JP2005033566A - 画像信号の処理装置および処理方法 - Google Patents

画像信号の処理装置および処理方法

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Abstract

【課題】ラインメモリを効率的に構成し、必要メモリ容量を抑え、コスト低減を図る。
【解決手段】画像信号Vil(UXGA信号)の入力時、画像信号処理部103は4:4:4の状態で、画素数の変換を行い、画像信号Vilに係る画像を画面全体に表示するための画像信号Voutを得る。この場合、メモリ部118内の9n(nはディスプレイ104の水平方向の画素数)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115の9個のラインメモリを構成する。画像信号Vi2(1080i信号)の入力時、画像信号処理部103は4:2:2の状態で、画素数の変換を行い、画像信号Vi2に係る画像を画面全体に表示するための画像信号Voutを得る。この場合、メモリ部118内の3n画素分のメモリ容量を用いてIP変換部111の3個のラインメモリを構成し、メモリ部118内の6n画素分のメモリ容量を用いて垂直補間フィルタ115の9個のラインメモリを構成する。
【選択図】 図1



Description

この発明は、例えば垂直方向の画素数を変換して出力画像信号を得る画像信号の処理装置および処理方法に関する。
詳しくは、この発明は、入力画像信号として赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の画像信号が入力されるとき、補間位置の画素データを得る垂直補間フィルタで各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態(4:4:4の状態)で処理を行って出力画像信号を得ると共に、入力画像信号として輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の画像信号が入力されるとき、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部および補間位置の画素データを得る垂直補間フィルタで各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態(4:2:2の状態)で処理を行って出力画像信号を得、方式変換部および垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを少なくとも一部共通とすることによって、ラインメモリを効率的に構成し、必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図るようにした画像信号の処理装置および処理方法に係るものである。
また、この発明は、第1のモードでは、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号に対して、補間位置の画素データを得る第1の垂直補間フィルタで4:4:4処理を行って出力画像信号としての第2の画像信号を得、第2のモードでは、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号に対して、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部および補間位置の画素データを得る第2の垂直補間フィルタで4:2:2処理を行って出力画像信号としての第4の画像信号を得、さらに第3のモードでは、上述の第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をマトリックス回路で変換した輝度信号、青色差信号および赤色差信号に対して、上述の第1の垂直補間フィルタで4:2:2処理を行って第2の画像信号を得ると共に上述の第3の画像信号に対して、上述の方式変換部および第2の垂直補間フィルタで4:2:2処理を行って第4の画像信号を得、その後上述の第2の画像信号および第4の画像信号を合成して出力画像信号としての第5の画像信号を得るものであって、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを少なくとも一部共通とすることによって、ラインメモリを効率的に構成し、必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図るようにした画像信号の処理装置および処理方法に係るものである。
従来、画像信号として、例えばテレビ放送を受信して得られるTV画像信号、コンピュータで生成されるPC画像信号などがある。
TV画像信号としては、480i信号(SDTV信号)、720p信号または1080i信号(HDTV信号)等がある。ここで、数値はライン数を表し、「i」はインタレース方式を表し、「p」はプログレッシブ方式を表している。因みに、480i信号は、720×480ドットの解像度を持ち、720p信号は1280×720ドットの解像度を持ち、1080i信号は1920×1080ドットの解像度を持っている。
一方、PC画像信号としては、VGA規格の画像信号(VGA信号)、SVGA規格の画像信号(SVGA信号)、XGA規格の画像信号(XGA信号)またはUXGA規格の画像信号(UXGA信号)がある。因みに、VGA信号は640×480ドットの解像度を持ち、SVGA信号は800×600ドットの解像度を持ち、XGA信号は1024×768ドットの解像度を持ち、UXGA信号は1600×1200ドットの解像度を持っている。なお、これらVGA信号、SVGA信号、XGA信号およびUXGA信号は、プログレッシブ方式の画像信号である。
このような入力画像信号による画像をディスプレイに表示する際、ディスプレイの表示規格に対応したフォーマットの画像信号に変換することが行われる。この場合、ライン数(垂直方向の画素数)を減少させる縮小処理、あるいはそれを増加させる拡大処理が行われる。ライン数の変換は、例えばラインメモリを用いて構成される垂直補間フィルタで行うことが提案されている(特許文献1参照)。
また、入力画像信号がインタレース方式の画像信号である場合、ラインメモリを用いて構成される方式変換部でインタレース方式の画像信号をプログレッシブ方式の画像信号に変換し、その後にライン数の変換を行うことも提案されている(特許文献2参照)。
特開平7−107411号公報 特開2000−148059号公報
上述したように、垂直補間フィルタおよび方式変換部はラインメモリを用いて構成される。しかし、入力画像信号がプログレッシブ方式の画像信号である場合には方式変換部は不要であり、この方式変換部を構成するラインメモリは無駄となっている。
この発明の目的は、ラインメモリを効率的に構成し、必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図ることにある。
この発明に係る画像信号処理装置は、垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理装置であって、入力画像信号として、少なくとも赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号、または輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力され、入力画像信号としての第2の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、入力画像信号としての第1の画像信号または方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した出力画像信号を得る垂直補間フィルタとを備えるものである。そして、入力画像信号として第1の画像信号が入力されるとき、垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、入力画像信号として第2の画像信号が入力されるとき、方式変換部および垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理し、方式変換部で用いられるラインメモリおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされるものである。
また、この発明に係る画像信号処理方法は、垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理方法であって、入力画像信号として赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号が入力されるときは、垂直補間フィルタで、この第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した出力画像信号を得、入力画像信号として輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力されるときは、方式変換部で、この第2の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換し、その後に垂直補間フィルタでこのプログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した出力画像信号を得るものである。そして、入力画像信号として第1の画像信号が入力されるとき、垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、入力画像信号として第2の画像信号が入力されるとき、方式変換部および垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理し、方式変換部で用いられるラインメモリおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされるものである。
また、この発明に係る画像表示装置は、垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理部と、この画像信号処理部で変換された出力画像信号による画像を表示する、垂直方向の画素数が上記第2の数であるディスプレイとを有し、画像信号処理部が、上述した画像信号処理装置と同様に構成されるものである。
この発明においては、垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する。入力画像信号として、少なくとも赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号、または輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力される。
入力画像信号として赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号が入力されるときは、垂直補間フィルタで、この第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数を変換した出力画像信号が得られる。この場合、垂直補間フィルタでは、4:4:4の状態、つまり各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理が行われる。
入力画像信号として輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力されるときは、方式変換部で、この第2の画像信号がラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換される。その後、垂直補間フィルタで、このプログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数を変換した出力画像信号が得られる。
この場合、方式変換部および垂直補間フィルタでは、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。
また、方式変換部および垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部は共通とされる。方式変換部において、例えば、静止画部分ではフィールド間補間によって補間ラインが生成され、動画部分ではフィールド内補間によって補間ラインが生成される。上述した方式変換部で用いられるラインメモリは、例えばフィールド内補間用のラインメモリとされる。
4:2:2の状態で処理を行う場合、4:4:4の状態で処理を行う場合と比べて、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリで必要とするメモリ容量が減り、その減った分のメモリ容量が方式変換部のラインメモリを構成する際に使用される。これにより、方式変換部および垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを効率的に構成でき、必要とするメモリ容量を抑えることができる。
例えば、出力画像信号による画像信号を表示するディスプレイの水平方向の画素数をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を有するラインメモリ部を備えるようにされる。入力画像信号として第1の画像信号が入力されるとき、ラインメモリ部内の9n画素分のメモリ容量を用いて垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成される。また、入力画像信号として第2の画像信号が入力されるとき、ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて方式変換部で用いられるラインメモリが構成され、ラインメモリ部内の6n画素分のメモリ容量を用いて垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成される。
