JP2005037355A - 幅測定方法および表面性状測定機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワークを回転可能に載置する回転テーブルと、該回転テーブルの回転軸心と平行なZ軸方向に移動可能なZ軸スライダと、該Z軸スライダに保持され、前記回転軸心に直交するX軸方向に進退可能とされたX軸スライダと、該X軸スライダに保持され、X軸に平行な中心線Aを中心として回転可能な第1アームと、該第1アームに保持され、X軸に直交する方向に進退可能とされた第2アームと、該第2アームに保持され、前記被測定物の表面性状を測定する検出器とを備えた。
【選択図】 図1
Description
また、ワークに対する検出器の相対姿勢および相対走査方向に制約があったため、任意のワーク表面に対して、精度の高い走査を行うことが出来なかった。
さらに、測定可能領域が、測定機の各部構造部材とワークとの干渉によって制限されるために、必ずしもワークの任意箇所の測定が行えないという問題点があった。
また、Z軸スライダの移動量、X軸スライダの進退量、第1アームの回転量、第2アームの進退量は、それぞれ測定可能とされることが好ましい。
この発明によれば、ワークに対する検出器の相対姿勢および相対走査方向の自由度が向上するため、任意のワーク表面に対して、精度の高い走査を行うことが出来る。
さらに、測定機の各部構造部材とワークとの干渉を回避できるので、測定可能領域が広がり、ワークの任意箇所の測定を行うことが出来る。
ここで、中心線Bは、X軸に対して直交していることが好ましいが、必ずしも直交でなくとも良い。また、検出器の中心線Bを中心とした回転量は、測定可能とされることが好ましい。
また、検出器の検出方向(ワークの凹凸を検出する方向)に略直交し、先端に測定子を備えたスタイラスの軸は、中心線Bと略平行であることが好ましい。これによって、検出器が回転された場合でもスタイラスの傾きが変化することを防ぐことができる。
この発明によれば、検出器が回転可能に保持されるため、検出器の検出方向を任意の方向に向けることが出来るので、測定の精度と自由度が向上する。
ここで、第1表面と第2表面は相対する位置関係にあり、例えば、直立円筒内径の左側内側面と右側内側面、直立円柱の左側外側面と右側外側面、水平鍔部の上面と下面などである。
また、第1測定工程における測定の後、検出器は例えばZ軸スライダ移動、X軸スライダ進退、第2アーム進退などによって移動させられ、その後、第2測定工程において測定が行われる。さらに、第1測定工程における検出器姿勢と、第2測定工程における検出器姿勢は同一である必要はなく、例えば、第1アームの回転、第2アームに対する検出器の回転によって、姿勢が変更されても良い。
また、本発明に係る幅測定方法は、前記幅演算工程において、前記第1測定データと前記第2測定データの各々から最大値又は最小値を求め、それらの最大値又は最小値に基づいて前記被測定物の直径値を幅データとすることを特徴とする。
この発明によれば、例えば直立円柱の右側外側面を測定した第1測定データから求めた最大値と、左側外側面を測定した第2測定データから求めた最小値との差から、円柱の直径値を求めることが容易に出来る。
ここで、検出器の校正とは、検出器の測定子の座標値を校正することをいい、例えば、X軸方向については、測定子が回転テーブルの軸心位置を測定する場合において、X軸の座標値がゼロとなるように検出器を校正する。
この発明によれば、座標値校正済の検出器によって、例えば円柱右側外側面をY軸方向に走査して測定データを得た後、その測定データから最大値を求めれば、半径値が直ちに求まるので、その半径値を2倍して直径値とすることができ、幅寸法測定が極めて容易に行える。
また、本発明にかかる表面性状測定機によれば、ワークに対する検出器の相対姿勢および相対走査方向の自由度が向上するため、任意のワーク表面に対して、精度の高い走査を行うことが出来る他、測定機の各部構造部材とワークとの干渉を回避できるので、測定可能領域が広がり、ワークの任意箇所の測定を行うことが出来るという効果を奏する。
同図に示す真円度測定機1は、ベース2の上部一端側に、ワークWを回転可能に載置し、軸心Cを中心として回転する回転テーブル10が備えられている。
