JP2004193895A - 画像信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラインメモリ部128は、7個のラインメモリを備えている。垂直縮小時(画素数減少時)には、垂直ローパスフィルタ124及び垂直補間フィルタ125を使用する。垂直拡大時(画素数増加時)には、垂直補間フィルタ125及び垂直エンハンサ126を使用する。ラインメモリ部128が備える7個のラインメモリのうち、3個は常に垂直補間フィルタ125を構成するために使用し、残りの4個は、垂直縮小時には垂直ローパスフィルタ124を構成するために使用し、垂直拡大時には垂直エンハンサ126を構成するために使用する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置に関する。詳しくは、この発明は、第1の変換モード時に使用される垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリおよび第2の変換モード時に使用される垂直エンハンサで用いられるラインメモリの少なくとも一部を共通とすることで、必要とするラインメモリの個数を抑え、安価に構成できるようにした画像信号処理装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像信号として1080i信号、720p信号、480i信号、480p信号等がある。ここで、数値はライン数を表し、「i」はインターレース方式を表し、「p」はプログレッシブ方式を表している。例えば、1080i信号は、ライン数が1080本でインタレース方式の画像信号を意味している。また例えば、480p信号はライン数が480本でプログレッシブ方式の画像信号を意味している。
【0003】
このような画像信号による画像をディスプレイに表示する際には、そのディスプレイの表示フォーマットに対応したフォーマットの画像信号に変換することが行われる。この場合、垂直走査線数(垂直方向の画素数)を減少させる縮小処理、あるいはそれを増加させる拡大処理が行われる。
【0004】
例えば、縮小処理を行う場合には、折り返し歪みの発生を防止するために垂直ローパスフィルタで画像信号の垂直方向の帯域を制限し、その後に補間フィルタで画像信号の垂直方向の画素数を変換する。また例えば、拡大処理を行う場合には、補間フィルタで補間位置の画素データを生成して画像信号の垂直方向の画素数を変換し、その後に画像のボケを軽減するために垂直エンハンサで高域を強調する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来周知のように、上述した垂直ローパスフィルタ、垂直補間フィルタ、垂直エンハンサのいずれも、ラインメモリを用いて構成される。したがって例えば、縮小処理および拡大処理のいずれも可能な画像信号処理装置では、必要とするラインメモリの個数が多くなり、それだけ高価なものとなる。
【0006】
この発明の目的は、必要とするラインメモリの個数を抑え、安価に構成できるようにした画像信号処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る画像信号処理装置は、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタと、ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の高域を強調する垂直エンハンサとを備え、第1の変換モード時には、垂直ローパスフィルタで第1の画像信号の帯域を制限し、その後に垂直補間フィルタで帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して第2の画像信号を得、第2変換モード時には、垂直補間フィルタで第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して第2の画像信号を得、その後に垂直エンハンサでこの第2の画像信号の垂直方向の高域を強調し、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリおよび垂直エンハンサで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされるものである。
【0008】
この発明においては、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号が、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換される。この場合、第2の数を第1の数より小さくして垂直走査線数を減らす縮小処理と、逆に第2の数を第1の数より大きくして垂直走査線数を増やす拡大処理とがある。
【0009】
第1の変換モード時には、垂直ローパスフィルタと補間フィルタとを用いて処理が行われる。例えば、折り返し歪みの発生を防止するために、第1の画像信号は、垂直ローパスフィルタで帯域制限され、その後に、垂直補間フィルタで、この帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数からそれより小さな第2の数に変換されて第2の画像信号が得られる。また例えば、ラインフリッカを抑圧するために、第1の画像信号は、垂直ローパスフィルタで帯域制限され、その後に、垂直補間フィルタで、この帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数からそれより大きな第2の数に変換されて第2の画像信号が得られる。
【0010】
第2の変換モード時には、補間フィルタと垂直エンハンサとを用いて処理が行われる。例えば、垂直補間フィルタで第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数からそれより大きな第2の数に変換されて第2の画像信号が得られ、その後に、垂直エンハンサで、画像のボケを軽減するために、得られた第2の画像信号の垂直方向の高域が強調される。また例えば、垂直補間フィルタで第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数からそれより小さな第2の数に変換されて第2の画像信号が得られ、その後に、垂直エンハンサで、画像をくっきりさせるために、得られた第2の画像信号の垂直方向の高域が強調される。
【0011】
垂直ローパスフィルタおよび垂直エンハンサはそれぞれラインメモリを用いて構成されるが、第1の変換モード時には垂直ローパスフィルタが使用され、第2の変換モード時には垂直エンハンサが使用される。そのため、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリおよび垂直エンハンサで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる。これにより、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0012】
なお、第1の変換モード時で、かつ垂直補間フィルタで第2の数が第1の数より小さくなるように画素数を変換するとき(縮小時)、画素数の変換比(第1数に対する第2の数の割合を意味する)が小さくなるに従って、折り返し歪みは目立つようになるが、補間処理に伴う変換歪みは目立たなくなる。そのため、この縮小時における画素数の変換比が複数段階に分けられ、この変換比が小さな段階ほど、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多くされ、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数は少なくされる。
【0013】
これにより、画素数の変換比が小さいときには、タップ数を多くした垂直ローパスフィルタを構成でき、折り返し歪みを防止するための帯域制限を良好に行うことが可能となる。一方、変換比が大きいときには、タップ数を多くした垂直補間フィルタを構成でき、変換歪みを抑制することが可能となる。したがって、画質劣化を招くことなく、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0014】
また、第1の変換モード時で、かつ垂直補間フィルタで第2の数が第1の数より小さくなるように画素数を変換するとき(縮小時)、垂直ローパスフィルタに供給される第1の画像信号の水平方向の画素数を第3の数から第4の数に変換する水平画素数変換部がさらに備えられる。そして、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの一部または全部を構成するメモリとして、第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るラインメモリを有するようにされる。第3の数の最大値というのは、第3の数として複数種類がある場合に、そのうちで最も大きな値である。例えば、第3の数として640,720,960,1440,1920がある場合には、この第3の数の最大値は1920になる。
