構成する赤、緑、青に対応する色度図上の座標を(数5)に示す。
【0034】
【数5】
【0035】
目標点情報を構成する赤、緑、青に対応する色度図上の座標を(数6)に示す。
【0036】
【数6】
【0037】
以上の式により、色変換のための変換行列Aは、(数7)により算出される。
【0038】
【数7】
【0039】
色変換手段103では、入力された画像信号に対して、変換行列算出手段102で算出した変換行列を乗算し、色を変更した画像信号を出力する(ステップ1703)。
【0040】
ここで、図8のように変換行列算出手段102と色変換手段103との間に行列要素記憶手段108を追加する。図8において、色調整部201は3次元座標指定手段101、変換行列算出手段102、3次元画像レンダリング手段104、画像表示手段105、色度座標射影手段106、ジオメトリ演算手段107により構成され、色変換部202は色変換手段103、行列要素記憶手段108により構成されている。このような構成にすることにより、色調整部201にて調整し、算出した変換行列要素情報を行列要素記憶手段108に記憶しておけば、色変換部202にて、一度、設定した色調整の条件を用いて画像を出力したい場合に、色調整部201を停止させて変換することが可能となる。この構成は、テレビなどの色調整に適している。
【0041】
以上のように、本発明の実施の形態1による画像処理装置では、操作のための3次元仮想空間における制御点と、操作による色変更の目標点の色度点とを対応付け、3次元仮想空間を用いたGUIを参照しながら色調整の操作を行うことにより、ユーザーが色変更の度合いやどの色に対する変更かを直感的に把握しながら、容易に色調整することが可能となる。
【0042】
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図9において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
【0043】
図9において、画像合成手段109は入力画像信号と色変換手段103から入力された出力画像信号と、3次元画像レンダリング手段104から入力されたGUI画像情報とを合成し、表示画像情報として画像表示手段105に出力する。
【0044】
次に、本実施の形態2による画像処理装置の動作について図18のフローチャートを用いて説明する。図18は本実施の形態における色調整のためのGUIを描画して表示する手順を説明するフローチャートであり、図16と同様の構成要素は同じ符号を付し、説明を省略する。本実施の形態2は、本実施の形態1に、画像合成手段109を追加した構成になっており、本実施の形態1と共通の部分は、動作も共通であるため、本実施の形態2で追加された部分について説明する。
【0045】
画像合成手段109では、入力画像信号と色変換手段103から入力された出力画像信号と、3次元画像レンダリング手段104から入力されたGUI画像情報とを合成し、表示画像情報として画像表示手段105に出力し(ステップ1804)、画像表示手段105にて表示する(ステップ1603)。
【0046】
図10に本実施の形態2による3次元GUIの表示例を示す。図10のように、GUI画像を参照しながら色調整の操作を行い、入力画像と出力画像とを比較し、色の変化を確認しながら色調整を行うことが可能となり、わかりやすい操作を実現できる。
【0047】
(実施の形態3)
図11は本発明の実施の形態3における画像処理装置の構成を示すブロック図である。図11において、図1と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図19は本実施の形態における画像処理方法の手順を示すフローチャートである。図19において、図15と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。
【0048】
図11において、アフィン変換係数指定手段110はユーザー入力により、拡大・縮小、平行移動、回転を表現するアフィン変換係数の値を指定し(ステップ1901)、アフィン変換手段111はGUIにおいて3次元空間に設定した目標点、制御点などの3次元座標情報に対してアフィン変換を施し、アフィン変換後3次元座標として、ジオメトリ演算手段107および色度座標射影手段106とに出力する(ステップ1902)。
【0049】
次に、本実施の形態3による画像処理装置の動作について説明する。本実施の形態3は、本実施の形態1に、アフィン変換係数指定手段110とアフィン変換手段111を追加した構成になっており、本実施の形態1との共通部分は、動作も共通であるため、本実施の形態3で追加された部分について説明する。
【0050】
アフィン変換係数指定手段110では、ユーザー入力により、GUIにおける制御点の位置を変更するのではなく、拡大・縮小、平行移動、回転を表現するアフィン変換係数の値を指定して、アフィン変換係数をアフィン変換手段111に出力する。
【0051】
図12に本実施の形態3による画像処理装置による3次元GUIの表示例を示す。図12に示すように、基準点RGBで構成される三角形を拡大(同図のR1G1B1で構成される三角形)、縮小することで彩度の調整、基準点RGBで構成される三角形をWで示される白色点Wを中心として回転させることにより、色相の調整、また、平行移動することにより白色点の調整を行うことができる。
【0052】
アフィン変換手段111では、GUIにおいて3次元空間に設定した目標点、制御点などの3次元座標情報に対してアフィン変換を施し、アフィン変換後3次元座標として、ジオメトリ演算手段107および色度座標射影手段106とに出力する。
【0053】
以上のように、本発明の実施の形態3による画像処理装置では、アフィン変換係数を用いてユーザーの色調整度合いを指定することにより、拡大・縮小、平行移動、回転といった、ユーザーの操作としてなじみやすい要素で設定することができ、容易な操作を実現することが可能となる。