例えば、垂直補間フィルタの後段に、輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換するマトリックス回路が配置される。この場合、マトリックス回路は、入力画像信号として第1の画像信号が入力されるとき、垂直補間フィルタで得られた出力画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するようにされる。また、このマトリックス回路は、入力画像信号として第2の画像信号が入力されるとき、垂直補間フィルタで得られた出力画像信号としての輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換して出力するようにされる。
これにより、入力画像信号として第1の画像信号および第2の画像信号のいずれが入力されても、赤色信号、緑色信号および青色信号の出力画像信号を得ることができる。そしてこの場合、入力画像信号として第1の画像信号が入力されるとき、途中で輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換されることなく出力画像信号を得ることができるので、マトリックス変換による画質の低下を回避できる。
この発明に係る画像信号処理装置は、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号に変換する第1の画像信号処理部と、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号に変換する第2の画像信号処理部と、第1の画像信号処理部で得られた第2の画像信号、第2の画像信号処理部で得られた第4の画像信号、または第2の画像信号および第4の画像信号を合成して得られた、第2の画像信号による画像および第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を出力する画像信号出力部とを有するものである。
そして、第1の画像信号処理部は、画像信号出力部が第5の画像信号を出力するとき、第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号を、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換して出力し、画像信号出力部が第2の画像信号を出力するとき、第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するマトリックス回路と、このマトリックス回路より出力される第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号を得る第1の垂直補間フィルタとを備えるものである。また、第2の画像信号処理部は、第3の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、この方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号を得る第2の垂直補間フィルタとを備えるものである。
そして、第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタは、画像信号出力部が第2の画像信号を出力するとき、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画像データ数が等しい状態で処理し、画像信号出力部が第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタは、画像信号出力部が上記第4の画像信号または上記第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタ、第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされるものである。
また、この発明に係る画像信号処理方法は、第1のモードでは、第1の垂直補間フィルタで、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号を得て出力し、第2のモードでは、方式変換部で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号をプログレッシブ方式に変換し、その後に第2の垂直補間フィルタで、該プログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号を得て出力し、第3のモードでは、第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号を、マトリックス回路で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換し、第1の垂直補間フィルタで、この変換された第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号を得ると共に、第3の画像信号をプログレッシブ方式に変換し、第2の垂直補間フィルタで、この変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号を得、その後第2の画像信号および第4の画像信号を合成して、第2の画像信号による画像および第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を得て出力する画像信号処理方法である。
そして、第1のモードでは、第1の垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、第2のモードでは、方式変換部および第2の垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態で処理し、第3のモードでは、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態で処理し、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされるものである。
また、この発明に係る画像表示装置は、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号に変換する第1の画像信号処理部と、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号に変換する第2の画像信号処理部と、第1の画像信号処理部で得られた第2の画像信号、第2の画像信号処理部で得られた第4の画像信号、または第2の画像信号および第4の画像信号を合成して得られた、第2の画像信号による画像および第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を出力する画像信号出力部と、この画像信号出力部より出力される画像信号による画像を表示するディスプレイとを有し、第1、第2の画像信号処理部が、上述した画像信号処理装置における第1、第2の画像信号処理部と同様に構成されるものである。
この発明においては、第1〜第3のモードが存在する。第1のモードでは、第1の垂直補間フィルタで、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号が得られる。この場合、第1の垂直補間フィルタでは、4:4:4の状態、つまり各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理が行われる。
また、第2のモードでは、方式変換部で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号がプログレッシブ方式に変換され、その後に第2の垂直補間フィルタで、このプログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号が得られる。この場合、方式変換部および第2の垂直補間フィルタでは、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。
また、第3のモードでは、第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号が、マトリックス回路で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換され、その後に第1の垂直補間フィルタで、この変換された第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号が得られると共に、第2の画像信号が方式変換部でプログレッシブ方式に変換され、第2の垂直補間フィルタで、この変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データが生成され、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号が得られ、その後第2の画像信号および第4の画像信号が合成されて、第2の画像信号による画像および第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号が得られる。この場合、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタでは、4:2:2の処理、つまり各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。
また、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部は共通とされる。方式変換部において、例えば、静止画部分ではフィールド間補間によって補間ラインが生成され、動画部分ではフィールド内補間によって補間ラインが生成される。上述した方式変換部で用いられるラインメモリは、例えばフィールド内補間用のラインメモリとされる。
4:2:2の処理を行う場合、4:4:4の処理を行う場合と比べて、第1および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリのメモリ容量は減り、その減った分のメモリ容量は、方式変換部のラインメモリを構成する際に使用される。これにより、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを効率的に構成でき、必要とするメモリ容量を抑えることができる。
例えば、画像信号出力部より出力される画像信号を表示するディスプレイの水平方向の画素数をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を有するラインメモリ部を備えるようにされる。画像信号出力部より第2の画像信号が出力されるとき、ラインメモリ部内の9n画素分のメモリ容量を用いて第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成される。画像信号処理部より第4の画像信号が出力されるとき、ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて第2の画像信号処理部の方式変換部で用いられるラインメモリが構成され、さらにラインメモリ部内の6n画素分のメモリ容量を用いて第2の画像信号処理部の第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成される。画像信号出力部より第5の画像信号が出力されるとき、ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成され、ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて第2の画像信号処理部の方式変換部で用いられるラインメモリが構成され、さらにラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて第2の画像信号処理部の第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが構成される。
例えば、画像信号出力部の後段に、輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換するマトリックス回路が配置される。この場合、マトリックス回路は、画像信号出力部が第2の画像信号を出力するとき、この第2の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するようにされる。また、マトリックス回路は、画像信号出力部が第4の画像信号または第5の画像信号を出力するとき、この第4の画像信号またはこの第5の画像信号としての輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換して出力するようにされる。
これにより、第1〜第3のいずれのモードでも、赤色信号、緑色信号および青色信号の出力画像信号を得ることができる。そしてこの場合、第1のモードでは、途中で輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換されることなく出力画像信号を得ることができるので、マトリックス変換による画質の低下を回避できる。
