JP2005033238A - 無線端末装置 - Google Patents

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正樹 野田
Satoshi Adachi
聡 安達
Ikuo Murata
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Abstract

【課題】建物内と外部で異なる送信規則において、使用者はわざわざ無線端末装置の送信動作を変更する必要があった。そのため、使い勝手が悪いという問題があった。
【解決手段】上記課題を解決するために、無線通信機能を有する無線端末装置において、電源供給の種類を検出する検出部と、該検出部により検出された該電源供給の種類に対応した動作条件を記憶した記憶部と、該検出部により検出された検出結果から該記憶部に記憶された該動作条件に対応して無線通信の動作を切替える制御部とを備えるように構成すればよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は無線通信機能を有する無線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2002−280925号公報には、無線LAN内蔵の無線端末において、無線端末への電源供給がACアダプターによるものか内蔵バッテリーによるものかのいずれかを判定して、内蔵バッテリー駆動時には消費電力の小さいモードに変更する技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−280925号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記文献に記載された発明は、消費電力の低減に着目してなされたものであり、ユーザが屋内から屋外へ、また、屋外から屋内に移動した場合の無線端末の使い勝手に関して着目はされていなかった。そのため、ユーザは、通常使用できる通信帯域が異なる屋内と屋外とで、無線通信動作をわざわざ切替える操作を行なわなければならなかった。また、前記切替え操作は忘れやすいといった問題もあった。
【0005】
そこで、本発明は、ワイヤレス機能を内蔵した無線端末の使い勝手を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、例えば、請求項1記載の如く、無線通信機能を有する無線端末装置において、電源供給の種類を検出する検出部と、該検出部により検出された該電源供給の種類に対応した動作条件を記憶した記憶部と、該検出部により検出された検出結果から該記憶部に記憶された該動作条件に対応して無線通信の動作を切替える制御部とを備えるように構成すればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、第1の実施例における無線端末装置の構成図である。無線端末装置200は、アンテナ100と101と、アンテナスイッチ201と、受信装置202と、送信装置203と、PHY/MAC204と、通信動作制御部205と、電源検出・電源制御206と、内蔵電源のバッテリー207、とACアダプター208と、外部電源接続端子300と信号ライン301から構成される。2つのアンテナ100とアンテナ101は、他の無線端末装置(図示されず)に対して送信あるいは受信する。アンテナスイッチ201は、アンテナ100とアンテナ101を受信装置202の入力及び送信装置203の出力の接続を選択接続してダイバシティ動作させる。PHY/MAC204は、受信装置202からの受信信号の復調と送信装置203への変調と信号ライン301で接続された他のブロック(図示されず)とのアクセス制御を行なう。電源制御・電源検出部206は、バッテリー207の内部電源かACアダプター208の外部電源のどちらで電源供給が行われているかを検出する。通信制御部205は、受信部202や送信部207やPHY/MAC204の動作を制御するものである。
【0008】
図1は、電源供給が外部電源の場合を示す図であり、例えば、端子300への電流の流れ込みを電源制御・電源検出部300で検出し、通信制御部205によって受信部202や送信部207やPHY/MAC204を屋内に許された周波数や送信出力で動作させる。
【0009】
図2は、図1に対して、外部電源が外され電源供給がバッテリー207で行われている例を図示している。例えば、端子300への電流の流れ込みがなくバッテリー207から流れ込みがあることを電源制御・電源検出部206で検出すると、通信制御部205によって受信部202や送信部207やPHY/MAC204の動作を屋外において許された周波数や送信出力で動作させる。電源供給が外部電源か内部電源かを検出することにより、屋内及び屋外において許される周波数及び送信出力に自動的に切替えることができる。