【0054】
また、位置変更について、任意の位置に変更する場合にくらべ、あらかじめアフィン変換の行列を準備しておくことが可能であるため、ジオメトリ演算の処理を簡略化でき、行列要素のテーブル化などにより行列演算処理の高速化を実現することが可能となる。
【0055】
(実施の形態4)
本発明を構成するジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理は行列演算であり、各処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【0056】
図13は本発明の実施の形態4に関する画像処理装置の構成を示すブロック図である。図14は本発明の実施の形態4に関する画像処理方法の一例を示すフローチャートである。本実施の形態は、上記の3つの処理をすべて統合した場合であるが、他に、3つの処理のうちの2つの処理を選択して、統合する場合も考えられる。
【0057】
図13において、図1と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図13において、行列演算手段112は本実施の形態1のジオメトリ演算手段107と色度座標射影手段106と色変換手段103とを統合したものであり、行列要素切替手段113は時分割で行列要素を切り替えて、ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理と色変換処理とを実行する。
【0058】
また、図14において、図15、図16、図17と同じ構成要素に関しては、同じ符号を用い、説明を省略する。図14において、行列演算ステップ1401は、本実施の形態1のジオメトリ演算ステップ1601と色度座標射影ステップ1701と色変換ステップ1703とを統合したものであり、行列要素切替ステップ1402は時分割で行列要素を切り替えて、ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理と色変換処理とを実行する。
【0059】
次に、本実施の形態4による画像処理装置の動作について説明する。
【0060】
一般に3次元空間における座標変換では、x、y、zの3次元にパラメータを1つ追加した同次座標系が用いられ、4x4行列の小数点演算が実行される。ジオメトリ演算処理と色度座標射影処理とは4x4の行列演算である(ステップ1401)。一方、色変換処理では(ステップ1403、ステップ1404、ステップ1702)、R、G、Bの3つの値に対して3x3行列の整数演算が実行される。したがって、行列演算手段112として、4x4行列の小数点演算器を用意し、色変換処理の場合は整数から小数点へデータ型を変換した上で(ステップ1402)、4x4の行列要素のうちの3x3の行列要素に代入して演算し、演算結果を小数点から整数へ変換すれば、上記、3つの処理の統合が可能である(ステップ1401)。
【0061】
特に、上記、実施の形態3のようにアフィン変換係数で操作を行う場合、アフィン変換手段111の行列演算を行列演算手段112に容易に統合可能である。
【0062】
以上のように、本発明の実施の形態4による画像処理装置では、ジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【0063】
また、近年、パーソナルコンピュータでは3次元画像描画の際のジオメトリ演算を高速化するための行列演算ハードウェアが搭載されたり、パーソナルコンピュータの心臓部であるCPUにおいて、行列演算を高速化するハードウェア演算器を有しているため、本実施の形態のように行列演算を統合して、行列演算の高速化ハードウェアを使用して、高速処理を実現可能である。
【0064】
なお、本発明のいずれの実施の形態においても、以上説明した各手段の機能の全部または一部、または、各ステップの全部または一部をコンピュータにより実行させるプログラムを格納する記録媒体を用いてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、操作のための3次元仮想空間における制御点と、操作による色変更の目標点の色度点とを対応付け、3次元仮想空間を用いたGUIを参照しながら色調整の操作を行うことにより、ユーザーが色変更の度合いやどの色に対する変更かを直感的に把握しながら、容易に色調整することが可能となる。
【0066】
さらに、入力画像信号と色調整後の出力画像信号とGUI画像とを同時に表示することにより、色調整の結果を確認しながら、色調整操作を行えるため、わかりやすい操作を実現することが可能である。
【0067】
また、アフィン変換係数を用いてユーザーの色調整度合いを指定することにより、拡大・縮小、平行移動、回転といった、ユーザーの操作としてなじみやすい要素で設定することができ、容易な操作を実現することが可能となる。
【0068】
さらに、本発明を構成する、ジオメトリ演算、色度座標への射影、色変換の3つの処理を1つの行列演算に統合して、時分割で処理を行うことによりハードウェア規模の縮小化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図2】同3次元GUIを用いた色調整に関する概念図
【図3】同3次元GUIを用いた色調整の操作に関する説明図
【図4】同色度図上に射影された目標点および基準点に関する説明図
【図5】同4面体を用いて3次元GUI画面を構成する色調整の表示の一例を示す図
【図6】同基準点情報の白色点を色度図の原点に射影する場合に関する説明図
【図7】同基準点および目標点を正規化して表示する場合に関する説明図
