JP2005036520A - 壁面移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 上下方向に延長する壁面上をスムーズに移動できると共に、吊上手段とは別の繰り出し/巻取り手段を設ける必要をなくした壁面移動装置の提供。
【構成】 壁面移動装置10は、吊上手段4の2本のワイヤ7で吊上げることにより壁面3に配置可能なフレーム11を備え、吊上手段4で吊上げた状態の該フレーム11が壁面3に沿って移動できるように、該フレーム11の四隅に走行方向自在な車輪装置13が設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は上下方向に延長する壁面を移動する装置に関し、詳しくは壁面塗装装置、壁面清掃装置、壁面ハツリ装置、壁面検査装置等を装着し、上下方向に延長する壁面を移動する装置に関する。
コンクリート製の建物や建築物、プール等の垂直壁面または傾斜壁面のように、上下方向に延長する壁面(以下、壁面という)に対しても他の部分と同様に、壁面処理や壁面検査が行われる。近年これら壁面処理や壁面検査の省力化を目的として、例えば壁面塗装装置、壁面清掃装置、壁面ハツリ装置などの壁面処理装置や、亀裂や腐食などを検査する放射線検査装置や超音波検査装置などの壁面検査装置、等の自動化装置が開発されている。
従来の自動化装置は、壁面の上方に設置したクレーンやウインチ等の吊上手段から延長したワイヤで吊上げて壁面に配置するようになっている。
例えば図16に示すように、構造物1に上面2と壁面3が形成され、上面2に所定間隔で2台の吊上手段4を設置し、それら吊上手段4で壁面処理装置(または壁面検査装置)5を吊上げて壁面3に配置する。具体的には壁面処理装置5の上部両側に設けた2つの吊具6に各吊上手段4から延長したワイヤ7の先端をそれぞれ掛合することにより、壁面処理装置5が壁面3の所定位置に配置される。
壁面処理装置5は、配置された部分の壁面3を処理し、次の部分に移り該壁面部分を処理する、ということを繰り返して壁面3全体の処理を行う。壁面処理装置5を壁面3の他の部分に移す際には、各吊上手段4のワイヤ長を互いに調整しながら少しずつ移動する。そして移動後は吊上手段4側でワイヤ長が変化しないように固定する。
しかし、壁面処理装置5の上部両側に設けた吊具6にそれぞれワイヤ7を掛合した場合には、左右のワイヤ長に差があると図示のように壁面処理装置5が傾いた状態になる。このように壁面処理装置5が傾いた状態で壁面処理をすると、移動前後の境界部に未処理部分や重複処理部分が生じて処理効率が低下する。また壁面3の端部は他の壁面との間で内隅部を形成することもあり、そのような内隅部は傾いた状態の壁面処理装置5では処理が困難になる。
上記のように壁面処理装置5が傾いた状態となるのを防止するには、壁面処理装置5の重心位置を通る上縁中央部の1点を左右斜め上方から2本のワイヤで吊上げることが望ましい。一方、壁面処理装置5を次の壁面部分に移動する際には、壁面処理装置5を一時的に壁面3から離反する必要がある。
そのためには、例えば壁面3から離れた部分に繰り出し/巻取り手段を設け、そこから延長したワイヤを壁面処理装置5の中央部表面に掛合する。そしてワイヤを引っ張ることにより壁面処理装置5を壁面3から僅かに浮かせた状態として次の部分に移動し、移動後に再びそのワイヤを緩めて壁面処理装置5を壁面3上に位置決めして配置する。
しかし、前記のように壁面処理装置5をその上縁中央部の1点で左右斜め上方からの2本のワイヤで吊上げる場合には、壁面処理装置5を壁面3から浮かせた状態で横移動した際に壁面処理装置5が回転し易いという別の問題が発生する。例えば左右のワイヤの巻取り/繰り出しのタイミングのズレ、装置重心位置の変化などの些細な要因であっても壁面処理装置5は回転してそのコーナ部が壁面3に当たることもある。このように壁面処理装置5が壁面3に当たると、その衝撃により装置各部に悪影響を与える恐れがあり、さらに当たった個所が抵抗となってスムーズな移動および位置決めが困難になるという場合もある。
また、従来の壁面処理装置5は前記のように移動に際して壁面から僅かに離反させるために、吊上手段とは別に壁面3から離れた部分に繰り出し/巻取り手段を設ける必要があり、その操作は吊上手段と協調して微妙に調整しながら行う必要があるので熟練性が要求される。従ってそれらは施工コストを押し上げる要因の1つになっていた。