【0010】
図3は、本実施例の制御フローを示す図である。無線端末装置の変更は手動で行うか自動で行うかは予め設定されているものとする。本発明の無線端末装置の電源が入り、制御が開始されると(ステップ400)、まず初期状態として送信停止のモードに入り(ステップ401)、電源が外部電源か内部電源かを判定し(ステップ402)、外部電源の場合は無線端末装置の周波数や送信電力やスペクトラムを屋内仕様の設定を行い(ステップ403)、外部電源でない場合は無線端末装置の周波数や送信電力やスペクトラムを屋外仕様の設定を行い(ステップ404)、設定完了後に無線端末装置は送信や受信動作を開始し(ステップ405)、電源の変更を検出するモードに入る(ステップ406)。
【0011】
もし、電源が外部から内部、あるいは、その逆の変更が発生すると、電源供給の変更がディスプレイ(図示せず)に点灯などで表示され(ステップ407)、通信動作制御部205が無線端末装置の電源供給の変更が手動か自動を判定し(ステップ408)、自動の場合は送信停止(ステップ401)に戻り電源の判定を行い、無線端末装置の周波数や送信電力やスペクトラムを設定する。
【0012】
また、手動で切替える場合は、送信を停止した(ステップ409)後にキーボード等から電源供給が外部電源か内部電源かを入力し、通信動作制御部205が入力結果の判定によって無線端末装置の周波数や送信電力やスペクトラムを設定する(ステップ410)。これにより、屋内と屋外において許される周波数や送信出力に自動的に切替わるため、使用者はわざわざ切り換える操作が必要でなく、使い勝手がよい。
【0013】
また、電源供給の変更を使用者に知らせることにより、使用者は自動と手動切替えを選択して行うことができ、使い勝手が向上する。
【0014】
図4は、無線通信の動作を切替える制御手段による制御の実施例を示す。図4の例は、屋内で動作するための条件である屋内動作条件から屋外で動作するための条件である屋外動作条件に変わる例を示し、図4(1)は、通信周波数の変更例を示す。そして、図4(2)は、送信の停止あるいは送信電力の変更例、図4(3)は送信帯域幅の変更例、図4(4)は特定帯域の送信電力の変更もしくは送信スペクトラムの変更例を示している。以下、具体的に説明する。
【0015】
図4(1)の通信周波数の変更例は、屋内と屋外の使用で周波数が異なる場合である。電源供給が内部電源に変更されると、通信制御部205は受信部と送信部203の周波数を屋内周波数400から屋外周波数401に変更を行なう。
【0016】
図4(2)の送信電力の変更例については、無線端末装置200が屋外の無線通信に対応する機能を持たない場合には図4(2a)に示すように電源供給が内部電源に変更されると、通信制御部205は屋内信号400での送信を停止する。また、図4(2b)のように屋内と屋外の使用で送信電力が異なる例では、電源供給が内部電源に変更されると、通信制御部205は送信部203の送信電力を屋内送信電力403から屋外送信電力404に変更を行なう。
【0017】
図4(3)の送信帯域幅の変更例は、屋内と屋外の使用で信号帯域幅が異なる例である。電源供給が内部電源に変更されると、通信制御部205は受信部と送信部203の信号帯域幅を屋内帯域幅405から屋外帯域幅406に変更を行なう。
【0018】
図4(4)の特定帯域の送信電力の変更もしくは送信スペクトラムを変更する例は、屋外の使用において特定のチャンネルが他の機器に妨害を与える場合、妨害を与えるチャネルを使用する場合は送信電力を決められた値に下げるもので、帯域全体のスペクトラムは屋内スペクトラム407と屋外スペクトラム408のように異なる例である。電源供給が内部電源に変更されると、通信制御部205は送信部の送信電力を屋外スペクトラム408に変更を行なう。
【0019】
以上のように、外部電源か内部電源かを検出して、それに応じて周波数、送信出力、送信帯域幅あるいは送信スペクトラム等を切替えることにより、屋内と屋外を移動しても他の機器に妨害を与えることなく使用できる。
【0020】
次に、第2の実施例について説明する。本実施例においては、外部電源の接続を判定する接続検出207を設けており、本実施例の無線通信端末の構成を図5と図6に示す。
【0021】
接続検出207は、例えばACアダプターのケーブルあるいはコネクターが無線端末装置への接続有無の判定を行い、判定結果に対応して通信制御部で受信部202や送信部207やPHY/MAC204の動作を制御するものである。
【0022】
図5の例は、ACアダプターのケーブルあるいはコネクターが無線端末装置へ接続されるのを検出装置207で検出し、通信制御部205によって受信部202や送信部207やPHY/MAC204の屋内に許された周波数や送信出力で動作させる。