【0015】
そして、この縮小時に、水平画素数変換部における画素数の変換比(第3の数に対する第4の数の割合を意味している)が1/2以下であるときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる。この場合、1ラインの画素数は第3の数の最大値の1/2以下となることから、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされても問題はない。
【0016】
また、この縮小時に、水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2より大きいときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる。
【0017】
これにより、水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、ラインメモリ全体の容量を増やすことなく、タップ数を多くした垂直ローパスフィルタを構成できると共に、タップ数を多くした垂直補間フィルタを構成でき、画質の向上を図ることができる。
【0018】
この発明に係る画像信号処理装置は、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタとを備え、第2の数が第1の数より小さくなる縮小時には、垂直ローパスフィルタで第1の画像信号の帯域を制限し、その後に垂直補間フィルタで該帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して第2の画像信号を得、縮小時における画素数の変換比が複数段階に分けられ、この変換比が小さな段階ほど、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多くされ、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数が少なくされるものである。
【0019】
この発明においては、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号が、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換される。第2の数を第1の数より小さくして垂直走査線数を減らす縮小処理をするとき(縮小時)には、折り返し歪みの発生を防止するために、第1の画像信号は、垂直ローパスフィルタで帯域制限される。その後に、垂直補間フィルタで、この帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数から第2の数に変換されて第2の画像信号が得られる。
【0020】
この縮小時には、上述したように垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタが使用される。画素数の変換比が小さくなるに従って、折り返し歪みは目立つようになるが、補間処理に伴う変換歪みは目立たなくなる。そのため、縮小時における画素数の変換比が複数段階に分けられ、この変換比が小さな段階ほど、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多くされ、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数は少なくされる。
【0021】
これにより、画素数の変換比が小さいときには、タップ数を多くした垂直ローパスフィルタを構成でき、折り返し歪みを防止するための帯域制限を良好に行うことが可能となる。一方、画素数の変換比が大きいときには、タップ数を多くした補間フィルタを構成でき、補間処理に伴う変換歪みを抑制することが可能となる。したがって、画質劣化を招くことなく、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0022】
また、この発明に係る画像信号処理装置は、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタとを備え、第2の数が第1の数より小さくなる縮小時には、垂直ローパスフィルタで第1の画像信号の帯域を制限し、その後に垂直補間フィルタでこの帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して上記第2の画像信号を得、縮小時に垂直ローパスフィルタに供給される第1の画像信号の水平方向の画素数を第3の数から第4の数に変換する水平画素数変換部をさらに備え、第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るラインメモリを、縮小時に垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの一部または全部を構成するメモリとして有し、縮小時に水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされ、縮小時に水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2より大きいときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の画素データを少なくとも記憶し得るものとされるものである。
【0023】
この発明においては、垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号が、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換される。第2の数を第1の数より小さくして垂直走査線数を減らす縮小処理をするとき(縮小時)には、折り返し歪みの発生を防止するために、第1の画像信号は、垂直ローパスフィルタで帯域制限される。その後に、垂直補間フィルタで、この帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数が第1の数から第2の数に変換されて第2の画像信号が得られる。
【0024】
縮小時に垂直ローパスフィルタに供給される第1の画像信号の水平方向の画素数を第3の数から第4の数に変換する水平画素数変換部がさらに備えられる。そして、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの一部または全部を構成するメモリとして、第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るラインメモリを有するようにされる。
【0025】
そして、縮小時に、水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる。この場合、1ラインの画素数は第3の数の最大値の1/2以下となることから、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされても問題はない。また、縮小時に、水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2より大きいときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが第3の数の最大値の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる。
【0026】
これにより、水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、ラインメモリの容量を増やすことなく、タップ数を多くした垂直ローパスフィルタを構成できる他にタップ数を多くした垂直補間フィルタを構成でき、画質の向上を図ることができる。因みに、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多いときには、タップ数を多くしたローパスフィルタを構成でき、折り返し歪みを防止するための帯域制限を良好に行うことができる。また、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数が多いときには、タップ数を多くした補間フィルタを構成でき、補間処理に伴う変換歪みを抑制できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、実施の形態としての画像表示装置100の構成を示している。
