JP2005035910A - pH感受溶解性マイクロカプセル及びこれを含有する化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】pHの変化により崩壊しうる樹脂に、有効成分としては、香料、消臭剤、植物エキス剤、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、ビタミン剤、制汗剤、日やけ止め剤、冷感剤、温感剤、着色剤、殺菌剤、止痒剤、発毛促進剤、保湿剤、油性剤等の中から選ばれた1種または2種以上のものと及びまたは粉体とを包接せしめてなるpH感受溶解性マイクロカプセルおよびこれを含有する化粧料。
【選択図】なし
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、pH感受溶解性マイクロカプセルおよびこれを含有せしめた化粧料に関する。更に詳しくは、化粧料として有効な各種成分を添加しうるばかりでなく、pHの変化によって、該有効成分をマイクロカプセルから、適宜に放出することができるpH感受溶解性マイクロカプセルおよびこれを含有せしめた優れた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧料に配合される有効成分中には、製品にそのまま直接配合することが難しい成分があり、たとえば不安定であったり、製品の物性に悪影響を及ぼしたりするものがある。
【0003】
更に具体的には、不安定なものとしては、酵素類、ビタミン類等があり、少しでも水分があると品質低下の原因になることが多い。 また、化粧料等の製品に配合した場合に製剤の物性に影響を及ぼすものとしてタンニン類、フラボノイド類等の生薬成分等があった。
【0004】
従来より、このような有効成分を化粧料に配合した場合の安定性を向上させる方法として、固定化、修飾化、多価アルコール類の添加等種々の方策が提案されているが、いずれも不十分なものであった。
【0005】
一方、有効成分や化粧料全体の品質の安定化のために、化粧料に圧縮することによって崩壊するマイクロカプセルを配合することが特開昭60−224609号や特開平4−1118号に於いて提案されている。この圧縮崩壊性マイクロカプセルは、製剤中では有効成分をマイクロカプセルに内包させて安定に保持せしめ、使用時に指などによる圧力によってマイクロカプセルを崩壊し、有効成分を放出せしめるものである。
【0006】
しかしながら、圧縮崩壊性マイクロカプセルを使用する場合は、マイクロカプセル自体の強度の調整が難しく、強度が弱い、製品中でマイクロカプセルの崩壊や有効成分の漏出が生じ、逆に強度が強すぎると崩壊が不十分で、有効成分の効果が十分に発揮されなかったりする。 特にマイクロカプセルの製品中での経時安定性が悪い場合には、製品の安定性も損なわれ、凝集、分離、ケーキング等が生じてしまう。
【0007】
本発明者は、従来から化粧料に配合される各種有効成分を使用時まで安定に保持し、しかも使用時にその作用を十分に発揮させる方法について研究を重ねて来た。この研究に於いて、有効成分をpHの変化により崩壊しうる樹脂を用いてマイクロカプセル化して内包せしめ、これを化粧料に配合するときは、所期の目的を達成できることを見出し、すでに特許出願を行った(特願平4−35795号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この先出願は、極めて優れたものであって、満足のいく化粧品が得られるが、更により優れた使用感を賦与出来れば、完全に満足のいく化粧料になることに想到した。
従って本発明の解決すべき課題は、上記発明に更に優れた使用感を賦与することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために更に研究を行った結果、pH感受溶解性のマイクロカプセルの調製に際し、多孔性粉体を核物質として用いるとマイクロカプセルの凝集がなくなり、しかも粒径が均一になり、有効成分は多孔性粉体の細孔にも取り込まれ保持されるため、安定性が大きく向上し、惹いてはこのマイクロカプセルを配合した化粧料の使用感が極めて良くなることが見出され、本発明を完成した。
【0010】
【発明の作用】
本発明は、pHの変化により崩壊しうる樹脂に、有効成分と多孔性粉体とを内包せしめてなるpH感受溶解性マイクロカプセル、および該マイクロカプセルを含有せしめた化粧料に係るものである。
【0011】
本発明のpH感受溶解性マイクロカプセルは、pHの変化により崩壊しうる樹脂(以下「pH感受性樹脂」という)に有効成分及び多孔性粉体を内包せしめたものである。
【0012】
このpH感受マイクロカプセルの製造法は、核物質として多孔性粉体を用いる以外は特に制限されず、従来より用いられている方法で製造することが出来、たとえば液中乾燥法、相分離法、噴霧乾燥造粒法、流動層法、界面重合法等が広く適用される。このうち液中乾燥法を例にとり、この製造法を具体的に説明すれば以下の通りである。
【0013】
溶剤中にpH感受性樹脂を重量比率で0.5%〜50%加え、これを溶解させた後、その溶液中に有効成分および核物質である多孔性粉体を加えて分散せしめ、懸濁液を作る。
【0014】
次いで、得られた懸濁液を撹拌下に多量の分散媒中に投入し、分散させた後、常圧あるいは減圧下で加温せしめ、マイクロカプセルを形成せしめる。
【0015】
つづいてマイクロカプセルを溶媒から、濾過、沈降、遠心などの手段によって回収し、カプセル膜を溶解しないヘキサン等の有機溶媒で洗浄後、乾燥させて粉末状のマイクロカプセルを得る。
【0016】
また、相分離法によって該マイクロカプセルを製造する場合は、液中乾燥法と同様にpH感受性樹脂の溶液中に有効成分と多孔性粉体を加えて分散せしめ、次いで、これを相分離誘引剤を用いてpH感受性樹脂を析出させてマイクロカプセルを形成せしめ、回収し、乾燥させて粉末状のマイクロカプセルを得る。
【0017】
pH感受性樹脂を溶解するために使用する溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、アセトン、塩化メチレン、クロロホルム、酢酸エチル、プロパノール、トルエン、ベンゼン、四塩化炭素、エーテル等の有機溶媒および水が例示出来、単独あるいは二種類以上を混合して使用することができる。
【0018】
分散媒としては、例えば、流動パラフィン、シリコンオイル等の油剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、水および有機溶剤が挙げられる。これらは単独あるいは二種以上を使用することができる。 この際必要に応じて、この分散媒中に界面活性剤を0.5〜10重量%添加することも出来る。尚以下重量%を単に%と示す。
【0019】
本発明に於いて使用される有効成分としては、特に限定はなく、各種のものを広い範囲から適宜選択して使用出来る。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる有効成分としては、特に10℃〜100℃、好ましくは25℃〜50℃において揮発しやすい化合物がある。その具体的な例としては、香料、消臭剤、植物エキス剤、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、ビタミン剤、制汗剤、日やけ止め剤等である。また、香料、消臭剤、植物エキス剤、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、ビタミン剤、制汗剤、日やけ止め剤、冷感剤、温感剤等の中から選ばれた1種または2種以上のものを用いることができる。
【0021】
香料としては、匂いを漂わせる物質であり、人体に害をおよぼさないものである。例えば、天然香料や合成香料に分けられ、さらに天然香料は植物性香料、動物性香料に分けられる。そしてこの前記香料を混合して調合香料としたものも本発明に用いることができる。また熱に対して不安定なものも本発明の球形多孔質微粒子に担持させることができるので使用することが出来る。
【0022】