そこで本発明は、これら従来装置における問題を解決することを課題とし、壁面処理装置や壁面検査装置等を装着して壁面を効率よく移動できる壁面移動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、上下方向に延長する壁面を移動する装置であり、吊上手段で吊上げて壁面に配置可能なフレームを備え、吊上手段で吊上げた状態の該フレームが壁面に沿って移動できるように、該フレームに複数の走行方向自在な車輪装置を設けたことを特徴とする(請求項1)。
上記壁面移動装置によれば、フレームが壁面に沿って移動できるように走行方向自在な車輪装置を複数設けたので、壁面移動装置を壁面上において安定してスムーズに移動することができる。また、壁面を移動する際にフレームを壁面から離反させる必要がないので、従来のように、吊上手段とは別に壁面から離れた部分に繰り出し/巻取り手段を設ける必要がない。
上記壁面移動装置において、前記車輪装置は走行方向自在な車輪とそれを壁面に対して伸縮する伸縮手段を備えることができる(請求項2)。
上記走行方向自在な車輪はキャスタまたはボール式車輪により構成することができる(請求項3)。
上記いずれかの壁面移動装置において、壁面の上方において横方向に所定間隔で設置される2つの吊上手段のワイヤに掛合する吊具を前記フレームの上縁中央部に設けることができる(請求項4)。
以上のように本発明の壁面移動装置は、吊上手段で吊上げて壁面に配置可能なフレームを備え、吊上手段で吊上げた状態の該フレームが壁面に沿って移動できるように、該フレームに複数の走行方向自在な車輪装置を設けたことを特徴とする。
上記壁面移動装置によれば、フレームが壁面に沿って移動できるように走行方向自在な車輪装置を複数設けたので、壁面移動装置を壁面上において安定してスムーズに移動することができる。また壁面を移動する際にフレームを壁面から離反させる必要がないので、従来のように吊上手段とは別に壁面から離れた部分に繰り出し/巻取り手段を設ける必要がない。
上記壁面移動装置において、前記車輪装置は走行方向自在な車輪とそれを壁面に対して伸縮する伸縮手段を備えることができる。このような伸縮手段を設けると、壁面移動装置が移動するときは車輪装置を壁面に接触し、停止して壁面処理や壁面検査を行う場合にはそれを壁面から離反して装置自体またはストッパ等により壁面移動装置を壁面に安定支持させることができる。
上記走行方向自在な車輪はキャスタまたはボール式車輪で構成できる。キャスタで構成した場合は壁面に多少の段差部があってもそれをスムーズに乗り越えることがでできる。またボール式車輪で構成した場合は壁面移動装置を壁面上で微細に位置調整できる。
上記いずれかの壁面移動装置において、壁面の上方において所定間隔で設置される2つの吊上手段のワイヤに掛合する吊具を前記フレームの上縁中央部に設けることができる。このように構成すると、壁面移動装置を傾かせることなく、壁面上を上下左右に移動することができる。
次に本発明の実施の形態を図面により説明する。図1は本発明に係る壁面移動装置を壁面に配置した状態を示す説明図である。壁面移動装置10はフレーム11を備え、そのフレームの上縁中央部に吊具12が設けられる。図示の例では、コンクリート製の構造物1の上面2に所定の間隔で2つの吊上手段4が設置され、それら吊上手段4からの2本のワイヤ7の先端を前記吊具12に掛合することにより壁面移動装置10が壁面3上の所定位置に配置される。
フレーム11は壁面塗装装置、壁面ハツリ装置、壁面清掃装置などの壁面処理装置や、壁面検査装置等の壁面検査装置(以下、これらをまとめて壁面処理装置という)を装着、装架、連結または組み込むもので、壁面移動装置10を構成するこのフレーム11が壁面3上を移動すると、それに応じて壁面移動装置10に装着等の壁面処理装置も壁面上を移動する。そして該移動をスムーズに行わせるため、フレーム11の四隅に走行方向自在な車輪装置13がそれぞれ設けられる。
次に図1に示すフレーム11に壁面処理装置を一体的に組み込んだ場合を例にして、本発明の壁面移動装置をより詳しく説明する。図2は装置全体の正面図、図3は図2の一部破断平面図、図4は図2の一部破断右側面略図である。これらの図において、壁面移動装置10はフレーム11と、フレーム11の四隅に設けた走行方向自在な車輪装置13と、フレーム11の上縁中央部に設けた吊具12を備え、フレーム11の内側には壁面清掃装置30が組み込まれる。