【0023】
図6は、ACアダプターのケーブルあるいはコネクターが無線端末装置へ接続されないことを検出装置207で検出し、通信制御部205によって受信部202や送信部207やPHY/MAC204の動作を屋外に許された周波数や送信出力で動作させる。
【0024】
これらにより、検出装置207で外部電源か内部電源かを簡単に検出することができ、屋内や屋外に許される周波数や送信出力に自動的に切替えることができる。
【0025】
次に、第3の実施例について説明する。図7は、本発明を携帯型等のコンピュータに適用した実施例を示す図であり、本実施例では、図1に示した無線端末装置200をCPUとメモリと表示部とI/Oとハードディス(HDD)からなるコンピュータ機能ブロック210を信号入出力301で接続しデータの入出力を行なうものである。
【0026】
このように、本発明の無線端末装置200を携帯コンピュータ220に内蔵することにより、商用電源からACアダプターを介して電源を供給た屋内使用なのか、商用電源ではなく内蔵電源のバッテリーから電源を供給する屋外使用なのかを判別することにより、屋内や屋外に許される周波数や送信出力に自動的に切替えることができる。
【0027】
次に、第4の実施例について説明する。図8は、本発明において屋外と屋内の切替えを告知する実施例を示す図であり、本実施例は、携帯コンピュータ420に本発明の無線携帯端末装置200が装備され、表示装置422を備えるものである。
【0028】
本実施例は、電源供給が切り換わった場合、携帯コンピュータ420の表示装置422に無線伝送方式の変更の注意を呼び起こすメッセージ423が表示される機能有するものである。
【0029】
このように、電源供給が切り換わった場合にその旨を示すメッセージが表示されることにより、自動的に通信の設定が変わったことを知ることができる。また、手動による通信の設定切替えの場合は、使用者はメッセージを見て通信方式を切替えることが出来るため、使い勝手がよい。
【0030】
次に、第5の実施例について説明する。図9は、本発明を携帯可能な映像表示機器に適用した別の実施例を示す図である。本実施例では、図1に示した無線端末装置200と受信データから希望する番組を分離するデータ分離223と圧縮された映像をデコードするデコーダ244と映像を表示する映像表示222からなり、無線端末装置200とデータ分離223は信号入出力301で接続するものである。
【0031】
このように、本発明の無線端末装置200を映像処理装置と組み合わせることにより、商用電源からACアダプターを介して電源を供給する屋内使用なのか、商用電源ではなく内蔵電源のバッテリーから電源を供給する屋外使用なのかを通信動作制御部205が判別することにより、屋内や屋外に許される周波数や送信出力に自動的に切替えて映像の受信を行うことが出来る。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ワイヤレス機能を内蔵した無線端末の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線端末装置における第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】第1の実施例において内部電源を用いたときの例を示す図である。
【図3】第1の実施例の制御フローの例を示す図である。
【図4】第1の実施例の通信動作制御の例を示す図である。
【図5】本発明の無線端末装置における第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図6】第2の実施例において内部電源を用いたときの例を示す図である
【図7】本発明の無線端末装置における第3の実施例の構成を示す図であり、内蔵したコンピュータの構成を示す図である。
【図8】本発明の無線端末装置における第4の実施例を示す図であり、本発明の無線端末装置に屋外と屋内の使用状態を告知する例を示す図である。
【図9】本発明の無線端末装置における第5の実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
200…無線端末装置、100,101…アンテナ、201…アンテナスイッチ、202…受信装置、203…送信装置、204…PHY/MAC、205…通信動作制御部、206…電源検出・電源制御、207…バッテリー、208…ACアダプター、300…外部電源接続端子、301…信号ライン、400…屋内周波数、401…屋外周波数、403…屋内送信電力、404…屋外送信電力、405…屋内帯域幅、406…屋外帯域幅、407…屋内スペクトラム、408…屋外スペクトラム

