JP2005037079A - 製氷機のポンプモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】ポンプモータの回転不良を防止する。
【解決手段】ポンプモータ42は、モータ32を駆動させることで、回転軸30を介してインペラ28を回転させ、ポンプ室に吸込口36から吸込んだ製氷水が吐出口から圧送される。このポンプモータ42は、回転軸に設けられ、回転領域および固定領域の間を封止するメカニカルシール34と、メカニカルシールを囲繞するよう設けた筒状ハウジング50とを備えている。メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間には、所要の空間部64が画成されている。
【選択図】図1
【解決手段】ポンプモータ42は、モータ32を駆動させることで、回転軸30を介してインペラ28を回転させ、ポンプ室に吸込口36から吸込んだ製氷水が吐出口から圧送される。このポンプモータ42は、回転軸に設けられ、回転領域および固定領域の間を封止するメカニカルシール34と、メカニカルシールを囲繞するよう設けた筒状ハウジング50とを備えている。メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間には、所要の空間部64が画成されている。
【選択図】図1
Description
この発明は、製氷機のポンプモータに関し、更に詳細には、モータの回転軸における回転領域および固定領域の間を封止するメカニカルシールを備えた製氷機のポンプモータに関するものである。
下向きに開口する多数の製氷小室に製氷水を下方から噴射供給して、所要形状の氷を連続的に製造する噴射式自動製氷機が、喫茶店やレストラン等の施設その他の厨房において広く使用されている。図2に示すように、この噴射式自動製氷機の製氷機構10としては、オープンセルタイプと称され、製氷工程において製氷室12の製氷小室14を開放した状態で製氷を行なうものがある。前記製氷機構10は、複数の製氷小室14を備えた製氷室12と、この製氷室12を冷却する図示しない冷却装置に連結した蒸発管16と、該製氷室12に製氷水を噴射する噴射手段18に製氷水タンク20から製氷水を供給するポンプモータ22とから基本的に構成されている。
図3に示すように、前記ポンプモータ22は、ケーシング24の内部に画成されたポンプ室26と、このポンプ室26の内部に収容されているインペラ28に連結した回転軸30を有するモータ32と、前記回転軸30の外周に配設され、製氷水の漏出を封止するメカニカルシール34とから構成されている。また前記ケーシング24は、前記製氷水を貯留している製氷水タンク20に接続する吸込口36および前記噴射手段18に接続する吐出口38を備えている。そして、前記モータ32を駆動し、前記回転軸30を介してインペラ28を回転することで、前記ポンプ室26に製氷水タンク20から吸込口36を介して製氷水を吸込むと共に、前記噴射手段18に向けて吐出口38から製氷水を圧送するようになっている。なお特許文献1には、製氷機に用いるポンプモータに関する技術が開示されている。
特開平11−193978号公報
前記ポンプモータ22の回転軸30に取り付けられたメカニカルシール34は、その外側を囲繞する筒状ハウジング40に摺接するように設定されている(図3参照)。ところで、製氷水に多く用いられる水道水は、微少なカルシウム等の物質を含んでいる。従って、前記ポンプモータ22の運転に際して、前記メカニカルシール34と筒状ハウジング40との間に、製氷水中のカルシウム等の物質を原因とするスケールが経時的に堆積し、前記回転軸30の回転に伴うメカニカルシール34の回転を妨げて回転不良を起こす虞れが指摘される。また、前記モータ32で発生した熱が、前記回転軸30を介してインペラ28を温め、このため、前記ポンプ室26内に滞留した製氷水を温めてしまい、製氷効率の低下を招いてしまう欠点があった。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る製氷機のポンプモータは、
製氷水の吸込口および吐出口に連通するポンプ室を有するケーシングと、
前記ポンプ室に収容され、モータの回転軸に連結されたインペラと、
前記回転軸に外挿され、回転領域および固定領域の間を液密に封止するメカニカルシールと、
前記固定領域に設けられ、前記メカニカルシールを外方から囲繞する筒状ハウジングとからなる製氷機のポンプモータにおいて、
前記メカニカルシールと前記筒状ハウジングとの間に、前記製氷水の流動を許容し得る空間部を設けたことを特徴とする。
製氷水の吸込口および吐出口に連通するポンプ室を有するケーシングと、
前記ポンプ室に収容され、モータの回転軸に連結されたインペラと、
前記回転軸に外挿され、回転領域および固定領域の間を液密に封止するメカニカルシールと、
前記固定領域に設けられ、前記メカニカルシールを外方から囲繞する筒状ハウジングとからなる製氷機のポンプモータにおいて、
前記メカニカルシールと前記筒状ハウジングとの間に、前記製氷水の流動を許容し得る空間部を設けたことを特徴とする。
本発明に係る製氷機のモータポンプによれば、メカニカルシールと筒状ハウジングとの間に空間部を形成することで、スケールの堆積によるメカニカルシールのロックを防止することができる。また、モータから回転軸を介して伝わる熱を前記空間部に滞留している製氷水で冷却することができ、インペラが温められるのを防ぎ、製氷効率の低下を抑制することができる。
