JP2005036649A - 垂直軸型風力発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダリウス型風車の羽根の軽量化を図り、これに伴い、大きな遠心力や風圧に対する安全性の向上を図る。
【解決手段】垂直に設けた回転軸2と、当該回転軸2の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根3とを有する風力発電装置であって、前記羽根3は、可撓性部材からなる芯3aと、当該芯3aを内包する筒状の被覆部材3bとで構成されている。
【選択図】 図3
【解決手段】垂直に設けた回転軸2と、当該回転軸2の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根3とを有する風力発電装置であって、前記羽根3は、可撓性部材からなる芯3aと、当該芯3aを内包する筒状の被覆部材3bとで構成されている。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、風向に対し垂直な回転軸に沿って縦方向の羽根を有し、この羽根が風によって回転軸の回転方向に回転する垂直翼ダリウス型風車を供えた垂直軸型風力発電装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダリウス型風車は、例えば、下記特許文献1に開示されているように、支持部材(図1における符号2、第6図における符号100)、及び羽根(図1における符号3、図6における符号101、図7における符号103)は全て剛性を有しており、変形不能である。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−110666号公報(図1、図6、図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直線翼垂直軸(H−ダリウス)型風車の羽根は、前記特許文献1に開示されているように、回転軸方向に沿って垂直方向に位置する一対の支持部材に両端部が固定され、羽根の素材は剛性を有している。
従って、突風、過大遠心力、異常な風圧等の外力を受ける場合には、縦方向羽根は、剛体といえども若干の弾力にてかなりの対抗力は得られるものの風の強さが予測できない限度に達すると飛散する恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、ダリウス型風車の羽根を、可撓性芯材と、その周囲を覆う筒状の布部材から構成することなどにより羽根全体に可撓性を持たせ、軽量化を図り、これに伴い、異常な風圧や過大な遠心力に対するに対する安全性の向上を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する手段として請求項1の垂直軸型風力発電装置は、垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯と、当該芯を内包する筒状の被覆部材とで構成されていることを特徴とする。
この請求項1の発明によると、芯により羽根としての形状が的確に維持され、布部材により、芯の飛散を防止できる。また、突風、過大な遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。
【0007】
請求項2の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする。
この請求項2の発明によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れは殆どない。
【0008】
請求項3に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、羽根の構成要素としての筒状の被覆部材における両端周囲に沿って設けた複数の第1の係止部と、支持部材の第1の係止部に対応する箇所に形成した第2の係止部と、第1の係止部と第2の係止部とを結び付ける締結部材とを備えることを特徴とするものである。
請求項4に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材の上に配置され、前記被覆部材に絞り込むように内包された羽根固定用芯とを備えてなることを特徴とする。
請求項5に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材を貫通して設けられた前記羽根と、前記上下支持部材上で前記被覆部材の端部を係止する係止手段とからなることを特徴とする。
請求項3乃至5の発明によると、羽根の上下の支持部材間における取り付けが強固になされ、羽根の飛散を的確に防止できる。
【0009】
請求項6に記載の垂直軸型風力発電装置は、垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯で構成されていることを特徴とする。
この請求項6の発明によると、突風、過大な遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。また、構成が容易なものとなるため、製造容易な垂直軸型風力発電装置を提供できる。
【0010】
請求項7に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする。
この請求項7の発明によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れは殆どない。
【0011】
請求項8に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の周方向に複数枚取り付けた前記羽根が垂直方向に複数段に設けることを特徴とする。
この請求項8の発明によると、回転軸が一定の風力において段数に比例した動力トルクを得ることができ、発電エネルギーを多く得ることができる。
【0012】
請求項9に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根の横断面の形状が飛行機の翼の横断面形状に近似した流線型であり、当該羽根を回転軸の中心に対して所定の角度をもって配置したことを特徴とする。
この請求項9の発明によると、当該羽根が風を受けることにより生ずる揚力で風車が回り、風力に基づく回転力が的確に回転軸に伝えられる。
【0013】
請求項10に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と前記垂直軸との間に羽根の捩れを防止するための係止手段を設けたことを特徴とする。
この請求項10の発明によると、羽根が捩れて迎え角が変化し発生揚力が低下するのを防止できる。
【0014】
請求項11に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の自立補充手段を備えることを特徴とする。
この請求項11の発明によると、羽根の回転による揚抗力の総和によって生じる垂直維持の乱れを的確に防止できる。
【0015】
請求項12に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の自立補充手段が、前記回転軸を回転自在に支持する筒状体と、当該筒状体の周囲3箇所以上から固定部位との間に配置され、張力発生部材を備えた複数のワイヤー手段とから構成したことを特徴とする。
この請求項12の発明によると、羽根の軽量化とも関連して自立補充手段を簡単な構成とすることができる。
【0016】
請求項13に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記支持部材が弾性部材から形成されることを特徴とする。
この請求項13の発明によると、支持部材は弾性を有するため、羽根が強風を受けた際に羽根と支持部材の変形で突風などの衝撃や過大遠心力による応力を緩和するものであり、確実に羽根を保持することができる。
【0017】
請求項14に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根が上下一対の支持部材間において、湾曲できるように取り付けられていることを特徴とする。
この請求項14の発明によると、応力が逃げることができる。
【0018】
請求項15に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記支持部材が剛性を持つ部材であり、前記羽根が所定の外力を受容できる形状に予め湾曲されていることを特徴とする。
この請求項15に記載の発明によると、羽根が所定の外力を受容できる形状に予め湾曲されているため、過大遠心力や突風などの衝撃を緩和できる。
【0019】
請求項16に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記一対の支持部材における下側の支持部材が軸方向に摺動自在に支持され、下方に付勢する手段を備えることを特徴とする。