この画像表示装置100は、装置全体の動作を制御するシステムコントローラ101と、画像信号Vmが入力される入力端子102Mと、この入力端子102Mに入力される画像信号Vmに基づいてメイン画像を表示する画像信号Vm′を生成する画像信号処理部103Mと、画像信号Vsが入力される入力端子102Sと、この入力端子102Sに入力される画像信号Vsに基づいてサブ画像を表示する画像信号Vs′を生成する画像信号処理部103Sとを有している。
【0028】
画像信号Vm,Vsは、それぞれ1080i信号、720p信号、480i信号、480p信号等である。また、画像信号処理部103M,103Sは、それぞれ画像信号Vm,Vsの水平方向および垂直方向の画素数を変換する機能を持っている。画像信号処理部103M,103Sは、水平方向および垂直方向のそれぞれについて、画素数を減らす縮小処理あるいは画素数を増やす拡大処理を選択的に実行する。
【0029】
また、画像表示装置100は、画像信号処理部103M,103Sで生成された画像信号Vm′,Vs′に基づいて、後述するディスプレイ105に、画像信号Vm′によるメイン画像および画像信号Vs′によるサブ画像を同時にまたは個々に表示するための画像信号Voutを得るマルチ画面部104と、このマルチ画面部104で得られた画像信号Voutによる画像を表示するディスプレイ105とを有している。
【0030】
画像信号Voutは、ディスプレイ105の表示フォーマットに対応したフォーマットの画像信号である。例えば、ディスプレイ105はW−XGAに適用したPDP(Plasma Display Panel)であり、画像信号VoutはW−XGA用の768p信号である。
【0031】
図1に示す画像表示装置100の動作を説明する。
入力端子102Mには画像信号Vmが入力される。この画像信号Vmは画像信号処理部103Mに供給される。画像信号処理部103Mでは、システムコントローラ101の制御により、画像信号Vmの水平方向および垂直方向の画素数が変換されて、メイン画像を表示する画像信号Vm′が生成される。
【0032】
入力端子102Sには画像信号Vsが入力される。この画像信号Vsは画像信号処理部103Sに供給される。画像信号処理部103Sでは、システムコントローラ101の制御により、画像信号Vsの水平方向および垂直方向の画素数が変換されて、メイン画像を表示する画像信号Vs′が生成される。
【0033】
画像信号処理部103M,103Sで生成される画像信号Vm′,Vs′は、それぞれマルチ画面部104に供給される。マルチ画面部104では、画像信号Vm′,Vs′に基づいて、画像信号Vm′によるメイン画像および画像信号Vs′によるサブ画像を同時にまたは個々に表示するための画像信号Voutが得られる。
マルチ画面部104で得られる画像信号Voutはディスプレイ105に供給される。ディスプレイ105の画面には、画像信号Voutによる画像が表示される。
【0034】
次に、画像信号処理部103Mの詳細を説明する。なお、画像信号処理部103Sに関しては、画像信号処理部103Mと同様の構成とされているので、対応する部分に同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0035】
画像信号処理部103Mは、IP(Interlace−Progressive)変換部121を有している。このIP変換部121は、画像信号Vmが1080i信号、480i信号等のインタレース方式の画像信号である場合にはその画像信号Vmをプログレッシブ方式の画像信号に変換して出力し、一方画像信号Vmが720p信号、480p信号等のプログレッシブ方式の画像信号である場合にはその画像信号Vmをそのまま出力する。
【0036】
また、画像信号処理部103Mは、水平ローパスフィルタ122を有している。この水平ローパスフィルタ122には、IP変換部121より出力される画像信号Vaが入力される。この水平ローパスフィルタ122は、水平方向の画素数を減らすとき(以下、「水平縮小時」という)には、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力し、一方画像信号Vaの水平方向の画素数を増やすとき(以下、「水平拡大時」という)には、画像信号Vaをそのまま画像信号Vbとして出力する。
【0037】
また、画像信号処理部103Mは、補間位置の画素データを生成する補間処理を行って水平方向の画素数を変換する水平補間フィルタ123を有している。この水平補間フィルタ123には、水平ローパスフィルタ122より出力される画像信号Vbが入力されると共に、後述する垂直エンハンサ126より出力される画像信号Vfが入力される。
【0038】
この水平補間フィルタ123は、水平縮小時には、画像信号Vbについては水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力し、画像信号Vfについてはそのまま画像信号Vgとして出力する。また、この水平補間フィルタ123は、水平拡大時には、画像信号Vbについてはそのまま画像信号Vcとして出力し、画像信号Vfについては水平方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Vgとして出力する。
【0039】
この水平補間フィルタ123には、データバス129を介してSDRAM(Synchronous Dynamic random access memory)130が接続されている。この水平補間フィルタ123において補間処理により得られた画素データは、SDRAM130に一時的に蓄積され、その後に所定のタイミングで読み出されて次段に供給される。
【0040】
また、画像信号処理部103Mは、垂直ローパスフィルタ124を有している。この垂直ローパスフィルタ124には、水平補間フィルタ123より出力される画像信号Vcが入力される。この垂直ローパスフィルタ124は、画像信号Vcの垂直方向の画素数を減らすとき(以下、「垂直縮小時」という)には、折り返し歪みの発生を防止するため、その画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力し、一方画像信号Vcの垂直方向の画素数を増やすとき(以下、「垂直拡大時」という)には、その画像信号Vcをそのまま画像信号Vdとして出力する。
【0041】
また、画像信号処理部103Mは、補間位置の画素データを生成する補間処理を行って垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタ125を有している。この垂直補間フィルタ125には、垂直ローパスフィルタ124より出力される画像信号Vdが入力される。この垂直補間フィルタ125は、垂直縮小時には、画像信号Vdの垂直方向の画素数(垂直走査線数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。また、この垂直補間フィルタ125は、垂直拡大時には、画像信号Vdの垂直方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Veとして出力する。
【0042】
この垂直補間フィルタ125には、上述した水平補間フィルタ123と同様に、データバス129を介してSDRAM130が接続されている。この垂直補間フィルタ125で得られた画素データは、SDRAM130に一時的に蓄積され、その後に所定のタイミングで読み出されて次段に供給される。
【0043】
また、画像信号処理部103Mは、垂直エンハンサ126を有している。この垂直エンハンサ126には、垂直補間フィルタ125より出力される画像信号Veが入力される。この垂直エンハンサ126は、垂直拡大時には、画像のボケを軽減するため、画像信号Veの垂直方向の高域を強調して画像信号Vfとして出力し、一方垂直縮小時には、その画像信号Veをそのまま画像信号Vfとして出力する。
【0044】
また、画像信号処理部103Mは、水平エンハンサ127を有している。この水平エンハンサ127には、水平補間フィルタ123より出力される画像信号Vgが入力される。この水平エンハンサ127は、水平拡大時には、画像のボケを軽減するため、画像信号Vgの水平方向の高域を強調して画像信号Vm′として出力し、一方水平縮小時には、その画像信号Vgをそのまま画像信号Vm′として出力する。
【0045】
また、画像信号処理部103Mは、複数個のラインメモリを備えているラインメモリ部128を有している。上述した垂直ローパスフィルタ124、垂直補間フィルタ125および垂直エンハンサ126は、このラインメモリ部128内のラインメモリを用いて構成される。
【0046】
本実施の形態において、ラインメモリ部128は、7個のラインメモリを備えている。画像信号Vm,Vsとして入力される画像信号のうち、水平方向の有効画素数が最大のものは1080i信号であり、その有効画素数は1920である。そのため、各ラインメモリは、それぞれ1920個の画素データを記憶し得る記憶容量を持つものとされる。
【0047】