また、ベース2の上部他端側には垂直に立設された支柱3を備え、この支柱3に沿ってZ軸スライダ4が上下方向(Z軸方向)に摺動可能に保持されている。Z軸スライダ4はX軸スライダ5を左右方向(X軸方向)に摺動可能に保持している。
この真円度測定機1には触針9を備える検出器の他に、図示しない各種の検出器が設けられており、Z軸スライダ4の移動量(Z軸移動量)、X軸スライダ5の移動量(X軸移動量)、第1アーム6の回動量、第2アーム7の移動量、検出器本体8の回動量、回転テーブル10の回動量が所定の精度で検出される。
図2は真円度測定機1とその制御及びデータ処理を行うコンピュータ100を含む真円度測定システムのブロック図を示す。
コンピュータ100はさらに、各種のデータ処理を行う中央処理装置103、データを記憶する記憶装置104を含む他、オペレータからの指令を入力するキーボードやマウスあるいはジョイスティック、データ処理結果を出力する表示装置や印刷装置、更には外部機器とのデータ入出力など中央処理装置103に対する指令やデータの入出力を行う入出力装置105も含む。
手動測定における手順は、まず、第1アーム6、検出器本体8を図1に示す状態に保持し、触針9がワークWに接触するようにジョイスティックなどによって手動でX軸スライダ5をワークW方向へ前進させる。触針9(測定子)がワークWに接触したら、X軸スライダ5を停止させ、回転テーブル10を回転させる。そして回転テーブル10の回転に伴ってワークWの表面の凹凸に追従した触針9の揺動を検出し、その検出器の出力を検出入力装置102から入力する。
また、自動測定を行う場合は、キーボードを使用して作成または外部機器から入力したパートプログラムを中央処理装置103で実行する。
まず、ステップ10で幅測定処理を開始する(S10)。
次に、校正基準冶具20を回転テーブル10へ載置する。校正基準冶具20は図4に示すように、直立支柱21、傾斜支柱22および基準球23で構成されており、基準球23は必要な精度で真球度が保証されている。校正基準冶具20の回転テーブル10への載置にあたっては、図示しない位置決め冶具により基準球23の中心が回転テーブル10の回転軸心Cに一致し、基準球23の中心座標も所定の値となるように載置される。
ここで、基準球23の半径と中心座標は既知であるから、触針9の先端半径と、触針9の中心位置が校正されて第1校正工程を終了する(S20)。
次に、ワークWを回転テーブル10上に載置する。この時、ワークWの軸心が回転テーブル10の軸心Cに一致するように図示しない心出し機構と水平出し機構によって調整を行う(S40)。
測定は、第1測定工程(S50)において検出器を第1姿勢に保持し、ワークWの第1表面W1を走査して第1測定データを得た後、第2測定工程(S60)において検出器を第2姿勢に保持し、ワークWの第2表面W2を走査して第2測定データを得る。
図5から図10はこの第1測定工程と第2測定工程での第1測定データと第2測定データの収集の様子を示す。
図5はXY平面における点データを得る測定を示し、ワークWの第1表面W1上において点P1の一点のみのZ軸データを検出器の第1姿勢により収集(第1測定工程)し、その後、ワークWの第2表面W2において点P1と同一のX座標値、Y座標値において点P2の一点のみのZ軸データを検出器の第2姿勢により収集(第2測定工程)する。
図6はXY平面における線データを得る測定を示し、第1測定工程において、ワークWの第1表面W1上において検出器の第1姿勢で点P1を開始点とし、第2アーム7を移動させて検出器を走査させ、L1の線データを収集する。第2測定工程では、ワークWの第2表面W2上において検出器の第2姿勢で点P2(X座標値とY座標値は点P1と同一であっても良い)を開始点とし、第2アーム7を移動させて検出器を走査させ、L2の線データを収集する。
次にワークWの半径方向において異なる開始点から同様にC1−2、、、C1−nの円データを収集する。第2測定工程では、ワークWの第2表面W2上において検出器の第2姿勢で点P2(X座標値とY座標値は点P1と同一であっても良い)を開始点とし、同様にC2−1の円データを収集する。次にワークWの半径方向において異なる開始点から同様にC2−2、、、C2−nの円データを収集する。
このワークWの径方向のデータを得る場合の検出器の第2姿勢は、図1に示す検出器の姿勢と同一であり、第1姿勢は、この第2姿勢に対して検出器本体8を中心線Bの周りに180°回転させた姿勢である。このワークWの径方向における測定での第1姿勢と第2姿勢は以下の図9、図10の説明でも同一である。