請求項17に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記付勢手段が一対の支持部材における下側の支持部材の下面に錘を固定する構成としたことを特徴とする。
請求項18に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記付勢手段が一対の支持部材における下側の支持部材の下面と上下動しないばね座との間に設けたばねであることを特徴とする。
これら請求項16乃至18の発明によると、少なくとも下側の羽根の支持部材が変位するため、羽根に受ける風圧や大きな遠心力による応力を軽減できる。これに伴って羽根は受け得る風量の限度を向上させることができる。
【0020】
請求項19に記載の垂直軸型発電装置は、羽根と上下支持部材の間に揺動可能な羽根取付部材を介在させたことを特徴とする。
この請求項19に記載の発電装置によると、羽根の撓みやすさを増大させることができる。
【0021】
請求項20に記載の垂直軸型発電装置は、羽根の芯が、樹脂発泡材であることを特徴とする。
この請求項20に記載の発電装置によると、羽根が軽くて剛性のあるものとなる。また、曲がりやすいので、応力を逃がすことができる。
【0022】
請求項21に記載の垂直軸型発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定される支持部材に前記羽根の垂直方向の中心部が固定され、前記羽根の上下が遊びを有して支持されていることを特徴とする。
この請求項21に記載の発電装置によると、羽根が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0023】
請求項22に記載の垂直軸型発電装置は、飛行機の翼状の断面を有する羽根であって、該羽根の揚力発生方向の反対側が切り欠かれていることを特徴とする。
この請求項22に記載の発電装置によると、風による揚力と抗力を両方利用できるので、各羽根をより容易に回転軸を中心として回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
【0024】
請求項23に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根が、幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されていることを特徴とする。
この請求項23に記載の発電装置によると、板であるため、羽根への加工が容易である。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に基づく垂直軸型風力発電装置を図示する一実施の形態を基に具体的に説明する。
図1は本発明に係る垂直軸型風力発電装置の正断面図で、図2は風車用羽根の配置を示す図1のI−I断面図、図3は羽根の斜視図、図4は図3のII−II断面図、図5は羽根とその支持部材との結合状態を示す要部平面図である。
【0026】
図1において、1は基礎で、簡易なコンクリートにて形成されている。2は回転軸で、後述する手段で直立状態を保っている。3は風力発電の動力を生み出すための羽根(構成の詳細は後述)であり、回転軸2の上端部に軸心方向と直角方向に固定されている上下一対の支持部材4、5の各対向面相互間であって、周縁部に沿って複数個配置されている。
この羽根3の配置は図2に示すように何れの方向から風を受けても風の方向によって回転軸の回転に寄与する羽根が定まる。この回転軸の回転に寄与する羽根の各面に沿って通過する風速の差に基づく揚力作用で回転軸2にトルクを与える。
図2(a)の場合、羽根3は飛行機の翼状の断面を有しており、翼状断面の凸側が内側に向かうように配設されている。この羽根3に沿って流れる風により、図示の矢印のような揚力が発生し、いずれの方向から風を受けても羽根3は回転する。
図2(b)の場合、図2(a)と同じように羽根3′は飛行機の翼状の断面を有しており、その翼状断面の凸側が外側に向かうように配設されている。なお、揚力の方向が風に向かうように、羽根3′は周方向との交差角度が小さくなるように配設されている。この羽根3′に沿って流れる風により、図示の矢印のような揚力が生じ、いずれの方向から風を受け手も羽根3は回転する。
【0027】
図1に戻って、6は筒状体で、内部空間に回転軸2を位置させ、上下内面に位置する軸受7、8によって回転軸2を回動自在に支持している。9は部材支持用枠体で、基礎1の適所に固定され、前記筒状体6の下端部を保持している。10はワイヤー固定手段で、ワイヤー10a及びこのワイヤー10aへの張力の付勢を担うためのワイヤー張力調整機構10bから構成される。このワイヤー固定手段10の両端は前記筒状体6の固定部位6aと地上側の固定部位11との間で少なくとも3箇所(120度間隔)に配置される。そして、このワイヤー固定手段10は、羽根3が受ける風圧によって応力を受け、軸心から直角方向に変位しようとする回転軸2の垂直状態を維持する自立補充手段を構成する。12は発電機で、前記枠体9に固定され、その回転軸にはプーリ13が備えられている。14はプーリで、回転軸2において、前記プーリ13と同じ高さ位置に固定される。15はベルトで前記プーリ13、14相互間に係合し、発電機12に回転軸2の回転力を伝達する、また、当該発電機12を、風の向きと羽根との位置関係、風の強さなどの要因において風車が始動しない場合、始動用モータの役割も兼ねさせるようにすることもできる。
また、図示しないが、軸2の下端なでに回転の減速、停止を行うためのブレーキ機構を設けるのが通例である。
【0028】
次に、本願発明の要旨をなす羽根3の構成について図3〜図5を参照して説明する。羽根3は図3及び図4に示されるように、基本的に可撓性部材からなる芯3aと、この芯3aの周囲を囲む布部材3bとから構成される。そして、この芯3aの形状は図4に示されるように、横断面の形状が飛行機の翼の横断面に近似した流線型をなしている。この芯の材料としては、例えば、発泡ポレスチロールなどの樹脂発泡材が挙げられる。
一方、布部材3bはいわゆるテント布や飛行用(ハングライダ、パラグライダ、パラシュート等)の材料を用い、上下を絞り込む形態で包む形態で芯3aに密着して羽根3全体としての形状を保っている。3cは止め輪で、布部材3bの上下方向における両端周縁部において支持部材4、5への必要な取り付け保持力に応じた所要数量設けられている。
【0029】
次に、羽根3を上下一対の支持部材4、5に固定する固定手段の具体例を図5に基づいて説明する。
図5において、4aは上部支持部材4の羽根3の端面を固定する周縁に沿って形成されている一連の小孔(第2の係止部)で、前記布部材3aに形成した止め輪(第1の係止部)3c相当対数形成されている。3dは紐体(締結部材)で、各一対の小孔4aと止め輪3c(図3を参照)を縛り付ける構成とすることで上部支持部材4と羽根3の一端部とが強固に固定される。また、下部支持部材5と羽根3の残りの端部も同様にして固定される。また、上下一対の支持部材4、5のいずれか一方だけこの取付構造とすることもできる。
なお、紐体(締結部材)3dによる小孔(第2係止部)4aと止め輪(第3係止部)3cとの縛り付けの方法は交互に連続して紐体3dを通するなど、適宜の方法で行うことができる。また、締結部材には紐体に限らず、針金、ホック、ビス等を使用することができる。また、羽根の布部材3b側の第1係止部と支持部材4,5の側の第2係止部とは、止め輪と小孔に限らず、鉤部材同士を互いに引っかけるものであってもよい。
【0030】
次に、上記構成の垂直軸型風力発電装置の作用を説明する。
先ず、羽根3の位置が図2、図4に示すように羽根3の流線型の面を通過する風速が平面状の面を通過する風速に比べて早く、飛行機の浮力発生の原理で回転軸を矢印A1方向に回転させる力を発生させる。
従って、回転軸2は矢印A1方向に回転力をうけて発電機1に対し発電エネルギーを供給する。
【0031】
ところで、突風あるいは予測されない強い風が羽根3に当った場合は、羽根3の有する可撓性によって羽根3はクッション作用で急激な応力を受けにくい。
なお、殆どの場合、回転軸2は羽根3が風から受ける風力エネルギーによって自始動できる。
しかし、風の向きと羽根3との位置関係、風の強さなどの要因において自始動ができないことも生じるが、この場合は始動用モータ13を駆動し、回転軸2を駆動し、羽根3を変位させ、以降は羽根3が受ける風力にて回転を継続させるようにできる。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明の基本をなす構成について述べたが、本発明は更なる以下に述べるような変形例がある。
変形例1:
図6は風力エネルギーをより多く取り入れる構成例を示しており、回転軸22に対し、羽根23を二段構成にて支持させるようにしている。その他の周辺機構は前記した実施の形態と同一につき説明を省略する。
【0033】
変形例2:
図7は支持部材34、35と、羽根33が風速に応じた回転数による遠心力と風圧の強弱による状態変化を示す模式図で、支持部材35、35を弾性部材で形成した例を示す。図7において、実線は羽根33に受ける遠心力や風圧が弱いときで、点線は羽根33に受ける遠心力や風圧が強いときの状態を示し、羽根や支持部材に発生する応力が緩和されることを示している。
【0034】
変形例3:
図8は支持部材44、45と、羽根43との関係を示す模式図で、支持部材44、45を剛性のある部材で形成し、最大外力を受け変形する形状に予め定めておく。予め、羽根が所定外力を受ける形状になっているので、支持部材44、45が僅かに変形するのみで、風圧の急激な変化や過大遠心力に対応できる。
【0035】
変形例4:
図9と、図10(図9のIII−III面図)は、羽根53の支持部材54、55のうち下方支持部材55が上下動可能で常時下方に付勢されている状態を示す具体例である。
即ち、例えば、下方支持部材55は回転軸52を一部切欠く形状として、回り止めを行い、回転軸52の軸方向に上下動できるように支持される。50aはばね座で回転軸52に対して一体的に固定支持される。50bはばねで、下方支持部材55とばね座50aとの間に等間隔に複数個配置される。このばね50bの付勢力は絶えず、下方支持部材55を下方に引っ張るように作用する。
以上の構成によって、羽根53に強い半径方向外力が加わるときは羽根の変形によって下方支持部材はばね50bの付勢力に抗して上昇し、前記外力が弱まるとばね50bの付勢力によって降下し、羽根55も直立状態に近づく。
従って、支持部材54、55が変形不能の剛体であっても羽根への外力に対して発生応力の緩和や衝撃のクッション効果は向上する。
【0036】
変形例5:
図11は変形例4とほぼ均等の作用を目的とした例を示している。即ち、羽根63を支持する上下支持部材64、65相互間に羽根63を配置し、下方支持部材65を変形例4と同様の手段にて回転軸62の軸方向のみ移動可能としている。そして、この変形例5の特徴とする構成は、下方支持部材65の羽根63を有しない反対の面に錘60を固定した構成である。
【0037】
変形例6:
図12、図13は、それぞれ図3及び図5で示す実施の形態の変形例を示している。
図12において、羽根73は、芯73aと、この芯73aの周囲を囲む布部材73bとから構成される。一方、布部材73bは芯73aに密着して羽根73全体としての形状を保っている。73cは止め輪で、布部材73bの上下方向における両端周縁部において支持部材4、5への必要な取付け保持力に応じた所要数量設けられている。布部材73bの両端周縁部の止め輪73cを図示されない支持部材に羽根形状を保ったまま取り付けることができる。
【0038】
図13において、174aは図示されない上部支持部材の羽根173の端面を固定する周縁に沿って形成されている一連の小孔である。この小孔174aは、布部材173bに形成した止め輪173cに対応して相当対数形成されている。173dは紐体で、各一対の小孔174aと止め輪173cを通して縛り付けることで図示されない上部支持部材と羽根173の一端部とが強固に固定される。なお、下部支持部材と羽根173の残りの端部も同様にして固定される。また、上下支持部材のいずれか一方が同様の固定となるものであってもよい。
【0039】
変形例7:
図14は、上部支持部材84の上に、羽根83の上部の固定状態が外れるのを防止するための芯83cを配置し、この芯83cを羽根83の芯83aを覆う布部材83bで被覆し、この布部材83bを芯83cの上で絞り込む実施の形態を示している。芯83cには、羽根83と同様の発泡材が用いられる。また、布部材83bの端の絞り込みは、布部材83bの端に設けられた止め輪に紐体を通して絞ることなどにより行われる。また、図示されない下部支持部材につても同様の形態で羽根83の下部の固定状態の外れを防止できるし、一方の支持部材だけこの方式を採用してもよい。
【0040】
変形例8:
図15は、羽根93の芯93aの上端を上部支持部材94より突き出させる。また、布部材93bも上部支持部材94の上まで引き出す。引き出された布部材93bを上部支持部材94の上で展開し、この引き出された布部材93bの最終端部分をアルミのビス96で固定する実施の態様を示す。これにより、布部材93bが広い幅で支持部材94に固定される。
【0041】
変形例9:
図19は、羽根193の芯193aの上端を上部支持部材194より突き出させたものである(図19(a)参照)。この芯193aの端部分を少し出して圧接する実施の態様を示す(図19(b)参照)。
これにより、芯193aが支持部材194に固定される。
【0042】
変形例10:
図16は、羽根の捩れ防止手段の一例を示す図である。この羽根の捩れ防止手段は、羽根103と回転軸102の間にワイヤー104を渡し、このワイヤー104を羽根103の周辺に巻きつけるものである。
このように構成することで、羽根103の捩れを防止できる。
なお、羽根103と回転軸102の間のワイヤーに換えて、羽根103に巻きつけるためのワイヤーが一端に設けられている板や棒などを使用してもよい。
【0043】
変形例11:
図17(a)、(b)は、羽根の撓みやすさを増大させるための手段の例を示す図である。
図17(a)は、羽根113と、支持部材114に設けられたパイプ117に揺動可能に設けられた複数の羽根取付具115を介在させた実施態様を示している。
この羽根取付具115は、パイプ117を揺動部115a内側に通すように配置されている。
図に示した矢印方向に羽根113は揺動可能であり、ビス116によって軸方向の移動を制限している。
図17(b)は、羽根123と支持部材124に設けられたパイプ117に複数の揺動可能な羽根取付具125を介在させた実施態様を示している。
この羽根取付具125は、パイプ127を揺動部125a内側に通すように配置されている。図17(a)の場合と違い、羽根取付具125により布部材123の端を絞り込んでいるものである。
【0044】
変形例12:
図20は、回転軸方向とほぼ直角に固定される支持部材202に羽根203の垂直方向の中心部が圧接して固定され、羽根203の上下端が部材201、204に設けられた貫通孔205、206を突き出て、貫通孔205、206の内壁部と遊びを有して支持されている。
このように配置することで、羽根203が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0045】
変形例13:
図18は、羽根133、134を軸方向に対し任意に傾けて、上下に周方向の位相差を持たせて支持部材132、135に設置した実施形態を示す図である。図18(a)は本実施形態の上視図、図18(b)は本実施形態の展開図である。
このように羽根133、134を配置することで、脈動トルクをなくすことができる。
【0046】
変形例14:
図21は、断面が飛行機の翼状のものであり、揚力発生方向の反対側が切り欠かれて形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。図21(a)は、羽根213の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図21(b)は、羽根214の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。
このように構成することで、移動方向が風向きと反対方向の羽根213は、揚力を得ることができる(図21(a))。また、移動方向が風向きと同方向の羽根214は、図21における羽根214の切り欠かれている部分215の壁面216に風により抗力が与えられることとなる(図21(b))。
したがって、変形例14の垂直軸型風力発電装置によれば、風による揚力と抗力を両方利用できるので、羽根213、214をより容易に回転軸221を中心に回転させることができる(図22)。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
図22(a)において、羽根213,214は、その凸側が内周側になり、その切欠きが外周側になるように配設されている。風を受けると、図示の揚力及び抗力が発生して、羽根213,214は回転する。
図22(b)において、羽根213′,214′は、その凸側が外周側になり、その切欠きが内周側になるように配設されている。風を受けると、図示の揚力及び抗力が発生して、羽根213′,214′は回転する。
【0047】
変形例15:
図23は、断面が飛行機の翼状のものであり、幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。図23(a)は、羽根233の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図23(b)は、羽根234の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。なお、本変形例に使用される板の例としては、アルミ板などがある。
このように構成することで、移動方向が風向きと反対方向の羽根233は、揚力を得ることができる(図23(a))。また、移動方向が風向きと同方向の羽根234は、図23における羽根234の内側壁面235に風により抗力が与えられることとなる(図23(b))。