この発明によれば、入力画像信号として赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の画像信号が入力されるとき、補間位置の画素データを得る垂直補間フィルタで各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態(4:4:4の状態)で処理を行って出力画像信号を得ると共に、入力画像信号として輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の画像信号が入力されるとき、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部および補間位置の画素データを得る垂直補間フィルタで各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態(4:2:2の状態)で処理を行って出力画像信号を得、方式変換部および垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを少なくとも一部共通とするものであり、ラインメモリを効率的に構成でき、これにより必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図ることができる。
また、この発明によれば、第1のモードでは、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号に対して、補間位置の画素データを得る第1の垂直補間フィルタで4:4:4の状態で処理を行って出力画像信号としての第2の画像信号を得、第2のモードでは、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号に対して、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部および補間位置の画素データを得る第2の垂直補間フィルタで4:2:2の状態で処理を行って出力画像信号としての第4の画像信号を得、さらに第3のモードでは、上述の第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をマトリックス回路で変換した輝度信号、青色差信号および赤色差信号に対して、上述の第1の垂直補間フィルタで4:2:2の状態で処理を行って第2の画像信号を得ると共に上述の第3の画像信号に対して、上述の方式変換部および第2の垂直補間フィルタで4:2:2の状態で処理を行って第4の画像信号を得、その後上述の第2の画像信号および第4の画像信号を合成して出力画像信号としての第5の画像信号を得るものであって、第1の垂直補間フィルタ、方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを少なくとも一部共通とするものであり、ラインメモリを効率的に構成でき、これにより必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図ることができる。
以下、この発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態としての画像表示装置100の構成を示している。
この画像表示装置100は、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ101と、入力画像信号が入力される入力端子102とを有している。ここで、入力画像信号は、少なくとも、第1の画像信号としての、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bからなるプログレッシブ方式の画像信号Vi1、または第2の画像信号としての、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crからなるインタレース方式の画像信号Vi2である。
また、画像表示装置100は、画像を表示するためのディスプレイ104と、入力端子102に入力される画像信号Vi1またはVi2を、このディスプレイ104に画像を表示するための出力画像信号Voutに変換する画像信号処理部103とを有している。
本実施の形態において、ディスプレイ104は、SXGAの表示規格(解像度1280×1024ドット)に対応した、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)等のフラットパネルディスプレイである。画像信号処理部103は、画像信号Vi1またはVi2を、ディスプレイ104の表示規格に対応したフォーマットの出力画像信号Voutに変換する。
図1に示す画像表示装置100の動作を説明する。入力端子102には、画像信号Vi1またはVi2が入力される。この画像信号Vi1またはVi2は画像信号処理部103に供給される。画像信号処理部103では、システムコントローラ101の制御により、画像信号Vi1またはVi2の水平方向および垂直方向の画素数が変換されて、ディスプレイ104の表示規格に対応したフォーマットの出力画像信号Voutが生成される。この出力画像信号Voutはディスプレイ104に供給される。このディスプレイ104の画面には、画像信号Voutによる画像、つまり画像信号Vi1に係る画像または画像信号Vi2に係る画像が表示される。
次に、画像信号処理部103の詳細を説明する。
この画像信号処理部103は、方式変換部としてのIP(Interlace-Progressive)変換部111を有している。このIP変換部111は、インタレース方式の画像信号をプログレッシブ方式の画像信号に変換するためのものである。
このIP変換部111は、静止画部分ではフィールドメモリを使用したフィールド間補間によって補間ラインを生成し、動画部分ではラインメモリを使用したフィールド内補間によって補間ラインを生成する。本実施の形態においては、このフィールド内補間に係る補間ラインは、1個のラインメモリを用いて上下のラインから線形補間処理によって生成される。
このIP変換部111は、入力端子102に画像信号Vi1(プログレッシブ方式)が入力される場合にはその画像信号Vi1をそのまま出力し、入力端子102に画像信号Vi2(インタレース方式)が入力される場合にはその画像信号Vi2をプログレッシブ方式に変換して出力する。
また、このIP変換部111は、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理をする。これにより、色差信号Cb,Crのそれぞれの補間ラインを得るために必要とするラインメモリのメモリ容量は、輝度信号Yの補間ラインを得るために必要とするラインメモリのメモリ容量の半分で済む。
上述したように、このIP変換部111は、画像信号Vi2が入力される場合にはその画像信号Vi2をプログレッシブ方式に変換して出力するものである。この場合、このIP変換部111から後述するマトリックス回路121までは、4:2:2の状態で処理が行われる。一方、IP変換部111は、画像信号Vi1が入力される場合にはその画像信号Vi1をそのまま出力するものである。この場合、画像信号処理部103の各回路では、4:4:4の状態、つまり各ラインにおける赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bの画素データ数が等しい状態で処理が行われる。
また、画像信号処理部103は、水平ローパスフィルタ112を有している。この水平ローパスフィルタ112には、IP変換部111より出力される画像信号Vaが入力される。この水平ローパスフィルタ112は、水平方向の画素数を減らすとき(以下、「水平縮小時」という)には、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力し、一方画像信号Vaの水平方向の画素数を増やすとき(以下、「水平拡大時」という)には、画像信号Vaをそのまま画像信号Vbとして出力する。
また、画像信号処理部103は、補間位置の画素データを生成する補間処理を行って水平方向の画素数を変換する水平補間フィルタ113を有している。この水平補間フィルタ113には、水平ローパスフィルタ112より出力される画像信号Vbが入力されると共に、後述する垂直エンハンサ116より出力される画像信号Vfが入力される。
この水平補間フィルタ113は、水平縮小時には、画像信号Vbについては水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力し、画像信号Vfについてはそのまま画像信号Vgとして出力する。また、この水平補間フィルタ113は、水平拡大時には、画像信号Vbについてはそのまま画像信号Vcとして出力し、画像信号Vfについては水平方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Vgとして出力する。
この水平補間フィルタ113には、データバス119を介してSDRAM(Synchronous Dynamic random access memory)130が接続されている。この水平補間フィルタ123において補間処理により得られた画素データは、SDRAM120に一時的に蓄積され、その後に所定のタイミングで読み出されて次段に供給される。
また、画像信号処理部103は、垂直ローパスフィルタ114を有している。この垂直ローパスフィルタ114には、水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcが入力される。この垂直ローパスフィルタ114は、画像信号Vcの垂直方向の画素数を減らすとき(以下、「垂直縮小時」という)には、折り返し歪みの発生を防止するため、その画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力し、一方画像信号Vcの垂直方向の画素数を増やすとき(以下、「垂直拡大時」という)には、その画像信号Vcをそのまま画像信号Vdとして出力する。
また、画像信号処理部103は、補間位置の画素データを生成する補間処理を行って垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタ115を有している。この垂直補間フィルタ115には、垂直ローパスフィルタ114より出力される画像信号Vdが入力される。この垂直補間フィルタ115は、垂直縮小時には、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。また、この垂直補間フィルタ115は、垂直拡大時には、画像信号Vdの垂直方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Veとして出力する。
この垂直補間フィルタ115には、上述した水平補間フィルタ113と同様に、データバス119を介してSDRAM120が接続されている。この垂直補間フィルタ115で得られた画素データは、SDRAM120に一時的に蓄積され、その後に所定のタイミングで読み出されて次段に供給される。
本実施の形態において、垂直補間フィルタ115は、補間関数としてsin(x)/xを用いた補間処理を行う。図2は、補間関数としてsin(x)/xを用いた場合の補間処理を示している。なお、図2においては、垂直方向の画素間隔を1として示している。
この場合、図2Bに示す垂直方向の画素データC,Dの間に位置する、図2Cの画素データXを生成するとき、補間関数は、図2Aに示すように、画素データXに対応する位置に頂点が位置するように配置される。ここで、補間関数の頂点の値を1とし、画素データB,C,D,Eに対応する値を、それぞれの画素データB,C,D,Eに乗算して、その和をとることで、画素データXが求められる。
図3は、垂直補間フィルタ115の構成を示している。入力信号は3個のラインメモリ411〜413の直列回路に入力される。ラインメモリ411〜413は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
入力信号に乗算器414で係数C4が乗算されて得られた信号およびラインメモリ411の出力信号に乗算器415で係数C3が乗算されて得られた信号は加算器416で加算される。また、この加算器416の出力信号およびラインメモリ412の出力信号に乗算器417で係数C2を乗算して得られた信号は加算器418で加算される。
さらに、加算器418の出力信号およびラインメモリ413の出力信号に乗算器419で係数C3を乗算して得られた信号は加算器420で加算される。そして、この加算器420の出力信号が、垂直補間フィルタ410の出力信号とされる。
乗算器414,415,417,419には、それぞれ補間係数ROM421,422,423,424より係数C4,C3,C2,C1が供給される。補間係数ROM421,422,423,424には、図4に示すように、それぞれ補間関数の1≦x<2,0≦x<1,−1≦x<0,−2≦x<−1の範囲の値が記憶されている。
これらの補間係数ROM421,422,423,424に、それぞれ、補間点の位相PH(図2の処理例では、画素データX,Dの垂直方向の間隔)に対応した読み出しアドレスWADを供給することで、この補間点の位相PHに対応した係数C4,C3,C2,C1が読み出される。
また、図1に戻って、画像信号処理部103は、垂直エンハンサ116を有している。この垂直エンハンサ116には、垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veが入力される。この垂直エンハンサ116は、垂直拡大時には、画像のボケを軽減するため、画像信号Veの垂直方向の高域を強調して画像信号Vfとして出力し、一方垂直縮小時には、その画像信号Veをそのまま画像信号Vfとして出力する。
また、画像信号処理部103は、水平エンハンサ117を有している。この水平エンハンサ117には、水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vgが入力される。この水平エンハンサ117は、水平拡大時には、画像のボケを軽減するため、画像信号Vgの水平方向の高域を強調して画像信号Vhとして出力し、一方水平縮小時には、その画像信号Vgをそのまま画像信号Vhとして出力する。
また、画像信号処理部103は、ラインメモリ部118を有している。このラインメモリ部118は、ディスプレイ104の水平方向の画素数(ドット数)をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を備えている。本実施の形態においては、上述したように、n=1280である。そのため、ラインメモリ部118は、9×1280画素分のメモリ容量を持っている。