図9はワークWの径方向における線データを得る測定を示し、第1測定工程において、ワークWの第1表面W1上において検出器の第1姿勢で点X1を開始点とし、第2アーム7を移動させて検出器を走査させ、Lx1の線データを収集する。第2測定工程では、ワークWの第2表面W2上において検出器の第2姿勢で点X2(X座標値とY座標値は点X1と同一であっても良い)を開始点とし、第2アーム7を移動させて検出器を走査させ、Lx2の線データを収集する。
次にワークWのZ軸方向において異なる開始点から同様にCx1−2、、、Cx1−nの円データを収集する。第2測定工程では、ワークWの第2表面W2上において検出器の第2姿勢で点X2(X座標値とY座標値は点X1と同一であっても良い)を開始点とし、同様にCx2−1の円データを収集する。次にワークWのZ軸方向において異なる開始点から同様にCx2−2、、、Cx2−nの円データを収集する。
第1及び第2の測定工程によってデータが収集された後、幅演算工程によって幅データを演算して得る(S70)。
図7または図10によって得た面データに対する幅データの演算については、図12から図14の探索方法の他、図14における内接円を用いる方法を拡張して、図15に一例を示すような内接球による探索を行うことができる。
これらの方法によって指定点a1と、それに対応する対応点b1が探索されると、それぞれ指定点a1から対応点b1までの距離を幅として演算する。
幅演算工程(S70)によって幅データを得た後に、幅統計工程(S80)において幅データに対して統計処理を行う。この幅データが、1データのみで構成される場合は、幅統計工程における処理は無作業となるが、複数データで構成されている場合は、各種の統計処理が行われる。その統計処理項目としては、複数の幅データ中の最大値あるいは最小値の抽出および算術平均値の統計量の算出が行われる。
これらの処理が終了すると、第1測定データ、第2測定データ、幅データ、統計量の各データが入出力装置105の表示装置に表示されて処理を完了する(S90)。
(1)検出器の第1姿勢および第2姿勢として、様々な姿勢が可能であるので、1軸検出器であっても複雑なワークの任意位置における幅、厚み、高さなどの2点間の距離を容易に測定することができる。
(2)第1姿勢における検出器の校正結果を第1測定データに反映させ、第2姿勢における検出器の校正結果を第2測定データに反映させているので、精度の高い測定が行える。その結果、第1測定データと第2測定データに基づく幅の測定を行う場合であっても、精度の高い幅測定結果を得ることができる。
(4)第1測定データ中の任意の点を指定点として幅を求めるので、幅演算の対象外としたい個所がある場合は、その特定個所で幅演算を行わないようにすることが出来る。
(6)第1測定データと第2測定データに内接する内接円を順次求め、内接円の中心の軌跡を中心線とし、この中心線に直交する方向における第1測定データ中の指定点と第2測定データ中の対応点との距離を幅として演算するので、例えばボールねじにおけるボール溝の幅データを精度良く求めることが出来る。
(8)複数の幅データに基づいて精度の高い統計的特徴量を求めることが出来るので、ワークの幅測定結果の傾向把握が容易になる。
実施例2において用いる表面性状測定機(真円度測定機)は図16に示す通り、実施例1(図1、図2)とほぼ同様である。この図16において、D-Dで示す水平断面要部を図17、図18に示す。
図16における第1アーム6は、図1とは異なり、中心線Aを中心にして回転されて水平姿勢に保たれているので、第2アーム7は水平方向(Y軸方向)へ摺動可能である。つまり、第2アーム7の摺動に伴って、水平姿勢の検出器本体8はY軸方向へ進退される。
図1における触針9は、検出器本体8に対して左方向(X軸−方向)へ突出しており、ワークW外表面の左右方向(X軸方向)の凹凸を検出する。触針9がワークWに接触していない場合の触針9の定常位置は、触針9の揺動範囲において左端となっている。
この真円度測定機1を用いた、本発明による幅測定(直径測定)は、図19のフローチャートに示す手順で測定処理を行うが、この場合、手動測定とパートプログラムによる自動測定のいずれで行っても良い。