したがって、変形例15の垂直軸型風力発電装置によれば、変形例14と同様、風による揚力と抗力を両方利用できる。よって、図示しないが、羽根233、234をより容易に回転軸を中心に回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
また、可撓性のあるアルミ板などを使用することで、加工が容易である。
【0048】
変形例16:
図24は、断面が飛行機の翼状のものであり、一枚の板の幅方向の一端が折り返して曲げられ、さらにもう一度折り曲げて形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。折り曲げられた部分245の先端は各羽根243、244の内側内壁に接するように配置されている。図24(a)は、羽根243の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図24(b)は、羽根244の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。なお、本変形例に使用される板の例としては、アルミ板などがある。
作用、効果は変形例15と同様であるが、より抗力を受けやすいという効果がある。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、芯により羽根としての形状が的確に維持され、布部材により、芯の飛散を防止できる。また、過大な遠心力や突風ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。
【0050】
請求項2によると、異常な風圧が羽根に加わっても、内部発生緩和され、破損の恐れは殆どない。
請求項3乃至5によると、羽根の上下の支持部材間における取り付けが強固になされ、羽根の飛散を的確に防止できる。
【0051】
請求項6によると、過大な遠心力や突風ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。また、構成が容易なものとなるため、製造容易な垂直軸型風力発電装置を提供できる。
【0052】
請求項7によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れはほとんどない。
【0053】
請求項8によると、回転軸が一定の風力において段数に比例した動力を得ることができ、風力が少ないときでも発電エネルギーを多く得ることが簡単な手段で実現できる。
請求項9によると、羽根が風を受けることによる揚力で風車が回り、風力に基づく回転力が的確に回転軸に伝えられる。
【0054】
請求項10によると、羽根の捩れを防止することができる。
請求項11によると、羽根の回転による揚抗力の総和によって生じる垂直維持の乱れを的確に防止できる。
【0055】
請求項12によると、羽根の軽量化とも関連して自立補充手段を簡単な構成とすることができる。
請求項13によると、支持部材は弾性を有するため、羽根が強い外力を受けた際に羽根と支持部材の変形で突風などの衝撃や過大遠心力による応力を緩和するものであり、確実に羽根を保持することができる。
【0056】
請求項14によると、応力を逃がすことができる。
請求項15によると、支持部材が僅かに変形するのみで、各部の発生応力や衝撃を緩和でき、ねじれやすい羽根にとっても最適な迎え角を維持することができ、高効率の運転を実現できる。
【0057】
請求項16乃至18によると、少なくとも下側の羽根の支持部材が変位するため、羽根の遠心力や風圧による応力を軽減できる。これに伴って羽根は受け得る発生動力の限度を向上させることができる。
請求項19によると、羽根の撓みやすさを増大させることができる。
【0058】
請求項20によると、羽根が軽くて剛性のあるものとなる。また、曲がりやすいので応力を逃がすことができる。
【0059】
請求項21によると、羽根が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0060】
請求項22によると、風による揚力と抗力を両方利用できるので、各羽根をより容易に回転軸を中心として回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
請求項23によると、請求項22と同様の効果があると共に、羽根への加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である垂直型風力発電装置の正断面図である。
【図2】風車用羽根の配置を示す図1のI−I断面図である。
【図3】本発明に係る羽根の斜視図である。
【図4】図3のII−II断面図である。
【図5】羽根とその支持部材との結合状態を示す要部平面図である。
【図6】羽根の配置についての変形例を示す要部断面図である。
【図7】羽根の支持部材を弾性体素材にて形成した場合の羽根の受ける風量の強弱による状態変化を示す模式図である。
【図8】羽根の支持部材を合成のある素材で形成し、羽根を湾曲された場合の羽根の状態を示す模式図である。
【図9】羽根の下方支持部材を上下動可能で下方に付勢する構成を示す断面図である。
【図10】図9のIII−III断面図である。
【図11】羽根の下方支持部材を上下動可能で下方に付勢する構成を示す断面図である。
【図12】羽根の変形例を示す図である。
【図13】羽根とその支持部材との結合状態の変形例を示す要部平面図である。
【図14】羽根の飛散防止手段の一例を示す。
【図15】羽根の飛散防止手段の他例を示す。
【図16】羽根の捩れ防止手段の一例を示す。
【図17】羽根と支持部材との間の揺動可能な取付具の例を示す。
【図18】羽根を上下支持部材間で周方向の位相差をもって設置した実施態様を示す。
【図19】羽根の飛散防止手段の他例を示す。
【図20】羽根の途中を指示部材で固定し、羽根の上下端に遊びを持たせた実施態様を示す。
【図21】揚力発生方向の反対側が切り欠かれている羽根の一例を示す。
【図22】風によって図21に示した羽根に発生する揚力と抗力を示し、羽根の回転方向を示す。
【図23】幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されている羽根の一例を示す。
【図24】幅方向の一端が折り返して曲げられ、さらにもう一度折り曲げられた一枚の板で形成されている羽根の一例を示す。
【符号の説明】
2、22、52、62、・・・・回転軸
3、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113・・・・羽根
3a・・・可撓性材からなる芯
3b・・・テント用布部材
3c・・・止め輪(第1係止部)
3d・・・紐体(締結部材)
4・・・・上部支持部材
4a・・・紐体を通す孔(第2係止部)
5・・・・下部支持部材
6・・・・筒状体
6a・・・固定部位
10・・・ワイヤー固定手段(自立補充手段)
50b・・バネ(下方付勢手段)
60・・・錘(下方付勢手段)
104・・ワイヤー(捩れ防止の係止手段)
115・・羽根取付具
【発明の属する技術分野】
本発明は、風向に対し垂直な回転軸に沿って縦方向の羽根を有し、この羽根が風によって回転軸の回転方向に回転する垂直翼ダリウス型風車を供えた垂直軸型風力発電装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のダリウス型風車は、例えば、下記特許文献1に開示されているように、支持部材(図1における符号2、第6図における符号100)、及び羽根(図1における符号3、図6における符号101、図7における符号103)は全て剛性を有しており、変形不能である。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−110666号公報(図1、図6、図7)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直線翼垂直軸(H−ダリウス)型風車の羽根は、前記特許文献1に開示されているように、回転軸方向に沿って垂直方向に位置する一対の支持部材に両端部が固定され、羽根の素材は剛性を有している。
従って、突風、過大遠心力、異常な風圧等の外力を受ける場合には、縦方向羽根は、剛体といえども若干の弾力にてかなりの対抗力は得られるものの風の強さが予測できない限度に達すると飛散する恐れがある。
【0005】
本発明の目的は、ダリウス型風車の羽根を、可撓性芯材と、その周囲を覆う筒状の布部材から構成することなどにより羽根全体に可撓性を持たせ、軽量化を図り、これに伴い、異常な風圧や過大な遠心力に対するに対する安全性の向上を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する手段として請求項1の垂直軸型風力発電装置は、垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯と、当該芯を内包する筒状の被覆部材とで構成されていることを特徴とする。