入力端子102に画像信号Vi1が入力される場合、図5Aに示すように、ラインメモリ部118内の9n(=1280×9)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される。一方、入力端子102に画像信号Vi2が入力される場合、図5Bに示すように、ラインメモリ部118内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、IP変換部111で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部118内の6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される。このように、IP変換部111および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる。
また、画像信号処理部103は、水平エンハンサ117の後段に、マトリックス回路121を有している。このマトリックス回路121は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換するためのものである。
このマトリックス回路121は、入力端子102に画像信号Vilが入力される場合には、水平エンハンサ117より出力される画像信号Vhが赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bであることから、当該赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bをそのまま出力画像信号Voutとして出力する。また、このマトリックス回路121は、入力端子102に画像信号Vi2が入力される場合には、水平エンハンサ117より出力される画像信号Vhが輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであることから、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換して出力画像信号Voutとして出力する。
次に、画像信号処理部103の動作を説明する。ここでは、画像信号Vi1としてUXGA規格の画像信号(UXGA信号)が入力され、画像信号Vi2として1080i信号が入力される場合について説明する。なお、UXGA信号は、例えばコンピュータで生成されるものであり、1600×1200ドットの解像度を持つプログレッシブ方式の画像信号である。一方、1080i信号は、例えばテレビ放送を受信して得られるものであり、1920×1080ドットの解像度を持つインタレース方式の画像信号である。
まず、入力端子102に画像信号Vil(UXGA信号)が入力される場合について説明する。この場合、ラインメモリ部118内の9n(=1280×9)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される(図5A参照)。
この画像信号Vi1は、IP変換部111に供給される。この場合、画像信号Vilはプログレッシブ方式の画像信号であるので、IP変換部111はその画像信号Vi1をそのまま画像信号Vaとして出力する。このIP変換部111より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおいて、水平方向の画素数が1600から1280に低減される。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおける、垂直方向の画素数が1200から1024に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号Vhとして出力される。この画像信号Vhは、マトリックス回路121に供給される。この場合、画像信号Vhは赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bで構成されており、マトリックス回路121からは、当該赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bがそのまま出力画像信号Voutとして出力される。
この出力画像信号Voutは、画像信号Vil(UXGA信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024とされたものとなる。したがって、この出力画像信号Voutを、SXGAの表示規格のディスプレイ104に供給することで、このディスプレイ104の画面全体に、画像信号Vil(UXGA信号)に係る画像が良好に表示される。
なお、上述では、画像信号VilがUXGA信号である場合の動作を説明したが、画像信号Vi1としてその他の画像信号が供給される場合にも同様の動作をする。その場合、画像信号Vilとして供給される画像信号のフォーマットによっては、水平方向および垂直方向の画素数が増加されることとなるが、垂直補間フィルタ115で垂直方向の画素数が1024に増加されてから、水平補間フィルタ113で水平方向の画素数が1280に増加される。したがって、この画素数の増加時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量は、上述した画素数減少時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量(1280画素分)より大きくなることはない。
次に、入力端子102に画像信号Vi2(1080i信号)が入力される場合について説明する。この場合、ラインメモリ部118内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、IP変換部111で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部118内の6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される(図5B参照)。
この画像信号Vi2は、IP変換部111に供給される。この場合、画像信号Vi2はインタレース方式の画像信号であるので、IP変換部111はその画像信号Vi2をプログレッシブ方式に変換して、画像信号Vaとして出力する。この場合、IP変換部111では、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。以下、この4:4:2の状態での処理は、マトリックス回路121まで行われる。
この場合、IP変換部111では、輝度信号Yは水平方向の画素データ数が1920で処理されるが、色差信号Cb,Crのそれぞれは、水平方向の画素データ数が960で処理される。これにより、上述したように、IP変換部111で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)を3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量で構成できる。
IP変換部111より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、輝度信号Yは水平方向の画素数が1920から1280に低減され、色差信号Cb,Crのそれぞれは、水平方向の画素数が960から640に低減される。これにより、上述したように、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリを6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量で構成できる。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。この垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Cbのそれぞれにおける、垂直方向の画素数が1080から1024に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号Vhとして出力される。この画像信号Vhは、マトリックス回路121に供給される。この場合、画像信号Vhは輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであり、マトリックス回路121からは、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crが変換されて得られた色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bが出力画像信号Voutとして出力される。
この出力画像信号Voutは、画像信号Vi1(1080i信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024とされたものとなる。したがって、この出力画像信号Voutを、SXGAの表示規格のディスプレイ104に供給することで、このディスプレイ104の画面全体に、画像信号Vi2(1080i信号)に係る画像が良好に表示される。
なお、上述では、画像信号Vi2が1080i信号である場合の動作を説明したが、画像信号Vi2としてその他の画像信号が供給される場合にも同様の動作をする。その場合、画像信号Vi2として供給される画像信号のフォーマットによっては、水平方向および垂直方向の画素数が増加されることとなるが、垂直補間フィルタ115で垂直方向の画素数が1024に増加されてから、水平補間フィルタ113で水平方向の画素数が1280(640)に増加される。したがって、この画素数の増加時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量は、上述した画素数減少時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量より大きくなることはない。
このように、図1に示す画像信号処理部103においては、入力端子102に画像信号Vi2が入力される場合、4:2:2の状態で処理が行われる。この場合、4:4:4の状態で処理を行う場合と比べて、垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリで必要とするメモリ容量が減り、その減った分のメモリ容量が、IP変換部111のラインメモリを構成する際に使用される。つまり、IP変換部111および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリは、少なくとも一部は共通とされる。これにより、IP変換部111および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリを効率的に構成でき、必要とするメモリ容量を抑えることができる。
また、図1に示す画像信号処理部103においては、最終段にマトリックス回路121が配置される。そして、入力端子102に画像信号Vi1が入力され、水平エンハンサ117から出力される画像信号Vhが赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bであるときは、当該赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bがそのまま出力画像信号Voutとして出力される。また、入力端子102に画像信号Vi2が入力され、水平エンハンサ117から出力される画像信号Vhが輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Caであるときは、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Caが変換されて得られた赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bが出力画像信号Voutとして出力される。
これにより、入力端子102に画像信号Vi1,Vi2のいずれが入力されても、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bの出力画像信号Voutを得ることができる。そしてこの場合、入力端子102に画像信号Vi1が入力されるとき、途中で輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換されることなく出力画像信号Voutを得ることができるので、マトリックス変換による画質の低下を回避できる。
次に、この発明の第2の実施の形態について説明する。図6は、第2の実施の形態としての画像表示装置200の構成を示している。この図6において、図1と対応する部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。
この画像表示装置200は、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ201と、第1の画像信号としての画像信号Vi1が入力される入力端子202Pと、この入力端子202Pに入力される画像信号Vilに基づいて第2の画像信号としての画像信号V1を生成する、第1の画像信号処理部としての画像信号処理部203Pと、第3の画像信号としての画像信号Vi2が入力される入力端子202Tと、この入力端子202Tに入力される画像信号Vi2に基づいて第4の画像信号としての画像信号V2を生成する、第2の画像信号処理部としての画像信号処理部203Tとを有している。
ここで、画像信号Vilは、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bからなるプログレッシブ方式の画像信号であり、例えばコンピュータで生成されるものである。また、画像信号Vi2は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crからなるインタレース方式の画像信号であり、例えばテレビ放送を受信して得られるものである。