次に、図17に示すように、検出器の触針91をワークWの右側面へ位置決めし、ワークWの軸部の最右端を含むように走査して第1測定データL11を得る(第1測定工程=S120)。
その後、図18に示すように、検出器の触針91をワークWの左側面へ位置決めし、ワークWの軸部の最左端を含むように走査して第2測定データL12を得る(第2測定工程=S130)。
この結果に基づいて、最大値a11と最小値b11のX軸方向の座標値の差分を求めれば、ワークWの円柱軸部の直径を求めることができる(幅演算工程=S140)。
その後、処理を終了する(S150)。
(9)ワークの測定部位に合わせて検出器を最適姿勢の保ち、所定方向の走査によって測定データを得ることが出来るので、1軸検出器であっても複雑な形状のワークの任意位置における測定を精度良く行うことが出来る。
(10)第1測定工程において、検出器を第1位置に位置決めして第1測定データを得た後、第2測定工程において、検出器を第2位置に位置決めして第2測定データを得て、それぞれの測定データの最大値と最小値を探索し、その結果に基づいてワークの直径値を幅データとして求めているので、精度の高い測定を行うことが出来る。
(12)同様の測定方法により内径直径値や、鍔部の厚みの最厚部や最薄部などの厚みを幅データとして求めることができるので、容易かつ精度の良い測定を行うことが出来る。
実施例3において用いる表面性状測定機(真円度測定機)は実施例1(図1、図2)または実施例2(図16)のいずれでも良い。
この真円度測定機1によって、本発明による幅測定(直径測定)は、図21のフローチャートに示す手順で測定処理を行うが、この場合、手動測定とパートプログラムによる自動測定のいずれで行っても良い。
次に、第1アーム6を図17に示す姿勢に保持すると共に、校正基準冶具20を回転テーブル10へ載置する。校正基準冶具20は、図22に示すように、直立支柱21、傾斜支柱22および基準球23で構成されており、基準球23は必要な精度で真球度が保証されている。校正基準冶具20の回転テーブル10への載置にあたっては、図示しない位置決め冶具により基準球23の中心が回転テーブル10の回転軸心Cに一致し、基準球23の中心座標も所定の値となるように載置される。
次に、第2アーム7をY軸方向に進退させて、触針9(91)の揺動出力がX軸方向で最大となる位置で第2アーム7を保持し、この時のX軸スライダ5の位置と触針9(91)の揺動出力の加算値が基準球23の半径値(直径値/2)となるように、触針9(91)のX軸座標を校正する(S220:校正工程)。
次に、図17に示すように、検出器の触針9(91)をワークWの右側面へ位置決めし、ワークWの軸部の最右端を含むように走査して測定データL13を得る(測定工程=S230)。
その後、処理を終了する(S250)。
(13)校正工程によって触針位置が校正されるので、ワークの軸心を回転テーブルの回転軸心と一致するようにワークを載置すれば、一回の測定工程のみでワークの幅や直径値を得ることができるので、測定が簡便かつ高速に行える。
(14)同様の測定方法により内径直径値を幅データとして求めることができるので、容易かつ精度の良い測定を行うことが出来る。
図24は、図1に示す真円度測定機1と同様であるが、検出器本体8が180度回転させられており、触針9が検出器本体8に対して右方向(X軸+方向)へ突出し、ワーク内表面の左右方向(X軸方向)の凹凸を検出する。触針9がワークWに接触していない場合の触針9の定常位置は、触針9の揺動範囲において右端となっている。
例えば、検出器としては触針式揺動型1軸検出器を示したが、これに限らず、二次元あるいは三次元倣い検出器であってもよく、さらに画像データを光学的に収集する画像検出器や、磁気式、静電容量式、あるいはその他の光学式検出器であっても良く、ワークへの接触式、非接触式を問わず本発明を実施できる。
また、各実施例においては、真円度測定用検出器を用いる例で示したが、これに代えて表面粗さ測定用検出器を用いても良く、これによって表面粗さ測定や微小形状の真円度や形状あるいは寸法測定を行うことが出来る。
さらに、図11から図13において、指定点と対応点は線データ中の各点のデータを用いる例を示したが、線データL1、L2に対して補間処理を行い、線データL1の補間曲線上で、一定距離毎に指定点を設け、その指定点に対応する対応点を線データL2の補間曲線上から求めるようにしても良い。