この請求項1の発明によると、芯により羽根としての形状が的確に維持され、布部材により、芯の飛散を防止できる。また、突風、過大な遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。
【0007】
請求項2の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする。
この請求項2の発明によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れは殆どない。
【0008】
請求項3に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、羽根の構成要素としての筒状の被覆部材における両端周囲に沿って設けた複数の第1の係止部と、支持部材の第1の係止部に対応する箇所に形成した第2の係止部と、第1の係止部と第2の係止部とを結び付ける締結部材とを備えることを特徴とするものである。
請求項4に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材の上に配置され、前記被覆部材に絞り込むように内包された羽根固定用芯とを備えてなることを特徴とする。
請求項5に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材を貫通して設けられた前記羽根と、前記上下支持部材上で前記被覆部材の端部を係止する係止手段とからなることを特徴とする。
請求項3乃至5の発明によると、羽根の上下の支持部材間における取り付けが強固になされ、羽根の飛散を的確に防止できる。
【0009】
請求項6に記載の垂直軸型風力発電装置は、垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯で構成されていることを特徴とする。
この請求項6の発明によると、突風、過大な遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。また、構成が容易なものとなるため、製造容易な垂直軸型風力発電装置を提供できる。
【0010】
請求項7に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする。
この請求項7の発明によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れは殆どない。
【0011】
請求項8に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の周方向に複数枚取り付けた前記羽根が垂直方向に複数段に設けることを特徴とする。
この請求項8の発明によると、回転軸が一定の風力において段数に比例した動力トルクを得ることができ、発電エネルギーを多く得ることができる。
【0012】
請求項9に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根の横断面の形状が飛行機の翼の横断面形状に近似した流線型であり、当該羽根を回転軸の中心に対して所定の角度をもって配置したことを特徴とする。
この請求項9の発明によると、当該羽根が風を受けることにより生ずる揚力で風車が回り、風力に基づく回転力が的確に回転軸に伝えられる。
【0013】
請求項10に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根と前記垂直軸との間に羽根の捩れを防止するための係止手段を設けたことを特徴とする。
この請求項10の発明によると、羽根が捩れて迎え角が変化し発生揚力が低下するのを防止できる。
【0014】
請求項11に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の自立補充手段を備えることを特徴とする。
この請求項11の発明によると、羽根の回転による揚抗力の総和によって生じる垂直維持の乱れを的確に防止できる。
【0015】
請求項12に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記回転軸の自立補充手段が、前記回転軸を回転自在に支持する筒状体と、当該筒状体の周囲3箇所以上から固定部位との間に配置され、張力発生部材を備えた複数のワイヤー手段とから構成したことを特徴とする。
この請求項12の発明によると、羽根の軽量化とも関連して自立補充手段を簡単な構成とすることができる。
【0016】
請求項13に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記支持部材が弾性部材から形成されることを特徴とする。
この請求項13の発明によると、支持部材は弾性を有するため、羽根が強風を受けた際に羽根と支持部材の変形で突風などの衝撃や過大遠心力による応力を緩和するものであり、確実に羽根を保持することができる。
【0017】
請求項14に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記羽根が上下一対の支持部材間において、湾曲できるように取り付けられていることを特徴とする。
この請求項14の発明によると、応力が逃げることができる。
【0018】
請求項15に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記支持部材が剛性を持つ部材であり、前記羽根が所定の外力を受容できる形状に予め湾曲されていることを特徴とする。
この請求項15に記載の発明によると、羽根が所定の外力を受容できる形状に予め湾曲されているため、過大遠心力や突風などの衝撃を緩和できる。
【0019】
請求項16に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記一対の支持部材における下側の支持部材が軸方向に摺動自在に支持され、下方に付勢する手段を備えることを特徴とする。
請求項17に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記付勢手段が一対の支持部材における下側の支持部材の下面に錘を固定する構成としたことを特徴とする。
請求項18に記載の垂直軸型風力発電装置は、前記付勢手段が一対の支持部材における下側の支持部材の下面と上下動しないばね座との間に設けたばねであることを特徴とする。
これら請求項16乃至18の発明によると、少なくとも下側の羽根の支持部材が変位するため、羽根に受ける風圧や大きな遠心力による応力を軽減できる。これに伴って羽根は受け得る風量の限度を向上させることができる。
【0020】
請求項19に記載の垂直軸型発電装置は、羽根と上下支持部材の間に揺動可能な羽根取付部材を介在させたことを特徴とする。
この請求項19に記載の発電装置によると、羽根の撓みやすさを増大させることができる。
【0021】
請求項20に記載の垂直軸型発電装置は、羽根の芯が、樹脂発泡材であることを特徴とする。
この請求項20に記載の発電装置によると、羽根が軽くて剛性のあるものとなる。また、曲がりやすいので、応力を逃がすことができる。
【0022】
請求項21に記載の垂直軸型発電装置は、前記回転軸方向とほぼ直角に固定される支持部材に前記羽根の垂直方向の中心部が固定され、前記羽根の上下が遊びを有して支持されていることを特徴とする。
この請求項21に記載の発電装置によると、羽根が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0023】
請求項22に記載の垂直軸型発電装置は、飛行機の翼状の断面を有する羽根であって、該羽根の揚力発生方向の反対側が切り欠かれていることを特徴とする。
この請求項22に記載の発電装置によると、風による揚力と抗力を両方利用できるので、各羽根をより容易に回転軸を中心として回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
【0024】
請求項23に記載の垂直軸型発電装置は、前記羽根が、幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されていることを特徴とする。
この請求項23に記載の発電装置によると、板であるため、羽根への加工が容易である。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に基づく垂直軸型風力発電装置を図示する一実施の形態を基に具体的に説明する。
図1は本発明に係る垂直軸型風力発電装置の正断面図で、図2は風車用羽根の配置を示す図1のI−I断面図、図3は羽根の斜視図、図4は図3のII−II断面図、図5は羽根とその支持部材との結合状態を示す要部平面図である。
【0026】
図1において、1は基礎で、簡易なコンクリートにて形成されている。2は回転軸で、後述する手段で直立状態を保っている。3は風力発電の動力を生み出すための羽根(構成の詳細は後述)であり、回転軸2の上端部に軸心方向と直角方向に固定されている上下一対の支持部材4、5の各対向面相互間であって、周縁部に沿って複数個配置されている。