画像信号処理部203P,203Tは、それぞれ画像信号Vi1,Vi2の水平方向および垂直方向の画素数を変換する機能を持っている。画像信号処理部203P,203Tは、水平方向および垂直方向のそれぞれについて、画素数を減らす縮小処理あるいは画素数を増やす拡大処理を選択的に実行する。
画像信号処理部203Pは、第1のモードであるPC表示時には、画像信号Vilに係る画像を、後述するディスプレイ206の画面全体に表示するための画像信号V1を生成し、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、画像信号Vilに係る画像を、後述するディスプレイ206の画面の一部、本実施の形態では1/4の領域に表示するための画像信号V1を生成する。
同様に、画像信号処理部203Tは、第2のモードであるTV表示時には、画像信号Vi2に係る画像を、後述するディスプレイ206の画面全体に表示するための画像信号V2を生成し、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、画像信号Vi2に係る画像を、後述するディスプレイ206の画面の一部、本実施の形態では1/4の領域に表示するための画像信号V2を生成する。
また、画像表示装置200は、画像信号出力部としてのマルチ画面部204を有している。このマルチ画面部204は、第1のモードであるPC表示時には、画像信号処理部203Pで得られた画像信号V1をそのまま出力する。また、このマルチ画面部204は、第2のモードであるTV表示時には、画像信号処理部203Tで得られた画像信号V2をそのまま出力する。
さらに、このマルチ画面部204は、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、画像信号処理部203Pで得られた画像信号V1および画像信号処理部203Tで得られた画像信号V2を合成して、これら画像信号V1,V2による画像を後述するディスプレイ206の画面に並べて表示するための、第5の画像信号としの画像信号V3を生成し、この画像信号V3を出力する。
また、画像表示装置200はマトリックス回路205を有している。このマトリックス回路205には、マルチ画面部204より出力される画像信号V1、V2またはV3が供給される。このマトリックス回路205は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換する。
このマトリックス回路205は、第1のモードであるPC表示時には、マルチ画面部204から出力される画像信号V1が赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bであることから、当該赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bをそのまま出力画像信号Voutとして出力する。また、このマトリックス回路205は、第2のモードであるTV表示時には、マルチ画面部204から出力される画像信号V2が輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであることから、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換し、出力画像信号Voutとして出力する。
さらに、このマトリックス回路205は、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、マルチ画面部204から出力される画像信号V3が輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであることから、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換し、出力画像信号Voutとして出力する。
また、画像表示装置200は、マトリックス回路205で得られる出力画像信号Voutによる画像を表示するディスプレイ206を有している。このディスプレイ206は、図1に示す画像表示装置100におけるディスプレイ104と同様に、SXGAの表示規格(解像度1280×1024ドット)に対応した、例えばLCD、PDP等のフラットパネルディスプレイである。マトリックス回路205で得られる出力画像信号Voutは、ディスプレイ206の表示規格に対応したフォーマットとされている。
図6に示す画像表示装置200の動作を説明する。入力端子202Pには、コンピュータ等から画像信号Vi1が入力される。入力端子202Tには、チューナ等から画像信号Vi2が入力される。
第1のモードであるPC表示時には、入力端子202Pに入力された画像信号Vi1に基づいて、画像信号処理部203Pでは、画像信号Vilに係る画像をディスプレイ206の画面全体に表示するための画像信号V1が生成される。この画像信号V1は、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024に変換されたものとなる。この画像信号V1はマルチ画面部204およびマトリックス回路205をそのまま通過し、出力画像信号Voutとしてディスプレイ206に供給される。これにより、ディスプレイ206には、図7Aに示すように、その画面全体に画像信号Vi1に係る画像(PC画像)が表示される。
また、第2のモードであるTV表示時には、入力端子202Tに入力された画像信号Vi2に基づいて、画像信号処理部203Tでは、画像信号Vi2に係る画像をディスプレイ206の画面全体に表示するための画像信号V2が生成される。この画像信号V2は、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024に変換されたものとなる。この画像信号V2はマルチ画面部204をそのまま通過してマトリックス回路205に供給される。
この画像信号V2は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであるので、マトリックス回路205では、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crが赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換され、出力画像信号Voutとして出力される。そして、この出力画像信号Voutがディスプレイ206に供給される。これにより、ディスプレイ206には、図7Aに示すように、その画面全体に画像信号Vi2に係る画像(TV画像)が表示される。
また、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、入力端子202Pに入力された画像信号Vi1に基づいて、画像信号処理部203Pでは、画像信号Vilに係る画像をディスプレイ206の画面の1/4の領域に表示するための画像信号V1が生成される。この画像信号V1は、水平方向の画素数が640、垂直方向の画素数が512に変換されたものとなる。
また、このPC,TVマルチ表示時には、入力端子202Tに入力された画像信号Vi2に基づいて、画像信号処理部203Tでは、画像信号Vi2に係る画像をディスプレイ206の画面の1/4の領域に表示するための画像信号V2が生成される。この画像信号V1は、水平方向の画素数が640、垂直方向の画素数が512に変換されたものとなる。
このように画像信号処理部203Pで生成された画像信号V1および画像信号処理部203Tで生成された画像信号V2は、マルチ画面部204に供給される。このマルチ画面部204では、画像信号V1,V2が合成されて、これら画像信号V1,V2による画像をディスプレイ206の画面に並べて表示するための画像信号V3が生成される。
このようにマルチ画面部204で生成される画像信号V3はマトリックス回路205に供給される。この画像信号V3は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crであるので、マトリックス回路205では、当該輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crが赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換され、出力画像信号Voutとして出力される。そして、この出力画像信号Voutがディスプレイ206に供給される。これにより、ディスプレイ206には、図7Bに示すように、その画面に、画像信号V1による画像(PC画像)と画像信号V2による画像(TV画像)とが並べて表示される。
次に、画像信号処理部203Pの構成を説明する。この画像信号処理部203Pは、マトリックス回路125を有している。このマトリックス回路125は、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bを、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換するためのものである。
このマトリックス回路125は、第1のモードであるPC表示時には、入力端子202Pに入力される画像信号Vi1としての赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bをそのまま出力する。また、このマトリックス回路125は、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、入力端子202Pに入力される画像信号Vi1としての赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bを、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換して出力する。
また、この画像信号処理部203Pは、マトリックス回路125の後段に、水平ローパスフィルタ112、水平補間フィルタ113、垂直ローパスフィルタ114、垂直補間フィルタ115、垂直エンハンサ116および水平エンハンサ117を有している。これらは、図1に示す画像表示装置100の画像信号処理部103におけるものと同様のものである。水平補間フィルタ113および垂直補間フィルタ115は、データバス119を介してSDRAM120に接続されている。
上述したように、第1のモードであるPC表示時には、マトリックス回路125は、入力端子202Pに入力される画像信号Vi1としての赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bをそのまま出力する。そのため、このPC表示時には、画像信号処理部203Pにおける処理は赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bの状態で行われ、最終的に得られる画像信号V1は赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bで構成されるものとなる。また、このPC表示時には、画像信号処理部203Pでは、4:4:4の状態、つまり各ラインにおける赤色信号R、色信号Gおよび青色信号Bの画素データ数が等しい状態で処理が行われる。
また、上述したように、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、マトリックス回路125は、入力端子202Pに入力される画像信号Vi1としての赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bを、輝度信号Y、青色差信号Cb、赤色差信号Crに変換して出力する。そのため、このPC,TVマルチ表示時には、画像信号処理部203Pにおける処理は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの状態で行われ、最終的に得られる画像信号V1は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crで構成されるものとなる。また、このPC,TVマルチ表示時には、画像信号処理部203Pでは、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。
なお、第2のモードであるTV表示時には、上述したように画像信号処理部203Pで得られる画像信号V1は使用されないので、この画像信号処理部203Pの動作は停止される。
次に、画像信号処理部203Tの構成を説明する。この画像信号処理部203Tは、IP変換部126を有している。このIP変換部126は、入力端子202Tに入力される画像信号Vi2を、インタレース方式からプログレッシブ方式に変換する。このIP変換部126は、上述した図1に示す画像表示装置100の画像信号処理部103におけるIP変換部111と同様に、静止画部分ではフィールドメモリを使用したフィールド間補間によって補間ラインを生成し、動画部分ではラインメモリを使用したフィールド内補間によって補間ラインを生成する。そして、このフィールド内補間に係る補間ラインは、1個のラインメモリを用いて上下のラインから線形補間処理によって生成される。
また、この画像信号処理部203Tは、IP変換部126の後段に、水平ローパスフィルタ112、水平補間フィルタ113、垂直ローパスフィルタ114、垂直補間フィルタ115、垂直エンハンサ116および水平エンハンサ117を有している。これらは、図1に示す画像表示装置100の画像信号処理部103におけるものと同様のものである。水平補間フィルタ113および垂直補間フィルタ115は、データバス119を介してSDRAM120に接続されている。