天然香料としては、アカシア油、アニスシード油、アビエス油、アプシンス油、アルモンドビッター油、アンゲリカ油、アンブレットシード油、イノンド油、イランイラン油、イリス油、ういきょう油、ウィンターグリーン、ウォームウッド油、エストラゴン油、エレミ油、オークモス油、オコチア油、オニオン油、オポパナックス油、オランダセリ油、オリス油、オリバナム油、オレンジ油、カシア油(桂油、桂皮油)、カシー油、カナンガ油、カミツレ油、カモミル油、ガヤックウッド油、カヤプテ油、カラシ油、カラムス油、ガーリック油、カルダモン油、ガルバナム油、黄ずいせん油、キャラウエー油、苦へんとう油、クミン油、クラリーセージ油、グレープフルーツ油、クローブ油、ローレル葉油、コエンドロ油、コスタス油、コランダー油、サンダルウッド油、シダーウッド油、シトロネラ油、ジャスミン油、ショウガ油、しょうぶ根油、ジル油、、ジンジャー油、ジンジャークラス油、シンナモン油、すいせん油、スターアニス油、スパイク油、スペアミントオイル、セージ油、ゼラニウム油、タイム油、タンジェリン油、チュベローズ油、テレビン油、ナーシサス油、ナツメグ油、ニオガヨモギ油、にくずく油、ネロリ油、パイン油、パセリ油、バジル油、バーチ油、パチュリ油、ハッカ油、バラ油、パルマローザ油、白檀油、ヒヤシンス油、ベイ油、ベイ葉油、ベチバー油、ペニーロイヤル油、ヘノポジ油、ペパーミント油、ベリラ油、芳油、芳しょう葉油、ホップ油、ポライ油、ミモザ油、ミルテ油、ミルトル油、ミル油、ミント油、メース油、ユーカリ油、ライム油、ラバンジン油、ラベンダー油、リセアキュベバ油、リナロエ油、レモングラス油、レモン油、ローズウッド油、ローズマリー油、ローズ油、ロベージ油等が例示できる。そして、この例示された天然香料の中から選んだ1種または2種以上のものも用いることができる。
【0023】
また、合成香料としては、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、d−リモネン、ジペンテン、テルピノーレン、アロオシメン、オシメン、p−サイメン、β−カリオフィレン、青葉アルコール、3−オクテノール、9−デセノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトネロール、I−シトロネロール、ジメチルオクタノール、ヒドロキシシトロネロール、テトラヒドロリナロール、ラバンジュロール、アロシメロール、ミルセノール、α−ピネオール、抱水テルピン、I−メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ノポール、ボルニルメトキシシクロヘキサノール、メロリドール、ファルネソール、サンタロール、イソ・イ・スーパー、サンダロール、セドロール、ベチベロール、パチュリアルコール、ベンジルアルコール、β−フェニルアルコール、γ−フェニルプロピルアルコール、シンナミックアルコール、アニスアルコール、α−アミルシンナミックアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、メチルフェニルカルビノール、β−フェニルエチルジメチルカルビノール、ジメチルフェニルカルビノール、β−フェニルエチルメチルエチルカルビノール、フェノキシエチルアルコール、フェニルグリコール、tert−ブチルシクロヘキサノール、アニソール、p−アセチルアニソール、ジフェニルオキサイド、ジメチルハイドロキノン
【0024】
p−クレゾールメチルエーテル、アネトール、ジヒドロアネトール、チモール、カルバクロール、オイゲノール、イソオイゲノール、メチルオイゲノール、メチルイソオイゲノール、ベンジルイソオイゲノール、サフロール、イソサフロール、β−ナフトールメチルエーテル、β−ナフトールエチルエーテル、バニトロープ、n−ヘプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、n−ウンデシルアルデヒド、ウンデシレンアルデヒド、ドデシルアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、n−トリデシルアルデヒド、n−テトラデシルアルデヒド、n−ヘキサデシルアルデヒド、ノナジエナール、シトラール、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラール、ペリラアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、アニスアルデヒド、クミンアルデヒド、ヘリオトロピン、ヘリオナール、サイクラメンアルデヒド、p−tert−α−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、サリチルアルデヒド、ヒドロトロパアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、γ−ウンデカラクトン、メチルフェニルグリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、p−メチル−β−フェニルグリシド酸エチル、カプロン酸アリル、カプリル酸アリル、リラール、マイラックアルデヒド、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、メチル−n−アミルケトン、エチル−n−アミルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−ノニルケトン、メチルヘプテン、ジアセチル、I−カルボン、d−カルボン、メントン、d−ブレゴン、ピペリトン、しょう脳、メチルセドリン、アセトフェノン、p−メチルアセトフェノン、p−メトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、ベンジリデンアセトン、メチルナフチルケトン、ヨノン、ダマスコン、ダマセノン、メチルヨノン、イロン、マルトール、エチルマルトール、ヒドキシフラン、ネロン、ヒドロキシフェニルブタノン、アニシルアセトン、ジャスモン
【0025】
ヒドロジャスモン、ヌートカトン、ムスコン、ジベトン、シクロペンタデカン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、アンブレットリド、シクロヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、12−オキサヘキサデカノリド、11−オキサヘキサデカノリド、10−オキサヘキサデカノリド、ムスクキシロール、ムスク・ケトン、ムスク・アンブレット、ムスク・チベテン、モスケン、ファントリド、セレストリド、トラセオライド、ベルサリド、トナリド、ガラクソリド、ローズオキサイド、オキサイドケトン、3,3,6−トリメチル−6−ビニルテトラヒドロピラン、ジヒドロメチルペンテニルピラン、リナロールオキサイド、シネオール、ビシクロジヒドロホモファルネシルオキサイド、フェニルエチルイソアミルエーテル
【0026】
ギ酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニル、酢酸エチル、酢酸イソアミル、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸メンチル、酢酸ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸テルピニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸メチルフェニルカルビニル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸イソオイゲノール、酢酸ミルセニル、酢酸第3級ブチルシクロヘキシル酢酸ジヒドロテルピニル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸テルピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸シンナミル、酪酸エチル、酪酸イソアミル、酪酸ゲラニル、酪酸リナリル、イソ酪酸リナリル、酪酸シトロネリル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ベンジル、イソ吉草酸n−プロピル、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸シンナミル、ヘプチンカルボン酸メチル、ヘプチンカルボン酸イソアミル、ヘプチンカルボン酸エチル、ピルビン酸イソアミル、オクチンカルボン酸メチル、アセト酢酸エチル、レブリン酸エチル、β−メチルメルカプトプロピオン酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸メチル
【0027】
安息香酸イソブチル、安息香酸イソアミル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソブチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸ベンジル、桂皮酸エチル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸アリル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、メチルアンスラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、ジャスモン酸メチル、合成オークモス、安息香酸、桂皮酸、フェニル酢酸、ヒドロ桂皮酸、クマリン、インドール、スカトール、2−メチルテトラヒドロキノリン、6−メチルキノリン、6−メチルテトラヒドロキノリン、7−メチルキノリン、イソブチルキノリン、6−イソプロピルキノリン、テトラメチルピラジン、アセチルピロール、ゲラニルトリル、ブロムスチール、酢酸トリクロルメチルフェニルカルビニル、フルフリルメルカプタン等が例示できる。本発明に於いては、これ等例示の合成香料の中から選んだ1種または2種以上のものも用いることができる。
【0028】
消臭剤としては、不快な臭いを芳香性、マスキングまたは中和してその臭いの原因を消すものが使用される。そのような消臭剤の具体的な例の芳香性による消臭剤としては、ローズ油、スズラン油、キンモクセイ油、ジャスミン油、レモン油、クチナシ油、ミント油、バイオレット油等の香料を用いることができる。またマスキングには前記香料の中でもシンナミックアルデヒド、バニリン、ヘリオトロピン、クマリン、カルボン、カナファー、ボネオール等が例示できる。さらに中和して消臭する消臭剤としては、テレピン油、丁子油、桂皮油、シダー油、オレンジ油、レモン油、橙皮油等が例示できる。またその他にフラボノイド等も用いることができる。本発明に於いてはこの例示された消臭剤の中から選んだ1種または2種以上のものを用いることができる。
【0029】
植物エキス剤としては、各種の薬効をもつものが使用出来る。例えば、アロエエキス、カモミラエキス、オレンジエキス、海藻エキス、オランダカラシエキス、オドリコソウエキス、オトギリソウエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、アンズエキス、キイチゴエキス、キズタエキス、キナエキス、クチナシエキス、クワエキス、ゲンノショウコエキス、ゴボウエキス、混合果実抽出液、混合植物抽出液、コンフリーエキス、シャクヤクエキス等が例示でき、これ等エキス剤の中から選ばれた1種または2種以上のものを用いることができる。
【0030】
紫外線遮蔽剤としては、200〜400nmの波長の紫外線を吸収して、人体や香粧品に対する有害な作用を防止し、さらにその遮蔽剤により皮膚の日焼け、香粧品の劣化等の現象の発生を防止する目的で使用されるものである。その具体的な例としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2’−カルボキシベンゾフェノン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−オキシ−5−メトキシアセトフェノン等のベンゾフェノン系が例示できる。エチル−p−グルコシルイミドベンゾエート、グルコシル−p−アミノベンゾエート、サリシレートエステル、p−オクチルフェニルサリシエート、フェニルサリシアート等の安息香酸エステル系、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルが例示できる。そして、この例示された紫外線遮蔽剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0031】
酸化防止剤としては、物質が酸素による酸化変質するのを防ぐ薬剤である。その酸化防止剤の具体的なものとしては、ノルジヒドログアヤレチン酸、グアヤク脂、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニゾール、ジブチルヒドロキシトルエン、α−トコフェロール(ビタミンE)等が例示できる。また、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、イソアスコルビン酸、チオソルビトール、塩酸システイン、チオグリコール酸、チオ硫酸ナトリウム等の水溶性酸化防止剤が例示できる。そして、この例示された酸化防止剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0032】
ビタミン剤としては、人体に栄養として供給されるものであり、水溶性または脂溶性のビタミンを用いることができる。そのビタミンの具体的なものとしては、水溶性ビタミンでは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12のビタミンB群や、ビタミンC等が例示できる。さらに脂溶性ビタミンとしてはビタミンA、ビタミンE、ビタミンD等が例示できる。そして、この例示されたビタミン剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0033】
制汗剤としては、発汗を抑制する作用のあるものであり、具体的には、塩化アルミニウム、アラントイン、クロルヒドロキシアルミニウム、硫酸アルミニウム、ミョウバン、アルミニウムクロロハイドロオキシド等が例示できる。そして、この例示されたビタミン剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0034】
日焼け止め剤としては人体の日焼けを防ぐものであり、上述の紫外線吸収剤と紫外線散乱剤とを混合して用いられるものである。その紫外線散乱剤の具体的なものとしては、酸化亜鉛、酸化チタン等が例示できる。そして、この例示された紫外線散乱剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0035】
防腐剤としては、微生物等の繁殖を抑えて、薬剤等の品質を劣化せずに保存する目的で用いられるものであり、具体的には安息香酸、サリチル酸、デヒドロ酢酸、ソルビン酸、ホウ酸、クロルキシレノール、レゾルシン、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、チモール、ヒノキチール、チオキソロン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゾトニウム、ラウリルジ(アミノエチル)グリシン、グルコン酸クロルヘキシジン、クロロブタノール等が例示できる。そして、この例示された防腐剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0036】
冷感剤としては、薄荷油(I−メントール)、 I−メントール誘導体(I−メンチル3ヒドロキシブチレート、3−I−メントキシプロパン−1,2ジオール)、キシリトール等が例示できる。
温感剤としては、カプサイシン(トウガラシエキス)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール)、ワニリルエーテル誘導体(プロピル、アミル、イソ−アミル、ブチル)等が例示できる。
【0037】