この羽根3の配置は図2に示すように何れの方向から風を受けても風の方向によって回転軸の回転に寄与する羽根が定まる。この回転軸の回転に寄与する羽根の各面に沿って通過する風速の差に基づく揚力作用で回転軸2にトルクを与える。
図2(a)の場合、羽根3は飛行機の翼状の断面を有しており、翼状断面の凸側が内側に向かうように配設されている。この羽根3に沿って流れる風により、図示の矢印のような揚力が発生し、いずれの方向から風を受けても羽根3は回転する。
図2(b)の場合、図2(a)と同じように羽根3′は飛行機の翼状の断面を有しており、その翼状断面の凸側が外側に向かうように配設されている。なお、揚力の方向が風に向かうように、羽根3′は周方向との交差角度が小さくなるように配設されている。この羽根3′に沿って流れる風により、図示の矢印のような揚力が生じ、いずれの方向から風を受け手も羽根3は回転する。
【0027】
図1に戻って、6は筒状体で、内部空間に回転軸2を位置させ、上下内面に位置する軸受7、8によって回転軸2を回動自在に支持している。9は部材支持用枠体で、基礎1の適所に固定され、前記筒状体6の下端部を保持している。10はワイヤー固定手段で、ワイヤー10a及びこのワイヤー10aへの張力の付勢を担うためのワイヤー張力調整機構10bから構成される。このワイヤー固定手段10の両端は前記筒状体6の固定部位6aと地上側の固定部位11との間で少なくとも3箇所(120度間隔)に配置される。そして、このワイヤー固定手段10は、羽根3が受ける風圧によって応力を受け、軸心から直角方向に変位しようとする回転軸2の垂直状態を維持する自立補充手段を構成する。12は発電機で、前記枠体9に固定され、その回転軸にはプーリ13が備えられている。14はプーリで、回転軸2において、前記プーリ13と同じ高さ位置に固定される。15はベルトで前記プーリ13、14相互間に係合し、発電機12に回転軸2の回転力を伝達する、また、当該発電機12を、風の向きと羽根との位置関係、風の強さなどの要因において風車が始動しない場合、始動用モータの役割も兼ねさせるようにすることもできる。
また、図示しないが、軸2の下端なでに回転の減速、停止を行うためのブレーキ機構を設けるのが通例である。
【0028】
次に、本願発明の要旨をなす羽根3の構成について図3〜図5を参照して説明する。羽根3は図3及び図4に示されるように、基本的に可撓性部材からなる芯3aと、この芯3aの周囲を囲む布部材3bとから構成される。そして、この芯3aの形状は図4に示されるように、横断面の形状が飛行機の翼の横断面に近似した流線型をなしている。この芯の材料としては、例えば、発泡ポレスチロールなどの樹脂発泡材が挙げられる。
一方、布部材3bはいわゆるテント布や飛行用(ハングライダ、パラグライダ、パラシュート等)の材料を用い、上下を絞り込む形態で包む形態で芯3aに密着して羽根3全体としての形状を保っている。3cは止め輪で、布部材3bの上下方向における両端周縁部において支持部材4、5への必要な取り付け保持力に応じた所要数量設けられている。
【0029】
次に、羽根3を上下一対の支持部材4、5に固定する固定手段の具体例を図5に基づいて説明する。
図5において、4aは上部支持部材4の羽根3の端面を固定する周縁に沿って形成されている一連の小孔(第2の係止部)で、前記布部材3aに形成した止め輪(第1の係止部)3c相当対数形成されている。3dは紐体(締結部材)で、各一対の小孔4aと止め輪3c(図3を参照)を縛り付ける構成とすることで上部支持部材4と羽根3の一端部とが強固に固定される。また、下部支持部材5と羽根3の残りの端部も同様にして固定される。また、上下一対の支持部材4、5のいずれか一方だけこの取付構造とすることもできる。
なお、紐体(締結部材)3dによる小孔(第2係止部)4aと止め輪(第3係止部)3cとの縛り付けの方法は交互に連続して紐体3dを通するなど、適宜の方法で行うことができる。また、締結部材には紐体に限らず、針金、ホック、ビス等を使用することができる。また、羽根の布部材3b側の第1係止部と支持部材4,5の側の第2係止部とは、止め輪と小孔に限らず、鉤部材同士を互いに引っかけるものであってもよい。
【0030】
次に、上記構成の垂直軸型風力発電装置の作用を説明する。
先ず、羽根3の位置が図2、図4に示すように羽根3の流線型の面を通過する風速が平面状の面を通過する風速に比べて早く、飛行機の浮力発生の原理で回転軸を矢印A1方向に回転させる力を発生させる。
従って、回転軸2は矢印A1方向に回転力をうけて発電機1に対し発電エネルギーを供給する。
【0031】
ところで、突風あるいは予測されない強い風が羽根3に当った場合は、羽根3の有する可撓性によって羽根3はクッション作用で急激な応力を受けにくい。
なお、殆どの場合、回転軸2は羽根3が風から受ける風力エネルギーによって自始動できる。
しかし、風の向きと羽根3との位置関係、風の強さなどの要因において自始動ができないことも生じるが、この場合は始動用モータ13を駆動し、回転軸2を駆動し、羽根3を変位させ、以降は羽根3が受ける風力にて回転を継続させるようにできる。
【0032】
以上述べた実施の形態は本発明の基本をなす構成について述べたが、本発明は更なる以下に述べるような変形例がある。
変形例1:
図6は風力エネルギーをより多く取り入れる構成例を示しており、回転軸22に対し、羽根23を二段構成にて支持させるようにしている。その他の周辺機構は前記した実施の形態と同一につき説明を省略する。
【0033】
変形例2:
図7は支持部材34、35と、羽根33が風速に応じた回転数による遠心力と風圧の強弱による状態変化を示す模式図で、支持部材35、35を弾性部材で形成した例を示す。図7において、実線は羽根33に受ける遠心力や風圧が弱いときで、点線は羽根33に受ける遠心力や風圧が強いときの状態を示し、羽根や支持部材に発生する応力が緩和されることを示している。
【0034】
変形例3:
図8は支持部材44、45と、羽根43との関係を示す模式図で、支持部材44、45を剛性のある部材で形成し、最大外力を受け変形する形状に予め定めておく。予め、羽根が所定外力を受ける形状になっているので、支持部材44、45が僅かに変形するのみで、風圧の急激な変化や過大遠心力に対応できる。
【0035】
変形例4:
図9と、図10(図9のIII−III面図)は、羽根53の支持部材54、55のうち下方支持部材55が上下動可能で常時下方に付勢されている状態を示す具体例である。
即ち、例えば、下方支持部材55は回転軸52を一部切欠く形状として、回り止めを行い、回転軸52の軸方向に上下動できるように支持される。50aはばね座で回転軸52に対して一体的に固定支持される。50bはばねで、下方支持部材55とばね座50aとの間に等間隔に複数個配置される。このばね50bの付勢力は絶えず、下方支持部材55を下方に引っ張るように作用する。
以上の構成によって、羽根53に強い半径方向外力が加わるときは羽根の変形によって下方支持部材はばね50bの付勢力に抗して上昇し、前記外力が弱まるとばね50bの付勢力によって降下し、羽根55も直立状態に近づく。
従って、支持部材54、55が変形不能の剛体であっても羽根への外力に対して発生応力の緩和や衝撃のクッション効果は向上する。
【0036】
変形例5:
図11は変形例4とほぼ均等の作用を目的とした例を示している。即ち、羽根63を支持する上下支持部材64、65相互間に羽根63を配置し、下方支持部材65を変形例4と同様の手段にて回転軸62の軸方向のみ移動可能としている。そして、この変形例5の特徴とする構成は、下方支持部材65の羽根63を有しない反対の面に錘60を固定した構成である。
【0037】
変形例6:
図12、図13は、それぞれ図3及び図5で示す実施の形態の変形例を示している。
図12において、羽根73は、芯73aと、この芯73aの周囲を囲む布部材73bとから構成される。一方、布部材73bは芯73aに密着して羽根73全体としての形状を保っている。73cは止め輪で、布部材73bの上下方向における両端周縁部において支持部材4、5への必要な取付け保持力に応じた所要数量設けられている。布部材73bの両端周縁部の止め輪73cを図示されない支持部材に羽根形状を保ったまま取り付けることができる。
【0038】
図13において、174aは図示されない上部支持部材の羽根173の端面を固定する周縁に沿って形成されている一連の小孔である。この小孔174aは、布部材173bに形成した止め輪173cに対応して相当対数形成されている。173dは紐体で、各一対の小孔174aと止め輪173cを通して縛り付けることで図示されない上部支持部材と羽根173の一端部とが強固に固定される。なお、下部支持部材と羽根173の残りの端部も同様にして固定される。また、上下支持部材のいずれか一方が同様の固定となるものであってもよい。
【0039】
変形例7:
図14は、上部支持部材84の上に、羽根83の上部の固定状態が外れるのを防止するための芯83cを配置し、この芯83cを羽根83の芯83aを覆う布部材83bで被覆し、この布部材83bを芯83cの上で絞り込む実施の形態を示している。芯83cには、羽根83と同様の発泡材が用いられる。また、布部材83bの端の絞り込みは、布部材83bの端に設けられた止め輪に紐体を通して絞ることなどにより行われる。また、図示されない下部支持部材につても同様の形態で羽根83の下部の固定状態の外れを防止できるし、一方の支持部材だけこの方式を採用してもよい。
【0040】
変形例8:
図15は、羽根93の芯93aの上端を上部支持部材94より突き出させる。また、布部材93bも上部支持部材94の上まで引き出す。引き出された布部材93bを上部支持部材94の上で展開し、この引き出された布部材93bの最終端部分をアルミのビス96で固定する実施の態様を示す。これにより、布部材93bが広い幅で支持部材94に固定される。
【0041】
変形例9:
図19は、羽根193の芯193aの上端を上部支持部材194より突き出させたものである(図19(a)参照)。この芯193aの端部分を少し出して圧接する実施の態様を示す(図19(b)参照)。
これにより、芯193aが支持部材194に固定される。
【0042】
変形例10:
図16は、羽根の捩れ防止手段の一例を示す図である。この羽根の捩れ防止手段は、羽根103と回転軸102の間にワイヤー104を渡し、このワイヤー104を羽根103の周辺に巻きつけるものである。
このように構成することで、羽根103の捩れを防止できる。
なお、羽根103と回転軸102の間のワイヤーに換えて、羽根103に巻きつけるためのワイヤーが一端に設けられている板や棒などを使用してもよい。
【0043】
変形例11:
図17(a)、(b)は、羽根の撓みやすさを増大させるための手段の例を示す図である。
図17(a)は、羽根113と、支持部材114に設けられたパイプ117に揺動可能に設けられた複数の羽根取付具115を介在させた実施態様を示している。
この羽根取付具115は、パイプ117を揺動部115a内側に通すように配置されている。
図に示した矢印方向に羽根113は揺動可能であり、ビス116によって軸方向の移動を制限している。
図17(b)は、羽根123と支持部材124に設けられたパイプ117に複数の揺動可能な羽根取付具125を介在させた実施態様を示している。
この羽根取付具125は、パイプ127を揺動部125a内側に通すように配置されている。図17(a)の場合と違い、羽根取付具125により布部材123の端を絞り込んでいるものである。
【0044】
変形例12:
図20は、回転軸方向とほぼ直角に固定される支持部材202に羽根203の垂直方向の中心部が圧接して固定され、羽根203の上下端が部材201、204に設けられた貫通孔205、206を突き出て、貫通孔205、206の内壁部と遊びを有して支持されている。
このように配置することで、羽根203が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0045】
変形例13:
図18は、羽根133、134を軸方向に対し任意に傾けて、上下に周方向の位相差を持たせて支持部材132、135に設置した実施形態を示す図である。図18(a)は本実施形態の上視図、図18(b)は本実施形態の展開図である。
このように羽根133、134を配置することで、脈動トルクをなくすことができる。
【0046】
変形例14:
図21は、断面が飛行機の翼状のものであり、揚力発生方向の反対側が切り欠かれて形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。図21(a)は、羽根213の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図21(b)は、羽根214の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。
このように構成することで、移動方向が風向きと反対方向の羽根213は、揚力を得ることができる(図21(a))。また、移動方向が風向きと同方向の羽根214は、図21における羽根214の切り欠かれている部分215の壁面216に風により抗力が与えられることとなる(図21(b))。
したがって、変形例14の垂直軸型風力発電装置によれば、風による揚力と抗力を両方利用できるので、羽根213、214をより容易に回転軸221を中心に回転させることができる(図22)。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
図22(a)において、羽根213,214は、その凸側が内周側になり、その切欠きが外周側になるように配設されている。風を受けると、図示の揚力及び抗力が発生して、羽根213,214は回転する。
図22(b)において、羽根213′,214′は、その凸側が外周側になり、その切欠きが内周側になるように配設されている。風を受けると、図示の揚力及び抗力が発生して、羽根213′,214′は回転する。
【0047】
変形例15:
図23は、断面が飛行機の翼状のものであり、幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。図23(a)は、羽根233の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図23(b)は、羽根234の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。なお、本変形例に使用される板の例としては、アルミ板などがある。
このように構成することで、移動方向が風向きと反対方向の羽根233は、揚力を得ることができる(図23(a))。また、移動方向が風向きと同方向の羽根234は、図23における羽根234の内側壁面235に風により抗力が与えられることとなる(図23(b))。
したがって、変形例15の垂直軸型風力発電装置によれば、変形例14と同様、風による揚力と抗力を両方利用できる。よって、図示しないが、羽根233、234をより容易に回転軸を中心に回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
また、可撓性のあるアルミ板などを使用することで、加工が容易である。
【0048】
変形例16:
図24は、断面が飛行機の翼状のものであり、一枚の板の幅方向の一端が折り返して曲げられ、さらにもう一度折り曲げて形成されている垂直軸型風力発電装置の羽根を示す図である。折り曲げられた部分245の先端は各羽根243、244の内側内壁に接するように配置されている。図24(a)は、羽根243の移動方向が風向きと反対方向の場合を示す図、図24(b)は、羽根244の移動方向が風向きと同方向の場合を示す図である。なお、本変形例に使用される板の例としては、アルミ板などがある。
作用、効果は変形例15と同様であるが、より抗力を受けやすいという効果がある。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によると、芯により羽根としての形状が的確に維持され、布部材により、芯の飛散を防止できる。また、過大な遠心力や突風ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。
【0050】
請求項2によると、異常な風圧が羽根に加わっても、内部発生緩和され、破損の恐れは殆どない。
請求項3乃至5によると、羽根の上下の支持部材間における取り付けが強固になされ、羽根の飛散を的確に防止できる。
【0051】
請求項6によると、過大な遠心力や突風ないし異常な風圧が羽根に加わって、仮に羽根が破損しても軽量柔軟性に富むことから、周囲の危険度は著しく軽減できる。また、構成が容易なものとなるため、製造容易な垂直軸型風力発電装置を提供できる。
【0052】
請求項7によると、突風、過大遠心力ないし異常な風圧が羽根に加わっても、羽根が吹き飛ばされる急激な応力が羽根に加わることなく、破損の恐れはほとんどない。
【0053】
請求項8によると、回転軸が一定の風力において段数に比例した動力を得ることができ、風力が少ないときでも発電エネルギーを多く得ることが簡単な手段で実現できる。
請求項9によると、羽根が風を受けることによる揚力で風車が回り、風力に基づく回転力が的確に回転軸に伝えられる。
【0054】
請求項10によると、羽根の捩れを防止することができる。
請求項11によると、羽根の回転による揚抗力の総和によって生じる垂直維持の乱れを的確に防止できる。
【0055】
請求項12によると、羽根の軽量化とも関連して自立補充手段を簡単な構成とすることができる。
請求項13によると、支持部材は弾性を有するため、羽根が強い外力を受けた際に羽根と支持部材の変形で突風などの衝撃や過大遠心力による応力を緩和するものであり、確実に羽根を保持することができる。
【0056】
請求項14によると、応力を逃がすことができる。
請求項15によると、支持部材が僅かに変形するのみで、各部の発生応力や衝撃を緩和でき、ねじれやすい羽根にとっても最適な迎え角を維持することができ、高効率の運転を実現できる。