上述したように画像信号Vi2は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crで構成されるものであり、従って画像信号処理部203Tにおける処理は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの状態で行われ、最終的に得られる画像信号V2は輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crで構成されるものとなる。
また、画像信号処理部203Tでは、第2のモードであるTV表示時、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時のいずれにおいても、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。なお、第1のモードであるPC表示時には、上述したように画像信号処理部203Tで得られる画像信号V2は使用されないので、この画像信号処理部203Tの動作は停止される。
また、上述せずも、画像表示装置200は、ラインメモリ部127を有している。このラインメモリ部127は、ディスプレイ206の水平方向の画素数(ドット数)をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を備えている。本実施の形態においては、上述したように、n=1280である。そのため、ラインメモリ部127は、9×1280画素分のメモリ容量を持っている。
第1のモードであるPC表示時には、図8Aに示すように、ラインメモリ部127内の9n(=1280×9)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される。
第2のモードであるTV表示時には、図8Bに示すように、ラインメモリ部127内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203TのIP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部127内の6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Tの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される。
第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、図8Cに示すように、ラインメモリ部127内の3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成され、ラインメモリ部127内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203TのIP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部127内の3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Tの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される。
このように、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115、画像信号処理部203TのIP変換部126および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる。
次に、画像信号処理部203P,203Tの動作を説明する。ここでは、入力端子202Pに画像信号Vi1としてUXGA規格の画像信号(UXGA信号)が入力され、入力端子202Tに画像信号Vi2として1080i信号が入力される場合について説明する。上述したように、UXGA信号は1600×1200ドットの解像度を持つプログレッシブ方式の画像信号であり、1080i信号は1920×1080ドットの解像度を持つインタレース方式の画像信号である。
まず、第1のモードであるPC表示時の動作を説明する。この場合、画像信号処理部203Tの動作は停止されており、画像信号処理部203Pのみが動作する。この画像信号処理部203Pでは、4:4:4の状態、つまり各ラインにおける赤色信号R、色信号Gおよび青色信号Bの画素データ数が等しい状態で処理が行われる。そしてこの場合、ラインメモリ部127内の9n(=1280×9)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される(図8A参照)。
入力端子202Pに入力される画像信号Vi1(UXGA信号)はマトリックス回路125をそのまま通過して水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、入力された画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおいて、水平方向の画素数が1600から1280に低減される。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおいて、垂直方向の画素数が1200から1024に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号V1として出力される。この画像信号V1は、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bで構成されている。この画像信号V1は、画像信号Vil(UXGA信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024とされたものとなる。したがって、この画像信号V1を、マルチ画面部204およびマトリックス回路205を介してSXGAの表示規格のディスプレイ206に供給することで、このディスプレイ206の画面全体に、画像信号Vil(UXGA信号)に係る画像(PC画像)が良好に表示される(図7A参照)。
次に、第2のモードであるTV表示時の動作について説明する。この場合、画像信号処理部203Pの動作は停止されており、画像信号処理部203Tのみが動作する。この画像信号処理部203Tでは、4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。そしてこの場合、ラインメモリ部127内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、IP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部127内の6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量を用いて、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される(図8B参照)。
入力端子202Tに入力される画像信号Vi2(1080i信号)は、IP変換部126に供給される。IP変換部126はその画像信号Vi2をプログレッシブ方式に変換して画像信号Vaとして出力する。上述したように、画像信号処理部203Tでは、4:2:2の状態で処理が行われる。
この場合、IP変換部126では、輝度信号Yは水平方向の画素データ数が1920で処理されるが、色差信号Cb,Crのそれぞれは、水平方向の画素データ数が960で処理される。これにより、上述したように、IP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)を3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量で構成できる。
IP変換部126より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、輝度信号Yは水平方向の画素数が1920から1280に低減され、色差信号Cb,Crのそれぞれにおいて、水平方向の画素数が960から640に低減される。これにより、上述したように、垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリを6n(=1280×3+640×6)画素分のメモリ容量で構成できる。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。この垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Cbのそれぞれにおいて、垂直方向の画素数が1080から1024に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号V2として出力される。この画像信号V2は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crで構成されている。この画像信号V2は、画像信号Vi2(1080i信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が1280、垂直方向の画素数が1024とされたものとなる。したがって、この画像信号V2を、マルチ画面部204を介してマトリックス回路205に供給し、このマトリックス回路205で輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換した後にSXGAの表示規格のディスプレイ206に供給することで、このディスプレイ206の画面全体に、画像信号Vi2(1080i信号)に係る画像(TV画像)が良好に表示される(図7A参照)。
次に、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時の動作を説明する。この場合、画像信号処理部203P,203Tの双方が動作する。これら画像信号処理部203P,203Tでは、それぞれ4:2:2の状態、つまり各ラインにおける青色差信号Cbおよび赤色差信号Crの画素データ数が輝度信号Yの画素データ数に対して半分とされた状態で処理が行われる。
そしてこの場合、ラインメモリ部127内の3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成され、ラインメモリ部127内の3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203TのIP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)が構成され、さらにラインメモリ部127内の3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量を用いて、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリが構成される(図8C参照)。
入力端子202Pに入力される画像信号Vi1(UXGA信号)は、マトリックス回路125で、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bから、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換される。このマトリックス回路125から出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、入力された画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおいて、水平方向の画素数が1600から640に低減される。これにより、上述したように、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリを3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量で構成できる。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、色信号R,G,Bのそれぞれにおいて、垂直方向の画素数が1200から512に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号V1として出力される。この画像信号V1は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび青赤色信号Crで構成されている。この画像信号V1は、画像信号Vil(UXGA信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が640、垂直方向の画素数が512とされたものとなる。
また、入力端子202Tに入力される画像信号Vi2(1080i信号)は、IP変換部126に供給される。IP変換部126はその画像信号Vi2をプログレッシブ方式に変換して画像信号Vaとして出力する。上述したように、画像信号処理部203Tでは、4:2:2の状態で処理が行われる。
この場合、IP変換部126では、輝度信号Yは水平方向の画素データ数が1920で処理されるが、色差信号Cb,Crのそれぞれは、水平方向の画素データ数が960で処理される。これにより、上述したように、IP変換部126で用いられる3個のラインメモリ(フィールド内補間用のラインメモリ)を3n(=1920+960×2)画素分のメモリ容量で構成できる。
IP変換部126より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ112に入力される。この水平ローパスフィルタ112は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。
この画像信号Vbは水平補間フィルタ113に入力される。水平補間フィルタ113は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。この場合、輝度信号Yは水平方向の画素数が1920から640に低減され、色差信号Cb,Crのそれぞれは、水平方向の画素数が960から320に低減される。これにより、上述したように、画像信号処理部203Tの垂直補間フィルタ115で用いられる9個のラインメモリを3n(=640×3+320×6)画素分のメモリ容量で構成できる。