壁面清掃装置30は、コンクリート製の壁面3を清掃する複数の回転ブラシ31と、各回転ブラシ31を一緒に支持する支持体32と、支持体32を縦横に移動させる移動機構33と、壁面清掃装置30を壁面3に吸着させる6つの吸着ユニット34と、壁面清掃装置30と壁面3との距離を設定する4つの伸縮自在なストッパ35と、清掃操作により発生するコンクリート屑等の塵埃を回収する集塵機構36を備えている。なお集塵機構36は図示しない真空ポンプ等の吸引装置に接続される。
回転ブラシ31には図示しない加圧空気制御ユニットから支持体32を通して加圧空気が供給され、その加圧空気で回転ブラシ31を回転させ、コンクリート面の清掃操作を行う。図2に示すように、移動機構33は2本の縦枠材37と、2本の横枠材38と、横枠材38間に設けた1本のネジ棒39及び2本のレール40と、各レ−ル40にそれぞれスライド自在に結合した2つのガイド体42と、ガイド体42間を連結する移動体43と、移動体43に設けられ且つ前記ネジ棒39に螺着する伝達体44と、支持体32に回転自在に支持された駆動軸45および支持ガイド46とを備えている。そしてネジ棒39は減速機構付き駆動モータ等の駆動部47(図3)により正回転または逆回転する。
ネジ棒39が正回転または逆回転すると、それに螺着した伝達体44に連結されている支持体32が図2の上下方向に移動する。また支持体32の内部に収容された別の駆動部(図示せず)により駆動軸45を正回転または逆回転することにより、支持体32が図2の左右方向に移動する。このような移動機構33を設けることにより、前記フレーム11が壁面3の所定位置に停止している場合でも、縦枠材37と横枠材38で囲まれた範囲内で回転ブラシ31を縦横に移動でき、その範囲の清掃操作を壁面移動装置10の移動なしに行うことができる。
清掃操作の際に発生するコンクリート屑等の塵埃は集塵機構36の吸引力により外部に排出して回収される。または清掃操作に際して壁面清掃装置30には壁面3と垂直な方向に離反しようとする力が加わるが、その離反力は4つの吸着ユニット34による壁面への吸着力により抑えられる。
各吸着ユニット34は壁面移動装置10を構成するフレーム11の四隅部に取り付けられ、それら吸着ユニット34は減圧室とその開口部に配置した柔軟な吸着パッド34aを有し、減圧室には真空ポンプ等の減圧装置(図示せず)がホース等により接続される。そして減圧室を減圧状態とすることにより、吸着パッド34aが壁面3に吸着する。
図5は壁面移動装置10を構成する走行方向自在な車輪装置13の1例を示す正面図、図6は図5の底面図、図7は図6のVII −VII 矢視図である。これらの図において、車輪装置13は走行方向自在な車輪14と、それを壁面3に対して伸縮する伸縮手段15を備えている。そして本実施形態では前記車輪14がキャスタ16により構成され、矢印方向の回転と旋回が自在とされる。
伸縮手段15は前記フレーム11にボルト結合するブラケット17と、ブラケット17にボルト結合したエアシリンダ18及びガイドブロック19と、エアシリンダ18の駆動軸20に連結した支持部材21と、支持部材21に端部を連結したガイド棒22を備えており、ガイド棒22はガイドブロック19にスライド自在に挿通される。
これらガイドブロック19とガイド棒22は、フレーム11が移動する際に発生する横方向の応力を支持してキャスタ16を補強するものである。またエアシリンダ18にはその駆動軸20を伸張する加圧空気を供給するための伸張側エア流入口23と、駆動軸20を縮小する加圧空気を供給するための縮小側エア流入口24が設けられ、それらには図示しない空気圧制御機構からの空気圧配管が接続される。
次に図1〜図7を参照しながら上記装置の作用を説明する。先ず図1の壁面移動装置10に壁面清掃装置30を組み込んだ装置をコンクリート製の構造物1の壁面3に配置する。すなわち壁面移動装置10におけるフレーム11の上縁中央部に設けた吊具12に2つの吊上手段4から延長した各ワイヤ7を掛合する。なお、それと共にフレーム11の四隅に設けたストッパ35(図3)を調整して壁面清掃装置30と壁面との距離を所定値に設定する。
次にフレーム11の四隅に設けた車輪14を壁面から後退(縮小)する。具体的には伸縮手段15を構成するエアシリンダ18(図5、図6)の縮小側エア流入口24に図示しない空気圧制御機構から加圧空気を供給し、その駆動軸20を縮小させて車輪14を後退する。