本発明において使用する着色料は大別して顔料と染料に分けられる。顔料としては無機質及び有機質のものがいずれも使用でき、たとえば具体例としては下記のものを例示できる。白色顔料…酸化チタン、酸化亜鉛、リトポン、硫化亜鉛、酸化ジルコニウム、メタホウ酸バリウム、パッチンソン白、マンガン白、タングステン白、酸化マグネシウム等。黒色顔料…カーボン黒、鉄黒、チタン黒、シリカ黒、黒鉛等。灰色顔料…亜鉛末、炭化亜鉛等。赤色顔料…ベンガラ、コバルト赤、モリブデン赤、コバルトマグネシア赤、亜酸化銅、フェロシアン銅、赤群青等。黄色顔料…黄土、黄酸化鉄、チタン黄、バリウム黄、ストロンチウム黄、クロムチタン黄、オーレオリン(コバルト黄)、タングステン黄、パナジウム黄、ニッケル黄等。緑色顔料…クロム緑、酸化クロム、水酸化クロム、亜鉛緑 、エジプト緑、マンガン緑、ブレーメン緑、ポリー緑、燐酸緑、チタン緑等。青色顔料…群青、紺青、コバルト青、タングステン青、モリブデン青、エジプト青、ブレーメン青、ホウ酸銅、石灰青、岩群青等。紫色顔料…マルス紫、マンガン紫、コバルト紫、コバルト紫ノーバ、塩化クロム、銅紫、群青紫等。金属粉顔料…アルミニウム粉、銅粉、ブロンズ粉、ステンレススチール粉、ニッケル粉、銀粉、金粉等。茶色顔料…アンバー、酸化鉄粉、バンダイク茶、プロシア茶、マンガン茶、銅茶、コバルト茶、フェロシアン銅茶等。タール色素…赤色102号−4l、赤色104号−4l、赤色202号、赤色203号、赤色204号、赤色219号、赤色226号、赤色228号等の赤色色素。橙色203号、橙色204号、橙色401号等の橙色色素。黄色4号−4l、黄色5号−4l、黄色205号、黄色401号等の黄色色素。青色1号−4l、青色204号、青色401号、青色400号等の青色色素等。パール色素…雲母チタン、魚鱗白、オキシ塩化なるビスマス、酸化鉄処理雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カーボンブラック処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン等。これらの着色顔料は、単独で又は2種以上を混合して使用され、また体質顔料も1種又は2種以上の混合物として使用される。
【0038】
本発明に於いて使用される染料としては各種の染料が使用される。更に詳しくは分散染料、カチオン染料、塩基性染料、酸性染料(含金属染料)、反応染料、直接染料、硫化染料、硫化建染染料、建染染料(可溶性建染染料)、アゾイック染料、媒染染料、酸性媒染染料、蛍光増白染料、複合染料、有機溶剤溶解染料、ピグメントレジンカラー等を具体例として挙げることが出来る。特に本発明微小球体を食品、医薬品、化粧品等に使用する場合の染料としては以下のものが好ましい。即ち食品、医薬品および化粧品に使用できる着色剤で、食用色素、医薬品、医薬部外品および化粧品用色素、外用医薬品、外用医薬部外品および化粧品用色素、粘膜に使用されることがない外用医薬品および外用医薬部外品ならびに化粧品用色素、のように分類される。これらの色素は食品や医薬品とともに体内に摂取され、また外用医薬品や化粧品に使用されて皮膚や粘膜に直接に接触するものであるから、色素の毒性を考慮し、公衆衛生の見地から規制されている。の色素としては食用色素(C,I,Food Yellow 3,4;Red 7,9,14,94;Violet 2;Blue 1,2;Green2,3)など、の色素としては酸性染料(C.I.AcidYellow 3,73;Orange 7,11,24;Red33,95;Blue 5;Green 25)、塩基性染料(C.I.Basic violet 10)、油溶性染料(C.I.Solvent Yellow23;Red 23,43,48,49;Violet 13;Green 8,7)、パット染料(C.I.Vat Red 1;Blue 1,6)、顔料(C.I.Pigment Yellow 64,73,100)など、の色素としては食用色素(C.I. Food Red 1,6)、酸性染料(C.I.Acid Yellow 11,36,40;Orange 20;Red26,88;Violet 9,43;Green 1,3;Blanck1)、油溶性染料(C.I. Solvent Yellow 5;Orange2,7;Red 24)、顔料(C.I.Pigment Yellow 1;Orange ;Red 22,48;Blue 15)などがある。本発明においては上記着色料は通常造膜成分と共に使用される。
【0039】
農薬としては、農業用の薬剤であり、動物、昆虫、ダニ、線虫、微生物等を忌避もしくは死滅させるものである。これには殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤等を例示できる。
【0040】
殺菌剤としては、植物病原菌等の様々な細菌類、真菌類を死滅させることができる薬剤である。その具体的な殺菌剤としては、ヂチオカーバメイト剤(マンゼブ、マンネブ、ポリカバメート等)、有機硫黄系剤(キャプタン、カプタホル、フォルベット等)、有機リン剤(O,O−ジイソプロピル−S−ベンジルチオホスフェ−ト、O−エチル−S,S−ジフェニルジチオホスフェート等)、有機塩素剤(ペンタクロロフェノール、クロロスロニル等)、有機ヒ素剤(メチルアルセニックヂメチルカーバメイト、ドデシル硫酸)、脂肪族ハロゲン剤(臭化メチル、クロルピクリン等)、その他にベノミル、オキシカルボキシン、フェナジンオキサイド、アニラジン、硫酸オキシキノリン、水酸化トリフェニルスズ、ヒドロキシイソキサゾール、ピナパクリル、ブチオベート、無機硫黄剤(硫黄、多硫化石灰等)、銅剤(ボルドー液)、抗生物質(ストレプトマイシン、ノボビオシン、クロラムフェニコール、ブラストサイジンS、カスガマイシン、バリダマイシンA、ポリオキシン、シクロヘキシミド等)、その他植物由来の殺菌成分(ヒュムロン(humulon)、ルプロン(lupulon)、アリシン、アリルイソチアネート(allyl isotiocyanate))、クロロゲン酸、ソラニン、タンゲリチン(tangeritin)、ベルベリン、ヒノキチオール、ヨウ素、塩化ベルザルコニウム等が例示できる。そして、この例示された殺菌剤の中から選んだ1種または2種以上のものも用いることができる。
【0041】
抗菌剤としては、殺菌剤とは異なり、死滅させずに細菌類や真菌類の生育を抑制させることができる薬剤である。その具体的な抗菌剤としては、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ワニリン、シンナミックアルデヒド、p−ヒドロキシ安息香酸エステル、d−リモネン、エチルアルコール、カンファー、フェニルオキシド、p−ジクロルベンゼン、ジメチルフマレート、ヒバオイル、アスナロオイル、タイワンヒノキオイル、カシアオイル、ディルオイル、レモンオイル、シトロネラオイル、クローブオイル、タイムオイル、リナロール、トランス−ピノカルベオール、p−イソプロピルシクロヘキサノール、カンフェレニックアルデヒド、γ−デカラクトン、γ−ウンデカラクトン等トリクロサンが例示できる。そして、この例示された抗菌剤の中から選んだ1種または2種以上のものも用いることができる。
【0042】
止痒剤としては、局所麻酔と清涼刺激作用により痒みを防止するものであり、具体的なものとしてはカンフル、チモール、メントール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、抗ヒスタミン剤、アミノ安息香酸エチル等が例示できる。そして、この例示された止痒剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0043】
発毛促進剤としては、毛根部によく浸透して、毛乳頭の血流を促進し、毛母細胞の分裂を盛んにして、毛髪の生長を促すものであり、具体的なものとしては、カンタリスチンキ、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、セファランチン、レシチン、ヒノキチオール、感光素301号、エストロゲン、パントテン酸、センブリエキス、グリチルリチン等が例示できる。そして、この例示された発毛促進剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0044】
保湿剤としては、皮膚に対して保湿し、うるおいを保つ作用のあるものであり、その具体的には、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビット、1,3−ブチレングリコール、dl−ピロリドンカルボン酸、乳酸ナトリウム等が例示できる。そして、この例示された保湿剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0045】