水平補間フィルタ113より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ114に入力される。この垂直ローパスフィルタ114は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ115に入力される。垂直補間フィルタ115は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(ライン数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この場合、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Cbのそれぞれにおいて、垂直方向の画素数が1080から512に低減される。
垂直補間フィルタ115より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ116に入力されるが、この垂直エンハンサ116からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ113に入力されるが、この水平補間フィルタ113からそのまま画像信号Vgとして出力される。
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ117に入力されるが、この水平エンハンサ117からそのまま画像信号V2として出力される。この画像信号V2は、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crで構成されている。この画像信号V2は、画像信号Vi2(1080i信号)が変換されて得られたものであって、水平方向の画素数が640、垂直方向の画素数が512とされたものとなる。
上述したように、画像信号処理部203P,203Tで得られる画像信号V1,V2をマルチ画面部204に供給し、画像信号V1,V2のそれぞれによる画像を並べて表示するための画像信号V3を得、この画像信号V3をマトリックス回路205で輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crから赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換し、その後にSXGAの表示規格のディスプレイ206に供給することで、ディスプレイ206の画面の各1/4の領域に、画像信号Vi1(UXGA信号)に係る画像(PC画像)および画像信号Vi2(1080i信号)に係る画像(TV画像)が、並べて表示される(図7B参照)。
なお、上述では、画像信号処理部203Pに関しては、入力端子202Pに入力される画像信号VilがUXGA信号である場合の動作を説明したが、画像信号Vi1としてその他の画像信号が供給される場合にも同様の動作をする。その場合、画像信号Vilとして供給される画像信号のフォーマットによっては、水平方向および垂直方向の画素数が増加されることとなるが、垂直補間フィルタ115で垂直方向の画素数が1024あるいは512に増加されてから、水平補間フィルタ113で水平方向の画素数が1280あるいは640に増加される。したがって、この画素数の増加時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量は、上述した画素数減少時に垂直補間フィルタ115のラインメモリで必要とするメモリ容量より大きくなることはない。このことは、画像信号処理部203Tに関しても同様である。
このように、図6に示す画像表示装置200の画像信号処理部203Tにおいては、第2のモードであるTV表示時には、4:2:2の状態で処理が行われる。この場合、4:4:4の状態で処理を行う場合と比べて、垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリで必要とするメモリ容量が減り、その減った分のメモリ容量が、IP変換部126のラインメモリを構成する際に使用される。
また、図6に示す画像表示装置200の画像信号処理部203P,203Tにおいては、第3のモードであるPC,TVマルチ表示時には、4:2:2の状態で処理が行われる。また、このPC,TVマルチ表示時には、垂直補間フィルタ115で取り扱う水平方向の画素データ数が、PC表示時、TV表示時に比べて、半分となる。この場合、画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリで必要とするメモリ容量が、第1のモードであるPC表示時に比べて1/3に減り、その減った分のメモリ容量が、画像信号処理部203TのIP変換部126および垂直補間フィルタ115のラインメモリを構成する際に使用される。
このように画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115、画像信号処理部203TのIP変換部126および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリは、少なくとも一部は共通とされる。これにより、これら画像信号処理部203Pの垂直補間フィルタ115、画像信号処理部203TのIP変換部126および垂直補間フィルタ115で用いられるラインメモリを効率的に構成でき、必要とするメモリ容量を抑えることができる。
また、図6に示す画像表示装置200においては、マルチ画面部204の後段に、輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bに変換するマトリックス回路205が配置される。この場合、マトリックス回路205は、第1のモードであるPC表示時であって、マルチ画面部204から画像信号処理部203Pで得られる画像信号V1をそのまま出力するとき、画像信号V1としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するようにされる。また、マトリックス回路205は、第2のモードであるTV表示時あるいは第3のモードであるPC,TVマルチ表示時であって、マルチ画面部204から画像信号処理部203Tで得られる画像信号V2あるいは画像信号V1,V2を合成して得られる画像信号V3を出力するとき、画像信号V2,V3としての輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crを、赤色信号R、緑色信号Rおよび青色信号Rに変換して出力するようにされる。
これにより、第1〜第3のいずれのモードでも、赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信号Bの出力画像信号Voutを得ることができる。そしてこの場合、第1のモードでは、途中で輝度信号Y、青色差信号Cbおよび赤色差信号Crに変換されることなく出力画像信号Voutを得ることができるので、マトリックス変換による画質の低下を回避できる。
なお、図6に示す第2の実施の形態においては、第3のモードであるPC,TVマルチ画面表示時には、ディスプレイ206の画面の各1/4の領域に、画像信号Vi1(UXGA信号)に係る画像(PC画像)および画像信号Vi2(1080i信号)に係る画像が並べて表示されるものであるが、これらPC画像およびTV画像の配置位置は図7Bに示す例に限定されるものでなく、またこれらの表示領域の大きさは1/4に限定されるものではなく、さらにこれらの表示領域の大きさは同じでなくてもよい。
この発明は、方式変換部および垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを少なくとも一部共通とするものであり、ラインメモリを効率的に構成でき、これにより必要とするメモリ容量を抑え、コストの低減を図ることができ、インタレース方式またはプログレッシブ方式の入力画像信号の垂直方向の画素数を変換して出力画像信号を得る用途に適用できる。
第1の実施の形態としての画像表示装置の構成を示すブロック図である。 補間関数としてsin(x)/xを用いた場合の補間処理を説明するための図である。 垂直補間フィルタ(4タップ構成)の構成例を示すブロック図である。 補間係数ROMを説明するための図である。 メモリの使用状態を示す図である。 第2の実施の形態としての画像表示装置の構成を示すブロック図である。 ディスプレイの表示状態を示す図である。 メモリの使用状態を示す図である。
符号の説明
100・・・画像表示装置、101・・・システムコントローラ、102・・・入力端子、103・・・画像信号処理部、104・・・ディスプレイ、111・・・IP変換部、112・・・水平ローパスフィルタ、113・・・水平補間フィルタ、114・・・垂直ローパスフィルタ、115・・・垂直補間フィルタ、116・・・垂直エンハンサ、117・・・水平エンハンサ、118・・・ラインメモリ部、119・・・データバス、120・・・SDRAM、121,125・・・マトリックス回路、126・・・IP変換部、200・・・画像表示装置、201・・・システムコントローラ、202P,202T・・・入力端子、203P,203T・・・画像信号処理部、204・・・マルチ画面部、205・・・マトリックス回路、206・・・ディスプレイ

Claims (12)

  1. 垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
    上記入力画像信号として、少なくとも赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号、または輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力され、
    上記入力画像信号としての第2の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、
    上記入力画像信号としての第1の画像信号または上記方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した上記出力画像信号を得る垂直補間フィルタとを備え、
    上記入力画像信号として上記第1の画像信号が入力されるとき、上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、上記入力画像信号として上記第2の画像信号が入力されるとき、上記方式変換部および上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理し、
    上記方式変換部および上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像信号処理装置。
  2. 上記方式変換部で用いられるラインメモリは、フィールド内補間用のラインメモリである
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  3. 上記垂直補間フィルタの後段に、輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換するマトリックス回路をさらに備え、
    上記マトリックス回路は、
    上記入力画像信号として上記第1の画像信号が入力されるとき、上記垂直補間フィルタで得られた上記出力画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力し、
    上記入力画像信号として上記第2の画像信号が入力されるとき、上記垂直補間フィルタで得られた上記出力画像信号としての輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換して出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  4. 上記出力画像信号による画像信号を表示するディスプレイの水平方向の画素数をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を有するラインメモリ部を備え、
    上記入力画像信号として上記第1の画像信号が入力されるとき、上記ラインメモリ部内の9n画素分のメモリ容量を用いて上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成し、
    上記入力画像信号として上記第2の画像信号が入力されるとき、上記ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて上記方式変換部で用いられるラインメモリを構成し、さらに、上記ラインメモリ部内の6n画素分のメモリ容量を用いて上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
  5. 垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理方法であって、
    上記入力画像信号として赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号が入力されるときは、垂直補間フィルタで、該第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した上記出力画像信号を得、
    上記入力画像信号として輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力されるときは、方式変換部で、該第2の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換し、その後に垂直補間フィルタで該プログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した上記出力画像信号を得、