【図8】同行列要素記憶手段を追加した本発明の実施の形態1の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態2における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図10】同3次元GUI表示画面の一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態3における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図12】同3次元GUI表示画面の一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態4における画像処理装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態4における画像処理方法を説明するフローチャート
【図15】本発明の実施の形態1における画像処理方法を説明するフローチャート
【図16】同色調整のためのGUIを描画して表示する処理を説明するフローチャート
【図17】同色調整のための色変換行列を算出する処理を説明するフローチャート
【図18】本発明の実施の形態2における画像処理方法を説明するフローチャート
【図19】本発明の実施の形態3における画像処理方法を説明するフローチャート
【図20】従来の色調整方法に関する説明図
【符号の説明】
101 3次元座標指定手段
102 変換行列算出手段
103 色変換手段
104 3次元画像レンダリング手段
105 画像表示手段
106 色度座標射影手段
107 ジオメトリ演算手段
108 行列要素記憶手段
109 画像合成手段
110 アフィン変換係数指定手段
111 アフィン変換手段
112 行列演算手段
113 行列要素切替手段
201 色調整部
202 色変換部
Claims (28)
- ユーザー入力により移動操作された3次元仮想空間内の制御点より、3次元位置を指定してユーザー指定3次元座標情報を出力する3次元座標指定手段と、
前記ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元画像を生成するための座標演算を行い、中間情報として出力するジオメトリ演算手段と、
前記中間情報に基づき、3次元GUI画像を生成して出力する3次元画像レンダリング手段と、
前記3次元GUI画像を表示する画像表示手段と、
前記ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を色度座標へ射影を行い、色度座標上で色調整の目標となる点を算出して目標点情報を出力する色度座標射影手段と、
前記目標点情報と所定の基準点情報とから色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報を出力する変換行列算出手段と、
前記変換行列要素情報を入力画像信号に乗算して、色調整された画像信号を出力する色変換手段、とを備えた画像処理装置。 - 前記3次元座標指定手段において、基準点情報が、赤、緑、青に対応する3点で構成され、前記基準点情報の各3点と頂点を結ぶ直線上にそれぞれの目標点を指定するための制御点を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記3次元GUI画像を生成する際に、赤、緑、青に対応する3点で構成される基準点情報、および前記3点それぞれに対応する目標点を指定するための制御点情報の6点により生成される4面体を表示し、4面体の形状変更により色調整を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記色度座標射影手段において、基準点情報が、赤、緑、青、白の4点で構成され、白点が色度座標の原点に一致するように射影することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記3次元座標指定手段により出力された前記ユーザー指定3次元座標情報を正規化して、前記ジオメトリ演算手段に出力する座標正規化手段を追加したことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記色度座標射影手段により出力された目標点情報を記憶し、次の調整時に基準点情報として前記変換行列算出手段に出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記基準点情報として、色調整後の前記出力画像信号を参照する画像表示デバイスの特性を計測して算出した色度座標情報を使用することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記色変換手段に入力される画像信号にかけられたガンマ特性を補正する逆ガンマ補正手段を追加したことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記変換行列算出手段により出力された前記変換行列要素情報を記憶し、記憶した前記変換行列要素情報を前記色変換手段に出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記3次元画像レンダリング手段により出力された前記GUI画像情報と、前記色変換手段に入力された前記入力画像信号および色調整された前記出力画像信号とを合成して、表示画像情報として前記画像表示手段に出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記3次元座標指定手段の代わりに、ユーザー入力により拡大・縮小、平行移動、回転などのアフィン変換係数を指定しアフィン変換係数情報を出力するアフィン変換係数指定手段と、
