JP2005036501A - 斜面安定構造物 - Google Patents

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Yasuhiro Yamada
泰弘 山田
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Abstract

【課題】斜面上にコンクリートや鋼板が表出せずに自然環境に適合しているとともに、構造物に対する信頼性を高める。
【解決手段】鋼板から成る受圧部2と、その受圧部2の上に起立して補強する補強部3から成る受圧体1を斜面の地山に設置してアンカー6に固定する。受圧体1の周りや上を金網状材料8によって覆い、その中に土砂を詰める。鋼板は土砂によって隠れ、土砂から植物が生育する。鋼板製の受圧体1にはクラックが発生せず、信頼性が高まる。
【選択図】図3

Description

この発明は斜面の崩壊を防いで安定させる斜面安定構造物に関するものであり、特に鋼製の材料を使用した受圧体を使用して、植生なども可能とする斜面安定構造物に関するものである。
斜面の崩壊を防いで安定させるために、従来様々な工法が採用されている。その中でも、斜面にプレキャストのコンクリートブロックを、多数個適宜間隔を空けて設置し、それらコンクリートブロックを斜面の地山深くに打設したアンカーに固定し、斜面の崩壊しようとする土砂荷重をブロックによって受ける工法が存在する。ブロックはアンカーによって地中深くの岩盤に固定されており、斜面の土砂が崩壊して地滑りなどが起きようとする際の圧力を、アンカーに固定したブロックによって受け、押さえて斜面の安定化を実現するものである。
このような斜面の安定化に使用されているコンクリートブロックは、斜面にそのコンクリートの表面が表出するため、斜面の景観を損なうことがある。斜面の自然的景観を確保するために、近年では特に斜面全体を緑化することが望まれるようになっているが、コンクリートブロックの部分だけは緑化することが不可能である。ブロックとブロックの間に植生して緑化しても、ブロックだけはどうしても緑化出来ず、やはり味気ないコンクリートブロックが斜面に表出して、自然環境と一体化させることは難しかった。
コンクリートブロックは、そのコンクリートという材質の性質上、クラックの発生が避けられなかった。クラックが生じると、そのクラックを伝って雨水がブロックの内部に浸入して、内部の鉄筋を錆び付かせ、ブロックの破損を招くことがあった。つまりコンクリートブロックである以上、その経年による劣化が避けられず、構造物としての信頼性に欠けることがあった。
コンクリートブロックの他の課題は、その重量である。コンクリートブロックは内部の鉄筋とコンクリートの重みによって数トンという重量になり、これを現場に運び込み、それを斜面に設置する作業に極めて大きな労力が必要であった。また運搬時に何かにぶつかるなどして破損もし易く、極めて慎重な取り扱いが要求させるものであった。
この発明において解決しようとする課題は、従来のコンクリートブロックによる構造物では、斜面の土砂荷重を受ける構造物の上に緑化できずに斜面全体の景観を損なっている点であり、またクラックが発生することによる構造物としての信頼性に欠けるであり、更には比較的運搬・設置作業に大きな労力と配慮を必要とする点である。
この発明は、鋼板から成る受圧部と、その受圧部の上に起立する同じく鋼板から成る補強部によって構成された受圧体を使用し、地山の上に設置した受圧体の周りや上部を金網状材料によって覆い、その金網状材料の中には土砂を埋めることを最も主要な特徴とする。
この発明により以下の効果を得ることができる。
*受圧体の上に土砂を盛るので、斜面にはコンクリートも鋼板も表出せず、自然的景観を損なうことがない。
*盛った土砂の上に植生を促せば、斜面全体が緑化でき、より自然的潤いのある景観を保つことができる。
*受圧体の材質が鋼製であるので、クラックが発生しない。したがって経年的変化が少ない信頼性の高い構造物となる。これは耐候性鋼板を使用することによって信頼性が増すこととなる。
*鋼製の受圧体は、コンクリートブロックよりも軽量化でき、運搬や施工が容易となり、また破損する可能性が低い。
*受圧体の外周、若しくは外周と上部を金網状材料によって覆うことにより、その中に土砂を詰めれば土砂が流出することがない。
*受圧体を耐候性鋼板で製造するか、受圧体や金網状材料に亜鉛アルミニウミ合金メッキを施すことにより、防錆効果の優れた長期的に性能を維持可能な構造物となる。
*受圧体の上に盛る土砂に植物の種子や肥料を混ぜれば、より良好な緑化を促すことが可能となる。
この発明にかかる斜面安定構造物は、鋼製の受圧体を使用するものであって、その受圧体は斜面に敷設して地山を押さえる受圧部と、その受圧部の上に起立して受圧部を補強する補強部から成っている。受圧部も補強部も鋼板から成っている。鋼板は、その材質の中にリンなどを混入した耐光性鋼板が好適である。リンなどの物質が錆を表面近くに食い止めて、雨水などによる影響を受けないようにしたものである。したがって耐光性鋼板を使用することにより、経年による劣化が避けられる。その他、受圧体に表面に亜鉛アルミニウム合金メッキ(ドブ浸け)を施して防錆処理することも好適である。
受圧体の形状は様々な形状が考えられるもので、その地山と接する受圧部の形状は十文字形状や円形などが考えられる。その他四角形、六角形、八角形などの多角形も可能である。補強部は受圧部に作用した土砂荷重によって受圧部が変形しないようにするもので、受圧部に対して直角に起立しているもので、例えば受圧部の中心近くから放射状に外周側へ延びるように複数設けるなどが好適である。