    上記入力画像信号として上記第1の画像信号が入力されるとき、上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、上記入力画像信号として上記第2の画像信号が入力されるとき、上記方式変換部および上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理し、
    上記方式変換部で用いられるラインメモリおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像信号処理方法。
  6. 垂直方向の画素数が第1の数である入力画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である出力画像信号に変換する画像信号処理部と、
    上記画像信号処理部で変換された出力画像信号による画像を表示する、垂直方向の画素数が上記第2の数であるディスプレイとを有し、
    上記画像信号処理部は、
    上記入力画像信号として、少なくとも赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号、または輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第2の画像信号が入力され、
    上記入力画像信号としての第2の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、
    上記入力画像信号としての第1の画像信号または上記方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第2の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数を変換した上記出力画像信号を得る垂直補間フィルタとを備え、
    上記入力画像信号として上記第1の画像信号が入力されるとき、上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、上記入力画像信号として上記第2の画像信号が入力されるとき、上記方式変換部および上記垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数に対して半分とされた状態で処理し、
    上記方式変換部で用いられるラインメモリおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像表示装置。
  7. 赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号に変換する第1の画像信号処理部と、
    輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号に変換する第2の画像信号処理部と、
    上記第1の画像信号処理部で得られた第2の画像信号、上記第2の画像信号処理部で得られた第4の画像信号、または上記第2の画像信号および上記第4の画像信号を合成して得られた、上記第2の画像信号による画像および上記第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を出力する画像信号出力部とを有し、
    上記第1の画像信号処理部は、
    上記画像信号出力部が上記第5の画像信号を出力するとき、上記第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号を、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換して出力し、上記画像信号出力部が上記第2の画像信号を出力するとき、上記第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するマトリックス回路と、
    上記マトリックス回路より出力される第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の上記第2の画像信号を得る第1の垂直補間フィルタとを備え、
    上記第2の画像信号処理部は、
    上記第3の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、
    上記方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の上記第4の画像信号を得る第2の垂直補間フィルタとを備え、
    上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタは、上記画像信号出力部が上記第2の画像信号を出力するとき、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画像データ数が等しい状態で処理し、上記画像信号出力部が上記第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタは、上記画像信号出力部が上記第4の画像信号または上記第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタ、上記第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像信号処理装置。
  8. 上記方式変換部で用いられるラインメモリは、フィールド内補間用のラインメモリである
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像信号処理装置。
  9. 上記画像信号出力部の後段に、輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換するマトリックス回路をさらに備え、
    上記マトリックス回路は、
    上記画像信号出力部が上記第2の画像信号を出力するとき、該第2の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力し、
    上記画像信号出力部が上記第4の画像信号または上記第5の画像信号を出力するとき、該第4の画像信号または該第5の画像信号としての輝度信号、青色差信号および赤色差信号を、赤色信号、緑色信号および青色信号に変換して出力する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像信号処理装置。
  10. 上記画像信号出力部より出力される画像信号を表示するディスプレイの水平方向の画素数をnとするとき、全体で9n画素分のメモリ容量を有するラインメモリ部を備え、
    上記画像信号出力部より上記第2の画像信号が出力されるとき、上記ラインメモリ部内の9n画素分のメモリ容量を用いて上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成し、
    上記画像信号処理部より上記第4の画像信号が出力されるとき、上記ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて上記第2の画像信号処理部の方式変換部で用いられるラインメモリを構成し、さらに上記ラインメモリ部内の6n画素分のメモリ容量を用いて上記第2の画像信号処理部の第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成し、
    上記画像信号出力部より上記第5の画像信号が出力されるとき、上記ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成し、上記ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて上記第2の画像信号処理部の方式変換部で用いられるラインメモリを構成し、さらに上記ラインメモリ部内の3n画素分のメモリ容量を用いて上記第2の画像信号処理部の第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリを構成する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像信号処理装置。
  11. 第1のモードでは、第1の垂直補間フィルタで、赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号を得て出力し、
    第2のモードでは、方式変換部で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号をプログレッシブ方式に変換し、その後に第2の垂直補間フィルタで、該プログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号を得て出力し、
    第3のモードでは、上記第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号を、マトリックス回路で、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換し、上記第1の垂直補間フィルタで、該変換された第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号を得ると共に、上記第3の画像信号を、上記方式変換部で、プログレッシブ方式に変換し、上記第2の垂直補間フィルタで、該変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号を得、その後上記第2の画像信号および上記第4の画像信号を合成して、上記第2の画像信号による画像および上記第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を得て出力する画像信号処理方法であって、
    上記第1のモードでは、上記第1の垂直補間フィルタは、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画素データ数が等しい状態で処理し、
    上記第2のモードでは、上記方式変換部および上記第2の垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第3のモードでは、上記第1の垂直補間フィルタ、上記方式変換部および上記第2の垂直補間フィルタは、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画素データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第1の垂直補間フィルタ、上記方式変換部および上記第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像信号処理方法。
  12. 赤色信号、緑色信号および青色信号からなるプログレッシブ方式の第1の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第2の画像信号に変換する第1の画像信号処理部と、
    輝度信号、青色差信号および赤色差信号からなるインタレース方式の第3の画像信号を、垂直方向の画素数が所定数の第4の画像信号に変換する第2の画像信号処理部と、
    上記第1の画像信号処理部で得られた第2の画像信号、上記第2の画像信号処理部で得られた第4の画像信号、または上記第2の画像信号および上記第4の画像信号を合成して得られた、上記第2の画像信号による画像および上記第4の画像信号による画像を並べて表示するための第5の画像信号を出力する画像信号出力部と、
    上記画像信号出力部より出力される画像信号による画像を表示するディスプレイとを有し、
    上記第1の画像信号処理部は、
    上記画像信号処理部が上記第5の画像信号を出力するとき、上記第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号を、輝度信号、青色差信号および赤色差信号に変換して出力し、上記画像信号出力が上記第2の画像信号を出力するとき、上記第1の画像信号としての赤色信号、緑色信号および青色信号をそのまま出力するマトリックス回路と、
    上記マトリックス回路より出力される第1の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の上記第2の画像信号を得る第1の垂直補間フィルタとを備え、
    上記第2の画像信号処理部は、
    上記第3の画像信号をラインメモリを用いてインタレース方式からプログレッシブ方式に変換する方式変換部と、
    上記方式変換部でプログレッシブ方式に変換された第3の画像信号に基づいて、ラインメモリを用いて垂直方向の補間位置の画素データを生成し、垂直方向の画素数が所定数の上記第4の画像信号を得る第2の垂直補間フィルタとを備え、
    上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタは、上記画像信号出力部が上記第2の画像信号を出力するとき、各ラインにおける赤色信号、緑色信号および青色信号の画像データ数が等しい状態で処理し、上記画像信号出力部が上記第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタは、上記画像信号出力部は、上記画像信号出力部が上記第4の画像信号または上記第5の画像信号を出力するとき、各ラインにおける青色差信号および赤色差信号の画素データ数が輝度信号の画像データ数の半分とされた状態で処理し、
    上記第1の画像信号処理部の第1の垂直補間フィルタ、上記第2の画像信号処理部の方式変換部および第2の垂直補間フィルタで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
    ことを特徴とする画像表示装置。
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