この発明は、従来の技術に係る製氷機のポンプモータに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、メカニカルシールと筒状ハウジングとの間に空間部を形成することで、スケールによるロックを防止すると共に、回転軸を伝う熱による冷却効率の低下を抑制し得る製氷機のポンプモータを提供することを目的とする。
次に、本発明に係る製氷機のポンプモータにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図3に示したポンプモータの構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。なお、実施例では、従来例で示した製氷機の製氷機構に用いる場合について説明するが、その製氷機構の種類については限定されない。但し、製氷水を循環して製氷を行なう製氷機により好適である。
図1に示すように、実施例のポンプモータ42は、インペラ28が取付けられた回転軸30を備えたモータ32と、このインペラ28が内部に収容されるポンプ室26を画成するケーシング24とから構成されている。前記ケーシング24には、前記回転軸30に取付けられたインペラ28を挿入し得る開口24aが開設されると共に、この開口が開設される開口縁には、外方に向けて延出するフランジ部24bが形成されている。また前記ケーシング24には、前記回転軸30の軸と同一方向に開口された吸込口36と、この吸込口36と直交する方向に開口した吐出口38とが、前記ポンプ室26に夫々連通して設けられている。そして、前記ケーシング24およびモータ32を、前記モータ32の回転軸30が突出した面と、前記ケーシング24のフランジ部24bとの間に、ゴム製のパッキン44および金属製のOリング押え板46を挟持した状態で、ネジ等の所定の固定手段で互いに接続固定している。前記ポンプ室26内の製氷水は、前記ケーシング24のフランジ部24bとモータ32との間に挟んだ前記パッキン44や、後述する筒状ハウジング50とOリング押え板46とに挟持されたOリング48により、該ポンプ室26内から外部に漏水しないように止水されている。
前記回転軸30の先端には、複数の羽根28aを備えたインペラ28が取付けられ、該回転軸30の回転に伴って回転するようになっている。前記回転軸30において、前記インペラ28とモータ32との間にはメカニカルシール34が配設され、該モータ32の駆動に伴い回転する回転軸30等の回転領域と、該回転軸30に摺接する固定領域との間からモータ32の内部に漏水しないよう止水している。そして、前記メカニカルシール34を囲繞するように、2段に形成された円筒形の筒状ハウジング50が配設され、第1段部(モータ32側)に前記メカニカルシール34の一端部を回転自在に保持すると共に、該第1段部より大径に設定した第2段部(インペラ28側)の内部は、該メカニカルシール34の外周面から所定間隔だけ離間して、その間に製氷水の流動を許容する空間部64を画成するよう構成されている。また、前記筒状ハウジング50における第2段部の開放端縁には、外方に向けて折曲されたフランジ部50aが形成され、このフランジ部50aと前記Oリング押え板46とでOリング48が挟持されている。
前記メカニカルシール34は、断面L形のLリング52と、環状のフローティングシート54と、外周縁が軸方向に折曲された折曲部を備えた環状のシールリング56と、段付筒状のベロー58と、コイルスプリング60と、環状のワッシャ62とから構成され、この順番でモータ32側から前記回転軸30に同軸的に外挿して配設されている。前記Lリング52は、シール機能と緩衝機能を有し、前記筒状ハウジング50の第1段部に嵌合されると共に、前記フローティングシート54が、該Lリング52内に密接させて回転不能に一体的に組付けられている。前記シールリング56は、前記フローティングシート54におけるインペラ28側の端面に摺接し、前記折曲部に前記ベロー58が保持されている。また前記ベロー58とワッシャ62との間に前記コイルスプリング60が弾力的に介挿され、該ベロー58を介してシールリング56をフローティングシート54に所定の弾力で押圧している。このように、前記メカニカルシール34の各部材の構成によって、前記フローティングシート54とシールリング56の摺接部分において、その内周と外周間とが液密に封止され、前記ポンプ室26内の製氷水がモータ32側に漏出しないようになっている。
前記メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間の空間部64は、前記メカニカルシール34の外周面と筒状ハウジング50とを離間させることで設定している。実施例では、前記メカニカルシール34は従来用いていたものを利用し、前記筒状ハウジング50の内径を調整することで対応している。また、実施例では、前記メカニカルシール34を構成する各部材において、一番外形寸法が大きい前記シールリング56の外周面と、前記筒状ハウジング50の内周面とが、所要間隔だけ離間するように設定されている。
なお、前記筒状ハウジング50における第2段部の内径(内部寸法)は、前記回転軸30の軸方向に開口する吸込口36の口径(内部寸法)と略同一寸法に設定されている。