Claims (13)

  1. 無線通信機能を有する無線端末装置において、
    電源供給の種類を検出する検出部と、
    該検出部により検出された該電源供給の種類に対応した動作条件を記憶した記憶部と、
    該検出部により検出された検出結果から該記憶部に記憶された該動作条件に対応して無線通信の動作を切替える制御部とを備えたことを特徴とする無線端末装置。
  2. 無線通信機能を有する無線端末装置において、
    電源供給のための電源ラインの接続状態を検出する接続検出部と、
    屋内と屋外とで動作するための動作条件を記憶した記憶部と、
    該接続検出部により検出された検出結果から該記憶手段に記憶された動作条件に対応して無線通信の動作を切替えるように制御する制御部とを備えたことを特徴とする無線端末装置。
  3. 請求項1又は2記載の無線端末装置において、
    前記電源供給が電源ラインを介した外部電源あるいは電源ラインを介さない電源から電源の供給を受けていることを特徴とする無線端末装置
  4. 請求項1乃至3いずれか記載の無線端末装置において、
    無線通信動作の切替えを報知する報知部をさらに備えたことを特徴とする無線端末装置。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の無線端末装置において、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された動作条件に対応して通信周波数を切替えるように制御することを特徴とする無線端末装置。
  6. 請求項1乃至4いずれかに記載の無線端末装置において、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された動作条件に対応して送信を停止あるいは送信電力を切替えるように制御することを特徴とする無線端末装置。
  7. 請求項1乃至4いずれかに記載の無線端末装置において、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された動作条件に対応して送信帯域幅を切替えるように制御することを特徴とする無線端末装置。
  8. 請求項1乃至4いずれかに記載の無線端末装置において、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された動作条件に対応して特定帯域の送信電力を切替えるように制御することを特徴とする無線端末装置。
  9. 請求項1乃至4いずれかに記載の無線端末装置において、
    前記制御部は、前記記憶部により記憶された動作条件に対応して送信スペクトラムを切替えるように制御することを特徴とする無線端末装置。
  10. 請求項1乃至9いずれかに記載の無線端末装置において、
    使用可能な無線通信帯域もしくは周波数を検出する手段をさらに備え、前記制御部は該手段により検出された該無線通信帯域もしくは周波数に応じて無線通信動作を切替えることを特徴とする無線端末装置。
  11. 請求項1乃至9いずれかに記載の無線端末装置において、
    さらに無線通信の動作の切替えを選択する無線通信動作選択部を有することを特徴とする無線端末装置。
  12. 無線通信機能を有する無線端末において、
    電源供給の種類を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された電源供給の種類に対応した動作に関する情報を記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶された動作に関する情報に対応して無線通信の動作を切替える制御手段とを備えていることを特徴とする無線端末装置。
  13. 無線通信機能を有する端末装置において、
    外部から電源を供給する第1の電源供給部と、
    外部からの電源供給に頼らず電源供給を行う第2の電源供給部と、
    電源供給が該第1の電源供給部と該第2の電源供給部のいずれかであるかを検出する電源供給種類検出部と、
    屋内及び屋外で動作するための動作条件をそれぞれ記憶した記憶部と、
    該電源供給種類検出部により電源供給が該第1の電源供給部を介して行われるものであると検出された場合は該記憶部により記憶された該屋内で動作するための動作条件で動作し、
    該電源供給種類検出部により電源供給が該第2の電源供給部を介して行われるものであると検出された場合は該記憶部により記憶された該屋外で動作するための動作条件で動作するように制御する制御部とを備えていることを特徴とする無線端末装置。
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