収斂剤としては、香粧品等に用いられ皮膚を引き締めるものであり、具体的には、クエン酸、酒石酸、乳酸、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸カリウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインクロルジヒドロキシアルミニウム、アルミニウムフェノオールスルフォン酸、パラフェノールスルフォン亜鉛、硫酸亜鉛、アルミニウムクロロヒドロオキシド等が例示できる。そして、この例示された収斂剤の中から選ばれた1種または2種以上のものを用いることができる。
【0046】
油性剤としては、香粧品等では、皮膚に対して、柔軟性、清浄化、摩擦効果、保湿効果、光沢効果等の様々な作用を与えるものである。それには、油脂類、ロウ類、高級脂肪酸、炭化水素等であり、具体的には、アルモンド油、オリーブ油、ツバキ油、ヒマシ油、モクロウ、ヤシ油、ラノリン、セタノール、液状ラノリン、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン、オレイン酸、ラウリル酸ヘキシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等が例示できる。そして、この例示された収斂剤の中から選ばれた1種または2種以上のものも用いることができる。
【0047】
このような農薬、香料、忌避剤等の有効成分を含浸もしくは担持させる無機多孔質微粒子としては、以下のものが用いられる。この無機多孔質微粒子としては、無機化合物より形成された多孔質なものであり、形状としては、不定型等の様々な形のものを用いることができるが、特に好ましくは略球形状のものを用いることが望ましい。その無機化合物としては、アルカリ土類金属の炭酸塩、珪酸塩、燐酸塩、硫酸塩や金属酸化物、金属水酸化物、その他の金属珪酸塩、あるいはその他の金属炭酸塩等が使用可能である。具体的には、アルカリ土類金属の炭酸塩としては炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネウム等が、アルカリ土類金属の珪酸塩としては珪酸カルシウム、珪酸バリウム、珪酸マグネシウム等が、またアルカリ土類金属の燐酸塩としては燐酸カルシウム、燐酸バリウム、燐酸マグネシウム等が、そしてまたアルカリ土類金属の硫酸塩としては硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム等がそれぞれ挙げられる。さらに金属酸化物としてはシリカ、酸化チタン、酸化鉄、酸化コバルト、酸化亜鉛、酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化アルミニウム等が、金属水酸化物としては水酸化鉄、水酸化ニッケル、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化クロム等がそれぞれ挙げられる。そしてその他の金属珪酸塩としては珪酸亜鉛、珪酸アルミニウム等が、その他の金属炭酸塩としては炭酸亜鉛、炭酸アルミニウム、炭酸銅等がそれぞれ挙げられる。
【0048】
無機多孔質微粒子としては、特に界面反応法で得られた無機系の材料を用いたものを用いることが可能であり、例えば珪酸カルシウム等の無機多孔質なるものを用いることができる。そして、特に特公昭57−55454号公報に記載されている界面反応法によって得られた球形の無機多孔質微粒子を好適に用いることができる。具体的なものとしては、既に商品化されている球形の無機多孔質微粒子(商品名:ゴットボール、鈴木油脂工業株式会社製)を用いることができる。
【0049】
無機多孔質微粒子の具体的な製造方法としてはたとえば以下の方法により行うことが出来る。即ち無機化合物としてシリカを用いる場合、一例としてまず水ガラス溶液をソルビタンモノステアレートとポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート混合物の局方流動パラフィン溶液と共に乳化し、油中水滴型乳濁液を調製し、さらに硫酸アンモニウム溶液に加えて反応させて放置する。続いて濾過、洗浄、乾燥を行うことにより、壁物質が無水珪酸からなる中空の多孔質微粒子が得られるのである。
【0050】
この中空の多孔質微粒子を使用すると以下の如き優れた効果がある。即ち、そのまま配合すると安定性に問題のある成分、そのまま配合すると分離、凝集、増粘等を生じさせる成分、そのままではパウダー状、オイルゲル状等の化粧料に配合できない成分等を有効成分として使用しても、何等の支障もなく配合出来、特に優れた効果を得ることができる。
【0051】
前記のうち、酵素やビタミン類の有効成分の例としては、例えば、リパーゼ、プロテアーゼ、スーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、リゾチーム、アルカリホスファターゼ、アミラーゼ、パンクレアチン、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ等の酵素類やビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD2、ビタミンD3、ビタミンE等のビタミン類やそれらの誘導体、システインおよびその誘導体、グアイアズレンおよびその誘導体、グルタチオンおよびその誘導体が挙げられる。
【0052】
また生薬成分の有効成分の例としては、タンニン類やフラボノイド類等を含有する、緑茶、槐花、黄ごん等の生薬成分や各種塩類が挙げられる。更に、の有効成分の例としては、胎盤抽出物、ソウハクヒ抽出物等の美白剤、感光素類、サリチル酸、ヒノキチオール、イオウ等の殺菌剤、γ−オリザノール等の紫外線吸収剤、ムコ多糖類、タンパク質、尿素等の保湿剤が挙げられる。
【0053】
上記各成分は動物あるいは植物由来の成分中に含まれるものであっても良く、また前記酵素類は固定化、修飾化したものであっても良い。
【0054】
ビタミン類のうち、好ましいものの例としては、ビタミンC(アスコルビン酸)およびリン酸L−アスコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステル二ナトリウム等のビタミンC誘導体が挙げられる。 すなわち、アスコルビン酸は、微量の水分、光で分解、着色するという欠点があり、この欠点は特にアルカリ側で著しく、化粧品等への配合は難しかった。また、誘導体であるリン酸L−アスコルビルマグネシウムは、酸性側で安定性が悪く、また着色も生じる化合物であり、化粧品への配合した場合問題が生じることもあった。
【0055】
本発明において核物質として用いられる多孔性粉体は、多孔性の微細な球状または粒状の物質が好ましく使用され、無機質又は有機質のものがいずれも使用される。
【0056】
この多孔性粉体のうち、無機質多孔性粉体の例としては、例えば、無水ケイ酸、アルミナ、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉛、酸化銅、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン等の酸化物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、水酸化カドミウム、水酸化鉄、水酸化ニッケル、水酸化コバルト、水酸化クロム、水酸化鉛、水酸化銅等の水酸化物;炭酸アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カドミウム、炭酸コバルト、炭酸ニッケル、炭酸クロム、炭酸鉛、炭酸銅等の炭酸塩;ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸カドミウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸鉛、ケイ酸コバルト、ケイ酸ニッケル、ケイ酸銅等のケイ酸塩;硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸亜鉛、硫酸カドミウム、硫酸鉛等の硫酸塩;亜硫酸マグネシウム、亜硫酸カルシウム、亜硫酸バリウム、亜硫酸亜鉛、亜硫酸カドミウム、亜硫酸鉛等の亜硫酸塩;硫化マグネシウム、硫化カルシウム、硫化バリウム、硫化亜鉛、硫化カドミウム、硫