JP2005034572A - ゴルフのグリーン面転がり速さ検出器 - Google Patents

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JP2005034572A JP2003296865A JP2003296865A JP2005034572A JP 2005034572 A JP2005034572 A JP 2005034572A JP 2003296865 A JP2003296865 A JP 2003296865A JP 2003296865 A JP2003296865 A JP 2003296865A JP 2005034572 A JP2005034572 A JP 2005034572A
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Hideaki Koiwai
秀明 小祝
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Abstract

【課題】 ゴルフのグリーン上でのボール転がり速さはホール毎に異なり、アンジュレーションの影響もあってテークバック量を誤り、パッティング不調の大きな要因となっている。
【解決手段】 本発明はグリーンの転がり速度を検出するために、グリーン面に置いたセンサーが自重によって芝に沈み込む時、底面に設けた凹部空間に侵入する芝の量を内臓する1対の発光・受光素子間の透過光量で読取り、その出力信号はグリーン速さの基準値と比較してレベル表示する。また湿度検出センサーを内臓している場合は、多湿による転がり抵抗増を速さの基準値に加算してレベル表示する。
【選択図】 図3

Description

発明の詳細な説明
産業上の利用分野
本発明は目測では判別しにくいゴルフのグリーン上でのボール転がり速さを計測する機器である。
従来はグリーン上のボール転がり速さを簡単に計測する方法が無く、グリーンキーパーは経験的に芝の刈り込む長さやローラーの掛け具合、或いは規定高さの傾斜台から実際にボールを転がした時の転がる距離から早い・遅いを判断していた。
発明が解決しようとする課題
従来の方法ではホール毎のスピード差異をはじめ、時間と共に成長する芝の長さや、気温の上昇に伴う芝の硬さが影響して、グリーン面の転がり速さをプレーヤ自身がパッティング前に把握する事は困難であった。
課題を解決しようとするための手段
前述した目的を達成するために本発明は、グリーン面と接触するエリア内に空間があって外光を遮断する壁を有し、この壁の内部に発光素子と受光素子を対峙して組込み、転がり抵抗となる芝の部分を横から照射してその透過光量を計測する。また雨水によるボール転がりの減速は無視しえないので、上記接触エリア内に湿度センサーを組込む。
作用
本発明では、グリーン面の転がり抵抗となる芝を内臓する光センサーで計測し、ボールの転がり速さに換算して液晶もしくはLEDでレベル表示する。また内蔵する湿度センサーが検出すると、レベル表示の基準値に多湿の影響係数を乗じて、例えば雨の場合透過光量が「早い」のレベルでも「普通」に、「普通」は「遅い」に表示する。
以下、図面に基づいてグリーン速さの測定方法を詳細に説明する。
図1はゴルフボール1とグリーン面2との接触拡大図である。ボール1が転がる時、立ちはだかる芝の葉3を踏み倒しながら前進するため、この芝の葉3が抵抗力となってボールの運動エネルギーを消費する。従ってボール前進の障害となる芝生の葉丈3と密集度を計測することで、ボールの転がり速さが予測できる。
図2は本発明品を上から見た平面図である。前進の障害となる葉丈の大きさと密集度レベルに応じて、「早い」4、「普通」5、「遅い」6の3段階LED表示と、個人のスピード感覚の違いを調整するためのボリュー厶7が用意されている。
図3は本発明品の断面図を示している。中央凹部8は円筒形状をしており深さは約3mmあるが、この外周形状はゴルフボールの曲率Rを持っていて、グリーン面に接する面積対総重量比はゴルフボールのそれとほぼ同じ値に設定している。即ち本発明品がグリーン面に沈み込む量は、ゴルフボールの場合とほぼ同じ量に抑制することで測定精度を高めている。
曲率Rの中心位置からθの範囲でグリーン面の芝と接触している場合、ゴルフボールの表面積S1は