次にフレーム11の四隅に配置した吸着ユニット34の減圧室を減圧状態にして、その吸着パッド34aを壁面3に吸着し、清掃操作時に発生する反力で壁面清掃装置30を組み込んだフレーム11もしくは壁面移動装置10が壁面から離反することを防止する。
次に複数の回転ブラシ31に加圧空気を供給し、その回転により壁面3を清掃する。1箇所の操作が完了したら一旦回転ブラシ31への加圧空気の供給を中断し、移動機構33(図2)を駆動して清掃を行っていない隣接部分に回転ブラシ31を移動する。そして前記と同様に該部分の清掃操作を行う。この操作を移動機構33による移動範囲の全てにおいて繰り返したら、壁面移動装置10を次の場所に移動する。
吸着ユニット34の減圧室を常圧状態に戻し、吸着を解除した後、壁面移動装置10を移動する際には、先ず車輪装置13の車輪14を前進して壁面に接触させる。すなわち前記エアシリンダ18の伸張側エア流入口23に図示しない空気圧制御機構から加圧空気を供給し、その駆動軸20を伸張させて車輪14を壁面3に接するまで前進すると、壁面清掃装置30を組み込んだフレーム11が壁面3上をスムーズに移動できる状態になる。
次に壁面移動装置10の移動操作を行う。壁面移動装置10を壁面3に対して垂直方向に移動する場合は、図1に示す2つの吊上手段4のワイヤ7を互いに同じ長さだけ徐々に伸張または縮小する。壁面移動装置10を壁面3に対して横方向に移動する場合は、壁面移動装置10のバランスを維持しながら一方の吊上手段4のワイヤ7を徐々に伸張して他方の吊上手段4のワイヤ7を徐々に縮小する。
壁面移動装置10が所定位置に移動したら、次に4つの車輪14を縮小(後退)すると各ストッパ35の先端が壁面3に接し、壁面移動装置10をその位置に安定支持させる。そして前記方法により清掃操作を行った後、再び壁面移動装置10を次の場所に移動する。
図8は図5の車輪装置13の変形例を示す正面図、図9は図8の底面図、図10は図9のX−X矢視図である。この実施形態が図5の例と異なる部分は、車輪装置13を構成する走行方向自在な車輪14と、それを壁面3に対して伸縮する伸縮手段15のうち、後者の伸縮手段15を構成する駆動部分のみであり、その他は同様に構成される。従って図5と同じ部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
伸縮手段15はフレーム11にボルト結合するブラケット17と、ブラケット17にボルト結合した可逆回転式の駆動モータ25と、その出力軸に連結したギア機構26と、ギア機構26に螺着したネジ棒27を備え、ネジ棒27の先端が車輪14であるキャスタ16を支持している支持部材21に連結される。
支持部材21にはガイド棒22の端部が連結され、ガイド棒22は前記ブラケット17にボルト結合したガイドブロック19にスライド自在に挿通される。そして駆動モータ25を正回転または逆回転することにより、車輪14が伸張(前進)または縮小(後退)する。
図11は図5の車輪装置13の更に別の変形例を示す正面図、図12は図11の底面図、図13は図12のXIII−XIII矢視図である。この実施形態が図5の例と異なる部分は、車輪装置13を構成する走行方向が自在な車輪14と、それを壁面3に対して伸縮する伸縮手段15のうち、前者の車輪14部分のみで、その他は同様に構成される。従って本実施形態においても図5と同じ部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、車輪14がベアリングと同様な構造を有するボール式車輪28により構成される。このボール式車輪28は球状内面を有するボール保持部29と、そのボール保持部29に小さい多数のベアリングボール29bを介して回転自在に収容されたボール29aを備えている。そして車輪装置13を取り付けたフレーム11を前後左右に押すと、ボール29aがいずれの方向にも自由回転してフレーム11をその方向にスムーズに移動させることができる。
図5のように車輪14としてキャスタ16を使用した場合には、壁面3に多少の段差部があっても容易にそれを乗り越えることが可能という利点がある。しかしキャスタ16は車軸の回転位置と旋回軸の位置がずれているため、壁面移動装置10の位置を微調整する性能は劣る。例えば前記車軸の位置と旋回軸の位置が30mmずれている場合には、±10mm程度の微調整が限界になる。一方、本実施形態のようなボール式車輪28では、壁面3の段差を乗り越える性能はキャスタ16より劣るものの、回転媒体が球体であって回転軸や旋回軸を持っておらず、壁面移動装置10の移動位置を微調整する性能に優れている。