化鉛等の硫化物;リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸バリウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リン酸カドミウム、リン酸鉛、リン酸銅等のリン酸塩;亜リン酸マグネシウム、亜リン酸カルシウム、亜リン酸バリウム、亜リン酸鉛等の亜リン酸塩;ホウ酸マグネシウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸バリウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カドミウム、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸鉛、ホウ酸銅、ホウ酸鉄、ホウ酸コバルト、ホウ酸ニッケル等のホウ酸塩;塩素酸マグネシウム、塩素酸カルシウム、塩素酸亜鉛、塩素酸アルミニウム、臭素酸マグネシウム、臭素酸カルシウム、臭素酸バリウム、臭素酸亜鉛等のハロゲン酸素酸塩;過塩素酸マグネシウム、過塩素酸カルシウム、過塩素酸バリウム、過塩素酸亜鉛、過臭素酸マグネシウム、過臭素酸カルシウム、過臭素酸バリウム、過臭素酸亜鉛等の過ハロゲン酸素酸塩;ハイドロタルサイト化合物およびゼオライト化合物等を挙げることができる。
【0057】
有機質多孔性粉体としては、例えばポリアクリル酸系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂および多孔質ポテトスターチ等を例示できる。
【0058】
これらの多孔性粉体の多孔度は、細孔容積0.01ml/g以上、好ましくは0.1〜3.0ml/g程度である。 また細孔直径は20オングストローム以上、好ましくは20〜2000オングストローム程度である。 更に、この多孔性粉体は長径として1mm以下、好ましくは0.1μm〜1mm程度である。
【0059】
これらの多孔性粉体としては、市販品をそのまま使用することが出来、また、これら粉体は、疎水処理して凝集防止やpH感受性樹脂と核物質との親和性を改善することも出来る。
【0060】
疎水化処理のために用いられる薬剤としては、ジメチルポリシロキサンやメチルハイドロジェンポリシロキサン等の熱硬化性シリコーンオイル、シリコーンエマルジョン、シリコーンレジン等のシリコーン樹脂、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラン、トリメチルクロロシラン等のシランカップリング剤、ジハイドロジェンヘキサメチルシクロテトラシロキサン、トリハイドロジェンペンタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン化合物、イソプロピルトリステアリルチタネートやイソプロピル−トリ−N−アミノエチルチタネート等のチタネート系カップリング剤、アセトアルコキシルアルミニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系カップリング剤、フッ素系コーティング剤等が挙げられる。
【0061】
使用する多孔性粉体の材質は、特に制限はなく使用する有効成分の種類等に応じて適宜選択すればよい。
【0062】
なお本発明のpH感受マイクロカプセルが溶解するpH(以下「溶解pH」という)は、マイクロカプセルに使用されるpH感受性樹脂の素材により決定される。
【0063】
本発明においては、化粧料に使用するため、通常溶解pHがpH4〜9の範囲内にある樹脂が好ましい。 しかし使用される製品の態様により、上記範囲以下や以上の樹脂を用いることも可能である。
【0064】
本発明において用いるpH感受性樹脂は、その溶解pHによって酸性領域で溶解せず、中性・アルカリ性領域で溶解する性質の樹脂(以下「中乃至アルカリ性溶解型樹脂」という)および中性乃至アルカリ性領域では溶解せず、酸性領域で溶解する性質の樹脂(以下「酸性溶解型樹脂」という)に大別することが出来る。
【0065】
本発明に於いて好ましい中乃至アルカリ性溶解型樹脂としては、酸性側において安定で、pH4以上で溶解を開始する樹脂が挙げられ、また酸性溶解型樹脂としては、アルカリ側において安定で、pH9以下で溶解を開始する樹脂が挙げられる。本発明において好適に用いることのできる中乃至アルカリ性溶解型樹脂および酸性溶解型樹脂として、以下のような樹脂を例示することができる。
【0066】
中乃至アルカリ性溶解型樹脂としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(以下、「HPMCAS」という)、セルロースアセテートフタレート(以下、「CAP」という)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(以下、「HPMCP」という)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(以下、「HPMC」という)、カルボキシメチルエチルセルロース(以下、「CMEC」という)、アクリル酸/アクリル酸エステルコポリマー、メタアクリル酸/メタアクリル酸メチルコポリマー、メタアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー等を挙げることができる。
【0067】
酸性溶解型樹脂としては、メタアクリル酸メチル/メタアクリル酸ブチル/メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることができる。
【0068】
これらの中で、特に好適に用いることができるものとして、中・アルカリ性溶解型樹脂では、HPMCAS、CAPが、また、酸性溶解型樹脂では、メタアクリル酸メチル/メタアクリル酸ブチル/メタアクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートをそれぞれ挙げることができる。
【0069】
本発明においては、上述のpH感受性樹脂として市販品を使用することも出来る。例えば、HPMCASとしては、AQOAT LG、AQOATMG、AQOAT LF、AQOAT MF、AQOAT HF、AQOAT HG(以上、信越化学社製)等が、HPMCPとしては、例えばHP−55、HP−55S、HP−50(以上、信越化学社製)等が、メタアクリル酸/メタアクリル酸メチルコポリマーとしては、オイドラギット(Eudragit)L−100、オイドラギット S−100(以上、Rohm Pharma社製)等が、メタアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマーとしては、例えばオイドラギット L−30、オイドラギット D−55(以上、Rohm Pharma社製)等がそれぞれ挙げられる。
【0070】
CMECとしては、CMEC OS、CMEC AQ(以上、フロイント産業社製)が、CAPとしては、酢酸フタル酸セルロース(和光純薬社製)が、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートとしては、AEA(三共社製)等が、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーとしては、オイドラギット E−100(Rohm Pharma社製)等がそれぞれ挙げられる。
【0071】
HPMCとしては、TC−5E、TC−5MW、TC−5R(RW)、TC−55(以上、信越化学社製)、E−5、E−15(以上、ダウコーニング社製)等が、HPCとしては、HPC−SL、HPC−L(以上、日本曹達社製)、HPC−LEP、HPC−LEG(以上、Hercules社製)等がそれぞれ挙げられる。
【0072】
中乃至アルカリ性溶解型樹脂は、従来から腸溶性皮膜として、また酸性溶解型樹脂は胃溶性皮膜としてそれぞれ広く使用されていて、容易に入手できるものであるが、いままで化粧料分野において使用された例はない。
【0073】
なお圧縮崩壊性のマイクロカプセルとして従来から用いられていたカプセル膜の素材は、基本的に水に不溶の樹脂が選択されていたが、本発明におけるpH感受性樹脂は、pHの変化によって溶解をコントロールしうる樹脂を利用するものである。
【0074】