S=∫ds
ds=2πRsinθ(R×dθ)
S1=2πR×R×∫sinθdθ=2πR×R(1−cosθ)
他方 本発明品の場合は底面中央部の凹部半径をrとすると、グリーン面との接触面積S2は
ds=2π(Rsinθ+r)×Rdθ
S2=2π∫R×(Rsinθ+r)dθ
=2πR×(R−Rcosθ+rθ)
従って両者の比をとると
α=S2/S1=1+rθ/R(1−cosθ)
ここで R=21.5mm、 r=17mm、 θ=19.5度 をとると、
α=5.7
の値を得る。接触角θの取り方によってαは変化するが、ゴルフボールの形状と重量は規格化されており、グリーン芝の高さも3mm〜4.5mm前後から、θが大きく変化するとは考えにくい。従って本発明品の総重量はゴルフボールの約6倍の値に設定している。
グリーン面に本発明品を静かに降ろすと自重により芝に沈み込むため、円筒形状の凹部に芝が入り込む。この円筒形状の側壁内に発光素子9と受光素子10が対峙して組込まれていて、透過光量で芝の抵抗程度を測定する。回路基板11に実装した2素子間に光を導く為、光軸変更と集光機能を持った導光板12をそれぞれの素子前に設置している。
図4は本発明品のシステム回路である。電源回路13からの定電圧は発光素子9、受光素子10に供給され、受光素子の出力信号は一旦増幅回路14で拡大された後に比較回路15へ入る。ここでは3段階の閾値が設定されており、入力信号を順次比較しながら閾値をオーバーするか否かで、該当するレベル表示器のLEDを点灯する。
グリーンの速さ感覚は個人差が大きい為、レベル調整ボリューム7で受光素子出力信号の増幅率を変えることで個人差を解消している。また湿度が多く含む芝の場合ボールの転がり抵抗が大きくなるため、湿度センサー16をグリーン芝との接触領域内に組入れ、その出力信号は比較回路の閾値を制御してレベル表示に反映している。
発明の効果
普段のパッティング練習は平坦のグリーン上でパターのテークバック量とボールの転がり距離が安定した関係になるように訓練している。これに対しグリーン芝を刈る長さやローラの掛け具合等により、各ホールのグリーンはボールの転がり速度が異なっているためパッティングの成功率はその分低くなる。
これに対し本発明品のグリーン速さ検出器を使えば、グリーンの速さをホール毎に精度良く読み取れるためテークバック量も定量的に判断でき、パッティングの成功率を上げることができる。
ボールとグリーン面との接触拡大図 本発明品の平面図 本発明品の断面図 システム回路図
符号の説明
1 ゴルフボール拡大図
2 グリーン上面の拡大図
3 グリーン上にあるボールの沈み込み深さ
4 ボール転がり速さのレベル表示 「早い」
5 〃 「普通」
6 〃 「遅い」
7 レベル表示の調整ボリューム
8 本発明品の底面にある円筒形状の凹部空間
9 発光素子
10 受光素子
11 回路基板
12 導光板
13 電源回路
14 増幅回路
15 比較回路
16 湿度センサー

Claims (3)

  1. グリーン面との接触領域内に側壁と天井部で構成する凹部空間があって、前記側壁に発光素子と受光素子を対峙して組込み、前記凹部空間内に入り込む芝の量を前記素子間の透過光量で計測し、ボール転がり速さを前記光量に応じてレベル表示する事を特徴とした、ゴルフのグリーン面転がり速さ検出器。
  2. グリーン面と接触する形状の外周部はゴルフボールに近い曲率を有し、内周部は円筒状の凹部で構成し、グリーン面に掛かる接触圧がゴルフボールに近い事を特徴とする、請求項1記載のゴルフのグリーン面転がり速さ検出器。
  3. グリーン面との接触領域内に湿度センサーを具備したことを特徴とする、請求項1記載のゴルフのグリーン面転がり速さ検出器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009240712A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fuji Seiki Co Ltd ボールマーカー
JP2010536467A (ja) * 2007-08-24 2010-12-02 リム,ソン−キュ ゴルフ用ボールマーク

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