次に、実施例に係る製氷機のポンプモータの作用について説明する。製氷運転において、製氷室12に製氷水を噴射供給するため、前記モータ32が駆動されると、前記回転軸30が回転し、これに伴いインペラ28が回転して、前記ポンプ室26内に吸込口36を介して接続された製氷水タンク20から製氷水を吸入すると共に、該ポンプ室26内の製氷水を吐出口38を介して製氷室12に供給する工程が繰り返される。前述したように製氷水中には、微少のカルシウム等の物質が含まれており、これらが前記メカニカルシール34や筒状ハウジング50等に付着し、次第に堆積してスケールが形成される。特に、製氷水を循環するタイプの製氷機においては、製氷水タンク20内におけるカルシウム等の物質の濃度が製氷と共に高くなるから、該物質が短期間で蓄積する。しかし、実施例のポンプモータ42は、前記メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間を所要間隔だけ離間させ、前記空間部64を形成したので、該メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間にスケールが堆積して閉塞するまでの時間を長くすることができる。従って、前記スケールによる前記メカニカルシール34の回転不良や、この回転不良による前記モータ32の過負荷を防止することができる。
前記メカニカルシール34と筒状ハウジング50との間に形成される空間部64は、該筒状ハウジング50の内径を大きく設定することで形成している。すなわち、前記メカニカルシール34や他の部材は、従来のものを用いることができるので、製造コストを抑えることが可能である。
また、前記モータ32の駆動に伴って発生した熱は、前記回転軸30の中間部位が臨む前記空間部64を満たす製氷水で冷却されるので、前記インペラ28には伝わらず、ポンプ室26内の製氷水を温めることがない。従って、前記製氷室12に温かい製氷水を供給することによる製氷効率の低下を防止することができる。そして、前記インペラ28を樹脂製とした場合であっても、熱伝導がないので熱変形を起こすことがない。
前記筒状ハウジング50における第2段部の内径を、前記吸込口36の口径と略同一寸法とすることで、製氷水の吸込時の圧力により前記空間部64の製氷水が滞留すると共に、該空間部64内の製氷水は循環経路と離間しているので、前記回転軸30の冷却により温まった該空間部64内の製氷水がポンプ室26内の製氷水と混じらず、更に製氷効率の低下を防止することが可能である。
24 ケーシング,26 ポンプ室,28 インペラ,30 回転軸,32 モータ
34 メカニカルシール,36 吸込口,38 吐出口,50 筒状ハウジング
34 メカニカルシール,36 吸込口,38 吐出口,50 筒状ハウジング
Claims (2)
- 製氷水の吸込口(36)および吐出口(38)に連通するポンプ室(26)を有するケーシング(24)と、前記ポンプ室(26)に収容され、モータ(32)の回転軸(30)に連結されたインペラ(28)と、前記回転軸(30)に外挿され、回転領域および固定領域の間を液密に封止するメカニカルシール(34)と、前記固定領域に設けられ、前記メカニカルシール(34)を外方から囲繞する筒状ハウジング(50)とからなる製氷機のポンプモータにおいて、
前記メカニカルシール(34)と前記筒状ハウジング(50)との間に、前記製氷水の流動を許容し得る空間部(64)を設けた
ことを特徴とする製氷機のポンプモータ。 - 前記回転軸(30)と同軸的に開口した前記吸込口(36)の内部寸法と、前記筒状ハウジング(50)の内部寸法とを略同一寸法に設定した請求項1記載の製氷機のポンプモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003275568A JP2005037079A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 製氷機のポンプモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003275568A JP2005037079A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 製氷機のポンプモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005037079A true JP2005037079A (ja) | 2005-02-10 |
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ID=34212176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003275568A Pending JP2005037079A (ja) | 2003-07-16 | 2003-07-16 | 製氷機のポンプモータ |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106461303A (zh) * | 2014-07-24 | 2017-02-22 | 富士电机株式会社 | 制冰装置 |
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2003
- 2003-07-16 JP JP2003275568A patent/JP2005037079A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN106461303A (zh) * | 2014-07-24 | 2017-02-22 | 富士电机株式会社 | 制冰装置 |
CN106461303B (zh) * | 2014-07-24 | 2019-05-07 | 富士电机株式会社 | 制冰装置 |
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