本発明に於いて、有効成分および多孔性粉体の量および割合は、一般には有効成分がマイクロカプセル全体の1〜70%程度、多孔性粉体が20〜90%程度、好ましくはそれぞれ10〜35%および40〜80%程度である。
【0075】
両成分の内包量が上記範囲より少ない場合、本発明の効果が十分に発揮されず、逆に配合量が多過ぎるとマイクロカプセルの強度が低下し、内包物の流出の原因となるなどの問題が生じることがある。
【0076】
本発明で使用するマイクロカプセルは一般的に球状で、その粒子径は約1〜1000μmの範囲である。有効成分の種類や目的とする化粧料の種類によって粒子径を選択することも可能である。この際の粒子径の調整は、利用する多孔性粉体の大きさを選択すれば良い。
【0077】
上記の様にして得られた本発明のpH感受MCは、公知の化粧料基剤中に配合され、化粧料が調製される。pH感受MCの配合量は、目的とする化粧料の態様、剤形、用途等により異なるが、一般には、製品に対し0.001〜90%が好適な範囲であり、また、使用する化粧料基剤も目的とする化粧料の態様、剤形、用途等により異なる。
【0078】
本発明の化粧料には、(イ)皮膚に塗布もしくは滴下して使用するタイプ、皮膚表面の水分および皮膚のpHによりマイクロカプセルが溶解し、内包成分を放出するタイプの化粧料(ロ)使用時に二剤を混合して使用するタイプで、混合によるpH変化によりマイクロカプセルが溶解し、内包成分を放出する化粧料および (ハ)水と共に使用する態様で、水の希釈によるpH変化でマイクロカプセルが溶解し、内包成分を放出する化粧料等が挙げられ、これに応じた化粧料基剤を選定することができる。
上記三態様のうち、(イ)の態様の化粧料の例としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、パウダー、ファンデーション、口紅、養毛料、整髪料等が挙げられる。
【0079】
本態様の化粧料に配合するマイクロカプセルは、肌のpH内で溶解するものが好ましい。またこの態様の化粧品は、pH感受マイクロカプセルの溶解が徐々におこるため、内包成分の放出が長時間にわたり、有効成分の持続的作用効果も期待できるものである。
【0080】
また、(ロ)の化粧料の例としては、例えば、乳液、ローション、エッセンス、ファンデーション、養毛料、整髪料等が挙げられる。
【0081】
この態様の化粧料は、pH感受マイクロカプセルを、それが溶解しないpHの化粧料または水分を含まない化粧料中に配合して、保存しておき、使用の際に異なるpHの化粧料と混合し、pH変化によりマイクロカプセルを崩壊させて使用するか、あるいはこれら化粧料を順次施用することにより内包成分を放出せしめるものである。
【0082】
この化粧料では、いずれの溶解型の樹脂でも好適に使用可能であり、幅広い溶解pHの樹脂を選択できるので、従来の化粧料に比べ配合成分の選択の自由度が広がる。
【0083】
(ハ)の態様の化粧料としては、例えば、洗顔料、シャンプー、リンス等を挙げることができ、洗顔料としては、パウダー剤型のもの、酸性クリーム状のもの、アルカリ性クリーム状のもの等のいずれをも使用することができる。
【0084】
これらの化粧料は、皮膚や頭髪に施用した後、これを水ですすぐものであるから、化粧料自体のpHでは溶解せず、水による洗浄が進み、pHが中性に近づくに従い溶解するpH感受性樹脂を用いて調製したpH感受MCを使用する必要がある。
【0085】
なお、本発明の化粧料に上記マイクロカプセルの他、従来化粧品の分野で用いられている有効成分を配合することができることはいうまでもない。
【0086】
【実施例】
以下に、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
【0087】
【実施例1〜3】及び
【比較例1】
【表1】
<製法>
イ.成分(12)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(6)〜(9)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株)T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(5)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株)T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、(10)及び(11)を添加して均一に混合し乳液(O/W型)を得た
【0088】
【実施例4〜6】及び
【比較例2】
【表2】
<製法>
イ.成分(12)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(6)〜(9)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(5)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、(10)及び(11)を添加して均一に混合し乳液(O/W型)を得た
【0089】
【実施例7〜9】及び
【比較例3】
【表3】
<製法>
イ.成分(12)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(6)〜(10)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(5)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、(11)を添加して均一に混合し乳液(O/W型)を得た
【0090】
【実施例10〜12】及び
【比較例4】
【表4】
<製法>
イ.成分(12)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(7)〜(10)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(6)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、(11)を添加して均一に混合し乳液(O/W型)を得た
【0091】
【実施例13〜15】及び
【比較例5】
【表5】
<製法>
成分(1)〜(8)をフードプロセッサー((株)中部コーポレーション PS−3000S)で10分間攪拌混合し、これに(9)〜(14)を加え均一に5分間混合し、粉砕機(ホソカワミクロン(株) バンタムミルAP−B型)で粉砕処理した後に圧縮成型機(島津製作所 HAND−PRESS HP−10)で圧力6Mpで成型して、水乾両用ファンデーションを得た
【0092】
【実施例16〜18】及び
【比較例6】
【表6】
<製法>
イ.成分(9)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(8)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(7)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、日焼け止め化粧料を得た
【0093】
【実施例19〜21】及び
【比較例7】
【表7】
<製法>
イ.成分(9)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(8)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(7)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、日焼け止め化粧料を得た
【0094】
【実施例22〜24】及び
【比較例8】
【表8】
<製法>
イ.成分(3)及び(4)を(11)に加えた後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ロ.成分(1)、(2)及び(5)〜(10)を混合した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ハ.上記ロを、先にイに加えてホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合攪拌し、ヘアリキッドタイプの養毛料を得た