さらに、表面性状測定機としては、真円度測定機に実施する例を示したが、これに限らず表面粗さ測定機、輪郭形状測定機、画像測定機、三次元測定機などでも実施できる。
また、ワークに対して、検出器が複数の姿勢を保持可能な例を示したが、これに代えてワークが複数の姿勢を保持するものであっても良い。
さらに、検出器あるいは触針を含むレバーは自動または手動で交換可能なものであっても良い。
また、本発明による幅測定方法は、コンピュータのプログラムを実行して処理手順を実行するものであっても良い。
さらに、このコンピュータのプログラムは、記憶装置内に常駐せず、必要な場合に入出力装置を介し通信経路を経由して読込むものであっても良い。本発明による幅測定方法を実行するプログラムは計算処理が単純で小型化に適するため、このような実行形態にも適する。
さらに、図16に示す検出器本体8の姿勢を回転軸心Bを中心にして90度回転させ、触針9(91)の検出方向をZ+方向あるいはZ−方向とし、ワークWの上面あるいは鍔部の上面さらには、鍔部の下面を測定して幅測定を行う他、ワークWの上面、鍔部の上面、鍔部の下面を触針9(91)によってY軸方向へ一箇所あるいは複数箇所を走査して真直度や平面度を測定することも出来る。
また、第2アーム7は第1アーム6に対して、直線方向に進退可能に摺動する例を示したが、これに限らず、更に、第2アーム7の軸線(X軸に平行)を中心にして、第2アーム7が回転可能であっても良い。
また、Z軸スライダ4はX軸スライダ5を、Z軸に直交するX軸方向に進退可能に保持する例を示したが、例えば、Z軸スライダ4がXZ平面内で傾斜可能で、X軸スライダ5の進退方向が、Z軸に対して任意角度に傾斜可能であっても良い。
また、本発明に係る表面性状測定機によれば、ワークに対する検出器の相対姿勢および相対走査方向の自由度が向上するため、任意のワーク表面に対して、精度の高い走査を行うことが出来る他、測定機の各部構造部材とワークとの干渉を回避できるので、測定可能領域が広がり、ワークの任意箇所の表面性状測定を行う用途に適用できる。
4 Z軸スライダ
5 X軸スライダ
6 第1アーム
7 第2アーム
8 検出器本体
9 触針
10 回転テーブル
23 基準球
100 コンピュータ
a1 指定点
b1 対応点
W ワーク
Claims (5)
- 被測定物を回転可能に載置する回転テーブルと、
前記回転テーブルの回転軸心と平行なZ軸方向に移動可能なZ軸スライダと、
前記Z軸スライダに保持され、前記回転軸心に直交するX軸方向に進退可能とされたX軸スライダと、
前記X軸スライダに保持され、前記X軸に平行な中心線Aを中心として回転可能な第1アームと、
前記第1アームに保持され、前記X軸に直交する方向に進退可能とされた第2アームと、
前記第2アームに保持され、前記被測定物の表面性状を測定する検出器と、
を備えたことを特徴とする表面性状測定機。 - 前記検出器は、前記第2アームの進退方向に平行な中心線Bを中心として回転可能に保持されたことを特徴とする請求項1に記載の表面性状測定機。
- 請求項1又は請求項2に記載の表面性状測定機によって前記被測定物を測定して、その幅寸法を測定する幅測定方法であって、
前記検出器によって前記被測定物の第1表面上を走査して第1測定データを得る第1測定工程と、
前記検出器によって前記被測定物の第2表面上を走査して第2測定データを得る第2測定工程と、
前記第1測定データと前記第2測定データに基づいて幅演算処理を行って幅データを得る幅演算工程と、
を含むことを特徴とする幅測定方法。 - 前記幅演算工程において、前記第1測定データと前記第2測定データの各々から最大値又は最小値を求め、それらの最大値又は最小値に基づいて前記被測定物の直径値を幅データとすることを特徴とする請求項3に記載の幅測定方法。
- 請求項1又は請求項2に記載の表面性状測定機によって前記被測定物を測定して、その幅寸法を測定する幅測定方法であって、
前記検出器を校正する校正工程と、
前記検出器によって前記被測定物の表面上を走査して測定データを得る測定工程と、
前記測定データから最大値又は最小値を求め、その最大値又は最小値に基づいて前記被測定物の直径値を幅データとする幅演算工程と、
を含むことを特徴とする幅測定方法。
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