前記アフィン変換係数情報に基づき、基準点および制御点の3次元座標情報に対してアフィン変換を行い、アフィン変換後3次元座標情報として出力するアフィン変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記ジオメトリ演算手段と前記色度座標射影手段とを、行列演算を時分割で処理する行列演算手段に置き換えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記ジオメトリ演算手段と前記色変換手段とを、行列演算を時分割で処理する行列演算手段に置き換えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記ジオメトリ演算手段と前記色度座標射影手段と前記色変換手段とを、行列演算を時分割で処理する行列演算手段に置き換えたことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- ユーザー入力により移動操作された3次元仮想空間内の制御点より、3次元位置を指定してユーザー指定3次元座標情報を出力する3次元座標指定ステップと、
前記ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元画像を生成するための座標演算を行い、中間情報として出力するジオメトリ演算ステップと、
前記中間情報に基づき、3次元GUI画像を生成して出力する3次元画像レンダリングステップと、
前記3次元GUI画像を表示する画像表示ステップと、
前記ユーザー指定3次元座標情報に基づき、3次元仮想空間の座標を色度座標へ射影を行い、色度座標上で色調整の目標となる点を算出して目標点情報を出力する色度座標射影ステップと、
前記目標点情報と所定の基準点情報とから色調整のための色変換に使用する変換行列を算出し、変換行列要素情報を出力する変換行列算出ステップと、
前記変換行列要素情報を入力画像信号に乗算して、色調整された画像信号を出力する色変換手段、とを備えた画像処理方法。 - 前記3次元座標指定ステップにおいて、基準点情報が、赤、緑、青に対応する3点で構成され、前記基準点情報の各3点と頂点を結ぶ直線上にそれぞれの目標点を指定するための制御点を設定することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記3次元GUI画像を生成する際に、赤、緑、青に対応する3点で構成される基準点情報、および前記3点それぞれに対応する目標点を指定するための制御点情報の6点により生成される4面体を表示し、4面体の形状変更により色調整を行うことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記色度座標射影ステップにおいて、基準点情報が、赤、緑、青、白の4点で構成され、白点が色度座標の原点に一致するように射影することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記3次元座標指定ステップにより出力された前記ユーザー指定3次元座標情報を正規化して、前記ジオメトリ演算ステップに出力する座標正規化ステップを追加したことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記色度座標射影ステップにより出力された目標点情報を記憶し、次の調整時に基準点情報として前記変換行列算出ステップに出力することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記基準点情報として、色調整後の前記出力画像信号を参照する画像表示デバイスの特性を計測して算出した色度座標情報を使用することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記色変換ステップに入力される画像信号にかけられたガンマ特性を補正する逆ガンマ補正ステップを追加したことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記変換行列算出ステップにより出力された前記変換行列要素情報を記憶し、記憶した前記変換行列要素情報を前記色変換ステップに出力することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記3次元画像レンダリングステップにより出力された前記GUI画像情報と、前記色変換ステップに入力された前記入力画像信号および色調整された前記出力画像信号とを合成して、表示画像情報として前記画像表示ステップに出力することを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記3次元座標指定ステップの代わりに、ユーザー入力により拡大・縮小、平行移動、回転などのアフィン変換係数を指定しアフィン変換係数情報を出力するアフィン変換係数指定ステップと、
前記アフィン変換係数情報に基づき、基準点および制御点の3次元座標情報に対してアフィン変換を行い、アフィン変換後3次元座標情報として出力するアフィン変換ステップとを備えたことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。 - 前記ジオメトリ演算ステップと前記色度座標射影ステップとを、行列演算を時分割で処理する行列演算ステップに置き換えたことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記ジオメトリ演算ステップと前記色変換ステップとを、行列演算を時分割で処理する行列演算ステップに置き換えたことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
- 前記ジオメトリ演算ステップと前記色度座標射影ステップと前記色変換ステップとを、行列演算を時分割で処理する行列演算ステップに置き換えたことを特徴とする請求項15記載の画像処理方法。
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