垂直縮小時には、4個のラインメモリが用いられて5タップの垂直ローパスフィルタ124が構成されると共に、3個のラインメモリが用いられて4タップの垂直補間フィルタ125が構成される。このとき、垂直エンハンサ126は実質的には構成されず、単に入力と出力が接続された状態となる。
【0048】
一方、垂直拡大時には、4個のラインメモリが用いられて5タップの垂直エンハンサ126が構成されると共に、3個のラインメモリが用いられて4タップの垂直補間フィルタ125が構成される。このとき、垂直ローパスフィルタ124は実質的には構成されず、単に入力と出力が接続された状態となる。
【0049】
このように、ラインメモリ部128が備える7個のラインメモリのうち、3個は常に垂直補間フィルタ125を構成するために使用され、残りの4個は、垂直縮小時には垂直ローパスフィルタ124を構成するために使用され、垂直拡大時には垂直エンハンサ126を構成するために使用される。つまり、垂直ローパスフィルタ124で用いられるラインメモリと垂直エンハンサ126で用いられるラインメモリとは、全部が共通とされる。
【0050】
ここで、垂直ローパスフィルタ、垂直補間フィルタ、垂直エンハンサの構成例を説明する。
まず、垂直ローパスフィルタの構成例について説明する。図2は、5タップ構成の垂直ローパスフィルタ210を示している。
【0051】
入力信号は4個のラインメモリ211〜214の直列回路に入力される。ラインメモリ211〜214は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0052】
入力信号およびラインメモリ214の出力信号は加算器215で加算され、ラインメモリ211の出力信号およびラインメモリ213の出力信号は加算器216で加算される。
【0053】
ラインメモリ212の出力信号に乗算器217で係数C0が乗算されて得られた信号、加算器216の出力信号に乗算器218で係数C1が乗算されて得られた信号および加算器215の出力信号に乗算器219で係数C2が乗算されて得られた信号は加算器220で加算される。この加算器220の出力信号が、垂直ローパスフィルタ210の出力信号とされる。
【0054】
図3は、3タップ構成の垂直ローパスフィルタ230を示している。
入力信号は2個のラインメモリ231,232の直列回路に入力される。ラインメモリ231,232は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0055】
入力信号およびラインメモリ232の出力信号は加算器233で加算される。そして、ラインメモリ231の出力信号に乗算器234で係数C3が乗算されて得られた信号および加算器233の出力信号に乗算器235で係数C4が乗算されて得られた信号は加算器236で加算される。この加算器236の出力信号が、垂直ローパスフィルタ230の出力信号とされる。
【0056】
図4の▲1▼の曲線は、図2の垂直ローパスフィルタ210において、C0=10/32、C1=8/32、C2=3/32に設定した場合における周波数特性を示している。図4の▲2▼の曲線は、図3の垂直ローパスフィルタ230において、C3=1/2、C4=1/4に設定した場合における周波数特性を示している。なお、fsは垂直標本化周波数である。
【0057】
画像信号処理部103Mにおいて、垂直縮小時には、垂直ローパスフィルタ124が、例えば図2の5タップ構成の垂直ローパスフィルタ210と同様に構成される。
【0058】
次に、垂直エンハンサの構成例について説明する。図5は、5タップ構成の垂直エンハンサ310を示している。
【0059】
入力信号は4個のラインメモリ311〜314の直列回路に入力される。ラインメモリ311〜314は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0060】
入力信号およびラインメモリ314の出力信号は加算器315で加算され、ラインメモリ311の出力信号およびラインメモリ313の出力信号は加算器316で加算される。
【0061】
加算器315の出力信号に乗算器317で係数C2が乗算されて得られた信号および加算器316の出力信号に乗算器318で係数C1が乗算されて得られた信号は加算器319で加算される。そして、減算器321で、ラインメモリ312の出力信号に乗算器320で係数C0を乗算して得られた信号から加算器319の出力信号が減算される。
【0062】
ここで、ラインメモリ311〜314、加算器315,316,319、乗算器317,318,320および減算器321により垂直ハイパスフィルタが構成されている。図7の▲1▼の曲線は、C0=22/32、C1=8/32、C2=3/32に設定した場合における、垂直ローパスフィルタの周波数特性を示している。なお、fsは垂直標本化周波数である。
【0063】
減算器321の出力信号は、アンプ322でエンハンス量に応じてそのレベルが調整され、その後に非線形特性回路323を介することで、高域を強調するためのエンハンス信号とされる。
【0064】
非線形特性回路323では、入力信号の絶対値レベルが所定値以下であるときは出力信号のレベルを0とし、ノイズ成分が強調されないようにする。また、非線形特性回路323では、入力信号の絶対値レベルが所定値以上であるときは出力信号のレベルを一定値とし、高域の信号レベルが飽和しないようにする。
【0065】
非線形特性回路323より出力されるエンハンス信号は、加算器324で、ラインメモリ312の出力信号に加算される。これにより、加算器324の出力信号として高域が強調された信号が得られる。この加算器324の出力信号が、垂直エンハンサ310の出力信号とされる。
【0066】
図6は、3タップ構成の垂直エンハンサ330を示している。
入力信号は2個のラインメモリ331,332の直列回路に入力される。ラインメモリ331,332は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0067】
入力信号およびラインメモリ332の出力信号は加算器333で加算される。そして、減算器336で、インメモリ331の出力信号に乗算器334で係数C3を乗算して得られた信号から、加算器333の出力信号に乗算器335で係数C4が乗算されて得られた信号が減算される。
【0068】
ここで、ラインメモリ331,332、加算器333、乗算器334,335および減算器336により垂直ハイパスフィルタが構成されている。図7の▲2▼の曲線は、C3=1/2、C4=1/4に設定した場合における、垂直ローパスフィルタの周波数特性を示している。
【0069】
減算器336の出力信号は、アンプ337でエンハンス量に応じてそのレベルが調整され、その後に非線形特性回路338を介することで、高域を強調するためのエンハンス信号とされる。詳細説明は省略するが、この非線形特性回路338は、図5の垂直エンハンサ310における非線形特性回路323と同様の構成とされている。
【0070】
非線形特性回路338より出力されるエンハンス信号は、加算器339で、ラインメモリ331の出力信号に加算される。これにより、加算器339の出力信号として高域が強調された信号が得られる。この加算器339の出力信号が、垂直エンハンサ330の出力信号とされる。
【0071】
画像信号処理部103Mにおいて、垂直拡大時には、垂直エンハンサ126が、例えば図5の5タップ構成の垂直エンハンサ310と同様に構成される。
【0072】
例えば、ラインメモリ部128に備えられた、垂直ローパスフィルタ124および垂直エンハンサ126を構成するための4個のラインメモリLM1〜LM4は、図8に示すような接続構成とされている。
【0073】
すなわち、ラインメモリLM1〜LM4は直列に接続される。また、ラインメモリLM1の入力側、ラインメモリLM1〜LM4の出力側は、それぞれ切換スイッチSW1,SW2〜SW5の可動端子に接続される。切換スイッチLM1〜LM5のL側の固定端子は垂直ローパスフィルタ124に接続され、そのE側の固定端子は垂直エンハンサ126に接続される。なお、切換スイッチSW1〜SW5の切り換えは、システムコントローラ101の制御により行われる。
【0074】
垂直縮小時には、切換スイッチSW1〜SW5はL側に接続される。これにより、ラインメモリLM1〜LM4は垂直ローパスフィルタ124に接続され、4個のラインメモリLM1〜LM4が用いられた5タップ構成の垂直ローパスフィルタが構成される。
【0075】
一方、垂直拡大時には、切換スイッチSW1〜SW5はE側に接続される。これにより、ラインメモリLM1〜LM4は垂直エンハンサ126に接続され、4個のラインメモリLM1〜LM4が用いられた5タップの垂直エンハンサが構成される。
【0076】
次に、垂直補間フィルタについて説明する。
図9は、補間関数としてsin(x)/xを用いた場合の補間処理を示している。なお、図9においては、垂直方向の画素間隔を1として示している。