図14は図3の変形例であり、図15は図14を上下反転した斜視図である。図14の実施形態が図3に示す例と異なる部分は、4つの車輪装置13の構造のみで、その他は同様に構成される。従って図3と同じ部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
車輪装置13は図5の例と同様に、車輪14と伸縮手段15により構成され、車輪14はキャスタ16により構成される。伸縮手段15はフレーム11にボルト結合するエアシリンダ18およびガイドブロック19と、エアシリンダ18の駆動軸20に連結した支持部材21と、支持部材21に連結した4つの車輪14を備えており、ガイド棒22はガイドブロック19にスライド自在に挿通される。
支持部材21は1本の横材21aと、その横材21aの両端部にそれぞれ一体的に連結した2つの門型材21bを有し、各門型材21bの脚部先端にそれぞれキャスタ16により構成された車輪14が支持される。車輪装置13をこのように構成すると4つの車輪14を共通のエアシリンダ18で同期的に駆動することができるので、車輪装置13の構成が簡単になる。
これまで説明した実施形態は、本発明に係る壁面移動装置10に壁面清掃装置30を組み込んだ例であるが、これに限らず壁面移動装置10には壁面塗装装置、壁面ハツリ装置等の壁面処理装置、または亀裂や腐食などを検査する放射線検査装置や超音波検査装置などの壁面検査装置等、種々の自動化装置を組み込む(または装着、装架)することができる。
本発明に係る壁面移動装置を壁面に配置した状態を示す説明図。 装置全体の正面図。 図2の一部破断平面図。 図2の一部破断右側面図。 壁面移動装置10を構成する走行方向自在な車輪装置13の正面図。 図5の底面図。 図6のVII −VII 矢視図。 図5の車輪装置13の変形例を示す正面図。
図8の底面図。 図9のX−X矢視図。 図5の車輪装置13の更に別の変形例を示す正面図。 図11の底面図。 図12のXIII−XIII矢視図。 図3の変形例を示す正面図。 図14を上下反転した斜視図。 従来の壁面処理方法を説明する図。
符号の説明
1 構造物
2 上面
3 壁面
4 吊上手段
5 壁面処理装置(または壁面検査装置)
6 吊具
7 ワイヤ
10 壁面移動装置
11 フレーム
12 吊具
13 車輪装置
14 車輪
15 伸縮手段
16 キャスタ
17 ブラケット
18 エアシリンダ
19 ガイドブロック
20 駆動軸
21 支持部材
21a 横材
21b 門型材
22 ガイド棒
23 伸張側エア流入口
24 縮小側エア流入口
25 駆動モータ
26 ギア機構
27 ネジ棒
28 ボール式車輪
29 ボール保持部
29a ボール
29b ベアリングボール
30 壁面清掃装置
31 回転ブラシ
32 支持体
33 移動機構
34 吸着ユニット
34a 吸着パッド
35 ストッパ
36 集塵機構
37 縦枠材
38 横枠材
39 ネジ棒
40 レール
42 ガイド体
43 移動体
44 伝達体
45 駆動軸
46 支持ガイド
47 駆動部

Claims (4)

  1. 上下方向に延長する壁面を移動する装置において、吊上手段4で吊上げて壁面3に配置可能なフレーム11を備え、吊上手段4で吊上げた状態の該フレーム11が壁面3に沿って移動できるように、該フレーム11には複数の走行方向自在な車輪装置13が設けられていることを特徴とする壁面移動装置。
  2. 請求項1において、前記車輪装置13は走行方向自在な車輪14とそれを壁面3に対して伸縮する伸縮手段15を備えていることを特徴とする壁面移動装置。
  3. 請求項2において、前記走行方向自在な車輪14がキャスタ16またはボール式車輪28であることを特徴とする壁面移動装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記フレーム11の上縁中央部に吊具12を設け、該吊具12は、壁面3の上方において横方向に所定間隔で設置される2つの吊上手段4のワイヤ7に掛合するものであることを特徴とする壁面移動装置。
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