このように構成した受圧体を斜面の地山の上に設置し、地山深くに打設したグラウンドアンカーなどに固定する。受圧体の外周、或いは外周と上部を金網状材料によって覆う。金網状材料とはエキスパンドメタルやクリンプ金網などの多数の網目があるような材料全てを含むものである。この金網状材料表面には、亜鉛アルミニウム合金メッキ(ドブ浸け)を施したり、合成樹脂を被覆して防錆処理する。外周、或いは外周と上部とは、必ずしも外周や上部全体を意味するのではなく、全体のうちの一部を残しておいてもよいという意味である。後に述べるように土砂を詰めるために一部を残してそこから土砂を詰めてもよいし、金網状材料に孔を空けておき、そこから土砂を詰めることもできる。
金網状材料によって囲まれた中に、土砂を詰める。土砂には樹木や草花の種子、肥料、現場発生土を混合したものを使用することにより、植生の促進、現場発生土の処理が可能となるものである。
図1及び2に示すのは鋼製の受圧体1であって、斜面の地山と接する平板状の受圧部2と、その受圧部2の上に起立して受圧部2を補強する補強部3から成っている。図に示す実施例では受圧体2の形状は十文字形であり、その四方の各先端へいくに従って徐々にその幅が狭くなっている。受圧部2には、その中心に四角形に枠組みしたような補強部3aが起立しており、その補強部3aから四方へ向って平行な補強部3bがそれぞれ延びている。補強部3bは、その十文字の先端へいくに従って徐々に高さが低くなっている。受圧体1の中心にはアンカー孔4が形成されている。
以上のような受圧体1のアンカー孔4に地山に打設しておいたグラウンドアンカー6の地上からの突出部分を通し、斜面の地山上に設置する。図6に示すようにグラウンドアンカー6をアンカーヘッド7に通して、プレストレス力を与えてクサビによって定着する。アンカーヘッド7はコンクリートブロックの場合鋼製のプレートの上に載せる必要があったが、鋼製の受圧体1の場合はプレートの必要なく、そのまま載せることが可能である。アンカーヘッド7にはオイルキャップを被せておき、アンカー6を再緊張可能にしておく。以上のような受圧体1の外周と上部を覆うように金網状材料であるエキスパンドメタル8が配設する。(図3)エキスパンドメタル8の適宜位置には、土砂を詰めるための孔9を形成しておき、この孔9から土砂10に圧力をかけてエキスパンドメタル8内に土砂10を充満する。土砂10に種子や肥料を混入しておけば、その土砂10から植物が生育する。図4に示すのは樹木が構造物上に生育した状態を示し、図5に示すのは草花が生育した状態を示している。
図7及び8に示すのは同じく十文字形の受圧体1であるが、その平行な補強部3cが、受圧部2の中心部で交差して四方に延びているものである。図9に示すのは受圧部2が円形であって、その中心に補強部3dが円筒形に起立しており、その補強部3dの周囲から受圧部2の外周端に向って放射状に複数の補強部3eが延びているものである。図10に示すのは、受圧体2が八角形であって、その中心の円筒形の補強部3fから、複数の補強部3gが受圧部2の外周端に向って放射状に延びた場合である。図11に示すのは、受圧部2がY字形であって、中心に起立した三角筒状の補強部3hから、受圧部2の三先端方向に向って補強部3iが延びた場合である。このように、受圧体1の形状は様々なものが選択でき、地山の圧力を受ける受圧部2と、その受圧部2を補強する補強部3から成っていればよい。また金網状材料によって土砂が流出しないよう覆うのであるが、金網状材料によって必要な部分を覆えばよく、全体を覆い尽くす必要はない。
以上のような構造物にあって、地山の土砂荷重はアンカー6に固定した受圧体1の受圧部2によって受け、補強部3が受圧部2の補強をする。経時的変化によって地山と受圧体1の間に隙間が生じた場合は、アンカー6を再緊張して受圧体1を斜面に密着させればよい。
受圧体の一実施例の平面図である。 図1に示す受圧体の斜視図である。 金網状材料で受圧体を覆った状態の斜視図である。 構造物から樹木が生育した状態の斜視図である。 構造物から草木が生育した状態の斜視図である。 受圧体をアンカーに固定した状態の断面図である。 受圧体の他の実施例の平面図である。 図6に示す受圧体の斜視図である。 受圧体の他の実施例の斜視図である。 受圧体の他の実施例の斜視図である。 受圧体の他の実施例の斜視図である。
符号の説明
1 受圧体
2 受圧部
3 補強部
4 アンカー孔
6 グラウンドアンカー
7 アンカーヘッド
8 エキスパンドメタル
9 孔
10 土砂

Claims (3)

  1. 斜面に敷設して地山を押さえる鋼板から成る受圧部と、この受圧部の上に起立して受圧部を補強する鋼板から成る補強部によって構成された受圧体を地山に設置し、この受圧体を地山に埋設したアンカーに固定し、鋼製受圧体の外周、或いは外周と上側を覆うように金網状材料によって配置し、この金網状材料によって囲まれた中に土砂を詰めてなる斜面安定構造物。
  2. 鋼板として耐候性鋼板を使用したことを特徴とする請求項1記載の斜面安定構造物。
  3. 土砂には種子、肥料等を混ぜ合わせたものを使用したことを特徴とする請求項1記載の斜面安定構造物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008045390A (ja) * 2006-07-15 2008-02-28 Okabe Co Ltd アンカー用受圧装置
KR100958751B1 (ko) 2010-03-25 2010-05-19 극동엔지니어링(주) 가변 착지식 지압판
CN107044108A (zh) * 2017-05-02 2017-08-15 昆明理工大学 一种绿色钢面护坡及其制造方法

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