この場合、図9Bに示す垂直方向の画素データC,Dの間に位置する、図9Cの画素データXを生成するとき、補間係数は、図9Aに示すように、画素データXに対応する位置に頂点が位置するように配置される。
【0077】
ここで、補間関数の頂点の値を1とし、画素データB,C,D,Eに対応する値を、それぞれの画素データB,C,D,Eに乗算して、その和をとることで、画素データXが求められる。
【0078】
図10は、図9に示した補間処理を行う4タップ構成の垂直補間フィルタ410を示している。
【0079】
入力信号は3個のラインメモリ411〜413の直列回路に入力される。ラインメモリ411〜413は、それぞれ1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0080】
入力信号に乗算器414で係数C4が乗算されて得られた信号およびラインメモリ411の出力信号に乗算器415で係数C3が乗算されて得られた信号は加算器416で加算される。また、この加算器416の出力信号およびラインメモリ412の出力信号に乗算器417で係数C2を乗算して得られた信号は加算器418で加算される。
【0081】
さらに、加算器418の出力信号およびラインメモリ413の出力信号に乗算器419で係数C3を乗算して得られた信号は加算器420で加算される。そして、この加算器420の出力信号が、垂直補間フィルタ410の出力信号とされる。
【0082】
乗算器414,415,417,419には、それぞれ補間係数ROM421,422,423,424より係数C4,C3,C2,C1が供給される。補間係数ROM421,422,423,424には、図11に示すように、それぞれ補間関数の1≦x<2,0≦x<1,−1≦x<0,−2≦x<−1の範囲の値が記憶されている。
【0083】
これらの補間係数ROM421,422,423,424に、それぞれ、補間点の位相PH(図9の処理例では、画素データX,Dの垂直方向の間隔)に対応した読み出しアドレスWADを供給することで、この補間点の位相PHに対応した係数C4,C3,C2,C1が読み出される。
【0084】
図12は、補間関数として双線形(|x|)を用いた場合の補間処理を示している。なお、図12においては、垂直方向の画素間隔を1として示している。
この場合、図12Bに示す垂直方向の画素データC,Dの間に位置する、図12Cの画素データXを生成するとき、補間係数は、図12Aに示すように、画素データXに対応する位置に二つの直線の交点が位置するように配置される。
【0085】
ここで、二つの直線の交点の値を1とし、画素データC,Dに対応する値を、それぞれの画素データC,Dに乗算して、その和をとることで、画素データXが求められる。
【0086】
図13は、図12に示した補間処理を行う2タップの垂直補間フィルタ430の構成例を示している。
【0087】
入力信号は1個のラインメモリ431に入力される。ラインメモリ431は1水平期間分の遅延時間を持つ遅延回路を構成している。
【0088】
入力信号に乗算器432で係数C2が乗算されて得られた信号およびラインメモリ431の出力信号に乗算器433で係数C1が乗算されて得られた信号は加算器434で加算される。この加算器434の出力信号が、垂直補間フィルタ430の出力信号とされる。
【0089】
乗算器432,433には、それぞれ補間係数ROM435,436より係数C2,C1が供給される。補間係数ROM435,436には、図14に示すように、それぞれ補間関数の0≦x<1,−1≦x<0の範囲の値が記憶されている。
【0090】
これらの補間係数ROM435,436に、それぞれ、補間点の位相PH(図12の処理例では、画素データX,Dの垂直方向の間隔)に対応した読み出しアドレスWADを供給することで、この補間点の位相PHに対応した係数C2,C1が読み出される。
【0091】
画像信号処理部103Mにおいて、垂直補間フィルタ125は、例えば図10の4タップ構成の垂直補間フィルタ410と同様に構成される。
【0092】
図1の画像信号処理部103Mの動作を説明する。
まず、水平方向および垂直方向の画素数を減らす場合について説明する。この場合、ラインメモリ部128に備えられている4個のラインメモリが用いられて5タップの垂直ローパスフィルタ124が構成されるが、垂直エンハンサ126は実質的には構成されず、単に入力と出力が接続された状態とされる。
【0093】
IP変換部121より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ122に入力される。この水平ローパスフィルタ122は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vaの水平方向の帯域を制限して画像信号Vbとして出力する。この画像信号Vbは水平補間フィルタ123に入力される。水平補間フィルタ123は、画像信号Vbの水平方向の画素数を減らす方向に変換して画像信号Vcとして出力する。
【0094】
水平補間フィルタ123より出力される画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ124に入力される。垂直ローパスフィルタ124は、折り返し歪みの発生を防止するため、画像信号Vcの垂直方向の帯域を制限して画像信号Vdとして出力する。この画像信号Vdは垂直補間フィルタ125に入力される。垂直補間フィルタ125は、画像信号Vdの垂直方向の画素数(垂直走査線数)を減らす方向に変換して画像信号Veとして出力する。
【0095】
垂直補間フィルタ125より出力される画像信号Veは垂直エンハンサ126に入力されるが、この垂直エンハンサ126からそのまま画像信号Vfとして出力される。また、この画像信号Vfは水平補間フィルタ123に入力されるが、この水平補間フィルタ123からそのまま画像信号Vgとして出力される。
【0096】
さらに、この画像信号Vgは水平エンハンサ127に入力されるが、この水平エンハンサ127からそのまま画像信号Vm′として出力される。この画像信号Vm′は、画像信号Vaに対して、水平方向および垂直方向の画素数が減少されたものとなる。
【0097】
次に、水平方向および垂直方向の画素数を増やす場合について説明する。この場合、ラインメモリ部128に備えられている4個のラインメモリが用いられて5タップの垂直エンハンサ126が構成されるが、垂直ローパスフィルタ124は実質的には構成されず、単に入力と出力が接続された状態となる。
【0098】
IP変換部121より出力される画像信号Vaは水平ローパスフィルタ122に入力されるが、この水平ローパスフィルタ122からそのまま画像信号Vbとして出力される。この画像信号Vbは水平補間フィルタ123に入力されるが、この水平補間フィルタ123からそのまま画像信号Vcとして出力される。さらに、この画像信号Vcは垂直ローパスフィルタ124に入力されるが、この垂直ローパスフィルタ124からそのまま画像信号Vdとして出力される。
【0099】
垂直ローパスフィルタ124より出力される画像信号Vdは垂直補間フィルタ125に入力される。垂直補間フィルタ125は、画像信号Vdの垂直方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Veとして出力する。この画像信号Veは垂直エンハンサ126に入力される。垂直エンハンサ126は、画像のボケを軽減するため、画像信号Veの垂直方向の高域を強調して画像信号Vfとして出力する。
【0100】
垂直エンハンサ126より出力される画像信号Vfは水平補間フィルタ123に入力される。水平補間フィルタ123は、画像信号Vfの水平方向の画素数を増やす方向に変換して画像信号Vgとして出力する。この画像信号Vgは水平エンハンサ127に入力される。水平エンハンサ127は、画像のボケを軽減するため、画像信号Vgの水平方向の高域を強調して画像信号Vm′として出力する。この画像信号Vm′は、画像信号Vaに対して、水平方向および垂直方向の画素数が増加されたものとなる。
【0101】
上述したように画像信号処理部103Mにおいては、垂直ローパスフィルタ124で用いられる4個のラインメモリおよび垂直エンハンサ126で用いられる4個のラインメモリが共通とされるものであり、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0102】
なお、上述実施の形態においては、4個のラインメモリの全部が、垂直ローパスフィルタ124および垂直エンハンサ126で共通に用いられるものであったが、その一部のみ共通に用いられるようにしてもよい。例えば、垂直ローパスフィルタ124が5タップ構成(図2参照)とされると共に垂直エンハンサ126が3タップ構成(図6参照)とされる場合、あるいは逆に垂直ローパスフィルタ124が3タップ構成(図3参照)とされると共に垂直エンハンサ126が5タップ構成(図5参照)とされる場合、2個のラインメモリのみ共通に用いられる。