【0095】
【実施例25〜27】及び
【比較例9】
【表9】
<製法>
成分(1)〜(4)をフードプロセッサー((株)中部コーポレーション PS−3000S)で10分間攪拌混合し、これに(5)および(6)を加え均一に5分間混合し、粉砕機(ホソカワミクロン(株) バンタムミルAP−B型)で粉砕処理した後に圧縮成型機(島津製作所 HAND−PRESS HP−10)で圧力6Mpで成型して、デオドラントパウダーを得た
【0096】
【実施例28〜30】及び
【比較例10】
【表10】
<製法>
イ.成分(10)に(1)、(2)及び(4)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ロ.成分(6)〜(9)を混合、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ハ.イとロを混合しホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌後、充填し、収斂化粧水を得た
【0097】
【実施例31〜33】及び
【比較例11】
【表11】
<製法>
イ.成分(10)に(1)、(2)、(4)及び(5)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ロ.成分(6)〜(9)を混合、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ハ.イとロを混合しホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌後、充填し、収斂化粧水を得た
【0098】
【実施例34〜36】及び
【比較例12】
【表12】
<製法>
イ.成分(10)に(1)、(2)、(4)及び(5)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ロ.成分(6)〜(9)を混合、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合溶解する
ハ.イとロを混合しホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌後、充填し、収斂化粧水を得た
【0099】
【実施例37〜39】及び
【比較例13】
【表13】
<製法>
パウダー部の組成(1)〜(4)をフードプロセッサー((株)中部コーポレーション PS−3000S)で10分間攪拌混合してパウダーを製造する。またローション部の組成(1)〜(4)を均一にホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間攪拌分散し、これを組成(5)〜(7)と混合したものに添加してローションを製造し、2剤混合型化粧水を得た
【0100】
【実施例40〜42】及び
【比較例14】
【表14】
<製法>
上記(1)〜(9)を70℃の湯煎で加熱溶解し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間混合した後冷却し、脱泡して充填し、クリーム状洗顔料を得た
【0101】
【実施例43〜45】及び
【比較例15】
【表15】
イ.成分(12)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(1)〜(2)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(3)〜(7)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、(8)及び(9)を添加して均一に混合し乳液(ハンドクリーム)を得た
【0102】
【実施例46〜48】及び
【比較例16】
【表16】
<製法>
イ.(3)に(1)、(4)〜(6)及び(8)を加える
ロ.(2)に(7)及び(9)をホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間攪拌し溶解する
ハ.イとロをホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間混合し、デオドラントローション(ロールオンタイプ)を得た
【0103】
【実施例49〜51】及び
【比較例17】
【表17】
イ.(3)に(1)、(4)〜(6)及び(8)を加える
ロ.(2)に(7)及び(9)をホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間攪拌し溶解する
ハ.イとロをホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間混合し、デオドラントローション(ロールオンタイプ)を得た
【0104】
【実施例52〜54】及び
【比較例18】
【表18】
<製法>
上記(1)〜(11)をビーカーに計量した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間攪拌して溶解した後充填し、美容液を得た
【0105】
【実施例55〜57】及び
【比較例19】
【表19】
<製法>
上記(1)〜(11)をビーカーに計量した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間攪拌して溶解した後充填し、美容液を得た
【0106】
【実施例55〜57】及び
【比較例60】
【表20】
<製法>
イ.成分(9)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、成分(8)を加え、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(水相)
ロ.成分(1)〜(7)をビーカーに計量し湯煎して70℃に加温した後、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数2000rpmで5分間加熱混合し、70℃に保つ(油相)
ハ.上記ロを、先にイに加えて混合し、ホモディスパー(特殊機化工業(株) T.K.ROBOMICS)を用いて回転数3000rpmで5分間均一に乳化した後、攪拌しながら冷却し、日焼け止め化粧料を得た
【0107】
【発明の効果】
本発明のpH感受マイクロカプセルは、均一な粒径のものであり、包接量の調製がし易く、その品質を一定に保つことができる。このため従来のマイクロカプセル以上に化粧料への添加が容易なものである。またほぼ均一な粒径のマイクロカプセルを配合した本発明化粧料は、優れた使用感を有するものである。
【0108】
また、従来化粧料への配合が困難であった成分についても、多孔性粉体を使用するため、その細孔内に保持出来、極めて安定であって、しかも得られた化粧料は長期間の保存においても安定である。
Claims (5)
- pHの変化により崩壊しうる樹脂に、有効成分と多孔性粉体及び無孔質粉体の少なくとも1種とを包接せしめてなるpH感受溶解性マイクロカプセル。
- 多孔性粉体及び/または無孔質粉体の平均粒径が0.0001〜1000μmである請求項1に記載のpH感受溶解性マイクロカプセル。
- 多孔性粉体及び/または無孔質粉体が顔料及び紫外線遮蔽微粒子の少なくとも1種である請求項1ないし2に記載のpH感受溶解性マイクロカプセル。
- 有効成分が、香料、消臭剤、植物エキス剤、紫外線遮蔽剤、酸化防止剤、ビタミン剤、制汗剤、日やけ止め剤、冷感剤、温感剤、着色剤、殺菌剤、止痒剤、発毛促進剤、保湿剤、油性剤の中から選ばれた1種または2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の感受溶解性マイクロカプセル。
- pHの変化により崩壊しうる樹脂に、有効成分と多孔性粉体とを包接せしめてなるpH感受溶解性マイクロカプセルを含有する化粧料。
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- 2003-07-18 JP JP2003198853A patent/JP2005035910A/ja active Pending
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