【0057】
請求項16乃至18によると、少なくとも下側の羽根の支持部材が変位するため、羽根の遠心力や風圧による応力を軽減できる。これに伴って羽根は受け得る発生動力の限度を向上させることができる。
請求項19によると、羽根の撓みやすさを増大させることができる。
【0058】
請求項20によると、羽根が軽くて剛性のあるものとなる。また、曲がりやすいので応力を逃がすことができる。
【0059】
請求項21によると、羽根が曲がりやすいものとなる。これに伴って応力を逃がすことができる。
【0060】
請求項22によると、風による揚力と抗力を両方利用できるので、各羽根をより容易に回転軸を中心として回転させることができる。つまり、吹く風をより有効に利用できる。
請求項23によると、請求項22と同様の効果があると共に、羽根への加工が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である垂直型風力発電装置の正断面図である。
【図2】風車用羽根の配置を示す図1のI−I断面図である。
【図3】本発明に係る羽根の斜視図である。
【図4】図3のII−II断面図である。
【図5】羽根とその支持部材との結合状態を示す要部平面図である。
【図6】羽根の配置についての変形例を示す要部断面図である。
【図7】羽根の支持部材を弾性体素材にて形成した場合の羽根の受ける風量の強弱による状態変化を示す模式図である。
【図8】羽根の支持部材を合成のある素材で形成し、羽根を湾曲された場合の羽根の状態を示す模式図である。
【図9】羽根の下方支持部材を上下動可能で下方に付勢する構成を示す断面図である。
【図10】図9のIII−III断面図である。
【図11】羽根の下方支持部材を上下動可能で下方に付勢する構成を示す断面図である。
【図12】羽根の変形例を示す図である。
【図13】羽根とその支持部材との結合状態の変形例を示す要部平面図である。
【図14】羽根の飛散防止手段の一例を示す。
【図15】羽根の飛散防止手段の他例を示す。
【図16】羽根の捩れ防止手段の一例を示す。
【図17】羽根と支持部材との間の揺動可能な取付具の例を示す。
【図18】羽根を上下支持部材間で周方向の位相差をもって設置した実施態様を示す。
【図19】羽根の飛散防止手段の他例を示す。
【図20】羽根の途中を指示部材で固定し、羽根の上下端に遊びを持たせた実施態様を示す。
【図21】揚力発生方向の反対側が切り欠かれている羽根の一例を示す。
【図22】風によって図21に示した羽根に発生する揚力と抗力を示し、羽根の回転方向を示す。
【図23】幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されている羽根の一例を示す。
【図24】幅方向の一端が折り返して曲げられ、さらにもう一度折り曲げられた一枚の板で形成されている羽根の一例を示す。
【符号の説明】
2、22、52、62、・・・・回転軸
3、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113・・・・羽根
3a・・・可撓性材からなる芯
3b・・・テント用布部材
3c・・・止め輪(第1係止部)
3d・・・紐体(締結部材)
4・・・・上部支持部材
4a・・・紐体を通す孔(第2係止部)
5・・・・下部支持部材
6・・・・筒状体
6a・・・固定部位
10・・・ワイヤー固定手段(自立補充手段)
50b・・バネ(下方付勢手段)
60・・・錘(下方付勢手段)
104・・ワイヤー(捩れ防止の係止手段)
115・・羽根取付具
Claims (23)
- 垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯と、当該芯を内包する筒状の被覆部材とで構成されていることを特徴とする垂直軸型風力発電装置。
- 前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の風力発電装置。
- 前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、羽根の構成要素としての筒状の被覆部材における両端周囲に沿って設けた複数の第1の係止部と、支持部材の第1の係止部に対応する箇所に形成した第2の係止部と、第1の係止部と第2の係止部とを結び付ける締結部材とを備えることを特徴とする請求項2に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材の外方に配置され、前記被覆部材に絞り込むように内包された羽根固定用芯とを備えることを特徴とする請求項2に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根と上下の支持部材との固定手段を備え、この上下の支持部材との固定手段の少なくとも一方が、前記支持部材を貫通して設けられた前記羽根と、前記上下支持部材上で前記被覆部材の端部を係止する係止手段とからなることを特徴とする請求項2に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 垂直に設けた回転軸と、当該回転軸の周方向に複数枚取り付けた縦向きの羽根とを有する風力発電装置において、前記羽根は、可撓性部材からなる芯で構成されていることを特徴とする垂直軸型風力発電装置。
- 前記回転軸方向とほぼ直角に固定され、上下方向に対向する支持部材相互間に、前記羽根が取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記回転軸の周方向に複数枚取り付けた前記羽根が垂直方向に複数段に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根の横断面の形状が飛行機の翼の横断面形状に近似した流線型であり、当該羽根を回転軸の中心に対して所定の角度をもって配置したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根と前記垂直軸との間に羽根の捩れを防止するための係止手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の垂直軸型発電装置。
- 前記回転軸の自立補充手段を備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記回転軸の自立補充手段が、前記回転軸を回転自在に支持する筒状体と、当該筒状体の周囲3箇所以上から固定部位との間に配置され、張力発生部材を備えた複数のワイヤー手段とから構成される請求項11に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記支持部材が弾性部材から形成されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根が上下の支持部材間において、湾曲してできるように取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記支持部材が剛性を持つ部材であり、前記羽根が所定の外力を受容できる形状に予め湾曲されていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置
- 前記上下の支持部材における下側の支持部材が軸方向に摺動自在に支持され、下方に付勢する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の垂直軸型風力発電装置。
- 付勢手段が上下の支持部材における下側の支持部材の下面に固定された錘であることを特徴とする請求項16に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 付勢手段が上下の支持部材における下側の支持部材の下面と上下動しないばね座との間に設けたばねであることを特徴とする請求項16に記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根の前記上下の支持部材との間に揺動可能な羽根取付具を介在させたことを特徴とする請求項2乃至18のいずれかに記載の垂直軸型発電装置。
- 前記芯は、樹脂発泡材であることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載の垂直軸型発電装置。
- 前記回転軸方向とほぼ直角に固定される支持部材に前記羽根の垂直方向の中心部が固定され、前記羽根の上下が遊びを有して支持されている請求項1または請求項6のいずれかに記載の垂直軸型発電装置。
- 飛行機の翼状の断面を有する羽根であって、該羽根の揚力発生方向の反対側が切り欠かれていることを特徴とする請求項6記載の垂直軸型風力発電装置。
- 前記羽根は、幅方向の一端が折り返して曲げられた一枚の板で形成されていることを特徴とする請求項22記載の垂直軸型風力発電装置。
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