【0103】
また、上述実施の形態においては、ラインメモリ部128には7個のラインメモリが備えられ、垂直補間フィルタ125を構成するために3個のラインメモリが用いられ、残りの4個のラインメモリが垂直ローパスフィルタ124あるいは垂直エンハンサ126を構成するために用いられる。
【0104】
しかし、ラインメモリ部128に備えるラインメモリの個数は7個に限定されるものではない。例えば、ラインメモリ部128に5個のラインメモリを備えるようにしてもよい。
【0105】
その場合、垂直拡大時には、2個のラインメモリを用いて、垂直エンハンサ126を3タップの構成(図6参照)とすると共に、3個のラインメモリを用いて、垂直補間フィルタ125を4タップの構成(図10参照)とする。
【0106】
垂直縮小時には、5個のラインメモリを用いて、垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125を構成する。このとき、画素数の変換比が1/2以下であるときは、垂直ローパスフィルタ124を4個のラインメモリを用いて5タップの構成(図2参照)とし、垂直補間フィルタ125を1個のラインメモリを用いて2タップの構成(図13参照)とする。一方、画素数の変換比が1/2より大きいときは、垂直ローパスフィルタ124を2個のラインメモリを用いて3タップの構成(図3参照)とし、垂直補間フィルタ125を3個のラインメモリを用いて4タップの構成(図10参照)とする。
【0107】
例えば、ラインメモリ部128に備えられる、5個のラインメモリLM11〜LM15は、図15に示すような接続構成とされる。
【0108】
すなわち、ラインメモリLM11,LM12は直列に接続される。ラインメモリLM11の入力側、ラインメモリLM11,LM12の出力側は、それぞれ切換スイッチSW11、切換スイッチSW12,SW13の可動端子に接続される。切換スイッチSW11〜SW13のE側の固定端子は垂直エンハンサ126に接続され、そのL側の固定端子は垂直ローパスフィルタ124に接続される。
【0109】
また、ラインメモリLM13,LM14は直列に接続される。ラインメモリLM13の入力側、ラインメモリLM13,LM14の出力側は、それぞれ切換スイッチSW14、切換スイッチSW15,SW16の可動端子に接続される。切換スイッチSW14〜SW16のL側の固定端子は垂直ローパスフィルタ124に接続され、そのI側の固定端子は垂直補間フィルタ125に接続される。
【0110】
また、ラインメモリLM15の入力側および出力側は、それぞれ垂直補間フィルタ125に接続される。
【0111】
切換スイッチSW11〜SW16の切り換え、並びに垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125の構成の切り換えは、システムコントローラ101の制御により行われる。
【0112】
垂直拡大時には、切換スイッチSW11〜SW13はE側に接続され、切換スイッチSW14〜SW16はI側に接続される。これにより、ラインメモリLM11,LM12は垂直エンハンサ126に接続され、2個のラインメモリLM11,LM12が用いられた3タップの垂直エンハンサが構成される。また、ラインメモリLM13〜LM15は垂直補間フィルタ125に接続され、3個のラインメモリLM13〜LM15が用いられた4タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0113】
垂直縮小時であって、画素数の変換比が1/2以下であるときは、切換スイッチSW11〜SW16はL側に接続される。これにより、ラインメモリLM11〜LM14は垂直ローパスフィルタ124に接続され、4個のラインメモリLM11〜LM14が用いられた5タップの垂直ローパスフィルタが構成される。また、ラインメモリLM15は垂直補間フィルタ125に接続されており、1個のラインメモリLM15が用いられた2タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0114】
一方、垂直縮小時であって、画素数の変換比が1/2より大きいときは、切換スイッチSW11〜SW13はL側に接続され、切換スイッチSW14〜SW16はI側に接続される。これにより、ラインメモリLM11,LM12は垂直ローパスフィルタ124に接続され、2個のラインメモリLM11,LM12が用いられた3タップの垂直ローパスフィルタが構成される。また、ラインメモリLM13〜LM15は垂直補間フィルタ125に接続され、3個のラインメモリLM13〜LM15が用いられた4タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0115】
画素数の変換比が小さくなるに従って、折り返し歪みは目立つようになるが、補間処理に伴う変換歪みは目立たなくなる。上述したように、画素数の変換比が1/2以下であるとき、垂直ローパスフィルタ124を4個のラインメモリを用いて5タップの構成とすることで、折り返し歪みを防止するための帯域制限を良好に行うことができる。また、画素数の変換比が1/2より大きいときは、垂直補間フィルタ125を3個のラインメモリを用いて4タップの構成とすることで、補間処理に伴う変換歪みを抑制できる。
【0116】
したがって、ラインメモリ部128に備えるラインメモリの個数が7個から5個に減っても、画質劣化を招くことがない。つまり、画質劣化を招くことなく、必要とするラインメモリの個数をさらに抑えることができ、安価に構成できる。
【0117】
なお、上述では、ラインメモリ部128に備えるラインメモリの個数が5個であり、垂直縮小時には、画素数の変換比が1/2以下であるか否かによって垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125の構成タップ数を切り換えるものであるが、これに限定されるものではない。
【0118】
要は、垂直縮小時における画素数の変換比を複数段階に分け、この変換比が小さなほど、垂直ローパスフィルタ124で用いるラインメモリの個数を多くし、逆に垂直補間フィルタ125で用いるラインメモリの個数を少なくすればよい。これにより、画質劣化を招くことなく、必要とするラインメモリの個数を抑えることが可能となる。
【0119】
また、上述では、図15に示すように、ラインメモリLM11,LM12を垂直ローパスフィルタ124および垂直エンハンサ126に共通に使用するものを示したが、垂直エンハンサ126に用いられる専用のラインメモリを設ける構成も考えられる。
【0120】
また、上述実施の形態においては、ラインメモリ部128には、7個のラインメモリが備えられ、それぞれのラインメモリが1920個の画素データを記憶し得る記憶容量を持つものとされている。しかし、ラインメモリ部128に備えるラインメモリの個数は7個に限定されるものではなく、またその記憶容量も1920個の画素データを記憶し得るものに限定されない。
【0121】
例えば、ラインメモリ部128に、1920個の画素データを記憶し得るラインメモリ(以下、「ラインメモリ(1920)」という)を1個、960個の画素データを記憶し得るラインメモリ(以下、「ラインメモリ(960)」という)を8個備えるようにしてもよい。
【0122】
その場合、垂直拡大時には、1個のラインメモリ(1920)および2個のラインメモリ(960)を用いて、垂直エンハンサ126を3タップの構成(図6参照)とすると共に、6個のラインメモリ(960)を用いて、垂直補間フィルタ125を4タップの構成(図10参照)とする。この場合、ラインメモリ(960)を2個直列接続してラインメモリ(1920)として用いる。
【0123】
垂直縮小時であって、水平方向の画素数の変換比が1/2より大きいときは、1個のラインメモリ(1920)および2個のラインメモリ(960)を用いて、垂直ローパスフィルタ124を3タップの構成(図3参照)とすると共に、6個のラインメモリ(960)を用いて、垂直補間フィルタ125を4タップの構成(図10参照)とする。この場合、ラインメモリ(960)を2個直列接続してラインメモリ(1920)として用いる。
【0124】
一方、垂直縮小時であって、水平方向の画素数の変換比が1/2以下のときは、4個のラインメモリ(960)を用いて、垂直ローパスフィルタ124を5タップの構成(図2参照)とすると共に、3個のラインメモリ(960)を用いて、垂直補間フィルタ125を4タップの構成(図10参照)とする。この場合、ラインメモリ(960)をそのままラインメモリとして用いる。
【0125】
例えば、ラインメモリ部128に備えられる、1個のラインメモリ(1920)LM21、8個のラインメモリ(960)LM22〜LM29は、図16に示すような接続構成とされる。
【0126】
すなわち、ラインメモリ(1920)LM21、ラインメモリ(960)LM22,LM23は直列に接続される。ラインメモリ(1920)LM21の入力側、ラインメモリ(1920)LM21、ラインメモリ(960)LM23の出力側は、それぞれ切換スイッチSW21,SW22,SW23の可動端子に接続される。切換スイッチSW21〜SW23のE側の固定端子は垂直エンハンサ126に接続され、そのL側の固定端子は垂直ローパスフィルタ124に接続される。また、ラインメモリ(960)LM22の出力側は垂直ローパスフィルタ124に接続される。
【0127】
また、ラインメモリ(960)LM24〜LM26は直列に接続される。ラインメモリ(960)LM24の入力側、ラインメモリ(960)LM25の出力側は、それぞれ切換スイッチSW24,SW25の可動端子に接続される。切換スイッチSW24,SW25のL側の固定端子は垂直ローパスフィルタ124に接続され、そのI側の固定端子は垂直補間フィルタ125に接続される。また、ラインメモリ(960)LM24の出力側は垂直ローパスフィルタ124に接続され、ラインメモリ(960)の出力側は垂直補間フィルタ125に接続される。
【0128】
また、ラインメモリ(960)LM27〜LM29は直列に接続される。ラインメモリ(960)LM27の入力側、ラインメモリ(960)LM27〜LM29の出力側は、それぞれ垂直補間フィルタ125に接続される。
【0129】
切換スイッチSW21〜SW25の切り換え、並びに垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125の構成の切り換えは、システムコントローラ101の制御により行われる。
【0130】
垂直拡大時には、切換スイッチSW21〜SW23はE側に接続され、切換スイッチSW24,SW25はI側に接続される。これにより、ラインメモリ(1920)LM11、ラインメモリ(960)LM22,LM23は垂直エンハンサ126に接続され、2個のラインメモリ(1920)が用いられた3タップの垂直エンハンサが構成される。また、ラインメモリLM24〜LM29は垂直補間フィルタ125に接続され、3個のラインメモリ(1920)が用いられた4タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0131】
垂直縮小時であって、水平方向の画素数の変換比が1/2より大きいときは、切換スイッチSW21〜SW23はL側に接続され、切換スイッチSW24,SW25はI側に接続される。これにより、ラインメモリ(1920)LM21、ラインメモリ(960)LM22,LM23は垂直ローパスフィルタ124に接続され、2個のラインメモリ(1920)が用いられた3タップの垂直ローパスフィルタが構成される。また、ラインメモリ(960)LM24〜LM29は垂直補間フィルタ125に接続され、3個のラインメモリ(1920)が用いられた4タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0132】
一方、垂直縮小時であって、水平方向の画素数の変換比が1/2以下のときは、切換スイッチSW22〜SW25はL側に接続される。これにより、ラインメモリ(960)LM22〜LM25は垂直ローパスフィルタ124に接続され、4個のラインメモリ(960)が用いられた5タップの垂直ローパスフィルタが構成される。また、ラインメモリ(960)LM27〜LM29が垂直補間フィルタ125に接続されており、3個のラインメモリ(960)が用いられた4タップの垂直補間フィルタが構成される。
【0133】
水平方向の画素数の変換比が1/2以下であるとき、垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125に入力される画像信号における1ラインの画素数は、元の画像信号Vmの1/2以下となっている。ここで、画像信号Vmが有効画素数が最大である1080i信号であっても、1ラインの画像数は960以下となる。そのため、垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125で用いられるラインメモリを960個の画素データを記憶し得るものとしても問題はない。
【0134】
水平方向の画素数の変換比が1/2以下であるときは、ラインフィルタLM21〜LM29(ラインフィルタ(1920)の5個分の記憶容量)で、垂直ローパスフィルタ124を5タップの構成とできる他に、垂直補間フィルタ125を4タップの構成とできる。つまり、ラインフィルタ全体の記憶容量を増やすことなく、垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125をタップ数の多い構成とでき、画質の向上を図ることができる。
【0135】
因みに、垂直ローパスフィルタ124で用いられるラインメモリの個数が多いときには、タップ数を多くしたローパスフィルタを構成でき、折り返し歪みを防止するための帯域制限を良好に行うことができる。また、垂直補間フィルタ125で用いられるラインメモリの個数が多いときには、タップ数を多くした補間フィルタを構成でき、補間処理に伴う変換歪みを抑制できる。
【0136】
上述では、図16に示すように、ラインメモリLM21〜LM23を垂直ローパスフィルタ124および垂直エンハンサ126に共通に使用するものを示したが、垂直エンハンサ126に用いられる専用のラインメモリを設ける構成も考えられる。
【0137】
また、ラインメモリ部128には、図16に示すように、960個の画素データを記憶し得るラインメモリを備えているが、このラインメモリは960個の画素データより多くの画素データ、例えば1024個の画素データを記憶し得るものであってもよい。すなわち、少なくとも960個の画素データを記憶し得るものであればよい。
【0138】
なお、上述実施の形態においては、垂直ローパスフィルタ124および垂直補間フィルタ125を用いる処理を行う時(第1の変換モード時)には、折り返し歪みの発生を防止するために垂直ローパスフィルタ124で帯域制限をし、その後に、垂直補間フィルタ125で垂直方向の画素数を第1の数からそれより小さな第2の数に変換するものであるが、例えば、ラインフリッカを抑圧するために垂直ローパスフィルタ124で帯域制限をし、その後に、垂直補間フィルタ125で垂直方向の画素数を第1の数からそれより大きな第2の数に変換することも考えられる。
【0139】
同様に、垂直補間フィルタ125および垂直エンハンサ126を用いる処理を行うとき(第2の変換モード時)には、垂直補間フィルタ125で垂直方向の画素数が第1の数からそれより大きな第2の数に変換し、その後に、垂直エンハンサ126で画像のボケを軽減するために垂直方向の高域を強調するものであるが、例えば、垂直補間フィルタ125で垂直方向の画素数を第1の数からそれより小さな第2の数に変換し、その後に、垂直エンハンサ126で画像をくっきりさせるために垂直方向の高域を強調することも考えられる。
【0140】
また、上述実施の形態における垂直ローパスフィルタ124、垂直補間フィルタ125および垂直エンハンサ126のタップ数は一例であって、これに限定されるものでないことは勿論である。
【0141】
また、垂直ローパスフィルタ124や垂直補間フィルタ125においてタップ数を変えたときの垂直位置ずれ(垂直遅延量の変化)は、SDRAM130の読み出しで補正される。
【0142】
【発明の効果】
この発明によれば、第1の変換モード時に使用される垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリおよび第2の変換モード時に使用される垂直エンハンサで用いられるラインメモリの少なくとも一部を共通とするものであり、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0143】
また、この発明によれば、垂直方向の画素数の変換比が複数段階に分けられ、この変換比が小さな段階ほど、垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多くされ、垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数は少なくされるものであり、画質劣化を招くことなく、必要とするラインメモリの個数を抑えることができ、安価に構成できる。
【0144】
また、この発明によれば、水平方向の画素数の変換比が1/2以下であるときは、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの記憶容量を1/2とするものであり、水平方向の画素数の変換比が1/2以下であるときは、ラインメモリ全体の記憶容量を増やすことなく、タップ数を多くした垂直ローパスフィルタを構成できる他にタップ数を多くした垂直補間フィルタを構成でき、画質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】垂直ローパスフィルタ(5タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図3】垂直ローパスフィルタ(3タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図4】垂直ローパスフィルタの周波数特性を示す図である。
【図5】垂直エンハンサ(5タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図6】垂直エンハンサ(3タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図7】垂直エンハンサを構成する垂直ハイパスフィルタの周波数特性を示す図である。
【図8】垂直ローパスフィルタおよび垂直エンハンサに共通に用いられるラインメモリの接続構成を示す図である。
【図9】補間関数としてsin(x)/xを用いた場合の補間処理を説明するための図である。
【図10】垂直補間フィルタ(4タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図11】補間係数ROMを説明するための図である。
【図12】補間関数として双線形(|x|)を用いた場合の補間処理を説明するための図である。
【図13】垂直補間フィルタ(2タップ構成)の構成例を示すブロック図である。
【図14】補間係数ROMを説明するための図である。
【図15】垂直縮小時に、垂直方向の画素数の変換比に応じて、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタのタップ構成を変更する場合におけるラインメモリの接続構成を示す図である。
【図16】垂直縮小時に、水平方向の画素数の変換比に応じて、垂直ローパスフィルタおよび垂直補間フィルタのタップ構成を変更する場合におけるラインメモリの接続構成を示す図である。
【符号の説明】
100・・・画像表示装置、101・・・システムコントローラ、102M,102S・・・入力端子、103M,103S・・・画像信号処理部、104・・・マルチ画面部、105・・・ディスプレイ、121・・・IP変換部、122・・・水平ローパスフィルタ、123・・・水平補間フィルタ、124・・・垂直ローパスフィルタ、125・・・垂直補間フィルタ、126・・・垂直エンハンサ、127・・・水平エンハンサ、128・・・ラインメモリ部
Claims (6)
- 垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、
ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタと、
ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の高域を強調する垂直エンハンサとを備え、
第1の変換モード時には、上記垂直ローパスフィルタで上記第1の画像信号の帯域を制限し、その後に上記垂直補間フィルタで該帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して上記第2の画像信号を得、
第2の変換モード時には、上記垂直補間フィルタで上記第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して上記第2の画像信号を得、その後に上記垂直エンハンサで該得られた第2の画像信号の垂直方向の高域を強調し、
上記垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリおよび上記垂直エンハンサで用いられるラインメモリは、少なくとも一部が共通とされる
ことを特徴とする画像信号処理装置。 - 上記垂直補間フィルタは、上記第1の変換モード時には、上記第2の数が上記第1の数より小さくなるように画素数を変換し、上記第2の変換モード時には、上記第2の数が上記第1の数より大きくなるように画素数を変換する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。 - 上記第1の変換モード時における画素数の変換比が複数段階に分けられ、該変換比が小さな段階ほど、上記垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数は多くされ、上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数は少なくされる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像信号処理装置。 - 上記第1の変換モード時に上記垂直ローパスフィルタに供給される上記第1の画像信号の水平方向の画素数を第3の数から第4の数に変換する水平画素数変換部をさらに備え、
上記第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るラインメモリを、上記第1の変換モード時に上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの一部または全部を構成するメモリとして有し、
上記第1の変換モード時に上記水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが上記第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされ、
上記第1の変換モード時に上記水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2より大きいときは、上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが上記第3の数の最大値の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像信号処理装置。 - 垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、
ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタとを備え、
上記第2の数が上記第1の数より小さくなる縮小時には、上記垂直ローパスフィルタで上記第1の画像信号の帯域を制限し、その後に上記垂直補間フィルタで該帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して上記第2の画像信号を得、
上記縮小時における画素数の変換比が複数段階に分けられ、該変換比が小さな段階ほど、上記垂直ローパスフィルタで用いられるラインメモリの個数が多くされ、上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの個数が少なくされる
ことを特徴とする画像信号処理装置。 - 垂直方向の画素数が第1の数である第1の画像信号を、垂直方向の画素数が第2の数である第2の画像信号に変換する画像信号処理装置であって、
ラインメモリを用いて画像信号の垂直方向の帯域を制限する垂直ローパスフィルタと、
ラインメモリを用いて補間位置の画素データを生成し、画像信号の垂直方向の画素数を変換する垂直補間フィルタとを備え、
上記第2の数が上記第1の数より小さくなる縮小時には、上記垂直ローパスフィルタで上記第1の画像信号の帯域を制限し、その後に上記垂直補間フィルタで該帯域制限された第1の画像信号の垂直方向の画素数を変換して上記第2の画像信号を得、
上記縮小時に上記垂直ローパスフィルタに供給される上記第1の画像信号の水平方向の画素数を第3の数から第4の数に変換する水平画素数変換部をさらに備え、
上記第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るラインメモリを、上記縮小時に上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリの一部または全部を構成するメモリとして有し、
上記縮小時に上記水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2以下であるときは、上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが上記第3の数の最大値の1/2の画素データを少なくとも記憶し得るものとされ、
上記縮小時に上記水平画素数変換部における画素数の変換比が1/2より大きいときは、上記垂直ローパスフィルタおよび上記垂直補間フィルタで用いられるラインメモリが上記第3の数の最大値の画素データを少なくとも記憶し得るものとされる
ことを特徴とする画像信号処理装置。
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-
2002
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